JP4866634B2 - 含フッ素3,5−オキソ−1,6−ヘプタジエン誘導体の製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、このモノマーの製造には、爆発性のOF結合を有するCF2(OF)2を用いるため、安全性に問題があった。さらに、CF2(OF)2とアルケンとの反応において、極度の低温を必要とし(−50℃〜−90℃)、かつ選択性がかなり低く低収率であるため、製造適性に乏しかった。また、特許文献1記載の製造方法では、酸素原子に挟まれた部分が−CF2−である化合物しか合成できず、合成できる含フッ素モノマーの種類が制限されるという問題点もあった。
(1)下記の<工程1>、<工程2>及び<工程3−1>を経由することを特徴とする下記一般式(IV)で表される化合物の製造方法。
<工程1>下記一般式(I)で表される化合物をフッ素化して下記一般式(II)で表される化合物を得る工程。
<工程2>下記一般式(II)で表される化合物の熱分解又は/及び加水分解により、下記の一般式(III−A)又は一般式(III−B)で表される化合物を得る工程。
<工程3−1>下記の一般式(III−A)又は一般式(III−B)で表される化合物の熱分解により下記一般式(IV)で表される化合物を得る工程。
(2)下記の<工程1>及び<工程3−2>を経由することを特徴とする下記一般式(IV)で表される化合物の製造方法。
<工程1>下記一般式(I)で表される化合物をフッ素化して下記一般式(II)で表される化合物を得る工程。
<工程3−2>下記の一般式(II)で表される化合物の熱分解により下記一般式(IV)で表される化合物を得る工程。
(3)下記一般式(VI−1)又は(VI−2)の少なくとも一方で表される繰返し単位を含むポリマーの製造方法であって、該ポリマーの重量平均分子量が1000〜100000であり、前記(1)又は(2)に記載の製造方法で製造された前記一般式(IV)で表される化合物の少なくとも1種を重合させることを特徴とする下記一般式(VI−1)又は(VI−2)の少なくとも一方で表される繰返し単位を含むポリマーの製造方法。
本発明の製造方法で製造された含フッ素3,5−オキソ−1,6−ヘプタジエン誘導体はゲル化することなく環化重合させることができ、この化合物を原料として得られるポリマーは透明性、溶剤溶解性、化学安定性、熱安定性に優れる。
ここで、一般式(IVa)で表される化合物は、以下の化合物である。
まず、前記一般式(I)、(II)、(III−A)、(III−B)、(IV)又は(IVa)のいずれかで表される化合物についてそれぞれ詳細に述べる。
ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキル基(直鎖または分岐の置換もしくは無置換のアルキル基で、好ましくは炭素数1〜30のアルキル基であり、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2−エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜30の置換または無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチルが挙げられ、多シクロアルキル基、例えば、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基で、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)やトリシクロアルキル基等の多環構造の基が挙げられる。好ましくは単環のシクロアルキル基、ビシクロアルキル基であり、単環のシクロアルキル基が特に好ましい。)、
Yはアルコキシカルボニル基又は−CH2OCOR3を表す。Yにおけるアルコキシカルボニル基の例としては、前記のR1及びR2で挙げたアルコキシカルボニル基が挙げられ、好ましい範囲も同様である。−CH2OCOR3中、R3はアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。R3におけるアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基の例としては、それぞれ、前記のR1及びR2で挙げたアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基が挙げられ、好ましい範囲も同様である。
YFは含フッ素アルコキシカルボニル基又は−CF2OCOR3Fを表す。YFにおける含フッ素アルコキシカルボニル基の例としては、前記のR1及びR2で挙げた含フッ素アルコキシカルボニル基が挙げられ、好ましい範囲も同様である。YFにおける−CF2OCOR3F中、R3Fは含フッ素アルキル基又は含フッ素シクロアルキル基を表す。R3Fにおける含フッ素アルキル基又は含フッ素シクロアルキル基は、前記のR1及びR2で挙げた含フッ素アルキル基又は含フッ素シクロアルキル基が挙げられ、好ましい範囲も同様である。なお、<工程1>の前後で、一般式(I)中のX1、Y、R1及びR2が変化しない場合、X1F、YF、R1F及びR2Fは一般式(I)中のX1、Y、R1及びR2と同義である。
一般式(III−B)中、X1F、R1F及びR2Fは一般式(II)中のX1F、R1F及びR2Fと同義であり、好ましい範囲も同様である。Mは金属化合物を表す。金属化合物には、金属原子及び錯体が含まれる。これら金属化合物に含まれる金属の例としては、アルカリ金属(Li、Na、K、Rb、Cs及びFr)、アルカリ土類金属(Be、Mg、Ca、Sr、Ba及びRa)、Cu、Ag、Au、Al、Ti等が挙げられる。金属原子の価数が二価以上の場合、金属原子が他の配位子を有して錯体化していることが好ましい。例えば、Mgの場合、Mg中心に一般式(III−B)のカルボキシル基がキレート状に配位しているか、MgBrのように他の原子を有していることが好ましい。
一般式(IV)及び(IVa)中、R1F及びR2Fは一般式(II)中のR1F及びR2Fと同義であり、好ましい範囲も同様である。
前記一般式(I)で表される化合物は、下記一般式(V)で表される化合物を以下の(方法1−1)、及び必要により(方法1−2)で処理することによって合成することが可能である。
(方法1−2)一般式(V)で表される化合物(例えば、乳酸エステル等)をアセタール化し、その後、還元、エステル化を経由する方法。
前記(方法1−1)により、前記一般式(V)で表される化合物から前記一般式(I)で表される化合物を得ることができる。また、前記(方法1−2)により、前記一般式(I)におけるYがアルコキシカルボニル基である化合物から前記一般式(I)におけるYが−CH2OCOR(Rはアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す)である化合物を得ることができる。
(方法2−1)基質を含む系にフッ素化剤を添加していく方法。
(方法2−2)溶媒に、基質を含む系とフッ素化剤を同時に添加して反応させる方法。
これらのうち、(方法2−2)が収率や効率の点から最も好ましい。フッ素化剤の使用量は、基質の反応点に対し、1.0〜5.0モル当量であることが好ましく、1.0〜2.0モル当量であることが最も好ましい。フッ素化の反応温度は、−50〜100℃で行うことが好ましく、−10℃〜50℃で行うのが最も好ましい。
一般式(III−A)及び一般式(III−B)で表される化合物は、<工程2>(一般式(II)で表される化合物を熱分解又は/及び加水分解する方法)を経て合成することができる。まず、一般式(II)で表される化合物の熱分解による一般式(III−A)で表される化合物の合成法について述べる。
一般式(II)又は一般式(III−A)で表される化合物の熱分解は、気相反応又は液相反応で行うことが好ましく、特に気相反応で熱分解を行うことが好ましい。反応は、不活性ガスの存在下で行うことが好ましい。不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、アルゴン等が挙げられる。不活性ガスは、一般式(II)又は一般式(III−A)で表される化合物に対して0.01〜50体積当量用いることが好ましい。気相反応は、管型反応器を用いて、連続的に行うことが好ましい。反応温度は、一般式(II)又は一般式(III−A)で表される化合物の構造により左右されるため、一概に決定できないが、150〜500℃が好ましく、200〜450℃が最も好ましい。管型反応器を用いる場合、滞留時間は、空塔基準で0.1秒〜10分が好ましい。反応圧力は、特に制限がないが、0.01〜1.0MPaの範囲内で行うことが好ましい。また、管型反応器での熱分解は、反応管中にガラスや金属塩等を充填させて行うのが、反応促進の観点から好ましい。金属塩としては、特に、炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム等)、金属ハロゲン化物(例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等)が挙げられ、特に、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが最も好ましい。これら充填剤の粒径は、10〜1000μmが好ましく、100〜500μmが最も好ましい。充填剤は、あらかじめ反応温度付近で、不活性ガスを流すなどして脱水処理を行っておくことが反応の選択性を向上させる点から好ましい。熱分解して生成した一般式(IV)又は(IVa)で表される化合物は、反応器の出口付近で冷却することによって回収することができる。
一般式(III−B)で表される化合物の熱分解は、一般式(III−B)で表される化合物の固体を加熱することによって達成することができる。この際、加熱は攪拌しながら行うことが好ましい。反応温度は、反応温度は、一般式(III−B)で表される化合物の構造により左右されるため、一概に決定できないが、150〜500℃が好ましく、200〜450℃が最も好ましい。反応は、不活性ガス存在下で行うことが好ましい。不活性ガスとしては、前記の不活性ガスを挙げることができる。反応時間は、反応条件により左右されるが、概ね0.1〜10時間である。反応器は、生成した一般式(IV)又は(IVa)で表される化合物を連続的に回収できるように、反応器の出口付近に冷却装置を有するものが好ましい。
本発明のポリマーは、前記の製法により得られた一般式(IV)で表される化合物の少なくとも1種を重合させて得られる、前記一般式(VI−1)又は(VI−2)の少なくとも一方で表される繰返し単位を含むポリマーである。当該ポリマーは、前記一般式(IV)で表される化合物の単独重合体であってもよく、前記一般式(IV)で表される化合物の少なくとも1種を含む共重合体であってもよい。当該ポリマーの分子量は、重量平均分子量で1000〜100000であることが好ましく、5000〜50000であることがより好ましい。なお、分子量については、サイズ排除クロマトグラフィー(GPC)(装置:東ソー社製SEC HLC−8020(商品名)、分子量換算用標準試料 ポリメタクリル酸メチル)により測定することができる。
本発明における重合反応は、特に限定されないが、ラジカル重合で行うことが特に好ましい。ラジカル重合には、光を照射して行う方法及び重合開始剤を用いる方法等があるが、重合開始剤を用いて行うのが好ましい。重合開始剤は、一般的なラジカル重合用のラジカル開始剤を用いることができ、例えば有機過酸化物(例えば、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、過酸化tert−ブチル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、(C3F7COO−)2、(C4F9COO−)2、(C6F5COO−)2、(C6F13COO−)2、((CF3)3CO−)2等)、無機過酸化物(例えば、K2S2O8、Na2S2O8、(NH4)2S2O8等)アゾ化合物(例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸−2−ペルフルオロオクチルエチル)等)、金属−過酸化物系(例えば、鉄(II)イオン−過酸化水素等)が好ましい。
実施例1
例示化合物(IV−2)の調製
ジムロート冷却管及びディーンスターク管を装着した反応器に、パラトルエンスルホン酸一水和物21.5g(0.113mol)、ピリジン9.1mL(0.113mol)、ヘキサン400mLを加え、外温140℃で1時間加熱した。その際、水が約2.0mL除去できた。混合液を放冷後、乳酸エチル490g(4.15mol)、1,1−ジエトキシエタン133.5g(1.13mol)を加え、外温100℃で10時間加熱した。その際、反応系にヘキサンを添加しながら、揮発した反応溶液を抜き出した。この操作で、計3.0Lのヘキサンを用いた。反応終了後、炭酸水素ナトリウム9.5g(0.113mol)加えた。その後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mLを加え、有機層を洗浄した。さらに、水200mLで8回洗浄した。得られた有機層を濃縮後、減圧蒸留することにより、例示化合物(I−2)が114.8g(0.438mol、収率39%)で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ1.24−1.44(m,15H)、4.14−4.25(m,4H)、4.31−4.40(m,1H)、4.14−4.25、4.51−4.59(m,1H)、4.81−4.94(m,1H)
沸点 94℃/3mmHg
テトラヒドロフラン20mLに、窒素雰囲気下、LiAlH4(1.08g、28.5mmol)を加えた。その後、内温を0〜10℃に保ちながら、例示化合物(I−2)(5.0g、19.0mmol)とテトラヒドロフラン10mLの混合溶液を滴下した。滴下終了後、内温を20〜30℃にし、1時間攪拌をした。その後、水3.3mL(183mmol)を滴下し、その後、硫酸ナトリウムを1.25g(8.8mmol)加えた。攪拌を10分した後、メタノールを20mL加え、さらに攪拌を10分行った。得られた反応溶液を、セライトを用いてろ過し、ろ液を濃縮することで、化合物Aの未精製物が3.86g得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ1.08−1.21(m,6H)、1.36−1.41(m,3H)、3.41−3.61(m,4H)、3.78−3.92(m,2H)、4.66−4.73、4.83−4.90、4.93−4.99(m,1H)
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ1.18−1.31(m,9H)、3.90−4.09(m,2H)、4.14−4.49(m,4H)、4.78−4.90(m,1H)
19F NMR(282.4MHz、CDCl3):δ−131.85(m,2F)、−129.75(s,2F)、−86.64(m,2F)、−86.11(m,2F)、−82.17、−82.09(s(二本),3F)、−81.40(s,3F)、−80.33(m,2F)、−79.79(m,2F)
FC−72(商品名、スリーエム社製)175mLを反応器に入れた。反応容器の出口には、NaFペレット充填層、および−40℃に保持した冷却器を直列に設置し、冷却器で凝集した液体は返送ラインを通して反応器に戻せるようにした。20mL/minの速度でヘリウムガスを30分吹き込んだ後、窒素ガスで20%に希釈したフッ素ガス(以下、単にフッ素ガスと呼ぶ)を30mL/minの速度で1時間吹き込んだ。次に、フッ素ガスの流速を150ml/minにし、例示化合物(I−6)(5.0mmol、4.01g)をFC−72に溶解させた溶液25mLを流速15.0ml/hで導入した。その後、ヘキサフルオロベンゼン(1.50g、9.67mmol)をFC−72に溶解させた溶液10mLを速度10mL/hで注入した。反応後、GLC測定で、例示化合物(II−6)のピークが観測された。フッ素ガスを止め、ヘリウムガスを20mL/minの速度で1時間吹き込んだあと、溶媒を濃縮し、蒸留することによって例示化合物(II−6)が3.64g(3.34mmol、収率66%)で得られた。
19F NMR(282.4MHz、CDCl3):δ−145.5(brs,2F)、−131.40(s,2F)、−129.85(s,4F)、−87.20〜−85.91(m,3F)、−84.87(s,2F)、−83.72,−83.46(s(二本),2F)、−81.86〜−80.78(m,15F)、−80.43〜−80.11、−79.89〜−79.42(m,8F)
沸点 115℃/10mmHg
例示化合物(II−6)3.64g(3.34mmol)を脱水MeOH10mLにゆっくり加えていった。発生するフッ化水素は窒素を反応液にバブリングすることによって、反応系から排出し、アルカリ水溶液トラップにて捕集した。攪拌を1時時間した後、反応液を濃縮し、減圧蒸留することで、化合物Bが1.02g(2.26mmol、収率68%)で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ3.97、3.98(s(2本),6H)
19F NMR(282.4MHz、CDCl3):δ−132.25〜−132.10、−131.50〜−131.35、−130.57〜−130.51、−129.38〜−129.23(m(4本),2F)、−96.11〜−96.00、−91.36〜−91.26、−89.31〜−89.21(t(3本)、1F)、−82.50〜−82.44、−84.42〜−84.32(m(2本),3F)、−82.50〜−82.44、−82.33〜−82.30、−82.02〜−81.98(m(3本),6F)
沸点 93℃/30mmHg
例示化合物(III−B−2)1.10g(2.21mmol)を反応器に入れた。スターラーで攪拌し、50mmHgに減圧した。その後、240℃で1時間反応させた。反応生成物はドライアイスメタノールトラップにて捕集した。この反応生成物を蒸留することにより、例示化合物(IV−2)が0.40g(1.36mmol、収率62%)得られた。
例示化合物(IV−2)の調製(実施例1とは別法)
(2−1)例示化合物(III−B−2)の調製
例示化合物(II−6)3.04g(2.78mmol)にフッ化カリウム(スプレードライ品)0.20g(3.4mmol)を加え、100℃で5時間加熱した。放冷後、反応器に蒸留装置を取り付け蒸留することで、例示化合物(III−A−5)が0.54g(1.26mmol、収率45%)で得られた。
次に、例示化合物(III−A−5)0.54g(1.26mmol)をメタノール10mLに溶解させた。これに、フェノールフタレイン溶液を1滴加え、20%水酸化カリウム水溶液をゆっくり加えたところ、0.80mL加えたところでフェノールフタレイン溶液が薄い赤色に変化した。反応液を濃縮し、得られた固体を24時間真空乾燥したところ、例示化合物(III−B−2)が0.50g(1.04mmol、収率83%)で得られた。
例示化合物(III−B−2)0.50g(1.04mmol)を反応器に入れた。スターラーで攪拌し、50mmHgに減圧した。その後、240℃で1時間反応させた。反応生成物はドライアイスメタノールトラップにて捕集した。この反応生成物を蒸留することにより、例示化合物(IV−2)が0.13g(0.44mmol、収率42%)得られた。
重合体の調製
例示化合物(IV−2)0.35g(1.20mmol)にペルフルオロプロピオニルパーオキシド溶液(0.012mmol)を添加し、液体窒素で−196℃に冷却し、減圧後室温に戻し窒素を加えた。この操作を合計3回行った。その後、反応温度を50℃にし、36時間加熱を行い、重合体0.20gを得た。この重合体は、GPC測定により、Mw18500であることが分かった。
Claims (3)
- 下記の<工程1>、<工程2>及び<工程3−1>を経由することを特徴とする下記一般式(IV)で表される化合物の製造方法。
<工程1>下記一般式(I)で表される化合物をフッ素化して下記一般式(II)で表される化合物を得る工程。
<工程2>下記一般式(II)で表される化合物の熱分解又は/及び加水分解により、下記の一般式(III−A)又は一般式(III−B)で表される化合物を得る工程。
<工程3−1>下記の一般式(III−A)又は一般式(III−B)で表される化合物の熱分解により下記一般式(IV)で表される化合物を得る工程。
- 下記の<工程1>及び<工程3−2>を経由することを特徴とする下記一般式(IV)で表される化合物の製造方法。
<工程1>下記一般式(I)で表される化合物をフッ素化して下記一般式(II)で表される化合物を得る工程。
<工程3−2>下記の一般式(II)で表される化合物の熱分解により下記一般式(IV)で表される化合物を得る工程。
- 下記一般式(VI−1)又は(VI−2)の少なくとも一方で表される繰返し単位を含むポリマーの製造方法であって、該ポリマーの重量平均分子量が1000〜100000であり、請求項1又は2に記載の製造方法で製造された前記一般式(IV)で表される化合物の少なくとも1種を重合させることを特徴とする下記一般式(VI−1)又は(VI−2)の少なくとも一方で表される繰返し単位を含むポリマーの製造方法。
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