JP4864772B2 - 混合装置用撹拌具及びその製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、内装工事、塗装工事等で下地調整を目的としたパテ施工のためのパテや、壁装材を貼着するためのペースト状接着剤等を調整するための混合装置用の撹拌具に関するものである。
本出願人は、例えば内装工事、塗装工場等で下地調整を目的としたパテ施工のためのパテを撹拌混合する混合装置を既に提案している(例えば、特許文献1参照)。この混合装置は、パテと水等の被混合物を内部に保持した混合容器を水平に回転させる回転テーブルと、撹拌羽根部を一端部に保持した逆U字状の撹拌具の他端部を装着する枢支部とを備える。
枢支部は一定角度範囲で揺動して撹拌羽根を容器内に配置した撹拌具に水平面内の揺動運動を与え、混合容器内の被混合物を回転テーブルによる容器回転と撹拌具揺動との相対運動によって容器内の被混合物を撹拌混合するものである。
また、この混合装置の改良技術として、少量の被混合物でも均一に且つ効率的に撹拌混合できる混合装置(特許文献2参照)や、コンパクト化・軽量化を達成した混合装置(特許文献3参照)をも提案している。
このような混合装置の被混合物はパテだけでなく、水で薄めて規定の濃度にして使用されるペースト状接着剤(以下、ペースト糊と記す)を所定量の希釈水と混合する際にも人的労力を使用せずに、良好に使用できる。即ち、壁紙施工用接着剤であるペースト状糊は、濃度の濃いペースト状であり、水を加えて良く混合し、規定の濃度にして使用されるものである。業務上で使用するペースト糊は18kgあり、希釈水が50〜60重量%であるため、27〜29kgにもなるため、電動ドリルの回転軸に撹拌羽根を挿着した撹拌機で均一に調整するには大変な労力が必要であった。
実開平7−24433号公報 特開2000−117084号公報 特開2000−126574号公報
このような混合装置は、内装工事現場に持ち込むことが多くなり、装置自体の軽量化は無視できない事項となりつつあるため、混合装置を構成する部品ごとの軽量化が念頭に置かれている。また、メンテナンスとしては使用しない期間中に腐食しないことが現場で求められている。そのため、表出する部材にはステンレスで構成する工夫も行われている。
しかしながら、特に被混合物と接触する撹拌羽根部は、他の部材と比べて腐食しやすく、また、パテを混合した場合には、パテ中に含まれる骨材によって、細かなキズが付き、その細かなキズから腐食が進む場合もあった。
本発明は、混合装置を構成するための混合装置用撹拌具において、短い時間で良好に撹拌混合することができ、尚且つ、被撹拌物に泡の発生が少ないことは勿論のこと、腐食することがなく、軽量化も容易で、耐久性の高い混合装置用撹拌具を得ることを目的とする。また、製造も容易である混合装置用撹拌具の製造法を目的とする。
請求項1に記載された発明に係る混合装置用撹拌具は、駆動装置を備えた本体と、本体上で駆動装置により水平面内で回転される回転テーブルと、混合すべき材料を収容した容器の外底部を回転テーブル上に着脱可能に保持する保持手段と、駆動装置により本体側で一定の角度範囲で揺動する揺動軸と、回転テーブル上に保持された容器内に一端部が位置するように他端部で揺動軸に着脱自在に取付けられた略逆U字の連設部を備えた撹拌具とを備えた混合装置の撹拌具において、
前記撹拌具の一端部に、揺動運動面に対して垂直な立て板部と揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とが折曲面で連続して形成された撹拌羽根部を備え、
前記連設部と撹拌羽根部とが射出成形樹脂で一体成形され、
少なくとも前記連設部には金属製の芯材が埋設されており、
前記連設部の芯材には、金型キャビティ内での位置決め時に芯材に向かって突設された支持ピンと互いに嵌合し、射出成形時に樹脂と一体化する複数の金型支持受部材が装着されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る混合装置用撹拌具は、請求項1に記載の連設部の芯材には、前記金型支持受部材に形成された前記支持ピンとの嵌合孔に装着される蓋部材が更に装着されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る混合装置用撹拌具の製造法は、混合装置の回転テーブル上に保持された容器内に一端部が位置するように他端部で混合装置の揺動軸に着脱自在に取付けられた略逆U字の連設部と、該連設部の一端部に形成された揺動運動面に対して垂直な立て板部と揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とが折曲面で連続して形成された撹拌羽根部とを備えた混合装置用撹拌具の製造法において、
前記撹拌具に埋設される複数の芯材位置に射出成形樹脂と一体化可能な金型支持受部材を配置する工程と、
前記芯材の金型支持受部材に対応して金型キャビティ内に配置された複数の支持ピンと該金型支持受部材とを連結して前記芯材を金型キャビティ内の所定の位置に配置する工程と、
前記金型キャビティ内に樹脂を射出して前記連設部と撹拌羽根部とを一体成形する工程と、
前記金型キャビティ内から取り出された撹拌具の金型支持受部材の前記支持ピン装着跡を判別し難くする工程とを備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る混合装置用撹拌具の製造法は、請求項3に記載の支持ピン跡を判別し難くする工程が、前記支持ピン装着跡の孔に蓋部材を装着するものであることを特徴とするものである。
本発明は、腐食することがなく、軽量化も容易で、耐久性の高い混合装置用撹拌具を得ることができる。また、製造も容易である混合装置用撹拌具を得ることができるという効果がある。
本発明においては、駆動装置を備えた本体と、本体上で駆動装置により水平面内で回転される回転テーブルと、混合すべき材料を収容した容器の外底部を回転テーブル上に着脱可能に保持する保持手段と、駆動装置により本体側で一定の角度範囲で揺動する揺動軸と、回転テーブル上に保持された容器内に一端部が位置するように他端部で揺動軸に着脱自在に取付けられた略逆U字の連設部を備えた撹拌具とを備えた混合装置の撹拌具において、
前記撹拌具の一端部に、揺動運動面に対して垂直な立て板部と揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とが折曲面で連続して形成された撹拌羽根部を備え、
前記連設部と撹拌羽根部とが射出成形樹脂で一体成形され、
少なくとも前記連設部には金属製の芯材が埋設されているため、腐食することがなく、軽量化も容易で、耐久性の高い混合装置用撹拌具を得ることができる。
即ち、本発明の混合装置においては、容器を回転テーブルにより水平面内で回転させつつ、容器内に配置した撹拌具の撹拌羽根部の揺動運動によって、容器内の被撹拌物を撹拌するものであり、本発明の撹拌羽根部は、立て板部と撹拌羽根部とを備える。揺動運動面に対して垂直な立て板部は容器の回転運動に伴う揺動運動により、被撹拌物を水平面方向に混合させる効果を有する。また、揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部では、容器の回転運動に伴う揺動運動により、被撹拌物を上下方向に混合させる効果を有する。これら水平方向に混合させる運動、上下方向に混合させる運動の2つを同時に行うことができるため、短い時間で良好に撹拌混合することができる。また、プロペラ式の撹拌装置に比べても、泡の噛み込みが少なく被撹拌物に泡の混入が少ない。
本発明の撹拌具の撹拌羽根としては、揺動運動面に対して垂直な立て板部と、揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とを備えるものであればよい。立て板部と傾斜板部との大きさの比率は、傾斜部が立て板部に対して余りにも小さすぎると従来の撹拌羽根と差がなく、余りにも大きすぎると、被撹拌物の上下の切り返しのみが大きくなり、良好な被撹拌物の混合が得られない。従って、立て板部と傾斜板部との大きさの比率は、若干傾斜板部の方が小さい程度でよい。
また、傾斜板部の傾斜角度としては、揺動する傾斜板部によって上下の良好な被撹拌物の混合が得られ、空気が噛み込まない傾斜であれば良く、例えば、水平面に対して30°〜70°の間で選択される。
混合装置の撹拌具の素材としては、撹拌時に破損のおそれがなければ、種々のものを使用することができるが、特に羽根部に金属が表出していれば、腐食のおそれがあり、混合によって得られた被混合物中に錆びが混入するおそれがあるため、樹脂が表出しているものが好ましい。しかしながら、特に撹拌具の連設部に、混合時の揺動に伴う大きな捻れ力が加わるため、樹脂のみで形成されると耐久性に問題が生じる。そのため、少なくとも連設部は金属製の素材を用いる。従って、本発明の撹拌具は、少なくとも連設部には金属製の芯材を埋設され、連設部と撹拌羽根部とが射出成形樹脂で一体成形されたものである。
少なくとも連設部に金属製の芯材を埋設した射出成形品を作製するに際しては、連設部に埋設される芯材軸を連設部を被覆する金型キャビティ内の中心軸に合致させなければならない。このため、金型キャビティ内には複数の支持ピンが形成されている。芯材と支持ピンとが直接接触した場合には、射出成形後に支持ピンの支持が解除された際に芯材が表出するため、好ましくは、連設部の芯材には、金型キャビティ内での位置決め時に芯材に向かって突設された支持ピンと互いに嵌合し、射出成形時に樹脂と一体化する複数の金型支持受部材が装着されるため、芯材が表出せず、腐食の心配がない。
金型支持受部材を介して支持ピンで芯材を支えた場合でも、射出成形後には、支持ピン装着跡が形成される。好ましくは支持ピン装着跡を判別し難くする。支持ピン装着跡としては、金型支持受部材の形状により、回りの射出成形樹脂の表出面よりも陥没した陥没孔か、回りの射出成形樹脂の表出面よりも突出した突設片となる。陥没孔では陥没孔に嵌合する蓋部材を装着して回りの射出成形樹脂の表出面と面一にすればよいし、突設片ではグラインダ等で研削して回りの射出成形樹脂の表出面と面一にすればよい。
本発明の混合装置用撹拌具での芯材としては、混合時の揺動運動による捻れ力にこうするのであれば、金属棒であってもよいが、軽量化を目的とするのであれば、中空曲折パイプを選択する。また、好ましくは、射出成形樹脂との密着度を向上させるために芯材表面にショットブラスト処理等の細かな凹凸を形成する処理を行う。
本発明の混合装置用撹拌具での射出成形樹脂としては、混合運動にも耐えられる強度の高い熱可塑性樹脂が選択される。好ましくは、芯材が埋設されるため、例えばポリプロピレン樹脂等の収縮率の小さい樹脂が選択される。また、撹拌羽根部自体を射出成形樹脂で構成する場合も想定されるため、より強度を向上させるために、例えば5mm〜10mm、好ましくは8mm前後の長繊維のガラス繊維を混入する。
加工温度は例えば220℃のように射出成形樹脂を金型キャビティ内に射出可能な温度であればよい。また、射出成形樹脂の射出口は金型キャビティ内を完全に充填されるように1つ以上金型に形成される。
本発明の混合装置用撹拌具での金型支持受部材としては、金型キャビティ内での位置決め時に芯材に向かって突設された支持ピンと互いに嵌合する外形と、射出成形樹脂と一体化する樹脂であればよい。金型支持受部材と芯材との連結は、大きく分けて、金型支持受部材が支持ピンの先端部を包み込む構成、支持ピンが金型支持受部材の先端部を包み込む構成の2つが想定され、何れの構成で連結してもよいが、金型の作製の容易さや成形体の抜き工程等から考慮すると前者が有利である。
射出成形により得られた成形体は金型キャビティ内の形状に応じて、支持ピン装着跡が形成される。支持ピン装着跡としては、回りの射出成形樹脂の表出面よりも陥没した陥没孔か、回りの射出成形樹脂の表出面よりも突出した突設片となる。特に陥没孔が形成された場合には、形成された陥没孔に嵌合する蓋部材を装着して回りの射出成形樹脂の表出面と面一にすることにより、支持ピン装着跡を判別し難くなる。
この蓋部材としては、金型支持受部材と同一の素材で、支持ピンの先端部に嵌合するように金型支持受部材が形成されているため、その形状も支持ピンの先端部と同じ形状とし、表出する部分を樹脂層の表出面と面一に構成することにより、射出成形後に成形体を取り出した後に金型支持受部材に嵌合することにより、支持ピン装着跡を容易に判別し難くすることができる。
本発明の混合装置用撹拌具の製造法は、混合装置の回転テーブル上に保持された容器内に一端部が位置するように他端部で混合装置の揺動軸に着脱自在に取付けられた略逆U字の連設部と、該連設部の一端部に形成された揺動運動面に対して垂直な立て板部と揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とが折曲面で連続して形成された撹拌羽根部とを備えた混合装置用撹拌具の製造法において、
前記撹拌具に埋設される複数の芯材位置に射出成形樹脂と一体化可能な金型支持受部材を配置する工程と、
前記芯材の金型支持受部材に対応して金型キャビティ内に配置された複数の支持ピンと該金型支持受部材とを連結して前記芯材を金型キャビティ内の所定の位置に配置する工程と、
前記金型キャビティ内に樹脂を射出して前記連設部と撹拌羽根部とを一体成形する工程と、
前記金型キャビティ内から取り出された撹拌具の金型支持受部材の前記支持ピン装着跡を判別し難くする工程とを備えることにより、容易に撹拌具を得ることができる。
また、前記支持ピン跡を判別し難くする工程としては、前述の通り、支持ピン装着跡の孔に蓋部材を装着するものが挙げられる。
図1は本発明の混合装置用撹拌具が装着された混合装置の一実施例の正面からの構成を示す説明図である。図2は図1の混合装置用撹拌具の動作及び装着状態を示す説明図であり、a図は平面図、b図は正面図である。
図に示す通り、本実施例の混合装置用撹拌具が装着される混合装置10は、駆動源としてのモータ11を内部に備えた本体12と、この本体12上で混合すべき材料を収容する容器40と、この容器40を着脱自在に保持する保持具を備えた回転テーブル13と、保持された容器40内に一端部が位置するように取付けられた略逆U字の撹拌具41とから構成される。
容器40は、回転テーブル13の上面には外周に沿って形成された立ち上がり枠14と、容器40の底部外周壁を固着する係着具17とによって回転テーブル13の上面に保持される。撹拌具41は保持具18によって揺動軸15に着脱自在に取付けられる。尚、揺動軸15には上中下3段のボールベアリング19を介して支持されている。
モータ11は駆動軸16を下方に向けて配置され、その駆動軸16の先端には図示していないピニオンが取付けられており、このピニオンは、モータ11の駆動軸回りに配されたギアヘッド27を介してクランクギア25の回転軸26にその駆動を伝える。クランクギア25は回転テーブル13の回転軸20に設けられた回転テーブルギア24に噛合し、回転テーブル13を回転駆動する。尚、回転軸20には上下2段のボールベアリング29を介して支持されている。
回転テーブル13の下面には、回転軸20と同心円状のガイドレール21が形成されている。ガイドレール21の下方の本混合装置10の本体12には、多数の従動子23が同心円状に配され、このガイドレール21を介して回転テーブル13を支えている。個々の従動子23はガイドレール21が嵌る溝が形成された車輪であり、本体12とはベアリング軸受28を介して取付けられている。
これら同心円状に配した従動子23により、回転テーブル13上に過大な重量を保持させても小さい駆動力でスムーズに回転することができる。また、回転テーブルの荷重は実質的に従動子23が支えるため、長期間にわたって回転軸20の同軸度がずれ難く、長期にわたって使用することができる。
クランクギア25の回転軸26に対して偏心した位置に連結棒30の一端が連結されている。尚、連結棒30は板状であり、駆動に伴って変動する際に隣接するモータ11に衝突しないように湾曲した平面形状をしている。連結棒30の他端部は揺動軸15に対して固定されると共に揺動軸15に対して偏心した位置でレバー部材31に連結されている。
駆動源としてのモータ11は、速度制御回路を内蔵したモータであり、予め速度制御回路のROMに、手動設定駆動モードと、初期駆動モード(ペースト糊用)と、初期駆動モード(パテ用)と、間欠駆動モードとの4つのプログラムが記録されており、図示していない入力装置のメニュー画面から何れかのモードに切換える。
初期駆動モード(ペースト糊用)は、モータ11の回転速度を20回転/minを80秒行い、30回転/minを40秒行い、35回転/minを40秒行い、40回転/minを上限として連続運転するようにプログラムされている。初期駆動モード(パテ用)は、モータ11の回転速度を20回転/minを30秒行い、30回転/minを30秒行い、40回転/minを上限として連続運転するようにプログラムされている。更に、間欠駆動モードは、パテを調整した後、3°程度回転テーブル及び羽根部を寸動させ、約5秒間停止する間欠駆動を繰り返すようにプログラムされている。
クランクギア25の回転軸26と、モータ11の駆動軸16とにはワンウェイクラッチが装着されている。これは、粘度の高いパテやでん澱系接着剤等ではその粘度のために、間欠駆動時に回転や揺動が完全に停止せず、先に進んだり、押し戻される状態があるためであり、ワンウェイクラッチを装着することにより、間欠駆動時であっても確実に停止し押し戻されることがない。尚、間欠駆動時に確実に停止させるには、速度制御回路に停止時の駆動軸の挙動変位を電気的に検出しその変位データに基づいて挙動規制する制御プログラムを組み入れることで電気的に回転方向を規制することもでき、その場合には回転軸26と駆動軸16とのワンウェイクラッチの装着を排除することも可能である。
図3は本発明の混合装置用撹拌具の説明図であり、a図は平面図、b図は正面図である。図4は図3の混合装置用撹拌具の金型支持受部材の断面構成を示す説明図である。図5は図4の混合装置用撹拌具のパイプ材に装着される金型支持受部材の構成を示す説明図である。図6は図4の金型支持受け部材の穿設孔に埋設する蓋部材の構成を示す説明図である。図7は図3の混合装置用撹拌具の製造工程を示す説明図である。

図3のb図に示す通り、撹拌具41は正面から見るとクエスチョンマークのように曲折しされた連設部46と、その一端部には撹拌羽根部42とを備える。撹拌羽根部42には連設部46の径と同じ厚さから下端に向けて連続的に薄くなっている断面が略流線型の垂直な立て板部43と、先端に向かうほど厚さが薄くなっている水平面に対して傾斜した傾斜板部44とを備え、これら立て板部43と傾斜板部44とが、折曲面45で連続して形成された外観を備える。
この傾斜板部44により、揺動運動によって底部から水面へ掻き回される流れが生じ、効率よく被混合物を混合することができる効果を奏するものである。また、撹拌羽根部42の立て板部43の上部には、切欠47が形成されている。この切欠47によって、水位が高い場合には、被混合物が溢流して穏やかに混合される効果を奏するものである。
図3に示す通り、撹拌具10は破線で示した金属製のパイプ材49が連設部46と撹拌羽根部42の立て板部43の一部に亘って埋設され、連設部46と撹拌羽根部42とが樹脂48で一体成形されており、金属が表出していない構成となっている。即ち、金属製のパイプ材49を連設部46に埋設させ、樹脂製の撹拌羽根部42と一体成型するために、本撹拌具10は射出成形で樹脂48を一体成型している。成形体内部に金属構成材をインサート成形する場合には、金型キャビティ内の所定位置にインサート体であるパイプ材49を保持する必要がある。そのため、金型キャビティ内にはパイプ材49を支持する複数の支持ピンが形成されている。
パイプ材49と支持ピンとが直接接触した場合には、射出成形後に支持ピンの支持が解除された際にパイプ材49の金属面が表出するため、連設部の芯材には、金型キャビティ内での位置決め時にパイプ材49に向かって突設された支持ピンと互いに嵌合し、射出成形時に樹脂と一体化する複数の金型支持受部材51が装着されるため、パイプ材49の金属面が表出しないため、全てが金属製の撹拌具と比較して、腐食する心配がない。また、一部が樹脂製であるため軽量であり、連設部46には金属製パイプ材49が埋設されているためより軽量で耐久性も同等に高い利点を有する。
この金型支持受部材51には支持ピントの装着跡に蓋部材55が嵌合して装着されており、金型支持受部材51に形成された支持ピン装着跡を容易に判別し難くすることができる。
具体的には、図4の断面図に示す通り、支持ピンと連結するパイプ材49には装着孔50が穿設される。この装着孔50には図5に示した金型支持受部材51の装着片52が嵌合される。金型支持受部材51の装着片52の反対側には金型キャビティ内に配置される支持ピンの先端部が嵌合される嵌合孔53が形成されている。また、嵌合孔53の回りには縁部54が形成され、パイプ材49の装着孔50の周縁の壁面に合致する曲面となっており、その厚さはパイプ材49に被覆される樹脂48の厚さよりも小さくなっている。
金型支持受部材51の嵌合孔53は、図6に示した蓋部材55を装着して塞ぐようになっている。即ち、蓋部材55は、嵌合孔53を表出する樹脂48の被覆層が形成されていない支持ピン装着跡に合致する外形を有し、樹脂48の被覆層と略面一になる表出面と厚さとを有する。尚、図5の蓋部材55では略平板状のものを用いたが、嵌合孔53の内側に挿入される凸片を備えたものであってもよい。
図4に示す構造を含む図3に示した撹拌具10は具体的には次のように作製する。図7のa図及びb図に示す通り、U字に曲折されたパイプ材49に装着孔50を穿設する。用いたパイプ材49は鉄製であり、樹脂との密着度を向上させるため、ショットブラスト処理を行ったものを用いた。尚、本実施例では、金型の閉鎖時にパイプ材の同一箇所を支持するために、装着孔50はパイプ材49のU字に曲折された平面に対して両面に穿設されているが、金型キャビティ内に配置される支持ピンに応じて穿設すればよい。
金型支持受部材を配置する工程として、図7のa図に示す通り、これら装着孔50に金型支持受部材51の装着片52を嵌合して装着する。本実施例の金型支持受部材は射出成形樹脂と同じポリプロピレン(PP)製である。
パイプ材の金型キャビティ内の所定の位置に配置する工程として、パイプ材49の金型支持受部材51に対応して金型キャビティ内に配置された複数の支持ピンとこれら金型支持受部材51とを連結して金型キャビティ内の所定の位置に配置して金型を閉鎖した。
金型キャビティ内に樹脂を射出して連設部46と撹拌羽根部と42を一体成形した。本実施例では、射出成形樹脂としてポリプロピレンに8mmの長ガラス繊維を混練したものを用いた。この射出成形樹脂は、6/1000mm/℃の収縮率で、鉄製のパイプ材49との密着性は高いものである。射出成形温度は220℃とした。射出成形樹脂の硬化後に金型キャビティ及び支持ピンから成形体を取り出した。
金型支持受部材51の支持ピン装着跡を判別し難くするために、支持ピン装着跡の孔に蓋部材55を接着剤と共に装着して撹拌具10を得た。
本発明の混合装置用撹拌具が装着された混合装置の一実施例の正面からの構成を示す説明図である。 図1の混合装置用撹拌具の動作及び装着状態を示す説明図であり、a図は平面図、b図は正面図である。 本発明の混合装置用撹拌具の説明図であり、a図は平面図、b図は正面図である。 図3の混合装置用撹拌具の金型支持受部材のA−A断面図である。 図4の混合装置用撹拌具のパイプ材に装着される金型支持受部材の構成を示す説明図である。 図4の金型支持受け部材の穿設孔に埋設する蓋部材の構成を示す説明図である。 図3の混合装置用撹拌具の製造工程を示す説明図である。
符号の説明
10…混合装置、
11…モータ、
12…本体、
13…回転テーブル、
14…立ち上がり枠、
15…揺動軸、
16…駆動軸、
17…係着具、
18…保持具、
19…ボールベアリング、
20…回転軸、
21…ガイドレール、
23…従動子、
24…回転テーブルギア、
25…クランクギア、
26…回転軸、
27…ギアヘッド、
28…ベアリング軸受、
29…ボールベアリング、
30…連結棒、
31…レバー部材、
40…容器、
41…撹拌具、
42…撹拌羽根部、
43…立て板部、
44…傾斜板部、
45…折曲面、
46…連設部、
47…切欠、
48…樹脂、
49…パイプ材(芯材)、
50…装着孔、
51…金型支持受部材、
52…装着片、
53…嵌合孔、
54…縁部、
55…蓋部材、

Claims (4)

  1. 駆動装置を備えた本体と、本体上で駆動装置により水平面内で回転される回転テーブルと、混合すべき材料を収容した容器の外底部を回転テーブル上に着脱可能に保持する保持手段と、駆動装置により本体側で一定の角度範囲で揺動する揺動軸と、回転テーブル上に保持された容器内に一端部が位置するように他端部で揺動軸に着脱自在に取付けられた略逆U字の連設部を備えた撹拌具とを備えた混合装置の撹拌具において、
    前記撹拌具の一端部に、揺動運動面に対して垂直な立て板部と揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とが折曲面で連続して形成された撹拌羽根部を備え、
    前記連設部と撹拌羽根部とが射出成形樹脂で一体成形され、
    少なくとも前記連設部には金属製の芯材が埋設されており、
    前記連設部の芯材には、金型キャビティ内での位置決め時に芯材に向かって突設された支持ピンと互いに嵌合し、射出成形時に樹脂と一体化する複数の金型支持受部材が装着されていることを特徴とする混合装置用撹拌具。
  2. 前記連設部の芯材には、前記金型支持受部材に形成された前記支持ピンとの嵌合孔に装着される蓋部材が更に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の混合装置用撹拌具。
  3. 混合装置の回転テーブル上に保持された容器内に一端部が位置するように他端部で混合装置の揺動軸に着脱自在に取付けられた略逆U字の連設部と、該連設部の一端部に形成された揺動運動面に対して垂直な立て板部と揺動運動面に対して傾斜した傾斜板部とが折曲面で連続して形成された撹拌羽根部とを備えた混合装置用撹拌具の製造法において、
    前記撹拌具に埋設される複数の芯材位置に射出成形樹脂と一体化可能な金型支持受部材を配置する工程と、
    前記芯材の金型支持受部材に対応して金型キャビティ内に配置された複数の支持ピンと該金型支持受部材とを連結して前記芯材を金型キャビティ内の所定の位置に配置する工程と、
    前記金型キャビティ内に樹脂を射出して前記連設部と撹拌羽根部とを一体成形する工程と、
    前記金型キャビティ内から取り出された撹拌具の金型支持受部材の前記支持ピン装着跡を判別し難くする工程とを備えたことを特徴とする混合装置用撹拌具の製造法。
  4. 前記支持ピン跡を判別し難くする工程が、前記支持ピン装着跡の孔に蓋部材を装着するものであることを特徴とする請求項3に記載の混合装置用撹拌具の製造法。
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