JP4889832B2 - 超音波手術システム及び外科用処置具 - Google Patents

超音波手術システム及び外科用処置具 Download PDF

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Description

本発明は、超音波手術システム及び外科用処置具に関し、特に、超音波振動子の振幅調整を行う超音波手術システム及び外科用処置具に関する。
従来、超音波振動を応用した外科手術用の超音波手術システムとして、超音波振動させた超音波プローブを用い、生体組織を切開または凝固する超音波手術システムが開発されている。この超音波手術システムにおける超音波振動は、ハンドピースに組み込まれた超音波振動子の駆動制御によって実現され、超音波プローブの先端部は、所定の振幅で振動する。
しかし、この振幅の大きさは、超音波振動子の部品バラツキまたは組立バラツキ、あるいは超音波プローブの部品バラツキまたは組立バラツキによって変動する。振幅の大きさが大きいと、超音波プローブの応力増加という問題がある。このような超音波振動子部品バラツキまたは組立バラツキ、あるいは超音波プローブの部品自体のバラツキまたは組立バラツキを抑制することはコストアップに繋がる。
また、ハンドピースがシザース形状の場合、ハンドルの把持力量が部品バラツキまたは組立バラツキによって変動する。把持力量が小さいと、切開スピードが低下し、把持力量が大きいと、テフロンパットの磨耗促進及び超音波プローブの応力が増加するという問題がある。このような把持力量に関わる部品自体のバラツキあるいは組立バラツキを抑制することはコストアップに繋がる。また、ハンドピースがシザース形状の場合においても、上述した超音波振動子の部品バラツキまたは組立バラツキ、あるいは超音波プローブの部品バラツキまたは組立バラツキによって、振幅の大きさが変動する。振幅の大きさが小さいと、切開スピードが低下し、振幅の大きさが大きいと、血管耐圧能力の低下及びテフロンパットの磨耗促進という問題がある。
さらに、術者が処置する処置部位の硬さは部位によって異なる。処置部位が薄い組織の場合、切開スピードが低下し、処置部位が硬い組織の場合、超音波プローブの応力が増加する及び本体装置が超音波出力できなくなる場合があるという問題がある。術者が特定の処置部位しか、即ち、通常の組織しか処置できないということは、ユーザビリティの観点で好ましくない。
そこで、例えば、特開2005−27907号公報には、超音波振動子の駆動時のインピーダンスを検知して、超音波振動子に供給される駆動信号の制御を行う超音波手術システムが提案されている。
しかしながら、上記の特開2005−27907号公報に提案の超音波手術システムは、超音波プローブにかかる機械的負荷に対応する超音波振動子の駆動時のインピーダンスを求め、このインピーダンスを本体装置にフィードバックし、本体装置の制御部において超音波振動子に供給される電流を制御するため、フィードバック制御を行うための制御プログラム及び制御部が必要となる。そのため、上記提案の超音波手術システムは、フィードバック制御を行うための制御プログラム及び制御部が必要となり、コストが増大するという問題がある。
そこで、本発明は、フィードバック制御を行うための制御プログラム及び制御部を必要とせず、超音波振動子に流れる電流を制御することができる超音波手術システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、駆動電流発生部と、前記駆動電流発生部によって駆動される超音波振動子と、前記超音波振動子と連結され前記超音波振動子で発生した超音波振動により生体組織の処置を行う処置部とを含む駆動対象を備えた外科用処置具と、前記駆動電流発生部と前記駆動対象との間に設けられ、かつ、前記処置部にかかる負荷状態に応じて前記駆動電流発生部から前記駆動対象に流れる電流を分流させて前記駆動対象に流れる電流量を調整することで前記超音波振動子の振幅調整を行う振幅調整部と、を備えることを特徴とする超音波手術システムを提供することができる。
また、本発明の他の態様によれば、超音波振動子を含む駆動対象と、前記駆動対象に並列に設けられ、かつ、前記駆動対象に流れる前記駆動対象を駆動させるための電流を分流させ、前記超音波振動子の振幅調整を行う振幅調整部と、を備えることを特徴とする外科用処置具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る超音波手術システムの構成を示す図である。 本実施の形態の超音波出力前の超音波手術システムの等化回路を示す図である。 本実施の形態の超音波出力中の超音波手術システムの等化回路を示す図である。 無誘導抵抗の値と超音波振動子へ供給される電流との関係を説明するための説明図である。 処置部の負荷と超音波振動子へ供給される電流との関係を説明するための説明図である。 処置部の振幅値と本体装置の発振効率の関係を説明するための説明図である。 処置部の振幅値と切開時間の関係を説明するための説明図である。 処置部の振幅値と血管耐圧平均値の関係を説明するための説明図である。 処置部の振幅値と切開回数の関係を説明するための説明図である。 従来の超音波手術システムの等化回路を示す図である。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る超音波手術システムの構成を示す図である。超音波手術システム1は、ハンドピース2と、出力制御装置である本体装置3と、フットスイッチ4とを含んで構成されている。
ハンドピース2は、超音波出力が可能な外科用処置具である。ハンドピース2は、着脱可能なケーブル2aを介して本体装置3に接続されている。ハンドピース2は、挿入部2bと、ハンドル部2cを有している。また、ハンドピース2は、超音波振動子2fを含む駆動対象を内蔵している。この超音波振動子2fは、ドーナツ状に形成された複数の圧電素子が、隣り合う圧電素子間に配置された円環状の複数の電極を挟んで積層されるようにして円筒状に構成された振動ブロックを有する。さらに、積層された複数の圧電素子と複数の電極の中心の貫通孔にはボルトが貫通され、ボルトをホーン部に対してねじ込むことによって、複数の圧電素子と複数の電極が強固に密着するようにして、超音波振動子2fが構成されている。この超音波振動子2fは、ランジュバン型ボルト締め超音波振動子のユニットである。
さらに、ハンドピース2は、超音波プローブ2dを有し、この超音波プローブ2dの先端側には、この超音波プローブ2dの先端部と、この先端部に対して開閉自在な可動片とにより処置部2eが形成される。
本体装置3は、ハンドピース2に内蔵されている超音波振動子2fに、超音波出力のための駆動信号の供給を行う。超音波振動子2fは、この駆動信号が供給されることにより、超音波振動する。この超音波振動は、挿入部2b内の超音波プローブ2dを介して、その先端部に伝達される。そして、ハンドピース2は、この超音波振動エネルギにより、処置対象の生体組織に摩擦熱を発生させ、凝固または切開等の処置を行うことができる。
フットスイッチ4は、ケーブル4aを介して本体装置3に接続されている。フットスイッチ4は、超音波出力時に、超音波出力をオンあるいはオフするためのスイッチである。
術者は、ハンドル部2cに指をかけて開閉操作を行うことにより、挿入部2b内に挿通されたワイヤ(図示せず)を牽引し、処置部2eにおける可動片を開閉して処置対象の生体組織を把持することができる。また、術者は、片手にハンドピース2を持ち、他方の手に他の処置具を持って、例えば、腹腔鏡下で、手術を行うことができる。
ここで、従来の超音波手術システムの等化回路について説明する。図10は、従来の超音波手術システムの等化回路を示す図である。
図10に示すように、超音波手術システム101のハンドピース102に設けられた超音波振動子104は、抵抗R1、コンデンサC1、コイルL1が直列に接続された直列共振回路と、この直列回路に並列に接続されたコンデンサC2とにより構成されている。
超音波手術システム101の本体装置103は、出力トランスTrと、この出力トランスTrに並列に接続されたコイルL2とにより構成されている。出力トランスTrの1次巻き線には、図示しない発振回路で発振された信号が供給され、出力トランスTrの2次巻き線に超音波出力のための駆動信号が発生する。
コイルL2は、駆動信号を効率よく超音波振動子104に供給できるように、その駆動信号に対しインピーダンスのマッチングを行うためのコイルである。出力トランスTrにおいて発生した電流Iと、コイルL2において発生した無効電流I’と合わせた電流I+I’は、上述したケーブル2aを介して、ハンドピース102に供給される。
ハンドピース102に供給された電流I+I’のうち、無効電流I’はコンデンサC2に分流され、電流Iは抵抗R1、コンデンサC1、コイルL1により構成される直列共振回路に供給される。このように、出力トランスTrにおいて発生した電流Iが直列共振回路に供給される。直列共振回路は、電流Iの値に応じて共振し、超音波振動子104が超音波振動する。
従来の超音波手術システム101は、出力トランスTrにおいて発生した電流Iを調整することができなかった。そのため、超音波振動子104の部品バラツキまたは組立バラツキ、あるいは超音波プローブの部品バラツキまたは組立バラツキによって、処置部の振幅の大きさが変動していた。また、出力トランスTrにおいて発生する電流Iを調整するためには、超音波振動子104の駆動時のインピーダンスを検知して本体装置にフィードバックする必要があり、フィードバック制御を行うための制御プログラム及び制御部を本体装置に設ける必要があった。
図2は、本実施の形態の超音波出力前の超音波手術システムの等化回路を示す図である。なお、図2において、図10と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、超音波手術システム1は、出力トランスTrと超音波振動子2fとの間に、並列に無誘導抵抗R2が設けられている。振幅調整部としての無誘導抵抗R2は、駆動電流発生部としての出力トランスTrから超音波振動子2fに供給される電流を分流させる。また、無誘導抵抗R2は、ハンドピース2側に設けられており、この無誘導抵抗R2の値は、抵抗R1の値と略同一の値である。なお、振幅調整部としての無誘導抵抗R2は、ハンドピース2側に設けられているが、本体装置3側に設けられていてもよい。また、振幅調整部は、無誘導抵抗R2に代わり抵抗であってもよい。
出力トランスTrの電流Iは、無誘導抵抗R2に電流Iが分流した際に、超音波振動子2fに電流Iが流れるように電流Iの値が決められる。即ち、電流Iの値は、電流Iの値と電流Iの値とを合わせた値になっている。これにより、電流Iの値に応じて直列共振回路が共振し、超音波振動子2fが超音波振動する。
図3は、本実施の形態の超音波出力中の超音波手術システムの等化回路を示す図である。
超音波手術システム1は、超音波出力中の共振状態では、コンデンサC1とコイルL2と、及び、コンデンサC2とコイルL2とがそれぞれ打ち消し合う。そのため、超音波手術システム1の等化回路は、無誘導抵抗R2及び超音波振動子2fの抵抗R1のみとなる。抵抗R1に流れる電流Iが超音波振動に変換され、超音波プローブ2dの先端部が所定の振幅値で振動する。
ここで、超音波振動子2fに供給される電流Iについて、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、無誘導抵抗の値と超音波振動子へ供給される電流との関係を説明するための説明図である。
図4に示すように、無誘導抵抗R2の値がa[Ω]からa×7[Ω]に増加すると、超音波振動子2fの抵抗R1へ供給される電流Iの値は、I11[A]からI12[A]に増加する。これは、無誘導抵抗R2の値が大きくなるに従って、無誘導抵抗R2に分流される電流Iが減少するためである。即ち、無誘導抵抗R2の値が大きい場合、無誘導抵抗R2に分流される電流Iが減少するため、超音波振動子2fの抵抗R1へ流れる電流Iは増加する。一方、無誘導抵抗R2の値が小さい場合、無誘導抵抗R2に分流される電流Iが増加するため、超音波振動子2fの抵抗R1へ流れる電流Iは減少する。
図5は、処置部の負荷と超音波振動子へ供給される電流との関係を説明するための説明図である。図5の例は、無誘導抵抗R2を所定の値に固定し、処置部2eの負荷(電圧)を変化させている。処置部2eの負荷とは、超音波振動子2fの負荷と等化である。即ち、処置部2eの負荷が大きくなることは、超音波振動子2fの抵抗R1の値が大きくなることと等化であり、処置部2eの負荷が小さくなることは、超音波振動子2fの抵抗R1の値が小さくなることと等化である。
図5に示すように、処置部2eの負荷がb[V]からb×2[V]に増加すると、超音波振動子2fの抵抗R1へ供給される電流Iの値は、I13[A]からI14[A]に減少する。これは、処置部2eの負荷が大きくなるに従って、抵抗R1の値が大きくなり、抵抗R1に分流される電流Iが減少するためである。
このように、無誘導抵抗R2を所定の値に固定した場合、処置部2eの負荷によって超音波振動子2fに流れる電流を調整し、超音波振動子2fの振幅値を調整することが可能である。
ここで、処置中の技術的課題について、図6から図9を用いて説明する。
図6は、処置部の振幅値と本体装置の発振効率の関係を説明するための説明図である。
処置部2eの振幅値が狙い目(以下、中心値ともいう)のAの場合、本体装置3の発振効率はc×0.8[%]となる。処置部2eの振幅値が中心値より小さいAの場合、本体装置3の発振効率はc[%]となる。処置部2eの振幅値が中心値より大きいAの場合、本体装置3の発振効率はc×0.6[%]となる。
このように、処置部2eの振幅値がAからAへ約十数μm変化すると、本体装置3の発振効率は約4割低下する。処置部2eの振幅値が大きくなると、本体装置3の発振効率は低下してしまう。処置部2eの振幅値がさらに大きくなり、ある規定範囲外の振幅値となると、本体装置3の発振効率がさらに低下して超音波出力できなくなる。
図7は、処置部の振幅値と切開時間の関係を説明するための説明図である。図7の切開時間は、ある組織を20cm切開する際にかかる時間である。
図7に示すように、処置部2eの振幅値が中心値のBの場合、切開時間はT[S]となる。処置部2eの振幅値が中心値より小さいBの場合、切開時間は約2.5倍のT×2.5[S]となる。処置部2eの振幅値が中心値より大きいBの場合、切開時間は約1/2のT/2[S]となる。
このように、処置部2eの振幅値が減少すると切開スピードが減少し、処置時間が長くなってしまう。一方、処置部2eの振幅値が大きい場合、切開スピードは増加するが、超音波プローブの応力が増加してしまう。
図8は、処置部の振幅値と血管耐圧平均値の関係を説明するための説明図である。
処置部2eの振幅値が中心値のCの場合、血管耐圧平均値は約d×0.6[mmHg]となる。処置部2eの振幅値が中心値より小さいCの場合、血管耐圧平均値は約d[mmHg]となる。処置部2eの振幅値が中心値より大きいCの場合、血管耐圧平均値は約d×0.3[mmHg]となる。
このように、処置部2eの振幅値が増加すると、血管耐圧能力が約7割低下してしまう。
図9は、処置部の振幅値と切開回数の関係を説明するための説明図である。
図9に示すように、処置部2eの振幅値が中心値のDの場合、切開回数はN回となる。処置部2eの振幅値が中心値より小さいDの場合、切開回数は振幅値が中心値に比べ2倍の2N回となる。処置部2eの振幅値が中心値より大きいDの場合、切開回数は振幅値が中心値に比べ1/2倍の2/N回となる。
このように、処置部2eの振幅値が増加すると切開回数が減少してしまう。これは、処置部2eの振幅値が増加すると処置部2eのテフロンパットが磨耗しやすくなるためである。処置部2eのテフロンパットが磨耗した破壊モードに至ると、超音波プローブ2dと可動片が接触し、超音波プローブ2dにクラックが発生する。
ここで、超音波振動子2f等の部品バラツキ等により、処置部2eの振幅値が変動した場合の処置部2eの振幅値の制御について説明する。
処置部2eの振幅値が中心値付近の場合、処置部2eの負荷が中心値付近となる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が変動せず、無誘導抵抗R2に分流する電流I及び抵抗R1に流れる電流Iは変動しない。このように、抵抗R1に流れる電流Iが変動しないため、処置部2eの振幅値は変動しない。
処置部2eの振幅値が中心値付近より低い場合、処置部2eの負荷が小さくなる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が小さくなることと等化であり、無誘導抵抗R2に分流する電流Iが減少し、抵抗R1に流れる電流Iが増加する。
処置部2eの振幅値が中心値付近より低い場合、切開スピードが低下するという問題がある。しかし、このように、処置部2eの振幅値が中心値付近より低い場合、抵抗R1に流れる電流Iが増加するため、処置部2eの振幅値が上昇し、切開スピードの低下を抑制することができる。
処置部2eの振幅値が中心値付近より高い場合、処置部2eの負荷が大きくなる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が大きくなることと等化であり、無誘導抵抗R2に分流する電流Iが増加し、抵抗R1に流れる電流Iが減少する。
処置部2eの振幅値が中心値付近より高い場合、血管耐圧能力の低下、テフロンパットの磨耗の促進及び超音波プローブの応力増加という問題がある。しかし、このように、処置部2eの振幅値が中心値付近より高い場合、抵抗R1に流れる電流Iが減少するため、処置部2eの振幅値が減少し、血管耐圧能力の低下、テフロンパットの磨耗の促進及び超音波プローブの応力増加を抑制することができる。
次に、ハンドル2cの部品バラツキ等により、ハンドル2cの把持力量が変動した場合の処置部2eの振幅値の制御について説明する。
把持力量が中心値付近の場合、処置部2eの負荷が中心値付近となる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が変動せず、無誘導抵抗R2に分流する電流I及び抵抗R1に流れる電流Iは変動しない。このため、抵抗R1に流れる電流Iが変動しないため、処置部2eの振幅値は変動しない。
把持力量が中心値付近より低い場合、処置部2eの負荷が小さくなる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が小さくなることと等化であり、無誘導抵抗R2に分流する電流Iが減少し、抵抗R1に流れる電流Iが増加する。
把持力量が中心値付近より低い場合、切開スピードが低下するという問題がある。しかし、このように、把持力量が中心値付近より低い場合、抵抗R1に流れる電流Iが増加するため、処置部2eの振幅値が上昇し、切開スピードの低下を抑制することができる。
把持力量が中心値付近より高い場合、処置部2eの負荷が大きくなる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が大きくなることと等化であり、無誘導抵抗R2に分流する電流Iが増加し、抵抗R1に流れる電流Iが減少する。
把持力量が中心値付近より高い場合、テフロンパットの磨耗の促進、超音波プローブの応力増加という問題がある。しかし、このように、把持力量が中心値付近より高い場合、抵抗R1に流れる電流Iが減少するため、処置部2eの振幅値が減少し、テフロンパットの磨耗の促進及び超音波プローブの応力増加を抑制することができる。
次に、処置部位の硬さが変動した場合の処置部2eの振幅値の制御について説明する。
処置部位が血管等の普通の組織の場合、処置部2eの負荷が中心値付近となる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が変動せず、無誘導抵抗R2に分流する電流I及び抵抗R1に流れる電流Iは変動しない。このため、抵抗R1に流れる電流Iが変動しないため、処置部2eの振幅値は変動しない。
処置部位が腸間膜等の薄い組織の場合、処置部2eの負荷が小さくなる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が小さくなることと等化であり、無誘導抵抗R2に分流する電流Iが減少し、抵抗R1に流れる電流Iが増加する。
処置部位が腸間膜等の薄い組織の場合、切開スピードが低下するという問題がある。しかし、このように、処置部位が腸間膜等の薄い組織の場合、抵抗R1に流れる電流Iが増加するため、処置部2eの振幅値が上昇し、切開スピードの低下を抑制することができる。
処置部位が子宮靭帯等の硬い組織の場合、処置部2eの負荷が大きくなる。この場合、超音波振動子2fの抵抗R1の値が大きくなることと等化であり、無誘導抵抗R2に分流する電流Iが増加し、抵抗R1に流れる電流Iが減少する。
処置部位が子宮靭帯等の硬い組織の場合、超音波プローブの応力増加及び負荷が大きいため本体装置3が超音波出力できないという問題がある。しかし、このように、処置部位が子宮靭帯等の硬い組織の場合、抵抗R1に流れる電流Iが減少するため、処置部2eの振幅値が減少し、超音波プローブの応力増加及び負荷が大きいため本体装置3が超音波出力できないということを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態の超音波手術システム1では、本体装置3の出力トランスTrとハンドピース2内の超音波振動子2fとの間に並列に無誘導抵抗R2を設けることにより、本体装置3から超音波振動子2fに供給される電流を分流させるようにしている。これにより、処置部2eの負荷が大きくなった場合には、無誘導抵抗R2に流れる電流が増加し、超音波振動子2fに流れる電流が減少する。また、処置部2eの負荷が小さくなった場合には、無誘導抵抗R2に流れる電流が減少し、超音波振動子2fに流れる電流が増加する。
この結果、超音波手術システム1は、処置部2eの負荷が大きくなった場合には、処置部2eの振幅値を小さくし、処置部2eの負荷が小さくなった場合には、処置部2eの振幅値を大きくすることができる。即ち、超音波手術システム1は、処置部2eの負荷が変動した場合でも、処置部2eの振幅値を中心値に近づけるように制御することができる。
このように、超音波手術システム1は、ハンドピース2に設けた無誘導抵抗R2によって、出力トランスTrから出力された電流を分流させるとともに、処置部2eの負荷に応じて超音波振動子2fへ流れる電流を増加または減少させることが可能となる。これにより、超音波手術システム1は、処置部2eの負荷に応じて振幅値を自動的に調整することができる。
この結果、本実施の形態の超音波手術システム1は、従来のように、本体装置にフィードバック用の制御プログラム及び制御部を設け、超音波振動子からのインピーダンスをフィードバックし、超音波振動子へ流れる電流を制御するフィードバック制御を行う必要がなくなる。
よって、本実施の形態の超音波手術システム1によれば、フィードバック制御を行うための制御プログラム及び制御部を必要とせず、超音波振動子に流れる電流を制御することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本出願は、2010年4月9日に米国に仮出願された出願番号61/322,510を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (9)

  1. 駆動電流発生部と、
    前記駆動電流発生部によって駆動される超音波振動子と、前記超音波振動子と連結され前記超音波振動子で発生した超音波振動により生体組織の処置を行う処置部とを含む駆動対象を備えた外科用処置具と、
    前記駆動電流発生部と前記駆動対象との間に設けられ、かつ、前記処置部にかかる負荷状態に応じて前記駆動電流発生部から前記駆動対象に流れる電流を分流させて前記駆動対象に流れる電流量を調整することで前記超音波振動子の振幅調整を行う振幅調整部と、
    を備えることを特徴とする超音波手術システム。
  2. 前記振幅調整部は、抵抗であることを特徴とする請求項1に記載の超音波手術システム。
  3. 前記抵抗は、無誘導抵抗であることを特徴とする請求項2に記載の超音波手術システム。
  4. 前記抵抗は、前記外科用処置具内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の超音波手術システム。
  5. 前記抵抗の値は、前記駆動対象が有する超音波振動子の抵抗の値と略同一であることを特徴とする請求項2に記載の超音波手術システム。
  6. 超音波振動子を含む駆動対象と、
    前記駆動対象に並列に設けられ、かつ、前記駆動対象に流れる前記駆動対象を駆動させるための電流を分流させ、前記超音波振動子の振幅調整を行う振幅調整部と、
    を備えることを特徴とする外科用処置具。
  7. 前記振幅調整部は、抵抗であることを特徴とする請求項6に記載の外科用処置具。
  8. 前記抵抗は、無誘導抵抗であることを特徴とする請求項7に記載の外科用処置具。
  9. 前記抵抗の値は、前記駆動対象が有する超音波振動子の抵抗の値と略同一であることを特徴とする請求項7に記載の外科用処置具。
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