JP4894043B2 - 杭穴掘削ヘッド - Google Patents

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Description

この発明は、杭穴を掘削する掘削ヘッドで、杭穴の軸部と杭穴の拡底部のように大小異なる径で掘削をできる杭穴掘削ヘッドに関する。
回転して杭穴を掘削する掘削ヘッドで、軸部掘削用の掘削刃とは別に、拡大掘削用の掘削刃を用意し、油圧で拡大掘削用の掘削刃を可動して、あるいは空気圧で拡大掘削用の掘削刃を可動して、拡大掘削する方法がとられていた(特許文献1、特許文献2)。この場合、掘削ヘッドは、掘削土や泥土が詰まった杭穴内にあるため、拡開する機構の場合、掘削土の内容によっては、確実に開かせるために工夫が必要であった。また、油圧式の場合には装置が大型化、複雑化していた。
また、出願人は、ヘッド本体の両側に、揺動自在に掘削腕を取付けた掘削ヘッドを提案した(例えば、特許文献3)。この掘削ヘッドでは、正回転・逆回転で同じ掘削腕を使用して、軸部掘削、拡底部掘削を可能とした。掘削ヘッドを連結した掘削ロッドを正回転した場合に、掘削腕を土圧により小さな角度で開き、杭穴の軸部を掘削できた。また、掘削ロッドを逆回転した場合には、土圧で、一旦閉じた掘削腕が逆側に振れて、大きな角度で揺動して、杭穴の拡底部の掘削をすることができた。この場合、揺動角度を制限するストッパーを正回転側、逆回転側に夫々取り付け、単純な機構であるが確実な掘削径の変更を実現できた。
また、内外二重ロッド地上から外ロッドを回動昇降させて外ロッドと内ロッドとの相対位置(高さと回転角度)を変化させることにより、ストッパーを形成する発明も提案されている(特許文献4)。
また、掘削ロッドの回転により掘削腕を揺動させる掘削ヘッドで、掘削腕の上端部に設けた操作ロッドで、上方の杭穴の練付杆の開閉を作動させる考案も提案されている(特許文献5)。
特開昭63−184612 特開平3−221697 特開平3−260279 特開平8−326457 実開平7−10092
掘削腕を使用した掘削ヘッドでは、掘削抵抗の計測などにより、拡大径で掘削されていることは確認できたが、地上からより確実に拡大掘削がなされていることを目視で確認することが求められていた。また、拡大径に揺動角度を固定すると地上に掘削ヘッドを回収できないため、掘削腕をより確実に掘削径の拡大を実現させて、その後に掘削腕を閉じて、掘削した杭穴軸部径以下に納めて、掘削ヘッドを地上に回収することが求められていた。
然るにこの発明は、掘削腕にストッパーを形成し、地上からの昇降操作により昇降できるストッパー受けに掘削径に対応した保持部を形成し、保持部とストッパーとを対応させたので、前記問題点を解決した
即ちこの発明は、以下の要件を全て具備して構成したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
(1) 上端部に掘削ロッドとの接続部を有するヘッド本体の両側に、水平軸を介して、先端部に掘削刃を有する掘削腕の基端部を、揺動自在に取り付けた。
(2) 前記掘削腕の基部の上部に上方に向けて突出したストッパーを形成した。
(3) 前記ヘッド本体の上端部で、前記水平軸と前記接続部との間に、昇降軸部を形成し、該昇降軸部に、少なくとも2つの保持部を有するストッパー受けを昇降自在に取り付けした。
(4) 前記ストッパー受けの第一保持部は、前記掘削腕の第一揺動角度で掘削時に、前記ストッパーと協働して、揺動する揺動角度を保持できる構成とし、
第二保持部は、前記第一揺動角度とは異なる第二揺動角度での径掘削時に、前記ストッパーと協働して、揺動する揺動角度を保持できる構成とした。
(5) 前記ストッパー受けに、地上から前記ストッパー受けが上昇位置又は下降位置のいずれの位置にあるかを目視できる昇降操作手段を連結した。
また、前記において、以下の要件を全て具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッドである。
(1) ストッパー受けの下端部で、第一保持部と第二保持部の中間に操作突部を形成した。
(2) 掘削腕のストッパーの上縁に、前記操作突部が当接する第一案内斜面、第二案内斜面を形成した。
(3) 第二揺動角度を大径掘削時の揺動角度、第一揺動角度を小径掘削時の揺動角度とし、前記第一案内斜面は、前記掘削腕を小径掘削の揺動側に案内し、前記第二案内斜面は、大径掘削の揺動側に案内するように夫々形成した。
また、前記において、ストッパー受けの第一保持部がストッパーに係止した状態の前記ストッパーの第一高さと、前記ストッパー受けの第二保持部が前記ストッパーに係止した状態の前記ストッパーの第二高さとが異なる高さとなるように、第一保持部及び第二保持部の形状を設定したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。さらに、ストッパー受けの第一保持部は、掘削腕の小径掘削時に、ストッパーと協働して、少なくとも最大揺動角度を規制して、第二保持部は、前記掘削腕の大径掘削時に、前記ストッパーと協働して、最大揺動角度及び最小揺動角度を保持できる構成としたことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
掘削ロッドを回転させると回転方向に従って、掘削腕は、一側又は他側に振れ、ストッパー受けでストッパーを保持することにより、予め設定した一側又は他側の揺動角度を保持して、第一揺動角度、第二揺動角度で設定した所定の掘削径で確実に杭穴掘削できる。また、ストッパー受けの高さが第一保持部を使用した場合と第二保持部を使用した場合で、ストッパーとの係止高さを異なる設定とした場合、例えば、掘削腕は、
・掘削ロッドが正回転で、ストッパー受けが下降位置にあれば、
第一揺動角度の掘削径(小径掘削状態など)
・掘削ロッドが逆回転で、ストッパー受けが下降位置にあれば、
第二揺動角度の掘削径(大径掘削状態など)
・掘削ロッドが回転せず、ストッパー受けが上昇位置にあれば、下垂状態、
にあり、ストッパー受けに連結した昇降操作手段で、掘削腕の状態を地上から、確実に目視できる効果がある。
ストッパーの形状に合わせて、ストッパー受けの形状を変化させることにより、最大径の規制、最小形の規制、両方の規制などを任意に設定することができ、施工方法に応じて最適の掘削ヘッドを構成できる効果がある。従って、例えば、正回転時に3つの異なる掘削径を設定し、逆転時に2つの異なる掘削径を設定するなど、保持部とストッパーの組合せで様々な掘削径の設定ができる。
この発明の杭穴掘削ヘッド50は、上端部に掘削ロッド50との接続部15を有するヘッド本体1の基部2の両側に、水平軸27を介して、先端部に掘削刃34、34を有する掘削腕30、30の基部31を、揺動自在に取り付けて構成する(図1)。掘削腕30の基部31の上縁に上方に向けて突出したストッパー35を形成する。ヘッド本体1の上端部で、接続部15の下方に昇降軸部10を形成する。昇降軸部10は、水平軸27の取り付け位置よりも上方に位置している。昇降軸部10に、2つの第一保持切欠20(保持部)、第二保持切欠22(保持部)を有するストッパー受け27を昇降自在に取り付けした。ストッパー受け17に形成した縦方向の中央開口24を、昇降軸部10が貫通して、ストッパー受け17は昇降軸部10に沿って昇降できるようになっている。
ストッパー受け17の第一保持切欠20は、掘削腕30が第一揺動角度(小径)で掘削時に、ストッパー35と協働して、揺動する揺動角度を保持できる構成とし(図2(a))、第二保持切欠22は、第二揺動角度(大径)での径掘削時に、ストッパー35と協働して、揺動する揺動角度を保持できる構成としてある(図2(b))。尚、ここで、第一揺動角度と第二揺動角度は、異なる角度であれば、いずれが大きくても、掘削ヘッド40(掘削ロッド50)の回転方向を問わずに設定できる。
また、ストッパー35が、第一保持切欠20に係止されている場合に比べて、第二保持切欠22に係止されている場合のストッパー受け17の上面17aの高さが、Hだけ高くなるように、第一保持切欠20、第二保持切欠22の形状を決めてある。この際、高さの相違Hが、地上から認識できるように、ストッパー受け17に、操作ロッド28(昇降操作手段)の下端を連結し、操作ロッド28の上端部を地上に露出させる。操作ロッドの上端部には目印ライン29を付してあるので、地上からストッパー受け17の位置の相違を認識できる(図2)。また、操作ロッド28を昇降させてストッパー受け17を昇降操作することもできる。
図1〜3に基づきこの発明の掘削ヘッド40の実施例を説明する。
[1]掘削ヘッド40の構成
(1) ヘッド本体1は、四角柱状の基部2の上端2aに、基部2より細い外径の昇降軸部10を、軸を一致させて形成し、昇降軸部10の上端11に、上部に接続部15を有する基部円盤14を連設すると共に、基部2の下端に連続して、扁平の膨出部5を形成してなる。基部2は、対向する一側面3、3と、一側面3に隣接して対向する他側面4、4とを有する。
基部2は下方に向けて一側面3、3が近づくような(両他側面4、4の幅が縮まるような)寸法に設定し、基部2の下端から連続して膨出部5に至っている。膨出部5の面で、基部2の一側面3に連続する面を一側面6とし、膨出部5は水平方向に膨出して、一側面6、6の幅が大きくなるように形成する。膨出部8の下縁7は、掘削腕30の揺動軌道に沿った円弧に形成し、下縁7に下方に向けて、固定掘削刃8、8を取付ける。
ヘッド本体1の昇降軸部10に、ストッパー受け17を昇降自在に嵌装する。ストッパー受け17は、四角柱状で中央に、操作軸部10を挿通して昇降できる形状(円形)の中央開口24が上下に方向に形成してある。ヘッド本体1の基部2の一側面3、3に対応したストッパー受け17の面を一側面18、18として、ストッパー受け17の一側面18側に、第一保持切欠(第一保持部)20、第二保持切欠22を形成する。保持切欠20、22の間の残余部分を中央突起19とする。第一保持切欠20の中央突起19側の縁を係止縁21とし、第二保持切欠の中央突起19側の縁を係止縁23とする(図1(a)、図3)。
ヘッド本体1の基部2の上端2aで、他側面4、4側で、他側面4より突出しないように、案内杆12を夫々突設する。案内杆12、12は操作軸部10と平行に形成し、ストッパー受け17の案内縦孔25、25に夫々挿通する。
また、ストッパー受け17の上面17a(又は一側面18)にストッパー受け17を地上から操作して昇降動作させる為の操作ロッド28を取り付ける。また、操作ロッド28の地上部分に、ストッパー受け17の相対的な高さを認識できるような目印ライン29を形成する(図2)。
(2) ヘッド本体1の基部2の一側面3、3に水平軸27を突出する。水平軸27は一側面3、3で軸が一致してあれば、一体の軸でも、分割された軸でもいずれでも可能である。水平軸27に、掘削腕30の基端部31を揺動自在に取り付ける。また、水平軸27は掘削腕30を回動できる軸が形成されれば良いので、掘削腕30に水平軸27を設けて、ヘッド本体1に軸受けを設けても良い(図示していない)。
(3) 掘削腕30は、基端部31で、水平軸27の周りを大径に形成し、中間部32で幅が小さく、先端部33を幅広く形成する。掘削腕30は、ヘッド本体1の一側面3、3の表面形状の変形に沿って変形され、ヘッド本体1の基部2、膨出部5の形状変化(下方に向けて一側面3、3が近づくように形成されている)に併せて、両掘削腕30、30が近づくように屈曲して形成され、膨出部5の下部で逆に外側に向けた方向に(掘削腕30、30が離れるように)屈曲する。掘削腕30の先端部33に、外側に向けた方向に(掘削腕30、30の先端が離れるように)、掘削刃34、34を突設する。
また、前記掘削腕30の基部31の上端部に上方に向けて(即ち掘削腕30の長さ方向で、水平軸27を挟んで、掘削刃34の反対側)に、ストッパー35を突設する。ストッパー35の一側の縁36が、第一保持切欠20の係止縁21と係止でき、ストッパー35の他側の縁36aが、第二保持部22の係止縁23と係止できるように形成する。また、ストッパー35の先端部37は先端側が尖った形状で形成され、縁36の側に案内斜面38、縁36aの側に案内斜面38aを形成する(図1(a)、図3)。
以上のようにして、掘削ヘッド40を構成する(図1(a)(b))。
[2]掘削ヘッド40の使用について
続いて、この発明の掘削ヘッド40の使用について説明する。
(1) 掘削機(図示していない)に掘削ロッド50を取り付け、掘削ロッド50の下端に掘削ヘッド40の接続部15を取付けし、操作ロッド28を掘削ロッド50に沿って上方に延長する。この際、操作ロッド28を適宜継ぎ足して、操作ロッド28の先端を地上に位置させておく(図示していない)。また、操作ロッドを引いた状態にあり、ストッパー受け17の下縁は掘削腕のストッパー35の上端よりも下方に位置している。
掘削ロッド50を正回転させると、掘削腕30は矢示42一側に振れる。この状態で、操作ロッド28を下げれば、ストッパー受け17が下がり、ストッパー35が第一保持切欠20内に入る。もし、掘削腕30の揺動(矢示42方向へ)が少量であった場合でも、ストッパー受け17の中央突起19が掘削腕30のストッパー35の案内斜面38にあたり、ストッパー35が第一保持切欠20内に入り、確実にストッパー35を保持できる。
このまま、操作ロッド28を下げれば、ストッパー35は第一保持切欠20内に入り、縁36が係止縁21に係止する。また、他側の案内斜面38aが第一保持切欠20の押さえ係止縁21aに係止するので、ストッパー35はストッパー受け17の第一保持切欠20に保持されて、揺動角度が維持される。従って、予め定めた掘削径(D)で杭穴軸部45を掘削する(図2(a))。
従って、掘削ロッド50を正回転した状態で、地上で、操作ロッド28(目印ライン29)が下がっていることが確認できれば、所定の掘削径Dで杭穴軸部45が掘削されていることが確認できる。
掘削途中で、地中障害などがあった場合には、一旦地上からの操作で、操作ロッド28を引き上げて、ストッパー受け17を上昇させれば、第一保持切欠20とストッパー35の係止は解除されるので、適切な対処ができる。また、その後に、掘削ロッド50を正回転しながら操作ロッド28を下ろせば、前記同様に、ストッパー35はストッパー受け17の第一保持切欠20内に収まり、所定の掘削径で掘削できる。
(2) 所定の深さまで、杭穴軸部44を掘削したならば(根固め部形成深さで)、掘削ロッド50の回転を止め、操作ロッド28を上方に引けば、ストッパー受け17が上昇して、掘削腕30の揺動が自由になる。この状態で、掘削ロッド50を逆回転すれば、掘削刃34等に生じる土圧により掘削腕30は矢示43方向に振れるので、操作ロッド28を下げれば、ストッパー受け17が下降して、ストッパー35が第二保持切欠22内に入り、縁36aが係止縁23に係止する。また、ストッパー35の他側の案内斜面38が第二保持切欠22の押さえ係止縁23aに係止するので、ストッパー35はストッパー受け17の第二保持切欠22に保持されて、揺動角度が維持される。従って、予め定めた掘削径(D)で杭穴拡底部を掘削する(図2(b))。
もし、掘削腕30の矢示43方向への揺動が少量であった場合でも、ストッパー受け17の中央突起19が掘削腕30のストッパー35の案内斜面38aにあたり、ストッパー35が第二保持切欠22内に入り、確実にストッパー35を保持できる。
従って、掘削ロッド50を逆回転した状態、地上で、操作ロッド28(目印ライン29)が下がっていることが確認できれば、所定の掘削径Dで杭穴拡底部46が掘削されていることが確認できる。
この際、ストッパー35が第一保持切欠20に係止されているときのストッパー受け17の上面高さ17a(図2(a)より、ストッパー35が第二保持切欠22に係止されているときのストッパー受け17の上面高さ17a(図2(b)のほうがHだけ高くなるように形成してあるので、地上で目印ライン29を確認すれば、ストッパー35が第一保持切欠20に係止しているか第二保持切欠22に係止しているかを認識できる(図2(a)(b))。尚、逆に、第一保持切欠20に係止している状態を、第二保持切欠22に係止している状態よりも高く形成することもでき(図示していない)、要は第一保持切欠20又は第二保持切欠22の係止位置により、高さHに差が生じていれば良い。
掘削ヘッド40のセメントミルク吐出口からセメントミルクを吐出して根固め部45内で撹拌して、根固め層を形成して、掘削ヘッド40を地上に引き上げる。
所定の杭穴拡底部46の掘削が完了したならば、掘削ロッド50の回転を止め、地上から操作ロッド28を引けば、ストッパー受け17が上昇して、ストッパー35の保持を解除して、掘削腕30が下方に垂れた状態(自由に揺動できる状態)にする(図1(a))。掘削ロッド50を回転しない状態で、操作ロッド28が上がった状態であれば、掘削腕30が垂れた状態にあることが地上から確認できる。
(3) 以上のような、掘削腕30が、小径掘削時の揺動範囲(第一位置)にあるか(図2(a))、大径掘削時の揺動範囲(第二位置)にあるか(図2(b)、あるいは下方に垂れた状態にあるかは(図1(a))、掘削ロッド50の回転方向と操作ロッド28が上昇状態か下降状態であるかを見ることにより、把握できる。従って、地上で、操作ロッド28の状態を把握することにより、掘削腕30の状態をより確実に認識することができる。
[3]他の実施例
前記実施例において、1本の操作ロッド28で、ストッパー受け17を昇降させたが、掘削土が満たされた杭穴内で、ストッパー受け17を昇降させることができれば、複数のワイヤーの組み合わせ等、他の手段を使用することもできる(図示していない)。
また、前記実施例において、操作ロッド28は露出させたが、掘削ロッド50内に昇降自在に収容することもできる(図示していない)。
また、前記実施例において、操作ロッド28を目印ライン29の高さを確認する手段として、操作ロッド28以外にストッパー受け27を昇降させるロッドやワイヤーなどの昇降操作手段を使用することもできる(図示していない)。
また、前記実施例において、掘削ロッド50に、操作ロッド28を目印ライン29に対応した表示ゲージを形成して、目印ライン29の相対的な位置(深さ)を目視などにより地上で確認できるようにすることもできる(図示していない)。また、掘削ロッド50の表示ゲージに対応して、目印ライン29の位置(深さ)に対応したセンサーを設ければ、電気的にも目印ライン29の位置を確認できる(図示していない)。
また、前記実施例において、昇降軸部10の外断面を円形に形成したが、正方形状など他の断面形状とすることもできる(図示していない)。この場合には、ストッパー受け17も対応させて嵌合させて昇降できる形状に形成する。円形以外の形状とした場合には、掘削腕30(ストッパー35)に対して、ストッパー受け17が回転することがないので、案内杆12、案内縦孔25は不要である。
また、前記実施例において、ストッパー35の形状は、第一第二保持切欠20、22と協働して、掘削腕30の揺動角度を規制できれば、図示の形状に限らない。
また、前記実施例において、ストッパー受け17には、正回転時に第一保持切欠20、逆転時に第二保持切欠22を夫々設定したが、
・正回転時にのみ1つ、2つ、あるいは3つ以上の保持切欠を設定することもできる(図示していない)。これにより、同じ回転方向でも異なる掘削角度とすることもできる。
・正回転時に2つ以上の保持切欠、逆回転時に2つ以上の保持切欠を設定し、4つ以上の異なる掘削角度を設定することもできる(図示していない)。
従って、これらの場合、1つの掘削ヘッドで、ストッパーを着脱することなく、1つの掘削ヘッドで予め設定した複数の掘削径の杭穴を掘削できる。また、これらの場合、各保保持切欠にストッパーが係止した際に、ストッパー受け17の高さが異なるように保持切欠の形状を設定すれば、地上から容易に係止状態を認識できる。
また、前記実施例において、ヘッド本体1に突起を形成する従来のストッパーを併用することもできる(図示していない)。
また、前記実施例において、ヘッド本体1の基部2の他側面4、4に撹拌翼を形成して、掘削土を破砕・撹拌しながら上方に移送するように構成することもできる(図示していない)。
この発明の実施例で、(a)は正面図、(b)は左側面図である。 同じく実施例の正面図で、(a)は小径掘削時、(b)は大径掘削時を夫々表す。 ストッパー受けとストッパーの構成を表す拡大正面図である。
符号の説明
1 ヘッド本体
2 ヘッド本体の基部
3 ヘッド本体の基部の一側面
4 ヘッド本体の基部の他側面
5 ヘッド本体の膨出部
8 ヘッド本体の固定掘削刃
10 ヘッド本体の昇降軸部
15 接続部
17 ヘッド本体のストッパー受け
17a ストッパー受けの上面
19 ストッパー受けの中央突起
20 ストッパー受けの第一保持切欠
21 ストッパー受けの第一保持切欠の係止縁
21a ストッパー受けの第一保持切欠の押さえ係止縁
22 ストッパー受けの第二保持切欠
23 ストッパー受けの第二保持切欠の係止縁
23a ストッパー受けの第二保持切欠の押さえ係止縁
24 ストッパー受けの中央開口
27 水平軸
28 操作ロッド(昇降操作手段)
30 掘削腕
34 掘削腕の掘削刃
35 掘削腕のストッパー
36、36a ストッパーの縁
38、38a 案内斜面
40 掘削ヘッド
45 杭穴軸部
46 杭穴拡底部
50 掘削ロッド

Claims (4)

  1. 以下の要件を全て具備して構成したことを特徴とする杭穴掘削ヘッド。
    (1) 上端部に掘削ロッドとの接続部を有するヘッド本体の両側に、水平軸を介して、先端部に掘削刃を有する掘削腕の基端部を、揺動自在に取り付けた。
    (2) 前記掘削腕の基部の上部に上方に向けて突出したストッパーを形成した。
    (3) 前記ヘッド本体の上端部で、前記水平軸と前記接続部との間に、昇降軸部を形成し、該昇降軸部に、少なくとも2つの保持部を有するストッパー受けを昇降自在に取り付けした。
    (4) 前記ストッパー受けの第一保持部は、前記掘削腕の第一揺動角度で掘削時に、前記ストッパーと協働して、揺動する揺動角度を保持できる構成とし、
    第二保持部は、前記第一揺動角度とは異なる第二揺動角度での径掘削時に、前記ストッパーと協働して、揺動する揺動角度を保持できる構成とした。
    (5) 前記ストッパー受けに、地上から前記ストッパー受けが上昇位置又は下降位置のいずれの位置にあるかを目視できる昇降操作手段を連結した。
  2. 以下の要件を全て具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
    (1) ストッパー受けの下端部で、第一保持部と第二保持部の中間に操作突部を形成した。
    (2) 掘削腕のストッパーの上縁に、前記操作突部が当接する第一案内斜面、第二案内斜面を形成した。
    (3) 第二揺動角度を大径掘削時の揺動角度、第一揺動角度を小径掘削時の揺動角度とし、前記第一案内斜面は、前記掘削腕を小径掘削の揺動側に案内し、前記第二案内斜面は、大径掘削の揺動側に案内するように夫々形成した。
  3. ストッパー受けの第一保持部がストッパーに係止した状態の前記ストッパーの第一高さと、前記ストッパー受けの第二保持部が前記ストッパーに係止した状態の前記ストッパーの第二高さとが異なる高さとなるように、第一保持部及び第二保持部の形状を設定したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  4. ストッパー受けの第一保持部は、掘削腕の小径掘削時に、ストッパーと協働して、少なくとも最大揺動角度を規制して、
    第二保持部は、前記掘削腕の大径掘削時に、前記ストッパーと協働して、最大揺動角度及び最小揺動角度を保持できる構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の杭穴掘削ヘッド。
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