JP4888571B2 - 受信装置、受信方法、無線通信システム、及び通信方法 - Google Patents

受信装置、受信方法、無線通信システム、及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、受信装置、受信方法、無線通信システム、及び通信方法に関し、特に、無線通信システムを構成する送信装置および受信装置における再送制御技術等に適用して有効な技術に関する。
携帯電話等に代表される移動通信の分野では、音声以外の大容量データ、高精細画像データの授受等のサービスを実現すべく、高速大容量通信の実現への要求が高まっている。
高速大容量通信を念頭においた現在の無線通信では、無線伝送区間の誤りを補償する技術がスループットを改善するために必須となっている。そのための重要な誤り補償技術として、自動再送制御方式(ARQ:Automatic Repeat reQuest)がある。図1は、従来の再送制御方式であるARQの作用を示す概念図である。このARQでは、送信パケットに付加したCRC(Cyclic Redundancy Check code)等の誤り検出符号を用いて、パケット毎に誤り検出を行い、受信したパケットに誤りがなければ送信側にACK信号を返し、次のパケットの送信を要求するが、誤りがあると判明した場合、NACK(Not−ACKnowledge)信号を返してそのパケットの再送を要求する方式である。
このARQの一種にHARQ(Hybrid−ARQ)がある。ここではHARQの中でも、非特許文献1で言及されている、パケット合成を用いたHARQを例に取り説明する。以下このパラグラフでは、HARQとはパケット合成を用いたHARQを指すものとする。図2は、このHARQ方式の原理を示す概念図である。HARQでは誤り訂正を行った後、送信フレームの最後尾に付加したCRC等を用いてフレーム毎に誤り検出を行う。誤りが検出されれば、送信側にNACK信号を返し、そのフレーム全体の再送を要求する。このとき受信側は誤りの検出されたフレームの受信信号をバッファに入れる。HARQでは再送されたフレームの受信結果と初回に送信されたフレームの受信信号を合成する。これにより、初回フレームの軟判定情報を利用し、受信特性をさらに改善することが可能となる。
HARQをはじめとする従来の再送制御方式では、再送をRTT(Round Trip Time)と呼ばれる確認応答待ち時間を用いて制御している。このRTTは、送信側から受信側にパケットが到着するまでの時間と、受信側で受信したパケットの成否を確認する時間と、確認結果を示すACK/NACKが受信側から送信側に到着するまでの時間の和であり、所定の既定値が用いられる。送信側はデータを送信後、既定のRTT以内に受信側からACK信号が到達すれば、最初のデータの送信から、予め定められたRTTの経過後に新規データを送信し、NACK信号の場合はRTT後に再送する。RTT以内にACKまたはNACKが送信側に届かなければ、送信側は受信側に再送する。
次世代の移動通信では(課題1)有線ネットワークとのシームレスな接続、(課題2)伝送速度1Gbpsにも達する大容量かつ高速な無線伝送、の二点の実現が期待されている。(課題1)を実現する上では、広く有線網の伝送プロトコルとして用いられるTCP(Transmission Control Protocol)の無線網への実装が必須である。TCPは基本的にはネットワーク内部の輻輳を観測し、輻輳がなければ徐々に伝送レートを上げる。輻輳が生じた場合はレートを最低まで落とす。この輻輳の発生はパケットロスにより判別する。
ここでTCPを無線系に用いる上で次のような問題がある。TCPは予め設定したタイムアウト時間内に受信側から送信側にACKが返って来ない場合パケットロスが起こったと判断するが、無線環境では有線環境に比べて遅延時間が長いため、TCPのタイムアウト時間を越え、パケットロスが発生したと判定される確率が高くなる。この結果、TCPはパケットロスを輻輳によるものとみなし、ネットワークへのデータ流入量を大幅に制限するため、無線環境に適用した場合ではシステムのスループット低下が生じやすい。これは(課題2)の大容量高速伝送を行う上で重要な課題となる。スループット低下を改善するためにはTCPのプロトコル改良、および無線環境における遅延時間の低減が考えられるが、ここでは後者を取り上げる。
無線環境の処理遅延の一因として考えられるのが、再送処理時の遅延である。 RTTを用いて再送を制御する従来方式ではRTTの値によっては新たなデータの送信/再送までに時間がかかり、さらに再送を繰り返すと再送遅延が増加し、システムのスループット低下を引き起こす。
なお、従来技術として特許文献1には、フェージングや干渉等の回線品質の異なる複数の無線エリア毎に、基地局から移動局への呼び出し信号の再送回数を異ならせることで、一斉呼び出しチャネルのトラヒックを適切に保ちつつ、十分な呼接続率を確保しようとする技術が開示されているが、通信データ自体の再送制御における上述の技術的課題の認識は見られない。
D. Chase, "Code Combining--A Maximum-Likelihood Decoding Approach for Combining an Arbitrary Number of Noisy Packets," IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS, VOL.COM-33, NO.5, MAY 1985.
特開平10−13331号公報
本発明の目的は、通信データの再送制御における再送遅延時間を短縮することが可能な通信技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、伝送遅延に起因する通信レートのペナルティが比較的厳しい有線通信網に接続される無線通信網において、通信レートの低下を生じることなく、通信データの再送制御による無線通信を実現することが可能な通信技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、通信データを受信装置に送信する送信手段と、
前記通信データに対応して前記受信装置から応答される否定応答信号または確認応答信号を受信する受信手段と、
前記受信装置からの前記否定応答信号の到達または所定の確認応答待ち時間の経過を待たずに、前記受信装置に対する前記通信データの再送信を実行する再送制御手段と、
前記通信データの送信から前記再送信までの時間間隔を制御する再送待ち時間制御手段と、
を含む送信装置を提供する。
本発明の第2の観点は、第1の観点記載の送信装置において、
さらに、無線リソースの割り当て制御手段を備え、
前記無線リソースに空きがある場合に、前記通信データの前記再送信を実行する送信装置を提供する。
本発明の第3の観点は、第1の観点記載の送信装置において、
前記再送制御手段は、前記通信データの属性に基づいて、前記再送信の実行の有無または、前記再送信の複数回連続した実行を制御する送信装置を提供する。
本発明の第4の観点は、第1の観点記載の送信装置において、
さらに、前記受信装置との間における通信状況に応じて前記通信データの再送の発生を予測し、予測結果に基づいて前記再送制御手段における前記再送信の実行の有無を制御する予測手段を含む送信装置を提供する。
本発明の第5の観点は、第1の観点記載の送信装置において、
さらに、過去の前記通信データの再送処理の発生頻度に基づいて、前記通信データの再送の発生を予測し、予測結果に基づいて前記再送制御手段における前記再送信の実行の有無を制御する予測手段を含む送信装置を提供する。
本発明の第6の観点は、第1の観点記載の送信装置において、
さらに、前記受信装置との間における情報伝送路の状態に基づいて、前記通信データの再送の発生を予測し、予測結果に基づいて前記再送制御手段における前記再送信の実行の有無を制御する予測手段を含む送信装置を提供する。
本発明の第7の観点は、第1の観点記載の送信装置において、
前記再送待ち時間制御手段は、前記通信データの属性、前記受信装置との間における情報伝送路の状態、過去の前記通信データの再送頻度、の少なくとも一つに基づいて前記時間間隔の長さを制御する送信装置を提供する。
本発明の第8の観点は、送信装置から到来する通信データを受信する受信手段と、
前記通信データの受信の成否に基づいて、前記送信装置に当該通信データに関する確認応答信号または否定応答信号を送信する送信手段と、
前記確認応答信号の送信結果を記憶する記憶手段と、
前記送信装置から再送された前記通信データの受信時に、前記記憶手段に前記確認応答信号が格納されている場合には、当該通信データの復号処理は行わずに前記確認応答信号を前記送信装置に応答する制御情報生成手段と、
を含む受信装置を提供する。
本発明の第9の観点は、第8の観点記載の受信装置において、
さらに、誤りが検出された前記通信データを保持する再送バッファと、
前記記憶手段に前記確認応答信号が格納されていない場合には、前記再送バッファに保持された前記通信データと、再送された前記通信データとに基づいて当該通信データの復号処理を実行する再送合成手段と、
を含む受信装置を提供する。
本発明の第10の観点は、受信側に向けて通信データを送信する第1ステップと、
前記受信側から到来する前記通信データの否定応答信号の到達または所定の確認応答待ち時間の経過を待たずに、前記受信側に向けて前記通信データを再送信する第2ステップと、
を送信側において実行する情報通信方法を提供する。
本発明の第11の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記送信側と前記受信側との間における無線リソースに空きがある場合に、前記通信データを送信する情報通信方法を提供する。
本発明の第12の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記第1ステップで送信した前記通信データの前記受信側からの再送要求の発生の可能性を予測し、前記可能性が高く、かつ前記送信側と前記受信側との間における無線リソースに空きがある場合に、前記通信データを送信する情報通信方法を提供する。
本発明の第13の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、過去の前記通信データの再送処理の発生頻度に基づいて、前記第1ステップで送信した前記通信データの前記受信側からの再送要求の発生の可能性を予測し、前記可能性が高く、かつ前記送信側と前記受信側との間における無線リソースに空きがある場合に、前記通信データを送信する情報通信方法を提供する。
本発明の第14の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記送信側と前記受信側との間における情報伝送路の品質に基づいて、前記第1ステップで送信した前記通信データの前記受信側からの再送要求の発生の可能性を予測し、前記可能性が高く、かつ前記送信側と前記受信側との間における無線リソースに空きがある場合に、前記通信データを送信する情報通信方法を提供する。
本発明の第15の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記通信データの即時性に基づいて、前記通信データを再び送信するか否かを決定する情報通信方法を提供する。
本発明の第16の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記通信データの即時性に基づいて、前記通信データを複数回送信する情報通信方法を提供する。
本発明の第17の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記送信側と前記受信側との間における情報伝送路の品質に基づいて、前記第1ステップでの前記通信データの送信から、当該第2ステップで前記通信データを再び送信するまでの再送時間間隔を変化させる情報通信方法を提供する。
本発明の第18の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、過去の前記通信データの再送処理の発生頻度に基づいて、前記第1ステップでの前記通信データの送信から、当該第2ステップで前記通信データを再び送信するまでの再送時間間隔を変化させる情報通信方法を提供する。
本発明の第19の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記第2ステップでは、前記通信データの即時性に応じて、前記第1ステップでの前記通信データの送信から、当該第2ステップで前記通信データを再び送信するまでの再送時間間隔を変化させる情報通信方法を提供する。
本発明の第20の観点は、第10の観点記載の情報通信方法において、
前記受信側では、
送信側から到来する通信データを受信し、前記通信データの受信に成功した場合は確認応答信号を前記送信側に応答し、前記通信データの受信に失敗した場合は否定応答信号を前記送信側に応答するとともに応答結果を記憶する第1ステップと、
前記送信側から再送信された前記通信データを受信したとき、前記第1ステップで前記確認応答信号が応答結果として記憶されていた場合には当該通信データの復号処理を抑止するとともに、確認応答信号を前記送信側に応答する第2ステップと、
を実行する情報通信方法を提供する。
従来の再送制御方式であるARQの作用を示す概念図である。 従来のHARQ方式の原理を示す概念図である。 本発明の各実施の形態の情報通信方法に共通する原理を説明する概念図である。 本発明の各実施の形態の情報通信方法に共通する原理を説明する概念図である。 本発明の各実施の形態の情報通信方法に共通する原理を説明する概念図である。 本発明の各実施の形態の情報通信方法に共通する原理を説明する概念図である。 本発明の各実施の形態の情報通信方法に共通する送信側の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の各実施の形態の情報通信方法に共通する受信側の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である情報通信におけるパケットの構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である通信方法が適用される通信システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である情報通信方法を実施する送信装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態である情報通信方法を実施する受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態の情報通信方法を実施する送信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図13に例示される送信装置の変形例を示すブロック図である。 図14に例示される送信装置の変形例の作用を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態における送信装置の他の変形例の構成を示すブロック図である。 図16に例示される送信装置の変形例の作用を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態の送信装置の構成例を示すブロック図である。 図18に例示される送信装置の変形例の作用を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態の送信装置の変形例の構成を示すブロック図である。 図20に例示される送信装置の変形例の作用を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態における送信装置の変形例を示すブロック図である。 図22に例示される送信装置の変形例の作用を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、以下の各本実施の形態の通信方法および送信装置、受信装置に共通する原理を図3を用いて説明する。従来のARQ方式では、上述の図1に示すように、新規パケットを送信して確認応答待ち時間(RTT)が経過した後に再送を行っていたのに対し、本発明の実施の形態では時間間隔T(T<RTT)だけ待って、最初のパケット10と通信データ部分が同じ強制再送パケット10Rを強制的に再送する(これを本明細書では「強制再送」と呼ぶ)ものである。時間間隔Tは伝搬路情報、過去数パケットの再送頻度、送信パケットのQoS(Quality of Service)の指標の一つである即時性、等に基づき、可変とする。これにより強制再送したパケットが時間ダイバーシチをより効果的に利用し、受信側で正しく復号される可能性を高めている。
ここからは実際に強制再送を行う場合の再送処理方法について説明する。なお受信側から送信側にACK/NACKを返す時点でCRC(Cyclic Redundancy check Codes)を付加しており、送信側でCRCがエラーとなればNACKとして扱うものとしている。
まず、最初に送ったパケットが受信側で誤って復号される場合を考える。送信側は新規のパケット10の送信から時間間隔Tの経過後に強制再送を行っているため、受信側には新規のパケット10の到着からT後に強制再送パケット10Rが届く。受信側は強制再送パケット10Rの復号を行い、その結果に従って、受信成功の場合にはACK(確認応答信号)を、受信失敗の場合にはNACK(否定応答信号)を送信側に返す。送信側は新規のパケット10のNACKが届いてもすぐには再送を行わず、強制再送パケット10RのACK、NACKを待つ。強制再送パケット10Rが正しく復号された場合の様子を図3に示す。上述の図1の従来方式であれば次の新規データを送信するまでに最低2×RTTかかるところを本方式ではRTT+Tの時間で実現する。よってRTT−T以上の処理遅延の削減が可能となる。逆に強制再送パケット10Rが誤って復号された場合の様子を図4に示す。この場合は強制再送パケット10RのNACKが到達した時点で再送を行う。以下は同様の処理を繰り返す。
次に最初に送ったパケットが受信側で正しく復号される場合を考える。受信側には新規のパケット10の到着からTの経過後に強制再送パケット10Rが届く。受信側では新規のパケット10が正しく復号されているため、強制再送パケット10Rの復号を行うまでもなく、強制再送パケット10Rが到着すればACKを送信側に返す。
送信側に新規のパケット10のACKが正しく伝わる場合を図5に示す。この場合は最初のACKが届いた時点で新規のパケット10を送信し、強制再送パケット10RのACKが到達しても何も行わない。
また送信側に新規のパケット10のACKが誤って伝わる場合を図6に示す。この場合は強制再送パケット10RのACKが到達するのを待って新規のパケット10を送信する。この場合においてもRTT−T以上の処理遅延の削減が可能である。
上記の4通りの場合を送信側、受信側毎にフローチャートにまとめると図7、図8のようになる。この図7および図8では制御情報が誤った場合も含めて説明している。
また、図8中に示されている、新規のパケット10と強制再送パケット10Rの判別法の具体例を以下に説明する。すなわちパケットにSN(Sequential Number)を付加して送信する。その際、送信側で新規のパケット10を送信する場合はSNを更新し、再送の強制再送パケット10Rの場合はSNを維持する。このSNを受信側でチェックすることにより、新規のパケット10と強制再送パケット10Rを見分けることが可能となる。
図9に例示されるパケット10(強制再送パケット10R)は、ヘッダ部としての送信フレーム制御情報11、送信すべき正味のデータである送信データ12、送信フレーム制御情報11および送信データ12のエラー訂正情報を含むCRC部13を含んでいる。
送信フレーム制御情報11は、当該パケット10(強制再送パケット10R)の宛先や送信元のアドレスや、回線品質等の情報からなる制御情報11aと、上述のSN(Sequential Number)に相当する再送シーケンス番号11bを含んでいる。パケット10と、当該パケット10に対応する強制再送パケット10Rでは、再送シーケンス番号11bおよび送信データ12は互いに等しい。
以上の説明では時間間隔Tだけ待った後に強制再送していたが、送信の際に無線リソースの管理を行っているシステムに用いる場合、時間間隔Tを待たなくてもリソースに空きがあれば強制再送をすることも可能である。
さらにこのシステムにおいて無駄な再送を減らし、送信電力の浪費を防ぐために、パケットが再送を必要とする可能性を予測した上で強制再送を行うことも考えられる。再送可能性の予測は、過去数パケットの再送頻度や伝搬路情報などに基づいて行う。
この予測を行った上で強制再送を行うシステムにおいてリアルタイムデータを送信する場合、データのQoS(Quality of Service)の指標の一つである即時性も加味して強制再送を行うかどうか判断することも考えられる。即時性を要するデータの場合、再送可能性の判断基準の設定を変更し、強制再送を行う可能性を高める。こうすることで多少の無駄な再送を行う可能性はあるものの強制再送される確率を高め、再送処理遅延の高い低減効果が可能となる。
同様にQoSを考慮した方法として、QoSの緊急度が高い場合、予測を行わずに所定の回数だけ強制再送を行う方法も考えられる。こうすることで送信電力の消費は大きくなるが、予測に使う時間さえも節約し、さらに処理遅延を低減することが可能である。
以上の方式はいずれも従来方式と比較して単位時間当たりの再送回数が増加するため、最大再送回数が設定されているシステムでは、より早く最大再送回数に達するので、その時点で無用な遅延を避けることができる。またHARQ等の方式と併用すると、再送合成を用いることで受信側においてより早くエラーなしで受信できるようになる。このため再送タイムアウト時間等が設定されているシステムでは、制限時間内に正しく復号される可能性が高まる。
[実施の形態1]
図10は、本実施の形態の通信方法が適用される通信システムの構成の一例を示す概念図、図11は、本実施の形態の情報通信方法を実施する送信装置の構成の一例を示すブロック図、図12は、本実施の形態の情報通信方法を実施する受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
図10に例示されるように、本実施の形態の送信装置100および受信装置200は、再送制御方式にHARQを用いた無線通信システム90を構成して互いに無線通信を行うとともに、情報通信を行う有線通信網20に接続されている。有線通信網20および無線通信システム90は、たとえば、TCP/IP等の通信プロトコルを用いることでシームレスに接続されている。
図11に例示されるように、本実施の形態の送信装置100は、送信バッファ101、再送バッファ102、無線リソース管理部103、再送制御部104、待ち機能部105、多重化部106、送信部107、送信アンテナ108(Tx)、受信アンテナ109(Rx)、受信部110、制御信号復号部111を含んでいる。
送信バッファ101は送信データ12を一時的に保持するバッファである。再送バッファ102は、強制再送に備えて、送信済みの送信データ12を保持するバッファである。
無線リソース管理部103は、送信バッファ101の送信データ12または再送バッファ102を送信する場合に使用する無線リソース(周波数、符号、タイムスロットのいずれか一つ、またはこれらの組み合わせ)を割り当てる処理を行う。
多重化部106は、送信データ12の前後に上述の図9に例示されるような送信フレーム制御情報11、CRC部13を付加して、パケット10や強制再送パケット10Rを構築する処理を行う。
送信部107は、パケット10や強制再送パケット10Rのデータを電磁波に変換して送信アンテナ108から放射する処理を行う。
受信部110は、受信アンテナ109に受信された電磁波をデジタルデータに変換し、制御情報50を抽出して制御信号復号部111に入力する処理を行う。
制御信号復号部111は、受信部110から入力された制御情報50から、再送制御信号40を復号して、後述の再送制御部104に入力する。再送制御信号40は、ACK信号41またはNACK信号42からなる。ACK信号41は受信側(後述の受信装置200)でパケット10の受信に成功した場合に当該受信側から応答される確認応答信号である。NACK信号42は、受信側(後述の受信装置200)でパケット10の受信に失敗した場合に当該受信側から応答される否定応答信号である。
再送制御部104は、再送バッファ102に格納された送信データ12をパケット10として出力する契機を与える新規データ送信要求信号31を当該再送バッファ102に出力する。また、この送信データ12の送信を契機として送信バッファ101から送信通知信号32が再送制御部104に入力される。
再送制御部104は、送信フレーム制御情報34を多重化部106に入力する。この送信フレーム制御情報34は、上述の図9に例示されるパケット10や強制再送パケット10Rの構築に際して用いられる送信フレーム制御情報11を含んでいる。
再送制御部104は、再送要求信号33を無線リソース管理部103に出力して再送処理を行わせる。
本実施の形態の場合、再送制御部104と無線リソース管理部103の間には、待ち機能部105が設けられている。
この待ち機能部105は、再送制御部104から入力される再送要求信号33を上述の時間間隔Tだけ遅延させて無線リソース管理部103に入力する動作を行う。
ここで、従来では、上述の図1に示したように、再送制御部104は、送信通知信号32から、上述のRTTだけ受信側からの再送制御信号40の到来を待ち、当該RTTが経過するか、または当該の間にNACK信号42が到来した場合に、再送要求信号33を無線リソース管理部103に入力してパケット10の再送処理を実行していた。
これに対して、本実施の形態の送信装置100では、再送制御部104は、送信通知信号32の検出後、受信側からの再送制御信号40(ACK信号41、NACK信号42)の到来の有無に関係なく、上述の図3、図4、図5、図6に例示されるように、再送要求信号33を待ち機能部105を経由して無線リソース管理部103に入力することで、強制再送パケット10Rを受信側に送信する。
すなわち、本実施の形態の場合には、新規なパケット10の送信後、RTTの経過前に、しかも、当該パケット10に対応した受信側からのACK信号41やNACK信号42の受信に関係なく、待ち機能部105で制御される上述の時間間隔Tの遅延後に、強制再送パケット10Rが強制的に送信される。
一方、図12に例示されるように、本実施の形態の受信装置200は、受信アンテナ201(Rx)、受信部202、再送合成部203、再送バッファ204、ACKバッファ205、復号処理部206、誤り検出部207、制御情報生成部208、送信部209、送信アンテナ210(Tx)を含んでいる。
受信アンテナ201は、送信装置100から受信した電磁波をデジタルデータに変換して再送合成部203、制御情報生成部208に入力する。
再送合成部203は、受信部202から到来するデータを、必要に応じて再送バッファ204に格納する処理、および、受信部202から到来するデータに、再送バッファ204に保持されているデータを重畳する処理を行う。
復号処理部206は、再送合成部203から入力されるデータの復号処理を行う。
誤り検出部207は、復号処理部206で復号されたパケット10や強制再送パケット10R等のデータについて、CRC部13の情報を利用したエラー検出や訂正処理を行い、エラー無しの場合にはACK信号41を、訂正できないエラーが検出された場合にはNACK信号42を、再送制御信号40としてACKバッファ205および制御情報生成部208に出力する処理を行う。
ACKバッファ205は、誤り検出部207から出力されるACK信号41を保持し、NACK信号42が到来した場合には、以前のACK信号41の保持状態をクリアする。
上述の再送合成部203は、このACKバッファ205を参照し、このACKバッファ205にACK信号41が格納されていない場合に、前回の受信処理が失敗したとみなして、受信部202から到来したデータに再送バッファ204のデータを重畳する処理を実行する。また、ACKバッファ205にACK信号41が格納されている場合には、前回の受信処理が成功したとみなして、受信部202から到来したデータに再送バッファ204のデータを重畳する処理を抑止する。
制御情報生成部208は、誤り検出部207から入力された再送制御信号40(ACK信号41またはNACK信号42)および受信部202から得られたSIR情報51や通信状態に関する様々な情報を、制御情報50として送信部209に渡して、パケット10や強制再送パケット10Rの送信元の送信装置100に応答する処理を行う。
なお、SIR情報51は、受信部202で実測された、送信装置100と当該受信装置200との間の無線通信路におけるSIR(Signal to Interference Ratio)の値を含んでいる。
送信部209は、制御情報50を電磁波に変換して送信アンテナ210から送信する処理を行う。
なお、上述の図11および図12では、説明の便宜上、送信装置100および受信装置200を別個に図示しているが、情報通信を行う複数の情報通信装置の各々に、送信装置100および受信装置200の組を備え、パケット10の双方向通信を行うようにしてもよい。その場合、個々の情報通信装置では、送信装置100と受信装置200に共通する送信部、受信部、アンテナ等の構成要素を共用する構成とすることができる。すなわち、送信装置100および受信装置200は、いずれも情報通信装置の一部を構成することができる。
以下、本実施の形態における送信装置100および受信装置200の作用の一例について説明する。
まず、送信装置100においては、送信データ12を送信バッファ101に格納し、再送制御部104からの新規データ送信要求信号31を契機として、送信バッファ101内の送信データ12をパケット10に構成し、多重化部106、送信部107、送信アンテナ108を経由して送信する。
送信バッファ101では、この送信の完了とともに、送信データ12を再送バッファ102に格納するとともに、送信通知信号32を再送制御部104に入力する。
これを契機に、再送制御部104は、RTTの経過を待たずに、また、制御信号復号部111からの再送制御信号40の入力に関係なく、直ちに、再送要求信号33を、待ち機能部105を介して無線リソース管理部103に出力する。無線リソース管理部103は、無線リソースに空きがあれば、最初のパケット10の送信から待ち機能部105で制御される時間間隔T(<RTT)を経過した後に、再送バッファ102に格納されている同じ送信データ12を用いて構築された強制再送パケット10Rを多重化部106、送信部107および送信アンテナ108を経由して送信する。この時、上述のように、強制再送パケット10Rの送信データ12および再送シーケンス番号11b、制御情報11aのアドレス情報等は元のパケット10の値と同じである。
受信装置200の側では、伝搬路を経て送信装置100から到来する送信データ12は受信アンテナ201(Rx)に到達し、受信部202、再送合成部203および復号処理部206、誤り検出部207を経て受信信号の復号処理およびエラー判定処理を行い、誤り検出部207で誤りが検出されない場合は、制御情報生成部208、送信部209および送信アンテナ210(Tx)を介して送信元の送信装置100にACK信号41を返すとともに、ACKバッファ205に記憶する。
誤り検出部207で誤りを検出した場合は、制御情報生成部208、送信部209および送信アンテナ210を介して送信元の送信装置100にNACK信号42を返すと同時に、誤りの発生したパケットの受信信号を再送バッファ204に蓄え、後の再送合成処理に備える。
すなわち、この受信装置200の復調処理では、最初に送ったデータ(パケット10)にACK信号41が検出された場合、これをACKバッファ205にて記憶しておき、強制再送された強制再送パケット10Rが届いても復調は行わずにACK信号41を送信装置100に返す。受信装置200はACK信号41またはNACK信号42とSIR情報51からなる制御情報50を送信装置100に送り返すと同時に、誤りの発生したフレーム(パケット)の受信信号を再送バッファ204に蓄え、再送合成処理に備える。
送信装置100では、制御信号復号部111で復号されたACK信号41またはNACK信号42は再送制御部104に入力される。再送制御部104は入力信号がACK信号41であれば新規データ送信要求信号31を出力し、NACK信号42であれば再送要求信号33を無線リソース管理部103を経由して再送バッファ102に送る。無線リソースに空きがあれば、再送バッファ102から再送信号が送出される。
この再送信号は受信装置200の側で受信された後、前回の受信で再送バッファ204に蓄えられた信号と合成され、復号処理部206で復号した後、誤り検出部207で誤り訂正後に誤り検出を行う。以降は受信側で誤りが検出されなくなるか、再送回数が最大再送回数に達するまで同様の処理を繰り返す。
また、送信装置100における強制再送パケット10Rの予め回数を決めておき、強制再送パケット10Rの強制再送時にその回数だけ連続して再送することも可能である。
上述の送信装置100の処理を、上述の図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、送信データ12を含む新規なパケット10を受信装置200に送信した後(ステップ301)、直ちに時間間隔T(<RTT)をおいて、パケット10と同じ送信データ12および再送シーケンス番号11bを含む強制再送パケット10Rを受信装置200に送信する(ステップ302)。
そして、RTT以内に、ACK信号41またはNACK信号42等を含む制御情報50が受信装置200の側から応答されない間は(ステップ303)、既定の最大再送回数を超過しない間(ステップ310)、ステップ301、ステップ302を反復し、RTT以内に応答があった場合は、応答された制御情報50のエラーの有無を判別する(ステップ304)。
そして、制御情報50にエラーが検出された場合には、当該制御情報50に対応する強制再送の有無(ステップ306)、T以内に当該制御情報50が到達したか否か(ステップ307)、強制再送パケット10Rに対応した制御情報50のエラーの有無(ステップ308)、当該制御情報50がACK信号41かNACK信号42かの判定(ステップ309)を行う。
そして、ステップ306で強制再送がない場合、または、ステップ307でT以内に制御情報50の到達がなかった場合、または、ステップ308で強制再送パケット10Rに対応した制御情報50にエラーがあった場合、またはステップ309で制御情報50がNACK信号42の場合には、ステップ301に戻る。
また、ステップ306で強制再送があった場合で、且つ、ステップ307でT以内に制御情報50の到達があった場合で、且つ、ステップ308で強制再送パケット10Rに対応した制御情報50にエラーがなかった場合、且つ、ステップ309で制御情報50がACK信号41の場合には、当該パケット10の送信処理を終了する。
一方、ステップ304でエラーが検出されない場合には、さらに、応答された制御情報50が、ACK信号41またはNACK信号42のいずれであるかを判別する(ステップ305)。そして、NACK信号42と判定された場合は、上述のステップ306に分岐して、上述のステップ306〜ステップ309の判定処理を行う。
また、ステップ305でACK信号41と判定された場合には、当該パケット10の送信処理を終了する。
一方、受信装置200の処理は、上述の図8のフローチャートのようになる。すなわち、まず、受信したパケット10の送信フレーム制御情報11に含まれる制御情報50が正しく受信されたか判別し(ステップ311)、不正な制御情報50の場合にはNACK信号42を送信装置100の側に応答して終了する。
ステップ311で、制御情報50が正しく受信された場合には、さらに、再送シーケンス番号11bを参照して、新規のパケット10が否かを判別し(ステップ312)、新規のパケット10である場合には、復号処理部206および誤り検出部207で復号処理およびエラー検出処理を実行し(ステップ313)、エラーの有無を判別して(ステップ314)、エラー無しの場合には、ACK信号41を送信装置100の側に応答するとともに、ACKバッファ205にACK信号41を記憶して(ステップ315)、終了する。
上述のステップ314でエラーが検出された場合には、再送バッファ204にパケット10を保存し(ステップ318)、NACK信号42を送信装置100に応答して(ステップ319)、終了する。
上述のステップ312で、新規のパケット10ではない、すなわち強制再送パケット10Rと判定された場合には、ACKバッファ205を参照して先行するパケット10の受信が失敗(すなわちNACK信号42であった)か否かを判別し(ステップ316)、失敗であった場合には、再送バッファ204のデータを併用した再送データ(強制再送パケット10R)の処理を実行して(ステップ317)、ステップ314以降を実行する。
ステップ316で受信が成功していた(NACK信号42でなかった)場合には、ACK信号41を送信装置100に応答して(ステップ315)終了する。
このように、本実施の形態では、送信装置100において、RTTの経過前に、受信装置200からのNACK信号42の受信の有無に関係なく、パケット10の送信後、時間間隔T(<RTT)だけ遅延したタイミングで当該パケット10と同じ内容の強制再送パケット10Rを送信することで、最初のパケット10がエラーとなった場合(図3)、パケット10および強制再送パケット10Rのいずれもエラーとなった場合(図4)、最初のパケット10の受信装置200での受信は成功したが、受信装置200から送信装置100に応答されたACK信号41がエラーとなった場合(図6)、のいずれの場合においても、RTT+Tの遅延時間にて再送を開始できるため、図1の従来技術における2×RTTよりも、再送開始までの遅延時間がRTT−Tだけ短縮され、送信データ12の再送制御における再送遅延時間を短縮することができる。
パケット10の後に強制再送パケット10Rを強制的に再送することで、最大再送回数までの到達時間が短縮され、通信回線の状態不良に起因する送信打ち切りの判定および対策を早期開始することができる。
また、受信装置200の側では、パケット10のエラーの有無をACKバッファ205に記憶し、最初のパケット10の受信に成功した場合には後続の強制再送パケット10Rの複合処理を抑止するので、パケット10の受信処理における消費電力が増大することもない(図5、図6)。
また、TCP/IP通信を行う有線通信網20では、有線通信網20に接続される無線通信システム90においてパケット10の再送遅延によってパケットロスが発生したと見なされた場合、当該パケットロスを無線通信システム90における輻輳に起因するものと判断して無線通信システム90から有線通信網20へのデータ流入量を大幅に制限する制御動作が行われるため、有線通信網20を介した無線通信システム90間のスループットの低下が発生する。
これに対して、本実施の形態の場合には、パケット10に引き続いて強制再送パケット10RをT(<RTT)以内に強制的に再送するので、有線通信網20においてパケットロスと見なされる確率が減少し、有線通信網20を介した無線通信システム90間のスループットが低下することもない。
[実施の形態2]
図13は、本発明の実施の形態2の送信装置の構成の一例を示すブロック図である。上述の実施の形態1との違いは送信装置100に予測部121が追加されている点であり、受信装置200の構成は実施の形態1と同じである。
すなわち、本実施の形態2の場合、送信バッファ101からの送信通知信号32は予測部121に入力され、この予測部121から再送要求信号33aが再送制御部104に入力される。
また、予測部121には、制御信号復号部111から制御情報50が入力されている。この制御情報50は、受信装置200から送られてきて通信状態を示す各種の情報を含んでいる。そして、予測部121は、制御情報50に基づいて、強制再送パケット10Rの強制再送の要否を予測し、再送要求信号33aにて再送制御部104を制御する。
送信装置100では送信データ12を含むパケット10を送信すると同時に送信通知信号32を予測部121に送る。予測部121では、制御信号復号部111から入力された制御情報50に基づいて、そのパケット10が再送を要求される可能性について予測する。可能性が高い場合は、再送要求信号33aを再送制御部104に送る。その後は、実施の形態1と同様に、待ち機能部105、無線リソース管理部103を経て再送バッファ102に再送要求信号を送り、強制再送を実行する。
図14は、上述の図13の構成の変形例を示すブロック図である。この図14の構成では過去のパケットの再送発生頻度に基づいて再送可能性の予測を行っている。
すなわち、予測部121と制御信号復号部111の間には、ACK/NACKバッファ122が設けられている。このACK/NACKバッファ122には、制御信号復号部111で復号されたACK信号41およびNACK信号42の各々の頻度が記憶される。
予測部121はACK/NACKバッファ122を参照して、過去の再送発生頻度情報を取得し、再生発生頻度が高ければ、再送要求信号33aを再送制御部104に送る。また送信データ12のQoS情報32aを送信通知信号32とともに予測部121に伝えることで、即時性が要求される場合は再送可能性の判断基準となる閾値Th(threshold)を下げ、再送を行う可能性を高めることも可能である。このときの予測部121の処理の様子をフローチャートに示したのが図15である。
すなわち、予測部121は、送信バッファ101から送信通知信号32を受けると(ステップ321)、ACK/NACKバッファ122から過去n個のパケット10(フレーム)に関する再送発生頻度情報を読み出し(ステップ322)、再送発生確率p=再送を要したフレームの数(NACK信号42の回数)/nを算出する(ステップ323)。
その後、送信通知信号32とともに送られてきたQoS情報32aに基づいて、当該パケット(送信データ12)はリアルタイムデータか否かを判別し(ステップ324)、リアルタイムデータである場合には、強制再送の実行の判定基準である閾値Thをp1だけ下げる(ステップ326)。
そして、p>Thか否かを判定し(ステップ325)、p>Thが成立する場合は再送制御部104に再送要求信号33aを送って、強制再送を実行させる(ステップ327)。
なお、上述のステップ321の直後に、送信データ12に関する緊急度のレベル情報をQoS情報32aから読み取り、緊急度が高い場合には、ステップ322からステップ325の処理を省略して、直ちに、ステップ327に分岐して強制再送処理を実行してもよい。
図16は、本実施の形態2における送信装置100のさらに他の変形例の構成を示すブロック図である。この場合、予測部121では制御信号復号部111から送られるSIR情報51に基づいて再送可能性の予測を行う。このSIR情報51は、受信装置200の側から、ACK信号41またはNACK信号42とともに制御情報50に随伴して到来したものである。
この図16の構成においても送信データ12のQoS情報32aに応じて再送確率を変化させることができる。このときの予測部121の処理の様子をフローチャートに示したのが図17である。
すなわち、予測部121は、送信バッファ101から送信通知信号32を受けると(ステップ331)、制御信号復号部111からSIR情報51の値(SIR)を取得する(ステップ332)。
その後、送信通知信号32とともに送られてきたQoS情報32aに基づいて、当該パケット(送信データ12)はリアルタイムデータか否かを判別し(ステップ333)、リアルタイムデータである場合には、強制再送の実行の判定基準である閾値Thをs1だけ上げる(ステップ335)。
そして、SIR<Thか否かを判定し(ステップ334)、SIR<Thが成立する場合は再送制御部104に再送要求信号33aを送って、強制再送を実行させる(ステップ336)。
なお、上述のステップ331の直後に、送信データ12に関する緊急度のレベル情報をQoS情報32aから読み取り、緊急度が高い場合には、ステップ332からステップ334の処理を省略して、直ちに、ステップ336に分岐して強制再送処理を実行してもよい。
このように、本実施の形態2の場合には、受信装置200の側から応答された制御情報50に含まれるSIR情報51に基づいて、強制再送の実行の有無を決定するので、SIRが大きく無線回線の状態が良好な場合は、無駄な強制再送を抑止でき、送信電力を低減できるとともに、送信データ12のリアルタイム性に応じた適切な強制再送を行うことができる。
[実施の形態3]
図18は、本発明の実施の形態3の送信装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態1との主な違いは待ち機能部105の処理であり、受信装置200の構成は実施の形態1と同じである。
本実施の形態では、制御信号復号部111から待ち機能部105にSIR情報51が入力されている。そして、待ち機能部105において強制再送時までの時間間隔Tを過去のパケットのSIRに応じて可変とする。
待ち機能部105は、制御信号復号部111から送られるSIR情報51を基に、強制再送までの時間間隔Tを調整する。すなわち、SIRが大きく伝搬路状況が良好であるときはTを短くし、さらに再送遅延の低減を狙う。逆にSIRが小さく伝搬路状況が劣悪な場合は、Tを長めにとり、ダイバーシチ効果を狙う。待ち機能部105の処理の様子をフローチャートに示したのが図19である。ここでは閾値Th(threshold)を用いてSIRの大小を評価することで伝搬路状況を判断する例を示す。
すなわち、送信バッファ101から送信通知信号32が再送制御部104に入力されると、再送制御部104は、再送要求信号33を待ち機能部105に入力する(ステップ341)。
この時、待ち機能部105は、制御信号復号部111から、直前の伝搬路状況を反映したSIR情報51を取得する(ステップ342)。
そして、SIR<Thか否かを判定し(ステップ343)、SIR<Thが成立する場合は時間間隔Tを一定量τだけ大きくして強制再送を実行させ(ステップ345)、SIR<Thが成立しない場合は時間間隔Tを一定量τだけ小さくして強制再送を実行させる(ステップ344)。
このように、SIR情報51に応じて、強制再送までの時間間隔Tを可変とすることにより、SIR情報51が示す伝搬路状況に応じた最適なタイミングで強制再送パケット10Rの強制再送を行うことができる。
図20は、本実施の形態3における送信装置100の変形例の構成を示すブロック図である。この場合、待ち機能部105と送信フレーム制御情報11との間にはACK/NACKバッファ122が設けられている。このACK/NACKバッファ122には、制御信号復号部111で復号されたACK信号41およびNACK信号42の各々の頻度が記憶される。
そして、待ち機能部105はACK/NACKバッファ122から過去のNACK信号42の発生頻度、すなわち再送発生頻度の情報を取得する。過去の再送発生頻度が低い場合は、強制再送までの時間間隔Tを短くし、さらに再送遅延の低減を狙う。逆に再送発生頻度が高い場合は、時間間隔Tを長めにとり、ダイバーシチ効果を狙う。その様子をフローチャートに示したのが図21である。ここでは閾値Th(threshold)を用いて再送発生頻度を判断する例を示す。
すなわち、送信バッファ101から送信通知信号32が再送制御部104に入力されると、再送制御部104は、再送要求信号33を待ち機能部105に入力する(ステップ351)。
この時、待ち機能部105は、ACK/NACKバッファ122から、過去のn個のパケット(フレーム)の再送情報を取得し(ステップ352)、再送発生確率p=再送を要したフレームの数(NACK信号42の回数)/nを算出する(ステップ353)。
そして、p>Thか否かを判定し(ステップ354)、p>Thが成立する場合は、時間間隔Tを一定量τだけ大きくして強制再送を実行させ(ステップ356)、p>Thが成立しない場合は時間間隔Tを一定量τだけ小さくして強制再送を実行させる(ステップ355)。
このように、再送発生頻度に応じて、強制再送までの時間間隔Tを可変とすることにより、再送発生頻度が示す伝搬路状況に応じた最適なタイミングで強制再送パケット10Rの強制再送を行うことができる。
図22は、本実施の形態3における送信装置100のさらに他の変形例を示すブロック図である。この場合、待ち機能部105には、再送バッファ102から、送信データ12に関するQoS情報32aが入力されている。
待ち機能部105は、強制再送パケット10Rの強制送信時に送信データ12のQoS情報32aを取得する。そして、送信データ12が即時性を要する場合は強制再送までの時間間隔Tを短くし、さらに再送遅延の低減を狙う。その様子をフローチャートに示したのが図23である。ここではQoS情報32aに基づいて送信データ12がリアルタイムデータか否かを判断する例を示す。
すなわち、送信バッファ101から送信通知信号32が再送制御部104に入力される
と、再送制御部104は、再送要求信号33を待ち機能部105に入力する(ステップ361)。
この時、待ち機能部105は、送信バッファ101から入力されるQoS情報32aに基づいて、当該送信バッファ101内の送信データ12がリアルタイムデータか否かを判別し(ステップ362)、送信データ12がリアルタイムデータの場合は、時間間隔Tを一定量τだけ小さくして(ステップ364)、強制再送を実行させ、リアルタイムデータでない場合は時間間隔Tを一定量τだけ小さくして強制再送を実行させる(ステップ363)。
このように、送信データ12が必要とするリアルタイム性等のQoSに基づいて、強制再送までの時間間隔Tを可変に制御することで、QoSに最適な再送制御を実現することが可能となる。
以上説明した各実施の形態によれば、次のような効果が期待される。
(1)送信装置100においてパケット10の送信後、RTTを待たずに強制再送パケット10Rの強制再送を行う。このため再送回数が早く増加し、HARQの合成利得(エラーのパケット10と、強制再送パケット10Rの信号レベルの合成)と相まってより早く送信成功(ACK)となる可能性が高くなる。その結果、再送遅延の低減が可能となる。特に最大再送遅延時間や最大再送回数が決定されているシステムでは有効である。
(2)パケット10の送信後、その再送の可能性について予測を行った上で強制再送パケット10Rの強制再送を実行するか否かを決定するため、無駄な再送を減らし、送信電力の低減が可能となる。
(3)パケット10の即時性に応じて、強制再送を行うための基準となる閾値Thを変更することができるため、リアルタイムデータ等においては優先的に強制再送することにより、再送時の処理遅延を低減可能である。
(4)予測を行わずに再送する場合、多少の送信電力を浪費するが、予測を行わずに複数回強制的に再送するため、再送遅延の改善が可能となる。
(5)パケット10を送信後、強制再送パケット10Rの強制再送を行うまでの時間間隔Tを伝搬路の状況、再送発生頻度等に応じて可変とすることにより、時間ダイバーシチ効果の獲得および処理遅延の低減を両立できる。
本発明によれば、通信データの再送制御における再送遅延時間を短縮することができる。
また、伝送遅延に起因する通信レートの低下が比較的大きい通信網において、通信速度レートの低下を生じることなく、通信データの再送制御による無線通信を実現することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、無線通信に限らず、一般の有線通信におけるARQやHARQ等における再送技術に広く適用できる。

Claims (4)

  1. 通信データを受信装置に送信する送信手段と、
    前記通信データに対応して前記受信装置から応答される第1の否定応答信号または第1の確認応答信号を受信する受信手段と、
    前記受信装置からの前記第1の否定応答信号の到達または所定の確認応答待ち時間の経過を待たずに、前記受信装置に対する前記通信データの再送信を実行する再送制御手段と、
    を備え、
    前記再送制御手段は、前記受信装置からの前記第1の否定応答信号を受信した場合、該第1の否定応答信号に基づく該通信データの再送信を実行せずに、該受信装置からの前記再送信された前記通信データに対する第2の否定応答信号または第2の確認応答信号の受信を待つ制御を行う、
    ことを特徴とする送信装置。
  2. 通信データを受信装置に送信し、
    前記通信データに対応して前記受信装置から応答される第1の否定応答信号または第1の確認応答信号を受信し、
    前記受信装置からの前記第1の否定応答信号の到達または所定の確認応答待ち時間の経過を待たずに、前記受信装置に対する前記通信データの再送信を実行し、
    前記受信装置からの前記第1の否定応答信号を受信した場合、該第1の否定応答信号に基づく該通信データの再送信を実行せずに、該受信装置からの前記再送信された前記通信データに対する第2の否定応答信号または第2の確認応答信号の受信を待つ制御を行う、
    ことを特徴とする送信方法。
  3. 再送制御を実行する送信装置と受信装置を備えた無線通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    通信データを受信装置に送信する送信手段と、
    前記通信データに対応して前記受信装置から応答される第1の否定応答信号または第1の確認応答信号を受信する受信手段と、
    前記受信装置からの前記第1の否定応答信号の到達または所定の確認応答待ち時間の経過を待たずに、前記受信装置に対する前記通信データの再送信を実行し、前記受信装置からの前記第1の否定応答信号を受信した場合、該第1の否定応答信号に基づく該通信データの再送信を実行せずに、該受信装置からの前記再送信された前記通信データに対する第2の否定応答信号または第2の確認応答信号の受信を待つ制御を行う再送制御手段と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された通信データを受信する受信手段と、
    前記通信データに対応して前記第1の否定応答信号または前記第1の確認応答信号を送信し、前記再送信された前記通信データに対応して前記第2の否定応答信号または前記第2の確認応答信号を送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  4. 再送制御を実行する送信装置と受信装置を備えた無線通信システムに用いられる通信方法において、
    送信装置は、通信データを受信装置に送信し、
    前記受信装置は、前記通信データに対応して第1の否定応答信号または第1の確認応答信号を前記送信装置へ送信し、
    前記送信装置は前記受信装置からの前記第1の否定応答信号の到達または所定の確認応答待ち時間の経過を待たずに、前記受信装置に対する前記通信データの再送信を実行し、
    前記受信装置は、前記再送信された前記通信データに対応して第2の否定応答信号または第2の確認応答信号を前記送信装置へ送信し、
    前記送信装置は、前記受信装置からの前記第1の否定応答信号を受信した場合、該第1の否定応答信号に基づく該通信データの再送信を実行せずに、該受信装置からの前記第2の否定応答信号または前記第2の確認応答信号の受信を待つ制御を行う、
    ことを特徴とする通信方法。
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