JP4866888B2 - 伝送路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置の伝送路構造の技術に関する。
図18は、携帯電話に用いる電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、電界伝達媒体(図示せず)を介して伝達された信号を受信する第1の電極11aと、電界通信装置の装置グランド50に接続された第2の電極11bと、第1の電極11aで受信した信号のノイズ成分を除去するフィルタ13と、ノイズ成分除去後の信号を増幅する増幅器14と、第1の電極11aとフィルタ13との間を接続する信号伝送路17とを備えている。
第1の電極11aは信号電極として機能し、第2の電極11bはグランド電極として機能するため、互いに接触しないように携帯電話の筐体内壁に配置されている。また、携帯電話の外観や大きさに対する影響を排除するため、電界通信装置の受信部100として機能するフィルタ13及び増幅器14は、携帯電話の通信通話機能等が配置されているモジュール15上に形成されている。
図19は、携帯電話以外に用いる電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。電界伝達媒体30としての人体により送信用の電界通信装置が所持され、第1の電極11a,第2の電極11b,信号伝送路17,受信部100等で構成された受信用の電界通信装置が床下に埋め込まれている。
このような電界通信装置は、例えばセキュリティが確保された建物や設備等の入場ゲートに用いられる。図18に示す電界通信装置と異なり、電界通信装置の設置場所に面積的余裕があるため、特定のモジュール上に受信部100を形成する必要はない点で携帯電話に用いる電界通信装置と相違している。
しかしながら、たとえ受信部100を形成する位置が異なったとしても、電界通信装置における伝送路構造の構成は互いに同じである。なお、このような伝送路構造を有する電界通信装置は特許文献1に開示されている。
特開2001−352298号公報
前述した従来の伝送路構造の場合、増幅器14の直前に形成されたフィルタにより第1の電極11a及び信号伝送路17で発生するノイズをある程度除去可能であるが、第1の電極11a,信号伝送路17,フィルタ13が各一つの単相であるため、第1の電極11aから増幅器14の入力端までの間で発生するノイズを確実に除去することが困難であるいう問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電極から増幅器までの間で発生するノイズを低減可能な伝送路構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の本発明は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置における伝送路構造であって、前記電界伝達媒体の接触に用いる電界通信用の第1の電極と、前記第1の電極と同一容積かつ同一形状を有する電界通信用の第2の電極と、一方の接続端を前記第1の電極に接続した第1の伝送路と、前記第1の伝送路と同一材質かつ同一長であって、一方の接続端を前記第2の電極に接続した第2の伝送路と、第1の入力端を前記第1の伝送路の他方の接続端に接続すると共に、第2の入力端を前記第2の伝送路の他方の接続端に接続し、当該第1の入力端及び当該第2の入力端から夫々入力した各信号の差分を増幅して出力する受信用差動増幅器と、前記受信用差動増幅器の第1の入力端の直前に挿入された第1のフィルタと、前記第1のフィルタと同一材質であって、前記受信用差動増幅器の第2の入力端の直前に挿入された第2のフィルタと、を有し、前記受信用差動増幅器は、第1の受信用差動増幅器及び第2の受信用差動増幅器の2つであって、前記第1の電極及び前記第2の電極を、携帯端末の内部基板を挟んで対称となる位置に配置し、前記第1のフィルタ及び前記第1の受信用差動増幅器を、前記内部基板の表面の所定領域に形成すると共に、前記第2のフィルタ及び前記第2の受信用差動増幅器を、当該所定領域に対応する前記内部基板の裏面の同一位置に形成したことを要旨とする。
本発明にあっては、第1の電極と同一容積かつ同一形状を有する電界通信用の第2の電極と、第1の伝送路と同一材質かつ同一長である第2の伝送路とを有し、受信用差動増幅器が、第1の入力端及び第2の入力端から夫々入力した各信号の差分を増幅して出力するため、第1の電極から受信用差動増幅器までの間に発生するノイズを低減することができる。
請求項2に記載の本発明は、前記第1の伝送路の他方の接続端と前記受信用差動増幅器の第1の入力端との間に挿入され、当該第1の入力端に入力される信号の直流成分を除去する第1のコンデンサと、前記第1の伝送路の他方の接続端と前記電界通信装置の装置グランドとの間に接続され、前記第1の電極及び前記第1の伝送路と等価的に作用する第1のカップリングコンデンサと、前記第1のコンデンサと同一材質であって、前記第2の伝送路の他方の接続端と前記受信用差動増幅器の第2の入力端との間に挿入され、当該第2の入力端に入力される信号の直流成分を除去する第2のコンデンサと、前記第1のカップリングコンデンサと同一容量であって、前記第2の伝送路の他方の接続端と前記装置グランドとの間に接続され、前記第2の電極及び前記第2の伝送路と等価的に作用する第2のカップリングコンデンサと、を更に有し、前記第1の電極と前記第1のカップリングコンデンサが接続している前記装置グランドとの間のインピーダンスと、前記第2の電極と前記第2のカップリングコンデンサが接続している前記装置グランドとの間のインピーダンスとが同等であることを要旨とする。
請求項3に記載の本発明は、送信用の信号を第1の出力端及び第2の出力端に差動出力する送信用差動増幅器と、前記第1の伝送路における他方の接続端の接続先を前記送信用差動増幅器の第1の出力端又は前記受信用差動増幅器の第1の入力端に切り替える第1のスイッチと、前記第1のスイッチと同一材質であって、前記第2の伝送路における他方の接続端の接続先を前記送信用差動増幅器の第2の出力端又は前記受信用差動増幅器の第2の入力端に切り替える第2のスイッチと、を更に有することを要旨とする。
請求項に記載の本発明は、前記内部基板の表面の所定領域に形成された第1の雑音遮断シールドと、前記第1の雑音遮断シールドと同一材質かつ同一形状であって、当該所定領域に対応する前記内部基板の裏面の同一位置に形成された第2の雑音遮断シールドと、を更に有することを要旨とする。
請求項に記載の本発明は、前記第1の電極及び前記第2の電極が、前記携帯端末のアンテナから放出される電磁波を通過可能な線状電極であることを要旨とする。
請求項に記載の本発明は、前記第1の電極及び前記第2の電極は、携帯端末の内部基板の同一面側に配置されるものであって、電線をメッシュ状に形成してなるメッシュ状電極であることを要旨とする。
請求項に記載の本発明は、前記第1の伝送路及び前記第2の伝送路が、同軸ケーブル、撚り線、シールド付き撚り線、フィーダー線、シールド付フィーダー線のいずれかであることを要旨とする。
本発明によれば、電極から増幅器までの間で発生するノイズを低減可能な伝送路構造を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置の伝送路構造であって、電界伝達媒体(図示せず)の接触に用いる電界通信用の第1の電極11aと、第2の電極11bと、一方の接続端を第1の電極11aに接続した信号伝送路17と、一方の接続端を第2の電極11bに接続した同軸ケーブル18と、入力端を信号伝送路17の他方の接続端に接続した第1のフィルタ13aと、入力端を同軸ケーブル18の他方の接続端に接続した第2のフィルタ13bと、第1の入力端(図1に示す「+」)を第1のフィルタ13aの出力端に接続すると共に、第2の入力端(図1に示す「−」)を第2のフィルタ13bの出力端に接続した差動増幅器16とを備えている。
なお、この伝送路構造は、通信通話機能等が配置されたモジュール(基板)15を内包している携帯電話の筐体内に形成されているものとする。具体的には、第1の電極11a及び第2の電極11bは筐体の内壁に配置され、電界通信装置の受信部100として機能する第1のフィルタ13aと第2のフィルタ13bと差動増幅器16とは、モジュール15の表面に形成されている。
ここで、第2の電極11bは、第1の電極11aの大きさ(容積)及び形状と同一の大きさ(容積)及び形状を有している。また、同軸ケーブル18は、信号伝送路17の材質及び長さと同一の材質及び長さとなっている。さらに、第2のフィルタ13bは、第1のフィルタ13aの材質と同一の材質で構成されている。即ち、第2のフィルタ13bを構成する各部品は、第1のフィルタ13aの各部品と同一となっている。
また、差動増幅器16は、受信した信号を単純増幅する増幅器14(図18又は図19参照)と異なり、単相信号ではなく両相(差動)信号として取り扱うことを可能とし、両相から単相に変換した後に増幅して出力する機能を有している。具体的には、第1の入力端及び第2の入力端から夫々入力した各信号の差分を増幅して出力するように動作する。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、第1の電極11aと信号伝送路17と第1のフィルタ13aとに夫々対応する第2の電極11bと同軸ケーブル18と第2のフィルタ13bとを備え、更に、第2の電極11bの大きさ(容積)及び形状を第1の電極11aの大きさ(容積)及び形状と同一とし、同軸ケーブル18の材質及び長さを信号伝送路17の材質及び長さと同一とし、第2のフィルタ13bの材質を第1のフィルタ13aの材質と同一とするので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第2の実施の形態〕
図2は、第2の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、第1の実施の形態で説明した伝送路構造の構成と同様の構成を備えている。但し、本実施の形態に係る第1の電極11aは所定の床下に設置された据置電極であって、伝送路構造全体が該床下に埋め込まれている点において第1の実施の形態と相違している。
しかしながら、伝送路構造の構成は第1の実施の形態と同様であるため、本実施の形態に係る伝送路構造の場合であっても、第1の実施の形態と同様に、第1の電極11aと信号伝送路17と第1のフィルタ13aとに夫々対応する第2の電極11bと同軸ケーブル18と第2のフィルタ13bとを備え、更に、第2の電極11bの大きさ(容積)及び形状を第1の電極11aの大きさ(容積)及び形状と同一とし、同軸ケーブル18の材質及び長さを信号伝送路17の材質及び長さと同一とし、第2のフィルタ13bの材質を第1のフィルタ13aの材質と同一とするので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第3の実施の形態〕
図3は、第3の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、第1の実施の形態で説明した伝送路構造に対して、信号伝送路17の他方の接続端と第1のフィルタ13aの入力端との間に挿入された第1のコンデンサC1と、信号伝送路17の他方の接続端と電界通信装置の装置グランド50との間に接続された第1のカップリングコンデンサCp1と、同軸ケーブル18の他方の接続端と第2のフィルタ13bの入力端との間に挿入された第2のコンデンサC2と、同軸ケーブル18の他方の接続端と装置グランド50との間に接続された第2のカップリングコンデンサCp2とを更に備えている。
第1のコンデンサC1は、第1のフィルタ13aの入力端に入力される信号(換言すれば、差動増幅器16の第1の入力端に入力される信号)の直流成分をカットする機能を備えている。また、第2のコンデンサC2は、第2のフィルタ13bの入力端に入力される信号(換言すれば、差動増幅器16の第2の入力端に入力される信号)の直流成分をカットする機能を備えている。即ち、このような第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2を夫々挿入することで、第1の電極11a及び第2の電極11bが直流的にフローティング状態となっている。なお、このようなコンデンサとしては、DC(Direct Current)カット用コンデンサ等を用いることができる。
また、第1のカップリングコンデンサCp1は、第1の電極11a及び信号伝送路17の等価回路として作用し、第2のカップリングコンデンサCp2は、第2の電極11b及び同軸ケーブル18の等価回路として作用している。
ここで、第2のコンデンサC2は、第1のコンデンサC1の材質及び容量と同一の材質及び容量を有している。また、第2のカップリングコンデンサCp2は、第1のカップリングコンデンサCp1の材質及び容量と同一の材質及び容量を有している。さらに、第2の電極11bと第2のカップリングコンデンサCp2が接続された装置グランド50との間のインピーダンス(以降、「第2のインピーダンス」と称する)は、第1の電極11aと第1のカップリングコンデンサCp1が接続された装置グランド50との間のインピーダンス(以降、「第1のインピーダンス」と称する)に等しくなるよう構成されている。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、信号伝送路17と第1のフィルタ13aとの間に第1のコンデンサC1及び第1のカップリングコンデンサCp1が挿入された場合であっても、同軸ケーブル18と第2のフィルタ13bとの間に第2のコンデンサC2及び第2のカップリングコンデンサCp2を備え、更に、第2のコンデンサC2の材質及び容量を第1のコンデンサC1の材質及び容量と同一とし、第2のカップリングコンデンサCp2の材質及び容量を第1のカップリングコンデンサCp1の材質及び容量と同一とし、第1のインピーダンスと第2のインピーダンスとが等しくなるよう構成しているので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第4の実施の形態〕
図4は、第4の実施の形態に係る電話通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、第1の実施の形態で説明した伝送路構造に対して、送信用の信号を第1の出力端(図4に示す「+」)及び第2の出力端(図4に示す「−」)に差動出力する送信用差動増幅器16’と、信号伝送路17における他方の接続端の接続先を送信用差動増幅器16’の第1の出力端又は差動増幅器16の第1の入力端に切り替える第1のスイッチ19aと、同軸ケーブル18における他方の接続端の接続先を送信用差動増幅器16’の第2の出力端又は差動増幅器16の第2の入力端に切り替える第2のスイッチ19bとを更に備えている。
ここで、第2のスイッチ19bは、第1のスイッチ19aの材質と同一の材質で構成されている。即ち、第2のスイッチ19bを構成する各部品は、第1のスイッチ19aの各部品と同一となっている。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、信号伝送路17と第1のフィルタ13aとの間に第1のスイッチ19aが挿入された場合であっても、同軸ケーブル18と第2のフィルタ13bとの間に第2のスイッチ19bを備え、更に、第2のスイッチ19bの材質を第1のスイッチ19aの材質と同一としているので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第5の実施の形態〕
図5は、第5の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を斜視方向から示す図である。この伝送路構造は、第1の実施の形態で説明した伝送路構造に対して、差動増幅器16と同様の機能を有する第2の差動増幅器16bを更に備えている。なお、第1の実施の形態で説明した伝送路構造と同様に、この伝送路構造は、携帯電話の筐体内部に形成されているものとする。また、本実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した差動増幅器16を第1の差動増幅器16aとして以下説明する。
ここで、第1の電極11a及び第2の電極11bは、モジュール15を挟んで対称となる位置に配置されている。また、第1のフィルタ13a及び第1の差動増幅器16aは、モジュール15の表面の所定領域に形成されると共に、第2のフィルタ13b及び第2の差動増幅器16bは、該所定領域に対応するようにモジュール15の裏面の同一位置に形成されている。さらに、携帯電話の通信通話を処理する各機能部(図示せず)も、モジュール15の表面と裏面に同一位置に対称となるよう形成されている。
第1の差動増幅器16aは、第1の入力端(図5に示す「+」)をモジュール15の表面に形成された第1のフィルタ13aに接続すると共に、第2の入力端(図5に示す「−」)を、ビアBを介してモジュール15の裏面に形成された第2のフィルタ13bに接続している。一方、第2の差動増幅器16bは、第2の入力端をモジュール15の裏面に形成された第2のフィルタ13bに接続すると共に、第1の入力端を、ビアAを介してモジュール15の表面に形成された第1のフィルタ13aに接続している。なお、ビアA及びビアBは、モジュール15に形成された接続線を通過させる穴である。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、モジュール15を挟んで第1の電極11a及び第2の電極11bを対称的に配置すると共に、第1のフィルタ13a及び第1の差動増幅器16aと第2のフィルタ13b及び第2の差動増幅器16bとが夫々対称になるようにモジュール15の表裏に夫々配置するので、第1のフィルタ13a及び第1の差動増幅器16aが第1の電極11aに与えるノイズ成分と、第2のフィルタ13b及び第2の差動増幅器16bが第2の電極11bに与えるノイズとを同等にすることが可能となる。したがって、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分をより確実に低減することが可能となる。
〔第6の実施の形態〕
図6は、第6の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置の伝送路構造であって、電界伝達媒体(図示せず)の接触に用いる電界通信用の第1の電極11aと、第2の電極11bと、一方の接続端を第1の電極11aに接続した信号伝送路17と、一方の接続端を第2の電極11bに接続した同軸ケーブル18と、第1の入力端(図6に示す「+」)を信号伝送路17の他方の接続端に接続すると共に、第2の入力端(図6に示す「−」)を同軸ケーブル18の他方の接続端に接続した差動増幅器16と、入力端を差動増幅器16の出力端に接続したフィルタ13とを備えている。
なお、この伝送路構造は、通信通話機能等が配置されたモジュール(基板)15を内包している携帯電話の筐体内に形成されているものとする。具体的には、第1の電極11a及び第2の電極11bは筐体の内壁に配置され、電界通信装置の受信部100として機能する差動増幅器16及びフィルタ13は、モジュール15の表面に形成されている。
ここで、第2の電極11bは、第1の電極11aの大きさ(容積)及び形状と同一の大きさ(容積)及び形状を有している。また、同軸ケーブル18は、信号伝送路17の材質及び長さと同一の材質及び長さとなっている。
また、差動増幅器16は、受信した信号を単純増幅する増幅器14(図18又は図19参照)と異なり、単相信号ではなく両相(差動)信号として取り扱うことを可能とし、両相から単相に変換した後に増幅して出力する機能を有している。具体的には、第1の入力端及び第2の入力端から夫々入力した各信号の差分を増幅して出力するように動作する。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、第1の電極11a及び信号伝送路17に夫々対応する第2の電極11b及び同軸ケーブル18を備え、更に、第2の電極11bの大きさ(容積)及び形状を第1の電極11aの大きさ(容積)及び形状と同一とし、同軸ケーブル18の材質及び長さを信号伝送路17の材質及び長さと同一とするので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第7の実施の形態〕
図7は、第7の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、第6の実施の形態で説明した伝送路構造に対して、信号伝送路17の他方の接続端と差動増幅器16の第1の入力端との間に挿入された第1のコンデンサC1と、信号伝送路17の他方の接続端と電界通信装置の装置グランド50との間に接続された第1のカップリングコンデンサCp1と、同軸ケーブル18の他方の接続端と差動増幅器16の第2の入力端との間に挿入された第2のコンデンサC2と、同軸ケーブル18の他方の接続端と装置グランド50との間に接続された第2のカップリングコンデンサCp2とを更に備えている。
第1のコンデンサC1は、差動増幅器16の第1の入力端に入力される信号の直流成分をカットする機能を備えている。また、第2のコンデンサC2は、差動増幅器16の第2の入力端に入力される信号の直流成分をカットする機能を備えている。即ち、このような第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2を夫々挿入することで、第1の電極11a及び第2の電極11bが直流的にフローティング状態となっている。なお、このようなコンデンサとしては、DC(Direct Current)カット用コンデンサ等を用いることができる。
また、第1のカップリングコンデンサCp1は、第1の電極11a及び信号伝送路17の等価回路として作用し、第2のカップリングコンデンサCp2は、第2の電極11b及び同軸ケーブル18の等価回路として作用している。
ここで、第2のコンデンサC2は、第1のコンデンサC1の材質及び容量と同一の材質及び容量を有している。また、第2のカップリングコンデンサCp2は、第1のカップリングコンデンサCp1の材質及び容量と同一の材質及び容量を有している。さらに、第2の電極11bと第2のカップリングコンデンサCp2が接続された装置グランド50との間のインピーダンス(以降、「第2のインピーダンス」と称する)は、第1の電極11aと第1のカップリングコンデンサCp1が接続された装置グランド50との間のインピーダンス(以降、「第1のインピーダンス」と称する)に等しくなるよう構成されている。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、信号伝送路17と差動増幅器16の第1の入力端との間に第1のコンデンサC1及び第1のカップリングコンデンサCp1が挿入された場合であっても、同軸ケーブル18と差動増幅器16の第2の入力端との間に第2のコンデンサC2及び第2のカップリングコンデンサCp2を備え、更に、第2のコンデンサC2の材質及び容量を第1のコンデンサC1の材質及び容量と同一とし、第2のカップリングコンデンサCp2の材質及び容量を第1のカップリングコンデンサCp1の材質及び容量と同一とし、第1のインピーダンスと第2のインピーダンスとが等しくなるよう構成しているので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第8の実施の形態〕
図8は、第8の実施の形態に係る電話通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。この伝送路構造は、第6の実施の形態で説明した伝送路構造に対して、送信用の信号を第1の出力端(図4に示す「+」)及び第2の出力端(図4に示す「−」)に差動出力する送信用差動増幅器16’と、信号伝送路17における他方の接続端の接続先を送信用差動増幅器16’の第1の出力端又は差動増幅器16の第1の入力端に切り替える第1のスイッチ19aと、同軸ケーブル18における他方の接続端の接続先を送信用差動増幅器16’の第2の出力端又は差動増幅器16の第2の入力端に切り替える第2のスイッチ19bとを更に備えている。
ここで、第2のスイッチ19bは、第1のスイッチ19aの材質と同一の材質で構成されている。即ち、第2のスイッチ19bを構成する各部品は、第1のスイッチ19aの各部品と同一となっている。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、信号伝送路17と差動増幅器16の第1の入力端との間に第1のスイッチ19aが挿入された場合であっても、同軸ケーブル18と差動増幅器16の第2の入力端との間に第2のスイッチ19bを備え、更に、第2のスイッチ19bの材質を第1のスイッチ19aの材質と同一としているので、第1の電極11aから差動増幅器16の第1の入力端までの間で発生するノイズ成分(以降、「第1ノイズ成分」と称する)と同等のノイズ成分(以降、「第2ノイズ成分」と称する)を第2の電極11bから差動増幅器16の第2の入力端までの間で発生させることが可能となる。
そして、差動増幅器16が、第1ノイズ成分を第2ノイズ成分で除去するので、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分を確実に低減することが可能となる。
〔第9の実施の形態〕
図9は、第9の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。図9(a)は、本実施の形態に係る伝送路構造の構成を表面側から見た図であり、図9(b)は、この伝送路構造の構成を裏面側から見た図である。
第5の実施の形態で説明した伝送路構造の場合、対称性を確実にするために差動増幅器を更に設けることやビアの形成等が必要となるが、それらが困難な場合には、モジュール15上に形成された各部品からのノイズを抑制するシールド板を対称的に表裏に形成することでも同様の効果を得ることが可能となる。
すなわち、本実施の形態に係る伝送路構造は、モジュール15を挟んで対称となる位置に第1の電極11a及び第2の電極11bを配置し、第1のフィルタ13aと第2のフィルタ13bと差動増幅器16とをモジュール15上に配置して、このモジュール15の表面に形成された部品のうち特に電界通信に関する信号の受信性能に影響を及ぼす雑音発生部から発生するノイズを遮断する第1の雑音遮断シールド21aと、第1の雑音遮断シールド21aが配置された位置に対応するようにモジュール15の裏面の同一位置に形成された第2の雑音遮断シールド21bとを更に備えている。また、第1の雑音遮断シールド21a及び第2の雑音遮断シールド21bの材質及び形状は互いに同一となっている。
図9(a)に示すモジュール15の表面には2つの雑音発生部が存在し、2つの第1の雑音遮断シールド21aが、各雑音発生部を夫々囲むように配置されている。一方、図9(b)に示すモジュール15の裏面については、雑音発生部は1つのみであるが、表面に形成された第1の雑音遮断シールド21aの位置に対応するように同じ位置にも第2の雑音遮断シールド21bが形成されている。また、第1の雑音遮断シールド21aと第2の雑音遮断シールド21bとの材質及び形状が同一なので、モジュール15の表面全体が第1の電極11aに与えるノイズ成分と、モジュール15の裏面全体が第2の電極11bに与えるノイズ成分とを同等にすることができる。したがって、第1の電極11aから差動増幅器16までの間に発生するノイズ成分をより確実に低減することが可能となる。
なお、このような雑音遮断シールドとしては、例えば薄い金属板を用いることが考えられる。また、雑音発生部のみではなく、モジュール全体を覆い囲むように雑音遮断シールドを形成しても同様の効果を得ることができる。
以上、第1の実施の形態〜第9の実施の形態では本発明の伝送路構造の構成について説明したが、これ以降は各実施の形態に共通する事項について説明する。まず、全ての実施の形態において第2の電極11bから信号を取り出すケーブルとして同軸ケーブルを用いて説明したが、一般的に、同軸ケーブルは装置グランドや大地グランドとの間に形成される容量が大きく、受信した信号が大きく減衰する可能性がある。そのため、同軸ケーブルに代えて、図10に示すような2本の線を交差させた撚り線(Twisted Pair Cable)を用いることも可能である。撚り線に乗るノイズが大きいことが想定される場合にはグランドに対する容量が大きくなるものの、同軸ケーブルのグランドに対する容量よりは小さいことが知られている。また、図11に示すように、図10に示した撚り線を網線で覆い、更に外被したシールド付き撚り線(Shielded Twisted Pair Cable)を用いても同様の効果を得ることは言うまでもない。
その他、図12に示すようなフィーダー線(Feeder Cable)を用いることも可能である。フィーダー線を形成する2本の伝送線路間の幅は一定で且つ十分な大きさの幅を有するので、配線間容量が小さくて平衡度もよく、その伝送線路間の寄生容量を一定に保つことが可能となる。また、対地容量の平衡度を保持するために、図13に示すように、フィーダー線をシールドしたシールド付きフィーダー線(Shielded Feeder Cable)を用いるすることも考えられる。
また、電極間容量と人体と電極との関係からノイズについては以下のことが分かっている。図14は、モジュール15を挟むように第1の電極11aと第2の電極11bとを配置した携帯型受信機と電界伝達媒体30としての人体との位置関係を示す図である。人体と第1の電極11aとの間隔が非常に狭いため、両者の間の容量値C1は比較的に大きいものとなる。一方、第1の電極11aと第2の電極11bとの間の容量値C12は、人体と第1の電極11aとの間隔よりも大きいことから比較的に小さいものとなる。このため、人体が発生するノイズは第1の電極11aに到達し易くなるが、第2の電極11bへ到達するノイズは小さいものとなる。すなわち、第1の電極11a及び第2の電極11bが人体から受けるノイズの大きさが異なるので、差動増幅器を用いて両相から単相に変換した場合であっても各電極に到達したノイズの差分(到達差分ノイズ)は未だ残ることになる。ゆえに、図15に示すように、第2の電極11bの位置を第1の電極11aとモジュール15との間に配置、すなわち、第1の電極11a及び第2の電極11bをモジュール15の同一面側に配置することも考えられる。これにより、人体から第1の電極11a及び第2の電極11bに夫々到達するノイズが略同等となるので、上記到達差分ノイズを低減することが可能となる。但し、電極間距離が狭くなって電極間の容量が増大すると信号量の低下を引き起こす可能性があるので、図16に示すように、電線をメッシュ状に形成したメッシュ電極を用いて電極間容量を減少させることもできる。なお、このようなメッシュの形状は、四角に限らず丸い形状でも六角の形状であってもよい。
最後に、電界通信用の第1の電極11a及び第2の電極11bを携帯端末の中に搭載する場合、携帯端末が通話や通信に用いるアンテナとの共存を考慮する必要がある。例えば、非接触ICカードに用いられる技術としてのFELICA用のアンテナ等を第1の電極11a及び第2の電極11bとして共用的に用いることも可能である。共用が困難であるために電界通信専用の電極を携帯端末に具備させる場合、板状やメッシュ状の電極では上記アンテナから放出される電磁波をシールドしてしまうことから、図17に示すように電磁波を通過可能な線状電極を用いることも可能である。
第1の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第3の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第4の実施の形態に係る電話通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第5の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を斜視方向から示す図である。 第6の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第7の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第8の実施の形態に係る電話通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 第9の実施の形態に係る電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 同軸ケーブルに代えて信号伝送路として利用可能な一例としての撚り線を示す図である。 同軸ケーブルに代えて信号伝送路として利用可能な一例としてのシールド付き撚り線を示す図である。 同軸ケーブルに代えて信号伝送路として利用可能な一例としてのフィーダー線を示す図である。 同軸ケーブルに代えて信号伝送路として利用可能な一例としてのシールド付きフィーダー線を示す図である。 携帯型受信機と人体との位置関係を示す図である。 図14に示す携帯型受信機と電極の配置が異なる携帯型受信機と人体との位置関係を示す図である。 一例としての電極の構造を示す図である。 一例としての電極の構造を示す図である。 携帯電話に用いる電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。 携帯電話以外に用いる電界通信装置の伝送路構造の構成を示す図である。
符号の説明
11a…第1の電極
11b…第2の電極
13…フィルタ
13a…第1のフィルタ
13b…第2のフィルタ
14…増幅器
15…モジュール
16…差動増幅器
16…送信用差動増幅器
16a…第1の差動増幅器
16b…第2の差動増幅器
17…信号伝送路
18…同軸ケーブル
19a…第1のスイッチ
19b…第2のスイッチ
21a…第1の雑音遮断シールド
21b…第2の雑音遮断シールド
30…電界伝達媒体
50…装置グランド
70…大地グランド
100…受信部
200…送信部

Claims (7)

  1. 電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置における伝送路構造であって、
    前記電界伝達媒体の接触に用いる電界通信用の第1の電極と、
    前記第1の電極と同一容積かつ同一形状を有する電界通信用の第2の電極と、
    一方の接続端を前記第1の電極に接続した第1の伝送路と、
    前記第1の伝送路と同一材質かつ同一長であって、一方の接続端を前記第2の電極に接続した第2の伝送路と、
    第1の入力端を前記第1の伝送路の他方の接続端に接続すると共に、第2の入力端を前記第2の伝送路の他方の接続端に接続し、当該第1の入力端及び当該第2の入力端から夫々入力した各信号の差分を増幅して出力する受信用差動増幅器と、
    前記受信用差動増幅器の第1の入力端の直前に挿入された第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタと同一材質であって、前記受信用差動増幅器の第2の入力端の直前に挿入された第2のフィルタと、を有し、
    前記受信用差動増幅器は、第1の受信用差動増幅器及び第2の受信用差動増幅器の2つであって、
    前記第1の電極及び前記第2の電極を、携帯端末の内部基板を挟んで対称となる位置に配置し、
    前記第1のフィルタ及び前記第1の受信用差動増幅器を、前記内部基板の表面の所定領域に形成すると共に、前記第2のフィルタ及び前記第2の受信用差動増幅器を、当該所定領域に対応する前記内部基板の裏面の同一位置に形成したことを特徴とする伝送路構造。
  2. 前記第1の伝送路の他方の接続端と前記受信用差動増幅器の第1の入力端との間に挿入され、当該第1の入力端に入力される信号の直流成分を除去する第1のコンデンサと、
    前記第1の伝送路の他方の接続端と前記電界通信装置の装置グランドとの間に接続され、前記第1の電極及び前記第1の伝送路と等価的に作用する第1のカップリングコンデンサと、
    前記第1のコンデンサと同一材質であって、前記第2の伝送路の他方の接続端と前記受信用差動増幅器の第2の入力端との間に挿入され、当該第2の入力端に入力される信号の直流成分を除去する第2のコンデンサと、
    前記第1のカップリングコンデンサと同一容量であって、前記第2の伝送路の他方の接続端と前記装置グランドとの間に接続され、前記第2の電極及び前記第2の伝送路と等価的に作用する第2のカップリングコンデンサと、を更に有し、
    前記第1の電極と前記第1のカップリングコンデンサが接続している前記装置グランドとの間のインピーダンスと、前記第2の電極と前記第2のカップリングコンデンサが接続している前記装置グランドとの間のインピーダンスとが同等であることを特徴とする請求項1に記載した伝送路構造。
  3. 送信用の信号を第1の出力端及び第2の出力端に差動出力する送信用差動増幅器と、
    前記第1の伝送路における他方の接続端の接続先を前記送信用差動増幅器の第1の出力端又は前記受信用差動増幅器の第1の入力端に切り替える第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチと同一材質であって、前記第2の伝送路における他方の接続端の接続先を前記送信用差動増幅器の第2の出力端又は前記受信用差動増幅器の第2の入力端に切り替える第2のスイッチと、
    を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送路構造。
  4. 前記内部基板の表面の所定領域に形成された第1の雑音遮断シールドと、
    前記第1の雑音遮断シールドと同一材質かつ同一形状であって、当該所定領域に対応する前記内部基板の裏面の同一位置に形成された第2の雑音遮断シールドと、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の伝送路構造。
  5. 前記第1の電極及び前記第2の電極は、
    前記携帯端末のアンテナから放出される電磁波を通過可能な線状電極であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の伝送路構造。
  6. 前記第1の電極及び前記第2の電極は、携帯端末の内部基板の同一面側に配置されるものであって、
    電線をメッシュ状に形成してなるメッシュ状電極であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の伝送路構造。
  7. 前記第1の伝送路及び前記第2の伝送路は、
    同軸ケーブル、撚り線、シールド付き撚り線、フィーダー線、シールド付フィーダー線のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の伝送路構造。
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