JP4878953B2 - 測定装置および表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定値の絶対値が所定の閾値よりも大きいときにその測定値を表示すると共に測定値の絶対値がその閾値以下のときにゼロを示す数値を表示する測定装置および表示方法に関するものである。
所定の物理量を測定する測定装置では、一般的に、測定対象の物理量の値が小さいときには、検出精度が低下するという検出部の特性上の原因や、ノイズ等の外乱の影響に起因して、測定誤差が生じ易くなる結果、測定値が変動したり、物理量の値がゼロであるにも拘わらずゼロ以外の値が測定されるといった不都合が生じることがある。このような不都合を解消可能な技術として、特開2005−315712号公報に開示された流量センサ装置が知られている。この流量センサ装置は、流量センサ、表示制御回路および第1表示器を有するヘッド部と、マイクロプロセッサを有するアンプ部とを備えて構成されている。
この流量センサ装置では、ヘッド部の表示制御回路が流量センサからの検出信号を処理して表示用信号を第1表示器に出力することにより、流量センサによって検出された気体の流量が第1表示器に表示される。また、この流量センサ装置では、検出流量レベルが所定の閾値よりも低いときには、アンプ部のマイクロプロセッサが、ヘッド部に対して表示抑制信号を出力し、ヘッド部の表示制御回路が、この表示抑制信号に応じて、流量センサからの検出信号の有無に拘わらず、第1表示器による流量の表示の停止、または流量がゼロである旨の表示を行う。このため、この流量センサ装置では、例えば、流量が少ない状態において、ノイズ等の影響によって検出信号の信号レベルが変動して、表示される数値が頻繁に切り替わったり、実際の流量がゼロであるにも拘わらず、ノイズ等の影響によって検出信号が出力されてゼロ以外の数値が表示されたりするような不都合を解消することが可能となっている。
特開2005−315712号公報(第13頁、第12,13図)
ところが、上記の流量センサ装置には、以下の問題点がある。すなわち、この流量センサ装置では、検出流量レベルが閾値よりも低いときに、流量の表示の停止、または流量がゼロである旨の表示(以下、この表示を「ゼロ表示」ともいう)を行うことで、上記した効果の実現を図っている。この場合、例えば、ノイズ等の影響による検出信号の信号レベルの変動幅が大きい状態において上記した効果を実現するためには、閾値も大きな値に設定する必要がある。しかしながら、閾値が大きいほど、ゼロ表示によって表示されるゼロの数値と、ゼロ表示以前に表示されていた検出流量レベルを示す数値との差異が大きくなる。このため、この流量センサ装置では、閾値を大きい値に設定した状態で、例えば、レベルが徐々に低下する流量を検出したときには、閾値以上のレベルにおいては表示される数値が徐々に低下して、レベルが閾値よりも低い値に低下した途端にゼロが表示され、しかもそのときに示される2つの値の差が大きいため、使用者に対して違和感を与えたり、時として、装置に故障が発生したとの疑念を使用者に生じさせたりするおそれがある。この場合、閾値を小さな値に設定する方法も考えられるが、信号レベルの変動幅が大きいときには、上記の効果を実現することが難しく、この方法を採用するのは困難である。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、違和感を与えることなく測定値を表示し得る測定装置および表示方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、所定の物理量を測定する測定部と、当該測定部によって測定された前記物理量の測定値の絶対値が所定の閾値よりも大きいときに当該測定値を表示部に表示させると共に当該測定値の絶対値が当該閾値以下のときにゼロを示す数値を当該表示部に表示させる制御部とを備えた測定装置であって、前記制御部は、前記測定値の絶対値が前記閾値よりも大きい値から当該閾値以下の値に変化したときに、その絶対値が当該変化の直前に表示させた前記測定値の絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい第1補完値を前記ゼロを示す数値の表示に先立って前記表示部に表示させる。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記第1補完値は、直前に表示させた数値と当該第1補完値との差分値、および当該第1補完値と次に表示させる数値との差分値が互いに同一またはほぼ同一となるようにその大きさが規定されている。
また、請求項3記載の測定装置は、請求項1または2記載の測定装置において、前記制御部は、前記測定値の絶対値が前記閾値以下の値から当該閾値よりも大きい値に変化したときに、その絶対値がゼロよりも大きくかつ当該変化の直後における前記測定値よりも小さい第2補完値を当該測定値の表示に先立って前記表示部に表示させる。
さらに、請求項4記載の測定装置は、請求項3記載の測定装置において、前記第2補完値は、直前に表示させた数値と当該第2補完値との差分値、および当該第2補完値と次に表示させる数値との差分値が互いに同一またはほぼ同一となるようにその大きさが規定されている。
また、請求項5記載の表示方法は、所定の物理量を測定して当該物理量の測定値の絶対値が所定の閾値よりも大きいときに当該測定値を表示部に表示すると共に当該測定値の絶対値が当該閾値以下のときにゼロを示す数値を当該表示部に表示する表示方法であって、前記測定値の絶対値が前記閾値よりも大きい値から当該閾値以下の値に変化したときに、その絶対値が当該変化の直前に表示した前記測定値の絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい第1補完値を前記ゼロを示す数値の表示に先立って前記表示部に表示する。
請求項1記載の測定装置および請求項5記載の表示方法によれば、測定値の絶対値が閾値よりも大きい値から閾値以下の値に変化したときに、その絶対値が変化の直前に表示した測定値の絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい第1補完値をゼロを示す数値の表示に先立って表示部に表示することにより、あたかも測定値が変化の直前における測定値からゼロまで徐々に変化したかのように視認させることができる。このため、例えば、測定値の絶対値が閾値を超える値から閾値以下の値に変化したときに、閾値を超える測定値がゼロを示す数値に一気に切り替えられて、その切り替え前後の2つの値の差が大きいことに起因する違和感を確実に解消することができる。
請求項2記載の測定装置によれば、直前に表示させた数値と第1補完値との差分値、および第1補完値と次に表示させる数値との差分値が互いに同一またはほぼ同一となるように第1補完値の大きさを規定したことにより、あたかも測定値が一定の変化率で変化(低下)しているかのように視認させることができる。このため、測定値および第1補完値を一層違和感なく表示させることができる。
請求項3記載の測定装置によれば、制御部が、測定値の絶対値が閾値以下の値から閾値よりも大きい値に変化したときに、その絶対値がゼロよりも大きくかつ変化の直後における測定値よりも小さい第2補完値を測定値の表示に先立って表示部に表示させることにより、あたかも測定値がゼロから変化の直前における測定値まで徐々に変化したかのように視認させることができる。このため、例えば、測定値の絶対値が閾値以下の値から閾値を超える値に変化したときに、ゼロを示す数値が閾値を超える測定値に一気に切り替えられて、その切り替え前後の2つの値の差が大きいことに起因する違和感を確実に解消することができる。
請求項4記載の測定装置によれば、直前に表示させた数値と第2補完値との差分値、および第2補完値と次に表示させる数値との差分値が互いに同一またはほぼ同一となるように第2補完値の大きさを規定したことにより、あたかも測定値が一定の変化率で変化(上昇)しているかのように視認させることができる。このため、測定値および第2補完値を一層違和感なく表示させることができる。
以下、本発明に係る測定装置および表示方法の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、電流測定装置1の構成について説明する。図1に示す電流測定装置1は、例えば、測定対象体(一例として、同図に示す電線200)に流れる電流信号Siの電流値(本発明における物理量の一例)を非接触で測定可能なクランプ式の電流測定装置であって、磁気センサ2および本体部3を備えて構成されている。磁気センサ2は、第1センサ11aおよび第2センサ11b(以下、両者を区別しないときには「センサ11」ともいう)を備えて構成されている。
第1センサ11aは、図1に示すように、平面視半円状に形成されて内部にコイルが収容されたセンサ本体12a、およびセンサ本体12aと一体形成されたレバー13aを備えて構成されている。第2センサ11bは、同図に示すように、センサ本体12b(以下、第1センサ11aのセンサ本体12aと区別しないときには「センサ本体12」ともいう)、およびセンサ本体12bと一体形成されたレバー13b(以下、第1センサ11aのレバー13aと区別しないときには「レバー13」ともいう)を備えて構成されている。この場合、両センサ11は、各センサ本体12にそれぞれ形成された軸孔に軸(いずれも図示せず)が挿通されることにより、その軸を介して本体部3に回動可能に取り付けられると共に、図外のばねによって同図に示す矢印X,Yの向きにそれぞれ付勢されている。この場合、磁気センサ2は、同図に示すように、測定対象体としての電線200を両センサ11によって取り囲んだ状態において、電線200に電流信号Siが流れることによって電線200から発生する磁気を検出して、検出信号Sdを出力する。
本体部3は、図2に示すように、A/D変換部21、表示部22、操作部23、CPU24、RAM25、ROM26、およびこれらの各構成要素が収容または配設されるケース27(図1参照)を備えて構成されている。A/D変換部21は、磁気センサ2から出力される検出信号Sdをアナログ/デジタル変換して電流データDiを出力する。表示部22は、例えば液晶パネルで構成されて、ケース27の正面パネルに配設されている。また、表示部22は、CPU24の制御に従って電流値等を表示する。操作部23は、電源スイッチやレンジ切替えスイッチ等の各種のスイッチを備えて構成されて、図1に示すように、ケース27の正面パネルに配設されている。また、操作部23は、スイッチ操作に応じた操作信号を出力する。
CPU24は、本発明における測定部および制御部に相当し、操作部23から出力される操作信号に従って本体部3を構成する各部を制御する。また、CPU24は、図3に示す測定処理30を実行することにより、A/D変換部21から出力される電流データDiに基づいて電流信号Siの電流値を所定間隔で算出(測定)すると共に、算出した電流値(以下、この値を「測定値Im」ともいう)を示す表示値Idを表示部22に表示させる。
この場合、上記した磁気センサ2を含むこの種の磁気センサでは、その特性上、測定対象体としての電線200に流れる電流信号Siの電流値が小さいときには、電流値が大きいときと比較して、検出信号Sdの検出精度がやや低下する傾向がある。また、電流信号Siの電流値が小さいときには、ノイズ等の外乱の影響が大きくなる。このため、この電流測定装置1には、例えば、電流信号Siの電流値が小さいときに表示値Idが頻繁に切り替わったり、電流信号Siの電流値が実際にはゼロであるにも拘わらず、ノイズ等の影響によって検出信号Sdが出力されてゼロ以外の表示値Idが表示されたりするような不都合を解消するための機能として、ゼロサプレス機能が備えられている。具体的には、測定値Imの絶対値が所定の閾値L以下のときには、CPU24が、測定値Imを示す表示値Idの表示に変えて、ゼロを示す表示値Id、(一例として、図5の右端図に示す「0.00A」の表示値Id)を表示部22に表示させる。この場合、この電流測定装置1では、一例として、各測定レンジ毎にそれぞれ規定された測定可能な最小電流値(例えば、0.01A)の9倍(9カウント)に相当する値(この場合0.09A)が閾値Lとして規定されている。
また、この電流測定装置1では、例えば、測定値Imの絶対値が閾値Lを超える値から閾値L以下の値に変化したときに、測定値Imを示す表示値Idがゼロを示す表示値Idに一気に切り替えられて、その切り替え前後の表示値Idで示される2つの値の差が大きいことに起因して使用者に違和感を与えるのを解消することが可能となっている。具体的には、この電流測定装置1では、CPU24が、ゼロを示す表示値Idの表示に先立って補完値Ic1,Ic2(本発明における第1補完値)を示す表示値Idを表示部22に表示させる補完処理40(図4参照)を測定処理30において実行する。この場合、補完値Ic1,Ic2は、その絶対値が上記した変化の直前における測定値Imの絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい値に規定されている。
また、この電流測定装置1では、例えば、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lを超える値に変化したときに、ゼロを示す表示値Idが測定値Imを示す表示値Idに一気に切り替えられて、その切り替え前後の表示値Idで示される値の差が大きいことに起因して使用者に違和感を与えるのを解消することが可能となっている。具体的には、この電流測定装置1では、CPU24が、その閾値Lを超える表示値Idの表示に先立って補完値Ic3,Ic4(本発明における第2補完値:以下、補完値Ic3,Ic4および上記した補完値Ic1,Ic2を区別しないときには「補完値Ic」ともいう))を示す表示値Idを表示部22に表示させる補完処理50(図7参照)を測定処理30において実行する。この場合、補完値Ic3,Ic4は、その絶対値がゼロよりも大きくかつ上記した変化の直後における測定値Imの絶対値よりも小さい値に規定されている。
RAM25は、CPU24の制御に従って測定値Imを一時的に記憶する。ROM26は、CPU24によって実行される測定処理30において用いられる閾値Lを記憶する。
次に、電流測定装置1を用いて電流を測定する際の電流測定装置1の動作について、図面を参照して説明する。
例えば、図1に示す電線200に流れている電流の測定値Imを測定する際には、まず、操作部23のレンジ切替えスイッチを操作して、例えば、測定可能な最小電流値が0.01Aに規定されている測定レンジを選択する。次いで、両センサ11のレバー13を本体部3側に押し込むことにより、両センサ11の先端部を互いに離反させる。続いて、電線200を両センサ11によって取り囲んだ状態でレバー13の押し込みを解除する。この際に、両センサ11が図外のばねの付勢力によって図1に示す矢印X,Yの向きに回動させられて、同図に示すように、両センサ11の先端部同士が互いに連結する。次いで、両センサ11のコイルが、電線200に電流信号Siが流れることによって電線200から発生している磁気を検出して、検出信号Sdを出力する。次いで、A/D変換部21が、検出信号Sdをアナログ/デジタル変換して電流データDiを出力する。
続いて、CPU24が、図3に示す測定処理30を所定時間間隔で実行する。この測定処理30では、CPU24は、A/D変換部21から出力された電流データDiに基づいて測定値Imを算出すると共に、測定値ImをRAM25に記憶させる(ステップ31)。次いで、CPU24は、選択されている測定レンジに対応する閾値L(例えば0.09A)をROM26から読み出すと共に、測定値Imと閾値Lとを比較して、測定値Imが閾値L以下であるか否かを判別する(ステップ32)。この場合、例えば、測定値Imが0.12Aであるときには、CPU24は、測定値Imが閾値L以下ではないと判別して、続いて、RAM25に記憶されている測定値Imの大きさの変化に基づき、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lよりも大きい値に変化したか否かを判別する(ステップ33)。この場合、例えば、上記した0.12Aの測定値Imの直前にRAM25に記憶させた(測定した)測定値Imの絶対値が閾値Lよりも大きい値であるときには、CPU24は、ステップ33の条件を満たさないと判別して、上記した0.12Aの測定値Imを示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ34)。これにより、図1に示すように、測定値Imを示す表示値Id(この場合、0.12A)が表示部22に表示される。
次いで、電流信号Siのレベルが低下して、測定処理30のステップ31において算出した測定値Imが例えば0.07Aとなったときには、CPU24は、ステップ32において、測定値Imが閾値L以下であると判別して、続いて、RAM25に記憶されている測定値Imの大きさの変化に基づき、測定値Imの絶対値が閾値Lよりも大きい値から閾値L以下の値に変化したか否かを判別する(ステップ35)。この場合、上記した0.07Aの測定値Imの直前にRAM25に記憶させた測定値Imが0.12Aであるため、CPU24は、ステップ35の条件を満たすと判別して、次いで、図4に示す補完処理40を実行する(ステップ36)。
この補完処理40では、CPU24は、図4に示すように、その絶対値が変化の直前における測定値Imの絶対値(この場合、0.12A)よりも小さくかつゼロよりも大きい例えば2つの補完値Ic1,Ic2を算出する(ステップ41)。この場合、CPU24は、補完値Ic1が補完値Ic2よりも大きく、かつ変化の直前における測定値Imと補完値Ic1との差分値、補完値Ic1と補完値Ic2との差分値、および補完値Ic2とゼロとの差分値が互いに同一(または、ほぼ同一)となるように補完値Ic1,Ic2を算出する。続いて、CPU24は、算出した補完値Ic1(例えば、0.08A)を示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ42)。次いで、CPU24は、ステップ42を実行した時点から所定時間経過した時点で、補完値Ic2(例えば、0.04A)を示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ43)。続いて、CPU24は、ステップ43を実行した時点から所定時間経過した時点でゼロを示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ44)。これにより、図5に示すように、変化の直前における測定値Im(この場合、0.12A)を示す表示値Idの表示に続いて、補完値Ic1を示す表示値Id、および補完値Ic2を示す表示値Idが、ゼロを示す表示値Idの表示に先立って表示部22に表示され、その後にゼロを示す表示値Idが表示される。以上により、この補完処理40が終了する。
この場合、ゼロを示す表示値Idの表示に先立って補完値Ic1を示す表示値Id、および補完値Ic2を示す表示値Idが表示されるため、測定値Imがあたかも変化の直前における測定値Imからゼロまで徐々に変化したかのように視認させることが可能となる。このため、例えば、測定値Imの絶対値が閾値Lを超える値から閾値L以下の値に変化したときに、図6に示すように、変化の直前における測定値Imを示す「0.12A」の表示値Idがゼロを示す「0.00A」の表示値Idに一気に切り替えられて、その切り替え前後における2つの値の差が大きいことに起因する違和感を解消することが可能となっている。
次に、電流信号Siのレベルがさらに低下して、測定処理30のステップ31において算出した測定値Imが例えば0.06Aとなったときには、CPU24は、ステップ32において、測定値Imが閾値L以下であると判別して、次いで、RAM25に記憶されている測定値Imの大きさの変化に基づき、測定値Imの絶対値が閾値Lよりも大きい値から閾値L以下の値に変化したか否かを判別する(ステップ35)。この場合、上記した0.06Aの測定値Imの直前にRAM25に記憶させた測定値Imが0.07Aであるため、CPU24は、ステップ35の条件を満たさないと判別して、続いて、ゼロを示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ34)。これにより、ゼロを示す表示値Idの表示が継続される。
次に、電流信号Siのレベルが上昇して、測定処理30のステップ31において算出した測定値Imが例えば0.15Aとなったときには、CPU24は、ステップ32において、測定値Imが閾値L以下ではないと判別して、次いで、RAM25に記憶されている測定値Imの大きさの変化に基づき、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lよりも大きい値に変化したか否かを判別する(ステップ33)。この場合、上記した0.15Aの測定値Imの直前にRAM25に記憶させた測定値Imが0.06Aであるため、CPU24は、ステップ33の条件を満たすと判別して、続いて、図7に示す補完処理50を実行する(ステップ37)。
この補完処理50では、CPU24は、図7に示すように、その絶対値がゼロよりも大きくかつ変化の直後における測定値Imの絶対値(この場合、0.15A)よりも小さい補完値Ic3,Ic4を算出する(ステップ51)。この場合、CPU24は、補完値Ic3が補完値Ic4よりも小さく、かつゼロと補完値Ic3との差分値、補完値Ic3と補完値Ic4との差分値、および補完値Ic4と変化の直後における測定値Imとの差分値が互いに同一(または、ほぼ同一)となるように補完値Ic3,Ic4を算出する。次いで、CPU24は、算出した補完値Ic3(例えば、0.05A)を示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ52)。続いて、CPU24は、ステップ52を実行した時点から所定時間経過した時点で、補完値Ic4(例えば、0.10A)を示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ53)。次いで、CPU24は、ステップ53を実行した時点から所定時間経過した時点で、変化の直後における測定値Im(この場合、0.15A)を示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ54)。これにより、図8に示すように、上記したゼロを示す表示値Idが表示されている状態から、補完値Ic3を示す表示値Id、および補完値Ic4を示す表示値Idが、変化の直後における測定値Imを示す表示値Idの表示に先立って表示部22に表示され、その後に変化の直後における測定値Im(この場合、0.15A)を示す表示値Idが表示される。
この場合、変化の直後における測定値Imを示す表示値Idの表示に先立って補完値Ic3を示す表示値Id、および補完値Ic4を示す表示値Idが表示されるため、測定値Imがあたかもゼロから変化の直後における測定値Imまで徐々に変化したかのように視認させることが可能となる。このため、例えば、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lを超える値に変化したときに、図9に示すように、ゼロを示す「0.00A」の表示値Idが変化の直後における測定値Imを示す「0.15A」の表示値Idに一気に切り替えられて、その切り替え前後の2つの値の差が大きいことに起因する違和感を解消することが可能となっている。
次に、電流信号Siのレベルがさらに上昇して、測定処理30のステップ31において算出した測定値Imが例えば0.18Aとなったときには、CPU24は、ステップ32において、測定値Imが閾値L以下ではないと判別して、次いで、RAM25に記憶されている測定値Imの大きさの変化に基づき、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lよりも大きい値に変化したか否かを判別する(ステップ33)。この場合、上記した0.18Aの測定値Imの直前にRAM25に記憶させた測定値Imが0.15Aであるため、CPU24は、ステップ33の条件を満たさないと判別して、続いて、変化の直後における測定値Im(上記した0.18Aの測定値Im)を示す表示値Idを表示させるための表示用データを表示部22に出力する(ステップ34)。これにより、変化の直後における測定値Im(この場合、0.18A)を示す表示値Idが表示部22に表示される。
このように、この電流測定装置1によれば、CPU24が、測定値Imの絶対値が閾値Lよりも大きい値から閾値L以下の値に変化したときに、その絶対値が変化の直前における測定値Imの絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい補完値Icをゼロを示す表示値Idの表示に先立って表示部22に表示させることにより、あたかも測定値Imが変化の直前における測定値Imからゼロまで徐々に変化したかのように視認させることができる。このため、例えば、測定値Imの絶対値が閾値Lを超える値から閾値L以下の値に変化したときに、測定値Imを示す例えば「0.12A」の表示値Idがゼロを示す「0.00A」の表示値Idに一気に切り替えられて、その切り替え前後の2つの値の差が大きいことに起因する違和感を確実に解消することができる。
また、この電流測定装置1によれば、直前に表示させた表示値Idと補完値Icとの差分値、および補完値Icと次に表示させる表示値Idとの差分値が互いに同一またはほぼ同一となるようにその補完値Icの大きさを規定したことにより、あたかも測定値Imが一定の変化率で変化(低下)しているかのように視認させることができる。このため、測定値Imを示す表示値Id、および補完値Icを示す表示値Idを一層違和感なく表示させることができる。
さらに、この電流測定装置1によれば、CPU24が、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lよりも大きい値に変化したときに、その絶対値がゼロよりも大きくかつ変化の直後における測定値Imよりも小さい補完値Icをその測定値Imの表示に先立って表示部22に表示させることにより、あたかも測定値Imがゼロから変化の直後における測定値Imまで徐々に変化したかのように視認させることができる。このため、例えば、測定値Imの絶対値が閾値L以下の値から閾値Lを超える値に変化したときに、ゼロを示す「0.00A」の表示値Idが測定値Imを示す例えば「0.15A」の表示値Idに一気に切り替えられて、その切り替え前後の2つの値の差が大きいことに起因する違和感を確実に解消することができる。
また、この電流測定装置1によれば、直前に表示させた表示値Idと補完値Icの差分値、および補完値Icと次に表示させる表示値Idとの差分値が互いに同一またはほぼ同一となるようにその補完値Icの大きさを規定したことにより、あたかも測定値Imが一定の変化率で変化(上昇)しているかのように視認させることができる。このため、測定値Imを示す表示値Id、および補完値Icを示す表示値Idを一層違和感なく表示させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、互いに異なる2つの補完値Icを表示させる例について上記したが、これに限定されず、任意の数の補完値Icを表示させることができる。また、直前に表示させた表示値Idと補完値Icとの差分値、および補完値Icと次に表示させる表示値Idとの差分値が互いに同一またはほぼ同一となるよう表示値Idの大きさを規定した例について上記したが、各差分値が異なるように表示値Idの大きさを規定した構成を採用することもできる。また、表示値Idが正の値の例について説明したが、負の値の表示値Id(測定値)を表示するときにも、上記した処理と同様にして、本発明を適用することができる。また、測定処理30においてCPU24が補完値Icを算出する構成に代えて、例えば、閾値Lに応じて予め規定された1または複数の補完値Icを表示させる構成を採用することもできる。また、電流測定装置1に本発明を適用した例について上記したが、これに限定されず、電圧、抵抗、温度、速度および流量等の各種の物理量を測定する測定装置に適用することができるのは勿論である。
電流測定装置1の正面図である。 電流測定装置1のブロック図である。 測定処理30のフローチャートである。 補完処理40のフローチャートである。 補完処理40の実行時における表示値Idの変化を示す表示画面図である。 補完処理40の非実行時における表示値Idの変化を示す表示画面図である。 補完処理50のフローチャートである。 補完処理50の実行時における表示値Idの変化を示す表示画面図である。 補完処理50の非実行時における表示値Idの変化を示す表示画面図である。
符号の説明
1 電流測定装置
22 表示部
24 CPU
40,50 補完処理
Ic 補完値
Id 表示値
Im 測定値
L 閾値

Claims (5)

  1. 所定の物理量を測定する測定部と、当該測定部によって測定された前記物理量の測定値の絶対値が所定の閾値よりも大きいときに当該測定値を表示部に表示させると共に当該測定値の絶対値が当該閾値以下のときにゼロを示す数値を当該表示部に表示させる制御部とを備えた測定装置であって、
    前記制御部は、前記測定値の絶対値が前記閾値よりも大きい値から当該閾値以下の値に変化したときに、その絶対値が当該変化の直前に表示させた前記測定値の絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい第1補完値を前記ゼロを示す数値の表示に先立って前記表示部に表示させる測定装置。
  2. 前記第1補完値は、直前に表示させた数値と当該第1補完値との差分値、および当該第1補完値と次に表示させる数値との差分値が互いに同一またはほぼ同一となるようにその大きさが規定されている請求項1記載の測定装置。
  3. 前記制御部は、前記測定値の絶対値が前記閾値以下の値から当該閾値よりも大きい値に変化したときに、その絶対値がゼロよりも大きくかつ当該変化の直後における前記測定値よりも小さい第2補完値を当該測定値の表示に先立って前記表示部に表示させる請求項1または2記載の測定装置。
  4. 前記第2補完値は、直前に表示させた数値と当該第2補完値との差分値、および当該第2補完値と次に表示させる数値との差分値が互いに同一またはほぼ同一となるようにその大きさが規定されている請求項3記載の測定装置。
  5. 所定の物理量を測定して当該物理量の測定値の絶対値が所定の閾値よりも大きいときに当該測定値を表示部に表示すると共に当該測定値の絶対値が当該閾値以下のときにゼロを示す数値を当該表示部に表示する表示方法であって、
    前記測定値の絶対値が前記閾値よりも大きい値から当該閾値以下の値に変化したときに、その絶対値が当該変化の直前に表示した前記測定値の絶対値よりも小さくかつゼロよりも大きい第1補完値を前記ゼロを示す数値の表示に先立って前記表示部に表示する表示方法。
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