JP4893583B2 - タッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置 - Google Patents
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特許文献1には、弾性表面波型のタッチセンサが開示されている。このタッチセンサは、弾性表面波が伝播するガラス基板と、弾性表面波を送受信するX方向トランスジューサおよびY方向トランスジューサと、これらトランスジューサが受信した弾性表面波の強度変化に基づきタッチ位置を検出する位置検出手段とを有していて、ガラス基板の表面を伝搬する弾性表面波の強度が、指等と接触した位置で減衰する性質を利用して、タッチ入力位置を検出するものである。
ここで、近年では、タッチセンサの利便性を向上させるために、複数の箇所を同時にタッチ入力できるマルチタッチ機能を備えたタッチセンサが望まれている。しかしながら、特許文献1のタッチセンサにおいては、構造の複雑化、装置の大型化などの点からマルチタッチ機能を搭載することが困難である。
本発明のタッチセンサは、光反射性を有する光反射部と、前記光反射部に向けて光を出射する光出射部とを有し、前記光反射部で反射した前記光を走査する光走査手段と、
シート状をなし、その一方の面が前記光反射部で反射された光が走査される光走査面、他方の面が押圧操作される入力面である可撓性を有するシート材と、
前記入力面の押圧による、前記光反射部と前記光走査面との間の前記光の光路長の変化に基づいて、前記入力面の押圧位置を検出する押圧位置検出手段とを有していることを特徴とする。
これにより、簡単な構成で複数の箇所を同時にタッチ入力できるタッチセンサを提供することができる。
これにより、タッチセンサの小型化を図ることができる。
本発明のタッチセンサでは、前記光走査手段は、前記アクチュエータを前記可動板の回動中心軸に対して直交する軸まわりに回転可能に支持する回転盤を有し、該回転盤を回転させつつ、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に2次元的に走査することが好ましい。
これにより、簡単な構成で、光走査面の全域に光を走査することができる。
本発明のタッチセンサでは、前記光反射部から出射してから、前記光走査面で反射し、再び前記光反射部に戻ってくるまでの時間に基づいて、前記光路長の変化を検知することが好ましい。
これにより、より正確に、光路長の変化を検知することができる。
これにより、簡単な構成でかつ正確に、入力面の押圧位置を検出することができる。
これにより、正確に、入力面の押圧位置を検出することができる。また、例えば、衝撃や長時間の使用によって、シート材が変形してしまった場合でも、その変形に影響されずに、押圧位置を検出することができる。また、閾値を設けることにより、例えば振動等によるシート材の微小変形を押圧と誤認識してしまうことを効果的に防止できる。
これにより、押圧位置が同じであっても、押圧速度の違いから異なる作動を行うことができ、タッチセンサの操作性、利便性およびアミューズメント性が向上する。
本発明のタッチセンサでは、前記光走査面は、略球面をなしていることが好ましい。
これにより、より正確に入力面の押圧位置を検出することができる。
これにより、シート材を介して視認できる画像を見ながらタッチ入力を行うことができる。
本発明のタッチセンサ付き表示装置では、前記シート材は、光透過性および光拡散性を有し、前記光出射手段は、前記光出射部から出射された光を前記光走査面に走査することにより、前記光走査面に画像を描画し、前記入力面側から前記画像を視認することができることが好ましい。
これにより、タッチセンサ付き表示装置自体がシート材に画像を映し出すことができるため、このタッチセンサ付き表示装置のみで、シート材に映し出された画像を見ながらのタッチ入力を行うことができる。その結果、タッチセンサ付き表示装置全体の小型化を図ることができるとともに、部品点数を削減することができる。
<タッチセンサ付き表示装置>
≪第1実施形態≫
まず、本発明のタッチセンサを適用したタッチセンサ付き表示装置(本発明のタッチセンサ付き表示装置)の第1実施形態について説明する。
また、表示装置1は、ケーシング2内に、図2に示すような、スクリーン3に光を走査する光走査手段5と、図5に示すような、タッチ入力面31の押圧位置を検出する押圧位置検出手段6とを有している。光走査手段5は、図5に示すように、作動制御装置7により、その作動が制御されている。
このような表示装置1は、光走査手段5によってスクリーン3に光を走査することでスクリーン3に画像を描画し(この画像は、スクリーン3の外側から視認できる)、タッチ入力面31が押圧されると、その押圧された位置などに基づいて、スクリーン3に映し出された画像を動かしたり、変更したりする。
ケーシング2は、上部開口21を有している。この上部開口21は、x−y平面にて、略円状をなしている。ケーシング2の大きさとしては、特に限定されないが、長さ、幅、厚さが、それぞれ、5〜50cm、5〜50cm、1〜10cmであるのが好ましく、10〜20cm、10〜20cm、1〜5cmであるのがより好ましい。また、上部開口21の内径としては、特に限定されないが、1〜30cmであるのが好ましく、3〜10cmであるのがさらに好ましい。ケーシング2をこのような大きさとすることにより、スクリーン3に映し出された画像の視認性を確保しつつ、コンパクトで、持ち運び性、収納性などの利便性に優れた表示装置1を提供することができる。
本実施形態では、光走査面32は、略半球面をなしている。すなわち、スクリーン3は、略半球体となっている。
このようなスクリーン3の構成材料としては、上記特性を備えるものであれば、特に限定されず、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種エラストマーのうちの、1種または2種以上を組み合わせて(例えば、積層体として)用いることができる。
図2に示すように、光走査手段5は、ケーシング2の内側に設けられていて、スクリーン3の光走査面32に光を走査するよう構成されている。このように、光走査手段5をケーシング2内に設けることにより、光走査面32に光を確実に走査することができるとともに、表示装置1の小型化を図ることができる。
図2に示すように、光走査手段5は、ケーシング2に回転可能に支持された回転盤51と、回転盤51を回転させるモータ52と、回転盤51に固定されたアクチュエータ53および光源ユニット(光出射部)54とを有している。
このような回転盤51は、回転軸Zに沿って設けられた連結軸511を介してモータ52に連結している。モータ52としては、回転盤51を回転させることができれば特に限定されず、例えばスピンドルモータなどを用いることができる。モータ52は、作動制御装置7と接続されていて、この作動制御装置7によって作動が制御されている。
以上の回転盤51の挙動は、作動制御装置7によって検知されている。
レーザ光出射装置71は、回転盤51の回転とともに回転し、レーザ光出射装置71がフォトダイオード72の上方を通過する(横切る)ときに、レーザ光出射装置71からのレーザ光がフォトダイオード72によって受光される。
図3に示すように、アクチュエータ53は、回転盤51の上面(すなわち、x−y平面)に対して傾斜するように傾斜台512を介して回転盤51に固定されている。傾斜台512は、回転盤51と一体的に形成されていてもよいし、別体として形成されていてもよい。また、アクチュエータ53の形状などによっては省略してもよい。
基体531は、可動板531aと、可動板531aを回動可能に支持する支持部531bと、可動板531aと支持部531bとを連結する1対の連結部531c、531dを有している。
支持部531bは、可動板531aの平面視にて、可動板531aの外周を囲むように設けられている。すなわち、支持部531bは、枠状をなしていて、その内側に可動板531aが位置している。
連結部531cは、可動板531aの左側にて、可動板531aと支持部531bとを連結し、連結部531dは、可動板531aの右側にて、可動板531aと支持部531bとを連結している。
なお、基体531は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、可動板531aと支持部531bと連結部531c、531dとを形成したものであってもよい。その際、可動板531aと支持部531bと連結部531c、531dとが一体的となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
なお、スペーサ部材532と基体531との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等の別部材を介して接合してもよいし、スペーサ部材532の構成材料などによっては陽極接合などを用いてもよい。
対向基板533は、スペーサ部材532と同様に、例えば、各種ガラス、シリコン、SiO2などで構成されている。このような対向基板533の上面であって、可動板531aと対向する部位には、コイル535が設けられている。
このような永久磁石534としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などを用いることができる。
例えば、作動制御装置7によりコイル535に交番電圧を印加すると、可動板531aの厚さ方向(図4中上下方向)の磁界が発生し、かつ、その磁界の向きが周期的に切り換わる。すなわち、コイル535の上側付近がS極、下側付近がN極となる状態Aと、コイル535の上側付近がN極、下側付近がS極となる状態Bとが交互に切り換わる。
反対に、状態Bでは、図4(b)に示すように、永久磁石534の右側が下側へ変位するとともに、永久磁石534の左側が上側へ変位する。これにより、可動板531aが時計回りに傾斜する。
なお、このようなアクチュエータ53の構成としては、可動板531aを回動させることができれば、特に限定されず、いわゆる2自由度振動系のアクチュエータであってもよいし、コイル535と永久磁石534とを用いた電磁駆動にかえて、圧電素子を用いた圧電駆動や静電引力を用いた静電駆動を用いてもよい。
以上のようなアクチュエータ53の挙動(可動板531aの挙動)は、作動制御装置7によって検知されている。これにより、作動制御装置7は、可動板531aの向き(回動角)を検知することができる。
なお、作動制御装置7は、可動板531aの挙動をリアルタイムで検知していてもよいし、例えば、所定のタイミングで可動板531aの挙動を検知した後は、その検知タイミングと、コイル535に印加する交番電圧(波形や周波数)と基づいて予測してもよい。
図5に示すように、光源ユニット54は、各色のレーザ光源541r、541g、541bと、各レーザ光源541r、541g、541bに対応して設けられたコリメータレンズ542r、542g、542bおよびダイクロイックミラー543r、543g、543bとを備えている。
なお、コリメータレンズ542r、542g、542bに代えてコリメータミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザ光源541r、541g、541bから平行光束が出射される場合、コリメータレンズ542r、542g、542bは省略することができる。さらに、レーザ光源541r、541g、541bについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置き換えることができる。
なお、光走査面32に走査されたレーザ光LLは、その一部が、光走査面32で反射し、再び光反射部531eに戻ってくる戻りレーザ光LL’となる。表示装置1は、このような戻りレーザ光LL’を利用して、タッチ入力面31の押圧位置を検出するよう構成されている。
ここで、例えば、弾性表面波型のタッチセンサ(本願明細書の「従来技術」の欄参照)では、タッチセンサ自体に画像を表示する手段が備わっていないため、タッチセンサの下側に、別途、液晶表示装置などの画像表示装置を配置しなければ、画像を見ながらのタッチ入力を行うことができなかった。
すなわち、光走査手段5による光走査面32へのレーザ光LLの走査が開始されると、各画素には、回転盤51が1回転するごとに一度、レーザ光LLが照射されることとなる。これにより、各画素には、モータ52の回転数と対応した時間間隔で間欠的にレーザ光LLが照射されることとなる。
スクリーン3が押圧により内側へ撓むと、その撓んだ部分の光反射部531eと光走査面32との間のレーザ光LLの光路長(以下、単に「光路長L」と言う)が、自然状態のときと比べて短くなる。押圧位置検出手段6は、このような光路長Lの変化に基づいて、タッチ入力面31の押圧位置を検出するよう構成されている。これにより、押圧位置をより正確に検出することができる。
具体的には、図5に示すように、押圧位置検出手段6は、光源ユニット54とアクチュエータ53の光反射部531eとの間に設けられ、戻りレーザ光LL’を分岐するビームスプリッタ61と、ビームスプリッタ61で分岐された戻りレーザ光LL’を受光するフォトダイオード(受光部)62と、フォトダイオード62に接続された時間差算出部63と、時間差算出部63に接続された検出部64とを有している。
タイミング記録部631は、1つの画素ごとに、レーザ光LLが光源ユニット54から出射されたタイミングT1と、そのレーザ光LLが戻りレーザ光LL’となってフォトダイオード62に受光されたタイミングT2とを記録する。また、タイミング記録部631は、各画素について、所定の時間間隔(例えば、モータ52の周期)でタイミングT1とタイミングT2とを記録する。
算出部632で算出された時間差Sは、検出部64に送信される。
このように、時間差Snと時間差Sn+1との差分によってタッチ入力面31が押圧されたか否かを検出するよう構成することで、確実に、タッチ入力面31のタッチ位置を検出することができる。また、例えば、衝撃や長時間の使用によって、スクリーン3が変形してしまった場合(へこんでしまった場合)でも、検出部64は、その変形に影響されずに、押圧位置を検出することができる。
押圧位置検出手段6を以上のような構成とすることで、簡単な構成でかつ正確に、タッチ入力面31の押圧位置や押圧速度を検出することができる。
図6は、タッチペンによってタッチ入力面が押圧された場合における、その押圧位置での時間差Sの経時変化を示した図である。以下では、同図に基づいて、押圧位置検出手段6が、どのようにしてタッチ入力面31の押圧位置を検出するかを説明する。
以下では、説明の便宜上、画素Pが押圧されている場合について代表して説明する。また、光反射部531eと画素Pとの間のレーザ光LLの光路長を「光路長LP」と言う。
[2]図6中(b)の状態でも、タッチ入力面31は、押圧されておらず、スクリーン3の形状は、(a)−(b)間で変化していない。すなわち、(b)の状態での光路長LPは、(a)の状態での光路長LPと等しく、当然、時間差S1と時間差S2とが等しくなる。これにより、検出部64は、(b)の状態では、画素Pは、押圧されていないと判断する。
このとき、検出部64は、さらに、押圧速度(平均速度)を求めることができる。具体的には、レーザ光LLの速度と、S2とS3との差から(b)−(c)間での画素Pの変位量が求められ、この変位量と光走査の周期(モータ52の回転数)とに基づいて、画素Pを押圧する際の(b)−(c)間での押圧速度を求めることができる。
[5]図6中(e)の状態では、(d)の状態と同じ状態を維持している。そのため、時間差S5が時間差S4と等しくなる。これにより、検出部64は、(e)の状態では、(d)の押圧状態が維持されていると判断する。
なお、検出部64は、前記[3]で説明した閾値と同様にして、時間差S6と時間差S5との差が、所定の閾値を超えている場合に、(f)の状態では、押圧が終了したと判断するよう構成されていてもよい。これにより、より正確に押圧の終了を検出することができる。
このようにして押圧位置検出手段6は、画素Pが押圧されているか否かを判断するとともに、押圧速度を検出する。
以上、画素Pについて代表して説明したが、当然、画素P以外の位置においても、これと同様にして、その位置が押圧されたか否かを判断することができる。
図7では、画素P5を押圧したときに、画素P3〜P8に対応する比較的広い範囲にわたってスクリーン3が撓んでしまった場合を示している。
画素P3〜P8における時間差S1と時間差S2との差分は、画素P5が最も大きく、画素P5から図7中左右方向へ向けて小さくなっている。
作動制御装置7は、検出部64で検出された押圧位置や押圧速度などの情報に基づいて、図示を省略する制御部から送信される電気的信号を駆動信号に変換し、当該信号に応じて、光源ユニット54を作動させる。この際、作動制御装置7によって光源ユニット54、アクチュエータ53およびモータ52の動作が制御され、レーザ光LLの強度、投射位置、照射タイミング等の調整が行われる。これにより、表示装置1は、タッチ入力操作に連動した画像をスクリーン3上に映し出すことができる。
また、表示装置1によれば、押圧された領域の面積を求めることができるため、これらの違いによってスクリーン3に映し出される画像を変化させることができる。この点からも、表示装置1は、優れた操作性、利便性およびアミューズメント性を発揮することができる。
タッチセンサ付き表示装置1は、例えば、次のような地球儀として使用することができる。なお、言うまでもないが、以下に示す使用例は、一例であって、使用方法や装置の大きさなどは、これに限定されるものではない。
この場合、タッチセンサ付き表示装置1の大きさとしては、ケーシング2の厚さ、長さ、幅が、それぞれ、3cm、10cm、15cm、上部開口21の内径が約8cm程度である。
[2]これと同時に、作動制御装置7は、光源ユニット54を作動し、光走査面32の各画素に、所定の色に合成したレーザ光LLを走査し、地球の画像を描画する。スクリーン3は、半球をなしているため、スクリーン3には、例えば、北半球や南半球など、地球の半分が映し出される。
[4]また、例えば、タッチ入力面31の日本列島に対応する部位を押圧すると、日本列島を中心として画像が拡大表示される。このとき、画像の拡大倍率は、押圧速度に比例させてもよいし、押し込み量(押圧部の変位量)に比例させてもよいし、押圧領域の面積に比例させてもよい。
次に、本発明のタッチセンサ付き表示装置の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態にかかるタッチセンサ付き表示装置が備える光走査手段を示す図である。
以下、第2実施形態のタッチセンサ付き表示装置について、前述した実施形態のタッチセンサ付き表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるタッチセンサ付き表示装置は、光源ユニットの構成が異なる以外は、第1実施形態のタッチセンサ付き表示装置とほぼ同様である。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
このようなレーザ光LLが走査されるスクリーン3には、紫外レーザVVが照射されることにより緑色の蛍光を発生する蛍光体が含まれている。
もちろん、紫外のレーザ光と蛍光体との組み合わせではなく、紫等のレーザ光と蛍光体との組み合わせにより緑色の蛍光を発生させることによって、当初の目的を達することができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、前述した実施形態では、光源ユニットが、光走査面に光を走査することにより画像を描画するものについて説明したが、これに限定されず、例えば、光源ユニットによって、光走査面に画像が描画されなくてもよい。すなわち、光源ユニットは、押圧位置を検出するためにのみ使用されるレーザ光を出射するものであってもよい。この場合には、前述した実施形態のように、異なる色のレーザ光を出射する複数のレーザ光源を設ける必要はなく、1つのレーザ光源を設ければよい。また、このレーザ光源からは、例えば、赤外光などが出射されてもよい。
前述した実施形態では、タイミング記録部は、各画素について、その画素にレーザ光が走査されるたびに、タイミングT1とタイミングT2とを記録するよう構成されているが、これに限定されず、例えば、各画素について、その画素にレーザ光が複数回(例えば10回)走査されるごとに一度、タイミングT1とタイミングT2とを記録するよう構成されていてもよい。
Claims (9)
- 光反射性を有する光反射部と、前記光反射部に向けて光を出射する光出射部とを有し、前記光反射部で反射した前記光を走査する光走査手段と、
シート状をなし、その一方の面が前記光反射部で反射された光が走査される光走査面、他方の面が押圧操作される入力面である可撓性を有するシート材と、
前記入力面の押圧による、前記光反射部と前記光走査面との間の前記光の光路長の変化に基づいて、前記入力面の押圧位置を検出する押圧位置検出手段とを有し、
前記押圧位置検出手段は、前記光が前記光反射部から出射してから、前記光走査面で反射し、前記光反射部に戻ってくるまでの時間に基づいて、前記光路長の変化を検知することを特徴とするタッチセンサ。 - 前記押圧位置検出手段は、前記光出射部と前記光反射部との間の光路の途中または分岐した位置に設けられ、前記光走査面で反射し再び前記光反射部に戻ってきた光を受光する受光部と、前記光出射部から光が出射されるタイミングとその光が前記受光部で受光されたタイミングとの時間差を算出する時間差算出部と、前記時間差算出部による算出結果に基づいて前記入力面の押圧位置を検出する検出部とを有している請求項1に記載のタッチセンサ。
- 前記時間差算出部は、前記光走査面の所定箇所における前記時間差を所定の時間間隔毎に算出し、前記検出部は、前記時間差算出部がn回目に算出した前記時間差と、n+1回目に算出した前記時間差との差を求め、その差が所定の閾値を超えた場合に当該箇所を前記押圧位置として検出する請求項2に記載のタッチセンサ(ただし、nは自然数である)。
- 前記検出部は、さらに、前記時間差算出部がn回目に算出した前記時間差と、n+1回目に算出した前記時間差との差から前記押圧の押圧速度を求める請求項3に記載のタッチセンサ(ただし、nは自然数である)。
- 前記光走査手段は、前記光反射部を備え回動可能に設けられた可動板を有するアクチュエータを有し、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に走査する請求項1ないし4に記載のタッチセンサ。
- 前記光走査手段は、前記アクチュエータを前記可動板の回動中心軸に対して直交する軸まわりに回転可能に支持する回転盤を有し、該回転盤を回転させつつ、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に2次元的に走査する請求項5に記載のタッチセンサ。
- 前記光走査面は、略球面をなしている請求項1ないし6のいずれかに記載のタッチセンサ。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のタッチセンサと画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とするタッチセンサ付き表示装置。
- 前記シート材は、光透過性および光拡散性を有し、前記光出射手段は、前記光出射部から出射された光を前記光走査面に走査することにより、前記光走査面に画像を描画し、前記入力面側から前記画像を視認することができる請求項8に記載のタッチセンサ付き表示装置。
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