JP4856730B2 - リソグラフィ装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

[0001] 本発明は、リソグラフィ装置およびデバイスを製造するための方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上、通常、基板のターゲット部分上に付与する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に用いることができる。その場合、ICの個々の層上に形成される回路パターンを生成するために、マスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを用いることができる。このパターンは、基板(例えば、シリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、ダイの一部、または1つ以上のダイを含む)に転写することができる。通常、パターンの転写は、基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層上への結像によって行われる。一般には、単一の基板が、連続的にパターニングされる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。
[0003] リソグラフィは、ICならびに他のデバイスおよび/または構造の製造における重要なステップの1つとして広く認識されている。しかしながら、リソグラフィを使用して作られるフィーチャの寸法が小さくなるにつれ、リソグラフィは、小型ICあるいは他のデバイスおよび/または構造を製造できるようにするための最も重要な要因になりつつある。
[0004] パターンプリンティングの限界の理論的な推測は、式(1)で示される解像度についてのレイリー基準によって与えられ得る:
Figure 0004856730
上の式で、λは、使用される放射の波長であり、NAPSは、パターンの印刷に使用される投影システムの開口数である。kは、レイリー定数とも呼ばれているプロセス依存調整係数であり、CDは、印刷されたフィーチャのフィーチャサイズ(またはクリティカルディメンション)である。式(1)から、フィーチャの最小印刷可能サイズの縮小は、3つの方法:露光波長λを短くすることによって、開口数NAPSを大きくすることによって、あるいはkの値を小さくすることによって達成することができる、と言える。
[0005] 露光波長を縮小するため、したがって、最小印刷可能サイズを縮小させるためには、極端紫外線(EUV)放射源を使用することが提案されている。EUV放射源は、約13nmの放射波長を出力するように構成されている。したがって、EUV放射源は、小さなフィーチャの印刷を達成するための重大なステップを構成し得る。そのような放射は、極限紫外線または軟X線と呼ばれ、可能な放射源としては、例えば、レーザ生成プラズマ源、放電プラズマ源、または電子蓄積リングからのシンクロトロン放射が挙げられる。
[0006] 公知のリソグラフィ装置では、基板は、リソグラフィプロセス中、基板ホルダに保持され得る。基板ホルダの平均温度は、使用中、変化し得る。例えば、ある一定の期間、基板ホルダの平均温度は、露光シーケンス中に入射する露光放射による加熱によって、および/または近くのアクチュエータまたはモータによる加熱によって、上昇し得る。これは、基板と基板ホルダとの間の温度オフセットへと繋がることがあり、温度オフセットは、基板ディストーションおよび/またはオーバーレイエラーという結果になり得る。
[0007] 公知のリソグラフィ装置では、パターニング構造(レチクル)を、リソグラフィプロセス中、各々のパターニング構造ホルダによって保持することができる。パターニング構造ホルダへ移動された直後、公知の装置および方法では、入射する露光放射で照射されることによって、パターニング構造温度は上昇する(例えば、室温から室温より数度上の温度)。この結果生じるパターニング構造とパターニング構造ホルダとの間温度オフセットは、パターニング構造のディストーション、パターニング構造におけるひずみ、およびオーバーレイエラーという結果になり得る。
[0008] 欧州特許出願第1770445A1号は、パターニング構造から基板上へとパターンを転写するように構成されたリソグラフィ装置であって、基板を保持するように構成された基板ホルダと、基板ホルダの温度と実質的に一致させるための基板ホルダへの基板の移動の前、移動中、または両方において、基板の温度を調節するように構成された基板温度コンディショナとを含むリソグラフィ装置を提案している。公知の装置では、基板温度調節システムは、基板サポートを含むことがあり、基板サポートは、基板ハンドラ上で支持された基板の温度を所望の温度に持ってくるようにサポートを熱制御できる基板ハンドラに配置されている。
[0009] リソグラフィ装置を改良することが望ましい。特に、オブジェクト、例えば基板またはパターニング構造の正確で均一な熱調節を提供することが望ましい。
[0010] 一実施形態によると、パターニング構造ホルダに保持されたパターニング構造から基板ホルダに保持された基板上へとパターンを転写するように構成されたリソグラフィ装置が提供される。装置は、オブジェクトを保持するように構成された第1のオブジェクトホルダと、第1のオブジェクトホルダへのオブジェクトの移動の前および/または移動中にオブジェクトの温度を調節するように構成されたオブジェクト温度コンディショナであって、流体ダクトシステムおよび電気温度コンディショナを有する第2のオブジェクトホルダを含む、オブジェクト温度コンディショナとを備える。
[0011] 一実施形態によると、リソグラフィデバイス製造方法であって、オブジェクトの温度は、第1のオブジェクトホルダへのオブジェクトの移動の前および/または移動中に第2のオブジェクトホルダを利用して調節され、第2のオブジェクトホルダは、流体ダクトシステムおよび電気温度コンディショナを有する、方法が提供される。方法は、第2のオブジェクトホルダを用いてオブジェクトを保持することと、熱調節された流体を流体ダクトシステムを介して供給することによって、および電気温度コンディショナを動作させることによって、第2のホルダに保持されたオブジェクトの温度を調節することとを含む。
[0012] 一実施形態によると、第1のオブジェクトホルダを用いてオブジェクトを保持することと、オブジェクトが第1のオブジェクトホルダに保持されている間、オブジェクトの温度を調節することとを含むリソグラフィデバイス製造方法が提供される。調節することは、熱調節された流体を第1のオブジェクトホルダの流体ダクトシステムを介して供給することと、電気温度コンディショナを動作させることとを含む。方法は、オブジェクトを第2のオブジェクトホルダに移動させることと、パターン形成された放射ビームをオブジェクト上に投影することとをさらに含む。
[0013] 一実施形態によると、第1のオブジェクトホルダを用いてオブジェクトを保持することと、オブジェクトが第1のオブジェクトホルダに保持されている間、オブジェクトの温度を調節することとを含むリソグラフィデバイス製造方法が提供される。調節することは、熱調節された流体を第1のオブジェクトホルダの流体ダクトシステムを介して供給することと、電気温度コンディショナを動作させることとを含む。方法は、オブジェクトを第2のオブジェクトホルダに移動させることと、オブジェクトを用いて放射ビームをパターニングすることと、パターン形成された放射ビームを基板上に投影することとをさらに含む。
[0014] 本発明の実施形態は、一例としてのみ、対応の参照符号が対応部分を示す付属の概略図を参照して説明される。
[0015] リソグラフィ装置の一実施形態を示す。 [0016] 図1の装置の一部の一例を示す。 [0017] オブジェクトホルダの一実施形態の断面を概略的に示す。 [0018] オブジェクトホルダの一実施形態を概略的に示す。 [0019] オブジェクトホルダの一実施形態を概略的に示す。 [0020] オブジェクトホルダの一実施形態の上面図を概略的に示す。 [0021] オブジェクトホルダの一実施形態を概略的に示す。 [0022] オブジェクトホルダの一実施形態を概略的に示す。 [0023] オブジェクトホルダの一実施形態を概略的に示す。
[0024] 図1は、リソグラフィ装置の一例を概略的に示している。装置は、放射ビームB(例えば、EUV放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニング構造またはデバイス(例えば、マスクまたはレチクル)MAを保持する(特に、支持する)ように構成され、かつ好ましくはパターニング構造を正確に位置付けるように構成された第1のポジショナPMに連結されている第1のパターニングホルダMT(例えば、マスクテーブル)と、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、かつ好ましくは基板を正確に位置付けるように構成された第2のポジショナPWに連結されている第1の基板ホルダWT(例えば、基板テーブルまたはウェーハテーブル)と、第1のパターニング構造ホルダMTに保持されているパターニング構造MAによって放射ビームBに付与されたパターンを第1の基板ホルダWTに保持されている基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成されている投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSとを備える。
[0025] さらに、装置は、基板を取り扱うように、例えば、基板が第1の基板ホルダに移動される前に1つ以上の基板を一時的に格納するように構成された基板ハンドラ2を含んでもよい。基板ハンドラ2は、例えばプリ・アライメントのために構成されてもよい。例えば、基板交換のために第1の基板ホルダWTまたは第1の基板ホルダWTの一部は、基板ハンドラ2に向かっておよびそこから移動可能であってもよい。基板ハンドラ2は、本装置の他の部分に対して、別個の構成部品であってもよく、またはモジュール構成部品であってもよい。例えば、基板ハンドラ2は、1つ以上のロードロック(load-locks)(図示せず)が設けられてもよく、または1つ以上のロードロックと接続してもよい。さらに、本装置は、1つ以上のそのような基板ハンドラが設けられてもよい。
[0026] 装置は、パターニング構造を取り扱うように、例えば、それらが第1のパターニング構造ホルダMTに移動される前に1つ以上のパターニング構造MAを一時的に格納するように構成されたパターニング構造ハンドラ102を含んでもよい。パターニング構造ハンドラ102は、本装置の他の部分に対して、別個の構成部品であってもよく、またはモジュール構成部品であってもよい。例えば、パターニング構造ホルダ102は、1つ以上のロードロック(load-locks)(図示せず)が設けられてもよく、または1つ以上のロードロックと接続してもよい。さらに、本装置は、1つ以上のそのようなパターニング構造ハンドラ102が設けられてもよい。
[0027] 基板ハンドラ2およびパターニング構造ハンドラ102の一部の実施形態を以下に説明する。
[0028] 照明システムとしては、放射を誘導し、整形し、または制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、またはその他のタイプの光コンポーネント、あるいはそれらのあらゆる組合せなどのさまざまなタイプの光コンポーネントを含むことができる。
[0029] 第1のパターニング構造ホルダMTは、パターニング構造の方向、リソグラフィ装置の設計、および、例えばパターニング構造が真空環境中で保持されるかどうかなど他の条件に依存する形でパターニング構造を保持することができる。サポート構造は、パターニング構造を保持するために、機械、真空、静電気、または他のクランプ技法を使用することができる。サポート構造は、例えばフレームまたはテーブルであってもよく、必要に応じて固定式または可動式であり得る。サポート構造は、パターニング構造が、例えば投影システムに対して確実に所望位置にあるようにすることができる。
[0030] 「パターニング構造」という用語は、例えば基板の目標部分にパターンを生成するためにビームの断面にパターンを付与するために使用可能な任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射ビームに付与されたパターンは、集積回路といったような、目標部分に生成されるデバイスの特別な機能層に相当する。
[0031] パターニング構造は、透過型であっても、反射型であってもよい。パターニング構造の例としては、マスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、リソグラフィでは公知であり、バイナリ、レベンソン型(alternating)位相シフト、およびハーフトーン型(attenuated)位相シフトなどのマスク型、ならびに種々のハイブリッドマスク型を含む。プログラマブルミラーアレイの一例では、小型ミラーのマトリックス配列が用いられており、各小型ミラーは、入射する放射ビームを様々な方向に反射させるように、個別に傾斜させることができる。傾斜されたミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付ける。
[0032] 「投影システム」という用語は、使われている露光放射にとって、あるいは液浸液の使用または真空の使用といった他の要因にとって適切な、屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、および静電型光学系、またはそれらのあらゆる組合せを含むあらゆる型の投影システムを包含することができる。EUVまたは電子ビーム放射に対しては真空を使用することが望ましい。というのは、他のガスは放射または電子を吸収しすぎてしまう場合があるからである。したがって、真空環境は、真空壁および真空ポンプを用いてビームパス全体に提供され得る。
[0033] 本明細書に示されているとおり、装置は、反射型のもの(例えば、反射型マスクを採用しているもの)である。あるいは、装置は、透過型のもの(例えば、透過型マスクを採用しているもの)であってもよい。
[0034] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブル(および/または2つ以上のマスクテーブル)を有する型のものであってもよい。そのような「マルチステージ」装置においては、追加のテーブルは並行して使うことができ、または予備工程を1つ以上のテーブル上で実行しつつ、別の1つ以上のテーブルを露光用に使うこともできる。
[0035] 図1を参照すると、動作中、イルミネータILは、放射源SOから放射ビームを受けることができる。例えば、放射源がエキシマレーザである場合、放射源とリソグラフィ装置は、別個の構成要素であってもよい。そのような場合には、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとはみなされず、また放射ビームは、放射源SOからイルミネータILへ、例えば、適切な誘導ミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムを使って送られる。その他の場合においては、例えば、放射源が水銀ランプである場合、放射源は、リソグラフィ装置の一体部分とすることもできる。放射源SOおよびイルミネータILは、必要ならばビームデリバリシステムBDとともに、放射システムと呼んでもよい。
[0036] イルミネータILは、放射ビームの角強度分布を調節するアジャスタを含んでもよい。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(通常、それぞれσ-outerおよびσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータおよびコンデンサといったさまざまな他のコンポーネントを含んでもよい。イルミネータは、放射ビームの断面に所望の均一性および強度分布をもたせるように、放射ビームを調整するために使用することができる。
[0037] 放射ビームBは、各第1のホルダまたはサポート構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されているパターニング構造(例えば、マスク)MA上に入射して、パターニング構造によってパターン形成される。パターニング構造(例えば、マスク)MAから反射した後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは、(各ホルダWTに保持されている)基板Wのターゲット部分C上にビームの焦点をあわせる。第2のポジショナPWおよび位置センサIF2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または静電容量センサ)を使って、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置付けるように、第1の基板テーブルホルダWT(例えば、基板テーブル)を正確に動かすことができる。同様に、第1のポジショナPMおよび別の位置センサIF1は、パターニング構造(例えば、マスク)MAを放射ビームBの経路に対して正確に位置付けるために使用され得る。パターニング構造(例えば、マスク)MAおよび基板Wは、マスクアライメントマークM1,M2と、基板アライメントマークP1,P2とを使って、位置合わせされてもよい。
[0038] 例示の装置は、以下のモードのうち少なくとも1つのモードで使用できる。
[0039] 1.ステップモードにおいては、レチクル保持構造(例えば、マスクテーブル)MTおよび第1の基板ホルダWTを基本的に静止状態に保ちつつ、放射ビームに付けられたパターン全体を一度に(すなわち、単一静止露光)ターゲット部分C上に投影する。その後、基板テーブルWTは、Xおよび/またはY方向に移動され、それによって別のターゲット部分Cを露光することができる。
[0040] 2.スキャンモードにおいては、マスクホルダ構造(例えば、マスクテーブル)MTおよび第1の基板ホルダWTを同期的にスキャンする一方で、放射ビームに付けられたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。マスクホルダ(例えば、マスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率および像反転特性によって決めることができる。
[0041] 3.別のモードにおいては、プログラマブルパターニング構造を保持した状態で、マスクホルダ(例えば、マスクテーブル)MTを基本的に静止状態に保ち、また基板ホルダWTを動かす、またはスキャンする一方で、放射ビームに付けられているパターンをターゲット部分C上に投影する。このモードにおいては、通常、パルス放射源が採用されており、さらにプログラマブルパターニング構造は、基板ホルダWTの移動後ごとに、またはスキャン中の連続する放射パルスと放射パルスとの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、前述の型のプログラマブルミラーアレイといったプログラマブルパターニング構造を利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
[0042] 上述の使用モードの組合せおよび/またはバリエーション、あるいは完全に異なる使用モードもまた採用可能である。
[0043] 図2は、リソグラフィ装置の一部の一例を示している。図2では、装置の一部だけが示されている。図2の実施形態は、リソグラフィ装置および/または図1に示した実施形態の上記の特徴のすべてまたはいくつかを含んでもよい。リソグラフィ装置を違うように構築してもよい。
[0044] 図2に示した装置には、基板ハンドラ2および基板ステージ3が設けられている。基板ステージ3は第1の基板ホルダを含み、基板ホルダは、例えば、基板テーブルWTを保持するチャック4を備える。基板ホルダ4およびWTは異なる構成でもよい。図2では、チャック4およびサポートテーブルWTは、1つの部分(基板ホルダ)として概略的に示されている。しかしながら、一般的には、これらは別個の部分であり得る。図2に示されるように、例えば投影ビームによって照らされる基板Wを基板テーブルWTに保持することができ、これによって、使用中に、パターニング構造からのパターンを基板に転写することができる。そのような投影ビームおよびパターニング構造は、図2には示していないが、当業者には明らかであるように、例えば、図1に関して上記で説明したように構成してもよい。
[0045] 基板ステージおよび/または基板ホルダは、様々な方法で構成されてもよい。例えば、使用中に基板Wに対面する基板テーブルWTのサポート側は、サポート突起またはバールを備えてもよい。そのような突起体は、使用中に、基板Wの表面に機械的に接触することができる。さらに、またはあるいは、基板テーブルWTおよび/またはチャック4は、基板テーブルWTおよび/またはチャック4に、および/または基板テーブルWTおよび/またはチャック4を通して、冷却水を供給するように構成された冷却水システムおよび/または水冷式熱シールドなどの冷却システムを含むこともある。例えば、基板テーブルWTは、基板テーブルWTを冷却するために使用中に冷却水が供給され得る狭いチャネルを含んでもよい。さらに、またはあるいは、例えば、チャック4は、水冷式熱シールドを含んでもよい。そのような冷却水システムは、図に示していない。
[0046] 基板ステージには、投影システムに対して基板を位置決めするために様々なポジショナが設けられてもよい(図2にそのようなシステムは示されていないが、図1に投影システムの一例が見える)。
[0047] 基板ハンドラ2も様々な方法で構成されてもよい。例えば、基板ハンドラ2は、所望の時間の間、1つ以上の基板を保持または格納するように構成されてもよい。
[0048] 基板ハンドラ2は、1つ以上の基板を装置の周囲から受け取り、1つ以上の基板を一時格納し、1つ以上の基板を基板テーブルWTに、および/または基板テーブルWTから移動させるように、構成されてもよい。
[0049] 例えば、リソグラフィ装置1が1つ以上の真空区画を含む場合、基板ハンドラ2は、1つ以上のロードロック(図示せず)を含むか、またはロードロックに結合されることがある。基板ハンドラ2は、大気圧の近傍で、真空圧(vacuum pressure)で、および/または異なる圧力で、動作するように構成されてもよい。基板ハンドラ2は、例えば基板ホルダ4,WT上に基板を位置合わせするために1つ以上のアライナ(図示せず)を含んでもよい。さらに、基板ハンドラ2は、基板ステージ3に移動される1つ以上の基板Wをロードするために1つ以上の基板ローディング位置を含んでもよい。図2に、1つのローディング位置Pを示す。
[0050] 基板ハンドラ2は、基板をローディング位置Pで保持するために第2の基板ホルダ13(例えば、基板サポート)を含む。第2のホルダ13は、様々な方法で構成されてもよい。例えば、基板サポート13は、固定されたサポートテーブルまたはロボットグリッパを含んでもよく、あるいは違うように構成されてもよい。第2のサポートの実施形態を図4〜図8に示し、以下に説明する。
[0051] さらに、基板ハンドラ2は、基板ホルダ4,WTから1つ以上の基板Wを取り外すために1つ以上の基板アンローディング位置を含んでもよい。さらに、基板ハンドラ2は、基板が基板ステージ3に移動される前、および/または各リソグラフィ装置によって照らされた後に、基板Wを一時的に格納するために1つ以上の基板「バッファ」位置を含んでもよい。
[0052] 装置は、基板ハンドラ2の一部から基板ホルダ4,WTへ、および/またはその反対に1つ以上の基板Wを移動するように配置または構成された機構(矢印30によって概略的に示されている)を含んでもよい。基板ハンドラ2と基板ステージ3とを、互いの間で様々な方法で基板を移動するように配置または構成してもよい。例えば、基板ハンドラ2と基板ステージ3との間に、互いの間で基板および/または基板ホルダ(特に、基板テーブルWT)を運ぶために1つ以上の通路(特に示していない)を設けてもよい。さらに、基板ハンドラ2から基板ステージ3へ、および/またはその反対に、基板Wおよび/または基板ホルダWTを移動させるために1つ以上のロボット・アーム、コンベヤ、輸送手段またはその他の移動機構を設けてもよい。例えば、基板ハンドラ2および/または基板ステージ3は、1つ以上の適した基板トランスポータ(transporter)を含んでもよい。
[0053] 一実施形態では、第1の基板ホルダ4,WTの少なくとも一部は、基板ハンドラから基板を受け取るために基板ハンドラにより近い位置との間で移動可能であってもよく、その後、基板ホルダ4,WTを、基板を投影ビームで照らすのに適した位置に移動してもよい。その場合、基板ハンドラと基板テーブルWTとの間で基板を輸送するためにロボットまたはロボットグリッパ(図示せず)を設けてもよい。例えば、装置に、別個の基板ハンドラ区画と別個の基板ステージ区画とを設けてもよい。例えば、基板ステージ区画は、1つ以上の露光基板ホルダ4,WTを含んでもよい。ロボットは、基板ハンドラの一部、および/または基板ステージ区画の一部であってもよく、あるいは基板ハンドラ2と基板ステージ3または基板ステージ区画との間の別個のロボットユニットに設けてもよい。
[0054] 例えば、基板ステージ3、または基板ステージ3の一部は、基板ハンドラ2の内部12から、および基板ハンドラ2の内部12へ移動可能であってもよい。例えば、チャック4および/または基板テーブルWTは、基板ハンドラ2のローディング位置Pから基板ステージ3にあるプロセシング位置へ移動可能であってもよい。
[0055] さらに、基板ハンドラ2は、1つ以上の基板Wを前処理するように構成された熱処理システム19を含んでもよい。任意選択として、基板ハンドラ2は、1つ以上の熱プレート19、例えば1つ以上の基板Wを前処理温度、例えば、第1の基板ホルダWTの瞬間温度より低い温度に急速冷却する水冷冷却プレート19を含んでもよい(下記参照)。図2に、1つのそのような冷却プレート19を示している。冷却プレート19は、基板ローディング位置Pから離して配置される。冷却プレート19から基板ローディング位置Pに基板(単数または複数)を輸送する機構は示されていないが、そのような機構をどのように構築することができるかは、当業者には明らかである。図2に、矢印20を用いて、そのような輸送を概略的に示す。
[0056] 図2の実施形態の装置には、本明細書中では基板温度コンディショナまたは温度安定ユニットとも呼ばれる基板温度調節システムが設けられている。温度調節システムは、例えば、基板温度が基板ホルダ4,WTの瞬間リアルタイム温度に実質的に一致するように、基板Wが基板ホルダ4,WTに移動される前に、基板Wの温度を能動調節するように構成されてもよい。基板温度調節システムは、基板ホルダ4,WTへの基板Wの移動中に、基板Wの温度を能動的に調節するように構成されてもよい。
[0057] 基板温度調節システムは、様々な方法で構成されてもよい。これは、例えば、基板ハンドラ中の圧力に依存する。
[0058] 一例として、基板温度調節システムには、例えば、第1の基板ホルダの基板サポート部WTの瞬間および/または平均温度を決定するために基板ホルダ4,WTの少なくとも一部、例えばチャック4および/または基板テーブルWTの温度を測定するように構成されたセンサ(図示せず)を設けてもよい。
[0059] 基板温度調節システムの少なくとも一部は、基板ハンドラ2に含まれてもよい。基板温度調節システムの1つ以上の部分は、システム中の他の場所、例えば基板ステージ3の中または周囲の適当な場所に配置されてもよい。
[0060] 基板温度調節システムは、基板が基板ホルダに移動される前、および/またはそのような移動中に、基板を加熱および/または冷却するために1つ以上の加熱および/または冷却装置をさらに含んでもよい。一実施形態では、加熱および/または冷却装置は、ローディング位置Pに配置された基板Wを熱調節するために基板ハンドラ2内の基板Wのローディング位置Pの近くに設置されている。そのような加熱および/または冷却装置は、様々な方法で構成されてもよい。
[0061] 例えば、基板温度調節システムは、熱放射、熱伝導および/または熱対流を用いて、(第2のホルダ13によって)基板ハンドラ2中に保持されている基板を加熱および/または冷却するように構成されてもよい。例えば、基板ハンドラ中の圧力が比較的低い圧力であるとき、または比較的低く保たなければならないとき、熱放射および/または熱伝導は有用であり得る。基板Wと第2のホルダ13との間の熱伝達を高めるために熱伝達流体(例えば、ガスフィルム)が適用されてもよい。
[0062] 一例として、基板温度調節システムは、基板ハンドラ2の上述の第2の基板ホルダ13を含んでもよく、ホルダ13を、その上で支持された基板Wの温度を所望の温度に持ってくるように温度制御することができる。特に、ホルダ13は、所定の温度を得るように制御され、かつ基板も同様にその温度を得るように熱調節されるように基板Wを保持する。例えば、熱は、放射および対流を介した(基板ホルダ13と基板Wとの間の)熱伝達を無しにまたはほとんど無しに、実質的に熱伝導を介して(ホルダ13に保持された)基板Wとホルダ13との間に流れることができる(例えば、90%より多く)。
[0063] 一実施形態によると、熱伝達流体(特に、ガスまたはガス混合物)が、動作中、第2のホルダ13とホルダに保持された基板Wとの間に適用されてもよい。例えば、熱伝達ガスは、ホルダ13の1つ以上のガス供給口(図示せず)から、または異なる手段によって、動作中に第2のホルダ13および基板Wの向かい合っている面で囲むことができる空間htg(図3を参照)に供給され得る。そのような熱伝達ガスの適用は公知であり、例えば、熱伝達ガスはヘリウムまたは水素、あるいは異なるガスであり得る。当業者に理解されるように、熱伝達ガスは、(基板がホルダに保持されている場合)基板とホルダ13との間の熱流の少なくとも一部を提供することができる。
[0064] 図3は、温度調節流体(例えば、所定の温度を有する水)をホルダ13の熱がよく伝導するマス13bを介して伝導させるための1つ以上の流体ダクト14を含む第2の基板ホルダ13の一例を示している。当業者に理解されるように、装置には、第2のオブジェクトサポートの流体ダクトシステム14に流体を供給するように構成された流体サプライヤ(図示せず)が設けられてもよい。一実施形態によると、ホルダ13を通って流れる流体(例えば、異なる流体の水)の流速は、約1リットル/分より早く、例えば、約5リットル/分、あるいは異なる流速であってもよい。
[0065] 例えば、動作中にダクトシステム14に供給される流体の温度は、約0〜100℃の範囲、例えば、約10〜30℃の範囲、例えば、およそ室温程度(22℃)あるいは異なる温度または温度範囲であってもよい。流体の温度は、動作中実質的に一定に保つことができ、または温度は、達成される所望の基板温度に応じて能動制御され得る。好ましくは、流体の温度は、所定の一定の温度(例えば、22.00℃+/−0.05℃)で保たれるように能動制御される。
[0066] 例えば、第2の基板ホルダ13は、特に、基板Wの少なくともいくつかの部分がホルダ13(の基板サポート面)と良好な熱伝導接触で保持されるように、基板を第2の基板ホルダ13にクランプさせるように構成されてもよい。例えば、第2の基板ホルダ13は、基板Wを保持するために機械的、真空、静電または他のクランプ技術を使用するように構成されてもよい。
[0067] 第2のホルダ13は、動作中に基板Wを支持する基板サポート面(好ましくは、良好な熱伝達性質を有する、すなわち、高い熱伝達係数を有する材料から成る)を画定してもよい。本明細書中の例では、第2のホルダ13には、使用中に基板Wに面するサポート側が設けられ、サポート側は、サポート突起/バール13aの外面または上部を含む(すなわち、で規定される)。そのような突起13aは、使用中に基板Wの表面と機械的に接触することができる。基板Wのクランプ位置は、図3における破線によって示される。さらに、例えば、上述の熱伝達流体(特に、ガスまたはガス混合物)は、基板Wとホルダ13との間に囲まれた空間htg(図3を参照)に供給されることができ、空間htgは、熱が少なくともその熱伝達流体を介して/によって基板Wとホルダ13との間で移動できるように、突起(バール)13aの側面の周り/間に延在する。当業者に理解されるように、熱伝達流体は、機械的、真空または静電保持技術を使用するように構成された任意の第2のホルダの実施形態、および他のホルダ13の構成に対して使用されてもよい。
[0068] 例えば、動作中、第2のホルダ13は、基板Wを「任意の」温度で受け入れ、かつ基板Wを例えば、第1の基板ホルダWTの瞬間温度に、熱調節(所定の熱調節期間中、基板Wを保持することによって)することができる。
[0069] 高い基板スループット(すなわち、一時間毎に装置によって処理される基板の数)で高レベルの熱制御(mKの範囲内)を提供することが望ましい。さらに、後のリソグラフィプロセス中のオーバーレイエラーを最小限にするために、第2の基板サポートから第1のサポートWTへの基板移動の前および/または移動中に基板Wの均質で均一の熱調節を提供することが望ましい。特に、約10mKより良い基板温度均一性(基板エリア上全体を測定し、基板の上面から見た)が望ましい。図3に示された第2の基板サポート13の例が流体チャネル14を介して流れる流体の圧力変動に対して比較的敏感であることがわかった。詳細には、ダクト13内の流体摩擦によって、ダクト14内の1バールの圧力低下がホルダ13に保持された基板を約25mK加熱するという結果になり得る。この問題への解決策は、流体の体積流量を減少させることであり得るが、それは流体の熱調節効率を減少させることとなる。流体の熱調節効率は、ダクト14と基板サポート面との間の距離を最小限にすることによって上げることができるが、それは基板W上のダクト14の熱インプリント(すなわち、基板Wの熱不均一性)へと繋がることとなる。
[0070] 図4は、第2のオブジェクトホルダ113の一実施形態を示し、この第2のオブジェクトホルダ113は、それによって保持される基板Wの非常に良好で安定した、迅速で均一な熱調節を提供することができる。特に、図4の実施形態は、流体ダクトシステムの動作による熱不安定性または温度変化に対して比較的鈍感であり得る。電気温度コンディショナ115とともに流体ダクトシステム114をも含むということについて、図4の実施形態は図3に示される例とは異なる。電気温度コンディショナ115は、例えば、熱変動または偏差に関係する流体ダクトシステム114を補償するために、第2のホルダ113の追加の熱調節(流体ダクトシステム114を介して提供される温度調節に加えて)を提供することができる。
[0071] 一実施形態によると、電気温度コンディショナは、電気エネルギーから熱を生成するように構成された電気ヒーター115を含む。一実施形態では、例えば、電気温度コンディショナ115はペルチェ素子を含んでもよく、それにより、電気温度コンディショナは、(ホルダを加熱するための)第2のホルダ113へまたは(ホルダを冷却するための)基板ホルダ114から熱を移動することができる。さらに、例えば、電気温度コンディショナ115は、電気抵抗器、導電性フィルム、およびワイヤーヒーター(wire heater)からなる群から選択されてもよい。第2の基板ホルダ113の電気温度コンディショナ115が1つ以上のヒーター、1つ以上のペルチェ素子、1つ以上の抵抗器、1つ以上の導電性フィルム、および/または1つ以上のワイヤー型ヒーター(wire-type heater)を含み得ることが当業者に理解される。
[0072] 一実施形態によると(図4を参照)、電気温度コンディショナ115は、ホルダ113によって規定される基板サポート面に対して実質的に平行に延在する。明細書中の実施形態にあるように、電気温度コンディショナ115は、流体ダクトシステム114の仮想中心平面FDCに対して実質的に平行に延在することができる(その上、仮想中心平面FDCは、基板サポート面に対して平行である)。電気温度コンディショナ115は、例えば、それ自体が電気的絶縁性を有することによって、および/またはダクトシステム114を含むホルダ部113bの材料または組成によって、流体ダクトシステム114から電気的絶縁されることがある。
[0073] 一実施形態によると(図4を参照)、電気温度コンディショナ115は、断面からみた場合、実質的に中断されることがない場合もあるが、これは絶対的な特徴ではない。電気温度コンディショナ115は、一体型の電気デバイスであってもよく、または異なる部分を含んでもよい(例えば、図6Bを参照)。
[0074] 好ましくは、電気温度コンディショナ115は、各二次元電気熱調節フィールド(すなわち、エリア)を画定するように寸法合わせおよび構成されており、フィールドは、少なくともホルダ113の流体ダクトシステム114と基板サポート側/面との間に延在し、また好ましくは、その表面から固定の距離Z1(その表面に対して垂直である方向Qで測定された)まで延在する。例えば、この固定の距離Z1は、比較的大きく、例えば、約1cmまたはそれ以上であってもよい。例えば、電気熱調節フィールドは、それぞれ均一の熱調節を提供できる1つ以上の実質的に二次元で薄い電気調節デバイスを含んでもよい。
[0075] 一実施形態によると、電気温度コンディショナ115の最大の厚さZ2(基板保持面に対して垂直である方向Qで測定した)は、約1cmまたはそれ以下、例えば約0.5cm、あるいは例えば約1mmまたはそれ以下、例えば約0.1mmであってもよい。電気温度コンディショナ115は、一定の厚さZ2を有していてもよい。電気温度コンディショナ115は、熱調節フィールドの各ポイントでまたはその近くで熱調節(例えば、熱生成または熱除去)を提供するように構成されてもよい。
[0076] 図4の実施形態では、電気温度コンディショナ115(またはその各フィールド)は、基板ホルダ113に組み込まれている。電気温度コンディショナ115は実質的に、基板ホルダ113を、基板サポート側(および突起113a)を含む上部113cと、流体ダクトシステム114を含む下部113bとに分ける。上部113cは、一方では突起113a間、他方では電気温度コンディショナ115と下部113bとの間の熱伝達を提供するために適した材料からなる大きくて(massive)中断されていない部分であり得る。好ましくは、そのような電気温度コンディショナ115は、下部113bと上部113cとの間の熱伝達を可能にするように構成されている。
[0077] 例えば、下部113bと上部113cの各々は、比較的高い熱伝導性を有する材料または物質から成ってもよい。例えば、基板ホルダ部113b,113cは、金属、合金、炭化ケイ素、シリコン−炭化ケイ素、アルミニウム、ステンレス鋼および窒化アルミニウム、あるいは1つ以上の異なる材料または組成からなってもよい。
[0078] 一実施形態によると、電気温度コンディショナ115は、交流(AC)または直流(DC)を用いて電気的にパワー(電力)を供給することができる。例えば、適当な電力源を含む温度制御システムTC(概略的に示されている)は、電気温度コンディショナ115に電力を供給するために、例えば、適した配線118を介して電気温度コンディショナ115に接続されてもよい。
[0079] 電気温度コンディショナ115は、低電力デバイスであってもよい。例えば、温度調節システムは、約0〜50V、または例えば、0〜24Vの範囲内における電圧で電気温度コンディショナ115に電力を供給するように構成されてもよい。電気温度コンディショナ115に電力を供給するための温度調節電流は、例えば、約0〜10Aの範囲、または約0〜2Aの範囲内であってもよい。
[0080] 電気温度コンディショナ115がヒーターであった場合、約100ワット、または例えば約50ワット、あるいは例えば最大約20ワットの最大熱生成容量を有する低電力ヒーターであってもよい。ヒーターの効率は、およそ100%、または100%であり得、すなわち、ヒーターは、ヒーターに供給された全ての電気エネルギーを熱に変換する。
[0081] 一実施形態によると(図4を参照)、基板ホルダ113は、フィルムヒーター115を含む。フィルムヒーター115は、第2の基板ホルダ113内で熱を均一に生成するために電気的に電力を供給することができる。特に、フィルムヒーターは、ヒーター材料、例えば、所定の電気的耐熱性を有する材料、の均一で均質のフィルムまたは層であってもよい。そのようなフィルムヒーターは、市販されている。フィルムヒーターは、例えば、層構造からなってもよく、例えば構造は、電気的絶縁層の間に置かれた薄い導電層を含み、例えば導電層は、金属または合金からなり、例えば導電層は、クロムまたはアルミニウムであり、絶縁層は、ガラスまたは異なる電気的絶縁材料からなる。さらなる例として、フィルムヒーターの導電層は、10ミクロンより下の厚さ、例えば約1ミクロン(またはそれより下)の厚さを有してもよい。
[0082] 限定的ではない例によると、基板温度調節システムは、第2の基板ホルダ113の少なくとも一部、特に、基板サポート側の近く(例えば、直下)に配置された部分の温度を測定するように構成された光センサ116も含んでもよい。センサ116は、ホルダ113と統合されてもよい。センサ116は、様々な方法で構成されてもよく、例えば、1つ以上のサーモカップル、感熱性材料、一体型の温度測定デバイス、サーミスタ、プラチナ温度センサ、または任意の他の方法で構成されてもよい。一実施形態では、センサ116は、温度依存電気抵抗を含んでもよい。センサは、例えば、1つ以上のサーモカップル、高温計(pyrometer)、一体型温度測定デバイス、サーミスタ(特に、正温度係数(PTC)サーミスタ)、1つ以上の感熱性材料、例えば、温度変動によって収縮または拡大する材料、あるいはそのようなまたは他のタイプの熱検出器の組み合わせを含んでもよい。そのうえ、第2のホルダ113には、複数の温度センサ116が一体として設けられてもよい。温度制御システム(コントローラTC)は、熱調節を制御するために用いられる、センサ116からの温度測定データを受取ることができる(例えば、それぞれの配線を介して)。
[0083] 例えば、コントローラTCは、第2の基板ホルダ113の温度を第1の基板ホルダ4,WTの温度(示されてはいないが、それぞれのセンサ手段を介して温度を測定することができる)と比較するように構成されてもよい。例えば、コントローラTCは、第2のホルダ113の温度が所定の温度、例えば第1の基板ホルダ4,WTの瞬間温度を維持するように、電熱調節フィルム115を制御する(すなわち、電力を供給する)ように構成されてもよい。この目的のために、例えば、コントローラTCは、比較器、電子制御、コンピュータコントローラ、適したコンピュータソフトウェアおよび/または異なるタイプの制御を含み得る。コントローラTCは、第2のサポート113に保持された基板Wを所望の時間内にある所望の温度にするように構成されてもよい。この目的のために、コントローラTCは、当業者に明らかになるように、試行錯誤のキャリブレーションランおよび/または標準理論考察および/または計算から得たデータを利用する。
[0084] 動作中、基板Wの温度は、基板が基板ステージにロードされる前に、例えば、チャック4および/または基板テーブルWTの温度と一致するように基板ハンドラ2の中で操作されてもよい。
[0085] 動作中、例えばリソグラフィデバイス製造方法の一部として、基板Wは、(第1のオブジェクトホルダへのオブジェクトの移動の前および/または移動中に)第2のホルダ113によって熱調節されるように第2のホルダ113に保持(例えば、クランプ)されてもよい。熱調節は少なくとも、熱調節された流体(例えば、水)を流体ダクトシステム114を介して供給することと、同時にフィルム型ヒーター115を動作させることとを含む。当業者に理解されるように、ヒーター115は、例えば、熱負荷、基板および基板ホルダ温度、ならびに他のパラメータのような温度調節パラメータによって、連続的にまたは特定の動作期間中にのみ電力が供給されてもよい。ヒーター115の作動および非作動は、コントローラTCによって自動的に実行することができる。熱調節は、第2のホルダ113を、第1の基板ホルダ4,WTの温度と実質的に同じ瞬間温度に維持することを含んでもよい。
[0086] 一実施形態によると、動作中、基板Wは、オブジェクトが第2のホルダ113によって調節される前、第1のオブジェクトホルダ4,WT(および特に、第2のオブジェクトホルダ113も)の温度より低い初期温度を有する。その場合、温度調節は、基板が第2のホルダ上に支持されているときの第2のホルダ113を介して基板Wを加熱することを含む。例えば、熱は、第2のホルダからその突起113aを介して基板Wへと移動されてもよい。
[0087] コントローラTCは、第2のホルダ113の実際の温度(それぞれのセンサ116によって検出された温度)によって、フィルムヒーター115を作動および非作動し得る。あるいは、またはさらに、基板Wの温度を直接的または間接的に測定する1つ以上の検出器(図示せず)が使用されてもよく、その測定結果は、フィルムヒーター115のパワリングを制御するためにコントローラ6によって使用されてもよい。
[0088] さらに、コントローラTCは、ホルダ113の所定の(例えば、一時的な)温度低下(例えば、ホルダ113に保持されている基板への熱伝達に関する温度低下)を補償するためにヒーター115へと供給される電力(リアルタイム、瞬時)の量を能動調整できる。したがって、さらなる実施形態によると、フィルムヒーター115の制御/パワリング(制御システムTCによって提供される)は、第2のホルダ113の実際の検出された温度および/またはその温度の検出された変動(上昇または下降)に瞬間的に依存することができる。
[0089] 熱調節システムは、ホルダ113の検出された上昇温度がフィルムヒーター115に供給される加熱電流の減少に自動的に導き得るように、かつ反対に、ホルダ113の検出された下降温度がフィルムヒーター115に供給される加熱電流の増加に自動的に導き得るように、構成されてもよい。さらに、例えば、熱調節システムは、ホルダ113の所定の検出された上昇温度(例えば、それぞれの温度勾配)がヒーター115の非作動に自動的に導かれるように、かつ反対に、ホルダ113の所定の検出された下降温度(例えば、それぞれの温度勾配)がヒーター115の作動に自動的に導かれるように、構成されてもよい。
[0090] 熱調節システムは、(ホルダ113の)あらゆる予測または推定された将来的温度変化を回避または削減するために、第2のホルダ113の温度の将来的変化を予測または推定し、ヒーター115の動作を制御する(例えば、ヒーターを作動または非作動する、あるいはそれぞれの加熱電流を調整する)ように構成されてもよい。
[0091] このようにして、流体ダクトシステム114は、第2の基板ホルダ113の一次熱調節を提供することができ、電熱コンディショナ115は、ホルダ113および/またはホルダ113に保持された基板Wの温度変動に迅速に応答する(およびその変化を補償する)ことができる。
[0092] 図4に示されたシステムの潜在的利点は、流体の流れおよび第2のホルダ113の所定のバルクマス(bulk mass)から独立して、フィルムヒーター114が基板Wの熱負荷を均一に補償できるということである。さらに、熱調節システム414の反応は、比較的迅速であり得る。
[0093] 図5は、電気温度コンディショナ215が基板サポート面の近くに配置されているということについて図4の実施形態と異なる、第2のホルダ213の実施形態を示している。例えば、電気温度コンディショナ215(再度、例えば、フィルムヒーターであり得る)は、ホルダ213のメイン部213b(流体ダクトシステム214を含む)の上面の中、上または直下に延在することができ、上面では、突起213aが基板サポート面に向かって突出する。このようにして、コンパクトなホルダが提供され得、電気温度コンディショナ215は、あらゆる熱変動に対して瞬時に反応できる。
[0094] 一実施形態によると、第2の基板ホルダは、オブジェクトを静電力によって保持するように構成された電極システムを含んでもよい。これは、上記の構成/実施形態の各々にも適用される。図6Aは、二極性静電クランプシステム(当業者にはそのように知られている)を含む第2のホルダ113,213のさらなる実施形態を、突起を示さずに上面図で概略的に示している。二極性クランプシステムは、比較的高い電位差を電極11A,11Bに付与するために2つの電極11A,11B(その間で短絡することを防ぐためにお互いから電気的に絶縁されている)および電圧源12を含んでもよい。例えば、電位差は、約0.2〜3kVの範囲内、または異なる範囲内であってもよい。
[0095] 一実施形態によると、電気温度コンディショナは、(静電クランプの)電極システムの一部であり得る。この実施形態の一例は、図6A構成の変形を示す図6Bで示されている。図6Bは、図5で示される実施形態の上面図であり得(突起213aを図示せず)、ホルダ213には、比較的高い電位差を電極211A,211Bに付与するために二つの電極211A,211Bおよび第1の電圧源212Aが設けられる。例えば、上記のように、電位差は、約0.2〜3kVの範囲内、または異なる範囲内であってもよい。この実施形態では、そのような各電極211A,211Bは、(温度調節システムの)加熱電極として作動してもよい。この目的のために、第2の電圧源212B,112C(上記コントローラTCの一部であり得る)は、電極に加熱電流を誘導するために電極211A,211Bに結合される。例えば、第2の電圧源212B,212Cの第1の端子は、第1の電圧源212Aの端子に電気接続された第1の電極端子t1に電気接続されてもよい。第2の電圧源212B,212Cの第2の端子は、第2の電極端子t2に電気接続されてもよい。第1および第2の電極端子の各対は、電位差がその端子に付与された場合にそれぞれの電極を介して加熱電流の流れを可能にするように構成されている(図6Bのように)。特に、電極211A,211Bが同じ電気構成(本実施形態のように)を有する場合、第2の電圧源212B,212Cは、同じ加熱電圧をそれぞれの電極211A,211Bに提供するように(コントローラTCによって)制御されてもよい。
[0096] 動作中、電極211A,211Bの各々は、約0〜250Vの範囲内、例えば約0〜20Vの範囲内の電圧で第2の電圧源212B,212Cによって電力が供給され得る。電極211A,211Bに電力を供給するための温度調節電流は、例えば、約0〜10Aの範囲内または約0〜2Aの範囲内であってもよい。
[0097] 図6Bのデバイスの動作中、2つの電極211A,211Bが設けられている電気温度コンディショナは、2つの別個の電気加熱電流を伝導することができ、基板をサポート213に静電的にクランプするために二極性静電クランプフィールドを同時に生成することができる。
[0098] 当業者に理解されるように、加熱性能も提供するクランプ電極211A,211Bは、多数の方法で構成されてもよい。例えば、クランプは、耐熱ワイヤーが設けられていてもそれで形作られていてもよく、好ましくは、適した静電クランプフィールドを提供するために比較的密集したパターンに置かれている(図6Bのように)。一実施形態では、例えば、各電極はフィルムヒーターであってもよい。
[0099] 図6Bの構成は、比較的コンパクトなシステムも提供し、静電クランプ機能性および熱調整システム機能性は、エレガントな方法で互いに統合している。
[0100] 図7は、電気温度コンディショナ115が流体ダクトシステムから比較的離れて、距離Z3にて(ホルダ113’の基板サポート側に対して垂直の方向で測定された)配置されているということについて図4〜図6の実施形態と異なる実施形態113’を示している。特に、このようにして、流体(ダクト114内)と電気温度コンディショナ115との間に比較的大きなマス(第2のホルダ部113b’の)が提供される。上記実施形態にあるように、電気温度コンディショナ115は、コントローラTCおよびそれぞれのセンサ116によって能動制御されることができる。例えば、電気温度コンディショナ115とダクト114との間の離間Z3は、電気温度コンディショナ115とホルダ113’の基板サポート側/面との間の距離Z1より大きくてもよい。このようにして、ダクトチャネルレイアウトによる温度勾配は、システムの基板サポートレベルで縮小することができる。
[0101] 図8は、第2のホルダ313が熱バッファ(すなわち、バリア)330を含むということについて任意の図4〜7の実施形態と異なる実施形態を示している。熱バッファ330は、電気温度コンディショナ315と流体ダクトシステム314との間に延在する。特に、熱バッファ330は、ホルダ313を電気温度コンディショナ315を含む上部と流体ダクトシステム314を含む下部とに熱分離する。
[0102] 熱バッファ部330は、ホルダ熱伝達部313dによって電気温度コンディショナ315から間隔を介して離れている。熱バッファ部330は、ホルダ熱伝達部313bによって流体ダクトシステムから間隔を介して離れている。熱バッファ部330は、熱伝達部313b,313dの各々の(材料または組成の)熱伝達係数より低い熱伝達係数を有する熱バッファ材料または組成から作られてもよい。熱バッファ部330は、プラスチック、ガラス材料、酸化ケイ素または異なる材料から作られてもよい。熱バッファ部材料(組成)は、異なる熱伝達部材料(組成)であってもよい。
[0103] 一実施形態によると、熱バッファ330は、ホルダの基板サポート面に対して垂直の方向にて約20W/Kまたは約10W/Kの最大熱伝導性を有してもよい。
[0104] 図8の実施形態は、基板温度調節にダクトチャネル構成のインプリントを比較的少なく提供するか、実質的に全く提供しないことができる。さらに、動作中、例えば、「暖かすぎる」とともに「冷たすぎる」ということをホルダ313に届く基板Wに対して素早く反応するために、比較的永続的な熱の流れが電気温度コンディショナ315からダクトシステムを介して流れる流体へと実現され得る。
[0105] 上記の実施形態では、基板Wを熱調節するためのシステムが説明された。代替の実施形態によると、同じ原理が、パターニング構造ハンドラ102を介してパターニング構造MAを調節するために適用され得る。その場合、例えば、オブジェクトはパターニング構造であり、第1のオブジェクトホルダはパターニング構造ホルダMTである。リソグラフィ装置には、基板Wを熱調節するための温度調節システムおよびパターニングデバイスMAを熱調節するための温度調節システムのうちの1つまたはその両方が設けられてもよい。
[0106] 本明細書において、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用について具体的な言及がなされているが、本明細書記載のリソグラフィ装置が、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスパターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造といった他の用途を有し得ることが理解されるべきである。
[0107] 光リソグラフィの関連での本発明の実施形態の使用について上述のとおり具体的な言及がなされたが、本発明は、他の用途、例えば、インプリントリソグラフィに使われてもよく、さらに状況が許すのであれば、光リソグラフィに限定されることはないことを理解されたい。
[0108] 本明細書で使用される「放射」および「ビーム」という用語は、紫外線(UV)(例えば、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長、またはおよそこれらの値の波長を有する)、および極端紫外線(EUV)(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する)、ならびにイオンビームや電子ビームなどの微粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を包含している。
[0109] 以上、本発明の具体的な実施形態を説明してきたが、本発明は、上述以外の態様で実施できることが明らかである。例えば、本発明は、上記に開示した方法を表す1つ以上の機械読取可能命令のシーケンスを含むコンピュータプログラムの形態、またはこのようなコンピュータプログラムが記憶されたデータ記憶媒体(例えば、半導体メモリ、磁気ディスクまたは光ディスク)の形態であってもよい。
[0110] 上記の説明は、限定ではなく例示を意図したものである。したがって、当業者には明らかなように、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本記載の発明に変更を加えてもよい。
[0111] 本明細書中、「備える」および「含む」という用語は、他の要素またはステップを排除しないことが理解されたい。さらに、「a」および「an」という各冠詞は、複数であることを排除しない。特許請求の範囲における任意の参照符号は特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (13)

  1. パターニング構造ホルダに保持されたパターニング構造から基板ホルダに保持された基板上へとパターンを転写するリソグラフィ装置であって、前記装置は、
    オブジェクトを保持する第1のオブジェクトホルダと、
    前記第1のオブジェクトホルダへの前記オブジェクトの移動の前および/または移動中に前記オブジェクトの温度を調節するオブジェクト温度コンディショナであって、流体ダクトシステムおよび電気温度コンディショナを有する第2のオブジェクトホルダを含む、オブジェクト温度コンディショナと
    を備え
    前記第2のオブジェクトホルダは、前記オブジェクトを静電力によって保持する電極システムを含み、前記電気温度コンディショナは、前記電極システムの一部である、装置。
  2. パターニング構造ホルダに保持されたパターニング構造から基板ホルダに保持された基板上へとパターンを転写するリソグラフィ装置であって、前記装置は、
    オブジェクトを保持する第1のオブジェクトホルダと、
    前記第1のオブジェクトホルダへの前記オブジェクトの移動の前および/または移動中に前記オブジェクトの温度を調節するオブジェクト温度コンディショナであって、流体ダクトシステムおよび電気温度コンディショナを有する第2のオブジェクトホルダを含む、オブジェクト温度コンディショナと
    を備え
    前記第2のオブジェクトホルダは、前記電気温度コンディショナと前記第2のオブジェクトホルダのオブジェクトサポート側との間に延在する熱伝達部、および前記電気温度コンディショナと前記流体ダクトシステムとの間に延在する熱バッファ部を含み、前記熱伝達部は、前記熱バッファ部の材料と異なる材料から作られる、装置。
  3. 前記電気温度コンディショナは、電気エネルギーから熱を生成する電気ヒーターを含む、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記装置は、前記第2のオブジェクトホルダと前記第2のオブジェクトホルダに保持されたオブジェクトとの間に熱伝達流体を付与するように構成されている、請求項1又は2に記載の装置。
  5. 前記電気温度コンディショナは、抵抗器、導電性フィルムおよびワイヤーヒーターからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の装置。
  6. 前記オブジェクトは前記基板であり、前記第1のオブジェクトホルダは前記基板ホルダである、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記オブジェクトは前記パターニング構造であり、前記第1のオブジェクトホルダは前記パターニング構造ホルダである、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  8. 前記電気温度コンディショナは、二次元熱調節フィールドの各ポイントでまたは近くで熱調節を提供するように構成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記第2のオブジェクトホルダは、動作中に前記オブジェクトを支持するオブジェクトサポート面を画定し、前記電気温度コンディショナは、前記オブジェクトサポート面に対して平行に延在する、請求項1〜8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記第2のオブジェクトホルダは、以下の材料:金属、合金、鋼、アルミニウム、シリコン、炭化ケイ素、シリコン−炭化ケイ素、ステンレス鋼および窒化アルミニウムのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  11. リソグラフィデバイス製造方法であって、オブジェクトの温度は、第1のオブジェクトホルダへの前記オブジェクトの移動の前および/または移動中に第2のオブジェクトホルダを利用して調節され、前記第2のオブジェクトホルダは、流体ダクトシステムおよび電気温度コンディショナを有し、前記方法は、
    前記第2のオブジェクトホルダを用いて前記オブジェクトを保持することと、
    熱調節された流体を前記流体ダクトシステムを介して供給することによって、および前記電気温度コンディショナを動作させることによって、前記第2のホルダに保持された前記オブジェクトの前記温度を調節することと
    を含み、
    前記電気温度コンディショナは、1つ以上の電気ヒーター電流を伝導し、前記オブジェクトを前記第2のオブジェクトホルダに静電的にクランプするために静電クランプフィールドを生成する、方法。
  12. 前記オブジェクトが前記第2のオブジェクトホルダによって調節される前、前記オブジェクトは、前記第1のオブジェクトホルダの温度より低い初期温度を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記温度調節は、前記オブジェクトを加熱することを含む、請求項11又は12に記載の方法。
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