JP4866270B2 - Sliding nozzle device and plate used in the device - Google Patents
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Description
本発明は、鋼の連続鋳造における取鍋やタンディシュのような容器から流出する溶鋼流を制御するために用いるスライディングノズル装置及びこの装置に使用されるプレートに関する。 The present invention relates to a sliding nozzle device used for controlling a flow of molten steel flowing out from a container such as a ladle or a tundish in continuous casting of steel, and a plate used in the device.
スライディングノズル装置は、一般的に、複数の耐火物製のプレートと、これを固定保持するそれぞれの収納金枠と、収納金枠を駆動するための駆動装置と、プレートどうしを挟んで面間に圧力を掛ける圧力付与手段とからなる。そしてプレートを相対的にスライドさせ、ノズル孔を開閉することによって溶鋼流量を制御するもので、使用中はプレート間の隙間からの溶鋼の漏れを防止するために、プレートの面間に大きな圧力がかけられている。スライディングノズル装置においては、プレートはそれぞれ収納金枠に固定保持されている。通常、プレートはノズル孔を有するプレートれんがを主体とし、その側面が金属製のバンドで締め付けられているタイプあるいは、金属製の箱型のケースが装着されているタイプなどが一般的である。 In general, the sliding nozzle device is composed of a plurality of refractory plates, respective storage metal frames for fixing and holding them, a drive device for driving the storage metal frames, and a surface between the plates. Pressure applying means for applying pressure. Then, the flow of molten steel is controlled by sliding the plate relatively and opening and closing the nozzle holes. During use, a large pressure is applied between the surfaces of the plates to prevent leakage of molten steel from the gaps between the plates. It has been applied. In the sliding nozzle device, each plate is fixedly held by a storage metal frame. In general, the plate is mainly composed of a plate brick having nozzle holes, and the side of the plate is fastened with a metal band, or the type in which a metal box-shaped case is mounted.
スライディングノズル装置の一例としては、図7に示すように、上プレート72および下プレート75と、溶融金属用容器71の底に設けられた上ノズルの下に設置されて上プレート72を保持する固定金枠73と、この固定金枠73に対して開閉可能に設けた開閉金枠74と、固定金枠73と開閉金枠74との間に設けた下プレート75を保持するスライド金枠76と、下プレート75を上プレート72に対して押圧する図示しない弾性体と、スライド金枠76をスライドするための駆動装置79とからなる。スライド金枠76をスライドすることで上プレート72と下プレート75のそれぞれに形成されたノズル孔77、78の位置による開口の程度を調整して溶融金属の流量を調整するものである。また、上下のプレート72,75はそれぞれ収納金枠として固定金枠73とスライド金枠76に固定保持されている。さらに、3枚のプレートを使用するタイプ、下部ノズルと下部プレートが一体となったもの、下部プレートと浸漬ノズルが一体になったもの等もある。
As an example of the sliding nozzle device, as shown in FIG. 7, an
これらのスライディングノズル装置において、このプレート収納金枠へのプレートの固定手段として、縦押さえ方式と横押さえ方式がある。このうち、縦押さえ方式は、主としてプレートの摺動力に対するずれ防止を目的とするものである。しかしながらプレートは使用時に高温となり膨張するため、長手方向の押さえは圧縮力となってプレートに作用し、プレートに長手方向に伸延する大きな亀裂が発生するおそれがある。このため、亀裂の発生は、亀裂が発生したプレートを新たなプレートに交換しなければならず、高コストになる問題がある。 In these sliding nozzle devices, there are a vertical pressing method and a horizontal pressing method as means for fixing the plate to the plate receiving metal frame. Among these, the vertical pressing method is mainly intended to prevent displacement with respect to the sliding force of the plate. However, since the plate becomes hot at the time of use and expands, the press in the longitudinal direction acts as a compressive force on the plate, which may cause a large crack extending in the longitudinal direction on the plate. For this reason, the generation of cracks has a problem that the plate having the cracks must be replaced with a new plate, resulting in high costs.
特許文献1は、この縦押さえの欠陥である長手方向の亀裂の発生を防止するために、前記の縦押さえと横押さえを同時に行う方法であり、横押さえはコッター方式で他方に押し付け力を与えている。この構造によって、縦方向の押し付けによる長手方向の亀裂発生を幅方向の押し付け力で抑え込み、ノズル孔からの長手方向への亀裂の発生を防止する効果があると考えられている。このように、通常、横押さえは、縦押さえだけの欠陥を補完するために縦押さえと併用される。
さらに、特許文献2では、湾曲した外周円を有する耐火板に適用した実施例であり、楕円もしくは長円形耐火板の周囲に配置された押さえ金具がそれぞれピンをもって相互にリンク結合されており、このリンク結合に引張力を加えることにより押さえ金具が耐火板を多方向から締付固定し得るようになっている。少数の引き装置で耐火板を多方向から締付固定でき、作業が簡便となり極めて短時間内にでき、従来装置のごとく多数方向の締め付け機構を必要としないため構造が簡単となり、また締め付けを忘れる部分等を生ずるおそれがなくなる。また、締め付けが耐火板の全周にわたりほぼ均等に行われるので、従来方式に比べ局部的な応力を低減することができる等の利点を有していると記載されている。
特許文献1の方法では、着脱に手間を要し作業性が悪く、まだプレートのノズル孔中心から発生する亀裂を完全に抑えることができない。特許文献2の方法では、例えばプレートの全側面がチェーンによって覆われていれば、ノズル孔開閉時にチェーンがプレートから受ける力によってチェーンが伸びる場合がある。チェーンがのびてしまうと、プレートれんががずれるため上部ノズルや下部ノズルとの接続部に隙間が発生し漏鋼の危険がある。さらに、上部ノズルや下部ノズルとの嵌合部で耐火物自体の割れが発生する可能性もある。
In the method of
本発明が解決しようとする課題は、プレートを均一な力で固定することで使用時にノズル孔周りの亀裂の発生を抑制することであり、ブレートの耐用性を向上することができるスライディングノズル装置およびこの装置に使用されるプレートを提供することである。 A problem to be solved by the present invention is to suppress the occurrence of cracks around the nozzle hole during use by fixing the plate with a uniform force, and a sliding nozzle device capable of improving the durability of the blade and It is to provide a plate for use in this device.
さらに、プレートをチェーンで締め付け固定する際のチェーンの伸びやそれに起因するプレートのずれを防止できるスライディングノズル装置およびこの装置に使用されるプレートを提供することである。 It is another object of the present invention to provide a sliding nozzle device and a plate used in the device that can prevent the chain from being stretched and the plate being displaced due to the plate being fastened and fixed by the chain.
本発明は、プレートとこのプレートを固定保持するプレート収納金枠を備えたスライディングノズル装置において、プレート収納金枠が、プレートの側面と接する受けブロックと、受けブロックとはプレートの反対側に設けたチェーン固定ブロックと、受けブロックとチェーン固定ブロックとの間に設けたチェーンと、チェーン固定ブロックとプレートとの間でチェーンを押えてチェーンの締め付け力を発生させるチェーン押さえ手段とを具備していることを特徴とする。 The present invention relates to a sliding nozzle device including a plate and a plate storage metal frame for fixing and holding the plate, wherein the plate storage metal frame is provided on a side opposite to the plate, and the receiving block is in contact with the side surface of the plate. and comprising a chain fixed block, a chain provided between the block and the chain fixed block receives, and the chain presser means for pressing the chain Ru to generate a clamping force of the chain between the chain fixing block and the plate It is characterized by that.
チェーンは、2本設けられており、各チェーンは、受けブロック及びチェーン固定ブロックに回動可能に固定され、チェーン押さえ手段はプレートとチェーン固定ブロックとの間でチェーンを押さえる押さえ部と、押さえ部をチェーンへ押し付けるための加圧手段とを具備する構成とすることができる。 Chains, two are provided, each chain receiving is fixed to the block and the chain fixing blocks pivotably chain presser means comprises a pressing portion for pressing the chain between the plate and the chain fixing block, retainer And a pressing means for pressing the part against the chain.
プレートは平面視の外形が楕円型で、平面視の外形が長手軸方向両側の曲率半径rの曲線と長手軸と垂直方向両側の曲率半径Rの曲線とを含む線で構成され、プレートのノズル孔の直径をDとすると、D<r<3D、かつ3r<R<8r となるようにすることができる。 The plate has an elliptical outer shape in plan view, and the outer shape in plan view is composed of a line including a curve with a radius of curvature r on both sides of the longitudinal axis and a curve with a radius of curvature R on both sides of the longitudinal axis and the vertical direction. When the diameter of the hole is D, it is possible to satisfy D <r <3D and 3r <R <8r.
本発明のスライディングノズル装置は、チェーンの伸びやそれに起因するプレートのずれを防止できるためチェーンの締め付け力によりプレートを均一な力で固定することで使用時にノズル孔周りの亀裂の発生を抑制することができるので、ブレートの耐用性を向上させることが可能となる。 The sliding nozzle device of the present invention can prevent the elongation of the chain and the displacement of the plate due to the chain, so that the plate is fixed with a uniform force by the tightening force of the chain, thereby suppressing the occurrence of cracks around the nozzle hole during use. Therefore, the durability of the brate can be improved.
また、本発明のプレートは、プレートの側面をチェーンで締め付けることによりチェーンと接するほとんどの面にはプレートの内側に向う力が発生するため、プレート使用時の亀裂を防止することができる。 Further, the plate of the present invention can prevent cracks when the plate is used because a force directed toward the inside of the plate is generated on almost the surface in contact with the chain by tightening the side surface of the plate with the chain.
図1に本発明のスライディングノズル装置に使用されるプレート収納金枠とそれに収納されるプレートの実施例の平面図を示す。図2は図1におけるA−A矢視図、図3は図1におけるB−B矢視図を示す。 FIG. 1 shows a plan view of an embodiment of a plate receiving metal frame used in the sliding nozzle device of the present invention and a plate stored therein. 2 is a view taken along the line AA in FIG. 1, and FIG. 3 is a view taken along the line BB in FIG.
図1において、プレート収納金枠2のほぼ中央部に楕円型をしたプレート1が保持固定され、プレート収納金枠2は外形が平面視で長矩形をしており、長矩形の底壁24の周縁に摺動方向に対して前壁21と後壁22を、左右にそれぞれ横壁23とを連設することによって形成されている。
In FIG. 1, an
プレート1はプレート1の長手軸に対し対称な2本のチェーン3によって横方向の側面のほぼ全面が締め付けられてプレート収納金枠2に固定保持されている。プレート1の長手方向の両側にはプレート1の位置決めとしての受けブロック5と他端側のチェーン固定ブロック4とがそれぞれ取り付けられ、それぞれチェーン3の端を回動できるように保持している。
The
受けブロック5は、プレート1の長手軸方向のうち1つの側面が当接する円弧状の当接面51を有し、当接面51の両端にチェーン3の回動軸を回動可能に保持し、当接面51とは反対側は、2本のボルト52によってプレート収納金枠2の後壁22に固定させている。受けブロック5の当接面51にはプレート1の長手軸方向の側面が接触し、プレート1の位置を決めることができる。さらにプレート1から長手軸方向の力を受けることができるためチェーン3に過剰な力が掛かることによるチェーン3の伸びを防止することもできる。また、この実施例では受けブロック5に2本のチェーン3を回動可能に固定しているが、1本のチェーンを使用することもできる。この場合には、受けブロックでチェーンがスライド可能なように保持する構造とすることもできる。例えば、受けブロックに溝、ローラー等を設け、チェーンをスライド可能に保持しても良い。
The
受けブロック5の当接面51の長さは10mm以上100mm未満の範囲とすることができる。2本のチェーン3を回動可能に保持する2つのチェーン保持部53の間隔は同様に10mm以上100mm未満であれば十分である。100mmを超えるとプレート1の側面に対するチェーン3の締め付け力が少なくなり、10mm未満では受け面積が少なくプレートに発生する応力が大きくなり耐用性が不足してくる可能性がある。このように、受けブロック5にプレート1の側面が当接することで、図1において摺動時、プレートを右方向に移動させようとする力が働いても、受けブロック5でこの力を受けることができ、プレートのずれを防止することができる。
The length of the
チェーン固定ブロック4は、プレート長手軸線上にプレート1を挟んで受けブロック5とは反対側にしかもプレート1の端面から離して設置されている。図4に示すようにこのチェーン固定ブロック4は、平面視がT字型をした固定部41と、固定部41の中央部に設けた固定板42の貫通孔に移動可能に嵌入する移動ピン44とからなる。移動ピン44は、ボルト部45の一端にチェーン保持端子46を有し、ボルト部は雄ネジ溝を有している。チェーン保持端子46には、2本のチェーン3の回動軸をそれぞれ回動可能に保持する。ここで保持される2本のチェーン3の回動軸どうしの間隔は20mmとしている。移動ピン44のボルト部45は固定板42の貫通孔に嵌入し反対側でナット47が螺合している。ナット47を回転することで移動ピン44が移動し、チェーン3の位置決めと固定をすることができる。固定部41は横壁側の両側が前壁21を貫通する2本の固定ボルト48が螺合することによって前壁21に固定されている。
The
チェーン固定ブロック4において、チェーン保持部46で保持されるチェーン3の間隔は大きすぎるとチェーン3のプレート1との接触面が少なくなるので、10mm以上100mm未満とすることができる。またチェーン固定ブロック4のチェーン保持端子46とプレート1の端面との距離は、20〜100mmとすることができる。100mmを超えるとプレート収納金枠2が大きくなってくるので取り扱いにくくなってくる。20mm未満では押さえ力が不足してくる。
In the
なお、チェーン固定ブロックは、チェーンを固定保持できれば良く、受けブロックの場合と同様に、1本のチェーンをスライド可能に保持することもできる。その結果1本の輪になったチェーンを使用することも可能である。 The chain fixing block only needs to be able to fix and hold the chain, and similarly to the receiving block, one chain can be slidably held. As a result, it is possible to use a chain in a single ring.
このチェーン固定ブロック4で保持される2本のチェーン3には、チェーン固定ブロック4とプレート1の間でチェーン押さえ手段6の押さえ部61としての2本のローラー64が当接し、それぞれのチェーン3を内側(プレート方向)へ押し付けることでテンションが付与されている。チェーン押さえ手段6は、チェーン3に接するための押さえ部61と押し付け力を与えるための加圧部62とからなる。押さえ部61は、チェーン3に接触可能なローラー64と、ローラー64を回転軸63に回転可能に軸支するローラー保持部65とからなる。ローラー64には複数の磁石69を埋設している。この押さえ部61は、本実施例はローラーとしているが、チェーンと接触して押し付けることができれば良く特にその構造を特定するものでは無い。
The two
本実施例ではローラー64とすることでチェーン3に対する接触面積が大きいことと、チェーン3との摩擦抵抗を少なくしているので、ナットを締めてボルトを移動するという小さな力で十分な押し付け力を得ることができる。このように、チェーン押さえ手段6でそれぞれのチェーン3を内側に押し付けることで、縦方向の押さえと横方向の押さえを同時に作用させることができる。そして、図1において摺動時、プレートに左方向に移動させようとする力が働いても、押さえ部61でこの力を受けることができ、プレートのずれを防止する効果も得ることができる。また、このチェーン押さえ手段6の押し付けを解除することで、チェーンが緩み、しかもプレートれんがとチェーン固定ブロックとの間に空間が形成されるため、プレートれんがが着脱しやすくなる。
In this embodiment, since the
また、チェーンは、プレートの長手軸方向の一方の側面が当接する受けブロックと受けブロックとはプレートの反対側に設けたチェーン固定ブロックとの間でプレートの側面を締め付ける。このため、従来の横押さえ方法と比較して、より高範囲に渡り均一な力でプレートを横方向で押さえることができ、プレートの使用時の長手方向の亀裂を防止する効果が非常に優れたものとなる。 Further, the chain tightens the side surface of the plate between the receiving block with which one side surface in the longitudinal axis direction of the plate abuts and the chain fixing block provided on the opposite side of the receiving block. For this reason, compared to the conventional lateral pressing method, the plate can be pressed in the horizontal direction with a uniform force over a higher range, and the effect of preventing longitudinal cracks when using the plate is very excellent. It will be a thing.
ローラー保持部65は、ローラー64の回転軸63をプレート1の摺動面に対してほぼ直角に軸支するための上板66と図示しない下板と、これらを連結する図示しない側壁とからなる。この側壁には加圧部62が連結している。さらにローラー内には磁石69が埋設されている。これらの磁石69によって、チェーン3の締付け力を弱めた時は、チェーン3が磁石69にくっつくことでプレート交換の邪魔にならないようにしている。
The
加圧部62は、プレート収納金枠2の前壁21の側にネジ溝を有する1本の締付けボルト67及び2本のナット68からなる。この締め付けボルト67は、前壁21とチェーン固定ブロック4のそれぞれの貫通孔に嵌入し、後壁21の外面側とチェーン固定ブロック4の内面側でそれぞれナット68が螺合している。加圧部62はナット68を回転することでプレート収納金枠2内でプレート長手軸方向に進退することができるようになっている。また、ローラー保持部65と横壁23との間には1mm程度の隙間を設けている。
The pressurizing
加圧部62はプレート1の長手軸と平行方向に移動しているが、これも特に限定するものではなく、チェーン3にテンションを与えることができれば良い。例えば、外側からプレートの長手軸に直角方向やノズル孔中心方向などに押し付けることもできる。
The
加圧部62は本実施例に限定されず、カム機構、コッター機構など、従来のプレートを固定するための加圧手段を適用することも可能である。
The pressurizing
図1において、プレート収納金枠の2つの横壁23は、プレート1の側面を囲むように円弧状の側面を持っている。プレート1と横壁23との間にはチェーン3が配置されている。横壁23には両側にそれぞれ3個、合計6個の磁石25が埋設されている。
In FIG. 1, the two
なお、この磁石25にかわり、バネ等の弾性体を埋設し弾性体とチェーンとを連結しておく構造とすることもできる。さらに、プレート交換作業時にプレートの長手軸方向が垂直になることを利用して、横壁内にプレートの長手軸方向と平行な溝、もしくは空洞を形成しこの中に線を繋いだ錘を入れ、溝もしくは空洞には横壁の内孔面に開口する孔又は溝を設け、錘とチェーンと線で繋いでおくこともできる。
Instead of the
本発明のスライディングノズル装置に使用するプレート1は一般的に使用されているプレートを使用することができる。また、側面にコーナの無い全体に丸みを帯びたプレートは、チェーンによる締め付けで全体的に均一な締め付け力が働くためより好ましい。たとえば、図1の実施例のように平面視が楕円型のプレートを使用することが望ましい。ここで楕円型とは、平面図において外形のほとんどの部分が曲線で構成されるものである。具体的には60%以上の長さが曲線であることが好ましい。楕円型のプレートを使用することで、プレートの側面をチェーンで締め付けることによりチェーンと接するほとんどの面にはプレートの内側に向う力が発生すため、より縦方向の亀裂の発生を抑制する効果を高めることができ、よりノズル孔周りの亀裂の発生を抑制する効果が得られる。
As the
図5に本発明に使用可能なプレートの実施例1を示す。このプレート1の外形は、長手軸方向両側の曲率半径rが65mmの2本の曲線と、長手軸と垂直方向両側の曲率半径Rが370mmの2本の曲線とそれぞれの曲線をつなぐ4本の短い直線とから構成されている。また、ノズル孔11の内径Dは35mmである。そして曲率半径Rの中心間を結ぶ直線S1はプレート1の曲率半径rの中心間を結ぶ直線S2の中心で直角に交わっている。また曲率半径rの中心間を結ぶ直線S2はプレート1の長手方向中心軸に一致する。
FIG. 5 shows Example 1 of a plate that can be used in the present invention. The outer shape of the
このように、プレート1は、長手軸方向両側の曲率半径rの曲線と長手軸と垂直方向両側の曲率半径Rの曲線を含み、しかも長手軸方向両側の曲率半径をr、長手軸と垂直方向両側の曲率半径をR、プレート1のノズル孔11の直径をDとすると、D<r<3D、かつ3r<R<8rとすることができる。そして曲率半径Rのそれぞれの中心間を結ぶ直線は、曲率半径rのそれぞれの中心間を結ぶ直線の中心に対して±20mmの範囲でほぼ直角に交わるような形状とすることができる。このような形状とすることで、チェーンによる締め付け力を、縦方向と横方向からプレートの中心に向う力としてより均一に働かせることができるので、プレート使用時の亀裂を防止することができる。
Thus, the
プレート1の長手軸方向両側の曲率半径rがノズル孔11の直径D以下の場合には、プレート1のノズル孔内面と側面との距離が小さくなるため強度が不足しノズル孔内面から側面へ伸展する亀裂が入りやすくなる。rが3D以上の場合にはプレート1が必要以上に大きくなりすぎ不経済である。
When the radius of curvature r on both sides in the longitudinal axis direction of the
プレート1の長手軸と垂直方向両側の曲率半径Rが3r以下の場合には、プレート1を摺動するための必要なストロークに対してプレートれんがの長さが小さくなりすぎ強度が不足し耐用性が悪くなる。Rが8r以上ではプレートが必要以上に大きくなりすぎ不経済である。
When the radius of curvature R on both sides of the longitudinal axis of the
さらに、第2の実施例としてのプレートは、図6に示すように長手軸方向両側の曲率半径rの曲線と長手軸と垂直方向両側の曲率半径Rの曲線とで構成され、しかも長手軸方向両側の曲率半径をr、長手軸と垂直方向両側の曲率半径をR、プレート1のノズル孔11の直径をDとすると、D<r<2D、かつ3r<R<8rとすることができる。このプレート1は2回回転対象性を有する、つまり前後左右に対象な形状となり、チェーンによってプレート側面により均一な締め付け力を付与することができる。なお、rが65mm、Rが370mm、Dは35mmである。
Further, as shown in FIG. 6, the plate as the second embodiment is composed of a curve with a radius of curvature r on both sides in the longitudinal axis direction and a curve with a radius of curvature R on both sides of the longitudinal axis and the vertical direction. If the curvature radius on both sides is r, the curvature radius on both sides in the direction perpendicular to the longitudinal axis is R, and the diameter of the
次に本発明のプレート収納金枠2へプレート1を固定保持する方法について図1で説明する。プレート1が収納される前、チェーン3は横壁とローラー64に埋設された磁石によって横壁23とローラー64に固定されて、プレート1を収納するための空間を形成している。この空間へプレート1を入れる。次にチェーン押さえ手段6の締付けナット68を締めてゆくとローラー64がプレート1の方向へ移動しチェーンに接触する。さらに締め付けてゆくとチェーン3が内側に押されてチェーン全体にテンションが掛かる。さらに締付けナット68を締め付けてゆくと、ローラー64とチェーン3とプレート1の側面とが接するのでこの点を締め付けの限界点とする。締め付けはこの限界点まで締め付ける必要はなく、チェーン3に最適なテンションが生じた段階で止めれば良い。
Next, a method for fixing and holding the
このように固定ブロックとプレートとの間でチェーンを押えることで、チェーンに働く力の一部を押え手段で受けることができ、チェーンの伸びを防止することができる。最適なテンションは、ナット47で調整できる。また、この締め付け時に、ローラー64とチェーン3とを接触するかあるいは隙間を小さくした状態とすると、プレート1の摺動方向の力をローラー64で受けることになり、プレート1のズレを確実に防止することができ、またチェーン3に過剰な力が掛かることによるチェーンの伸びも防止することができる。また、チェーンにテンションを掛けるときに、前記のようにチェーン押さえ手段を移動せず、チェーン固定手段のナット47を回転することでもチェーンのテンションを制御することができる。
By pressing the chain between the fixed block and the plate in this way, a part of the force acting on the chain can be received by the pressing means, and the chain can be prevented from extending. The optimum tension can be adjusted with the
プレート1の使用中は、チェーンにより横方向からの締付け力が均一に働くためにプレートの縦方向の亀裂を防止する効果が得られる。また、プレート1の摺動時の力は受けブロック5とチェーン押さえ手段6で受けることができるので、チェーン3には過剰な力が掛からないためチェーン3の伸びが少ない。
During use of the
1 プレート
11 ノズル孔
2 プレート収納金枠
21 前壁
22 後壁
23 横壁
24 底壁
25 磁石
3 チェーン
4 チェーン固定ブロック
41 固定部
42 固定板
44 移動ピン
45 ボルト部
46 チェーン保持端子
47 ナット
48 固定ボルト
5 受けブロック
51 当接面
52 ボルト
53 チェーン保持部
6 チェーン押さえ手段
61 押さえ部
62 加圧部
63 回転軸
64 ローラー
65 ローラー保持部
66 上板
67 締め付けボルト
68 ナット
69 磁石
71 溶融金属用容器
72 上プレート
73 固定金枠
74 開閉金枠
75 下プレート
76 スライド金枠
77 ノズル孔
79 駆動装置
DESCRIPTION OF
25
Claims (7)
プレート収納金枠が、プレートの側面と接する受けブロックと、受けブロックとはプレートの反対側に設けたチェーン固定ブロックと、受けブロックとチェーン固定ブロックとの間に設けたチェーンと、チェーン固定ブロックとプレートとの間でチェーンを押えてチェーンの締め付け力を発生させるチェーン押さえ手段とを具備しているスライディングノズル装置。 In a sliding nozzle device having a plate and a metal frame that holds the plate fixedly,
A receiving block in contact with the side surface of the plate, a chain fixing block provided on the opposite side of the plate from the receiving block, a chain provided between the receiving block and the chain fixing block, a chain fixing block, sliding nozzle device which comprises a chain presser means Ru generate a clamping force of the chain presses the chain between the plates.
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