JP4879121B2 - 推進工法用仮管 - Google Patents

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Description

本発明は、推進工法用仮管に関し、特に、先端に掘削部を有する先導管に後続して仮管を設置し、掘削部で掘削した土砂を排泥管を介して排出しながら先導管を到達立坑まで掘進した後、最後部の仮管に埋設管を接続してさらに押し出し、仮管を埋設管とを置換することにより埋設管を地中に設置する推進工法において用いる推進工法用仮管に関する。
推進工法は、例えば配線用の布設管、下水道管、ガス管、水道管等を埋設管として地中に設置する際に用いられる工法であり、発進立坑に元押しジャッキを設置し、先端に掘削部を有する例えばシールド掘進機を先導管として、この先導管の後方に埋設管を順次継ぎ足しながら、発進立坑に向けて押し出してゆくことにより、連設した状態で埋設管を地中に設置する工法である。
また、推進工法では、先端の掘削部に泥水等を加圧状態で送り込んで切羽面を安定させると共に、掘削した土砂を泥水等と共に発進立坑側に排出する必要があることから、先導管に後続する埋設管の内側に、泥水等を循環させるための送泥管や排泥管等の管体が複数配設されることになるが、特に、埋設管の管径が例えば250〜700mm程度の小口径の推進工法の場合、順次継ぎ足される埋設管毎に、複数の管体を各々接続して行く作業に多くの手間を要することになる。
このため、内部に排出管等の管体を予め取り付けておき、且つ軸方向に当接状態で継ぎ足すだけで複数の管体を同時に接合させて連通できるように構成した、埋設管と同様の外径を有する複数の仮管を用いる推進工法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このような仮管を用いる推進工法では、先端に掘削部を有する先導管に後続して仮管を順次継ぎ足しながら、発進立坑からジャッキにより先導管と共に仮管を押し出して到達立坑まで掘進した後、最後部の仮管に埋設管を接続してさらに押し出し、仮管と埋設管とを置換することによって埋設管を地中に設置する。
特開昭61−137996号公報
仮管を用いる推進工法では、先行して地中に設置される仮管には、送泥管や排泥管の他、水抜き管、注入管等のその他の管体が取り付けられており、これらの管体は、仮管を軸方向に継ぎ足すだけで両端の接続部分を密着させ、シール性を強固に保持した状態で連通させることができるように、精度良く取り付る必要があるため、仮管は、製造コストが高く高価なものになる。一方、仮管は、埋設管と置換されて地中から回収される部材であるが、埋設管と同様の外径を備える必要があるため、異なる外径の埋設管の推進工事には転用することができない。したがって、仮管は、外径の異なる埋設管の推進工事毎に、各々製造しなければならず、施工コストが増加することになる。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、外径の異なる埋設管の推進工事に転用できるようにして、施工コストを低減した効率の良い推進工事を行うことを可能にする推進工法用仮管を提供することを目的とする。
本発明は、先端に掘削部を有する先導管と該先導管に後続する仮管を発進立坑からジャッキにより押し出して、前記掘削部で掘削した土砂を仮管内に配設した排泥管を介して排出しながら到達立坑まで掘進した後、発進立坑から最後部の仮管に埋設管を接続してさらに押し出し、仮管と埋設管とを置換することにより埋設管を地中に設置する推進工法において用いる推進工法用仮管であって、筒状管の両端の開口を本体部プレートで各々閉塞すると共に、該筒状管の内部にこれの軸方向に並行して複数の管体を配設し、且つ該管体の両端の開口縁部を前記本体部プレートに開口形成した接続開口に各々接合してなる仮管本体と、前記埋設管の外径と同様の外径を有する外側筒体の内側に、前記筒状管の外径と同様の内径を有する本体装着部が設けられると共に、前記外側筒体の開口周縁部分に拡径部プレートが取り付けられ、且つ前記仮管本体と同じ長さを有する拡径仮管と、該拡径仮管の外径と同様の外径を有し、前記埋設管の横断面形状と同様の平面形状を備える一対のアダプタプレートによって両端面が閉塞された扁平な中空筒体であって、各アダプタプレートには前記仮管本体の前記接続開口と対応する位置に複数のアダプタ開口が形成されると共に、両側のアダプタプレートのアダプタ開口の間にアダプタ管体が取り付けられ、且つ周面に開閉可能に開口するボルト締着部が周方向に間隔をおいて複数設けられた拡径アダプタ管とからなり、前記拡径仮管の内側に前記仮管本体が装着配置された状態の前記仮管本体及び前記拡径仮管の少なくとも一方の端面部に前記拡径アダプタ管を設置し、前記本体部プレートの接続開口に前記アダプタ開口を合致させることにより前記仮管本体の内部の管体に前記アダプタ管体を接続すると共に、前記ボルト締着部を介して前記拡径アダプタ管を前記仮管本体及び前記拡径仮管にボルト接合することにより、前記拡径アダプタ管、前記仮管本体、及び前記拡径仮管が接合一体化されていることを特徴とする推進工法用仮管を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明の推進工法用仮管によれば、前記本体部プレート及び前記アダプタプレートには、これらの中央部分に測量用開口が軸方向に重なるようにして開口形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の推進工法用仮管によれば、前記拡径仮管は、前記外側筒体の内側に、前記筒状管の外径と同様の内径を有する内側筒体を同心状に配置した二重構造を備え、前記内側筒体の内側を前記本体装着部とすると共に、前記内側筒体と前記外側筒体との間の中空部分の両端が前記拡径部プレートで閉塞されるようにすることが好ましい。
さらに、本発明の推進工法用仮管によれば、前記仮管本体の筒状管の外周部分には、これの軸方向の全長に亘って内側に窪んだケーブル配線用凹溝が形成されており、前記拡径仮管には、これの軸方向の全長に亘って前記ケーブル配線用凹溝と対応する位置にケーブル配線用切欠き貫通溝が形成されており、前記拡径アダプタ管には、前記ケーブル配線用凹溝及び前記ケーブル配線用切欠き貫通溝と軸方向に重なる位置に、ケーブル配線用切欠き凹部が形成されていることが好ましい。
本発明の推進工法用仮管によれば、外径の異なる埋設管の推進工事に転用できるようにして、施工コストを低減した効率の良い推進工事を行うことができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る推進工法用仮管10は、図1(a)〜(d)に示すように、推進工法として、例えば泥水式シールド掘進機11を用いた泥水推進工法により、埋設管12として例えば500mm程度の外径を有する配線用の布設管を、地中に設置する際に用いられる。すなわち、本実施形態の推進工法用仮管10は、泥水式シールド掘進機11に後続して取り付けられて泥水式シールド掘進機11と共に発進立坑14から到達立坑に向けて押し出され、埋設管12に先行して地中に設置された後、最後部の仮管10に埋設管12を接続してさらに押し出され、埋設管12と置換することにより、埋設管12を地中に設置する推進工法において採用されるものである。
ここで、泥水式シールド掘進機11は、泥水式推進工法に用いる公知のシールド掘進機を使用することができ、先端に掘削部13として掘削カッター、隔壁、泥水室等を備えたシールド本体11aと、シールド本体11aに後続して設けられた、各種の配管類や制御装置等を備える複数の後続管11bとからなる。本実施形態では、推進工法用仮管10は、泥水式シールド掘進機11の最後部の後続管11bの後端部にスペーサー部材11cを介在させた状態で接合され、発進立坑14に設置した元押しジャッキ15(図7参照)の伸縮駆動によって、シールド掘進機11の掘削部13で切羽面を切削しながら、後方に当該推進工法用仮管10を順次継ぎ足しつつシールド掘進機11と共に到達立坑に向けて押し出されてゆくことになる。
そして、本実施形態の推進工法用仮管10は、先端に掘削部13を有する先導管としての泥水式シールド掘進機11とこのシールド掘進機11に後続する仮管10を発進立坑14から元押しジャッキ15により押し出して、掘削部13で掘削した土砂を仮管10内に配設した排泥管16aを介して排出しながら到達立坑まで掘進した後、発進立坑14から最後部の仮管10に埋設管12を接続してさらに押し出し、仮管10と埋設管12とを置換することにより埋設管12を地中に設置する推進工法において用いる当該仮管10であって、図2〜図5に示すように、仮管本体20と、拡径仮管30と、拡径アダプタ管40とによって構成される。
また、仮管本体20は、図3(a),(b)に示すように、筒状管21の両端の開口を本体部プレート22a,22bで各々閉塞すると共に、筒状管21の内部にこれの軸方向Xに並行して複数の管体16a,16b,16c,16dを配設し、且つこれらの管体16a,16b,16c,16dの両端の開口縁部を両側の本体部プレート22a,22bに開口形成した接続開口23a,23b,23c,23dに各々接合して形成される。
さらに、拡径仮管30は、図4(a),(b)に示すように、埋設管12の外径と同様の外径を有する外側筒体32の内側に、筒状管21の外径と同様の内径を有する本体装着部31aが設けられると共に、外側筒体32の開口周縁部分に拡径部プレート33a,33bが取り付けられ、且つ仮管本体20と同じ長さを有している。本実施形態では、拡径仮管30は、外側筒体32の内側に、筒状管21の外径と同様の内径を有する内側筒体31を同心状に配置した二重構造を備え、内側筒体31の内側を本体装着部31aとすると共に、内側筒体31と外側筒体32との間の中空部分の両端が拡径部プレート33a,33bで閉塞されるようになっている。
さらにまた、拡径アダプタ管40は、図5(a),(b)に示すように、拡径仮管30の外径と同様の外径を有し、埋設管12の横断面形状と同様の平面形状を備える一対のアダプタプレート41a,41bによって両端面が閉塞された扁平な中空筒体であって、各アダプタプレート41a,41bには仮管本体20の接続開口23a,23b,23c,23dと対応する位置に複数のアダプタ開口42a,42b,42c,42dが形成されると共に、両側のアダプタプレート41a,41bのアダプタ開口42a,42b,42c,42dの間にアダプタ管体43a,43b,43c,43dが取り付けられ、且つ周面に開閉可能に開口するボルト締着部45が周方向に間隔をおいて複数設けられている。
そして、図2(a),(b)に示すように、拡径仮管30の内側筒体31による本体装着部31aの内側に仮管本体20が装着配置された状態の仮管本体20及び拡径仮管30の一方(前方)の端面部に拡径アダプタ管40を設置し、一方(前方)の本体部プレート22aの接続開口23a,23b,23c,23dにアダプタ開口42a,42b,42c,42dを合致させることにより仮管本体20の内部の管体16a,16b,16c,16dにアダプタ管体43a,43b,43c,43dを接続すると共に、ボルト締着部45を介して拡径アダプタ管40を仮管本体20及び拡径仮管30にボルト接合することにより、拡径アダプタ管40、仮管本体20、及び拡径仮管30が接合一体化されている。
また、本実施形態では、本体部プレート22a,22b及びアダプタプレート41a,41bには、これらの中央部分に測量用開口17が軸方向Xに重なるようにして開口形成されている。
さらに、本実施形態では、仮管本体20の筒状管21の外周部分には、これの軸方向Xの全長に亘って内側に窪んだケーブル配線用凹溝24が形成されており、拡径仮管30には、これの軸方向の全長に亘ってケーブル配線用凹溝24と対応する位置にケーブル配線用切欠き貫通溝34が形成されており、拡径アダプタ管40には、ケーブル配線用凹溝24及びケーブル配線用切欠き貫通溝34と軸方向Xに重なる位置に、ケーブル配線用切欠き凹部44が形成されている。
本実施形態では、仮管本体20を構成する筒状管21は、図3(a),(b)に示すように、例えば外径が540mm程度、長さが1000mm程度の円筒状の鋼管からなり、その両端の開口が、例えば円形の鋼板からなる本体部プレート22a,22bを溶接接合することにより、当該本体部プレート22a,22bによって閉塞されている。各本体部プレート22a,22bの中央部分には、例えば発進立坑14からレーザー光による測量を行うための直径が150mm程度の円形の測量用開口17が、仮管本体20の軸方向Xに重なるようにして各々開口形成されている。また、各本体部プレート22a,22bには、測量用開口17の周囲に配設されて、例えば排泥管用接続開口23a、送泥管用接続開口23b、注入管用接続開口23c、及び水抜き管用接続開口23dが、各々開口形成されている。なお、これらの接続開口23a,23b,23c,23dの開口周縁部には、ボルト接合によって仮管本体20の本体部プレート22a,22bと拡径アダプタ管40のアダプタプレート41a,41bとを密着させた際に、仮管本体20に配設された管体16a,16b,16c,16dと拡径アダプタ管40に配設されたアダプタ管体43a,43b,43c,43dとをシール性を強固に保持した状態で連通することができるように、例えばゴム製高反発弾性部材からなる弾性パッキンが取り付けられている。
筒状管21の内部に配設される管体16a,16b,16c,16dは、例えば円筒状の鋼管からなる排泥管16a、送泥管16b、注入管16c、及び水抜き管16dであって、筒状管21の長さ方向(軸方向)に並行して、仮管本体20の軸方向Xに沿って直線状に配設されると共に、両端の開口周縁部が、各本体部プレート22a,22bの接続開口23a,23b,23c,23dの開口周縁部に溶接接合されて強固に支持固定されている。
また、本実施形態では、仮管本体20の筒状管21の外周部分には、仮管10が泥水式シールド掘進機11に後続して取り付けられた際の上端部に位置する箇所に、本体部プレート22a,22bの部分も含めて筒状管21の軸方向Xの全長に亘って延設する、略矩形断面形状を有するように内側に窪んて形成されたケーブル配線用凹溝24が設けられている。このケーブル配線用凹溝24には、発進立坑とシールド掘進機11とを連通するケーブル等の各種の配線類を、仮管本体20の内側を通すことなく配設できるようになっている。なお、ケーブル配線用凹溝24の底面部には、長さ方向に所定の間隔をおいた適宜の位置に、雌ネジナット部材25aが固着されており、この雌ネジナット部材25aに固定ボルト部材25bを締着することにより、ケーブル配線用凹溝24の外側開口面を覆う溝カバー26を、着脱可能に取り付けておくことができるようになっている。
さらに、本実施形態では、本体部プレート22a,22bの周縁部分における拡径アダプタ管40のボルト締着部45と対応する位置に、例えば周方向に等角度間隔をおいた4箇所にボルト孔27が貫通形成されていると共に、これらのボルト孔27を含む領域の本体部プレート22a,22bの裏側には、略台形断面形状のボルトボックス28が、筒状管21の外周面に開口して設けられている。なお、ボルトボックス28の底面板の中央部分には雌ネジナット部材29aが固着されており、この雌ネジナット部材29aに固定ボルト部材29bを締着することにより、後述する拡径仮管30に設けられたボルトボックス38の外側開口面を覆うボックスカバー36を、着脱可能に取り付けておくことができるようになっている(図2(a)参照)。
拡径仮管30を構成する外側筒体32は、図4(a),(b)に示すように、例えば外径が680mm程度、長さが1000mm程度の大きさの一部を切り欠いた円筒状の鋼管からなり、シールド掘進機11及び埋設管12と同様の外周断面形状を備えている。また内側筒体31は、例えば内径が540mm程度、長さが1000mm程度の大きさの一部を切り欠いた円筒状の鋼管からなり、内側に仮管本体20を嵌合状態で装着できる収容空間(本体装着部31a)を備えている。内側筒体31と外側筒体32は、外側筒体32の内部に内側筒体31を同心状に配設すると共に、内側筒体31と外側筒体32との間の中空部分の両端を、一部を切り欠いた円環形状の拡径部プレート33a,33bで閉塞することにより、二重構造の拡径仮管30を形成している。
拡径部プレート33a,33bは、例えば径方向の幅が70mm程度の一部を切り欠いた円環形状の鋼板からなり、その内側及び外側の周縁部が、各々内側筒体31及び外側筒体32の先端周縁部に溶接接合されて、内側筒体31及び外側筒体32とを強固に一体化した拡径仮管30を形成する。拡径部プレート33a,33bの、拡径アダプタ管40のボルト締着部45と対応する位置には、例えば周方向に等角度間隔をおいた4箇所にボルト孔37が貫通形成されていると共に、これらのボルト孔37を含む領域の拡径部プレート33a,33bの裏側には、略矩形断面形状のボルトボックス38が、拡径仮管30を径方向に貫通した状態で、内側筒体31及び外側筒体32の双方に開口して設けられている。拡径仮管30の内側に仮管本体20が装着された際に、拡径部プレート33a,33bの裏側のボルトボックス38は、本体部プレート22a,22bの裏側のボルトボックス28と各々径方向に連続して、これらが一体となった裏側ボルト締着部18(図(a)参照)を形成する。この裏側ボルト締着部18の、拡径仮管30のボルトボックス38による外側開口面は、ボックスカバー36で覆って、仮管本体20のボルトボックス28に設けた雌ネジナット部材29aに固定ボルト部材29bを締着することにより、適宜開閉することができるようになっている。
また、本実施形態では、拡径仮管30には、仮管10が泥水式シールド掘進機11に後続して取り付けられた際の上端部に位置する箇所に、仮管本体20のケーブル配線用凹溝と径方向に重なるように配置されて、ケーブル配線用切欠き貫通溝34が設けられている。ケーブル配線用切欠き貫通溝34は、拡径部プレート33a,33bの部分も含めて拡径仮管30の軸方向Xの全長に亘って延設すると共に、拡径仮管30を径方向に貫通するようにして、例えば100mm程度の幅で切り欠かれることにより形成されている。このケーブル配線用切欠き貫通溝34は、仮管本体20のケーブル配線用凹溝24と径方向に連続してこれらが一体となった配線用凹部19(図2(a),(b)参照)を形成する。この配線用凹部19には、ケーブル配線用凹溝24と同様に、発進立坑とシールド掘進機11とを連通するケーブル等の各種の配線類を、仮管本体20の内側を通すことなく配設できるようになっている。なお、この配線用凹部19の拡径仮管30の外周面における外側開口面は、溝カバー39で覆ってケーブル配線用凹溝24の底面部に設けた雌ネジナット部材25aに固定ボルト部材25cを締着することにより、開閉可能に閉塞しておくことができるようになっている。
拡径アダプタ管40は、図5(a),(b)に示すように、拡径仮管30の外径と同様の外径として例えば680mm程度の外径を有すると共に、軸方向Xの長さが100mm程度の短い長さの扁平な円筒状の鋼管からなる外殻体46の両端の開口を、埋設管12の横断面形状と同様の平面形状として例えば直径が680mm程度の円形の鋼板からなるアダプタプレート41a,41bを周縁部に溶接接合して閉塞することにより形成される。また、外殻体46の内側には、これと同心状に配置された補強リング47が、仮管本体20の筒状管21と対応する位置に取り付けられている。
各アダプタプレート41a,41bの中央部分には、本体部プレート22a,22bと同様に、例えば発進立坑14からレーザー光による測量を行うための直径が150mm程度の円形の測量用開口17が、本体部プレート22a,22bの測量用開口17と軸方向Xに重なるようにして各々開口形成されている。また、各アダプタプレート41a,41bには、測量用開口17の周囲に配設されて、本体部プレート22a,22bの排泥管用接続開口23a、送泥管用接続開口23b、注入管用接続開口23c、及び水抜き管用接続開口23dと対応する位置に、排泥管用アダプタ開口42a、送泥管用アダプタ開口42b、注入管用アダプタ開口42c、及び水抜き管用アダプタ開口42dが、各々開口形成されている。なお、これらのアダプタ開口42a,42b,42c,42dの開口周縁部には、ボルト接合によって拡径アダプタ管40のアダプタプレート41a,41bと仮管本体20の本体部プレート22a,22bとを密着させた際に、拡径アダプタ管40に配設されたアダプタ管体43a,43b,43c,43dと仮管本体20に配設された管体16a,16b,16c,16dとをシール性を強固に保持した状態で連通することができるように、例えばゴム製高反発弾性部材からなる弾性パッキンが取り付けられている。
拡径アダプタ管40の内部に配設されるアダプタ管体43a,43b,43c,43dは、例えば鋼製の円筒状短管からなるアダプタ排泥管43a、アダプタ送泥管43b、アダプタ注入管43c、及びアダプタ水抜き管43dであって、拡径アダプタ管40の軸方向Xに沿って直線状に平行に配設されると共に、両端の開口周縁部が、各アダプタプレート41a,41bのアダプタ開口42a,42b,42c,42dの開口周縁部に溶接接合されて強固に支持固定されている。
また、本実施形態では、拡径アダプタ管40には、外殻体46の周面に開口するボルト締着部45が、周方向に例えば45度の等角度間隔をおいて4箇所に設けられている。ボルト締着部45は、例えば一対のアダプタプレート41a,41bの間に介在して仕切りプレート48を取り付けることにより、一対のアダプタプレート41a,41bの間の空間を区画して形成される。ボルト締着部45は、仮管本体20のボルトボックス28と拡径仮管30のボルトボックス38とを連続させた裏側ボルト締着部18と同様の形状を有するボックス状の部分として設けられる。各ボルト締着部45には、仮管本体20のボルトボックス28のボルト孔27や拡径仮管30のボルトボックス38のボルト孔37と対応する位置に、内側ボルト孔49aや外側ボルト孔49bが、各々アダプタプレート41a,41bを貫通して穿孔形成されている。なお、本実施形態では、前方側のアダプタプレート41aには内側ボルト孔49aのみが、後方側のアダプタプレート41bには内側ボルト孔49a及び外側ボルト孔49bの双方が開口形成されている。また、ボルト締着部45の底面部には、雌ネジナット部材50aが固着されており、ボルト締着部45の外側開口面は、ボックスカバー51で覆って、雌ネジナット部材50aに固定ボルト部材50bを締着することにより、適宜開閉することができるようになっている。
さらに、本実施形態では、拡径アダプタ管40の外周部分には、仮管10が泥水式シールド掘進機11に後続して取り付けられた際の上端部に位置する箇所に、アダプタプレート41a,41bの部分も含めて軸方向Xに延設するケーブル配線用切欠き凹部44が設けられている。ケーブル配線用切欠き凹部44は、仮管本体20のケーブル配線用凹溝24と拡径仮管30のケーブル配線用切欠き貫通溝34が径方向に連続して一体となった配線用凹部19と、同様の断面形状を有するように拡径アダプタ管40の外周面から内側に窪んで形成されると共に、配線用凹部19と軸方向に重なるように設けられる。このケーブル配線用切欠き凹部44には、発進立坑14とシールド掘進機11とを連通するケーブル等の各種の配線類を、拡径アダプタ管40の内側を通すことなく配設できるようになっている。なお、ケーブル配線用切欠き凹部44の底面部には、雌ネジナット部材25aが固着されており、この雌ネジナット部材25aに固定ボルト部材25cを締着することにより、ケーブル配線用切欠き凹部44の外側開口面を覆う溝カバー39を、着脱可能に取り付けておくことができるようになっている。
そして、本実施形態では、例えば工場や地上の作業ヤード等において、拡径仮管30の内側筒体31による本体装着部31aの内側に仮管本体20を嵌め込むようにして装着配置した状態の、仮管本体20及び拡径仮管30の一方(前方)の端面部に、拡径アダプタ管40を配設し、ボルト接合によってこれらを一体化することにより、仮管本体20に対して拡径仮管30及び拡径アダプタ管40を交換可能に取り付けて構成される推進工法用仮管10が得られることになる。
すなわち、図2(a),(b)に示すように、仮管本体20のケーブル配線用凹溝24と拡径仮管30のケーブル配線用切欠き貫通溝34とを径方向に連続させて配線用凹部19が形成され、且つ仮管本体20のボルトボックス28と拡径仮管30のボルトボックス38とを径方向に連続させて裏側ボルト締着部18が形成されるように、仮管本体20を拡径仮管30の内側に配設した状態の仮管本体20及び拡径仮管30の一方の端面部に対して、ケーブル配線用切欠き凹部44を配線用凹部19に、ボルト締着部45を裏側ボルト締着部18に各々位置合わせしつつ拡径アダプタ管40の後方側のアダプタプレート41bを密着させ、合致した裏側ボルト締着部18のボルトボルト孔27,37とボルト締着部45のボルト孔49a,49bにボルト部材を挿通して締着することにより、拡径アダプタ管40、仮管本体20、及び拡径仮管30が接合一体化された本実施形態の推進工法用仮管10が容易に形成されることになる。また、これによって、仮管本体20に配設された管体16a,16b,16c,16dと拡径アダプタ管40に配設されたアダプタ管体43a,43b,43c,43dとが、ゴム製高反発弾性部材を介して強固なシール性を保持した状態で精度良く連通することになる。
ここで、本実施形態では、一体の仮管本体20に対して、異なる外径の拡径仮管30及び拡径アダプタ管40を用いることにより、異なる外径の埋設管12の推進工事に仮管本体20を転用することが可能になる。すなわち、例えば同じ内径の内側筒体31による同じ大きさの本体装着部31aを備えると共に外側筒体32の大きさが異なる複数の拡径仮管30を製作して、仮管本体20を選択的に装着し、且つ異なる外径の複数の拡径仮管30に応じて各々製作したこれらの外径と同様の外径を有する拡径アダプタ管40を用いて、拡径アダプタ管40、仮管本体20、及び拡径仮管30を接合一体化することにより、異なる外径の埋設管12の推進工事に用いる推進工法用仮管10を各々容易に形成することが可能になる。したがって、本実施形態によれば、仮管10を軸方向Xに継ぎ足すだけで、排泥管16aや送泥管16bの他、注入管16cや水抜き管16dをもシール性を強固に保持した状態で連通させることができるように精度良く製作する必要があるため、製造コストが高く高価なものになる仮管本体20を、異なる外径の埋設管12の推進工事に転用可能として、推進工法全体の施工コストを効果的に低減することが可能になる。
また、本実施形態では、上述のようにして形成された推進工法用仮管10は、図6に示すように、ボルト接合によって、順次後方に継ぎ足してゆくことができる。すなわち、例えば発進立坑14の内部において、先行して地中に押し出された推進工法用仮管10の後方の端面部に後続して、例えば地上の作業ヤードから吊り降ろした別の推進工法用仮管10を配設し、ケーブル配線用切欠き凹部44を配線用凹部19に、ボルト締着部45を裏側ボルト締着部18に各々位置合わせしつつ拡径アダプタ管40の前方側のアダプタプレート41aを当該端面部に密着させ、合致した裏側ボルト締着部18のボルト孔27とボルト締着部45の内側ボルト孔49aにボルト部材52を挿通して締着することにより、先行する推進工法用仮管10に後続して、推進工法用仮管10を順次継ぎ足してゆくことが可能になる。また、これによって、先行する推進工法用仮管10の仮管本体20に配設された管体16a,16b,16c,16dと、後続する推進工法用仮管10の拡径アダプタ管40に配設されたアダプタ管体43a,43b,43c,43d及び仮管本体20に配設された管体16a,16b,16c,16dとが、ゴム製高反発弾性部材を介して強固なシール性を保持した状態で精度良く連通することになる。
そして、本実施形態によれば、上述の推進工法用仮管10を用いた推進工法により、例えば図1(a)〜(d)に示す以下の工程に従って、埋設管12を地中に設置することができる。すなわち、発進立坑14に設置した元押しジャッキ15(図7参照)の伸縮駆動によって、シールド掘進機11の掘削部13で切羽面を切削しながら、シールド掘進機11のシールド本体11a及び後続管11bを地中に押し出したら、最後部の後続管11bの後端部と元押しジャッキ15の押し輪部53との間に、例えば地上の作業ヤードから吊り降ろした推進工法用仮管10を設置する(図1(a)参照)。
ここで、元押しジャッキ15は、図7に示すように、推進工法に用いるジャッキとして公知の、例えば1500KN程度の推量を備え、1350mm程度のストローク長を有する油圧ジャッキを用いることができる。本実施形態では、元押しジャッキ15を2台使用し、発進立坑14に設けた支圧壁54から推進反力を得つつ元押しジャッキ15を伸縮駆動して、押し輪部53を発進架台55に沿って掘進方向に進退させることができるようになっている。
また、本実施形態では、推進工法用仮管10の後端部と押し輪部53との間に圧入ピース52を介在させた状態で、推進工法用仮管10が元押しジャッキ15によって地中に押し出されるようになっている。すなわち、圧入ピース52は、図8(a),(b)に示すように、内部に曲り管を配設したピース部材であって、押し輪部53の中央部分に、両側を元押しジャッキ15によって挟まれるようにして配置される。圧入ピース52の前面側に開口する排泥管用ピース開口56a、送泥管用ピース開口56b、注入管用ピース開口56c、及び水抜き管用ピース開口56dに、仮管本体20に配設された排泥管16a、送泥管16b、注入管16c、及び水抜き管16dの後端部を各々接続することにより、例えば排泥管16aによってシールド掘進機11から送られた泥水等を、曲り管を介して上方に向けて方向転換した後、接続配管等を経て地上の作業ヤードに送り出すことができるようになっている。
圧入ピース52のピース開口56a,56b,56c,56dに、管体16a,16b,16c,16dの後端部を接続して、押し輪部53の前方に推進工法用仮管10を設置したら、元押しジャッキ15により押し輪部53を僅かに押し出して、シールド掘進機11の最後部の後続管11bの後端部に、スペーサー部材11cを介在させた状態で推進工法用仮管10を接合する。この際に、シールド掘進機11に配設された排泥配管、送泥配管、注入配管、及び水抜き配管を、拡径アダプタ管40のアダプタ排泥管43a、アダプタ送泥管43b、アダプタ注入管43、及びアダプタ水抜き管43dを介して、仮管本体20の排泥管16a、送泥管16b、注入管16c、及び水抜き管16dに各々接続する。また、発進立坑14とシールド掘進機11とを繋いで配置されるケーブル等の各種の配線類を、ケーブル配線用切欠き凹部44及び配線用凹部19に配設する。
しかる後に、元押しジャッキ15により押し輪部53をさらに押し出して、シールド掘進機11の掘削部13で切羽面を切削しながらシールド掘進機11と共に推進工法用仮管10を地中に押し込んでゆく。元押しジャッキ15を1ストローク伸長させたら、元押しジャッキ15を収縮して押し輪部53を後退させ、先行する推進工法用仮管10の後方に別の推進工法用仮管10を継ぎ足しつつ、同様の作業を繰り返して、推進工法用仮管10を到達立坑に向けて地中に押し込んでゆく。
推進工法用仮管10をシールド掘進機11と共に地中に所定長押し出したら、最後部の推進工法用仮管10の後方に滑材注入管57を接続すると共に、滑材注入用エアホース58を接続して、地中に押し込んだ推進工法用仮管10の周囲に滑材を注入できるようにする(図1(b)参照)。
さらに、掘進作業を繰り返して、予定する全ての推進工法用仮管10を推進させたら、最後部の推進工法用仮管10の後方に仮管後アダプタ管59を接続し、ケーブル等の配線類やエアーホース等を仮管後アダプタ管59に収納する(図1(c)参照)。また仮管後アダプタ管59の後端フランジ部にスペーサ60を設置する。さらに、圧入ピース52の前方にカバープレート61を設置すると共に、カバープレート61の前方に当て輪62を設置する。
シールド掘進機11及び推進工法用仮管10と共に仮管後アダプタ管59を地中に押し込んだら、仮管後アダプタ管59の後端フランジ部に設置したスペーサ60を撤去すると共に、仮管後アダプタ管59と押し輪62との間に例えばヒューム管からなる埋設管12をセットして(図1(d)参照)、当該埋設管12を仮管後アダプタ管59を介して推進工法用仮管10の後方に接続する。しかる後に、元押しジャッキ15を伸縮しつつ、埋設管12の後方に別の埋設管12を順次継ぎ足しながら、埋設管12を推進工法用仮管10と共に発進立坑に向けて押し出してゆくことにより、埋設管12が推進工法用仮管10と置換されて、当該埋設管12が地中に設置されることになる。
そして、本実施形態の推進工法用仮管10によれば、外径の異なる埋設管12の推進工事に転用できるようにして、施工コストを低減した効率の良い推進工事を行うことが可能になる。すなわち、本実施形態の推進工法用仮管10は、上述のように、仮管本体20と、拡径仮管30と、拡径アダプタ管40とによって構成され、一体の仮管本体20に対して、異なる外径の拡径仮管30及び拡径アダプタ管40を用いることにより、異なる外径の埋設管12の推進工事に仮管本体20を転用することができるので、製造コストが高く高価なものになる仮管本体20を外径の異なる埋設管12の推進工事毎に各々製作する必要がなく、これによって、推進工法全体の施工コストを効果的に低減することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、仮管本体や拡径仮管、或いは拡径アダプタ管は、円形断面を備えている必要は必ずしもなく、楕円断面等、その他の断面形状を備えることもできる。また拡径仮管の内側の本体装着部は、外側筒体の内側に内側筒体を設けて形成する必要は必ずしもなく、例えば外側筒体の内側から径方向内方に向けて複数のリブプレートを周方向に間隔をおいて立設配置することにより、リブプレートの先端縁部によよって囲まれる部分を本体装着部とすることもできる。さらに、ボルト締着部は、ボックス状の部分として設ける必要は必ずしもない。
(a)〜(d)は、本発明の好ましい一実施形態に係る推進工法用仮管を用いた推進工法の作業工程を説明する略示縦断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る推進工法用仮管の要部の構成を説明する(a)は縦断面図、(b)は(a)を左側から視た正面図である。 仮管本体の要部の構成を説明する(a)は縦断面図、(b)は(a)を左側から視た正面図である。 拡径仮管の要部の構成を説明する(a)は縦断面図、(b)は(a)を左側から視た正面図である。 拡径アダプタ管の要部の構成を説明する(a)は縦断面図、(b)は(a)を左側から視た正面図である。 推進工法用仮管を軸方向に順次継ぎ足した状態を説明する説明する縦断面図である。 元押しジャッキの構成を説明する側面図である。 圧入ピースの構成を説明する(a)は上面図、(b)は正面図である。
符号の説明
10 推進工法用仮管
11 泥水式シールド掘進機(先端に掘削部を有する先導管)
12 埋設管
13 掘削部
14 発進立坑
15 元押しジャッキ
16a 排泥管(管体)
16b 送泥管(管体)
16c 注入管(管体)
16d 水抜き管(管体)
17 測量用開口
18 裏側ボルト締着部
19 配線用凹部
20 仮管本体
21 筒状管
22a,22b 本体部プレート
23a,23b,23c,23d 接続開口
24 ケーブル配線用凹溝
27 ボルト孔
28 ボルトボックス
30 拡径仮管
31 内側筒体
31a 本体装着部
32 外側筒体
33a,33b 拡径部プレート
34 ケーブル配線用切欠き貫通溝
37 ボルト孔
38 ボルトボックス
40 拡径アダプタ管
41a,41b アダプタプレート
42a,42b,42c,42d アダプタ開口
43a,43b,43c,43d アダプタ管体
44 ケーブル配線用切欠き凹部
45 ボルト締着部
49a 内側ボルト孔
49b 外側ボルト孔
52 圧入ピース
53 押し輪部
X 軸方向

Claims (4)

  1. 先端に掘削部を有する先導管と該先導管に後続する仮管を発進立坑からジャッキにより押し出して、前記掘削部で掘削した土砂を仮管内に配設した排泥管を介して排出しながら到達立坑まで掘進した後、発進立坑から最後部の仮管に埋設管を接続してさらに押し出し、仮管と埋設管とを置換することにより埋設管を地中に設置する推進工法において用いる推進工法用仮管であって、
    筒状管の両端の開口を本体部プレートで各々閉塞すると共に、該筒状管の内部にこれの軸方向に並行して複数の管体を配設し、且つ該管体の両端の開口縁部を前記本体部プレートに開口形成した接続開口に各々接合してなる仮管本体と、
    前記埋設管の外径と同様の外径を有する外側筒体の内側に、前記筒状管の外径と同様の内径を有する本体装着部が設けられると共に、前記外側筒体の開口周縁部分に拡径部プレートが取り付けられ、且つ前記仮管本体と同じ長さを有する拡径仮管と、
    該拡径仮管の外径と同様の外径を有し、前記埋設管の横断面形状と同様の平面形状を備える一対のアダプタプレートによって両端面が閉塞された扁平な中空筒体であって、各アダプタプレートには前記仮管本体の前記接続開口と対応する位置に複数のアダプタ開口が形成されると共に、両側のアダプタプレートのアダプタ開口の間にアダプタ管体が取り付けられ、且つ周面に開閉可能に開口するボルト締着部が周方向に間隔をおいて複数設けられた拡径アダプタ管とからなり、
    前記拡径仮管の内側に前記仮管本体が装着配置された状態の前記仮管本体及び前記拡径仮管の少なくとも一方の端面部に前記拡径アダプタ管を設置し、前記本体部プレートの接続開口に前記アダプタ開口を合致させることにより前記仮管本体の内部の管体に前記アダプタ管体を接続すると共に、前記ボルト締着部を介して前記拡径アダプタ管を前記仮管本体及び前記拡径仮管にボルト接合することにより、前記拡径アダプタ管、前記仮管本体、及び前記拡径仮管が接合一体化されていることを特徴とする推進工法用仮管。
  2. 前記本体部プレート及び前記アダプタプレートには、これらの中央部分に測量用開口が軸方向に重なるようにして開口形成されている請求項1に記載の推進工法用仮管。
  3. 前記拡径仮管は、前記外側筒体の内側に、前記筒状管の外径と同様の内径を有する内側筒体を同心状に配置した二重構造を備え、前記内側筒体の内側を前記本体装着部とすると共に、前記内側筒体と前記外側筒体との間の中空部分の両端が前記拡径部プレートで閉塞される請求項1又は2に記載の推進工法用仮管。
  4. 前記仮管本体の筒状管の外周部分には、これの軸方向の全長に亘って内側に窪んだケーブル配線用凹溝が形成されており、前記拡径仮管には、これの軸方向の全長に亘って前記ケーブル配線用凹溝と対応する位置にケーブル配線用切欠き貫通溝が形成されており、前記拡径アダプタ管には、前記ケーブル配線用凹溝及び前記ケーブル配線用切欠き貫通溝と軸方向に重なる位置に、ケーブル配線用切欠き凹部が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の推進工法用仮管。
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