JP4887320B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データの補正を行う画像処理装置に関し、特に、裏写りを除去可能な画像処理装置に関する。
例えば、複写機や、複写部及び印刷部を備える複合機等の画像形成装置は、原稿の画像を読み取って、画像データを取得し、該画像データに基づいて、記録媒体上に画像を形成する。このような画像形成装置が、表裏両面に印刷された原稿の表面を読み取って、画像を形成する場合、裏面に印刷された文字等が透けて表面から見えてしまう裏写りにより、表面の画像データに裏面の画像データが混ざってしまい、画像の品質が低下するという問題があった。
上記した裏写りによる画質低下の問題を解決すべく、下記特許文献1には、原稿の表面から取得された表面画像データに対し、裏面から透過した透過画像データの除去を行って画像を補正する画像処理装置の技術が開示されている。この画像処理装置は、原稿の表裏両面を読み取って、表面画像データ及び裏面画像データを取得する。そして、取得された裏面画像データに所定の透過率を乗じて、透過画像データを算出し、該透過画像データを表面画像データから減算することにより、表面画像データの補正を行う。
特開2006−254472号公報
しかしながら、上記した開示技術では、原稿から表裏両面の画像を読み取る必要があるため、装置構成が複雑になるという問題があった。また、各原稿は、記録媒体の種類や印刷濃度等に応じて透過率が異なるが、上記した開示技術では、透過画像データの算出に際して所定の透過率が使用されるため、全ての原稿に対して精度良く裏写りを除去できないという問題があった。
したがって、簡易な構成により精度良く裏写りを除去可能な画像処理装置が望まれていた。
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成〉
本発明に係る画像処理装置は、色の原稿の画像データを、RGBの複数の色信号により読み取り、該色信号を入力色信号データとして入力する入力部と、読み取った複数の色信号からなる入力色信号データに基づいて、読み取った原稿の透過率を算出し、該算出した透過率に基づき該入力色信号データを、統計的に独立な複数の分離画像データに分離する分離部と、入力色信号データと各分離画像データとの一致度を評価する評価部を有し、該評価に基づき、分離された各分離画像データのうち、何れかの分離画像データを原稿の表面に対応する表面画像データとして判定する判定部と、表面画像データに対応する分離画像データを、出力色信号データとして出力する出力部とを備えることを特徴とする。
本発明の画像処理装置によれば、原稿表面の画像データと裏面の画像データとの統計的独立性に基づいて、入力された画像データから原稿表面の画像データを分離可能となる。したがって、原稿両面の画像を読み取らずとも、裏写りを的確に除去可能となると共に、裏面の画像データの透過率を予め設定する必要がなくなるので、低コストにより高精度な画像処理が実現される。
以下、本発明の実施形態を、図を用いて詳細に説明する。ここでは、本発明をコピー機に適用した場合を例に、説明を行う。
図2は、本発明に係るコピー機の外観図である。
コピー機10は、画像処理装置として、スキャナ11及びプリンタ12を備えるデジタル複合機からなり、原稿13の読取対象の面、即ち読取面から画像を読み取って、記録媒体14上に該画像を印刷することにより、原稿13の複写処理を行う。
なお、図2において、原稿13は、読取面を上向きに載置されているが、実際の複写処理実行時には、読取面が下向きになるように載置される。
スキャナ11は、原稿の複写機能を有し、図2に示されるように、通信ケーブル15によりプリンタ12に接続されている。
載置台16は、本実施例ではプラテンガラスからなり、開閉可能な載置台カバー17の下側に設けられている。なお、載置台16は、透明であり且つ強度を保持する材料であれば、ガラスに限定されない。原稿13は、この載置台16の上面に、読取面が載置台16に当接するように、下向きに載置される。載置台カバー17は、原稿13の読取時における外部からの環境光を遮断すべく載置台16を覆い隠すように設置される。
載置台16の下方には、図2に示されるように、原稿検出センサ18と、イメージセンサ19とが配設されている。
原稿検出センサ18は、載置台16上への原稿13の載置を検出する機能を有する。原稿検出センサ18としては、例えば、光反射型素子や、遮光センサ、原稿13の重みにより押下される機械的なスイッチ等が適用可能である。
イメージセンサ19は、取得部として、例えば密着型ラインイメージセンサやCCDイメージセンサからなる。イメージセンサ19は、載置台16の下側を走行しながら、該載置台16上に載置された原稿13を走査して、読取面の画像を読み取る。本実施例では、イメージセンサ19は、それぞれに異なる3つの波長に感度を持ち、RGBの各色信号からなる画像データを、以下のように取得する。
イメージセンサ19は、まず、読取開始位置において、走査線上の各画素におけるRGBの色信号値を、1次元信号r(t)、g(t)、b(t)(t=1,2,・・・,n)として取得する。ここで、nは、原稿13の副走査方向の画素数であり、r(t)、g(t)、b(t)は、それぞれ、t番目の画素のR色信号値、G色信号値、B色信号値である。イメージセンサ19は、走査線上のt=1〜nの各画素から色信号値を取得し、終端位置、即ちn番目の画素の位置に達すると、次の走査線に移り、該走査線上の各画素(t=n+1,n+2,・・・,2n)からRGB色信号値を1次元信号r(t)、g(t)、b(t)(t=n+1,n+2,・・・,2n)として取得する。このように、イメージセンサ19は、原稿13の読取面の2次元画像を、ラスタスキャンすることにより、3つの1次元信号r(t)、g(t)、b(t)(t=1,2,・・・,n)として取得する。ただし、nは原稿13の総画素数であり、主走査方向の画素数をnとすると、n=n×nである。
以下、イメージセンサ19により取得された各1次元信号r(t)、g(t)、b(t)を入力色信号と記し、3つの入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる画像データを入力色信号データと記す。
スキャナ11は、更に操作パネル部20を備えている。操作パネル部20は、図2に示されるように、操作ボタン21、開始ボタン22、停止ボタン23及び表示パネル24を有する。
操作ボタン21は、オペレータからの指示や情報を入力するための入力デバイスであり、本実施例ではテンキーからなる。
開始ボタン22及び停止ボタン23は、それぞれ、読取動作の開始及び停止を指示するために使用される。
表示パネル24は、本実施例では液晶パネルからなり、スキャナ11の状態や各種情報の表示機能を有する。
図3は、本発明に係るコピー機の要部構成を示す図である。
コピー機10において、スキャナ11には、図3に示されるように、イメージセンサ19、RAM25、プログラムROM26、CPU27及びメイン制御部28が備えられ、これら各部がバスを介して接続されている。
RAM25は、揮発性メモリからなり、イメージセンサ19により取得された各入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる画像データを、入力色信号データとして記憶する。
プログラムROM26は、読み込み専用のメモリからなり、イメージセンサ19による読取動作の制御や、RAM25への書込/読取処理の制御等に使用される種々の制御プログラムを格納している。
メイン制御部28は、プログラムROM26に格納されている制御プログラムを、CPU27により実行して、スキャナ11全体を制御する機能を有する。
メイン制御部28には、更に、原稿検出センサ18、モータ部29、操作パネル部20及びI/F部33が、バスにより接続されている。
原稿検出センサ18は、載置台16上における原稿13の有無を検出して、メイン制御部28に通知する。
モータ部29は、イメージセンサ19による原稿13の読取時に、該イメージセンサ19を走行させるために使用される。
操作パネル部20は、図3に示されるように、操作部31及び表示部32を備えている。
操作部31は、操作ボタン21、開始ボタン22及び停止ボタン23(図2)を含んで構成される。
表示部32は、表示パネル24(図2)を含んで構成される。
I/F部33は、通信ケーブル15を介してプリンタ12等の外部機器との間で通信を行うために使用されるインタフェース部であり、スキャナ11により取得された画像データをプリンタ12へ送信する機能を有する。I/F部33には、例えば、USBやIEEE1394、Ethernet(登録商標)等を適用可能である。なお、I/F部33として、無線LANを適用した場合、スキャナ11及びプリンタ12を通信ケーブル15により接続する必要はない。
プリンタ12は、通信ケーブル15によりスキャナ11に接続され、印刷部として、該スキャナ11のI/F部33から送信された画像データを受信して、印刷を行う。
次に、本実施例のコピー機10の制御系統について、説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るコピー機の機能構成を示すブロック図である。
コピー機10は、画像処理装置として、図1に示されるように、入力部41、分離部42、判定部43、補正部44、生成部45及び印刷部46を含んで構成される。
入力部41は、イメージセンサ19により取得されたr(t)、g(t)、b(t)の各入力色信号からなる入力色信号データを、分離部42へ出力する。
分離部42は、図1に示されるように、係数算出部47及び画像分離部48を有する。
係数算出部47は、入力部41から入力された入力色信号r(t)、g(t)、b(t)に基づいて、6つの混合係数ar1、ar2、ag1、ag2、ab1及びab2を算出する。以下、6つの混合係数ar1、ar2、ag1、ag2、ab1及びab2を総称して、混合係数aと記す。係数算出部47は、これらの混合係数aを画像分離部48へ出力する。
画像分離部48は、係数算出部47から入力された混合係数aに基づいて、6つの分離係数wr1、wr2、wg1、wg2、wb1及びwb2を算出する。以下、6つの分離係数wr1、wr2、wg1、wg2、wb1及びwb2を総称して、分離係数wと記す。画像分離部48は、これらの分離係数wに基づいて、入力部41から入力された入力色信号データを2つの分離画像データs(t)及びs(t)に分離し、各分離画像データと入力色信号データとを、判定部43へ出力する。
判定部43は、図1に示されるように、差分値算出部49及び比較選択部50を有する。
差分値算出部49は、画像分離部48から入力された各分離画像データ及び入力色信号データに基づいて、各分離画像データと入力色信号データとの一致度を示す差分値J及びJをそれぞれ算出して、これら2つの差分値を比較選択部50へ出力する。差分値算出部49は、本実施例では、輝度値に基づいて、差分値の算出を行う。
比較選択部50は、差分値算出部49から入力された2つの差分値J及びJを比較して、小さい差分値に対応する分離画像データを、原稿13の表面の画像データ、即ち表面画像データs(t)として、補正部44へ出力する。
補正部44は、比較選択部50から入力された表面画像データs(t)に対して、種々の画像処理を施して、補正画像データs´(t)を生成し、該補正画像データを生成部45へ出力する。
生成部45は、補正部44から入力された補正画像データを、プリンタ12に対応するページ記述言語(Page Description Language;PDL)により変換して、1ページ分のページ画像データを生成し、印刷部46へ出力する。
印刷部46は、プリンタ12(図2)を含み、生成部45から入力されたページ画像データに基づいて、原稿13の表面の画像を記録媒体14に形成して、印刷する。
次に、本実施例のコピー機10の動作について、説明する。
本実施例では、黒色色材のみにより両面に画像が形成されたモノクロの原稿13を例に、コピー機10が、該原稿13の読取面の画像を読み取って画像データを取得し、該画像データから裏写りを除去した後、記録媒体14上に画像を形成する補正複写処理の流れについて、説明を行う。
図4は、本発明に係るコピー機の実施例1における補正複写動作を示すフローチャート(その1)であり、図5は、本発明に係るコピー機の実施例1における補正複写動作を示すフローチャート(その2)である。
コピー機10による補正複写処理の開始に先立ち、オペレータが、スキャナ11の載置台カバー17を開けて、載置台16の上に原稿13を、読取面が載置台16に当接するように下向きに載置し、載置台カバー17を閉じる。
原稿13が載置されると、スキャナ11において、原稿検出センサ18が、該原稿13の載置を検出して、メイン制御部28に通知する。
メイン制御部28は、原稿検出センサ18からの通知に基づき、操作パネル部20を制御して、オペレータに処理を選択させるための図示しない選択画面を、表示パネル24に表示する。
そして、オペレータが、操作ボタン21を操作して、選択画面上で補正複写処理を選択した後、開始ボタン22を押下すると、補正複写処理の実行を指示する補正複写指示が、操作部31からメイン制御部28に入力される。
この補正複写指示の入力に基づき、メイン制御部28が、コピー機10による補正複写処理を開始する。モータ部29が、メイン制御部28の制御に基づき、イメージセンサ19を駆動すると、イメージセンサ19が、載置台16の下方を走行しながら、原稿13の読取面の画像を読み取って、RGBの各入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる入力色信号データを取得する。イメージセンサ19は、読取面の画像をラスタスキャンして、各画素に対応する色信号値を、入力色信号r(t)、g(t)、b(t)として取得し、メイン制御部28を介してRAM25に格納する。そして、入力部41により、これらの入力色信号からなる入力色信号データが、分離部42へ入力される(ステップS101)。
分離部42へ入力色信号データが入力されると、係数算出部47が、各混合係数aの算出を行う(ステップS102)。そして、画像分離部48が、該混合係数aに基づき各分離係数wを算出し(ステップS103)、該分離係数wに基づいて、入力色信号データを2つの分離画像データs(t)及びs(t)に分離する(ステップS104)。
以下に、分離部42による混合係数aの算出処理(ステップS102)、分離係数wの算出処理(ステップS103)及び入力色信号データの分離処理(ステップS104)について、詳しく説明する。
入力部41により入力される各入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる入力色信号データと、分離部42により分離される分離画像データs(t)及びs(t)との関係式は、混合係数ar1、ar2、ag1、ag2、ab1及びab2を用いて、(1)式のように表される。
Figure 0004887320
ここで、入力色信号データをX(t)=[r(t),g(t),b(t)]と記し、分離された両面の分離画像データを、両面画像データs(t)=[s(t),s(t)]と表す。ただし、添字Tは行列の転置を示す。また、混合係数ar1、ar2、ag1、ag2、ab1、ab2を成分とする行列Aを、以下、混合行列と称する。
分離画像データs(t)及びs(t)は、何れか一方が原稿13の表面画像を示す表面画像データに対応し、他方が裏面画像を示す裏面画像データに対応する。混合行列Aは、両面画像データS(t)を混合して、入力色信号データX(t)を生成する行列であり、各混合係数aは、RGBそれぞれの波長において、原稿13の裏面画像が裏写りして、読取面の表面画像に混ざる程度を表す数値である。即ち、混合係数aは、物理的には原稿13の透過率と同等の意味を有する。
本実施例のコピー機10では、分離部42は、既知情報である入力色信号r(t)、g(t)、b(t)に基づいて、混合行列Aの逆行列となる分離行列W=A−1を算出する。ここで、添字−1は逆行列を示す。分離行列Wは、6つの分離係数wr1、wr2、wg1、wg2、wb1及びwb2を成分とする2×3の行列であり、この分離行列Wを用いて、(1)式を(2)式のように書き換えることができる。
Figure 0004887320
分離部42は、各分離係数wを算出して、3つの入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる入力色信号データX(t)を、2つの分離画像データs(t)及びs(t)に分離する。分離部42は、この入力色信号データX(t)から分離画像データs(t)及びs(t)を分離するに際して、分離画像データs(t)及びs(t)の統計的独立性を仮定する。ここで、統計的独立性とは、各変数や事象の間に統計的な関連性が無いことを意味する。即ち、分離画像データs(t)及びs(t)の統計的独立性とは、原稿13の表面画像データと裏面画像データとの間における統計的独立性であり、例えば、表面画像データの取得が裏面画像データの生起確率に影響を及ぼさないことを意味する。分離部42は、このような統計的独立性を仮定することにより、各混合係数a及び分離係数wと、分離画像データs(t)及びs(t)とを、独立成分分析の手法を用いて推定可能となる。
独立成分分析のアルゴリズムとして、本実施例では、J.F.Cardoso and A.Souloumiac,“Blind beamforming for non Gaussian signals”,IEEE Proceedings F,140(6):pp.362−370,December,1993.に説明されるJADE(Joint Approximate Diagonaloization of Eigenmatrices)の手法を適用する。
なお、独立成分分析に適用可能なアルゴリズムは、上記したJADEに限定されない。例えば、相互情報量最小化やエントロピー最大化等、様々な手法を適用可能である。
ここで、まず、図4のステップS102で実施される混合係数aの算出処理の流れについて、図6に沿って説明する。
図6は、本発明に係るコピー機の係数算出動作を示すフローチャートである。
コピー機10の分離部42において、係数算出部47は、まず、入力色信号データX(t)に対して、球状化と称される前処理を行って、球状化色信号データX´´(t)に変換する(ステップS201)。ここで、球状化処理とは、X´´(t)の算術平均が0になり、且つX´´(t)の共分散行列が単位行列となるように、入力色信号データX(t)を球状化信号データX´´(t)に変換する処理であり、入力色信号データX(t)の各成分を無相関化する処理に相当する。
係数算出部47は、まず、算術平均を0にすべく、(3)式に基づいて、入力色信号データX(t)を変換色信号データX´(t)に変換する。
Figure 0004887320
ここで、(4)式で示される算術記号は、任意の関数Y(t)の算術平均を表す。
Figure 0004887320
つまり、変換色信号データX´(t)は、(3)式に示されるように、入力色信号データX(t)から該入力色信号データX(t)の算術平均Xを減算して得られ、その算術平均は、(5)式で示されるように、0となる。
Figure 0004887320
続いて、係数算出部47は、変換色信号データX´(t)の共分散行列Bを、(6)式に基づき求める。
Figure 0004887320
次に、係数算出部47は、上記した共分散行列Bの固有値を算出し、これらの固有値を対角成分に持つ対角行列Dと、前記した各固有値に対応する固有ベクトルを列ベクトルに持つ行列Vとを導出する。このとき、各行列D及びVは、(7)式の関係を満たす。
Figure 0004887320
本実施例では、係数算出部47は、行列Bの3つの固有値b≧b≧bのうち、2つの固有値b及びbを選択して、2×2の対角行列Dを導出すると共に、これら2つの固有値b及びbに対応する各固有ベクトルに基づき、2×3の行列Vを導出する。
そして、係数算出部47は、上記のように導出された行列D及びVを用いて、変換色信号データX´(t)を(8)式に基づき変換し、球状化信号データX´´(t)を導出する。
Figure 0004887320
但し、D1/2は、行列Dの対角成分d及びdに対して、それぞれ、d 1/2及びd 1/2の演算を行うことを示す。また、(8)式は、3×2の行列U=D−1/2を用いて、(9)式のように書き換えることも可能である。
Figure 0004887320
このように、係数算出部47は、入力色信号データX(t)=[r(t),g(t),b(t)]を球状化して、球状化色信号データX´´(t)=[x´´(t),x´´(t)]に変換する。この球状化色信号データX´´(t)の導出過程において、係数算出部47は、共分散行列Bの3つの固有値から2つを選択することにより、3つの信号を有する変換色信号データX´(t)=[x´(t),x´(t),x´(t)]から2つの信号を持つ球状化色信号データX´´(t)=[x´´(t),x´´(t)]への変換を行う。これは、3つの入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる入力色信号データX(t)=[r(t),g(t),b(t)]から、2つの信号、即ち分離画像データs(t)及びs(t)を分離するための前処理である。
なお、3つの固有値を全て利用して、3つの信号を有する球状化色信号データに変換することも可能である。この場合、分離部42は、入力色信号データX(t)を、統計的に独立な3つの分離画像データs´(t)、s´(t)及びs´(t)に分離することとなる。
上記した球状化処理(ステップS201)が完了すると、係数算出部47は、次に、球状化処理により得られた球状化色信号データX´´(t)=[x´´(t),x´´(t)]に対する4次のクロスキュムラントを、(10)式に基づき算出する。
Figure 0004887320
但し、(10)式に含まれる各記号は、(11)式の関係を満たす。
Figure 0004887320
また、(12)式で表される算術記号は、任意の関数Y(t)の期待値を表す。
Figure 0004887320
本実施例では、係数算出部47は、(13)式に示されるように、期待値を算術平均で代用して、上記した(10)式の算出を行う。
Figure 0004887320
続いて、係数算出部47は、任意の数r=1,・・・,Rに対して、行列M=(mijを、(14)式のように設定する(ステップS203)。
Figure 0004887320
この行列Mを、以下、相関関数行列と称する。但し、eは、(15)式に示されるように、k成分のみが1となる単位ベクトルである。
Figure 0004887320
次に、係数算出部47は、設定された相関関数行列Mを用いて、(16)式に示されるように、縮約された4次のクロスキュムラントの行列C(M)を算出する(ステップS204)。
Figure 0004887320
そして、係数算出部47は、r=1,・・・,Rに対して算出された4次のクロスキュムラントの各行列C(M)を同時に対角化可能な直交行列Pを導出する(ステップS205)。本実施例では、係数算出部47は、Jacobi法に基づいて、2×2の直交行列Pを算出する。
続いて、係数算出部47は、算出された直交行列Pに、(9)式に含まれる3×2の行列Uの逆行列U−1を乗じて、(17)式に示されるように、混合行列Aを算出し、各混合係数aを推定する(ステップS206)。
Figure 0004887320
そして、係数算出部47は、各混合係数aを画像分離部48へ出力する。コピー機10における係数算出処理が終了する。
上記のように、独立成分分析により各混合係数aが推定される。
図4に戻って、係数算出部47から各混合係数aの推定値が入力されると、画像分離部48は、各分離係数wを算出する(ステップS103)。画像分離部48による分離係数wの算出処理は、以下のように実施される。
まず、画像分離部48は、行列W´を(18)式に基づき導出する。
Figure 0004887320
続いて、画像分離部48は、この行列W´を正規化して、(2)式を満たす分離行列Wを算出する。ここで、正規化とは、行列Wの各行方向に対する列成分の和が1になるようにすることを意味する。
このように、各分離係数wからなる分離行列Wが算出され、各分離係数wが推定される(ステップS103)。続いて、画像分離部48は、算出された各分離係数wに基づいて、入力色信号データX(t)を、2つの分離画像データs(t)及びs(t)に分離する(ステップS104)。画像分離部48は、(2)式に基づいて各分離画像データs(t)及びs(t)を算出し、算出された分離画像データs(t)及びs(t)と、入力色信号データX(t)とを、判定部43へ出力する。
なお、本実施例では、画像分離部48は、入力色信号データを、6つの分離係数wに基づいて、2つの分離画像データs(t)及びs(t)に分離しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、係数算出部47により9つの混合係数を算出することにより、画像分離部48は、9つの分離係数を算出して、入力色信号データを3つの分離画像データに分離することも可能である。また、入力色信号データに含まれる3つの入力色信号r(t)、g(t)、b(t)のうち、2つを選択的に用いて、2つの分離画像データに分離する構成をとることも可能である。
次に、判定部43において、差分値算出部49が、各分離画像データs(t)及びs(t)と、入力色信号データX(t)との一致度を評価すべく、差分値J及びJを算出し、算出された各差分値J及びJを比較選択部50へ出力する(ステップS105)。
原稿13から読み取られた画像データ、即ち入力色信号データX(t)は、通常、その大部分が表面画像データからなる。これは、裏面画像データが裏写りして表面画像データに混ざる程度がそれほど大きくないためである。したがって、判定部43は、入力色信号データX(t)との一致度が高い分離画像データを、表面画像データであると判定する。
差分値算出部49は、各分離画像データs(t)の入力色信号データX(t)との一致度を評価するための差分値として、J(i=1,2)を、入力色信号データX(t)の輝度値と各分離画像データs(t)の輝度値とに基づいて、(19)式に示されるように算出する(ステップS105)。
Figure 0004887320
ここで、F(t)(j=1〜3)は、入力色信号データX(t)の各成分、即ち入力色信号r(t)、g(t)、b(t)に対応する輝度値を表す。即ち、F(t)は画像中の画素tにおけるR輝度値を表し、F(t)=r(t)である。また、F(t)は画素tにおけるG輝度値を表し、F(t)=g(t)である。更に、F(t)は画素tにおけるB輝度値を表し、F(t)=b(t)である。
また、G(t)は、画像分離部48により分離された各分離画像データs(t)の画素tにおける輝度値を表し、G(t)=s(t)(i=1,2)である。
そして、比較選択部50は、差分値算出部49から各差分値J及びJが入力されると、これらの差分値J及びJを比較して、大小を判断する(ステップS106)。差分値Jが差分値Jよりも小さいと判断すると、比較選択部50は、差分値Jに対応する分離画像データs(t)が表面画像データであると判定し(ステップS107)、s(t)=s(t)を補正部44へ出力する。また、差分値Jが差分値Jよりも小さいと判断すると、比較選択部50は、差分値Jに対応する分離画像データs(t)が表面画像データであると判定し(ステップS108)、s(t)=s(t)を補正部44へ出力する。
補正部44は、表面画像データs(t)が入力されると、該表面画像データs(t)に対して所定の画像処理を施して、補正画像データs´(t)を生成し、該補正画像データs´(t)を生成部45へ出力する(ステップS109)。
補正部44により実行される画像処理としては、例えば、デバイス、即ちスキャナ11に固有の色空間を標準の色空間へ変換する色変換処理や、原稿のスクリーンがコピープリントのスクリーンと干渉することにより生じるモアレの軽減のためのモアレ除去処理、画像中の文字部分の可読性を向上させるためのフォントスムージング処理、輪郭強調処理、明るさ調整処理、コントラスト調整処理等が挙げられる。なお、補正部44により実施される各種画像処理のうち、RGB色信号値の相互関係に非線形な影響を及ぼさない処理については、ステップS102の前に行うことも可能である。
補正部44から補正画像データs´(t)が入力されると、生成部45は、該補正画像データs´(t)を加工して、プリンタ12により印刷可能な1ページ分のページ画像データを生成し、印刷部46へ出力する(ステップS110)。本実施例では、生成部45は、プリンタ12において黒色色材により画像を形成すべく、ページ画像データを生成する。
そして、印刷部46が、入力されたページ画像データに基づいて、記録媒体14に画像を形成して印刷し、印刷結果を出力する(ステップS111)。本実施例では、印刷部46は、黒色色材により原稿13の画像を形成する。これにより、コピー機10における補正複写処理が終了する。
上記のように、スキャナ11により原稿13の読取面の画像が読み取られ、裏写りが除去された後、プリンタ12により記録媒体14への印刷処理が実行される。
以上のように、本実施例のコピー機10は、モノクロ原稿をRGBカラーモードで読み取って得られたRGBの入力色信号データから、互いの統計的独立性を仮定することにより、2つ乃至3つの分離画像データを分離できるので、濃淡情報に依存することなく、的確な画像分離が可能となる。また、画像分離に際して、原稿毎に混合係数及び分離係数を算出するので、様々な種類の原稿に適応的に対応可能となる。更に、これらの分離画像データと入力色信号データとの一致度を評価して、該評価に基づき表面画像データの判定及び出力を行うので、原稿の両面読み取りが不要となり、低コストにより高精度に裏写りを除去可能な装置が実現される。
図7は、本発明の実施例2に係るコピー機の機能構成を示すブロック図である。
本実施例のコピー機60は、カラーバランスを算出するためのカラーバランス算出部61と、カラーバランスを調整するためのカラー調整部62とが追加される構成が、実施例1とは異なる。
なお、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
コピー機60は、図7に示されるように、入力部63、分離部42、判定部64、カラーバランス算出部61、カラー調整部62、補正部65、生成部66及び印刷部67を含んで構成される。
入力部63は、イメージセンサ19(図2)により取得されたr(t)、g(t)、b(t)の各入力色信号からなる入力色信号データX(t)を、分離部42及びカラーバランス算出部61へ出力する。
判定部64は、図7に示されるように、差分値算出部49及び比較選択部68を有し、比較選択部68は、表面画像データs(t)をカラー調整部62へ出力する。
カラーバランス算出部61は、入力部63から入力された入力色信号r(t)、g(t)、b(t)に基づいて、入力色信号データX(t)に占める各入力色信号の比率を示す比率情報としてのカラーバランス値を算出し、カラー調整部62へ出力する。カラーバランス算出部61は、本実施例では、入力色信号データX(t)におけるR輝度値及びG輝度値の比率を示すカラーバランス値krgと、R輝度値及びB輝度値の比率を示すカラーバランス値krbとを算出する。
カラー調整部62は、色調整部として、カラーバランス算出部61から入力された各カラーバランス値krg及びkrbに基づいて、比較選択部68から入力された表面画像データs(t)に対するカラーバランス調整処理を行って、調整画像データS(t)を生成し、補正部65へ出力する。
補正部65は、カラー調整部62から入力された調整画像データS(t)に対して、種々の画像処理を施して、補正画像データS´(t)を生成し、生成部45へ出力する。
生成部66は、補正部65から入力された補正画像データS´(t)を、プリンタ12に対応するページ記述言語(Page Description Language;PDL)により変換して、1ページ分のページ画像データを生成し、印刷部67へ出力する。
印刷部46は、プリンタ12(図2)を含み、生成部66から入力されたページ画像データに基づいて、記録媒体上に画像を形成して、印刷を行う。
次に、本実施例のコピー機60の動作について、図8及び図9に沿って説明する。
図8は、本発明に係るコピー機の実施例2における補正複写動作を示すフローチャート(その1)であり、図9は、本発明に係るコピー機の実施例2における補正複写動作を示すフローチャート(その2)である。
本実施例では、単色の色材のみで両面に画像が形成された単色原稿を例に、コピー機60による補正複写処理の流れについて、説明を行う。
コピー機60において、入力部63は、イメージセンサ19が単色の原稿の読取面を読み取って取得した各入力色信号r(t)、g(t)、b(t)を、分離部42及びカラーバランス算出部61へ出力する(ステップS301)。ここで、単色の色材としては、実施例1で使用された黒色色材に加えて、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー等の色味を有する色材がある。
分離部42は、入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる入力色信号データX(t)を入力されると、まず、係数算出部47が、独立成分分析により各混合係数aを算出する(ステップS103)。そして、画像分離部48が、該混合係数aに基づき各分離係数wを算出し(ステップS103)、該分離係数wに基づいて、入力色信号データX(t)を2つの分離画像データs(t)及びs(t)に分離する(ステップS104)。画像分離部48は、各分離画像データs(t)及びs(t)と、入力色信号データX(t)とを、判定部64へ出力する(ステップS104)。分離部42による係数算出処理及び画像分離処理については、実施例1と同一なので詳しい説明を省略する。
次に、判定部64において、差分値算出部49が、各分離画像データs(t)及びs(t)の輝度値と、入力色信号データX(t)の輝度値とに基づいて、(19)式で表される差分値J及びJを算出する(ステップS105)。差分値算出部49は、算出された各差分値J及びJを比較選択部68へ出力する(ステップS105)。
そして、比較選択部50が、入力された差分値J及びJを比較して、大小を判断し(ステップS106)、小さい差分値に対応する分離画像データを表面画像データと判定し(ステップS107、S108)、該表面画像データs(t)をカラー調整部62へ出力する。
また、カラーバランス算出部61は、入力部63から各入力色信号r(t)、g(t)、b(t)からなる入力色信号データX(t)を入力されると、カラーバランス値krg及びkrbを算出する(ステップS302)。
カラーバランス算出部61は、原稿の色材の色味を示す数値として、カラーバランス値krg及びkrbを(20)式に基づいて算出する。
Figure 0004887320
ここで、F(t)は入力色信号データX(t)の画素tにおけるR輝度値を表し、F(t)=r(t)である。また、F(t)はG輝度値を表し、F(t)=g(t)である。更に、F(t)はB輝度値を表し、F(t)=b(t)である。即ち、カラーバランス値krgは、入力色信号データX(t)の全画素におけるR輝度値とG輝度値との比率の平均値であり、カラーバランス値krbは、R輝度値とB輝度値との比率の平均値である。
カラーバランス算出部61は、算出したカラーバランス値krg及びkrbをカラー調整部62へ出力する。
なお、本実施例では、カラーバランス算出部61は、カラーバランス値として、画像中の全画素における平均値を算出して出力するが、これに限定されない。例えば、色材と原稿媒体との色味の差を考慮して、M推定法やメディアン法等のロバスト推定法により、カラーバランス値を算出することも可能である。
カラー調整部62は、判定部64の比較選択部50から表面画像データs(t)が入力され、カラーバランス算出部61から各カラーバランス値krg及びkrbが入力されると、入力されたカラーバランス値krg及びkrbに基づいて、表面画像データs(t)に対するカラーバランス調整処理を実施する(ステップS303)。
カラー調整部62は、表面画像データs(t)に対して、各カラーバランス値krg及びkrbを用いて、(21)式に示されるようにカラーバランス調整処理を行い、調整画像データS(t)=[Red(t),Green(t),Blue(t)]を生成する。
Figure 0004887320

ここで、Gray(t)は、表面画像データs(t)の画素tにおける輝度値であり、s(t)=[red(t),green(t),blue(t)]とすると、(22)式で表される。
Figure 0004887320
カラー調整部62は、生成された調整画像データS(t)を、補正部65へ出力する。
そして、補正部65が、入力された調整画像データS(t)に対して所定の画像処理を施して、補正画像データS´(t)を生成し、該補正画像データS´(t)を生成部66へ出力する(ステップS304)。補正部65は、例えば色変換処理やモアレ除去処理、フォントスムージング処理、輪郭強調処理、明るさ調整処理、コントラスト調整処理等の画像処理を行って、調整画像データS(t)を補正画像データS´(t)に変換する。
補正部65から補正画像データS´(t)が入力されると、生成部66は、該補正画像データS´(t)を加工して、ページ画像データを生成し、印刷部67へ出力する(ステップS305)。
そして、印刷部67が、入力されたページ画像データに基づいて、単色色材により原稿の画像を記録媒体上に形成して印刷し、印刷結果を出力する(ステップS306)。これにより、コピー機60における補正複写処理が終了する。
上記のように、入力色画像データに基づいてカラーバランス値が算出され、裏写りが除去された表面画像データに対して、該カラーバランス値に基づくカラー調整処理が実行される。
以上のように、本実施例のコピー機60は、原稿の色材のカラーバランス値を算出し、該カラーバランス値に基づいて、表面画像データにおけるRGB色信号値が調整される。したがって、単色原稿の色材に色味が有る場合も、該色味を反映可能となるので、好適な出力結果を得ることができる。
上記した各実施例では、本発明をデジタル複合機に適用した場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像処理装置として、イメージスキャナやデジタルカメラ等を採用することも可能である。この場合、画像処理装置は、取得した画像データから裏写りを除去して、電子データを出力する。
また、画像処理装置として、入力された画像データに対して裏写り除去を行って、電子データを出力するパーソナルコンピュータを採用することも可能である。
本発明の実施例1に係るコピー機の機能構成を示すブロック図である。 本発明に係るコピー機の外観図である。 本発明に係るコピー機の要部構成を示す図である。 本発明に係るコピー機の実施例1における補正複写動作を示すフローチャート(その1)である。 本発明に係るコピー機の実施例1における補正複写動作を示すフローチャート(その2)である。 本発明に係るコピー機の係数算出動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るコピー機の機能構成を示すブロック図である。 本発明に係るコピー機の実施例2における補正複写動作を示すフローチャート(その1)である。 本発明に係るコピー機の実施例2における補正複写動作を示すフローチャート(その2)である。
符号の説明
10、60 コピー機
11 スキャナ
12 プリンタ
41、63 入力部
42 分離部
43、64 判定部
44、65 補正部
47 係数算出部
48 画像分離部
49 差分値算出部
50、68 比較選択部
61 カラーバランス算出部
62 カラー調整部

Claims (11)

  1. 色の原稿の画像データを、RGBの複数の色信号により読み取り、該色信号を入力色信号データとして入力する入力部と、
    前記読み取った複数の色信号からなる前記入力色信号データに基づいて、読み取った原稿の透過率を算出し、該算出した透過率に基づき該入力色信号データを、統計的に独立な複数の分離画像データに分離する分離部と、
    前記入力色信号データと各前記分離画像データとの一致度を評価する評価部を有し、該評価に基づき、分離された各前記分離画像データのうち、何れかの前記分離画像データを前記原稿の表面に対応する表面画像データとして判定する判定部と、
    前記表面画像データに対応する分離画像データを、出力色信号データとして出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定部は、前記入力色信号データと各前記分画像データとの差分値をそれぞれ算出する差分値算出部と、算出された各前記差分値を比較して、最小となる差分値を選択する比較選択部とを有し、選択された前記差分値に対応する前記分離画像データを表面画像データと判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記分離部は、
    前記入力色信号データを球状化処理により球状化色信号データに変換し、
    該変換した球状化色信号データに対する4次のクロスキュムラントを算出し、
    予め設定された相関関数行列に基づき、前記4次のクロスキュムラントの行列を算出し、
    前記算出した4次のクロスキュムラントの各行列を同時に対角化する直交行列を算出、
    前記算出した直交行列に基づき混合行列を算出し、
    前記算出した混合行列から混合係数が示す前記透過率を算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記分離部は、
    独立成分分析により複数の分離係数が示す透過率を算出する分離係数算出部と、
    算出された各前記透過率に基づいて、前記入力色信号データを各前記分離画像データに分離する画像分離部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記入力部により入力された前記入力色信号データにおける各色信号の比率を示す比率情報をそれぞれ算出する比率算出部と、
    算出された各前記比率情報に基づいて、前記出力色信号データの色調整を行って、補正画像データを生成する色調整部と、
    を更に備え、
    前記出力部は、生成された前記補正画像データを出力する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記色調整部は、ロバスト推定法により前記色調整を行うことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記色調整部は、M推定法により前記色調整を行うことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記色調整部は、メディアン法に基づき前記色調整を行うことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 前記入力部は、前記原稿から前記画像データを取得する取得部からなることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  10. 前記取得部は、デジタルカメラからなることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記取得部は、イメージスキャナからなることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
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