JP4889511B2 - ベルト転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電子写真方式の画像形成装置に適用され、像担持体が担持するトナー像を、転写ベルト上を搬送される用紙(以下、OHPシート等の紙以外の記録媒体を含む。)に転写し、又は、中間転写ベルトの表面に1次転写した後に用紙に2次転写するベルト転写装置、及びこのベルト転写装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置では、ベルト転写装置を備えたものがある。ベルト転写装置は、弾性材料からなる転写ベルトをループ状の移動経路に沿って回転自在に張架し、移動経路中の所定の転写位置で転写ベルトを挟んで像担持体に当接する転写部材を備えている。ベルト転写装置は、像担持体が担持するトナー像を、転写ベルト上を搬送される用紙に転写する(例えば、特許文献1参照。)。
また、画像形成装置では、像担持体の表面に担持されたトナー像を中間転写ベルトに1次転写した後、中間転写ベルトから用紙に2次転写するベルト転写装置を備えたものもある(例えば、特許文献2参照。)。カラー画像形成装置では、互いに異なる色相のトナー像を担持する複数の像担持体を中間転写ベルトの移動方向に沿って並べて配置し、各色相のトナー像を中間転写ベルトの表面に順次重ね合わせて転写した後に一括して用紙に転写する。
転写ベルト及び中間転写ベルトは、抵抗値制御剤(主としてカーボンブラックが用いられる。)を添加した樹脂を素材として射出成型によって小径の筒状無端ベルトを形成した後に、樹脂成分の軟化温度近傍に加熱された成型型枠を用いて所望の周長に形成される。
特開平02−093674号公報 特開2004−012585号公報
しかし、射出成型時のトップダイス(最終部に配置される形状決定用の型部材)の平滑性に応じて、ベルトの表面の状態が変化する。また、射出成型時には、加熱される素材の溶融状態によって樹脂成分の溶融状態や抵抗値制御剤の分散状態が変化し、常に一定の成型条件が確保されるとは言い難く、ベルトの表面に変化を生じ易い。
このように、表面状態の異なるベルトを画像形成装置の転写ベルトや中間転写ベルトとして用いると転写性能に変動を生じ、転写不良を発生する場合がある。転写ベルトを備えたベルト転写装置で像担持体から用紙へのトナー像の転写時に転写不良を生じると、用紙に転写されなかったトナーが像担持体から転写ベルトに付着する。また、用紙サイズが小さい場合には感光体ドラムの表面の用紙に接触しない部分に担持されたトナーが転写ベルトに付着する。中間転写ベルトを備えたベルト転写装置でベルトから用紙への2次転写時に転写不良を生じると、中間転写ベルトの表面にトナーが残留する。
ベルト上にトナーが付着又は残留した状態で転写工程を繰り返すと、転写電界によるベルトの発熱が原因で残留したトナーが溶融し、ベルトの表面に層状に付着するフィルミングが発生する。
転写ベルト又は中間転写ベルトにフィルミング現象が発生すると、ベルト表面のトナーが付着した部分はベルトの抵抗値(1×10〜1×1012Ω・cm)とトナーの抵抗値(約1×1014Ω・cm)との相違から電気的に絶縁状態となる。このため、ベルト表面のトナーが付着した部分が転写位置にある場合、トナー像とベルトとの間に十分な強度の電界が印加されず、画質の劣化を招く。
この発明の目的は、転写工程に用いられるベルトの表面を所定のタイミングで平滑性を向上する塗布剤によって清掃し、ベルトの表面状態を一定化することでベルト表面のトナーのフィルミングの発生を防止し、転写性能を一定に維持して画質の劣化を防止できるベルト転写装置、及び画像形成装置を提供することにある。
この発明は、弾性材料からなるベルトを、複数のローラによって張架し、像担持体からトナー像が転写される転写位置、及び、クリーニングユニットによる表面の清掃を受ける清掃位置を経由する所定の移動経路に沿って回転移動自在にし、電子写真方式の画像形成に用いられるベルト転写装置であって、クリーニングユニットに収納容器及び塗布部材を備えている。収納容器は、ベルトの表面の平滑性を向上させる塗布剤を収納する。塗布部材は、収納容器内の塗布剤を所定のタイミングでベルトの表面に所定量ずつ塗布する。ベルトの表面に塗布する塗布剤は、水酸化チタンである。
装置に既設のクリーニングユニットを介して、ベルトの表面の平滑性を向上させる塗布剤としての水酸化チタンが所定のタイミングで所定量ずつベルトの表面に塗布される。ベルトの表面の平滑性が所定のタイミング毎に回復され、トナーのフィルミングが防止される。
所定のタイミングは、クリーニングユニットによるベルトの表面の清掃タイミングとしてもよい。ベルトの表面を清掃すると同時に平滑性を回復させることができる。
クリーニングユニットが有するクリーニングブレードによって塗布剤をベルトの表面に塗布してもよい。既設のクリーニングブレードによって塗布剤をベルトの表面に確実に塗布することができる。
クリーニングブレードを弾性部材で構成することで、ベルトの表面に移動経路に沿って所定の幅で接触させることができ、塗布剤をベルトの表面により確実に塗布することができる。
収納容器の内部に所定量の塗布剤を収納した収納袋を備え、塗布部材に操作部材の手動操作によって収納袋を破断する破断部材を備えてもよい。手動操作によって所定量の塗布剤をベルトの表面に塗布することができる。収納容器に複数の収納袋を備えておき、所定のタイミングで1袋ずつ破断するようにしてもよい。所定のタイミングは、例えば、ベルトの回転回数、画像形成回数、用紙の搬送枚数等の計数値に基づいてベルト転写装置で決定する。所定のタイミングに達した時に、画像形成装置の表示部に収納袋の破断を促すメッセージを表示するようにしてもよい。
クリーニングブレードに対向する開口部、及び開口部を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間に移動自在にされた蓋体を収納容器に備え、所定のタイミングで所定量の塗布剤が開口部を通過するように蓋体を開放位置に移動させる移動機構を塗布部材に備えてもよい。所定のタイミングで自動的に所定量の塗布剤をベルトの表面に塗布することができる。
ベルトが、像担持体から1次転写されたトナー像を用紙に2次転写する中間転写ベルトである場合、中間転写ベルトから用紙へのトナー像の転写時に転写不良を発生することがなく、ベルトの表面に残留したトナーによるフィルミングを確実に防止できる。
この発明によれば、装置に既設のクリーニングユニットを介して、ベルトの表面の平滑性を向上させる塗布剤を、所定のタイミングで所定量ずつベルトの表面に塗布することができる。ベルトの表面の平滑性が所定のタイミング毎に回復し、ベルトの表面におけるトナーのフィルミングを防止できる。転写性能を一定に維持して画質の劣化を防止できる。
以下に、この発明を実施するための最良の形態について、この発明の実施形態に係るベルト転写装置をカラー画像形成装置に適用した場合について説明する。図1は、この発明の実施形態に係るベルト転写装置が適用されるカラー画像形成装置の概略の構成を示す図である。画像形成装置100は、画像読取部200、画像記録部300、及び、給紙部400を備えている。
画像読取部200は、原稿台201、第1ミラーベース202、第2ミラーベース203、レンズ204及び固体撮像素子(例えば、CCD:Charge Coupled Deviceである。)205を備えている。
原稿台201は、硬質ガラス板によって構成されており、上面に原稿が載置される。第1ミラーベース202は、光源及び第1ミラーを搭載している。第2ミラーベース203は、第2ミラー及び第3ミラーを搭載している。
第1ミラーベース202及び第2ミラーベース203は、原稿台201の下方で水平方向に移動自在にされている。第2ミラーベース203は、第1ミラーベース202の1/2の移動速度で移動する。光源の光は、第1原稿台202上に載置された原稿の画像面に向けて照射される。原稿の画像面における反射光が、光路長を一定にして第1〜第3ミラー及びレンズ204を経由してCCD205に入射する。
CCD205は、原稿の画像面における反射光の光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、画像記録ユニット300に画像データとして入力される。
給紙部400は、給紙カセット401〜404を備えている。給紙カセット401〜404のそれぞれには、単一サイズの複数枚の用紙が収納されている。給紙部400は、画像サイズ及び倍率に応じたサイズの用紙を給紙カセット401〜404のいずれかから選択的に給紙する。給紙された用紙は、用紙搬送路405を経由して駆動ローラ3と転写ローラ25とが対向する位置で中間転写ベルト2と転写ベルト24との間に搬送される。
画像記録部300は、画像形成ステーション301〜304、トナーボックス305A〜305E、露光装置306、定着装置307、ベルト転写装置10を備えている。
画像形成ステーション301は、感光体ドラム311Aを備え、黒色のトナー像を形成する。画像形成ステーション302〜304は、それぞれ感光体ドラム311B〜311Dを備え、それぞれ減色混法の三原色であるシアン、マゼンタ、イエローの各色相のトナー像を形成する。感光体ドラム311A〜311Dは、この発明の像担持体である。
モノクロ画像形成処理時及びカラー画像形成処理時の両方で使用される感光体ドラム311Aは、モノクロ画像形成処理の高速化及び寿命の均一化のために、カラー画像形成処理時のみで使用される感光体ドラム311B〜311Dよりも大径にされている。
トナーボックス305A,305Bは、画像形成ステーション301に供給される黒色のトナーを収納している。トナーボックス305C〜305Eは、それぞれ画像形成ステーション302〜304に供給されるマゼンタ、シアン、イエローのトナーを収納している。
露光装置306は、感光体ドラム311A〜311Dのそれぞれに、黒色、マゼンタ、シアン及びイエローの画像データで変調された画像光を照射し、各色相の静電潜像を作成する。露光装置306は、一例としてレーザ走査装置であり、色相毎に備えられた半導体レーザから照射されたレーザ光をポリンゴンミラーで等角速度偏向した後、fθレンズで等速度偏向し、感光体ドラム311A〜311Dの表面を一定速度で主走査方向に露光する。
定着装置307は、加熱ローラと加圧ローラとを備え、両ローラの間を通過する用紙を加熱及び加圧し、用紙に転写されているトナーを溶融して用紙の表面に堅牢に定着させる。
ベルト転写装置10は、駆動ローラ3及び従動ローラ4を含む複数のローラを回転自在に支持しており、これらのローラに中間転写ベルト2を張架している。中間転写ベルト2は、ゴム等の弾性材料によって無端状に形成されており、感光体ドラム311A〜311Dに対向する位置を経由するループ状の移動経路中を回転自在にされている。
ベルト転写装置10は、転写ローラ8を感光体ドラム311Aに接離自在に支持しており、転写ローラ312〜314をそれぞれ感光体ドラム311B〜311Dに接離自在に支持している。ベルト転写装置10には、2次転写ユニット20が備えられている。
図2は、ベルト転写装置10の構成及び動作を示す図である。ベルト転写装置10は、中間転写ベルト2、駆動ローラ3、従動ローラ4、テンションローラ5A,5B、クリーニングユニット6、1次転写ローラ8A〜8D、ニップ調整ローラ9、2次転写ユニット20を備えている。
中間転写ベルト2は、駆動ローラ3、従動ローラ4、テンションローラ5A,5B、1次転写ローラ8A〜8D、ニップ調整ローラ9を含む複数のローラに張架されている。中間転写ベルト2は、感光体ドラム311A〜311Dからトナー像が転写される1次転写領域P1D〜P1D、及び、2次転写ユニット20を介してトナー像を用紙に転写する2次転写領域P2を経由する移動経路に沿って回転移動する。
駆動ローラ3には、図示しない駆動機構を介して回転が供給され、中間転写ベルト2を矢印方向に回転移動させる。従動ローラ4、テンションローラ5A,5B、1次転写ローラ8A〜8D、ニップ調整ローラ9は、中間転写ベルト2の回転移動に伴って回転する。
1次転写ローラ8A〜8Dには、所定の1次転写電圧が印加される。1次転写位置PA1〜PA4のそれぞれには、中間転写ベルト2を挟んで感光体ドラム311A〜311Dと1次転写ローラ8A〜8Dとの間に転写電界が形成され、感光体ドラム311A〜311Dのそれぞれが担持するトナー像が中間転写ベルト2の表面に1次転写される。
2次転写ユニット20は、駆動ローラ21、従動ローラ22及びテンションローラ23に転写ベルト24を張架し、中間転写ベルト2及び転写ベルト24を挟んで駆動ローラ3に当接する2次転写ローラ25を備えている。中間転写ベルト2と転写ベルト24との間の2次転写位置PBには用紙が通過する。2次転写ローラ25には、所定の2次転写電圧が印加される。2次転写位置PBには、中間転写ベルト2、用紙及び転写ベルト24を挟んで2次転写電界が形成され、中間転写ベルト2の表面から用紙にトナー像が転写される。
クリーニングユニット6は、クリーニングブレード61を備えている。クリーニングブレード61は、転写位置P2を通過した直後の中間転写ベルト2の表面に圧接する。クリーニングブレード61は、駆動ローラ3の軸方向(装置の前後方向)で中間転写ベルト2の略全幅に当接する。
なお、1次転写ローラ8A〜8Dは、中間転写ベルト2の移動経路における感光体ドラム311A〜311Dと中間転写ベルト2とのニップ部分の中心位置よりも従動ローラ4側に配置されている。従動ローラ4の変位によっても中間転写ベルト2と感光体ドラム311A〜311Dとのニップ幅が変化しないようにすることができ、転写効率を一定に維持できる。
図3は、ベルト転写装置10が有するクリーニングユニット6の構成を示す断面図である。クリーニングユニット6は、筐体60にクリーニングブレード61、落下防止シート62、搬送スクリュー63,64を備えている。
クリーニングブレード61は、ゴム等の弾性体であり、上端部を筐体60の内部に固定され、下端部を筐体60の開口60Aから外部に露出させている。クリーニングブレード61は下端部で中間転写ベルト2の表面に移動方向における所定幅の範囲で圧接する。
落下防止シート62は、上端部を開口部60Aの縁部に固定され、下端部を開口部60Aの下方に延出させている。落下防止シート62は、筐体60内に回収されたトナーが開口部60Aから中間転写ベルト2上に落下することを防止する。
搬送スクリュー63,64は、筐体60内に回収されたトナーを軸方向の一端側に向けて搬送する。クリーニングユニット6には、図示しない回収ボックスが着脱自在に備えられている。搬送スクリュー63,64によって搬送されたトナーは、回収ボックス内に投入される。
図3(A)に示す例では、筐体60の上面に、収納容器70が装着されている。収納容器70は、内部に一例として3袋の収納袋71を備えている。収納容器70は、少なくもと1つの収納袋71を備えたものであればよい。各収納袋71には、所定量の塗布剤が収納されている。塗布剤は、一例として水酸化チタン(Ti(OH)4 )である。所定量とは、中間転写ベルト2の外周面の前面に塗布することができる量である。
筐体60の上面には、供給孔60Bが形成されている。収納容器70の底面は開口部にされており、供給孔60Bを挟んでクリーニングブレード61に対向している。供給孔60Bは、筐体60の内部と収納容器70の内部とを連通する。
供給孔60Bには、筐体60の全幅にわたってレール73が配置されている。レール73には、この発明の破断部材であるカッタ72が外嵌している。カッタ72はレール73に案内されて筐体60の前後方向の略全幅にわたって移動自在にされている。カッタ72には、図示しない引手が設けられている。引手は、筐体60の前面側に露出している。カッタ72には、歯部72Aが上方に突出して形成されている。
カッタ72は、初期状態でレール73の最も背面側に位置している。引手を介してカッタ72を筐体60の前面側に引き出すと、歯部72Aが収納容器70内の最下部に位置している収納袋71を破断する。所定量の塗布剤が破断された収納袋71から露出し、クリーニングブレード61に向かって落下する。この後、中間転写ベルト2を回転移動させると、クリーニングブレード61によって中間転写ベルト2の外周面の全面に塗布剤が塗布される。
レール73の前後端部には円柱部分が形成されており、この円柱部分でカッタ72を回転させることができる。カッタ72を前面側から背面側に移動させる際に、歯部72Aが下向きになるようにカッタ72を回転させることで、収納袋70を破断することなくカッタ72を初期位置に復帰させることができる。
なお、収納容器60の前面に開閉口を設け、開閉口を経由して破断された収納袋70を取り除くようにしてもよい。
図3(A)に示す構成により、作業者の手動操作によって塗布剤を中間転写ベルト2の表面に塗布することができる。
図3(B)に示す例では、筐体60の上面に、収納容器80が装着されている。収納容器80は、内部に複数回の塗布作業分の塗布剤を収納している。収納容器80は、蓋体81及び移動機構82を備えている。塗布剤は、一例として水酸化チタン(Ti(OH)4 )である。塗布剤には、中間転写ベルト2の表面に生じる凹凸を平滑化できることを条件に、水酸化チタン以外を用いることもできる。蓋体81は、収納容器80の底面に配置されている。移動機構82は、一例としてソレノイドであり、蓋体81を筐体60の上面に沿って移動させる。
筐体60の上面には、供給孔60Bが形成されている。収納容器70の底面は開口部にされており、供給孔60Bを挟んでクリーニングブレード61に対向している。供給孔60Bは、筐体60の内部と収納容器70の内部とを連通する。供給孔60Bは、蓋体81によって開閉される。即ち、蓋体81は、移動機構82により、供給孔60Bを開放する開放位置と供給孔60Bを閉鎖する閉鎖位置との間に往復移動する。移動機構82は、1回の塗布作業毎に、所定量の塗布剤が収納容器80から筐体60内に落下する時間にわたって蓋体81を開放位置に移動させる。所定量とは、中間転写ベルト2の外周面の前面に塗布することができる量である。
図3(B)示す構成により、中間転写ベルト2の表面に対する塗布剤の塗布作業が、所定のタイミングで自動的に行われる。
クリーニングブレード61の近傍に落下した塗布剤は、中間転写ベルト2の回転移動によるクリーニングブレード61の下端部の振動によって中間転写ベルト2の表面に落下し、クリーニングブレード61の下端部と中間転写ベルト2との間に導かれる。クリーニングブレード61が中間転写ベルト2の表面に圧接していることで、塗布剤は中間転写ベルト2の表面に堅牢に塗布され、容易に離脱することがない。
蓋体81に代えて、供給孔60Bを閉塞するスポンジローラを用いることもできる。移動機構82としてモータを使用し、モータを所定のタイミングで所定時間にわたって回転させることで、収納容器80内に収納されている塗布剤を所定量ずつ筐体60内に落下させる。
中間転写ベルト2の表面に塗布剤を塗布することにより、製造段階で中間転写ベルト2の表面に発生した微小な凹凸が平滑化される。中間転写ベルト2の表面にトナーが残留し続けることによるフィルミングの発生を防止できる。
また、中間転写ベルト2の表面に付着したトナーを除去するクリーニング作業に用いられるものとして装置に既設のクリーニングユニット6を用いて、中間転写ベルト2に対する塗布剤の塗布作業を行うことができ、コストの上昇や装置の大型化を最小限に抑えることができる。
図4は、ベルト転写装置10の制御部500の構成を示すブロック図である。ベルト転写装置10の制御部500は、ROM502及びRAM503を備えたCPU501にソレノイドドライバ504、エンコーダ505、表示コントローラ506等を接続して構成されている。ROM502は、CPU501の動作を規定するプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501に入出力されるデータを一時格納する。ソレノイドドライバ504には、移動機構82であるソレノイドが接続されている。エンコーダ505は、駆動ローラ3の回転を検出し、回転量に応じたエンコーダパルスを出力する。表示コントローラ506は、画像形成装置100の操作パネルに設けられているディスプレイ601の表示内容を制御する。
CPU501は、エンコーダ505から入力されるエンコーダパルスをRAM503の所定のメモリエリアに割り当てられているカウンタで積算して計数し、積算値を基準値と比較する。基準値は、中間転写ベルト2に対する塗布剤の塗布作業を行うべきタイミングとして予め設定されている。このタイミングは、クリーニングユニット6による中間転写ベルト2のクリーニングの間隔よりも長い時間間隔に設定され、クリーニングの間隔の整数倍とすることもできる。この場合には、中間転写ベルト2のクリーニングと同時に塗布剤の塗布作業が行われる。積算値が基準値より小さい場合には、CPU501は、カラー画像形成装置100の画像形成処理に伴う中間転写ベルト2の回転移動を許可する。
クリーニングユニット6に収納容器70が装着されている場合、積算値が基準値に一致すると、CPU501は、表示コントローラ506に塗布作業の実行を促すメッセージを表示し、画像形成処理に伴う中間転写ベルト2の回転移動を禁止する。作業者が、引手の操作によって収納袋71を破断し、操作パネル上の特定のキー操作によって塗布作業の実行開始を指示すると、CPU501は中間転写ベルト2を回転移動させる。これによって、中間転写ベルト2の表面に塗布剤が塗布される。中間転写ベルト2が所定量回転すると、CPU501は、画像形成処理に伴う中間転写ベルト2の回転移動を許可する。
クリーニングユニット6に収納容器80が装着されている場合、積算値が基準値に一致すると、CPU501は、画像形成処理に伴う中間転写ベルト2の回転移動を禁止し、ソレノイドドライバ504を介して移動機構82を所定時間にわたって動作させる。蓋体81が開放位置に移動し、収納容器80から所定量の塗布剤が筐体60内に落下する。
移動機構82を動作させるべき所定時間が経過すると、CPU501は中間転写ベルト2を回転移動させる。これによって、中間転写ベルト2の表面に塗布剤が塗布される。中間転写ベルト2が所定量回転すると、CPU501は、画像形成処理に伴う中間転写ベルト2の回転移動を許可する。CPU501は、画像形成処理に伴う中間転写ベルト2の回転移動を禁止している間に、表示コントローラ506を介してディスプレイ601に塗布剤の塗布作業中である旨の表示を行うこともできる。
塗布剤の塗布作業が完了すると、CPU501は、エンコーダパルスの積算値をクリアする。
上記の処理により、所定のタイミングで中間転写ベルト2の表面に塗布剤を塗布することができ、中間転写ベルト2の表面の平滑性を定期的に回復させることができる。中間転写ベルト2の表面にトナーのフィルミングを生じることがなく、転写性能の低下による画質の劣化を防止できる。
なお、中間転写ベルト2の表面に対する塗布剤の塗布作業は、カラー画像形成装置100の出荷時、及び中間転写ベルト2の交換時にも行われる。
CPU501は、エンコーダパルスの積算値に代えて、画像形成要求の回数、用紙の給紙枚数等の積算値を用いて塗布剤の塗布作業の実行タイミングを決定してもよい。画像形成要求の回数、用紙の給紙枚数等は、カラー画像形成装置100の制御部から入力される。また、制御部500の処理をカラー画像形成装置100の制御部で行うこともできる。
なお、上記の実施形態ではこの発明のベルト転写装置10をカラー画像形成装置100に適用した場合について説明したが、モノクロ画像形成装置に適用することもできる。
また、用紙をトナー像の転写位置に搬送する転写ベルトを備えたベルト転写装置にも同様にこの発明を適用することができる。
この発明の実施形態に係るベルト転写装置が適用されるカラー画像形成装置の概略の構成を示す図である。 ベルト転写装置の構成を示す図である。 ベルト転写装置に備えられるクリーニングユニットの構成を示す断面図である。 ベルト転写装置の制御部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 本体フレーム
2 中間転写ベルト
3 駆動ローラ
4 従動ローラ
6 クリーニングユニット
61 クリーニングブレード
70,80 収納容器
71 収納袋
81 蓋体
82 移動機構

Claims (8)

  1. 弾性材料からなるベルトを、複数のローラによって張架し、像担持体からトナー像が転写される転写位置及びクリーニングユニットによる表面の清掃を受ける清掃位置を経由する所定の移動経路に沿って回転移動自在にし、電子写真方式の画像形成に用いるベルト転写装置であって、
    前記クリーニングユニットは、前記ベルトの表面の平滑性を向上させる塗布剤を収納する収納容器と、前記収納容器内の塗布剤を所定のタイミングで前記ベルトの表面に所定量ずつ塗布する塗布部材と、を備え
    前記塗布剤は、水酸化チタンであるベルト転写装置。
  2. 前記所定のタイミングは、前記クリーニングユニットによる前記ベルトの表面の清掃タイミングである請求項1に記載のベルト転写装置。
  3. 前記クリーニングユニットは、前記ベルトの表面に所定の押圧力で圧接するクリーニングブレードを備え、前記塗布部材は前記クリーニングブレードを含む請求項1又は2に記載のベルト転写装置。
  4. 前記クリーニングブレードは、弾性部材で構成され、前記ベルトの表面に前記移動経路に沿って所定の幅で接触する請求項に記載のベルト転写装置。
  5. 前記収納容器の内部に前記所定量の前記塗布剤を収納した収納袋を備え、前記塗布部材は手動操作によって収納袋を破断する破断部材を備えた請求項1乃至の何れかに記載のベルト転写装置。
  6. 前記収納容器は、前記クリーニングブレードに対向する開口部を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間に移動自在にされた蓋体を備え、
    前記塗布部材は、前記所定のタイミングで前記所定量の塗布剤が前記開口部を通過するように前記蓋体を前記開放位置に移動させる移動機構を備えた請求項3又は4に記載のベルト転写装置。
  7. 前記ベルトは、前記像担持体から1次転写されたトナー像を用紙に2次転写する中間転写ベルトである請求項1乃至の何れかに記載のベルト転写装置。
  8. 請求項1乃至の何れかに記載のベルト転写装置を備え、電子写真方式により用紙に画像を形成する画像形成装置。
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