JP4866274B2 - 油圧装置 - Google Patents
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Description
ヨーブレーキには、複数のブレーキキャリパを作動する油圧装置を備え、各ブレーキキャリパは油圧装置から供給される作動油によって作動され、ヨーディスクの周縁の一部を上下から挟むことで制動力を発生させてナセルのヨー運動を制動する。
この油圧装置は、作動油を貯蔵する油タンクと、油タンクの作動油を吸入吐出して各ブレーキキャリパに供給する油圧ポンプと、油圧ポンプとブレーキキャリパとの間を接続する流路に分岐接続したアキュムレータと、このアキュムレータの分岐接続箇所よりブレーキキャリパ側の流路に配設した2位置3ポート電磁弁と、この2位置3ポート電磁弁とアキュムレータの分岐接続箇所との間に分岐接続する2位置2ポート電磁弁と、この2位置2ポート電磁弁の下流に直列に接続する第2のリリーフ弁と、2位置3ポート電磁弁の通電によりブレーキキャリパと連通する第1のリリーフ弁とを備えている。
そして、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時には、両電磁弁がともに非通電になって、アキュムレータから2位置3ポート電磁弁を介してブレーキキャリパに供給される作動油の圧力が、2位置2ポート電磁弁を介して第2のリリーフ弁で最大圧力の約50%に低減して設定され、この圧力に応じたヨーブレーキの制動力をブレーキキャリパが発生する。
作動油を貯蔵する油タンクと、油タンクに貯蔵した作動油を吸入して吐出する油圧ポンプと、供給される作動油の圧力に応じたヨーブレーキの制動力を発生するブレーキキャリパと、油圧ポンプから吐出する作動油をブレーキキャリパに供給するよう油圧ポンプとブレーキキャリパとの間を接続する流路と、この流路に分岐接続して油圧ポンプから吐出する作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータと、アキュムレータの分岐接続箇所よりブレーキキャリパ側の流路に配設し、油圧ポンプの停止時にアキュムレータから導入する作動油を減圧してブレーキキャリパに供給する減圧器とを備え、減圧器はアキュムレータからの作動油の圧力が作用する小受圧面を有する小ピストンと小ピストンの小受圧面より大きい面積の大受圧面を有する大ピストンとを一体的に移動自在に設け、小受圧面と大受圧面との面積比に基いて小ピストンの小受圧面に作用するアキュムレータからの作動油の圧力を減圧して大ピストンの大受圧面から減圧圧力としてブレーキキャリパに出力することを特徴とする油圧装置がそれである。
図1は本発明の一実施形態の油圧装置を適用する水平軸風車を示し、1は地面に立設した略円柱形状のタワーである。2はタワー1の頂部に取り付けたナセルで、一端側より水平方向に回転軸3を突出し、回転軸3にはロータ4を取り付けている。ロータ4は回転軸3の先端に取り付けたハブ5と、ハブ5に取り付けた3枚のブレード6とから構成している。ブレード6は断面形状を翼型に形成し、平常時には翼の前縁が風上側に向けて配置されている。
8は作動油を貯蔵する油タンクである。9は電動機10により回転駆動される油圧ポンプで、回転駆動により油タンク8に貯蔵した作動油を吸入して吐出する。11は油圧ポンプ9から吐出する作動油をブレーキキャリパC1〜C6に供給するための流路で、油圧ポンプ9とブレーキキャリパC1〜C6との間を接続する。12は油圧ポンプ9から吐出する作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータで、流路11に分岐接続する。13は所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時である油圧ポンプ9の停止時に、アキュムレータ12から導入する作動油を減圧してブレーキキャリパC1〜C6に供給する減圧器で、流路11におけるアキュムレータ12の分岐接続箇所よりブレーキキャリパC1〜C6側に配設する。
所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時には、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と電磁開閉弁26と第2の2位置3ポート弁29と第2の2位置2ポート弁30との全てが非通電で、アキュムレータ12からの作動油が、2位置2ポート電磁弁20で油圧ポンプ9側への流れを阻止されると共に、電磁開閉弁26で中間室18側への流れを阻止され、第1流路11Aより2位置3ポート弁21を介して減圧器13の小室16に導入される。減圧器13は第1状態となり、小受圧面14Aに作用するアキュムレータ12からの作動油の圧力に基く作用力で小ピストン14が図3の右方向に移動して大ピストン15と当接して押圧し、小受圧面14Aと大受圧面15Aとの1:2の面積比に基き、アキュムレータ12から小受圧面14Aに作用する圧力の約半分に相当する減圧圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力に応じたヨーブレーキの中間制動力を発生させる。
一実施形態の減圧弁28に替えて、二次側圧力を高圧と低圧の二通りに減圧制御できる二圧制御減圧弁34を用いると共に、一実施形態の最高圧力作用流路25、電磁開閉弁26を削除する。二圧制御減圧弁34はパイロット流路に電磁操作の逆止め弁34Aとパイロットリリーフ弁34Bとを直列に配設し、逆止め弁34Aの非通電により二次側圧力を高圧に減圧すると共に、逆止め弁34Aの通電により二次側圧力をパイロットリリーフ弁34Bの設定圧力に基いて低圧に減圧する。そして、減圧器13の対向面15Bには、減圧器13の第1状態で小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基き大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力より高圧となる二圧制御減圧弁34の高圧に減圧する二次側圧力と、減圧圧力より低圧となる二圧制御減圧弁34の低圧に減圧する二次側圧力とを電磁操作の逆止め弁34Aの通電・非通電により切換自在に作用して設ける。
減圧器13Aは、大ピストン15と小ピストン14と第2小ピストン35とを順次直列にロッドで一体に連結して移動自在に設け、第2小ピストン35には小ピストン14と連結する対向側に第2小受圧面35Aを備え、第2小受圧面35Aは作動油の圧力が作用する面積を小受圧面14Aよりさらに小さく形成する。減圧器13Aには、第2小受圧面35Aが面する第2小室36を第2小ピストン35の軸方向一方側に区画形成し、第2小室36には第1流路11Aを接続する。
9:油圧ポンプ
11:流路
12:アキュムレータ
13、13A:減圧器
14:小ピストン
14A:小受圧面
15:大ピストン
15A:大受圧面
15B:対向面
35:第2小ピストン
35A:第2小受圧面
C1〜C6:ブレーキキャリパ
Claims (4)
- 作動油を貯蔵する油タンクと、油タンクに貯蔵した作動油を吸入して吐出する油圧ポンプと、供給される作動油の圧力に応じたヨーブレーキの制動力を発生するブレーキキャリパと、油圧ポンプから吐出する作動油をブレーキキャリパに供給するよう油圧ポンプとブレーキキャリパとの間を接続する流路と、この流路に分岐接続して油圧ポンプから吐出する作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータと、アキュムレータの分岐接続箇所よりブレーキキャリパ側の流路に配設し、油圧ポンプの停止時にアキュムレータから導入する作動油を減圧してブレーキキャリパに供給する減圧器とを備え、減圧器はアキュムレータからの作動油の圧力が作用する小受圧面を有する小ピストンと小ピストンの小受圧面より大きい面積の大受圧面を有する大ピストンとを一体的に移動自在に設け、小受圧面と大受圧面との面積比に基いて小ピストンの小受圧面に作用するアキュムレータからの作動油の圧力を減圧して大ピストンの大受圧面から減圧圧力としてブレーキキャリパに出力することを特徴とする油圧装置。
- 前記減圧器は、前記大ピストンに前記大受圧面と対向して前記小ピストンの小受圧面より大きい面積の対向面を備え、この対向面に、前記減圧圧力より高圧の作動油の圧力と、前記減圧圧力より低圧の作動油の圧力とを切換自在に作用して設け、前記大受圧面から前記ブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、前記減圧圧力に替えて、前記減圧圧力より高圧の圧力と、前記減圧圧力より低圧の圧力とに切換自在にすることを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
- 前記減圧器は、作動油の圧力が作用する面積を前記小受圧面よりさらに小さい第2小受圧面を備える第2小ピストンを前記小ピストンと前記大ピストンと一体的に移動自在に設け、前記大ピストンに前記大受圧面と対向して前記小受圧面より面積の大きい対向面を備え、前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記小受圧面に作用する第1状態と、前記油圧ポンプ又は前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記対向面に作用する第2状態と、前記油圧ポンプ又は前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記第2小受圧面に作用する第3状態とに切換自在に設け、前記大受圧面から前記ブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、前記第1状態で前記減圧圧力にし、前記第2状態で前記減圧圧力より高圧の圧力にし、前記第3状態で前記減圧圧力より低圧の圧力としたことを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
- 前記対向面の面積を前記大受圧面の面積と略同一にしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の油圧装置。
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