JP2008232155A - 油圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時において、アキュムレータからブレーキキャリパに供給する作動油を低圧側に排出することなく、アキュムレータからの作動油の圧力を減少して設定し、小容量のアキュムレータで適切なヨーブレーキの制動力を発生し得る油圧装置を提供する。
【解決手段】 油圧ポンプ9の停止時にアキュムレータ12から導入する作動油を減圧してブレーキキャリパC1〜C6に供給する減圧器13を備え、減圧器13はアキュムレータ12からの作動油の圧力が作用する小受圧面14Aを有する小ピストン14と小受圧面14Aより大きい面積の大受圧面15Aを有する大ピストン15とを一体的に移動自在に設け、小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いて小受圧面14Aに作用するアキュムレータ12からの作動油の圧力を減圧して大受圧面15Aから減圧圧力としてブレーキキャリパC1〜C6に出力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水平軸風車に用い、停電時に適切なヨーブレーキの制動力を発生させる油圧装置に関する。
水平軸風車に設けられるヨーブレーキは、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電が発生した場合に、タワーの頂部に取り付けたナセルの風下側への回動を許容する一方、ナセルの風下側でのヨー運動(略水平面内における回動運動)を安定させる特定の制動力を発生させるものである。
ヨーブレーキには、複数のブレーキキャリパを作動する油圧装置を備え、各ブレーキキャリパは油圧装置から供給される作動油によって作動され、ヨーディスクの周縁の一部を上下から挟むことで制動力を発生させてナセルのヨー運動を制動する。
この油圧装置は、作動油を貯蔵する油タンクと、油タンクの作動油を吸入吐出して各ブレーキキャリパに供給する油圧ポンプと、油圧ポンプとブレーキキャリパとの間を接続する流路に分岐接続したアキュムレータと、このアキュムレータの分岐接続箇所よりブレーキキャリパ側の流路に配設した2位置3ポート電磁弁と、この2位置3ポート電磁弁とアキュムレータの分岐接続箇所との間に分岐接続する2位置2ポート電磁弁と、この2位置2ポート電磁弁の下流に直列に接続する第2のリリーフ弁と、2位置3ポート電磁弁の通電によりブレーキキャリパと連通する第1のリリーフ弁とを備えている。
そして、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時には、両電磁弁がともに非通電になって、アキュムレータから2位置3ポート電磁弁を介してブレーキキャリパに供給される作動油の圧力が、2位置2ポート電磁弁を介して第2のリリーフ弁で最大圧力の約50%に低減して設定され、この圧力に応じたヨーブレーキの制動力をブレーキキャリパが発生する。
特開2006−307653号公報(段落番号0021、0022、0028、図3)
ところが、かかる従来の油圧装置では、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時において、アキュムレータからブレーキキャリパに供給される作動油の圧力を、第2のリリーフ弁で最大圧力の約50%に低減して設定しているため、アキュムレータに蓄圧される作動油の大部分を第2のリリーフ弁より低圧側に排出することになり、特に、強風又は停電が数日間続く長期にわたり設定圧力を維持するには、第2のリリーフ弁から排出する作動油量より多量の作動油を蓄えることが可能な非常に大容量のアキュムレータが必要となって現実的でない問題があった。
本発明の課題は、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時において、アキュムレータからブレーキキャリパに供給する作動油を低圧側に排出することなく、アキュムレータからの作動油の圧力を減少して設定し、小容量のアキュムレータで適切なヨーブレーキの制動力を発生し得る油圧装置を提供するものである。
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、
作動油を貯蔵する油タンクと、油タンクに貯蔵した作動油を吸入して吐出する油圧ポンプと、供給される作動油の圧力に応じたヨーブレーキの制動力を発生するブレーキキャリパと、油圧ポンプから吐出する作動油をブレーキキャリパに供給するよう油圧ポンプとブレーキキャリパとの間を接続する流路と、この流路に分岐接続して油圧ポンプから吐出する作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータと、アキュムレータの分岐接続箇所よりブレーキキャリパ側の流路に配設し、油圧ポンプの停止時にアキュムレータから導入する作動油を減圧してブレーキキャリパに供給する減圧器とを備え、減圧器はアキュムレータからの作動油の圧力が作用する小受圧面を有する小ピストンと小ピストンの小受圧面より大きい面積の大受圧面を有する大ピストンとを一体的に移動自在に設け、小受圧面と大受圧面との面積比に基いて小ピストンの小受圧面に作用するアキュムレータからの作動油の圧力を減圧して大ピストンの大受圧面から減圧圧力としてブレーキキャリパに出力することを特徴とする油圧装置がそれである。
この場合、前記減圧器は、前記大ピストンに前記大受圧面と対向して前記小ピストンの小受圧面より大きい面積の対向面を備え、この対向面に、前記減圧圧力より高圧の作動油の圧力と、前記減圧圧力より低圧の作動油の圧力とを切換自在に作用して設け、前記大受圧面から前記ブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、前記減圧圧力に替えて、前記減圧圧力より高圧の圧力と、前記減圧圧力より低圧の圧力とに切換自在にしても良い。また、前記減圧器は、作動油の圧力が作用する面積を前記小受圧面よりさらに小さい第2小受圧面を備える第2小ピストンを前記小ピストンと前記大ピストンと一体的に移動自在に設け、前記大ピストンに前記大受圧面と対向して前記小受圧面より面積の大きい対向面を備え、前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記小受圧面に作用する第1状態と、前記油圧ポンプ又は前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記対向面に作用する第2状態と、前記油圧ポンプ又は前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記第2小受圧面に作用する第3状態とに切換自在に設け、前記大受圧面から前記ブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、前記第1状態で前記減圧圧力にし、前記第2状態で前記減圧圧力より高圧の圧力にし、前記第3状態で前記減圧圧力より低圧の圧力としても良い。さらにまた、前記対向面の面積を前記大受圧面の面積と略同一にしても良い。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時である油圧ポンプの停止時に、アキュムレータから減圧器に作動油を導入し、この導入した作動油の圧力が小ピストンの小受圧面に作用し、減圧器は小受圧面と大受圧面との面積比に基いてアキュムレータからの作動油の圧力を減圧して大ピストンの大受圧面から減圧圧力としてブレーキキャリパに出力する。このため、アキュムレータからの作動油を減圧器に導入して低圧側に排出することなく、アキュムレータからの作動油の圧力を減少して設定できるから、小容量のアキュムレータで適切なヨーブレーキの制動力を発生することができる。また、減圧器の小受圧面と大受圧面との面積比に基いて小ピストンの小受圧面に作用するアキュムレータからの作動油の圧力を減圧して大ピストンの大受圧面から減圧圧力としてブレーキキャリパに出力するため、減圧する圧力を小受圧面と大受圧面との面積比に基いて画一的に精度良く設定することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加え、減圧器の大ピストンに大受圧面と対向して小ピストンの小受圧面より大きい面積の対向面を備え、この対向面に、大ピストンの大受圧面からブレーキキャリパに出力する減圧圧力より高圧の作動油の圧力と低圧の作動油の圧力とを切換自在に作用し、大受圧面からブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、減圧圧力より高圧の圧力と、減圧圧力より低圧の圧力とに切換自在にするため、この切換でヨーブレーキの制動力を、減圧圧力による中間制動力と、減圧圧力より高圧の圧力による最大制動力と、減圧圧力より低圧の圧力による最小制動力とに容易に変更することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加え、減圧器には、作動油の圧力が作用する面積を小受圧面よりさらに小さい第2小受圧面を備える第2小ピストンを小ピストンと大ピストンと一体的に移動自在に設け、大ピストンに大受圧面と対向して小受圧面より面積の大きい対向面を備え、アキュムレータからの作動油の圧力を小受圧面に作用する第1状態と、油圧ポンプ又はアキュムレータからの作動油の圧力を対向面に作用する第2状態と、油圧ポンプ又はアキュムレータからの作動油の圧力を第2小受圧面に作用する第3状態とに切換自在に設け、大受圧面からブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、第1状態で減圧圧力にし、第2状態で減圧圧力より高圧の圧力にし、第3状態で減圧圧力より低圧の圧力とするため、第1状態と第2状態と第3状態との切換で、ヨーブレーキの制動力を、減圧圧力による中間制動力と、減圧圧力より高圧の圧力による最大制動力と、減圧圧力より低圧の圧力による最小制動力とに容易に変更することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態の油圧装置を適用する水平軸風車を示し、1は地面に立設した略円柱形状のタワーである。2はタワー1の頂部に取り付けたナセルで、一端側より水平方向に回転軸3を突出し、回転軸3にはロータ4を取り付けている。ロータ4は回転軸3の先端に取り付けたハブ5と、ハブ5に取り付けた3枚のブレード6とから構成している。ブレード6は断面形状を翼型に形成し、平常時には翼の前縁が風上側に向けて配置されている。
タワー1とナセル2との連結部には、ナセル2の略水平面内における回動運動であるヨー運動を行う図示しないヨー機構及びヨー駆動装置と、ヨー運動を制動するヨーブレーキとを設け、ヨー運動によりロータ4の回転面を風に対して正対可能としている。ナセル2の内部には、図示しない増速機、発電機、制御装置等の各種機器を搭載する。また、ナセル2の外部には、水平軸風車に作用する風速を検出する風速計7を設けている。そして、風速計7で検出した風速が所定値としてのカットアウト風速値を超える場合や、停電が発生した場合には、ヨーブレーキによる特定の制動力が発生するようになっている。
水平軸風車に設けるヨーブレーキは、所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時に、ナセル2の風下側への回動を許容すると共に、ナセル2の風下側でのヨー運動を安定させる特定の制動力を発生するものである。ヨーブレーキは図2に示す6つのブレーキキャリパC1〜C6を作動するための、図3に示す本発明の一実施形態の油圧装置を備えている。各ブレーキキャリパC1〜C6は油圧装置から供給される作動油により作動し、図示しないヨーデスクの周縁の一部を上下から挟むことにより制動力を発生させてナセル2のヨー運動を制動する。
本発明の一実施形態の油圧装置を、図3に基いて説明する。
8は作動油を貯蔵する油タンクである。9は電動機10により回転駆動される油圧ポンプで、回転駆動により油タンク8に貯蔵した作動油を吸入して吐出する。11は油圧ポンプ9から吐出する作動油をブレーキキャリパC1〜C6に供給するための流路で、油圧ポンプ9とブレーキキャリパC1〜C6との間を接続する。12は油圧ポンプ9から吐出する作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータで、流路11に分岐接続する。13は所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時である油圧ポンプ9の停止時に、アキュムレータ12から導入する作動油を減圧してブレーキキャリパC1〜C6に供給する減圧器で、流路11におけるアキュムレータ12の分岐接続箇所よりブレーキキャリパC1〜C6側に配設する。
減圧器13は、小ピストン14と大ピストン15とを当接自在にして一体的に移動自在に設け、小ピストン14にはアキュムレータ12からの作動油の圧力が作用する小受圧面14Aを有すると共に、大ピストン15には小受圧面14Aより約2倍大きい面積の大受圧面15Aを有し、小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いて小ピストン14の小受圧面14Aに作用するアキュムレータ12からの作動油の圧力を減圧して大ピストン15の大受圧面15Aから減圧圧力としてブレーキキャリパC1〜C6に出力する。そして、減圧器13は、小受圧面14Aが面する小室16を小ピストン14の軸方向一方側に区画形成すると共に、大受圧面15Aが面する大室17を大ピストン15の軸方向他方側に区画形成する。また、減圧器13は、大ピストン15に大受圧面15と対向して対向面15Bを備え、対向面15Bは小受圧面14Aより大きく、かつ大受圧面15Aと略同一の面積とし、対向面15Bが面する中間室18を小ピストン14と大ピストン15との間に区画形成している。
油圧ポンプ9とブレーキキャリパC1〜C6との間を接続する流路11は、油圧ポンプ9と減圧器13の小室16との間を接続する第1流路11Aと、減圧器13の大室17とブレーキキャリパC1〜C6との間を接続する第2流路11Bとから構成している。第1流路11Aには、油圧ポンプ9側から順次直列に逆止め弁19と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21とを配設している。逆止め弁19は油圧ポンプ9側から減圧器13側に向けて自由流れとする。2位置2ポート電磁弁20は、通電により流路11Aを開き、非通電により油圧ポンプ9側からアキュムレータ12側への流れを許容してその逆方向への流れを阻止する。2位置3ポート電磁弁21は、通電により減圧器13の小室16をアキュムレータ12と遮断して低圧側としての油タンク8に切換連通し、非通電により減圧器13の小室16を油タンク8と遮断してアキュムレータ12に切換連通する。
22は油圧ポンプ9から吐出する作動油の最高圧力を設定するリリーフ弁で、第1流路11Aの逆止め弁19と2位置2ポート電磁弁20との間に分岐接続している。23はアキュムレータ12に蓄える作動油の圧力を設定する圧力スイッチで、第1流路11Aのアキュムレータ12の分岐接続箇所に分岐接続し、アキュムレータ12に蓄える作動油の圧力が設定値の上限を上回ると油圧ポンプ9を回転駆動する電動機10を非通電にし、アキュムレータ12に蓄える作動油の圧力が設定値の下限を下回ると電動機10を通電する。24は第1流路11Aを流れる作動油の圧力を表示する圧力計で、第1流路11Aのアキュムレータ12の分岐接続箇所と減圧器13との間に分岐接続している。22Aは第1流路11Aを流れる作動油の圧力がリリーフ弁22で設定する最高圧力以上になる異常時に開作動する安全弁で、アキュムレータ12の分岐接続箇所と減圧器13との間に分岐接続し、リリーフ弁22より高い設定圧力に設定して常時は閉じている。24Aは保守点検時にアキュムレータ12の作動油を油タンク8に排出する手動操作の止め弁で、安全弁22Aと並列に配設し、常時は閉じている。
25はリリーフ弁22で最高圧力に設定した作動油の圧力を減圧器13の大ピストン15の対向面15Bに作用する最高圧力作用流路で、第1流路11Aのアキュムレータ12の分岐接続箇所と2位置3ポート電磁弁21との間から分岐して減圧器13の中間室18に接続し、通電により開き非通電により閉じる電磁開閉弁26を配設している。27は減圧器13の大ピストン15の大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力より低圧の作動油の圧力を減圧器13の大ピストン15の対向面15Bに作用する最低圧力作用流路で、第1流路11Aの逆止め弁19と2位置2ポート電磁弁20との間から分岐して減圧器13の中間室18に接続し、第1流路11Aの分岐側から順次直列に減圧弁28と第2の2位置3ポート電磁弁29と第2の2位置2ポート弁30とを配設している。
減圧弁28は、リリーフ弁22で最高圧力に設定した一次側の作動油の圧力を、減圧器13の大ピストン15の大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力より低圧になるよう二次側圧力を設定する。第2の2位置3ポート電磁弁29は、通電により減圧器13の中間室18を油タンク8と遮断して減圧弁28の二次側に切換連通し、非通電により減圧器13の中間室18を減圧弁28の二次側と遮断して油タンク8に切換連通する。第2の2位置2ポート電磁弁30は、通電により中間室18側から第2の2位置3ポート電磁弁29側への流れを阻止してその逆方向への流れを許容し、非通電により最低圧力作用流路27を開く。31は油圧装置を設置した当初に減圧器13の大室17と第2流路11BとブレーキキャリパC1〜C6とに作動油を充填する充填流路で、第1流路11Aのアキュムレータ12の分岐接続箇所と2位置3ポート電磁弁21との間から分岐して第2流路11Bに接続し、常時は閉じている手動操作の止め弁32を配設している。33は減圧器13からブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を検知する圧力センサで、第2流路11Bに分岐接続している。
減圧器13は、対向面15Bに、電磁開閉弁26を通電により開いてリリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力と、第2の2位置3ポート弁29を通電して減圧弁28で減圧器13の大ピストン15の大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力より低圧に設定した二次側圧力とを、電磁開閉弁26、第2の2位置3ポート電磁弁29、第2の2位置2ポート電磁弁30の通電・非通電により切換自在に作用して設ける。そして、大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基く減圧圧力に替えて、リリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力が対向面15Bに作用することで生じる減圧圧力より高圧の圧力と、減圧圧力より低圧に設定した減圧弁28の二次側圧力を対向面15Bに作用することで生じる減圧圧力より低圧の圧力とに切換自在にする。
詳述するに、減圧器13は、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と電磁開閉弁26と第2の2位置3ポート弁29と第2の2位置2ポート弁30とを全て非通電にし、アキュムレータ12からの作動油の圧力を小受圧面14Aに作用する第1状態と、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と電磁開閉弁26と第2の2位置2ポート弁30とを通電して第2の2位置3ポート弁29を非通電にし、リリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力を対向面15Bに作用する第2状態と、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と第2の2位置3ポート弁29とを通電して電磁開閉弁26と第2の2位置2ポート弁30とを非通電にし、リリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力を減圧弁28で減圧した二次側圧力を対向面15Bに作用する第3状態とを有する。そして、減圧器13の大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、第1状態で小受圧面14Aと大受圧面15Aとの1:2の面積比に基きアキュムレータ12から小受圧面14Aに作用する圧力の約半分に相当する減圧圧力とし、第2状態で対向面15Bに作用するリリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12の圧力に相当する減圧圧力より高圧の圧力とし、第3状態で対向面15Bに作用する減圧弁28で減圧した二次側圧力に相当する減圧圧力より低圧の圧力とする。
次に、かかる構成の作動を説明する。
所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時には、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と電磁開閉弁26と第2の2位置3ポート弁29と第2の2位置2ポート弁30との全てが非通電で、アキュムレータ12からの作動油が、2位置2ポート電磁弁20で油圧ポンプ9側への流れを阻止されると共に、電磁開閉弁26で中間室18側への流れを阻止され、第1流路11Aより2位置3ポート弁21を介して減圧器13の小室16に導入される。減圧器13は第1状態となり、小受圧面14Aに作用するアキュムレータ12からの作動油の圧力に基く作用力で小ピストン14が図3の右方向に移動して大ピストン15と当接して押圧し、小受圧面14Aと大受圧面15Aとの1:2の面積比に基き、アキュムレータ12から小受圧面14Aに作用する圧力の約半分に相当する減圧圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力に応じたヨーブレーキの中間制動力を発生させる。
次に、ロータ5が風に正対し発電を行っている状態では、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と電磁開閉弁26と第2の2位置2ポート弁30とを通電して第2の2位置3ポート弁29を非通電にし、リリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油が、2位置3ポート電磁弁21で小室16への流れを阻止され、第1流路11Aより最高圧力作用流路25を流れて電磁開閉弁26を介して中間室18に導入され、第2の2位置2ポート弁30で油タンク8側への流出を阻止される。減圧器13は第2状態となり、対向面15Bに作用するリリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力に基く作用力で大ピストン15を押圧し、対向面15Bと大受圧面15Aとが略同一の面積であることに基き、リリーフ弁22で最高圧力に設定した圧力に相当する減圧圧力より高圧の圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力より高圧の圧力に応じたヨーブレーキの最大制動力を発生させる。
また、ナセル2がヨー運動を行っている状態では、電動機10と2位置2ポート電磁弁20と2位置3ポート電磁弁21と第2の2位置3ポート弁29とを通電して電磁開閉弁26と第2の2位置2ポート弁30とを非通電にし、リリーフ弁22で最高圧力に設定した油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油が、2位置3ポート電磁弁21で小室16への流れを阻止されると共に、電磁開閉弁26で中間室18への流れを阻止され、第1流路11Aより最低圧力作用流路27を流れて減圧弁28で減圧されて第2の2位置3ポート弁29、第2の2位置2ポート弁30を介して中間室18に導入される。減圧器13は第3状態となり、対向面15Bに作用する減圧弁28で減圧した二次側圧力に基く作用力で大ピストン15を押圧し、対向面15Bと大受圧面15Aとが略同一の面積であることに基き、減圧弁28の二次側圧力に相当する減圧圧力より低圧の圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力より低圧の圧力に応じたヨーブレーキの最小制動力を発生させる。
かかる作動で、所定値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時である油圧ポンプ9の停止時に、アキュムレータ12から減圧器13に作動油を導入し、この導入した作動油の圧力が小ピストン14の小受圧面14Aに作用し、減圧器13は小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いてアキュムレータ12からの作動油の圧力を減圧して大ピストン15の大受圧面15Aから減圧圧力としてブレーキキャリパC1〜C6に出力する。このため、アキュムレータ12からの作動油を減圧器13に導入して低圧側に排出することなく、アキュムレータ12からの作動油の圧力を減少して設定できるから、小容量のアキュムレータ12で適切なヨーブレーキの制動力を発生することができる。また、減圧器13の小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いて小受圧面14Aに作用するアキュムレータ12からの作動油の圧力を減圧して大受圧面15Aから減圧圧力としてブレーキキャリパC1〜C6に出力するため、減圧する圧力を小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いて画一的に精度良く設定することができる。
また、減圧器13の大ピストン15に大受圧面15Aと対向して小ピストン14の小受圧面14Aより大きい面積の対向面15Bを備え、この対向面15Bに、大ピストン15の大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力より高圧の油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力と、減圧圧力より低圧の減圧弁28の二次側圧力とを切換自在に作用し、大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、減圧圧力より高圧の圧力と、減圧圧力より低圧の圧力とに切換自在にするため、この切換でヨーブレーキの制動力を、減圧圧力による中間制動力と、減圧圧力より高圧の圧力による最大制動力と、減圧圧力より低圧の圧力による最小制動力とに容易に変更することができる。
図4は本発明の他の実施形態を示し、一実施形態と同一箇所については同符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
一実施形態の減圧弁28に替えて、二次側圧力を高圧と低圧の二通りに減圧制御できる二圧制御減圧弁34を用いると共に、一実施形態の最高圧力作用流路25、電磁開閉弁26を削除する。二圧制御減圧弁34はパイロット流路に電磁操作の逆止め弁34Aとパイロットリリーフ弁34Bとを直列に配設し、逆止め弁34Aの非通電により二次側圧力を高圧に減圧すると共に、逆止め弁34Aの通電により二次側圧力をパイロットリリーフ弁34Bの設定圧力に基いて低圧に減圧する。そして、減圧器13の対向面15Bには、減圧器13の第1状態で小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基き大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力より高圧となる二圧制御減圧弁34の高圧に減圧する二次側圧力と、減圧圧力より低圧となる二圧制御減圧弁34の低圧に減圧する二次側圧力とを電磁操作の逆止め弁34Aの通電・非通電により切換自在に作用して設ける。
作動は、所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時には、一実施形態と同様に、減圧器13は第1状態となり、アキュムレータ12から小受圧面14Aに作用する圧力の約半分に相当する減圧圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力に応じたヨーブレーキの中間制動力を発生させる。
次に、ロータ5が風に正対し発電を行っている状態では、第2の2位置3ポート弁29を通電して減圧器13の対向面15Bに二圧制御減圧弁34で高圧に減圧した二次側圧力を作用し、減圧器13は第2状態となり、二圧制御減圧弁34で高圧に減圧した二次側圧力に相当する減圧圧力より高圧の圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力より高圧の圧力に応じたヨーブレーキの最大制動力を発生させる。
また、ナセル2がヨー運動を行っている状態では、二圧制御減圧弁34の電磁操作の逆止め弁34Aを通電して減圧器13の対向面15Bに二圧制御減圧弁34で低圧に減圧した二次側圧力を作用し、減圧器13は第3状態となり、二圧制御減圧弁34で低圧に減圧した二次側圧力に相当する減圧圧力より低圧の圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力より低圧の圧力に応じたヨーブレーキの最小制動力を発生させる。
かかる作動で、一実施形態と同様に、小容量のアキュムレータ12で適切なヨーブレーキの制動力を発生することができる。また、減圧する圧力を小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いて画一的に精度良く設定することができる。また、ヨーブレーキの制動力を、減圧圧力による中間制動力と、減圧圧力より高圧の圧力による最大制動力と、減圧圧力より低圧の圧力による最小制動力とに容易に変更することができる。
さらにまた、減圧圧力より高圧の圧力による最大制動力を、二圧制御減圧弁34の高圧に減圧した二次側圧力により得ており、この高圧に減圧した二次側圧力以上で、油圧ポンプ9からアキュムレータ12に蓄える作動油の圧力をリリーフ弁22の設定圧力を調整して変更しても、この圧力変更による影響を高圧に減圧した二次側圧力による最大制動力が受けることなくできる。このため、減圧器13の小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基き大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する減圧圧力を、最大制動力を変更せずにリリーフ弁22により最適値へ容易に微少調整することができる。
図5は本発明のさらに他の実施例を示し、前述の各実施形態と同一箇所には同符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
減圧器13Aは、大ピストン15と小ピストン14と第2小ピストン35とを順次直列にロッドで一体に連結して移動自在に設け、第2小ピストン35には小ピストン14と連結する対向側に第2小受圧面35Aを備え、第2小受圧面35Aは作動油の圧力が作用する面積を小受圧面14Aよりさらに小さく形成する。減圧器13Aには、第2小受圧面35Aが面する第2小室36を第2小ピストン35の軸方向一方側に区画形成し、第2小室36には第1流路11Aを接続する。
小ピストン14の小受圧面14Aが面する小室16に、第1流路11Aより分岐する第1分岐流路37を接続し、第1分岐流路37には通電により閉じる常時開の第1電磁開閉弁38を配設する。大ピストン15の対向面15Bが面する中間室18に、第1分岐流路37の第1電磁開閉弁38より小室16側から分岐する第2分岐流路39を接続し、第2分岐流路39には通電により開く常時閉の第2電磁開閉弁40を配設する。また、第2分岐流路39の第2電磁開閉弁40より中間室18側から分岐して低圧側としての油タンク8に接続する第3分岐流路41を設け、第3分岐流路41には通電により閉じる常時閉の第3電磁開閉弁42を配設する。
減圧器13Aは、各電磁開閉弁38、40、42を全て非通電で、アキュムレータ12からの作動油の圧力を小受圧面14Aに作用する第1状態(この第1状態では第2小受圧面35Aと第2小受圧面35Aの裏面にも作動油の圧力が作用している。)と、第1電磁開閉弁38を非通電にして第2電磁開閉弁40と第3電磁開閉弁42とを通電し、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力を対向面15Bに作用する第2状態(この第2状態では小受圧面14Aと小受圧面14Aの裏面と第2小受圧面35Aと第2小受圧面35Aの裏面にも作動油の圧力が作用している。)と、第1電磁開閉弁38と第2電磁開閉弁40とを通電して第3電磁開閉弁42を非通電にし、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力を第2小受圧面35Aに作用する第3状態とに切換自在に設ける。
そして、減圧器13Aの第1状態で、大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、ロッドを取り除いた小受圧面14Aの面積(第2小ピストン35の第2小受圧面35Aの裏面と、この裏面と対向する小受圧面14Aの一部分とは移動方向に圧力平衡するため、小受圧面14Aの残余部分に第2小受圧面35Aを加えた面積が、ロッドを取り除いた小受圧面14Aの面積と実質的に同一となる。)と大受圧面15Aの面積との面積比1:2に基き、アキュムレータ12から小受圧面14Aに作用する圧力の約半分に相当する減圧圧力とする。
また、減圧器13Aの第2状態で、大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、ロッドを取り除いた対向面15Bの面積(小ピストン14には小受圧面14Aと小受圧面14Aの裏面とに圧力が移動方向に平衡作用し、第2小ピストン35には第2小受圧面35Aと第2小受圧面35Aの裏面とにロッド分に相当する面積差があり、このロッド分の面積を加えてロッドを取り除いた対向面15Bの面積となる。)と大受圧面15Aとの面積比1:1に基づき、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12から対向面15Bに作用する圧力に相当し、減圧圧力より高圧の圧力にする。
また、減圧器13Aの第3状態で、大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、第2小受圧面35Aの面積と大受圧面15Aとの面積比1:10に基づき、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12から小受圧面35Aに作用する圧力の約1/10に相当し、減圧圧力より低圧の圧力にする。
作動は、所定値としてのカットアウト風速値を超える風速の風が吹いた場合又は停電時には、各電磁開閉弁38、40、42が全て非通電で、アキュムレータ12からの作動油が第1流路11Aより第2小室36に導入されると共に、第1分岐流路37を流れ第1電磁開閉弁38を介して小室16に導入される。減圧器13Aは第1状態となり、アキュムレータ12から小受圧面14Aに作用する圧力の約半分に相当する減圧圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力に応じたヨーブレーキの中間制動力を発生させる。なお、減圧器13Aの第1状態では、第2小受圧面35Aとその裏面にもアキュムレータ12からの作動油の圧力が作用する。
次に、ロータ5が風に正対し発電を行っている状態では、第1電磁開閉弁38を非通電にして第2電磁開閉弁40と第3電磁開閉弁42とを通電し、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油が第1流路11Aより第2小室36に導入されると共に、第1分岐流路37を流れ第1電磁開閉弁38を介して小室16に導入され、さらに第2分岐流路39を流れ第2電磁開閉弁40を介して中間室18に導入され、中間室18に導入された作動油は第3電磁開閉弁42で油タンク8側への流出を阻止される。減圧器13Aは第2状態となり、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12から対向面15Bに作用する圧力に相当する減圧圧力より高圧の圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力より高圧の圧力に応じたヨーブレーキの最大制動力を発生させる。なお、減圧器13Aの第2状態では、小受圧面14Aと小受圧面14Aの裏面と第2小受圧面35Aと第2小受圧面35Aの裏面にも油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力が作用する。
また、ナセル2がヨー運動を行っている状態では、第1電磁開閉弁38と第2電磁開閉弁40とを通電して第3電磁開閉弁42を非通電にし、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油が第1電磁開閉弁38で小室16側への流れを阻止され、第1流路11Aを流れて第2小室36に導入される。また、小室16は第2電磁開閉弁40を介して中間室18とともに第3電磁開閉弁42より油タンク8側に連通する。減圧器13Aは第3状態となり、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12から第2小受圧面35Aに作用する圧力の約1/10に相当する減圧圧力より低圧の圧力を大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力し、ブレーキキャリパC1〜C6は減圧圧力より低圧の圧力に応じたヨーブレーキの最小制動力を発生させる。
かかる作動で、一実施形態と同様に、アキュムレータ12からの作動油を減圧器13Aに導入して低圧側に排出することなく、アキュムレータ12からの作動油の圧力を減少して設定できるから、小容量のアキュムレータ12で適切なヨーブレーキの制動力を発生することができる。また、減圧する圧力を小受圧面14Aと大受圧面15Aとの面積比に基いて画一的に精度良く設定することができる。
また、アキュムレータ12からの作動油の圧力を小受圧面14Aに作用する第1状態と、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力を対向面15Bに作用する第2状態と、油圧ポンプ9又はアキュムレータ12からの作動油の圧力を第2小受圧面35Aに作用する第3状態とに各電磁開閉弁38、40、42の通電・非通電により切換自在に設け、大受圧面15AからブレーキキャリパC1〜C6に出力する作動油の圧力を、第1状態で減圧圧力にし、第2状態で減圧圧力より高圧の圧力にし、第3状態で減圧圧力より低圧の圧力とするため、第1状態と第2状態と第3状態との切換で、ヨーブレーキの制動力を、減圧圧力による中間制動力と、減圧圧力より高圧の圧力による最大制動力と、減圧圧力より低圧の圧力による最小制動力とに容易に変更することができる。
なお、一実施形態では、減圧器13の小ピストン14と大ピストン15とを別体としたが、小ピストンと大ピストンとを一体形成しても良い。この構成では、減圧圧力より高圧の圧力に応じたヨーブレーキの最大制動力を発生させる減圧器の第2状態で、対向面と小受圧面とに作動油の圧力を作用するよう設ければ良い。また、さらに他の実施形態では、減圧器13Aの小ピストン14と大ピストン15と第2小ピストン35とを一体形成したが、これら各ピストンを別体としても良い。この構成では、減圧器の第1状態で作動油の圧力を小受圧面に作用して対向面と第2小受圧面とを低圧側に連通し、減圧器の第2状態で作動油の圧力を対向面に作用して小受圧面と第2小受圧面とを低圧側に連通し、減圧器の第3状態で作動油の圧力を第2小受圧面に作用して対向面と小受圧面とを低圧側に連通するよう設ければ良い。
本発明の油圧装置を適用する水平軸風車の概略図である。 図1に示した水平軸風車のヨーブレーキを構成するブレーキキャリパの概念図である。 本発明の一実施形態を示した油圧装置の油圧回路図である。 本発明の他の実施形態を示した油圧回路図である。 本発明のさらに他の実施形態を示した油圧回路図である。
符号の説明
8:油タンク
9:油圧ポンプ
11:流路
12:アキュムレータ
13、13A:減圧器
14:小ピストン
14A:小受圧面
15:大ピストン
15A:大受圧面
15B:対向面
35:第2小ピストン
35A:第2小受圧面
C1〜C6:ブレーキキャリパ

Claims (4)

  1. 作動油を貯蔵する油タンクと、油タンクに貯蔵した作動油を吸入して吐出する油圧ポンプと、供給される作動油の圧力に応じたヨーブレーキの制動力を発生するブレーキキャリパと、油圧ポンプから吐出する作動油をブレーキキャリパに供給するよう油圧ポンプとブレーキキャリパとの間を接続する流路と、この流路に分岐接続して油圧ポンプから吐出する作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータと、アキュムレータの分岐接続箇所よりブレーキキャリパ側の流路に配設し、油圧ポンプの停止時にアキュムレータから導入する作動油を減圧してブレーキキャリパに供給する減圧器とを備え、減圧器はアキュムレータからの作動油の圧力が作用する小受圧面を有する小ピストンと小ピストンの小受圧面より大きい面積の大受圧面を有する大ピストンとを一体的に移動自在に設け、小受圧面と大受圧面との面積比に基いて小ピストンの小受圧面に作用するアキュムレータからの作動油の圧力を減圧して大ピストンの大受圧面から減圧圧力としてブレーキキャリパに出力することを特徴とする油圧装置。
  2. 前記減圧器は、前記大ピストンに前記大受圧面と対向して前記小ピストンの小受圧面より大きい面積の対向面を備え、この対向面に、前記減圧圧力より高圧の作動油の圧力と、前記減圧圧力より低圧の作動油の圧力とを切換自在に作用して設け、前記大受圧面から前記ブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、前記減圧圧力に替えて、前記減圧圧力より高圧の圧力と、前記減圧圧力より低圧の圧力とに切換自在にすることを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
  3. 前記減圧器は、作動油の圧力が作用する面積を前記小受圧面よりさらに小さい第2小受圧面を備える第2小ピストンを前記小ピストンと前記大ピストンと一体的に移動自在に設け、前記大ピストンに前記大受圧面と対向して前記小受圧面より面積の大きい対向面を備え、前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記小受圧面に作用する第1状態と、前記油圧ポンプ又は前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記対向面に作用する第2状態と、前記油圧ポンプ又は前記アキュムレータからの作動油の圧力を前記第2小受圧面に作用する第3状態とに切換自在に設け、前記大受圧面から前記ブレーキキャリパに出力する作動油の圧力を、前記第1状態で前記減圧圧力にし、前記第2状態で前記減圧圧力より高圧の圧力にし、前記第3状態で前記減圧圧力より低圧の圧力としたことを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
  4. 前記対向面の面積を前記大受圧面の面積と略同一にしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の油圧装置。
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