JP4881065B2 - 高温ガス熱源の動力回収装置 - Google Patents

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本発明は、高温ガス、例えば排ガスを熱源として作動媒体を加熱・蒸発させ、作動媒体蒸気を膨張機に導入して膨張機を駆動して動力回収を行う高温ガス熱源の動力回収装置に関するものである。
排ガス等を熱源として動力回収を行う場合、ランキンサイクル等の熱サイクルを利用して、排ガスを熱源として作動媒体を加熱・蒸発して発生した作動媒体蒸気を蒸気タービン等の膨張機に導入し、該膨張機を駆動して動力を取り出している。図1は従来のこの種の高温ガス熱源の動力回収装置として、排熱発電装置の概略構成例を示す。排熱発電装置は、作動媒体蒸発器101、気液分離器102、蒸気止弁103、蒸気加減弁104、蒸気タービン105、タービン発電機106、凝縮器107、及び冷媒循環ポンプ108等を備えている。
熱源として排ガス200を作動媒体蒸発器101に導入することにより、作動媒体液210を加熱・蒸発させる。発生した作動媒体蒸気211は気液分離器102に流入し、作動媒体蒸気211と作動媒体液210に分離され、作動媒体蒸気211は蒸気止弁103、蒸気加減弁104を通って膨張機である蒸気タービン105に供給される。蒸気タービン105の回転により、タービン発電機106が駆動され、発電が行われる。蒸気タービン105を出た作動媒体蒸気211は凝縮器107に流入し、冷却媒体201との間で熱交換が行われ、凝縮して作動媒体液210となり、媒体循環ポンプ108により作動媒体蒸発器101に送られる。なお、気液分離器102で分離された作動媒体液210は開閉弁109を開くことにより、凝縮器107に送られ、凝縮器107内の作動媒体液に混入される。
作動媒体としては、熱物性や電気絶縁性、腐蝕性などを考慮してフロン等を使用している。高温ガス熱源の動力回収装置としては、上記ように蒸気タービン(膨張機)105によって取り出された動力でタービン発電機106を駆動し、発電して電力を得る場合と、膨張機で圧縮機やポンプ等の機械類を駆動する動力を得る場合もある。
特開2004−339965号公報
作動媒体としてのフロン等は、単独では高温(1000℃前後)環境下でも熱分解等を起こさず安定しているものの金属や潤滑油との共存環境においては、200℃前後でも若干量の分解が発生する。この金属や潤滑油との共存環境での分解反応は温度が高いほど促進される傾向がある。排ガスでフロン等の有機系作動媒体を加熱・蒸発する場合は、主に排ガスの顕熱を利用して加熱することになり、排ガスの出入口で大きな温度差(例えば、排ガス入口温度250℃で出口温度150℃)が存在し、加熱・蒸発した作動媒体が高温の入口側排ガスによって、過熱され高温となり分解反応が促進される。少なくとも、入口側排ガスと熱交換を行う伝熱壁は高温となり、その近辺の作動媒体は高温の伝熱壁との接触により、分解反応が発生し易いといえる。
このような作動媒体の熱分解によって、作動媒体が減少したり、分解して発生したガスが不凝縮ガスとして装置内に滞留し、装置性能を悪化させたり、腐蝕性のある酸などが発生するなどの問題が発生する。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記問題点を除去し、作動媒体の熱分解による減少や装置性能の悪化、腐蝕性のある酸などが発生することのない高温ガス熱源の動力回収装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、作動媒体蒸発器を備え、高温ガスを熱源として、該作動媒体蒸発器で作動媒体を加熱・蒸発させ、該作動媒体蒸気を膨張機に導入して該膨張機を駆動して、動力回収を行う高温ガス熱源の動力回収装置において、作動媒体蒸発器より下方に中間媒体蒸発器を設け、中間媒体蒸発器に加熱源として高温ガスを導き、中間媒体を加熱・蒸発させ、発生した中間媒体蒸気を熱源として作動媒体蒸発器に導き、作動媒体を加熱・蒸発させ、凝縮した中間媒体液を前記中間媒体蒸発器に戻すように構成し、中間媒体蒸発器と作動媒体蒸発器の間の中間媒体の循環に、前記中間媒体の蒸気と液の密度差によるサーモサイフォン効果による循環を利用することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高温ガス熱源の動力回収装置において、前記サーモサイフォン効果による前記中間媒体蒸発器と前記作動媒体蒸発器の間の中間媒体の循環の補助として中間媒体ポンプを設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の高温ガス熱源の動力回収装置において、前記中間媒体として水を用いることを特徴とする。
各請求項に記載の発明によれば、高温ガス熱源の動力回収装置において、排ガス等の高温ガスから作動媒体へ熱を移動させる場合に、中間媒体を介在させ、該中間媒体の潜熱を利用することによって、作動媒体(例えばフロン)を過熱させず、動力回収装置内のように金属や潤滑油が共存する環境下においても、作動媒体の熱分解を抑制できる。従って、作動媒体の熱分解によって、作動媒体が減少したり、分解して発生したガスが不凝縮ガスとして装置内に滞留し、装置性能を悪化させたり、腐蝕性のある酸等の発生を防止できる。また、作動媒体蒸発器より下方に中間媒体蒸発器を設けた点と、中間媒体蒸発器と作動媒体蒸発器の間の中間媒体の循環に、中間媒体の蒸気と液の密度差によるサーモサイフォン効果による循環を利用する点を有するので、中間媒体蒸発器と作動媒体蒸発器の間に中間媒体循環ポンプ等の強制的循環手段を設けることなく、中間媒体を循環させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは高温ガス熱源の動力回収装置の一例として、排ガスを熱源とする排熱発電装置を説明する。排熱発電装置は排熱(排ガス)を熱源としてランキンサイクル等の熱力学的サイクルを駆動して発電を行うものである。図2は本発明に係る高温ガス熱源の動力回収装置としての排熱発電装置の構成例を示す図である。図示するように、排熱発電装置は、作動媒体蒸発器11、気液分離器12、蒸気止弁13、蒸気加減弁14、蒸気タービン15、タービン発電機16、凝縮器17、及び媒体循環ポンプ18等を備えている点は図1の排熱発電装置と同じである。
本排熱発電装置では、中間媒体蒸発器30を設け、該中間媒体蒸発器30と作動媒体蒸発器11を中間媒体蒸気経路31と中間媒体液経路32で接続し、該中間媒体液経路32に中間媒体循環ポンプ33を設けている。
上記構成の排熱発電装置において、排ガス200を中間媒体蒸発器30に導入することにより、該中間媒体蒸発器30に中間媒体循環ポンプ33で送られてくる中間媒体液221を加熱する。中間媒体液221は蒸発して中間媒体蒸気222となり、中間媒体蒸気経路31を通って作動媒体蒸発器11に送られ、作動媒体液210を加熱・蒸発させた後、凝縮し中間媒体液221となる。中間媒体液221は中間媒体循環ポンプ33により中間媒体蒸発器30に送られる。中間媒体は中間媒体蒸発器30と作動媒体蒸発器11の間を中間媒体循環ポンプ33により循環する。なお、中間媒体蒸発器30を通った排ガス200は予熱器20に送られ、作動媒体蒸発器11に送られる作動媒体液210を予熱する。
中間媒体蒸発器30で発生した中間媒体蒸気が作動媒体蒸発器11に流入することにより、作動媒体液210が加熱され蒸発する。発生した作動媒体蒸気211は気液分離器12に流入し、作動媒体蒸気211と作動媒体液210に分離され、作動媒体蒸気211は蒸気止弁13、蒸気加減弁14を通して膨張機である蒸気タービン15に供給され、該蒸気タービン15を回転する。蒸気タービン15の回転により、タービン発電機16が駆動され、発電が行われる。蒸気タービン15を出た作動媒体蒸気211は凝縮器17に流入し、冷却媒体201との間で熱交換が行われ、凝縮して作動媒体液210となる。凝縮器17内で凝縮した作動媒体液210は、媒体循環ポンプ18により昇圧されて、高圧の作動媒体液210となり、再び作動媒体蒸発器11に送られる。なお、気液分離器12で分離された作動媒体液210は開閉弁19を開くことにより、熱回収器21の加熱側を通って作動媒体蒸発器11に送られ作動媒体液210を加熱し、凝縮器17に送られ、凝縮器17内の作動媒体液に混入される。
また、作動媒体蒸発器11で発生した作動媒体蒸気211はタービンバイパス弁22を通って凝縮器17に送られることもある(発生する作動媒体蒸気211が多過ぎる場合や蒸気タービン15が停止の場合等)。タービン発電機16の軸受に供給された潤滑油230は油/媒体分離器23に回収される。油/媒体分離器23には中間媒体蒸発器30からの中間媒体蒸気222が導入され、潤滑油230を加熱する。該潤滑油230が加熱されることにより、その中に含まれる作動媒体は蒸発し作動媒体蒸気211となって潤滑油230から分離され、凝縮器17に流入する。油/媒体分離器23で作動媒体の除去された潤滑油230は潤滑油ポンプ24により油冷却器25に送られ、冷却されてタービン発電機16の軸受に供給される。油冷却器25には凝縮器17から作動媒体液210が供給され、潤滑油230を冷却している。
上記排熱発電装置の作動媒体としては、フロンや水、アンモニア、アルコール類、有機アルコール類など種々の媒体を使用することができるが、排熱を熱源とするような、所謂ボトミングサイクルと呼ばれる排熱発電装置においては、熱物性や電気絶縁性、腐蝕性などを考慮してフロンを作動媒体として使用することが多い。
凝縮器17で使用する冷却媒体201としては、冷却塔などで冷却され冷却水ポンプで循環する冷却水や、河川水・海水・井水など一度だけ冷却水として使用するもの、或いは送風機を利用した冷却空気、LNGその他の排冷熱などがある。タービン発電機16で発電された電力は、系統連携装置を経由して電圧、周波数、波形を合わせて商用電力系統に供給される。
上記のような排熱発電装置の熱源として使用される排ガスには、コージェネレーションやその他の機器駆動に利用されるエンジンからの排気ガスがあり、300℃前後の温度でエンジンから排気される。この300℃前後の排ガスを図1に示すように、排熱発電装置の作動媒体蒸発器101に導入し、作動媒体を主に排ガスの顕熱によって加熱し、蒸発させると、顕熱によって作動媒体を加熱し、蒸発させた排ガス200は、150℃前後の温度にまで冷却され、作動媒体蒸発器101から排出される。この時、作動媒体蒸気211は排ガス200の排出温度である150℃より若干低い温度(約145℃前後)で蒸発することになる。
しかしながら、作動媒体蒸発器101内には、300℃前後の温度の排ガス200が導入されていることから、排ガス200の排出温度より若干低い温度で蒸発した作動媒体蒸気211も、蒸発温度よりも更に過熱されてしまう。少なくとも、作動媒体蒸発器101内においては300℃前後の温度の排ガスに接触して高温になった伝熱壁に、作動媒体蒸気211が接触することになる。作動媒体にフロンを使用した場合、フロンは単独で存在する場合には非常に安定な物質で、高温でも熱分解は発生しないものの、蒸気発生装置内ような金属や潤滑油との共存環境では、200℃前後の低温でも若干量のフロンの熱による分解が発生してしまうことになる。
そこで本実施形態の排熱発電装置では、図2に示すように、排ガス200と作動媒体の間に中間媒体蒸発器30を設け、排ガス200と作動媒体の間で直接熱移動を行うのではなく、排ガス200で中間媒体液221を加熱・蒸発させ、この蒸発した中間媒体蒸気222を作動媒体蒸発器11に導入し、該中間媒体蒸気222と作動媒体液210との間で熱交換をさせている。即ち、排ガス200と作動媒体の間に中間媒体を介在させて、中間媒体の潜熱を利用して排ガス200から中間媒体を経由し、作動媒体に熱を移動させるのである。中間媒体の潜熱を利用することによって、熱交換の際の中間媒体の温度変化を殆どなくすることができる。
中間媒体蒸発器30には、熱源となる300℃前後の温度の排ガス200が導入され、主に排ガス200の持つ顕熱によって中間媒体を加熱し、蒸発させ、150℃くらいの温度の比較的低温の排ガス200となって中間媒体蒸発器30から排出される。中間媒体液221は中間媒体蒸発器30で排ガス200によって加熱されて145℃前後の温度で蒸発し、中間媒体蒸気222となって中間媒体蒸発器30から中間媒体蒸気経路31を通って作動媒体蒸発器11に移送され、作動媒体蒸発器11内で作動媒体液210を加熱し、中間媒体蒸気222は凝縮し、液化して中間媒体液221となって、中間媒体循環ポンプ33により中間媒体液経路32を通って再び中間媒体蒸発器30へと移送され、中間媒体は中間媒体蒸発器30と作動媒体蒸発器11の間を循環する。
一方、作動媒体蒸発器11内で発生した作動媒体蒸気211は蒸気タービン15に供給される。このとき、作動媒体液210は排ガス200による直接加熱の場合よりも蒸発温度は若干低い(約140℃)ものの、主に中間媒体の潜熱を使用して加熱されるため、中間媒体の凝縮温度(≒中間媒体蒸発器30での蒸発温度145℃)以上に加熱されることはあり得ないことになる。従って、排ガス200から作動媒体への熱移動に潜熱を利用する中間媒体を介在させることによって、作動媒体の過熱を抑え、熱分解を抑制することができる。
本実施形態の場合では、中間媒体の温度は蒸発温度が145℃程度であり、中間媒体として水を使用することが、熱物性[蒸発圧力416kPa(A)]や安定性、腐蝕性、経済性を考慮すると適している。
図2に示す排熱発電装置では、中間媒体蒸発器30と作動媒体蒸発器11の間の中間媒体の循環には、作動媒体蒸発器11の中間媒体液出口側から中間媒体蒸発器30へ至る中間媒体液経路32に設けた中間媒体循環ポンプ33で行っているが、これに限定されるものではなく、図3に示すように、作動媒体蒸発器11を中間媒体蒸発器30より上方に配置し、中間媒体蒸発器30で蒸発する中間媒体蒸気222と作動媒体蒸発器11内で凝縮液化した中間媒体液221の密度差を利用した自然循環(サーモサイフォン効果による循環)で行うようにしてもよい。(または、サーモサイフォン効果による自然循環をポンプによってアシストすることも可能である。)
また、図4に示すように水等の中間媒体を封入したヒートパイプ40を設け、該ヒートパイプ40の下部を囲んだ密閉空間41に排ガス200を導入し、ヒートパイプ40の上部を囲んだ空間密閉42に作動媒体液210を導入するようにしてもよい。これによりヒートパイプ40内に封入された中間媒体液はヒートパイプ40の蒸発部である下部で排ガス200で加熱され、中間媒体蒸気なって凝縮部である上部に移動し、該上部で作動媒体を加熱し、凝縮して中間媒体液となり、内壁に設けられたウイック又は溝中を流下して蒸発部である下部に移動する。これにより、排ガス200から作動媒体液210への熱移動に潜熱を利用する中間媒体を介在させたことになるから、作動媒体の過熱を抑え、熱分解を抑制することができる。
なお、上記実施形態例では、蒸気タービン15の回転力で、タービン発電機16を駆動しているが、タービン発電機16ではなく圧縮機やポンプ等を駆動するようにしてもよい。
また、上記実施形態例では、中間媒体蒸発器30の外に予熱器20を設け、中間媒体蒸発器30から排出された比較的低温になった排ガス200を熱源と導入している。この予熱器20は必須のものではない。
また、予熱器20としては排ガス200を導入する場合の他に、中間媒体蒸気を熱源とする予熱器を作動媒体蒸発器11に直列又は並列に接続し、中間媒体蒸気222で予熱するようにしてもよい。
また、上記実施形態例では、気液分離器12で分離された作動媒体液210を熱回収器21の加熱側に導入し、作動媒体蒸発器11に導入される低温の作動媒体液210と熱交換して熱回収をおこなっている。この熱回収器21は必須のものではない。
中間媒体は、機器使用材料や温度・圧力を考慮して、分解・腐蝕等の機器に不具合を与えず潜熱を利用できる流体であれば水に限らない。但し、中間媒体の使用温度が100〜200℃程度になるような場合であれば、温度・圧力及び経済性を考慮すると水が最適である。
上記排熱発電装置のタービン発電機16から回収した潤滑油から作動媒体を分離するための油/媒体分離器23には、加熱源として中間媒体蒸発器30にて蒸発した中間媒体蒸気222を導入しているが、この油/媒体分離器23は作動媒体蒸発器11と直列に接続し、作動媒体蒸発器11を通った又は通る前の中間媒体蒸気222を流してよいし、又は油/媒体分離器23を作動媒体蒸発器11に並列に接続し、中間媒体蒸発器30からの中間媒体蒸気を分岐して供給してもよい。
また、油/媒体分離器23において、潤滑油230から作動媒体を分離するために導入する加熱源としては中間媒体蒸発器30から排出された比較的低温になった排ガス200を使用してもよい。
また、タービン発電機16(或いは膨張機及び膨張機で駆動する圧縮機・ポンプ等)の軸受け等の潤滑に、図5に示すように、潤滑媒体供給経路34を設け、媒体循環ポンプ18から吐出された作動媒体液210の一部を該潤滑媒体供給経路34を経由してタービン発電機16の軸受け等に送り潤滑油に替えてもよい。潤滑に使用した作動媒体は潤滑媒体還流経路35を経由して凝縮器17に還流させる。潤滑時の摩擦熱やタービン発電機16内の機械的或いは電気的損失によって発生した熱によって、潤滑に使用した作動媒体液210は加熱され、場合によっては一部が蒸発して作動媒体蒸気となることもある。この場合、潤滑媒体還流経路35を通して気液2相の作動媒体を潤滑媒体還流経路35を経由して還流してもよいが、図示は省略するが、気相及び液相を別の潤滑媒体経路を用いて還流させてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、作動媒体としてフロンを用いる例を説明したが、作動媒体はフロンに限定されない。また、上記実施形態例では、高温ガス熱源として排ガス熱源を使用する場合を説明したが、高温ガスを発生する高温ガス熱源であれば排ガス熱源に限定されない。
従来の排熱発電装置の構成例を示す図である。 本発明に係る排熱発電装置の構成例を示す図である。 本発明に係る排熱発電装置の構成例を示す図である。 本発明に係る排熱発電装置の構成例を示す図である。 本発明に係る排熱発電装置の構成例を示す図である。
符号の説明
11 作動媒体蒸発器
12 気液分離器
13 蒸気止弁
14 蒸気加減弁
15 蒸気タービン
16 タービン発電機
17 凝縮器
18 媒体循環ポンプ
19 開閉弁
20 予熱器
21 熱回収器
22 タービンバイパス弁
23 油/媒体分離器
24 潤滑油ポンプ
25 油冷却器
26 開閉弁
30 中間媒体蒸発器
31 中間媒体蒸気経路
32 中間媒体液経路
33 中間媒体循環ポンプ
34 潤滑媒体供給経路
35 循環媒体還流経路

Claims (3)

  1. 作動媒体蒸発器を備え、高温ガスを熱源として、該作動媒体蒸発器で作動媒体を加熱・蒸発させ、該作動媒体蒸気を膨張機に導入して該膨張機を駆動して、動力回収を行う高温ガス熱源の動力回収装置において、
    前記作動媒体蒸発器より下方に中間媒体蒸発器を設け、
    前記中間媒体蒸発器に加熱源として前記高温ガスを導き、中間媒体を加熱・蒸発させ、発生した中間媒体蒸気を熱源として前記作動媒体蒸発器に導き、前記作動媒体を加熱・蒸発させ、凝縮した中間媒体液を前記中間媒体蒸発器に戻すように構成し、前記中間媒体蒸発器と前記作動媒体蒸発器の間の中間媒体の循環に、前記中間媒体の蒸気と液の密度差によるサーモサイフォン効果による循環を利用することを特徴とする高温ガス熱源の動力回収装置。
  2. 請求項1に記載の高温ガス熱源の動力回収装置において、
    前記サーモサイフォン効果による前記中間媒体蒸発器と前記作動媒体蒸発器の間の中間媒体の循環の補助として中間媒体ポンプを設けたことを特徴とする高温ガス熱源の動力回収装置。
  3. 請求項1又は2に記載の高温ガス熱源の動力回収装置において、
    前記中間媒体として水を用いることを特徴とする高温ガス熱源の動力回収装置。
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