JP4869906B2 - モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ装置に関する。
従来、筒状のモータハウジング内に収容した電動モータに対しモータドライバを軸方向に隣接させて配置し、当該モータドライバにより電動モータを通電駆動するようにしたモータ装置が知られている。この種のモータ装置は、電動モータとモータドライバとの隣接により通電駆動の信頼性が高められるため、例えば電動モータの回転によって内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置等に広く利用されている(特許文献1参照)。
さて、上記モータ装置の電動モータには、複数の巻線の相互接続により中性点を形成する接続部や、モータドライバへの巻線の接続部をモータドライバ側へ引出すようにしたものがある。これによれば、電動モータの接続部をモータハウジング外に配置してモータハウジング内の接続部以外のモータ要素を大きくすることができるので、限られた設置スペース内であっても電動モータの回転トルクの増大が実現可能となる。
2006−37837号公報
しかしながら、上記モータ装置において電動モータの接続部をモータドライバ側へ引出すようにした場合、水や粉塵等といったモータハウジング外の異物が接続部の引出部分を通じて電動モータ側へと侵入し、電動モータの故障を招くことが懸念される。
そこで、本発明者らは、図11の如くモータハウジング1000に固定されたモータドライバ1002のドライバベース1004を貫通して電動モータ1006のボビン1008に嵌合組付されるカバー1010をモータドライバ1002とは別に設け、このカバー1010内に接続部1012を収容することを考えた。ところが、比較的小さなカバー1010の組付作業は煩雑となるため、生産性が低下するのみならず、カバー1010とボビン1008との嵌合が外れることによって、接続部1012の引出部分1014を通じた異物侵入に対して抑制作用を発揮し得なくなるおそれがあった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、故障の防止と生産性の向上とを両立させるモータ装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、筒状のモータハウジングと、モータハウジング内に収容され、通電により回転する電動モータと、電動モータに対し軸方向に隣接して配置され、電動モータを通電駆動するモータドライバとを備えたモータ装置であって、モータドライバは、ドライバケースと、ドライバケースに一体に設けられたカバーと、筒状のモータハウジングの一端部に固定されてドライバケースをモータハウジングと反対側において保持するドライバベースとを有し、カバーは、モータハウジングと反対側から当該ドライバベースに着座する着座部を有し、電動モータは、複数の巻線の相互接続により中性点を形成する接続部を有し、当該接続部は、モータドライバ側へ引出されてカバー内に収容されることを特徴とする。
このように、請求項1に記載の発明によると、電動モータにおいて複数の巻線の相互接続により中性点を形成する接続部がモータドライバ側へ引出されてカバー内に収容される。したがって、水や粉塵等といったモータハウジング外の異物が接続部の引出部分を通じて電動モータ側へ侵入することを抑制できる。しかも、請求項1に記載の発明によると、モータドライバにおいてカバーがドライバケースと一体に設けられるので、ドライバケースの組付と同時にカバーを組付けることができ、またドライバケースと共に組付けられたカバーは外れ難くなる。以上より、異物の侵入抑制作用を確実に発揮して電動モータの故障を防止すると共に、組付作業を容易にして生産性を高めることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、モータハウジングに固定のドライバケースに対しドライバケースを組付けると同時にカバーを組付けて、当該カバーの着座部をドライバベースに着座させることができる。したがって、生産性が高められるのみならず、カバー内の接続部をカバー外とは隔離して異物の侵入抑制作用、ひいては電動モータの故障防止効果を享受することができる。
請求項2に記載の発明は、筒状のモータハウジングと、モータハウジング内に収容され、通電により回転する電動モータと、電動モータに対し軸方向に隣接して配置され、電動モータを通電駆動するモータドライバとを備えたモータ装置であって、モータドライバは、ドライバケースと、ドライバケースに一体に設けられたカバーと、筒状のモータハウジングの一端部に固定されてドライバケースをモータハウジングと反対側において保持するドライバベースとを有し、カバーは、モータハウジングと反対側から当該ドライバベースに着座する着座部を有し、電動モータは、モータドライバへの巻線の接続部を有し、当該接続部は、モータドライバ側へ引出されてカバー内に収容される。
このように、請求項2に記載の発明によると、電動モータにおいてモータドライバへの巻線の接続部がモータドライバ側へ引出されてカバー内に収容される。したがって、水や粉塵等といったモータハウジング外の異物が接続部の引出部分を通じて電動モータ側へ侵入することを抑制できる。しかも、請求項2に記載の発明によると、モータドライバにおいてカバーがドライバケースと一体に設けられるので、ドライバケースの組付と同時にカバーを組付けることができ、またドライバケースと共に組付けられたカバーは外れ難くなる。以上より、異物の侵入抑制作用を確実に発揮して電動モータの故障を防止すると共に、組付作業を容易にして生産性を高めることができる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、モータハウジングに固定のドライバケースに対しドライバケースを組付けると同時にカバーを組付けて、当該カバーの着座部をドライバベースに着座させることができる。したがって、生産性が高められるのみならず、カバー内の接続部をカバー外とは隔離して異物の侵入抑制作用、ひいては電動モータの故障防止効果を享受することができる。
請求項3,に記載の発明によると、ドライバケースとカバーとは樹脂により一体形成されるので、カバー内の接続部をカバー外とは電気的に絶縁して電動モータの故障を防止することができる。
請求項に記載の発明によると、ドライバベースは、接続部を通す貫通孔を有し、着座部は、当該貫通孔の外周側を囲むように設けられる。これによれば、接続部の引出部分となる貫通孔内をカバー外に対し隔離させて、異物の侵入抑制作用、ひいては電動モータの故障防止効果を向上させることができる。
請求項に記載の発明によると、モータドライバは、筒状のモータハウジングの一端部に固定されてドライバケースをモータハウジングと反対側において保持するドライバベースを有し、カバーは、当該ドライバベースをモータハウジングと反対側から貫通する。これによれば、モータハウジングに固定のドライバケースに対しドライバケースを組付けると同時にカバーを組付けて、当該カバーをドライバベースに貫通させることができる。したがって、生産性が高められるのみならず、カバー内の接続部をカバー外とは隔離して異物の侵入抑制作用、ひいては電動モータの故障防止効果を享受することができる。
請求項に記載の発明によると、ドライバケースとカバーとは樹脂により一体形成され、ドライバベースは金属により形成される。これによれば、カバーが貫通する金属製のドライバベースに対しカバー内の接続部を樹脂製のカバーによって電気的に絶縁することができるので、当該ドライバベースと接続部との接触による電動モータの故障を防止することができる。
請求項に記載の発明によると、カバーは、接続部よりもドライバベースと反対側に窓部を有する。これによれば、カバー外に対し隔離されたカバー内の接続部がドライバベースと反対側から窓部を通じて視認可能となるので、カバーの組付後であってもカバー内における接続部の状態をチェックして装置の信頼性を高めることができる。
請求項に記載の発明は、電動モータの回転により内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設置される。
このように内燃機関のバルブタイミング調整装置に設置されるモータ装置では、限られた設置スペース内において電動モータの回転トルクを増大することが望ましい。請求項に記載の発明では、モータドライバ側への接続部の引出構造によりモータハウジング内の接続部以外のモータ要素を大きくすることができるので、限られた設置スペース内であっても電動モータの回転トルクを増大可能となるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態によるモータ装置10の設置されたバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は車両に搭載され、モータ装置10の電動モータ60の回転により位相調整ユニット20を駆動して内燃機関の吸気弁又は排気弁のバルブタイミングを調整する。
まず、モータ装置10について説明する。モータ装置10は、モータハウジング12、電動モータ60及びモータドライバ80を備えている。
モータハウジング12は筒状に形成され、一端部にフランジ状の取付部14を有している。モータハウジング12は、そのハウジング本体16が内燃機関の周囲の設置スペース内に収まるようにして内燃機関の固定節6に取付部14によって取付固定されている。この固定状態下、モータハウジング12の径方向(図2の上下方向)は水平面上の車両の上下方向と略一致することとなる。
電動モータ60は、モータ軸62、軸受63、モータロータ64、ステータコア65、巻線66及び樹脂ボビン69等から構成され、モータハウジング12内に同心的に収容されている。
モータ軸62は、モータハウジング12のハウジング本体16に保持された軸受63によって正逆回転自在に支持され、モータハウジング12の取付部14とは反対側端部を貫通して位相調整ユニット20に連結されている。モータ軸62においてモータハウジング12内に配置される部分には、円環板状のモータロータ64が同心的に固定されている。モータロータ64には、外周側に形成する磁極がモータ軸62の回転方向に交互に入れ替わる磁石部64aが設けられている。
ステータコア65は円環板状に形成され、モータロータ64の外周側においてモータハウジング12のハウジング本体16に保持されている。ステータコア65には、モータ軸62の回転方向に等間隔をあけるようにして複数のティース65aが形成されている。
金属製の複数の巻線66は、それぞれ対応するティース65aに樹脂ボビン69を介して巻装されている。各巻線66は通電により励磁して、モータロータ64の磁石部64aに作用する回転磁界を発生する。したがって、図3の時計方向となる正転方向の回転磁界が形成されるときには、当該正転方向へモータ軸62が回転駆動される。一方、図3の反時計方向となる逆転方向の回転磁界が形成されるときには、当該逆転方向へモータ軸62が回転駆動される。
図2に示すようにモータドライバ80は、電動モータ60に対し軸方向に隣接するようにして位相調整ユニット20と反対側に配置されている。モータドライバ80の通電回路88は例えばブリッジ回路やその制御用回路等からなる電気回路であり、電動モータ60を通電駆動するために電動モータ60の各巻線66と接続されている。
次に、位相調整ユニット20について説明する。位相調整ユニット20は、駆動側回転体22、従動側回転体24、差動歯車機構30及びリンク機構50を備えている。
駆動側回転体22は、内燃機関のクランク軸との間にタイミングチェーンが巻き掛けられるタイミングスプロケットである。クランク軸の出力トルクが駆動側回転体22へ入力されるときには、駆動側回転体22はクランク軸と連動して、当該クランク軸に対する相対位相を保ちつつ図4,5の時計方向へ回転する。従動側回転体24は内燃機関のカム軸2に同軸上に連結されており、カム軸2と一体に図4,5の時計方向へ回転する。
図2,3に示すように差動歯車機構30は、太陽歯車31、遊星キャリア32、遊星歯車33及び伝達回転体34等から構成されている。内歯車からなる太陽歯車31は駆動側回転体22に同軸上に螺子止めされており、クランク軸の出力トルクの伝達によって駆動側回転体22と一体に回転する。遊星キャリア32は継手35を介してモータ軸62に連結されており、モータ軸62と一体に回転する。遊星キャリア32は、駆動側回転体22に対して偏心する円筒面状の外周面部により偏心部36を形成している。外歯車からなる遊星歯車33はベアリング37を介して偏心部36に嵌合しており、太陽歯車31に対し偏心して配置されている。遊星歯車33は太陽歯車31に内周側から噛合しており、駆動側回転体22に対するモータ軸62の相対回転に応じて遊星運動する。伝達回転体34は、従動側回転体24の外周側に同心的に嵌合している。伝達回転体34には、回転方向に等間隔に並ぶ複数の係合孔38が設けられている。また、遊星歯車33には、各係合孔38内に突出する複数の係合突起39が設けられている。そして、それら各係合突起39が係合孔38に係合することにより、遊星歯車33の自転運動が抽出されて伝達回転体34の回転運動へ変換されるようになっている。
図2,4,5に示すようにリンク機構50は、リンク52,53、案内部54及び可動体56等から構成されている。尚、図4,5では、説明を判り易くするため、断面を表すハッチングを省略している。第一リンク52は、駆動側回転体22に回り対偶によって連繋している。第二リンク53は、従動側回転体24に回り対偶によって連繋していると共に、可動体56を介した回り対偶によって第一リンク52に連繋している。図2,5に示すように案内部54は、伝達回転体34において遊星歯車33とは反対側の端面を含む部分により形成されている。案内部54には、可動体56が滑動自在に嵌合する案内溝58が形成されている。案内溝58は、案内部54の回転中心からの距離が長手方向で変化する渦巻溝状に形成されている。
このような構成の位相調整ユニット20において、モータ軸62が駆動側回転体22に対し相対回転しないときには、遊星歯車33が遊星運動せずに駆動側回転体22及び伝達回転体34と一体に回転する。その結果、可動体56が案内溝58内を案内されず、リンク52,53の相対位置関係が変化しないので、駆動側回転体22及び従動側回転体24の間の相対位相、ひいてはバルブタイミングが保持される。一方、モータ軸62が駆動側回転体22に対し正転方向へ相対回転するときには、遊星歯車33の遊星運動によって伝達回転体34が駆動側回転体22に対し図5の反時計方向へ相対回転する。その結果、可動体56が案内溝58内を案内されてリンク52,53の相対位置関係が変化することにより、従動側回転体24が駆動側回転体22に対し図4の時計方向へ相対回転するため、バルブタイミングが進角する。また一方、モータ軸62が駆動側回転体22に対し逆転方向へ相対回転するときには、正転方向への相対回転駆動時とは逆の原理によって、バルブタイミングが遅角する。
次に、第一実施形態の特徴部分について、さらに詳細に説明する。
図6に示すように電動モータ60は、U,V,Wの各相を構成する巻線66(以下、「各相の巻線66」という。)がスター結線により相互接続されて中性点70を形成する三相ブラシレスモータである。本実施形態において各相の巻線66は、中性点70を形成する金属製ターミナル72(図7参照。以下、「中性点ターミナル72」という。)を介して接続されている。即ち、中性点ターミナル72が特許請求の範囲に記載の「複数の巻線の相互接続により中性点を形成する接続部」に相当している。
図1,2に示すようにモータドライバ80は、ドライバベース82、ドライバケース86、保護フレーム87、通電回路88及びカバー90,91等から構成されている。
ドライバベース82はアルミニウム等の金属によって形成され、モータハウジング12の一端部側の開口を覆うようにして取付部14に固定されている。ドライバベース82には、電動モータ60の軸方向に略平行に貫通する貫通孔84,85が形成されている。
具体的には、図1,7に示すように第一の貫通孔84には、電動モータ60の中性点ターミナル72及び各相の巻線66が遊挿状態で通されており、それによって中性点ターミナル72がモータドライバ80側へ引出された形となっている。
図1に示すように第二の貫通孔85には、各相の巻線66において通電回路88に接続される接続部68(図6参照)及びそれら接続部68を保持する樹脂ホルダ67が遊挿状態で通されており、それによって各接続部68がモータドライバ80側へ引出された形となっている。即ち、接続部68が特許請求の範囲に記載の「モータドライバへの巻線の接続部」に相当している。尚、このように各相の巻線66において通電回路88に接続の接続部68がモータドライバ80側へ引出されることによれば、各相の巻線66を通電回路88に近付けることができるので、抵抗損により電動モータ60の特性が悪化する事態を回避することができるのである。
このような貫通孔84,85に加えてドライバベース82には、図1,8に示すような呼吸孔82aが斜め下側に向かって貫通形成されている。この呼吸孔82aによりモータドライバ80の内外では、空気の出入りが許容されている。
図1,2に示すようにドライバケース86は、電気的な絶縁性を発揮する樹脂によって形成され、モータハウジング12と反対側においてドライバベース82に嵌合保持されている。この保持によりドライバケース86は、基板室86aをドライバベース82との間に形成している。
保護フレーム87は金属により形成され、ドライバケース86及び通電回路88をドライバベース82と反対側から覆うようにしてドライバベース82にリベット固定されている。この固定により保護フレーム87は、呼吸孔82aに連通してドライバケース86の外壁部及び通電回路88の一部を露出する空間87aをドライバベース82との間に形成している。
図1,2,8に示すように通電回路88は、複数の電気回路要素88aを回路基板88bとドライバケース86とに振分けて実装してなる。ここで回路基板88bは、モータハウジング12と反対側においてドライバベース82に装着され、ドライバケース86の基板室86a内に収容されている。この回路基板88bに実装されている電気回路要素88aは、基板室86a内に充填されたゲル状のインシュレータ(図示しない)によって保護されている。また一方、ドライバケース86においてドライバベース82と反対側の空間87a内に露出する形で実装されている電気回路要素88aは、保護フレーム87で覆われることによって保護されている。
図1,8に示すように通電回路88は、溶接等により各相の巻線66の接続部68に接続される複数の外部端子88cを有している。金属製の各外部端子88cは樹脂製のドライバケース86に埋設され、第二のカバー91側へ向かって当該ケース86から突出している。
第一のカバー90は、樹脂によってドライバケース86と一体に形成され、有底筒状を呈している。図1,2,8に示すように第一のカバー90は、第一の貫通孔84に嵌挿されることによってドライバベース82をモータハウジング12と反対側から貫通し、当該ハウジング12側へ向かって開口している。これにより第一のカバー90内には、中性点ターミナル72及び各相の巻線66が収容された形となっている。図1,7に示すように第一のカバー90の外周壁部には、モータハウジング12と反対側からドライバベース82に着座して第一の貫通孔84の外周側を囲む着座部92が形成されている。本実施形態では、着座部92とドライバベース82とが接着されており、それら要素92,82間がシールされている。また、第一のカバー90において中性点ターミナル72よりもドライバベース82と反対側に位置する底壁部には、電動モータ60の軸方向に略平行に貫通する窓部94が形成されている。
図1に示すように第二のカバー91は、樹脂によってドライバケース86と一体に形成され、無底の筒状を呈している。第二のカバー91は、モータハウジング12と反対側からドライバベース82に着座して第二の貫通孔85の外周側を囲む着座部93を一端部により形成している。これにより第二のカバー91内には、各相の巻線66の接続部68及び樹脂ホルダ67が収容された形となっている。本実施形態では、着座部93とドライバベース82とについても接着されており、それら要素93,82間がシールされている。また、本実施形態において各相の巻線66の接続部68は、第二のカバー91におけるモータハウジング12と反対側の端部から突出し、それぞれ対応する外部端子88cに第二のカバー91外において接続されている。
以上説明した第一実施形態によると、電動モータ60の中性点ターミナル72及び接続部68は、当該モータ60を収容するモータハウジング12に隣接のモータドライバ80側へ引出されて、各カバー90,91内に収容されている。ここで中性点ターミナル72及び接続部68は、モータハウジング12に固定のドライバベース82の貫通孔84,85内に通されることによって引出されているが、各カバー90,91の着座部92,93は、貫通孔84,85の外周側においてドライバベース82に接着されている。したがって、水や粉塵等の異物がドライバベース82の呼吸孔82aを通じてモータドライバ80内の空間87aへ侵入したとしても、各カバー90,91外に対し貫通孔84,85内を隔離して、異物が貫通孔84,85内を通じてさらに電動モータ60側へ侵入することを抑制できるのである。
また、第一実施形態によると、モータドライバ80においてドライバベース82に保持されるドライバケース86と一体に、各カバー90,91が設けられている。したがって、モータハウジング12に固定のドライバベース82へドライバケース86を組付けると同時に、各カバー90,91を当該ベース82へ組付可能となる。しかも、こうしてドライバケース86と共に組付けられた各カバー90,91は、全体として変形並びに変位の抑制されたものとなるので、外れ難いという効果を奏することができる。
さらに、第一実施形態によると、各カバー90,91がドライバケース86と共に樹脂によって形成されている。したがって、各カバー90,91内の中性点ターミナル72及び接続部68を、その外部とは電気的に絶縁することができる。ここで特に第一のカバー90は、対応する貫通孔84に嵌挿されてドライバベース82を貫通しているので、金属製の中性点ターミナル72と金属製のドライバベース82とを確実に電気的絶縁することができる。
このようなことから、第一実施形態では、電動モータ60側への異物侵入の抑制と中性点ターミナル72及び接続部68の電気的絶縁とを各カバー90,91により実現しつつも、それら各カバー90,91の組付作業を容易にすることができる。したがって、第一実施形態によれば、電動モータ60の故障の防止と、生産性の向上とを両立させることができるのである。
加えて、第一実施形態によると、有底筒状の第一のカバー90において中性点ターミナル72よりもドライバベース82と反対側に位置する底壁部には、窓部94が貫通している。したがって、第一のカバー90の組付後であっても、当該カバー90内に隠れた中性点ターミナル72と各相の巻線66との接続状態を、窓部94を通じてチェックすることができるので、信頼性が向上する。
(第二実施形態)
図9に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。この第二実施形態では、第二のカバー101が有底筒状を呈しており、第二の貫通孔85に嵌挿されている。これにより第二のカバー101は、ドライバベース82をモータハウジング12と反対側から貫通し、当該ハウジング12側へ向かって開口している。また、各相の巻線66の接続部68は、それぞれ対応する外部端子88cに第二のカバー101内において接続されている。さらに、第二のカバー101において接続部68と外部端子88cとの接続箇所よりもドライバベース82と反対側に位置する底壁部には、電動モータ60の軸方向に略平行に貫通する窓部104が形成されている。
このような第二実施形態によると、ドライバベース82を貫通する樹脂製の第二のカバー101により、金属製の巻線66の接続部68と金属製のドライバベース82とを電気的に確実に絶縁して、電動モータ60の故障の防止効果を高めることができる。また、第一のカバー90と同様、第二のカバー101の組付後において、当該カバー101内に隠れた巻線66の接続部68と外部端子88cとの接続状態を、窓部104を通じてチェックして、信頼性の向上に貢献することもできる。
(第三実施形態)
図10に示すように本発明の第三実施形態は、第一実施形態の変形例である。この第三実施形態では、第一の貫通孔204がモータハウジング12側へ向かうほど小さくなる段付孔状に形成されている。これに対応して第一のカバー200は、第一の貫通孔204を補完する段付外周形状を、着座部92よりもモータハウジング12側となる中間部206に有している。
このような第三実施形態によると、第一の貫通孔204と第一のカバー200の中間部206との嵌合界面が着座部92よりもモータハウジング12側においてラビリンス構造となる。したがって、第一のカバー200の着座部92とドライバベース82との接着が万が一、不十分であったとしても、モータドライバ80内の空間87aへ侵入した異物が貫通孔204及び中間部206間を抜けて電動モータ60側へさらに侵入することを抑制できるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、第一及び第二実施形態では、第一のカバー90をドライバケース86と別体としてもよいし、第一のカバー90を設けないようにしてもよい。また、第一及び第三実施形態では、第二のカバー91をドライバケース86と別体としてもよいし、第二のカバー91を設けないようにしてもよい。
さらに、第一〜第三実施形態では、着座部92,93のうち少なくとも一方をドライバベース82に接着しないようにしてもよいし、着座部92,93のうち少なくとも一方を設けないようにしてもよい。また、第一〜第三実施形態では、有底筒状の第一のカバー90,200に窓部94を設けないようにしてもよいし、第一のカバー90,200を無底の筒状としてもよい。さらにまた、第二実施形態では、有底筒状の第二のカバー101に窓部104を設けないようにしてもよいし、第二のカバー101を無底の筒状として当該カバー101内で巻線66の接続部68を外部端子88cに接続してもよい。
加えて、第一及び第二実施形態では、第一のカバー90を第一の貫通孔84に遊挿してもよいし、第一のカバー90を第一の貫通孔84に挿入しないで当該カバー90がドライバベース82を貫通しない構成としてもよい。また、第二実施形態では、第二のカバー101を第二の貫通孔85に遊挿してもよいし、第二のカバー101を第二の貫通孔85に挿入しないで当該カバー101がドライバベース82を貫通しない構成としてもよい。さらにまた、第二実施形態では、貫通孔84,85及びカバー90,101をそれぞれ、第三実施形の第一の貫通孔204及びカバー200に準ずる構成としてもよい。
そして、本発明は、「複数の巻線の相互接続により中性点を形成する接続部」及び「モータドライバへの巻線の接続部」のうち少なくとも一方を電動モータにおいて有するモータ装置であれば、三相ブラシレスモータ以外の電動モータを備えたモータ装置にも適用可能である。また、本発明は、バルブタイミング調整装置に設置されるモータ装置以外にも、電動モータとモータドライバとを軸方向に一体化してなる各種のモータ装置に適用可能である。
本発明の第一実施形態によるモータ装置の特徴部分を模式的に示す構成図であって、図8のI−I線断面図に相当する図である。 本発明の第一実施形態によるモータ装置の設置されたバルブタイミング調整装置を示す構成図であって、図4のII−II線断面図に相当する図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2に示すモータ装置の特徴部分について説明するための模式図である。 図2に示すモータ装置の特徴部分を模式的に示す構成図であって、図8のVII−VII線断面図に相当する図である。 図2に示すモータ装置の保護フレームを取外した状態における側面図である。 本発明の第二実施形態によるモータ装置の特徴部分を模式的に示す構成図であって、図1に対応する図である。 本発明の第三実施形態によるモータ装置の特徴部分を模式的に示す構成図であって、図7に対応する図である。 本発明が解決する課題を説明するための模式図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、10 モータ装置、12 モータハウジング、14 取付部、16 ハウジング本体、20 位相調整ユニット、60 電動モータ、62 モータ軸、63 軸受、64 モータロータ、65 ステータコア、66 巻線、67 樹脂ホルダ、68 接続部、69 樹脂ボビン、70 中性点、72 中性点ターミナル(接続部)、80 モータドライバ、82 ドライバベース、82a 呼吸孔、84 第一の貫通孔、85 第二貫通孔、86 ドライバケース、87 保護フレーム、87a 空間、88 通電回路、88a 電気回路要素、88b 回路基板、88c 外部端子、90,200 第一のカバー、91 第二のカバー、92,93 着座部、94 窓部

Claims (8)

  1. 筒状のモータハウジングと、前記モータハウジング内に収容され、通電により回転する電動モータと、前記電動モータに対し軸方向に隣接して配置され、前記電動モータを通電駆動するモータドライバとを備えたモータ装置であって、
    前記モータドライバは、ドライバケースと、前記ドライバケースに一体に設けられたカバーと、前記モータハウジングの一端部に固定されて前記ドライバケースを前記モータハウジングと反対側において保持するドライバベースとを有し、前記カバーは、前記モータハウジングと反対側から当該ドライバベースに着座する着座部を有し、
    前記電動モータは、複数の巻線の相互接続により中性点を形成する接続部を有し、当該接続部は、前記モータドライバ側へ引出されて前記カバー内に収容されることを特徴とするモータ装置。
  2. 筒状のモータハウジングと、前記モータハウジング内に収容され、通電により回転する電動モータと、前記電動モータに対し軸方向に隣接して配置され、前記電動モータを通電駆動するモータドライバとを備えたモータ装置であって、
    前記モータドライバは、ドライバケースと、前記ドライバケースに一体に設けられたカバーと、前記モータハウジングの一端部に固定されて前記ドライバケースを前記モータハウジングと反対側において保持するドライバベースとを有し、前記カバーは、前記モータハウジングと反対側から当該ドライバベースに着座する着座部を有し、
    前記電動モータは、前記モータドライバへの巻線の接続部を有し、当該接続部は、前記モータドライバ側へ引出されて前記カバー内に収容されることを特徴とするモータ装置。
  3. 前記ドライバケースと前記カバーとは、樹脂により一体形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ装置。
  4. 前記ドライバベースは、前記接続部を通す貫通孔を有し、前記着座部は、当該貫通孔の外周側を囲むように設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ装置。
  5. 前記モータドライバは、前記モータハウジングの一端部に固定されて前記ドライバケースを前記モータハウジングと反対側において保持するドライバベースを有し、前記カバーは、当該ドライバベースを前記モータハウジングと反対側から貫通することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ装置。
  6. 前記ドライバケースと前記カバーとは、樹脂により一体形成され、
    前記ドライバベースは、金属により形成されることを特徴とする請求項に記載のモータ装置。
  7. 前記カバーは、前記接続部よりも前記ドライバベースと反対側に窓部を有することを特徴とする請求項のいずれか一項に記載のモータ装置。
  8. 前記電動モータの回転により内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ装置。
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