JP4862000B2 - パケット転送装置およびパケット転送方法 - Google Patents

パケット転送装置およびパケット転送方法 Download PDF

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Description

本発明は、パケットの転送を行うパケット転送装置およびパケット転送方法に関する。
インターネットでは、IPアドレスを用いて通信相手を指定するが、そのIPアドレスには大きく3種類に分類することができる。それは、ユニキャストアドレス(unicast)、マルチキャストアドレス(multicast)、エニイキャストアドレス(anycast)である。
ユニキャストアドレスは、ある特定の1台のノードを指定するものであり、最もよく用いられる形態である。マルチキャストアドレスは、いくつかのノードがグループを形成しているような場合に、そのグループ全体を指定するために用いられる。ブロードキャスト(ノード全体を宛先として指定する)もマルチキャストの一種であると考えられる。エニイキャストアドレスは、形成されたグループの中のどれか1台だけにパケットを届けるために用いられる(例えば、非特許文献1参照)。使用例としては、例えばDNSサーバの負荷分散などに用いられ、複数のDNSサーバに同一のアドレスを持たせ、ユーザノードのネットワーク的な位置に応じて到達するDNSサーバを異ならせるということが行われている(例えば、非特許文献2参照)。
通常、1種類のユニキャストアドレスであれば、必ず同一の宛先に到達するが、エニイキャストではそうならない。また、その他には、Mobile IPv6での動的なHA (Home Agent)の発見にも用いられ、ホームネットワーク内に存在する複数のHAの中から、一台だけがユーザからの要求に応答する。
しかしながら、インターネットにおいて、あるノードから、誰でもいいのでランダムな相手にパケットを届けるという通信形態である通信を実施しようとした場合、上述の3種類の形式だけでは、実現が困難である、または効率が悪くなると考えられる。
元来インターネットは、意図した相手ノードとの通信を実施するために発展したものであるために、このような通信形態には不向きである。しかし、ランダムな宛先への通信が可能になれば、完全に無知な状態からのサービス発見や、新たなタイプのアプリケーション創造などが可能になると考えられる。
「誰かに届けばよい」という通信形態は、エニイキャストに類似している。しかし、エニイキャストは限定されたノード群の中のどれかに届けばよいが、上記のようなランダムな通信の場合にはその対象となるノード群がインターネット全体と考えられるため、従来のエニイキャスト技術と同じようにして実現するのは困難であると考えられる。
ランダムな宛先を指定する方法として最も単純な方法は、ランダムにアドレスを生成してそれを宛先としてパケットを送信することである。しかし、そこには2つの問題が存在する。1つ目は、その宛先が実際にはノードが存在しないアドレスである可能性があり、パケットがどこにも到達できず破棄されてしまうことである。そのためこれは無駄なトラフィックとなり、さらにはICMP unreachableメッセージが返送されてしまう可能性もある。
もう1つは、宛先が必ずしもエンドホストではない可能性があることである。つまり、実際にパケットを届けたい相手は、何らかのサービスを行っているエンドホスト(中継ノード以外)であると考えられるが、ランダムな宛先アドレスが途中の基幹ルータのアドレスとなってしまう場合がある。
RFC1546:「Host Anycasting Service」 RFC3256:「The DOCSIS (Data−Over−Cable Service Interface Specifications) Device Class DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) Relay Agent Information Sub−option」
また、複数のエンドホストからなるエンドホスト群に属する1台のエンドホストに対し、全てのエンドホストに対してパケット到達確率が一様になるように転送することができないという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、エンドホスト群に含まれる全てのエンドホストに対し、パケット到達確率が一様に、かつ確実にいずれかのエンドホストへパケットを到達させることができるパケット転送装置、パケット転送システム、およびパケット転送プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも1台のパケット転送装置によってパケット転送を行うパケット転送システムにおける前記パケット転送装置であり、パケットを受信する受信部と、パケットの送信先となり得る端末の台数を、どの前記パケット転送装置の配下に属する前記端末の台数であるかを区別して記憶する記憶部と、前記端末の台数に基づいて、全ての前記端末が等確率で選択されるように、パケット送信先となる一台の前記パケット転送装置又は一台の前記端末を選択する選択部と、前記選択されたパケット送信先へ前記受信部が受信したパケットを送信する送信部と、を備えたことを特徴とするパケット転送装置である。
また、本発明のパケット転送装置において、前記送信部は、自パケット転送装置の配下に属する前記端末の台数を含んだ情報を他の前記パケット転送装置に送信し、前記受信部は、他の前記パケット転送装置が送信した前記情報を受信することを特徴とする。
また、本発明は、少なくとも1台のパケット転送装置によってパケット転送を行うパケット転送システムにおけるパケット転送方法であり、パケットを受信する受信ステップと、パケットの送信先となり得る端末の台数を、どの前記パケット転送装置の配下に属する前記端末の台数であるかを区別した前記端末の台数に基づいて、全ての前記端末が等確率で選択されるように、パケット送信先となる一台の前記パケット転送装置又は一台の前記端末を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択されたパケット送信先へ前記受信部が受信したパケットを送信する送信ステップと、を含むことを特徴とするパケット転送方法である。
本発明によれば、エンドホスト群に含まれる全てのエンドホストに対し、パケット到達確率が一様に、かつ確実にいずれかのエンドホストへパケットを到達させることができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態のランダムフォワードサーバ(パケット転送装置)は、パケット送信端末から送信されたパケットを、複数のユーザ端末(エンドホスト)の内1台のユーザ端末に対して転送する。このとき、各ユーザ端末が選択される確率を等確率とする。以下、ランダムフォワードサーバが行うパケットの転送方法について説明する。なお、ユーザ端末がパケット送信端末から送信されるパケットを受信するサービスを、ランダムフォワード通信のサービスと呼ぶ。
図1は本発明の一実施形態におけるランダムフォワードサーバを備えたネットワークの構成を示した図である。図示する例では、パケット送信端末1はネットワーク4に接続している。ランダムフォワードサーバ31〜34はネットワーク4に接続している。ユーザ端末3はネットワーク4に接続している。また、ランダムフォワードサーバ31〜34は本システムに4台含まれている。また、ユーザ端末3は本システムに複数台含まれている。
パケット送信端末1は、ランダムフォワードサーバ31〜34を介してユーザ端末3にパケットを送信する端末である。具体的な送信方法については後述する。
ランダムフォワードサーバ31〜34は、パケット送信端末1から送信されたパケットをユーザ端末3に送信する装置である。このとき、ランダムフォワードサーバ31〜34は、本システムに含まれている複数のユーザ端末3のうち一台のユーザ端末3を選択し、選択したユーザ端末3に送信する。具体的なユーザ端末3の選択方法については後述する。
ユーザ端末3は、ランダムフォワードサーバ31〜34より送信されたパケットを受信する端末である。
図2は本実施形態におけるランダムフォワードサーバ31〜34の構成を示した構成図である。図示する例では、ランダムフォワードサーバ31〜34は、送信部21と、受信部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。
送信部21は、他の装置(パケット送信端末1、ランダムフォワードサーバ31〜34、ユーザ端末3)に対してデータを送信する。受信部22は他の装置から送信されたデータを受信する。制御部23はランダムフォワードサーバ31〜34の制御を行う。記憶部24はランダムフォワードサーバ31〜34の処理で必要なデータを記憶する。
図3は本実施形態におけるランダムフォワードサーバを備えたネットワークの論理構成を示した図である。図示するネットワークには、ランダムフォワードサーバ31〜34と、ユーザ端末群41〜44とが含まれる。ユーザ端末群41〜44はそれぞれ複数のユーザ端末3を備えている。ユーザ端末群41はn1台のユーザ端末3を備えている。ユーザ端末群42はn2台のユーザ端末3を備えている。ユーザ端末群43はn3台のユーザ端末3を備えている。ユーザ端末群44はn4台のユーザ端末3を備えている。
図示する例では、ランダムフォワードサーバ31〜34は他のランダムフォワードサーバ31〜34とネットワークを介して接続している。また、ランダムフォワードサーバ31はユーザ端末群41とネットワークを介して接続している。また、ランダムフォワードサーバ32はユーザ端末群42とネットワークを介して接続している。また、ランダムフォワードサーバ33はユーザ端末群43とネットワークを介して接続している。また、ランダムフォワードサーバ34はユーザ端末群44とネットワークを介して接続している。
次に、本実施形態でのランダムフォワードサーバが行うパケットの転送方法の具体的な手順について説明する。
(ユーザ端末の登録)
各ユーザ端末3は、ランダムフォワードサーバ31〜34に対してユーザ登録する。この登録は、パケット送信端末1から送信されたパケットを受信する対象のユーザ端末3となるため(ランダムフォワード通信のサービスを受けるため)の登録である。ランダムフォワードサーバ31〜34は、ユーザ登録されたユーザ端末3の中からパケットを転送するユーザ端末3を選択する。この選択方法については後述する。
(ステップS101)ユーザ端末3は、予め、ランダムフォワードサーバ31〜34のうち、いずれかのランダムフォワードサーバ31〜34を認識している。なお、全てのランダムフォワードサーバ31〜34を認識していても良い。ランダムフォワード通信のサービスを受けたいユーザ端末3は、自身が認識しているランダムフォワードサーバ31〜34のうち、いずれかのランダムフォワードサーバ31〜34に参加メッセージを送信する。また、ユーザ端末3は、参加メッセージを送信したランダムフォワードサーバ31〜34の情報を、自身が備える記憶部に記憶する。なお、参加メッセージには、ユーザ端末3のIPアドレスが含まれている。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)ランダムフォワードサーバ31〜34の受信部22は、ユーザ端末3から参加メッセージを受信する。制御部23は、受信部22が受信した参加メッセージに含まれるIPアドレスと、受信部22が参加メッセージを受信した時刻とを関連付けて、記憶部24が記憶するユーザリストに追加する。その後、処理を終了する。
上述したとおり、ランダムフォワードサーバ31〜34は、ランダムフォワード通信のサービスを受けるために、自ランダムフォワードサーバ31〜34に参加メッセージを送信したユーザ端末3の情報を記憶部24に記憶することができる。
なお、ステップS102で、既にユーザリストに記憶されているIPアドレスと同一のIPアドレスが含まれた参加メッセージを受信した場合、制御部23は、ユーザリスト内の当該IPアドレスに関連付けらている受信した時刻を、新たに受信した時刻に書き換える。
また、参加メッセージを受信した場合、制御部23は、送信部21を介して、応答メッセージをユーザ端末3に送信してもよく、しなくても良い。
(ユーザ端末の登録抹消)
各ユーザ端末3がランダムフォワード通信のサービスを停止したい場合は、ランダムフォワードサーバ31〜34に対して行ったユーザ登録を抹消する。
(ステップS201)ランダムフォワード通信のサービスを停止したいユーザ端末3は、参加メッセージを送信したランダムフォワードサーバ31〜34に離脱メッセージを送信する。その後、ステップS202に進む。なお、自身が備える記憶部に、参加メッセージを送信したランダムフォワードサーバ31〜34の情報を記憶しているため、この情報を使用して離脱メッセージを送信するランダムフォワードサーバ31〜34を特定する。また、離脱メッセージには、ユーザ端末3のIPアドレスが含まれている。
(ステップS202)ランダムフォワードサーバ31〜34の受信部22は、ユーザ端末3から離脱メッセージを受信する。制御部23は、記憶部24が記憶するユーザリストの内、受信部22が受信した離脱メッセージに含まれるIPアドレスと同一のIPアドレスおよび関連付けられて記憶されている受信した時刻とを削除する。その後、処理を終了する。
上述したとおり、ランダムフォワードサーバ31〜34は、ランダムフォワード通信のサービスを受けるユーザ端末3の情報を記憶部24から削除することができる。
なお、ステップS102で、受信した離脱メッセージに含まれるIPアドレスと同一のIPアドレスがユーザリスト内に記憶されていない場合、何も変更せず、処理を終了する。
また、例えば、ユーザ端末3が自身の電源を切るときなど、ユーザ端末3自身がパケットを受信できなくなる状況になる際にも、ランダムフォワードサーバ31〜34に対して離脱メッセージを送るのが望ましい。
また、ユーザリストには登録時刻が含まれているが、この登録時刻を利用して、離脱メッセージを受信していないにもかかわらず、実際にはネットワークに接続していないユーザ端末3など、すでにネットワークに含まれていないユーザ端末3を削除するために用いることもできる。具体的には、ユーザリストに含まれる登録時刻が、一定時間(LIFETIME)以上前に登録された登録情報を強制的に削除する。これにより、実際にはネットワークに接続していないユーザ端末3の情報を、ユーザリストから削除することができる。
なお、一定時間経過後、ユーザリストから登録情報を削除する運用とする場合、ユーザ端末3は、LIFETIMEより短い間隔(例えばLIFETIMEの半分の間隔)で参加メッセージを登録先のランダムフォワードサーバ31〜34に送信し、登録時刻を更新する必要がある。
(ランダムフォワードテーブルの作成)
ランダムフォワードサーバ31〜34は、各ランダムフォワードサーバ31〜34のIPアドレスと、各ランダムフォワードサーバ31〜34の記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数とを関連付けて、ランダムフォワードテーブルとして記憶部24に記憶している。
図4は、本実施形態におけるランダムフォワードテーブルを示した図である。ランダムフォワードテーブルは表形式で表され、属性として、アドレスとユーザ端末数の2つの属性がある。アドレスは、ランダムフォワードサーバ31〜34のIPアドレスを示す。ユーザ端末数は、ランダムフォワードサーバ31〜34の記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数を示す。
図示する例では4行あり、アドレスがランダムフォワードサーバ31のアドレスであり、ユーザ端末数がn1である行と、アドレスがランダムフォワードサーバ32のアドレスであり、ユーザ端末数がn2である行と、アドレスがランダムフォワードサーバ33のアドレスであり、ユーザ端末数がn3である行と、アドレスがランダムフォワードサーバ34のアドレスであり、ユーザ端末数がn4である行とが含まれる。
ランダムフォワードサーバ31〜34は、自身の記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数についての情報を互いに送受信することで、ランダムフォワードサーバ31〜34は、ランダムフォワードテーブルを作成することができる。
なお、この情報の送受信の方法については限定しないが、以下2つの例を述べる。
(例1)各ランダムフォワードサーバ31〜34は、他のすべてのランダムフォワードサーバ31〜34に対して、自身のアドレスと、記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数とを含んだ情報を送信する。
例えば図2に示した構成では、ランダムフォワードサーバ31は、ランダムフォワードサーバ32〜34に対して「ランダムフォワードサーバ31のアドレス、n1」が含まれた情報を送信する。また、ランダムフォワードサーバ32は、ランダムフォワードサーバ31,32,34に対して「ランダムフォワードサーバ32のアドレス、n2」が含まれた情報を送信する。また、ランダムフォワードサーバ33は、ランダムフォワードサーバ31,32,34に対して「ランダムフォワードサーバ33のアドレス、n3」が含まれた情報を送信する。また、ランダムフォワードサーバ34は、ランダムフォワードサーバ31〜33に対して「ランダムフォワードサーバ34のアドレス、n4」が含まれた情報を送信する。
なお、各ランダムフォワードサーバ31〜34は、記憶部24が記憶するユーザリストの情報が変更された場合に、他のすべてのランダムフォワードサーバ31〜34に対して自身のアドレスと記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数とを含んだ情報を送信する。
これにより、ランダムフォワードサーバ31〜34は、他のランダムフォワードサーバ31〜34より送信された情報に基づいて、ランダムフォワードテーブルを作成することができる。
(例2)ランダムフォワードテーブル集約用のランダムフォワードテーブル集約サーバ51をランダムフォワードサーバ31〜34に接続する構成とする。図5は本実施形態におけるランダムフォワードテーブル集約サーバ51をランダムフォワードサーバ31〜34に接続した構成を示した図である。図示する例では、ランダムフォワードテーブル集約サーバ51は、ランダムフォワードサーバ31〜34とネットワークを介して接続している。
各ランダムフォワードサーバ31〜34は、記憶部24が記憶するユーザリストの情報が変更された場合に、自身のアドレスと記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数とを含んだ情報をランダムフォワードテーブル集約サーバ51に送信する。
ランダムフォワードテーブル集約サーバ51は、各ランダムフォワードサーバ31〜34から送信された、各ランダムフォワードサーバ31〜34のアドレスと、記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の数とを含んだ情報に基づいて、ランダムフォワードテーブルを作成し、各ランダムフォワードサーバ31〜34に対してランダムフォワードテーブルを送信する。
これにより、ランダムフォワードサーバ31〜34は、ランダムフォワードテーブルを取得することができる。
(パケットの転送)
以下、ランダムフォワードサーバ31〜34がパケット送信端末1より送信されたパケットを転送する方法について説明する。
(ステップS301)パケット送信端末1は、予め、ランダムフォワードサーバ31〜34のうち、いずれかのランダムフォワードサーバ31〜34を認識している。なお、全てのランダムフォワードサーバ31〜34を認識していても良い。パケット送信端末1は、自身が認識しているランダムフォワードサーバ31〜34のうち、いずれか1台のランダムフォワードサーバ31〜34にパケットを送信する。その後、ステップS302に進む。本実施形態では、どのランダムフォワードサーバ31〜34にパケットを送信しても、全てのユーザ端末3に対して等確率でパケットを転送することができるため、パケット送信端末1は、どのランダムフォワードサーバ31〜34にパケットを送信してもよい。
(ステップS302)パケット送信端末1からパケットを送信されたランダムフォワードサーバ31〜34の受信部22は、パケット送信端末1から送信されたパケットを受信する。その後、ステップS303に進む。
(ステップS303)制御部23は、受信部22が受信したパケットを転送するランダムフォワードサーバ31〜34を選択し、選択したランダムフォワードサーバ31〜34にパケットを転送する。その後、ステップS304に進む。ランダムフォワードサーバ31〜34の選択方法については後述する。なお、転送先のランダムフォワードサーバ31〜34として、自分自身を選択する場合もある。
(ステップS304)ランダムフォワードサーバ31〜34からパケットを転送されたランダムフォワードサーバ31〜34の受信部22は、転送されたパケットを受信する。その後、ステップS305に進む。
(ステップS305)転送されたパケットを受信したランダムフォワードサーバ31〜34の制御部23は、記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3のうち一台を選択し、選択したユーザ端末3に対して送信部21を介してパケットを送信する。その後、処理を終了する。ユーザ端末3の選択方法については後述する。
なお、本実施形態のステップS302〜ステップS305において、ランダムフォワードサーバ31〜34は他の装置から送信されたパケットを受信するが、受信したパケットがパケット送信端末1から送信されたパケットであるのか、ランダムフォワードサーバ31〜34から転送されたものなのか区別する必要がある。具体的には、パケット送信端末1からパケットを受信した場合にはステップS302〜ステップS303の処理を行い、ランダムフォワードサーバ31〜34から転送されたパケットを受信した場合にはステップS304〜ステップS305の処理を行う。どの装置から送信されたパケットであるのかを区別する方法については後述する。
次に、ステップS303における、ランダムフォワードサーバ31〜34の選択方法と、ステップS305におけるユーザ端末3の選択方法について説明する。なお、一般化した選択方法について説明するため、本実施形態のシステムに含まれているランダムフォワードサーバはn台(nは正の整数)とし、ランダムフォワードサーバnの記憶部24に記憶されているユーザリストに登録されているユーザ端末3の台数をRnとする。これらより、本システムに含まれているユーザ端末3の数は、S=ΣRiとなる。
ステップS303では、ランダムフォワードサーバk(kは1からnの間の整数)が転送先として選択される際の重み付けをRk/Sとし、この重み付けに従って、全てのランダムフォワードサーバnのなかから一台選択する。つまり、ランダムフォワードサーバkが転送先として選択される確率はRk/Sである。また、転送先のランダムフォワードサーバとして自分自身を選択する可能性もある。
ステップS305では、ステップS303で選択されてランダムフォワードサーバの記憶部24が記憶するユーザリストに含まれるユーザ端末3の中から1台のユーザ端末3をランダムに選択する。つまり、ランダムフォワードサーバkに登録されたユーザ端末3が選択される確率は1/Rkである。
上述した、ステップS303における、ランダムフォワードサーバ31〜34の選択方法と、ステップS305におけるユーザ端末3の選択方法より、すべてのランダムフォワードサーバnに登録されている全ユーザ端末3のうち、パケット送信端末1からある1台のユーザ端末3にパケットが到達する確率は、(Rk/S)×(1/Rk)=1/Sとなり、全てのユーザ端末3のなかから1台のユーザ端末3が一様な確率で選択されていることが分かる。
なお、真のランダム性については、ステップS303およびステップS305で行われる無作為抽出(ランダムに選択する)の際に用いられる乱数の精度(どのくらいランダムか)に依存する。
次に、ランダムフォワードサーバ31〜34が、受信したパケットがパケット送信端末1から送信されたパケットであるのか、ランダムフォワードサーバ31〜34から転送されたものなのか区別する方法について説明する。
本実施形態において、通常のIPアドレスを用いてステップS301〜ステップS305の処理を行った場合、パケットの宛先アドレスは以下の3つのパターンとなる。
(パターン1)パケット送信端末1が送信するパケットの宛先を、いずれかのランダムフォワードサーバ31〜34のアドレスとする。
(パターン2)ランダムフォワードサーバ31〜34が、ランダムフォワードサーバ31〜34に転送するパケットの宛先を転送先のランダムフォワードサーバ31〜34のアドレスとする。
(パターン3)ランダムフォワードサーバ31〜34からユーザ端末3に送信するパケットの宛先を、選択されたユーザ端末3のアドレスとする。
上述した3つのパターンがあるが、パケットの宛先のアドレスに着目するだけでは、パターン1とパターン2とを区別することができない。
よって、本実施形態では、ランダムフォワードサーバ31〜34間でのパケットの転送を、カプセル化を用いて実施する。本実施形態において、カプセル化手法の一つであるIP−in−IPを用いてステップS301〜ステップS305の処理を行った場合、パケットの宛先アドレスは以下の3つのパターンとなる。
(パターン1´)パケット送信端末1が送信するパケットの宛先を、いずれかのランダムフォワードサーバ31〜34のアドレスとする。
(パターン2´)ランダムフォワードサーバ31〜34が、ランダムフォワードサーバ31〜34に転送するパケットをカプセル化し、外側のパケットの宛先をRSyとし、送信元をRSxとする。なお、カプセル化される内側のパケットの宛先および送信元の情報は変更しない。
(パターン3´)カプセル化されたパケットのカプセル化を解除し、さらにカプセルの内側にあったパケット(パケット送信端末1が送信したパケット)の宛先を、選択されたユーザ端末3のアドレスとする。
図6は、本実施形態における、ランダムフォワードサーバ間でのデータの流れについて示した図である。
図示する例では、パケット送信端末1と、ランダムフォワードサーバ31(アドレスはRSx),32(アドレスはRSy)と、ユーザ端末3とが含まれている。宛先がRSxのパケットが、パケット送信端末1からランダムフォワードサーバ31に送信されている。また、宛先がRSxのパケットをカプセル化し、宛先がRSyとなったパケットが、ランダムフォワードサーバ31からランダムフォワードサーバ32に送信されている。また、宛先がユーザであるパケットが、ランダムフォワードサーバ32からユーザ端末3に送信されている。
上述したとおり、パケットのカプセル化を利用することで、受信したパケットがパケット送信端末1から送信されたパケットであるのか、ランダムフォワードサーバ31〜34から転送されたものなのか区別することができる。
なお、カプセル化手法としてとしてIP−in−IPを用いて説明したが、これに限定するものではなく、ランダムフォワードサーバ31〜34から送信されたパケットであるか、パケット送信端末1から送信されたパケットであるかを区別できるのであれば、他のカプセル化手法またはトンネリング手法を用いても良い。
また、本実施形態では、複数のランダムフォワードサーバ31〜34が含まれる構成について説明したが、一台のランダムフォワードサーバのみを含む構成としても良い。
一台のランダムフォワードサーバのみを含む構成では、ランダムフォワードサーバがパケットを転送する際、ステップS303〜ステップS304の処理を実行することなく、ステップS301でパケット送信端末1から送信されたパケットに対して、ステップS305の処理を行う。これにより、自ランダムフォワードサーバに登録されている全てのユーザ端末3に対して、ランダムフォワードサーバは、パケット送信端末1より送信されたパケットを、等確率で一台のユーザ端末3に転送することができる。
以上、説明したとおり、本実施形態によれば、ランダムフォワードサーバ31〜34に登録されている全てのユーザ端末3に対して、ランダムフォワードサーバ31〜34は、パケット送信端末1より送信されたパケットを、等確率で一台のユーザ端末3に転送することができる。
また、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の一実施形態におけるランダムフォワードサーバを備えたネットワークの構成を示した図である。 本実施形態におけるランダムフォワードサーバの構成を示した構成図である。 本実施形態におけるランダムフォワードサーバを備えたネットワークの論理構成を示した図である。 本実施形態におけるランダムフォワードテーブルを示した図である。 本実施形態におけるランダムフォワードテーブル集約サーバをランダムフォワードサーバに接続した構成を示した図である。 本実施形態における、ランダムフォワードサーバ間でのデータの流れについて示した図である。
符号の説明
1・・・パケット送信端末、3・・・ユーザ端末、4・・・ネットワーク、21・・・送信部、22・・・受信部、23・・・制御部、24・・・記憶部、31〜34・・・ランダムフォワードサーバ、41〜44・・・ユーザ端末群、51・・・ランダムフォワードテーブル集約サーバ

Claims (3)

  1. 少なくとも1台のパケット転送装置によってパケット転送を行うパケット転送システムにおける前記パケット転送装置であり、
    パケットを受信する受信部と、
    パケットの送信先となり得る端末の台数を、どの前記パケット転送装置の配下に属する前記端末の台数であるかを区別して記憶する記憶部と、
    前記端末の台数に基づいて、全ての前記端末が等確率で選択されるように、パケット送信先となる一台の前記パケット転送装置又は一台の前記端末を選択する選択部と、
    前記選択されたパケット送信先へ前記受信部が受信したパケットを送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とするパケット転送装置。
  2. 前記送信部は、自パケット転送装置の配下に属する前記端末の台数を含んだ情報を他の前記パケット転送装置に送信し、
    前記受信部は、他の前記パケット転送装置が送信した前記情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置。
  3. 少なくとも1台のパケット転送装置によってパケット転送を行うパケット転送システムにおけるパケット転送方法であり、
    パケットを受信する受信ステップと、
    パケットの送信先となり得る端末の台数を、どの前記パケット転送装置の配下に属する前記端末の台数であるかを区別した前記端末の台数に基づいて、全ての前記端末が等確率で選択されるように、パケット送信先となる一台の前記パケット転送装置又は一台の前記端末を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択されたパケット送信先へ前記受信部が受信したパケットを送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とするパケット転送方法。
JP2008032000A 2008-02-13 2008-02-13 パケット転送装置およびパケット転送方法 Expired - Fee Related JP4862000B2 (ja)

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