JP4870705B2 - プッシュ/プルケーブル駆動装置 - Google Patents

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本発明は、車両のルーフに設けられたルーフパネルを開閉駆動するプッシュ/プルケーブル駆動装置に関し、特に、プッシュ/プルケーブルを駆動モータと係合する状態に保持するブラケットの構造に関するものである。
自動車用のサンルーフ装置として、ガイドレールを備えた左右一対のサンルーフフレームを、ルーフ前部の開口の両側縁に沿って開口後縁よりも後方へ延出させてルーフパネルに固定し、スライドパネルの前後に各一対設けられた左右のフロントスライド部材とリヤスライド部材とをガイドレールに摺合させ、リヤスライド部材に結合された左右一対のケーブル部材を、サンルーフフレーム後端の中央付近に配置された駆動モータに同期的に押し引きさせることにより、スライドパネルを車体前後方向に摺動させて開口の開閉を行うものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のサンルーフ装置では、ケーブル部材として、鋼製の可撓体の外周面にワイヤを螺旋状に巻回してなる所謂プッシュ/プルケーブルが一般的に用いられる。プッシュ/プルケーブルは、サイドフレームの後端中央付近に配設された駆動装置の駆動ギヤと歯合した状態で保持され、センタブラケットによって駆動装置と共にルーフまたはルーフに設定された支持板に固定される。
そして、駆動モータおよびプッシュ/プルケーブルをルーフに固定する駆動装置の取付構造として、プッシュ/プルケーブルのガイドパイプを支持する支持板を、樹脂製のサンルーフフレームと共に一体形成し、左右一対のプッシュ/プルケーブルと駆動モータの出力軸との相対位置の位置決めを行うブラケットにより、駆動モータを支持板に固定させたものが提案されている(特許文献2参照)。これによれば、支持板を樹脂製とすることによって複雑な構造の実現や、車体側とのレイアウトに対応した特殊形状の採用が可能となる。
特開2004−249781号公報 特開2006−168531号公報
しかしながら、特許文献2に記載の駆動装置の取付構造では、例え支持板を樹脂製とすることができても、駆動ギヤが歯合するプッシュ/プルケーブルの駆動部には大きな力が加わるため、プッシュ/プルケーブルの駆動部の位置決めをするブラケットには強度の観点からアルミニウム等の金属素材を用いなければならず、軽量化および製造コストの低減に限度があった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、必要な強度を確保した上でプッシュ/プルケーブル駆動装置の軽量化を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両のルーフパネルを開閉駆動するプッシュ/プルケーブル駆動装置であって、それぞれドライブパイプに内挿された1対のケーブルを、互いに平行をなすように、且つその被駆動部が互いに対峙するように保持するとともに、車体に取り付けられる樹脂製ブラケットと、前記ブラケットに固定され、且つ前記両被駆動部に噛み合うピニオンをその出力軸に備えた駆動モータ装置と、前記ピニオンからの作用を受ける前記被駆動部を支持するために該被駆動部を挟むように設けられたケーブルガイドと、前記両ドライブパイプを、前記被駆動部に隣接する位置にて前記ブラケットに固定するためのクランプアセンブリとを有し、前記クランプアセンブリが、前記ケーブルの軸線方向に対して直交する方向に長寸をなし、且つねじ孔を有すると共に、前記ブラケットの一方の側に回転不能に保持された金属製のナットと、前記ブラケットの他方の側から対応する前記ドライブパイプに重合され、且つ貫通孔を有する金属製のクランプ部材と、前記貫通孔から挿入され、前記ねじ孔に螺合、締結される金属製のねじとを有し、前記ナット及び前記クランプ部材の少なくも一方に、前記ねじ孔或いは貫通孔に対して同軸をなし、且つ他方に向けて突出するようにボス部が設けられ、前記ねじが締結されたときに、前記ナット及び前記クランプ部材が、前記ボス部を介して互いに衝当するように構成する。
上記構成のプッシュ/プルケーブル駆動装置においては、前記ドライブパイプが、少なくとも前記ブラケットに固定される部分において、前記ブラケットに設けられた補完形状をなす凹部内に支承され、前記クランプ部材が、前記ねじ側の斜め上方に位置する補完形状をなすテーパ面を介して前記ドライブパイプに係合するように構成するとよい。
また、上記構成のプッシュ/プルケーブル駆動装置においては、前記クランプ部材が、前記ねじの軸線周りの回転を阻止するように前記ブラケットに係合する回り止め部を有するように構成するとよい。
更に、上記構成のプッシュ/プルケーブル駆動装置においては、前記ドライブパイプの前記ブラケットに保持される部分に環状突条が設けられ、前記クランプ部材が、前記環状突条に対応する係合溝を有するように構成するとよい。
加えて、上記構成のプッシュ/プルケーブル駆動装置においては、前記クランプ部材の締結位置におけるケーブル横断面視において、前記ドライブパイプの軸心が、前記ナットの端縁と前記クランプ部材の端縁とを結ぶ2本の直線の内側に配置されるようにするとよい。
本発明によれば、クランプアセンブリが、ブラケットの一方の側に回転不能に保持された金属製のナットと、ブラケットの他方の側からドライブパイプに重合される金属製のクランプ部材とを有することにより、ドライブパイプとブラケットとを共に挟み込み、確実に固定することが可能となる。これにより、支持部材の形状を簡素化して樹脂製のセンタブラケットおよびクランプアセンブリのみでプッシュ/プルケーブルを保持することができる。また、ナットがケーブルの軸線方向に対して直交する方向に長寸をなすことにより、ドライブパイプによってクランプアセンブリに発生するモーメントが樹脂製ブラケットに与える力を低減することができる。そして、ナット及びクランプ部材の少なくも一方がボス部を有し、締結時にナット及びクランプ部材が互いに衝当することにより、クランプ部材締結時の軸力の管理が容易となる。これらにより、必要な強度を確保した上でブラケットを樹脂製とすることが可能となり、プッシュ/プルケーブル駆動装置を軽量化することができる。
また、ドライブパイプが、ブラケットに固定される部分において、補完形状をなす凹部内に支承されるとともに、ねじ側の斜め上方に位置する補完形状をなすクランプ部材によって固定されることにより、クランプ部材の高さをドライブパイプの頂部高さと同等にしてもドライブパイプを確実に固定することが可能となり、プッシュ/プルケーブル駆動装置の高さを小さく抑えることができる。
また、クランプ部材が、ねじの軸線周りの回転を阻止するように前記ブラケットに係合する回り止め部を有することにより、回り止め部がドライブパイプによって発生するモーメントを長寸状のナットと共に支持し、モーメントを確実にブラケットに伝えるとともに、ねじの緩みを防止することができる。
更に、クランプ部材がドライブパイプの環状突条に係合する対応溝を有し、ドライブパイプのプッシュ/プル方向の荷重を、樹脂製のブラケットだけでなく金属製のクランプ部材が支持することにより、ブラケットの一箇所に応力が集中して樹脂製ブラケットが破損することを防止できる。
加えて、ドライブパイプの軸心が、ナットの端縁とクランプ部材の端縁とを結ぶ2本の直線の内側に配置されることにより、ドライブパイプの大半が金属製クランプアセンブリで覆われた状態となり、ドライブパイプによる荷重がブラケット側へ分散して樹脂製ブラケットが破損することを防止できる。
≪実施形態の構成≫
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のプッシュ/プルケーブル駆動装置30が適用された自動車用ルーフの概略構成を示している。なお、説明にあたっては、サンルーフ装置が車両に設置された状態において車両の前後、左右をそれぞれ前側、後側、左側、右側とし、左右に一対設けられた部材やこれらに機能的に対応する部材等については同じ符号番号の後に左右を表すl,rを付して、例えば、クランプ部材52l(左側)、クランプ部材52r(右側)とし、総称する場合には、クランプ部材52と記す。
図1に示すように、自動車のルーフ1は、ルーフパネル1aと、ルーフパネル1aの車両前方に設けられた開口2を開閉するサンルーフ装置10とから構成さている。サンルーフ装置10は、前後に摺動可能且つ開口2においてチルトアップ可能に設けられたサンルーフパネル11と、サンルーフパネル11の開閉に供される左右のプッシュ/プルケーブル16l,16rと、開口2の両側縁近傍に前後方向に延設され、それぞれガイドレール17を備えた左右のサイドフレーム18l,18rと、サイドフレーム18l,18rの前端を連結するフロントフレーム19と、サイドフレーム18l,18rの後端間の中央近傍に配置され、プッシュ/プルケーブル16l,16rを同期的に押し引きしてサンルーフパネル11を開閉駆動するプッシュ/プルケーブル駆動装置30とを主要構成要素としている。
サンルーフパネル11は、例えば板ガラス等から形成され、開口2とのシール性を確保するために、その周縁には弾性材からなるウェザーストリップ12が全周に亘って設置されている。サンルーフパネル11の両側端には左右一対のパネルブラケット13l,13rが結合され、このパネルブラケット13l,13rに対しては、ガイドレール17l,17rに摺合する前部スライダ14l,14rがその前端に連結するとともに、ガイドレール17l,17rに摺合し且つパネルブラケット13l,13rとの相対移動によって周知のカム機構を構成する後部スライダ15l,15rが係合している。
プッシュプルケーブル16l,16rは、鋼製の可撓体の外周面にワイヤを螺旋状に巻回してなる歯付きのものであり、その一端がそれぞれ後部スライダ15l,15rに連結され、他端側がプッシュ/プルケーブル駆動装置30に保持される。プッシュプルケーブル16l,16rは、左右のサイドフレーム18l,18rの後端からプッシュ/プルケーブル駆動装置30までの間では、鋼製のドライブパイプ20l,20rに内挿されてガイドされ、プッシュ/プルケーブル駆動装置30から他端側では、ビニル製のアイドルパイプ21l,21rに内挿されて埃等から保護されている。
プッシュ/プルケーブル駆動装置30は、減速機を有する駆動モータ装置41を備え、プッシュプルケーブル16l,16rを同期的に押し引きすることにより、後部スライダ15l,15rを前後に摺動させ、パネルブラケット13l,13rを前後に摺動或いは上下に傾動させる。
このように構成されたサンルーフパネル11は、全閉時においては、その上面がルーフパネル1aと連続する面となるように配置され、チルトアップ時においては、その後端がルーフパネル1aより上方に跳ね上がるように傾動し、全開時においては、ルーフ1内に収容されるようにルーフパネル1aの車室側において後方へ移動する。
次に、図2〜図5を参照してプッシュ/プルケーブル駆動装置30について説明する。図2はプッシュ/プルケーブル駆動装置30の分解斜視図であり、図3はプッシュ/プルケーブル駆動装置30の上面図であり、図4はプッシュ/プルケーブル駆動装置30の底面図であり、図5は図4中のV−V断面図である。
図2に示すように、プッシュ/プルケーブル駆動装置30は、2箇所の取付部31aによってルーフパネル1aに取り付けられる樹脂製のセンタブラケット31と、3箇所の取付部31bに対してボルト締結されることによりセンタブラケット31に固定される駆動モータ装置41と、ドライブパイプ20l、20rを固定する2つのクランプアセンブリ50l,50rとを有している。
センタブラケット31は、ドライブパイプ20l、20rにそれぞれ内挿されたプッシュ/プルケーブル16l、16rを、互いに平行をなすように、且つその被駆動部16al,16arが互いに対峙するように保持するために、ドライブパイプ20l,20rが嵌合する保持溝32l,32r(凹部)と、アイドルパイプ21l,21rが嵌合する保持溝33l,33rとを備えている。各ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21は、プッシュ/プルケーブル駆動装置30側の一端近傍に、環状突条22l,22r,23l,23rを備えており、保持溝32l,32r,33l,33rに形成された対応する係合溝34l,34r,35l,35rにこれら環状突条22,23が嵌合している。
駆動モータ装置41は、その出力軸にピニオンギヤ42を備え、ピニオンギヤ42がプッシュ/プルケーブルの両被駆動部16al,16arに噛み合う状態でセンタブラケット31に取り付けられる。そして、センタブラケット31には、ピニオンギヤ42からの作用を受ける被駆動部16al,16arを支持するために、被駆動部16al,16arを挟む位置にケーブルガイド39l,39rが一体に設けられている。ケーブルガイド39l,39rの被駆動部16al,16arと摺接する面は、図示しない鋼板によって覆われることにより磨耗を予防している。
各クランプアセンブリ50は、センタブラケット31の上面側に配置される長方形の金属製のナット51と、センタブラケット31の底面側から対応するドライブパイプに重合される金属製のクランプ部材52と、クランプ部材をナットに締結するための金属製のねじ53とから構成される。
ナット51は、ねじ孔51aに対して同軸をなして突出する円筒状のボス部51bが設けられており、このボス部51bは、センタブラケット31の係合溝34l,35rの間と、係合溝34r,35lの間とに形成された貫通孔36l,36rにそれぞれ挿入される。そして、ナット51は、プッシュ/プルケーブル16l、16rの軸線方向に対して直交する方向に長寸をなす状態で、センタブラケット31の上面側に補完形状に形成された凹部37内に回転不能に受容される。
平面視で矩形を呈するクランプ部材52は、その一辺に凹部52b(回り止め部)を有しており、この凹部52bがセンタブラケット31に形成された凸部38に係合することで、ねじ53の軸線周りの回転が阻止されるようになっている。更に、クランプ部材52のナット51側の面には、ドライブパイプ20の環状突条22に対応する係合溝54と、アイドルパイプ21の環状突条23に対応する係合溝55とがそれぞれ形成されている。
また、クランプ部材52は、貫通孔52aを有しており、この貫通孔52aにねじ53が挿入され、ナット51のねじ孔51aに螺合することで、ナット51に締結される。図5に示すように、貫通孔52aにねじ53が挿入されてナット51に締結されると、ナット51のボス部51b及びクランプ部材52が互いに衝当した状態となる。
図5に示すように、ドライブパイプ20がクランプアセンブリ50によってセンタブラケット31に固定される部分においては、保持溝32はドライブパイプ20の外縁に沿った円弧形状(補完形状)を呈しており、同様に、保持溝33もアイドルパイプ21の外縁に沿った円弧形状(補完形状)を呈している。
クランプ部材52は、保持溝32,33から露出するドライブパイプ20およびアイドルパイプ21の外面のうち、互いに隣接する側、即ちねじ53側の半分弱に沿って当接する円弧形状(補完形状)を呈するとともに、ナット51と反対側の面においては平面形状を呈している、したがって、クランプ部材52は、ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21に対し、ねじ53側の斜め上方に位置する円弧形状をなすテーパ面52tを介して覆うように係合し、ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21をセンタブラケット31に固定する。
クランプ部材52の締結位置におけるケーブル横断面視においては、図5に示すように、ドライブパイプ20の軸心20Aおよびアイドルパイプ21の軸心21Aは、ナット51の端縁51cとクランプ部材52の端縁52cとを結ぶ2本の直線Sの内側に配置されている。
≪実施形態の作用効果≫
上記構成のプッシュ/プルケーブル駆動装置30によれば、金属製のナット51がセンタブラケット31の上面側に設けられた凹部37内に回転不能に受容され、金属製のクランプ部材52がセンタブラケット31の下面側からドライブパイプ20に重合されることにより、ドライブパイプ20とセンタブラケット31とを共に挟み込みんで確実に固定することが可能となっている。これにより、センタブラケット31の車体側取付部の形状を簡素化し、樹脂製のセンタブラケット31およびクランプアセンブリ50のみでプッシュ/プルケーブル16の保持が可能となる。
また、ナット51がプッシュ/プルケーブル16の軸線方向に対して直交する方向に長寸をなすことにより、ドライブパイプ20がクランプアセンブリ50に与えるモーメントによってセンタブラケット31に生じる応力が低減される。そして、ナット51がボス部51bを有し、締結時にナット51及びクランプ部材52が互いに衝当することにより、クランプ部材締結時の軸力の管理が容易となる。これらにより、必要な強度を確保した上でセンタブラケット31の樹脂化が可能となり、プッシュ/プルケーブル駆動装置30の軽量化が実現される。
また、ドライブパイプ20が、センタブラケット31に固定される部分において、円弧形状をなす保持溝32内に支承されるとともに、ねじ53側の斜め上方に位置する円弧形状をなすクランプ部材52によって固定されることにより、クランプ部材52の高さをドライブパイプ20の頂部高さと同等にしても、ドライブパイプ20が確実に固定され、プッシュ/プルケーブル駆動装置30の高さが抑制される。
また、クランプ部材52が、ねじ53の軸線周りの回転を阻止するようにセンタブラケット31の凸部38に係合する凹部52bを有することにより、ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21が発生させるモーメントは、凹部52bおよび長寸状のナット51を介してセンタブラケット31へ確実に伝達され、クランプ部材52の回転およびねじ53の緩みが防止される。
更に、クランプ部材52がドライブパイプ20の環状突条22およびアイドルパイプ21の環状突条23に係合する係合溝34,35を有し、ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21のプッシュ/プル方向の荷重を、樹脂製のセンタブラケット31だけでなく金属製のクランプ部材52が共に支持することにより、極所への応力集中による樹脂製のセンタブラケット31の破損が防止される。
加えて、ドライブパイプ20の軸心20Aおよびアイドルパイプ21の軸心21Aが、ナット51の端縁51cとクランプ部材52の端縁52cとを結ぶ2本の直線Sの内側に配置されたことにより、ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21の大半が金属製のクランプアセンブリ50で覆われた状態となり、ドライブパイプ20およびアイドルパイプ21による荷重がセンタブラケット31側へ分散して樹脂製のセンタブラケット31を破損させることが防止される。
以上で具体的実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ピニオンギヤからの作用を受ける被駆動部を支持するケーブルガイドは、センタブラケットに一体に設けられているが、駆動モータ装置側に設けられてもよい。また、上記実施形態では、金属製のナットは、ブラケットの一方の側に設けられた凹部に受容されることによって回転不能に保持されているが、ブラケットの一方の側に凸部を設け、この凸部に係合させることによって回転不能に保持されてもよい。これら変更の他、発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
本発明のプッシュ/プルケーブル駆動装置が適用されたルーフの概略平面図 プッシュ/プルケーブル駆動装置の分解斜視図 プッシュ/プルケーブル駆動装置の上面図 プッシュ/プルケーブル駆動装置の底面図 図4中のV−V断面図
符号の説明
10 サンルーフ装置
11 サンルーフパネル
16 プッシュ/プルケーブル
16a 被駆動部
20 ドライブパイプ
20A 軸心
21 アイドルパイプ
21A 軸心
22 環状突条
23 環状突条
30 プッシュ/プルケーブル駆動装置
31 センタブラケット
32,33 保持溝(凹部)
34,35 係合溝
36 貫通孔
37 凹部
38 凸部
39 ケーブルガイド
39l ケーブルガイド
41 駆動モータ装置
42 ピニオンギヤ
50 クランプアセンブリ
50l クランプアセンブリ
51 ナット
51a ねじ孔
51b ボス部
51c 端縁
52 クランプ部材
52a 貫通孔
52b 凹部(回り止め部)
52c 端縁
52t テーパ面
53 ねじ
54,55 係合溝
S 直線

Claims (5)

  1. 車両のルーフパネルを開閉駆動するプッシュ/プルケーブル駆動装置であって、
    ドライブパイプにそれぞれ内挿された1対のケーブルを、互いに平行をなすように、且つその被駆動部が互いに対峙するように保持するとともに、車体に取り付けられる樹脂製ブラケットと、
    前記ブラケットに固定され、且つ前記両被駆動部に噛み合うピニオンをその出力軸に備えた駆動モータ装置と、
    前記ピニオンからの作用を受ける前記被駆動部を支持するために該被駆動部を挟むように設けられたケーブルガイドと、
    前記両ドライブパイプを、前記被駆動部に隣接する位置にて前記ブラケットに固定するためのクランプアセンブリとを有し、
    前記クランプアセンブリが、
    前記ケーブルの軸線方向に対して直交する方向に長寸をなし、且つねじ孔を有すると共に、前記ブラケットの一方の側に回転不能に保持された金属製のナットと、
    前記ブラケットの他方の側から対応する前記ドライブパイプに重合され、且つ貫通孔を有する金属製のクランプ部材と、
    前記貫通孔から挿入され、前記ねじ孔に螺合、締結される金属製のねじとを有し、
    前記ナット及び前記クランプ部材の少なくとも一方に、前記ねじ孔或いは貫通孔に対して同軸をなし、且つ他方に向けて突出するようにボス部が設けられ、前記ねじが締結されたときに、前記ナット及び前記クランプ部材が、前記ボス部を介して互いに衝当するようにしたことを特徴とするプッシュ/プルケーブル駆動装置。
  2. 前記ドライブパイプが、少なくとも前記ブラケットに固定される部分において、前記ブラケットに設けられた補完形状をなす凹部内に支承され、
    前記クランプ部材が、前記ねじ側の斜め上方に位置する補完形状をなすテーパ面を介して前記ドライブパイプに係合することを特徴とする、請求項1に記載のプッシュ/プルケーブル駆動装置。
  3. 前記クランプ部材が、前記ねじの軸線周りの回転を阻止するように前記ブラケットに係合する回り止め部を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のプッシュ/プルケーブル駆動装置。
  4. 前記ドライブパイプの前記ブラケットに保持される部分に環状突条が設けられ、
    前記クランプ部材が、前記環状突条に対応する係合溝を有することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプッシュ/プルケーブル駆動装置。
  5. 前記クランプ部材の締結位置におけるケーブル横断面視において、前記ドライブパイプの軸心が、前記ナットの端縁と前記クランプ部材の端縁とを結ぶ2本の直線の内側に配置されたことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプッシュ/プルケーブル駆動装置。
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