JP4864965B2 - ラウンドスリングおよびそのための予測され得る破壊の事前警告インジケータ - Google Patents

ラウンドスリングおよびそのための予測され得る破壊の事前警告インジケータ Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、デニス・セント・ジャーメイン,(Dennis St. Germain)の名のもとに2006年5月5日に出願され、予測され得る破壊の事前警告インジケータを備えたスリング(Sling With Predictable Pre-Failure Warning Indicator)と題された米国出願第11/418,597号に対し、米国特許法第120条を含む適用可能な米国法規に基づいて利益を主張し、また、デニス・セント・ジャーメインの名のもとに2005年5月23日に出願され、予測され得る破壊の事前警告インジケータを有するスリングおよび関連する方法(Sling With Predictable Pre-Failure Warning Indicator and Associated Method)と題された米国仮出願第60/683,987号に対し、米国特許法第119条(e)項を含む適用可能な米国法規に基づく利益を主張する。
本願は、米国出願第11/418,597号および米国仮出願第60/683,987号の両方が本明細書に完全に明示されているかのように、これらを引用により援用する。
発明の分野
この発明は一般に、重い積荷の引上げ、移動、および搬送に使用される工業用スリングに関し、より特定的には、合成スリングを使用する操作員/綱具員に対し、スリングの破壊に至り得る過積載の状況または損傷の状況を知らせるための装置に関する。
発明の背景
ともに撚り合わされ、大きな金属スリーブまたは金属カラーにより固定された複数の金属素線からなるワイヤロープスリングが、業界において一般的である。工業用金属スリングは、過去30年間に可撓性および強度が改善されてきた。しかしながら金属スリングは、非金属または合成繊維のスリングに比べ、相対的に剛性であって柔軟性を欠く。
合成繊維スリングは、過去15年間において普及し、多くの情況で金属スリングに取って代わるようになった。合成スリングは一般に、合成繊維の撚り線からなる引上げコアと、当該コアを保護する外部カバーとから構成される。合成スリングの最も一般的な設計は、引上げコアが連続ループを形成してスリングが円形または楕円形状の外観を有するラウンドスリングである。
合成スリングの利点は、極めて高い荷重引上げ実行重量対強度比を有することであり、これにより、より重く嵩高い金属のスリングよりも軽量で、可撓性であって、より高い強度すら有するスリングが提供される。スリングの製造における当該技術のこのような進歩にも関わらず、改良されたこのような合成スリングを使用する綱具員は今なお、スリングが過積載の状態に以前から晒されてきたことによる疲労(または過度な引張り)により前触れもなく突然破壊すること、および、スリングの破損によって生じる積荷の損失という積年のいくつかの問題を抱えて困っている。スリングが疲労すると、当該スリングは通常、訓練を積んだ目で見ても、損傷を受けたという物理的表示を何ら提示しない。(非金属スリングに優る金属スリングの数少ない利点の1つが、金属の非破壊検査の実施用に使用され得る設備を利用することができる点である。たとえば、同様の設備を日常的に用いて、航空機の翼が疲労していないか否かを判断する。)
スリングがどの程度の荷重に耐え得るかを判断するために、標準的な破壊検査が行なわれてきた。スリングが試験機に取付けられ、この試験機は、当該スリングが、加えられた力の応力に耐えられなくなって最終的に破損するまで、当該スリングに一定の増大する力
を加える。このような破壊検査により、工業用スリングの製造業者は、スリングの耐荷重能力の定格を定めることが可能になった。積載量は、使用することでスリングが破損した荷重をはるかに下回り、かつ、当該スリングが疲労するか、または損傷を受ける時点を下回る時点であるように決定される。ほとんどのスリング製造業者は、特定のスリングの積載量(定格荷重)を記載した何らかの種類のタグ表示を当該スリングに貼付している。この定格荷重は、スリングが晒され得、かつ、それでもなお当該スリングの安全な使用が考えられる最大荷重量を提示する。
残念ながら、危険な手抜きを行なったりせず、安全で責任のある態様で運用を行なう良心的な操作員/綱具員であっても、スリングを定格荷重の重量制限内で使用していると思っているときでさえ、使用中にスリングが破損して驚くことがある。たとえば、工業用スリングが、1日中3つのシフトにわたり連続して頻繁に使用される場合、遅い方のシフトの操作員は、早い方のシフトの誰かが、スリングの引上げコアの素線に重大な損傷を生じ得るかなりの過積載にこのスリングを晒したことに気付かない恐れがある。合成繊維スリングは、最大限に引張られたときにその引張強度または重量引上げ能力を超えて過積載状態になると疲労することが考えられ、その通常の強度および耐荷重能力には決して戻り得ない。
ラウンドスリングは、その定格荷重を上回る過積載状態に晒されたときに、荷重が耐荷重コア材料の繊維をその降伏点を超えて引張った場合、永久に損傷を受けた/変形した状態となり得る。過積載のスリングは、応力点において破断しやすいことが考えられる。この状態は、その通常の弾性点を超えてゴムバンドを引張ることに類似しており、荷重または引張りが除去または緩和されても、ゴムバンドはその通常の形態には決して戻らず、その素線の寸法は、永久に伸張された状態となり得、このことは、その引張強度の荷重未満の荷重下におけるゴムバンドの破壊を生じる。これまでに述べたように、表面的な目視では、スリングが損傷を受けたと判断することはほとんど不可能である。なぜなら、このようなスリングのサイズが大きく(約6フィート以上)、耐荷重コアが外部カバーの内部に隠れているためである。
合成スリングの荷重引上げコアは、その降伏点を超えて一旦引張られると、その物理的構造を実際に変化させ得、応力点において制約を受け得る。今日まで、保護カバーを有するスリングが過積載状態または損傷を生じる状態に晒されたかどうかを判断するための、操作員または綱具員に利用可能な精緻な方法または装置が存在していない。ラウンドスリングが疲労するか、または構造上変化した場合、当該スリングは、その最大定格積載量に従って荷重を引上げることができなくなり、最も重大な点として、当該スリングを使用する操作員および綱具員にとって重大な脅威となる。
通常の建築(超高層ビルおよび橋等)、工場および設備における操作から、造船(石油掘削装置等)、原子力発電所等に至る、重い積荷を引上げる多種多様な用途において、数千のラウンドスリングが日常的に使用されている。このようなラウンドスリングの引上げコアの繊維は、天然材料か、または合成材料、たとえばポリエステル、ポリエチレン、ナイロン等に由来することが考えられる。合成スリングの外部カバーは損傷を減じるように設計されているが、コアの繊維はそれでもなお、摩耗、鋭利な縁による切断、または、熱、冷気、紫外線、腐食性薬品、気体材料、もしくは他の環境汚染物質への暴露による劣化により損傷しやすい。
或る場合、合成スリングのコアヤーンは、高温に晒されるか、または、紫外光または薬品のいずれかに長時間暴露されると脆弱化するか、溶解するか、または分解し得る。安全に対するさらに別の懸念は、スリングを回転させることなく同じ摩耗点が長期間にわたり、引上げに使用される機器(クレーンのフック等)に接触したままで置かれるか、または
、積荷自体の縁の上に置かれる場合、コアヤーンの摩耗による損傷時にユーザにより酷使されることにより生じる。このような摩耗は、或る種の合成繊維材料においては、特に、積荷との接触部が圧縮下に置かれるか、または束ねられている場合に加速される。現場の綱具員は、ラウンドスリングの内部の引上げコアのヤーンが内部で損傷を受け得ることを、スリングのカバーを介して検出する手段を有さないまま、このような損傷が生じ得ることを懸念している。たとえカバーが取外されても、引上げコアがその定格荷重を引上げられない時点まで損傷を受けたかどうかを認識することは不可能であり得る。合成繊維スリングに対して妥当な非破壊検査技術が存在しないため、損傷を受けていることが単に疑われる合成スリングが、安全上の理由により、実際の使用から外されなければならない。
ラウンドスリングの引上げコアの材料が、引上げコアのヤーンを目の届く状態にして検査することを可能にしない不透明材料の保護カバー内に隠れている場合、当該ラウンドスリングの引上げコアの材料の構造上の整合性を求めることは難しい。引張られたラウンドスリングまたは疲労したラウンドスリングは、綱具員に対して前触れなく突然の甚大な破壊を生じ得、このことは、生命および私物の損失を生じ得る。業界における多くの人は、身体の毀損、私物の損傷、および製造物責任に関する損害賠償請求を回避するために、綱具員に対する安全なスリングの提供を望んできた。
破壊インジケータを有するいくつかのラウンドスリングの構成が公知である。たとえば、当該技術では、引上げコアまたは耐荷重コアの一体的な部材として、破壊インジケータ合成素線を組込むことが公知である。先行技術の構成におけるこの破壊インジケータの素線は常に、コアヤーンの延長線であった。
先行技術のラウンドスリングの一般的な設計は、複数のヤーンを共に撚り合わせて1本の素線を形成することであり、この素線はその後、コアを形成する素線の平行な無線ループへと丸められ、このコアはその後、保護カバー材料内に収容される。このスリングが先行技術の破壊インジケータを有して設計される場合、インジケータの素線は、コアヤーン内に組込まれて当該コアヤーンと撚り合わされる。インジケータの素線の2つの端部(時として表示部と称される)は、カバー材料の開口部を通って自由に延在する。このスリングが過積載状態に晒されると、この表示部がカバー内に部分的に引っ込み、自由に延在していた表示部の端部は、損傷を受けていないスリングの表示部よりも視覚的に短くなる。この過積載状態がスリングの最大定格荷重を上回ると、表示部の一方または両方が通常、カバー内に完全に引っ込む。いずれかの場合、綱具員は、表示部の一方もしくは両方が存在しなくなるか、または、少なくとも一方の表示部がカバー内に「著しく」引っ込むことにより、潜在的に損傷を受けたスリングが生じたとの警告を受ける。しかしながら、これらのスリングが同一条件下で製造されていても、通常、これらの表示部が起動時にどのように作用するかについての一貫性がない。
インジケータの素線に基づいた先行技術の破壊インジケータの欠点は、破壊インジケータが起動される時点を求める予測され得る方法が存在しない点である。合成スリングは、その形態において安全係数が設計されている。たとえば、スリングの定格が6,000ポンドである場合、当該スリングは、定格荷重よりも5倍以上大きな力(すなわち約30,000ポンド、5:1の設計係数)に晒されない限り、一般に損傷を受けない。このスリングが、定格荷重の4倍から5倍の間の力(すなわち約24,000ポンド)に晒されると、表示部は、スリングのカバー内に後退することによって起動され得、過積載状態を示し得る。したがって、表示部は、その全体的な状態に好ましくないと考えられる状態にスリングが実際に晒される前に、損傷を受けたか、またはこのような状況に晒された可能性を視覚的に示す。残念ながら、約24,000ポンドにおいて表示部がカバー内に一貫した態様で後退することを保証する方法が存在しない。換言すると、同一条件下で同時に製造された先行技術の破壊インジケータ素線を有する2つのスリングは、2つの異なる起動
点を有する(たとえば、一方のスリングは約22,050ポンドで起動し得、他方のスリングは約26,000ポンドで起動し得る)。加えて、一方のスリングは、表示部の一方を完全に引っ込めることによって起動事象に反応し得、他方のスリングは、両方の表示部を部分的に引っ込めることによって起動事象に反応し得る。
表示部がカバー内に完全に引き込まれない場合、カバーの開口部に関する「著しい引っ込み」についての1人の綱具員の意見は、別の綱具員の意見と異なり得る。したがって、一方または両方の表示部の「小さな」動きは、スリングの絶え間ない使用および取扱いから生じ得、実際にスリングが過積載状態に晒されていないときも、或る綱具員にとっては過積載状態に至ったという表示として捉えられ得る。したがって、先行技術の破壊インジケータにおける表示部の目視および起動事象の結果的な判断は、主観検査になってしまう。
別の先行技術のラウンドスリングの構成は、光ファイバの素線を利用する。操作員/綱具員は、この光ファイバの一方端に光を当て、この光が光ファイバの他方端で見えるかどうか判断することにより、光ファイバによってラウンドスリングを検査することができる。デニス・セント・ジャーメインに対する米国特許第5,651,572号では、ラウンドスリングの引上げコア素線内に可撓性の光ファイバ「信号」ケーブルを組込むことを教示している。
これまでに示したように、ラウンドスリングでは、引上げコアが素線の平行な無端ループへと構成され、これらのループが次に、保護カバー材料内に収容される。このカバーは、開口部またはオリフィス溝を有し、ここから光ファイバ信号素線の2つの端部が表れる。光ファイバケーブルの上記端部は、スリングのカバーのスリットを通じて自由に延在するように設計され、それにより、綱具員とって容易に目の届くものとなる。
光学信号素線部材は、コア素線の整合性および連続性を検査するために、一方端にある光源から、他方端を見つめる観察者まで光を伝導する。ラウンドスリングの引上げコアヤーン内に光ファイバケーブルを封入することにより、目の届かなかった内側コア領域は、引上げコアの光ファイバ構成要素を光が通過することにより、観察可能な検査確認領域へと変わる。
光ファイバ材料は、引上げコアヤーンのファイバとの無端かつ平行な関係に光を伝えることができる。この光ファイバの信号素線は、ファイバまたはロッド材料からなる。当該材料により、一方端においてファイバ材料内に進入し、かつ、光ファイバ素線の全長にわたりファイバの壁から繰り返し内側に全反射される光の伝播が可能になる。当該光ファイバ素線により、光ファイバケーブル内を伝わっている光は、当該光ファイバケーブルの一方端から他方端まで通過し得る。光が光ファイバケーブルの他方端に表れた場合、この光は、ラウンドスリングの引上げコアの束の経路全体における光ファイバケーブルの整合性が損なわれていないこと、および、推論により、引上げコアヤーンの整合性も損なわれていないことを示す。
米国特許第5,651,572号に開示されたラウンドスリングの引上げコア内に光ファイバケーブルの部材が組込まれているため、この光ファイバケーブルの部材は、引上げコアのファイバ材料とほぼ同様の破損特性または折れ(snapping)特性を生じる傾向がある。引上げコアヤーンのファイバが破損または破断した場合、光ファイバケーブルも損傷を受け、これにより、表出する光ファイバケーブルの一方端から他方端への光の伝達が妨げられる。光が信号光ファイバケーブルの一方端から他方端に通過しない場合、綱具員は
、この引上げコアの素線が損傷を受けている恐れがあるとの警告を受け、ラウンドスリングから保護カバーを外してさらに検査するよう警告される。検査の結果、ラウンドスリングが損傷を受けていると判断された場合、このラウンドスリングは通常の使用から直ちに外され、新たなスリングと交換される。
米国特許第5,651,572号に開示された装置は、スリングが過積載状態に晒された段階において、合成スリングの引上げコアヤーンが折られたかまたは損傷を受けたか否かを判断するための、目下最新の製品であるものの、この光ファイバ信号素線もまた、耐荷重コアヤーンと同一の引張特性を有さない。したがって、光ファイバケーブルが完全に破損しない限り、何らかの光は光ファイバケーブルの全長を依然として横切ることが可能であり得、それにより、光の強度の低下を肉眼で知覚できないことがあり得る。
また、合成コア材料よりも脆性の光ファイバケーブルは、スリングの通常の取扱い(および落下)により、または、スリングの定格荷重未満の力において、損傷を受け得る。このような場合、光ファイバケーブルを介した光の伝達が中断され得、実際には過積載状態に至っていないときでも、光ファイバケーブルは過積載状態を示してしまう。
最後に、他の極度な状況または損傷を生じる状況下(たとえば極度な熱、酸、または薬品に対する暴露、および紫外線に対する暴露)において、光ファイバケーブルが、引上げコアの合成素線とは異なる態様で影響を受けることが予測され得る。たとえば、光ファイバ信号ケーブルを有するスリングが、或る薬品に暴露された場合、この光ファイバ信号ケーブルが相対的に影響を受けないことが考えられ(または、当該ケーブルの中心部を通る光路は無傷のままで、その外面のみ影響を受け)、その一方で、引上げコアは、その荷重の定格を満たさない時点まで劣化する。したがって、これまでに述べたように、合成スリングの耐荷重コアが、極度の状況または損傷を生じる状況に晒されたか否かを正確に判断する必要性が依然として存在する。
発明の概要
この発明は、スリングと併用するための、先行技術のインジケータよりも正確であって予測され得る、破壊の事前警告インジケータを開示する。この発明では、破壊インジケータの素線が耐荷重コアヤーンから分離しており、独立している。
ラウンドスリングの最も一般的な設計の1つは、複数のヤーンを共に撚り合わせて1本の素線を形成することである。この素線が次に、コアを形成する素線の平行な無端ループへと丸められる。この発明によると、破壊の事前警告インジケータは、別個の専用の素線材料と、特別に選択された材料からなるリングと、細長いインジケータの端止め(whip)端部を有する別個の警告ファイバとを含む。
専用の素線は、スリングのコア素線のループに近接して、かつ、実質的に平行に配置される。専用素線の端部は、互いに極めて接近するように置かれ(好ましい実施例では数インチ)、目穴(eye)またはリングを固定し得る別の形態により終端をなす。このリングは、両方の目穴の終端に挿入されるか、または固定され、それによって専用素線の端部間の空隙を繋ぎ、通常は楕円形状のループを形成する。警告ファイバの一方端は専用素線の目穴の一方に取付けられ、警告ファイバの自由端はリングに沿って配置され、対向する目穴に通される。警告ファイバの自由端は次に、リングの長さに沿って折り返される(double-backed)。筒状のカバー材料が、引上げコアおよび破壊の事前警告インジケータを収容する。警告ファイバの自由端はカバー材料の開口部を通って延在し、インジケータ端止めと呼ばれる。
特定の実施例では、素線(および好ましくは終端をなす目穴の一方)にタグが取付けられ、このタグは、スロットを介して引出され、それによりカバーの外部に自由に延在する。このタグは、スリングに不正操作が施されたか、またはスリングが破壊工作を受けたことを示すインジケータを提供するように設計される。
リングは、スリングが極度の状況または損傷を生じる状況に晒されたときに破壊するように設計される。損傷を生じる一般的な状況とは、スリングが過積載になったときである。スリングが過積載の状況に置かれるとリングが破損し、それにより終端の目穴が分離して、カバー内部に端止めが完全に引っ込む。
リングを慎重に選択することにより、警告ファイバを起動するのに必要な力を相対的に正確に予測することが可能になる。加えて、リングを破壊するように選択し、それにより、スリングが尋常ではない環境状態(たとえば極度な熱さ、酸、または日光等からの紫外線)下で使用されているときに、損傷の状況を伝達することができる。
光ファイバの特性または表示部型のいずれかのこれまでのインジケータは、過積載または他の内部損傷を誤って表示することが考えられた。光ファイバの場合、光を伝える能力は、端部を塞ぐことによって光ファイバケーブルを経由する光の伝達を遅らせ得る泥、グリース、および他の塵により損なわれ得る。表示部の場合、積荷との摩擦に由来するスリングの外部カバーの移動は、表示部の上を移動しているのが実際はカバーであるときに、表示部がカバーの下で引っ張っているという誤った示唆を提示し得る。この発明では、これらの紛らわしい領域が、外部の警告インジケータを単に視覚的に認識することにより排除される。また、専用素線は、カバーに永久的に取付けられることにより、定位置に設置され得る。カバーがシフトした場合、この発明のアセンブリ全体がカバーと共に移動し、それにより、過積載の誤った表示がなくなる。
さらに別の目的および利点は、以下の詳細な説明を読まれると、当業者に明らかになるであろう。
添付の図面は明細書の一部に組込まれており、明細書の一部をなし、この発明の実施例を例示し、以下の説明と組合されて、この発明の原理を説明する働きをする。この発明を例示する目的で、図面には、現時点で好ましい実施例が示されているが、開示される要素またはプロセスステップの特定の手段または厳密な配置にこの発明が限定されないことを理解されたい。
好ましい実施例の詳細な説明
この発明の好ましい実施例を記載する際に、明瞭にするために特定の述語が選択される。しかしながら、この発明は、そのようにして選択された特定の用語に限定されることを意図せず、特定の用語の各々が、同様の目的を達成するために同様の態様で作動する技術上の等価物のすべてを含むものと理解されたい。
この発明は、合成繊維スリングが、実際の使用から外されて製造業者に返還されて内部検査、および、必要であれば修理または廃棄を行うべき時点まで、(スリングの耐荷重コアが弱化し得る過積載または他の状態により)損傷を受けたか否かを判断するための装置および方法である。次に、添付の図面を参照してこの発明の好ましい実施例を詳細に説明する。図面では、この発明に従った事前警告破壊インジケータを有するラウンドスリングが、包括的に10で示される。全体にわたり同じ番号が同じ要素を表し、この説明の一部をなす図面を参照して、さまざまな好ましい実施例を説明する。
図1は、この発明に従ったラウンドスリングの斜視図を示す。図1は具体的に、単一経路のラウンドスリングを示すが、本明細書に開示される原理は、多数経路のスリングを含む他のスリングに適用することができる。図2は、図1に示すラウンドスリングの、線2−2に沿った断面図であり、一般的なラウンドスリングの主な内部構成要素を示す。
図1および図2を参照すると、ラウンドスリング10は、外部保護カバー25内に収容された内部コア12を含む。図2に示す外部カバー25は、当該カバー25が、耐荷重コア12よりも大きく、かつ、耐荷重コア12を基準として相対的に自由に移動することを伝えることが意図されており、カバー25が楕円形の断面形状を有することを必ずしも伝えることを意味しない。コア12は、引上げられるべき積荷の全重量を担うように設計される。外部カバー25の主な目的は、摩耗、積荷における鋭利な縁等からの、コアに対する物理的な損傷を防止することである。カバー25はまた、スリングが、過酷な要素、たとえば熱、紫外光、腐食性薬品、気体材料または他の環境汚染物質に当該スリングを晒す情況で使用される際に、当該スリングへの損傷を減じる働きもする。以下に説明するように、カバー25は、当該カバーに物理的な損傷が生じたときにユーザに知らせるようにも設計され得る。
引上げコア12は、好ましくは、素線の複数の平行な無端ループへと構成されて1つのコアまたは多数のコアを形成する1つの素線または多数の素線17からなり、コアのすべては、保護カバー材料25内に収納される。この形態において1つの素線または多数の素線を使用することが、ラウンドスリングの構成では一般的である。
このようなラウンドスリングの引上げコア12は、1つ以上の天然材料または合成材料、たとえばポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、K-Spec(登録商標)(繊維の独自の配合)、HMPE、LCP、パラアラミド、または他の種類の合成物に由来し得る。コア用に選択される材料は主に、スリングが引上げるように設計される最大重量と、スリング10が使用される情況とに依存する。このようなスリングの構成は、ワイヤロープまたは金属チェーンのスリングに比べ、より高い引上げ強度および破壊強度、より小さな重量、高い温度耐性、および高い耐久性を有する。
次に図3を参照すると、この発明に従った破壊の事前警告インジケータ11が側面図で示されており、カバー25およびコア12を省いて示されている。好ましい一実施例において、スリング10は、破壊の事前警告インジケータ11のみを備えて製造され得、または、破壊の事前警告インジケータ11および不正操作防止手段35の両方を備えて製造され得る。最初に、破壊の事前警告インジケータ11の動作について開示し、その後、図7を参照して不正操作防止手段35について説明する。
ヤーンの別個の(好ましくは1本の)素線20は、破壊の事前警告インジケータ11に専用のものである。この専用の警告素線20は、カバー25内に配設される。この専用の警告素線20は好ましくは、コア12に近接して配置され、コア12の耐荷重素線の周囲に撚り合わされ得るか、または、図2に示すように、コア12に単に隣接して配置され得る。
異なる一実施例では、専用素線20をカバー25の内部に永久的に貼付することが所望され得る。スリングが或る期間にわたって使用されるとき、カバーには、特定の場所、たとえば、スリングがクレーンのフックから吊下げられる場所において摩耗点が生じる。したがって、耐荷重コア12に対してカバーを回転させることが通常勧められる。専用素線20を内部カバーに固定することにより、(意図的または非意図的な)カバーの動きが破壊の事前警告インジケータ11の動作に影響を及ぼさなくなる。
専用素線20の第1の端部22および第2の端部24はそれぞれ、目穴32,34において終端をなす。専用素線20および目穴32,34は好ましくは、コア素線17と同一材料で形成される。
目穴32,34はリング26により接続され、それにより、専用素線20による無端ループを形成する。別個の専用素線20の形状は一般に、コア素線17により形成される平行な無端ループの形状(すなわち、ほぼ円形または楕円形)に合致する。
「リング」という用語は円形の物体を示唆するが、本明細書で使用される「リング」は、専用素線の端部を接続する任意の閉じたリンクまたはバンドとして規定される。
好ましい一実施例において、リング26は、コア12よりも低い引張強度を有するように選択される。スリングの製造業者は、この選択を多数の方法で、たとえば、リング26を専用素線20とは異なる材料で形成すること、リングに1つもしくは複数の刻み目を入れてリングを物理的に弱くすること、または、コア素線17と同一材料でリング26を形成するものの、その直径がコア素線17よりも小さいリング26を形成することにより、行なうことができる。リング26がより低い引張強度を有するように選択されるとき、破壊の事前警告インジケータ11は、起動し、それによって綱具員またはスリングの他の使用者に対し、スリング10が過積載状態に晒されたこと(すなわち、スリングの整合性が損なわれることが予め定められている力であって、時としてスリングの定格荷重よりも約4倍大きいと定められている力に晒されたこと)が通知されるように設計される。
第1の終端目穴32には、警告インジケータファイバ29が取付けられる。警告インジケータファイバ29は、リングに実質的に平行に配置され、第2の終端目穴34に通され、その後、第1の目穴32に向けてリング26に沿って折り返され、スリングカバー25の開口部の外に方向付けられる細長い素線である。(スリングカバー25内に延在する警告インジケータファイバ29の外側端部40を「端止め」と呼ぶことがある。)スリングカバー25は図3で示されていないが、警告インジケータファイバ29の好ましい配向が示されており、すなわち、スリングカバー25内において実質的に「J」字型を形成する。
再び図1を参照すると、警告インジケータ29の端止め40は、カバー25を通って自由に延在する。必要ではないかもしれないが、カバーパッチ30を(好ましくは縫付けることにより)カバーに取付けて、警告インジケータ29の端止め端部40が延在する開口部を保護することができる。
専用素線20は好ましくは、耐荷重コア12の素線17と同じ材料で形成される。これにより、スリング10のすべての構成要素が相対的に等しく伸張することが促される。好ましい一実施例において、リング26は、コア素線を形成するのに使用される材料よりも低い、予め選択された引張強度を有する。この実施例において、リング26は、引上げコア12が引張られるか、または疲労する前に破壊する。代替的に、またはそれに加え、リング26は、摩耗、熱、冷気、および/または薬品への暴露に対し、より低い耐性を有するように設計され得る。スリングの製造業者は、リング26の特性を慎重に選択することにより、この破壊の事前警告インジケータ11が起動する条件を制御することができる。
一実施例において、スリングの製造業者は、内部コアの引張強度の70%でリング26が破壊するように設計することができる。したがって、リング26を形成する材料および/またはその断面厚さは、予め選択された引張強度に合うように選択され得る。
スリング10がその推奨される定格を上回る荷重下に置かれると、コア12を形成する
、耐荷重コア素線17または専用素線20のいずれかに損傷が生じ得る前に、リング26が破壊する。リング26が破壊すると、終端目穴32,34が互いから離れて反対方向に移動し始め、目穴32と34との間、および/または、専用素線20の端部22と24との間の物理的な距離が増大する。
目穴32,34が離れるのに伴い、警告インジケータファイバ29の端止め部40(すなわち、カバー25の外に自由に延在する端部)は、カバーを通って延在しなくなるまで、カバー25内に引き戻される。警告インジケータ29の端止め端部40が見えなくなった場合、検査者または綱具員は、引上げコア12による最大定格荷重の引上げを妨げるような状態にスリング10が晒された恐れがあると直ちに判断することができ、したがって、実際の使用からスリング10を外してさらに検査する。インジケータファイバ29の折り返し形態により、端止め端部40は、目穴32,34が離れる距離の2倍の距離だけ確実に動き、起動事象が生じるたびに、端止め端部40が完全に見えなくなることが確実となる。(警告インジケータ29の端止め端部40を高視度の色で網掛けするか、またはその他の態様で印付けし、それにより、端止め端部が見えるか見えないかを一層際立たせることができる。)
重要な特徴とは、引上げコアに損傷が生じる前にリング26が破壊するように設計される点であり、それにより、綱具員に対し、現在使用している態様でのスリング10の使用を中止しなければならないこと、または、もし使用し続けた場合、スリング10が永久に損傷を受けるであろうことを警告する。綱具員がスリングの使用を中止した場合、引上げコア12の整合性が損なわれないことが考えられる。この場合、スリング10を製造業者に返還することができ、破壊の事前警告インジケータ11を交換または修理することができる。通常、リング26のみの交換が必要となる。
この発明に従った破壊の事前警告インジケータ11の主な利点は、(それが特定の強度、摩耗、温度等に置かれているか否かに関係なく)リング26が制御された時点においてより正確に破壊するよう設計され得る点である。リング26は、個々のコア素線17よりも弱く形成されることにより、過積載状態のインジケータとして使用され得る。第2の実施例において、リング26は、ヤーン同士の(yarn-on-yarn)摩耗損傷により破壊するような材料で形成され得る。第3の実施例において、リング26は、極度な温度(熱もしくは冷気のいずれか、またはその両方)により破壊するように形成され得る。第4の実施例において、リング26は、耐荷重コアの素線17に損傷を及ぼす濃度よりも低い濃度で薬品が存在することにより劣化するような材料で形成され得る。さらに別の実施例において、リング26は、予め定められた状態のうちの2つ以上(たとえば過積載および極度な熱)に晒されると破壊するような材料または材料の組合せで形成され得る。
上記の条件のすべてにおいて、リング26は好ましくは、相対的に正確な時点で予め定められた条件または所望の条件で破壊するように設計される。たとえば、スリングが(5:1の設計係数により)6,000ポンドを引上げるように定格が定められている場合、リング26は、24,000ポンドに相対的に近づくたびに破損するように設計され得る。したがって、リング26は、固有の30,000ポンドの安全係数よりも前に、さらには、スリング10に何らかの損傷が生じるはるか前に、破壊するように形成され得る。本明細書に開示される予測され得る破壊の事前警告インジケータ11を使用することにより、スリングの製造業者には、この製造業者が設計または形成するあらゆるスリング内に破壊通知手段を組込む、より予測可能で精緻な方法が提示される。すなわち、この発明は、ラウンドスリングの製造に対し、或る程度の予測可能性を導入する。なぜなら、リング26の破壊点を選択することができ、かつ、一貫性のある態様で再現することができるためである。先行技術の表示部インジケータでは、破壊点を予測することができず、一貫した態様で再現することができなかった。
以下の要件を満たすように試作品を形成した。
引張強度30,000ポンド。
垂直方向の定格荷重=5:1の設計係数において6,000ポンド。
過積載警告インジケータは、4:1と3:1との間の設計係数において、20,000−25,000ポンドで起動する。
軽量:6′試作品の重量は1.7ポンドである。
二重の対照的な色のカバー:切断の検査を容易にするため、外部が緑で内部が赤。
低い伸張度。
塩水と、油、希釈した酸および塩基を含むほとんどの薬品とにより損傷を受けない。
高性能コアヤーンの独自の配合であるK-Spec(登録商標)で形成される。
上記の試作品に対して検査を行ない、破壊の事前警告インジケータ11の端止め40が23,000ポンドと24,000ポンドとの間で一貫した態様で見えなくなり(このことは、リング26が一貫した態様で破損することを意味する)、スリング10の最終引張強度が32,860ポンドであることが判明した。
警告インジケータ29の端止め40が視認できなくなると、スリング10は、検査および/または修理のためにスリング製造業者に返還されるべきである。リング26は、専用素線20または耐荷重コア12のいずれかに損傷が生じる前に一貫した態様で破損する。多くの場合、スリング製造業者は、スリングを一新して通常の使用に戻すために、リング26を交換するだけでよい。(上記の例において、リング26は24,000ポンド付近で壊れ、スリング10はその最大引張強度である30,000ポンドに至らなかった。)
或る状況下において、リング26が最初に破壊するように設計され得た場合でも、スリング10が完全に廃棄されなければならない時点まで劣化することが考えられる。たとえば、特にリング26が壊れた後にスリング10が長期間にわたって酸性の環境に暴露された場合、スリング10(および具体的には、負荷を担うコアを構成する素線17)が、もはやその定格荷重に応えられないところまで損傷を受けていることが考えられる。(コアの材料の選択は、このスリングが海水、油、酸、および他の薬品により損傷を受けやすいか否かを判断する際の主な要因である。また、カバー25は、特に摩耗または鋭い縁からコアを保護する際に重要な要因となる。)
当業者は、この開示を読まれると、等価の実施例を生産し得ることに注目されたい。たとえば、実質的にすべての合成スリングが、外部カバーによって保護される耐荷重コアを有する場合でも、スリング製造業者は、リング26を視認できるようにするために外部カバーをなくす(または、外部カバーを短くする)ことができる。この実施例では、専用素線が必要とされず、操作員は、リング26の整合性を観察することにより、スリングの過積載条件(または他の破壊条件)が満たされたと判断することができる。
次に図4を参照して、別の好ましい実施例を開示する。この実施例において、破壊の事前警告インジケータ11aは、終端目穴32と終端目穴34との間で共に(すなわちチェーンのリンクとして)接続された複数のリング26a,26b,26cを組込む。この態様で、スリング10aは、多数の極度な状態に晒されたか否かを示すように設計され得る。これらの状態のいずれか1つにより、連結されたリング26a,26b,26cの1つが制御された態様で破壊され得、それにより、1つのみのリング26のときと同じ態様で警告インジケータ11aを起動させる。(この例は3つのリング26a,26b,および26cを使用しているが、スリング製造業者がスリング内に組込むことを所望する破壊条件の数に依存して、2つのリング、4つのリング、またはそれよりも多くのリングが使用されてよい。)
警告インジケータファイバ29は、固定された端部と端止め端部とを有する。固定された端部は一方の終端目穴32に取付けられ、インジケータファイバ29の残りの部分は、リング26a,26b,および26cのすべてに沿って配置され、インジケータファイバはその後、他方の終端目穴34に通されて、これらのすべてのリングに沿って折り返され、最終的に、この端止めを操作員に視認可能にするカバー25のスリットを通して、方向付けられる。
たとえば、図4に示すように、リング26aはスリングが過積載(極度な重量)の状態に晒されたときに破壊するように設計され得、リング26bは、極度な熱の状態下において破壊するように設計され得、リング26cは、特定の濃度の特定の薬品に暴露されると破壊するように設計され得る。したがって、スリングが予め定められた破壊状態のいずれかに晒された場合、リング26a,26b,26cの1つが壊れ、終端目穴32,34が互いから離れる方向に引張られ、それにより、警告インジケータの端止め29の端止め部40がカバー25内に完全に後退する。この態様で、1つの予測され得る破壊の事前警告インジケータ11cを用いて、多数の考え得る破壊状態のうちの1つを知らせることができる。スリングの組立て前に個々のリングに印をつけることにより、スリングが晒され、かつ、破壊の事前警告インジケータを起動させた状態そのものを判断することができる。したがって、たとえば、リング26bが壊れた(リング26aおよびリング26cが無傷のままである)場合、スリングの製造業者は、当該スリングが長期間にわたり高温に晒されたことを認識する。
多数のコアを有する改良された合成ラウンドスリングは、スリングマックス・インコーポレイテッド(Slingmax, Inc.)により製造され、デニス・セント・ジャーメインに対する米国特許第4,850,629号に開示されている。米国特許第4,850,629号に開示される実施例は、(TWIN-PATH(登録商標)の商標名で販売される)2コアのラウンドスリングであり、これは、1つのカバー内に2つの荷重引上げコアを有する。また、このカバーは、2つの別個の経路に分割される。米国特許第4,850,629号は、本明細書に完全に明示されているかのように引用により援用される。
1つのコア(および1つの破壊の事前警告インジケータ)を有するスリングと同様に、多数コアまたは多数経路のラウンドスリング50において、各コアは、本明細書に教示するように、1つの予測され得る破壊の事前警告インジケータ11a,11bを組込む。次に図5を参照すると、第1の専用素線20aは2経路スリング50の第1のコア12aに関連付けられ、第2の専用素線20bは、2経路スリングの第2のコアに関連付けられる。専用素線20aは、それぞれ終端目穴32a,34aにより終端をなし、専用素線20bは、それぞれ終端目穴32b,34bにより終端をなす。1経路スリング10において上に開示したリング26d,26eは、2経路スリング50の各経路内に組込まれている。
次に図6を参照すると、端止め40aは、スリング50の第1の経路内の予測され得る事前警告インジケータ11aに関連付けられ、端止め40bは、第2の経路内の予測され得る事前警告インジケータ11bに関連付けられる。(警告インジケータファイバ29aが、1つの終端目穴32aに取付けられて他方の終端目穴34aに通され、端止め端部40aが、カバー25aを通されて、図1から図3に例示した、1つのリング26のみを使用する「基本的な」1経路スリング10と同様の態様で作動することに注目されたい。同様に、警告インジケータ素線29bは、一方の終端目穴32bに取付けられて他方の終端目穴34bに通され、それぞれの端止め端部40bは、カバーを通されて、1つのリング26のみのときと同様の態様で作動する。)
スリング50は、2経路のコアからなる。図6に例示するように、警告インジケータの端止め40aおよび40bは、カバー25aの中を通され、カバー25aから離れて自由
延長部として表れる。この実施例は、TWIN-PATH(登録商標)スリングのいずれかのコアがその引張強度または定格荷重を上回る荷重に晒されたときにスリングの損傷または過積載を伝えることのできる破壊前インジケータを、各経路に設ける。このことが生じると、カバー材料25aの外に表れる、延在する警告インジケータの端止め40aおよび/または40bの一方または両方が、カバー内に完全に後退し、それにより、操作員または綱具員に対し、スリングの過積載状態を通告する。
厳密に2つのコアを有するTwin-Path(登録商標)スリングにおいて、各コアは互いに同一である。再び図5を参照すると、2コアスリングに対する興味深い変形例は、1つのスリング内に、2つの異なる別個の損傷表示パラメータをスリング内に設計し得る点である。たとえば、第1の経路において、リング26dはコア12よりも低い引張強度においてのみ破壊するように設計され得、第2の経路において、リング26eは、スリングが環境内で或る薬品に暴露されたときにのみ破壊するように設計され得る。警告インジケータ29aおよび29bの端止め40a,40bには、どちらの端止めがどちらのリングに関連付けられているかを示すために印または符号が付され得、それにより、リングが破損した場合、綱具員は、超過した状態を認識する(すなわち、リング26dが破損した場合、これは、TWIN-PATH(登録商標)スリングがその最大の荷重定格に近い荷重に晒されたためであり、また、リング26eが破損した場合、これは、TWIN-PATH(登録商標)スリングが或る期間にわたって薬品に暴露されてスリングの整合性が損なわれたためである)。したがって、3コアスリングが形成された場合、この明細書に教示する予測され得る破壊前インジケータ11を使用することにより、3つの別個の状態を同時にかつ独自に検査することができ、4コアスリングは、4つの別個の状態を同時に検査するために用いられ得、以下同様である。
この態様で、リング26dまたはリング26eのいずれかが破壊する時点まで、予め選択された状態のうちの1つに2経路スリング50が晒された場合、綱具員は通告を受け、これ以外の態様で利用可能な情報よりも多くの情報を得る。異なる状況下において破壊するようにリング26d,26eを設計することにより、スリングが検査または修理のために返還された場合でも、スリング製造業者によるそのスリングの分析、または、スリングのさらなる改良も補助することができる。しかしながら、リング26dおよび26eが同一条件(たとえば過積載状態)下で破壊するように設計しなければならない状況が存在する。
この発明に従った破壊の事前警告インジケータ11は、予め考案された条件のいずれかが満たされてリングが壊れた場合にほぼ瞬時に端止め端部40を見えなくするために、外側警告インジケータ29の端止め端部40に強い力を生じる起動機構を有して設計される。警告インジケータファイバ29の端止め端部40にかかる力を強める理由は、終端目穴32,34を経由した警告インジケータファイバ29の折り返し設計によるものである。リング26が破損した後に、終端目穴32および34は或る一定の速度で分離する。しかしながら、警告インジケータファイバ29が一方の目穴32に係止され、反対側の目穴34に通され、リングに沿って折り返された後にカバー25を通って出現することから、警告インジケータの端止め端部40は、目穴32,34が互いから離れて動く速度(および距離)の2倍の速さで(および2倍の距離だけ)移動する。したがって、端止め端部40は、カバー内に完全に引っ込み、それにより、起動事象が生じたか否かについて疑いの余地がない。
注記すべき別の特徴は、警告インジケータ29の端止め40が極めて迅速に移動するため、端止め40が操作員に可聴な音声を生じる点である。したがって、本発明は、スリングが臨界的な損傷点に到達したことを視覚表示するだけでなく、可聴式の警告も行なう。この可聴式の警告は、操作員が端止め40を見ることのできない位置にスリングが位置付
けられている場合(たとえば、スリングが空中30フィートに吊下げられている場合)、特に重要である。
この破壊の事前警告インジケータ11の別の注記すべき特徴は、ラウンドスリング10の全体強度に影響を及ぼすことなく、綱具員に過積載および他の危険な状況を警告し得る点である。破壊の事前警告インジケータ11が起動された直後に綱具員が積荷の引上げを中止した場合、スリング10は、残留強度の100%を保持する。
この発明の色コードによる安全な特徴は、各々が異なる色を有する別個の2つのカバー内に耐荷重コアを収容することによって達成され得る。たとえば、外部カバーは緑または青であり得、内部カバーはオレンジまたは赤であり得る。内部カバーが外部カバーと異なる色を有するため、外部カバーが切断されるか、または擦り切れるたびに、内部カバーが外に現れる。この二重カバーの特徴により、通常は検出不可能な摩耗または他の損傷が生じたという視認可能な安全性の警告を、スリングのどのようなユーザにも提供する。
この発明の別の一実施例において、破壊の事前警告インジケータ11は、破壊工作防止または不正操作防止手段に適合され得る。次に図7を参照すると、専用インジケータ素線20か、または好ましくは、目穴32もしくは34の一方に、不正操作防止タグ35が取付けられる。不正操作防止タグ35の自由端は、スリットを介してカバー内に通される。スリットは、端止め40が通るスリットと同一のものであり得る。
破壊の事前警告インジケータ11が(たとえば過積載状態により)起動されると、このことは、リング26の破損を意味し、専用素線20の端部22,24は自由となり、端止め40がカバー内に完全に引っ込む。破壊の事前警告インジケータ11が起動されたときに、図8に示すように、検査時において、不正操作防止タグ35は、専用素線20の一部に沿ってカバー25の内部から容易に引出され得る。警告インジケータの端止め端部40がユーザによる意図的な介入により見えない場合、不正操作防止タグ35は固定されたままであり、カバー25から引張られ得ない。この態様で、現場監督者により、スリング10の破壊工作を明示することができる。(作業を拒否するため、ユーザの中には、スリングが損傷状況に晒されたように見せかけようと警告インジケータ29の端止め端部40を切断する者があり、そのため、スリングを検査用に取外し、必要であれば新たなスリングと交換することができるように、作業を一時的に中断しなければならない。)
検査の工程の一部として、検査者は、不正操作防止タグ35を引張ることができる。タグが固定されている場合、スリング10は使用可能であるが、不正操作防止タグ35がカバーの内側から引出され得る場合、破壊の事前警告インジケータ11が起動されたことにより、そのスリング10は使用から外されなければならない。当然ながら、破壊工作者が端止め40および不正操作防止タグ35の視認可能な部分の両方を切断した場合、検査者は、スリング10に不正操作が行なわれ、実際の使用から妨害スリングを外すべきであることを直ちに認識する。
他の先行の警告インジケータがいずれも、ラウンドスリングの状態を迅速に検査する能力を有していないことに注目することが重要である。また、先行の警告インジケータは、この警告インジケータ11ほど精緻ではない。警告インジケータの端止め端部40を視認することができ、カバー25が無傷である場合、このラウンドスリングは次の引上げに使用することができる。警告インジケータの端止め端部40が視認不可能である場合、スリングを実際の使用から外して検査すべきである。この破壊の事前警告インジケータは、初の完全な合格/不合格検査システムであり、それは、主観的ではなく完全に客観的な検査である。
当業者は、この開示を読まれると、この開示に具体的に明示されたさまざまな実施例の
範囲において等価であると考えられる変更例を開発し得ることにも注目されたい。たとえば、終端ループ32,34をなくすことができ、専用素線20の端部をリング26に直接係止することができる。(代替的に、リング26への素線20の端部の固定に対し、スリップノットまたは他の手段を使用することができる。)
特定の実施例を参照してこの発明の説明および例示を行なってきたが、この発明の範囲内に明らかに収まるさまざまな変形例、変更例、および等価例が生じ得ることが当業者には明らかであろう。この発明は、前掲の請求項の精神および範囲内で広く保護されることが意図される。
この発明に従った予測され得る破壊の事前警告インジケータを組込んだ単一経路ラウンドスリングの斜視図である。 図1に例示するラウンドスリングの、線2−2に沿った拡大断面図である。 この発明に従った破壊の事前警告インジケータの側面図である。 共に連結された多数のリングを利用する、この発明に従った破壊の事前警告インジケータの別の実施例の側面図である。 この発明に従った、2経路スリングと併用するための破壊の事前警告インジケータの別の実施例の側面図である。 図5の破壊前インジケータを組込んだ2経路スリングの斜視図である。 この発明に従った、破壊工作表示手段をも組込んだ破壊の事前警告インジケータの側面図である。 図3の予測され得る破壊の事前警告インジケータおよび図7の破壊工作インジケータを組込んだ1経路ラウンドスリングの斜視図である。

Claims (22)

  1. ラウンドスリングであって、
    a) 耐荷重コアと、
    b) 破壊の事前警告インジケータ手段とを備え、前記破壊の事前警告インジケータ手段は、
    i) 第1の目穴により終端をなす第1の端部および第2の目穴により終端をなす第2の端部を有する素線を含み、前記素線は耐荷重コアに近接して配置され、前記破壊の事前警告インジケータ手段はさらに、
    ii) 前記目穴を接合して素線の無端ループを形成するように適合されるリングを含み、前記リングは、1つ以上の予め定められた条件により破壊するように設計され、前記破壊は、前記耐荷重コアが損傷を受ける前に生じ、前記破壊の事前警告インジケータ手段はさらに、
    iii) 固定された端部および端止め端部を有する警告インジケータファイバを含み、前記警告インジケータの固定された端部は、素線の第1の目穴に取付けられ、前記警告インジケータファイバの端止め端部は、リングに沿って方向付けられ、前記素線の第2の目穴に通され、リングに沿って折り返され、前記ラウンドスリングはさらに、
    c) 耐荷重コアおよび破壊の事前警告インジケータを被覆するためのカバー手段を備え、前記カバー手段は少なくとも1つのスリットを有し、警告インジケータファイバの前記端止め端部は前記少なくとも1つのスリットから出現して延在し、それによって端止め端部は表面的な検査の際に視認可能である、ラウンドスリング。
  2. 前記リングは、耐荷重コアよりも低い引張強度を有する、請求項1に記載のラウンドスリング。
  3. 前記リングは、耐荷重コアに損傷が生じ得る前に、予め定められた力において破壊され、前記リングの破壊により、第1の目穴および第2の目穴は互いから離れ、警告インジケータの端止め端部をカバー手段内に引き、それにより端止め端部は視認可能でなくなる、請求項2に記載のラウンドスリング。
  4. 警告インジケータの前記端止め端部は、カバー手段内に引っ込むのに伴って動くため、可聴式の表示を生じる、請求項3に記載のラウンドスリング。
  5. ラウンドスリングがその定格最大荷重の約70%の力に晒されたときに、リングが破損し、端止め端部がカバー内に完全に引っ込み、それによっていかなる観察者に対しても、スリングが可能性として過積載状態に晒されており、損傷を受けたことが考えられるという視覚表示を提供する、請求項2に記載のラウンドスリング。
  6. 前記リングは、耐荷重コアよりも摩耗損傷により破損しやすい、請求項1に記載のラウンドスリング。
  7. 前記リングは、耐荷重コアよりも、極度な温度により破損しやすい、請求項1に記載のラウンドスリング。
  8. 前記リングは、耐荷重コアよりも、薬品による劣化によって破損しやすい、請求項1に記載のラウンドスリング。
  9. 破壊の事前警告インジケータの前記素線は、耐荷重コアの周囲に撚り合わされる、請求項1に記載のラウンドスリング。
  10. 耐荷重コアは、複数のヤーンを共に撚り合わせて1つの素線を形成した後に、1つの素線を平行な無端ループへと巻くことによって形成される、請求項1に記載のラウンドスリング。
  11. 前記耐荷重コアは、
    a) アラミド材料の素線、
    b) K-Spec(登録商標)素線(高性能ファイバの独自の配合)、
    c) ポリエステルの素線、
    d) ポリエチレンの素線、
    e) HMPEの素線、または
    f) LCPの素線、の材料のうちの1つを含む、請求項10に記載のラウンドスリング。
  12. 破壊の事前警告インジケータの前記素線は、耐荷重コアと同じ、耐荷重材料で形成される、請求項11に記載のラウンドスリング。
  13. 前記カバー手段を取巻く第2のカバー手段を備え、前記第2のカバー手段は、取巻かれたカバー手段とは異なる色を有する、請求項1に記載のラウンドスリング。
  14. 第1の端部および第2の端部を有するタグを含む不正操作防止表示手段をさらに備え、前記タグの第1の端部は破壊の事前警告インジケータの素線に取付けられ、前記タグの第2の端部はカバーのスリットに通され、不正操作防止表示手段は、リングの整合性が損なわれない限り、静止しているように設計され、リングが破損するような予め定められた状態にスリングが晒された場合、不正操作防止表示手段は、カバーの内側から引き抜かれ得る、請求項1に記載のラウンドスリング。
  15. タグの前記第1の端部は、破壊の事前警告インジケータの目穴に取付けられる、請求項14に記載のラウンドスリング。
  16. 工業用スリングと併用するための、破壊の事前警告インジケータであって、
    a) 第1の目穴ループで終端をなす第1の端部および第2の目穴ループで終端をなす第2の端部を有する素線と、
    b) 前記目穴を接合して素線の無端ループを形成するように適合されるリングとを備え、前記リングは1つ以上の予め定められた条件により破損するように設計され、前記破壊の事前警告インジケータはさらに、
    c) 固定された端部および端止め端部を有する警告インジケータファイバを備え、前記固定された端部は、素線の第1の目穴に取付けられ、前記端止め端部は素線の第2の目穴に通される、破壊の事前警告インジケータ。
  17. 前記リングは、予め定められた引張強度において破損するように設計される、請求項16に記載の破壊の事前警告インジケータ。
  18. 前記リングは、予め定められた温度に晒されると破損するように設計される、請求項16に記載の破壊の事前警告インジケータ。
  19. 前記リングは、予め定められた濃度の特定の薬品に晒されると破損するように設計される、請求項16に記載の破壊の事前警告インジケータ。
  20. 前記破壊の事前警告インジケータは、インジケータが起動されると可聴式の表示を生じるように設計される、請求項16に記載の破壊の事前警告インジケータ。
  21. 第1の端部および第2の端部を有するタグを含む不正操作表示手段を備え、前記タグの第1の端部は破壊の事前警告インジケータの素線に取付けられ、前記タグは、リングの整合性が損なわれない限り、静止しているように設計され、リングが破損するような予め定められた状態にスリングが晒された場合、不正操作表示手段は、カバーの内部から引き抜かれ得る、請求項16に記載の破壊の事前警告インジケータ。
  22. タグの前記第1の端部は、破壊の事前警告インジケータの目穴に取付けられる、請求項21に記載の事前警告インジケータ
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