JP4880040B2 - 容積式機械の設計(改良型) - Google Patents

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    • F01C1/10Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

本発明は容積式のピストン回転機械に関し、ポンプ、圧縮機、エンジンにおいて本発明を使用することができる。
偏心部を有するシャフトと、シャフト偏心部に取り付けられるとともに末端面と凸状の側面とによって形成された外面を有するロータピストンと、2つの平らで平行な末端壁とロータピストンを恒久的に収容する3つの作動区域で閉じられた側壁とによって形成された、ロータピストンを配置するための内側空間を含むステータと、ステータ側壁の作動区域に配置されたセグメントと、ロータピストンに連結した歯車状の噛合部と、ステータに固定して連結された、内歯を有するホイールとを含む動力ユニットが知られており、この場合、ロータピストン側面の個々の断面は、偏心部のシャフトの軸線から最も遠くにあるとともに軸線に対して対称的に配置された2つの点を有する凸状の閉じた線であり、シャフトの軸線と直交するステータ側壁の個々の断面は、丸みを帯びた角と直線状又は滑らかな凸状の辺とを有する正三角形の形状を有し、ステータの内部容積は、ステータの3つの作動部分に対するロータピストンの凸状の側面の接線によって、可変容積を有する3つの作動チャンバに細分割される。この動力ユニットは、ロータピストンに固定して連結された外径dのスリーブを有し、ステータ末端壁内には円形の開口部が設けられ、この開口部はシャフトと同軸上にあるとともにその直径はE+0.5d(Eは、前記シャフトの軸線と前記偏心部の軸線との間の距離である)よりも大きく、前記開口部内に及びシャフトと同軸上に回転式ディスクが配置され、スリーブはステータの内部容積を越えて回転式ディスク内の開口部を貫通し、歯車噛合部の歯車は、スリーブと同軸上にスリーブに固定して連結され、前記歯車噛合部は、ステータの内部容積を越えてステータ内に配置され、ステータと回転式ディスクの間にリングシールが取り付けられる(ロシア特許第2056712号)。
ガイド部が正M角形の境界を定める線の形をとる内部円筒面を有する中空ステータと、ステータキャビティ内に偏心して配置されるとともにキャビティ軸に対して遊星運動することができ、運動中、ステータのM個の角の区域におけるキャビティの側面とステータの内部円筒面との間の接触により、各々が他のチャンバから隔離された、可変容積を有するM個の作動チャンバを形成するロータと、上部にステータキャビティ軸と同軸上に可動シャフトが取り付けられた前部カバーと、ステータに堅く密閉して連結された後部カバーと、弁分配機構とを含む容積式機械も知られており、この場合、ロータ断面は、相互に滑らかに接合したM−1個の同様の凸辺を含む平らな形状であり、ロータ回転軸と一致するM−1の序列の回転軸を有する。容積式機械の前面カバーは、一体にされたステータに固定かつ密閉して連結され、ステータは、前部及び後部カバーに連結されて、シャフトと同軸の第1及び第2の円形キャビティを形成するとともにキャビティの内周面に沿ってステータキャビティと連通し、弁分配機構は、ロータと同軸の入口及び出口ディスク弁を含み、これらのディスク弁は、それぞれロータの第1及び第2の端部フランジとして作られるとともに、ロータとそれぞれの円形キャビティの側壁との間の最低限保証されたギャップにより、可変容積の作動チャンバをこれらの端部において非接触密閉するロータの自由な運動を確実にし、運動中、後部カバー内に作られたM個の入口流路を定期的に覆うことと、ステータの円筒面の個々の角の区域においてステータ内に作られるM個の出口流路を収集出口キャビティに定期的に連結することを確実にできるように、それぞれ第1及び第2の円形キャビティ内に配置され、この場合Mは3以上の整数である(ロシア特許第2199668号)。
さらに、この容積式機械のシャフトは、ステータキャビティ内に配置される偏心した区域と共に作られ、後部カバーに設けられた静止した外側ホイールの内側リング歯車と係合する外側リング歯車を有する遊星駆動式内側ホイールを備えたロータ軸である。
しかしながら、上記の技術的解決法は、高い性能及び効率を有する容積式機械を構築するためにロータ外面及びステータ内面の輪郭を最適化するという課題を解決するものではない。
上述の2つの技術的解決法で説明した動力ユニットと同様の動力ユニットに関するロシア特許出願第2003105201号(2003年2月25日公開)において、ロータ外面及びステータ内面を形成するための数学方程式を定義する試みがなされた。この動力ユニットは、偏心部を有するシャフトと、側面と平らな末端壁とを有するロータピストンと、ロータピストンのための駆動機構と、作動物質のための分配装置と、内側面と末端壁と内部容積とを有する作動シリンダとを備え、ロータピストンは、シャフト偏心部に取り付けられるとともに作動シリンダの内部容積内に配置され、シャフト軸と直交する作動シリンダの内側面の個々の断面輪郭はN角形(Nは3以上)の形状を有し、シャフト軸と直交するロータピストン側面の個々の断面輪郭は、N=3の場合には牡蠣形を有し、またNが3よりも大きい場合には正曲線(M−1)角形の形状を有し、作動シリンダは、ロータピストンの側面と接触するN個の作動区域をその内側面に有し、作動シリンダの内部容積は、ロータピストンの側面と作動シリンダの側面の作動区域との間の接触線によりN個の可変容積の作動チャンバに細分割され、作動シリンダのN個の角部の各々の中に入口−出口孔が設けられ、作動物質分配装置は、回転式弁装置と、回転式弁装置のための駆動機構と、作動物質のためのN本の主管路とを含み、作動物質のためのN本の主管路はそれぞれのN個の入口−出口孔に連結され、弁装置の回転軸は動力ユニットのシャフト軸と一致し、回転式弁装置のための駆動機構はシャフトに連結される。回転式弁装置は1つの平らな分配ディスクの形で作られ、作動物質のためのN本の主管路及びN個の入口−出口孔を介して作動シリンダのN個の作動チャンバの全てに作動物質を同時に分配するための(N−1)個の入口貫通孔と(N−1)個の出口貫通孔とを含む。
上記の類似した解決策のロータ−ステータ構成の主な識別特徴は、全体として多数の径方向接点を含むステータの作動キャビティの側面内に含まれた平坦な矩形小平面を利用できるということである。その他の外的特徴のうち、ロータ及び作動キャビティの両方の輪郭曲線が包絡し、すなわち判別式の類に関連する点を挙げることができ、このためこれらのピストン回転機械を判別型と呼ぶことができる。
このような機械では、従来の技術的解決法におけるロータピストン側面の前記断面輪郭を、xとyの直交座標系において、
Figure 0004880040
の方程式によって表すことができ、
上式において、eは偏心度(主シャフト部分の軸線と偏心シャフト部分の軸線との間の距離)であり、
z=N−1であり、この場合、Nは作動シリンダの断面において形成される曲線角区域を有する正N角形における角の個数(N>3)であり、
aは正N角形の外接円の半径であり、
Figure 0004880040
であり、
Фは角度パラメータであり、
Figure 0004880040
であり、
また、作動シリンダ内側面の前記断面輪郭は、正N角形であるとともにこの正N角形の中に曲線角区域を有し、この場合、曲線角区域の作動シリンダ断面の輪郭の形状を、xとyの直交座標系において、
Figure 0004880040
の方程式によって表すことができ、
また、作動シリンダ内側面の断面輪郭における直線区域を、
Figure 0004880040
の方程式によって表すことができ、
上式において、eは偏心度(主シャフト部分の軸線と偏心シャフト部分の軸線との間の距離)であり、
z=N−1であり、この場合、Nは作動シリンダの断面において形成される正N角形における角の個数(N>3)であり、
xは偏心シャフト部の軸周りにおけるロータピストンの回転の角度であり、
Figure 0004880040
であり、
aは正N角形の外接円の半径であり、
kは作動シリンダ内面上の作動区域の個数である。
(2003年2月25日に公開されたロシア特許出願第2003105201号を参照のこと。)
上述するとともに上記方程式によって表した判別型ピストン回転機械のための「ロータ−ステータ」構成は、その実用的な有意水準を大幅に低下させる数多くの固有の特徴によって特徴付けられる。
ロータ及びステータの取付け中の、これらの相互の配置の唯一の改良型がこの構成に固定される。すなわち、ロータの幾何学的中心を通る軸線に対するロータの位置及び遊星歯車機構の小歯車と大歯車(これらの歯車は、駆動シャフトとロータとの同期運動に使用される機構の主構造要素である)との間の初期の接点を1つの方法で決定することができ、前記軸線に対するステータの作動キャビティの輪郭の位置も1つの方法のみで決定することができるが、これは、形式的には、従来の技術的解決法におけるロータ−ステータ構成がたった3つの値、すなわちロータの頂点の個数(z)、偏心度(e)、及び形状パラメータ(a*=a/e)によって決定されることを意味する。この事実により、ロータ−ステータの対を製造し組み立てる技術プロセスに深刻な問題が持ち込まれる。
別の従来の解決策では、小歯車がステータに連結され、大歯車がロータに連結されるという逆の改良型を実現せずに、小歯車がロータに連結され、大歯車がステータに連結されるという状況が実現される。従って、従来の方程式では、この逆の状況に関してロータ−ステータ構成を決定することができず、これにより回転機械の用途の範囲が大幅に区切られる。
従来の方程式は、無次元パラメータ=a/eの値の下限を設定しない結果、ロータ輪郭の頂点に「ループ」が出現し、このため、この類似の解決策の実現可能性が実際には失われるということになる。
従来の方程式には、ステータの作動キャビティの輪郭の曲線区域と直線区域との間の接合点を識別するものがなく、これにより、ロータ及びステータの形状を正確に実現できないようになる。
類似の解決策では、ステータの輪郭の直線区域と曲線区域とを接合するために1つの接合曲線しか使用しないが、提案する技術的解決法に関連して行う方程式解析は、第1の実施形態には奇数値のzパラメータの、或いは第2の実施形態には偶数値のzパラメータの2つの曲線が正確な接合のために必要であることを示している。従って、上述した係合パラメータzの値では、最も類似した解決策は機能しない。
最終的に、最も類似した解決策は、かなり数の用途に、特にエンジン、圧縮機、又はポンプなどにおいて実現する場合、これらの作製精度が低く、これらの比容量、出力、効率が低く、耐用年数が短い場合には役に立たない。
ロシア特許第2056712号 ロシア特許第2199668号 ロシア特許出願第2003105201号
本発明の目的は、ロータ−ステータの作動面の構成及びこれらの作製精度を最適化することにより、効率、比容量、及び出力の上昇を可能にする容積式機械の改良型を作製し、この結果、判別型ピストン回転機械の性能を上昇させるとともにこれらの応用分野を広げることにある。
この目的を達成するために、本発明の2つの実施形態を提案する。
第1の実施形態では、ステータと、ステータ内に偏心して取り付けられたロータと、大歯車及び小歯車から成る遊星歯車機構とを含み、大歯車が小歯車の外側に係合した形で固定して取り付けられ、小歯車が遊星歯車機構の大歯車の周囲を移動可能なように作られ、ステータが大歯車に連結され、ロータが遊星歯車機構の小歯車に連結された従来構成の容積式機械において、本発明により、ロータの断面における外面輪郭が直線群の包絡線となり、この群を生成する線yzが、大歯車に固定して連結されるとともに、この線の開始点が大歯車の中心にあるO111座標系において、
Figure 0004880040
の方程式により設定され、
上式において、Aは軸O11に対する直線yzの傾斜角(0≦A≦π)であり、
x1はO11に沿った直線yzの現在点の座標であり、
Bは、O111座標系の開始点O1を直線yzに連結する区域の傾斜角(0≦B≦π及びB≠A)であり、O11軸から計算され、
aは、O111座標系の開始点O1を直線yzに連結する区域の長さであり、
また、ロータの輪郭は、
Figure 0004880040
のパラメータ方程式により作成され、
上式において、x、yは、OXYデカルト座標系のX、Y軸に沿った輪郭点の現在座標であり、その開始点は小歯車の中心にあり、
eは偏心度の値であり、
zは、係合パラメータ(z=2、3、・・・)であり、
α=(z+1)Ψであり、
Ψは小歯車に対する大歯車の回転角であり、OXY座標系におけるX軸から計算され、この開始点は小歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし
0≦Ψ≦2πであり、
Figure 0004880040
であり、
*は、a*=a/eとして定義される形状パラメータであり、
Figure 0004880040
の条件を満たし、
また、ステータの断面における内面輪郭はz+1個の直線区域で作られ、これらの各々は、
Figure 0004880040
のパラメータ方程式に対応して作られ、
上式において、xk、ykは、O111デカルト座標系の軸X1、Y1に沿ったステータの輪郭点の現在座標であり、この開始点は大歯車の中心にあり、
k=0、1、・・・zは直線区域の数であり、
Figure 0004880040
であり、
χは大歯車に対する小歯車の回転角であり、O111座標系のX1軸から計算され、この開始点は大歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、この場合、
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040
、又はB−A>0かつ
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040

Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
となり、この場合、ステータの輪郭の隣り合う直線区域は、互いにz+1個の曲線区域によって接合され、これらの曲線区域の各々は、次のパラメータ方程式のいずれか、すなわち、
Figure 0004880040
上式において、x′、y′は、軸O11、O11に沿った接合弓形の現在座標であり、
θは、kが偶数かつB−A<0の場合、或いはkが奇数かつB−A>0の場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータであり、
若しくはθは、zが偶数かつkが奇数かつB−A<0の場合、或いはzが偶数かつkが偶数かつB−A>0の場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータであり、
Figure 0004880040
であり、
又は、
Figure 0004880040
に対応する弓形として作られ、
上式において、θは、zが奇数かつkが奇数かつB−A<0である場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータであり、
若しくはθは、zが奇数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータである。
第2の実施形態では、ステータと、ステータ内に偏心して取り付けられたロータと、大歯車及び小歯車から成る遊星歯車機構とを含み、小歯車が大歯車の内側に係合した形で取り付けられた従来構成の容積式機械において、本発明により、小歯車が固定して取り付けられ、大歯車が遊星歯車機構の小歯車の周囲を移動可能に作られ、ステータが小歯車に連結され、ロータが遊星歯車機構の大歯車に連結され、ロータ断面における外面輪郭が直線群の包絡線となり、この群を生成する線yzが、小歯車に固定して連結されるとともに、この開始点が小歯車の中心にあるO111座標系において、
Figure 0004880040
の方程式により設定され、
上式において、AはO11軸に対する直線yzの傾斜角(0≦A≦π)であり、
x1はO11に沿った直線yzの現在点の座標であり、
Bは、O111座標系の開始点O1を直線yzに連結する区域の傾斜角(0≦B≦π、B≠A)であり、O11軸から計算され、
aは、O111座標系の開始点O1を直線yzに連結する区域の長さであり、
また、ロータの輪郭は、
Figure 0004880040
のパラメータ方程式により作成され、
上式において、x、yは、OXYデカルト座標系のX、Y軸に沿った輪郭点の現在座標であり、その開始点は大歯車の中心にあり、
eは偏心度の値であり、
zは、係合パラメータ(z=2、3、・・・)であり、
*は、a*=a/eとして定義される形状パラメータであり、
Figure 0004880040
の条件を満たし、
α1=ztであり、
tは大歯車に対する小歯車の回転角であり、OXY座標系における軸Xから計算され、この開始点は大歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、
0≦t≦2πであり、
Figure 0004880040
であり、
また、ステータの断面における内面輪郭はz個の直線区域で作られ、これらの各々は、
Figure 0004880040
のパラメータ方程式に対応して作られ、
上式において、xn、ynは、O111デカルト座標系のX1、Y1軸に沿ったステータの輪郭点の現在座標であり、この開始点は小歯車の中心にあり、
n=0、1、・・・zは直線区域の数であり、
Figure 0004880040
であり、
ρは小歯車に対する大歯車の回転角であり、O111座標系の軸X1から計算され、この開始点は小歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、この場合、
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040
、又はB−A>0かつ
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040

Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
となり、この場合、ステータの輪郭の隣り合う直線区域は、互いにz+1個の曲線区域によって接合され、これらの曲線区域の各々は、次のパラメータ方程式のいずれか、すなわち、
Figure 0004880040
上式において、x′、y′は、軸O11、O11に沿った接合弓形の現在座標であり、
θは、kが偶数かつB−A<0の場合、或いはkが奇数かつB−A>0の場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータであり、
若しくはθは、zが奇数かつkが奇数かつB−A<0の場合、或いはzが奇数かつkが偶数かつB−A>0の場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータであり、
Figure 0004880040
であり、
又は、
Figure 0004880040
に対応する弓形として作られ、
上式において、θは、zが偶数かつkが奇数かつB−A<0である場合、或いはzが偶数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域上で定められるパラメータである。
本発明の第1及び第2の実施形態では、θは、第1の事例では小歯車に、また第2の事例では大歯車に連結される駆動シャフトの回転角を表すパラメータである。
本発明の実施可能な実施形態において添付図面を参照しながら、本発明の上述の利点及び具体的な特徴についてさらに説明する。
容積式機械の第1の実施形態の運動図であり、ここでは小歯車がロータに連結され、大歯車がステータに連結される。 図1と同様の容積式機械の例示的な組立図である。 ロータの外面輪郭を構築する際の本発明の第1の実施形態のための遊星歯車機構の大小の歯車の初期位置を示す図である。 図3と同様の大小の歯車の中間位置を示す図である。 ステータの内面輪郭を構築する際の本発明の第1の実施形態のための遊星歯車機構の大小の歯車の初期位置を示す図である。 図5と同様の大小の歯車の中間位置を示す図である。 z=2の場合の第1の実施形態による例示的なロータ−ステータ構成である。 z=3の場合の図7と同様の図である。 z=4の場合の図7と同様の図である。 容積式機械の実施形態の運動図であり、ここでは小歯車がステータに連結され、また大歯車がロータに連結される。 図10と同様の容積式機械の例示的な組立図である。 ロータの外面輪郭を構築する際の本発明の第2の実施形態の遊星歯車機構の大小の歯車の初期位置を示す図である。 図12と同様の大小の歯車の中間位置を示す図である。 ステータの内面輪郭を構築する際の本発明の第2の実施形態の遊星歯車機構の大小の歯車の初期位置を示す図である。 図14と同様の大小の歯車の中間位置を示す図である。 z=2の場合の第2の実施形態による例示的なロータ−ステータ構成である。 z=3の場合の図16と同様の図である。 z=4の場合の図16と同様の図である。
第1の実施形態(図1、2)によれば、容積式機械は、ステータ1と、このステータ1内に偏心して配置されたロータ2とを備える。遊星歯車機構は、大歯車3及び小歯車4から成る。大歯車3は、遊星歯車機構の大歯車3の周囲を移動可能に作られた小歯車4の外側と係合した形で固定して取り付けられる。ステータ1は大歯車3に連結され、ロータは遊星歯車機構の小歯車4に連結される。ロータ2の断面における外面輪郭は直線群の包絡線であり、この群を生成する直線yzは大歯車3に固定して連結され、O111座標系(図3〜5)において直線yzの開始点が大歯車3の中心にある。偏心度eは、ステータ1及びロータ2の中心間の距離であり、これは大歯車3及び小歯車4の中心間の距離に相当する(図3)。
第2の実施形態(図10、11)によれば、容積式機械は、ステータ1と、ステータ1内に偏心して配置されたロータ2とを備える。遊星歯車機構は、大歯車3及び小歯車4から成る。小歯車4は、大歯車3の内側に係合した形で取り付けられる。小歯車は固定して取り付けられ、大歯車3は遊星歯車機構の小歯車4の周囲を移動可能に作られる。ステータ1は小歯車4に連結され、ロータは遊星歯車機構の大歯車3に連結される。
ロータ2の輪郭は、直線yzの群Lzの包絡線であり、この群を生成する直線yzは、(図3の第1の実施形態の場合)大歯車3に、又は(図12の第2の実施形態の場合)小歯車4に連結されるとともに、
Figure 0004880040
の方程式により設定され、
上式において、Aは、固定したX軸に対する直線yzの方向を最初に決定する角度である(第1の実施形態(図2、3)の場合、その初期位置における接点K0と小歯車4の中心Oとを通り、或いは第2の実施形態の場合、その初期位置における接点K0と大歯車3の中心Oとを通る)。
Bは、第1の実施形態(図2)の場合には大歯車3との、或いは第2の実施形態(図10)の場合には小歯車4との直線の連結を固定する区域O1Dの方向を決定する角度である。
ステータ1の輪郭の形成は包絡線の発見に関連するが、この場合は曲線群Kzの包絡線の発見に関連し、これらの各々はロータ1の輪郭曲線である。
大歯車3の半径R及び小歯車4の半径rは、
Figure 0004880040
の関係で結ばれ、
上式において、本発明の両実施形態では、zは2から始まる偶数値を有する係合パラメータである。
第1の実施形態では、ロータ2(図3、4)の輪郭の構造は、直線yzの群Lzの包絡線を決定することに関連する。
固定したzにおける直線群Lzは、大歯車3がその内歯を小歯車4の外歯と係合させて小歯車4の周囲を移動する過程において形成される。この過程中、区域OO1(その長さは偏心度の値eに等しい)のそれぞれの回転角θ及び大歯車3の回転角Ψは、個々の瞬間に対応する(図4)。周囲を移動中、直線yzは、可動であるとともに大歯車に関連しているOX11座標系内ではその位置を変えないが、固定され小歯車3に関連しているOXY座標系内における直線yzの位置は連続的に変化する。
上述したように、OXY座標系内における直線群Lzの包絡線すなわちロータ2の輪郭を求めるパラメータ方程式は、
Figure 0004880040
の形を有し、
上式において、x、yは、OXYデカルト座標系のX、Y軸に沿った輪郭点の現在座標であり、その開始点は小歯車の中心にあり、
eは偏心度の値であり、
zは、係合パラメータ(z=2、3、・・・)であり、
α=(z+1)Ψであり、
Ψは小歯車に対する大歯車の回転角であり、OXY座標系におけるX軸から計算され、この開始点は小歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、
0≦Ψ≦2πであり、
Figure 0004880040
であり、
*は、a*=a/eとして定義される形状パラメータであり、
Figure 0004880040
の条件を満たし、
この方程式によって表されるようなロータの輪郭は、z個の同様な分枝及びz個の頂点を有する(z≧2)(図7〜9)。
本発明の第1の実施形態におけるステータ1の輪郭構造(図5、6)もまた、包絡線を決定することに関連するが、この場合、小歯車4が大歯車3の周囲を移動中に(図5、6)、より正確には大歯車に連結されたロータ2の周囲を移動中に形成される曲線群Kzの包絡線を決定することに関連し、その輪郭曲線の明確な位置は個々の回転角に対応する。このような曲線が集まって曲線群Kzを形成することになる。この時点で、座標系の指数化方式(indexation)が変化し、今やO111可動系が小歯車4に関連し、OXY固定系が大歯車に関連する。またこれらの座標系の開始点は、小歯車4及び大歯車3のそれぞれの中心に位置する。
ステータ1の輪郭、すなわち曲線群Kzの包絡線はz+1個の直線区域から成り、これらの各々を表すパラメータ方程式は、
Figure 0004880040
の形を有し、
上式において、xk、ykは、O111デカルト座標系のX1、Y1軸に沿ったステータの輪郭点の現在座標であり、この開始点は大歯車の中心にあり、
k=0、1、・・・zは直線区域の数であり、
Figure 0004880040
であり、
χは大歯車に対する小歯車の回転角であり、O111座標系のX1軸から計算され、この開始点は大歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、この場合、
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040
、又はB−A>0かつ
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040

Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
となり、ステータの輪郭の隣り合う直線区域は、互いにz+1個の曲線区域によって接合され、これらの曲線区域の各々は、次のパラメータ方程式のいずれか、すなわち、
Figure 0004880040
上式において、x′、y′は、O11、O11軸に沿った接合弓形の現在座標点であり、
θは、小歯車4に連結された駆動シャフトの回転角を表すパラメータ(図4、6)であり、kが偶数かつB−A<0、又はkが奇数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定され、
或いは、θは、zが偶数かつkが奇数かつB−A<0、又はzが偶数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定されるパラメータであり、
Figure 0004880040
であり、
又は、
Figure 0004880040
に対応する弓形となり、
上式において、θは、zが奇数かつkが奇数かつB−A<0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定されるパラメータであり、
或いは、θは、zが奇数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定されるパラメータである。
本発明の第2の実施形態におけるロータ2の輪郭構造(図12、13)は、直線yzの群Lzの包絡線で決定される。
zが固定されている場合、群Lzは、小歯車4がその外歯を大歯車3の内歯と係合させて、固定した大歯車3の周囲を移動中に形成される。この期間中、区域OO1(その長さは偏心度に値eに等しい)のそれぞれの回転角θ及び小歯車4の回転角tは、個々の瞬間に対応する。周囲を移動中、直線yzは、可動であるとともに大歯車に連結されたOX11座標系内ではその位置を変えないが、固定され小歯車3に連結されたOXY座標系内における直線yzの位置は絶えず変化する。
上述したように、OXY座標系内における直線群Lzの包絡線すなわちロータ2の輪郭を求めるパラメータ方程式は、
Figure 0004880040
の形を有し、
上式において、x、yは、OXYデカルト座標系のX、Y軸に沿ったロータ2の輪郭点の現在座標であり、その開始点は大歯車3の中心にあり、
eは偏心度の値であり、
zは、係合パラメータ(z=2、3、・・・)であり、
*は、a*=a/eとして定義される形状パラメータであり、
Figure 0004880040
の条件を満たし、
tは大歯車3に対する小歯車4の回転角であり、OXY座標系におけるX軸から計算され、この開始点は大歯車3の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、
0≦t≦2πであり、
Figure 0004880040
である。
本発明の第2の実施形態におけるステータ1の輪郭構造(図13、14)もまた、包絡線を決定することに関連するが、この場合、大歯車3が小歯車4の周囲を移動中に、より正確には小歯車に連結されたロータ2の周囲を移動中に形成される曲線群Kzの包絡線を決定することに関連し、その輪郭曲線の明確な位置は個々の回転角に対応する。このような曲線が集まって曲線群Kzを形成することになる。この時点で、座標系の指数化方式が変化し、今やO111可動系が大歯車3に関連し、OXY固定系が小歯車4に関連する。またこれらの座標系の開始点は、大歯車3及び小歯車4のそれぞれの中心に位置する。
曲線群Kzの包絡線、すなわちステータ1の輪郭は、z個の直線区域から成り、これらの各々を表すパラメータ方程式は、
Figure 0004880040
の形を有し、
上式において、xn、ynは、O111デカルト座標系のX1、Y1軸に沿ったステータの輪郭点の現在座標であり、この開始点は小歯車4の中心にあり、
n=0、1、・・・zは直線区域の数であり、
Figure 0004880040
であり、
ρは小歯車4に対する大歯車3の回転角であり、O111座標系のX1軸から計算され、この開始点は小歯車4の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、この場合、
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040
、又はB−A>0かつ
Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
B−A<0かつ
Figure 0004880040

Figure 0004880040
の場合、
Figure 0004880040
となり、ステータ1の輪郭の隣接する直線区域は、互いにz個の曲線区域によって接合され、これらの曲線区域の各々は、次のパラメータ方程式のいずれか、すなわち、
Figure 0004880040
上式において、x′、y′は、O11、O11軸に沿った接合弓形の現在座標であり、
θは、kが偶数かつB−A<0、又はkが奇数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定されるパラメータであり、
或いは、θは、zが奇数かつkが奇数かつB−A<0、又はzが奇数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定されるパラメータであり、
Figure 0004880040
であり、
又は、
Figure 0004880040
に対応する弓形として作られ、
上式において、θは、zが偶数かつkが奇数かつB−A<0、又はzが偶数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
Figure 0004880040
の区域において決定されるパラメータである。
本発明の第1の提案する実施形態では、圧縮機及びポンプにおける2頂点ロータ(図7)の構成の使用は、高い(1よりも大きい)比容量を特徴とし、この係数では、z=2の場合、判別型圧縮機及びポンプは、回転工学及び一般工学における類似の解決策を有さず、最小の寸法−重量特性を達成することが主な要件である分野にこれらの構成を利用することができる。内燃機関におけるこのような構成の利用は、(120もの高さにもなり得る)高い圧縮比に起因して問題がある。図8及び図9にそれぞれ示す3頂点ロータ(z=3)及び4頂点ロータ(z=4)の構成では、z=2の場合と比べて特定係数がかなり低い(例えば、判別圧縮機の最大比容量は、z=3で0.45でありz=4で0.25である)。従って、寸法−重量特性に関する要件とは別に、圧力変動レベル及び出力シャフトの回転均一度に対する一定の要件も存在する場合、圧縮機及びポンプにはこのような構成を推奨することができる。同時に、形状パラメータa*に対応する値を選択することにより、このような構成には常である最大圧縮比(z=3で45及びz=4で29)によって、このような構成をロータリエンジンに使用できるようになる。
本発明の第2の実施形態の構成(図16〜18)の際立った特徴として、z=2〜4の場合のこれらの特定係数により、第1の実施形態の構成よりもかなり劣るということが挙げられるが、このような劣等性は、zパラメータを増加させることによって減少し、z>10において事実上消滅する。このような構成の、第1の実施形態の構成を凌駕する利点として、シールの周囲長がより短くて済むことにより、これらの使用時に作動チャンバを密閉するという問題を大いに解決できるという点が挙げられる。この事実を十分に考慮すると、z>10の場合には本発明の第2の実施形態が望ましい。(例えば、医療において)低いしきい値の圧力変動及び可能な限りの作動円滑性を規制する動力ユニットに対する要件が存在する場合、高いzパラメータ値の構成を使用する必要性が生まれる。
本発明の第2の実施形態による構成をロータリエンジンで使用するというあらゆる可能性は、圧縮比が6よりも高くなり得ないという理由で事実上排除される。3頂点ロータの構成(図14)は、製造が容易であることを条件とする家庭用ポンプでの使用に見込まれる。
圧縮機及びポンプのために選択される形状パラメータa*の値は、そのような場合には最大比容量specific capacityを達成できるから、最小であるべきであり、またエンジンのためのそのような値は、作動チャンバ内で必要な圧縮比を確保するために、最小値よりもかなり大きくすべきである。角度パラメータA及びBの値は、技術的要因と組立て条件とに基づいて選択すべきである。
zパラメータの値の選択時には、この値が高いほど圧縮機及びポンプの比容量、及びエンジンの比出力が低くなるが、同時に、この値が増加すると、圧縮機及びポンプの出力における脈動レベルの低下、及びエンジンを含む全ての種類のピストン回転機械の出力シャフトの回転の不均一性を招くということを心に留めておくべきである。
提案した容積式機械の実施形態は、ロータ−ステータの判別型構成の幾何学的及び力学的特徴により条件付けられるとともに作動物質を高い技術効率及び経済効率で分配するという課題及び作動チャンバを密閉するという課題の解決を可能にする構造要件を含む。長期的に見れば、この構造要件は、回転工学のみならず一般工学においても、耐用年数、信頼性、及び比速度といった要素を現存のレベルよりもかなり高いレベルに上昇させる。
提案したピストン回転機械の実施形態のその他の特徴の中から、以下の特徴を挙げることができる。
− 提案した装置をロータリエンジンとして使用する場合、燃焼室の形状が最適(半球状)であり、これは作業工程に有利な条件を生み出すという現実の可能性に相当する。この結果、作動混合物の燃焼効率及び熱量効率が、従来の内燃機関におけるもの、さらには今日最も広く使用されているトロコイド型ロータリエンジン(バンケルエンジン)におけるもの以上となり、この結果、高い効率(まず第1に燃料効率)と環境基準の遵守とが保証される。
− 加熱係数が、トロコイド型及び従来型動力ユニットにおけるそれと比べてそれほど際立っていない。この理由は、判別型構成の(縦軸に対する)「深い」対称性にある。この判別型機械の対称性という固有の特徴の評価については、この対称性がこのような機械の形状そのもの及びこれらの機械における作動チャンバの配置を特徴付けるだけでなく、温度、運動学的要素、及び力率の分野が中心にあるという事実も含むという意味で解釈すべきである。後者の事実により、特にロータ及びステータに必要な材料を選択することにより、ロータ−ステータ構成における熱負荷の不均衡及び加熱歪みを大きく減少できるようになる。従って、これにより、ロータ−ステータの対における寄生性の動力接点の存在が事実上完全に排除され、すなわち長期的に見れば、加熱条件により条件付けられる磨耗と目詰まりの危険性とが大幅に減少することになる。
− 新しいピストン回転型動力ユニットの利点が失われないようにする高い特定係数(例えば、判別型圧縮機の比容量は、トロコイド型圧縮機の特定係数の2倍の高さである)であり、これは比速度により条件付けられる。計算が示すように、所定の同様の出力特性において、判別型機械の寸法及び重量は、用途に関係なく、往復式動力ユニットのそれよりも3〜4倍低く、トロコイド型ユニットのそれよりも1.5〜2倍低い。
提案した容積式機械の実施形態は、内燃機関、ポンプ、又は圧縮機に最もうまく利用することができる。
1 ステータ
2 ロータ

Claims (2)

  1. ステータと、該ステータ内に偏心して取り付けられたロータと、大歯車及び小歯車から成る遊星歯車機構とを含む容積式機械の設計であって、
    前記大歯車は、前記小歯車の外側から固定して配置されるとともに該小歯車と係合し、
    前記小歯車は、前記遊星歯車機構の前記大歯車の周囲を移動可能なように作られ、
    前記ステータは前記大歯車に連結され、前記ロータは前記遊星歯車機構の前記小歯車に連結され、
    前記ロータの断面における外面輪郭が直線群の包絡線となり、
    前記群を生成する直線yzが、前記大歯車に固定して連結されるとともに前記直線の開始点が前記大歯車の中心にあるO111座標系において、
    Figure 0004880040
    の方程式により設定され、
    上式において、Aは軸O11に対する前記直線yzの傾斜角(0≦A≦π)であり、
    1はO11に沿った前記直線yzの現在点の座標であり、
    Bは、O111座標系の開始点O1を前記直線yzに連結する区域の傾斜角(0≦B≦π及びB≠A)であり、前記O11軸から計算され、
    aは、前記O111座標系の前記開始点O1を前記直線yzに連結する前記区域の長さであり、
    前記輪郭は、
    Figure 0004880040
    のパラメータ方程式により作成され、
    上式において、x、yは、OXYデカルト座標系のX、Y軸に沿った輪郭点の現在座標であり、その開始点は前記小歯車の中心にあり、
    eは偏心度の値であり、
    zは、係合パラメータ(z=2、3、・・・)であり、
    α=(z+1)Ψであり、
    Ψは前記小歯車に対する前記大歯車の回転角であり、前記OXY座標系における前記X軸から計算され、この開始点は前記小歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、0≦Ψ≦2πであり、
    Figure 0004880040
    であり、
    *は、a*=a/eとして定義される形状パラメータであり、
    Figure 0004880040
    の条件を満たし、
    前記ステータの断面における内面輪郭はz+1個の直線区域で作られ、これらの各々は、
    Figure 0004880040
    のパラメータ方程式に対応して作られ、
    上式において、xk、ykは、O111デカルト座標系の軸X1、Y1に沿ったステータの輪郭点の現在座標であり、この開始点は前記大歯車の中心にあり、
    k=0、1、・・・zは直線区域の数であり、
    Figure 0004880040
    であり、
    χは前記大歯車に対する前記小歯車の回転角であり、前記O111座標系の前記X1軸から計算され、この開始点は前記大歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、この場合、
    Figure 0004880040
    の場合、
    Figure 0004880040
    B−A<0かつ
    Figure 0004880040
    、又はB−A>0かつ
    Figure 0004880040
    の場合、
    Figure 0004880040
    B−A<0かつ
    Figure 0004880040
    Figure 0004880040
    の場合、
    Figure 0004880040
    となり、この場合、前記ステータの輪郭の隣り合う直線区域は、互いにz+1個の曲線区域によって接合され、該曲線区域の各々は、次のパラメータ方程式のいずれか、すなわち、
    Figure 0004880040
    上式において、x′、y′は、前記軸O11、O11に沿った接合弓形の現在座標であり、
    θは、kが偶数かつB−A<0の場合、或いはkが奇数かつB−A>0の場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータであり、
    若しくはθは、zが偶数かつkが奇数かつB−A<0の場合、或いはzが偶数かつkが偶数かつB−A>0の場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータであり、
    Figure 0004880040
    であり、
    又は、
    Figure 0004880040
    に対応する弓形として作られ、
    上式において、θは、zが奇数かつkが奇数かつB−A<0である場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータであり、
    若しくはθは、zが奇数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータである、
    ことを特徴とする容積式機械の設計。
  2. ステータと、該ステータ内に偏心して取り付けられたロータと、大歯車及び小歯車から成る遊星歯車機構とを含む容積式機械の設計であって、
    前記小歯車は、前記大歯車の内側に配置されるとともに該大歯車と係合し、
    前記小歯車は固定して取り付けられ、
    前記大歯車は、前記遊星歯車機構の前記小歯車の周囲を移動可能に作られ、
    前記ステータは前記小歯車に連結され、前記ロータは前記遊星歯車機構の前記大歯車に連結され、
    前記ロータの断面の外面輪郭が直線群の包絡線となり、
    前記群を生成する直線yzが、前記小歯車に固定して連結されるとともに前記直線の開始点が前記大歯車の中心にあるO111座標系において、
    Figure 0004880040
    の方程式により設定され、
    上式において、AはO11軸に対する前記直線yzの傾斜角(0≦A≦π)であり、
    x1はO11に沿った前記直線yzの現在点の座標であり、
    Bは、O111座標系の開始点O1を前記直線yzに連結する区域の傾斜角(0≦B≦π、B≠A)であり、前記O11軸から計算され、
    aは、前記O111座標系の前記開始点O1を前記直線yzに連結する前記区域の長さであり、
    前記ロータの輪郭は、
    Figure 0004880040
    のパラメータ方程式により作成され、
    上式において、x、yは、OXYデカルト座標系のX、Y軸に沿った輪郭点の現在座標であり、この開始点は前記大歯車の中心にあり、
    eは偏心度の値であり、
    zは、係合パラメータ(z=2、3、・・・)であり、
    *は、a*=a/eとして定義される形状パラメータであり、
    Figure 0004880040
    の条件を満たし、
    α1=ztであり、
    tは前記大歯車に対する前記小歯車の回転角であり、前記OXY座標系における前記軸Xから計算され、この開始点は前記大歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、
    0≦t≦2πであり、
    Figure 0004880040
    であり、
    前記ステータの断面における内面輪郭はz個の直線区域で作られ、これらの各々は、
    Figure 0004880040
    のパラメータ方程式に対応して作られ、
    上式において、xn、ynは、O111デカルト座標系のX1、Y1軸に沿ったステータの輪郭点の現在座標であり、この開始点は前記小歯車の中心にあり、
    n=0、1、・・・zは直線区域の数であり、
    Figure 0004880040
    であり、
    ρは前記小歯車に対する前記大歯車の回転角であり、前記O111座標系の前記軸X1から計算され、この開始点は前記小歯車の中心にあって1つのパラメータの役割を果たし、この場合、
    Figure 0004880040
    の場合、
    Figure 0004880040
    B−A<0かつ
    Figure 0004880040
    、又はB−A>0かつ
    Figure 0004880040
    の場合、
    Figure 0004880040
    B−A<0かつ
    Figure 0004880040
    Figure 0004880040
    の場合、
    Figure 0004880040
    となり、この場合、前記ステータの輪郭の隣り合う直線区域は、互いにz+1個の曲線区域によって接合され、該曲線区域の各々は、次のパラメータ方程式のいずれか、すなわち、
    Figure 0004880040
    上式において、x′、y′は、前記軸O11、O11に沿った接合弓形の現在座標であり、
    θは、kが偶数かつB−A<0の場合、或いはkが奇数かつB−A>0の場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータであり、
    若しくはθは、zが奇数かつkが奇数かつB−A<0の場合、或いはzが奇数かつkが偶数かつB−A>0の場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータであり、
    Figure 0004880040
    であり、
    又は、
    Figure 0004880040
    に対応する弓形として作られ、
    上式において、θは、zが偶数かつkが奇数かつB−A<0である場合、或いはzが偶数かつkが偶数かつB−A>0である場合、
    Figure 0004880040
    の区域上で定められるパラメータである、
    ことを特徴とする容積式機械の設計。
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