JP4873004B2 - 3次元データ処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、照合対象となる物体の3次元データや画像データを基準物体の3次元データと照合することにより画像認識や物体認識を行う3次元データ処理システムに関する。
近年、3次元物体の形状計測技術の進展により、幾何学的でない複雑かつ自由形状の物体の高精度な3次元データ(以下、3Dデータとも称す)が得られるようになり、人体の形状などを計測した3Dデータがグラフィクス生成や画像認識システムなど様々な分野で活用されはじめている。それにともない、大量の3Dデータを蓄積し、必要に応じて呼び出す記憶システムや、所望のデータを迅速に探し出すための検索システム、記憶されている3Dデータ群と照合し、物体認識を行うシステムなど各種の3次元データ処理システムが提案ないし実用化されている。例えば、特許文献1には、照合対象の画像データを記憶装置に事前に登録された基準物体の3Dデータと照合する物体照合装置が記載されている。
立方体や円筒などの幾何学形状の組み合わせでは記述できない、例えば人体など複雑な3次元物体の形状は、通常、物体表面を細かく分割したポリゴンと呼ばれる3角形や4角形の小平面の集合として表現され、その各頂点の3次元空間での座標値を並べたデータで記述される。そして、物体表面の色情報(テクスチャ)は、各ポリゴンの頂点の色として輝度値で表わされる。典型的な3Dデータの表現の一例として、地球の表面に緯度と経度が決まっているように、物体表面に2次元の座標系(s,t)を定義し、その座標を適当な間隔で量子化した地点をポリゴン頂点とし、その3次元座標と色(r,g,b輝度値)をデータとして記憶する方法がある。たとえば図11のように、物体の重心から頂点を結んだ直線を延ばし、物体を囲む球体表面との交点Qを求め、その緯度と経度(s,t)を計算する。この(s,t)を適当な間隔で量子化し、対応するポリゴン頂点の(x,y,z)座標と色情報(r,g,b)を記憶する。この方法によれば、一つの物体の3次元形状と表面の色情報は、各画素が(x,y,z,r,g,b)の6つの要素を持つ画像として考えることができる。3次元座標は輝度値よりも値域が広いため、3次元データは同レベルの解像度の輝度画像に比べて数倍のデータ量となる。例えば30cm×30cmの表面積を1mm間隔で量子化すると、解像度300×300=9万点の頂点データとなり、x,y,zを各2バイト、r,g,bを各1バイトデータで記述しても800キロバイトを超えるデータ量となる。
このように3次元データは画像データに比べて一般にデータ量が多くなるため、そのサイズを削減するためにデータ圧縮が利用される。一般にデータ圧縮手法には、圧縮データから元のデータを正しく復元できるが圧縮率はそれほど高くない可逆圧縮方式と、復元精度は低いが高い圧縮率を実現できる非可逆圧縮方式との2種類があり、ポリゴンやサーフェス表現された3Dデータのデータ量を削減するために両方式とも種々の方法が提案ないし実用化されている。例えば可逆圧縮技術としては、特許文献2に記載の技術がある。同技術では、隣接する複数の頂点をグループ化して代表点を定め、その代表点からの差分が小さいことを利用してビット数の少ないデータ型によって記述し、データ量を削減する。
また非可逆圧縮の技術としては、例えば非特許文献1に記載されるように、隣接したポリゴンの平均のポリゴンからの距離が短い頂点から順に、指定された間引き率に達するまで頂点を消去していく方法が提案されている。
他方、非可逆圧縮方式の利点である高圧縮率と可逆圧縮方式の利点である高精度との双方の利点を兼ね備えたデータ圧縮手法が、特許文献3または特許文献4に記載されている。この技術では、元のデータを非可逆圧縮方式で圧縮したデータを1次圧縮データとし、この1次圧縮データから復元したデータと元のデータとの差分を可逆圧縮方式で圧縮したデータを2次圧縮データとし、1次圧縮データと2次圧縮データの組を元のデータの圧縮データとする。この圧縮方式を以下、ハイブリッド圧縮方式と呼ぶ。
このようなハイブリッド圧縮方式をデータ処理に適用した従来技術として、特許文献5に記載されるデータ処理システムがある。同システムでは、圧縮データに対する検索は、1次圧縮データに対して行い、検索結果のユーザへの提示は、1次圧縮データと2次圧縮データとから復号したデータで行う(同文献の64段落参照)。
特開2002−157595号公報 特開2002−8060号公報 特開昭63−45684号公報 特開平10−290460号公報 特開平10−285407号公報 Decimation of Triangle Meshes, Computer Graphics, 26, 2, July 1992,p65-70.
上掲各文献の開示事項は引用をもって本書に組み込み記載されるものとする。
今、図12に示すように、クライアント装置200とサーバ装置100とがネットワーク300を介して接続されており、照合対象となる物体の3Dデータをクライアント装置200からサーバ装置100へ送信し、サーバ装置100が記憶装置102に記憶された各基準物体の3Dデータと照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の3Dデータを候補データとしてクライアント装置200の表示装置206に表示するようなデータ処理システムを考える。また、記憶装置102に基準物体の3Dデータをそのまま記憶すると必要な記憶容量が嵩むため、圧縮データの形式で記憶するものとする。このとき、各圧縮方式によって次のような問題が生じる。
まず非可逆圧縮方式を使用した場合、高い圧縮率が得られるために記憶装置102に必要な記憶容量は少なくて済むが、元の基準物体の3Dデータを正確に復元できないため、照合対象物体の3Dデータとの照合精度が低下する。
次に可逆圧縮方式を使用した場合、元の基準物体の3Dデータを正確に復元できるため照合対象物体の照合精度は高まるが、圧縮率が低いために記憶装置102に必要な記憶容量が多くなる。また、類似度の高い上位幾つかの基準物体の3Dデータを候補データとしてサーバ装置100からクライアント装置200へ送信する際、圧縮データの状態で送るにしても非可逆圧縮方式の場合よりは送信データ量が多くなり、送信に時間がかかる。このため、クライアント装置200の表示装置206に候補データが表示されるまでの時間が長くなる等、その後の処理にも影響が出る。
最後にハイブリッド圧縮方式を使用した場合、1次圧縮データおよび2次圧縮データによって元の基準物体の3Dデータが正確に復元できるため照合精度が高く、また圧縮率も比較的高いため、記憶装置102に必要な記憶容量が少なくて済み、かつサーバ装置100からクライアント装置200へ候補データを送信する際の送信データ量も少なくなる。
ハイブリッド圧縮方式の手法によっても相違するが、例えば、1次圧縮データが元の3Dデータの1/10、2次圧縮データが元の3Dデータの1/2とすると、全体では6/10になるので、3Dデータで記憶、送信する場合に比べて、記憶容量および送信データを6/10に削減することができる。しかしながら、元の3Dデータが高精細なものであれば1Mバイト以上の容量になるため、6/10に圧縮されたデータであっても、かなりのデータ送信量になる。
なお、ハイブリッド圧縮方式をデータ処理に適用した特許文献5に記載されるデータ処理システムでは、圧縮データに対する検索は1次圧縮データに対して行い、検索結果のユーザへの提示は1次圧縮データと2次圧縮データとから復号したデータで行っているため、これを図12のデータ処理システムに適用した場合には、照合対象物体との照合を1次圧縮データで行い、候補データの提示は1次圧縮データと2次圧縮データとから復号したデータで行うことになる。したがって、非可逆圧縮方式の場合と同様に照合対象物体との照合精度が低下する。また、候補データの提示も1次圧縮データと2次圧縮データとから復号したデータで行うため、それなりのデータ送信量が必要となる。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、照合処理を精度良く行うことができ、然も候補データの提示に必要なデータ量を大幅に削減できる3次元データ処理システムを提供することにある。
本発明の3次元データ処理システムは、3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置と、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データと各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データから復号した3次元データとを照合する照合手段(ユニット)と、照合結果に含まれる類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データを復号して表示装置に表示する候補表示手段(ユニット)とを備えることを特徴とする。
本発明の3次元データ処理システムにおいて、2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであってもよい。
本発明の3次元データ処理システムにおいて、ネットワークを通じて相互に接続されたサーバ装置とクライアント装置とを備え、サーバ装置に記憶装置および照合手段(ユニット)を備え、クライアント装置に候補表示手段(ユニット)を備えるようにしてもよい。
本発明の3次元データ処理システムにおいて、非可逆圧縮方式として、複数の基底3次元データを線形結合して或る3次元データを合成するための結合係数を当該或る3次元データの圧縮データとする圧縮方式を使用するようにしてもよい。
本発明の3次元データ処理システムにおいて、クライアント装置に、ユーザから要求された基準物体の2次圧縮データをサーバ装置から取得して当該基準物体の1次圧縮データを復号した3次元データに加えることにより高精細な3次元データを生成する2次復号手段(ユニット)を備えるようにしてもよい。
本発明の3次元データ処理システムにおいて、クライアント装置に、照合対象データと2次復号手段(ユニット)で生成された3次元データとが一致するか否かを検証するための検証手段(ユニット)を備えるようにしてもよい。
本発明の3次元データ処理方法は、クライアント装置が、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをネットワーク経由でサーバ装置へ送信する第1の処理と、サーバ装置が、3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置から各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データを読み出して復号した各基準物体の3次元データと照合対象データとを照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データをネットワーク経由でクライアント装置へ送信する第2の処理と、クライアント装置が、受信した1次圧縮データを復号して表示装置に表示する第3の処理とを含むことを特徴とする。
本発明の3次元データ処理方法において、2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであってもよい。
本発明の3次元データ処理方法において、非可逆圧縮方式として、複数の基底3次元データを線形結合して或る3次元データを合成するための結合係数を当該或る3次元データの圧縮データとする圧縮方式を使用するようにしてもよい。
本発明のサーバ装置は、3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置と、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをネットワーク経由でクライアント装置から受信し、該受信した照合対象データと、各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データから復号した3次元データとを照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データをネットワーク経由でクライアント装置へ送信する処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明のサーバ装置において、2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであってもよい。
本発明のクライアント装置は、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データを含む照合要求をネットワーク経由でサーバ装置へ送信し、照合対象データに類似する基準物体の3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データをサーバ装置から受信して復号し表示装置に表示する照合要求手段(ユニット)を備えることを特徴とする。
本発明のクライアント装置において、基準物体の2次圧縮データをサーバ装置から取得して基準物体の1次圧縮データを復号した3次元データに加えることにより高精細な3次元データを生成する2次復号手段(ユニット)をさらに備えるようにしてもよい。
本発明のクライアント装置において、照合対象データと2次復号手段(ユニット)で生成された3次元データとが一致するか否かを検証するための検証手段(ユニット)をさらに備えるようにしてもよい。
本発明のプログラムは、3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置を備えたコンピュータを、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをネットワーク経由でクライアント装置から受信する手段(ユニット)、該受信した照合対象データと、各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データから復号した3次元データとを照合する手段(ユニット)、類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データをネットワーク経由でクライアント装置へ送信する手段(ユニット)、として機能させる。
本発明のプログラムにおいて、2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであってもよい。
本発明のプログラムは、コンピュータを、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データを含む照合要求をネットワーク経由でサーバ装置へ送信する手段(ユニット)、照合対象データに類似する基準物体の3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データをサーバ装置から受信して復号し表示装置に表示する手段(ユニット)、として機能させる。
本発明のプログラムにおいて、基準物体の2次圧縮データをサーバ装置から取得して基準物体の1次圧縮データを復号した3次元データに加えることにより高精細な3次元データを生成する2次復号手段(ユニット)、としてさらに機能させるようにしてもよい。
本発明のプログラムにおいて、照合対象データと2次復号手段(ユニット)で生成された3次元データとが一致するか否かを検証するための検証手段(ユニット)、としてさらに機能させるようにしてもよい。
なお、従来の技術(ハイブリッド圧縮方式)における2次圧縮データは、1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであるが、本発明における2次圧縮データは前記差分に限らず、別途計算されるデータであってもよい。
『作用』
本発明にあっては、基準物体の3次元データがハイブリッド圧縮方式で圧縮されて記憶装置に記憶されており、照合対象となる物体の照合対象データとの照合は1次圧縮データおよび2次圧縮データから復元した3次元データを用いて行うことで照合精度を高め、候補データの提示は1次圧縮データのみから復元した3次元データで行うことにより候補データの提示に必要なデータ量を大幅に削減するように作用する。
本発明によれば、照合対象データを各基準物体の3次元データと照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の3次元データを候補データとしてユーザに提示するデータ処理システムにおける照合精度を高めることができると同時に、候補データの提示に必要なデータ量を大幅に削減することができる。その理由は、照合対象データとの照合は1次圧縮データおよび2次圧縮データから復元した3次元データで行い、候補データの提示は1次圧縮データのみから復元した3次元データで行うからである。
また表示装置上の表示については、一般に或る程度以上の画質であれば多少画質が劣化しても人は気付きにくい傾向があるため、1次圧縮データのみから復元した候補データを表示しても、1次圧縮データおよび2次圧縮データから復元した候補データを表示する場合に比べて、利用者に特に不快な印象を与えることはない。
本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける登録部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける基準物体の圧縮データの格納形式の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける照合関連部分の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける1次圧縮手段(ユニット)の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける1次復号手段(ユニット)の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる3次元データ処理システムのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける照合関連部分の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる3次元データ処理システムのブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる3次元データ処理システムにおける照合関連部分の構成例を示すブロック図である。 3次元データの記述方法の一例の説明図である。 従来の課題の説明図である。
符号の説明
100…サーバ装置
101…処理装置
102…記憶装置
103…通信装置
111…登録部
112…照合部
113…1次圧縮データ送信部
114…2次圧縮データ送信部
200…クライアント装置
201…処理装置
202…記憶装置
203…通信装置
204…3次元データ入力装置
205…画像入力装置
206…表示装置
207…入力装置
211、212…照合要求部
213…検証部
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
『第1の実施の形態』
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態にかかる3次元データ処理システムは、サーバ装置100とクライアント装置200とがネットワーク300を通じて相互に通信可能に接続されている。
サーバ装置100は、処理装置101と、これに接続された記憶装置102、通信装置103および3次元データ入力装置104とから構成される。
記憶装置102は、磁気ディスク装置などで構成され、プログラムおよび各種のデータを記憶する。記憶されるデータには、ハイブリッド圧縮方式で圧縮された各基準物体の3次元データが含まれる。
通信装置103は、ネットワークインタフェースカード(NIC)などで構成され、ネットワーク300を介してクライアント装置200とデータの送受信を行う。
3次元データ入力装置104は、図示しない他のコンピュータや記憶媒体から基準物体の3次元データを読み込む装置や、基準物体の3次元データを計測する装置などで構成される。
処理装置101は、プログラム制御により動作するコンピュータの中央処理装置などで構成され、サーバ装置100の主たる制御を行う。本実施の形態の場合、処理装置101は、登録部111、照合部112および1次圧縮データ送信部113を有する。
登録部111は、3次元データ入力装置104から入力された基準物体の3次元データをハイブリッド圧縮方式で圧縮し、記憶装置102に登録する機能を持つ。
照合部112は、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データを含む照合要求をネットワーク300を介してクライアント装置200から受け付け、記憶装置102に記憶された各基準物体の3次元データと照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体のリストを含む照合結果をクライアント装置200に返却する機能を持つ。
1次圧縮データ送信部113は、記憶装置102に記憶された各基準物体の1次圧縮データのうち、ネットワーク300経由でクライアント装置200から要求されたデータを記憶装置102から読み出してクライアント装置200へ送信する機能を持つ。
他方、クライアント装置200は、処理装置201と、これに接続された記憶装置202、通信装置203、3次元データ入力装置204、画像入力装置205、表示装置206および入力装置207とから構成される。
記憶装置202は、磁気ディスク装置などで構成され、プログラムおよび各種のデータを記憶する。
通信装置203は、ネットワークインタフェースカード(NIC)などで構成され、ネットワーク300を介してサーバ装置100とデータの送受信を行う。
3次元データ入力装置204は、図示しない他のコンピュータや記憶媒体から照合対象物体の3次元データを読み込む装置や、照合対象物体の3次元データを計測する装置などで構成される。
画像入力装置205は、図示しない他のコンピュータや記憶媒体から照合対象物体が写っている画像データを読み込む装置やスキャナ、照合対象物体の画像を撮影するカメラなどで構成される。
表示装置206は、液晶ディスプレイ装置などで構成され、各種のデータをユーザに提示する。
入力装置207は、キーボードやマウスなどで構成され、各種の指示やデータをユーザから受け付ける。
処理装置201は、プログラム制御により動作するコンピュータの中央処理装置などで構成され、クライアント装置200の主たる制御を行う。本実施の形態の場合、処理装置201は、照合要求部211を有する。
照合要求部211は、3次元データ入力装置204から入力された照合対象となる物体の3次元データまたは画像入力装置205から入力された照合対象となる物体の画像データを照合対象データとして含む照合要求を、ネットワーク300経由でサーバ装置100へ送信し、その要求に対する応答として、類似度の高い上位幾つかの基準物体のリストを含む照合結果を受信した場合、この照合結果を表示装置206に表示する機能を持つ。また、照合結果に含まれるリスト中の何れかの基準物体が入力装置207の操作によって利用者に選択されると、選択された基準物体の1次圧縮データの取得要求をネットワーク300経由でサーバ装置100へ送信し、その要求に対する応答として1次圧縮データを受信すると、それを復号した3次元データを表示装置206に表示する機能を持つ。
次に本実施の形態のより詳しい構成と動作を説明する。
まず、サーバ装置100の記憶装置102に各基準物体の3次元データを圧縮して記憶する機能を説明する。この機能は、サーバ装置100の登録部111により実現される。
図2を参照すると、登録部111は、一次圧縮手段(ユニット)1111、1次復号手段(ユニット)1112、残差計算手段(ユニット)1113、2次圧縮手段(ユニット)1114および出力手段(ユニット)1115から構成され、以下のように動作する。
登録部111は、3次元データ入力装置104から基準物体の3次元データが入力されると、それを1次圧縮手段(ユニット)1111と残差計算手段(ユニット)1113とに伝達する。
1次圧縮手段(ユニット)1111は、入力された3次元データを予め定められた非可逆圧縮方法でデータ圧縮し、1次圧縮データ111bとして1次復号手段(ユニット)1112および出力手段(ユニット)1115に出力する。
1次復号手段(ユニット)1112は、1次圧縮データ111bを予め定められたデータ復号方法により復号し、1次復号データ111cとして残差計算手段(ユニット)1113に出力する。1次圧縮データ111bは非可逆圧縮方法により圧縮されたデータであるため、それから復号した1次復号データ111cは元の3次元データ111aと完全には一致しない。
残差計算手段(ユニット)1113は、1次復号データ111cと元の3次元データ111aとの差分である1次残差データ111dを計算し、2次圧縮手段(ユニット)1114に出力する。1次残差データ111dは、元の3次元データ111aと同じ頂点数を持ち、その各頂点の3次元座標とテクスチャ輝度値は、元の3次元データ111aと1次復号後の対応する頂点どうしの値の差分になる。
2次圧縮手段(ユニット)1114は、1次残差データ111dを予め定められた可逆圧縮方法によりデータ圧縮し、2次圧縮データ111eとして出力手段(ユニット)1115に出力する。
出力手段(ユニット)1115は、1次圧縮データ111bと2次圧縮データ111eの組を、元の3次元データ111aの圧縮データ111fとして、名前を付けて記憶装置102に記憶する。このとき、個々の3次元データを説明する属性データをメタデータとしてあわせて記憶しても良い。図3に圧縮データの格納形式の一例を示す。この例では表形式で圧縮データを記憶しており、表の1行が1つの3次元データに対応し、データ名とメタデータと1次圧縮データと2次圧縮データとが記憶されている。なお、圧縮データの格納形式は図3の例に限定されず、任意の方法を採用することが可能である。
次に、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをクライアント装置200からサーバ装置100へ送信し、サーバ装置100が記憶装置102に記憶された各基準物体の3次元データと照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の3次元データを候補データとしてクライアント装置200の表示装置206に表示する機能を説明する。この機能は、サーバ装置100の照合部112および一次圧縮データ送信部113と、クライアント装置200の照合要求部211とで実現される。
図4を参照すると、クライアント装置200の照合要求部211は、照合データ送信手段(ユニット)2111、候補読出手段(ユニット)2112、1次復号手段(ユニット)2113および候補表示手段(ユニット)2114から構成され、サーバ装置100の照合部112は、候補読出手段(ユニット)1121、1次復号手段(ユニット)1122、2次復号手段(ユニット)1123および類似度計算手段(ユニット)1124から構成される。
クライアント装置100の照合要求部211における照合データ送信手段(ユニット)2111は、ユーザの操作により画像入力装置205から照合対象物体の画像データ211aが入力されると、この画像データ211aを照合対象データとして含む照合要求211bをサーバ装置100の照合部112へネットワーク300経由で送信する。照合要求211bには、照合対象データに加えて、基準物体を絞り込むためのメタデータが含まれていても良い。
サーバ装置100の照合部112は、照合要求211bを受信すると、その旨を候補読出手段(ユニット)1121に通知すると共に、照合要求211bに含まれる照合対象データ112aを類似度計算手段(ユニット)1124へ伝達する。また、照合要求211bにメタデータが含まれていれば、それを候補読出手段(ユニット)1121へ伝達する。
候補読出手段(ユニット)1121は、各基準物体のそれぞれについて、データ名および1次圧縮データ112bを記憶装置102から読み出し、1次復号手段(ユニット)1122へ出力する。このとき、メタデータが与えられている場合には、与えられたメタデータに合致するメタデータを持つ基準物体を記憶装置102から検索し、合致する基準物体についてのみデータ名および1次圧縮データを読み出す。例えば、3次元データが人の顔の3次元データであり、メタデータの一つが性別を表す場合、与えられたメタデータが女性であれば、女性を示すメタデータを持つ基準物体についてのみデータ名および1次圧縮データを読み出す。
1次復号手段(ユニット)1122は、入力された1次圧縮データ112bのそれぞれを復号し、入力されたデータ名を付けて1次復号データ112cとして2次復号手段(ユニット)1123へ出力する。
2次復号手段(ユニット)1123は、入力された1次復号データ112cのそれぞれについて、付随するデータ名をキーに記憶装置102から当該データ名を持つ基準物体の2次圧縮データ112dを読み出し、復号を行って1次残差データを復元し、1次復号データ112cに加算することにより、基準物体の3次元データ112eを復元する。復元された各基準物体の3次元データ112eは、類似度計算手段(ユニット)1124へ出力される。
類似度計算手段(ユニット)1124は、照合対象データ112aで与えられる照合対象物体の画像データと2次復号手段(ユニット)1123で復元された各基準物体の3次元データとを照合し、どの程度類似しているかを示す類似度を計算する。画像と3次元データとの照合技術は、従来より例えば特許文献1などにおいて提案されているので、その技術を使用することができる。そして、予め定められた閾値よりも高い類似度を示した所定数の基準物体のデータ名を、類似度の高い順に並べた照合結果リスト112fを生成し、照合要求元のクライアント装置200の照合要求部211へネットワーク300経由で送信する。なお、類似度の計算は、照合対象データに与えられたメタデータを考慮しても良い。例えば、年齢が30代であるというメタデータが入力された場合、メタデータとして30代の年齢である基準物体との類似度をより高く補正するなどの処理を行っても良い。
クライアント装置200の照合要求部211は、照合結果リスト112fを受信すると、それを表示装置206に表示すると共に候補読出手段(ユニット)2112へ伝達する。クライアント装置200のユーザは、表示装置206に表示された照合結果リスト112fにより、照合対象物体の画像データ211aに類似する基準物体のデータ名をより類似するものから順番に知ることができる。そして、それらの基準物体の3次元データを表示装置206に表示して確認する場合、入力装置207により照合結果リスト112f中のデータ名を選択して表示を要求する。この要求に応答して候補読出手段(ユニット)2112は、選択されたデータ名を含む1次圧縮データ要求211cをネットワーク300経由でサーバ装置100の1次圧縮データ送信部113へ送信する。
サーバ装置100の1次圧縮データ送信部113は、1次圧縮データ要求211cに含まれるデータ名を持つ基準物体の1次圧縮データ113aを記憶装置102から読み出し、要求元の候補読出手段(ユニット)2112へ送信する。
候補読出手段(ユニット)2112は、受信した1次圧縮データ113aを1次復号手段(ユニット)2113へ1次圧縮データ211dとして出力する。1次復号手段(ユニット)2113は、この1次圧縮データ211dを復号し、1次復号データ211eとして候補表示手段(ユニット)2114へ出力する。候補表示手段(ユニット)2114は、1次復号データ211eで表される基準物体の3次元イメージを表示装置206に表示する。これにより、クライアント装置200のユーザは、照合対象物体と類似していると判定された基準物体の形状等を確認することができる。
なお、所望の照合結果が得られなかった場合、ユーザは、照合データ送信手段(ユニット)2111の処理に戻り、メタデータの変更や修正を行ったり、照合対象となる画像データを変更するなどして、再度照合を行うことが可能である。
以上のように本実施の形態によれば、照合対象となる画像データに対する照合処理は2次圧縮データを復号した元の高精度な3次元データを用いて行われるので、照合性能の低下はなく、また、クライアント装置200には、1次圧縮データのみが伝送されるので、データ転送量が少なく、照合結果の表示を高速に行うことができる。このため、ユーザが迅速に照合結果を判断して照合をやり直すことができ、最終的に正確な照合結果を高速に得ることができる。
以上の説明では、画像入力装置205から入力された画像データを照合対象データとしたが、3次元データ入力装置204から入力された3次元データを照合対象データとすることもできるし、画像データと3次元データの両者を含むデータを照合対象データとしても良い。
また、照合結果リストをサーバ装置100からクライアント装置200へ送信し、照合結果リスト中のデータ名を指定した1次圧縮データ要求がクライアント装置200からサーバ装置100へ送信されてきた時点で、候補となる基準物体の1次圧縮データをサーバ装置100からクライアント装置200へ送信するようにしたが、照合結果リストを送るときに同時にそれに含まれる候補基準物体の1次圧縮データをサーバ装置100からクライアント装置200へ送信するようにしても良い。
さらに、基準物体の3次元データを圧縮して記憶装置102へ登録する登録部111をサーバ装置100に備えるようにしたが、他のコンピュータで生成した圧縮データを入力して記憶装置102に記憶するようにしても良く、その場合、登録部111および3次元データ入力装置104をサーバ装置100から省略することができる。
次に本実施の形態で用いる1次圧縮方法とその復号方法、2次圧縮方法とその復号方法について説明する。
<1次圧縮方法とその復号方法の例1>
この例の1次圧縮方法は、様々な人の顔の3次元データなど、類似した構造を持つ多数のデータを圧縮して記憶するのに適した方法であり、図5を参照すると、本例の1次圧縮方法を適用した1次圧縮手段(ユニット)1111は、対応点決定手段(ユニット)1111Aと係数計算手段(ユニット)1111Bとから構成される。また、1次圧縮に使用するためのデータとして、参照3次元データ102Aと基底3次元データ群102Bとが記憶装置102に記憶されている。
本例の1次圧縮方法では、複数の3次元データを線形結合して或る3次元データを合成するための結合係数を当該3次元データの圧縮データとするため、合成に使用する複数の3次元データと合成対象となる3次元データとは頂点が対応付けられている必要がある。
記憶装置102に記憶されている参照3次元データ102Aは、このような頂点の対応関係を決める基準となる3次元データである。また、基底3次元データ群102Bは、合成に使用する複数の3次元データに相当する。個々の基底3次元データは、参照3次元データ102Aの頂点に或る物体の3次元データの頂点を対応付けることにより生成された3次元データそのもの、或いは、そのようにして作成された多数の物体についての3次元データから主成分分析などの計算によって求めた基底データである。
1次圧縮手段(ユニット)1111の対応点決定手段(ユニット)1111Aは、参照3次元データ102Aの頂点に入力の3次元データ111aの頂点を対応付けた合成対象3次元データ1111Cを作成する。また係数計算手段(ユニット)1111Bは、基底3次元データ群102Bに含まれる複数の基底3次元データを結合して合成対象3次元データ1111Cを合成するための結合係数を計算し、この計算した結合係数を3次元データ111aの1次圧縮データ111bとして出力する。
以下、本例の1次圧縮手段(ユニット)1111の動作を詳細に説明する。
圧縮対象となる基準物体の3次元データ111aは様々なものが可能であるが、ここでは、人の顔の3次元データを圧縮する例をあげて説明する。また、3次元データ111aは、各頂点について3次元座標とテクスチャ(表面の色)画像の輝度値を持つポリゴンデータとなるものとし、一例として、頂点数は10万点、3次元座標のxyz値のそれぞれが16ビット浮動小数点、テクスチャ輝度値のrgb値のそれぞれが8ビット整数でそれぞれ表されているとする。この場合、3次元データ111aのデータ量は100000×(3×2+3×1)バイト、すなわち約900キロバイトになる。
対応点決定手段(ユニット)1111Aは、まず、頂点の対応関係を決める基準となる参照3次元データ102Aを記憶装置102から読み出す。ここでは一例として、参照3次元データ102Aは9万点の頂点を持ち、3次元データ111aと同じく、単位が[mm]の3次元座標が3つの16ビット浮動小数点で表され、テクスチャ輝度値がrgbの3つの8ビット整数の輝度値(0から255)で表されているとする。参照3次元データ102Aのi番目の頂点の3次元座標を(xri,yri,zri)、テクスチャ輝度値を(rri,gri,bri)とすると、参照3次元データ102Aは3次元形状とテクスチャ画像それぞれが各頂点の座標値および輝度値を並べた一つのベクトルデータとして以下のように表される。
Sr=[xr1,yr1,zr1,xr2,yr2,zr2,…,xr90000,yr90000,zr90000] …(1)
Tr=[rr1,gr1,br1,rr2,gr2,br2,…,rr90000,gr90000,br90000] …(2)
次に、対応点決定手段(ユニット)1111Aは、参照3次元データ102Aの各頂点に対応する3次元データ111aの頂点を決定する。これには様々な方法が適用可能であるが、一例として、最も3次元座標とテクスチャ輝度値の近い頂点を探索する方法を用いることができる。たとえば、3次元データ111aのj番目の頂点の3次元座標を(xtj,ytj,ztj)、テクスチャ輝度を(rtj,gtj,btj)とし、次式のコスト関数Cを定義する。
C(i,j)={(xri-xtj)2+(yri-ytj)2+(zri-ztj)2}
+w{(rri-rtj)2+(gri-gtj)2+(bri-btj)2} …(3)
参照3次元データ102Aのi番目(i=1,…,90000)の頂点に対応する3次元データ111aの頂点は、コスト関数C(i,j)を最小化する頂点jを3次元データ111aの頂点の中から探すことで決定できる。また、Cの値が小さい複数の頂点を集めて平均を取った頂点を対応点として定義するなどして、精度を高めることも可能である。重みwには様々な値を用いることができるが、一例としてw=1.0としてもよい。
対応点決定がなされた3次元データ111aである合成対象3次元データ1111Cは、3次元形状データとテクスチャ画像データそれぞれが、各頂点の座標値または輝度値を並べた一つのベクトルデータとして表される。すなわち、参照3次元データ102Aの頂点iに対応する3次元データ111aの頂点をj(i)とすると、合成対象3次元データ1111Cの形状とテクスチャはそれぞれ次のベクトルSt、Ttで表される。
St=[xrj(1),yrj(1),zrj(1),xrj(2),yrj(2),zrj(2)
…,xrj(90000),yrj(90000),zrj(90000)] …(4)
Tt=[rrj(1),grj(1),brj(1),rrj(2),grj(2),brj(2)
…,rrj(90000),grj(90000),brj(90000)] …(5)
次に、係数計算手段(ユニット)1111Bは、あらかじめ定めた十分な数の物体の3次元データ群である基底3次元データ群102Bを記憶装置102から読み出す。基底3次元データ群102Bは、次の何れのタイプでも良い。
a)3次元データタイプ:基底3次元データ群102Bを構成するすべての基底3次元データが人物の顔の3次元データそのものを使用するタイプ。
b)基底データタイプ:基底3次元データ群102Bを構成するすべての基底3次元データが、集めた多数の人物の顔の3次元データから計算によって求めた基底データであるタイプ。この一例としては、平均3次元データと主成分分析によって得られた基底データとを用いることができる。
c)混在タイプ:基底3次元データ群102Bを構成する一部の基底3次元データが、集めた多数の人物の顔の3次元データから計算によって求めた基底データであり、残りの基底3次元データが人物の顔の3次元データそのものであるタイプ。
何れのタイプにおいても、基底3次元データ群102Bは、3次元データ111aに対するものと同様の対応点決定処理が既になされている。ここでは、基底3次元データ群102Bは3次元データタイプを使用するものとする。基底3次元データ群102Bは、3次元形状とテクスチャがベクトルで表され、参照3次元データ102Aの頂点jに対応する頂点をj(i)とすると、k番目の基底3次元データの3次元形状SbkとテクスチャTbkはそれぞれ以下のように表される。
Sbk=[xbkj(1),ybkj(1),zbkj(1),xbkj(2),ybkj(2),zbkj(2)
…,xbkj(90000),ybkj(90000),zbkj(90000)] …(6)
Tbk=[rbkj(1),gbkj(1),bbkj(1),rbkj(2),gbkj(2),bbkj(2)
…,rbkj(90000),gbkj(90000),bbkj(90000)] …(7)
基底3次元データの数は多いほど圧縮されたデータから復元される3次元データの精度は向上するが、データ圧縮の計算量や記憶容量が増加する。ここでは、一例として100人の人物の顔の3次元データを事前に集めたものを使用する。
次に、係数計算手段(ユニット)1111Bは、基底3次元データ群102Bを用いて合成対象3次元データ1111Cを合成するための係数を計算する。n(一例としてn=100)個の基底3次元データを用いる場合は、次式の線形最小二乗法を用いて合成対象3次元データ1111Cの形状、テクスチャを記述するそれぞれn個の係数{αsk},{αtk}(k=1,…,100)を求める。
Figure 0004873004

Figure 0004873004
次に、係数計算手段(ユニット)1111Bは、計算された係数データ{αsk},{αtk}を3次元データ111aの1次圧縮データ111bとして出力する。一例として、係数データを16ビット浮動小数点で求める場合、係数データのデータ量は2×100×2=400バイトになる。
次に、1次圧縮手段(ユニット)1111で生成された1次圧縮データ111bを復号する1次復号手段(ユニット)1112の構成例について説明する。クライアント装置側の1次復号手段(ユニット)2113も1次復号手段(ユニット)1112と同様の構成となる。
図6を参照すると、1次復号手段(ユニット)1112は、1次圧縮データ111bを入力し、圧縮時に使用された基底3次元データ群102Bを1次圧縮データ111bで示される結合係数により結合した3次元データを生成し、それを1次復号データ111cとして出力する。1次圧縮データ111bを{αsk},{αtk}(k=1,…,100)、基底3次元データ群102Bの3次元形状とテクスチャを前記(6)、(7)式で表されるSbk、Tbkとすると、復元される3次元データの3次元形状とテクスチャを表すベクトルSt’とTt’は次式で計算される。
Figure 0004873004

Figure 0004873004
このように本例の1次圧縮方法では、基底3次元データ群102Bを用いて3次元データ111aを復元するための係数データを当該3次元データ111aの1次圧縮データとして生成するものであり、係数データは3次元データに比べてはるかにデータ量が小さいため、高い圧縮率を実現できる。ここで説明に用いた例では、3次元データ111aが900キロバイトであるのに対し、係数データ(1次圧縮データ)はわずか400バイトである。
また、本例の1次圧縮方法では、復元される3次元データ(1次復元データ)は基底3次元データ群102Bの組み合わせで計算され、頂点の数は基底3次元データ群102Bと同じになるため、きわめて高い圧縮率を達成しているにもかかわらず、データ圧縮、復元による頂点数の減少による解像度の低下が少ない。一例としてここで説明した例では、圧縮前の3次元データは10万頂点、圧縮対象3次元データは9万頂点であるので、復元される3次元データは9万頂点である。
なお、ここで説明に用いた、入力3次元データの頂点数、基底3次元データの数、参照3次元データの頂点数、形状データや輝度データの数やビット数などの数値はあくまで一例であり、様々に変更可能であることはいうまでもない。また、1次圧縮を行った後のデータに対して、ランレングス符号化やハフマン符号化などの手法を用いて圧縮することもできる。この場合、1次復号化時には、まずランレングス符号化やハフマン符号化等の圧縮を復号する。
また、本例の1次圧縮方法を用いた場合、残差計算手段(ユニット)1113は、前記対応点決定処理において決定された対応する頂点の復元データ(数式(1),(2)で求めた座標または輝度値)と、元の3Dデータの頂点のデータの差分を計算する。
<1次圧縮方法とその復号方法の例2>
1次圧縮手段(ユニット)1111に適用可能な他の1次圧縮方法は、以下のようにしてポリゴン頂点数を削減することによりデータ圧縮を行う。
入力データの一例として、人の顔の3次元データの場合を例として説明する。元の3次元データの頂点数が1万点であったと仮定する。まず、入力3次元データの全頂点の3次元座標の平均値を計算し、重心とする。次に、図11を参照して、重心から各頂点P(x,y,z)へ向かう直線と、重心を中心として入力3次元データを包含する球表面との交点Qを求め、Qの球体表面における経度、緯度を(s,t)として2次元の座標(s,t)を各頂点に割り当てる。全頂点についてこの処理を行い、Qの分布が-90≦s≦90,-90≦t≦90の範囲に収まったとする。ここで、s,tについて、-90から90までを5度間隔で量子化し、同じ2次元量子化座標(s,t)に対応する頂点を全てまとめて、平均の3次元座標(xm,ym,zm)と平均のテクスチャ輝度値(Rm,Gm,Bm)を計算し、1つの代表点Qij(5i,5j)(i,j=0,1,…,36)にまとめる処理を行う。この処理によって、頂点数は(180/5+1)*(180/5+1)=1369点に削減され(あるQij対応する頂点が存在しない場合はさらに数が減少する)、元の1万点のデータ量を1/10程度に削減することができる。その後、1次圧縮を行った後のデータに対して、ランレングス符号化やハフマン符号化などの手法を用いて圧縮することもできる。
本例の1次圧縮方法を用いた場合、削減された頂点データは復元できないため、1次復号手段(ユニット)1112および1次復号手段(ユニット)2113では、ランレングス符号化やハフマン符号化等の圧縮を復号した後、上記の例では1369点の頂点データを持つ3次元データを1次復元データとして出力する。
また本例の1次圧縮方法を用いた場合、残差計算手段(ユニット)1113は、次のようにして1次残差データ111dを計算する。まず、元の3Dデータ111aの各頂点Pkに対し、本例と同様の1次圧縮方法の処理によって、対応する代表点Qijを求める。1次残差データ111dの頂点Rkの3次元座標は、QijとPkの3次元座標の差分、Rkのテクスチャ輝度値は、QijとPkのテクスチャ輝度値の差分とする。
以上の1次圧縮方法はあくまで一例であり、この他にも様々な3次元データ圧縮方法が利用可能である。
<2次圧縮方法とその復号方法の例>
1次残差データ111dを圧縮する2次圧縮手段(ユニット)1114の圧縮方法には、様々なデータ圧縮方法が利用可能であるが、その一例として、ランレングス符号化やハフマン符号化などの可逆圧縮手法を用いることができる。
また、残差データの3次元座標やテクスチャ輝度値は残差データであるので、その各要素の値のとる値域が狭いことを利用した圧縮方法も用いることができる。一例として、3次元データがx,y,zそれぞれについて±10cmの範囲を3次元形状計測装置によって計測したデータであり、3次元形状計測の計測精度が0.1mmであったとする。この場合、精度劣化なく3次元データを記述するためには、データ型としてx,y,zの値は2000ステップすなわち11ビット以上の量子化ビット数が必要である。しかし、1次残差データのx,y,zの値がそれぞれ±1mm以内に収まった場合、0.1mmの精度で元のデータを復元するために必要な量子化ステップ数は20ステップであり、5ビットでよい。すなわち、2次圧縮データは3次元データの半分以下に圧縮可能である。勿論、さらにランレングス符号化やハフマン符号化などの可逆圧縮手法を用いてもよい。
『第2の実施の形態』
図7を参照すると、本発明の第2の実施の形態にかかる3次元データ処理システムは、図1の第1の実施の形態と比較して、サーバ装置100の処理装置101がさらに2次圧縮データ送信部114を備えており、クライアント装置200の処理装置201が照合要求部211の代わりに照合要求部212を備えている点で相違する。
図8を参照すると、照合要求部212は、図4に示した照合要求部211と比較して、2次復号手段(ユニット)2121をさらに有する点で相違する。この2次復号手段(ユニット)2121は、ユーザが表示装置206に表示された照合結果リスト中のデータ名を選択して高精細データの取得を要求した場合に、選択されたデータ名を含む2次圧縮データ要求212aをネットワーク300経由でサーバ装置100の2次圧縮データ送信部114へ送信し、その応答として返却される2次圧縮データを復号した残差データと、1次復号手段(ユニット)2113で復号された対応する1次復号データとから元の3次元データを復元する機能を持つ。この2次復号手段(ユニット)2121で復号された3次元データは、例えば記憶装置202に保存される。
また2次圧縮データ送信部114は、2次圧縮データ要求212aを受信すると、それに含まれるデータ名をキーに記憶装置102から当該データ名を持つ基準物体の2次圧縮データ114aを読み出し、ネットワーク300経由で要求元に送信する機能を持つ。
次に本実施の形態の動作を説明する。
照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをクライアント装置200からサーバ装置100へ送信し、サーバ装置100が記憶装置102に記憶された各基準物体の3次元データと照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の3次元データを候補データとしてクライアント装置200の表示装置206に表示するまでの動作は、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態の場合、表示された候補データについて、元の高精細な3次元データをクライアント装置200側で必要とする場合、ユーザは2次復号手段(ユニット)2121に対してデータ名を指定して取得を要求する。
2次復号手段(ユニット)2121は、指定されたデータ名を含む2次圧縮データ要求212aをネットワーク300経由でサーバ装置100の2次圧縮データ送信部114へ送信する。2次圧縮データ送信部114は、この2次圧縮データ要求212aを受信し、それに含まれるデータ名をキーに記憶装置102から当該データ名を持つ基準物体の2次圧縮データ114aを読み出し、2次復号手段(ユニット)2121へ送信する。2次復号手段(ユニット)2121は、受信した2次圧縮データを復号した残差データと、1次復号手段(ユニット)2113で復号された対応する1次復号データとから元の3次元データを復元し、例えば記憶装置202に記憶する。
次に本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、照合結果に含まれる候補のうち、選択した候補のみの2次圧縮データをサーバ装置から取得して元の高精細な3次元データを復元するため、候補すべての2次圧縮データを送信する場合に比べてデータ転送量を削減することができる。
『第3の実施の形態』
図9を参照すると、本発明の第3の実施の形態にかかる3次元データ処理システムは、図7の第2の実施の形態と比較して、クライアント装置200の処理装置201がさらに検証部213を備えている点で相違する。
図10を参照すると、検証部213は、照合要求部212の2次復号手段(ユニット)2121から復元された3次元データを受け取ると共に、照合データ送信手段(ユニット)2111から照合対象データを受け取り、両者が一致するかどうかを確認する検証処理を行う。この検証処理には様々な方法が利用可能であるが、一例として、以下に述べるようなスーパーインポーズ法と呼ばれる方法が利用できる。なお、照合対象データは画像とし、照合部112では照合方法として特許文献1に記載の物体照合方法を用いているものとする。
まず、検証部213は、照合対象データである画像を表示装置206の画面に表示する。次に、2次復号手段(ユニット)2121で復号された3次元データを用いて、前記画像に姿勢などができるだけ近い画像を比較画像として生成し、表示装置206の画面に重ねて表示する。この画像生成を行うためには物体の姿勢や照明条件などのデータが必要であるが、特許文献1の技術を用いた場合、これらのデータが照合処理において同時に推定される。したがって、これらのデータを照合結果リストに含めて出力しておくことで、検証部213は前記比較画像生成のためのデータを得ることができる。これはあくまで一例であり、そのほかにも、利用者が適時姿勢を修正したり、物体の特徴的な部位を指定してそれらの部位が一致するように姿勢を計算したりするなど、多様な方法が利用可能である。以上の手法により生成された比較画像と入力データの画像を利用者が目視で比較することにより、照合結果が正しいかどうかを判定することができる。もし、判定が正しくない場合、2次復号手段(ユニット)2121の処理に戻って別の候補を指定し、再度検証を行うこともできる。また、照合データ送信手段(ユニット)2111の処理に戻り、入力データの修正や変更を行い、正しい照合結果を得るようにやり直すことも可能である。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られると共に、利用者が正確な3次元データを利用して照合結果を検証することができるので、正確な照合結果を得ることが可能になる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の例に限定されずその他各種の付加変更が可能である。また、本発明は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態におけるサーバ装置またはクライアント装置として機能させる。
本発明によれば、多数の3次元データを蓄積し、画像や3次元データを用いて物体を認識するシステムにおいて、認識性能を低下させずに、結果の表示や正確な照合結果の取得を高速に行うことができる。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲(クレーム)の枠内において、種々の開示要素の多様な組み合せないし選択が可能である。

Claims (13)

  1. 3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および、該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置と、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データと各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データから復号した3次元データとを照合する照合手段(ユニット)と、照合結果に含まれる類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データを復号して表示装置に表示する候補表示手段(ユニット)とを備えることを特徴とする3次元データ処理システム。
  2. 前記2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであることを特徴とする請求項1記載の3次元データ処理システム。
  3. ネットワークを通じて相互に接続されたサーバ装置とクライアント装置とを備え、前記サーバ装置に前記記憶装置および前記照合手段(ユニット)を備え、前記クライアント装置に前記候補表示手段(ユニット)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の3次元データ処理システム。
  4. 前記非可逆圧縮方式として、複数の基底3次元データを線形結合して或る3次元データを合成するための結合係数を当該或る3次元データの圧縮データとする圧縮方式を使用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の3次元データ処理システム。
  5. 前記クライアント装置に、ユーザから要求された基準物体の2次圧縮データを前記サーバ装置から取得して当該基準物体の1次圧縮データを復号した3次元データに加えることにより高精細な3次元データを生成する2次復号手段(ユニット)を備えることを特徴とする請求項3記載の3次元データ処理システム。
  6. 前記クライアント装置に、前記照合対象データと前記2次復号手段(ユニット)で生成された3次元データとが一致するか否かを検証するための検証手段(ユニット)を備えることを特徴とする請求項5記載の3次元データ処理システム。
  7. クライアント装置が、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをネットワーク経由でサーバ装置へ送信する第1の処理と、
    前記サーバ装置が、3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置から各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データを読み出して復号した各基準物体の3次元データと前記照合対象データとを照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データをネットワーク経由で前記クライアント装置へ送信する第2の処理と、
    前記クライアント装置が、受信した1次圧縮データを復号して表示装置に表示する第3の処理とを含むことを特徴とする3次元データ処理方法。
  8. 前記2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであることを特徴とする請求項7記載の3次元データ処理方法。
  9. 前記非可逆圧縮方式として、複数の基底3次元データを線形結合して或る3次元データを合成するための結合係数を当該或る3次元データの圧縮データとする圧縮方式を使用することを特徴とする請求項7または8記載の3次元データ処理方法。
  10. 3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置と、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをネットワーク経由でクライアント装置から受信し、該受信した照合対象データと、各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データから復号した3次元データとを照合し、類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データをネットワーク経由で前記クライアント装置へ送信する処理装置とを備えることを特徴とするサーバ装置。
  11. 前記2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであることを特徴とする請求項10記載のサーバ装置。
  12. 3次元データを非可逆圧縮方式で圧縮した1次圧縮データ、および該1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの誤差を補填するための2次圧縮データの組で各基準物体の3次元データを記憶する記憶装置を備えたコンピュータを、照合対象となる物体の3次元データまたは画像データである照合対象データをネットワーク経由でクライアント装置から受信する手段(ユニット)、該受信した照合対象データと、各基準物体の1次圧縮データおよび2次圧縮データから復号した3次元データとを照合する手段(ユニット)、類似度の高い上位幾つかの基準物体の1次圧縮データをネットワーク経由で前記クライアント装置へ送信する手段(ユニット)、として機能させるためのプログラム。
  13. 前記2次圧縮データは、前記1次圧縮データから復元した3次元データと元の3次元データとの差分を圧縮したデータであることを特徴とする請求項12記載のプログラム。
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