JP5447092B2 - 処理装置,データ移行方法及びデータ移行プログラム - Google Patents

処理装置,データ移行方法及びデータ移行プログラム Download PDF

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Description

本件は、移行元装置から移行先装置へデータを移行する技術に関する。
サーバシステムにおいて、例えば装置の交換等を行なう際に、ストレージ装置に格納されているデータを他のストレージ装置に移行させるデータマイグレーションを行なう場合がある(例えば、下記特許文献1参照)。
このようなデータマイグレーションは、例えば、以下のような手法により実現される。すなわち、データ移行元となるストレージ装置に、データ移行先となるストレージ装置を通常のホスト接続と同様のインタフェースケーブルで接続する。そして、移行先のストレージ装置が移行元のストレージ装置から直接データを読み出してコピーする事により、ホストコンピュータを介すことなく、移行先のストレージ装置にデータを移行する。
また、このデータマイグレーションには、上述の如きストレージ装置間でデータ移行を行なうデータコピー処理に加えて、移行後のデータを移行元のデータと比較することにより検証するデータコンペア機能も含まれる。
このデータコンペア機能には、例えば、ボリューム内の全てのデータをコンペアするフルデータコンペアと、ボリューム内からサンプルのシリンダを抽出してコンペアを行なうサンプル抽出データコンペアとがある。
ここで、サンプル抽出データコンペアは、フルデータコンペアに比べて迅速にデータコピーの結果確認を行なうことができるという利点がある。
従来のデータマイグレーションにおけるデータコンペア手法においては、ボリューム内をシリンダ単位で等間隔に分割し、分割した領域の先頭位置をコンペアの対象シリンダとすることによりサンプル抽出を行なっている。
図19は従来のデータマイグレーションにおけるデータコンペア手法におけるサンプル抽出手法を説明するための図である。
この図19に示すサンプル抽出手法においては、ボリューム内をシリンダ単位に等間隔に分割して抽出したシリンダをサンプルとしている。すなわち、ボリュームA,Bのそれぞれにおいて、シリンダ0,20,40,60,80をそれぞれサンプルシリンダとして抽出し、これらのシリンダ0,20,40,60,80に対して、データコンペアを行なう。
特開2006−301820号公報
しかしながら、このような従来のデータマイグレーションにおけるデータコンペア手法においては、ユーザデータが格納されていない未使用領域に対してデータコンペアを行なう場合があり、データコンペアを効率良く行なうことができないという課題がある。
すなわち、ボリューム内には、データが格納された使用領域(データセット)と、ユーザデータの存在しない未使用領域とがある。ボリューム内における使用領域は、システムの利用者(ユーザ)が任意に決定することができ、図19に示すように、ボリューム単位で異なるデータセット配置になり得る。これにより、ボリューム内における未使用領域の配置もボリューム毎で異なるものとなり得る。
例えば、図19に示したボリュームAにおいては、シリンダ0〜19,40〜59が使用領域であり、シリンダ20〜39,60〜99が未使用領域である。同様に、ボリュームBにおいては、シリンダ0〜79が使用領域であり、シリンダ80〜99が未使用領域である。
このような未使用領域には比較すべき有効なユーザデータが存在しないので、データコンペアを行なっても十分な検証を行なうことができない。例えば、図19に示したボリュームAにおいては、抽出したサンプルシリンダの2/5の割合でしか有効なデータコンペアを行なうことができず、同様に、ボリュームBにおいては、抽出したサンプルシリンダの4/5の割合でしか有効なデータコンペアを行なうことができない。
従って、従来のデータマイグレーションにおけるデータコンペア手法においては、ボリューム内のユーザデータに偏りが起きている場合に、データコンペアを効率良く行なうことができないおそれがある。又、有効なユーザデータが格納されていない未使用領域に対してデータコンペアを行なうことにより、データコンペアの信頼性も低下する。
本件の目的の一つは、このような課題に鑑み創案されたもので、効率良く、又、信頼性の高いデータコンペアを行なうことができるようにすることである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
このため、この処理装置は、移行元装置からのデータ移行機能をそなえた処理装置であって、該移行元装置からのデータのコピーを制御するデータコピー制御部と、該データコピー制御部による該データのコピー処理時に、該移行元装置から転送されるデータを格納する記憶装置における単位記憶領域の使用情報を単位記憶領域使用情報として算出する単位記憶領域使用情報算出部と、該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて選択された、検証対象単位記憶領域にかかる該記憶装置に格納されたデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較部とをそなえる。
また、このデータ移行方法は、移行元装置から移行先装置へのデータ移行方法であって、該移行元装置から該移行先装置へデータをコピーするデータコピーステップと、該データコピーステップにおける該データのコピー処理時に、該移行元装置から該移行先装置に転送されるデータを格納する単位記憶領域の単位記憶領域使用情報を算出する単位記憶領域使用情報算出ステップと、該単位記憶領域使用情報算出ステップにおいて算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて、検証対象単位記憶領域を選択する選択ステップと、該選択ステップにおいて選択した該検証対象単位記憶領域にかかる該移行先装置のデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較ステップとをそなえる。
さらに、このデータ移行プログラムは、移行元装置からのデータ移行処理を行なうデータ移行機能をコンピュータに実行させるためのデータ移行プログラムであって、該移行元装置からのデータのコピーを制御するデータコピー制御部と、該データコピー制御部による該データのコピー処理時に、該移行元装置から転送されるデータを格納する記憶装置における単位記憶領域の使用情報を単位記憶領域使用情報として算出する単位記憶領域使用情報算出部と、該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて選択された、検証対象単位記憶領域にかかる該記憶装置に格納されたデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較部として、該コンピュータを機能させる。
開示の技術によれば、効率の良いデータ比較を行なうことができ、信頼性を向上させることができるという利点がある。
第1実施形態の一例としてのストレージシステムの構成を模式的に示す図である。 第1実施形態の一例としてのストレージシステム用いたデータマイグレーションを行なうための構成を模式的に示す図である。 CKD方式におけるトラックフォーマットを示す図である。 図3に示す各領域のサイズを示す図である。 第1実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるトラック情報テーブルの例を示す図である。 (a),(b)は第1実施形態としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成手法を説明するための図である。 第1実施形態としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成方法を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態としてのストレージシステムにおけるデータマイグレーション手法を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態としてのストレージシステムにおけるデータマイグレーション手法を説明するためのフローチャートである。 (a),(b),(c),(d)は第2実施形態の一例としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成手法を説明するための図である。 第2実施形態としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成方法を説明するためのフローチャートである。 (a),(b)は第3実施形態の一例としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成手法を説明するための図である。 第3実施形態としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成方法を説明するためのフローチャートである。 (a),(b)は第4実施形態の一例としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成手法を説明するための図である。 (a),(b)は第4実施形態の一例としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成手法を説明するための図である。 第4実施形態としてのストレージシステムにおける対象リストテーブルT3の作成方法を説明するためのフローチャートである。 第5実施形態の一例としてのストレージシステムの構成を模式的に示す図である。 第5実施形態のストレージシステムにおける対象リストテーブルの作成方法を説明するためのフローチャートである。 従来のデータマイグレーションにおけるデータコンペア手法におけるサンプル抽出手法を説明するための図である。
以下、図面を参照して本処理装置、データ移行方法及びデータ移行プログラムに係る実施の形態を説明する。
(A)第1実施形態
図1は第1実施形態の一例としてのストレージシステム2の構成を模式的に示す図、図2は本ストレージシステム2を用いたデータマイグレーションを行なうための構成を模式的に示す図である。
第1実施形態の一例としてのストレージシステム(処理装置)2は、例えば、メインフレームシステムにおけるハードウェア交換を行なう際に、ストレージシステム3(移行元装置:図2参照)に代えて用いられる。そして、このように、ストレージシステム3に代えて本ストレージシステム(移行先ストレージシステム,移行先装置)2を用いる場合には、ストレージシステム3のデータをストレージシステム2のHDD30へ移行するデータマイグレーションを行なう。
そして、このデータマイグレーションが完了した後には、ストレージシステム2は、図示しないホスト装置に接続され、このホスト装置からのディスクアクセスコマンドに従い、HDD30に対してデータの書き込み及び読み出し等の処理を行なうのである。
さて、データマイグレーションを行なうに際しては、図2に示すように、旧ストレージシステム3のCA310と本ストレージシステム2のCA10とを、例えば、FC(Fibre Channel)ケーブルやLAN(Local Area Network)ケーブル等の通信回線で接続する。そして、このようにデータ移行元のストレージシステム3とデータ移行先のストレージシステム2とを通信可能に接続した状態で、ストレージシステム3からストレージシステム2に対して移行するデータ(移行データ)を転送し、ストレージシステム2において、受信した移行データをHDD30に格納するデータコピー処理を行なう。すなわち、データマイグレーションは、図示しないホスト装置を介することなく、ストレージシステム3とストレージシステム2とを接続して行なわれる。
また、本ストレージシステム2は、データマイグレーションに関して、データコピー処理において移行データがストレージシステム2に移行されたことを確認するためのデータコンペア処理を行なうことができる。
さらに、本ストレージシステム2は、データコンペア処理として、ボリューム内の全てのデータをコンペアするフルデータコンペアと、ボリューム内から一部のシリンダを抽出してコンペアを行なうサンプル抽出データコンペアとを選択的に実施することができる。
以下、本実施形態においては、データマイグレーションにかかるデータコンペア機能としてサンプル抽出データコンペアを行なう場合について説明する。
操作端末4は、オペレータが種々の操作や指示を入力する端末装置であって、例えば、CM20にLAN等の通信回線を介して接続されている。この操作端末4は、図1に示すように、入力装置401及び表示装置402をそなえている。
入力装置401は、オペレータが種々の入力を行なうための装置であり、例えば、キーボードやマウス等である。表示装置402は、オペレータに対する種々の情報を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。
そして、オペレータが操作端末4の入力装置401を介してデータコピー指示(データマイグレーション開始指示)を行なう。これにより、データマイグレーションが開始され、ストレージシステム3からストレージシステム2に対して移行するデータが送信される。又、この際、オペレータの指示入力により、データコピー処理後にデータコンペア処理が実行される。
すなわち、このストレージシステム2は、データマイグレーションにかかるデータ移行先システムとして機能する。
また、オペレータは、この操作端末4の入力装置401を介して、データマイグレーションにかかるサンプル抽出データコンペアの開始指示を入力する。
ストレージシステム2は、図1に示すように、CA(Channel Adapter)10,CM(Control Module)20及びHDD(Hard Disk Drive;記憶装置)30をそなえる。
HDD30は、データを読み書き可能に格納する記憶装置であり、データマイグレーションにおいて、ストレージシステム3から送信されるデータを格納するデータ格納部(移行先装置,コピー先ディスク)として機能する。なお、図1,図2及び図17中においては、便宜上、ストレージ装置2に1つのHDD30を示しているが、これに限定されるものではなく、2以上のHDD30をそなえてもよい。
また、本実施形態においては、このHDD30には、CKD(Count Key and Data)方式でデータが記録される。このCKD方式においては、HDD30のディスク円盤上にはカウント部、キー部、データ部の3種のデータが書き込まれる。
カウント部には、そのブロックのブロック番号などの制御情報と、このブロックに属するキー部とデータ部の長さなどが記録される。キー部にはサーチコマンドなどで検索対象となるキー情報が書き込まれる。データ部には、このブロックに記録すべきデータ(ユーザデータ)が書き込まれる。
このCKD方式を採用するストレージ装置2においては、強力なサーチコマンド群が使用可能であり、このサーチコマンドを使用することにより、高速なランダムアクセス処理が可能となる。
図3はCKD方式におけるトラックフォーマットを示す図、図4は図3に示す各領域のサイズを示す図である。CKD方式においては、1つのトラック(CKDトラック)中において、1つのレコードRn(nは1以上の自然数)にカウント(COUNT;C),キー(KEY;K)及びデータ(DATA;D)の3つのフィールドがそなえられている。
そして、レコードRnにおけるデータDのフィールドにユーザデータが格納される。以下、このレコードRnにおけるデータDのフィールドをRnDと表現する場合がある。同様に、レコードRnにおけるカウントCのフィールドをRnCと、又、レコードRnにおけるキーKのフィールドをRnKと、それぞれ表現する場合がある。
CKDトラックは、全体49728バイトをセル単位(1セル=32バイト)に区切ってデータの書き込みを行なっている。このトラック上に書かれるデータは、ホームアドレス(HA)とレコード(Rn:n=0〜93)とに分けられ、レコードの数やバイト数はユーザ任意の可変である。
これらのHA,Rnは、それぞれフィールドと呼称し、各フィールドの間には、ギャップ(G)が挿入される。なお、ギャップを示す場合には、符号Gの後に数字を付すことにより各ギャップを特定する。カウントとキー及びキーとデータとの各間には、それぞれギャップG2が配置されており、更に、レコード間にはギャップG3が配置されている。
また、トラックにおける先頭部分にはギャップG1とホームアドレスHAが配置され、トラックにおける末尾部分には、複数(図3に示す例では5つ)のギャップG4が配置される。なお、HAは固定長で、1トラックに必ず1つ書き込まれる。
図4に示すように、CKDトラックは、全体(TC)49728バイトをセル単位(1セル=32バイト)に区切ってデータの書き込みが行なわれる。
なお、これらの図3及び図4に示したフォーマットは、CKDの規格により予め規定されている。例えば、図3に示すトラックフォーマットにおけるTC(Track Capacity),AC,DC,G1,G20,G2及びG3の各サイズは、図4に示すように、それぞれ予め規定されている。なお、これらのサイズについての詳細な説明は省略する。
また、このHDD30における記憶領域は、ボリューム番号,シリンダ番号及びヘッド番号を用いることにより特定することができる。
CA10は、ホスト装置やストレージシステム3と通信可能に接続するインタフェースコントローラである。CA10は、ホスト装置やストレージシステム3から送信されたデータを受信して、バッファメモリ103に一旦格納した後に、このデータをCM20に受け渡したり、又、CM20から受け取ったデータをホスト装置に送信する。すなわち、CA10は、ホスト装置等の外部装置との間でのデータの入出力(I/O)を制御するホストI/O制御部118(図2参照)としての機能をそなえている。又、このCA10は、後述の如く、データコピー制御部111,トラック使用量算出部112,比較部114,エラー評価情報作成部115及びトラック情報作成部116としての機能をそなえている。
このCA(処理装置)10は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)101,RAM102,ROM104及びバッファメモリ103をそなえている。
バッファメモリ103は、ホスト装置やストレージシステム3から受信したデータや、ホスト装置に対して送信するデータを一時的に格納する。ROM104は、CPU101が実行するプログラムや種々のデータを格納する記憶装置である。
RAM102は、種々のデータやプログラムを一時的に格納する記憶領域であって、CPU101がプログラムを実行する際に、データやプログラムを一時的に格納・展開して用いる。又、このRAM102には、後述するトラック情報作成部116によって作成されるトラック情報が一時的に格納される。
CPU101は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、ROM104に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、CPU101は、図1に示すように、データコピー制御部111,トラック使用量算出部112,比較部114,エラー評価情報作成部115及びトラック情報作成部116として機能する。
データコピー制御部111は、データマイグレーションを行なうに際して、ストレージシステム3からストレージシステム2へのデータのコピーを制御するものである。このデータコピー制御部111は、CCW(channel command word)コマンド発行機能をそなえ、ストレージシステム3に対して、ホスト装置と同様のリードコマンドを発行する。
なお、このリードコマンドの発行は、オペレータが操作端末4の入力装置401を用いて入力したデータコピー指示に基づいて行なわれる。
また、データコピー制御部111は、このリードコマンドに対してストレージシステム3から送信されたデータを受信し、CM20に受け渡してHDD30に格納させる。
トラック使用量算出部(単位記憶領域使用情報算出部)112は、データコピー制御部111によるデータのコピー処理時に、ストレージシステム3からストレージシステム2に転送されるデータが格納されるトラックのトラック使用量(単位記憶領域使用情報)を算出する。なお、以下、このトラック使用量の算出の対象となるトラックを対象トラックという場合がある。
ここで、トラック使用量とは、CKDトラックに書き込まれるデータ量であり、CKDトラックにどれだけのデータが書き込まれているかを知るための基礎値になる。具体的には、トラック使用量算出部112は、以下の式(1)を用いてトラック使用量を算出する。
トラック使用量(単位:バイト)=ユーザデータ量+トラック制御情報量・・・(1)
なお、ユーザデータ量は、移行元から転送されたデータのデータ量(単位:バイト)である。又、トラック制御情報量は、トラックにデータを書き込むために、ストレージシステム2においてCA10等が付加する制御用情報(トラック制御情報)のデータ量(単位:バイト)である。
なお、この制御用情報は、例えば、ギャップ(G1〜G4,G20)や、HA等,COUNT中に含まれる一部のデータであり、トラック中におけるこれらのデータのバイト数の合計がトラック制御情報量として用いられる。なお、トラック制御情報として用いられるCOUNT中におけるデータのデータ量は、例えば、40バイトのCOUNTの中の32バイトが相当する。
そして、トラック使用量算出部112は、算出したトラック使用量を後述するトラック情報テーブルに記録する。
本ストレージシステム2においては、単にユーザデータ量をそのまま用いる代わりに、ユーザデータ量にトラック制御情報量を加味して用いることにより、同じユーザデータ量であっても、後述するレコード数が異なると充填率が変化することに対応することができる。なお、CKDトラック(3380フォーマット)の詳細は、図3及び図4を参照されたい。
以下に、トラック使用量の計算方法を説明する。
前述の如く、CKDトラックにおいて、レコードの数及びバイト数はユーザ任意の可変である。そして、「レコード数が可変」、且つ、「RnDのフィールド長が可変」であり、更に、各フィールド間にギャップが入ることから、トラック使用量の計算は、以下の式(2)で求められる。
Figure 0005447092
ただし、上記式(2)中、“R0C”,“R0K”,“R0D”は、それぞれフィールドR0におけるカウントC,キーK及びデータDの各フィールド長を表し、
HA=1024 : G1+HA+G4×5 = 504+40+96×5 (固定)
R0C=288 : G20+C = 248+40
RnC=256 : G3+C = 216+40
RnK=((KL+12)/32)×32+224
RnD=((DL+12)/32)×32+224
である。
ただし、KL,DLは、実際にストレージシステム3やホスト装置から転送されるキー長,データ長であり、送信元から送信されるデータに応じて可変する値である。
また、これらのKL,DLは、32バイトのセル単位の丸め込みを行なって計算に使用する。なお、本実施形態においては、計算時に発生する小数点は、切り上げとする。又、RnK及びRnDの算出に際して加算する224は、フィールド手前のG2ギャップのサイズである。
また、トラック使用量をバイト数に代えてセル数で管理してもよい。その場合は、バイト数のトラック使用量Uを32で除算する。すなわち、
トラック使用量U′(単位:セル)=U/32
となる。
そして、トラック使用量算出部112は、上述したトラック使用量の算出を、データコピー制御部111によるデータのコピー処理時にトラック毎に行なう。又、このトラック使用量算出部112によって算出されたトラック使用量は、トラック情報作成部116に受け渡されトラック情報の作成に用いられる。
エラー評価情報作成部115は、データコピー制御部111によるデータのコピー処理に関してエラー情報解析とエラー評価とを行なう。すなわち、エラー評価情報作成部115は、対象トラックに対するデータ転送に関してエラー情報解析とエラー評価とを行なう。
エラー評価情報作成部115は、エラー情報解析として、ストレージシステム3からストレージシステム2へのデータ転送におけるエラー発生の有無を判断する。又、エラー情報の解析の結果、エラーが発生していた場合には、エラー評価情報作成部115はエラー評価を行なう。
エラー評価は、発生したエラー毎にエラー加算値を加点することにより、トラック(単位記憶領域)毎にエラー評価値(エラー評価情報)を算出して行なう。すなわち、エラー評価情報作成部115は、トラック毎に、発生したエラーに基づくエラー加算値を積算することによりエラー評価値を算出する。
このエラー加算値は、予め設定されており、又、エラー種類や発生箇所等のエラーの内容に応じて、異なる数値が設定されていることが望ましい。
例えば、データをHDD30に書き込む際に生じる媒体系エラー(データチェック)にはエラー加算値として1件当たり10点を付加し、又、データ転送時に生じる回線系エラー(転送エラー)にはエラー加算値として1件当たり5点を付与する。一般的に、ストレージシステムにおいては、データ転送経路にはリトライパスが用意されることが多く、他パスを用いて再送信することにより、データ転送を完了させることができる場合が多い。従って、回線系エラーの重みを媒体系エラーよりも低くすることができる。
このように、エラー加算値として、エラーの内容に応じて予め異なる数値を設定することにより、エラー評価情報作成部115は、エラーの内容に応じた重み付けを行なうことができる。すなわち、エラー内容に応じた重み付けを行なうことにより、きめの細かいエラー管理を行なうことができる。
また、このエラー評価情報作成部115によって作成されたエラー加算値は、トラック情報作成部116に受け渡され、後述の如く、トラック情報の作成に用いられる。
比較部114は、HDD30における検証対象トラックにかかるデータ(検証対象データ)を、この検証対象データにかかるストレージシステム3のデータ(元データ)と比較することによりこれらのデータが一致するか否かを検証する。すなわち、比較部114は、HDD30にコピーされた移行後のデータが、ストレージシステム3に格納されている移行前のデータと一致するかを確認することにより、データのマイグレーションが確実に行なわれたかを確認する。
そして、この比較部114は、後述するCM20の選択部214から検証対象トラックを通知され、この通知された検証対象トラックについてデータの検証を行なう。
この比較部114は、ストレージシステム3に対してリードコマンドを発行することにより、比較対象トラックに格納されているデータに対応する元データをストレージシステム3から取得する。このストレージシステム3から取得した元データは、バッファメモリ103に格納される。又、比較部114は、ストレージシステム2において、アドレス指定を行なうことによりHDD30から比較用のデータの読み出し指示を発行する。このHDD30から読み出したデータもバッファメモリ103に格納する。
そして、比較部114は、このバッファメモリ103に格納された、HDD30から読み出したデータとストレージシステム3からのデータとを、比較対象の全てのトラックに対して順次、比較する。なお、この比較部114によるデータの比較は、既知の種々の手法を用いて行なうことができ、その詳細な説明は省略する。
また、この比較部114による比較結果は、例えば、操作端末4に送信され、その表示装置402にその旨のメッセージを表示させる等の手法によりオペレータに通知される。
トラック情報作成部116は、トラック使用量算出部112によって算出されたトラック使用量と、エラー評価情報作成部115によって作成されたエラー評価値とに基づいて、トラック情報を作成する。
このトラック情報は、トラック使用量算出部112によって算出されたトラック使用量と、エラー評価情報作成部115によって作成されたエラー評価値とを、その対象トラックの位置を特定するための情報(アドレス)に対応付けたものである。なお、以下、本実施形態においては、対象トラックのアドレスとして、シリンダアドレス及びヘッドアドレスを用いる。又、対象トラックのアドレスの特定手法はこれに限定されるものではなく、シリンダアドレス及びヘッドアドレス以外の情報を用いて対象トラックのアドレスを特定してもよく、適宜変更して実施することができる。又、複数のボリュームがある場合には、このボリュームを特定するための情報をシリンダアドレス及びヘッドアドレスとともに用いてもよい。
トラック情報作成部116は、データコピー制御部111によるデータコピー実行時にトラック情報を作成する。そして、このトラック情報作成部116によって作成されたトラック情報は、CM20へ受け渡される。
CM(Control Module)20は、種々の制御を行なう制御装置であり、ホスト装置等の上位装置からのストレージアクセス要求(アクセス制御信号,ホストI/O)に従って、HDD30へのアクセス制御等、各種制御を行なう。
また、このCM20は、オペレータが操作端末4を介して入力したデータマイグレーション開始指示に基づき、CA10に対してデータコピー指示を出力するコピー制御機能や、CA10に対してデータコンペア指示を出力するデータコンペア制御機能をそなえる。
このCM20は、図1に示すように、CPU201,RAM202,キャッシュメモリ203及びROM204をそなえている。
キャッシュメモリ203は、CA10から受け渡され、HDD30に書き込むためのデータや、HDD30から読み出されたデータを一時的に格納する。
RAM202は、種々のデータやプログラムを一時的に格納する記憶領域であって、CPU201がプログラムを実行する際に、データやプログラムを一時的に格納・展開して用いる。ROM204は、CPU201が実行するプログラムや種々のデータを格納する記憶装置である。
CPU201は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、ROM204に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、CPU201は、図1に示すように、トラック情報テーブル作成部213,キャッシュ制御部212,対象リスト作成部211及び選択部214として機能する。
トラック情報テーブル作成部213は、トラック情報作成部116によって作成されたトラック情報に基づいて、トラック情報テーブルT1を作成する。
図5は第1実施形態の一例としてのストレージシステム2におけるトラック情報テーブルT1の例を示す図である。
トラック情報テーブルT1は、複数の対象トラックにかかるトラック情報を集積したものであり、図5に示すように、シリンダアドレス,ヘッドアドレス,トラック使用量及びエラー評価値を相互に関連付けることにより形成されている。なお、この図5に示す例においては、シリンダアドレスを単にシリンダと、又、ヘッドアドレスを単にヘッダとそれぞれ表している。又、この図5に示す例においては、シリンダアドレス及びヘッドアドレスでソートされた状態で示している。
また、以下、トラック情報テーブルT1において、シリンダアドレス及びヘッドアドレスをテーブルアドレス部という場合がある。このテーブルアドレス部の情報がHDD30のトラックのアドレスを示すものであり、これらのアドレスによりトラックを特定することができる。又、トラック情報テーブルT1において、トラック使用量及びエラー評価値をテーブルデータ部という場合がある。
トラック情報テーブル作成部213は、トラック情報作成部116からトラック情報を受信する度に、そのトラック情報をトラック情報テーブルT1に格納する。作成されたトラック情報テーブルT1は、RAM202に格納され、少なくとも、操作端末4からサンプル抽出データコンペアの実行指示が出されるまで、管理・保持される。
キャッシュ制御部212は、キャッシュメモリ203へのデータの書き込みや読み出しを制御するものである。対象リスト作成部211は、トラック使用量算出部112によって算出されたトラック使用量に基づいて、対象リストテーブル(対象リスト)T3を作成する。
図6(a),(b)は第1実施形態としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成手法を説明するための図であり、図6(a)はその中間リストテーブルT2−1の例を示す図、図6(b)はその対象リストテーブルT3の例を示す図である。
対象リストテーブルT3は、サンプルデータ抽出コンペアを行なうに際して、比較部114がデータ比較を行なう対象とする領域を示す情報であって、図6(b)に示すように、データ比較を行なうためにアクセスするシリンダ及びヘッドのアドレスを示している。以下、データ比較を行なうためのアクセス先としてのシリンダ及びヘッドのアドレスを、単に検証アドレスという場合がある。又、この対象リストテーブルT3には、比較部114がデータ比較を行なう数(サンプル数)と同数の検証アドレスが登録されている。
なお、サンプル数は、システムの信頼性や比較部114として機能するCPU101の性能等に応じて、オペレータ等が操作端末4等を用いて予め任意に設定する。
対象リスト作成部211は、このサンプル数と同数の格納領域(テーブル枠)を用意し、このテーブル枠がいっぱいになるまで検証アドレスの格納を行なうことにより、対象リストテーブルT3を作成する。
この対象リスト作成部211は、トラック情報テーブル作成部213によって作成されたトラック情報テーブルT1に基づいて中間リストテーブルT2−1を作成し、更に、この中間リストテーブルT2−1に基づいて対象リストテーブルT3を作成する。
中間リストテーブルT2−1は、図6(a)に示すように、トラック使用量とエラー評価値とをそなえたテーブルデータ部と、シリンダアドレス及びヘッドアドレスとをそなえたテーブルアドレス部とをそなえている。
この中間リストテーブルT2−1は、前述したトラック情報テーブルT1をトラック使用量に基づいてソートしたものであり、トラック使用量の多いものから順に並び替えることにより作成されている。なお、図6(a)に示す例においては、中間リストテーブルT2−1は、トラック情報テーブルT1とテーブルアドレス部とテーブルデータ部とを入れ替えた状態で示している。
このように、対象リスト作成部211は、中間リストテーブルT2−1を作成する中間リストテーブル作成部としての機能もそなえている。なお、以下、この中間リストテーブルT2−1を中間リストT2−1という場合がある。
本第1実施形態としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成方法を、図7に示すフローチャート(ステップA10〜A20)に従って説明する。
対象リスト作成部211は、RAM202からトラック情報テーブルT1を取得し、このトラック情報テーブルT1をトラック使用量が多いものから順(トラック使用量順)にソートすることにより中間リストT2−1を作成する(ステップA10)。そして、対象リスト作成部211は、この中間リストテーブルT2−1の上位、すなわち、トラック使用量の多いものから順番にサンプル数分、取得し、これらのテーブルアドレス部(検証アドレス)を対象リストテーブルT3の格納領域に記述する(ステップA20)。このようにして、対象リスト作成部211は、トラック使用量が多いトラックに関する検証アドレスをサンプル数分格納した対象リストテーブルT3を作成する。
選択部214は検証対象トラックを選択する。この選択部214は、上述した対象リスト作成部211によって作成された対象リストテーブルT3を参照して、この対象リストテーブルT3に登録されているトラックを検証対象トラックとして取得する。すなわち、選択部214は、トラック使用量算出部112によって算出されたトラック使用量に基づいて検証対象トラックを選択するのである。又、選択部214は、複数の検証対象トラックを選択するに際して、対象リストテーブルT3の先頭から順に検証対象トラックの選択を行なう。
また、選択部214は、選択した検証対象トラックにかかるテーブルアドレス部をCA10の比較部114に通知する。
上述の如く構成された、第1実施形態としてのストレージシステム2におけるデータマイグレーション手法を、図8および図9に示すフローチャート(ステップB10〜B60,C10〜C60)に従って説明する。なお、図8はデータコピー処理を、又、図9はデータコンペア機能をそれぞれ例示している。
オペレータが、操作端末4を用いて、データマイグレーション開始指示を行なうと、先ず、データコピー処理が開始される。
このデータコピー処理において、CA10のデータコピー制御部111が、コピーを開始するにあたりトラック位置の初期化を行なう(図8のステップB10)。その後、データコピー制御部111は、データ移行元のストレージシステム3からトラックデータを読み出し、CM20を介して移行先のHDD30へトラック単位で書き込ませる。
ここで、データコピー制御部111は、移行元のストレージシステム3に対してリードコマンドを送信する。又、これとともに、CM20のキャッシュ制御部212が、キャッシュメモリ203において、移行元から読み出すデータの書き込み先としての領域(キャッシュメモリ領域)の獲得を行なう。
データコピー制御部111は、ストレージシステム3から読み出したトラックデータをバッファメモリ103に格納した後、キャッシュ制御部212が獲得したキャッシュメモリ領域に書き込む。その後、データコピー制御部111は、キャッシュメモリ制御部212に対して、キャッシュされたデータをHDD30へ書き込ませるべくデータ書き込み依頼を行なう。キャッシュメモリ制御部212は、このデータ書き込み依頼に従って、HDD30に対してトラックデータの書き込みを行なう。
そして、この際、何らかのエラーが生じた場合には、そのエラーの有無をRAM102等に記録する(図8のステップB20)。
エラー評価情報作成部115は、エラー解析を行ない、エラーが発生した場合には、その内容に基づいてエラー評価値を算出する。又、エラー評価情報作成部115は、算出したエラー評価値をトラック情報作成部116に受け渡し、トラック情報作成部116は、このエラー評価値をトラック情報としてトラック情報テーブル作成部213に受け渡す。トラック情報テーブル作成部213は、このエラー評価値をトラック情報テーブルT1に記録する(図8のステップB30)。なお、エラーが発生していない場合には、トラック情報テーブルT1にはエラー評価値“0”が記録される。
トラック使用量算出部112は、トレージシステム3からストレージシステム2に転送されるトラックのトラック使用量を算出する。又、トラック使用量算出部112は、算出したトラック使用量をトラック情報作成部116に受け渡し、トラック情報作成部116は、このトラック使用量をトラック情報としてトラック情報テーブル作成部213に受け渡す。トラック情報テーブル作成部213は、このトラック使用量をトラック情報テーブルT1に記録する(図8のステップB40)。なお、これらのステップB30,B40は、いずれを先に行なってもよく、又、これらのステップB30,B40を同時に行なってもよい。
データコピー制御部111は、データ移行にかかるボリュームの全てのトラックについてのコピーが完了したかを確認し(図8のステップB50)、ボリューム全部のトラックについて処理が完了していない場合には(図8のステップB50のNoルート参照)、トラック番号をインクリメントして(図8のステップB60)、ステップB20に戻る。
一方、ボリューム全体についてのトラックについてデータコピーが完了した場合には(図8のステップB50のYesルート参照)、データコピー処理を完了し、データコンペア処理へ移行する。
データコンペア処理(サンプルデータ抽出コンペア)において、対象リスト作成部211は、トラック情報テーブルT1を検索し、このトラック情報テーブルT1に基づいて対象リストテーブルT3を作成する(ステップC10)。
選択部214は、対象リストテーブルT3を参照して、この対象リストテーブルT3から検証アドレス(トラック番号)を取得する(ステップC20)。
比較部114は、ストレージシステム3に対してリードコマンドを発行して、この対象リストテーブルT3から取得したトラック番号に格納されるデータに対応する元データ(移行元データ)を移行元であるストレージシステム3から読み出す。ストレージシステム3から読み出された比較用の元データはバッファメモリ103に格納される(ステップC30)。
また、比較部114は、CM20を介して、対象リストテーブルT3から取得したトラック番号に格納されるデータに対応するデータ(移行先データ)をHDD30から読み出す。このHDD30から読み出された比較用のデータもバッファメモリ103に格納される(ステップC40)。
比較部114は、バッファメモリ103に格納された、移行元データと移行先データとを比較するデータコンペア処理を行なう。(ステップC50)。なお、このデータコンペア処理の結果、データが不一致であった場合には、例えば、操作端末4の表示装置402にその旨のメッセージを表示させる等の手法によりオペレータへ通知する。
その後、データコンペアを行なったトラックが対象リストテーブルT3の最後であるかを確認し(ステップC60)、最後である場合には(ステップC60のYesルート参照)、処理を終了する。又、データコンペアを行なったトラックが対象リストテーブルT3の最後でない場合には(ステップC60のNoルート参照)、ステップC20に戻る。
なお、この図9に示した例においては、ステップC50におけるデータコンペアの結果、エラーが検出された場合においても、対象リストテーブルT3に登録された全ての検証アドレスに対して処理を行なっているが(ステップC60参照)、これに限定されるものではない。すなわち、ステップC50におけるデータコンペアの結果においてエラーを検出した場合に、例えばデータコンペア処理を中断してもよく、適宜変形して実施することができる。
このように、第1実施形態としてのストレージシステム2によれば、データマイグレーションにかかるサンプル抽出データコンペアを行なうに際して、トラック使用量が多いトラックを検証対象として優先的に選択することにより、データ転送が確実に行なわれているトラックに対してデータコンペアを行なうことができる。これにより、データが格納されていないトラックでデータコンペアを行なうことがなく、効率の良いデータコンペアを行なうことができる。すなわち、確度の高いデータコンペアを行なうことができ信頼性を向上することができる。又、サンプル抽出データコンペアを行なうことにより、データコンペアを短時間で処理することができ、利便性が高い。
また、トラック使用量が、単なるデータ転送量だけでなくシステム管理的に使用されるトラック制御情報のデータ量も含むので、トラックフォーマット(レコード数)によらず、実際のトラックの使用状況に合った状態で検証対象のトラックを選択することができる。又、この際、実バイト数(転送バイト数)による重み付けを行なう必要がなく、実際にトラック上に書かれているデータをコンペア対象とすることができる。
(B)第2実施形態
図10(a),(b),(c),(d)は第2実施形態の一例としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成手法を説明するための図である。図10(a)はその中間リストテーブルT2−2の例を示す図、図10(c)はその中間リストテーブルT2−1の例を示す図、図10(b),(d)はその対象リストテーブルT3の例を示す図である。なお、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第2実施形態の一例としてのストレージシステム2も、第1実施形態と同様に、ストレージシステム3のデータをストレージシステム2のHDD30へ移行するデータマイグレーション機能をそなえ、更に、このデータマイグレーションを行なうに際してデータコピー処理とデータコンペア処理とを行なう。
そして、この第2実施形態のストレージシステム2においては、対象リスト作成部211は、トラック使用量算出部112によって算出されたトラック使用量とエラー評価情報作成部115によって作成されたエラー評価情報とに基づいて、対象リストテーブル(対象リスト)T3を作成する。
なお、本第2実施形態のストレージシステム2におけるその他の部分は第1実施形態のストレージシステム2と同様に構成されており、それらの詳細な説明は省略する。
本第2実施形態において、対象リスト作成部211は、先ず、トラック情報テーブルT1をトラック使用量に基づいてソートすることにより、図10(a)に示すような中間リストテーブルT2−1を作成する。
中間リストテーブルT2−2は、図10(a)に示すように、トラック使用量とエラー評価値とをそなえたテーブルデータ部と、シリンダアドレス及びヘッドアドレスとをそなえたテーブルアドレス部とをそなえている。
この中間リストテーブルT2−2は、前述したトラック情報テーブルT1をエラー評価値に基づいてソートしたものであり、エラー評価値の高いものから順に並び替えることにより作成されている。なお、図10(a)に示す例においては、中間リストテーブルT2−2は、トラック情報テーブルT1とテーブルアドレス部とテーブルデータ部とを入れ替えた状態で示している。なお、以下、この中間リストテーブルT2−2を中間リストT2−2という場合がある。
そして、対象リスト作成部211は、この中間リストテーブルT2−2においてエラー評価値が0よりも大きいものを、そのエラー評価値の高いものから順番に取得して、図10(b)に示すように、そのテーブルアドレス部を対象リストテーブルT3の格納領域に記述することにより、対象リストテーブルT3を作成する。
また、対象リスト作成部211は、中間リストテーブルT2−2においてエラー評価値が0よりも大きいものを抽出しただけでは、対象リストテーブルT3のサンプル数を満たすことができない場合には、次に、トラック情報テーブルT1に基づいて中間リストテーブルT2−1を作成する(図10(c)参照)。
この中間リストテーブルT2−1は、第1実施形態と同様に、トラック情報テーブルT1をトラック使用量に基づいてソートしたものであり、トラック使用量の高いものから順に並び替えることにより作成されている。
そして、対象リスト作成部211は、対象リストテーブルT3において、まだ埋められていない空白部分に、テーブル枠がいっぱいになるまで、中間リストテーブルT2−1からトラック使用量の多いものから順に選択して、その検証アドレスを格納することにより、対象リストテーブルT3を作成する。
ただし、この際、中間リストテーブルT2−1のうち、既に対象リストテーブルT3に格納されたものは除外することにより、対象リストテーブルT3に同一の検証アドレスが重複して格納されることがないようにする。
このように、対象リスト作成部211は、中間リストテーブルT2−1,T2−2を作成する中間リストテーブル作成部として機能する。
本第2実施形態としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成方法を、図11に示すフローチャート(ステップD10〜D50)に従って説明する。
対象リスト作成部211は、RAM202からトラック情報テーブルT1を取得し、トラック情報テーブルT1をエラー評価値が高いものから順(エラー評価値順)にソートすることにより中間リストT2−2を作成する(ステップD10)。そして、対象リスト作成部211は、この中間リストテーブルT2−2から、エラー評価値が0以外(≠0)のものを抽出し、そのエラー評価値の高いものから順番に対象リストテーブルT3に記述する。すなわち、対象リスト作成部211は、中間リストテーブルT2−2から、エラー評価値≠0の部分を、その上位から順番にサンプル数分取得し、そのテーブルアドレス部(検証アドレス)を対象リストテーブルT3の格納領域に記述する(ステップD20)。このようにして、対象リスト作成部211は、エラー評価値が0ではない検証アドレスを優先的に格納した対象リストテーブルT3を作成する。
また、対象リスト作成部211は、対象リストテーブルT3に余りがあるか否か、すなわち、サンプル数が満たされていないか否かを確認する(ステップD30)。ここで、対象リストテーブルT3に余りがある場合には(ステップD30のYesルート参照)、更に、トラック情報テーブルT1をトラック使用量順にソートすることにより、中間リストT2−1を作成する(ステップD40)。
そして、対象リスト作成部211は、この作成した中間リストT2−1から、エラー評価値が0(エラー評価値=0)の部分を、その上位から順番に、そのテーブルアドレス部を対象リストテーブルT3の格納領域の未格納部分を埋めるように記述することにより(ステップD50)、対象リストテーブルT3を作成する。
一方、対象リストテーブルT3に余りがない場合には(ステップD30のNoルート参照)、処理を終了する。
このように、第2実施形態としてのストレージシステム2によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、エラー評価値が0ではない検証アドレスを優先的に格納した対象リストテーブルT3を作成することにより、データコピー処理時にエラーが生じたトラックに対して優先的にデータコンペアを行なう。これにより、エラー発生箇所を重点的にチェックすることができ、信頼性を向上することができる。
また、エラー評価情報作成部115が、エラーの内容に応じて重み付けされたエラー評価値を設定することにより、重要なエラーに対して重点的にデータコンペアを行なわせることができ、これによっても信頼性を向上させることができる。
(C)第3実施形態
図12(a),(b)は第3実施形態の一例としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成手法を説明するための図である。図12(a)はその中間リストテーブルT2−31〜T2−3n(T2−3)の例を示す図、図12(b)はその対象リストテーブルT3の例を示す図である。なお、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第3実施形態の一例としてのストレージシステム2も、第1実施形態と同様に、ストレージシステム3のデータをストレージシステム2のHDD30へ移行するデータマイグレーション機能をそなえ、更に、このデータマイグレーションを行なうに際してデータコピー処理とデータコンペア処理とを行なう。
そして、この第3実施形態のストレージシステム2においては、対象リスト作成部211は、データ移行先のHDD30のボリュームを複数(n個:nは2以上の自然数)の領域に分割し、これらの領域毎に中間リストテーブルT2−3nを作成する。なお、以下、分割された各領域をグループという場合がある。又、本第3実施形態においては、これらの複数のグループに番号(グループ番号)を付して識別する。なお、この分割されるグループ数は、例えば、オペレータが操作端末4を用いて設定・入力する。
なお、以下、グループ別中間リストテーブルを示す符号としては、複数のグループ別中間リストテーブルのうち1つを特定する必要があるときには符号T2−31〜T2−3nを用いるが、任意のグループ別中間リストテーブルを指すときには符号T2−3を用いる。
また、対象リスト作成部211は、作成したこれらのグループに対応させてトラック情報テーブルT1をn個に分割し、更に、これらの分割されたグループ毎のトラック情報テーブルT1のそれぞれをトラック使用量に基づいてソートすることによりグループ別中間リストテーブルT2−31〜T2−3nを作成する(図12(a)参照)。すなわち、各グループ別中間リストテーブルT2−3は、それぞれトラック使用量の多いものから順に並べられている。
グループ別中間リストテーブルT2−3は、図12(a)に示すように、トラック使用量とエラー評価値とをそなえたテーブルデータ部と、シリンダアドレス及びヘッドアドレスとをそなえたテーブルアドレス部とをそなえている。
このグループ別中間リストテーブルT2−3は、前述したトラック情報テーブルT1をエラー評価値に基づいてソートしたものであり、エラー評価値の高いものから順に並び替えることにより作成されている。なお、図12(a)に示す例においては、グループ別中間リストテーブルT2−3は、トラック情報テーブルT1とテーブルアドレス部とテーブルデータ部とを入れ替えた状態で示している。なお、以下、このグループ別中間リストテーブルT2−3をグループ別中間リストT2−3という場合がある。
なお、ボリュームをn個の領域に分割する際に、分割された各領域を構成するトラックは必ずしも連続している必要はないが、望ましくは、ボリュームを等間隔もしくはほぼ等間隔に分割して、各領域を、連続するトラックで構成するとともに、互いにほぼ等しいサイズ(トラック数)にする。これにより、トラック情報テーブルT1からグループ別中間リストテーブルT2−3を容易に作成することができる。
図12(a)に示す例においては、同一のシリンダ番号をそなえるトラックを同一のグループとしており、グループ0〜Nに対応する各グループ別中間リストテーブルT2−3が、それぞれが同一のシリンダのトラックで構成されている。
そして、対象リスト作成部211は、各グループ別中間リストテーブルT2−3から、それぞれトラック使用量が多いトラックを抽出して寄せ集めることにより対象リストテーブルT3を作成する。具体的には、対象リスト作成部211は、各グループ別中間リストテーブルT2−3における使用量の上位のトラックをそれぞれ抽出して、対象リストテーブルT3の格納領域に格納することにより、対象リストテーブルT3を作成する。
なお、本第3実施形態のストレージシステム2におけるその他の部分は第1実施形態のストレージシステム2と同様に構成されており、それらの詳細な説明は省略する。
このように、対象リスト作成部211は、グループ別中間リストテーブルT2−3を作成する中間リストテーブル作成部として機能する。
本第3実施形態としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成方法を、図13に示すフローチャート(ステップE10〜E60)に従って説明する。
対象リスト作成部211は、移行データの格納先のボリュームを分割(グループ分割)して、複数(n個)のグループを作成し(ステップE10)、これらのグループに対して0〜nグループ番号を設定する。又、対象リスト作成部211は、RAM202からトラック情報テーブルT1を取得する。
また、ここで、対象リスト作成部211は、対象リストのサンプル数をグループ数で除算することにより、1グループあたりに割り当てられる検証アドレスの個数(割当個数)を算出する。
対象リスト作成部211は、先ずグループ番号の初期化(グループ番号=0)を行なった後(ステップE20)、そのグループ番号にかかるトラックをトラック情報テーブルT1から抽出する。そして、対象リスト作成部211は、抽出したグループ番号にかかるトラック情報、トラック使用量に基づき、そのトラック使用量が多いものから順にソートすることにより、グループ別中間リストテーブルT2−3を作成する(ステップE30)。
そして、対象リスト作成部211は、このグループ別中間リストテーブルT2−3における、トラック使用量の多い方から割当個数分のトラック情報を抽出し、これらのテーブルアドレス部を対象リストテーブルT3の格納領域に記述する(ステップE40)。
その後、対象リスト作成部211は、最後のグループであるか否かを確認する(ステップE50)。ここで、最後のグループではない場合には(ステップE50のNoルート参照)、グループ番号をインクリメント(グループ番号=グループ番号+1)して(ステップE60)、ステップE30に戻る。
また、最後のグループ(グループ番号=n)の場合には(ステップE50のYesルート参照)、終了する。
このように、第3実施形態としてのストレージシステム2によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。更に、ボリュームを複数のグループに分割してグループ別中間リストテーブルT2−3を作成し、これらのグループ別中間リストテーブルT2−3から、それぞれ割当数分のトラック情報を抽出して対象リストテーブルT3を作成する。これにより、ボリューム内においてコンペア領域を分散することができ信頼性を向上させることができる。
(D)第4実施形態
図14(a),(b)及び図15(a),(b)は第4実施形態の一例としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成手法を説明するための図である。図14(a)はその中間リストテーブルT2−41〜T2−4n(T2−4)の例を示す図、図14(b)はその対象リストテーブルT3の例を示す図である。又、図15(a)はその中間リストテーブルT2−51〜T2−5n(T2−5)の例を示す図、図14(b)はその対象リストテーブルT3の例を示す図である。なお、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第4実施形態の一例としてのストレージシステム2も、第1実施形態と同様に、ストレージシステム3のデータをストレージシステム2のHDD30へ移行するデータマイグレーション機能をそなえ、更に、このデータマイグレーションを行なうに際してデータコピー処理とデータコンペア処理とを行なう。
そして、この第4実施形態のストレージシステム2においては、対象リスト作成部211は、データ移行先のHDD30のボリュームを複数(n個:nは2以上の自然数)の領域に分割し、これらの領域毎に中間リストテーブルT2−4nを作成する。なお、以下、分割された各領域をグループという場合がある。又、本第3実施形態においては、これらの複数のグループに番号(グループ番号)を付して識別する。なお、この分割されるグループ数は、例えば、オペレータが操作端末4を用いて設定・入力する。
なお、以下、グループ別中間リストテーブルを示す符号としては、複数のグループ別中間リストテーブルのうち1つを特定する必要があるときには符号T2−41〜T2−4nを用いるが、任意のグループ別中間リストテーブルを指すときには符号T2−4を用いる。
また、対象リスト作成部211は、作成したこれらのグループに対応させてトラック情報テーブルT1をn個に分割し、更に、これらの分割されたグループ毎のトラック情報テーブルT1のそれぞれをエラー評価値に基づいてソートすることによりグループ別中間リストテーブルT2−41〜T2−4nを作成する(図14(a)参照)。すなわち、各グループ別中間リストテーブルT2−3は、それぞれエラー評価値の多いものから順に並べられている。
グループ別中間リストテーブルT2−4は、図14(a)に示すように、トラック使用量とエラー評価値とをそなえたテーブルデータ部と、シリンダアドレス及びヘッドアドレスとをそなえたテーブルアドレス部とをそなえている。
このグループ別中間リストテーブルT2−4は、前述したトラック情報テーブルT1をエラー評価値に基づいてソートしたものであり、エラー評価値の大きいものから順に並び替えることにより作成されている。なお、図14(a)に示す例においては、グループ別中間リストテーブルT2−4は、トラック情報テーブルT1とテーブルアドレス部とテーブルデータ部とを入れ替えた状態で示している。なお、以下、このグループ別中間リストテーブルT2−4をグループ別中間リストT2−4という場合がある。
なお、ボリュームをn個の領域に分割する際に、分割された各領域を構成するトラックは必ずしも連続している必要はないが、望ましくは、ボリュームを等間隔もしくはほぼ等間隔に分割して、各領域を、連続するトラックで構成するとともに、互いにほぼ等しいサイズ(トラック数)にする。これにより、トラック情報テーブルT1からグループ別中間リストテーブルT2−4を容易に作成することができる。
図14(a)に示す例においては、同一のシリンダ番号をそなえるトラックを同一のグループとしており、グループ0〜Nに対応する各グループ別中間リストテーブルT2−4が、それぞれが同一のシリンダのトラックで構成されている。
そして、対象リスト作成部211は、各グループ別中間リストテーブルT2−4から、それぞれエラー評価値が0よりも大きい(エラー評価値≠0)トラックを抽出して寄せ集めることにより対象リストテーブルT3を作成する。具体的には、対象リスト作成部211は、各グループ別中間リストテーブルT2−3におけるエラー評価値が0よりも大きいトラックをそれぞれ抽出して、対象リストテーブルT3の格納領域に格納することにより、対象リストテーブルT3を作成する。
また、対象リスト作成部211は、グループ別中間リストテーブルT2−4においてエラー評価値が0よりも大きいものを抽出しただけでは、対象リストテーブルT3のサンプル数を満たすことができない場合には、次に、トラック情報テーブルT1に基づいてグループ別中間リストテーブルT2−5を作成する。
対象リスト作成部211は、データ移行先のHDD30の分割されたボリュームのグループに対応させて、これらのグループ毎にトラック使用量に基づく中間リストテーブルT2−5nを作成する。なお、以下、これらのトラック使用量に基づくグループ別中間リストテーブルを示す符号としては、複数のグループ別中間リストテーブルのうち1つを特定する必要があるときには符号T2−51〜T2−5nを用いるが、任意のグループ別中間リストテーブルを指すときには符号T2−5を用いる。
グループ別中間リストテーブルT2−5は、図15(a)に示すように、トラック使用量とエラー評価値とをそなえたテーブルデータ部と、シリンダアドレス及びヘッドアドレスとをそなえたテーブルアドレス部とをそなえている。
このグループ別中間リストテーブルT2−5は、前述したグループ別中間リストテーブルT2−4をトラック使用量に基づいてソートしたものであり、トラック使用量の大きいものから順に並び替えることにより作成されている。なお、以下、このグループ別中間リストテーブルT2−5をグループ別中間リストT2−5という場合がある。
そして、対象リスト作成部211は、対象リストテーブルT3において、まだ埋められていない空白部分に、テーブル枠がいっぱいになるまで、グループ別中間リストテーブルT2−5からトラック使用量の多いものから順に選択して、その検証アドレスを格納することにより、対象リストテーブルT3を作成する。
ただし、この際、グループ別中間リストテーブルT2−5のうち、既に対象リストテーブルT3に格納されたものは除外することにより、対象リストテーブルT3に同一の検証アドレスが重複して格納されることがないようにする。
このように、対象リスト作成部211は、中間リストテーブルT2−4,T2−5を作成する中間リストテーブル作成部として機能する。
なお、本第4実施形態のストレージシステム2におけるその他の部分は第1実施形態のストレージシステム2と同様に構成されており、それらの詳細な説明は省略する。
本第4実施形態としてのストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成方法を、図16に示すフローチャート(ステップF10〜F60)に従って説明する。
対象リスト作成部211は、移行データの格納先のボリュームを分割(グループ分割)して、複数(n個)のグループを作成し(ステップF10)、これらのグループに対して0〜nグループ番号を設定する。又、対象リスト作成部211は、RAM202からトラック情報テーブルT1を取得する。又、対象リスト作成部211は、取得したトラック情報テーブルT1を、分割したグループに対応させてグループ別に分割する。
対象リスト作成部211は、グループ別に分割したトラック情報テーブルT1のそれぞれを、エラー評価値順にソートすることにより、グループ別中間リストテーブルT2−4をグループ数だけ作成する(ステップF20)。
そして、対象リスト作成部211は、各グループ別中間リストテーブルT2−4の上位、すなわちエラー評価値が高いトラック情報を抽出して、その検証アドレスを対象リストテーブルT3に記述する(ステップF30)。ただし、エラー評価値が0のものは対象リストテーブルT3に登録しない。
その後、対象リスト作成部211は、対象リストテーブルT3に空きがあるか否か、すなわち、対象リストテーブルT3にサンプル数を満たすだけの検証アドレスが登録されたかを確認する(ステップF40)。
対象リストテーブルT3に空きがある、すなわち、サンプル数に満たない場合には(ステップF40のYesルート参照)、対象リスト作成部211は、次に、グループ別に分割したトラック情報テーブルT1のそれぞれを、トラック使用量順にソートすることにより、グループ別中間リストテーブルT2−5をグループ数だけ作成する(ステップF50)。又、ここで、対象リスト作成部211は、対象リストテーブルT3に登録した検証アドレスの数を対象リストテーブルT3のサンプル数から減算することにより、検証アドレスの不足を算出する。
そして、対象リスト作成部211は、これらのグループ別中間リストテーブルT2−5の上位、すなわち、トラック使用量の多いものから順にそれぞれ抽出して、対象リストテーブルT3において不足している数の検証アドレスを取得し、対象リストテーブルT3に登録する(ステップF60)。これにより、対象リストテーブルT3が作成される。
また、対象リストテーブルT3に空きがない、すなわち、サンプル数が満たされた場合には(ステップF40のNoルート参照)、処理を終了する。
このように、第4実施形態としてのストレージシステム2によれば、上述した第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。又、エラー評価値が0ではない検証アドレスを優先的に格納した対象リストテーブルT3を作成することにより、データコピー処理時にエラーが生じたトラックに対して優先的にデータコンペアを行なう。これにより、信頼性を向上することができる。
(E)第5実施形態
図17は本第5実施形態の一例としてのストレージシステム2の構成を模式的に示す図である。
本第5実施形態の一例としてのストレージシステム2も、第1実施形態と同様に、ストレージシステム3のデータをストレージシステム2のHDD30へ移行するデータマイグレーション機能をそなえ、更に、このデータマイグレーションを行なうに際してデータコピー処理とデータコンペア処理とを行なう。
そして、この第5実施形態のストレージシステム2においては、CM20のCPU201が、判断部215としての機能をそなえている。この判断部215は、データマイグレーションにかかるデータコピー制御部111によるデータコピー時にエラーが生じたか否かを判断する。例えば、判断部215は、トラック情報テーブルT1にエラー評価値として0以外の値が入っているトラックがあるかを検索することにより、エラーの有無を判断する。例えば、トラック情報テーブルT1全トラックについて、トラック情報テーブルT1に記載されているエラー評価値の値を合計値により判断することができる。すなわち、この合計値が0の場合には、エラーが発生しておらず、又、この合計値が0以外の場合にはエラーが発生していると判断することができる。
そして、対象リスト作成部211は、第1実施形態と同様の中間リストテーブルT2−1を作成して対象リストテーブルT3を作成する第1のモードと、第4実施形態と同様の中間リストテーブルT2−4,T2−5を作成して対象リストテーブルT3を作成する第2のモードとで選択的に機能する。
そして、これらの第1のモードと第2のモードとの切り分けは、判断部215による、データコピー制御部111によるデータコピー時にエラーが発生したか否かで行なう。
つまり、本第5実施形態において、対象リスト作成部211は、データコピー制御部111によるデータコピー時にエラーが発生していない場合には、中間リストテーブルT2−1を作成して対象リストテーブルT3を作成する第1のモードで動作する。一方、データコピー制御部111によるデータコピー時にエラーが発生している場合には、中間リストテーブルT2−4,T2−5を作成して対象リストテーブルT3を作成する第1のモードで動作する。
なお、本第5実施形態のストレージシステム2におけるその他の部分は第4実施形態のストレージシステム2と同様に構成されており、それらの詳細な説明は省略する。
本第5実施形態のストレージシステム2における対象リストテーブルT3の作成方法を、図18に示すフローチャート(ステップG10〜G40)に従って説明する。
判断部215は、RAM202からトラック情報テーブルT1を取得し、このトラック情報テーブルT1にエラー評価値として0以外の値が入っているトラックがあるか検索する(ステップG10)。すなわち、対象リスト作成部211は、対象とするボリュームにデータコピー制御部111によるデータコピー処理時にエラーが発生したか否かを判断する(ステップG20)。
この判断の結果、エラーが発生していない場合には(ステップG20のNoルート参照)、対象リスト作成部211は第1のモードで対象リストテーブルT3を作成して(ステップG30)、処理を終了する。すなわち、対象リスト作成部211は、移行先装置のボリューム全体を対象として対象リストテーブルT3を作成し、選択部214はこの対象リストテーブルT3に登録されたトラックを検証対象トラックとして選択する。
一方、エラーが発生していた場合には(ステップG20のYesルート参照)、対象リスト作成部211は第2のモードで対象リストテーブルT3を作成して(ステップG40)、処理を終了する。すなわち、対象リスト作成部211は、移行先装置のボリュームを複数の分割領域に分割した分割領域のそれぞれから検証対象トラックを抽出した対象リストテーブルT3を作成する。そして、選択部214はこの対象リストテーブルT3に登録されたトラックを検証対象トラックとして選択する。
このように、本第5実施形態としてのストレージシステム2によれば、上述した第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、データコピー制御部111によるデータコピー時にエラーが発生していない場合には、エラー評価値に基づく中間リストテーブルT2−41の作成等を行なう必要がないので、効率良く処理を行なうことができ、データコンペア処理を高速化することができる。
(F)その他
そして、CA10のCPU101やCM20のCPU201が、データ移行プログラムを実行することにより、上述したデータコピー制御部111,トラック使用量算出部112,比較部114,エラー評価情報作成部115,トラック情報作成部116,キャッシュ制御部212,トラック情報テーブル作成部213,選択部214,判断部215及び対象リスト作成部211のいずれかの機能を実現する。
なお、これらのデータコピー制御部111,トラック使用量算出部112,比較部114,エラー評価情報作成部115,トラック情報作成部116,キャッシュ制御部212,トラック情報テーブル作成部213,選択部214,判断部215及び対象リスト作成部211としての機能を実現するためのプログラム(データ移行プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカード等)ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
データコピー制御部111,トラック使用量算出部112,比較部114,エラー評価情報作成部115,トラック情報作成部116,キャッシュ制御部212,トラック情報テーブル作成部213,選択部214,判断部215及び対象リスト作成部211としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではRAM102,202やROM104,204)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU101,201)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、CA10やCM20がコンピュータとしての機能を有しているのである。
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した各実施形態においては、データコピー制御部111,トラック使用量算出部112,比較部114,エラー評価情報作成部115及びトラック情報作成部116としての機能をCA10にそなえているが、これに限定されるものではない。すなわち、これらの機能の少なくとも一部の機能をCM20のCPU201によって実行してもよい。
同様に、上述した各実施形態においては、対象リスト作成部211,トラック情報テーブル作成部213,選択部214及び判断部215としての機能をCM20にそなえているがこれに限定されるものではなく、これらの機能の少なくとも一部の機能をCM20のCPU201によって実行してもよい。
また、上述した各実施形態においては、トラック使用量算出部112が、トラック使用情報としてトラック使用量を算出しているが、これに限定されるものではなく、トラック使用率(データ充填率)を求めてもよい。
すなわち、上述したトラック使用量を、CKDトラック容量で除算することで、データ充填率を求めることができる。トラック使用量算出部112は、以下の式(A)を用いてトラック使用率(データ充填率)を算出する。
データ充填率(%)=トラック使用量÷トラック容量TC・・・(A)
なお、トラック容量TCは、CKDトラックで最大に書き込めるデータ量(単位:バイト)であり、本実施形態においては、トラック容量TC=49728である。
また、このトラック使用率は、必ずしもパーセントの単位で表す必要はなく、例えば、単に割合等であってもよい。
さらに、上述した各実施形態においては、トラック情報テーブルT1,中間リストテーブルT2−1〜T2−5や対象リストテーブルT3をCM20のRAM202に格納しているが、これに限定されるものではなく、例えば、CA10のRAM102やHDD30等の他の記憶装置に格納してもよい。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(G)付記
(付記1) 移行元装置からのデータ移行機能をそなえた処理装置であって、
該移行元装置からのデータのコピーを制御するデータコピー制御部と、
該データコピー制御部による該データのコピー処理時に、該移行元装置から転送されるデータを格納する記憶装置における単位記憶領域の使用情報を単位記憶領域使用情報として算出する単位記憶領域使用情報算出部と、
該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて選択された、検証対象単位記憶領域にかかる該記憶装置に格納されたデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較部とをそなえることを特徴とする、処理装置。
(付記2) 該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて、該検証対象単位記憶領域を選択する選択部をそなえ、
該比較部が、該選択部によって選択された該検証対象単位記憶領域にかかる該移行先装置のデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較することを特徴とする、付記1記載の処理装置。
(付記3) 該選択部が、該データコピー制御部による該データのコピー処理時において、該データのコピー時にエラーが生じた単位記憶領域を該検証対象単位記憶領域として選択することを特徴とする、付記2記載の処理装置。
(付記4) 該データコピー制御部による該データのコピー処理時に生じた該エラーに基づいてエラー評価情報を作成するエラー評価情報作成部をそなえ、
該選択部が、該エラー評価情報に基づいて、該エラーが生じた該単位記憶領域を、該検証対象単位記憶領域として優先的に選択することを特徴とする、付記3記載の処理装置。
(付記5) 該選択部が、該移行先装置の記憶領域を複数の分割領域に分割した該分割領域毎に該検証対象単位記憶領域の選択をそれぞれ行なうことを特徴とする、付記1〜付記4のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記6) 該選択部が、該移行先装置の記憶領域全体を対象として該検証対象単位記憶領域の選択を行なうことを特徴とする、付記1〜付記5のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記7) 該データコピー制御部による該データのコピー処理時にエラーが生じたか否かを判断する判断部をそなえ、
該判断部がエラーが生じたと判断した場合には、該選択部が、該移行先装置の記憶領域を複数の分割領域に分割した該分割領域毎に該検証対象単位記憶領域の選択をそれぞれ行ない、
該判断部がエラーが生じていないと判断した場合には、該選択部が、該移行先装置の記憶領域全体を対象として該検証対象単位記憶領域の選択を行なうことを特徴とする、付記1〜付記6のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記8) 該単位記憶領域使用情報が、移行元装置から転送される転送データのデータ量と、該移行先装置において該転送データの制御に用いるべく付加する単位記憶領域制御情報のデータ量とを含むことを特徴とする、付記1〜付記7のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記9) 該選択部が、該単位記憶領域使用量の多い単位記憶領域から優先的に該検証対象単位記憶領域として選択することを特徴とする、付記1〜付記8のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記10) 移行元装置から移行先装置へのデータ移行方法であって、
該移行元装置から該移行先装置へデータをコピーするデータコピーステップと、
該データコピーステップにおける該データのコピー処理時に、該移行元装置から該移行先装置に転送されるデータを格納する単位記憶領域の単位記憶領域使用情報を算出する単位記憶領域使用情報算出ステップと、
該単位記憶領域使用情報算出ステップにおいて算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて、検証対象単位記憶領域を選択する選択ステップと、
該選択ステップにおいて選択した該検証対象単位記憶領域にかかる該移行先装置のデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較ステップとをそなえることを特徴とする、データ移行方法。
(付記11) 該単位記憶領域使用情報算出ステップにおいて算出された該単位記憶領域使用情報に従って該単位記憶領域を並べた対象リストを作成する、対象リスト作成ステップをそなえ、
該選択ステップにおいて、該対象リスト作成ステップにおいて作成された該対象リストに従って該検証対象単位記憶領域を選択することを特徴とする、付記10記載のデータ移行方法。
(付記12) 該選択ステップにおいて、該データコピーステップにおいて該データのコピー時にエラーが生じた単位記憶領域を該検証対象単位記憶領域として選択することを特徴とする、付記10又は付記11記載のデータ移行方法。
(付記13) 該データコピー制御ステップにおける該データのコピー処理時に生じた該エラーに基づいてエラー評価情報を作成するエラー評価情報作成ステップをそなえ、
該選択ステップにおいてが、該エラー評価情報に基づいて、該エラーが生じた該単位記憶領域を、該検証対象単位記憶領域として優先的に選択することを特徴とする、付記12記載のデータ移行方法。
(付記14) 該エラー評価情報作成ステップにおいて、該エラー評価情報において該エラーの内容に基づいて重み付けを行ない、
該選択ステップにおいて、該エラー評価情報に基づいて、該重みの大きいエラーが生じた該単位記憶領域から順番に、該検証対象単位記憶領域として優先的に選択することを特徴とする、付記13記載のデータ移行方法。
(付記15) 該選択ステップにおいて、該移行先装置の記憶領域を複数の分割領域に分割した該分割領域毎に該検証対象単位記憶領域の選択をそれぞれ行なうことを特徴とする、付記10〜付記14のいずれか1項に記載のデータ移行方法。
(付記16) 該選択ステップにおいて、該移行先装置の記憶領域全体を対象として該検証対象単位記憶領域の選択を行なうことを特徴とする、付記10〜付記15のいずれか1項に記載のデータ移行方法。
(付記17) 該データコピーステップにおいて該データのコピー時にエラーが生じたか否かを判断する判断ステップをそなえ、
該判断ステップにおいて、コピー時にエラーが生じたと判断した場合には、該選択ステップにおいて、該移行先装置の記憶領域を複数の分割領域に分割した該分割領域毎に該検証対象単位記憶領域の選択をそれぞれ行ない、該判断ステップにおいてエラーが生じていないと判断した場合には、該選択ステップにおいて、該移行先装置の記憶領域全体を対象として該検証対象単位記憶領域の選択を行なうことを特徴とする、付記10〜付記16のいずれか1項に記載のデータ移行方法。
(付記18) 該単位記憶領域使用情報が、移行元装置から転送される転送データのデータ量と、該移行先装置において該転送データの制御に用いるべく付加する単位記憶領域制御情報のデータ量とを含むことを特徴とする、付記10〜付記17のいずれか1項に記載のデータ移行方法。
(付記19) 該選択部ステップにおいて、該単位記憶領域使用量の多い単位記憶領域から順番に優先的に該検証対象単位記憶領域として選択することを特徴とする、付記10〜付記18のいずれか1項に記載のデータ移行方法。
(付記20) 移行元装置からのデータ移行を行なうデータ移行機能をコンピュータに実行させるためのデータ移行プログラムであって、
該移行元装置からのデータのコピーを制御するデータコピー制御部と、
該データコピー制御部による該データのコピー処理時に、該移行元装置から転送されるデータを格納する記憶装置における単位記憶領域の使用情報を単位記憶領域使用情報として算出する単位記憶領域使用情報算出部と、
該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて選択された、検証対象単位記憶領域にかかる該記憶装置に格納されたデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、データ移行プログラム。
2 ストレージシステム(移行先装置,処理装置)
3 ストレージシステム(移行元装置)
4 操作端末
10 CA(処理装置)
20 CM
30 HDD(記憶装置)
101 CPU
102 RAM
103 バッファメモリ
104 ROM
111 データコピー制御部
112 トラック使用量算出部(単位記憶領域使用情報算出部)
114 比較部
115 エラー評価情報作成部
116 トラック情報作成部
118 ホストI/O制御部
201 CPU
202 RAM
203 キャッシュメモリ
204 ROM
211 対象リスト作成部
212 キャッシュ制御部
213 トラック情報テーブル作成部
214 選択部
215 判断部
310 CA
401 入力装置
402 表示装置
T1 トラック情報テーブル
T2−1,T2−2,T2−3,T2−31〜T2−3n,T2−41〜T2−4n,T2−51〜T2−5n 中間リストテーブル

Claims (7)

  1. 移行元装置からのデータ移行機能をそなえた処理装置であって、
    該移行元装置からのデータのコピーを制御するデータコピー制御部と、
    該データコピー制御部による該データのコピー処理時に、該移行元装置から転送されるデータを格納する記憶装置における単位記憶領域の使用情報を単位記憶領域使用情報として算出する単位記憶領域使用情報算出部と、
    該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて選択された、検証対象単位記憶領域にかかる該記憶装置に格納されたデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較部とをそなえることを特徴とする、処理装置。
  2. 該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて、該検証対象単位記憶領域を選択する選択部をそなえ、
    該比較部が、該選択部によって選択された該検証対象単位記憶領域にかかる該移行先装置のデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較することを特徴とする、請求項1記載の処理装置。
  3. 該選択部が、該データコピー制御部による該データのコピー処理時において、該データのコピー時にエラーが生じた単位記憶領域を該検証対象単位記憶領域として選択することを特徴とする、請求項2記載の処理装置。
  4. 該データコピー制御部による該データのコピー処理時に生じた該エラーに基づいてエラー評価情報を作成するエラー評価情報作成部をそなえ、
    該選択部が、該エラー評価情報に基づいて、該エラーが生じた該単位記憶領域を、該検証対象単位記憶領域として優先的に選択することを特徴とする、請求項3記載の処理装置。
  5. 該選択部が、該単位記憶領域使用量の多い単位記憶領域から優先的に該検証対象単位記憶領域として選択することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 移行元装置から移行先装置へのデータ移行方法であって、
    該移行元装置から該移行先装置へデータをコピーするデータコピーステップと、
    該データコピーステップにおける該データのコピー処理時に、該移行元装置から該移行先装置に転送されるデータを格納する単位記憶領域の単位記憶領域使用情報を算出する単位記憶領域使用情報算出ステップと、
    該単位記憶領域使用情報算出ステップにおいて算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて、検証対象単位記憶領域を選択する選択ステップと、
    該選択ステップにおいて選択した該検証対象単位記憶領域にかかる該移行先装置のデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較ステップとをそなえることを特徴とする、データ移行方法。
  7. 移行元装置からのデータ移行処理を行なうデータ移行機能をコンピュータに実行させるためのデータ移行プログラムであって、
    該移行元装置からのデータのコピーを制御するデータコピー制御部と、
    該データコピー制御部による該データのコピー処理時に、該移行元装置から転送されるデータを格納する記憶装置における単位記憶領域の使用情報を単位記憶領域使用情報として算出する単位記憶領域使用情報算出部と、
    該単位記憶領域使用情報算出部によって算出された該単位記憶領域使用情報に基づいて選択された、検証対象単位記憶領域にかかる該記憶装置に格納されたデータを、当該検証対象にかかる該移行元装置のデータと比較する比較部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、データ移行プログラム。
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