JP4865427B2 - 抗癌剤の併用投与方法及び併用可能な抗癌剤 - Google Patents

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本発明は、併用効果の優れた抗癌剤の併用投与方法及び併用可能な抗癌剤に関し、より詳細には併用投与することにより併用の相乗効果が現れる抗癌剤の併用投与方法、該方法の実施に使用可能な併用可能な抗癌剤及びこれらの抗癌剤を混合して調製される混合抗癌剤に関する。
抗癌剤はより有効性を高めかつ腫瘍細胞が薬剤に対する耐性を獲得することを防止するために、他の抗癌剤と併用して使用することが一般的である。しかし併用する薬剤を選択する方法は特別な方法があるわけではなく、併用する薬剤としての一般的な条件である、(1)併用する薬剤が単独使用でも有効であること、(2)副作用が併用剤と重複しない、という一般的な条件の下で、臨床家による経験の結果として併用剤が選択されてきた。
腫瘍細胞は薬物(抗癌剤)による障害から常に回復しようとする反応が細胞内に誘導され、その修復機構が十分に発揮されないときに腫瘍細胞は死滅する。しかし死滅までには時間が必要である(時間投与の必要性)。抗癌剤を2種類以上併用するときに、単独投与では認められない細胞生物学的反応(相乗効果)を示すことがあり、この場合には各抗癌剤が保有する特有の作用機序(全ては解明されていない)が競合したり拮抗反応として出現することがある。これらを解明するためには併用剤の投与量、投与時間を組み合わせた多彩な投与を行なう必要がある。
本発明者は抗癌剤の併用に関する合理的な技法を開発し(CANCER CHEMOTHERAPY: Challenges for the Future, vol.4, 1989: Molecular Bilology of DNA Topoisomerases, Proceedings of the International Symposium on DNA Topoisomerases in Chemotherapy, 1991 )、各種抗癌剤の併用の効果を実証した。しかし相乗効果の現れる抗癌剤の組合せは少なく、簡単には満足できる抗癌剤の併用効果が得られなかった。
本発明は、これらの欠点を解消するためになされたもので、新規な抗癌剤であるシス−オキザラート(1R,2R−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)(以下1-OHPという)と、既知の抗癌剤との併用投与を各種検討し、最適の併用投与方法を見出し、本発明に到達したものである。
本発明は、5−フルオロウラシル(以下5-FUともいう)を、1-OHPと併用投与することを特徴とする抗癌剤の併用投与方法、該方法で使用できる併用可能な抗癌剤及び該併用剤と1-OHPを混合することにより調整される混合抗癌剤である。
以下、本発明の詳細について説明する。
腫瘍細胞(癌細胞)は通常細胞より増殖速度が大きく、腫瘍細胞の死滅効果が増殖速度と同等又はそれ以下では、癌の進行を抑える程度であり、癌の根本的な治療とはなりえない。又各抗癌剤には最適投与量があり、該投与量より多量の抗癌剤を投与しても、比例的に腫瘍細胞の死滅効果が上昇する訳ではなく、僅かに上昇するに過ぎない。しかも多量投与による正常細胞の損傷等の悪影響の方が強く現れることが多く、単独抗癌剤の多量投与による治療効果の増大は殆ど望めない。
従来から行なわれている抗癌剤の併用投与は、この単独抗癌剤の多量使用の限界を解消して、癌治療の可能性を広げるものである。その作用機序については十分解明されていないものの、特定の組合せを使用することにより、腫瘍細胞の死滅効果が大幅に上昇する可能性が指摘されている。つまり抗癌剤Aと抗癌剤Bの使用により、抗癌剤A単独使用の際の腫瘍細胞死滅割合と抗癌剤B単独使用の際の腫瘍細胞死滅割合との合計(相加効果)と等しいか、それ以上の効果(相乗効果)が現れることがある。
抗癌剤は癌の進行を抑制するだけでは不十分であり腫瘍細胞を完全に死滅させることが望まれる。そのためには腫瘍細胞の増殖速度以上に腫瘍細胞を死滅させることが必要であり、理論的には増殖速度より僅かでも抗癌剤による腫瘍細胞の死滅速度が大きいと最終的には腫瘍細胞は完全に死滅する。しかし腫瘍細胞の転移の危険性及び長期間毒性のある抗癌剤を患者に投与する危険性から、短期間で腫瘍細胞を死滅させることのできる抗癌剤の出現が望まれている。そのためには2種以上の抗癌剤の使用により腫瘍細胞の死滅効果が相乗的に増加する抗癌剤の組合せが必須であり、この相乗効果を有する抗癌剤の組合せの出現は現在の癌化学療法に決定的に寄与する。
本発明は、特にこの相乗効果を、少なくとも相加効果を有する抗癌剤の組合せを提案するものであり、(化1)で示す1-OHPを標的抗癌剤として使用し、この1-OHPと1又は2以上の既知の抗癌剤とを組み合わせて併用投与する。この併用投与により1-OHPの抗癌効果は相乗的あるいは相加的に向上し、該併用投与により癌治療への多大な貢献が期待できる。
Figure 0004865427
本発明者らは、シスプラチン、カルボプラチン、5-FU、テガフール、カルモフール、ドキシフルリジン、ウラシル、イリノテカン、アドリアマイシン、エトポシド、マイトマイシン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、ビンクリスチン及びビンデシンの計15種類の既知の抗癌剤(併用剤)と1-OHP(標的剤)との併用投与による腫瘍細胞の死滅効果の測定を試みる。該併用に際しては単に抗癌剤の併用だけでなく、投与方法(同時投与、追加投与)及び投与量(多量投与、少量投与)についても検討する。
各組合せにおける腫瘍細胞の死滅効果の評価に際しては、対照(抗癌剤を使用しない場合)の死滅効果を差引き、純粋な併用剤と1-OHPの併用による死滅効果を算出する。
併用効果は、後述の式(1)を使用して算出し、この式により算出される値(%)が、85〜115%がある場合には相加効果があり、85%未満の場合には相加効果以下、115%を越える場合には相乗効果を有するものと、評価する。±15%は信頼限界つまり誤差である。
その結果、下記に詳述するように、シスプラチン、5-FU、イリノテカン、アドリアマイシン、エトポシド、マイトマイシン、ミトキサントロン及びブレオマイシンの計8種類についてはその殆どについて投与方法及び投与量にかかわらず、相加効果あるいは相乗効果が得られ、特にシスプラチンと5-FUの併用における効果は著しく、5-FUと1-OHPの組合せが最高である。一方ビンクリスチン及びビンデシンの計2種類については良くても相加効果が現れるのみの組合せが多い。
つまり、シスプラチンと1-OHPの併用投与では、シスプラチンを同時投与した場合、及び1-OHPをシスプラチンより先行投与した全ての組合せで相乗効果が得られ、条件によっては期待値(相加効果)の2倍の腫瘍細胞の死滅効果が現れる。
5-FUと1-OHPの併用投与では、殆ど全ての投与条件で5-FUの投与量や投与方法に関係なく相乗効果が得られ、シスプラチンの場合と同様に条件によっては期待値の2倍の腫瘍細胞の死滅効果が現れる。検索した併用剤のうち、最も優れた結果が得られ、1-OHPとの併用剤としては5-FUが最も推奨される。
イリノテカンと1-OHPの併用では、1-OHPを追加投与する全ての組合せで相乗効果が現れる。
アドリアマイシンと1-OHPの併用では、1-OHPを追加投与する殆どの組合せで相乗効果が現れる。
エトポシドと1-OHPの併用では、1-OHPを追加投与する殆どの組合せで相乗効果が現れる。
マイトマイシンと1-OHPの併用では、1-OHPを先行投与する多くの組合せで相乗効果が現れる。
ミトキサントロンと1-OHPの併用では、少量のミトキサントロンを使用しかつ1-OHPを追加投与する全ての組合せで相乗効果が現れる。
ブレオマイシンと1-OHPの併用では、1-OHPを第3日又は第4日に追加投与する多くの組合せで相乗効果が現れる。
又カルボプラチン、テガフール、カルモフール、ドキシフルリジン及びウラシルについては、シスプラチンや5-FUと同等又は若干劣る効果が得られると期待される。5-FU及びその誘導体から成る単剤又は配合剤(テガフールとウラシルの混合)と1-OHPとの併用効果も、5-FUと1-OHPの併用効果と同様に期待できる。
これらの効果的な併用剤は単独で1-OHPと併用するだけでなく、2種類以上の併用剤、例えば5-FUとシスプラチンを1-OHPと併用するとより一層の効果が期待できる。
ビンクリスチンと1-OHPの併用では、相乗効果を示す組合せは全くなく、多くの組合せが相加効果を示す。
ビンデシンと1-OHPの併用では、14種類の組合せで相乗効果を示す組合せは全くなく、相加効果を示すものが僅か3例であり、検索した併用剤のうち、最も劣っている。
前述した通り併用剤の種類だけでなく、投与量の大小、及び投与時期も併用効果に影響を及ぼす。投与量については明確な基準はないが、投与時期は各併用剤によって効果に対して明確な影響を及ぼす。例えばシスプラチンでは、1-OHPを先行投与しシスプラチンを追加投与する殆どの場合に期待値の約2倍の効果が現れるのに対し、シスプラチンを先行投与する場合には6種類の組合せ中1種類のみに相乗効果を示し、3種類の組合せでは相乗効果以下であった。
患者に対して薬剤を投与する場合、時間差投与より同時投与の方が、患者及び医師の負担が軽くなるため好ましいが、5-FUは同時投与で期待値の180%又は150%の効果が生じ、この点からも5-FUと1-OHPとが好ましい組合せであることが分かる。なお本発明の同時投与とは、複数の抗癌剤を時間差零で同時に投与する場合と、複数の抗癌剤を別個の投与操作により連続的に投与する僅かな時間差がある場合の両者を含み、これら以外の投与は時間差投与である。
本発明の下記実施例では、白血病の腫瘍細胞に対してのみ、本発明の併用投与を行なったが、他の臓器癌に関しても本発明方法及び本発明の混合抗癌剤は相乗効果又は相加効果を発揮することが期待される。
又抗癌剤の投与経路は、従来の通り経口、注射、膣又は肛門からの投与、及び皮膚への塗布等がある。そして前述した1-OHPと併用剤を同時投与することにより効果が生ずる組合せの場合には、両薬剤を混合して錠剤化したり、注射用アンプル中に封入したりすることができる。又混合する以外に、化学結合により1-OHPを併用剤と一体化して錠剤中に添加したりアンプル中に封入したりすることができる。時間差投与が望ましい場合には、1-OHPと併用剤の両者を別個に準備し、いずれか一方を先行投与し、他方を追加投与する。
なお次に記載する実施例における抗癌剤併用の評価方法は、本発明以外の抗癌剤併用にも適用でき、今後の抗癌剤併用の評価方法の指標となりうる有用な方法である。
次に本発明に係わる抗癌剤の併用投与に関する実施例を説明するが、本実施例は本発明を限定するものではない。
対象とした腫瘍細胞はヒト白血球細胞株化細胞(RPMI-8402、ギブコ社製)であり、該細胞に15%の牛胎児血清(ギブコ社製)を加えて細胞数を105 個/mlとした細胞浮遊液を5mlの培養瓶(商品名スミロン、住友ベークライト株式会社製)中に調製した。この培養瓶中に調製した浮遊液は、同一のものを多数準備し、併用剤としてシスプラチン、5−フルオロウラシル、イリノテカン、アドリアマイシン、エトポシド、マイトマイシン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、ビンクリスチン及びビンデシンの中の1種類を選定し、次の各実験を別個に行なった。なお対照〔薬剤添加なし、1-OHPのみの添加、併用剤のみの添加、下記の項目(1)〜(4)〕、及び併用剤と1-OHPの併用投与の時間的経過を示すと図1のようになる。
(1)対照であり、薬剤は添加しなかった。
(2)1-OHPのみを第1日(day 1)に添加した。
(3)多量の併用剤を第1日に添加した(シスプラチンは1μg/ml、5-FUは10μg/ml、アドリアマイシンは0.05μg/ml、エトポシドは1μg/ml、そして比較としてビンクリスチン0.05μg/ml、及びビンデシン0.05μg/ml)。なおイリノテカンについてはイリノテカンの添加量を10μg/mlに固定し、1-OHPの添加量を5μg/mlとした。
(4)少量の併用剤を第1日に添加した(シスプラチンは0.5μg/ml、5-FUは5μg/ml、アドリアマイシンは0.01μg/ml、エトポシドは0.5μg/ml、そして比較としてビンクリスチン0.01μg/ml、及びビンデシン0.01μg/ml)。なおイリノテカンについてはイリノテカンの添加量を10μg/mlに固定し、1-OHPの添加量を1μg/mlとした。
(5)1-OHPと多量の併用剤〔項目(3)と同一量、以下同じ〕を同時に第1日に添加した。
(6)1-OHPと少量の併用剤〔項目(4)と同一量、以下同じ〕を同時に第1日に添加した。
(7)1-OHPを第1日に添加し、多量の併用剤を第2日に添加した。
(8)1-OHPを第1日に添加し、少量の併用剤を第2日に添加した。
(9)1-OHPを第1日に添加し、多量の併用剤を第3日に添加した。
(10)1-OHPを第1日に添加し、少量の併用剤を第3日に添加した。
(11)1-OHPを第1日に添加し、多量の併用剤を第4日に添加した。
(12)1-OHPを第1日に添加し、少量の併用剤を第4日に添加した。
(13)多量の併用剤を第1日に添加し、1-OHPを第2日に添加した。
(14)少量の併用剤を第1日に添加し、1−OHPを第2日に添加した。
(15)多量の併用剤を第1日に添加し、1-OHPを第3日に添加した。
(16)少量の併用剤を第1日に添加し、1-OHPを第3日に添加した。
(17)多量の併用剤を第1日に添加し、1-OHPを第4日に添加した。
(18)少量の併用剤を第1日に添加し、1-OHPを第4日に添加した。
これらの各実験において、各浮遊液に5%炭酸ガスを加え、37℃で6日間培養し、最初の薬剤投与(第1日)から、24時間後(第2日)、48時間後(第3日)、72時間後(第4日)、96時間後(第5日)、120時間後(第6日)、144時間後(第7日)における細胞の一定個数(1000個)当たりの死細胞個数を測定した。該測定は培養液から試料をサンプリングし、細胞観察板(エレコン化学株式会社製ZOG-1)に入れ、1500倍の蛍光装置付き倒立顕微鏡(ニコン株式会社製)で細胞を観察し、細胞1000個当たりの死細胞数をカウントして行なった。死細胞数のカウントは1回の実験で3回観察し、その百分比と標準偏差値を算出した。
これらの測定値から、併用効率OE(期待値と実測値の比)を次の式を使用して算出した。
OE(%)=A/〔C0+(B−C1)+(D−C2)〕×100 (1)
式中、Aは併用によって得られた第7日の死細胞の実測値、C0 は上記(1)の対照細胞での第7日の殺細胞値、Bは1-OHPに曝されていた日数間の殺細胞効果(%)、C1 はBと同日数での上記(2)の対照細胞の殺細胞効果(%)、Dは併用剤に曝されていた日数間の殺細胞効果(%)、C2はDと同日数での上記(3)の対照細胞の殺細胞効果(%)である。
各併用剤ごとの算出値を纏めると図2の通りである。
図中、●、▲、および「黒正方形」(すなわち黒ぬり)は併用剤多量投与、○、△および□(すなわち白ぬき)は併用剤少量投与、●、および○(すなわち円印)は同時投与、▲、および△(すなわち三角)は1-OHP先行投与、「黒正方形」および□(すなわち正方形)は併用剤先行投与、添数字2〜4は追加薬剤の投与日である。
図2から、各併用剤について前述した通りの効果が観察される。この効果を纏めると表1の通りになる。表中●は相乗効果を、○は相加効果を、△は相加効果未満であることをそれぞれ示している。
Figure 0004865427
発明の効果
本発明は、イリノテカン、及び所望によりさらにシスプラチン、カルボプラチン、5−フルオロウラシル、テガフール、カルモフール、ドキシフルリジン、ウラシル、アドリアマイシン、エトポシド、マイトマイシン、ミトキサントロン及びブレオマイシンから選択される1又は2以上の併用剤を、シス−オキザラート(1R,2R−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)と併用投与することを特徴とする抗癌剤の併用投与方法である。
実施例から明らかなように、1-OHPとイリノテカン、そして所望によりさらに既存の抗癌剤を組合せて腫瘍細胞に投与すると、その殆ど全ての場合に該腫瘍細胞の死滅に対する効果が1-OHP単独の場合に対して相加効果を有し、又多くの場合に相乗効果を生じさせる。
抗癌剤の併用投与による腫瘍細胞の死滅効果の増大は、特に腫瘍細胞の増殖速度と拮抗する近傍において重要な意味を持ち、僅かな死滅効果の増大でもその効果が重大な治療効果の促進をもたらすことになる。
本発明の抗癌剤の併用投与方法によると、特にその抗癌剤の組合せを適切に選択することによる死滅効果の増大は飛躍的であり、多くの癌治療に対して多大な貢献を行ない得る。
本発明方法の実施に使用する併用抗癌剤は、イリノテカン、さらには所望によりシスプラチン、カルボプラチン、5-FU、テガフール、カルモフール、ドキシフルリジン、ウラシル、アドリアマイシン、エトポシド、マイトマイシン、ミトキサントロン及びブレオマイシンから選択される1又は2以上の併用剤と1-OHPの組合せであり、該併用抗癌剤の使用により、前述した顕著な癌治療効果が生ずる。
対照、及び併用剤と1-OHPの併用投与の時間的経過を示すダイアグラムである。 実施例における併用剤と1-OHPの併用投与の各条件における死滅効果の算出値を示すダイアグラムである。

Claims (2)

  1. シス−オキザラート(1R,2R−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)を含んで成る第一の抗癌剤と5−フルオロウラシルを含んで成る第二の抗癌剤との併用抗癌剤であって、時間差投与計画において、相乗的有効量の前記第二の抗癌剤の投与の2又は3日前に相乗的有効量の前記第一の抗癌剤が投与されることを特徴とする、前記第一の抗癌剤と第二の抗癌剤の相乗作用を有する併用抗癌剤。
  2. シス−オキザラート(1R,2R−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)を含んで成る第一の抗癌剤と5−フルオロウラシルを含んで成る第二の抗癌剤との併用抗癌剤であって、時間差投与計画において、相乗的有効量の前記第二の抗癌剤の投与の1又は3日後に相乗的有効量の前記第一の抗癌剤が投与されることを特徴とする、前記第一の抗癌剤と第二の抗癌剤の相乗作用を有する併用抗癌剤。
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