JP4866204B2 - スピーカ駆動装置、およびスピーカ装置 - Google Patents

スピーカ駆動装置、およびスピーカ装置 Download PDF

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Description

本発明は、スピーカ駆動装置、およびスピーカ装置に関するものである。
一般的なスピーカ装置では、振動板に連結されたボイスコイルボビンに巻装されているボイスコイルが、磁気回路の磁気間隙に振動自在に配置され、ボイスコイルに連結された振動板がエッジ部を介してスピーカフレームに振動自在に支持され、ボイスコイルボビンがダンパによりスピーカフレームに支持されている。
例えば、サブウーハなどの大型スピーカなどでは、夏場は車内温度が比較的高温となり、磁気回路が80℃以上となる場合がある。磁気回路が例えば80℃以上の高温に達してから常温に下がる過程を経ると、磁石の磁力が高温に達する前よりも低下する。つまり磁石の磁力は小さくなり、スピーカ用振動板の駆動力が低下して、再生音の音質が低下する場合がある。
また、スピーカ用振動板を駆動している間、磁気回路内の温度は高くなる。一般的に、フレームに通気孔を形成することで、外部へ熱を放出している。しかし、大型スピーカの場合、前記のような対処だけでは放熱効果が不十分の場合がある。放熱効果が不十分であった場合、特にボイスコイルがそれ自身で発するジュール熱によって温度が上昇し、抵抗値が下がる。その結果、スピーカ用振動板の駆動し始めた時と、長時間駆動し続けた時での再生音が異なるという、再生音の音質低下が生じる場合がある。
ところで、一般的なスピーカ装置では、ダンパの裏面側(スピーカの音響放射方向と反対側)に、ダンパとスピーカフレームと磁気回路により密閉空間が形成されており、スピーカ駆動時には、その密閉空間の空気によりダンパの振動を抑制する力が生じて、ボイスコイルボビン及び振動板の振動が抑制され、再生音の音質が低下する場合がある。
例えば、特許文献1には、スピーフレームのうち、磁気回路に連結する連結部と、スピーカフレームのダンパ支持部との間に通気孔を設けて、再生音の周波数特性を改善したスピーカが開示されている。
特開平8−79866号公報
しかし、上述したスピーカでは、単純に磁気回路への連結部とダンパ支持部との間のスピーカフレームに通気孔が形成されているので、ダンパの振動に対する抑制力を低減することができるが、磁気回路の冷却を行うことができない。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、簡単な構成で磁気回路を冷却すること、簡単な構成でダンパの振動に対する抑制力を低減すること、高音質な音を再生すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
請求項1に記載の発明は、スピーカ用振動板を駆動するスピーカ駆動装置であって、磁気間隙が形成された磁気回路と、内周部が、ボイスコイルに巻回されたボイスコイルボビンを前記磁気回路の磁気間隙に振動自在に支持するダンパと、前記ダンパの外周部を支持するとともに前記磁気回路を収容するフレームとを有し、前記フレームは、前記磁気回路の上端部に連結された磁気回路連結部と、前記磁気回路連結部から前記磁気回路の側面に対面して間隙を空けて配置された側面部と、前記側面部の下端部から音響放射側に向けて屈曲するとともに前記ダンパ近傍まで延出したダンパ支持部と、前記磁気回路の側面部に対面するように前記フレームの側面部に形成された通気孔と、を備えることによって、前記ダンパから前記通気孔を通って前記磁気回路の側面部までに至る空気流通路が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、スピーカ用振動板を駆動するスピーカ駆動装置を備えるスピーカ装置であって、前記スピーカ駆動装置は、磁気間隙が形成された磁気回路と、内周部が、ボイスコイルに巻回されたボイスコイルボビンを前記磁気回路の磁気間隙に振動自在に支持するダンパと、前記ダンパの外周部を支持するとともに前記磁気回路を収容するフレームとを有し、前記フレームは、前記磁気回路の上端部に連結された磁気回路連結部と、前記磁気回路連結部から前記磁気回路の側面に対面して間隙を空けて配置された側面部と、前記側面部の下端部から音響放射側に向けて屈曲するとともに前記ダンパ近傍まで延出したダンパ支持部と、前記磁気回路の側面部に対面するように前記フレームの側面部に形成された通気孔と、を備え、前記ダンパから前記通気孔を通って前記磁気回路の側面部までに至る空気流通路が形成されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るスピーカ駆動装置は、少なくともスピーカ用振動板を駆動する装置であり、磁気間隙が形成された磁気回路と、内周部が、ボイスコイルに巻回されたボイスコイルボビンを磁気回路の磁気間隙に振動自在に支持するダンパと、ダンパの外周部を支持するとともに磁気回路を収容するフレームとを有し、フレームは、磁気回路の側面部に対面する通気孔を備え、ダンパの振動により、通気孔を介して磁気回路の側面部に至る空気流通路が形成されている。
上記構成のスピーカ駆動装置では、フレームに、磁気回路の側面部に対面する通気孔が備えられており、ダンパの振動により、その通気孔を介して磁気回路の側面部に至る空気流通路が形成されるので、簡単な構成で磁気回路を冷却することができる。また、上述したようにフレームに上記構成の通気孔が形成されているので、簡単な構成でダンパの振動に対する抑制力を低減することができる。また、ダンパの振動に対する抑制力を低減し、磁気回路の発熱による温度上昇を冷却により低減することができる。
さらに、スピーカ用振動板を駆動している間、外気とスピーカ駆動装置内の空気が繰り返し交換され、空気の循環が促されるので、前記スピーカ駆動装置内に対流する空気の温度が高くなることを防ぐことができること、前記常温に保たれた空気を磁気回路、特にヨークの側面に当てつけることにより、ヨークや磁石等を有する磁気回路やボイスコイルの温度が高くなることを防ぐことができること、空気流通路が形成されているため、ダンパの振動に伴い、外部から冷たい空気を取り込むことができる。その結果、磁気回路へ外部の空気を当てることで、スピーカ駆動装置内の温度が高くなることを防ぐことができること、等が挙げられる。
また、上記スピーカ駆動装置を採用したスピーカ装置は、スピーカ駆動装置により駆動されるとともにフレームにより振動自在に支持されるスピーカ用振動板を備える。上記構成のスピーカ装置では、スピーカ用振動板の駆動時に、ダンパが振動し、そのダンパの振動により、通気孔を介して磁気回路の側面部に至る空気流通路が形成されるので、簡単な構成で磁気回路を冷却することができる。また、上述したようにフレームに上記構成の通気孔が形成されているので、簡単な構成でダンパの振動に対する抑制力を低減することができる。また、ダンパの振動に対する抑制力を低減し、磁気回路の発熱による温度上昇を冷却により低減して、高音質な音を再生することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るスピーカ駆動装置を採用したスピーカ装置を、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係るスピーカ駆動装置400を採用したスピーカ装置100の断面図である。図2は図1に示したスピーカ装置100の音響放射側からの斜視図である。図3は図1に示したスピーカ装置100の裏面側(音響放射側の反対側)からの斜視図である。図4は図1〜3に示したフレームに形成された通気孔と空気通気路を説明するための通気孔付近の拡大図である。
本実施形態に係るスピーカ装置100は、例えば図1〜4に示すように、ヨーク1、磁石2、及びプレート3を備える磁気回路4と、第1のフレーム(スピーカ駆動装置用フレーム)51及び第2のフレーム(振動板支持用フレーム)52を備えるスピーカフレーム(フレームともいう)5と、ボイスコイルボビン6と、ボイスコイル7と、振動板8と、エッジ部9と、ダンパ10と、センターキャップ11と、上部リング12と、防塵ネット13とを有する。
磁気回路4、ダンパ10、及び第1のフレーム51を有するスピーカ駆動装置400は、本発明に係るスピーカ駆動装置の一実施形態に相当する。
磁気回路4は、例えば、内磁型磁気回路、外磁型磁気回路、又はそれらを組み合わせた複合型の磁気回路等を採用することができる。本実施形態では、内磁型の磁気回路4を採用する。先ず、磁気回路4の各構成要素について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係るヨーク1は、例えば図1〜4に示すように、上部に磁石2が配置されるとともに中央部に孔部1Eが形成された平坦部1Aと、平坦部1Aの周縁部から裏側(音響放射側に対して反対側)に向かって延出するとともに径方向外側に向かって屈曲した形状の屈曲部1Bと、屈曲部1Bから音響放射側に向かって磁石2上に配置されたプレート3の側面部付近まで延出した形状の側部1Cと、側部1Cの上部から径方向外側に向かって屈曲した形状の屈曲端部1Dとを有する。この屈曲端部1Dには第1のフレーム51が接合される。本実施形態に係るヨーク1では、平坦部1A、屈曲部1B、側部1C、及び屈曲端部1Dが一体形成されている。ヨーク1の形成材料としては、例えば無機材料,金属,鉄などの磁性体を採用することができる。
磁石2は、図1〜4に示すように、例えば円板形状に形成され、ヨーク1の平坦部1A上に載置されている。磁石2としては、例えばネオジム系、サマリウム・コバルト系、アルニコ系、フェライト系磁石等の永久磁石等を採用することができる。
プレート3は、図1〜4に示すように、例えば円板形状に形成され、磁石2上に載置されている。プレート3は、磁石2と略同径に形成されている。プレート3の形成材料としては、例えば鉄等の金属を採用することができる。
また、本実施形態に係る磁気回路4では、ヨーク1、磁石2、プレート3が、中心軸を基準に同心状に形成されており、詳細には同軸上でかつ中心軸方向に沿って重なる位置に近接配置されている。
また、磁気回路4は、図1〜4に示すように、磁気間隙4gを有し、この磁気間隙4gに磁束が集中している。磁気間隙4gは、詳細には、ヨーク1の側部1Cの上部端部と、プレート3の外周との間に形成されており、例えば全周に亘って略均等な間隙にて形成されている。
[スピーカフレーム(フレーム)5]
本実施形態に係るフレーム5は、上述したように、第1のフレーム51、及び第2のフレーム52を有する。第1のフレーム51は、本発明に係るスピーカ駆動装置のフレームの一実施形態に相当する。第1のフレーム51、及び第2のフレーム52は、規定間隔を空けて連結腕部521により連結されている。例えば図1〜4に示すように、複数の連結腕部521が周方向に沿って等間隔に形成されている。本実施形態では、5つの連結腕部521が形成されている。また、第1のフレーム51と、第2のフレーム52は、上述したように規定間隙で離間した構造を有し、その間隙には通気路が形成され、その間隙から振動板8の裏面側(音響放射側に対して反対側)への音波を放射して、背圧を低減する機能を有する。
フレーム5の形成材料としては、例えばプラスチック等の樹脂材料、鉄、アルミニウム等の金属、その他複合材料、など各種材料を採用することができる。また、本実施形態に係るフレーム5は、第1のフレーム51、第2のフレーム52、及び連結腕部521が一体形成されている。また上記形態に限られるものではなく、例えば、第1のフレーム51と、第2のフレーム52、および連結腕部521は、それぞれ別部材にて形成され、接着剤等により接着固定されてもよい。
以下、フレーム5の各構成要素を詳細に説明する。
[第1のフレーム51]
第1のフレーム51は、図1〜4に示すように、内周側に磁気回路4を内在するとともにダンパ10の外周部を支持する。詳細には、第1のフレーム51は、図1〜4に示すように、ダンパ支持部511、外側傾斜面部512、底部513、内側傾斜面部514、及び連結部515を有する。
連結部515は、本発明に係る磁気回路連結部の一実施形態に相当する。ダンパ支持部511、外側傾斜面部512、底部513は、本発明に係るダンパ支持部の一実施形態に相当する。内側傾斜面部514は本発明に係るフレームの側面部の一実施形態に相当する。
内側傾斜面部514には、磁気回路4の側面部に対面する通気孔516が形成されている。本実施形態に係る第1のフレーム51では、外側傾斜面部512、底部513、内側傾斜面部514の間に補強用リブ517が形成されている。詳細には第1のフレーム51には、複数の補強用リブ517が、周方向に沿って規定間隔で形成されている。また、ダンパ支持部511、外側傾斜面部512、底部513、内側傾斜面部514、及び連結部515は、一体形成されている。
ダンパ支持部511は、第1のフレーム51の外周上端部に形成されており、ダンパ10の外周部10Aを支持している。ダンパ10の内周部10Bは、ボイスコイルボビン6に連結されている。
外側傾斜面部512は、ダンパ支持部511より内周側に備えられ、例えば図1〜4に示すように、音響放射側に向かって開口するように傾斜面が形成されている。外側傾斜面部512の外周側にはダンパ支持部511が形成されるとともに内周側には底部513が形成されている。
底部513は、外側傾斜面部512と内側傾斜面部514の間に備えられるとともに、ヨーク1の底部と略同じ平面上に配置されている。本実施形態に係る第1のフレーム51の底部513には、例えば図1〜4に示すように、防塵ネット13が接着剤等により貼り付けられている。この防塵ネット13は、使用環境などに応じて適宜設けることが好ましい。
つまり、図1〜4に示すように、内側傾斜面部514の下端部に形成された底部513から音響放射側に向けて屈曲形成された外側傾斜面部512の端部に、ダンパ10近傍まで延出したダンパ支持部511が形成されている。
内側傾斜面部514は、例えば図1〜4に示すように、磁気回路4の上端部から下端部(底部)にかけて、磁気回路4の側面に対面して間隔を空けて配置されている。詳細には内側傾斜面部514は、連結部515から磁気回路4の側面に対面して間隙を空けて配置されている。また、上述したように図1〜4に示すように、内側傾斜面部514には、磁気回路4の側面部に対面する通気孔516が形成されている。この本実施形態では、図1〜4に示すように複数の通気孔516が、内側傾斜面部514に周方向に等間隔に形成されている。
連結部515は、例えば図1〜4に示すように、内側傾斜面部514の上端部に形成され、詳細にはその上端部から内周側に屈曲形成されており、磁気回路4の上端部、詳細には、ヨーク1の屈曲端部1Dの上部に接着剤等により連結されている。
通気孔516は、例えば図1〜4に示すように、内側傾斜面部514に、磁気回路4の側面部に対面するように形成されている。また、図4に示すように、スピーカ駆動時には、ダンパ10が振動することにより、この通気孔516を介して磁気回路4の側面部に至る空気流通路540が形成される。
補強用リブ517は、例えば図1〜4に示すように、外側傾斜面部512、内側傾斜面部514の間に配置され、かつ外側傾斜面部512、低部513、内側傾斜面部514と接するように形成され、第1のフレーム51の強度を補強する機能を有する。詳細には、図1〜4に示すように、第1のフレーム51の内部には、複数の補強用リブ517が、周方向に規定間隔で形成されている。
上述したように、上記構成の第1のフレーム51には、通気孔516が、内側傾斜面部514に、磁気回路4の側面部(ヨーク1の側部1C)に対面するように形成されており、ダンパ10の振動により、通気孔516を介して磁気回路4の側面部に至る空気流通路540が形成されるので、簡単な構成で、スピーカ駆動時に磁気回路を冷却することができる。また、ダンパ10の下側のフレームに、ダンパ10の下側と外部とを連通する通気孔516が形成されているので、簡単な構成でダンパ10の振動に対する抑制力を低減することができる。
[第2のフレーム52]
第2のフレーム52は、図1〜4に示すように、略筒形状に形成されている。詳細には、第2のフレーム52は、外側面に形成されるとともに、径方向に向かって突出した鍔状の取付部52Aと、上部に形成されるとともに、エッジ部9を介して振動板8を振動自在に支持する支持部52Bとを有する。取付部52Aには、例えば図3に示すように、外部の被取付部材に固定するための取付孔部52Cが形成されている。また、第2のフレーム52には、内周部に複数の連結腕部521が形成されている。上述したように、この連結腕部521により、第1のフレーム51と第2のフレーム52とが連結されて固定されている。
上記構成の第1のフレーム51、第2のフレーム52では、上述したように連結腕部521を介して規定間隔を空けて配置され、振動板8の裏面側(音響放射側と反対側)が外部と連通した構造を有するので、振動板8の背圧を低減することができ、振動板8に対する抑制力を低減することができる。
ボイスコイルボビン6は、例えば図1〜4に示すように、外周部で、かつその下部付近にボイスコイル7が巻装されており、このボイスコイル7が磁気間隙4gに位置するように配置されている。また、ボイスコイルボビン6の外周部で、かつその上端部付近には、振動板8の内周部およびダンパ10の内周部10Bが、例えば接着剤などにより接着固定されている。また、ボイスコイルボビン6の上部には、センターキャップ11が設けられている。また、ボイスコイルボビン6の側部でかつ、その中央部付近には、内部と外部とを連通する通気孔61が形成されている。この通気孔61は、複数個形成されていてもよい。この通気孔61は、センターキャップ11およびボイスコイルボビン6内の圧力を制御し、ボイスコイルボビン6をスムーズに振動方向(中心軸方向)に移動させる機能を有する。
ボイスコイル7は、ボイスコイルボビン6の外周部で、かつその下部付近に巻装されており、フレーム5に設けられた端子部(不図示)と導電線を介して電気的に接続されている。
本実施形態に係る振動板8は、例えば図1〜4に示すように、略コーン形状に形成され、内周部がボイスコイルボビン6に接着剤などにより固定され、外周部8Aがエッジ部9を介して第2のフレーム52の支持部52Bにより振動自在に支持されている。振動板8は、上述した形状に限られるものではなく、ドーム形状などの各種形状であってもよい。振動板8の形成材料としては、例えば紙、化学繊維、紙、綿、絹等の布類に樹脂を含侵して成形したもの、アルミニウム、チタン等の金属材料や、プラスチック材料、セラミックス材料等や、フェノール樹脂、プラスチック強化繊維(FRP)などを成形したもの、などの各種材料を採用することができる。
エッジ部9は、リング状に形成されており、エッジ部9の内周部が振動板8の外周部と連結し、外周部が第2のフレーム52の上端部付近に接着剤などにより固定されている。またエッジ部9は、内周部と外周部の間にロール状部が形成されている。エッジ部9は、上述した形状に限られるものではなく、例えば断面凸形状、断面凹形状など各種形状であってもよい。
ダンパ10は、外周部10Aが、第1のフレーム51のダンパ支持部511に接着支持され、内周部がボイスコイルボビン6に固定されている。スピーカ駆動時、ダンパ10とボイスコイルボビン6とともに振動する。本実施形態に係るダンパ10は、例えば無通気性を有することがスピーカ駆動装置内の空気を磁気回路、特にヨークの側面へ効率よく当てることが出来る点で好ましい。
センターキャップ11は、ボイスコイルボビン6の上端部に備えられており、塵などの異物がボイスコイルボビン6内に進入することを防止する。
上部リング12は、第2のフレーム52の上端部上に設けられており、エッジ部9や振動板8を保護する機能を有する。
防塵ネット13は、上述したように磁気回路4の底部側、詳細には第1のフレーム51の底部513に設けられており、磁気回路4や第1のフレーム51内への塵等の異物の進入を防止する機能を有する。
上記構成のスピーカ装置100では、例えば、フレーム5に設けられた端子部(不図示)からオーディオ信号が入力されると、そのオーディオ信号が導電線を介してボイスコイル7に印加される。ボイスコイル7では入力されたオーディオ信号により電磁作用により駆動力が発生して、その駆動力がボイスコイルボビン6に伝達され、ボイスコイルボビン6に連結された振動板8及びダンパ10を振動させる。そして、振動板8が振動することにより音響放射方向(前方向)に音波が放射される。また、スピーカ駆動時、ボイスコイルボビン6の振動にともなってダンパ10が振動することにより、第1のフレーム51に形成された通気孔516を介して磁気回路4の側面部に至る空気流通路540が形成されて、磁気回路を冷却することができる。また、フレーム5に上記構成の通気孔516が形成されているので、簡単な構成でダンパ10の振動に対する抑制力を低減することができる。また、通気孔516を設けたことにより、ダンパ10の裏面側と第1のフレーム51との間で生じる共振(高周波域)を低減することができる。つまり、再生音の周波数特性において、特に従来と比べて、高音帯域での音質を改善することができる。また、上記構成のスピーカ装置100では、スピーカ駆動時に磁気回路4を冷却するので磁石2の磁力低下を防ぐことができる。またスピーカ装置100では、磁力低下の防止、ダンパ10の振動に対する抑制力の低減、上記共振の防止などを行うことができるので、高音質な音を再生することができる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置100Aの断面図である。第1実施形態と同様な構成、動作、効果等については説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置100は、図5に示すように、第1実施形態に係るスピーカ装置100のフレーム5の第1のフレーム51と、第2のフレーム52とが連結されて一体形成された構造のフレーム5Bを有する。フレーム5Bのエッジ支持部52Bとダンパ支持部511の間の側面部に、通気孔が形成されていてもよい。その他の構成は第1実施形態と略同様な構成である。
上記構成のスピーカ装置100Bでは、第1実施形態のフレーム5と比べて、フレーム5Bが比較的小さい構成であるので、スピーカ装置100B全体を比較的小さく形成することができる。またスピーカ装置100Bの設置スペースを比較的小さくすることができる。さらに、互いに異なる大きさである、第1のフレーム51、第2のフレーム52を形成することで、特許文献1に開示されているような1つのフレームを形成した場合より、スピーカ装置全体を軽量化できることも挙げられる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。例えば、上述した本発明に係る実施形態を組み合わせてもよい。また本実施形態の磁気回路は、内磁型磁気回路を採用したが、この形態に限られるものではない。
また上述した振動板8は、カーブドコーン形状、フラットコーン、パラボリックコーン、楕円形状コーン、円形状コーン、等の各種形状の振動板を採用してもよい。また上述した実施形態に係るダンパ10は、断面波形のコルゲージョンを備えたがこの形態に限られるものではない。ダンパ10は各種形状に形成されていてもよい。
以上説明したように、スピーカ用振動板8を駆動するスピーカ駆動装置400を採用したスピーカ装置100において、スピーカ駆動装置400は、磁気間隙4gが形成された磁気回路4と、内周部が、ボイスコイル7に巻回されたボイスコイルボビン6を磁気回路4の磁気間隙4gに振動自在に支持するダンパ10と、ダンパ10の外周部を支持するとともに磁気回路4を収容するフレーム51とを有し、フレーム51は、磁気回路4の側面部に対面する通気孔516を備え、ダンパ10の振動により、通気孔516を介して磁気回路4の側面部に至る空気流通路540が形成されているので、簡単な構成で磁気回路4を冷却することができる。また、簡単な構成でダンパ10の振動に対する抑制力を低減することができる。また、高音質な音を再生することができる。
本発明の第1実施形態に係るスピーカ駆動装置を採用したスピーカ装置の断面図である。 図1に示したスピーカ装置の音響放射側からの斜視図である。 図1に示したスピーカ装置の裏面側(音響放射側の反対側)からの斜視図である。 図1〜3に示したフレームに形成された通気孔と空気通気路を説明するための通気孔付近の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置の断面図である。
符号の説明
1 ヨーク
2 磁石
3 プレート
4 磁気回路
4g 磁気間隙
5 スピーカフレーム
6 ボイスコイルボビン
7 ボイスコイル
8 振動板
9 エッジ部
10 ダンパ
11 センターキャップ
12 上部リング
13 防塵ネット
51 第1のフレーム(スピーカ駆動装置側フレーム)
52 第2のフレーム(振動板側フレーム)
511 ダンパ支持部
512 外側傾斜面部
513 底部
514 内側傾斜面部
515 連結部
516 通気孔
517 補強用リブ
521 連結腕部
540 空気流通路
100 スピーカ装置(スピーカ)
400 スピーカ駆動装置

Claims (7)

  1. スピーカ用振動板を駆動するスピーカ駆動装置であって、
    磁気間隙が形成された磁気回路と、
    内周部が、ボイスコイルに巻回されたボイスコイルボビンを前記磁気回路の磁気間隙に振動自在に支持するダンパと、
    前記ダンパの外周部を支持するとともに前記磁気回路を収容するフレームとを有し、
    前記フレームは、
    前記磁気回路の上端部に連結された磁気回路連結部と、
    前記磁気回路連結部から前記磁気回路の側面に対面して間隙を空けて配置された側面部と、
    前記側面部の下端部から音響放射側に向けて屈曲するとともに前記ダンパ近傍まで延出したダンパ支持部と、
    前記磁気回路の側面部に対面するように前記フレームの側面部に形成された通気孔と、
    を備えることによって、
    前記ダンパから前記通気孔を通って前記磁気回路の側面部までに至る空気流通路が形成されていることを特徴とするスピーカ駆動装置。
  2. 前記磁気回路は、内磁型磁気回路、外磁型磁気回路、又は複合型磁気回路のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ駆動装置。
  3. 前記フレームは、樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ駆動装置。
  4. スピーカ用振動板を駆動するスピーカ駆動装置を備えるスピーカ装置であって、
    前記スピーカ駆動装置は、
    磁気間隙が形成された磁気回路と、
    内周部が、ボイスコイルに巻回されたボイスコイルボビンを前記磁気回路の磁気間隙に振動自在に支持するダンパと、
    前記ダンパの外周部を支持するとともに前記磁気回路を収容するフレームとを有し、
    前記フレームは、
    前記磁気回路の上端部に連結された磁気回路連結部と、
    前記磁気回路連結部から前記磁気回路の側面に対面して間隙を空けて配置された側面部と、
    前記側面部の下端部から音響放射側に向けて屈曲するとともに前記ダンパ近傍まで延出したダンパ支持部と、
    前記磁気回路の側面部に対面するように前記フレームの側面部に形成された通気孔と、
    を備え、
    前記ダンパから前記通気孔を通って前記磁気回路の側面部までに至る空気流通路が形成されていることを特徴とするスピーカ装置。
  5. 前記磁気回路を収容するフレームの上端部は、前記スピーカ用振動板をエッジ部を介して支持することを特徴とする請求項に記載のスピーカ装置。
  6. 前記磁気回路を収容するフレームに対して間隔を空けて配置されるとともに、前記フレームに連結腕部を介して固定され、スピーカ用振動板をエッジ部を介して支持する振動板支持用フレームを有することを特徴とする請求項に記載のスピーカ装置。
  7. 前記磁気回路を収容するフレームと前記振動板支持用フレームとが一体形成されていることを特徴とする請求項に記載のスピーカ装置。
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