JP4872480B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫、エアーコンディショナー等に使用される圧縮機に関するものである
従来、この種の圧縮機は、吐出および吸入用のバルブ装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機を説明する。
図11は特許文献1に記載された従来の圧縮機を示す断面図、図12は従来のバルブ装置を示す分解斜視図である。
図11、図12において、密閉容器41内にはオイル10が封入されており、また、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構1及びそのピストン3を駆動する電動要素5が収納されている。
圧縮機構1は吸入孔7及び吐出孔9が形成されたバルブプレート11をシリンダ13の端部に取り付け、さらにシリンダヘッド15を取り付けて構成されている。
バルブプレート11には吐出孔9が形成されるとともに、吐出孔9と同心にリング状の平坦面で構成される吐出弁座面23が形成されている。
またバルブプレート11には吸入孔7が形成されるとともに、吸入孔7と同心にリング状の平坦面で構成される吸入弁座面25が形成されている。
吐出リード弁19は片側を支点として弾性変形し吐出弁座面23を開閉することで断続的に吐出孔9が開閉される。
吸入リード弁17は片側を支点として弾性変形し吸入弁座面25を開閉することで断続的に吸入孔7が開閉される。
リテーナ21は吐出リード弁19の開閉時、リフト量を規制するよう形成されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素5に供給され、電動要素5の回転子27を回転させる。
回転子27はクランクシャフト29を回転させ、偏心部31の偏心運動が連結手段のコンロッド33からピストンピン35を介してピストン3を駆動することでピストン3はボアー37内を往復運動する。
サクションチューブ39を通して密閉容器41内に導かれた冷媒はサクションマフラー43から吸入孔7を通ってボアー37内で連続して圧縮され、吐出孔9からシリンダヘッド15へと吐出される。
この際吐出リード弁19は片側を支点として弾性変形し吐出弁座面23を開閉することで断続的に吐出孔9に衝突し、また、吸入リード弁17は片側を支点として弾性変形し吸入弁座面25を開閉することで断続的に吸入孔7に衝突するが、吐出リード弁19と吐出弁座面23との間、および吸入リード弁17と吸入弁座面25との間に介在す
るオイル10がダンパーとなり、この衝撃を和らげている。
特開2001−32773号公報
しかしながら、上記従来のバルブ装置の構成では、高温時にオイル粘度が低下し、オイルの保持力が低下した場合、オイル切れが発生し、ダンパー効果が十分に得られない可能性があった。その結果、リードにかかる衝撃荷重が高まり、リードが破損する可能性があった。
一方、オイル保持を安定させるため、弁座面を広くしてリードの衝撃荷重を低減させようとすると、通常温度時にリードと弁座のオイルによる粘性抵抗が増大し、リードが開くタイミングが遅延し、効率が大幅に低下するという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、高効率と高信頼性を両立させた圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、弁座面におけるリード弁の先端側の面積を、リード弁の反先端側の面積より大きくしたもので、リードの衝撃荷重が大きいリード弁の先端側に位置する弁座面においてリード弁と弁座面との衝突による衝撃荷重が低減されるとともに、リードの衝撃荷重が小さいリード抑え部側の弁座面積を小さくする事で、リード弁と弁座面との粘着力を小さくおさえる事ができ、リード弁の開き遅れを防止することができるという作用を有する。
本発明の圧縮機はリード先端側の弁座面の面積を大きくし、リード抑え部側の弁座面の面積を小さくする事で、高効率と信頼性を両立した圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内にオイルを貯留するとともに、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮機構を収容し、前記圧縮機構は吸入、圧縮行程で開閉するバルブ装置を備え、前記バルブ装置の少なくとも一つを、連通孔と、前記連通孔の外周に形成された弁座面と、前記弁座面を開閉する片持ちのリード弁を備える構成とし、さらに、前記弁座面の外周形状を円形にするとともに、前記弁座面における前記リード弁の先端側の面積を、前記リード弁の反先端側の面積より大きくしたもので、リードの衝撃荷重が大きい部分を広い面積で構成しているため、リード弁と弁座面との衝突による衝撃荷重が低減されるとともに、リードの衝撃荷重が小さいリード抑え部側の弁座面積を小さくする事で、リード弁と弁座面との粘着力を小さくおさえる事ができ、リード弁の開き遅れを防止することができる。その結果、圧縮機の高効率と信頼性を両立することができる。
請求項2に記載の発明は、前記弁座面の内周形状を円形にしたものであり、請求項1に記載の発明に加えてさらに、バルブ装置を製造するにあたって、加工性が良く生産性が向上することができる。
請求項3に記載の発明は、前記弁座面の内周側にR面取りを施したものであり、リード弁と弁座面の接触が線接触から面接触となり、衝撃荷重が低減される。そのため、請求項1または2に記載の発明の効果に加えてさらに信頼性を低下させずに運転することができる。
請求項4に記載の発明は、前記密閉容器内に封入する冷媒として、塩素およびフッ素を含まない炭化水素冷媒を用いるとともに、前記冷媒と相溶性があるオイルを用いたものであり、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えてさらにオイルに冷媒が溶解してオイル粘度が低下しても、信頼性を低下させずに運転することができる。
請求項5に記載の発明は、前記電動要素は少なくとも電源周波数よりも高い回転数を含む運転周波数で駆動されるものであり、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えてさらに、リードの衝撃荷重が大きくなる高速回転においても信頼性を低下させずに運転することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機の断面図、図2は、同実施の形態における吸入バルブ装置の縦断面図、図3は、同実施の形態における吸入バルブ装置の要部詳細図、図4は、同実施の形態における吸入バルブ装置の平面図、図5は、同実施の形態における吸入バルブ装置の吸入リード弁の平面図である。
図1から図5において、密閉容器101は固定子103、および回転子104からなる電動要素105とこれによって駆動される圧縮機構106を収容している。密閉容器101に封入される冷媒は、塩素及びフッ素を含まない炭化水素冷媒等である。
密閉容器101内には冷媒と相溶性のあるオイル108が貯留されている。オイル108は炭化水素冷媒と相溶性のある鉱油で、粘度は5〜10センチストークスのものを用いる。
サクションチューブ150は密閉容器101に固定されるとともに装置の1次側(図示せず)に接続され、流体(図示せず)を密閉容器101内に導く。
次に圧縮機構106の詳細を以下に説明する。
電動要素105は固定子103および回転子104からなり、70Hzといった少なくとも電源周波数より高い回転数を含む任意の複数の運転周波数で駆動されるインバーター駆動式モータで構成されている。
クランクシャフト110は回転子104を圧入固定した主軸部112および主軸部112に対し偏心して形成された偏心部113からなる。
シリンダーブロック115には固定子103が固定され、略円筒形のボアー122が形成されるとともに主軸部112を軸支する軸受け部133を有している。
ボアー122に遊嵌されたピストン135はピストンピン136を介して偏心部113との間を連結手段であるコンロッド140によって連結されている。ボアー122の端面はバルブプレート145で封止されている。
ヘッド146は高圧室を形成し、バルブプレート145の反ボアー122側に固定される。
サクションマフラー152は、バルブプレート145とヘッド146に挟持される。
バルブプレート145のヘッド146側には吐出バルブ装置(図示せず)が形成されている。またバルブプレート145には連通孔156が穿設されており、ボアー122
側の連通孔156の周囲には吸入弁座面155が形成され、吸入リード弁157と共に吸入バルブ装置160を構成する。
バルブプレート145は焼結金属材料で形成され、吸入弁座面155は焼結金型で形成されている。
吸入リード弁157は板ばね材からなり、支点部分を支点として片側が弾性変形することによって吸入弁座面155を開閉する。
吸入弁座面155は、外周形状、内周形状ともに円形をなすとともに、その中心は互いに吸入リード弁157の長手方向にオフセットされている。その結果、吸入リード弁157の先端側に対応する先端側弁座面157aの面積は吸入リード弁157の反先端側に対応する反先端側弁座面157bの面積より大きくなっている。
また吸入弁座面155の外周側、内周側の周端部はそれぞれ全周に渡ってR面取り163が施されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素105に供給され、電動要素105の回転子104を回転させる。
回転子104はクランクシャフト110を回転させ、偏心部113の偏心運動が連結手段のコンロッド140からピストンピン136を介してピストン135を駆動する。これにより、ピストン135はボアー122内を往復運動する。サクションチューブ150を通して密閉容器101内に導かれた流体はサクションマフラー152から吸入バルブ装置160を介して吸入され、ボアー122内で連続して圧縮される。
この連続して圧縮される際に、吸入リード弁157は開閉動作時に吸入弁座面155に連続して衝突する。
この際、吸入リード弁157の先端側の方が、開閉速度が速いため、吸入弁座面155への衝突速度も速い。
しかしながら、本実施の形態においては、吸入リード弁157の先端側に対応する先端側弁座面157aの面積が、吸入リード弁157の反先端側に対応する反先端側弁座面157bの面積より大きくなっているため、吸入リード弁157の先端側は広い面積で受け止められる。その結果、吸入リード弁157が先端側弁座面157aと衝突する際に生ずる衝撃荷重は低減され、小さくなる。
その結果、吸入リード弁157の破損を防ぐことができる。
一方、衝撃荷重が小さい吸入リード弁157の反先端側弁座面157bの面積を、先端側弁座面157aより小さくする事により吸入リード弁157との接触面積を小さくすることができる。
その結果、オイル108による粘着抵抗を小さくすることができ、吸入リード弁157の開き遅れが小さくなり、圧縮機の体積効率が向上し、高い効率を実現できる。
よって高効率と信頼性を両立した圧縮機を実現することができる。
また、吸入バルブ装置160の吸入弁座面155は外周形状および内周形状ともに単純な円形の構成としており、バルブプレート145は焼結金属材料で形成され、吸入弁座面155は焼結金型で形成されている。その結果、焼結金型の吸入弁座面155を形成する部分の造型が容易で生産性を高めることができる。
また、バルブプレート145に吸入弁座面155を機械加工等で形成する場合にも吸入弁座面155を旋盤やフライス盤といった汎用設備で加工形成することが出来、設備投資を小さく抑えることができる。
また、吸入バルブ装置160の吸入弁座面155の外周側及び内周側はR面取り163が施されていることから、吸入弁座面155の外周側や内周側のエッジと吸入リード弁157とが当たることがなくなり、吸入リード弁157と吸入弁座面155の接触が線接触から面接触となる。そのため、接触面積の増加に伴い衝撃荷重が低減されることから、吸入リード弁157の破損を回避することができ、信頼性を向上することができる。
さらに、密閉容器101に封入される冷媒は、塩素及びフッ素を含まない炭化水素冷媒等であり、密閉容器101内には冷媒と相溶性のあるオイル108が貯留されている。
その結果、炭化水素系冷媒と相溶性のあるオイル108の組み合わせによりオイル108に冷媒が溶解してオイル粘度が低下しても、吸入弁座面155の面積は吸入リード弁157反先端側よりも先端側の方が広い面積を保有する構成となり、その結果、吸入リード弁157の荷重が大きい部分の衝撃荷重が低減される。
よって、高い信頼性を得ることができる。
さらに、電動要素105が、70Hzといった任意の複数の運転周波数で駆動されるインバーター駆動式モータで構成されていることから、高速回転で運転される際に吸入リード弁157の衝撃荷重は更に増加し、吸入リード弁157の耐力は厳しくなる。
しかしながら本実施の形態においては、吸入リード弁157の先端側に対応する先端側弁座面157aの面積を、吸入リード弁157の反先端側に対応する反先端側弁座面157bの面積より大きく形成しているので、吸入リード弁157の先端側の衝撃荷重が低減される。
その結果、高速回転においても吸入リード弁157の破損を防ぐことができ、信頼性を低下せず運転することができる。
よって、高速回転においても信頼性を低下せず運転することができる。
なお本実施の形態では往復動式圧縮機を例示して説明したが、他の圧縮方式や移送ポンプであっても同様の作用、効果が得られることはいうまでもない。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における圧縮機の断面図、図7は、同実施の形態における吐出バルブ装置の縦断面図、図8は、同実施の形態における吐出バルブ装置の要部詳細図、図9は、同実施の形態における吐出バルブ装置の平面図、図10は、同実施の形態における吐出バルブ装置の吐出リード弁の平面図である。
図6から図10において、密閉容器201は固定子203、および回転子204から
なる電動要素205とこれによって駆動される圧縮機構206を収容している。
密閉容器201に封入される冷媒は、塩素及びフッ素を含まない炭化水素冷媒等である。
密閉容器201内には冷媒と相溶性のあるオイル208が貯留されている。オイル208は炭化水素冷媒と相溶性のある鉱油で、粘度は5〜10センチストークスのものを用いる。
サクションチューブ250は密閉容器201に固定されるとともに装置の1次側(図示せず)に接続され、流体(図示せず)を密閉容器201内に導く。
次に圧縮機構206の詳細を以下に説明する。
電動要素205は固定子203および回転子204からなり、70Hzといった少なくとも電源周波数より高い回転数を含む任意の複数の運転周波数で駆動されるインバーター駆動式モータで構成されている。
クランクシャフト210は回転子204を圧入固定した主軸部212および主軸部212に対し偏心して形成された偏心部213からなる。
シリンダーブロック215には固定子203が固定され、略円筒形のボアー222が形成されるとともに主軸部212を軸支する軸受け部233を有している。
ボアー222に遊嵌されたピストン235はピストンピン236を介して偏心部213との間を連結手段であるコンロッド240によって連結されている。ボアー222の端面はバルブプレート245で封止されている。
ヘッド246は高圧室を形成し、バルブプレート245の反ボアー222側に固定される。
サクションマフラー252は、バルブプレート245とヘッド246に挟持される。
バルブプレート245のボアー222側には吸入バルブ装置(図示せず)が形成されている。
また、バルブプレート245には連通孔256が穿設されており、ヘッド246側の連通孔256のヘッド246周囲には吐出弁座面280が形成され、吐出リード弁283と共に吐出バルブ装置290を構成する。バルブプレート245は焼結金属材料で形成され、吐出弁座面280は焼結金型で形成されている。
吐出リード弁283は板ばね材からなり、支点部分を支点として片側が弾性変形することによって吐出弁座面280を開閉する。
吐出弁座面280は、外周形状、内周形状ともに円形をなすとともに、その中心は互いに吐出リード弁283の長手方向にオフセットされている。その結果、吐出リード弁283の先端側に対応する先端側弁座面257aの面積は吐出リード弁283の反先端側に対応する反先端側弁座面257bの面積より大きくなっている。
また吐出弁座面280の外周側、内周側の周端部はそれぞれ全周に渡ってR面取り2
63が施されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素205に供給され、電動要素205の回転子204を回転させる。
回転子204はクランクシャフト210を回転させ、偏心部213の偏心運動が連結手段のコンロッド240からピストンピン236を介してピストン235を駆動する。これにより、ピストン235はボアー222内を往復運動する。サクションチューブ250を通して密閉容器201内に導かれた流体はサクションマフラー252から吸入バルブ装置(図示せず)を介して吸入され、ボアー222内で連続して圧縮される。
この連続して圧縮された流体は吐出バルブ装置290から連続的にヘッド246の高圧室へと吐出される。この際、吐出リード弁283は開閉動作を繰り返し、吐出弁座面280に連続して衝突する。
この際、吐出リード弁283の先端側の方が開閉速度が速いため、吐出弁座面280への衝突速度も速い。
しかしながら本実施の形態においては、吐出リード弁283の先端側に対応する先端側弁座面257aの面積が、吐出リード弁283の反先端側に対応する反先端側弁座面257bの面積より大きくなっているため、吐出リード弁283の先端側は広い面積で受け止められる。その結果、吐出リード弁283が先端側弁座面257aと衝突する際に生ずる衝撃荷重は低減され、小さくなる。その結果、吐出リード弁283の破損を防ぐことができる。
一方、衝撃荷重が小さい吐出リード弁283の反先端側弁座面257bの面積を、先端側弁座面257aより小さくする事により吐出リード弁283との接触面積を小さくすることができる。
その結果、オイル208による粘着抵抗を小さくすることができ、吐出リード弁283の開き遅れが小さくなり、圧縮機の体積効率が向上し、高い効率を実現できる。
よって高効率と信頼性を両立した圧縮機を実現することができる。
また、吐出バルブ装置290の吐出弁座面280は外周形状および内周形状ともに単純な円形の構成としており、バルブプレート245は焼結金属材料で形成され、吐出弁座面280は焼結金型で形成されている。その結果、焼結金型の吐出弁座面280を形成する部分の造型が容易で生産性を高めることができる。
また、バルブプレート245に吐出弁座面280を機械加工等で形成する場合にも吐出弁座面280を旋盤やフライス盤といった汎用設備で加工形成することが出来、設備投資を小さく抑えることができる。
また、吐出バルブ装置290の吐出弁座面280の外周側及び内周側はR面取り263が施されていることから、吐出弁座面280の外周側や内周側のエッジと吐出リード弁283とが当たることがなくなり、吐出リード弁283と吐出弁座面280の接触が線接触から面接触となる。そのため、接触面積の増加に伴い衝撃荷重が低減されることから、吐出リード弁283の破損を回避することができ、信頼性を向上することができる。
さらに、密閉容器201に封入される冷媒は、塩素及びフッ素を含まない炭化水素冷媒等であり、密閉容器201内には冷媒と相溶性のあるオイル208が貯留されている。
その結果、炭化水素系冷媒と相溶性のあるオイル208の組み合わせによりオイル208に冷媒が溶解してオイル粘度が低下しても、吐出弁座面280の面積は吐出リード弁283反先端側よりも先端側の方が広い面積を保有する構成となり、その結果、吐出リード弁283の荷重が大きい部分の衝撃荷重が低減される。
よって、高い信頼性を得ることができる。
さらに、電動要素205が、70Hzといった任意の複数の運転周波数で駆動されるインバーター駆動式モータで構成されていることから、高速回転で運転される際に吐出リード弁283の衝撃荷重は更に増加し、吐出リード弁283の耐力は厳しくなる。
しかしながら本実施の形態においては、吐出リード弁283の先端側に対応する先端側弁座面257aの面積を、吐出リード弁283の反先端側に対応する反先端側弁座面257bの面積より大きく形成しているので、吐出リード弁283の先端側の衝撃荷重が低減される。
その結果、高速回転においても吐出リード弁283の破損を防ぐことができ、信頼性を低下せず運転することができる。
よって、高速回転においても信頼性を低下せず運転することができる。
なお本実施の形態では往復動式圧縮機を例示して説明したが、他の圧縮方式や移送ポンプであっても同様の作用、効果が得られることはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、高効率且つ騒音が低く、耐久寿命が長い圧縮機を備えることが可能となるので、エアーコンディショナー、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機にも適用できる。
本発明の実施の形態1における圧縮機の断面図 同実施の形態における吸入バルブ装置の縦断面図 同実施の形態における吸入バルブ装置の要部詳細図 同実施の形態における吸入バルブ装置の平面図 同実施の形態における吸入バルブ装置の吸入リード弁の平面図 本発明の実施の形態2における圧縮機の断面図 同実施の形態における吐出バルブ装置の縦断面図 同実施の形態における吐出バルブ装置の要部詳細図 同実施の形態における吐出バルブ装置の平面図 同実施の形態における吐出バルブ装置の吐出リード弁の平面図 従来の圧縮機の断面図 従来のバルブ装置の分解斜視図
101,201 密閉容器
106,206 圧縮機構
108,208 オイル
155 吸入弁座面
156,256 連通孔
157 吸入リード弁
157a,257a 先端側弁座面
157b,257b 反先端側弁座面
160 吸入バルブ装置
163,263 R面取り
280 吐出弁座面
283 吐出リード弁
290 吐出バルブ装置

Claims (5)

  1. 密閉容器内にオイルを貯留するとともに、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮機構を収容し、前記圧縮機構は吸入、圧縮行程で開閉するバルブ装置を備え、前記バルブ装置の少なくとも一つを、連通孔と、前記連通孔の外周に形成された弁座面と、前記弁座面を開閉する片持ちのリード弁を備える構成とし、さらに、前記弁座面の外周形状を円形にするとともに、前記弁座面における前記リード弁の先端側の面積を、前記リード弁の反先端側の面積より大きくした圧縮機。
  2. 前記弁座面の内周形状を円形にした請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記弁座面の内周側にR面取りを施した請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記密閉容器内に封入する冷媒として、塩素およびフッ素を含まない炭化水素冷媒を用いるとともに、前記冷媒と相溶性があるオイルを用いた請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機。
  5. 前記電動要素は少なくとも電源周波数よりも高い回転数を含む運転周波数で駆動される請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機。
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