JP4876146B2 - 水栓 - Google Patents

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Description

この発明は、水栓に関するものである。。
本出願人は、例えば図19、図20に示すように、水栓本体の胴83を、外観が左右の方向(両矢印aで示す方向)に長い直方体の形状をなす陶磁性材料からなるカバー体80で覆うとともに、吐水管95を、陶磁性材料からなる筒状のカバー体96で覆った壁付きタイプの湯水混合水栓84を開発中である(特願2002−249012号明細書・図面参照)。カバー体80,96を陶磁性材料で構成することにより、従来より用いられていたステンレス等の加工性の良い金属や合成樹脂などでは得られなかった和風の外観や独特の重量感、肌触りが実現できる。
図19、図20において、水栓本体の胴83はカバー体80の左右側方開口81,82のいずれかから内部に挿入される。また、水栓本体の胴83に湯配管用継手85および水配管用継手86を取り付けるのに、これら継手85,86が挿通可能な二つの穴87,88が陶磁性材料のカバー体(陶器カバー体)80に形成されている。更に、この陶器カバー体80は、上面部90のa方向に沿った中央位置に、吐水管用継手91の挿通孔92を有するとともに、胴83は、前記挿通孔92に対応する位置に、吐水管用継手91を螺合させる雌ねじが形成された吐水管用孔93を有し、吐水管用継手91は、挿通孔92を介して吐水管用孔93に接続されており、吐水管用継手91は、袋ナット94で陶器カバー体80の上面部90に固定され、吐水管95は、前記陶器カバー体96の前面開口を覆うキャップ97と、陶器カバー96の後面開口を覆うキャップ98を有している
特開平6−313491号公報
ところで、陶器カバー体80の前記左側方開口81および前記右側方開口82をそれぞれキャップ81aおよび82aにて閉塞するとともに、湯配管用継手85に接続される袋ナット90aおよび水配管用継手86に接続される袋ナット91を締付けることにより陶器カバー体80内に水栓本体の胴83を固定するので、陶器カバー体80が破損するおそれがあった。
また、吐水管95の前記陶器カバー体96の前面開口を覆うキャップ97は、固定部材99aにねじ止めされており、前記陶器カバー体96の後面開口を覆うキャップ98も固定部材99bにねじ止めされており、この締付けによりキャップ97,98が陶器カバー体96の両端面部を押圧するので、陶器カバー体96が破損するおそれがあった。
また、本出願人は、例えば浴室の壁面に保持させたり、手で握り持ったりして使用されるシャワのグリップを筒状の陶器カバー体の開口から内部に挿入したり、シャワホルダーを陶器カバー体で覆うことを開発中であるが、グリップやシャワホルダーをそれぞれ陶器カバー体内に固定する場合もこれら陶器カバー体の破損を防止する配慮が必要である。
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、管を覆う陶器カバー体の破損を防止できる水栓を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の水栓は、吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管をうとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、
前記カバー体の破損を防止するための緩衝材を
前記キャップと前記カバー体との間、又は、
前記固定部材と前記カバー体との間に設けている(請求項1)。
また、この発明は、吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管を覆うとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、前記カバー体の破損を防止するための緩衝材が、前記キャップの内周面と、前記カバー体の前記後面開口を形成する端面部との間に挟まれていることを特徴とする水栓(図4参照)を提供する(請求項2)。この場合、前記緩衝材は、縦断面コ字型のリング体で、径方向内向きに突出したリング状の一対の鍔部と、これら両部をつなぐ周面部とを有する一方、前記端面部は、前記緩衝材が嵌合可能な環状溝を有するのが好ましい(請求項3)
また、この発明は、吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管を覆うとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、前記カバー体の破損を防止するための緩衝材を、前記固定部材の外面間と前記カバー体の内面との間に設けたことを特徴とする水栓(図9参照)を提供する(請求項4)。
さらに、この発明は、吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管を覆うとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、前記カバー体の破損を防止するための緩衝材を、前記固定部材の外面間と前記カバー体の内面との間に設けたことを特徴とする水栓(図16参照)を提供する(請求項5)。この場合、前記カバー体の内周面に補強材を設けることにより、補強材内に吐水管を設置する組み立てのときにおいて、特にカバー体の端から吐水管を設置する場合にカバー体のエッジにキャップ97,98が当たって生じる衝撃に対して前記カバー体が割れ難くなるとともに、仮に前記カバー体が割れたとしても破片を飛散し難くでき、安全面で好ましい。
更に、前記補強材は金属製の薄いパイプであるとともに、前記カバー体の内周面と補強材の外周面をメタアクリル酸エステルを主成分とする接着液を用いて貼付けてある請求項5に記載の水栓を提供する(請求項)。カバー体の内周面に前記補強材を設けた状態でカバー体を前記メタアクリル酸エステルを含浸した前記接着液に浸漬すると、カバー体の内周面と補強材の外周面間に発生する隙間に前記接着液が十二分に行き渡るとともに、90℃以上に加熱すると、この接着液は90℃以上で100%反応硬化するため、カバー体の内周面と補強材の外周面との間に前記接着液の硬化してなる膜が形成されることになる。よって、はけを用いて通常の接着剤を前記補強材の外周面に塗布する場合に比して塗布量の均一性を向上できて、前記カバー体が破損した場合でも前記カバー体の破片を更に飛散し難くできるとともに、カバー体の外周面にも前記膜が形成される。この膜は無色透明であるので、前記カバー体の表面の意匠的効果は損なわれることはなく、また、前記膜は前記接着液が硬化して形成されているので、高温下を除く通常の使用時においては水や湯水によって溶けだすことはなく、更に、前記膜によって前記カバー体の外周面に傷が付いたりするのを防止できる。
この発明では、水栓本体または吐水管または操作部を覆う陶器カバー体の破損を防止できる水栓を提供することができる効果がある。。
(A)は、1の参考例を示す全体構成説明図である。(B)は、上記参考例を示す要部構成説明図である。 上記参考例の外観形状を示す図である。 上記参考例で用いる別の緩衝材を示す要部構成説明図である。 (A)は、この発明の第の実施形態を示す要部構成説明図である。(B)は、上記第の実施形態で用いた緩衝材を示す図である。 (A)は、第2の参考例を示す全体構成説明図である。(B)は、上記第2の参考例で用いる緩衝材の取り付け状態を示す要部構成説明図である。 上記第2の参考例における組付け手順を示す構成説明図である。 この発明の第の実施形態を示す横断面図である。 上記第の実施形態の外観形状を主として示す図である。 上記第の実施形態を示す縦断面図である。 上記第の実施形態で用いた偏心管の内部の構成を示す断面図である。 上記第の実施形態で用いた偏心管のカバーの構成を示す断面図である。 上記第の実施形態で用いた偏心管のカバーの平面図である。 上記第の実施形態で用いた偏心管の分解斜視図である。 上記第の実施形態で用いた偏心管の組み付け方法を説明する図である。 上記第の実施形態で用いた偏心管を壁に取り付けた状態を示す図である。 この発明の第の実施形態を示す全体構成説明図である。 (A)は、第3の参考例を示す構成説明図である。(B)は、上記第3の参考例を示す縦断面図である。 (A)は、第4の参考例を示す縦断面図である。(B)は、上記第4の参考例を正面側からみた図である。 従来例を示す全体構成説明図である。 従来例を示す構成説明図である。
以下、この発明の実施形態を、図を参照しながら説明する。なお、それによってこの発明は限定されるものではない。
図1、図2は、シングルレバー1を備えており、陶磁性材料からなるカバー体(以下、陶器カバー体という)2の左右一対の側方開口3,4のいずれかから筒状の胴5よりなる水栓本体が挿入された後、この胴5を陶器カバー体2内に固定してある第1の参考例の湯水混合水栓Rを示す。
図1、図2において、シングルレバー1を備えた湯水混合水栓Rは壁付きタイプの水栓である。陶器カバー体2は胴(水栓本体)5を覆うもので、外観が左右の方向(両矢印Aで示す長手方向)に長い直方体の形状をなす。すなわち、陶器カバー体2は長手方向の長さが胴5の長手方向の長さよりも長くなるよう形成されている。陶器カバー体2の内部には、胴5が挿入可能な縦断面円形の貫通穴Sが前記A方向に沿って形成されている。
一方、30は、筒状の陶磁性材料からなるカバー体(以下、陶器カバー体という)で、軸芯Zまわりに回動自在に構成された吐水管29を覆っている。陶器カバー体30は、陶器カバー体30の前面開口31を覆うキャップ32と陶器カバー体30の後面開口33を覆うキャップ34を有する。35は、吐水管29の吐水口部で、陶器カバー体30の吐水口部35に対応する位置に設けた孔37を介して陶器カバー体30から下向きに突出するよう設置されている。
胴5は左右一対の側方開口3,4のいずれかから貫通穴S内に挿入され、胴5の軸芯と貫通穴SのA方向に沿う中心軸とを一致させた状態で、胴5は陶器カバー体2内に固定設置される。
前記胴5の外周面の左右の所定位置には、それぞれ湯配管用継手8に設けた湯穴100に連通する湯配管用継手取り付け穴6および水配管用継手9に設けた水穴101に連通する水配管用継手取り付け穴7が形成されている。湯配管用継手取り付け穴6は、胴5内に形成される湯通水孔6aを介して弁体Vの構成部材の一つであるセラミック製固定ディスクの湯通水孔に連通するとともに、水配管用継手取り付け穴7は、胴5内に形成される水通水孔7aを介して前記固定ディスクの水通水孔に連通している。そして、弁体Vのもう一つの構成部材であるセラミック製の可動ディスクは、シングルレバー1の回動操作により前記固定ディスク上を摺動するようシングルレバー1に連動連結されており、吐水時には前記可動ディスクに形成されている導出孔に前記湯通水孔および/または前記水通水孔が連通する結果、例えば混合湯水が導出流路iを通って吐水管Tから吐水する。
陶器カバー体2の背面部Kには、正面視円形の挿通丸穴H’およびh’が所定の間隔を有して設けられている。
そして、湯配管用継手8は、湯配管用継手8の湯穴100に湯配管用継手取り付け穴6が連通するよう前記挿通丸穴H’を介して胴2に取り付けられる。また、水配管用継手9は、水配管用継手9の水穴101に水配管用継手取り付け穴7が連通するよう前記挿通丸穴h’を介して胴5に取り付けられる。
更に、胴5は、湯配管用継手取り付け穴6の周縁の表面(胴5の外面)側に形成される平面視環状の凹入部mを有するとともに、水配管用継手取り付け穴7の周縁の表面(胴5の外面)側に形成される平面視環状の凹入部nを有する。
そして、前記凹入部m上を前記湯配管用継手8が前記胴の軸芯方向に沿った方向(A方向)に摺動可能に構成されるとともに、前記凹入部n上を前記水配管用継手9が前記A方向に摺動可能に構成されている。
10は、前記平面視環状の凹入部m内における外周縁部とこの凹入部mの外側の周囲における胴5の表面部(外周面部)5aとを覆う筒状の湯側被覆部材で、湯配管用継手8の雄ねじ小径部8aに螺合する雌ねじが形成された接続口部10aを有する。前記表面部(外周面部)5aには、湯穴100を通った湯が、湯配管用継手8および表面部(外周面部)5a間、ならびに、前記接続口部10aおよび表面部(外周面部)5a間から外部にリークするのを防止するよう、凹入部mを挟む形で左右一対のOリングa,bが設けられている。また、湯配管用継手8と表面部(外周面部)5aの湯穴100のまわりにおける当接部分にもOリングa’が設けられている。
一方、11は、前記平面視環状の凹入部n内における外周縁部とこの凹入部nの外側の周囲における胴5の表面部(外周面部)5bとを覆う筒状の水側被覆部材で、水配管用継手9の雄ねじ小径部9aに螺合する雌ねじが形成された接続口部11aを有する。前記表面部(外周面部)5bには、水穴101を通った水が、水配管用継手9および表面部(外周面部)5a間、ならびに、前記接続口部11aおよび表面部(外周面部)5a間から外部にリークするのを防止するよう、凹入部nを挟む形で左右一対のOリングc,dが設けられている。また、水配管用継手9と表面部(外周面部)5bの水穴101のまわりにおける当接部分にもOリングc’が設けられている。
そして、湯側被覆部材10を胴5にはめ込み、水側被覆部材11を胴5にはめ込んだ後、左右一対の側方開口3,4のいずれかから貫通穴Sを介して胴5を陶器カバー体2内に挿入する。続いて、陶器カバー体2の挿通丸穴H’を介して湯配管用継手8を接続口部10aに接続した後、袋ナットNを湯配管用継手8の雄ねじ大径部8bに螺合して袋ナットNを陶器カバー体2の側に締付ける。また、陶器カバー体2の挿通丸穴h’を介して水配管用継手9を接続口部11aに接続した後、もう一つの袋ナットNを水配管用継手9の雄ねじ大径部9bに螺合して袋ナットNを陶器カバー体2の側に締付ける。このとき、前記陶器カバー体2に形成される前記二つの挿通丸穴H,hの加工精度は胴5に形成される前記二つの継手取り付け穴6,7の加工精度よりも劣るので、前記挿通丸穴H’,h’間のピッチと前記取り付け穴6,7間のピッチが必ずしも一致せず、前記陶器カバー体2に前記胴5を挿入しても最悪の場合、前記二つの継手8,9を取り付けるのが難しいという問題を以下の動作を行うことで対処できる。すなわち、例えば湯配管用継手8のねじ込み動作時において湯側被覆部材10の接続口部10aを挿通穴H’を介して工具にて押し当てた後、湯側被覆部材10を前記工具にてA方向に摺動させることで挿通丸穴Hを介して湯配管用継手8を接続口部10aに接続できる。同様に、水側被覆部材11の接続口部11aを挿通穴h’を介して工具にて押し当てた後、水側被覆部材11を前記工具にてA方向に摺動させることで挿通穴hを介して水配管用継手9を接続口部11aに接続でき、胴5は陶器カバー体2内に宙吊り状態で胴5の軸芯と貫通穴SのA方向に沿う中心軸とが一致するよう配置される。
以上述べた構成ならびに動作は図19に示した壁付きタイプの湯水混合水栓84の場合と何ら変わるところがない。
前記湯水混合水栓Rは、胴5を覆う陶器カバー体2の破損を防止するための一対の緩衝材12,12を有している。すなわち、前記挿通丸穴H’およびh’には、それぞれ同一形状の前記緩衝材12が嵌込まれている。
つまり、袋ナットNの締付け動作で、湯側においては陶器カバー体2が袋ナットNおよび前記被覆部材10に挟まれた状態で両者N,10に押圧されるとともに、水側においても陶器カバー体2が袋ナットNおよび前記被覆部材11に挟まれた状態で両者N,11に押圧される。そして、この押圧により生じる陶器カバー体2の破損を防止するために、前記緩衝材12が設けられている。緩衝材12は、弾性材料よりなる。
緩衝材12は、縦断面コ字型のリング体で、袋ナットNが当接するよう、径方向外向きに突出したリング状の鍔部20と、被覆部材10,11の接続口部10a,11aが当接するよう、径方向外向きに突出したリング状の鍔部21と、これら両部20,21をつなぐ周面部22とを有し、また、これら鍔部20,21、周面部22とに囲まれて全周にわたり形成された環状溝tを有する。更に、前記環状溝tは、Uパッキンの環状溝のように径方向に直角な方向に沿って上側に向いた上向き開口、または、径方向に直角な方向に沿って下側に向いた下向き開口を有するのではなく、緩衝材12の径方向に沿って、外側に向いた開口23を有し、この開口23を介して、正面視円形の前記挿通丸穴Hおよびhを形成する背面部Kの内周端面部分24が環状溝tにはめ込まれる。
而して、袋ナットNを陶器カバー体2の側に締付けても、湯側においてはカバー体2が、陶器緩衝材12の外向き鍔部20,21を介して袋ナットNおよび前記被覆部材10に挟まれた状態にあるので、両者N,10の押圧によって陶器カバー体2が破損するおそれはなくなる。また、水側においては陶器カバー体2が、緩衝材12の外向き鍔部20,21を介して袋ナットNおよび前記被覆部材11に挟まれるので、両者N,11の押圧によって陶器カバー体2が破損するおそれはなくなる。
上記参考例では、緩衝材12を挿通丸穴H’およびh’に嵌込んだ陶器カバー体破損防止構造を示したが、図3に示すように、陶器カバー体2の背面部Kおよび袋ナットN間に緩衝材12を介在させてもよい。この場合、湯側の緩衝材12の前記周面部22および水側の緩衝材12の前記周面部22は、それぞれ湯配管用継手8および水配管用継手9の側に位置している。なお、図3は、袋ナットN締付け動作前の状態を示す。
図4は、上記参考例で用いた径方向外側に向いた開口23を有する緩衝材12の代わりに、径方向内側に向いた開口23’を有する緩衝材12’を用いて前記吐水管29を覆う前記陶器カバー体30の破損を防止するようにしたこの発明の第の実施形態を示す。なお、図4において、図1〜図3に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
吐水管29は、筒状の陶器カバー体30で覆われている。吐水管29の取り付け構造は、図20で示した吐水管95の場合と同じである。すなわち、陶器カバー体は、上面部30a(図2参照)のA方向に沿った中央位置に、吐水管用継手41の挿通孔(図示せず)を有するとともに、胴5は、前記挿通孔に対応する位置に、吐水管用継手41を螺合させる雌ねじが形成された吐水管用孔(図示せず)を有し、吐水管用継手41は、前記挿通孔を介して前記吐水管用孔に接続されており、吐水管用継手41は、袋ナット42で陶器カバー体の上面部30aに固定されている。
そして、上述したように、、吐水管29は、前記陶器カバー体30の前面開口31を覆うキャップ32と、陶器カバー30の後面開口33を覆うキャップ34を有している。キャップ32は、固定部材32aにねじ止めされており、キャップ34も固定部材34aにねじ止めされている。
前記陶器カバー体30は、前面開口31および後面開口33を形成する両端面部に緩衝材12’が嵌合可能な環状溝31aおよび33aをそれぞれ有する。
緩衝材12’は、縦断面コ字型のリング体で、径方向内向きに突出したリング状の一対の鍔部20’,21’と、これら両部20’,21’をつなぐ周面部22’とを有し、また、これら鍔部20’,21’、周面部22’とに囲まれて全周にわたり形成された環状溝t’を有する。更に、前記環状溝t’は、Uパッキンの環状溝のように径方向に直角な方向に沿って上側に向いた上向き開口、または、径方向に直角な方向に沿って下側に向いた下向き開口を有するのではなく、緩衝材12’の径方向に沿って、内側に向いた開口23’を有する。
そして、陶器カバー体30の環状溝31aに緩衝材12’を設置した後、前面開口31を覆うようキャップ32を締付けることにより、環状溝31aおよびキャップ32の内周面間に緩衝材12’が挟まれて緩衝作用を呈する。一方、陶器カバー体30の環状溝33aに緩衝材12’を設置した後、後面開口33を覆うようキャップ34を締付けることにより、環状溝33aおよびキャップ34の内周面間に緩衝材12’が挟まれて緩衝作用を呈する。これにより、吐水管29を覆う陶器カバー体30の破損を防止できる。
図5、図6は、湯配管用継手8に設けた湯穴100から湯配管用継手取り付け穴6を通って筒状の胴(水栓本体)5内に導入される湯の流量調節と吐水・止水操作を行う操作部材50と、水配管用継手9に設けた水穴101から水配管用継手取り付け穴7を通って胴5内に導入される水の流量調節と吐水・止水操作を行う操作部材51とを、胴5の左右に備えており、外観が左右の方向(両矢印Aで示す方向)に長い直方体の形状をなす陶器カバー体2の左右一対の側方開口3,4のいずれかから前記筒状の胴(水栓本体)5が挿入された後、この胴5を陶器カバー体2内に固定してある第2の参考例を示す。なお、図5、図6において、図1〜図4に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
この参考例の湯水混合水栓R’は、上記第1の参考例で示したシングルレバー式の湯水混合水栓Rと異なり二つの操作部材50,51を備えた、いわゆるツーバルブ式の湯水混合水栓である。この湯水混合水栓R’は壁付きタイプの水栓である。
そして、この第2の参考例でも、図1に示す第1の参考例で示したような、胴5に取り付けられる湯配管用継手8および水配管用継手9間のピッチを可変にできる可変手段と同一構成のものを有している。
また、53は、弁体で、胴5の軸芯のまわりに回動操作される栓棒54に連動連結されるセラミック製の可動ディスク55と、この可動ディスク55が摺動する摺動面を有するとともに、可動ディスク55に形成されている通水孔に連通する通水孔を有するセラミック製の固定ディスク56とより構成される。この弁体53は一対用意されており、一方の弁体53は、陶器カバー体2の左側方開口3から胴5の左側方開口3’(図6参照)を介して胴5内に挿入されて胴5の湯室Hに収容され、他方の弁体53は、陶器カバー体2の右側方開口4から胴5の右側方開口4’(図6参照)を介して胴5内に挿入されて胴5の水室Cに収容される。
65は、湯配管用継手8の側に位置する一方の緩衝部材で、栓棒54を挿通させながら左側方開口3から陶器カバー体2内に挿入される。
66は、水配管用継手9の側に位置する他方の緩衝部材で、栓棒54を挿通させながら右側方開口4から陶器カバー体5内に挿入される。
二つの緩衝部材65,66は、同一形状で、陶器カバー体2の貫通穴Sにはめ込まれるよう筒状形状をなし、弾性材料で形成されている。
緩衝部材65は、挿入方向内側に湯側被覆部材10の環状端面部分10eおよび胴5の一方の環状端面部分5eを挟む環状の溝67を有する。
更に、緩衝部材65は、湯配管用継手8の雄ねじ大径部8bに螺合する袋ナットNを介して胴5を陶器カバー体2内に宙づりの状態で固定したときに、袋ナットNによる締付け等によって陶器カバー体2が破損しないように陶器カバー体2の破損を防止する環状のクッション部68を外周側に有する。
また、緩衝部材66は、挿入方向内側に水側被覆部材11の環状端面部分11eおよび胴5の他方の環状端面部分5fを挟む環状の溝67’を有する。
更に、緩衝部材66は、水配管用継手9の雄ねじ大径部9bに螺合する袋ナットNを介して胴5を陶器カバー体2内に宙づりの状態で固定したときに、袋ナットNによる締付け等によって陶器カバー体2が破損しないように陶器カバー体2の破損を防止する環状のクッション部68’を外周側に有する。
緩衝部材65,66を取り付けた後は、貫通穴Sの左右一対の側方開口3および4をそれぞれ閉塞する金属製で環状の閉塞体73および74が陶器カバー体2に取り付けられる。続いて、湯側においては、閉塞体73の中央孔73aを挿通した状態で環状の固定部材75に形成されている雄ねじ75aを緩衝部材65の内周面に形成されている雌ねじ65eに螺合することで緩衝部材65に固定部材75が取り付けられる。栓棒54は固定部材75の中央孔75bを挿通している。
同様に、緩衝部材66に固定部材76が栓棒54を挿通させながら取り付けられる。すなわち、水側においては、閉塞体74の中央孔74aを挿通した状態で環状の固定部材76に形成されている雄ねじ76aを緩衝部材66の内周面に形成されている雌ねじ66eに螺合することで緩衝部材66に固定部材76が取り付けられる。栓棒54は固定部材76の中央孔76bを挿通している。
続いて、左右の固定部材75,76に、それぞれ栓棒54を回動操作するための操作部材(ハンドル)50,51を回動可能に取り付ける。
例えば水側の操作部材51は、栓棒54に連動連結する縦断面T字形状の金属製の操作部77と、操作部77の軸受部分78と、縦断面コ字形状で操作部77の円板部77eの内面側に設けられ、操作部77の中央軸芯部77dが貫通する貫通孔tを中心軸上に有する筒状の陶磁性材料よりなる化粧部79とより構成される。なお、操作部77は、回動操作のための金属製の操作レバー部(図示せず)を円板部77eから突出させた状態で有する。化粧部79は、操作部材51の一部である軸受部分78と固定部材76と中央軸芯部77dを覆うもので、カバー体としても機能する。
更に、この参考例では図5(B)に示すように、前記操作部77は、化粧部79に当接する内周面77aにおける外側に、図4で示した緩衝材12’が嵌合可能な環状溝77bをそれぞれ有する。なお、図5(B)は、操作部77の連結動作前の状態を示す。
また、湯側の操作部材50は、栓棒54に連動連結する縦断面T字形状の金属製の操作部77’と、操作部77’の軸受部分78’と、縦断面コ字形状で操作部77’の円板部77e’の内面側に設けられ、操作部77’の中央軸芯部77d’が貫通する貫通孔t’を中心軸上に有する筒状の陶磁性材料よりなる化粧部79’とより構成される。なお、操作部77’は、回動操作のための金属製の操作レバー部(図示せず)を円板部77e’から突出させた状態で有する。化粧部79’は、操作部材50の一部である軸受部分78’と固定部材75と中央軸芯部77d’を覆うもので、カバー体としても機能する。
また、前記環状溝77bと同様の環状溝77cが操作部材50の操作部77’にも形成されており、この環状溝77cに図4で示した緩衝材12’が嵌合している。操作部77’は操作部77と同一構成のものである。また、操作部材50の化粧部79’も化粧部79と同一構成である。
そして、操作部材50および51の環状溝77cおよび77bにそれぞれ緩衝材12’を設置した後、操作部77’および77をそれぞれ栓棒54に連結することにより、操作部材50および化粧部79’間の当接面部の一部に緩衝材12’が挟まれて緩衝作用を呈するとともに、操作部材51および化粧部79間の当接面部の一部に緩衝材12’が挟まれて緩衝作用を呈する。これにより、操作部材50および51の一部である陶磁性材料よりなる化粧部79’および79の破損をそれぞれ防止できる。
上記第1の参考例で示した湯水混合水栓Rおよび上記第2の参考例で示した湯水混合水栓R’は、いずれも胴5に設けた湯側被覆部材10および水側被覆部材11と、湯側被覆部材10にねじ接続された湯配管用継手8および水側被覆部材11にねじ接続された水配管用継手9と、湯配管用継手8に螺合する袋ナットNおよび水配管用継手9に螺合する袋ナットNとを備え、湯側被覆部材10を介して湯配管用継手8を胴5に取り付けるとともに、水側被覆部材11を介して水配管用継手9を胴5に取り付けていた。
図7〜図9は、前記湯水混合水栓R’と同様にツーバルブ式で、壁付きタイプのものであるが、湯配管用継手8および水配管用継手9をそれぞれ胴(水栓本体)5に直接ねじ接続して構成されたこの発明の第の実施形態の湯水混合水栓R’’を示す。陶器カバー体2は、外観が左右の方向(両矢印Aで示す長手方向)に長い直方体の形状をなし、長手方向の長さが胴5の長手方向の長さよりも若干長くなるよう形成されている。陶器カバー体2の内部には、胴5が挿入可能な縦断面円形の貫通穴Sが前記A方向に沿って形成されている。なお、図7〜図9において、図1〜図6に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
この実施形態では、前記陶器カバー体2の強度を確保するために前記陶器カバー体2の内周面に金属製の薄いパイプP(例えば真鍮)を、メタアクリル酸エステルを主成分とする接着液を用いて貼付け、この薄いパイプP内に前記胴(水栓本体)5を挿入により設置するとともに、陶器カバー体2の破損を防止するための一対のリング状の緩衝材12’’,12’’が前記薄いパイプPの内周面gに当接するよう一対のリング状の緩衝材12’’,12’’を前記胴5の外周面5aに形成した環状の溝X,Yに設けてある。
すなわち、前記胴5は、湯配管用継手8に設けた湯穴100から湯配管用継手取り付け穴6を通って筒状の胴5内に導入され、湯の流量調節と吐水・止水操作を行う操作部材50’と、水配管用継手9に設けた水穴101から水配管用継手取り付け穴7を通って胴5内に導入され、水の流量調節と吐水・止水操作を行う操作部材51’とを、前記A方向に沿う左右に備えており、また、前記A方向に沿う中央内部に湯水混合室Eを有し、また、この湯水混合室Eにおける前記外周面5aに一対の環状溝X,Yを所定間隔あけて有し、この環状溝XおよびYに前記緩衝材12’’および12’’がそれぞれ嵌込まれている。 また、前記胴5の両端面部における内周面には雌ねじL,Lが形成されている。
而して、陶器カバー体2の内周面に真鍮製の薄いパイプPを、メタアクリル酸エステルを主成分とする接着液を用いて貼付ける。この場合、陶器カバー体2とパイプPの脱脂処理、パイプPの防錆処理を行った後陶器カバー体2内にパイプPを挿入し、これをメタアクリル酸エステルを含浸した無色透明の接着液に浸漬する。その後接着液槽内から、パイプPを挿入した陶器カバー体2を取り出して液切りを行い、続いて洗浄液で洗浄した後、90℃以上で硬化させる。続いて、緩衝材12’’および12’’をそれぞれ胴5の環状溝XおよびYにはめ込んだ後、貫通穴Sに挿入されて陶器カバー体2内に密着状態で設置されている金属製の薄いパイプP内に胴5を陶器カバー体2の左右一対の側方開口3,4のいずれかの側から挿入する。続いて、陶器カバー体2の挿通丸穴H’を介して湯配管用継手取り付け穴6に設けた雌ねじに湯配管用継手8の雄ねじ小径部8aを螺合して湯配管用継手8を直接胴5に接続する。また、陶器カバー体2の挿通丸穴h’を介して水配管用継手取り付け穴7に設けた雌ねじに水配管用継手9の雄ねじ小径部9aを螺合して水配管用継手9を直接胴5に接続する。その後、貫通穴Sの左右一対の側方開口3および4の側をそれぞれ湯側操作手段50’’および水側操作手段51’’で閉塞する。
例えば水側においては、胴5の前記雌ねじLに環状の固定部材76’を螺合させるとともに、固定部材76’に外嵌した状態で係止されている環状の閉塞体74’で陶器カバー体2の右側方開口4を閉塞する。続いて、固定部材76’に栓棒54を回動操作するための操作部材51’を回動可能に取り付ける。操作部材51’は、栓棒54に連動連結する円柱状で、かつ縦断面コ字形状の金属製の操作部77’’と、固定部材76’に形成した雌ねじKに螺合する雄ねじを有し、栓棒54が挿通可能な環状の栓棒挿通部78’’と、筒状で、栓棒挿通部78’’の小径部分78a’’に嵌込まれ、嵌込まれた状態では操作部77’’の胴面Fと面一になる胴面F’を有する陶磁性材料よりなる化粧部79’’とより構成される。なお、操作部77’’は、回動操作のための金属製の操作レバー部77g’’を胴面Fから突出させた状態で有する。化粧部79’’は、操作部材51’の一部である栓棒挿通部78’’の小径部分78a’’を覆うもので、カバー体としても機能する。
そして、前記固定部材76’、閉塞体74’および操作部材51’とで水側操作手段51’’が構成される。
なお、湯側も、固定部材76’、閉塞体74’および操作部材51’と同一構成の部材よりなる湯側操作手段50’’を有するので、湯側操作手段50’’を構成する部材には、水側操作手段51’’を構成する部材と同一の符号を付してある。
また、図9に示すように、吐水管29を覆う陶器カバー体30の強度を確保するために陶器カバー体30の内周面に金属製の薄いパイプP’を貼付け、この薄いパイプ内に吐水管29を設置するとともに、緩衝材12a”をキャップ34の固定部材34aとパイプP’との間に設けてある。
なお、緩衝材12a”を前記薄いパイプP’と吐水管29との間、すなわち、前記薄いパイプP’の内周面に当接するよう吐水管29の外周面に設けてもよい。
更に、この実施形態の湯水混合水栓R’’は、給湯配管および給水配管に接続する部分にそれぞれ特徴的構成の偏心管200,201を有する。前記偏心管200,201は、同一構成であるので、以下、湯側の偏心管200についてだけ説明する。
偏心管200は、一端に胴5に対する接続部、他端に前記給湯配管に対する接続部を有し、前記両接続部の中心がずれるように配置されている。この偏心管200と水側の偏心管201を用いることにより、壁面に形成された前記給湯配管および給水配管の間隔が胴5の湯配管用継手取り付け穴6および水配管用継手取り付け穴7の間隔と異なる場合にも、これを接続可能としている。
以下、偏心管200について説明する。
図10は偏心管200の構成を拡大して示す図である。
図10において、202は一端に胴5に対する接続部203、他端に給湯配管に対する接続部204を形成し、両接続部203,204の中心が例えば5mm程度ずれるように配置されてなる偏心管本体であって、205は2つの半割り体206,207に分離可能であると共に、偏心管本体202の外側面202aに沿う形状のガイド溝207aを有することで、偏心管本体202に対して摺動自在に被覆する合成樹脂からなるカバーである。
また、208はこのカバー205と偏心管本体202の間に位置して、前記半割り体206,207を組み付けたときに弾性変形することで、偏心管本体202に対するカバー205の摺動位置を摩擦によって保持する軟質合成樹脂からなる位置保持部材の一例として、偏心管本体202の外周面の接続部204の近傍に、カバー202の摺動方向に等間隔に並べて形成された溝209に嵌合する複数のOリングである。
なお、本例ではOリング208および溝209の数を4つとして説明しているが、その数を限定するものではない。また、区別が必要なときは各Oリング208を208a〜208dの符号によって表す。
前記偏心管本体202は、その内部に接続部204に連通する第1流路210と、接続部203に連通する第2流路211と、両流路210,211間の連通流路212に弁座213とを形成し、かつ、偏心管本体202がこの弁座213に当接する流量調整弁214と、両流路210,211間の連通部212に位置するストレーナ215とを組み付けてなり、偏心管本体202の側面に設けた一つの調整部216から前記流量調整弁214を用いた流量調整とストレーナ215の交換を可能とすると共に、前記カバー205がこの調整部216を外部に露出させるための開口206aを有する。また、前記接続部203には金属製の袋ナット217をフランジ部材218によって係合させる。
前記第1流路210は偏心管本体202の図示下方から斜め上方向に掘削成形したドリルなどの刃具を用いて掘削成形した流路210aおよび真上方向流路210bとからなり、第2流路は、図示上方から真下方向に掘削成形してなり、連通流路212は前記流路210aに直角方向に連通するように側面から斜め下方向に掘削成形した小径の流路212aと、第2流路211に連通するように側面から横方向に掘削成形した流路212bと、流路212bに連通すると共に流路212aと同軸方向に掘削成形した大径の流路212cと、この流路212cと方向に掘削成形した更に大径の流路212dとからなる。
上述のように複数の流路210a,210b,211,212a〜212bを掘削成形することにより、複雑に入り組んだ各流路210〜212を形成し、流路212aと流路212cの間に形成される段部に流量調整弁214が当接する弁座213を形成し、流路212cと流路212dとの間に形成される段部にストレーナ215当接させることができる。つまり、複雑に入り組んだ各部を比較的容易かつ正確に形成することができるので、製造コストを引き下げると共に質の良い偏心管本体202を形成することができる。
次いで、流路212c内に設けた雌ねじに対して前記流量調整弁214を螺合し、流路212d内に設けた雌ねじに対してストレーナ215を螺合することにより、流通流路212内に流量調整弁214とストレーナ215を同芯円状に埋設する。つまり、ストレーナ215と流量調整弁214を偏心管本体202の側面の同じ方向から取り付けているので、一つの調整部216から前記流量調整弁214を用いた流量調整とストレーナ215の交換を可能としている。また、この調整部216は開放端部212eにほゞ面一に形成する(むしろ、調整部216は開放端部212eから幾らか凹んだ状態で埋設させる)ことができる。
つまり、調整部216が開放端部212eから突出していないので、使用者は意識しないかぎり調整部216に接触することがなく、それだけやけどに対する安全性を高めることができる。加えて、調整部216が形成された開放端部212がカバー25の開口206aから露出しているので、ストレーナ215の交換や流量調整弁214の調節などのメンテナンスを容易に行うことができる。なお、やけどに対する安全性をさらに高めるために開口206aに蓋を設けることや、カバー205に開口206aを無くして偏心管本体202の全体を覆うようにしてもよい。
なお、本例では偏心管本体202を金属によって形成しているので、堅牢性に優れているが、強度が十分であれば偏心管本体202を硬質の合成樹脂によって形成してもよい。この場合、接続部204の雄ねじ部204aを金属によって形成する。つまり、偏心管本体202の大部分が合成樹脂によって形成される場合には、流路210〜212を流通する熱湯からの熱が外部に漏出することを極力少なくすることができ、やけどの発生を防止できる。
図11、図12は前記カバー205の構成を示す断面図および平面図であり、図13は2つの半割り体206,207を組み付ける方法を説明する斜視図である。これらの図に示すように、前記半割り体206には適所に突起206bを形成し、これが半割り体207の凹入部207bに嵌合する。また、半割り体207には適所にフック207cを形成し、これが半割り体206の段部206cに嵌合する。すなわち、半割り体206,207は組み付けたときにこの組み付け状態を強固に保持するように嵌合するための係合片219,220を有する。
図13、図14はカバー205に組み付け手順を説明する分解斜視図である。これらの図に示すように、前記2つの半割り体206,207の組み付けに際して、半割り体207の内側面におけるガイド溝207aが、偏心管本体202の側面202aに沿う形状に形成されている。したがって、偏心管本体202に対する半割り体207の摺動を安定して行うことができ、カバー205の組み付け操作が容易となる。
また、半割り体206,207の組み付けによって、図10に拡大して示すように、Oリング208(208a)が弾性変形し、このOリング208と半割り体206,207の縁部206d,207dとの間における大きな摩擦を生み出す。すなわち、Oリング208と縁部206d,207dとの間の摩擦によってカバー205の摺動位置を固定して、その位置決めを行うことができる。なお、図10の拡大図に示す例では、縁部206dがちょうどOリング208aの位置と重なるので、Oリング208(208a)は縁部206dに押されて弾性変形し、両者206d,208aの摩擦抵抗が大きくなり、その位置ズレを阻止することができる。
図15はカバー205の取付け例を示す図である。図15(A)は比較的厚い壁221に偏心管201を取り付けた場合、図15(B)は比較的薄い壁222に偏心管201を取り付けた場合を示している。
図15(A)に示す壁221はその厚みW1 が比較的厚いので、拡大図に示すように、半割り体206の縁部206aがOリング208a,208bの間に位置する状態で、カバー205の一端部205aは壁221にちょうど当接する。一方、図15(B)に示す壁222はその厚みW2 が比較的薄いので、拡大図に示すように、半割り体206の縁部206aがOリング208c,208dの間に位置する状態で、カバー205の一端部205aは壁222にちょうど当接する。
すなわち、壁221,222の厚さW1 ,W2 に関係なく、どんな厚さの壁221、222であってもカバー205を壁面に密着させることができるので、見栄えがよく、かつ、やけど防止の機能を持たせることができる。
そして、本例の場合、縁部206aの幅が2つのOリング208の間に位置するところで係合しているが、このときもOリング208が弾性変形することにより、偏心管本体202に対するカバー205の摺動位置は確実に保持することができる。すなわち、使用者がカバー205に触れることがあっても、カバー205の摺動位置が容易に動かないので、カバー205の一端部205aが壁221,222から離れて見栄えが悪くなることはない。
なお、本例では前記Oリング208a〜208dを設ける間隔が、縁部206aの厚さと同じとか、これよりも狭い間隔に設定してある。これによって、偏心管本体202に対するカバー205の摺動位置は無段階に設定可能であり、どの位置においてもほゞ同じ力で位置決めすることが可能である。しかしながら、ユニットバスに使用される壁221,222の厚さの規格に合わせたカバー205の取付け位置をほゞ固定するようにOリング208の取付け位置を設定してもよい。
さらに、Oリング208の数を限定するものではない。すなわち、もっと多くのOリング208を並べて配置しても、溝209だけ多数形成してOリング208の数を1つにしても良い。また、Oリング208のわりに、縁部206d,207dまたは偏心管本体202の側面に軟質合成樹脂からなる突起などの位置保持部材を形成してもよい。
何れにしても、軟質合成樹脂からなるOリング208(位置保持部材)は、半割り体206,207の組み付けによって弾性変形することで、大きな摩擦力を生み出すので、偏心管本体202に対するカバー205の位置決めを確実に行うことができる。そして、半割り体206,207の組み付け状態は係合片220(206c,207c)によって確実に保持できるので、一度決めたカバー205の位置は容易にずれることがない。
この実施形態では、一端に湯水混合栓に対する接続部、他端に配管に対する接続部を形成し、両接続部の中心がずれるように配置されてなる偏心管本体と、分離可能である2つの半割り体からなり、偏心管本体の外側面に沿う形状のガイド溝を有することで、偏心管本体に対して摺動自在に被覆し、かつ壁面との間の隙間を無くすことができる樹脂製カバーと、このカバーと偏心管本体の間に位置し、前記半割り体を組み付けたときに弾性変形することで、偏心管本体に対するカバーの摺動位置を摩擦によって保持する軟質合成樹脂からなる位置保持部材とを有することを特徴とする偏心管200,201を設けた。
上記構成の偏心管200を用いることにより、偏心管本体を用いて配管の間隔が異なっていても湯水混合栓を取付け可能であると共に、壁面に対する配管の深さ位置が異なる場合であっても、カバーを適宜摺動させて、壁面との間に隙間を無くすことができる。加えて、カバーは樹脂製であるから熱伝導率が低く、カバーの表面は高温になることがない。したがって、使用者は給湯側のカバーに触れることがあってもやけどを負うことがない。
また、カバーは2つの半割り体に分離可能であるから、偏心管本体のほゞ全体を覆うことができ、カバー取付け用の切り欠きが偏心管本体の一面を大きく露出させることがないと共に、取り付け作業が極めて容易となる。つまり、偏心管本体の配管を連結した後に、簡単な作業でカバーを取り付けることで偏心管の見栄えが良くなると共に、やけどの発生をより確実に予防できる。
加えて、カバーの摺動位置は、2つの半割り体の組み付けに連動する位置保持部材の弾性変形により生じる高摩擦抵抗によって保持されるので、取付け時に位置決めされたカバー体の摺動位置は容易にずれることがなく、施工後も長期に渡って見栄えの良い状態を保つことができる。さらに、カバーは偏心管本体の外側面に沿う形状のガイド溝を有するので、前記摺動を安定して行うことができると共に、施工後の安定性や堅牢性を増すことができる。
前記偏心管本体が、前記配管に対する接続部に連通する第1流路と、前記湯水混合栓に対する接続部に連通する第2流路と、偏心管本体の側面方向から形成された両流路間の連通流路と、この連通流路内に形成された弁座と、この弁座に当接するように連通流路内において螺合する流量調整弁と、同連通流路内において螺合するストレーナとを有し、偏心管本体の側面に配置された連通流路の開放端部にほゞ面一に設けた一つの調整部から前記流量調整弁を用いた流量調整とストレーナの交換を可能とすると共に、前記カバーが前記連通流路の開放端部のみを外部に露出させるための開口を有する場合には、カバーを取り付けたままの状態でストレーナの交換や流量調整を容易に行なうことができると共に、これによって露出する偏心管本体の部分を必要最小限に抑えることができる。
また、カバーから露出させる部分は調整部を形成した連通流路の開放端部のみの必要最小部分であり、調整部は連通流路に埋設されることにより、その開放端部にほゞ面一に位置する流量調整弁と、ストレーナの端部によって形成されたものであるから、使用者がこの部分に容易に接触することがなく、それだけやけどの発生を防止できる。
前記位置保持部材が偏心管本体の外周面に形成された溝に嵌合するOリングである場合には、位置保持部材を極めて容易に形成できると共に製造コストを削減することができる。
前記Oリングをカバーの摺動方向に複数並べて設けてなる場合には、カバーの摺動位置にかかわらず適宜の強さで位置決めを行うことができる。
前記2つの半割り体を組み付けたときに嵌合する係合片を設けた場合には、半割り体を組み付けた状態で、位置保持部材を弾性変形させた状態容易に保持することができ安定性が向上する。
図16は、この発明の第の実施形態を示す。この実施形態では、洗面台の上面設置部399’上に設置されるツーバルブ式の湯水混合水栓R1 に陶磁性材料からなるカバー体2,2’,30’が設けられている。なお、図16において、図1〜図15に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
図16において、湯水混合水栓R1 は、湯側と水側にそれぞれ湯量と水量の調節ならびに止水・吐水状態に切り替え操作するための操作部130を備えたツーバルブ式のものである。湯水混合水栓R1 の胴(水栓本体)5は、上大径部5gと下小径部5hより構成され、胴5の正面向かって右側に水側の操作部130が位置し、左側に湯側の操作部130が位置し、水側の操作部130および湯側の操作部130のそれぞれ最上流側に、弁体53(図参照)が位置している。弁体53は、軸芯のまわりに回動操作される栓棒54に連動連結されるセラミック製の可動ディスク55とこの可動ディスク55が摺動する摺動面を有するとともに、可動ディスク55に形成されている通水孔に連通する通水孔を有するセラミック製の固定ディスク56とより構成される。
前記胴5は、洗面台の上面設置部399’上に、取付部材403を介して立設されている。取付部材403の下流端は下小径部5hに連結されている。前記取付部材403は、胴5内に形成された混合水供給路E’と湯水混合室Eを連通する縦方向に長尺の連通路402を形成する。前記湯水混合室Eは、上面設置部399’下方に位置する導入管404内に形成されており、導入管404の両端は前記弁体53を介して湯用配管、水用配管に接続されている。
湯水混合水栓R1 の胴5を覆う陶器カバー体2は、外観が上下の方向(両矢印A’で示す長手方向)に長い直方体の形状をなし、長手方向の長さが胴5の長手方向の長さよりも若干長くなるよう形成されている。陶器カバー体2の内部には、胴5が挿入可能な縦断面円形の貫通穴SがA’方向に沿って形成されている。
この実施形態では、前記陶器カバー体2の強度を確保するために前記陶器カバー体2の内周面に金属製の薄いパイプPを接着剤などの接着手段を用いて貼付け、この薄いパイプP内に前記胴5を挿入により設置するとともに、陶器カバー体2の破損を防止するためのリング状の緩衝材12’’’’が前記薄いパイプPの内周面gに当接するようリング状の緩衝材12’’’を前記胴5の大径部5gの外周面5aに形成した環状の溝X1 に設けてある。更に、陶器カバー体2は、上方開口を閉塞するキャップ502cと下方開口を閉塞するキャップ501aを有する。391は、ポップアップ棒である。
一方、吐水管29を覆う筒状の陶器カバー体30’は、陶器カバー体2と同一の色で同一材料としている。吐水管29は、陶器カバー体30’の上流側開口29fを閉塞するキャップ411と、陶器カバー体30’の下流側開口29iを閉塞するキャップ411’とを有する。そして、吐水管29を覆う陶器カバー体30’の強度を確保するために陶器カバー体30’の内周面に金属製の薄いパイプP’を貼付け、この薄いパイプP’内に吐水管29を設置するとともに、リング状の緩衝材410をキャップ411の固定部材411aと前記パイプP’との間に設けてあり、陶器カバー体30’の破損を防止している。
前記水側の操作部130は、洗面台の上面設置部399’上に、取付部材403bを介して立設されている。前記水側の操作部130は、上栓棒部54aおよび前記弁体53に連動連結される下棒部54bよりなる細長の栓棒54と、栓棒54を覆う筒状のガイド部材54’と、上栓棒部54aに連動連結され、吐水・止水のために栓棒54の軸芯まわりに水平面を描く形で回動可能な水平操作レバー407と、陶磁性材料からなる筒状のカバー体2’とで構成される。この陶磁性材料からなるカバー体(陶器カバー体)2’は、ガイド部材54’、取付部材403bの上面設置部399’上面から上方に突出している部分を覆っている。取付部材403bは、陶器カバー体2’の下方開口を閉塞するようリング部材502を介して陶器カバー体2’に嵌込まれている。湯側の操作部130の構成は水側の操作部130の構成と同一である。
前記陶器カバー体2’は、陶器カバー体2,30’と同一の色で同一材料である。前記陶器カバー体2’は、筒状で、外観が上下の方向(両矢印A’で示す長手方向)に長く、長手方向の長さが胴5を覆う前記陶器カバー体2の長手方向の長さよりも長くなるよう形成されている。ガイド部材54’、取付部材403bの上面設置部399’上面から上方に突出している部分が挿入可能な縦断面円形の貫通穴S’が前記A’方向に沿って形成されている。
陶器カバー体2’の上方開口2a’はキャップ406により閉塞されている。キャップ406は、前記上栓棒部54aの上部先端に形成された雄ねじ螺合する雌ねじを有しており、キャップ406は、栓棒54と共に栓棒54の軸芯まわりに回動する。前記水平操作レバー407は、陶器カバー体2,2’,30’と同一の色で同一材料の筒状の陶器体2’’を有するとともに、陶器体2’’のキャップ406側およびこれとは反対側の先端側にそれぞれ陶器体2’’の左側方開口aおよび右側方開口bを閉塞するキャップ部分408および409を有する。前記湯側の操作部130も水側の操作部130と同一構成を有する。そして、陶器カバー体2’の破損を防止するためのリング状の緩衝材12a’’,12a’’が陶器カバー体2’の内周面および下端面に設けてある。陶器カバー体2,2’,30’,2’’を同一の色で同一材料としてのは意匠的な効果を狙うためであり見栄えがする。
そして、陶器カバー体2のキャップ502c,501a、陶器カバー体2’のキャップ406、湯側および水側の操作部130のリング部材502、陶器カバー体30’のキャップ411,411’、水平操作レバー407のキャップ部分408および409、の外周面に同一色のメッキ処理が施されて見栄えを良くするとともに、高級感が味わえる。
図17は、第3の参考例を示す。この参考例では、洗面台の上面設置部399’に上面設置部399’を縦方向に貫通する一つの貫通孔360を設け、この貫通孔360に挿通された筒状の固定部材361を介して胴(水栓本体)5を上面設置部399’上に取り付けてある、いわゆる、ワンホールタイプのシングルレバー式湯水混合水栓R2 に陶磁性材料からなるカバー体2,30’が設けられている。図17において、図1〜図16に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
図17において、前記湯水混合水栓R2 の胴5を覆う陶器カバー体2は、外観がA’方向に長い直方体の形状をなし、長手方向の長さが胴5の長手方向の長さよりも若干長くなるよう形成されている。陶器カバー体2の内部には、胴5が挿入可能な縦断面円形の貫通穴SがA’方向に沿って形成されている。そして、吐水管29を覆う筒状の陶器カバー体30’は意匠的な効果を狙うために陶器カバー体2と同一の色で同一材料としている。陶器カバー体2の上方開口および下方開口は、それぞれ、樹脂製または金属製の上キャツプ363aおよび下363bで閉塞されている。上キャツプ363aは中央孔366を有し、この中央孔366に、吐水管29と胴5を連結するための外側筒体365および内側筒体367が嵌込まれている。一方、直方体の形状の前記陶器カバー体2は、正面向かって右側の側面Vのほぼ中央位置にシングルレバー1取付部が位置する円形開口369を有し、この開口369がリング体368で覆われている。そして、上キャツプ363a、下363b、外側筒体365、リング体368、シングルレバー1、陶器カバー体30’の前面開口31を覆うキャップ32と、陶器カバー30’の後面開口33を覆うキャップ34および吐水口37を形成する筒状体35aの外周面に同一色のメッキ処理が施されて見栄えを良くしている。
更に、この参考例では、前記側面Vのほぼ中央位置からシングルレバー1が縦・横方向に回動自在に突出しており、図17(B)で二点鎖線で示すように縦方向における最も上側の位置までシングルレバー1を操作すると最大量の吐水状態となり、縦方向における最も下側の位置までシングルレバー1を操作すると止水状態となり、横方向に操作した場合は、正面向かって手前側にシングルレバー1を回動させると水のみの吐水状態となり、正面向かって向こう側にシングルレバー1を回動させると湯のみの吐水状態となる。このように、直方体の形状の前記陶器カバー体2の前記側面Vのほぼ中央位置にシングルレバー1を突出状態で設けるという斬新な構成を採用しており、この点でも見栄えがするとともに、高級感が味わえる。また、シングルレバー1を上方向に操作すると吐水状態になるよう構成したので、シングルレバーを下方向に操作すると吐水状態になる場合のように止水状態にあるのにシングルレバーに上から外力が加わり吐水状態になるおそれはなく、節水効果がある。
図18は、第4の参考例を示す。この参考例では、洗面台の上面設置部399’に上面設置部399’を縦方向に貫通する一つの貫通孔360を設け、胴(水栓本体)5を下面側から固定部材361’を介して上面設置部399’上に取り付けてある自動水栓R3 に陶磁性材料からなるカバー体2,30’が設けられている。図18において、図1〜図17に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
図18において、自動水栓R3 は、胴5を覆う陶器カバー体2と吐水管29を覆う筒状の陶器カバー体30’を有する。陶器カバー体2は、外観がA’方向に長い直方体の形状をなし、長手方向の長さが胴5の長手方向の長さよりも若干長くなるよう形成されている。陶器カバー体2の内部には、胴5が挿入可能な縦断面円形の貫通穴SがA’方向に沿って形成されている。そして、吐水管29を覆う筒状の陶器カバー体30’は意匠的な効果を狙うために陶器カバー体2と同一の色で同一材料としている。陶器カバー体2の上方開口および下方開口は、それぞれ、樹脂製または金属製の上キャツプ363aおよび下363bで閉塞されている。上キャツプ363aは中央孔366を有し、この中央孔366に、吐水管29と胴5を連結するための外側筒体365および内側筒体367が嵌込まれている。一方、直方体の形状の前記陶器カバー体2は、正面V’のほぼ中央位置に開口369’を有し、陶器カバー体2の強度を確保するために陶器カバー体2の内周面に貼付けられた金属製の薄いパイプPは、前記開口369’の対向位置に開口369’’を有し、これらの開口369’,369’’内に受光素子、発光素子を備えたセンサ333’が保持され、かつ、センサ333’の脚333a’を介して基板367にセンサ333’が実装されている。また、前記開口369’は窓333で覆われている。そして、上キャツプ363a、下363b、外側筒体365、陶器カバー体30’の前面開口31を覆うキャップ32と、陶器カバー30’の後面開口33を覆うキャップ34および吐水口37を形成する筒状体35aの外周面に同一色のメッキ処理が施されて見栄えを良くしている。
なお、例えば、グリップまたはシャワホルダーを陶磁性材料からなるカバー体(陶器カバー体)で覆うことで、和風の外観や独特の重量感、肌触りが実現できる上に、緩衝材を設けることで、前記陶器カバー体の破損を防止できる。すなわち、例えば筒状のグリップをシャワヘッドを露出させた状態で筒状の陶器カバー体で覆うときに陶器カバー体をグリップに固定するのにねじを用いて陶器カバー体を締付けても上述したような緩衝材12,12’を用いてグリップを覆う陶器カバー体の破損を防止できる効果がある。同様に、例えば浴室の壁面に取り付けられたシャワホルダーを陶器カバー体で覆うときに、上述したような緩衝材12,12’を用いてシャワヘッドを覆う陶器カバー体の破損を防止できる効果がある。
30 陶磁性材料からなるカバー体
29 吐水管
35 吐水口部
33 後面開口
34,411 キャップ
34a,411a 固定部材
12’,12a’’’,410 緩衝材
,R’’,R 1 湯水混合水栓

Claims (6)

  1. 吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管をうとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、
    前記カバー体の破損を防止するための緩衝材を
    前記キャップと前記カバー体との間、又は、
    前記固定部材と前記カバー体との間に設けた
    ことを特徴とする水栓。
  2. 吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管を覆うとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、
    前記カバー体の破損を防止するための緩衝材が、前記キャップの内周面と、前記カバー体の前記後面開口を形成する端面部との間に挟まれていることを特徴とする水栓。
  3. 前記緩衝材は、縦断面コ字型のリング体で、径方向内向きに突出したリング状の一対の鍔部と、これら両部をつなぐ周面部とを有する一方、前記端面部は、前記緩衝材が嵌合可能な環状溝を有する請求項2に記載の水栓。
  4. 吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管を覆うとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、
    前記カバー体の破損を防止するための緩衝材を、前記固定部材の外面間と前記カバー体の内面との間に設けたことを特徴とする水栓。
  5. 吐水管の吐水口部が前方側に位置する状態で、後面開口を有する陶磁性材料からなるカバー体で前記吐水管を覆うとともに、前記後面開口を覆うキャップを設け、さらに、カバー体内に設置された前記吐水管を固定するための固定部材が設けられ、この固定部材に前記キャップが接続されている水栓であって、
    前記カバー体の強度を確保するために前記カバー体の内周面に補強材を設け、この補強材内に前記吐水管を設置するとともに、
    前記カバー体の破損を防止するためのリング状の緩衝材を前記固定部材と前記補強材との間に設けたことを特徴とする水栓。
  6. 前記補強材は金属製の薄いパイプであるとともに、前記カバー体の内周面と前記補強材の外周面をメタアクリル酸エステルを主成分とする接着液を用いて貼付けてある請求項5に記載の水栓。
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