JP4856507B2 - 塗料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塗料供給装置の改良に関するものである。
従来の塗料供給装置として、塗料カートリッジ内の塗料を塗装機に供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3689837号公報
特許文献1の図8を以下の図16で説明する。なお、符号は振り直した。
図16は従来の塗料供給装置の説明図であり、少量塗料給送システム400は、塗料カートリッジ401内の塗料を押出す押出し手段402と、塗料カートリッジ401の塗料吐出口に設けられた塗料カップラー403に塗装のために基本カップラー404を接続したり、基本カップラー404に洗浄のために洗浄カップラー406を接続するための接続手段407と、基本カップラー404と塗装機408を接続するための塗料配管411とを備える。
上記の少量塗料給送システム400の作用を次に説明する。
塗装を行うには、接続手段407を作動させて塗料カートリッジ401側の塗料カップラー403と基本カップラー404とを接続し、押出し手段402を作動させて、塗料カートリッジ401内の塗料を塗料カップラー403と基本カップラー404との接続部及び塗料配管411を介して塗装機408に供給する。これにより、塗装機408から塗料が噴射され、塗装が行われる。
また、洗浄を行うには、接続手段407を作動させて基本カップラー404と洗浄カップラー406とを接続し、洗浄カップラー406に取付けられている図示せぬ洗浄液供給手段から洗浄液を洗浄カップラー406と基本カップラー404との接続部及び塗料配管411を介して塗装機408に供給する。これにより、塗料供給経路の洗浄が行われる。
塗装を終えた後、塗料カップラー403と基本カップラー404とを分離したときに、塗料カップラー403と基本カップラー404との接続部に溜まっていた塗料は、その量が少なければ接続部に付着したままであるが、その量が多くなると、垂れ落ちたりする不具合がある。
基本カップラー404は、塗料カップラー403から外した後にしか洗浄カップラー406に接続できないから、塗料カップラー403と基本カップラー404とを分離する前に接続部を洗浄することはできない。
また、塗料カートリッジ401を使用して塗装を終了した後、別の色の異なる塗料が入った塗料カートリッジに交換して塗装を行う場合、洗浄カップラー406に基本カップラー404を接続して塗料供給経路を洗浄するが、例えば、同色の塗料が入った塗料カートリッジに直ちに交換して塗装を行う場合は、接続時に外気に触れて塗料が乾きやすい接続部のみを洗浄すればよいが、この少量塗料給送システム400では、塗料供給経路の全体を洗浄する構造であるから、洗浄が非効率となる。
更に、洗浄するために、洗浄カップラー406を設置する洗浄ステーションが必要になり、装置の大型化を招く。
また更に、接続手段407では、基本カップラー404を塗料カップラー403又は洗浄カップラー406まで図の上下方向に移動させるシリンダ装置に加えて、基本カップラー404を塗料カップラー403と洗浄カップラー406との間で図の左右方向に移動させるシリンダ装置も必要になり、装置構成が複雑になり、コストアップとなる。
本発明の目的は、流体の垂れ落ちを防止でき、洗浄が効率的に行え、装置の小型化及び簡素化が図れる塗料供給装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、塗装装置に塗料カートリッジ内の塗料を供給する塗料供給装置において、塗料カートリッジを着脱位置へ着脱自在に固定するための固定手段と、塗料カートリッジ内の塗料を押出して、塗料カートリッジに設けられ、塗料供給時にのみ塗料供給通路の塗料供給口と連通する塗料吐出口から前記塗装装置側へ排出する排出手段と、塗料吐出口と、塗装装置側の塗料供給通路に通じ、塗料供給時にのみ塗料吐出通路の塗料吐出口と連通する塗料供給口とを接続する接続手段と、塗料カートリッジ側と塗料供給通路側とを別々に分離しない状態で塗料吐出口と塗料供給口とを洗浄可能な接続部洗浄手段と、塗料供給通路を洗浄可能な塗料供給通路洗浄手段とを備え、接続手段は、塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とからなり、雌型結合部材は、底面近傍に、塗料供給口及び前記塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、塗料供給口及び塗料吐出口に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材は、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、分離手段は、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能であり、接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合して突き合わせ接続状態で、洗浄用流体を供給する供給孔と排出孔とを閉じ、塗料吐出口と塗料供給口とが連通して塗料を塗装装置に供給するとともに、接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合した状態で、分離手段により雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で、塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置に開離させて停止させ、塗料吐出通路を遮断した状態の塗料吐出口と塗料供給通路を遮断した状態の塗料供給口との間に塗料供給通路、塗料吐出通路と連通しない空間を形成し、洗浄用流体供給孔と洗浄用流体排出孔とがこの空間と連通し、少なくとも塗料吐出口を含む雄型結合部材の端面及び塗料供給口を含む雌型結合部材の端面を洗浄するようにしたことを特徴とする。
作用として、塗料カートリッジを同色の塗料の入った塗料カートリッジに交換する場合には、塗料吐出口と塗料供給口との接続部のみを接続部洗浄手段で洗浄する。また、塗料カートリッジを異なる色の塗料の入った塗料カートリッジに交換する場合には、他に塗料供給通路を塗料供給通路洗浄手段で洗浄する。
更に、塗料カートリッジ側と塗料供給通路側とを別々に分離しない状態で塗料吐出口と塗料供給口とが洗浄可能なため、特別に洗浄のための洗浄ステーションが不要であり、洗浄のために塗料カートリッジ側と塗料供給通路側とを別々に分離しなくて済む。
また本発明は、上記した通り、接続手段を、塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とから構成し、雌型結合部材に、底面近傍に、塗料供給口及び塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、塗料供給口及び塗料吐出口に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材に、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、分離手段では、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能とした。
これにより、分離手段で雌型結合部材と雄型結合部材とを所定距離だけ離し、雌型結合部材の底面近傍に備える供給孔から雄型筒部材の先端と雌型結合部材の底面との間に洗浄用流体を供給し、雌型結合部材の底面近傍に備える排出孔から洗浄用流体を排出する。
これにより、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料は洗い流される。従って、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲で塗料が固化して残留することがない。また、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちない。
請求項2に係る発明は、雄型結合部材に、雌型結合部材の外周部に嵌合するガイド部を設けたことを特徴とする。
作用として、雄型結合部材のシール部材が雌型結合部材の内周面に嵌合するときに、雄型結合部材のガイド部が雌型結合部材の外周面に嵌合してシール部材の軸直角方向の位置決めが行われ、シール部材が横振れしにくくなってスムーズに雌型結合部材の内周面に嵌合する。
また、シール部材の周囲にガイド部を設けた場合、雄型結合部材のシール部材が雌型結合部材の内周面に嵌合しないときには、シール部材がガイド部によって保護される。
請求項3に係る発明は、塗料供給通路洗浄手段を、洗浄用流体の通路を開閉する二方向形弁と、塗料の通路と洗浄液の通路とを切り換える三方向形弁と、洗浄液、エア等を供給する洗浄用流体供給手段とで構成したことを特徴とする。
作用として、塗料供給通路を洗浄する場合には、二方向形弁で洗浄液の通路を開け、三方向形弁で塗料の通路を洗浄液の通路に切り換えることで、塗料供給通路を含む洗浄用流体供給通路を形成し、この洗浄用流体供給通路に洗浄用流体を流す。
請求項4に係る発明は、接続手段を、塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを位置決めするためのピン結合部と、雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とから構成し、雌型結合部材に、底面近傍に、塗料供給口及び塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、塗料供給口及び塗料吐出口に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材に、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、分離手段では、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能としたことを特徴とする。
作用として、分離手段で雌型結合部材と雄型結合部材とを所定距離だけ離し、雌型結合部材の底面近傍に備える供給孔から雄型筒部材の先端と雌型結合部材の底面との間に洗浄用流体を供給し、雌型結合部材の底面近傍に備える排出孔から洗浄用流体を排出する。
これにより、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料は洗い流される。従って、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲で塗料が固化して残留することがない。また、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちない。更に、ピン結合部によってシール部材が雌型結合部材の内周面に精度良く嵌合する。
請求項1に係る発明では、塗装装置に塗料カートリッジ内の塗料を供給する塗料供給装置において、塗料カートリッジを着脱位置へ着脱自在に固定するための固定手段と、塗料カートリッジ内の塗料を押出して、塗料カートリッジに設けられ、塗料供給時にのみ塗料供給通路の塗料供給口と連通する塗料吐出口から前記塗装装置側へ排出する排出手段と、塗料吐出口と、塗装装置側の塗料供給通路に通じ、塗料供給時にのみ塗料吐出通路の塗料吐出口と連通する塗料供給口とを接続する接続手段と、塗料カートリッジ側と塗料供給通路側とを別々に分離しない状態で塗料吐出口と塗料供給口とを洗浄可能な接続部洗浄手段と、塗料供給通路を洗浄可能な塗料供給通路洗浄手段とを備え、接続手段は、塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とからなり、雌型結合部材は、底面近傍に、塗料供給口及び前記塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、塗料供給口及び塗料吐出口に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材は、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、分離手段は、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能であり、接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合して突き合わせ接続状態で、洗浄用流体を供給する供給孔と排出孔とを閉じ、塗料吐出口と塗料供給口とが連通して塗料を塗装装置に供給するとともに、接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合した状態で、分離手段により雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で、塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置に開離させて停止させ、塗料吐出通路を遮断した状態の塗料吐出口と塗料供給通路を遮断した状態の塗料供給口との間に塗料供給通路、塗料吐出通路と連通しない空間を形成し、洗浄用流体供給孔と洗浄用流体排出孔とがこの空間と連通し、少なくとも塗料吐出口を含む雄型結合部材の端面及び塗料供給口を含む雌型結合部材の端面を洗浄するようにしたので、塗料供給通路の洗浄の他に、塗料吐出口と塗料供給口との接続部の洗浄も可能なため、接続部に付着あるいは溜まった塗料を除去することができ、塗料カートリッジを外して接続部を切り離すときに、接続部からの塗料の垂れ落ちを防止することができ、また、接続部での塗料の固化残留も防止することができる。更に、接続部のみ洗浄する場合には洗浄用流体の使用量を少なくすることができ、効率良く洗浄することができる。
また更に、接続部を他に接続し直して洗浄を行う構成ではないので、特別に洗浄ステーションを設ける必要がなく、その設置スペースが不要で、また、接続部を洗浄ステーションに移動するためのシリンダ装置等も不要であり、装置の小型化・簡素化を図ることができる。
また本発明では、接続手段を、塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とから構成し、雌型結合部材に、底面近傍に、塗料供給口及び塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、塗料供給口及び塗料吐出口に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材に、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、分離手段では、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能としたので、分離手段で雌型結合部材と雄型結合部材とを所定距離だけ離し、雄型筒部材の先端と雌型結合部材の底面との間に洗浄用流体を供給することで塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料を洗い流がすことができる。
従って、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲で塗料が固化して残留することがなく、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちるのを防止することができる。
また、例えば、塗料カートリッジを同色のものに交換する場合に、外部に露出する塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲だけを洗浄すればよいので、洗浄液の使用量を少なくすることができ、効率良く洗浄することができる。
請求項2に係る発明では、雄型結合部材に、雌型結合部材の外周面に嵌合するガイド部材を設けたので、塗料供給口と塗料吐出口とを接続するときに、ガイド部と雌型結合部材の外周面との嵌合によってシール部材が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール部材を雌型結合部材の内周面にスムーズに嵌合させることができる。
また、シール部材が内周面に嵌合しない場合には、ガイド部によってシール部材を保護することができる。
以上より、シール部材の大きな摩耗や破損を防止することができる。
請求項3に係る発明では、塗料供給通路洗浄手段を、洗浄用流体の通路を開閉する二方向形弁と、塗料の通路と洗浄液の通路とを切り換える三方向形弁と、洗浄液、エア等を供給する洗浄用流体供給手段とで構成したので、二方向形弁で洗浄用流体の通路を開け、三方向形弁で塗料の通路を洗浄用流体の通路に切り換えることで、塗料供給通路を含む洗浄用流体供給通路を形成することができ、洗浄用流体供給通路に洗浄用流体を流すことで洗浄することができる。
請求項4に係る発明では、接続手段を、塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを位置決めするためのピン結合部と、雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とから構成し、雌型結合部材に、底面近傍に、塗料供給口及び塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、塗料供給口及び塗料吐出口に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材に、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、分離手段では、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で塗料供給口と塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能としたので、分離手段で雌型結合部材と雄型結合部材とを所定距離だけ離し、雄型筒部材の先端と雌型結合部材の底面との間に洗浄用流体を供給することで塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料を洗い流がすことができる。
従って、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲で塗料が固化して残留することがなく、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちるのを防止することができる。
更に、塗料供給口と塗料吐出口とを接続するときに、ピン結合部によってシール部材が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール部材を雌型結合部材の内周面にスムーズに嵌合させることができる。更にまた、分離した雄型結合部材を搬送中に、ピン結合部によってシール部材をガイドすることができ、シール部材に過大な外力が作用しないようにすることができるため、シール部材の破損を防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る塗料供給装置の説明図であり、塗料供給装置10は、ベース部11と、塗料12が充填された塗料カートリッジ13(輪郭を太線で示した部分である。)を固定するためにベース部11に設けられたカートリッジ固定部14と、固定された塗料カートリッジ13から塗料12を塗装ガン16へ供給する塗料供給通路17を開閉する第1バルブ18及び第2バルブ21を備え、ベース部11にスライド自在に取付けられた第1バルブ装置22と、塗料12を排出するときに塗料カートリッジ13へ流体23を供給する流体供給通路24を開閉する第3バルブ25を備え、ベース部11にスライド自在に取付けられた第2バルブ装置26と、塗料カートリッジ13内の塗料12を押出すことで塗料カートリッジ13に形成された塗料吐出口から塗料を排出させる流体排出部28と、第1バルブ装置22を塗料カートリッジ13に接続するためにベース部11の支持板29に取付けられた第1シリンダ装置31と、第2バルブ装置26を塗料カートリッジ13に接続するためにベース部11の支持板29に取付けられた第2シリンダ装置32と、塗料カートリッジ13に第1バルブ装置22を接続したときに第1バルブ装置22をわずかに後退させて塗料カートリッジ13と第1バルブ装置22との間に隙間を形成するためにベース部11の支持板29に取付けられた第3シリンダ装置33と、上記の隙間に洗浄液、エア等の洗浄用流体を流して洗浄する接続部洗浄部34と、塗料供給通路17に洗浄用流体を流して洗浄する塗料供給通路洗浄部36とからなる。
塗料カートリッジ13は、有底としたシリンダ部41と、このシリンダ部41に隣接するカートリッジバルブ装置42と、これらのシリンダ部41とカートリッジバルブ装置42とを連結するためにシリンダ部41に被せられるとともに端部がカートリッジバルブ装置42にねじ結合された筒状の連結部材43と、シリンダ部41及びカートリッジバルブ装置42の内側に挿入されたスリーブ44と、このスリーブ44に移動自在に挿入されたフリーピストン46と、このフリーピストン46の両側に形成された第1室47と第2室48とにそれぞれ充填された前述の流体23及び塗料12とからなる。
シリンダ部41は流体23を流すために第1室47に連通する流体通路51を備える。
カートリッジバルブ装置42は、本体部42Aと、この本体部42内に設けられた塗料通路バルブ53及び流体通路バルブ56とからなり、本体部42Aに、第2室48から第1バルブ装置22の塗料供給通路17に至る塗料通路52と、流体供給通路24と流体通路51とを連通させる流体通路54とが形成されている。
塗料通路バルブ53は塗料通路52を開閉し、流体通路バルブ56は流体通路54を開閉する。なお、58は流体通路51,54間を連結する連結管である。
カートリッジ固定部14は、カートリッジバルブ装置42を載せる載置部61と、連結部材43の付根部に嵌合するU字形状の切欠きを有する起立部62とからなる。
第1バルブ装置22は、本体部22Aに、塗料通路バルブ53と第1バルブ18との接続部64に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給通路65と、塗料供給通路17に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給通路66と、接続部64から洗浄用流体を排出する洗浄用流体排出通路67とを備え、第1シリンダ装置31に連結するための第1連結部68を付設したものである。
第1連結部68は、連結部本体71と、この連結部本体71を第1バルブ装置22に締結するナット部材72とからなり、連結部本体71とナット部材72とはねじ結合されている。
第2バルブ装置26は、第2シリンダ装置32に連結するための第2連結部74を付設したものである。
流体排出部28は、流体23の供給部となる流体供給部28Aと、流体供給通路24と、流体通路54と、流体通路51と、第1室47と、フリーピストン46とからなる。なお、76は流体供給部28Aから第3バルブ25まで流体23を流す流体通路である。
流体供給通路24は、流体通路76と、第3バルブ25内の通路とで構成されている。
第1シリンダ装置31は、支持板29に取付けられた第1シリンダ部31aと、この第1シリンダ部31a内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに取付けられて第1シリンダ部31aに対して進退するロッド31cとからなり、ロッド31cの先端が第1連結部68に連結されている。
第2シリンダ装置32は、支持板29に取付けられた第2シリンダ部32aと、この第2シリンダ部32a内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに取付けられて第2シリンダ部32aに対して進退するロッド32cとからなり、ロッド32cの先端が第2連結部74に連結されている。
第3シリンダ装置33は、支持板29に取付けられた第3シリンダ部33aと、この第3シリンダ部33a内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに取付けられて第3シリンダ部33aに対して進退するロッド33cとからなり、ロッド33cが第3シリンダ部33aから進出したときにその先端がストッパ77に当たる。
接続部洗浄部34は、洗浄用流体供給部78と、この洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路65に至る洗浄用流体供給通路81と、洗浄用流体供給通路65と、洗浄用流体排出通路67と、この洗浄用流体排出通路67に一端が接続された洗浄用流体排出通路82と、接続部64から排出された洗浄用流体を溜めるために洗浄用流体排出通路82の他端に接続された洗浄用流体タンク83とからなる。
塗料供給通路洗浄部36は、接続部64を介して塗料供給通路17を洗浄する第1洗浄部86と、第2バルブ21以降の塗料供給通路17を洗浄する第2洗浄部87とからなる。
第1洗浄部86は、洗浄用流体供給部78と、洗浄用流体供給通路81と、洗浄用流体供給通路65と、第1バルブ18から塗装ガン16に至る塗料供給通路17とからなる。
洗浄用流体供給通路81、洗浄用流体供給通路65、後述する空間115(図9(b)参照)及び塗料供給通路17は、洗浄用流体供給通路88を構成する部分である。
第2洗浄部87は、洗浄用流体供給部78と、洗浄用流体供給通路81と、洗浄用流体供給通路81から分岐して先端が洗浄用流体供給通路66に接続された洗浄用流体供給通路91と、洗浄用流体供給通路66と、第2バルブ21から塗装ガン16に至る塗料供給通路17からなる。
図2は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置とを所定距離だけ分離する分離装置を示す説明図であり、第1連結部68の連結部本体71は、第1シリンダ装置31のロッド31cに中間板101を介して連結された部材であり、中間板101には、一対のロッド102,102が連結され、これらのロッド102,102の端部に端部板103が渡して取付けられ、この端部板103に前述のストッパ77が、第3シリンダ装置33のロッド33cの先端に対向するように取付けられている。なお、105,105は、支持板29に取付けられてロッド102,102のそれぞれをスライド自在にガイドするガイド部材である。
上記した第1連結部材68、中間板101、ロッド102,102、端部板103、ガイド部材105,105及びストッパ77は連結機構106を構成する部品であり、第3シリンダ装置33と連結機構106とは分離装置107を構成するものである。
図3(a)〜(c)は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造及び作用を示す概略図である。
(a)において、塗料カートリッジ13は、塗料通路52の端部であって第1バルブ装置22側の塗料供給通路17との接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111を備え、第1バルブ装置22は、塗料供給通路17の端部であって塗料カートリッジ13側の塗料通路52との接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112を備え、これらの雄型結合部材111と雌型結合部材112は嵌合可能に形成されている。
上記した雄型結合部材111の接続部52Aを含めた先端面13aと雌型結合部材112の接続部17Aを含めた底面22aとは、前述の接続部64(図1参照)を構成する部分である。
雄型結合部材111は、先端部に雄型結合部材111と雌型結合部材112との間をシールして塗料が接続部64から洩れるのを防止するシール組立体114を取付けたものである。
雌型結合部材112は、底面22a近傍に、接続部64に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給孔116と、接続部64から洗浄用流体を排出する洗浄用流体排出孔117とを形成したものである。
第1シリンダ装置31(図1参照)を作動させて、雌型結合部材112を白抜き矢印のように前進させたのが(b)の状態である。即ち、(b)は、雌型結合部材112が雄型結合部材111と結合し、接続部52Aと接続部17Aとが接続して塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置22側の塗料供給通路17とが連通したことを示す。
(c)は、第3シリンダ装置33(図1参照)が作動することにより、雌型結合部材112が白抜き矢印で示すように(b)の状態からわずかに後退し、接続部52Aと接続部17Aとの間に空間115が形成されたことを示す。この空間115は洗浄用流体供給孔116と洗浄用流体排出孔117とに連通するため、洗浄用流体供給孔116から空間115内に供給された洗浄用流体は、空間115を形成する壁面(先端面13a及び底面22aを含む面である。)を洗浄し、洗浄用流体排出孔117から排出される。
以上の図1〜図3(a)〜(c)において、塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置22側の塗料供給通路17とを接続する接続装置118は、塗料12が流れる塗料供給通路17の第1接続部としての接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112と、接続部17Aに接続される塗料通路52の第2接続部としての接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111と、雌型結合部材112又は雄型結合部材111のどちらか一方(ここでは雌型結合部材112)を、シール組立体114が雌型結合部材112の内周面に嵌合する範囲で接続部17Aと接続部52Aとの接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能な分離手段としての分離装置107とを備え、雌型結合部材112は、底面22a近傍に、接続部17A及び接続部52Aに洗浄用流体を供給する供給孔171cと、接続部17A及び第2接続部52Aに供給された洗浄用流体を排出する排出孔171dとを備え、雄型結合部材111は、外周部に雌型結合部材111の内周面に嵌合するシール部材としてのシール組立体114を備える。
図4は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図であり、雄型結合部材111は、塗料通路バルブ53を構成するバルブシート121と、このバルブシート121の外周面に装着されたシール組立体114からなる。
塗料通路バルブ53は、二方形弁であり、本体部42Aに開けられた第1横穴123にねじ結合する段付き筒部材124と、この段付き筒部材124の内周面に移動自在に挿入されたピストン126と、このピストン126に取付けられた第1ニードルバルブ127と、この第1ニードルバルブ127をバルブシート121に押し付けるためにピストン126を付勢するスプリング128と、段付き筒部材124内にピストン126と共に空気室131を形成するために配置された隔壁部材132と、この隔壁部材132を固定するために段付き筒部材124の端部にねじ結合された固定部材133と、この固定部材133の端部にねじ結合された上記のバルブシート121と、上記のシール組立体114とからなる。なお、141は第1ニードルバルブ127の端部にピストン126を取付けるためのナット部材、142はピストン126の外周部に装着されたシール部材、143〜148はOリングである。
固定部材133は、塗料通路52を構成するバルブ内塗料通路151が形成された部材である。
バルブシート121は、第1ニードルバルブ127の外径よりも内径が大きいバルブ内塗料通路152(塗料通路52を構成する)であって、第1ニードルバルブ127が挿入されるバルブ内塗料通路152が固定部材133と共に形成されている。
図中の121aは第1ニードルバルブ127の先端が当てられる雌テーパであり、図示するように、雌テーパ121aに第1ニードルバルブ127が当たった状態では塗料通路52は閉じた状態にある。なお、121bはバルブシート121の開口であり、塗料通路バルブ53の塗料吐出口であって、図3(a)に示された接続部52Aである。
121cは湾曲させたバルブシート121の端面であり、端面121cを湾曲させることで、塗料通路バルブ53が第1バルブ装置22側と密着するを防止し、塗料カートリッジ13側と第1バルブ装置22側とを分離し易く、また、洗浄性を向上させるようにしている。この端面121cは図3(a)に示された先端面13aである。
シール組立体114は、バルブシート121に嵌合された環状部材155と、この環状部材155の両側で且つバルブシート121の外周面に装着されたシール部材156,156とからなる。
空気室131は、圧縮空気供給部161から空気通路162を介して圧縮空気が供給される空間であり、空気室131に圧縮空気を供給することで、空気室131内の圧力が上昇し、ピストン126がスプリング128の弾性力に抗して図の右方に移動するため、ピストン126と一体的に第1ニードルバルブ127が図の右方へ移動して第1ニードルバルブ127の先端が雌テーパ121aから離れ、塗料通路52が開いた状態になる。
雌型結合部材112は、塗料供給通路17を構成するバルブシート171と、このバルブシート171を本体部22Aに固定するために本体部22Aにねじ結合したナット部材172とからなる。
第1バルブ18は、二方形弁であり、本体部22Aに開けられた第2横穴175に挿入された端部部材176と、この端部部材176にねじ結合された段付き筒部材177と、この段付き筒部材177の内側に固定された隔壁部材178と、段付き筒部材177の内周面に移動自在に挿入されたピストン191と、このピストン191に取付けられ、隔壁部材178、端部部材176を貫通して先端がバルブシート171の雌テーパ171aに当てられた第2ニードルバルブ192と、この第2ニードルバルブ192をバルブシート171に押し付けるためにピストン191を付勢するスプリング193と、段付き筒部材177を第2横穴175に固定するナット部材194と、第2ニードルバルブ192の先端が押し当てられた前述のバルブシート171とからなる。なお、201は第2ニードルバルブ192の端部にピストン191を取付けるためのナット部材、202はピストン191の外周部に装着されたシール部材、203〜210はOリングである。
端部部材176は、塗料供給通路17を構成するバルブ内塗料通路211が形成された部材である。
バルブシート171は、本体部22A、端部部材176と共に、第2ニードルバルブ192の外径よりも内径が大きいバルブ内塗料通路212(塗料供給通路17を構成する通路である。)であって、第2ニードルバルブ192が挿入されるバルブ内塗料通路212が形成されている。
雌テーパ171aは、第2ニードルバルブ192の先端が当てられる部分であり、図示するように、雌テーパ171aに第2ニードルバルブ192が当たった状態では塗料供給通路17は閉じた状態にある。なお、171bはバルブシート111の開口であり、第1バルブ18に塗料が供給される塗料供給口であって、図3(a)に示された接続部17Aである。
171c,171dはバルブシート171に形成された洗浄用流体通路であり、洗浄用流体通路171cは洗浄用流体供給通路65の一部を形成し、洗浄用流体通路171dは洗浄用流体排出通路67の一部を形成している。洗浄用流体通路171cは図3(c)に示された洗浄用流体供給孔116、洗浄用流体通路171dは図3(c)に示された洗浄用流体排出孔117である。
隔壁部材178とピストン191とで形成される空気室215は、圧縮空気供給部216から空気通路217を介して圧縮空気が供給される空間であり、空気室215に圧縮空気が供給されることで、空気室215内の圧力が上昇し、ピストン191がスプリング193の弾性力に抗して図の左方に移動するため、ピストン191と一体的に第2ニードルバルブ192が移動して第2ニードルバルブ192の先端が雌テーパ171aから離れ、塗料供給通路17が開いた状態になる。
図5は本発明に係る第1バルブ装置の第2バルブを説明する断面図であり、第1バルブ装置22の洗浄用流体供給通路65,66(図4参照)及び洗浄用流体排出通路67(図4参照)は省略した。
第2バルブ21は、三方形弁であり、本体部22Aに開けられた第3横穴221に挿入された端部部材222と、この端部部材222にねじ結合された段付き筒部材223と、この段付き筒部材223の内側に固定された隔壁部材224と、段付き筒部材223の内周面に移動自在に挿入されたピストン226と、このピストン226に取付けられ、隔壁部材224、端部部材222を貫通して先端が端部部材222の雌テーパ222aに先端が当てられた第3ニードルバルブ227と、この第3ニードルバルブ227を雌テーパ222aに押し付けるためにピストン226を付勢するスプリング228と、段付き筒部材223を第3横穴221に固定するナット部材231とからなる。なお、234は第3ニードルバルブ227の端部にピストン226を取付けるためのナット部材、235はピストン226の外周部に装着されたシール部材、241〜248はOリングである。
端部部材222は、塗料供給通路17を構成するとともに第3ニードルバルブ227の先端部227aを移動自在に収納するバルブ室251と、塗料供給通路17を構成するとともにバルブ室251に連通するバルブ内塗料通路252(塗料供給通路17を構成する通路である。)と、洗浄用流体供給通路66を構成するとともに第3ニードルバルブ227より大径としたバルブ内洗浄流体通路253と、洗浄用流体供給通路66を構成するとともに洗浄用流体通路253に連通するバルブ内洗浄流体通路254と、第3ニードルバルブ227の頭部227aが当てられる雌テーパ222bとが形成された部材である。
端部部材222の雌テーパ222aに第3ニードルバルブ227の頭部227aが当たり、雌テーパ222bから第3ニードルバルブ227の頭部227aが離れた状態では、塗料供給通路17は閉じ、洗浄用流体供給通路66は開いた状態にある。なお、222cは端部部材222の開口である。
また、端部部材222の雌テーパ222aから第3ニードルバルブ227の頭部227aが離れ、雌テーパ222bに第3ニードルバルブ227の頭部227aが当たった状態では、塗料供給通路17は開き、洗浄用流体供給通路66は閉じた状態にある。
隔壁部材224とピストン226とで形成される空気室261は、圧縮空気供給部262から空気通路263を介して圧縮空気が供給される空間であり、図の状態では、空気室261に圧縮空気が供給されていないので、ピストン226がスプリング228の弾性力で右方に移動した状態にあり、ピストン226と一体的に移動している第3ニードルバルブ227の頭部227aが雌テーパ222bから離れ、洗浄用流体供給通路66が開き、塗料供給通路17が閉じた状態にある。
空気室261に圧縮空気が供給されると、空気室261内の圧力が上昇し、ピストン226がスプリング228の弾性力に抗して図の左方に移動するため、ピストン226と一体的に第3ニードルバルブ227が移動して第3ニードルバルブ227の頭部227aが雌テーパ222aから離れ、塗料供給通路17が開き、洗浄用流体供給通路66が閉じたた状態になる。
このように、第2バルブ21は、第1バルブ18から塗装ガン16に至る塗料供給通路17の連通と、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路66を介して塗装ガン16に至る洗浄用流体供給通路の連通とを切り換える三方形弁である。
図6は本発明に係る塗料カートリッジと第2バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図である。
第3バルブ25は、第1バルブ18(図4参照)とほぼ同一構造であり、第2バルブ装置26の本体部26Aに開けられた第4横穴271に挿入された端部部材176と、段付き筒部材177と、隔壁部材178と、ピストン191と、第2ニードルバルブ192と、スプリング193と、ナット部材194と、第2ニードルバルブ192の先端が押し当てられるバルブシート273とからなる。なお、273aは第2ニードルバルブ192の先端を当てるためにバルブシート273に形成された雌テーパ、274は空気室215に空気通路272を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である。
バルブシート273は、バルブシート171(図4参照)から洗浄用流体通路171c,171d(図4参照)を無くした部材である。
流体通路バルブ56は、塗料通路バルブ53(図4参照)と同一構造であり、本体部42Aに開けられた第5横穴276にねじ結合された段付き筒部材124と、ピストン126と、第1ニードルバルブ127と、スプリング128と、隔壁部材132と、固定部材133と、バルブシート121と、シール組立体114とからなる。なお、277は空気室131に空気通路278を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である。
以上の述べた塗料供給装置10の作用を次に説明する。
図7(a)〜(c)は本発明に係る塗料供給装置への塗料カートリッジの装着要領を示す作用図である。
(a)において、第1バルブ装置22を第1シリンダ装置31で後退させ、第2バルブ装置26を第2シリンダ装置32で後退させた状態で、塗装カートリッジ13を白抜き矢印で示すように下降させ、(b)に示すように、塗装カートリッジ13をカートリッジ固定部14に載せる。
(c)において、白抜き矢印で示すように、第1バルブ装置22及び第2バルブ装置26を、それぞれ第1シリンダ装置31、第2シリンダ装置32で前進させ、塗装カートリッジ13に接続する。これで塗料供給装置10における塗料カートリッジ13の装着が完了する。
図8は本発明に係る塗料供給装置の塗料供給の作用を示す作用図である。
流体23を、流体供給部28Aから第2バルブ装置26を介して塗料カートリッジ13の第1室47に供給すると、第1室47内の圧力が高まり、フリーピストン46が白抜き矢印で示すように図の左方に移動するため、第2室48内の塗料12は押し出され、矢印で示すように、塗料供給通路17を通じて塗装ガン16に至り、塗装ガン16から噴射される。
図9(a),(b)は本発明に係る第1バルブ装置と塗料カートリッジとの接続部の洗浄の要領を示す作用図である。
(a)において、第3シリンダ装置33を作動させ、第3ロッド33cを白抜き矢印で示すように進出させ、第3ロッド33cの先端をストッパ77に当て、更に進出させる。
この結果、白抜き矢印で示すように第1連結部68の連結部本体71が図の左方に移動する。
図中のSTは第3ロッド33cの全ストローク量であり、全ストローク量STは、第3ロッド33cが進出する前の第3ロッド33cの先端とストッパ77とのクリアランスCと、第3ロッド33cの先端がストッパに当たった後のストローク量αとの和である。
(b)において、連結部本体71の移動に伴って、白抜き矢印で示すように、第1バルブ装置22が図の左方に移動する。この結果、図3(c)で説明したのと同様に、塗料通路バルブ53側の接続部52Aと第1バルブ18側の接続部17Aとの間に空間115が形成される。図中のCLは接続部52Aと接続部17AとのクリアランスCL(即ち、バルブシート121,171間のクリアランスLである。)であり、前述のストローク量αに等しい。
次に、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から矢印で示すように洗浄用流体供給通路65を介して空間115内に流し、洗浄用流体で空間115内を洗浄し、洗浄に使用された洗浄用流体は、矢印で示すように、洗浄用流体排出通路67を介して洗浄用流体タンク83に流れて溜まる。
図10は本発明に係る塗料供給通路17の洗浄要領を示す作用図である。
塗料通路バルブ53と第1バルブ18との間に空間115(図9(b)参照)を形成した状態で、第1バルブ18、第2バルブ21をそれぞれ開けて、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路65、空間115、第1バルブ18、第2バルブ21に流し、更に塗装ガン16まで流して塗料供給通路17を洗浄する。
また、塗料供給通路17の別の洗浄要領を次に説明する。
図1において、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路81,91,66に順に流し、図5において、第2バルブ21内のバルブ内洗浄流体通路254,253、バルブ室251、バルブ内塗料通路252に順に流し、更に塗装ガン16まで流して塗料供給通路17を洗浄する。
以上の図1〜図3で説明したように、本発明は第1に、塗装装置としての塗装ガン16に塗料カートリッジ13内の塗料12を供給する塗料供給装置10において、塗料カートリッジ13を着脱位置へ着脱自在に固定するための固定手段としてのカートリッジ固定部14と、塗料カートリッジ13内の塗料12を押出して塗料カートリッジ13に設けられた塗料吐出口としての接続部52Aから塗装ガン16側へ排出する排出手段としての流体排出部28と、52Aと、塗装ガン16側の塗料供給通路17に通じる塗料供給口としての接続部17Aとを接続する接続手段としての接続装置118と、塗料カートリッジ13側と塗料供給通路17側とを別々に分離しない状態で接続部52Aと接続部17Aとを洗浄可能な接続部洗浄手段としての接続部洗浄部34と、塗料供給通路17を洗浄可能な塗料供給通路洗浄手段としての塗料供給通路洗浄部36と、を備えることを特徴とする。
これにより、塗料供給通路17の洗浄の他に、接続部52Aと接続部17Aとの接続部の洗浄も可能なため、接続部52A、接続部17A及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料12を除去することができ、塗料カートリッジ13を外して接続部52Aと接続部17Aとを切り離すときに、接続部52A、接続部17Aからの塗料12の垂れ落ちを防止することができ、また、接続部52A及び接続部17Aでの塗料12の固化残留も防止することができる。更に、接続部52A及び接続部17Aのみ洗浄する場合には洗浄用流体の使用量を少なくすることができ、効率良く洗浄することができる。
また更に、接続部52A及び接続部17Aを他に接続し直して洗浄を行う構成ではないので、特別に洗浄ステーションを設ける必要がなく、その設置スペースが不要で、また、接続部52A及び接続部17Aを洗浄ステーションに移動するためのシリンダ装置等も不要であり、装置の小型化・簡素化を図ることができる。
本発明は第2に、接続手段としての接続装置118を、塗料供給口としての接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112と、塗料吐出口としての接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111と、これらの雌型結合部材112と雄型結合部材111とを引き離す分離手段としての分離装置107とから構成し、雌型結合部材112に、底面22a近傍に、接続部17A及び接続部52Aに洗浄用流体を供給する供給孔としての洗浄用流体通路171cと、接続部17A及び接続部52Aに供給された洗浄用流体を排出する排出孔としての洗浄用流体通路171dとを備え、雄型結合部材111に、外周部に雌型結合部材112の内周面に嵌合するシール部材としてのシール組立体114を備え、分離装置107では、雌型結合部材112又は雄型結合部材111のどちらか一方を、シール組立体114が内周面に嵌合する範囲で接続部17Aと接続部52Aとの接続状態から所定のクリアランスCL(図9(b)参照)だけ離れた位置で停止可能としたことを特徴とする。
これにより、分離装置107で雌型結合部材112と雄型結合部材111とをクリアランスCLだけ離し、雄型結合部材111の先端面13aと雌型結合部材112の底面22aとの間に洗浄用流体を供給することで接続部17A、接続部52A及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料12を洗い流がすことができる。
従って、接続部17A、接続部52A及びその周囲で塗料が固化して残留することがなく、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを、シール組立体114が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちるのを防止することができる。
また、例えば、塗料カートリッジ13を同色のものに交換する場合に、外部に露出する接続部17A、接続部52A及びその周囲だけを洗浄すればよいので、洗浄液の使用量を少なくすることができ、効率良く洗浄することができる。
本発明は第3に、雄型結合部材111に、雌型結合部材112の外周部に嵌合する筒状のガイド部271を設けたことを特徴とする。
これにより、接続部17Aと接続部52Aとを接続するときに、ガイド部271と雌型結合部材112の外周面との嵌合によってシール組立体114が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール組立体114を雌型結合部材112の内周面にスムーズに嵌合させることができる。
また、シール組立体114が内周面に嵌合しない場合には、ガイド部271によってシール組立体114を保護することができる。
以上より、シール組立体114の大きな摩耗や破損を防止することができる。
本発明は第4に、塗料供給通路洗浄部36を、洗浄用流体の通路を開閉する二方向形弁としての第1バルブ18と、塗料の通路と洗浄液の通路とを切り換える三方向形弁としての第2バルブ21と、洗浄液、エア等を供給する洗浄用流体供給手段としての洗浄用流体供給部78とで構成したことを特徴とする。
これにより、第1バルブ18で洗浄用流体の通路を開け、第2バルブ21で塗料12の通路を洗浄用流体の通路に切り換えることで、塗料供給通路17を含む洗浄用流体供給通路88を形成することができ、洗浄用流体供給通路88に洗浄用流体を流すことで洗浄することができる。
図11(a)〜(c)は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造の別実施形態とその作用を示す概略図である。図3(a)〜(c)に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)において、塗料カートリッジ270は、雄型結合部材111と、この雄型結合部材111の周囲を覆うように突出させた筒状のガイド部271とを備え、第1バルブ装置275は、雌型結合部材112と、この雌型結合部材112の外周部に取付けられた筒状の被ガイド部276とを備え、被ガイド部276がガイド部271にガイドされて嵌合するように形成され、雄型結合部材111と雌型結合部材112が嵌合可能に形成されている。
第1シリンダ装置31(図1参照)を作動させて、雌型結合部材112を白抜き矢印のように前進させたのが(b)の状態である。即ち、(b)は、被ガイド部276がガイド部271にガイドされながら雌型結合部材112と雄型結合部材111とが結合し、接続部17Aと接続部52Aとが接続されて塗料カートリッジ270側の塗料通路52と第1バルブ装置275側の塗料供給通路17とが連通したことを示す。
(c)は、分離装置107(図2参照)が作動することにより、被ガイド部276がガイド部271にガイドされながら雌型結合部材112が白抜き矢印で示すように(b)の状態からわずかに後退し、接続部52Aと接続部17Aとの間に空間115が形成されたことを示す。
図12(a),(b)は本発明に係る第1バルブ装置及び第2バルブ装置と塗料カートリッジとを分離する分離装置の別実施形態を示す説明図である。
分離装置としての分離シリンダ装置281は、カートリッジ固定部279にスライド自在に固定された塗料カートリッジ13の端部に連結され、塗料カートリッジ13に第1バルブ装置22を接続したときに塗料カートリッジ13をわずかに後退させて塗料カートリッジ13と第1バルブ装置22との間に、残留した塗料の洗浄のために隙間を形成するものであり、ベース部11に載置台282を介して取付けられたシリンダ部283と、このシリンダ部283内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに一端が取付けられ、他端が塗料カートリッジ13の端面に着脱自在に取付けられたロッド284からなる。
図13(a),(b)は本発明に係る塗料カートリッジ用の塗料排出部の別実施形態を示す説明図であり、図1に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)において、塗料カートリッジ290は、シリンダ部291と、このシリンダ部291内に移動自在に挿入されたフリーピストン292と、塗料通路52と、塗料通路バルブ53とからなり、フリーピストン292の一側方に形成された第1室47が外部に連通するようにシリンダ部291の端部に貫通穴293が形成され、フリーピストン292の他側方に形成された第2室48に塗料12が充填されている。
塗料排出部295は、フリーピストン292と、このフリーピストン292を押付けるシリンダ装置296とからなる。
シリンダ装置296は、シリンダ部298と、このシリンダ部298内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに一端が取付けられたロッド299とからなる。
(b)において、塗料カートリッジ290内の塗料12を押し出すには、シリンダ装置296を作動させ、ロッド299を進出させ、ロッド299の先端を貫通穴293を通じてフリーピストン292に押し付ける。この結果、フリーピストン292が図の左方に移動して第2室48内の塗料12が塗料通路バルブ53を介して塗料供給通路に流れる。
図14(a)〜(c)は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造の更なる別実施形態及びその作用を示す概略図であり、図3に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)において、塗料カートリッジ305は、雄型結合部材111と、この雄型結合部材111の基部(即ち、図4に示した本体部42A)に開けられたピン挿入穴306,306とを備え、第1バルブ装置308は、雌型結合部材112と、ピン挿入穴306,306に挿入されるように突出部端部(即ち、図4に示したバルブシート171又はナット部材172)から突出する位置決めピン309,309とを備え、雄型結合部材111と雌型結合部材112は嵌合可能に形成されている。
上記したピン挿入穴306及び位置決めピン309は、ピン結合部311を構成するものである。
第1シリンダ装置31(図1参照)を作動させて、雌型結合部材112を白抜き矢印のように前進させたのが(b)の状態である。即ち、(b)は、位置決めピン309.309がピン挿入穴306,306内に挿入されて軸直角方向(即ち、図の上下方向)に位置決めされながら雌型結合部材112と雄型結合部材111とが結合し、接続部52Aと接続部17Aとが接続されて塗料カートリッジ305側の塗料通路52と第1バルブ装置308側の塗料供給通路17とが連通したことを示す。
(c)は、分離装置107(図2参照)が作動することにより、雌型結合部材112が白抜き矢印で示すように(b)の状態からわずかに後退し、接続部52Aと接続部17Aとの間に空間115が形成されたことを示す。
本発明は第5に、接続装置118に、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを位置決めするためのピン結合部311を備えることを特徴とする。
これにより、接続部17Aと接続部52Aとを接続するときに、ピン結合部311によってシール組立体114が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール組立体114を雌型結合部材112の内周面にスムーズに嵌合させることができる。更にまた、分離した雄型結合部材111を搬送中に、ピン結合部311によってシール組立体114をガイドすることができ、シール組立体114に過大な外力が作用しないようにすることができるため、シール組立体114の破損を防止することができる。
図15(a)〜(d)は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部(変形例)の構造及び作用を示す概略図である。図3に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)において、接続装置320は、塗料カートリッジ13側の塗料通路52と、第1バルブ装置22(図3(a)参照)に相当する第1バルブ装置321側の塗料供給通路17とを接続するものであり、第1バルブ装置321は、塗料供給通路17の端部であって塗料カートリッジ13側の塗料通路52との接続部17Aを、底面22aに有する雌型結合部材322を備え、雄型結合部材111と雌型結合部材322は嵌合可能に形成されている。
雌型結合部材322は、底面22aに、接続部64(図3(a)参照)に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給孔326を形成したものである。なお、327は洗浄用流体供給孔326の開口部である。
(b)は(a)のb矢視図であり、洗浄用流体供給孔326は、底面22aの外縁22bに隣接してほぼ接線方向に延びている。
(c)は(b)のc−c線断面図であり、洗浄用流体供給孔326は、底面22aに対して角度θだけ傾いている。
(a)に戻って、雌型結合部材322が雄型結合部材111と結合して接続部52Aと接続部17Aとが接続した状態から、雌型結合部材322をわずかに後退させて図3(c)のように、接続部52Aと接続部17Aとの間に空間115を形成したときに、図15(d)において、矢印で示すように洗浄用流体供給孔326から空間115内に洗浄用流体を供給する。空間115内では、洗浄用流体はらせん状に中央の接続部17Aに向かって流れ、接続部17Aから塗料供給通路17内に流れ、塗装ガン16(図1参照)まで達し、空間115内及び塗料供給通路17を図10と同様に洗浄する。
本発明は第6に、塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置321側の塗料供給通路17とを接続する接続装置320を、接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112と、接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111と、これらの雌型結合部材112と雄型結合部材111とを引き離す分離装置107とから構成し、雌型結合部材112に、底面22aに、接続部17A及び接続部52Aに洗浄用流体を供給する供給孔としての洗浄用流体供給孔326を備えることで、洗浄用流体供給孔326から供給された洗浄用流体を接続部17Aから排出するようにし、雄型結合部材111に、外周部に雌型結合部材112の内周面に嵌合するシール部材としてのシール組立体114を備え、分離装置107では、雌型結合部材112又は雄型結合部材111のどちらか一方を、シール組立体114が内周面に嵌合する範囲で接続部17Aと接続部52Aとの接続状態から所定のクリアランスCL(図9(b)参照)だけ離れた位置で停止可能としたことを特徴とする。
これにより、分離装置107で雌型結合部材112と雄型結合部材111とをクリアランスCLだけ離し、雄型結合部材111の先端面13aと雌型結合部材112の底面22aとの間に洗浄用流体を供給することで接続部17A、接続部52A及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料12を洗い流がすことができる。
従って、接続部17A、接続部52A及びその周囲で塗料が固化して残留することがなく、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを、シール組立体114が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちるのを防止することができる。
また、洗浄液の排出通路として塗料供給通路17を利用することができ、特別に洗浄液の排出通路を設ける必要がなく、コストを下げることができる。
尚、本実施形態では、雄型結合部材111側にピン挿入穴306を開け、雌型結合部材112側に位置決めピン309を設けたが、これに限らず、雄型結合部材111側に位置決めピンを設け、雌型結合部材112側にピン挿入穴を開けてもよい。
本発明の塗料供給装置は、塗料供給通路の途中に分離可能な接続部を有するものに好適である。
本発明に係る塗料供給装置の説明図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置とを所定距離だけ分離する分離装置を示す説明図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造及び作用を示す概略図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図である。 本発明に係る第1バルブ装置の第2バルブを説明する断面図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第2バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図である。 本発明に係る塗料供給装置への塗料カートリッジの装着要領を示す作用図である。 本発明に係る塗料供給装置の塗料供給の作用を示す作用図である。 本発明に係る第1バルブ装置と塗料カートリッジとの接続部の洗浄の要領を示す作用図である。 本発明に係る塗料供給通路の洗浄要領を示す作用図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造の別実施形態とその作用を示す概略図である。 本発明に係る第1バルブ装置及び第2バルブ装置と塗料カートリッジとを分離する分離装置の別実施形態を示す説明図である。 本発明に係る塗料カートリッジ用の塗料排出部の別実施形態を示す説明図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造の更なる別実施形態及びその作用を示す概略図である。 本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部(変形例)の構造及び作用を示す概略図である。 従来の塗料供給装置の説明図である。
符号の説明
10…塗料供給装置、12…塗料、13…塗料カートリッジ、13a…先端(先端面)、14…固定手段(カートリッジ固定部)、16…塗装装置(塗装ガン)、17…塗料供給通路、17A…塗料供給口(接続部)、18…二方向形弁(第1バルブ)、21…三方向形弁(第2バルブ)、22a…底面、28…排出手段(流体排出部)、34…接続部洗浄手段(接続部洗浄部)、36…塗料供給通路洗浄手段(塗料供給通路洗浄部)、52A…塗料吐出口(接続部)、78…洗浄用流体供給手段(洗浄用流体供給部)、88…洗浄用流体通路、107…分離手段(分離装置)、111…雄型結合部材、112…雌型結合部材、114…シール部材(シール組立体)、118…接続手段(接続装置)、121b…塗料吐出口(開口)、171b…塗料供給口(開口)、171c…供給孔(洗浄用流体通路)、171d…排出孔(洗浄用流体通路)、271…ガイド部、311…ピン結合部、CL…所定距離(クリアランス)。

Claims (4)

  1. 塗装装置に、塗料カートリッジ内の塗料を供給する塗料供給装置において、
    前記塗料カートリッジを着脱位置へ着脱自在に固定するための固定手段と、前記塗料カートリッジ内の塗料を押出して、前記塗料カートリッジに設けられ、塗料供給時にのみ塗料供給通路の塗料供給口と連通する塗料吐出口から前記塗装装置側へ排出する排出手段と、前記塗料吐出口と、前記塗装装置側の塗料供給通路に通じ、塗料供給時にのみ塗料吐出通路の塗料吐出口と連通する塗料供給口とを接続する接続手段と、前記塗料カートリッジ側と前記塗料供給通路側とを別々に分離しない状態で前記塗料吐出口と前記塗料供給口とを洗浄可能な接続部洗浄手段と、前記塗料供給通路を洗浄可能な塗料供給通路洗浄手段とを備え、
    前記接続手段は、前記塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、前記塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とからなり、
    前記雌型結合部材は、前記底面近傍に、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に供給された前記洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、
    前記雄型結合部材は、外周部に前記雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、
    前記分離手段は、前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で前記塗料供給口と前記塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能であり、
    前記接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合して突き合わせ接続状態で、洗浄用流体を供給する前記供給孔と前記排出孔とを閉じ、前記塗料吐出口と前記塗料供給口とが連通して塗料を塗装装置に供給するとともに、
    前記接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合した状態で、前記分離手段により前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で、前記塗料供給口と前記塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置に開離させて停止させ、前記塗料吐出通路を遮断した状態の前記塗料吐出口と前記塗料供給通路を遮断した状態の前記塗料供給口との間に前記塗料供給通路、塗料吐出通路と連通しない空間を形成し、前記洗浄用流体供給孔と前記洗浄用流体排出孔とがこの空間と連通し、少なくとも前記塗料吐出口を含む雄型結合部材の端面及び前記塗料供給口を含む雌型結合部材の端面を洗浄するようにした、
    ことを特徴とする塗料供給装置。
  2. 前記雄型結合部材に、前記雌型結合部材の外周部に嵌合するガイド部を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体流路の接続装置。
  3. 前記塗料供給通路洗浄手段は、洗浄液の通路を開閉する二方向形弁と、塗料の通路と洗浄液の通路とを切り換える三方向形弁と、洗浄液、エア等を供給する洗浄用流体供給手段とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の塗料供給装置。
  4. 前記接続手段は、
    前記塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、
    前記塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、
    これらの雌型結合部材と前記雄型結合部材とを位置決めするためのピン結合部と、
    前記雌型結合部材と前記雄型結合部材とを引き離す分離手段とからなり、
    前記雌型結合部材は、前記底面近傍に、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に供給された前記洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、
    前記雄型結合部材は、外周部に前記雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、
    前記分離手段は、前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で前記塗料供給口と前記塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能であることを特徴とする請求項1記載の塗料供給装置。
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