JP4862939B2 - 生体情報測定装置 - Google Patents
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Description
ところで、上記のような腕時計を手首に装着するためのバンドとして、例えば、バンドに形成された孔に、美錠(尾錠ともいう)に設けられたつく棒を挿入して手首に固定することができるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
手首(例えば、図3〜5、図10、図11、図14〜19の手首R)付近の動脈の脈動に基づいて生体情報を検出する生体情報検出部(例えば、図3〜6、図10、図11、図14〜19の脈拍検出部P)と、
この生体情報検出部を有する装置本体(例えば、図1〜5、図9〜11、図13〜19の装置本体1)を手首に装着するバンド(例えば、図1〜5のバンド2、図9〜11のバンド20、図13〜15のバンド30、図16,17のバンド40、図18,19のバンド50)と、を備え、
前記装置本体を、前記バンドを介して手首に装着した際において、前記生体情報検出部が前記脈動を検出するように、前記バンドの長手方向に伸縮自在な伸縮部(例えば、図1〜5,8の伸縮部21b,22b、図9〜11の伸縮金属駒2012,2022、図13〜15の樹脂駒3012a,3012b等、図16〜19の本体部401c,402c、501c,502c)を前記バンドの少なくとも一部に設けており、
前記伸縮部(例えば、図1〜5の伸縮部21b,22b)は、縫製により前記バンドの本体部(例えば、図1〜5の本体部21c,22c)と連結し、前記伸縮部と前記本体部との連結部(例えば、図2〜5の連結部C1,C2)の縫製長さは、前記本体部の幅よりも長く形成されており、
前記バンドの裏側には、当該バンドの前記手首の内側への移動を規制するガイド部(例えば、図1〜5のガイド部18a)を備えていることを特徴とする。
よって、装着者による装置本体の手首への締め付けの度合いにかかわらず、手首に装置本体を密着させることができ、確実に生体情報を検出することができる。
請求項1に記載の発明によれば、さらに、バンドにより装置本体を手首に装着すると、バンドには装着者の操作によって引張力が作用し、この引張力によってバンドが手首の内側に向けて引っ張られるが、バンドの裏面側にはガイド部が設けられているので、ガイド部はバンドが手首の内側へ移動するのを規制する。このため、このガイド部の働きにより、バンドが手首から遠ざかる方向に延びた状態で装置本体は手首に装着される。これにより、装着者がバンドを緩く締めた場合であっても、バンドが手首から遠ざかる方向に延ばされた分だけバンドと手首との隙間がなくなるので、伸縮部が手首に接触しやすくなる。
そして、ラチェット部には凹凸部が形成されており、係合部はその凹凸部と係合するようになっているとともに、ラチェット部と係合部とにより長さ調整が可能なバックル部が構成されている。
このような長さ調整が可能なバックル部を有するバンドであれば、バンドにより装置本体を手首に装着した後であっても、ラチェット部の凹凸部と係合部との係合を調節し、バンドの長手方向にその長さ調整を行うことができ、バンドの増し締めを行うことができる。つまり、装着者がバンドを緩く締めた場合であっても、バンドの増し締めを行うことにより装置本体は手首に密着するようになる。
よって、装着者による装置本体の手首への締め付けの度合いにかかわらず、手首に装置本体を密着させることができ、確実に生体情報を検出することができる。
よって、装着者による装置本体の手首への締め付けの度合いにかかわらず、手首に装置本体を密着させることができ、確実に生体情報を検出することができる。
請求項1に記載の発明によれば、さらに、バンドにより装置本体を手首に装着すると、バンドには装着者の操作によって引張力が作用し、この引張力によってバンドが手首の内側に向けて引っ張られるが、バンドの裏面側にはガイド部が設けられているので、ガイド部はバンドが手首の内側へ移動するのを規制する。このため、このガイド部の働きにより、バンドが手首から遠ざかる方向に延びた状態で装置本体は手首に装着される。これにより、装着者がバンドを緩く締めた場合であっても、バンドが手首から遠ざかる方向に延ばされた分だけバンドと手首との隙間がなくなるので、伸縮部が手首に接触しやすくなる。
そして、ラチェット部には凹凸部が形成されており、係合部はその凹凸部と係合するようになっているとともに、ラチェット部と係合部とにより長さ調整が可能なバックル部が構成されている。
このような長さ調整が可能なバックル部を有するバンドであれば、バンドにより装置本体を手首に装着した後であっても、ラチェット部の凹凸部と係合部との係合を調節し、バンドの長手方向にその長さ調整を行うことができ、バンドの増し締めを行うことができる。つまり、装着者がバンドを緩く締めた場合であっても、バンドの増し締めを行いことにより装置本体は手首に密着するようになる。
よって、装着者による装置本体の手首への締め付けの度合いにかかわらず、手首に装置本体を密着させることができ、確実に生体情報を検出することができる。
(実施形態1)
最初に腕時計の構成について説明する。
図1は、腕時計100の平面図であり、図2は、腕時計100の正面図である。図3は図1におけるIII−III断面図であり、図4は図3の腕時計を手首に装着した状態を示す断面図である。また、図5は、腕時計100の装置本体の拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、腕時計100には、時刻を計時するとともに脈拍測定を行う装置本体1、この装置本体1を手首Rに装着するバンド2等が備えられている。
図6に示すように、脈拍検出部Pには、仕切りプレート8を固定するハウジング10が設けられ、ビス(図示略)によって仕切りプレート8はハウジング10に固着されている。ハウジング10は略円盤状に形成され、ハウジング10の中心から少し外れた位置に中心を有する凹部10aが形成されている。また、この凹部10aの底面の一部にはハウジング10の下面側に貫通する開口部10bが形成されている。さらに、凹部10aの底面には、溝部10cが環状に形成され、この溝部10cには弾性を有するゴム等から成形されたOリング11が設けられている。また、凹部10aの底面には、当該底面のほぼ全域及び開口部10bを覆うように薄型プレート12が設けられている。薄型プレート12は、例えば、ステンレス鋼板(SUS鋼板)から成形されており、仕切りプレート8よりも薄く形成されている。開口部10bに面する薄型プレート12の上面には、手首付近の血管の脈動を検出する圧電素子13が貼り付けられている。また、仕切りプレート8と薄型プレート12との間には、圧電素子13の周囲に空間ができるように形成されたスペーサ14が設けられ、このスペーサ14が仕切りプレート8により押圧されることにより、薄型プレート12を溝部10cに向かって押圧するようになっている。これにより、Oリング11に押圧力が作用して薄型プレート12の上面側と下面側との間の気密が図られるようになっている。なお、スペーサ14は、仕切りプレート8が容易に撓まないように、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)等の硬質材料から成形することが望ましい。
裏蓋15は、腕時計100を装着した際に手首Rに接触する位置に設けられ、装着時の手首R付近の血管の脈動によって弾性変形可能な軟質材料から成形されている。ここで、軟質材料としては、例えば、ウレタンやシリコンを用いることが好ましい。裏蓋15は、押さえ板16によってケース体3に押さえ付けられる固定部15aと、外部に張り出し、装着時に手首Rに接する張出部15bとを備えている。固定部15aには、ケース体3側に突出する突出部15cが裏蓋15の全周に亘って設けられている。そして、裏蓋15をケース体3に固定した際に、突出部15cとケース体3の下端側に形成された凹部3aとが係合して、裏蓋15がずれないように位置決めされるようになっている。
また、張出部15bは、ハウジング10から離間するように下方に張り出して形成され、ハウジング9と張出部15bとの間には気密空間Vが形成されている。
この際、ケース体3に当接する第1の突部15dが変形することで、ケース体3と裏蓋15との間の気密が図られる。また、第2の突部15eが変形することで押さえ板16と裏蓋15との間の気密が図られる。さらに、第3の突部15fが変形することで、ハウジング9と裏蓋15との間の気密が図られる。これら、第1の突部15d、第2の突部15e、第3の突部15fとケース体3、裏蓋15、ハウジング10との間で、気密保持が行われる。
第1のバンド21には、一端部に設けられ、当該第1のバンド21をケース体3に連結するためのつく部21aと、このつく部21aに隣接して設けられ、第1のバンド21の長手方向に伸縮自在な伸縮部21bと、この伸縮部21bに隣接して設けられ、手首Rに巻きつけられる本体部21cとが備えられている。
つく部21aは、例えば、皮革やウレタン等から成形されており、このつく部21aには、つく棒211aが設けられている。そして、このつく棒211aをケース体3の両端部に形成された孔部に挿通させることにより第1のバンド21をケース体3に連結することができるようになっている。
伸縮部21bは、例えば、ゴム等の弾性材料から成る糸を網目状に縫製したものであり、一端部が縫製によってつく部21aに連結され、他端部が縫製によって本体部21cに連結されている。ここで、伸縮部21bと本体部21cとの連結部C1は、本体部21cの幅方向のみ縫製されるのではなく、例えば、縫製部が凹形状又は凸形状を成すように、本体部21cの幅方向と長手方向とに縫製されることにより、その縫製長さが本体部21cの幅よりも長くなるように縫製されている。また、連結部C1は、超音波・高周波等によってゴムが溶融されており、ゴムの弾性力によって縫製の糸がほどけないような構成となっている。
本体部21cは、例えば、本皮や合皮の皮革、ウレタン等から成形されており、長尺方向に沿って複数の装着孔211cが形成されている。
つく部22aは、例えば、皮革やウレタン等から成形されており、このつく部22aには、つく棒221aが設けられている。そして、このつく棒221aをケース体3の両端部に形成された孔部に挿通させることにより第2のバンド22をケース体3に連結することができるようになっている。
伸縮部22bは、例えば、ゴム等の弾性材料に対して網目状に縫製したものであり、一端部が縫製によってつく部22aに連結され、他端部が縫製によって本体部22cに連結されている。ここで、伸縮部22bと本体部22cとの連結部C2は、例えば、縫製部が凹形状又は凸形状を成すように、本体部22cの幅方向と長手方向とに縫製されることにより、その縫製長さが本体部22cの幅よりも長くなるように縫製されている。また、連結部C2は、超音波・高周波等によってゴムが溶融されており、ゴムの弾性力によって縫製の糸がほどけないような構成となっている。
本体部22cは、例えば、本皮や合皮の皮革、ウレタン等から成形されており、伸縮部22bと連結される端部の反対側の端部には、美錠221c、装着つく棒222cが設けられている。
図3、図4に示すように、硬質プレート17を手首Rの甲側に当てて、第1のバンド21及び第2のバンド22を手首Rに沿って巻きつけ、第1のバンド21の先端を第2のバンド22に設けられた美錠221cに挿通させる。この時の動作によって、第1のバンド21及び第2のバンド22には引張力が作用し、伸縮部21b,22bが伸びることとなる。装着者が第1のバンド21及び第2のバンド22を引っ張ると、伸縮部21b,22b、及び本体部21c,22cはつく棒211a,221aを回転中心として回転しつつ、手首Rの裏側付近に向けて引っ張られる。
ここで、伸縮部21b,22bは、カバー部材18のガイド部18aによって回転動作及び伸縮方向が規制され、ガイド部18aに沿って伸びる。また、本体部21c,22cは、手首Rによって回転動作が規制され、手首Rに沿って変形する。
これにより、第1のバンド21及び第2のバンド22は、伸縮部21b,22bが手首Rから遠ざかる方向に伸ばされてから本体部21c,22cが手首に巻回される。そして、装着者は、手首Rの太さや好みに合わせて、第2のバンド22の装着つく棒222cを第1のバンド21の装着孔211cに挿通させる。
その後、装着者が第1のバンド21及び第2のバンド22から手を離すと、伸びた状態の伸縮部21b、22bには、元の状態に復元しようとする復元力が作用し、この復元力によってバンド2が増し締めされる。
図4に示すように、手首Rに腕時計100のケース体3が手の甲側になるようにバンド2で装着した場合、前腕の中の尺骨S及び橈骨Tの近傍を流れる尺骨動脈及び橈骨動脈に直交する方向にバンド2が配されることとなる。なお、前腕にある2本の骨のうち、小指側にある軸状の長骨を尺骨といい、親指側にある軸状の長骨を橈骨という。
よって、装着者による装置本体1の手首Rへの締め付けの度合いにかかわらず、手首Rに装置本体1を密着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
よって、バンド2は、伸縮部21b,22bがバンド2の長手方向に沿って一旦引っ張られた状態となってから手首Rに締め付けられることとなるので、装置本体1を確実に手首Rに密着した状態で装着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
次に、本発明に係る腕時計の実施形態2について図9〜図12を用いて説明する。なお、実施形態2の腕時計200が実施形態1の腕時計100と異なる点は、腕時計を手首に装着するためのバンドの構造が異なる点であるため、そのバンドについて説明し、その他の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図9は、腕時計200の平面図であり、図10は図9におけるX−X断面図であり、図11は図10の腕時計を手首に装着した状態を示す断面図である。図12は図10におけるXII−XII断面図である。
バンド20は第1のバンド201と第2のバンド202とからなり、ケース体3の対向する両端部にそれぞれ連結されている。
第1の駒部材2012aは、図12に示すように、第2の駒部材2012bを囲むような略筒状に形成されている。第1の駒部材2012aには、ストッパーとしてのばね棒2012dが備えられており、第2の駒部材2012bの端部を係止し、第2の駒部材2012bが第1の駒部材2012aから抜け出さないようになっている。
この第1の駒部材2012aと第2の駒部材2012bとの間に配設されたコイルばね2012cにより、第1の駒部材2012aと第2の駒部材2012bとがバンド20の長手方向に伸縮可能となっている。そして、伸縮金属駒2012は、連結する第1の金属駒2011と第3の金属駒2013が互いに近づく方向に付勢するとともに、各金属駒が第1のバンド201の長手方向にスライド可能で伸縮可能となるようにしている。
そして、第1の駒部材2012aのつく部2121に挿通されるばね棒2012eにより、伸縮金属駒2012が第1の金属駒2011に連結される。同様に、第2の駒部材2012bのつく部2122に挿通されるばね棒2012fにより、伸縮金属駒2012が第3の金属駒2013に連結される。
また、第3の金属駒2013から第7の金属駒2017は、連結ねじ19により連結されている。そして、連結する金属駒の数は、装着者の手首の太さに合わせて調節可能になっている。
なお、第7の金属駒2017には、後述する第2のバンド202の第5の金属駒2025の係合突起2025aと係合する係合溝2017aが形成されている。
第1の駒部材2022aは、図12に示す第1の駒部材2012aと同様に、第2の駒部材2022bを囲むような略筒状に形成されている。第1の駒部材2022aには、ストッパーとしてのばね棒2022dが備えられており、第2の駒部材2022bの端部を係止し、第2の駒部材2022bが第1の駒部材2022aから抜け出さないようになっている。
この第1の駒部材2022aと第2の駒部材2022bとの間に配設されたコイルばね2022cにより、第1の駒部材2022aと第2の駒部材2022bとがバンド20の長手方向に伸縮可能となっている。そして、伸縮金属駒2022は、連結する第1の金属駒2021と第3の金属駒2023が互いに近づく方向に付勢するとともに、各金属駒が第2のバンド202の長手方向にスライド可能で伸縮可能となるようにしている。
そして、第1の駒部材2022aのつく部2221に挿通されるばね棒2022eにより、伸縮金属駒2022が第1の金属駒2021に連結される。同様に、第2の駒部材2022bのつく部2222に挿通されるばね棒2022fにより、伸縮金属駒2022が第3の金属駒2023に連結される。
また、第3の金属駒2023から第5の金属駒2025は、連結ねじ19により連結されている。そして、連結する金属駒の数は、装着者の手首の太さに合わせて調節可能になっている。
なお、第5の金属駒2025には、第1のバンド201の第7の金属駒2017の係合溝2017aと係合する係合突起2025aが形成されている。
図10、図11に示すように、硬質プレート17を手首Rの甲側に当てて、第1のバンド201及び第2のバンド202を手首Rに沿って巻きつけ、第2のバンド202の第5の金属駒2025の係合突起2025aを、第1のバンド201の第7の金属駒2017の係合溝2017aと係合させる。この時の動作によって、第1のバンド201及び第2のバンド202には引張力が作用し、それぞれの伸縮金属駒2012、2022が伸びることとなる。そして、伸びた状態の伸縮金属駒2012、2022には、元の状態に復元しようとする復元力が作用し、この復元力によってバンド20が増し締めされる。
このバンド20の伸縮金属駒2012、2022が縮む方向に力を作用させることにより、装置本体1の硬質プレート17が、手首Rに向けて押し当てられる。特に、ガイド部材180が、第1の金属駒(2011、2021)と伸縮金属駒(2012,2022)との連結箇所の屈曲方向を好適に規制することにより、硬質プレート17の面が、手首Rに対する付勢方向に対して垂直に押し当てられる。
よって、装着者による装置本体1の手首Rへの締め付けの度合いにかかわらず、手首Rに装置本体1を密着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
次に、本発明に係る腕時計の実施形態3について図13〜図15を用いて説明する。なお、実施形態3の腕時計300が実施形態1の腕時計100と異なる点は、腕時計を手首に装着するためのバンドの構造が異なる点であるため、そのバンドについて説明し、その他の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図13は、腕時計300の平面図であり、図14は図13におけるXIV−XIV断面図であり、図15は図14の腕時計を手首に装着した状態を示す断面図である。
バンド30は第1のバンド301と第2のバンド302とからなり、ケース体3の対向する両端部にそれぞれ連結されている。
各金属駒は、例えば、ステンレス等の金属材料から成形されている。
また、各樹脂駒は、例えば、シリコン、NBR、EPDM等の伸縮自在な樹脂、伸縮材料から成形されており、特に、樹脂駒は、第1のバンド301の長手方向に伸縮自在となっている。
このように、第1の金属駒3011から、樹脂駒3012a,3012b、金属駒3013、樹脂駒3014a,3014b、金属駒3015、樹脂駒3016a,3016b、金属駒3017、樹脂駒3018a,3018b、金属駒3019、樹脂駒3020a,3020b、係合金属駒3001までが、連結ピン190により連結されている。そして、連結する金属駒、樹脂駒の数は、装着者の手首の太さに合わせて調節可能になっている。
なお、係合金属駒3001には、後述する第2のバンド302の係合金属駒3002の係合突起3002aと係合する係合溝3001aが形成されている。
各金属駒は、例えば、ステンレス等の金属材料から成形されている。
また、各樹脂駒は、例えば、シリコン、NBR、EPDM等の伸縮自在な樹脂、伸縮材料から成形されており、特に、樹脂駒は、第2のバンド302の長手方向に伸縮自在となっている。
このように、第1の金属駒3021から、樹脂駒3022a,3022b、金属駒3023、樹脂駒3024a,3024b、金属駒3025、樹脂駒3026a,3026b、係合金属駒3002までが、連結ピン190により連結されている。そして、連結する金属駒、樹脂駒の数は、装着者の手首の太さに合わせて調節可能になっている。
なお、係合金属駒3002には、第1のバンド301の係合金属駒3001の係合溝3001aと係合する係合突起3002aが形成されている。
図14、図15に示すように、硬質プレート17を手首Rの甲側に当てて、第1のバンド301及び第2のバンド302を手首Rに沿って巻きつけ、第2のバンド302の係合金属駒3002の係合突起3002aを、第1のバンド301の係合金属駒3001の係合溝3001aと係合させる。この時の動作によって、第1のバンド301及び第2のバンド302には引張力が作用し、それぞれの樹脂駒がバンド30の長手方向に伸びることとなる。そして、伸びた状態の樹脂駒には、元の状態に復元しようとする復元力が作用し、この復元力によってバンド30が増し締めされる。
このバンド30が縮む方向に力を作用させることにより、装置本体1の硬質プレート17が、手首Rに向けて押し当てられる。特に、ガイド部材180が、第1の金属駒(3011、3021)と隣接する一対の樹脂駒との連結箇所の屈曲方向及びを樹脂駒の伸縮方向を好適に規制することにより、硬質プレート17の面が、手首Rに対する付勢方向に対して垂直に押し当てられる。
よって、装着者による装置本体1の手首Rへの締め付けの度合いにかかわらず、手首Rに装置本体1を密着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
次に、本発明に係る腕時計の実施形態4について図16、図17を用いて説明する。なお、実施形態4の腕時計400が実施形態1の腕時計100と異なる点は、腕時計を手首に装着するためのバンドの構造が異なる点であるため、そのバンドについて説明し、その他の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図16及び図17は、腕時計400の断面図である。
バンド40は第1のバンド401と第2のバンド402とからなり、ケース体3の中心を挟んで対向する両端部にそれぞれ連結されている。
この第1のバンド401の本体部401cは、例えば、シリコン、NBR、EPDM等の伸縮自在な樹脂、伸縮材料から成形されており、特に、第1のバンド401の長手方向に伸縮自在となっている。
また、本体部401cには、その長尺方向に沿って複数の装着孔(図示省略)が形成されている。
つく部401aには、つく棒411aが設けられている。そして、このつく棒411aをケース体3の両端部に形成された孔部に挿通させることにより第1のバンド401をケース体3に連結することができるようになっている。
この第2のバンド402の本体部402cは、例えば、シリコン、NBR、EPDM等の伸縮自在な樹脂、伸縮材料から成形されており、特に、第2のバンド402の長手方向に伸縮自在となっている。
また、本体部402cにおける、つく部402aとの反対側の端部には、美錠421c、装着つく棒422cが設けられている。
つく部402aには、つく棒412aが設けられている。そして、このつく棒412aをケース体3の両端部に形成された孔部に挿通させることにより第2のバンド402をケース体3に連結することができるようになっている。
図17に示すように、硬質プレート17を手首Rの甲側に当てて、第1のバンド401及び第2のバンド402を手首Rに沿って巻きつけ、第1のバンド401の先端を第2のバンド402に設けられた美錠421cに挿通させる。この時の動作によって、第1のバンド401及び第2のバンド402には引張力が作用し、本体部401c,402cがその長手方向に伸びることとなる。装着者が第1のバンド401及び第2のバンド402を引っ張ると、本体部401c,402cはつく棒411a,412aを回転中心として回転しつつ、手首Rの裏側付近に向けて引っ張られる。
ここで、第1のバンド401及び第2のバンド402のつく部401a,402a側の本体部401c,402cは、カバー部材18のガイド部18aによって回転動作及び伸縮方向が規制され、ガイド部18aに沿って伸びる。また、本体部401c,402cは、手首Rによって回転動作が規制され、手首Rに沿って変形する。
これにより、第1のバンド401及び第2のバンド402は、本体部401c,402cが手首Rから遠ざかる方向に伸ばされてから手首Rに巻回される。そして、装着者は、手首Rの太さや好みに合わせて、装着つく棒422cを第1のバンド401の装着孔(図示省略)に挿通させる。
その後、装着者が第1のバンド401と第2のバンド402から手を離すと、伸びた状態の本体部401c,402cには、元の状態に復元しようとする復元力が作用し、この復元力によってバンド40が増し締めされる。
そして、このバンド40(本体部401c、402c)が縮む方向に力を作用させることにより、装置本体1の硬質プレート17が、手首Rに向けて押し当てられる。特に、カバー部材18(ガイド部18a)が、バンド40のつく部401a,402a側の本体部401c、402cの変形方向、伸縮方向を好適に規制することにより、硬質プレート17の面が、手首Rに対する付勢方向に対して垂直に押し当てられる。
よって、装着者による装置本体1の手首Rへの締め付けの度合いにかかわらず、手首Rに装置本体1を密着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
次に、本発明に係る腕時計の実施形態5について図18、図19を用いて説明する。なお、実施形態5の腕時計500が実施形態1の腕時計100と異なる点は、腕時計を手首に装着するためのバンドの構造が異なる点であるため、そのバンドについて説明し、その他の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図18及び図19は、腕時計500の断面図である。
バンド50は第1のバンド501と第2のバンド502とからなり、ケース体3の中心を挟んで対向する両端部にそれぞれ連結されている。
この第1のバンド501の本体部501cは、例えば、ウレタン等から成形されており、その長尺方向に沿って複数の装着孔(図示省略)が形成されている。また、本体部501cにおけるつく部501a側には、伸縮部としての波形状部501bが形成されている。
波形状部501bは、第1のバンド501の本体部501cの長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波形状に形成されており、その波形状部分が弾性変形することにより、第1のバンド501の長手方向に伸縮自在となっている。つまり、第1のバンド501自体は、伸縮性の材料でなくとも、波形状部分を形成することにより、第1のバンド501が伸縮性を有するようになっている。
つく部501aには、つく棒511aが設けられている。そして、このつく棒511aをケース体3の両端部に形成された孔部に挿通させることにより第1のバンド501をケース体3に連結することができるようになっている。
この第2のバンド502の本体部502cは、例えば、ウレタン等から成形されており、その本体部502cにおける、つく部502aとの反対側の端部には、美錠521c、装着つく棒522cが設けられている。また、本体部502cにおけるつく部502a側には、伸縮部としての波形状部502bが形成されている。
波形状部502bは、第2のバンド502の本体部502cの長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波形状に形成されており、その波形状部分が弾性変形することにより、第2のバンド502の長手方向に伸縮自在となっている。つまり、第2のバンド502自体は、伸縮性の材料でなくとも、波形状部分を形成することにより、第2のバンド502が伸縮性を有するようになっている。
つく部502aには、つく棒512aが設けられている。そして、このつく棒512aをケース体3の両端部に形成された孔部に挿通させることにより第2のバンド502をケース体3に連結することができるようになっている。
図19に示すように、硬質プレート17を手首Rの甲側に当てて、第1のバンド501及び第2のバンド502を手首Rに沿って巻きつけ、第1のバンド501の先端を第2のバンド502に設けられた美錠521cに挿通させる。この時の動作によって、第1のバンド501及び第2のバンド502には引張力が作用し、波形状部501b,502bが弾性変形し、その長手方向に伸びることとなる。装着者が第1のバンド501及び第2のバンド502を引っ張ると、本体部501c,502cはつく棒511a,512aを回転中心として回転しつつ、手首Rの裏側付近に向けて引っ張られる。
ここで、第1のバンド501及び第2のバンド502の波形状部501b,501bは、カバー部材18のガイド部18aによって回転動作及び伸縮方向が規制され、ガイド部18aに沿って伸びる。また、本体部501c,502cは、手首Rによって回転動作が規制され、手首Rに沿って変形する。
これにより、第1のバンド501及び第2のバンド502は、波形状部501b、502bが手首Rから遠ざかる方向に伸ばされてから手首Rに巻回される。そして、装着者は、手首Rの太さや好みに合わせて、装着つく棒522cを第1のバンド501の装着孔(図示省略)に挿通させる。
その後、装着者が第1のバンド501及び第2のバンド502から手を離すと、伸びた状態の波形状部501b,502bには、元の状態に復元しようとする復元力が作用し、この復元力によってバンド50が増し締めされる。
そして、この第1のバンド501及び第2のバンド502の波形状部501b,502bが縮む方向に力を作用させることにより、装置本体1の硬質プレート17が、手首Rに向けて押し当てられる。特に、カバー部材18(ガイド部18a)が、バンド50の波形状部501b,502bの変形方向、伸縮方向を好適に規制することにより、硬質プレート17の面が、手首Rに対する付勢方向に対して垂直に押し当てられる。
よって、装着者による装置本体1の手首Rへの締め付けの度合いにかかわらず、手首Rに装置本体1を密着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
次に、本発明に係る腕時計の実施形態6について図20を用いて説明する。なお、実施形態6の腕時計が実施形態1の腕時計100と異なる点は、腕時計を手首に装着するためのバンドの構造が異なる点であるため、そのバンドについて説明し、その他の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図20は、腕時計を手首に装着するためのバンドに備えられるバックル部60の斜視図である。
バックル部60は、ラチェット部61と係合部62とにより構成されている。
また、ラチェット部61には、バンドの長手方向に沿って凹部および凸部が連続する凹凸部61cが形成されている。
また、係合部62には、係合孔62aの軸方向と垂直な方向に弾性変形するフック部62cが形成されており、フック部62cの自由端部側には、係合孔62aの軸方向と垂直な方向に突出する爪部62dが形成されている。
また、係合部62には、フック部62cが弾性変形する方向と垂直な方向に弾性変形するプッシュ部62e,62eが形成されている。このプッシュ部62e,62eが係合部62の中央側に押し込められて弾性変形すると、フック部62cの爪部62dを押し上げ、フック部62cを押し上げるように弾性変形させるようになっている。
また、係合部62の他方の端部には、第1のバンド21の本体部21cの装着孔211cと第2のバンド22を結束するための、美錠62f、装着つく棒62gが設けられている。
そして、少なくともバンドを手首に装着する際には、第2のバンド部22にラチェット部61を備えるとともに、第1のバンド部21に係合部62が、美錠62fや装着つく棒62gにより連結されるようになっている。
図20に示すように、ラチェット部61の端部61aを係合部62の係合孔62aに挿入すると、ラチェット部61の凹凸部61cの凸部61dが、フック部62cの爪部62dと接触する。さらに、ラチェット部61の端部61aを挿入して押し込むと凸部61dが爪部62dを押し上げるように、フック部62cを弾性変形させる。
そして、爪部62dが凸部61dを越えると、その爪部62dは、凸部61dと凸部61dの間に係合するとともに、ラチェット部61と係合部62とが係合して、バックル部60がロックされる。そして、よりバンドを締め付ける場合には、ラチェット部61の端部61aを係合孔62aに押し込み、チェット部61の端部61aから離れる方向の凸部61dと凸部61dの間に爪部62dを係合させるようにする。
また、バンドの締め付けを緩める場合には、係合部62のプッシュ部62e,62eを係合部62の中央側に押し込み、フック部62c(爪部62d)を押し上げるように弾性変形させる。それにより、爪部62dが凸部61dと凸部61dの間から、その係合が解除されるので、ラチェット部61の端部61aを係合部62の係合孔62aから抜き出す方向に移動させることができ、バンドの締め付けを緩めることができる。
このように、バックル部60は、ラチェット部61と係合部62とにより長さ調整が可能に構成されている。
つまり、装着者は、手首Rの太さや好みに合わせてバンドを手首に巻き付けた後でも、バックル部60を調整することにより、バンドの締め付け具合を調整することができる。
よって、装着者が、バンドを手首Rに緩めに巻き付けて腕時計を装着した場合でも、手首Rに装置本体1を付勢して脈拍を検出する際には、バックル部60を調整してバンドを増し締めするようにすることができる。
よって、装着者が、バンドを手首Rに緩めに巻き付けて腕時計を装着した場合でも、バックル部60のラチェット部61の端部61aを係合部62の係合孔62aに挿入することにより、バンドの外周は小さくなるのでバンドが増し締めされる。これにより、装着者がバンドを緩く締めた場合であっても、バンドの増し締めにより装置本体1は手首Rに密着するようになる。そして、手首Rに装置本体1を密着させることができ、確実に脈拍を検出することができる。
つまり、第1のバンド21の本体部21cの端部に係合部62を備え、第2のバンド22の本体部22cの端部にラチェット部61を備えるようにし、ラチェット部61と係合部62とを係合させることにより、第1のバンド21と第2のバンド22とを結束し、腕時計を手首Rに装着するようにしてもよい。
18 カバー部材
18a ガイド部
180 ガイド部材(ガイド部)
2、20、30、40、50 バンド
21、201、301、401、501 第1のバンド
22、202、302、402、502 第2のバンド
21b,22b 伸縮部
21c,22c 本体部
2011、2013、2014、2015、2016、2017、2021、2023 、2024、2025 金属駒
2012、2022 伸縮金属駒
2012a、2022a 第1の駒部材
2012b、2022b 第2の駒部材
2012c、2022c コイルばね(伸縮部材)
3011、3013、3015、3017、3019、3001、3021、3023 、3025、3002 金属駒(定形駒)
3012a,3012b、3014a,3014b、3016a,3016b、301 8a,3018b、3020a,3020b、3022a,3022b、3024a, 3024b、3026a,3026b 樹脂駒(伸縮駒)
401c,402c 本体部
501c,502c 本体部
501b,502b 波形状部(伸縮部、波形状部分)
60 バックル部
61 ラチェット部
61c 凹凸部
62 係合部
62c フック部
62e プッシュ部
100、200、300、400、500 腕時計(生体情報測定装置)
C1,C2 連結部
P 脈拍検出部(生体情報検出部)
R 手首
Claims (2)
- 手首付近の動脈の脈動に基づいて生体情報を検出する生体情報検出部と、
この生体情報検出部を有する装置本体を手首に装着するバンドと、を備え、
前記装置本体を、前記バンドを介して手首に装着した際において、前記生体情報検出部が前記脈動を検出するように、前記バンドの長手方向に伸縮自在な伸縮部を前記バンドの少なくとも一部に設けており、
前記伸縮部は、縫製により前記バンドの本体部と連結し、前記伸縮部と前記本体部との連結部の縫製長さは、前記本体部の幅よりも長く形成されており、
前記バンドの裏側には、当該バンドの前記手首の内側への移動を規制するガイド部を備えていることを特徴とする生体情報測定装置。 - 前記バンドは、前記装置本体の一方の端部に取り付けられた第1のバンド部と、
前記装置本体の中心を挟んで前記一方の端部と対向する他方の端部に取り付けられた第2のバンドと、を有し、
前記第1のバンド部と前記第2のバンド部の何れか一方に凹凸部が形成されたラチェット部を備えるとともに、他方に前記ラチェット部の凹凸部と係合する係合部を備え、前記ラチェット部と前記係合部とにより長さ調整が可能なバックル部が構成されることを特徴とする請求項1記載の生体情報測定装置。
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