JP4885448B2 - 放射性医薬品製剤(radiopharmaceuticalformulations) - Google Patents

放射性医薬品製剤(radiopharmaceuticalformulations) Download PDF

Info

Publication number
JP4885448B2
JP4885448B2 JP2004500926A JP2004500926A JP4885448B2 JP 4885448 B2 JP4885448 B2 JP 4885448B2 JP 2004500926 A JP2004500926 A JP 2004500926A JP 2004500926 A JP2004500926 A JP 2004500926A JP 4885448 B2 JP4885448 B2 JP 4885448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition according
chemical formula
radiopharmaceutical
diluent
compound represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004500926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005526116A (ja
Inventor
チェン,ジャンチン
リンダー,カレン
ワン,ナンナン
カグノリーニ,アルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bracco Imaging SpA
Original Assignee
Bracco Imaging SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bracco Imaging SpA filed Critical Bracco Imaging SpA
Publication of JP2005526116A publication Critical patent/JP2005526116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4885448B2 publication Critical patent/JP4885448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/08Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/0474Organic compounds complexes or complex-forming compounds, i.e. wherein a radioactive metal (e.g. 111In3+) is complexed or chelated by, e.g. a N2S2, N3S, NS3, N4 chelating group
    • A61K51/0478Organic compounds complexes or complex-forming compounds, i.e. wherein a radioactive metal (e.g. 111In3+) is complexed or chelated by, e.g. a N2S2, N3S, NS3, N4 chelating group complexes from non-cyclic ligands, e.g. EDTA, MAG3
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/08Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins
    • A61K51/088Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins conjugates with carriers being peptides, polyamino acids or proteins

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

本願は,2002年5月3日に出願された米国特許出願第60/377454号の一部継続出願である。
本発明は,放射性核種キレート剤を含む放射性医薬品製剤(formulations for radiopharmaceuticals)に関する。
ターゲットされた(targeted)放射性医薬品は,診断対象の画像を改善し,また,治療用の放射性同位体を人体内の部位に選択的に結合あるいは局在化させることにより,対象の部位に伝達する。様々な診断や治療の処置のために,金属放射性核種に結合し,かつ,ターゲティング分子に連結されるキレート剤が,様々な成功の度合いで使用されてきた。このようなキレート剤は,しばしば,4つ以上のドナー原子を取り込んだ部分を有している。かかるドナー原子は,高い親和力を有する放射性核種結合に好適な5員環あるいは6員環を形成する。画像診断剤(diagnostic
imaging agents)に使用される典型的な金属放射性核種は,下記金属の様々な塩化物,酸化物または窒化物中に,99mTc,64Cu,67Cu,97Ru,109Pd,198Au,199Au,111Inを含む。放射線治療の処置に使用される典型的な金属放射性核種は,下記金属の様々な塩化物,酸化物または窒化物中に,186Re,188Re,111In,166Ho,105Rh,149Pm,153Sm,177Lu,90Y,203Pb,212Pb,および212Biを含む。複数のタイプの分子は,ターゲッティング分子として使用されてきた。かかるターゲティング分子は,モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体およびこれらの断片,タンパク質およびペプチド,特に細胞表面のレセプタに特異的に結合可能なもの(一般にレセプタ結合リガンド(receptor-binding
ligands)と呼ばれる)を含んでいる。ペプチドや,タンパク質に基づくターゲティング剤(targeting agents)を標識化(labeling)するとき,キレート剤も理想的にはペプチドに基づくものであるので,キレート剤とターゲティング分子との複合体(conjugate)は,ペプチド合成技術を用いて合成され得る。例えば,米国特許第5,662,885号明細書,同第5,780,006号明細書および同第5,976,495号明細書(これらの文献は,それぞれ,引用により本明細書にそのまま取り込まれている)には,金属放射性核種と結合させるキレート剤が開示されている。かかるキレート剤は,診断対象や治療対象の人体の部位に局在化可能なターゲティング剤に結合され得る。また,このキレート剤は,例えば,99mTcや186/188Reのオキソイオン,ジオキソイオンおよびニトリドイオンに結合可能なN3S立体配置を有するように構造上設計されたペプチド類似体(peptide
analogs)である。さらに,Tcや他の診断用放射性核種および治療用放射性核種の同位体をキレート化するペプチド核が知られている;この研究のほとんどは,NH2CHRCOOH型の天然アミノ酸由来のペプチドを使用することに着目されてきた。
診断画像における多くの利点にもかかわらず,この分野においては,日常的に,多くの障害に遭遇する。重要な問題の一つは,ターゲットされた放射性医薬品の製造のために有用な製剤の開発である。しばしば遭遇する一つの問題は,所望の複合物の高い収率を保証するために,多くの製剤が,ターゲットされた製剤の製造のための反応において,高濃度のキレート配位子(chelating ligand)を必要とするということである。この製剤は,有意な量の“遊離”キレート配位子を用いる放射性医薬品の製造を提供する。上記キレート配位子は,放射性金属に対してキレート化されてこなかった。多くの処置にとって,この“遊離”リガンドは好ましくない。それゆえ,この遊離リガンドは,さらなる使用の前に,高圧液体クロマトグラフィ(High
Pressure Liquid Chromatography:HPLC)のようなクロマトグラフィ技術に利用する標識化されたリガンドから分離されなければならない。例えば,作用薬(agonist)のようなキレート剤に付着されるターゲティング分子が存在する場合,および上記ターゲティング分子がターゲットレセプタに結合するときに生物学的活性を示す場合において,この分離はしばしば必要である。このような生物学的活性は,診断用の化合物において,また治療用の化合物においても好ましくない。さらに,放射性核種と複合物を形成していないレセプタ結合リガンドは,ターゲットレセプタで,放射性核種と複合物を形成しているリガンドと競争させてもよい。その結果,放射性核種複合物のターゲティングおよび診断上または治療上の特徴が不十分なものとなる。
図1に示された構造を有するターゲットされた放射性医薬品が例として示されている。この複合体の製造に使用されるリガンド(またはターゲットされたキレート配位子)に結合している複合体を形成していないレセプタ(uncomplexed receptor)は,トリペプチドであるN3Sキレート剤[(N−(Me2)-Gly-Ser-Cys(Acm))を含む。このキレート剤は,Tc(V)Oと複合物を形成し,その形成工程において,アセトアミドメチル(Acm)保護基を失う。そのキレート剤の配列(sequence)は,Gly-アミノ吉草酸のリンカ(linker)を介して,オクタペプチドターゲティング分子であるボンベシン由来のpGlu-Trp-Ala-Val-Gly-His-Leu-Met-NH2のN末端に連結される。それから形成されるこのリガンドとTc複合体の双方は,高い親和力をもってガストリン放出ペプチド(Gastrin
Releasing Peptide:GRP)レセプタと結合することで知られる作用薬である。これは,米国特許第6,200,546号明細書に開示されており,本明細書に引用により全体として取り込まれている。この化合物,例えば,Van
de Wieleら著のEuropean Journal of Nuclear Medicine,Vol27,No.11,2000年,p.1694(本明細書に引用により全体として取り込まれている)に記載されている化合物を使用して行われる臨床研究は,以下のプロトタイプ4−バイアルキットを使用して行われる。2−バイアルのそれぞれに対して,100μgのリガンドを含むバイアルは,それぞれ,0.1mLの塩化スズ(2mM),0.1mLのグルコン酸ナトリウム(60mM),0.3mLの0.9%塩化ナトリウム水溶液中の1850〜2035MBq(50〜55mCi)の99mTcO4 -,および0.5mLの塩化ナトリウム水溶液に添加される。沸騰したオイルバス中で35分経過後,蓄えられた反応混合物は,HPLC系に注入され,標識化されていないペプチドから標識化されたペプチドを分離するために精製され,その後,末端の殺菌が行われる。このような放射性合成(radiosynthesis)からの全般的な収率は30%以下(〜30%)で,精製後の放射化学純度(RCP)は90%超を有している。精製された化合物は,2時間までなら4℃で保存され得る。このような方法は,たとえその化合物の潜在的な臨床の有用性の最初の証拠を提供するのに有用であったとしても,商業的に実行することができない。なぜならば,このような方法は,4−バイアルの凍結したキットを使用し,注入前に余分なリガンドを除去するために,予備のHPLC(すなわち,一般的に核医学に利用できない分析手段)が必要となるからである。そして,上記方法は,末端の殺菌を除いては,殺菌された生成物を提供しないからである。さらに,上記方法は,患者に投薬するために,100mCi超の99mTcO4 -を使用し,溶離剤の発生装置を2時間または2時間未満の時間使用することを必要とし,精製された生成物は,分離後2時間しか使用することができない。
特に,HPLC精製を必要とすることなく,臨床的に使用され得る(例えば,直接注入され得る)本発明の放射性医薬品および他のレセプタが結合しターゲットされた(receptor-binding targeted)放射性医薬品の製造のための製剤を有することは,非常に有利である。本発明は,この必要性および従来における他の問題に取り組んでいる。
本発明による放射性医薬品製剤は,画像診断及び/又は放射線治療に有用であることを特徴とする。ある側面においては,本発明による放射性医薬品製剤は,下記化学式1の構造を有するターゲットされた(targeted)キレート配位子を含むことを特徴とする。
・・・(化学式1)
ここで,上記化学式1において,RおよびRは,互いに無関係に,水素または直鎖型もしくは分岐型である飽和もしくは不飽和の炭素数1〜4のアルキル鎖であってもよい。この場合に,該アルキル鎖は,N,OおよびSからなる群より選択される1または2のヘテロ原子により選択的に置換され(interrupted),かつ,ハロゲン,ヒドロキシル基,アミノ基,カルボキシル基,炭素数1〜4のアルキル基,アリール基およびC(O)Z基からなる群より選択される少なくとも1の置換基により選択的に置換される。
一方,RおよびRは,互いに共同して,ハロゲン,ヒドロキシル基,アミノ基,カルボキシル基,炭素数1〜4のアルキル基,アリール基およびC(O)Z基からなる群より選択される少なくとも1の置換基により選択的に置換された,飽和または不飽和である5員〜8員の複素環を形成してもよい。
また,Rは,水素,−CHOH,−COHまたはt−ブチル基である。
また,Lは,選択的な連結基であり,Zは,ターゲティング分子である。
好ましくは,上記放射性医薬品組成物は,RとRがともにメチルである組成物を含む。より好ましくは,上記放射性医薬品組成物は,RとRがともにメチルでありZがボンベシン類似体である組成物を含み,最も好ましくは,ボンベシン類似体は,引用により全体として本明細書に取り入れられた米国特許第6,200,546号明細書で開示されているような作用薬である。
ターゲットされた放射性医薬品を調製するための多くの従来の組成物とは異なり,本発明の放射性医薬品製剤は,少量のキレート剤とターゲティング分子との複合体(例えば,化学式1で表される化合物)を利用する。実際,好ましい実施形態においては,約2〜約10μgのターゲットされた化学式1のキレート配位子を含む本発明の放射性医薬品製剤が提供される。それゆえ,本発明の放射性医薬品製剤によれば,例えば生物学的活性を有するペプチドの投与の結果生ずる不必要な生物学的活性あるいは生理学的な影響という危険を軽減することができる。
本発明の放射性医薬品製剤は,本明細書で詳細に記載される成分(例えば,還元剤,交換リガンド,安定剤,可溶化剤,希釈剤など)をさらに含んでいてもよい。好ましい実施形態において,本発明の製剤は,化合物1,SnCl2・2H2O,グルコン酸(ナトリウム塩),ゲンチシン酸(ナトリウム塩),エタノール,および選択的にヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン,または薬剤的に受容可能なこれらの塩を含む。
本発明はまた,本発明の放射性医薬品製剤を含むターゲットされた放射性医薬品の製造のためのキット(kits)を含む。好ましいキットは,複合体を形成していないターゲットされたキレート配位子,還元剤,交換リガンド,安定剤,1またはそれ以上のバイアル(vials)中の可溶化剤,および分離バイアル中の希釈剤を含む。本発明の特に好適なキットは,2つのバイアルを含む。第1のバイアルは,化合物1,SnCl2・2H2O,グルコン酸(ナトリウム塩),ゲンチシン酸(ナトリウム塩),および選択的にヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリンを含む。第2のバイアルは,エタノール,および選択的に水及び/又は規定濃度の(normal)生理食塩水を含む。
好適な実施形態において,本発明の放射性医薬品製剤は,再構成(reconstitution)後15分以内に90%以上の放射化学純度(RCP)値を有する。別の好適な実施形態において,本発明の放射性医薬品製剤は,再構成後6時間経過時に90%以上の放射化学純度値を有する。本発明の製剤から製造される放射性医薬品は,あらゆる精製をすることなく,患者(subject)に直接注入されてもよい。さらに,このような放射性医薬品は,室温で製造されてもよい。
本発明の放射性医薬品製剤は,従来の製剤を超える重要な利点を有している。これらの製剤は,従来技術による製剤よりもターゲットされたキレート剤の含量が非常に少ない。実際,本発明の製剤におけるターゲットされたキレート剤の含量は,希釈剤1mL当たり10μg以下である。好ましくは,本発明の放射性医薬品製剤は,ターゲットされたキレート剤を希釈剤1mL当たり5μg以下含む。最も好ましくは,本発明の放射性医薬品製剤は,希釈剤1mL当たり約4μgのターゲットされたキレート剤を含む。このとき,再構成物の総体積は,約0.5mL〜約1mLであり,最も好ましくは,1.0mLである。特に,本発明は,いかなる精製をすることなく,製造され,患者に投与され得る放射性医薬品組成物を提供する。さらに,本発明の放射性医薬品組成物は,製造(すなわち,再構成)後約15分経過後に,90%以上の放射化学純度(RCP)を有する。本発明の最も好ましい放射性医薬品組成物は,製造後約6時間経過時においても,90%以上のRCPを有する。
本発明の放射性医薬品組成物を再構成するのに使用される希釈剤は,水,規定濃度の生理食塩水及び/又はエタノールの任意の組み合わせである。好ましくは,上記希釈剤は,水と規定濃度の生理食塩水とエタノールとの混合物であり,このとき,エタノールの濃度範囲は約20%〜約40%(v/v)であり,最も好ましくは約30%である。再構成後の本発明の製剤のpHは,2.8〜4.0であり,最も好ましくは,pHが約3.0である。
本発明の放射性医薬品は,(酸化状態の)放射性核種を還元状態の放射性核種に還元することが可能な還元剤を用いる反応により製造されてもよい。ここで,還元状態の放射性核種は,例えば,スズ源,水素化ホウ素ナトリウム,Cu(I)塩,ホルムアミジンスルフィン酸などのようなリガンドに配位することができる。好ましい還元剤は,例えば,塩化スズ,フッ化スズ,スズの酒石酸塩などのようなスズの塩である。このうち最も好ましいものは,塩化スズ(SnCl2・2H2O)である。還元剤は,約20〜約60μg/mL,最も好ましくは,約40μg/mLの濃度で含まれる。
本発明の製剤は,好ましくは,マルトース,アスコルビン酸,ゲンチシン酸,または薬剤的に受容可能なこれらの酸の塩から選択される1またはそれ以上の安定剤を含む。このうち最も好ましいものは,ゲンチシン酸のナトリウム塩である。この試薬は,好ましくは,約10〜約25mg/mL,最も好ましくは,20mg/mLの濃度で含まれる。
本発明の製剤には,所望のターゲットされたキレート配位子にキレート化するまでの間,一部還元された酸化状態にあるTcの安定化を補助するために,好ましくは,交換リガンドが含まれる。このような交換リガンドは,例えば,ゲンチシン酸,グルコン酸塩,またはグルコヘプトン酸塩,または薬理学的に受容可能なこれらの化合物の塩を含むことができる。このうち最も好ましいものは,グルコン酸ナトリウムである。交換リガンドは,約1〜約3mg/mL,最も好ましくは,1.3mg/mLの濃度で含まれる。
本発明の製剤には,バイアルから放射活性の回復の改善を補助するために,選択的に界面活性剤が含まれる。このような界面活性剤は,非イオン性,カチオン性,アニオン性,および双性イオン性の界面活性剤を含むことができる。双性イオン性の界面活性剤としては,例えば,ドデシル硫酸ナトリウム,N−ドデシルスライン(sulaine),Tween80(商標),臭化セチルトリメチルアンモニウム,シクロ−n−メチル−β−D−マロサイド(malloside)およびn−ヘキシル−β−D−グルコピラノシドがある。非イオン性界面活性剤として特に好ましいものは,シクロ−n−メチル−β−D−マロサイドおよびn−ヘキシル−β−D−グルコピラノシドがある。界面活性剤は,約5〜100mg/mL,特に好ましくは約100mg/mLの範囲の量で含まれる。
画像診断剤に使用される典型的な金属放射性核種は,下記金属の様々な塩化物,酸化物または窒化物中に,99mTc,64Cu,67Cu,97Ru,109Pd,198Au,199Au,111Inを含む。放射線治療の処置に使用される典型的な金属放射性核種は,下記金属の様々な塩化物,酸化物または窒化物中に,186Re,188Re,111In,166Ho,105Rh,149Pm,153Sm,177Lu,90Y,203Pb,212Pb,212Biおよび放射活性のアクチニド,さらに放射活性のランタニドを含む。本発明に係る放射性医薬品の製造に使用される好適な放射性同位体は,テクネチウムやレニウム(例えば,94Tc,99mTc,186Re,188Re)の同位体である。最も好ましくは,使用される同位体は,過テクネチウム酸塩,99mTcO4 -としての99mTcである。約5〜約100mCiの99mTc,最も好ましくは,約20〜約40mCiの99mTcが加えられ得る。
本発明の放射性医薬品製剤は,室温〜100℃の間の任意の温度で放射性同位体を用いて再構成される放射性医薬品を製造するために使用され得る。室温で製造される場合には,最適な反応時間は,約10〜約60分であり,より好ましくは約15〜30分であり,最も好ましくは約15分である。100℃に加熱して製造される場合には,所望の複合体(90%超のRCPを有するもの)の最適な収率は,キットが約5分〜約30分,最も好ましくは約5分〜約15分間加熱される場合に得られる。
本発明の製剤においては,例えばシクロデキストリン(例えば,α−,β−もしくはγ−シクロデキストリン,またはヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン)のような可溶化剤を選択的に含めてもよい。γ−シクロデキストリンが好ましく,ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリンが最も好ましい。シクロデキストリンの濃度は,約0.1〜約10mg/mL,好ましくは約2.5〜約5mg/mLである。
図1に示したように,本発明の放射性医薬品は,2つまたは3つの(分子内の)領域を有する。具体的には,放射性金属キレート化部分またはキレート化核(cherating core),リンカまたは連結基(存在する場合)およびレセプタ結合部位またはターゲティング分子である。リンカが存在するとしないとにかかわらず,キレート化部分とターゲティング分子はともに,キレート配位子として言及される場合もある。本発明の放射性医薬品製剤を製造するために好ましいリガンドである化合物1は,以下の構造を有している。
・・・(化合物1)
化合物1のトリフルオロ酢酸塩および酢酸塩の合成は,実施例1に記載されている。実施例2には,99mTcとの複合体が形成された化合物1の製造について記載されている。実施例3では,このキレート核の構造を修飾すること(modifying)により,キレート核,すなわちリガンドのNMe2-Gly-Ser-Cys部分の影響が検討されている。特に,化合物2〜4は,キレート化核のRCPに与える影響を検討するための実験の一部として合成されている。
・・・(化合物2)
・・・(化合物3)
・・・(化合物4)
実施例3に記載され,表3に示された結果は,化合物1を含む放射性医薬品製剤は,化合物2〜4を含む製剤と比較して優れたRCP(すなわち,90%超)を示すということを立証している。
実施例4には,本発明の放射性医薬品製剤の製造のためのキット,および化合物1のテクネチウム複合体を製造するために上記キットを使用する一実施形態について記載されている。実施例5〜12には,希釈剤のエタノールよりもむしろ界面活性剤を使用した放射性医薬品化合物の合成および比較試験について記載されている。
(ターゲティング分子)
レセプタまたは与えられたターゲット細胞群と結合している他の受容性部分と,特異的に結合または反応により結合もしくは複合物を形成するあらゆる分子は,本発明の放射性医薬品製剤におけるターゲティング分子として使用され得る。この細胞反応性分子(cell reactive molecule)は,結合または局在化されようとする細胞郡と結合,複合化または反応する任意の分子であり得る。ここで,金属放射性核種キレート化部分(metal
radionuclide chelation moiety)は,連結基を介して上記細胞反応性分子と選択的に連結される。細胞反応性分子は,該分子が反応する特定のターゲット細胞群に放射性医薬品を伝達するように作用する。ターゲティング分子は,例えば,ステロイド,炭水化物,レクチンまたは小さなペプチド結合を有しない分子のように,ペプチド結合を有していなくてもよい。ターゲティング分子はまた,例えば,モノクローナル抗体,ポリクローナル抗体またはこれらの断片のような抗体であってもよい。好ましくは,ターゲティング分子は,ペプチド,ペプチドの模倣物(peptide
mimetic)またはペプトイド(peptoid)である。最も好ましくは,ターゲティング分子はペプチドである。ターゲティング分子として有用なペプチドは,ボンベシン,ガストリン,ガストリン放出ペプチド,トランスフェリン,上皮成長因子(EGF),血小板由来成長因子,TGF−αおよびTGF−βのような腫瘍化成長因子(TGF),未知成長因子(VGF),インスリン,インスリン様成長因子IおよびII,ウロテンシンIIペプチドおよびその類似体,NP−Yペプチド,オクトレオチド,デプレオチド(depreotide),ヴァプレオチド(vapreotide),血管作用性小腸ペプチド(VIP),コレシストキニン(CCK),インスリン様成長因子(IGF),血管形成において上方制御されたVEGFレセプタ(例えば,KDR,NP−1など)のようなペプチドターゲティングレセプタ,RGD含有ペプチド,メラノサイと刺激ホルモン(MSH),ニューロテンシン,カルシトニン,抗腫瘍性抗体の相補性決定領域由来のペプチド,グルタチオン,YIGSR(例えば,P483Hのような,血小板因子−4(PF-4)のヘパリン結合領域やリジン豊富な配列を含む,白血球結合活性ペプチド(leukocyte-avid
peptide),心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP),β−アミロイドペプチド,δ−オピオイド拮抗剤(例えば,ITIPP(psi)),アネキシン−V,エンドセリン,IL-1/IL-1ra,IL-2,IL-6,IL-8,ロイコトリエンB4(LTB4),走化性ペプチド(例えば,N−ホルミル−メチオニル−ロイシル−フェニルアラニン−リジン(fMLFK),GP
IIb/IIIaレセプタ拮抗剤(例えば,DMP444),上皮成長因子,ヒト好中球エラスターゼ阻害剤(EPI-HNE-2,HNE2,およびHNE4),プラスミン阻害剤,抗菌性ペプチド,アプチサイド(apticide)(P280),P274,トロンボスポンジンレセプタ(TP-1300のような類似体を含む),ビチスタチン(bitistatin),脳下垂体アデニルシクラーゼI型レセプタ(PAC1),ならびに上記ペプチドの類似体および保存的な置換を含む。
好ましい実施形態において,本発明の放射性医薬品製剤に使用されるターゲティング分子は,生物学的に活性なペプチドである。本発明の最も好ましい実施形態は,ガストリン放出ペプチドレセプタ(GRP-r),および特に例えば米国特許第6,200,546号明細書に開示されたような作用薬であるボンベシン類似体に結合しているペプチドを含む。このようなペプチドの例は,表1に示されている。他のボンベシン類似体,断片または模倣型ペプチド(peptidemimetics)もまた,ターゲティング分子として使用されてもよい。例えば,Nac-BBN[7-14]は,ナノモル結合親和力を保持し,かつ,生物学的活性を誘発する最低限の断片として認識されてきた。しかしながら,ボンベシン7−14アミノ酸の結合領域(例えば,L-Gly11にとってのD-Ala11,あるいはL-Trp8にとってのD-Trp8)中には2,3の特異的なアミノ酸置換体がある。かかる結合領域は,結合親和力を低下させることなく,あるいは作用薬から拮抗薬に化合物を変更することなく,形成されうる。例えば,BBN-14の位置でのメチオニン(Met)の存在は,この残留物の除去が一般的に拮抗薬的特性を与える間は,一般的に,作用薬的特性を与えるであろう[R.Cambleら著,Life
Science(1989年)45(17),p.1521〜7]。
さらに,可溶化基やリンカがボンベシンの7−14アミノ酸残留物のN末端に付着されてキレート化する際に,多様な官能性に対する耐性がある。ボンベシンやボンベシン類似体は,本発明の放射性医薬品組成物において,生物学的活性ペプチドとして使用される場合には,放射性医薬品は,GRPレセプタを表現する組織,特にガン細胞に対して,ターゲットされていてもよい。
(連結基)
「スペーサ」,「スペーサ基」,「リンカ」,および「連結基」の用語は,ターゲティング分子のターゲティング機能あるいは金属キレート剤の金属複合化機能の双方に悪影響を与えない限り,ターゲティング分子を金属キレート剤に結合させるのに役立つ化学的基を言及するために,ここでは同じ意味で用いられている。好適なスペーサ基は,ペプチド(すなわち,ともに結合されたアミノ酸)単独を含み,また,ペプチド結合を有しない基(例えば,炭化水素基)またはアミノ酸配列とペプチド結合を有しないスペーサとの混合物をも含む。純粋なペプチドスペーサは,一連のアミノ酸(例えば,ジグリシン,トリグリシン,Gly−Gly−Glu,Gly−Ser−Glyなど)からなる。ポリマー鎖中のBBN結合部分のN末端残留物と金属キレート剤との間の原子の総数は,12個以下である。
スペーサはまた,炭化水素鎖(すなわち,−R−(CH−R−)を含む。ここで,nは0〜10であり,好ましくは,3〜10である。Rは,リガンドを共有結合で結合させるための部位として使用され得る,または金属キレート剤もしくは金属複合化剤を作用させ得る基(例えば,HN−,HS−,−COOH)の誘導体である。Rは,リガンド(キレート剤)を複合化させるための方法のN末端のNH基に共有結合させるために使用されるか,または本明細書に記載されている生体分子の金属キレート化を好ましくさせるための基である。これらの方法のうち一つあるいはそれ以上の方法は,複合化されていないリガンド(キレート剤)とスペーサ基をキレート化する放射性金属とを結合させるため,またはターゲティング分子にスペーサ基を連結させるために使用されてもよい。これらの方法は,酸無水物,アルデヒド,アリールイソチオシアネート,活性化エステルまたはN−ヒドロキシスクシンイミドの構造を含む。好ましい連結基は,−Gly−5−アミノ吉草酸−である。本発明に使用されるのに好適なさらなるリンカは,2003年1月13日に出願され,本願と同時係属中の米国特許出願第60/439,722号,および2003年1月13日に出願され,本願と同時係属中の米国特許出願第10/341,577号に開示されている。
(実施例1:化合物1の固相ペプチド合成)
・・・(反応式1)
化合物1は,固相ペプチド合成(SPPS)を使用して,そのTFA塩および酢酸塩として製造される。その手順は以下に記載されている。特に断らない限り,すべての物質は,Aldrich社から購入され,追加の精製を行わずに使用された。
(化合物1のTFA塩の合成)
上記反応式1に示したように,化合物の合成は,ジメチルホルムアミド(DMF)中で,結合アミドノバゲル樹脂(rink-amide Novagel resin)上のHOBt/DIC活性化を使用して行われた。Fmocジプロテクションは,DMF中で20%のピペリジンを用いて行われた。樹脂は,使用前にDMF中で1時間膨張させた。すべての結合は,末端のN,N−ジメチルグリシン結合(以下に示す)を除いては,2時間持続した。ニンヒドリン試験は,反応の完了を決定するために利用された。
典型的な結合サイクルは,以下に示したとおりである。すなわち,1.13mmolの膨張させた樹脂(0.6mmol/g,Novabiochem社製)を含む50mLのSPPS反応容器に,DMF(EM Science社製)中の4.52mmolのFmocアミノ酸,4.52mmolのHOBT(Novabiochem社製),および4.52mmolのDICを添加した。DMFの総体積は,20mLであった。次に,反応混合物を2時間撹拌した後,樹脂を濾過し,DMF(30mLで3回)で洗浄した。ニンヒドリン試験は,結合の完了を確認するために行われた。次に,DMF(20mL)の20%ピペリジン溶液を樹脂に添加し,10分間撹拌した。その後,樹脂を濾過し,このピペリジン処理を繰り返した。最後に,次の結合サイクルの調整中に樹脂をDMF(30mLで3回)で洗浄した。
最後の結合サイクルで,HATU/DIEA活性化を使用して,N,N−ジメチルグリシンが結合された。すなわち,DMF中のN,N−ジメチルグリシン(4.52mmol)の懸濁液に,DMF中の4.52mmolのHATU(Perseptive Biosystems社製)および9.04mmolのDIEAの溶液を添加した。次に,樹脂に清浄な容器を添加し,16時間撹拌した。次の合成で,樹脂をDMF(30mLで3回)およびCHCl(30mLで3回)を用いて洗浄した。次いで,容器を通して窒素を15分間吹き付けることにより,樹脂を乾燥させた。次に,30mLの試薬B(TFA/フェノール/水/トリイソプロピルシラン/メチルスルフィド=86mL/5g/5mL/2ml/2mL)を加え,4時間撹拌した。次いで,樹脂を濾過し,濾液を蒸発させて,ペースト状にした。未精製のペプチドをジエチルエーテルで沈殿させ,エーテルで2回洗浄した。乾燥後,1.2gの粗精製物が得られた。得られたペプチドは,Shimazu社製のHPLCシステムおよびYMC C−18調製用カラムを用いて生成された。粗生成物を15%CHCN/HO(0.1%TFA)に溶解させ,カラムに添加した。CHCN/HO(0.1%TFA)は4分間で15%から19%にまで増加し,さらに次の60分間で19%から49%にまで増加した。フラクションが併用され,凍結乾燥された。全部で840mgの純粋な物質が得られた。
(化合物1の酢酸塩の合成)
化合物1のTFA塩(0.5MのHOAc20mL中に110mg)を,30mLのAG1X2イオン交換樹脂カラム(酢酸塩の形態,Bio−Rad Laboratories社製)に添加した。一定の伝導性が得られるまで,樹脂を水で予備洗浄した。次に,0.5MのHOAcを用いて,12mL/minの流速で化合物1のTFA塩を溶出させた。所望のフラクションが併用され,凍結乾燥された。その物質が継続して空気中の露出されないように注意した。その結果,90mgの化合物1の酢酸塩が得られた。
(実施例2:99mTcとの複合体が形成された化合物1の製造のための製剤)
実施例1に記載されたようにして合成された化合物1のTFA塩の溶液を,0.05Nの塩酸または0.1%のTFA中で0.08mg/mLの濃度となるように調製された。pH3のゲンチシン酸の溶液をゲンチシン酸を溶解させ,ナトリウム塩を100mg/mLの濃度となるように加えることにより調製した。pHは,塩酸(1N)を用いて2.9〜3.0に調整した。窒素をパージした塩酸(1N)にSnCl・2HOを溶解させることにより,塩化スズ溶液(20mg/mL)を調整した。グルコン酸スズ溶液を20μLの塩化スズ溶液を1mLのグルコン酸ナトリウム溶液に添加することにより,調製した。ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン溶液(50mg/mL)を,水にHP−γ−CDを溶解させることにより,調整した。これらの溶液の調製に使用されるすべての溶媒は,窒素でパージされたものであった。
化合物1の99mTc複合体を製造するために,1300μLのエタノール,50μLのリガンド溶液(4μgの化合物1),200μLのゲンチシン酸溶液(20mg),50μLのHP−γ−CD溶液(2.5mg),100μLのグルコン酸スズ溶液(40μgのSnCl)および99mTcO (〜40mCi)を加えた。最終的な体積を1mLにするために水を加え,100℃に加熱して,15〜20分間反応を行った。
(実施例3:キレート化核のRCPに与える影響)
以下の実験は,キレート化核のRCPに対する影響を検討するために行った。化合物1のTFA塩は,実施例1に記載されたように合成された。表2に示された化合物は,実施例1に示された合成法と類似の固相ペプチド合成により製造された。
化合物1〜4の溶液は,0.05N塩酸中で0.08mg/mLの濃度となるように調製された。
99mTc複合体を製造するために,50μgのリガンド溶液(4μgの化合物1〜4),300μgのエタノール,250μgのゲンチシン酸溶液(20mg),50μgの1SnCl:34グルコン酸(40μgのSnCl),および99mTcO (〜40mCi)を加えた。最終的な体積を1mLにするために水を加え,室温で15分間反応を行った。実施例2に記載したように,RCPのために溶液を分析した。その結果を表3に示した。
それぞれの実験は複数回行われ,その平均が表3に示されている。
(実施例4:TcOMe2N−Gly−Ser−Cys−Gly−5−aminovareloyl−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−Leu−Met−NH製造用キット)
本実施例は,本発明の放射性医薬品の製造に使用される2つの要素キットについて記載されている。表4にまとめたように,キットは2つのバイアルを含む。しかしながら,バイアル2の内容はキットともに供給されないことが必要である。
(凍結乾燥された製剤における界面活性剤の使用)
上述した99mTc化合物1の合成に寄与する製剤は,30%(300μl)のエタノールを含む。エタノールは,バイアルからの99mTc複合体の回復を改善するのに有用である。
下記の2つの非イオン性界面活性剤がこの目的のために試験された。
(実施例5:99mTc化合物1の合成(エタノールまたは界面活性剤を添加せず))
本実施例は,エタノールまたは界面活性剤が添加されていない場合には,バイアルからの99mTc化合物1の回復が低いということを示している。
(実施例6:300μgのエタノールを添加した99mTc化合物1の合成(界面活性剤は添加せず))
本実施例は,本製剤中の一部の水をエタノールに置換することにより,バイアルからの99mTc化合物1の回復が改善され得るということを示している。
(実施例7:10mgのシクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドを添加した99mTc化合物1の合成)
本実施例は,マルトシドを添加しない場合(実施例5)に得られる収率と比較して,99mTc化合物1の収率はマルトシドの添加により影響を受けないということを示している。
(実施例8:15mgのシクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドを添加した99mTc化合物1の合成)
本実施例は,実施例5で使用された条件に関しては,バイアルにシクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドを添加することにより,RCPに不利な影響を与えることなく,バイアルからの99mTc化合物1の回復が改善され得る,ということを示している。
(実施例9:50mgのシクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドを添加した99mTc化合物1の合成)
本実施例は,実施例5で使用された条件に関しては,バイアルにシクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドを添加することにより,RCPに不利な影響を与えることなく,バイアルからの99mTc化合物1の回復が改善され得ること,および,その回復は,50mgの界面活性剤を使用することにより,15mgの界面活性剤を使用した場合と比べて改善された,ということを示している。
(実施例10;100mgのシクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドを添加した99mTc化合物1の合成)
その結果,RCPは90%であった。放射性コロイドの割合は0.5%であった。
(実施例11:10mgのn−ヘキシル−β−D−グルコピラノシドを添加した99mTc化合物1の合成)
本実施例は,実施例5で使用された条件に関しては,バイアルにn−ヘキシル−β−D−グルコピラノシドを添加することにより,RCPに不利な影響を与えることなく,バイアルからの99mTc化合物1の回復が改善され得る,ということを示している。
(実施例12:50mgのn−ヘキシル−β−D−グルコピラノシドを添加した99mTc化合物2の合成)
代表的なクロマトグラムを以下に示した。
(まとめ)
以下の表に示したように,これらの界面活性剤を使用して得られた回復性は,エタノールが使用された場合と非常に類似している。さらに,n−ヘキシル−β−D−グルコピラノシドを用いて得られたRCPは,エタノールを使用した場合に匹敵するものであった。
図1は,本発明の製剤で使用される好適なターゲットされたキレート配位子である,化合物1の99mTc複合体の化学構造を示している。
配列表

Claims (31)

  1. 下記化学式1aで表される化合物と;
    スズ塩を含む還元剤と;
    交換リガンドと;
    安定剤と;
    希釈剤と;
    放射性核種と;
    を含む,放射性医薬品組成物。
    ・・・(化学式1a)
    前記化学式1aにおいて,Lは,ペプチド単独,炭化水素基を含むペプチド結合を有しない基,または,アミノ酸配列とペプチド結合を有しない基との混合物のうちから選択される連結基であり;
    Zは,ターゲティング分子であり,
    前記化学式1aで表される化合物は,前記希釈剤1mL当たり10μg以下含まれる。
  2. 下記化学式1aで表される化合物と;
    スズ塩を含む還元剤と;
    交換リガンドと;
    安定剤と;
    を含む,放射性医薬品製造(preparation)用組成物
    ・・・(化学式1a)
    前記化学式1aにおいて,Lは,ペプチド単独,炭化水素基を含むペプチド結合を有しない基,または,アミノ酸配列とペプチド結合を有しない基との混合物のうちから選択される連結基であり;
    Zは,ターゲティング分子であり,
    前記化学式1aで表される化合物は,生成される放射性医薬品中に,希釈剤1mL当たり10μg以下の量で含まれる。
  3. 前記Zは,ボンベシン,ボンベシン7−14アミノ酸の結合領域(BBN[7−14]),L−Gly11に置換されたD−Ala11が結合されたBBN[7−14],L−Trpに置換されたD−Trpが結合されたBBN[7−14],アリテシン(Alytesin),H−GRP,リトリン(Litorin),ラナテンシン(Ranatensin),ヒトのニューロメディンB(Human neuromedin B)およびフィロリトリン(Phyllolitorin)からなる群より選択されるボンベシン類似体であることを特徴とする,請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記Zは,SEQ ID NO:1,SEQ ID NO:2,SEQ ID NO:3,SEQ ID NO:4,SEQ ID NO:5,SEQ ID NO:6およびSEQ ID NO:7からなる群より選択されることを特徴とする,請求項3に記載の組成物。
  5. 下記化学式2で表される化合物と;
    スズ塩を含む還元剤と;
    交換リガンドと;
    安定剤と;
    希釈剤と;
    放射性核種と;
    を含み,
    前記化学式2で表される化合物は,前記希釈剤1mL当たり10μg以下含まれる,放射性医薬品組成物。
    ・・・(化学式2)
  6. 下記化学式2で表される化合物と;
    還元剤と;
    交換リガンドと;
    安定剤と;
    を含み,
    前記化学式2で表される化合物は,生成される放射性医薬品中に,希釈剤1mL当たり10μg以下の量で含まれる,放射性医薬品製造(preparation)用組成物
    ・・・(化学式2)
  7. 前記還元剤は,塩化スズであることを特徴とする,請求項1,2,5または6に記載の組成物。
  8. 前記交換リガンドは,グルコン酸,ゲンチシン酸およびグルコヘプトネート(glucoheptonate)からなる群より選択されることを特徴とする,請求項1,2,5または6に記載の組成物。
  9. 前記交換リガンドは,グルコン酸であることを特徴とする,請求項8に記載の組成物。
  10. 前記安定剤は,ゲンチシン酸,マルトースおよびアスコルビン酸からなる群より選択されることを特徴とする,請求項1,2,5または6のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 前記安定剤は,ゲンチシン酸である,請求項10に記載の組成物。
  12. 可溶化剤(solubilizer)をさらに含むことを特徴とする,請求項1,2,5または6のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 前記可溶化剤は,シクロデキストリンであることを特徴とする,請求項12に記載の組成物。
  14. 前記可溶化剤は,ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリンであることを特徴とする,請求項13に記載の組成物。
  15. 前記希釈剤は,エタノール,水および生理食塩水からなる群より選択されることを特徴とする,請求項1または5のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 前記希釈剤は,エタノールであることを特徴とする,請求項15に記載の組成物。
  17. 下記化学式2で表される化合物と;
    塩化スズと;
    グルコン酸と;
    ゲンチシン酸と;
    エタノールと;
    放射性核種と;
    を含み,
    前記化学式2で表される化合物は,前記希釈剤1mL当たり10μg以下含まれる,放射性医薬品組成物。
    ・・・(化学式2)
  18. 下記化学式2で表される化合物と;
    塩化スズと;
    グルコン酸と;
    ゲンチシン酸と;
    を含み,
    前記化学式2で表される化合物は,生成される放射性医薬品中に,希釈剤1mL当たり10μg以下の量で含まれる,放射性医薬品製造(preparation)用組成物
    ・・・(化学式2)
  19. ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリンをさらに含むことを特徴とする,請求項17または18に記載の組成物。
  20. 前記化学式1aで表される化合物の含有量は,希釈剤1mL当たり5μg以下であることを特徴とする,請求項1に記載の組成物。
  21. 前記化学式2で表される化合物の含有量は,希釈剤1mL当たり5μg以下であることを特徴とする,請求項5または17に記載の組成物。
  22. 前記放射性医薬品は,精製することなく,調製され,患者に投与されることが可能であることを特徴とする,請求項1,5または17に記載の組成物。
  23. 前記組成物のRCPは,精製後15分間経過時に90%以上であることを特徴とする,請求項1,5または17に記載の組成物。
  24. 前記化学式1aで表される化合物は,生成される放射性医薬品中に,希釈剤1mL当たり5μg以下の量で含まれることを特徴とする,請求項2に記載の組成物。
  25. 前記化学式2で表される化合物は,生成される放射性医薬品中に,希釈剤1mL当たり5μg以下の量で含まれることを特徴とする,請求項6または18に記載の組成物。
  26. 前記生成される放射性医薬品は,精製することなく,調製され,患者に投与されることが可能であることを特徴とする,請求項2,6または18に記載の組成物。
  27. 前記生成される放射性医薬品のRCPは,精製後15分間経過時に90%以上であることを特徴とする,請求項2,6または18に記載の組成物。
  28. 非イオン性界面活性剤をさらに含むことを特徴とする,請求項1,2,5,6,17または18に記載の組成物。
  29. 非イオン性界面活性剤をさらに含み,凍結乾燥された状態であることを特徴とする,請求項2,6または18に記載の組成物。
  30. 分離型容器(a separate container)に選択的に収容された(contained)希釈剤をさらに含むことを特徴とする,請求項2,6または18に記載の組成物。
  31. 前記界面活性剤は,シクロヘキシル−n−メチル−β−D−マルトシドまたはn−へキシル−β−D−グルコピラノシドであることを特徴とする,請求項28に記載の組成物。
JP2004500926A 2002-05-03 2003-05-05 放射性医薬品製剤(radiopharmaceuticalformulations) Expired - Fee Related JP4885448B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US37745402P 2002-05-03 2002-05-03
US60/377,454 2002-05-03
PCT/US2003/013936 WO2003092743A1 (en) 2002-05-03 2003-05-05 Radiopharmaceutical formulations

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005526116A JP2005526116A (ja) 2005-09-02
JP4885448B2 true JP4885448B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=29401500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004500926A Expired - Fee Related JP4885448B2 (ja) 2002-05-03 2003-05-05 放射性医薬品製剤(radiopharmaceuticalformulations)

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7556795B2 (ja)
EP (1) EP1503804A4 (ja)
JP (1) JP4885448B2 (ja)
CN (1) CN100471523C (ja)
AU (1) AU2003239351B2 (ja)
CA (1) CA2485339C (ja)
WO (1) WO2003092743A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7611692B2 (en) 2003-01-13 2009-11-03 Bracco Imaging S.P.A. Gastrin releasing peptide compounds
US7226577B2 (en) 2003-01-13 2007-06-05 Bracco Imaging, S. P. A. Gastrin releasing peptide compounds
US8420050B2 (en) 2003-01-13 2013-04-16 Bracco Imaging S.P.A. Gastrin releasing peptide compounds
US7850947B2 (en) 2003-01-13 2010-12-14 Bracco Imaging S.P.A. Gastrin releasing peptide compounds
US7922998B2 (en) * 2003-01-13 2011-04-12 Bracco Imaging S.P.A. Gastrin releasing peptide compounds
CA2783275A1 (en) * 2003-07-24 2005-02-03 Bracco Imaging S.P.A. Stable radiopharmaceutical compositions and methods for their preparation
WO2007109475A2 (en) * 2006-03-16 2007-09-27 Bracco Imaging S.P.A. Chelation of metals to thiol groups using in situ reduction of disulfide-containing compounds by phosphines
WO2008009444A1 (en) * 2006-07-19 2008-01-24 Van Dulmen, Adrianus, A. Use of ethanol for stabilizing a single-vial liquid formulation of a radiolabeled peptide
WO2008079834A2 (en) * 2006-12-21 2008-07-03 Lantheus Medical Imaging, Inc. Preparation of paramagnetic nanoparticles conjugated to leukotriene b4 (ltb4) receptor antagonists, and their use as mri contrast agents for the detection of infection and inflammation
US8436140B2 (en) * 2008-06-02 2013-05-07 Washington University Natriuretic peptide-mediated imaging of atherosclerotic plaque
CN103435684B (zh) * 2013-09-23 2015-10-28 武汉工程大学 18f-氟标记五肽配合物及合成方法
CN103467504B (zh) * 2013-09-23 2015-06-24 武汉工程大学 18f-氟标记卟啉-异氮杂茚自由基配合物及合成方法
GB201402132D0 (en) * 2014-02-07 2014-03-26 South African Nuclear Energy A method of producing ethylenedicysteine deoxyglucosamine (ECDG) or a salt thereof and its application in a kit
AU2019251769A1 (en) 2018-04-11 2020-10-15 Clarity Pharmaceuticals Limited Formulations and kits for radiotherapy and diagnostic imaging
GB201915206D0 (en) * 2019-10-21 2019-12-04 Ge Healthcare Ltd Use of cyclodextrins as a radiostabilizer

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997024616A1 (fr) * 1995-12-29 1997-07-10 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Procede de determination du taux de viabilite de cellules
US6056941A (en) * 1999-07-28 2000-05-02 Bracco Research Usa Kit for the preparation of technetium TC 99m teboroxime myocardial perfusion agent
JP2001524820A (ja) * 1997-04-10 2001-12-04 ライフ テクノロジーズ,インコーポレイテッド Rna単離試薬および方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4364920A (en) * 1975-04-30 1982-12-21 Medi-Physics, Inc. Stable diagnostic reagents
US4233284A (en) * 1978-03-31 1980-11-11 The Procter & Gamble Company Stabilized radiographic scanning agents
DE78642T1 (de) * 1981-10-30 1983-10-27 Amersham International Plc, Amersham, Buckinghamshire Radiopharmazeutische zubereitung auf grund von technetium-99m und reagenz zur herstellung derselben.
US5753206A (en) * 1995-06-07 1998-05-19 Immunomedics, Inc. Radiometal-binding analogues of luteinizing hormone releasing hormone
US7060247B2 (en) * 1997-04-22 2006-06-13 The Curators Of The University Of Missouri Gastrin receptor-avid peptide conjugates
US6200546B1 (en) * 1997-04-22 2001-03-13 The Curators Of The University Of Missouri Gastrin receptor-avid peptide conjugates
US6685914B1 (en) * 1999-09-13 2004-02-03 Bristol-Myers Squibb Pharma Company Macrocyclic chelants for metallopharmaceuticals

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997024616A1 (fr) * 1995-12-29 1997-07-10 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Procede de determination du taux de viabilite de cellules
JP2001524820A (ja) * 1997-04-10 2001-12-04 ライフ テクノロジーズ,インコーポレイテッド Rna単離試薬および方法
US6056941A (en) * 1999-07-28 2000-05-02 Bracco Research Usa Kit for the preparation of technetium TC 99m teboroxime myocardial perfusion agent

Also Published As

Publication number Publication date
CA2485339C (en) 2012-02-14
AU2003239351A1 (en) 2003-11-17
AU2003239351B2 (en) 2008-03-13
WO2003092743A1 (en) 2003-11-13
CA2485339A1 (en) 2003-11-13
CN100471523C (zh) 2009-03-25
US7556795B2 (en) 2009-07-07
JP2005526116A (ja) 2005-09-02
WO2003092743A9 (en) 2004-04-01
US20060034760A1 (en) 2006-02-16
EP1503804A1 (en) 2005-02-09
CN1658907A (zh) 2005-08-24
EP1503804A4 (en) 2009-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4885448B2 (ja) 放射性医薬品製剤(radiopharmaceuticalformulations)
US7226577B2 (en) Gastrin releasing peptide compounds
US5759516A (en) Peptide-metal ion pharmaceutical preparation
AU2004259028C1 (en) Stable radiopharmaceutical compositions and methods for preparation
Garayoa et al. Chemical and biological characterization of new Re (CO) 3/[99mTc](CO) 3 bombesin analogues
EP0977579B1 (en) Gastrin receptor-avid peptide conjugates
HUT77137A (hu) Radionuklid-kelátképző peptidszármazékok
AU728712B2 (en) Method for the detection and localization of malignant human tumours
WO1998047524A9 (en) Gastrin receptor-avid peptide conjugates
US7060247B2 (en) Gastrin receptor-avid peptide conjugates
JP2014505021A (ja) アポトーシス用petイメージング剤
US7481993B2 (en) Chelators for radioactively labeled conjugates comprising a stabilizing sidechain
US20060067886A1 (en) Gastrin receptor-avid peptide conjugates
JP2006523608A (ja) Vegf及びvegfr−2のヘパリン結合ドメインに結合するペプチド
JP2006524183A (ja) 新規ペプチド
US20120178906A1 (en) Chelation of metals to thiol groups using in situ reduction of disulfide-containing compounds by phosphines
US6608174B1 (en) Radiolabeled vasoactive intestinal peptide analogs for diagnosis and radiotherapy
JP4318985B2 (ja) ソマトスタチンアナログ誘導体およびその利用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050517

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees