JP4887955B2 - データ配置管理システム及び方法とプログラム - Google Patents

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Description

本発明はデータ配置管理システムに関し、特に、複数のストレージ領域間にデータを格納する場合、各データに対して個別に求められる管理条件を満たす場所に配置を行うシステムと方法並びにプログラムに関する。
<計算機のメモリにおける階層記憶技術>
計算機で使用される記憶デバイスには、メモリや磁気ディスクなどの様々な種類のデバイスが存在する。これらは、一般的に、高価なデバイスであるほど、アクセス速度が高速になる。
計算機が大容量のデータを高速に処理するためには、大容量の高速な記憶デバイスを用いることが必要であるが、高速な記憶デバイスは、容量あたりの単価が高いため、実現には、多大なコストを要する。
非特許文献1に述べられるような階層記憶技術は、キャッシュメモリのように、高速かつ、小容量の記憶デバイスから、磁気ディスクのように低速かつ大容量の記憶デバイスを順番に階層状に配置することで、低コストで高速大容量の記憶を実現するものである。この階層記憶技術においては、実行中のプログラムにより、データが参照された時に、該参照データが、最上位の高速、小容量の記憶デバイス(例えばキャッシュメモリ)に存在しない場合には(キャッシュミスヒット時)、例えば、それまで当該記憶デバイスに格納されていたデータ中のうち長時間参照されていないデータを上書きする形で、参照データを当該記憶デバイスに格納する。
一方、最上位の記憶デバイスにおいて、参照データの上書きが行われる場所に、元々格納されていたデータは、下位の記憶デバイスに、同一データが記録されていない場合には、参照データの上書きを行う前に、下位の記憶デバイスに対して、該下位の記憶デバイス中で、長時間参照されていないデータを同様に選択してその場所に、最上位の記憶デバイスの上書きされる場所に元々格納されていたデータを記録する。
その際、下位の記憶デバイスに、データのコピーが存在する場合には、新たに参照されたデータを上書きすることにより、もとのデータを削除する。
そして、このように、上位の記憶デバイスから追い出されたデータも、これ以降、プログラムから、再度参照された場合には、上位の記憶デバイスに、再び格納される。
かかる制御を繰り返すことにより、参照頻度の高いデータであるほど、上位の高速な記憶デバイスに格納される。データの参照頻度に比例して性能に対する影響が大きくなるため、参照頻度の高いデータが高速な記憶デバイスに格納されることにより、低コストで高速大容量の記憶が実現される。
次に、階層型ストレージ管理システムについてその概略を説明しておく。
<HSM(Hierarchical Storage Management)>
HSMとは、例えば特許文献1に示されるように、計算機のメモリにおける階層記憶技術と同様に、階層型に構成された複数のストレージからなる、ストレージシステムにおいて、ストレージ間でデータの移動を行うことにより、
・ストレージの利用効率、
・コスト、
・性能
の最適化を自動的に行う管理手法である。
HSMでは、管理者が指定したルール等に基づき、ストレージ内のデータの移動を行う。そのルールとして、例えば、アクセス頻度などの履歴情報が用いられ、例えばストレージの空き容量を確保する必要が発生した場合などに、アクセス頻度の低いデータを、より低速、かつ、安価なストレージに移動する。これによって、各ストレージに対して利用効率を高めるようにデータを最適な位置に配置することが可能である。
次に、ILMについてその概略を説明する。
<ILM(Information Lifecycle Management)>
ILMとは、ストレージ業界団体である「SNIA(Storage Networking Industry Association)」の白書によると、
「実世界から要求されるそれぞれのデータに対する管理条件、データの価値を、そのままの形で記述し、それに基づいて設定された管理条件を満たすように、システム側が管理を行う方法」であると定義されている(非特許文献2)。
以下では、ILMの実施にあたり、管理条件として、データ保存のセキュリティに関する条件を用いた例を説明しておく。
ビジネスにおいて取り扱うデータには、
・個人情報のように、法的な制約により、厳重なセキュリティの元管理を行うことが必要なデータ、
・社内機密文書のように、法的な制約はないものの、外部からの閲覧が不可能なようにセキュリティに注意を払う必要のあるデータ、
・一般文書のように、閲覧に制限は存在せず、セキュリティを必要としないデータ、
等のように、様々なセキュリティ条件を要求するものが存在する。
ILMでは、各データが必要とするセキュリティ条件が全て満たされるように、システム側が、データの記録先のストレージを選択する。
また、実世界における管理条件をストレージ側で実現するために、データとストレージに対して、実世界からのデータに対する管理条件を表すサービスレベルを用いて管理することが定義されている。
なお、特許文献2には、直接接続ストレージ、及び間接接続ストレージの両方に一緒に使用することができるポリシーベースのストレージ管理フレームワークが提案されている。この特許文献2では、データ特性とデータ構造に定義されている属性の対応に基づいて、データ特性をデータ構造に関連付けるポリシーを定義し、定義された各データ構造が、関連データを記憶するためのストレージ・リソースを決定するための要件を提供するように構成され、定義されたデータ構造が、関連データをストレージ・リソースに記憶するための要件を提供するように構成される方法が開示されている。
特開2001−222450号公報 特表2005−528688号公報 John L. Hennessy, David A. Patterson、"Computer Architecture ", 3rd Edition pp.390 5. Memory Hierarchy Design, Morgan Kaufmann Publishers Inc. "ILM Definition and Scope - An ILM Framework インターネット<URL:http://www.snia.org/tech_activities/dmf/ilm/ILM_Vision_Explanation/DMF-ILM-Vision2.4.pdf>
ストレージを備えたシステムにILMを用いた情報管理を実装することで、実世界から要求される各データに対する管理条件を、該システムのストレージ管理に適用し、適切な情報管理を行うことが可能となる。
しかし、ILMについてその概念は論じられているものの、ILMの概念を、実際にシステム上で稼動させるための実現手法は、いまだ、提案されていない、というのが実情である。
したがって、本発明の主たる目的は、現時点で概念のみが論じられ、実際のシステム上で実現されていない、ILMの概念の実現を可能とする、システム、方法、プログラムを提供することにある。
本願で開示される発明は、概略以下の構成とされる。なお、以下で、ストレージ領域とは、物理的なストレージ装置を含むほか、論理的なストレージ単位に基づく記憶領域、例えばロジカルボリューム、ディレクトリツリー、パーティション等も含む。
本発明の1つのアスペクトに係る装置は、データに対して保証するサービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)がそれぞれに割付けられた複数のストレージ領域における、データ配置を管理するデータ配置管理装置(ILM装置)であって、要求するサービスレベル目標(Service Level Object;以下、「SLO」という)が付与されたデータに関して、ストレージ領域のSLAがSLOを満たしているか確認し、SLOを満たしたSLAのストレージ領域にデータが格納されるように、データ配置を決定する手段を備えている。
本発明においては、格納先のストレージ領域のSLAがデータのSLOを満たしているか否かを評価し、満たしていない場合には、SLAが前記データのSLOに対応したストレージ領域を決定し、前記決定したストレージ領域に前記データを配置する。あるいは、前記決定した別のストレージ領域にデータを移動する手段を備える。
本発明においては、前記ストレージ領域に格納された全データのうち、SLOが満たされていない可能性がある条件に合致するデータに関して、選択的に、前記データのSLOと前記ストレージ領域のSLAに基づき、前記データの格納先のストレージ領域において前記データのSLOが満たされているか否かを評価し、評価の結果、満たされていない場合、前記複数のストレージ領域の中から、前記データのSLOに対応したSLAを持つ別のストレージ領域を決定し、データ移動手段により、前記データを前記格納先のストレージ領域から前記決定した別のストレージ領域に移動させる制御を行う。
本発明においては、前記データに関するSLO、及び、前記ストレージ領域に関するSLAの情報を保存する手段を備えている。
本発明においては、前記データのSLOに対応したストレージ領域の候補が複数存在する場合、前記データのSLOと前記ストレージ領域のSLAに基づき、複数の候補の中から、最適なストレージ領域を1つ選択する。
本発明においては、データのサービスレベル目標が、格納先のストレージ領域のサービスレベルによって満たされるように、データの移動を行うためのポリシーを生成する手段を備えた構成としてもよい。
本発明においては、前記ストレージ領域に格納された全データのうち、ストレージ領域でのデータ配置処理以降に、新たに作成されたデータ、SLOの変更されたデータ、ストレージ領域でのデータ配置処理において、SLOを満たすことができなかったデータに対して、格納先のストレージ領域のSLAが、データのSLOを満たしているか確認を行うようにしてもよい。本発明によれば、上記装置に対応して、方法、プログラムの発明が提供される。
本発明の他のアスペクトに係るデータ配置管理システムは、HSM(階層型ストレージ管理)実装環境を構成する複数のストレージ領域を備え、ILM(Information Lifecycle Management)による、前記複数のストレージ領域におけるデータ配置の管理を行うシステムであって、データが要求するサービスレベル目標(Service Level Object;以下、「SLO」という)とストレージ領域の保証サービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)とから、データの格納先のストレージ領域において、SLOが満たされているか否か評価する手段と、
前記評価の結果、SLOが満たされていないデータが存在する場合、SLOが満たされるSLAを持つストレージ領域を前記データの移動先として選択する手段と、
データの移動先のストレージ領域が決定されると、移動先として選択されたストレージ領域に、前記データを格納する手段と、を備えている。
本発明において、前記データに関するSLO、及び、前記ストレージ領域に関するSLAの情報を保存する手段を備えている。
本発明において、前記データを移動する手段として、前記HSM実装環境に具備されたデータ移動手段が用いられる。
本発明において、前記データの移動を行った結果、他のデータの移動が不可能になった場合には、前記データの移動を取り消さず、移動不可能な他のデータについてのSLOが満たされないことの解消は、次回のデータ配置処理以降に持ち越す制御を行う。
本発明において、SLOを満たすためにデータの再配置を行った結果、空き容量が予め定めた所定値以下のストレージ領域が発生した場合、前記ストレージ領域に格納されたデータを、SLOが満たされる範囲内で、他のストレージ領域に移動させ、前記ストレージ領域の空き容量を確保するように制御する。
本発明において、前回のデータ配置以降に新たに作成されたデータ、データが要求するSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ、前回のデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうちの少なくとも1つについて、格納先のストレージ領域で保証するSLAが、前記データのSLOを満たすか否か評価を行う。
本発明において、データのSLOが満たされるSLAを持つストレージ領域が複数ある場合、前記ストレージ領域のSLAのパラメータと、前記データのSLOのパラメータとの差分に基づきスコアを計算し、前記スコアを評価関数としてストレージ領域を、データの移動先として選択する。
本発明において、SLOが、可能な限り満たす必要があるパラメータ目標値、及び/又は、絶対に満たされなければならないパラメータ必須値、を有し、SLOのパラメータ必須値と、パラメータ目標値ではSLAに関する評価の処理を区別して扱う。
本発明において、SLOのパラメータの値として、パラメータが取り得る上限値、及び/又は、下限値を有し、SLOの上限値と下限値で、SLAに関する評価の処理を区別して扱う。
本発明において、データ配置処理に要する時間が、予め定められた所定の時間を越えた場合は、その時点で完了している場所で処理を中断し、それまで処理が完了している分のみ、データの移動処理を行い、中断されたため、処理されなかった分のデータについては、次回以降のデータ配置処理に持ち越す制御を行う構成としてもよい。
本発明において、移動を行ったデータは、予め定められた期間に別の格納先に移動することを禁止する制御を行うようにしてもよい。
本発明において、所定のストレージ領域内のデータに対して、より適したSLAのストレージ領域があるか評価し、該当した場合には、より適したSLAを持つストレージ領域へ移動させるようにしてもよい。あるいは、本発明において所定のストレージ領域内の全て又は一部のデータに対し、前記データが現在格納されているストレージ領域以外のストレージ領域の中から、データのSLOを満たしたSLAの別のストレージ領域を探し、探索できた場合、前記別のストレージ領域に前記データを移動させる、ようにしてもよい。
<発明の概要>
本発明の概要を以下に説明する。データの配置を管理する技術には、ILM以外にも、HSMが存在する。
HSMでは、ストレージの空き容量が少なくなった場合に、データの配置を変更することで、ストレージの利用効率を高める。
ILMによるデータの配置管理では、ストレージの容量には注目しないものの、実際のシステムでは、各ストレージの空き容量の管理を行う必要があるため、これを管理することが可能なHSMを基盤として管理を行う必要がある。
本願発明者等は、ILMを実現するために、HSM、ILMが、共にデータの配置の変更を行う管理手法であることを利用して、ILMで行う管理の要素を、HSMのポリシーの一部として取り入れるという手段の実現可能性について検討した。
しかし、結論として、HSMによる管理基盤上でILMを実現することは、不可能である、ということがわかる。これは、以下の理由による。
HSMにおいてデータの格納位置を決定する基準となるのは、データの内容とは関係なく、
・データ自身の作成日、
・最終アクセス日、
・データへのアクセス頻度、
などであり、データの移動が発生する要因は、ストレージの空き容量の変化に依存する。
一方、ILMにおいて、データの格納位置を決定する基準となるのは、そのデータの内容によって決定される。
ILMにおいてデータの格納位置を決定する基準には、
・格納位置の決定基準、及び、
・データの移動要因についてストレージに関する条件は、
含まれない。
よって、HSMの管理基盤上で、概念のみが論じられているだけのILMを、HSMのポリシーの一部として実現することは、不可能である。
以下では、本願発明者等による考察をさらに説明しておく(なお、以下に提示される構成は、いずれも、従来技術として存在するものではない)。
ILMを実現するためには、システム上に、HSMの管理基盤とは独立して、独自にデータが管理条件を満たすストレージに格納されるように移動させるための管理基盤を準備する必要がある。
また、HSMは、ストレージ側の空き容量、性能に注目した管理であり、一方、ILMはデータそのものの内容に注目した管理である。
このように、両者は、互いに独立した管理であり、ストレージと、データの特性の両方に注目した管理を行う場合には、HSM、ILMの管理基盤を共存させる必要がある。
なお、この共存技術に関する以下の検討等は、本願発明者等によって全く新規に行われるものである。
当該共存を実現するためには、既存のHSM管理基盤に合わせた、ILM管理基盤を用いる必要がある。
上記の通り、HSMとILMでは、
・データの配置を決定する基準、及び、
・データを移動させる要因、
が互いに相反しており、HSMの管理基盤上でのILMの実現を不可能としている。
このため、ILMを実現するには、HSMによる管理とは別に、管理対象となる全てのデータについて、該データに対して要求されるサービスレベルの目標が、該データが格納されるストレージの保証するサービスレベルによって満たされるように、配置場所を決定する必要がある。
しかしながら、格納先のストレージには、容量による制約があるため、管理対象の各データについて、順番に、要求サービス目標を満たした配置を決定する場合、先に配置が決定されたデータによって、ストレージの空き容量に不足をもたらし、これより後に配置の決定が行われるデータについて、要求サービス目標を満たしていても、同一ストレージに配置することが不可能となる、ということも起こり得る。
このように、各データの配置処理は、他のデータの配置処理に影響を及ぼすことから、全データについて、管理要求サービス目標を満たす管理条件を全て満たした配置を求めるためには、該全データについて、考え得る全ての配置の組み合わせについて、検証を行う必要がある。
この組み合わせの数は、管理対象のストレージ数の管理対象のデータ数乗に比例した数になるため、上記の方法による配置場所の決定に要する計算量は、全データの配置場所の組み合わせの数に比例し、全ストレージ数をK、全データ数をNとすると、SLOの評価を行う回数は、Kとなり、実用化が困難であるほど多大な計算時間を要する。
よって、この方法による、ILMの実現は不可能である。
そこで、本発明は、既存のHSMによるストレージ管理と、ILMを用いた情報管理を同一システム上で共存させ、併用を可能にする手法を提供している。
また、本発明によれば、全てのデータの要求サービスレベルが満たされる配置を求めるために要する計算量を削減し、実用可能な計算時間を実現している。
本発明によれば、ILMを実現するために、全てのデータを、SLOを満たすための配置変更の対象とするのではなく、
・SLOが満たされていないデータ、または、
・新規に作成されたデータ
を、配置変更の対象とすることにより、全体のデータ数に依存しない処理時間で、全データについて、SLOを満たす配置を求めることが可能になる。
加えて、管理対象の全データの配置の組み合わせを求めるのではなく、配置変更対象の各データについて、独立に配置を決定し、それが他のデータの配置に影響を与える場合でも、一度決定したデータの配置を変更することはないため、SLOの評価を行う回数が、
「(全ストレージ数)の(全データ数)乗」(=K))から、
「(SLOが満たされていないまたは新規作成されたデータ数(=n))×(全ストレージ数(=K))」(=K×n)に減少する。
これにより、特にデータ数が多くなるほど、計算時間の削減効果が大となる。
さらに、本発明により、一度の配置処理でSLOを満たすことができなかったデータが存在する場合、その解消を次回以降の処理に持ち越すため、1回の処理に膨大な処理時間を必要とせず、1回あたりの処理時間を削減することが可能になる。
本発明に係るデータ配置管理システムは、HSM(階層型ストレージ管理)実装環境を構成する複数のストレージ領域を備え、ILM(Information Lifecycle Management)による、データ配置の管理を行うシステムであって、ストレージ領域が格納するデータに対して保証するサービスレベルSLA(Service Level Agreement)、及び、それぞれのデータが要求するサービスレベルの目標であるSLO(Service Level Object)とした場合に、各データのSLOが格納先のSLAによって満たされている、つまり、各データの要求するサービスの値が、格納先で保証するサービスレベルSLAの範囲内に含まれることを確認する機能を有し、確認結果に基づきデータ配置を決定する。
本発明に係るデータ配置管理システムは、データ及びストレージ領域に関するサービスレベル情報を保存する機能を有する。
本発明に係るデータ配置管理システムは、SLOが格納先のSLAによって満たされるようにデータの移動を行うHSMポリシーを生成する機能を有する。
本発明に係るデータ配置管理システムは、新規のデータ及びサービス要求目標の変更されたデータ、若しくは前回のデータ配置処理において、サービス要求目標を満たすことができなかったデータのみを選択して格納先のSLAがSLOを満たしているか確認を行う機能を有する。
本発明に係るデータ配置管理システムは、前にサービス要求目標を達成するようにデータの移動を行った結果、他のデータの移動が不可能になった場合にも前の移動操作を取り消さず、移動不可能なデータについてのサービス要求目標が満たされない問題の解消を次回以降の操作に持ち越す機能を有する。
本発明に係るデータ配置管理システムは、SLOを満たすためにデータを移動した結果、空き容量が一定以下のストレージ領域が発生した場合、格納されたデータをサービスレベルが満たされる範囲内で他に移動することによる空き容量の確保を行う機能を有する。
本発明によれば、現時点でも、単に、概念のみが主張されており、実際のシステム上で実現されていないILMを実際に動作させることを可能としている。
本発明によれば、記録されているデータについて、
・現在の格納先から移動を行うべきかどうかの判定、及び、
・各データのSLOを満たすような移動先ストレージ領域の決定、
を行うことができる。
本発明によれば、データ配置管理システムの管理下に存在する全てのストレージ領域に記録されている全データ、及び格納先である全ストレージ領域についてサービスレベルの設定、変更を保存し、データについてサービス要求目標が満たされているか評価が必要になった場合にその情報を取り出す機能を提供することができる。
本発明によれば、データ配置管理システムにより、移動対象のデータとその移動先を、HSMシステムに指示することにより、HSMのデータ移動手段を用いて実際にデータを移動することができる。
本発明によれば、探索対象のデータの数を絞ることができ、格納された全データについてサービス要求目標を満たしているか確認する場合と比べて処理時間の削減を図ることができる。
本発明によれば、同一のデータについて何度も配置先の選択を行う必要がなくなるためデータの配置先の選択を行う処理数が削減され、それに伴い処理時間の削減を行うことができる。
本発明によれば、要求サービス目標を満たすようにデータを配置した結果、空き容量の余裕が少ないストレージの発生を抑制し、次回以降の同一システムの処理の際に空き容量が足りずに、サービス要求目標を満たすようにデータを移動することが不可能になることを防止することができる。
本発明によれば、全体のデータ数に依存しない処理時間で、全データについてSLOを満たす配置を求めることが可能になる。その理由は、ILMを実現するために、全てのデータを、SLOを満たすための配置変更の対象とするのではなく、
・SLOが満たされていないデータ、または、
・新規に作成されたデータ
のみを、配置変更の対象としたためである。
加えて、管理対象の全データの配置の組み合わせを求めるのではなく、配置変更対象の各データについて、独立に配置を決定し、それが他のデータの配置に影響を与える場合でも、一度決定したデータの配置を変更することはないため、SLOの評価を行う回数は、
「(全ストレージ領域数)の(全データ数)乗」から
「(SLOが満たされていないまたは新規作成されたデータ数)×(全ストレージ領域数)」に減少する。
これにより、特にデータ数が多くなるほど計算時間を削減することが可能になる。
さらに、本発明により、一度の配置処理でSLOを満たすことができなかったデータが存在する場合、その解消を、次回以降の処理に持ち越す構成としたことにより、1回の処理に膨大な処理時間を必要とせず、1回あたりの処理時間を削減することが可能になる。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく添付図面を参照して、本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態の構成を示す図である。なお、以下の実施の形態において、1つのストレージ領域は、物理的な1つのストレージ装置であってもよいし、論理的なストレージ単位、例えばロジカルボリューム、ディレクトリツリー、パーティション等であってもよい。例えばロジカルボリュームマネージャ(LVM)等により、複数の物理ストレージ装置を、1つのファイルシステムとして管理する場合、1つのストレージ領域として、複数台のストレージ装置を含むことになる。あるいは、ストレージ装置の分割した領域(パーティション)を、1つのストレージ領域に対応させてもよい。
図1を参照すると、本発明の一実施の形態において、システム全体の構成としては、データにアクセスする1台以上のクライアント1と、データの格納先である複数のストレージ領域5−A、5−B、・・・5−Cを備えたストレージ5(ファイルサーバ、NAS(Network Attached Storage)等)と、ストレージ5に対して、ILM(Information Lifecycle Management)による、データ配置の管理を行うILM装置2と、ILM装置2から指示を受けて、ストレージ間のデータの移動を行うデータ移動実行部3と、ILM装置2の管理、設定変更に用いられるILM装置管理端末4と、ネットワーク6と、を含む。なお、図1では、ILM装置管理端末4は、ネットワーク6を介してILM装置2に接続されるが、本発明はかかる構成に制限されるものでなく、ILM装置管理端末4をILM装置2に直列接続する構成としてもよい。
本発明において、ILM装置2では、データに対してストレージ領域が保証するサービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)を記憶管理し、要求するサービスレベル目標(以下、「SLO」という)が付与されたデータに関して、格納先のストレージ領域のSLAが、SLOを満たしているか否かを評価し、データがSLOを満たしたSLAのストレージ領域に格納されるという管理条件が満たされるように、データ配置処理の制御を行う。ILM装置2では、格納先のストレージ領域のSLAが、データのSLOを満たしていない場合には、前記データのSLOに対応したストレージ領域を、複数のストレージ領域5−A、5−B、・・・5−Cの中から選択し、選択したストレージ領域に、前記データを格納する。
本発明の一実施の形態において、一のストレージ領域に格納されているデータのうち、SLOが満たされていない可能性のあるデータが存在する場合、前記データのSLOとストレージ領域のSLAに基づき、データの格納先のストレージ領域において、SLOが満たされているか否かを評価し、評価の結果、満たされていない場合、前記データのSLOに対応したSLAを持つ別のストレージ領域を決定し、前記決定した別のストレージ領域にデータを格納する。その際、ストレージ間のデータの移動を行うデータ移動実行部3により、前記一のストレージ領域から、前記決定した別のストレージ領域にデータを移動するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態において、データ移動実行部3で、ストレージ領域間のデータの移動を行った結果、他のデータの移動が不可能になった場合には、ILM装置2は、前記データの移動を取り消さず、移動不可能な他のデータについてのSLOが満たされないことの解消は、次回のデータ配置処理(ILM処理)以降に持ち越す制御が行われる。
また、本発明の一実施の形態において、SLOを満たすためにデータの再配置を行った結果、空き容量が予め定めた所定値以下のストレージ領域が発生した場合、ILM装置2は、前記ストレージ領域に格納されたデータを、SLOが満たされる範囲内で、他のストレージ領域に移動することにより、空き容量の確保を行う。
本発明の一実施の形態において、前回のデータ配置処理(ILM処理)に新たに作成されたデータ、データが要求するSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ、前回のデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうちの少なくとも1つについて、ILM装置2は、SLOが格納先のストレージ領域で保証するSLAの範囲内に含まれるか評価を行う。
本発明の一実施の形態において、データのSLOが満たされるSLAを持つストレージ領域が複数ある場合、ILM装置2は、前記ストレージ領域のSLAと、前記データのSLOの値の差分に基づきスコアを計算し、前記スコアが最小のストレージ領域を移動先として選択するようにしてもよい。
例えば、
スコア=Σ|(格納先ストレージ領域のSLAパラメータ)−(SLOパラメータ)| ・・・(1)
格納先ストレージ領域のSLAが4つの属性を有し、SLA=(p,p,p,p)、データのSLOしてSLO=(q,q、q、q)の場合、
Figure 0004887955
で与えられる。
移動先の候補のストレージ領域が複数ある場合、スコアの最も小さい(したがって距離が最小)のストレージ領域が選択される。なお、スコアは、上記距離に制限されるものでなく、
Figure 0004887955
等であってもよい。
特に制限されないが、SLOの属性パラメータとしては、暗号化、バックアップ特性、冗長化、性能等の指標が用いられる。
SLOが、可能な限り満たす必要があるパラメータである目標値と、絶対に満たされなければならないパラメータ必須値(MUST属性)と、を備え、ILM装置2においては、パラメータ必須値を満たすストレージ領域を選択するように構成してもよい。例えばデータのSLOが、SLO=(q,q、q、q)の場合において、第1項目の属性qがMUST属性の場合、SLA=(p,p,p,p)において、pがqを満たしていることが、前提とされる。
ILM装置2においては、SLOのパラメータの値として、パラメータが取り得る上限値及び/又は下限値を備え、上限値と下限値で処理を区別して扱うようにしてもよい。例えば、SLOのパラメータに関して、WORM(Write Once Read Many)属性に関して、パラメータ値1を、WORMとした場合、SLOのWORM属性パラメータ値が0のデータに対して、WORM属性パラメータ値が0以上のSLAのストレージ領域が選択され、当該ストレージ領域に該データが格納された場合、該データは読み出しのみで、書き込みができなくなるという不都合が生じる。この場合、SLOのパラメータの上限値と下限値を区別する処理が行われる。WORM属性パラメータ値の下限値を1とし、WORM属性パラメータ値0から分離する処理が行われる。WORM属性パラメータ値0は、WORM属性パラメータ値1以上のストレージ領域に格納されることがないように制御される。
ILM装置2においては、データ配置処理(ILM処理)に要する時間が、予め定められた時間を越えた場合は、その時点で完了している場所で処理を中断し、それまで処理が完了している分のみ移動処理を行い、中断されたため処理されなかった分は、次回以降のデータ配置処理に持ち越すようにしてもよい。
ILM装置2においては、データ移動実行部3で他のストレージ領域に移動を行ったデータについては、予め定められた期間中に、別の格納先ストレージ領域に移動することを禁止するようにしてもよい。特に制限されないが、本発明を業務システム等に適用した場合において、ILM装置2によるデータ配置処理の実行周期を、例えば業務が終了している時点に1日1回とし、上記予め定められた期間(データ移動の禁止期間)を2日あるいは3日とした場合、前回のILM処理で他のストレージ領域への移動が行われたデータは、今回、又は今回と次回のILM処理では、データ移動は行わないような制御が行われる。このように、一定期間、データの移動を禁止することで、ILM処理中に、何らかの異常が発生した場合等において、データの移動が頻繁するという事態の発生を防止する。なお、このデータ移動の禁止期間は、システムに応じて適宜設定するようにしてもよいことは勿論である。
さらに、ILM装置2においては、所定のストレージ領域内のデータに対して、より適したSLAの領域があるか評価し、該当した場合には、より適したSLAを持つ領域へ移動させるようにしてもよい。すなわち、ストレージ領域内の領域単位にSLAに基づくデータ配置を管理してもよい。
また、ILM装置2においては、所定のストレージ領域内の全データに対し、自分以外の領域の中から、SLOを満たしたSLAの領域を探して移動させるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態において、複数のストレージ領域5−A、5−B、・・・5−Cを含むストレージ5が、HSM(Hierarchical Storage Management)として実装される場合、データ移動実行部3は、HSM実装環境に具備されたデータ移動手段が用いられる。
本発明においては、データのSLOが、格納先のストレージ領域のSLAによって満たされるように、データの移動を行うためのポリシーを可変に設定・生成するようにしてもよい。
なお、図1のシステム構成では、ILM装置2は、ネットワーク6を介さずにデータ移動実行部3と直接接続される構成とされているが、ネットワーク6を介して指示コマンド等の要求や応答のやり取りを行うようにしてもよい。
また、ILM装置2は、例えばクライアント1に対してサーバを構成されるが、本発明はかかる構成に制限されるものでない。ILM装置2とデータ移動実行部3を一体化してもよく、モジュールとして、ストレージ5とネットワーク6の間に配置される中間装置(不図示)に実装してもよい。
図2は、図1のILM装置2の構成の一実施例を示す図である。図2を参照すると、ILM装置2は、データ管理情報格納部21と、ストレージ管理情報格納部22と、ILM実行部23と、ILM装置制御部24とを備えている。
データ管理情報格納部21は、
ストレージ5に格納される各データについて、
・要求されるサービス目標であるSLOの値、
・データのサイズ、
・データの格納先ストレージ領域、
を記憶する。また、新規作成されたデータに付与するSLOの初期値を記憶する。
ストレージ管理情報格納部22は、管理対象の各ストレージ領域について、
・格納するデータに対して、保証するサービスレベルを表すSLAの値、
・ストレージ領域の総容量値、
・ストレージ領域の空き容量値、
・ストレージ領域の空き容量が不足していると判断する閾値となる容量値、
を記憶する。
ILM実行部23は、ILM装置制御部24からの動作指示によって起動され、ILMによるデータ管理を実現するためのSLOを満たす配置を計算し、その結果を、データ移動実行部3に与える。
ILM装置制御部24は、
・ILM装置2全体の動作の制御、
・ILM装置管理端末4とのインターフェイス処理、
を行う。
また、ILM装置制御部24は、
・ネットワーク6を経由してストレージ5からストレージ領域空き容量の値の収集、及び、
・ネットワーク6上でクライアント1のストレージ5へのアクセスを監視し、ストレージ5におけるデータの生成、削除、更新に関するアクセスログの生成、収集、分析、
を行う。
ILM実行部23、及びILM装置制御部24は、ILM装置2を構成するコンピュータ上で動作するプログラムによって実現するようにしてもよいことは勿論である。
次に、図2のILM実行部23の構成について詳細に説明する。図3は、図2のILM実行部23の詳細な構成の一例を示す図である。図3を参照すると、ILM実行部23は、SLO評価・データ移動判定部231と、空き容量調整・データ移動判定部232とを備えている。なお、SLO評価・データ移動判定部231と、空き容量調整・データ移動判定部232とは、ILM実行部23の機能を実現するコンピュータプログラム(モジュール)によって実現するようにしてもよいことは勿論である。
ILM実行部23は、動作の際に、データ管理情報格納部21、ストレージ管理情報格納部22に格納された以下のフラグ、及び情報を用いる。
データ管理情報格納部21には、ストレージ5に格納されている各データについて、データのSLOが満たされていない可能性がある場合にセットされるフラグFL1が、全データ分、格納される。
このフラグによって表されるSLOが満たされていない可能性があるデータは、
・最後にILM装置2による、データ配置処理(ILM処理)を実行した後に、新規に作成されたか、または、
・SLOパラメータが変更されたデータ、または、
・前回ILM装置2を動作させてILM処理を実行した際にSLOが満たされなかったデータ、
のいずれかである。
また、データ管理情報格納部21には、ストレージ5に格納されている各データについて、後の説明で参照される図5に示された、ILM装置2の処理手順ステップS1、及びステップS2のそれぞれにおいて、最後にいつデータがILM装置2によってSLOの評価を行う対象となったのかを示す情報FL21及びFL22が、全データ分、格納される。
一方、ストレージ管理情報格納部22には、ストレージ5に含まれる各ストレージ領域について、最後にILM装置2によるILM処理を実行した後にストレージ領域のSLAパラメータを変更した場合にセットされるフラグFL3が、全ストレージ領域分、格納される。
SLO評価・データ移動判定部231は、データに対してストレージ5に含まれる管理対象の各ストレージ領域がSLOを満たすか否かを判定し、判定の結果、適した配置、移動先のストレージ領域を決定し、データの移動が発生する場合には、データ移動実行部3に対してデータの移動を行う指示を与える。
またSLO評価・データ移動判定部231は、ILM装置制御部24に対して動作開始、終了の通知を行い、反対に、ILM装置制御部24から動作の中断を指示された場合に処理の中断を行う。
さらに、SLO評価・データ移動判定部231は、データのSLOが満たされていない可能性が消失した場合に、データ管理情報格納部21に格納された、データのSLOが満たされていない可能性を表すフラグFL1をクリアする。
SLO評価・データ移動判定部231は、データが、図5に示された、ILM装置2の処理手順であるステップS1において処理対象になり、移動先を探す処理が行われた場合に、データ管理情報格納部21に対して、最後にいつデータがステップS1においてSLOの評価対象となり処理されたのかを表す情報FL21を、データは今回のILM装置2のステップS1において処理されたことを表すように更新する。
SLO評価・データ移動判定部231は、ILM装置2による前回のILM処理以降にストレージ5のSLAが変更されていたことを表すフラグFL3がセットされている場合、処理の終了時にそれをクリアする。
空き容量調整・データ移動判定部232は、ストレージ5に含まれる任意のストレージ領域の空き容量が不足した場合に、そのストレージ領域に格納されたデータを他のストレージ領域に移動したとして、データのSLOが満たされるかを評価する。
評価の結果、データのSLOが満たされ、かつ、移動先の空き容量が移動後に不足せず、他のストレージ領域への移動が可能なデータについては、データ移動実行部3に対してデータを移動可能な他のストレージ領域に移動させるよう指示する。
また、空き容量調整・データ移動判定部232は、ILM装置制御部24に対して、動作開始、終了の通知を行い、反対に、ILM装置制御部24から動作の中断を指示された場合に処理の中断を行う。
さらに、空き容量調整・データ移動判定部232は、データのSLOが満たされていない可能性が消失(解消)した場合に、データ管理情報格納部21に格納された、データのSLOが満たされていない可能性を表すフラグFL1をクリアする。
加えて、空き容量調整・データ移動判定部232は、データが、ステップS2(図5参照)において処理対象になり、移動先を探す処理が行われた場合に、データ管理情報格納部21に対して、最後に、いつデータが、ステップS2(図5参照)においてSLOの評価対象となり処理されたのかを表す情報FL22を、データは今回のILM装置のステップS2(図5参照)において処理されたことを表すように更新する。
続いて、図2のILM装置制御部24の構成について詳細に説明する。図4は、図2のILM装置制御部24の詳細構成の一例を示している。図4を参照すると、ILM装置制御部24は、ストレージ空き容量取得部241と、アクセスログ生成部242と、アクセスログ格納部243と、アクセスログ分析部244と、ILM装置管理I/F245と、ILM実行制御部246とを備えている。なお、これらの要素は、ILM装置2をコンピュータプログラムで実現する場合、ILM装置制御部24の機能を実現するコンピュータプログラム(モジュール)によって実現するようにしてもよいことは勿論である
ストレージ空き容量取得部241は、ネットワーク6を経由してストレージ5から各ストレージ領域の空き容量を取得し、その値をストレージ管理情報格納部22に格納する。
また、ストレージ空き容量取得部241は、ILM実行制御部246の指示を受けて、ストレージ管理情報格納部22への情報格納の一時停止、再開処理を行う。
アクセスログ生成部242は、ネットワーク6を監視して、ストレージ5に格納された各データに対するクライアント1からのアクセス履歴情報を生成する。生成したアクセスログ、ストレージ領域負荷の情報は、アクセスログ格納部243に格納する。
アクセスログ格納部243は、ILM装置制御部24において、アクセスログ生成部242によって生成されたアクセスログを記憶し、アクセスログ分析部244からの要求に応じて記憶したアクセスログを提供する。
アクセスログ分析部244は、アクセスログ格納部243からクライアント1のストレージ5に格納されたデータに対するアクセスログを読み出し、アクセスログの分析を行う。ストレージ5に格納されたデータの新規作成、削除、サイズの変化を検出し、これらの検出結果をデータ管理情報格納部21、及びストレージ管理情報格納部22に格納する。また、ILM実行制御部246の指示を受けてデータ管理情報格納部21への情報格納の一時停止、再開処理を行う。
ILM装置管理I/F245は、
ILM装置管理端末4からの、ILM処理の開始、終了の指示、または、
ILM装置の設定、データのSLO、ストレージ領域のSLAの設定要求、
を処理する。
ストレージ5に格納されたデータのSLOが変更された場合、変更を行った時点ではSLOが満たされていない可能性が発生するため、フラグFL1がセットされる。
また、ストレージ5に含まれる任意のストレージ領域のSLAが変更された場合は、ストレージ領域のSLAが変更されたことを表すフラグFL3がセットされる。
ILM実行制御部246は、ILM実行部23の動作を制御することでILM装置2全体の動作を管理する。
また、ILM装置管理I/F245から指示を受け取り、ILM実行部23の動作開始処理、停止処理を行う。
図5は、本発明の一実施形態の動作手順を示すフローチャートである。次に、図5、図1乃至図4を参照して、本実施形態の動作について説明する。
本発明では、ILM装置2のILM装置制御部24は、常に以下の動作を実行する。
ILM装置制御部24に含まれるアクセスログ生成部242は、ネットワーク6を監視することで、クライアント1からストレージ5のデータに対するアクセスを検出して、アクセスログを生成する。
アクセスログ生成部242で生成されたアクセスログは、アクセスログ格納部243に記録され、さらに、アクセスログ分析部244でアクセスログの分析を行う。
これにより、ストレージ5に、
前回のILM装置2の動作後に、
・新規に生成されたデータの検出、
・データサイズの変更、
・データの削除、
に関する情報を、アクセスログ分析部244は、アクセスログから抽出し、その情報を、常時、データ管理情報格納部21に反映する。
新規に作成されたデータについては、
・データのサイズ、標準SLO値の設定、
・SLOが満たされていない可能性があることを示すフラグFL1のセット、
が、データ管理情報格納部21において行われる。
また、ストレージ空き容量取得部241は、ストレージ5の空き容量変化を取得し、その情報を、ストレージ管理情報格納部22に反映する。
さらに、ILM装置管理I/F245は、ILM装置管理端末4からの設定変更、ILM処理の動作指示を常時受け付ける。
ILM装置管理I/F245が受け付けた設定変更は、データ管理情報格納部21、ストレージ管理情報格納部22に反映され、ILM処理の動作指示は、ILM実行制御部246に渡される。
また、データのSLOが変更されると、データ管理情報格納部21に格納されている、ILM装置2による最後のILM処理より後にデータのSLOが変更された可能性があることを示すフラグFL1が、ストレージ領域のSLAが変更されると、ストレージ管理情報格納部22に格納されている、ILM装置2による最後のILM処理より後にストレージ領域のSLAが変更されたことを示すフラグFL3がセットされる。
さらに、ILM装置管理I/F245は、ILM装置管理端末4による、新規作成されたデータに対するSLOの初期値の設定、空き容量不足と判定するための基準値となる容量の設定をデータ管理情報格納部21、ストレージ管理情報格納部22に反映する。
ILM装置がILM処理の動作を開始する際には、ILM装置管理端末4から、ILM装置2に対してILM処理の動作開始指示が与えられる。
与えられたILM処理の動作開始指示は、ILM装置管理I/F245によって受理され、これを通して、ILM実行制御部246に対してILM処理の動作開始指示が与えられる。
ILM実行制御部246は、以下の動作順序に従って、ILM実行部23のSLO評価・データ移動判定部231、空き容量調整・データ移動判定部232を起動する。同時にILM実行制御部246は、ストレージ空き容量取得部241、アクセスログ分析部244に対して、それぞれストレージ管理情報格納部22、データ管理情報格納部21への情報の更新停止を指示する。
続いて、ILM実行制御部246は、SLO評価・データ移動判定部231を起動して以下の動作を実行する。
ILM装置2は、前回のILM処理以降に新規作成されたデータ、及びSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータについて、それぞれの格納先ストレージ領域においてSLOが満たされているか、データ管理情報格納部21よりデータのSLOを、ストレージ管理情報格納部22より現在データが格納されているストレージ領域のSLAを読み出し、ILM実行部23に含まれるSLO評価・データ移動判定部231において評価する(ステップS101)。
さらにSLO評価・データ移動判定部231は、直前のステップS101で評価を行ったデータについて、SLOが満たされていないデータについては(ステップS102のNO分岐)、SLOをストレージ5に含まれる全ストレージ領域の保証サービスレベルを表すSLAの値と比較を行い、データのSLOが満たされるSLAを持つストレージ領域をデータの移動先として選択する。データの移動先が決定されると、SLO評価・データ移動判定部231は、データ移動実行部3に対して、データの移動を指示する。動作指示を受けたデータ移動実行部3が機能することにより、データが移動先として選ばれたストレージ領域に移動する(S103)。
以上のステップS101乃至S103の処理手順を実行した後、SLO評価・データ移動判定部231の動作は終了する。
ステップS103までの処理手順を実行することにより、ストレージ領域間でデータの移動が発生するため、ストレージ領域の空き容量が不足する可能性が生じる。
ILM実行制御部246は、前記のSLO評価・データ移動判定部231の動作終了後、次に空き容量調整・データ移動判定部232を起動してストレージ領域の空き容量不足を解消するために以下の処理手順を実行する。
ILM装置2は、ILM実行部23に含まれる空き容量調整・データ移動判定部232において、ストレージ管理情報格納部22より、ストレージ5に含まれる各ストレージ領域の空き容量、及び各ストレージ領域の空き容量が不足していると判定する基準値となる空き容量を取得する。
各ストレージ領域についてストレージ領域の空き容量が不足していると判断する基準値と実際の空き容量の比較を行い、その結果空き容量が不足していると判定された任意のストレージ領域について空き容量不足を解消するため、以下の処理手順を実行する。
各ストレージ領域の空き容量不足状態を解消するために、ILM実行部23に含まれる空き容量調整・データ移動判定部232において、データ管理情報格納部21より空き容量の不足したストレージ領域に格納されているデータとそのSLOを、ストレージ管理情報格納部22よりストレージ5に含まれる各ストレージ領域のSLAと現在の空き容量、各ストレージ領域が空き容量不足と判定される基準値の容量を読み出す。
現在格納されているストレージ領域以外にデータのSLOが満たされるストレージ領域が存在し、移動後に移動先ストレージ領域の空き容量が不足していると判定されない場合、そのストレージ領域にデータを移動する指示をデータ移動実行部3に与える(ステップS2)。
以上のステップS2を終了した後に、空き容量調整・データ移動判定部232の動作は終了する。
ILM装置のILM処理動作の終了時には、ILM実行制御部246はストレージ空き容量取得部241、アクセスログ分析部244に対して、それぞれストレージ管理情報格納部22、データ管理情報格納部21への情報の更新再開を指示する。
図6は、図5のステップS1の詳細を示す図である。図6を参照して、図5のステップS101乃至S103から構成されるステップS1の更に詳細な処理手順について説明する。
ILM装置2に含まれるILM実行部23は、ストレージ5に格納されるデータにSLOが満たされていない可能性を持つデータが残されているかについて確認を行う。
SLOが満たされていない可能性を持つデータは、
・最後にILM装置2がILM処理を実行した後に新規に作成されたデータ、
・最後にILM装置2がILM処理を実行した後にSLOが変更されたデータ、
・最後にILM装置2がILM処理を実行した後にSLAが変更されたストレージ領域に格納されているデータ、
・前回のILM処理においてSLOが満たされなかったデータ、
のうちのいずれかである。
ILM実行部23に含まれるSLO評価・データ移動判定部231は、データ管理情報格納部21を参照してSLOが満たされていない可能性を持つデータの集合、つまりフラグFL1がセットされたデータの集合を、以下の処理においてSLOが満たされているか評価を行う対象のデータとする。
SLO評価・データ移動判定部231は、ストレージ管理情報格納部22を参照して、SLAが変更されたストレージ領域が存在する、つまりフラグFL3がセットされたストレージ領域が存在する場合、データ管理情報格納部21を参照してSLAが変更されたストレージ領域に格納されたデータを、同様に以下の処理において、SLOが満たされているか評価を行う対象のデータの集合に加える。
これらのSLOの評価対象となるデータが残されていない場合、
・ストレージ5に格納されたデータにSLOが満たされていない可能性を持ち、且つ、
・今回のILM処理においてSLOが満たされているか評価を行っていない、
という条件を満たすデータは存在しないため、図5のステップS1の処理を終了し、続いて、ステップS2の処理を行う。
このとき、ストレージ管理情報格納部22に対して、ILM装置2による直前のILM処理より後にストレージ領域のSLAが変更されたことを表すフラグFL3が立っている場合には、これをクリアする。
一方で、SLOが満たされていない可能性があり、且つ、今回のILM処理において、SLOが満たされているかについて未評価のデータが残されている場合、つまり、SLOの評価対象となるデータが残されている場合には(図6のステップS11のYes分岐)、図6のステップS12以降の処理を続行する。
ILM実行部23に含まれるSLO評価・データ移動判定部231は、前記のSLOが満たされているか評価を行う対象のデータの集合について、今回のILM処理で既に評価を行ったデータを除外して、残ったデータから実際に評価を行うデータを抽出する。つまり、データ管理情報格納部21に格納された、集合に含まれる各データについての、最後にいつステップS1において処理されたかを表す情報FL21を参照して、今回のILM処理において未評価のデータのみを選択する。
以降の処理手順ではここで選択を行ったデータに対して各評価処理を行う(図6のステップS12)。
SLO評価・データ移動判定部231は、データ管理情報格納部21から、図6のステップS12において、選択したデータのSLO、及びデータの大きさを読み込む。
また、ストレージ管理情報格納部22から選択したデータが格納されているストレージ領域のSLAを読み込む。
これらの読み込んだ情報により、データのSLOが満たされているか、つまり、SLOがSLAの値の範囲内であるかについて評価を行う。
その結果、データのSLOが満たされている場合は、データを現在格納されているストレージ領域から移動する必要はないため、データの移動先探索及び実際の移動操作であるステップS14からS17(図6参照)の処理手順を省略して、後述するステップS18を実行する。
評価対象のデータのSLOが満たされていない場合には(図6のステップS13のNo分岐)、データのSLOが満たされるように移動を行うためのステップS14以降の各処理を行う。
また、図6のステップS13は、図5におけるステップS102に対応する。
図6のステップS14において、SLO評価・データ移動判定部231は、ストレージ管理情報格納部22からストレージ5に含まれる各ストレージ領域のSLAを読み込む。
図6のステップS12で選択した評価対象データのSLOと各ストレージ領域のSLAを比較し、評価対象データのSLOを満たすストレージ領域を探す。このとき、移動先のストレージ領域として選ばれる条件として、評価対象データのサイズがストレージ領域の空き容量以下であることも条件として挙げられる。移動先の条件を満たすストレージ領域が存在しない、つまり、評価対象データのSLOが満たされ、且つ、データのサイズ以上の空き容量を持つストレージ領域が存在しない場合、評価対象データの移動先は決定できない。
SLO評価・データ移動判定部231は、図6のステップS14において、評価対象データの移動先が決定した場合には、後述するステップS16以降の処理手順を実行してデータをS14で決定した格納先ストレージ領域に移動する。
一方で、SLO評価・データ移動判定部231は、図6のステップS14の結果、SLOを満たす格納先ストレージ領域が決定できなかった場合には(図6のステップS15のNo分岐)、データの移動が発生しないため、データの移動処理に関わる処理手順である、図6のステップS16、S17は実行せず、ステップS18の実行に移る。
SLO評価・データ移動判定部231は、データ移動実行部3に対して、図6のステップS12において選択した評価対象データを、図6のステップS14において決定した評価対象データの移動先ストレージ領域に移動する指示を与え、該評価対象データを、ステップS14で決定した新しい格納先であるストレージ領域に移動させる。
同時にストレージ管理情報格納部22に対して移動後の移動元、移動先ストレージ領域の空き容量を、評価対象データのサイズから計算して、結果を格納する(図6のステップS16)。
また、図6のステップS14、S15、S16を組み合わせた動作が、図5におけるステップS103に対応する。
評価対象データをSLOが満たされるように、別のストレージ領域に移動したことにより、SLOが満たされていない可能性が消失したため、SLO評価・データ移動判定部231は、データ管理情報格納部21に格納されている、移動したデータのフラグFL1をクリアする(ステップS17)。
SLO評価・データ移動判定部231は、ステップS1において処理対象となったデータについて、今回のILM処理におけるステップS1でSLOが満たされているか評価されたことを、データ管理情報格納部21に格納された情報FL21に反映し、今回の処理において評価済みであることを表す。
ステップS12において選択した評価対象データに対する処理は、以上で終了し、ステップS11に戻り別のデータに対してSLOが見たされているかについての評価、及び、SLOを満たすようなストレージ領域への移動作業を行う(ステップS18)。
図7は、図5のステップS2の更に詳細な処理手順を説明するためのフローチャートである。図7に示される処理手順は、ストレージ5に含まれる各ストレージ領域に対してそれぞれ個別に実行される。以下の処理手順ではストレージ5に含まれる中から単一のストレージ領域に注目した場合について説明を行う。
ILM装置2に含まれるILM実行部23は、注目するストレージ領域の空き容量が不足していないか確認を行う。そのために、ILM実行部23に含まれる空き容量調整・データ移動判定部232では、ストレージ管理情報格納部22から注目するストレージ領域の空き容量不足と判定するための基準となる容量の値、及び現在の空き容量を取得する。
これらの値を比較して、現在の空き容量が空き容量不足の基準値を上回っている場合、つまり、注目しているストレージ領域の空き容量が不足していない場合は(ステップS21のNo分岐)、空き容量の確保を行う必要はないため現在注目しているストレージ領域に関してILM処理のステップS2を終了する。
逆に、空き容量が不足しており、且つ、注目するストレージ領域に格納されたデータのうち、今回のILM処理において別のストレージ領域に移動した場合にSLOが満たされるかどうか評価を行っていないデータが存在する場合(ステップS21のYes分岐)、ステップS22において、注目しているストレージ領域の空き容量不足を解消するために、注目しているストレージ領域に格納されたデータのうち移動可能かどうか未評価のデータから、他のストレージ領域に移動してもSLOが満たされるものを移動することで空き容量を確保する処理を行う。
ILM実行部23に含まれる空き容量調整・データ移動判定部232は、データ管理情報格納部21に格納された、注目しているストレージ領域に格納されている各データについて情報FL22を参照して、今回のILM処理のステップS2において他のストレージ領域に移動可能であるか未評価のデータの集合を抽出する。
さらにその集合から、以降の処理手順において他のストレージ領域への移動を行うデータの候補として、他のストレージ領域に移動した場合にSLOが満たされているかについて実際に評価を行うデータを選択する。
以降は、この処理手順で選択したデータについて各処理を行う。以上がステップS22の処理である。
空き容量調整・データ移動判定部232は、データ管理情報格納部21から、ステップS22で選択したデータのSLO、サイズを取得し、ストレージ管理情報格納部22からストレージ5に含まれる各ストレージ領域の空き容量、各ストレージ領域の空き容量が不足していると判断する基準値、各ストレージ領域のSLAを取得する。
これらの情報を用いて、ステップS22で選択したデータが移動可能な他のストレージ領域を探す。
評価対象データが移動可能なストレージ領域であることの判定は、SLOが満たされ、且つ、データを移動した場合に、移動先ストレージ領域が空き容量不足にならない、という条件を満たすか判定することで行われる。
評価対象のデータが移動可能なストレージ領域が見つかった場合には(ステップS24のYes分岐)その中から、任意のストレージ領域を移動先として決定する(ステップS25、26)。
逆に、評価対象のデータが移動可能なストレージ領域が見つからなかった場合には(ステップS24のNo分岐)、移動先のストレージ領域は存在せず、データの移動は行われない。すなわち、データの移動が不可能、つまり、ステップS23において、移動先ストレージ領域が存在しなかった場合には、評価対象データの移動を行う処理手順であるステップS25、S26は実行せず、後述する、ステップS27の処理手順を次に実行する。
ステップS25では、空き容量調整・データ移動判定部232は、注目しているストレージ領域から評価対象のデータを移動することが可能、つまり、ステップS23において移動先のストレージ領域が決定している場合は、以降の処理手順でデータを実際に移動する。
空き容量調整・データ移動判定部232は、ステップS22で選択したデータを、ステップS23において決定した移動先ストレージ領域に移動する指示を、データ移動実行部3に対して与えて移動処理を行う。
同時にストレージ管理情報格納部22に対して、データの移動処理完了後の移動元、移動先ストレージ領域の空き容量を、移動対象のデータのサイズから計算して、結果を格納する。以上がステップS25の処理である。
ステップS22で選択されたデータは、ストレージ領域の容量不足の問題が発生せず、SLOが満たされる別のストレージ領域に移動されたことにより、SLOは確実に満たされている。
空き容量調整・データ移動判定部232は、データ管理情報格納部21に格納されている、移動したデータのSLOが満たされていない可能性があることを表すフラグFL1がセットされている場合、それをクリアする(ステップS26)。
空き容量調整・データ移動判定部232は、ステップS2において、処理対象となったデータについて、今回のILM処理におけるステップS2で他のストレージ領域に移動が可能であるか評価されたことを、データ管理情報格納部21に格納された情報FL22に反映し、今回の処理において評価済みであることを表す。
ステップS22において選択した評価対象データに対する処理は以上で終了し、ステップS21に戻り空き容量が不足を解消するために別のストレージ領域に移動可能なデータの移動処理を行う(ステップS27)。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態のシステム構成を示す図である。図8を参照すると、本発明の第2の実施形態のシステム構成では、前記実施形態(図4参照)のものと相違して、ILM装置制御部24に、処理時間監視部247を備えている。
本実施形態の処理時間監視部247は、ILM装置管理I/F245からの指示により動作の開始、停止、設定の変更を受け付ける。
処理時間監視部247は、ILM実行制御部246から、ILM実行部23に含まれるSLO評価・データ移動判定部231、空き容量調整・データ移動判定部232の動作時間を取得して監視を行う。
これらの動作時間が、事前にILM装置管理I/F245から設定された動作時間に達した場合、ILM実行制御部246に対して、ILM実行部23の動作を停止するように指示する。
処理時間監視部247から停止指示を受けたILM実行制御部246は、ILM実行部23のSLO評価・データ移動判定部231、及び空き容量調整・データ移動判定部232の動作を中断する。
本発明の第2の実施形態の動作は、上記の処理時間監視部247に関する機能が常に動作する点のみが異なり、その他の動作は第1の実施形態の動作と同一である。
本発明によれば、複数のストレージ領域から構成されるシステムに関して、格納される情報を、ストレージ領域に、各データに対する管理条件の要求を満たすように自動的に配置を行うことを可能とする。
本発明によれば、かかる構成により、例えば、法規制などによって、情報の管理方法に関して、一定の条件を満たす必要がある場合に、これらの条件をそのまま管理条件として反映することを可能としている。これは、ストレージ管理ポリシーに、直接的、且つ、自動的に、これらのシステム外からの管理条件の反映が可能であることを意味する。
この結果、本発明は、管理者の作業量を低減し、且つ、ストレージの利用効率を高めることにより、結果としてストレージの管理コストの低減を可能とする。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施形態における全体のシステム構成を示す図である。 本発明の一実施形態のILM装置の構成を示す図である。 図2のILM実行部について詳細な構成を示すブロック図である。 図2のILM装置制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のILM装置によるILM処理の処理手順を示したフローチャートである。 図5のステップS1における更に詳細な処理手順を示したフローチャートである。 図5のステップS2における更に詳細な処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のILM装置制御部の構成を示す図である。
符号の説明
1 クライアント
2 ILM装置
3 データ移動実行部
4 ILM装置管理端末
5 ストレージ
5−A、5−B、5−C ストレージ領域
6 ネットワーク
21 データ管理情報格納部
22 ストレージ管理情報格納部
23 ILM実行部
24 ILM装置制御部
231 SLO評価・データ移動判定部
232 空き容量調整・データ移動判定部
241 ストレージ空き容量取得部
242 アクセスログ生成部
243 アクセスログ格納部
244 アクセスログ分析部
245 ILM装置管理I/F
246 ILM実行制御部
247 処理時間監視部

Claims (28)

  1. データに対して保証するサービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)がそれぞれに割付けられた複数のストレージ領域における、データ配置を管理するデータ配置管理装置であって、
    要求するサービスレベル目標(Service Level Object;以下、「SLO」という)が付与されたデータに関して、ストレージ領域のSLAがSLOを満たしているか確認し、SLOを満たしたSLAのストレージ領域にデータが格納されるように、データ配置を決定する手段を備え、
    前記ストレージ領域に格納された全データのうち、SLOが満たされていない可能性がある条件に合致するデータに関して、選択的に、前記データのSLOと前記ストレージ領域のSLAに基づき、前記データの格納先のストレージ領域において前記データのSLOが満たされているか否かを評価し、評価の結果、満たされていない場合、前記複数のストレージ領域の中から、前記データのSLOに対応したSLAを持つ別のストレージ領域を決定し、
    前記ストレージ領域に格納された全データのうち、SLOが満たされていない可能性がある条件に合致するデータとして、
    ストレージ領域でのデータ配置処理以降に、新たに作成されたデータ、SLOの変更されたデータ、データの格納先のストレージ領域のSLAの設定が変更されたデータ、ストレージ領域でのデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうち、少なくとも1つに該当するデータがある場合、前記データの格納先のストレージ領域において前記データのSLOが満たされているか否かの評価を行う、ことを特徴とするデータ配置管理装置。
  2. 格納先のストレージ領域のSLAがデータのSLOを満たしているか否かを評価し、満たしていない場合には、SLAが前記データのSLOに対応しているストレージ領域を決定し、前記決定したストレージ領域に前記データを配置する、ことを特徴とする請求項1記載のデータ配置管理装置。
  3. 格納先のストレージ領域のSLAがデータのSLOを満たしているか否かを評価し、満たしていない場合には、SLAが前記データのSLOに対応している別のストレージ領域を決定し、前記決定した別のストレージ領域に、前記データを移動するように制御するデータ移動手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載のデータ配置管理装置。
  4. 前記データのSLOに対応したストレージ領域の候補が複数存在する場合、前記データのSLOと前記ストレージ領域のSLAに基づき、複数の候補の中からストレージ領域を1つ選択する、ことを特徴とする請求項1記載のデータ配置管理装置。
  5. 前記データの移動を行った結果、他のデータの移動が不可能になった場合には、前記データの移動を取り消さず、移動不可能な他のデータについてのSLOが満たされないことの解消は、次回のデータ配置処理以降に持ち越す制御を行う手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載のデータ配置管理装置。
  6. HSM(階層型ストレージ領域管理)実装環境を構成する複数のストレージ領域を備え、
    ILM(Information Lifecycle Management)による、前記複数のストレージ領域における、情報データの配置の管理を行うシステムであって、
    データが要求するサービスレベル目標(Service Level Object;以下、「SLO」という)とストレージ領域の保証サービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)とから、データの格納先のストレージ領域において、SLOが満たされているか否か評価する手段と、
    前記評価の結果、SLOが満たされていないデータが存在する場合、SLOが満たされるSLAを持つストレージ領域を前記データの移動先として選択する手段と、
    データの移動先のストレージ領域が決定されると、移動先として選択されたストレージ領域に、前記データを移動する手段と、
    前回のデータ配置以降に新たに作成されたデータ、データが要求するSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ、及び、前回のデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうちの少なくとも1つについて、格納先のストレージ領域で保証するSLAが、前記データのSLOを満たすか否か評価を行う手段と、
    を備えている、ことを特徴とするデータ配置管理システム。
  7. 前記データに関するSLO、及び、前記ストレージ領域に関するSLAの情報を保存する手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  8. 前記データを移動する手段として、前記HSM実装環境に具備されたデータ移動手段が用いられる、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  9. 前記データの移動を行った結果、他のデータの移動が不可能になった場合には、前記データの移動を取り消さず、移動不可能な他のデータについてのSLOが満たされないことの解消は、次回のデータ配置処理以降に持ち越す制御を行う手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  10. SLOを満たすためにデータの再配置を行った結果、空き容量が予め定めた所定値以下のストレージ領域が発生した場合、前記ストレージ領域に格納されたデータを、SLOが満たされる範囲内で、他のストレージ領域に移動させ、前記ストレージ領域の空き容量を確保するように制御する手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  11. データのSLOが満たされるSLAを持つストレージ領域が複数ある場合、前記ストレージ領域のSLAのパラメータと、前記データのSLOのパラメータとの差分に基づきスコアを計算し、前記スコアを評価関数としてストレージ領域を、データの移動先として選択する、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  12. SLOが、可能な限り満たす必要があるパラメータ目標値、及び/又は、絶対に満たされなければならないパラメータ必須値、を有し、SLOのパラメータ必須値と、パラメータ目標値ではSLAに関する評価の処理を区別して扱う、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  13. SLOのパラメータの値として、パラメータが取り得る上限値、及び/又は、下限値を有し、SLOの上限値と下限値で、SLAに関する評価の処理を区別して扱う、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  14. データが移動可能なストレージ領域であることの判定は、前記ストレージ領域のSLAによりデータのSLOが満たされており、且つ、データを移動した場合に、移動先ストレージ領域が空き容量不足にならない、という条件とされる、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  15. データのSLOが、格納先のストレージ領域のSLAによって満たされるように、データの移動を行うためのポリシーを生成する手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  16. データ配置処理に要する時間が、予め定められた所定の時間を越えた場合は、その時点で完了している場所で処理を中断し、それまで処理が完了している分のみ、データの移動処理を行い、中断されたため、処理されなかった分のデータについては、次回以降のデータ配置処理に持ち越す制御を行う、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  17. 移動を行ったデータは、予め定められた期間に別の格納先に移動することを禁止する制御を行う手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載のデータ配置管理システム。
  18. データの格納先である複数のストレージ領域と、
    ILM(Information Lifecycle Management;情報ライフサイクル管理)によるデータの管理を行うILM装置と、
    前記ILM装置から指示を受けてストレージ領域間のデータの移動を行うデータ移動実行部と、
    を備え、これらはネットワークを介して互いに接続され、
    前記ILM装置は、
    前記ストレージ領域に格納される各データの、要求されるサービスレベル目標(Service Level Object、以下、「SLO」という)の値を記憶するデータ管理情報格納部と、
    管理対象の各ストレージ領域に関して、前記ストレージ領域に格納されるデータに対して保証するサービスレベル(Service Level Agreement、以下、「SLA」という)を記憶するストレージ管理情報格納部と、
    前記ILM装置全体の制御を行うとともに、前記ストレージ領域へのアクセスを監視し、前記ストレージ領域におけるデータの生成、削除、更新の操作の少なくとも1つに関する、アクセスログの生成、収集、分析の処理の少なくとも1つを行うILM装置制御部と、
    前記ILM装置制御部からの動作指示によって起動され、ILMによるデータ管理を実現するための、SLOを満たすデータ配置を導出し、前記データ配置の導出結果を、前記データ移動実行部に与えるILM実行部と、
    を備え、
    前記ILM実行部は、前回のデータ配置以降に新たに作成されたデータ、データが要求するSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ、及び、前回のデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうちの少なくとも1つについて、格納先のストレージ領域で保証するSLAが、前記データのSLOを満たすか否か評価を行う、ことを特徴とするデータ配置管理システム。
  19. 前記データ管理情報格納部は、前記ストレージ領域に格納される各データのSLOの値、データのサイズ、データの格納先ストレージ領域を記憶するとともに、新たに作成されたデータに付与するSLOの初期値を記憶し、
    前記ストレージ管理情報格納部は、管理対象の各ストレージ領域について、格納するデータに対して保証するSLAの値、ストレージ領域の総容量値、ストレージ領域の空き容量値、ストレージ領域の空き容量が不足していると判断するための閾値を記憶する、ことを特徴とする請求項18記載のデータ配置管理システム。
  20. 前記ILM実行部は、
    SLO評価・データ移動判定部と、
    空き容量調整・データ移動判定部と、
    を備え、
    前記データ管理情報格納部には、前記ストレージ領域に格納されている各データについて、データのSLOが満たされていない可能性がある場合にセットされるフラグが、各データに対応して設けられ、
    前記フラグによって表されるSLOが満たされていない可能性があるデータとしては、
    最後に前記ILM装置を動作させてILM処理を実行した後に、新たに作成されたか、
    SLOパラメータが変更されたデータ、
    前回前記ILM装置を動作させてILM処理を実行した際にSLOが満たされなかったデータ
    を含み、
    前記データ管理情報格納部には、前記ストレージ領域に格納されている各データについて、最後にいつデータが前記ILM装置によってSLOの評価を行う対象となったのかを示す情報が格納され、
    前記ストレージ管理情報格納部には、前記ストレージ領域に含まれる各ストレージ領域について、最後に、前記ILM装置によるILM処理を実行した後に、ストレージ領域のSLAパラメータを変更した場合にセットされるフラグが格納され、
    前記SLO評価・データ移動判定部は、
    データに対して前記ストレージ領域に含まれる管理対象の各ストレージ領域がSLOを満たすか否かを判定し、データの格納に適した配置、移動先のストレージ領域を決定し、
    データの移動が発生する場合には、前記データ移動実行部に対して、データの移動を行う指示を与え、
    前記SLO評価・データ移動判定部は、
    前記ILM装置制御部に対して動作開始、終了の通知を行い、前記ILM装置制御部から動作の中断を指示された場合に処理の中断を行い、
    データのSLOが満たされていない可能性が消失した場合に、前記データ管理情報格納部に格納された、データのSLOが満たされていない可能性を示すフラグをクリアし、
    データの移動先を探す処理が行われた場合に、前記データ管理情報格納部に対して、最後にいつデータがSLOの評価対象となり処理されたのかを表す情報を、データは今回のILM処理において処理されたことを表すように更新し、
    前記ILM装置による前回のILM処理以降にストレージ領域のSLAが変更されていたことを表すフラグがセットされている場合には、処理の終了時に、前回のILM処理以降にストレージ領域のSLAが変更されていたことを表す前記フラグをクリアし、
    前記空き容量調整・データ移動判定部は、
    前記ストレージ領域に含まれるストレージ領域の空き容量が不足した場合に、前記ストレージ領域に格納されたデータを、他のストレージ領域に移動したとして、データのSLOが満たされるかを評価し、
    評価の結果、データのSLOが満たされ、かつ、移動先の空き容量が移動後に不足せず、他のストレージ領域への移動が可能なデータについては、
    前記データ移動実行部に対してデータを移動可能な他のストレージ領域に移動させるよう指示し、
    前記ILM装置制御部に対して、動作開始、終了の通知を行い、
    前記ILM装置制御部から動作の中断が指示された場合に、処理の中断を行い、
    データのSLOが満たされていない可能性が消失した場合に、前記データ管理情報格納部に格納された、データのSLOが満たされていない可能性を表すフラグをクリアし、
    データの移動先を探す処理が行われた場合に、前記データ管理情報格納部に対して、最後にいつデータがSLOの評価対象となり処理されたのかを表す情報を、データは今回のILM装置の処理で移動されたことを表すように更新する、ことを特徴とする請求項18記載のデータ配置管理システム。
  21. 前記ILM装置制御部は、ストレージ領域空き容量取得部と、アクセスログ生成部と、アクセスログ格納部と、アクセスログ分析部と、ILM装置管理インターフェースと、ILM実行制御部と、を備え、
    前記ストレージ領域空き容量取得部は、
    前記ネットワークを経由してストレージ領域から各ストレージ領域の空き容量を取得し、前記各ストレージ領域の空き容量の値を前記ストレージ管理情報格納部に格納し、
    前記ストレージ領域空き容量取得部は、
    前記ILM実行制御部の指示を受けて、前記ストレージ管理情報格納部への情報格納の一時停止、再開処理を行い、
    前記アクセスログ生成部は、
    前記ネットワークを監視して、前記ストレージ領域に格納されたデータに対するアクセスログを生成し、前記生成したアクセスログとストレージ領域負荷の情報を、前記アクセスログ格納部に格納し、
    前記アクセスログ格納部は、
    前記アクセスログ生成部によって生成されたアクセスログを記憶するとともに、前記アクセスログ分析部からの要求に応じて、記憶した前記アクセスログを提供し、
    前記アクセスログ分析部は、
    前記アクセスログ格納部から、前記ストレージ領域に格納されたデータに対するアクセスログを読み出してアクセスログの分析を行い、
    前記ストレージ領域に格納されたデータの新規作成、削除、サイズの変化の少なくとも1つを検出し、これらの検出結果を、前記データ管理情報格納部、及び、前記ストレージ管理情報格納部に格納し、
    前記ILM実行制御部の指示を受けて前記データ管理情報格納部への情報格納の一時停止、再開処理を行い、
    前記ILM装置管理インターフェースは、
    入力されたILM処理の開始、終了の指示、又は、ILM装置の設定、データのSLO、ストレージ領域のSLAの設定要求を処理し、
    前記ストレージ領域に格納されたデータのSLOが変更された場合、変更を行った時点ではSLOが満たされていない可能性が発生するため、フラグをセットし、
    前記ストレージ領域に含まれる、ストレージ領域のSLAが変更された場合は、ストレージ領域のSLAが変更されたことを表すフラグがセットされ、
    前記ILM実行制御部は、前記ILM実行部の動作を制御することで、ILM装置全体の動作を管理し、前記ILM装置管理インターフェースから指示を受け取り、前記ILM実行部の動作開始処理、停止処理を行う、ことを特徴とする請求項18記載のデータ配置管理システム。
  22. 前記SLO評価・データ移動判定部は、
    前回のILM処理以降に新規作成されたデータ、
    SLOの値が変更されたデータ、
    格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ
    の少なくとも1つについて、
    前記データ管理情報格納部より、データのSLOを読み出し、前記ストレージ管理情報格納部より、現在のデータが格納されているストレージ領域のSLAを読み出して、それぞれの格納先ストレージ領域において、前記データのSLOが満たされているかを評価し、
    直前に評価を行ったデータについて、
    SLOが満たされていないデータについては、SLOを、前記ストレージ領域に含まれる全ストレージ領域の保証サービスレベルを表すSLAの値と比較を行い、
    データのSLOが満たされるSLAを持つストレージ領域をデータの移動先として選択し、
    データの移動先が決定されると、前記データ移動実行部に対して、データの移動を指示し、
    動作指示を受けた前記データ移動実行部は、データを、前記移動先として選ばれたストレージ領域に移動する、ことを特徴とする請求項20記載のデータ配置管理システム。
  23. 前記ILM実行制御部は、
    前記のSLO評価・データ移動判定部の動作終了後、前記空き容量調整・データ移動判定部を起動し、
    前記空き容量調整・データ移動判定部において、
    前記ストレージ管理情報格納部より、ストレージ領域に含まれる各ストレージ領域の空き容量、及び各ストレージ領域の空き容量が不足していると判定する基準値となる空き容量を取得し、各ストレージ領域について、ストレージ領域の空き容量が不足していると判断する基準値と実際の空き容量の比較を行い、
    前記比較の結果、空き容量が不足していると判定されたストレージ領域について、空き容量不足状態を解消するために、前記データ管理情報格納部より空き容量の不足したストレージ領域に格納されているデータと前記データのSLOを、前記ストレージ管理情報格納部よりストレージ領域に含まれる各ストレージ領域のSLAと現在の空き容量、各ストレージ領域が空き容量不足と判定される基準値の容量を読み出し、
    現在格納されているストレージ領域以外に、データのSLOが満たされるSLAを持つストレージ領域が存在し、移動後に、移動先ストレージ領域の空き容量が不足していると判定されない場合には、前記ストレージ領域にデータを移動する指示を、前記データ移動実行部に与える、ことを特徴とする請求項21記載のデータ配置管理システム。
  24. 前記ILM装置制御部は、処理時間監視部をさらに備え、
    前記処理時間監視部は、
    前記ILM装置管理インターフェースからの指示により動作の開始、停止、設定の変更の少なくとも一つを受け付け、
    前記ILM実行制御部から、前記ILM実行部に含まれる前記SLO評価・データ移動判定部、前記空き容量調整・データ移動判定部の動作時間を取得して監視し、これらの動作時間が、事前に、前記ILM装置管理インターフェースから設定された動作時間に達した場合、前記ILM実行制御部に対して、前記ILM実行部の動作を停止するように指示し、
    前記ILM実行制御部は、
    前記処理時間監視部から停止指示を受けると、
    前記ILM実行部の前記SLO評価・データ移動判定部、及び前記空き容量調整・データ移動判定部の動作を中断する、ことを特徴とする請求項20記載のデータ配置管理システム。
  25. 複数のストレージ領域のデータ配置管理方法であって、
    データに対してストレージ領域で保証するサービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)が前記複数のストレージ領域のそれぞれに割り付けられており、
    要求するサービスレベル目標(以下、「SLO」という)が付与されたデータに関して、格納先のストレージ領域のSLAが、SLOを満たしているか確認し、データがSLOを満たしたSLAのストレージ領域に格納されるようにデータ配置を決定
    一のストレージ領域に格納されているデータのうち、SLOが満たされていない可能性のあるデータが存在することを示すフラグがセットされている場合、前記データのSLOとストレージ領域のSLAに基づき、データの格納先のストレージ領域において、SLOが満たされているか否かを評価し、評価の結果、SLOが満たされていない場合、前記データのSLOに対応したSLAを持つ別のストレージ領域を決定し、前記データを、前記一のストレージ領域から前記決定した別のストレージ領域に移動し、
    前回のデータ配置以降に新たに作成されたデータ、データが要求するSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ、及び、前回のデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうちの少なくとも1つについて、格納先のストレージ領域で保証するSLAが、前記データのSLOを満たすか否か評価を行う、ことを特徴とするデータ配置管理方法。
  26. 格納先のストレージ領域のSLAが、データのSLOを満たしていない場合には、前記データのSLOに対応したストレージ領域を前記複数のストレージ領域の中から選択し、前記選択したストレージ領域に前記データを配置する、ことを特徴とする請求項25記載のデータ配置管理方法。
  27. データに対してストレージ領域が保証するサービスレベル(Service Level Agreement;以下、「SLA」という)が複数のストレージ領域のそれぞれに付与されているコンピュータシステムに、
    要求するサービスレベル目標(以下、「SLO」という)が付与されたデータに関して、格納先のストレージ領域のSLAが、SLOを満たしているか否かを評価する処理と、
    データがSLOを満たしたSLAのストレージ領域に格納されるようにデータ配置を制御する処理と、
    一のストレージ領域に格納されているデータのうち、SLOが満たされていない可能性のあるデータが存在することを示すフラグがセットされている場合、前記データのSLOとストレージ領域のSLAに基づき、データの格納先のストレージ領域において、SLOが満たされているか否かを評価し、評価の結果、満たされていない場合、前記データのSLOに対応したSLAを持つ別のストレージ領域を決定し、前記データを、前記一のストレージ領域から前記決定した別のストレージ領域に移動する処理と、
    前回のデータ配置以降に新たに作成されたデータ、データが要求するSLOの値が変更されたデータ、格納先のストレージ領域のSLAが変更されたデータ、及び、前回のデータ配置処理においてSLOを満たすことができなかったデータのうちの少なくとも1つについて、格納先のストレージ領域で保証するSLAが、前記データのSLOを満たすか否か評価を行う処理と
    を実行させるプログラム。
  28. 請求項27記載のプログラムにおいて、
    格納先のストレージ領域のSLAが、データのSLOを満たしていない場合には、前記データのSLOに対応したストレージ領域を前記複数のストレージ領域の中から選択し、前記選択したストレージ領域に前記データを配置する処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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