JP4893789B2 - 音場制御装置 - Google Patents
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Description
図1を用いて、本発明の実施形態の音響システムとこれに含まれる音場制御装置の概略について説明する。図1は、音響システム(1の符号で図示。)の構成を示すブロック図であり、音場制御装置10を含んでいる。図2は、音場制御装置10の処理部の詳細図である。音場制御装置1は、1例として7チャンネル(以下「チャンネル」を適宜「ch」と略す。)のマルチチャンネル音声を出力する。
図1、図2を用いて、本実施形態の音場制御装置の構成について説明する。音場制御装置10は、DSPデコーダ11、信号処理部12、D/Aコンバータ13、ローパスフィルタ14、電子ボリューム15、パワーアンプ16、コントローラ17、メモリ18、操作部19、及び表示部20を備えている。また、音場制御装置1のパワーアンプ16には、スピーカ21〜27が接続されている。コントローラ17は、音場測定部171を備えている。また、音響システム1は音場測定部171を動作させるため、音場制御装置10の他にマイクMとA/D変換器172を備えている。
電子ボリューム15は、操作部19の操作に応じてコントローラ17から出力された制御信号に応じて、ローパスフィルタ14から出力された各チャンネルの信号の音量を調整する。
パワーアンプ16は、電子ボリューム15で調整されたアナログ音信号を増幅して各スピーカ21〜27へ出力する。
主信号線40は、マルチチャンネル音声信号の周波数特性を調整するフィルタ401〜404を備えている。
加算器96は、フィルタ94から出力されたRRchの残響模擬信号とマルチチャンネル音声信号の1つである右サラウンド信号RSとを合成してD/Aコンバータ13へ出力する。
ST2では、マイクMをセットしたことを確認する確認操作が操作部19から行われたか判断する。この操作がない限りST2の判断はNとなり待機する。Yとなれば、次に進む。
ST3では、スピーカ21、23、26、27に対応するLch、Rch、LSch、RSchの中から順次1チャンネルを選択し、選択したチャンネルにテスト音声を入力してL、R、RL、RRの各チャンネルのスピーカからテスト音声を発生させる。このテスト音声としては、インパルス音や、タイムストレッチドパルスを用いる。
ST4では、マイクMで収音したテスト音声の応答信号を記憶する。
以上のST3〜ST4をスピーカごとに繰り返して各スピーカ方向の応答信号を採取する。
ST6では、記憶した応答信号のうち直接音成分の周波数特性を測定する。具体的には、ST5と同様、直接音成分に関係する最初の10〜30ミリ秒の区間のデータのみ取り出してこのデータについてフーリエ変換して周波数特性を計算する。この計算は各スピーカについて行う。
ST8では、記憶した応答信号のうち間接音成分の周波数特性を測定する。ST7と同様、直接音成分に関係する最初の10〜30ミリ秒の区間のデータは無視して、それ以後の100ミリ秒間のデータについてフーリエ変換して周波数特性を計算する。この計算は各スピーカについて行う。
<コントローラによる周波数特性の補正方法の説明>
フィルタ401〜405、フィルタ91〜94は、周波数特性を調整するイコライザフィルタである。以下、図2に戻りこれらフィルタのイコライザゲインの調整方法について説明する。原理的には、この調整は音場測定部171を用いて測定したリスニングルーム101の各スピーカごとの周波数特性の逆フィルタをイコライザゲインとしてそれぞれ設定すればよい。しかし、マルチチャンネル音声信号のL、R、C、LS、RSの各チャンネルの音声信号(以下、これを「直接信号」という。)の周波数特性を操作すれば、周波数特性がフラットになるにもかかわらず、音楽的に失われるものが大きい。例えば、リスニングルーム101の周波数特性にディップがある場合に、フィルタ401〜404の特性に、ディップを補償するピークを持たせた場合、周波数特性がフラットになるにもかかわらず、聞きづらい、または音が硬い印象をユーザUに与える。
(ST12)ST11で求めた周波数特性の逆フィルタを求め、最小のゲインの値を0dBになるようゲインを調整する。
(ST13、ST14)ST12で求めたゲインをそれぞれフィルタ401、91に割り当てる。ST12で求めたゲインの一部を直接信号用に割り引いたdB値をフィルタ401のイコライザの値として割り当てる(ST13)。図4では、ST12で求めたゲインの1/3[dB値]を割り当てている。ST14では、フィルタ401、91に割り当てて音場制御装置10の出力を合わせたとき、直接音成分の周波数ごとの聴取位置でのパワーレベルがフラットになるようにフィルタ91のイコライザゲインを割り当てる。
(ST17)ST11で求めた周波数特性の逆フィルタを求め、最小のゲインの値を0dBになるようゲインを調整する。
(ST18)ST17で求めたゲインとST14でフィルタ91に割り当てられたゲインを乗じて、イコライザゲインを求める。
なお、以上の図4の説明では、Lchについて設定したが、Rchとその上方にあるFRchの周波数特性をそれぞれ調整するフィルタ402、フィルタ92についても同様に調整量を設定する。
また、RLchスピーカについては、LSchのフィルタ403の出力と、RLch(加算器65の出力)のフィルタ93の出力を加算器95により合成するが、フィルタ403、93についても図4で説明した方法と同様に設定する。
また、RRchスピーカについては、RSchのフィルタ404の出力とRRch(加算器65の出力)のフィルタ94の出力について加算器96により合成するが、このフィルタ94、404についても図4で説明した方法と同様に設定する。
また、フロント入力信号合成部44、サラウンド入力信号合成部48は、マルチチャンネル音声信号をそのまま入力しているが、ゲイン、周波数特性、位相特性を調整した後の信号を入力しても良い。
Claims (3)
- スピーカから出力されたオーディオ音が聴取位置へ到達したときの直接音成分および間接音成分の周波数特性を測定する測定手段と、
オーディオ信号に所定の残響特性を模擬したフィルタ係数を畳み込むことで残響模擬信号を生成する残響生成手段と、
前記残響模擬信号を調整するフィルタと、
このフィルタで調整された残響模擬信号を前記オーディオ信号に合成してスピーカに供給する残響付与手段と、を備え、
前記フィルタは、前記測定手段で測定された前記周波数特性を補償するフィルタ特性の調整量を、前記残響模擬信号の周波数特性を調整するためのフィルタ特性に割り当てることを特徴とする音場制御装置。 - 前記フィルタは、前記測定手段で測定された前記周波数特性を補償するフィルタ特性の周波数毎のゲインの一部を割り引いて、前記残響模擬信号の周波数特性を調整するためのフィルタ特性の対応する周波数毎のゲインに割り当てることを特徴とする請求項1に記載の音場制御装置。
- 前記残響模擬信号を合成する前のオーディオ信号を調整する直接音フィルタを備え、
この直接音フィルタは、前記測定手段で測定された前記周波数特性を補償するフィルタ特性の周波数毎のゲインの一部を割り引いて、前記残響模擬信号を合成する前のオーディオ信号の周波数特性を調整するためのフィルタ特性の対応する周波数毎のゲインに割り当てることを特徴とする請求項1または2に記載の音場制御装置。
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