JP4871072B2 - 冷却構造 - Google Patents
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Description
また、装置からの排熱を自然対流により処理できるので、強制対流にて装置に悪影響がでることを防止できる。
さらに、温度調整領域内部における装置、冷却手段、及び、空間部の配置を最適化できるので、装置周囲において、均一かつ変動の小さい安定した温度環境を実現することができる。
また、冷却手段を、冷却パネル又は冷却コイルとしたので、送風による強制対流を伴うことなく冷却を行うことができると共に、冷却手段の表面に沿った滑らかな自然対流を形成できるので、温度成層を一層安定的に維持できる。
また、温度測定手段を熱溜り空間部の近傍下方に配置したので、熱溜り空間部に暖気を溜めて、装置周辺の温度成層を安定的に維持することができる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態に係る冷却構造は、室内に設置された装置から当該装置の外部に放出される熱を冷却するためのものであり、エネルギー効率が良く、かつ、装置への外乱要因とならない冷却構造を提供することを目的とする。
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。
まず実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態1に係る冷却構造の構成を示す斜視図である。この図1に示すように、本実施の形態1においては、工場の生産室1に複数の装置2が設置された状況を想定する。生産室1には、図示しない送風式の空調設備が設けられており、この生産室1の内部の空気を一括的に空調する。各装置2は、温度調整領域3によって個別的に覆われており、この温度調整領域3の内部において各装置2の排熱を処理する構成となっている。
温度調整領域3は、装置2の上方及び側方上部の空間を外部から区画することで、装置2からの排熱を生産室1に拡散させることなく、個別的に処理するための領域である。このため、温度調整領域3は、当該温度調整領域3の内外における空気の出入りを遮蔽するための遮蔽空間部として形成され、より好ましくは、当該温度調整領域3の内外における熱の出入りを防止するための断熱空間部として形成される。
冷却パネル10は、装置2から発せられて当該装置2の外部に放出される熱を冷却するために、温度調整領域3の内部に設置されるもので、特許請求の範囲における冷却手段に対応する。ここで、単なる冷却手段としては、送風機を備える強制対流型の冷却手段を採用することも考えられるが、精密な動作を行う装置2(例えば、半導体製造装置の如き生産装置)では、強制対流に伴う音響振動が、装置2に悪影響を与える外乱要因となる場合がある。従って、本実施の形態1では、強制対流を伴わない冷却手段、例えば、自然対流と放射による冷却手段である冷却パネル10を用いている。
熱溜り空間部20は、装置2から発せられ装置2外部に放出された熱によって暖められた空気(以下、暖気)を、温度調整領域3の内部に溜めるための空間部である。特に、強制対流ではなく自然対流による熱交換を行うため、この熱溜り空間部20は、暖気が自然に溜る位置及び形状にて形成されることが好ましく、具体的には、装置2から上昇する暖気を留めるため、温度調整領域3の内部における装置2の上面2aよりも上方に設けられている。
対流空間部30は、冷却パネル10にて冷却された空気(以下、冷気)を、装置2の側方において自然対流させて熱交換を行うための空間部である。従って、対流空間部30は、側壁6に沿って下降する冷気が自然に流入して暖気との間で熱交換を行い得る位置及び形状にて形成されることが好ましく、具体的には、温度調整領域3の内部における装置2側方に設けられている。このような対流空間部30を設けることにより、冷気は対流空間部30に流入し、暖気は上昇して熱溜り空間部20へと流出する。
次に、冷却構造の各部の位置関係について説明する。装置2の確実な動作を保証するために、安定した温度環境を実現することが重要である。図3〜5は、冷却パネル10の配置による温度環境への影響を説明するための概念図であり、図3は冷却パネル10を頂壁5の内面に沿って配置した図、図4は冷却パネル10を相互に対応する一対の側壁6の両方の上部内面に沿って配置した図、図5は冷却パネル10を一方の側壁6の全面の内面に沿って配置した図である(これら図3〜5には、等温線を細線にて示す)。
最後に、このような冷却構造によって得られる作用について説明する。図9〜12は、冷却構造の作用効果を説明するための概念図である。本冷却構造の作用効果は、(1)生産室1における全体的なエネルギー効率に対する作用効果と、(2)個別の温度調整領域3内部における、熱伝達および自然対流に対する作用効果との2点に大別することができる。
このように実施の形態1によれば、生産室1に設置された装置2の周囲を遮蔽材4で覆い、温度調整領域3を形成することで、装置2からの排熱を個別的に処理することを可能としている。これにより、装置2を設置している生産室1全体に対する空調への影響を抑えることができると共に、装置2から当該装置2の外部に発せられた熱を生産室1全体に拡散させることなく高効率で冷却できる。従って、生産室1における冷却効率を総合的に高めることができ、エネルギー効率を向上させることができる。また、広い生産室1に空気を循環させるためのファン動力も不要になることから、空調エネルギー全体の効率を高めることができる。また、装置2からの排熱を自然対流により処理できるので、強制対流にて装置2に悪影響がでることを防止できる。さらに、温度調整領域3内部における装置2、冷却パネル10、及び、空間部の配置を最適化できるので、装置2周囲において、均一かつ変動の小さい安定した温度環境を実現することができる。
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、冷却パネル10を、実施の形態1で示した位置に加えて、さらに温度調整領域3内部の他の位置に配置した形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の名称又は符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
このように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、冷却パネル10を、温度調整領域3の側壁6の上部のみでなく、頂壁5及び側壁6の下方に配置したことで、温度調整領域3の内部の冷却能力を増強することが可能となる。また、運転状態取得部40を介して取得された運転状態に基づいて選択制御部41にて冷却パネル10を選択制御することで、装置2からの排熱の量に応じて、冷却能力を最適化でき、温度調整領域3の内部の温度成層を最大限に安定的に維持することができる。
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態2の構成に加えて、熱溜り空間部20の近傍下方に温度センサを設置し、取得した温度データにより冷却パネル10の温度制御を行う温度調整機構を設けた形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたのと同一の名称又は符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
このように実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、温度センサ50の計測結果に基づいて温度制御部51にて温度制御を行うことで、暖気を熱溜り空間部20に留めることができ、装置2からの排熱量が変動しても、装置2の側方の空気温度変動を小さく抑えることで、温度成層を一層安定的に維持することができる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
各実施の形態で示した構成や方法は、相互に適用することができる。
前記文書中や図面中で示した各部の構成や制御処理は、あくまで例示であり、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
2 装置
2a 上面
3 温度調整領域
4 遮蔽材
5 頂壁
6 側壁
10 冷却パネル
11 パネル体
12 冷却配管
13 循環管路
14 冷凍機
20 熱溜り空間部
30 対流空間部
40 運転状態取得部
41 選択制御部
50 温度センサ
51 温度制御部
Claims (1)
- 室内に配置された装置から当該装置の外部に放出された熱を冷却するための冷却構造であって、
前記装置の上方及び側方の空間を外部から区画する温度調整領域と、
前記温度調整領域のうち、少なくとも前記装置の上面よりも上方の空間であって前記装置の垂直上方を除く空間に配置され、前記装置から当該装置の外部に放出された熱を冷却する冷却パネル又は冷却コイルである冷却手段と、
前記温度調整領域のうち、前記装置の上面よりも上方の空間に形成されるもので、当該装置から放出される熱によって暖められた空気を滞留させる熱溜り空間部と、
前記温度調整領域のうち、前記装置の側方に形成されるもので、前記冷却手段によって冷却された空気の自然対流を許容する対流空間部と、
前記熱溜り空間部の下方近傍位置に配置され、前記温度調整領域における温度を測定する温度測定手段と、
前記温度測定手段にて測定された前記温度調整領域における温度に基づいて、前記冷却手段を制御する温度制御手段とを備え、
前記温度制御手段は、前記温度測定手段にて測定された前記温度調整領域における温度を所定の閾値と比較し、当該温度が当該閾値を上回っている場合には、前記冷却手段の冷却温度を下げるように当該冷却手段を制御し、当該温度が当該閾値を下回っている場合には、前記冷却手段の冷却温度を上げるように当該冷却手段を制御することにより、前記装置から放出される熱によって暖められた空気を前記熱溜り空間部に留める、
冷却構造。
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