JP4856829B2 - バルーンカテーテル及びバルーンの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば経皮的冠動脈形成術(PTCA)等に使用されるバルーンカテーテルの改良であり、特にバルーン部分の改良に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
図5は従来のバルーンカテーテル(バルーン近傍)21の断面概略図である。該バルーンカテーテル(以後「カテーテル」と略記する)21において、内管26の外周にバルーン22を装着し、該バルーン22の先端は前記内管26の先端に装着されている。
前記バルーン22内の内管26にはリング状又はコイル状のX線不透過性金属25を少なくとも1個または複数個固定し、バルーン22内に造影剤を注入することで、前記X線不透過性金属25により、バルーン部の位置決めや狭窄した血管の長さを測定する目盛り等の用途に用いられていた。
しかしながら、従来のX線不透過性金属25に関して幾つかの問題点が挙げられる。
該X線不透過性金属25を内管26に固定している為、ラップ時のバルーンのプロファイルが大きくなる。その為、非常に狭く屈曲した血管内へバルーン22を挿入した際、該血管とX線不透過性金属25とに引っ掛かりが生じることがあり、バルーンのトラッカビリティー能が低下するばかりではなく、血管の損傷等の危険性も懸念される。
またX線不透過性金属25を内管26に固定したバルーン22では、拡張したバルーン22の形状をX線で見るために該バルーン22内に高価な造影剤を注入せねばならなかった。
そこで、本発明者らは以上の課題を解決する為に鋭意検討した結果、次の発明に到達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、バルーン本体(2H)の内周面に、X線不透過性金属からなる蒸着層(5A)を有するバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法において、
前記バルーン(2)を製造するための製造装置(1A)は、機材として、
少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属からなる金属線(4)、第一熱絶縁性パイプ(9.1)、第二熱絶縁性パイプ(9.2)、及び
〈2b〉電気抵抗発生回路(E)、コントロールボックス(C)、及び
〈2c〉真空容器(6)、真空ポンプ(7):を有し、
前記バルーン本体(2H)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有し、
前記バルーン本体(2H)は、
第一端部側に長手方向に延びる第一管状体(2.1)を有し、
第二端部側に長手方向に延びる第二管状体(2.2)を有し、
前記金属線(4)は、X線不透過性金属からなり、かつ長手方向に延びるように形成され、
前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に延びるように形成され、
前記バルーン本体(2H)の第一管状体(2.1)及び前記第二管状体(2.2)、並びに前記金属線(4)及び前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に第一端部と第二端部とを有し、
〈1〉:前記金属線(4)の第一端部側に、第一熱絶縁性パイプ(9.1)を被覆し、前記金属線(4)の第二端部側に、前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)を被覆し、前記金属線(4)の第一端部側と第二端部側との間に、前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)と前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)とで、被覆されていない露出部分を、前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)と成す工程、
〈2〉:前記金属線(4)を、前記第一管状体(2.1)の第一端部側から、前記バルーン本体(2H)、及び前記第二管状体(2.2)の第二端部側を貫通するように挿入する工程、
〈3〉:前記バルーン本体(2H)の内周面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記金属線(4)の前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)を配置する工程、
〈4〉:前記真空容器(6)内に、前記バルーン本体(2H)を配置する工程、
〈5〉:前記真空容器(6)内を真空にする工程、
〈6〉:前記金属線(4)の第一端部と第二端部に、それぞれ電気抵抗発生回路(E)を接続し、前記金属線(4)に電流を流して、当該金属線(4)を加熱する工程、
〈7〉:前記金属線(4)を溶融して、イオン化蒸散させ、前記バルーン本体(2)の内周面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記X線不透過性金属の蒸着層(5A)を形成する工程、
以上の工程〈1〉〜〈7〉を含むバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法を提供する。
[2]本発明は、バルーン本体(2H)の内周面に、X線不透過性金属からなる蒸着層(5A)を有するバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法において、
前記バルーン(2)を製造するための製造装置(1B)は機材として、
少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属からなる金属線(4)、第一熱絶縁性パイプ(9.1)、第二熱絶縁性パイプ(9.2)、及び
〈2b〉電子ビーム照射口(8)、コントロールボックス(C)、及び
〈2c〉真空ポンプ(7)、真空容器(16):を有し、
前記バルーン本体(2H)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有し、
前記バルーン本体(2H)は、
第一端部側に長手方向に延びる第一管状体(2.1)を有し、
第二端部側に長手方向に延びる第二管状体(2.2)を有し、
前記金属線(4)は、X線不透過性金属からなり、かつ長手方向に延びるように形成され、
前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に延びるように形成され、
前記バルーン本体(2H)の第一管状体(2.1)及び前記第二管状体(2.2)、並びに前記金属線(4)及び前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に第一端部と第二端部とを有し、
〈1〉:前記金属線(4)の第一端部側に、第一熱絶縁性パイプ(9.1)を被覆し、前記金属線(4)の第二端部側に、前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)を被覆し、前記金属線(4)の第一端部側と第二端部側との間に、前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)と前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)とで、被覆されていない露出部分を、前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)と成す工程、
〈2〉:前記金属線(4)を、前記第一管状体(2.1)の第一端部側から、前記バルーン本体(2H)、及び前記第二管状体(2.2)の第二端部側を貫通するように挿入する工程、
〈3〉:前記バルーン本体(2H)の内周面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記金属線(4)の前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)を配置する工程、
〈4〉:前記真空容器(16)内に、前記バルーン本体(2H)を配置する工程、
〈5〉:前記真空容器(16)内を真空にする工程、
〈6〉:電子ビームを、前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)に被覆されていない前記金属線(4)の第一端部側と、前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)に被覆されていない前記金属線(4)の第二端部側の両方から照射して、
前記バルーン本体(2H)内に配置した前記金属線(4)の前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)を溶融する工程、
〈7〉:前記溶融した前記金属線(4)をイオン化蒸散させ、前記バルーン本体(2H)の内表面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記X線不透過性金属の蒸着層(5A)を形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈7〉を含むバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法を提供する。
[3]本発明は、バルーン本体(2H)の内周面に、X線不透過性金属からなるコーティング層(5B)を有するバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法において、
前記バルーン(2)を製造するための製造装置(1C)は機材として、
少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属(5)のイオン化水溶液の循環ライン(17)、
〈2b〉循環ライン(17)の途中に配置されるX線不透過性金属(5)のイオン化水溶液を収納した容器(18)、
〈2c〉循環ポンプ(19):を有し
前記バルーン本体(2H)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有し、
前記バルーン本体(2H)は、
第一端部側に長手方向に延びる第一管状体(2.1)を有し、
第二端部側に長手方向に延びる第二管状体(2.2)を有し、
〈1〉:前記バルーン(2)の前記第一管状体(2.1)及び前記第二管状体(2.2)に、前記イオン化水溶液の循環ライン(17)を接続する工程、
〈2〉:前記バルーン(2)内周面に前記X線不透過性金属(5)のイオン化水溶液を導入し循環させる工程、
〈3〉:前記バルーン(2)を、前記イオン化水溶液の循環ライン(17)から取り外して、乾燥させる工程、
〈4〉:再び、前記バルーン(2)を、前記イオン化水溶液の循環ライン(17)を接続し、当該バルーン(2)内周面に前記X線不透過性金属(5)のイオン化水溶液を導入し循環させる工程、
〈5〉:前記イオン化水溶液の循環と乾燥工程を反復して、前記バルーン(2)内周面に前記X線不透過性金属(5)のコーティング層(5B)を形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈5〉を含むバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のカテーテル1のバルーン2近傍の断面図である。前記バルーン2の内周面にはX線不透過性金属5の蒸着層5A、またはコーティング層5Bを形成している。前記X線不透過性金属5は例えば金、金合金、白金、白金合金、タングステン、タングステン合金、イリジウム、イリジウム合金、パラジウム、パラジウム合金、銀、銀合金等が使用される。
図2は電気抵抗発生回路により前記バルーン2の内側表面にX線不透過性金属5を蒸着するための製造装置1Aとバルーン2の製造方法の一例(第一実施例)を示した概略図である。
バルーン2を製造するための製造装置1Aは、機材として、少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属からなる金属線4、第一熱絶縁性パイプ9.1、第二熱絶縁性パイプ9.2、及び〈2b〉電気抵抗発生回路E、コントロールボックスC、及び〈2c〉真空容器6、真空ポンプ7:を有する。
バルーン本体2Hは、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有する。
バルーン本体2Hは、第一端部側に長手方向に延びる第一管状体2.1を有し、第二端部側に長手方向に延びる第二管状体2.2を有する。
金属線4は、X線不透過性金属からなり、かつ長手方向に延びるように形成されている。
第一熱絶縁性パイプ9.1及び第二熱絶縁性パイプ9.2は、長手方向に延びるように形成されている。
バルーン本体2Hの第一管状体2.1及び第二管状体2.2、並びに金属線4及び第一熱絶縁性パイプ9.1及び第二熱絶縁性パイプ9.2は、長手方向に第一端部と第二端部とを有する。
第一実施例のバルーン2の製造方法について説明する。
(1)まずX線不透過性金属5からなる金属線4を用意する。該金属線4は直径が極細の金属線で、その直径の太さに応じてバルーン2内周面への蒸着量を調整することができる。
前記金属線4の両側に熱絶縁性パイプ9(第一熱絶縁性パイプ9.1及び第二熱絶縁性パイプ9.2)を被覆する。前記熱絶縁性パイプ(以後「パイプ」と略記する場合がある)9(第一熱絶縁性パイプ9.1及び第二熱絶縁性パイプ9.2)とは例えばセラミックス等のことである。
前記バルーン2内に、金属線4の両側にパイプ9を被覆し、バルーン2内周面の被蒸着領域2Aに対応する金属線4の蒸着領域4Aの表面を露出させ挿入する。金属線4の直径の太さとともに蒸着領域4Aの露出表面積を調整することにより、バルーン2内周面へのX線不透過性金属の蒸着面積、蒸着層の厚さを適宜調整することができる。
(2)前記(1)に記載した金属線4の両端を電気抵抗発生回路(装置)Eに配線する。
(3)容器6内に、前記金属線4を装着したバルーン2を蒸着方向に対して垂直に固定することが可能な治具を備えて配置する。垂直に蒸着することでバルーン2の内表面をムラなく蒸着することができる。該容器6は、完全密封可能及び減圧操作を行った際に内部を真空状態にすることができる容器である。前記金属線4の両端は、前記容器6内に配置した電気抵抗発生回路(装置)Eに接続されたコントロールボックスCにより、容器6内の真空度、並びに前記金属線4の温度等を調整することができる。
(4)容器6内を真空ポンプ7により真空状態にする。
(5)前記コントロールボックスCを操作し、電気抵抗発生回路(装置)Eより該金属線4に電流を流し金属線4を加熱する。前記金属線4が1000℃以上となり、X線不透過性金属5が溶融される。溶融された前記X線不透過性金属5が容器6内の真空状態によりイオン化蒸散しバルーン2の内周に前記X線不透過性金属5の蒸着層5Aが形成される。そしてこのとき前記該熱絶縁性物質9が、熱によりバルーン2が溶融することを防ぐことができる。
以上説明した第一実施例のバルーン2の製造方法は、
〈1〉:金属線4の第一端部側に、第一熱絶縁性パイプ9.1を被覆し、金属線4の第二端部側に、第二熱絶縁性パイプ9.2を被覆し、金属線4の第一端部側と第二端部側との間に、第一熱絶縁性パイプ9.1と第二熱絶縁性パイプ9.2とで、被覆されていない露出部分を、X線不透過性金属の蒸着領域4Aと成す工程、
〈2〉:金属線4を、第一管状体2.1の第一端部側から、バルーン本体2H、及び第二管状体2.2の第二端部側を貫通するように挿入する工程、
〈3〉:バルーン本体2Hの内周面のX線不透過性金属の被蒸着領域2Aに、金属線4の前記X線不透過性金属の蒸着領域4Aを配置する工程、
〈4〉:真空容器16内に、バルーン本体2Hを配置する工程、
〈5〉:真空容器16内を真空にする工程、
〈6〉:前記金属線(4)の第一端部と第二端部に、それぞれ電気抵抗発生回路(E)を接続し、前記金属線(4)に電流を流して、当該金属線(4)を加熱する工程、
〈7〉:金属線4を溶融して、イオン化蒸散させ、バルーン本体2の内周面のX線不透過性金属の被蒸着領域2Aに、X線不透過性金属の蒸着層5Aを形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈7〉を含む。
【0005】
図3は電子ビームにより図2と同様にバルーン2の内側表面にX線不透過性金属5を蒸着するための製造装置1Bとバルーン2の製造方法の一例(第二実施例)を示した概略図である。
以下の図3の説明は、前記図2の製造方法と異なる部分を示す。
両端を熱絶縁性パイプ9(第一熱絶縁性パイプ9.1及び第二熱絶縁性パイプ9.2)で被覆した金属線4は前記図2で説明した物と同様なので詳細な説明は省略する。
バルーン2を製造するための製造装置1Bは機材として、少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属からなる金属線4、第一熱絶縁性パイプ9.1、第二熱絶縁性パイプ9.2、及び〈2b〉電子ビーム照射口8、コントロールボックスC、及び〈2c〉真空ポンプ7、真空容器16:を有する。
第二実施例のバルーン2の製造方法について説明する。
(3)真空容器16内に前記金属線4を配置(固定)する。前記容器16の外にコントロールボックスCと真空ポンプ7が配置されており、また容器16の中には電子ビーム照射口8が配置されている。前記容器16内にバルーン2に挿入した金属線4を固定した時、熱絶縁性パイプ9(第一熱絶縁性パイプ9.1及び第二熱絶縁性パイプ9.2)で被覆されてない前記金属線4の端部に電子ビームが照射できるように容器内16に配置されている。
(4)容器16を真空ポンプ7により真空状態にする。
(5)前記コントロールボックスCを操作し、電子ビームをパイプ9に被覆されてない金属線4の端部に向けて照射する。すると前記金属線4の端部から熱が伝わりバルーン2内部のX線不透過性金属5が溶融される。溶融された前記X線不透過性金属5が前記容器16内の真空状態によりイオン化蒸散しバルーン2の内周表面に蒸着層5Aが形成される。
以上説明した第二実施例のバルーン2の製造方法は、
〈1〉:金属線4の第一端部側に、第一熱絶縁性パイプ9.1を被覆し、金属線4の第二端部側に、第二熱絶縁性パイプ9.2を被覆し、金属線4の第一端部側と第二端部側との間に、第一熱絶縁性パイプ9.1と第二熱絶縁性パイプ9.2とで、被覆されていない露出部分を、X線不透過性金属の蒸着領域4Aと成す工程、
〈2〉:金属線4を、第一管状体2.1の第一端部側から、バルーン本体2H、及び第二管状体2.2の第二端部側を貫通するように挿入する工程、
〈3〉:バルーン本体2Hの内周面のX線不透過性金属の被蒸着領域2Aに、金属線4のX線不透過性金属の蒸着領域4Aを配置する工程、
〈4〉:真空容器16内に、バルーン本体2Hを配置する工程、
〈5〉:真空容器16内を真空にする工程、
〈6〉:電子ビームを、第一熱絶縁性パイプ9.1に被覆されていない金属線4の第一端部側と、第二熱絶縁性パイプ9.2に被覆されていない金属線4の第二端部側の両方から照射して、バルーン本体2H内に配置した金属線4のX線不透過性金属の蒸着領域4Aを溶融する工程、
〈7〉:溶融した金属線4をイオン化蒸散させ、バルーン本体2Hの内表面のX線不透過性金属の被蒸着領域2Aに、X線不透過性金属の蒸着層5Aを形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈7〉を含む。
【0006】
図4は無電解メッキ法により、バルーン2の内周面にX線不透過性金属のコーティング層5Bを形成するための製造装置1Cとバルーン2の製造方法の一例(第三実施例)を示した概略図である。
バルーン2を製造するための製造装置1Cは機材として、少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属5のイオン化水溶液の循環ライン17、〈2b〉循環ライン17の途中に配置されるX線不透過性金属5のイオン化水溶液を収納した容器18、〈2c〉循環ポンプ19:を有する。
バルーン2の両側にX線不透過性金属5のイオン化水溶液の循環ライン17が装着され、該循環ライン17の途中にX線不透過性金属5のイオン化水溶液を収納した容器18と循環ポンプ19が配置されている。
X線不透過性金属5のイオン化水溶液は、X線不透過性金属5を電気分解することにより調整する。イオン化水溶液中のX線不透過性金属5の濃度等によりバルーン2内周面へのX線不透過性金属5のコーティング層5Bの厚さを調整することができる。
【0007】
バルーン2内周面にX線不透過性金属5のイオン化水溶液を導入して循環させ、所定時間経過後循環を中断し、前記バルーン2を循環ライン17から取り外して乾燥機中(図示せず)で乾燥させ、再度前記循環ライン17に該バルーン2を装着する。
前記循環と乾燥の工程を反復し、徐々にコーティング層5Bを厚く形成し、バルーン2内周面に充分な前記X線不透過性金属のコーティング層5B形成する。
前記イオン化水溶液中のX線不透過性金属の濃度と前記循環時間、循環と乾燥の工程の反復回数により、バルーン2内周面へのX線不透過性金属のコーティング面積、コーティング層の厚さを適宜調整することができる。
なお、バルーン2を循環ライン17から取り外した時にイオン化水溶液が漏れて、前記バルーンの外周に付着してコーティングされることを防ぐために、バルーン2外周面を例えばマスク液に浸漬してマスク処理してもよい。
以上説明した第三実施例のバルーン2の製造方法は、以下の工程を含む。
〈1〉:バルーン2の第一管状体2.1及び第二管状体2.2に、イオン化水溶液の循環ライン17を接続する工程、
〈2〉:バルーン2内周面にX線不透過性金属5のイオン化水溶液を導入し循環させる工程、
〈3〉:バルーン2を、イオン化水溶液の循環ライン17から取り外して、乾燥させる工程、
〈4〉:再び、バルーン2を、イオン化水溶液の循環ライン17を接続し、当該バルーン2内周面にX線不透過性金属5のイオン化水溶液を導入し循環させる工程、
〈5〉:イオン化水溶液の循環と乾燥工程を反復して、バルーン2内周面に前記X線不透過性金属5のコーティング層5Bを形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈5〉を含む。
【0008】
【発明の作用効果】
本発明により、
(1)バルーンカテーテル1のバルーンの内周表面にX線不透過性金属5を蒸着、またはコーティングさせることにより、バルーンの形状がX線透視下で容易に確認することができる。バルーンに、造影剤の代わりに生理食塩液やブドウ糖等の水溶液を使用することができるので、高価な造影剤を使用する必要がない。
(2)ラップ時のバルーン部のプロファイルを小さくすることができ且つ非常に狭く屈曲した血管内への挿入性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルーンカテーテル1の概略図
【図2】電気抵抗発生回路によるバルーン2の製造装置1Aとバルーン2の製造方法の一例(第一実施例)を示す概略図
【図3】電子ビームによるバルーン2の製造装置1Bとバルーン2の製造方法の一例(第二実施例)を示す概略図
【図4】イオン化水溶液によるバルーン2の製造装置1Cとバルーン2の製造方法の一例(第三実施例)を示す概略図
【図5】従来のバルーンカテーテル21の概略図
【符号の説明】
1、21 バルーンカテーテル
1A、1B、1C バルーンの製造装置
2、22 バルーン
2H バルーン本体
2.1 第一管状体
2.2 第二管状体
2A (X線透過性金属の)被蒸着領域
4 金属線
4A (X線透過性金属の)蒸着領域
5、25 X線不透過性金属
5A 蒸着層
5B コーティング層
6、16 容器
7 真空ポンプ
8 電子ビーム照射口
9.1 第一熱絶縁性パイプ
9.2 第二熱絶縁性パイプ
17 循環ライン
18 イオン化水溶液を収納した容器
19 循環ポンプ
26 内管
C コントロールボックス
E 電気抵抗発生回路(装置)
Claims (3)
- バルーン本体(2H)の内周面に、X線不透過性金属からなる蒸着層(5A)を有するバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法において、
前記バルーン(2)を製造するための製造装置(1A)は、機材として、
少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属からなる金属線(4)、第一熱絶縁性パイプ(9.1)、第二熱絶縁性パイプ(9.2)、及び
〈2b〉電気抵抗発生回路(E)、コントロールボックス(C)、及び
〈2c〉真空容器(6)、真空ポンプ(7):を有し、
前記バルーン本体(2H)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有し、
前記バルーン本体(2H)は、
第一端部側に長手方向に延びる第一管状体(2.1)を有し、
第二端部側に長手方向に延びる第二管状体(2.2)を有し、
前記金属線(4)は、X線不透過性金属からなり、かつ長手方向に延びるように形成され、
前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に延びるように形成され、
前記バルーン本体(2H)の第一管状体(2.1)及び前記第二管状体(2.2)、並びに前記金属線(4)及び前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に第一端部と第二端部とを有し、
〈1〉:前記金属線(4)の第一端部側に、第一熱絶縁性パイプ(9.1)を被覆し、前記金属線(4)の第二端部側に、前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)を被覆し、前記金属線(4)の第一端部側と第二端部側との間に、前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)と前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)とで、被覆されていない露出部分を、前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)と成す工程、
〈2〉:前記金属線(4)を、前記第一管状体(2.1)の第一端部側から、前記バルーン本体(2H)、及び前記第二管状体(2.2)の第二端部側を貫通するように挿入する工程、
〈3〉:前記バルーン本体(2H)の内周面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記金属線(4)の前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)を配置する工程、
〈4〉:前記真空容器(6)内に、前記バルーン本体(2H)を配置する工程、
〈5〉:前記真空容器(6)内を真空にする工程、
〈6〉:前記金属線(4)の第一端部と第二端部に、それぞれ電気抵抗発生回路(E)を接続し、前記金属線(4)に電流を流して、当該金属線(4)を加熱する工程、
〈7〉:前記金属線(4)を溶融して、イオン化蒸散させ、前記バルーン本体(2)の内周面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記X線不透過性金属の蒸着層(5A)を形成する工程、
以上の工程〈1〉〜〈7〉を含むことを特徴とするバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法。 - バルーン本体(2H)の内周面に、X線不透過性金属からなる蒸着層(5A)を有するバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法において、
前記バルーン(2)を製造するための製造装置(1B)は機材として、
少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属からなる金属線(4)、第一熱絶縁性パイプ(9.1)、第二熱絶縁性パイプ(9.2)、及び
〈2b〉電子ビーム照射口(8)、コントロールボックス(C)、及び
〈2c〉真空ポンプ(7)、真空容器(16):を有し、
前記バルーン本体(2H)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有し、
前記バルーン本体(2H)は、
第一端部側に長手方向に延びる第一管状体(2.1)を有し、
第二端部側に長手方向に延びる第二管状体(2.2)を有し、
前記金属線(4)は、X線不透過性金属からなり、かつ長手方向に延びるように形成され、
前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に延びるように形成され、
前記バルーン本体(2H)の第一管状体(2.1)及び前記第二管状体(2.2)、並びに前記金属線(4)及び前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)及び前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)は、長手方向に第一端部と第二端部とを有し、
〈1〉:前記金属線(4)の第一端部側に、第一熱絶縁性パイプ(9.1)を被覆し、前記金属線(4)の第二端部側に、前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)を被覆し、前記金属線(4)の第一端部側と第二端部側との間に、前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)と前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)とで、被覆されていない露出部分を、前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)と成す工程、
〈2〉:前記金属線(4)を、前記第一管状体(2.1)の第一端部側から、前記バルーン本体(2H)、及び前記第二管状体(2.2)の第二端部側を貫通するように挿入する工程、
〈3〉:前記バルーン本体(2H)の内周面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記金属線(4)の前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)を配置する工程、
〈4〉:前記真空容器(16)内に、前記バルーン本体(2H)を配置する工程、
〈5〉:前記真空容器(16)内を真空にする工程、
〈6〉:電子ビームを、前記第一熱絶縁性パイプ(9.1)に被覆されていない前記金属線(4)の第一端部側と、前記第二熱絶縁性パイプ(9.2)に被覆されていない前記金属線(4)の第二端部側の両方から照射して、
前記バルーン本体(2H)内に配置した前記金属線(4)の前記X線不透過性金属の蒸着領域(4A)を溶融する工程、
〈7〉:前記溶融した前記金属線(4)をイオン化蒸散させ、前記バルーン本体(2H)の内表面の前記X線不透過性金属の被蒸着領域(2A)に、前記X線不透過性金属の蒸着層(5A)を形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈7〉を含むことを特徴とするバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法。 - バルーン本体(2H)の内周面に、X線不透過性金属からなるコーティング層(5B)を有するバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法において、
前記バルーン(2)を製造するための製造装置(1C)は機材として、
少なくとも:
〈2a〉X線不透過性金属(5)のイオン化水溶液の循環ライン(17)、
〈2b〉循環ライン(17)の途中に配置されるX線不透過性金属(5)のイオン化水溶液を収納した容器(18)、
〈2c〉循環ポンプ(19):を有し
前記バルーン本体(2H)は、長手方向と当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は、第一端部と第二端部とを有し、
前記バルーン本体(2H)は、
第一端部側に長手方向に延びる第一管状体(2.1)を有し、
第二端部側に長手方向に延びる第二管状体(2.2)を有し、
〈1〉:前記バルーン(2)の前記第一管状体(2.1)及び前記第二管状体(2.2)に、前記イオン化水溶液の循環ライン(17)を接続する工程、
〈2〉:前記バルーン(2)内周面に前記X線不透過性金属(5)のイオン化水溶液を導入し循環させる工程、
〈3〉:前記バルーン(2)を、前記イオン化水溶液の循環ライン(17)から取り外して、乾燥させる工程、
〈4〉:再び、前記バルーン(2)を、前記イオン化水溶液の循環ライン(17)を接続し、当該バルーン(2)内周面に前記X線不透過性金属(5)のイオン化水溶液を導入し循環させる工程、
〈5〉:前記イオン化水溶液の循環と乾燥工程を反復して、前記バルーン(2)内周面に前記X線不透過性金属(5)のコーティング層(5B)を形成する工程、
以上の各工程〈1〉〜〈5〉を含むことを特徴とするバルーンカテーテル(1)のバルーン(2)の製造方法。
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