JP4880976B2 - 表面被覆切削工具の製造方法 - Google Patents

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本発明は、基体表面に硬質被覆層を化学蒸着法で被覆した表面被覆切削工具に関する。
従来から、切削工具の耐摩耗性、耐欠損性等を改善するため、基体表面を硬質被覆層で被覆した表面被覆切削工具が知られている。硬質被覆層の成膜方法の一つとして物理蒸着法(PVD法)がある。PVD法は、陰極に蒸発源となる金属物質を取り付け、アーク放電、グロー放電や、スパッタリングイオンの照射等によって前記金属物質を蒸発およびイオン化させ、この金属物質のイオンと、装置内に導入した窒素ガス、炭素含有ガス(メタンやアセチレンなど)、酸素ガスとを反応させることで、金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物等の薄膜を基材表面に被覆する方法である。
ところが、PVD法にて被覆した硬質被覆層には、例えばアークイオンプレーティング法にて成膜された硬質被覆層にはドロップレットと呼ばれる金属元素の粗大粒子が存在することが知られている。この粗大粒子は、蒸発源表面の局部的にアーク放電やグロー放電等が集中して粗大蒸発粒子が生成し、それが被覆層の表面に付着、堆積して残存したものである。このような金属元素の粗大粒子の大きさは、数μmから数十μmに達することがある。
切削加工は、該切削工具の表面形状を被削材に転写していく加工法であるため、粗大粒子の付着による切削工具表面の面粗度の悪化は、被削材の表面精度の低下につながる。また、切削中に前記粗大粒子が被覆層表面から脱粒することにより、被覆層表面に大きな凹凸が生成して切削抵抗が増大し、被削材の表面精度が低下してバリが発生したり、硬質被覆層が基体表面から部分的に剥離しやすく、その結果、切削工具の耐摩耗性、耐欠損性が低下するという問題がある。
特許文献1には、基体に所定の微細孔を有する硬質膜(硬質被覆層)を被覆した被覆工具が記載されており、該硬質膜の最外層はPVD法によって被覆されている。特許文献2には、基体表面に所定のポアを有する被覆膜をPVD法にて被覆したコーティング工具が記載されている。特許文献3には、基体に所定の凹部が点在する硬質被覆層を被覆した耐摩耗性潤滑膜被覆部材が記載されている。
これらの文献に記載されている微細孔、ポアおよび凹部が被覆層表面に存在すると、前記微細孔等に切削液が保持されるので、切削抵抗が低減されると考えられる。
しかしながら、これらの文献に記載されている硬質被覆層はPVD法にて被覆されているので、上記粗大粒子の問題から微細孔のサイズが大きくて切削工具の耐摩耗性、耐欠損性は十分でないおそれがある。
一方、硬質被覆層の成膜方法として化学蒸着法(CVD法)がある。CVD法は、高温の基体上に反応性のガスを流し、基体表面上に固体層を析出させる方法である。例えば特許文献4には、基体表面に所定の硬質被覆層を被覆したコーティング工具が記載されており、該被覆層はCVD法にて被覆している。
一般に、硬質被覆層をCVD法にて被覆した表面被覆切削工具は、上記PVD法の粗大粒子が発生することによる問題はない。
しかしながら、CVD法による硬質被覆層を備えた表面被覆切削工具は、切削液を保持する力に劣るので、被削材に対する潤滑性が不十分であり、その結果、切屑が噛み込んだり、切刃が高温となって酸化摩耗が進行しやすいという問題がある。このため、該切削工具の耐摩耗性、耐欠損性は必ずしも十分ではない。
特許文献5には、所定の多層セラミック膜で被覆された被覆硬質合金工具が記載されている。そして、該セラミック膜はPVD法またはCVD法で被覆されている。
しかしながら、PVD法の場合には上記粗大粒子に起因する耐摩耗性、耐欠損性の問題があり、CVD法の場合には被削材の潤滑性が悪いという問題がある。
特開2002−146515号公報 特開2005−153072号公報 特開2002−38255号公報 特開平5−57507号公報 特開平8−11005号公報
本発明の課題は、被削材に対する潤滑性が高く、かつ耐摩耗性、耐欠損性に優れた表面被覆切削工具を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。すなわち、CVD法により被覆された硬質被覆層の表面を研磨加工すると、その表面には微小窪み部が多数点在し、該微小窪み部に切削液が保持されることにより被削材に対する潤滑性が向上する。
ところが、切削中に被削材が工具の切刃であるホーニング部に衝突してしまい、該微小窪み部を起点にホーニング部で欠損が発生して耐欠損性が低下する。
一方、被覆層表面に点在する微小窪み部の割合を研磨等により少なくすると、前記被削材に対する潤滑性が低下し、切屑が絡みついて噛み込んでしまったり、特に切屑が多く流れる切削工具のすくい面においては切屑との摩擦によって高温となり酸化摩耗が進行し、その結果、耐摩耗性が低下する。
そこで、本発明者は、CVD法により被覆された硬質被覆層の表面を所定の条件で研磨加工することにより、硬質被覆層の表面に点在する微小窪み部の存在比率を部分的に変えて、ホーニング部よりすくい面に多く点在させる場合には、ホーニング部に被削材と衝突することによる欠損を防止でき、かつすくい面の酸化摩耗を抑制でき、その結果、被削材に対する潤滑性が高く、耐摩耗性、耐欠損性に優れた表面被覆切削工具が得られるのではないかと考え、さらに鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の表面被覆切削工具は、以下の構成からなる。
(1)すくい面と逃げ面との交差稜線部にホーニング部が形成された基体の表面に、硬質被覆層を化学蒸着法にて少なくとも1層被覆した表面被覆切削工具であって、少なくともすくい面とホーニング部における前記硬質被覆層の表面は研磨加工され、かつ微小窪み部が点在しているとともに、該微小窪み部が前記ホーニング部よりすくい面に多く点在していることを特徴とする表面被覆切削工具。
(2)前記すくい面はブレーカ溝を有し、前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝の底との間の領域における前記微小窪み部が占める面積比率が、前記ホーニング部における前記微小窪み部が占める面積比率よりも大きい前記(1)記載の表面被覆切削工具。
(3)前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝の底との間の距離をL1としたとき、前記ホーニング部のすくい面側の終端から(1/4)L1の距離までの領域における前記微小窪み部が占める面積比率は10〜50%であり、前記ホーニング部の中央領域における前記微小窪み部が占める面積比率は2〜40%である前記(1)または(2)記載の表面被覆切削工具。
(4)前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝の底との間の距離をL1としたとき、前記ホーニング部のすくい面側の終端から(1/4)L1の距離までの領域における前記微小窪み部の平均深さが0.1〜2μmであり、前記ホーニング部の中央領域における前記微小窪み部の平均深さが0.05〜1μmである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
(5)前記すくい面は、前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝との間にランド部を有する前記(1)〜(4)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
(6)前記硬質被覆層の総膜厚が3〜35μmである前記(1)〜(5)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
(7)前記すくい面におけるブレーカ溝の底よりも内側の領域における前記微小窪み部が占める面積比率は30〜95%である前記(1)〜(6)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
(8)前記ホーニング部の中央領域における前記硬質被覆層の表面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μmである前記(1)〜(7)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
なお、本発明における上記「ブレーカ溝の底」とは、ブレーカ溝の底が平坦でない場合にはブレーカ溝の最も低い位置(ブレーカ溝を含む断面形状にて測定する。なお、測定する断面は、すくい面から見てコーナー部に切刃がある場合にはコーナー部の中央にて測定する。)を意味し、ブレーカ溝の底が平坦な場合には平坦部の中央位置を意味する。また、上記「ホーニング部の中央領域」とは、後述する図2に示すように、すくい面3を切削工具(チップ1)の厚み方向に対して直交する面と仮定したとき、該すくい面3に対して、断面視で45°をなす矢印Iに示す方向からホーニング部8を見た時の頂部8aを意味する。
上記(1)および(2)によれば、CVD法により被覆された硬質被覆層の表面を研磨加工することによって点在する微小窪み部を、ホーニング部よりすくい面に多く点在させるので、ホーニング部に点在する微小窪み部を起点とする欠損を防止でき、かつすくい面の酸化摩耗を抑制でき、その結果、被削材に対する潤滑性が高く、耐摩耗性、耐欠損性に優れた表面被覆切削工具が得られるという効果がある。
上記(3)によれば、微小窪み部が所定の割合で、ホーニング部よりすくい面に多く点在するので、耐摩耗性、耐欠損性により優れた表面被覆切削工具となる。
上記(4)によれば、すくい面の所定領域における微小窪み部の平均深さが0.1〜2μmであるので、該微小窪み部に切削液が効率よく保持されると共に、ホーニング部の中央領域における微小窪み部の平均深さが0.05〜1μmであるので、該微小窪み部を起点とする欠損を確実に防止することができる。
上記(5)によれば、切り込みや送り等の切削条件が変わっても、切屑がランド部を通って排出されるので、切屑の滑りがよく、安定した切屑の排出ができる。
上記(6)によれば、硬質被覆層の剥離やチッピングの発生を抑制することができる。
上記(7)によれば、前記潤滑性がより向上し、すくい面の酸化摩耗を確実に抑制することができる。
上記(8)によれば、切屑が流れる部位が滑らかになるので、切屑の排出性が向上する。
<表面被覆切削工具>
本発明の表面被覆切削工具の一例であるスローアウェイチップ(以下、単にチップと略す)について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、このチップを示す斜視図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は、このチップのホーニング部の硬質被覆層表面を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真(倍率:3000倍)である。図4は、このチップのランド部の硬質被覆層表面を示すSEM写真(倍率:3000倍)である。
図1および図2に示すように、このチップ1は、すくい面3と逃げ面4との交差稜部に切刃5が形成されており、すくい面3側から交差稜線部を含んで逃げ面4側にわたる切刃5領域を研磨加工して切刃5の先端を除去したホーニング部(面取り部)8が形成されている。そして、基体2の表面に硬質被覆層6を被覆している。
すくい面3は、ブレーカ溝3aとランド部3bとを有している。ブレーカ溝3aを有することにより切屑の排出性が向上する。また、ランド部3bを有することにより、切り込みや送り等の切削条件が変わっても、切屑が該ランド部3bを通って排出されるので、切屑の滑りがよく、安定した切屑の排出が可能となる。なお、チップ1のブレーカ溝3aの底は平坦に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、平坦でなくブレーカ溝3aが曲面であってもよい。
基体2は略平板状であり、材料としては、例えば炭化タングステン(WC)、炭化チタン(TiC)または炭窒化チタン(TiCN)と、所望により周期律表第4a、5a、6a族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物の群から選ばれる少なくとも1種からなる硬質相をコバルト(Co)および/またはニッケル(Ni)の鉄属金属から成る結合相にて結合させた超硬合金やサーメット、または窒化珪素(Si34)や酸化アルミニウム(Al23)質セラミック焼結体、立方晶窒化ホウ素(cBN)、ダイヤモンドを主体とした超硬質焼結体等の硬質材料、または炭素鋼、高速度鋼、合金鋼等の金属等の高硬度材料が採用可能である。
硬質被覆層6は、周期律表4a,5a,6a族金属、AlおよびSiから選ばれる少なくとも1種の金属元素の炭化物、窒化物、硼化物、酸化物またはこれらの複合化合物からなるのが好ましく、前記複合化合物としては、例えば前記した2種以上の金属を含む化合物や、炭窒化物、炭酸化物、窒酸化物、炭酸窒化物等が挙げられる。具体例としては、例えばTiN、TiC、TiCN、TiCNO、TiAlN、α−Al23κ−Al23等が挙げられる。
硬質被覆層6は、少なくとも1層であればよく、複数層で構成されていてもよい。具体的には1〜10層程度、好ましくは3〜7層程度の範囲で用途に応じて任意に選定すればよい。
硬質被覆層6はCVD法で成膜されており、その表面は、少なくともすくい面3とホーニング部8における硬質被覆層6の表面が平滑化するように研磨加工され、かつ微小窪み部7が多数点在している。ここで、本発明における前記「微小窪み部」とは、CVD法により成膜された硬質被覆層の表面を研磨加工することにより、その表面に点在する微小な窪み部を意味し、この微小窪み部に切削液が保持されることにより、被削材に対する潤滑性が向上する。
本発明において硬質被覆層6の表面を研磨加工する方法としては、例えば砥石研磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バレル研磨、電解研磨等が好適に用いられ、他にも研削加工による研磨、物理蒸着(PVD)装置を用いたスパッタ処理やボンバード処理等も利用することができる。
ここで、本発明では、図3および図4に示すように、微小窪み部7がホーニング部8より、ランド部3b(すくい面3)に多く点在している。これにより、ホーニング部8に点在する微小窪み部による欠損を防止でき、かつすくい面3の酸化摩耗を抑制することができる。
本発明では、ホーニング部8のすくい面3側の終端とブレーカ溝3aの底との間の領域Laにおける微小窪み部7が占める面積比率が、ホーニング部8における微小窪み部7が占める面積比率よりも大きいのが大きな特徴であり、特に、ホーニング部8のすくい面3側の終端とブレーカ溝3aの底との間の距離をL1としたとき、ホーニング部8のすくい面3側の終端から(1/4)L1の距離までの領域における微小窪み部7が占める面積比率が10〜50%、好ましくは25〜45%であり、ホーニング部8の中央領域における微小窪み部7が占める面積比率が2〜40%、好ましくは2〜15%であるのがよい。この割合で、微小窪み部7がホーニング部8よりすくい面3に多く点在すると、耐摩耗性、耐欠損性により優れたチップ1となる。
具体的には、前記(1/4)L1の微小窪み部7が占める面積比率が10%以上であれば、すくい面3の被削材に対する潤滑性が損なわれることなく酸化摩耗を抑制でき、50%以下であると、硬質被覆層6の膜強度が低下して耐摩耗性が悪くなることを抑制できる。また、ホーニング部8の中央領域における微小窪み部7が占める面積比率が2%以上であれば、ホーニング部8が著しく高温となって進む酸化摩耗の進行を抑制でき、40%以下であれば、切削中の被削材の衝撃によって欠損が発生することを抑制できる。
前記面積比率は、例えば後述するように、硬質被覆層6の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡等により1000〜3000倍に拡大し、その画像データをデジタル化する。ついで、該画像データをコンピュータ画像処理することにより、その画像中の微小窪み部7の総面積を得る。また、該画像より領域La、ホーニング部8、(1/4)L1の距離までの領域、およびホーニング部8の中央領域における各微小窪み部7が占める面積を得、これらの面積が前記総面積に対して占める割合を算出して得ることができる。前記画像データのデジタル化および該画像データのコンピュータ画像処理は、例えばプラネトロン社製の画像解析ソフト「イメージプログラフ」を用いて行うことができる。
また、前記距離L1は、例えば後述するように、金属顕微鏡等を用いて測定することができる。
前記(1/4)L1の距離までの領域における微小窪み部7の平均深さは0.1〜2μm、好ましくは0.3〜1.0μmであるのがよい。これにより、微小窪み部7に切削液が効率よく保持されるので、すくい面3の酸化摩耗を抑制することができる。すなわち、前記微小窪み部7の平均深さが0.1μm以上であれば、すくい面3の酸化摩耗を抑制でき、微小窪み部7の平均深さが2μm以下であれば、硬質被覆層6が層剥離することを防止することができる。
ホーニング部8の中央領域における微小窪み部7の平均深さは0.05〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μmであるのがよい。これにより、該微小窪み部7を起点とする欠損を確実に防止することができる。すなわち、前記微小窪み部7の平均深さが0.05μm以上であれば、切屑の排出性が低下することを抑制でき、微小窪み部7の平均深さが1μm以下であれば、被削材の衝撃によって欠損が発生することを抑制できる。
微小窪み部7の平均深さは、例えば後述するように、所定の硬質被覆層6の表面をカーボンナノチューブ等の感知レバーを使用した原子間力顕微鏡(AFM)で3〜6箇所測定し、その平均値を微小窪み部7の平均深さとすることができる。
硬質被覆層6の総膜厚は3〜35μmであるのが好ましい。これにより、硬質被覆層6の剥離やチッピングの発生を抑制することができる。すなわち、前記総膜厚が3μm以上であれば、チップ1の耐摩耗性が低下することを抑制でき、総膜厚が35μm以内であれば、硬質被覆層6の耐欠損性が低下することを抑制できる。前記硬質被覆層6の総膜厚は、例えば後述するように、硬質被覆層6の断面SEM写真から測定することができる。なお、硬質被覆層6の総膜厚の望ましい範囲は4〜20μmである。
すくい面3におけるブレーカ溝3aの底よりも内側の領域Lbにおける微小窪み部7が占める面積比率は30〜95%、好ましくは40〜70%であるのがよい。これにより、前記潤滑性がより向上し、すくい面3の酸化摩耗を抑制することができる。すなわち、前記面積比率が30%以上であれば、すくい面3の酸化摩耗を抑制でき、前記面積比率が95%以下であれば、硬質被覆層6の耐摩耗性の低下を抑制できる。
ホーニング部8の中央領域における硬質被覆層6の表面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μm、好ましくは0.1〜0.3μmであるのがよい。これにより、切屑の排出性が向上する。前記算術平均粗さRaは、例えば接触式の表面粗さ計や、後述するように、ホーニング部8の中央領域における硬質被覆層6の表面を非接触式のレーザー顕微鏡等で3箇所以上測定し、その平均値を前記算術平均粗さRaとすることができる。具体的な測定方法は、JIS B0601’01に準拠して触針式表面粗さ測定器を用いて測定すればよく、かかる測定が困難な場合には、レーザー顕微鏡や原子間力顕微鏡等の測定器を用い、硬質被覆層6の表面における凹凸形状を走査しながら見積もることによって測定することが可能である。この表面粗さ(Ra)の測定においては、触針式表面粗さ測定器を用いる場合には、カットオフ値:0.25mm、基準長さ:0.8mm、走査速度:0.1mm/秒にて測定する。
<製造方法>
次に、チップ1の製造方法について説明する。まず、略平板状の基体2を準備し、該基体2の切刃5をなす部分にブラシや砥石等を用いてホーニングを施し、ホーニング部8を形成する。
次に、ホーニングを施した基体2の表面に、CVD法にて硬質被覆層6を被覆する。前記CVD法は、特に限定されるものではなく、例えば窒化チタン(TiN)層を成膜するには、反応ガス組成として、塩化チタン(TiCl4)ガスを0.1〜10体積%、窒素(N2)ガスを0.1〜60体積%、残りが水素(H2)ガスからなる混合ガスを順次調整して反応チャンバ内に導入し、チャンバ内を800〜1100℃、5〜85kPaとすればよい。
炭窒化チタン(TiCN)層を成膜するには、例えば反応ガス組成として、塩化チタン(TiCl4)ガスを0.1〜10体積%、窒素(N2)ガスを0.1〜60体積%、メタン(CH4)ガスを0〜0.1体積%、アセトニトリル(CH3CN)ガスを0.1〜3体積%、残りが水素(H2)ガスからなる混合ガスを調整して反応チャンバ内に導入し、チャンバ内を800〜1100℃、5〜85kPaとすればよい。
炭化チタン(TiC)を成膜するには、例えば反応ガス組成として、TiCl4ガスを0.1〜30体積%、CH4ガスを0.1〜20体積%、残りがH2ガスからなる混合ガスを順次調整して反応チャンバ内に導入し、チャンバ内を800〜1100℃、5〜85kPaとすればよい。
炭酸窒化チタン(TiCNO)層を成膜する際には、例えば反応ガス組成として、TiCl4ガスを0.1〜3体積%、CH4ガスを0.1〜10体積%、N2ガスを0.1〜60体積%、CO2ガスを0.3〜1.2体積%、残りがH2ガスからなる混合ガスを順次調整して反応チャンバ内に導入し、チャンバ内を800〜1100℃、5〜85kPaとすればよい。
酸化アルミニウム(Al23)層を成膜する際には、例えば反応ガス組成として、塩化アルミニウム(AlCl3)ガスを3〜20体積%、塩化水素(HCl)ガスを0.5〜3.5体積%、CO2ガスを0.01〜5.0体積%、硫化水素(H2S)ガスを0〜0.05体積%、残りがH2ガスからなる混合ガスを順次調整して反応チャンバ内に導入し、チャンバ内を900〜1100℃、5〜10kPaとすればよい。なお、酸化アルミニウム(Al23)層は、その直前に成膜された下層の種類によって成膜される結晶形態が異なり、α−Al23層となったり、κ−Al23層となったり変化する。
ついで、成膜された硬質被覆層6の表面を、ホーニング部8よりすくい面3に微小窪み部7が多く点在するように研磨加工する。該研磨加工は、微小窪み部7が所定の割合で点在するように研磨できる方法であればよく、特に限定されるものではないが、本発明では、特に、下記で説明する第1研磨加工および第2研磨加工により行うのが好ましい。これにより、確実に微小窪み部7がホーニング部8よりすくい面3に多く点在するようになる。
具体的には、前記第1研磨加工として、まず、少なくともすくい面3とホーニング部8における硬質被覆層6の表面を研磨加工し、該硬質被覆層6の表面に微小窪み部7を点在させる。ここで、研磨加工時間は、硬質被覆層6の材質や工具の形状によっても異なるが、通常10〜500秒程度、好ましくは30〜240秒程度で研磨するのがよい。
ついで、前記第2研磨加工として、すくい面3における硬質被覆層6にマスクをかけた状態で、ホーニング部8における硬質被覆層6のみをさらに研磨加工する。この際、ホーニング部8の研磨加工時間は、前記第1研磨加工における研磨加工時間に対して0.1〜1.5倍となる研磨加工時間で研磨加工するのが好ましい。
前記第1および第2研磨加工は、例えばダイヤモンド(ダイヤ)、酸化アルミニウム、炭化珪素(SiC)等の砥粒(♯100〜1600)を含有させたブラシを用いて研磨加工すればよい。また、前記ブラシとしては、例えばホイール型ブラシ、ドットブラシ等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜4および比較例1〜3]
<表面被覆切削工具の作製>
平均粒径1.5μmの炭化タングステン(WC)粒子をコバルト(Co)にて結合した超硬合金からなるCNMG120408(ブレーカ底の深さは、コーナー部のノーズRの中心位置にてホーニング部8のすくい面3側終端に対して0.5mm)形状の基体を準備した。ついで、該基体のすくい面側に、軟質樹脂部材内に砥粒を分散させたグレード400番の砥石を載置し、Rホーニングを施した。
次に、Rホーニングを施した基体の表面に、硬質被覆層を表1に示す被覆条件および表2に示す組み合わせでCVD法にて被覆し、さらに、該硬質被覆層の表面を表2に示す研磨加工条件で研磨して表面被覆切削工具をそれぞれ作製した(表2中の実施例1〜4および比較例1〜3)。
なお、前記基体は、ホーニング部のすくい面側の終端とブレーカ溝との間に表2に示すランド部を有しており、前記ブレーカ溝の底に平坦部はなかった。硬質被覆層の総膜厚は、硬質被覆層の断面SEM写真にて測定した。また、表2中、「研磨加工」における「第1研磨加工」とは、すくい面およびホーニング部における硬質被覆層表面をそれぞれ表2に示す研磨加工時間で研磨加工したことを意味し、「第2研磨加工」とは、第1研磨加工後、すくい面における硬質被覆層にマスクをかけた状態で、ホーニング部における硬質被覆層のみをさらに表2に示す研磨加工時間で研磨加工したことを意味する。
ホーニング部の中央領域における硬質被覆層表面の算術平均表面粗さRa、ホーニング部の中央領域における微小窪み部の平均深さおよび面積比率、ホーニング部のすくい面側の終端とブレーカ溝の底との間の距離L1、ホーニング部のすくい面側の終端から(1/4)L1の距離までの領域における微小窪み部の平均深さおよび面積比率は、それぞれ下記に示す方法で測定した。
(算術平均粗さRa)
工具の切刃近くのランド等の平坦部における最表面の表面粗さ(最大高さRz、算術平均粗さRa)を 研磨加工前後のホーニング部の中央領域における硬質被覆層表面を触針式の表面粗さ測定器にて、JIS B0601’01に準拠して触針式表面粗さ測定器を用い、カットオフ値:0.25mm、基準長さ:0.8mm、走査速度:0.1mm/秒にて測定した。3箇所測定し、その平均値で表した。その結果を、表2に「ホーニング部Ra」として示した。
(ホーニング部の微小窪み部の平均深さ)
ホーニング部の中央領域における硬質被覆層表面を、カーボンナノチューブの感知レバーを使用した原子間力顕微鏡(AFM)で3箇所測定し、その平均値をホーニング部の中央領域における微小窪み部の平均深さとした。その結果を、表2の「ホーニング部」における「窪み深さ」として示した。
(ホーニング部の微小窪み部が占める面積比率)
切削工具における硬質被覆層の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)により3000倍に拡大し、その画像データをデジタル化した。ついで、該画像データをプラネトロン社製の画像解析ソフト「イメージプログラフ」を用いてコンピュータ画像処理することにより、その画像中の微小窪み部の総面積およびホーニング部の中央領域における微小窪み部の面積を得た。そして、この総面積に対して、ホーニング部の中央領域における微小窪み部の面積が占める割合を算出した。その結果を、表2の「ホーニング部」における「窪み面積」として示した。
(距離L1
金属顕微鏡を用いて、切削工具のコーナーRの中央における断面から見たときの、ホーニング部のすくい面側の終端とブレーカ溝の底との間の距離L1を測定した。その結果を、表2の「L1/4部」における「L1」として示した。
((1/4)L1における微小窪み部の平均深さ)
前記で測定した距離L1より、ホーニング部のすくい面側の終端から(1/4)L1の距離を算出した。ついで、該(1/4)L1の領域における微小窪み部の平均深さを、前記ホーニング部の微小窪み部の平均深さと同様にして測定した。その結果を、表2の「L1/4部」における「窪み深さ」として示した。
((1/4)L1における微小窪み部が占める面積比率)
前記ホーニング部の微小窪み部が占める面積比率と同様にして、(1/4)L1の領域における微小窪み部の面積を得、総面積に対して、(1/4)L1の領域における微小窪み部の面積が占める割合を算出した。その結果を、表2の「L1/4部」における「窪み面積」として示した。
Figure 0004880976
Figure 0004880976
<耐摩耗性および耐欠損性の評価>
上記で得られた各表面被覆切削工具(表2中の実施例1〜4および比較例1〜3)について、耐摩耗性および耐欠損性を評価した。評価方法を以下に示すと共に、その結果を表3に示す。
(耐摩耗性の評価方法)
切削速度:300m/分
切込み :2mm
送り :0.3mm/rev
被削材 :SCM440
切削状態:水溶性切削液使用
切削時間:10分
評価項目:切削加工後に金属顕微鏡にてクレータ摩耗の深さを観察した。具体的には、切削試験後の硬質被覆層表面に発生したクレータ摩耗の深さを金属顕微鏡で測定した。なお、表面被覆切削工具3個で切削試験を行い、各工具における測定結果の平均値をクレータ摩耗深さとした。
(耐欠損性の評価方法)
切削速度:150m/分
切込み :3mm
送り :0.4mm/rev
被削材 :SCM440 4本溝つき
切削状態:水溶性切削液使用
評価項目:欠損するまでの衝撃回数を測定した。具体的には、表面被覆切削工具10個で切削試験を行い、そのうち欠損が発生した数を式:(欠損した表面被覆切削工具の数/10個)×100に当てはめ、欠損率(%)を算出した。
Figure 0004880976
表3から明らかなように、実施例1〜4の表面被覆切削工具は、耐摩耗性および耐欠損性に優れているのがわかる。これに対し、比較例1〜4の表面被覆切削工具は、耐摩耗性または耐欠損性に劣る結果を示した。また、硬質被覆層の表面についてホーニング部のみを研磨加工した比較例2では、研磨加工していないすくい面における硬質被覆層の表面が図5に示すように全体的に凹凸のある形状となり、微小窪み部のある表面とはならなかった。
本発明の表面被覆切削工具の一例であるスローアウェイチップを示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のチップにかかるホーニング部の硬質被覆層表面を示すSEM写真である。 図1のチップにかかるランド部の硬質被覆層表面を示すSEM写真である。 比較例2のすくい面における硬質被覆層表面(表面を研磨加工していない硬質被覆層の表面に相当)を示すSEM写真(倍率:3000倍)である。
符号の説明
1 スローアウェイチップ
2 基体
3 すくい面
3a ブレーカ溝
3b ランド部
4 逃げ面
5 切刃
6 硬質被覆層
7 微小窪み部
8 ホーニング部

Claims (8)

  1. すくい面と逃げ面との交差稜線部にホーニング部が形成された基体の表面に、硬質被覆層を化学蒸着法にて少なくとも1層被覆し、少なくともすくい面とホーニング部における前記硬質被覆層の表面は研磨加工され、かつ微小窪み部が点在しているとともに、該微小窪み部が前記ホーニング部よりすくい面に多く点在している表面被覆切削工具の製造方法であって、
    少なくともすくい面とホーニング部における前記硬質被覆層の表面を第1研磨加工し、該硬質被覆層の表面に前記微小窪み部を点在させる工程と、
    ついで、前記すくい面における前記硬質被覆層にマスクをかけた状態で、前記ホーニング部における前記硬質被覆層のみをさらに第2研磨加工する工程と、を含むことを特徴とする表面被覆切削工具の製造方法
  2. 前記すくい面はブレーカ溝を有し、前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝の底との間の領域における前記微小窪み部が占める面積比率が、前記ホーニング部における前記微小窪み部が占める面積比率よりも大きい請求項1記載の表面被覆切削工具の製造方法
  3. 前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝の底との間の距離をL1としたとき、前記ホーニング部のすくい面側の終端から(1/4)L1の距離までの領域における前記微小窪み部が占める面積比率は10〜50%であり、前記ホーニング部の中央領域における前記微小窪み部が占める面積比率は2〜40%である請求項1または2記載の表面被覆切削工具の製造方法
  4. 前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝の底との間の距離をL1としたとき、前記ホーニング部のすくい面側の終端から(1/4)L1の距離までの領域における前記微小窪み部の平均深さが0.1〜2μmであり、前記ホーニング部の中央領域における前記微小窪み部の平均深さが0.05〜1μmである請求項1〜3のいずれかに記載の表面被覆切削工具の製造方法
  5. 前記すくい面は、前記ホーニング部のすくい面側の終端と前記ブレーカ溝との間にランド部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の表面被覆切削工具の製造方法
  6. 前記硬質被覆層の総膜厚が3〜35μmである請求項1〜5のいずれかに記載の表面被覆切削工具の製造方法
  7. 前記すくい面におけるブレーカ溝の底よりも内側の領域における前記微小窪み部が占める面積比率は30〜95%である請求項1〜6のいずれかに記載の表面被覆切削工具の製造方法
  8. 前記ホーニング部の中央領域における前記硬質被覆層の表面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μmである請求項1〜7のいずれかに記載の表面被覆切削工具の製造方法
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