JP4893583B2 - タッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置 - Google Patents

タッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、タッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置に関するものである。
例えば、タッチペン等といった入力器具や人間の指等をタッチ面の任意の位置に接触させることにより、接触位置を特定して電子機器の各種操作、入力等を行うタッチセンサが知られている。このようなタッチセンサとしては、弾性表面波型、赤外線型、抵抗膜型など、様々なタイプが知られている。
特許文献1には、弾性表面波型のタッチセンサが開示されている。このタッチセンサは、弾性表面波が伝播するガラス基板と、弾性表面波を送受信するX方向トランスジューサおよびY方向トランスジューサと、これらトランスジューサが受信した弾性表面波の強度変化に基づきタッチ位置を検出する位置検出手段とを有していて、ガラス基板の表面を伝搬する弾性表面波の強度が、指等と接触した位置で減衰する性質を利用して、タッチ入力位置を検出するものである。
ここで、近年では、タッチセンサの利便性を向上させるために、複数の箇所を同時にタッチ入力できるマルチタッチ機能を備えたタッチセンサが望まれている。しかしながら、特許文献1のタッチセンサにおいては、構造の複雑化、装置の大型化などの点からマルチタッチ機能を搭載することが困難である。
特開2004−348686号公報
本発明の目的は、小型化を図りつつ、簡単な構成で複数の箇所を同時にタッチ入力できるタッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のタッチセンサは、光反射性を有する光反射部と、前記光反射部に向けて光を出射する光出射部とを有し、前記光反射部で反射した前記光を走査する光走査手段と、
シート状をなし、その一方の面が前記光反射部で反射された光が走査される光走査面、他方の面が押圧操作される入力面である可撓性を有するシート材と、
前記入力面の押圧による、前記光反射部と前記光走査面との間の前記光の光路長の変化に基づいて、前記入力面の押圧位置を検出する押圧位置検出手段とを有していることを特徴とする。
これにより、簡単な構成で複数の箇所を同時にタッチ入力できるタッチセンサを提供することができる。
本発明のタッチセンサでは、前記光走査手段は、前記光反射部を備え回動可能に設けられた可動板を有するアクチュエータを有し、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に走査することが好ましい。
これにより、タッチセンサの小型化を図ることができる。
本発明のタッチセンサでは、前記光走査手段は、前記アクチュエータを前記可動板の回動中心軸に対して直交する軸まわりに回転可能に支持する回転盤を有し、該回転盤を回転させつつ、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に2次元的に走査することが好ましい。
これにより、簡単な構成で、光走査面の全域に光を走査することができる。
本発明のタッチセンサでは、前記光反射部から出射してから、前記光走査面で反射し、再び前記光反射部に戻ってくるまでの時間に基づいて、前記光路長の変化を検知することが好ましい。
これにより、より正確に、光路長の変化を検知することができる。
本発明のタッチセンサでは、前記押圧位置検出手段は、前記光出射部と前記光反射部との間の光路の途中または分岐した位置に設けられ、前記光走査面で反射し再び前記光反射部に戻ってきた光を受光する受光部と、前記光出射部から光が出射されるタイミングとその光が前記受光部で受光されたタイミングとの時間差を算出する時間差算出部と、前記時間差算出部による算出結果に基づいて前記入力面の押圧位置を検出する検出部とを有していることが好ましい。
これにより、簡単な構成でかつ正確に、入力面の押圧位置を検出することができる。
本発明のタッチセンサでは、前記時間差算出部は、前記光走査面の所定箇所における前記時間差を所定の時間間隔毎に算出し、前記検出部は、前記時間差算出部がn回目に算出した前記時間差と、n+1回目に算出した前記時間差との差を求め、その差が所定の閾値を超えた場合に当該箇所を前記押圧位置として検出することが好ましい(ただし、nは自然数である)。
これにより、正確に、入力面の押圧位置を検出することができる。また、例えば、衝撃や長時間の使用によって、シート材が変形してしまった場合でも、その変形に影響されずに、押圧位置を検出することができる。また、閾値を設けることにより、例えば振動等によるシート材の微小変形を押圧と誤認識してしまうことを効果的に防止できる。
本発明のタッチセンサでは、前記検出部は、さらに、前記時間差算出部がn回目に算出した前記時間差と、n+1回目に算出した前記時間差との差から前記押圧の押圧速度を求めることが好ましい(ただし、nは自然数である)。
これにより、押圧位置が同じであっても、押圧速度の違いから異なる作動を行うことができ、タッチセンサの操作性、利便性およびアミューズメント性が向上する。
本発明のタッチセンサでは、前記光走査面は、略球面をなしていることが好ましい。
これにより、より正確に入力面の押圧位置を検出することができる。
本発明のタッチセンサ付き表示装置は、本発明のタッチセンサと画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、シート材を介して視認できる画像を見ながらタッチ入力を行うことができる。
本発明のタッチセンサ付き表示装置では、前記シート材は、光透過性および光拡散性を有し、前記光出射手段は、前記光出射部から出射された光を前記光走査面に走査することにより、前記光走査面に画像を描画し、前記入力面側から前記画像を視認することができることが好ましい。
これにより、タッチセンサ付き表示装置自体がシート材に画像を映し出すことができるため、このタッチセンサ付き表示装置のみで、シート材に映し出された画像を見ながらのタッチ入力を行うことができる。その結果、タッチセンサ付き表示装置全体の小型化を図ることができるとともに、部品点数を削減することができる。
以下、本発明のタッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<タッチセンサ付き表示装置>
≪第1実施形態≫
まず、本発明のタッチセンサを適用したタッチセンサ付き表示装置(本発明のタッチセンサ付き表示装置)の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のタッチセンサ付き表示装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1中A−A線断面図、図3は、図2に示すアクチュエータの模式的拡大図、図4は、図3に示すアクチュエータの駆動を示す図、図5は、図1に示すタッチセンサ付き表示装置が備える制御系のブロック図、図6および図7は、それぞれ、図1に示すタッチセンサ付き表示装置が備える押圧位置検出手段の作動を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2、図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図3中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。また、図1、図2に示すように、互いに直交する3軸をそれぞれ、x軸、y軸およびz軸とする。
図1に示すように、タッチセンサ付き表示装置1(以下、単に「表示装置1」とも言う)は、ケーシング2と、タッチペン等の入力器具や人間の指等で押圧(タッチ)され得るタッチ入力面(入力面)31を有するスクリーン(シート部材)3とを有している。
また、表示装置1は、ケーシング2内に、図2に示すような、スクリーン3に光を走査する光走査手段5と、図5に示すような、タッチ入力面31の押圧位置を検出する押圧位置検出手段6とを有している。光走査手段5は、図5に示すように、作動制御装置7により、その作動が制御されている。
このような表示装置1は、光走査手段5によってスクリーン3に光を走査することでスクリーン3に画像を描画し(この画像は、スクリーン3の外側から視認できる)、タッチ入力面31が押圧されると、その押圧された位置などに基づいて、スクリーン3に映し出された画像を動かしたり、変更したりする。
以下、これらについて順次説明する。
ケーシング2は、上部開口21を有している。この上部開口21は、x−y平面にて、略円状をなしている。ケーシング2の大きさとしては、特に限定されないが、長さ、幅、厚さが、それぞれ、5〜50cm、5〜50cm、1〜10cmであるのが好ましく、10〜20cm、10〜20cm、1〜5cmであるのがより好ましい。また、上部開口21の内径としては、特に限定されないが、1〜30cmであるのが好ましく、3〜10cmであるのがさらに好ましい。ケーシング2をこのような大きさとすることにより、スクリーン3に映し出された画像の視認性を確保しつつ、コンパクトで、持ち運び性、収納性などの利便性に優れた表示装置1を提供することができる。
このようなケーシング2の構成材料としては、スクリーン3を支持することができれば特に限定されず、例えば、各種ガラスや、Al、Feなどの各種金属材料や、アルミナ、チタニア等の酸化物セラミックスや、窒化珪素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化物セラミックスや、グラファイト、タングステンカーバイト等の炭化物系セラミックスや、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上部開口21は、スクリーン3によって覆われている。スクリーン3は、x−y平面にて、上部開口21と同心的な円状をなしている。また、x−y平面にて、スクリーン3の外径は、上部開口の21の内径よりも若干大きく設計されている。このようなスクリーン3は、上部開口21の縁部と重なる部分で、例えば接着剤を介してケーシング2の内壁に接着固定されている。なお、スクリーン3をケーシング2に固定する方法としては、特に限定されず、例えば、溶着、圧着、螺合、嵌合などにより固定してもよい。
スクリーン3は、光透過性および光拡散性を有していて、いわゆる背面投影型のスクリーンである。このようなスクリーン3の上部開口21から露出する部分の上面は、前述したタッチ入力面31を構成し、下面は、光走査手段5によって光が走査される光走査面32を構成している。
本実施形態では、光走査面32は、略半球面をなしている。すなわち、スクリーン3は、略半球体となっている。
スクリーン3は、さらに可撓性を有していて、タッチ入力面31が押圧されると、押圧された部位が部分的に撓むようになっている。なお、スクリーン3は、タッチ入力面31の押圧が終了すれば、速やかに元の状態に復帰する。
このようなスクリーン3の構成材料としては、上記特性を備えるものであれば、特に限定されず、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種エラストマーのうちの、1種または2種以上を組み合わせて(例えば、積層体として)用いることができる。
次に、光走査手段5について説明する。
図2に示すように、光走査手段5は、ケーシング2の内側に設けられていて、スクリーン3の光走査面32に光を走査するよう構成されている。このように、光走査手段5をケーシング2内に設けることにより、光走査面32に光を確実に走査することができるとともに、表示装置1の小型化を図ることができる。
図2に示すように、光走査手段5は、ケーシング2に回転可能に支持された回転盤51と、回転盤51を回転させるモータ52と、回転盤51に固定されたアクチュエータ53および光源ユニット(光出射部)54とを有している。
回転盤51は、円盤状をなしている。この回転盤51の上面は、x−y平面とほぼ平行である。このような回転盤51は、図2に示すように、x−y平面にて上部開口21のほぼ中心と交わり、かつ、z軸と平行な線分を回転軸(以下この軸を「回転軸Z」と言う)として回転可能となっている。なお、回転盤51の構成材料としては、前述したケーシング2の構成材料と同様の材料を用いることができる。
このような回転盤51は、回転軸Zに沿って設けられた連結軸511を介してモータ52に連結している。モータ52としては、回転盤51を回転させることができれば特に限定されず、例えばスピンドルモータなどを用いることができる。モータ52は、作動制御装置7と接続されていて、この作動制御装置7によって作動が制御されている。
以上の回転盤51の挙動は、作動制御装置7によって検知されている。
作動制御装置7は、図2に示すような、回転盤51の下面に設けられ、下方へ向けてレーザ光を出射するレーザ光出射装置71と、レーザ光出射装置71と対向するよう設けられたフォトダイオード(受光素子)72とを有している。
レーザ光出射装置71は、回転盤51の回転とともに回転し、レーザ光出射装置71がフォトダイオード72の上方を通過する(横切る)ときに、レーザ光出射装置71からのレーザ光がフォトダイオード72によって受光される。
作動制御装置7は、フォトダイオード72の受光タイミングとモータ52の回転数とに基づいて、回転盤51の挙動を検知することができる。なお、作動制御装置7は、リアルタイムで回転盤51の挙動を検知してもよいし、例えば、フォトダイオード72がレーザ光出射装置71からのレーザ光を一度受光した後は、その受光タイミングとモータ52の回転数とから回転盤51の挙動を予測してもよい。
次に、アクチュエータ53について説明する。
図3に示すように、アクチュエータ53は、回転盤51の上面(すなわち、x−y平面)に対して傾斜するように傾斜台512を介して回転盤51に固定されている。傾斜台512は、回転盤51と一体的に形成されていてもよいし、別体として形成されていてもよい。また、アクチュエータ53の形状などによっては省略してもよい。
アクチュエータ53は、基体531と、基体531の下面に対向するよう設けられた対向基板533と、基体531と対向基板533との間に設けられたスペーサ部材532とを有している。
基体531は、可動板531aと、可動板531aを回動可能に支持する支持部531bと、可動板531aと支持部531bとを連結する1対の連結部531c、531dを有している。
可動板531aは、その平面視にて、略長方形状をなしている。このような可動板531aの上面には、光反射性を有する光反射部531eが設けられている。光反射部531eは、例えば、Al、Ni等の金属膜で構成されている。また、可動板531aの下面には、永久磁石534が設けられている。
支持部531bは、可動板531aの平面視にて、可動板531aの外周を囲むように設けられている。すなわち、支持部531bは、枠状をなしていて、その内側に可動板531aが位置している。
連結部531cは、可動板531aの左側にて、可動板531aと支持部531bとを連結し、連結部531dは、可動板531aの右側にて、可動板531aと支持部531bとを連結している。
連結部531c、531dは、それぞれ、長手形状をなしている。また、連結部531c、531dは、それぞれ、弾性変形可能である。このような1対の連結部531c、531dは、互いに同軸的に設けられており、この軸(回動中心軸J)を中心として、可動板531aが支持部531bに対して回動する。本実施形態では、回動中心軸Jは、x−y平面と平行である。すなわち、回動中心軸Jは、回転盤51の回転軸Zと平行な線分に対して直交している。
このような基体531は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板531aと支持部531bと連結部531c、531dとが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ53の小型化を図ることができる。
なお、基体531は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、可動板531aと支持部531bと連結部531c、531dとを形成したものであってもよい。その際、可動板531aと支持部531bと連結部531c、531dとが一体的となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
スペーサ部材532は、枠状をなしていて、その上面が基体531の下面と接合している。また、スペーサ部材532は、可動板531aの平面視にて、支持部531bの形状とほぼ等しくなっている。このようなスペーサ部材532は、例えば、各種ガラス、各種セラミックス、シリコン、SiOなどで構成されている。
なお、スペーサ部材532と基体531との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等の別部材を介して接合してもよいし、スペーサ部材532の構成材料などによっては陽極接合などを用いてもよい。
対向基板533は、スペーサ部材532と同様に、例えば、各種ガラス、シリコン、SiOなどで構成されている。このような対向基板533の上面であって、可動板531aと対向する部位には、コイル535が設けられている。
永久磁石534は、板棒状をなしていて、可動板531aの下面に沿って設けられている。このような永久磁石534は、可動板531aの平面視にて、回動中心軸Jに対して直交する方向に磁化されている。すなわち、永久磁石534は、両極(S極、N極)を結んだ線分が、回動中心軸Jに対して直交するよう設けられている。図4に示すように、本実施形態では、回動中心軸Jの左側がN極、右側がS極となっている。
このような永久磁石534としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などを用いることができる。
コイル535は、可動板531aの平面視にて、永久磁石534の外周を囲むように設けられている。すなわち、可動板531aの平面視にて、コイル535の内側に、永久磁石534が位置している。このようなコイルには、作動制御装置7によって所定の電圧が印加される。
例えば、作動制御装置7によりコイル535に交番電圧を印加すると、可動板531aの厚さ方向(図4中上下方向)の磁界が発生し、かつ、その磁界の向きが周期的に切り換わる。すなわち、コイル535の上側付近がS極、下側付近がN極となる状態Aと、コイル535の上側付近がN極、下側付近がS極となる状態Bとが交互に切り換わる。
状態Aでは、図4(a)に示すように、永久磁石534の右側が、コイル535への通電により発生する磁界との反発力により上側へ変位するとともに、永久磁石534の左側が、前記磁界との吸引力により下側へ変位する。これにより、可動板531aが反時計回りに傾斜する。
反対に、状態Bでは、図4(b)に示すように、永久磁石534の右側が下側へ変位するとともに、永久磁石534の左側が上側へ変位する。これにより、可動板531aが時計回りに傾斜する。
このような状態Aと状態Bとを交互に繰り返すことにより、連結部531c、531dが捩り変形しながら、可動板531aが回動中心軸Jまわりに回動する。このようなアクチュエータ53を用いることで、表示装置1の小型化を図ることができるとともに、比較的簡単に光走査面32に光を走査することができる。
なお、このようなアクチュエータ53の構成としては、可動板531aを回動させることができれば、特に限定されず、いわゆる2自由度振動系のアクチュエータであってもよいし、コイル535と永久磁石534とを用いた電磁駆動にかえて、圧電素子を用いた圧電駆動や静電引力を用いた静電駆動を用いてもよい。
このようなアクチュエータ53は、前述したように回転盤51に固定されているため、モータ52の作動により、回転盤51とともに回転軸Zまわりに回転する。さらに、アクチュエータ53は、回動中心軸Jまわりに可動板531aを回動させることができるため、これにより、光反射部531eで反射した光を光走査面32の全域に走査することができる。
以上のようなアクチュエータ53の挙動(可動板531aの挙動)は、作動制御装置7によって検知されている。これにより、作動制御装置7は、可動板531aの向き(回動角)を検知することができる。
図3に示すように、作動制御装置7は、連結部531c上に設けられた圧電素子73を有している。圧電素子73は、可動板531aの回動に伴って連結部531cが捩り変形すると、それに伴って変形する。圧電素子73は、外力が付与されていない自然状態から変形すると、起電力を発生する性質を有していて、その起電力の大きさは、圧電素子73の変形量と対応している。
作動制御装置7は、圧電素子73から発生する起電力の大きさを検出することにより、連結部531cの捩れの程度を求め、その捩れの程度から、可動板531aの挙動を検知する。
なお、作動制御装置7は、可動板531aの挙動をリアルタイムで検知していてもよいし、例えば、所定のタイミングで可動板531aの挙動を検知した後は、その検知タイミングと、コイル535に印加する交番電圧(波形や周波数)と基づいて予測してもよい。
また、可動板531aの挙動を検知することができれば、本実施形態のように圧電素子を用いたものに限定されず、例えば、フォトダイオードを用いてもよい。この場合には、例えば、可動板531aが所定の向き(回動角)となった時に、フォトダイオードが光を受光するよう構成されていて、このフォトダイオードでの受光タイミングから可動板531aの挙動を検知するよう構成されている。
次に光源ユニット54について説明する。
図5に示すように、光源ユニット54は、各色のレーザ光源541r、541g、541bと、各レーザ光源541r、541g、541bに対応して設けられたコリメータレンズ542r、542g、542bおよびダイクロイックミラー543r、543g、543bとを備えている。
各色のレーザ光源541r、541g、541bは、それぞれ赤色、緑色、及び青色のレーザ光RR、GG、BBを出射する。レーザ光RR、GG、BBは、それぞれ、作動制御装置7から送信される駆動信号に対応して変調された状態で出射され、コリメート光学素子であるコリメータレンズ542r、542g、542bによって平行化されて細いビームとされる。
ダイクロイックミラー543r、543g、543bは、それぞれ、赤色レーザ光RR、緑色レーザ光GG、青色レーザ光BBを反射する特性を有し、各色のレーザ光RR、GG、BBを結合して1つのレーザ光LLを出射する。
なお、コリメータレンズ542r、542g、542bに代えてコリメータミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザ光源541r、541g、541bから平行光束が出射される場合、コリメータレンズ542r、542g、542bは省略することができる。さらに、レーザ光源541r、541g、541bについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置き換えることができる。
光源ユニット54は、作動制御装置7と接続されていて、この作動制御装置7によって作動が制御されている。作動制御装置7は、前述したように回転盤51および可動板531aの挙動をそれぞれ検知しているため、光走査面32の所望の位置に、所望の色のレーザ光LLを走査するためには、どのタイミングで光源ユニット54からレーザ光LLを出射すればよいかを求めることができる。
作動制御装置7は、前記求められたタイミングで、レーザ光LLを出射するよう光源ユニット54の作動を制御する。これにより、光走査手段5によって、光走査面32の所望の位置に、所望の色のレーザ光LLを走査させる(照射する)ことができ、スクリーン3に所望の画像を描画することができる。
なお、光走査面32に走査されたレーザ光LLは、その一部が、光走査面32で反射し、再び光反射部531eに戻ってくる戻りレーザ光LL’となる。表示装置1は、このような戻りレーザ光LL’を利用して、タッチ入力面31の押圧位置を検出するよう構成されている。
本実施形態では、スクリーン3が半球状であるため、戻りレーザ光LL’をより効率的に得ることができる。その結果、戻りレーザ光LL’の光量を比較的大きくすることができ、より正確にタッチ入力面31の押圧位置を検出することができる。
ここで、例えば、弾性表面波型のタッチセンサ(本願明細書の「従来技術」の欄参照)では、タッチセンサ自体に画像を表示する手段が備わっていないため、タッチセンサの下側に、別途、液晶表示装置などの画像表示装置を配置しなければ、画像を見ながらのタッチ入力を行うことができなかった。
これに対して、本発明のタッチセンサ付き表示装置では、タッチセンサ付き表示装置自体がスクリーンに画像を映し出すことができるため、タッチセンサ付き表示装置のみで、スクリーンに映し出された画像を見ながらのタッチ入力を行うことができる。これにより、タッチセンサ付き表示装置全体の小型化を図ることができるとともに、部品点数を削減することができる。
本実施形態では、光走査面32上には、規則的に区切られた多数(例えば数10万〜数100万)の仮想領域(この各領域を便宜上「画素」とも言う)が予め設定されている。作動制御装置7は、1つの画素ごとに、所望の色のレーザ光LLが照射されるように、光源ユニット54からパルス状のレーザ光LLを出射するよう光源ユニット54の作動を制御する。
すなわち、光走査手段5による光走査面32へのレーザ光LLの走査が開始されると、各画素には、回転盤51が1回転するごとに一度、レーザ光LLが照射されることとなる。これにより、各画素には、モータ52の回転数と対応した時間間隔で間欠的にレーザ光LLが照射されることとなる。
次に、押圧位置検出手段6について説明する。
スクリーン3が押圧により内側へ撓むと、その撓んだ部分の光反射部531eと光走査面32との間のレーザ光LLの光路長(以下、単に「光路長L」と言う)が、自然状態のときと比べて短くなる。押圧位置検出手段6は、このような光路長Lの変化に基づいて、タッチ入力面31の押圧位置を検出するよう構成されている。これにより、押圧位置をより正確に検出することができる。
また、押圧位置検出手段6は、レーザ光LLが光反射部531eで反射されてから、光走査面32で反射し、戻りレーザ光LL’として、再び光反射部531eに戻ってくるまでの時間に基づいて、光路長Lの変化(出射光と反射光との位相差)を検知する。これにより、より正確に、光路長Lの変化を検知することができる。
具体的には、図5に示すように、押圧位置検出手段6は、光源ユニット54とアクチュエータ53の光反射部531eとの間に設けられ、戻りレーザ光LL’を分岐するビームスプリッタ61と、ビームスプリッタ61で分岐された戻りレーザ光LL’を受光するフォトダイオード(受光部)62と、フォトダイオード62に接続された時間差算出部63と、時間差算出部63に接続された検出部64とを有している。
時間差算出部63は、フォトダイオード62と接続されたタイミング記録部631と、タイミング記録部631に接続された算出部632とを有している。
タイミング記録部631は、1つの画素ごとに、レーザ光LLが光源ユニット54から出射されたタイミングTと、そのレーザ光LLが戻りレーザ光LL’となってフォトダイオード62に受光されたタイミングTとを記録する。また、タイミング記録部631は、各画素について、所定の時間間隔(例えば、モータ52の周期)でタイミングTとタイミングTとを記録する。
タイミング記録部631は、作動制御装置7と接続されていて、作動制御装置から光源ユニット54に送信される駆動信号を受信できるようになっている。タイミング記録部631は、この駆動信号に基づいて、タイミングTを記録する。なお、タイミング記録部631は、レーザ光源541rへの駆動信号に基づいてタイミングTを記録してもよいし、レーザ光源541bへの駆動信号に基づいてタイミングTを記録してもよいし、レーザ光源541gへの駆動信号に基づいてタイミングTを記録してもよい。
算出部632は、光源ユニット54から1つの画素に対応するレーザ光LLが出射される度に、そのレーザ光LLにおけるタイミングTとタイミングTとの時間差S(すなわち、レーザ光LLが光源ユニット54から出射されてからフォトダイオード62に受光されるまでの時間)を算出する。
算出部632で算出された時間差Sは、検出部64に送信される。
検出部64は、1つの画素ごとに、時間差算出部63がn回目(ただし、nは自然数である)に算出した時間差Sと、n+1回目に算出した時間差Sn+1との差分を求め、その差分が所定の閾値を超えた場合に、その画素に対応するタッチ入力面31の位置を押圧位置として検出する。
このように、時間差Sと時間差Sn+1との差分によってタッチ入力面31が押圧されたか否かを検出するよう構成することで、確実に、タッチ入力面31のタッチ位置を検出することができる。また、例えば、衝撃や長時間の使用によって、スクリーン3が変形してしまった場合(へこんでしまった場合)でも、検出部64は、その変形に影響されずに、押圧位置を検出することができる。
また、閾値を設けることにより、検出部64が、例えば振動等によるスクリーン3の微小変形を押圧と誤認識してしまうことを効果的に防止できる。その結果、押圧位置をより正確かつ確実に検出することができる。
押圧位置検出手段6を以上のような構成とすることで、簡単な構成でかつ正確に、タッチ入力面31の押圧位置や押圧速度を検出することができる。
以下、図6および図7に基づいて具体的例を挙げつつ説明する。
図6は、タッチペンによってタッチ入力面が押圧された場合における、その押圧位置での時間差Sの経時変化を示した図である。以下では、同図に基づいて、押圧位置検出手段6が、どのようにしてタッチ入力面31の押圧位置を検出するかを説明する。
以下では、説明の便宜上、画素Pが押圧されている場合について代表して説明する。また、光反射部531eと画素Pとの間のレーザ光LLの光路長を「光路長L」と言う。
[1]図6中(a)の状態では、タッチ入力面31は、押圧されていない。そのため、(a)では、スクリーン3は、自然状態を維持しており、実質的に形状変化していない。
[2]図6中(b)の状態でも、タッチ入力面31は、押圧されておらず、スクリーン3の形状は、(a)−(b)間で変化していない。すなわち、(b)の状態での光路長Lは、(a)の状態での光路長Lと等しく、当然、時間差Sと時間差Sとが等しくなる。これにより、検出部64は、(b)の状態では、画素Pは、押圧されていないと判断する。
[3]図6中(c)の状態では、画素Pが押圧され、その部分が下方へ向けて撓んでいる。そのため、(c)の状態においては、(b)の状態と比較して、光路長Lが短くなり、これに伴って、時間差Sが時間差Sよりも小さくなる。時間差Sと時間差Sとの差が所定の閾値を超えているため、検出部64は、(c)の状態では、画素Pが押圧されていると判断する。
このとき、検出部64は、さらに、押圧速度(平均速度)を求めることができる。具体的には、レーザ光LLの速度と、SとSとの差から(b)−(c)間での画素Pの変位量が求められ、この変位量と光走査の周期(モータ52の回転数)とに基づいて、画素Pを押圧する際の(b)−(c)間での押圧速度を求めることができる。
[4]図6中(d)の状態では、(c)の状態よりもさらに画素Pが下方へ向けて撓んでいる。そのため、(d)の状態においては、(c)の状態と比較して、光路長Lが短くなり、これに伴い、時間差Sが時間差Sよりも小さくなる。これにより、検出部64は、(d)では、画素Pの押圧が(c)のときから継続していると判断する。
[5]図6中(e)の状態では、(d)の状態と同じ状態を維持している。そのため、時間差Sが時間差Sと等しくなる。これにより、検出部64は、(e)の状態では、(d)の押圧状態が維持されていると判断する。
[6]図6中(f)の状態では、画素Pの押圧が終了し、スクリーン3が自然状態に復帰している。そのため、時間差Sが時間差Sよりも大きくなる。これにより、検出部64は、(f)の状態では、画素Pが押圧されていない(すなわち、押圧が終了した)と判断する。
なお、検出部64は、前記[3]で説明した閾値と同様にして、時間差Sと時間差Sとの差が、所定の閾値を超えている場合に、(f)の状態では、押圧が終了したと判断するよう構成されていてもよい。これにより、より正確に押圧の終了を検出することができる。
このようにして押圧位置検出手段6は、画素Pが押圧されているか否かを判断するとともに、押圧速度を検出する。
以上、画素Pについて代表して説明したが、当然、画素P以外の位置においても、これと同様にして、その位置が押圧されたか否かを判断することができる。
ここで、タッチ入力面31を押圧するときに、指の腹など比較的面積の大きいものによって押圧すると、タッチ入力面31は、操作者が意図しない部分が比較的広い範囲にわたって撓んでしまう場合がある。
図7では、画素P5を押圧したときに、画素P3〜P8に対応する比較的広い範囲にわたってスクリーン3が撓んでしまった場合を示している。
このようなスクリーン3の撓みにより、画素P3〜P8に対応する部位では、それぞれ、時間差算出部63が1回目(図7(a)に示すスクリーン3が自然状態のとき)に算出した時間差Sに対して、2回目(図7(b)に示すスクリーン3が押圧状態のとき)に算出した時間差Sが小さくなっている。
画素P3〜P8における時間差Sと時間差Sとの差分は、画素P5が最も大きく、画素P5から図7中左右方向へ向けて小さくなっている。
検出部64は、前述したように、時間差Sと時間差Sn+1との差分が、所定の閾値以上となっている部分のみを押圧位置として検出するよう構成されている。図7の場合では、閾値を超えているのは、画素P5のみであるため、検出部64は、画素P5に対応する部位が押圧位置であると判断する。このように、閾値を設けることで、スクリーン3を押圧操作することによって、不本意に撓んでしまった部位を押圧位置として検出してしまうことを効果的に防止することができる。
なお、前記閾値を適宜調整することにより、検出部64は、押圧された領域を検出することもできる。例えば、前記閾値が、画素P8での差分と画素P9での差分との間に位置するように設定されていた場合には、検出部は、画素P3〜8に対応する部分を押圧領域として検出することができる。また、検出部は、このように閾値を超える前記差分(時間差Sと時間差Sとの差分)が発生している画素の数から、押圧領域の面積を算出することができる。
以上のようにして、検出部64で検出された押圧位置や押圧速度などの情報は、作動制御装置7に送信される。
作動制御装置7は、検出部64で検出された押圧位置や押圧速度などの情報に基づいて、図示を省略する制御部から送信される電気的信号を駆動信号に変換し、当該信号に応じて、光源ユニット54を作動させる。この際、作動制御装置7によって光源ユニット54、アクチュエータ53およびモータ52の動作が制御され、レーザ光LLの強度、投射位置、照射タイミング等の調整が行われる。これにより、表示装置1は、タッチ入力操作に連動した画像をスクリーン3上に映し出すことができる。
以上のようなタッチセンサ付き表示装置1によれば、タッチ入力面31の所定位置ごとに、時間差Sと時間差Sn+1とを比較しているため、タッチ入力面31の複数の箇所を同時に押圧(タッチ入力)しても、そのすべての押圧位置を検出することができる。これにより、表示装置1は、比較的簡単な構成で、マルチタッチ機能を発揮することができる。
さらには、タッチ入力面31で指などをスライドさせた場合には、このスライドの軌跡およびスライド速度を検出することができる。これにより、スライド方向に沿って、スクリーン3に映し出された画像を回転させたり、スライド方向によって、スクリーン3に映し出される画像を異なるものとしたりでき、表示装置1は、優れた操作性、利便性およびアミューズメント性を発揮することができる。
また、表示装置1によれば、平均押圧速度を求めることができるため、例えば、平均押圧速度の違いによってスクリーン3に映し出される画像を変化させる(異なるものとする)ことができる。この点からも、表示装置1は、優れた操作性、利便性およびアミューズメント性を発揮することができる。
また、表示装置1によれば、押圧された領域の面積を求めることができるため、これらの違いによってスクリーン3に映し出される画像を変化させることができる。この点からも、表示装置1は、優れた操作性、利便性およびアミューズメント性を発揮することができる。
タッチセンサ付き表示装置1は、例えば、次のような地球儀として使用することができる。なお、言うまでもないが、以下に示す使用例は、一例であって、使用方法や装置の大きさなどは、これに限定されるものではない。
図8は、図1に示すタッチセンサ付き表示装置を地球儀として用いたときの模式的斜視図である。
この場合、タッチセンサ付き表示装置1の大きさとしては、ケーシング2の厚さ、長さ、幅が、それぞれ、3cm、10cm、15cm、上部開口21の内径が約8cm程度である。
[1]操作者がタッチ入力面31を押圧すると、作動制御装置7に電力が供給される。電力供給を受けた作動制御装置7は、モータ52を所定の回転数(例えば、3000回転/秒)で駆動させて回転盤51を回転させるとともに、コイル535に所定の周波数(例えば、60KHz程度)の交番電圧を印加し、可動板531aを所定の回動速度で回動させる。
[2]これと同時に、作動制御装置7は、光源ユニット54を作動し、光走査面32の各画素に、所定の色に合成したレーザ光LLを走査し、地球の画像を描画する。スクリーン3は、半球をなしているため、スクリーン3には、例えば、北半球や南半球など、地球の半分が映し出される。
[3]この状態にて、例えば、タッチ入力面をなぞってやると、その方向に向かって地球が回転する。このときの地球の回転速度や回転量などは、なぞり速度(スライド速度)や、なぞり量(長さ)に比例する。
[4]また、例えば、タッチ入力面31の日本列島に対応する部位を押圧すると、日本列島を中心として画像が拡大表示される。このとき、画像の拡大倍率は、押圧速度に比例させてもよいし、押し込み量(押圧部の変位量)に比例させてもよいし、押圧領域の面積に比例させてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のタッチセンサ付き表示装置の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態にかかるタッチセンサ付き表示装置が備える光走査手段を示す図である。
以下、第2実施形態のタッチセンサ付き表示装置について、前述した実施形態のタッチセンサ付き表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるタッチセンサ付き表示装置は、光源ユニットの構成が異なる以外は、第1実施形態のタッチセンサ付き表示装置とほぼ同様である。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示すように、光源ユニット54Aは、3つのレーザ光源541r、541b、541vと、各レーザ光源541r、541b、541vに対応して設けられたコリメータレンズ542r、542b、542vおよびダイクロイックミラー543r、543b、543vとを備えている。各色のレーザ光源541r、541b、541vは、それぞれ赤色、青色、及び紫外のレーザ光RR、BB、VVを出射する。
ダイクロイックミラー543r、543b、543vは、それぞれ、赤色レーザ光RR、青色レーザ光BB、紫外のレーザ光VVを反射する特性を有し、各色のレーザ光RR、BB、VVを結合して1つのレーザ光LLを出射する。
このようなレーザ光LLが走査されるスクリーン3には、紫外レーザVVが照射されることにより緑色の蛍光を発生する蛍光体が含まれている。
レーザ光LLのうち赤色及び青色のレーザ光RR、BBついては、光走査面32で散乱されるだけであるが、紫外のレーザ光VVについては、光走査面32に含まれる蛍光体によって緑色の蛍光を発生する。結果的に、各色のレーザ光RR、BB、VVに対応して赤色、青色、及び緑色の像光を発生させることができる。
もちろん、紫外のレーザ光と蛍光体との組み合わせではなく、紫等のレーザ光と蛍光体との組み合わせにより緑色の蛍光を発生させることによって、当初の目的を達することができる。
なお、以上の説明では、紫外レーザ光VVから緑色の像光を得る場合について説明したが、紫外レーザ光VVから赤色の像光や青色の像光を得ることもできる。さらに、複数種類の紫外レーザ光VVから個別に各色の像光を得ることもできる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のタッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のタッチセンサおよびタッチセンサ付き表示装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、各実施形態を好適に組み合わせることもできる。
また、前述した実施形態では、スクリーンが半球状をなすものについて説明したが、これに限定されず、例えば、かまぼこ状をなしていてもよいし、平らな平面状をなしていてもよい。平面状をなしている場合には、広く一般に使用されている、銀行等の金融機関に設置されたATMなどのタッチセンサなどに用いることができる。
また、前述した実施形態では、光源ユニットが、光走査面に光を走査することにより画像を描画するものについて説明したが、これに限定されず、例えば、光源ユニットによって、光走査面に画像が描画されなくてもよい。すなわち、光源ユニットは、押圧位置を検出するためにのみ使用されるレーザ光を出射するものであってもよい。この場合には、前述した実施形態のように、異なる色のレーザ光を出射する複数のレーザ光源を設ける必要はなく、1つのレーザ光源を設ければよい。また、このレーザ光源からは、例えば、赤外光などが出射されてもよい。
また、前述した実施形態では、タイミング記録部は、1つの画素ごとに、タイミングTとタイミングTとを記録するよう構成されているが、これに限定されず、例えば、互いに隣接する複数の画素を1つの領域として、その領域ごとに、タイミングTとタイミングTとを記録するよう構成されていてもよい。
前述した実施形態では、タイミング記録部は、各画素について、その画素にレーザ光が走査されるたびに、タイミングTとタイミングTとを記録するよう構成されているが、これに限定されず、例えば、各画素について、その画素にレーザ光が複数回(例えば10回)走査されるごとに一度、タイミングTとタイミングTとを記録するよう構成されていてもよい。
本発明のタッチセンサ付き表示装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図2に示すアクチュエータの模式的拡大図である。 図3に示すアクチュエータの駆動を示す図である。 図1に示すタッチセンサ付き表示装置が備える制御系のブロック図である。 図1に示すタッチセンサ付き表示装置が備える押圧位置検出手段の作動を示す図である。 図1に示すタッチセンサ付き表示装置が備える押圧位置検出手段の作動を示す図である。 図1に示すタッチセンサ付き表示装置を地球儀として用いたときの模式的斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかるタッチセンサ付き表示装置が備える光走査手段を示す図である。
符号の説明
1……タッチセンサ付き表示装置 2……ケーシング 21……上部開口 3……スクリーン(シート材) 31……タッチ入力面 32……光走査面 5……光走査手段 51……回転盤 511……連結軸 512……傾斜台 52……モータ 53……アクチュエータ 531……基体 531a……可動板 531b……支持部 531c、531d……連結部 531e……光反射部 532……スペーサ部材 533……対向基板 534……永久磁石 535……コイル 54、54A……光源ユニット(光出射部) 541r、541b、541g、541v……レーザ光源 542r、542b、542g、542v……コリメータレンズ 543r、543b、543g、543v……ダイクロイックミラー 6……押圧位置検出手段 61……ビームスプリッタ 62……フォトダイオード 63……時間差算出部 631……タイミング記録部 632……算出部 64……検出部 7……作動制御装置 71……レーザ光出射装置 72……フォトダイオード 73……圧電素子

Claims (9)

  1. 光反射性を有する光反射部と、前記光反射部に向けて光を出射する光出射部とを有し、前記光反射部で反射した前記光を走査する光走査手段と、
    シート状をなし、その一方の面が前記光反射部で反射された光が走査される光走査面、他方の面が押圧操作される入力面である可撓性を有するシート材と、
    前記入力面の押圧による、前記光反射部と前記光走査面との間の前記光の光路長の変化に基づいて、前記入力面の押圧位置を検出する押圧位置検出手段とを有し
    前記押圧位置検出手段は、前記光が前記光反射部から出射してから、前記光走査面で反射し、前記光反射部に戻ってくるまでの時間に基づいて、前記光路長の変化を検知することを特徴とするタッチセンサ。
  2. 前記押圧位置検出手段は、前記光出射部と前記光反射部との間の光路の途中または分岐した位置に設けられ、前記光走査面で反射し再び前記光反射部に戻ってきた光を受光する受光部と、前記光出射部から光が出射されるタイミングとその光が前記受光部で受光されたタイミングとの時間差を算出する時間差算出部と、前記時間差算出部による算出結果に基づいて前記入力面の押圧位置を検出する検出部とを有している請求項に記載のタッチセンサ。
  3. 前記時間差算出部は、前記光走査面の所定箇所における前記時間差を所定の時間間隔毎に算出し、前記検出部は、前記時間差算出部がn回目に算出した前記時間差と、n+1回目に算出した前記時間差との差を求め、その差が所定の閾値を超えた場合に当該箇所を前記押圧位置として検出する請求項に記載のタッチセンサ(ただし、nは自然数である)。
  4. 前記検出部は、さらに、前記時間差算出部がn回目に算出した前記時間差と、n+1回目に算出した前記時間差との差から前記押圧の押圧速度を求める請求項に記載のタッチセンサ(ただし、nは自然数である)。
  5. 前記光走査手段は、前記光反射部を備え回動可能に設けられた可動板を有するアクチュエータを有し、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に走査する請求項1ないし4に記載のタッチセンサ。
  6. 前記光走査手段は、前記アクチュエータを前記可動板の回動中心軸に対して直交する軸まわりに回転可能に支持する回転盤を有し、該回転盤を回転させつつ、前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を前記光走査面に2次元的に走査する請求項5に記載のタッチセンサ。
  7. 前記光走査面は、略球面をなしている請求項1ないしのいずれかに記載のタッチセンサ。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載のタッチセンサと画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とするタッチセンサ付き表示装置。
  9. 前記シート材は、光透過性および光拡散性を有し、前記光出射手段は、前記光出射部から出射された光を前記光走査面に走査することにより、前記光走査面に画像を描画し、前記入力面側から前記画像を視認することができる請求項に記載のタッチセンサ付き表示装置。
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