JP4864631B2 - 転写装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置及びそれを備えた画像形成装置に関するもので、特に、転写ベルトに記録用紙(シート)を吸着し、転写ベルトの裏面に配された転写ローラにて転写電界を印加することにより、感光体に形成されたトナー像を記録用紙に転写させる転写装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式を用いた画像形成装置では、光学像を照射して感光体ドラム上に静電潜像を形成し、しかる後に、静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を記録用紙に転写することにより、印刷を行うようになっている。
このような画像形成装置において、感光体上のトナー像を記録用紙に転写する転写装置は、記録用紙をトナーとは逆の極性に帯電させて、記録用紙上にトナーを吸着させて転写する。転写装置は、印字品位の安定した画像を提供するために、安定した転写を行う必要がある。
転写装置の方式としては、記録用紙を帯電させる方法に応じて、コロナ帯電方式や、ローラ転写方式、ベルト転写方式等がある。コロナ方式は、例えば、特許文献1に開示されているように、感光体と対峙するようにコロナ帯電器を配置し、コロナ帯電器と感光体との間に記録用紙を通過させ、通過時に転写電界を印加して帯電させる。
また、ローラ転写方式は、転写ローラと感光体との間に記録用紙を通過させ、通過時に転写電界を印加して帯電させる。ベルト転写方式は、駆動ローラと従動ローラとに転写ベルトを巻回し、この転写ベルトの内側に転写ローラを配置する。記録用紙は転写ベルトの表面に吸着された状態で、転写ローラと感光体とが対峙した領域を通過し、通過時に転写電界が転写ベルトを介して印加して帯電させる。
ところで、近年、このような画像形成装置においては、高速機の開発が盛んに行われている。例えば、数年前までの高速機では、A4記録用紙を横搬送(搬送方向と直交する方向が記録用紙長手)する場合の1分あたりの印字処理枚数は、50〜70枚であった。これが、近年の高速機では100〜120枚と増加し、画像形成装置の分野から軽印刷の分野にも進出をする方向付けがなされている。
高速機に搭載する転写装置としては、転写時に記録用紙を感光体に接触させる、ローラ転写方式或いはベルト転写方式が採用されており、中でもベルト転写方式を採用する装置が多い。その理由は、転写ベルトを用いることで、転写ニップと称される感光体と転写ベルトとが接触するニップ部の幅を、プロセス速度等から必要とされる幅に容易に設定できるためである。高速機の場合、低速機に比してプロセス速度の速い分、転写ニップ部の幅としては広いものが必要となり、ローラ転写方式の装置では、必要な転写ニップ部の幅を確保するために、転写ローラの径が大きくならざるを得ない。
しかしながら、ベルト転写方式は、転写ベルトが感光体と接触するため、画像カブリの問題がある。つまり、転写ニップ部における、搬送される記録用紙の搬送方向と直交する方向の幅以外の部分において、転写ベルトの表面が、感光体と直接接触する。そのため、接触時に感光体上のカブリトナーが移ってしまい、次の画像形成時に記録用紙上に転写され、画像を汚してしまう。
このようなカブリトナーによる画質低下を回避するために、従来から、印字JOBが終了した直後、並びに、記録用紙1枚に対する転写が終了する毎に、転写ベルトの表面を清掃するクリーニングが通常実施される。クリーニングの手法としては、主に、メカ的クリーニングと電気的クリーニングとがある。
メカ的クリーニングでは、転写ベルトの表面にブレードを接触させてカブリトナーを掻き回収するものである。電気的クリーニングでは、転写ベルトにトナーと同極性の電界(以下、クリーニング電界と称する)を印加してカブリトナーを離れ易い状態にして、感光体、若しくは転写ベルトの外周に配置される収納部に回収するものである。
中でも、高速機においては、磨耗や破損、或いは転写ベルトの蛇行の問題等から、非接触にてクリーニングを行う、電気的クリーニング手法が多用されている。従来、このようなクリーニング電界は、転写ベルトに接触するように設けられた、転写ローラとは異なる別のローラを用いて印加されるようになっている。
また、転写ベルトには、転写ベルト表面に記録用紙を吸着させるための吸着電界も印加されるようになっている。吸着電界は、印字ジョブの最初の記録用紙を吸着するために印加される。なお、2枚目以降の記録用紙は、前の記録用紙に対して印加される転写電界によって既に転写ベルトが電荷を帯びているため、吸着電界をわざわざ印加する必要はない。従来、このような吸着電界も、転写ベルトに接触するように設けられた、転写ローラとは異なる別のローラを用いて印加されるようになっている。
さらに、ベルト転写方式の転写装置においては、転写ベルトとこれを巻回する転写ローラを含むローラ群とがユニット化され、転写ユニットを構成しているものが多い。そして、転写ユニットは、離接機構によって、感光体に対して離接されるようになっている。これは、常時、転写ベルトと感光体とが接触した状態になると、感光体の形状に沿った曲が転写ベルトについてしまい、記録用紙の搬送や、トナー像の転写に、影響を及ぼすからである。
そして、感光体上のトナー像を記録用紙に転写する転写電界は、転写ユニットが感光体に接触した状態で印加されるが、上記したクリーニング電界の印加や吸着電界の印加は、転写ユニットが感光体より離間した状態で印加される。
特開平07−140813号公報
しかしながら、上記した従来の転写装置においては、コスト高になると共に、さらなる小型化が図れないといった問題点がある。
つまり、従来の構成では、転写電界を印加する転写ローラとは別のローラを用いて、クリーニング電界や吸着電界を印加するようになっている。そのため、転写ローラ以外のクリーニング電界を印加するローラや吸着電界を印加するローラそれぞれに、電源回路が接続されることとなり、電源回路の数が多くなる。
そして、多くの電源回路を配置するスペースを確保するためには、装置が大型化せざるを得ず、さらなる小型化が図りにくく、コスト高ともなる。
そこで、本願出願人は、上記問題を解決する構成として、クリーニング電界や吸着電界を転写ローラにより印加して、クリーニング電界を印加するローラや吸着電界を印加するローラを排除することを考えた。
しかしながら、単純に、転写ローラによりクリーニング電界や吸着電界を印加する構成にすると、高圧源が破壊される虞があるといった問題が新たに出現した。
これは、今日の転写装置においては、転写ローラに電圧を印加する電源回路として、定電流制御方式を採用した定電流制御電源回路を搭載しているものが多いためである。定電流制御方式では、転写ローラより感光体へと流れる電流値が、設定値となるような電圧値が転写ローラに対して印加される。転写ローラより感光体へと流れる電流値は、転写ローラと感光体との間の抵抗変化によって変化するため、定電流制御電源回路では、設定値とおりの電流が流れるように、印加電圧を変更する。
ところが、上述したように、クリーニング電界や吸着電界の印加は、転写ユニットが転写ベルトより離間した状態で実施され、クリーニング電界の印加時、転写ベルトと感光体とは接触していない。そのため、感光体と転写ベルトとの間に空気層が無限大の抵抗層として作用して、定電流電制御電源回路は、転写ローラの感光体との間に流れる電流が所定値となるまで転写ローラに印加する電圧を上げていく結果、高圧源の破壊がおこる。
なお、電源回路には、上記した定電流制御方式のもの以外に、定電圧制御方式を採用した定電圧制御電源回路もある。定電圧制御方式では、転写ローラに対して設定された電圧が印加される。したがって、感光体と転写ベルトとの間に空気層が介在しても、印加される電圧値は固定であるので、高圧源が破壊されるようなことはない。
しかしながら、上述したように、転写ローラより感光体へと流れる電流値は、転写ローラと感光体との間の抵抗変化によって変化する。そのため、定電圧制御電源回路では、厚紙や薄紙、OHPなど、それぞれの記録用紙のもつ抵抗値に応じて、設定電圧を切り換える必要がある。その結果、従来、転写ローラの電源回路には、定電流制御電源回路が採用されている。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、低コストであると共に小型化可能な、高速機向きの転写装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明に係る転写装置、或いは、本発明に係る画像形成装置が備える転写装置は、上記課題を解決するために、複数のローラに巻回された転写ベルトを有し、上記転写ベルトに吸着されて搬送されるシートに、感光体上に形成されたトナー像を上記転写ベルトの裏面側に配された転写ローラにより電界を印加して転写する転写装置において、上記転写ベルトと上記転写ローラとがユニット化されてなる転写ユニットを上記感光体に対して離接させる離接機構と、上記転写ローラに対して高圧を供給する電源回路部であって、上記転写ローラに設定された電圧を印加する定電圧制御電源回路と、上記転写ローラに設定された電流に応じた値を有する電圧を印加する定電流制御電源回路とを有する電源回路部と、上記電源回路部における上記2つの電源回路と上記転写ローラとの接続を制御する制御部とを備え、上記制御部は、上記転写ローラに対して上記2つの電源回路のうちの一方のみが接続されるように制御し、少なくとも上記転写ユニットが感光体より離間している状態では、上記転写ローラと上記定電圧制御電源回路とを接続させることを特徴としている。
これによれば、転写ローラに対して高圧を供給する電源回路部は、定電圧制御電源回路と定電流制御電源回路とを有している。そして、制御部は、上記転写ローラに対して上記2つの電源回路のうちの一方のみが接続されるように制御し、少なくとも転写ユニットが感光体より離間している状態では、上記転写ローラと上記定電圧制御電源回路とを接続させる。
したがって、上記構成によれば、定電流制御電源回路が、転写ユニットと感光体とが離間した状態で転写ローラに対して電圧を印加し続けて、電源回路部における高圧源を破壊するといった事態を招来することなく、転写ローラより種々の電界を印加することが可能となる。つまり、転写電界を印加する転写ローラを用いてのクリーニング電界や吸着電界の印加を、高圧源を破壊することなく可能にする。
これにより、電源回路部における高圧源を破壊するような不具合を招来することなく、低コストであると共に小型化可能な、高速機向きの転写装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の転写装置においては、さらに、上記制御部は、上記転写ユニットが感光体と接触しているときは、上記転写ローラと上記定電流制御電源回路とを接続し、上記転写ユニットが感光体より離間しているときは、上記転写ローラと上記定電圧制御電源回路とを接続する構成とすることが好ましい。
これによれば、転写ユニットが感光体と接触する、トナー像の転写工程においては、上記転写ローラと上記定電流制御電源回路とが接続される。したがって、転写電界を定電流制御電源にて印加することによる利点、つまり、厚紙や薄紙、OHPなどの種類毎に、シートのもつ抵抗値に応じて設定電圧を切り換える必要がないといった利点も損なうことなく、低コストであると共に小型化可能な、高速機向きの転写装置を提供することが可能となる。
本発明の転写装置においては、さらに、上記制御部は、上記感光体上に形成されたトナー像をシートに印加する転写工程においては、上記転写ローラと上記定電流制御電源回路とを接続し、上記転写工程以外では、上記転写ローラと上記定電圧制御電源回路とを接続することを特徴としている。
これによれば、トナー像の転写工程においては、上記転写ローラと上記定電流制御電源回路とが接続される。したがって、転写電界を定電流制御電源にて印加することによる利点、つまり、厚紙や薄紙、OHPなどの種類毎に、シートのもつ抵抗値に応じて設定電圧を切り換える必要がないといった利点も損なうことなく、低コストであると共に小型化可能な、高速機向きの転写装置を提供することが可能となる。
また、本発明の転写装置においては、シートが1枚のみ搬送される単独印刷印字ジョブにおいては、上記離接機構は、上記転写ベルトに吸着された上記シートの先端が、上記感光体と上記転写ローラとが対峙する転写ニップ部に到達するタイミングで上記転写ユニットが上記感光体に接触し、当該シートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで上記転写ユニットが上記感光体より離間するように、転写ユニットを離接し、上記制御部は、上記転写ベルトに吸着された上記シートの先端が、上記転写ニップ部に到達するタイミングで、上記転写ローラと接続される電源回路を、上記定電圧制御電源回路から定電流制御電源回路へと切り換え、当該シートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで再び、上記定電圧制御回路に切り換える構成とすればよい。
また、シートを複数枚連続して搬送される連続印刷印字ジョブにおいては、上記離接機構は、上記転写ベルトに吸着された当該連続印字ジョブの最初のシートの先端が、上記感光体と上記転写ローラとが対峙する転写ニップ部に到達するタイミングで上記転写ユニットが上記感光体に接触し、当該連続印刷印字ジョブの最終のシートの後端が転写ニップ部を抜け出るまで接触を保持し、当該連続印刷印字ジョブの最終のシートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで上記転写ユニットが上記感光体より離間するように、転写ユニットを離接し、上記制御部は、上記転写ベルトに吸着された当該連続印字ジョブの最初のシートの先端が、上記転写ニップ部に到達するタイミングで、上記転写ローラと接続される電源回路を、上記定電圧制御電源回路から定電流制御電源回路へと切り換え、当該連続印刷印字ジョブの最終のシートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで再び、上記定電圧制御回路に切り換える構成とすればよい。
また、上記定電流電源回路からは、上記トナー像を上記シートに転写させるための電界である転写電界を印加し、上記定電圧電源回路からは、上記転写ベルトの表面を清掃するためのクリーニング電界、或いはこれに加えて、搬送されてくる最初のシートを上記転写ベルトに吸着させるための吸着電界を印加する構成とすることができる。
本発明に係る転写装置、或いは、本発明に係る画像形成装置が備える転写装置は、以上のように、上記転写ベルトと上記転写ローラとがユニット化されてなる転写ユニットを上記感光体に対して離接させる離接機構と、上記転写ローラに対して高圧を供給する電源回路部であって、上記転写ローラに設定された電圧を印加する定電圧制御電源回路と、上記転写ローラに設定された電流に応じた値を有する電圧を印加する定電流制御電源回路とを有する電源回路部と、上記電源回路部における上記2つの電源回路と上記転写ローラとの接続を制御する制御部とを備え、上記制御部は、上記転写ローラに対して上記2つの電源回路のうちの一方のみが接続されるように制御し、少なくとも上記転写ユニットが感光体より離間している状態では、上記転写ローラと上記定電圧制御電源回路とを接続させる構成である。
これにより、電源回路部における高圧源を破壊するような不具合を招来することなく、低コストであると共に小型化可能な、高速機向きの転写装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
図2は本実施の形態における画像形成装置を備えた複合機1の全体構成を示す概略の説明図である。この複合機1は、原稿送り装置(以下、SPF:Single Pass Feederと称する)2と画像形成装置3を備えている。
画像形成装置3は、SPF2によって搬送された原稿をスキャンして得られた画像データ、あるいは外部から入力された画像データに応じて、記録用紙(シート)にモノクロ画像を形成するものである。この画像形成装置3は、スキャナ部(原稿読取装置)11、プリンタ部12及び給紙部13を備えている。
プリンタ部12は、光書込ユニット21、現像器22、感光体23、帯電器24、クリーナユニット25、転写装置26、定着ユニット27、記録用紙搬送路28、排紙トレイ29及び手差しトレイ30を備えている。給紙部13は、給紙カセット41及び大容量給紙(LCC)42を備えている。これら給紙カセット41及び大容量給紙カセット42は画像形成に使用する記録用紙を収容している。
スキャナ部11は、上面にガラスからなる原稿載置台51を備え、この原稿載置台51の下方に光源ホルダー52、ミラー群53及びCCD(撮像装置)54を備えている。このスキャナ部11では、SPF2から送られてくる原稿をスキャンする場合、光源ホルダー52及びミラー群53を原稿載置台51の一端側の位置に静止させる。この場合、SPF1から原稿が搬送されてくると、光源ホルダー52の光源から原稿に光が照射され、原稿からの反射光がミラー群53を介してCCD54に結像され、CCD54により電子的な画像データに変換される。このような動作を行うため、スキャナ部11の上面の一端部には、読取窓が形成されている。
プリンタ部12において、帯電器24は、感光体23の表面を所定の電位に均一に帯電させる。なお、画像形成装置3では、チャージャ型の帯電器24を用いているが、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を用いることもできる。
光書込ユニット21は、高速印字処理に対応するために、2つのレーザ照射部61a,61bを備えた2ビーム方式を採用しており、照射タイミングの高速化に伴う負担が軽減されている。この光書込ユニット21は、入力された画像データに応じてレーザ照射部61a,61bからレーザ光を照射する。このレーザ光は、ミラー群62a,62b介して、均一に帯電されている感光体23にされ照射され、感光体23を露光する。これにより、感光体23の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。
なお、画像形成装置3では、光書込ユニット21として、レーザ照射部61a,61b及びミラー群62a,62bを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いているが、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器22は、感光体23に対向配置されており、感光体23の表面に形成された静電潜像を黒トナーにより顕像化する。クリーナユニット25は、現像・画像転写後に感光体23の表面に残留したトナーを除去・回収する。
転写装置26は、静電潜像が有する電荷と逆極性の電界を印加することにより、転写ベルト(転写ベルト)71に吸着されて搬送される記録用紙上に、感光体23の表面に形成されたトナー像を転写する。例えば、静電潜像が(−)極性の電荷を有している場合には(+)極性の電界を印加する。なお、転写装置26については後述する。
定着ユニット27は、記録用紙上に転写されたトナー像を加熱して溶融させ記録用紙上に定着させる。この定着ユニット27は、加熱ローラ81と加圧ローラ82とを備え、加熱ローラ81は熱源を内蔵し、加圧ローラ82は加熱ローラ81に対して所定圧で圧接されている。
排紙トレイ29には、画像が印刷された記録用紙が排出される。なお、この排紙トレイ29に代えて、排紙記録用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等)もしくは複数段排紙トレイをオプションとして配置することも可能である。
給紙カセット41及び大容量給紙カセット42は、画像形成に使用する記録用紙(シート)を収容するためのものである。高速印刷処理のため、プリンタ部12の下方に配置された給紙カセット41は定型サイズの記録用紙を各々500〜1500枚収納可能である。他方、画像形成装置3の筐体外部に配置された大容量給紙カセット42は、複数の種類の記録用紙を多量に収納可能なものである。手差しトレイ30は、不定型サイズの記録用紙を給紙するためのものである。
次に、上記転写装置26について詳細に説明する。転写装置26は、図2に示すように、転写ユニット90を備えている。転写ユニット90は、転写ユニットケース91内に、転写ベルト71、駆動ローラ72、従動ローラ73、転写ローラ74、及びテンションローラ78を備えている。これらのベルト及びローラ群は、ユニットケース91内に組み込まれることで、一体化されている。
転写ベルト71は、その表面に記録用紙(シート)を吸着して搬送するものである。転写ベルト71は、10×108〜1×1012Ω・cmの範囲の抵抗値を有する。転写ベルト71は、駆動ローラ72、従動ローラ73、転写ローラ74、及びテンションローラ78に巻回されている。
転写ローラ74は、駆動ローラ72と従動ローラ73との間であって、感光体23と転写ベルト71との接触部に設けられている。転写ローラ74は、感光体23の表面に形成されたトナー像を記録用紙上に転写するための転写電界を印加するものである。また、転写ローラ74は、弾性支持された導電性ローラからなる。転写ローラ74が弾性を有することにより、感光体23と転写ベルト71とが線接触ではなく所定の幅(転写ニップ)を有する面接触とすることができ、記録用紙へのトナー像の転写効率が向上している。
駆動ローラ72は、従動ローラ73とで、転写ベルト71を回転駆動するものである。ここでは、駆動ローラ72には、図3(a)(b)に示すように、アース接続されており、記録用紙の電荷を除去して転写ベルト71から記録用紙を剥離し易くする記録用紙剥離ローラとしても機能する。テンションローラ78は転写ベルト71にテンションを与えるものである。
また、転写ユニットケース91には、図3(a)(b)に示すように、クリーニングユニット79が付設されている。つまり、クリーニングユニット79も転写ユニット90の一部である。クリーニングユニット79は、転写ベルト71表面に付着するトナーを除去・回収するものである。
さらに、転写装置26は、図3(a)(b)に示すように、上記転写ユニット90を感光体23に対して離接させる離接機構75を有している。離接機構75は、転写ユニット90を、感光体23と接触する接触位置と、感光体23より離間した待避位置との間で、変位させる。
接触位置は、図3(a)に示すように、転写ベルト71と感光体23とが接触する位置であり、より詳細には、転写ローラ74にて転写ベルト71が感光体23に圧接される位置である。感光体23上のトナー像は、転写ユニット90がこの状態にあるとき、転写ニップ部を通過する記録用紙に転写される。転写ニップ部とは、転写ローラと感光体23とが対峙し、転写ベルト72が感光体23に圧接されている領域である。
一方、待避位置は、図3(b)に示すように、転写ベルト71が感光体23より最も離間した位置であり、例えば、感光体23より5mm程離間した位置である。画像形成装置3が待機状態にある場合など、転写装置26が転写動作を実施するとき以外は、転写ユニット90は待避位置に配置される。
上記離接機構75としては、例えば図3(a)(b)に示すように、偏芯カム75aと、この偏芯カム75aを回転させる図示しない回転機構にて構成できる。
図4に、上記転写装置26が搭載された、画像形成装置3における転写装置26近傍の概略構成を示す。ここで、この図4を用いて、トナー像転写時の転写装置26周辺の動作について説明する。
記録用紙は、レジストローラ102の搬送力で、ペーパーガイド103を介して転写ベルト71上に到達する。転写ベルト71上に到達した記録用紙は、その表面に吸着され、転写ベルト71の回転に伴い、感光体23と転写ローラ74とが対峙する上記転写ニップ部に搬送される。
ここで、上記レジストローラ102は、感光体23表面のトナー像の位置と記録用紙の位置とが合致するように、所定のタイミングで記録用紙を送り出す。また、転写ユニット90は、印字ジョブが記録用紙を1枚のみ搬送する単独印字ジョブの場合は、記録用紙が転写ニップ部に到達するタイミングで、転写ベルト71が感光体23と接触するように、その離接が制御される。一方、複数の記録用紙を連続して搬送する連続印字ジョブの場合は、最初の記録用紙が転写ニップ部に到達するタイミングで、転写ベルト71が感光体23と接触するように、その離接が制御される。
転写ニップ部を搬送される間に、記録用紙には、転写ローラ74から付与される転写電界により、感光体23表面のトナー像が転写される。そして、記録用紙の先端が、駆動ローラ72部分にまで搬送されると、記録用紙は先端側から転写ベルト71表面より離れ、図2に示す定着ユニット81へと搬送される。
また、転写ユニット90は、印字ジョブが記録用紙を1枚のみ搬送する単独印字ジョブの場合は、記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで、転写ベルト71が感光体23より離れるように、その離接が制御される。一方、複数の記録用紙を連続して搬送する連続印字ジョブの場合は、最終の記録用紙へトナー像が転写されるまで、転写ベルト71を感光体23に接触させた状態を維持し、最終の記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで、転写ベルト71が感光体23より離れるように、制御される。
なお、図4において、部材番号107にて示す部材は、感光体23の表面に張り付いている記録用紙を感光体23の表面から強制剥離する剥離爪である。
ここまでの構成は、従来ある転写装置と同じ構成である。以下、本実施の形態の転写装置26における特徴的構成について説明する。
本実施の形態の転写装置26における特徴的構成は、従来、転写ローラとは別のローラより印加されるようになっていた、クリーニング電界、及び吸着電界を、転写電界を印加する転写ローラ74が、印加するようになっている点である。
クリーニング電界は、転写ベルト71に付着したトナーを除去して清掃するための電界である。斥力の作用でトナーを除去するため、クリーニング電界の極性はトナーと同極性である。一方、吸着電界は、印字ジョブの最初の記録用紙を、転写ベルト71に静電吸着させるための電界である。吸着電界の極性については、記録用紙を吸着させる機能について言えば、何れであってもよいが、続く転写工程にて良好な転写を行うためには、転写電界と同極性であることが好ましい。
但し、上述したように、転写ローラに接続された定電流制御電源回路にて、クリーニング電界、及び吸着電界を印加しようとすると、感光体と転写ベルトとの間の空気層の抵抗にて、高圧源が破壊される。
このような破壊を回避するために、本実施の形態の転写装置26は、図4に示すように、定電流制御回路96と定電圧制御回路97とを備えた電源回路部95を、転写ローラ74に対して高圧を供給する電源回路部として備えている。
定電流制御回路96は、高圧源100より供給される高圧を、転写ローラ74と感光体23との間に、予め設定されている電流が流れる値の電圧に調整するものである。より詳細には、定電流制御回路96は、転写ローラ74と感光体23との間に、予め設定されている量の電流が流れるように、高圧源100より転写ローラ74に印加される電圧を調整するものである。上記定電流制御回路96と高圧源100とで、転写ローラ74に設定された電流に応じた値を有する電圧を印加する定電流制御電源回路が構成されている。
一方、定電圧制御回路97は、高圧源100より供給される高圧を、転写ローラ74に印加される電圧値として予め設定されている電圧に調整するものである。上記定電圧制御回路97と高圧源100とで、転写ローラ74に設定された電圧を印加する定電圧制御電源回路が構成されている。
これら定電流制御回路96及び定電圧制御回路97の各出力は、切換部98を介して、転写ローラ74に供給される。切換部98は、転写ローラ74と接続される相手先の制御回路を切り換えるものである。切換部98により、定電流制御回路96及び定電圧制御回路97の各出力のうち何れか一方のみが、転写ローラ74と接続されることとなる。
そして、上記切換部98の切換動作は、制御部101にて制御される。制御部101は、CPU及びそれに付設されたROM、RAMより構成され、本画像形成装置3における各部分の動作を制御する制御中枢でもある。
そのため、本実施の形態では、制御部101は、切換部98の切換動作と共に、離接機構75の動作も制御するようになっている。制御部101は、印字要求が出されると、所定のタイミングで、転写ユニット90を接触位置へと移動させて、感光体23と接触させ、転写終了後は、所定のタイミングで、転写ユニット90を感光体より離間させる。
本実施の形態では、制御部101に、画像形成装置3内の搬送路を搬送される記録用紙の位置を検出するセンサ類102からの信号が入力されるようになっており、制御部101は、搬送される記録用紙の位置に応じて離接機構75を駆動し、転写ユニット90の離接を制御する。
上述したように、印字ジョブが記録用紙を1枚のみ搬送する単独印字ジョブの場合は、制御部101は、記録用紙が転写ニップ部に到達するタイミングで、転写ユニット90(具体的にはベルト71)を感光体23と接触させる。そして、記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで、転写ユニット90を感光体23より離間する。
一方、複数の記録用紙を連続して搬送する連続印字ジョブの場合は、最初の記録用紙が転写ニップ部に到達するタイミングで、転写ユニット90を感光体23に接触させる。そして、最終の記録用紙へトナー像が転写されるまで、転写ベルト71を感光体23に接触させた状態を維持し、最終の記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで、転写ベルト71を感光体23より離間する。
記録用紙の先端が転写ニップ部に到達するタイミング、及び記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出すタイミングは、レジストローラから転写ニップ部までの距離、転写ニップ部の幅、記録用紙の長さ、レジストローラ102の再回転タイミング、及びプロセス速度等に基づいて、制御部101が算出する。
そして制御部101は、転写ローラ74に対して上記2つの制御回路のうちの一方のみが接続されるように制御するにおいて、少なくとも転写ユニット90が感光体23より離間している状態では、転写ローラ74と定電圧制御回路96とが接続されるように、切換部98を制御する。
これにより、定電流制御回路96が、転写ユニット90と感光体23とが離間した状態で転写ローラ74に対して電圧を印加し続けて、高圧源100を破壊するといった事態を招来することなく、転写ローラ74より種々の電界を印加することが可能となる。つまり、転写電界を印加する転写ローラ74を用いて、クリーニング電界や吸着電界を印加することが、高圧源100を破壊することなく可能になる。
また、制御部101は、より好ましい構成として、転写ユニット90が感光体23と接触しているときは、転写ローラ74と定電流制御回路96とが接続され、転写ユニット90が感光体23より離間しているときは、転写ローラ74と定電圧制御回路97とが接続されるように、切換部98を制御するようになっている。
また、制御部10は、より好ましい構成として、感光体23上に形成されたトナー像をシートに転写する転写工程においては、転写ローラ74と定電流制御回路76とが接続されるように、切換部98を制御する。
このような構成とすることで、転写ユニット90が感光体23と接触する、トナー像の転写工程においては、転写ローラ74と定電流制御回路96とが接続されるので、転写電界を定電流制御電源にて印加することによる利点、つまり、厚紙や薄紙、OHPなどの種類毎に、シートのもつ抵抗値に応じて設定電圧を切り換える必要がないといった利点を損なうことがない。
制御部101は、上記転写ユニット90が感光体23と接触しているかどうかを、例えば離接機構75の動作に応じて判断することができる。具体的には、例えば離接機構75が、上記した偏芯カム75aとこの偏芯カム75aを回転させる回転機構より構成されている場合であれば、偏芯カム75aが図3(a)に示す上向きの状態にある場合は、接触していると判断し、図3(a)の状態より90度回転した、図3(b)に示す横向きの状態にある場合は、離間しいている判断する。
制御部101は、偏芯カム75aの向きより、転写ユニット90と感光体23とが接触していると判断すると、転写ローラ74と定電流制御回路96とが接続されるように、切換部98を制御する。一方、転写ユニット90は感光体23より離間していると判断すると、して、転写ローラ74と定電圧制御回路97とを接続する。
さらに、本実施の形態では、制御部101は、偏芯カム75aの向きだけでなく、偏芯カム75aの向きよりもさらに詳しく、転写ユニット90と感光体23との接触状態を判断して、切換部98を制御するようになっている。
詳細にいうと、制御部101は、記録用紙が1枚のみ搬送される単独印字ジョブにおいては、離接機構75を用いて、転写ベルト71に吸着された記録用紙の先端が、転写ニップ部に到達するタイミングで転写ユニット90が感光体23に接触し、当該記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで転写ユニット90が感光体より離間するように、転写ユニット90を離接させる。
このような、転写ユニット90の離接制御に合わせて、上記制御部101は、単独印字ジョブにおいては、転写ベルト71に吸着された記録用紙の先端が、転写ニップ部に到達するタイミングで転写ユニット90と感光体23とが接触したと判断して、転写ローラ74と接続される制御回路を、定電圧制御回路97から定電流制御回路96へと切り換える。そして、当該記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで転写ユニット90が感光体23より離間したと判断して、転写ローラ74と接続される制御回路を、定電流制御回路96から定電圧制御回路97へと切り換える。
また、記録用紙を複数枚連続して搬送される連続印字ジョブにおいては、制御部101は、離接機構75を用いて、転写ベルト71に吸着された記録用紙の先端が、転写ニップ部に到達するタイミングで転写ユニット90が感光体23に接触し、連続印字ジョブの最終の記録用紙の後端が転写ニップ部を通過するまで接触状態を保持し、連続印字ジョブの最終の記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで転写ユニット90が感光体23より離間するように、転写ユニット90を離接させる。
このような、転写ユニット90の離接制御に合わせて、制御部101は、連続印字ジョブにおいては、転写ベルト71に吸着された最初の記録用紙の先端が、転写ニップ部に到達するタイミングで転写ユニット90と感光体23とが接触したと判断して、転写ローラ74と接続される制御回路を、定電圧制御回路97から定電流制御回路96へと切り換える。そして、最終の記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで転写ユニット90が感光体23より離間したと判断して、転写ローラ74と接続される制御回路を、定電流制御回路96から定電圧制御回路97へと切り換える。
さらに、制御部101は、予め設定するタイミングにて、転写ローラ74に対して、定電流制御回路96より転写ローラ74に対して印加電圧が供給され、定電圧制御回路97からは吸着電界と、クリーニング電界とが印加されるように、定電流制御回路96及び定電圧制御回路97の電圧印加タイミングも制御するようになっている。
図5に、制御部101による転写ローラ74に対する電圧印加制御にて、転写ベルト71の任意の部分の帯電状態の変化を示す。なお、図5は、連続印字ジョブの場合のもので、図に示すLが、転写ベルト71の周長に相当する。
記録用紙へのトナー像の転写を実施するにあたり、まず、吸着電界が印加される。吸着電界の印加は、転写ユニット90が感光体23と接触される前に実施される。したがって、転写ローラ74は、電源回路部における定電圧制御回路97と接続されている。
吸着電界の極性は転写電界と同極性であり、ここでは、負帯電トナーを用いた反転現像を例示しているため負極性としている。なお、記録用紙を吸着し得ればよいので、電界強度(印加電圧)は転写電界よりも小さい。このような吸着電界は、転写ニップ部を通過する間中、印加される。
転写ニップ部を抜け出た以降、転写ベルト71に溜まった電荷は、徐々に減衰していく。アース接続された駆動ローラ72の位置に達することで、減衰量は大きくなるものの、負の電荷を保持した状態でテンションローラ78の位置、続いて、従動ローラ73への位置へと至り、ここで、記録用紙が吸着される。
記録用紙を吸着した状態で、記録用紙の先端が転写ニップに至ると、転写電界が印加される。そして、このとき、転写電界が印加される直前に、転写ユニット90と感光体23とが接触し、転写ローラ74と接続される電源回路部25における制御回路が、定電圧制御回路97から定電流制御回路96へと切り換えられる。転写電界は、転写ニップ部を通過する間中、印加される。
転写ニップ部を抜け出た以降、転写ベルト71に溜まった電荷は、徐々に減衰していく。駆動ローラ72の位置に達することで、上記と同様に、減衰量は大きくなるものの、負の電荷を保持した状態でテンションローラ78の位置、続いて、従動ローラ73への位置へと至り、ここで、次の記録用紙が吸着される。
また、テンションローラ78の位置に至る直前に、クリーニングユニット79にて、転写ベルト71に付着するトナーが回収される。このとき、転写ベルト71は、正極性に帯電しているものの減衰しているために、転写ベルト71とトナーとの付着力は弱まっており、クリーニング可能である。
以降、連続印字ジョブの最終の記録用紙の吸着、転写までは、同じ変化となる。そして、最終の記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出すと、クリーニング電界が印加される。このとき、クリーニング電界が印加される直前に、転写ユニット90と感光体23とが離間し、転写ローラ74と接続される制御回路が、定電流制御回路96から定電圧制御回路97へと切り換えられる。クリーニング電界は、転写ニップ部を通過する間中、印加される。クリーニング性電界の極性はトナーと同極性の負極性である。
転写ニップ部を抜け出た以降、転写ベルト71に溜まった電荷は、この場合も徐々に減衰していく。駆動ローラ72の位置に達することで、上記と同様に、減衰量は大きくなるものの、負の電荷を保持した状態で、クリーニングユニット79に至り、転写ベルト71に付着するトナーが回収される。このとき、転写ベルト71は負極性に帯電しているため、転写ベルト71はトナーより離れようとし、良好なクリーニングが可能となる。
図6のフローチャートに、制御部101による転写装置26における電源回路部の制御回路切り換え手順を示す。
待機中に、画像形成装置の駆動源の動作開始が指示されると(S1)、制御部101は転写ベルト71の回転が必要か否かを判断する(S2)。回転が不要な場合は、待機状態に戻る。
一方、回転が必要な場合は、転写ローラ74からの電界の印加が必要かどうかを判断する(S3)。転写ローラ74から印加される電界には、転写電界のほか、吸着電界、クリーニング電界がある。ここでも、印加が不要な場合は、待機状態に戻る。
転写ローラ74からの電界の印加が必要な場合は、転写ユニット90が感光体23と接触しているか否かを判断する(S4)。ここでの判断は、例えば、離接機構75における偏芯カム75aの向きによって判断できる。
S4において、転写ユニット90が感光体23と接触している場合とはつまり、転写工程である。一方、S4において、転写ユニット90が感光体23より離間している場合とはつまり、転写工程の前に実施される、前回転工程である。
転写ユニット90が感光体23と接触している場合、転写装置26の電源回路部95に搭載されている制御回路として定電流制御回路96を選択し、定電流制御回路96と転写ローラ74とを接続する(S5)。
そして、制御部101は、定電流制御を行い、定電流制御回路96を用いて、定電流制御を続け、転写電界を印加する(S6)。その後、制御部101は、定電流制御が終了したと判断するまで、定電流制御を続ける(S7)。ここでは、制御部101は、記録用紙の後端が転写ニップ部を抜け出して転写電界の印加が終了すると、定電流制御が終了したと判断し、S8に以降する。
S8では、継続して転写ローラ74からの電界の印加が必要かどうかを判断し、連続印字ジョブであれば、次の記録用紙に対する転写が行われるので、必要であるとして、S2に戻る。2ページ目以降の場合、S4では接触状態と判断される。単独印字ジョブであれば、次の記録用紙に対する転写は行われないので、不要であるとして、待機状態に戻る。
一方、S4の判断にて、転写ユニット90は感光体23より離間している場合、つまり、前回転工程では、転写装置26の電源回路部95に搭載されている定電圧制御回路97を選択し、定電圧制御回路97と転写ローラ74とを接続する(S10)。
そして、制御部101は、定電圧制御を行い、定電圧制御回路97を用いて、定電圧制御を続け、前回転工程において印加されるクリーニング電界等を印加する(S11)。その後、制御部101は、定電圧制御が終了したと判断するまで、定電圧制御を続ける(S12)。ここでは、制御部101は、前回転によるクリーニング電界の印加終了を確認することで、定電圧制御が終了したと判断し、S8に以降する。
S8では、継続して転写ローラ74からの電界の印加が必要かどうかを判断し、前回転後の続く印字ジョブのために、S2に戻る。前回転工程終了後であれば、1枚目の記録用紙を吸着するために、定電圧制御にて吸着電界を印加する必要があるため、S10〜S12に進む。そして、S12では、転写ニップへ記録用紙の先端が到達したタイミングで、転写ローラ72への吸着電界の印加は終了し、定電圧制御が終了したと判断する。なお、2枚目以降の記録用紙については、先に述べた場合と同じである。
以上のように、本実施の形態の画像形成装置3、及びこれに備えられた転写装置26においては、転写ローラ74に対して高圧を供給する電源回路部95が、高圧源100と定電流制御回路96とからなる、転写ローラ74に設定された電圧を印加する定電圧制御電源回路と、高圧源100と定電圧制御回路97とからなる、転写ローラ74に設定された電流に応じた値を有する電圧を印加する定電流制御電源回路とを有しており、制御部101が、転写ローラ74に対して2つの電源回路のうちの一方のみが接続されるように制御し、少なくとも転写ユニット90が感光体23より離間している状態では、転写ローラと定電圧制御電源回路とが接続され、より好ましくは、転写ユニット90と感光体23とが接触している状態、或いは転写工程では、転写ローラ74と定電流制御電源回路とが接続されるように、切り換える構成である。
これにより、転写装置における高圧源100を破壊するような不具合を招来することなく、低コストであると共に小型化可能な、高速機向きの転写装置となる。
本発明の実施形態を示すものであり、転写装置における電源回路部の要部構成を示すブロック図である。 上記転写装置を備えた、複合機の概略構成を示す縦断面図である。 上記転写装置がとり得る、接触位置と待避位置を示す説明図である。 上記転写装置が搭載された、画像形成装置における転写装置近傍の概略構成を示す図面である。 連続印字ジョブ時における、上記転写装置の転写ベルトの任意の部分の帯電状態の変化を示す図面である。 上記画像形成装置における、転写装置の電源回路部の制御回路の切り換え手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機
3 画像形成装置
26 転写装置
71 転写ベルト
74 転写ローラ
75 離接機構
79 クリーニングユニット
90 転写ユニット
95 電源回路部
96 定電流制御回路(定電流制御電源回路)
97 定電圧制御回路(定電圧制御電源回路)
98 切換部
100 高圧源(定電流制御電源回路、定電圧制御電源回路)
101 制御部

Claims (5)

  1. 複数のローラに巻回された転写ベルトを有し、上記転写ベルトに吸着されて搬送されるシートに、感光体上に形成されたトナー像を上記転写ベルトの裏面側に配された転写ローラにより電界を印加して転写する転写装置において、
    上記転写ベルトと上記転写ローラとがユニット化されてなる転写ユニットを上記感光体に対して離接させる離接機構と、
    上記転写ローラに対して高圧を供給する電源回路部であって、上記転写ローラに設定された電圧を印加する定電圧制御電源回路と、上記転写ローラに設定された電流に応じた値を有する電圧を印加する定電流制御電源回路とを有する電源回路部と、
    上記電源回路部における上記2つの電源回路と上記転写ローラとの接続を制御する制御部とを備え、
    上記制御部は、上記転写ローラに対して上記2つの電源回路のうちの一方のみが接続されるように制御し、少なくとも上記転写ユニットが感光体より離間している状態では、上記転写ローラと上記定電圧制御電源回路とを接続させ、
    上記定電流制御電源回路は、上記トナー像を上記シートに転写させるための電界である転写電界を印加し、上記定電圧制御電源回路は、上記転写ベルトの表面を清掃するためのクリーニング電界を印加することを特徴とする転写装置。
  2. シートが1枚のみ搬送される単独印刷印字ジョブにおいては、
    上記離接機構は、上記転写ベルトに吸着された上記シートの先端が、上記感光体と上記転写ローラとが対峙する転写ニップ部に到達するタイミングで上記転写ユニットが上記感光体に接触し、当該シートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで上記転写ユニットが上記感光体より離間するように、転写ユニットを離接し、
    上記制御部は、上記転写ベルトに吸着された上記シートの先端が、上記転写ニップ部に到達するタイミングで、上記転写ローラと接続される電源回路を、上記定電圧制御電源回路から定電流制御電源回路へと切り換え、当該シートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで再び、上記定電圧制御電源回路に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  3. シートを複数枚連続して搬送される連続印刷印字ジョブにおいては、
    上記離接機構は、上記転写ベルトに吸着された当該連続印字ジョブの最初のシートの先端が、上記感光体と上記転写ローラとが対峙する転写ニップ部に到達するタイミングで上記転写ユニットが上記感光体に接触し、当該連続印刷印字ジョブの最終のシートの後端が転写ニップ部を抜け出るまで接触を保持し、当該連続印刷印字ジョブの最終のシートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで上記転写ユニットが上記感光体より離間するように、転写ユニットを離接し、
    上記制御部は、上記転写ベルトに吸着された当該連続印字ジョブの最初のシートの先端が、上記転写ニップ部に到達するタイミングで、上記転写ローラと接続される電源回路を、上記定電圧制御電源回路から定電流制御電源回路へと切り換え、当該連続印刷印字ジョブの最終のシートの後端が転写ニップ部を抜け出たタイミングで再び、上記定電圧制御電源回路に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  4. 上記定電圧制御電源回路は、さらに、搬送されてくる最初のシートを上記転写ベルトに吸着させるための吸着電界を印加することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の転写装置。
  5. 感光体の表面に静電潜像を形成し、上記静電潜像をトナーによって現像してトナー像とし、上記トナー像をシート上に転写する画像形成装置において、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の転写装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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