JP4856507B2 - 塗料供給装置 - Google Patents
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Description
図16は従来の塗料供給装置の説明図であり、少量塗料給送システム400は、塗料カートリッジ401内の塗料を押出す押出し手段402と、塗料カートリッジ401の塗料吐出口に設けられた塗料カップラー403に塗装のために基本カップラー404を接続したり、基本カップラー404に洗浄のために洗浄カップラー406を接続するための接続手段407と、基本カップラー404と塗装機408を接続するための塗料配管411とを備える。
塗装を行うには、接続手段407を作動させて塗料カートリッジ401側の塗料カップラー403と基本カップラー404とを接続し、押出し手段402を作動させて、塗料カートリッジ401内の塗料を塗料カップラー403と基本カップラー404との接続部及び塗料配管411を介して塗装機408に供給する。これにより、塗装機408から塗料が噴射され、塗装が行われる。
更に、洗浄するために、洗浄カップラー406を設置する洗浄ステーションが必要になり、装置の大型化を招く。
これにより、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲に付着あるいは溜まった塗料は洗い流される。従って、塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲で塗料が固化して残留することがない。また、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、流体が外部へ垂れ落ちない。
作用として、雄型結合部材のシール部材が雌型結合部材の内周面に嵌合するときに、雄型結合部材のガイド部が雌型結合部材の外周面に嵌合してシール部材の軸直角方向の位置決めが行われ、シール部材が横振れしにくくなってスムーズに雌型結合部材の内周面に嵌合する。
また、シール部材の周囲にガイド部を設けた場合、雄型結合部材のシール部材が雌型結合部材の内周面に嵌合しないときには、シール部材がガイド部によって保護される。
また、例えば、塗料カートリッジを同色のものに交換する場合に、外部に露出する塗料供給口、塗料吐出口及びその周囲だけを洗浄すればよいので、洗浄液の使用量を少なくすることができ、効率良く洗浄することができる。
また、シール部材が内周面に嵌合しない場合には、ガイド部によってシール部材を保護することができる。
以上より、シール部材の大きな摩耗や破損を防止することができる。
図1は本発明に係る塗料供給装置の説明図であり、塗料供給装置10は、ベース部11と、塗料12が充填された塗料カートリッジ13(輪郭を太線で示した部分である。)を固定するためにベース部11に設けられたカートリッジ固定部14と、固定された塗料カートリッジ13から塗料12を塗装ガン16へ供給する塗料供給通路17を開閉する第1バルブ18及び第2バルブ21を備え、ベース部11にスライド自在に取付けられた第1バルブ装置22と、塗料12を排出するときに塗料カートリッジ13へ流体23を供給する流体供給通路24を開閉する第3バルブ25を備え、ベース部11にスライド自在に取付けられた第2バルブ装置26と、塗料カートリッジ13内の塗料12を押出すことで塗料カートリッジ13に形成された塗料吐出口から塗料を排出させる流体排出部28と、第1バルブ装置22を塗料カートリッジ13に接続するためにベース部11の支持板29に取付けられた第1シリンダ装置31と、第2バルブ装置26を塗料カートリッジ13に接続するためにベース部11の支持板29に取付けられた第2シリンダ装置32と、塗料カートリッジ13に第1バルブ装置22を接続したときに第1バルブ装置22をわずかに後退させて塗料カートリッジ13と第1バルブ装置22との間に隙間を形成するためにベース部11の支持板29に取付けられた第3シリンダ装置33と、上記の隙間に洗浄液、エア等の洗浄用流体を流して洗浄する接続部洗浄部34と、塗料供給通路17に洗浄用流体を流して洗浄する塗料供給通路洗浄部36とからなる。
カートリッジバルブ装置42は、本体部42Aと、この本体部42内に設けられた塗料通路バルブ53及び流体通路バルブ56とからなり、本体部42Aに、第2室48から第1バルブ装置22の塗料供給通路17に至る塗料通路52と、流体供給通路24と流体通路51とを連通させる流体通路54とが形成されている。
塗料通路バルブ53は塗料通路52を開閉し、流体通路バルブ56は流体通路54を開閉する。なお、58は流体通路51,54間を連結する連結管である。
第1バルブ装置22は、本体部22Aに、塗料通路バルブ53と第1バルブ18との接続部64に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給通路65と、塗料供給通路17に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給通路66と、接続部64から洗浄用流体を排出する洗浄用流体排出通路67とを備え、第1シリンダ装置31に連結するための第1連結部68を付設したものである。
第2バルブ装置26は、第2シリンダ装置32に連結するための第2連結部74を付設したものである。
流体供給通路24は、流体通路76と、第3バルブ25内の通路とで構成されている。
洗浄用流体供給通路81、洗浄用流体供給通路65、後述する空間115(図9(b)参照)及び塗料供給通路17は、洗浄用流体供給通路88を構成する部分である。
(a)において、塗料カートリッジ13は、塗料通路52の端部であって第1バルブ装置22側の塗料供給通路17との接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111を備え、第1バルブ装置22は、塗料供給通路17の端部であって塗料カートリッジ13側の塗料通路52との接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112を備え、これらの雄型結合部材111と雌型結合部材112は嵌合可能に形成されている。
バルブシート121は、第1ニードルバルブ127の外径よりも内径が大きいバルブ内塗料通路152(塗料通路52を構成する)であって、第1ニードルバルブ127が挿入されるバルブ内塗料通路152が固定部材133と共に形成されている。
バルブシート171は、本体部22A、端部部材176と共に、第2ニードルバルブ192の外径よりも内径が大きいバルブ内塗料通路212(塗料供給通路17を構成する通路である。)であって、第2ニードルバルブ192が挿入されるバルブ内塗料通路212が形成されている。
第2バルブ21は、三方形弁であり、本体部22Aに開けられた第3横穴221に挿入された端部部材222と、この端部部材222にねじ結合された段付き筒部材223と、この段付き筒部材223の内側に固定された隔壁部材224と、段付き筒部材223の内周面に移動自在に挿入されたピストン226と、このピストン226に取付けられ、隔壁部材224、端部部材222を貫通して先端が端部部材222の雌テーパ222aに先端が当てられた第3ニードルバルブ227と、この第3ニードルバルブ227を雌テーパ222aに押し付けるためにピストン226を付勢するスプリング228と、段付き筒部材223を第3横穴221に固定するナット部材231とからなる。なお、234は第3ニードルバルブ227の端部にピストン226を取付けるためのナット部材、235はピストン226の外周部に装着されたシール部材、241〜248はOリングである。
第3バルブ25は、第1バルブ18(図4参照)とほぼ同一構造であり、第2バルブ装置26の本体部26Aに開けられた第4横穴271に挿入された端部部材176と、段付き筒部材177と、隔壁部材178と、ピストン191と、第2ニードルバルブ192と、スプリング193と、ナット部材194と、第2ニードルバルブ192の先端が押し当てられるバルブシート273とからなる。なお、273aは第2ニードルバルブ192の先端を当てるためにバルブシート273に形成された雌テーパ、274は空気室215に空気通路272を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である。
バルブシート273は、バルブシート171(図4参照)から洗浄用流体通路171c,171d(図4参照)を無くした部材である。
図7(a)〜(c)は本発明に係る塗料供給装置への塗料カートリッジの装着要領を示す作用図である。
(a)において、第1バルブ装置22を第1シリンダ装置31で後退させ、第2バルブ装置26を第2シリンダ装置32で後退させた状態で、塗装カートリッジ13を白抜き矢印で示すように下降させ、(b)に示すように、塗装カートリッジ13をカートリッジ固定部14に載せる。
流体23を、流体供給部28Aから第2バルブ装置26を介して塗料カートリッジ13の第1室47に供給すると、第1室47内の圧力が高まり、フリーピストン46が白抜き矢印で示すように図の左方に移動するため、第2室48内の塗料12は押し出され、矢印で示すように、塗料供給通路17を通じて塗装ガン16に至り、塗装ガン16から噴射される。
(a)において、第3シリンダ装置33を作動させ、第3ロッド33cを白抜き矢印で示すように進出させ、第3ロッド33cの先端をストッパ77に当て、更に進出させる。
図中のSTは第3ロッド33cの全ストローク量であり、全ストローク量STは、第3ロッド33cが進出する前の第3ロッド33cの先端とストッパ77とのクリアランスCと、第3ロッド33cの先端がストッパに当たった後のストローク量αとの和である。
塗料通路バルブ53と第1バルブ18との間に空間115(図9(b)参照)を形成した状態で、第1バルブ18、第2バルブ21をそれぞれ開けて、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路65、空間115、第1バルブ18、第2バルブ21に流し、更に塗装ガン16まで流して塗料供給通路17を洗浄する。
図1において、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路81,91,66に順に流し、図5において、第2バルブ21内のバルブ内洗浄流体通路254,253、バルブ室251、バルブ内塗料通路252に順に流し、更に塗装ガン16まで流して塗料供給通路17を洗浄する。
また、例えば、塗料カートリッジ13を同色のものに交換する場合に、外部に露出する接続部17A、接続部52A及びその周囲だけを洗浄すればよいので、洗浄液の使用量を少なくすることができ、効率良く洗浄することができる。
これにより、接続部17Aと接続部52Aとを接続するときに、ガイド部271と雌型結合部材112の外周面との嵌合によってシール組立体114が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール組立体114を雌型結合部材112の内周面にスムーズに嵌合させることができる。
また、シール組立体114が内周面に嵌合しない場合には、ガイド部271によってシール組立体114を保護することができる。
以上より、シール組立体114の大きな摩耗や破損を防止することができる。
(a)において、塗料カートリッジ270は、雄型結合部材111と、この雄型結合部材111の周囲を覆うように突出させた筒状のガイド部271とを備え、第1バルブ装置275は、雌型結合部材112と、この雌型結合部材112の外周部に取付けられた筒状の被ガイド部276とを備え、被ガイド部276がガイド部271にガイドされて嵌合するように形成され、雄型結合部材111と雌型結合部材112が嵌合可能に形成されている。
分離装置としての分離シリンダ装置281は、カートリッジ固定部279にスライド自在に固定された塗料カートリッジ13の端部に連結され、塗料カートリッジ13に第1バルブ装置22を接続したときに塗料カートリッジ13をわずかに後退させて塗料カートリッジ13と第1バルブ装置22との間に、残留した塗料の洗浄のために隙間を形成するものであり、ベース部11に載置台282を介して取付けられたシリンダ部283と、このシリンダ部283内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに一端が取付けられ、他端が塗料カートリッジ13の端面に着脱自在に取付けられたロッド284からなる。
(a)において、塗料カートリッジ290は、シリンダ部291と、このシリンダ部291内に移動自在に挿入されたフリーピストン292と、塗料通路52と、塗料通路バルブ53とからなり、フリーピストン292の一側方に形成された第1室47が外部に連通するようにシリンダ部291の端部に貫通穴293が形成され、フリーピストン292の他側方に形成された第2室48に塗料12が充填されている。
塗料排出部295は、フリーピストン292と、このフリーピストン292を押付けるシリンダ装置296とからなる。
(a)において、塗料カートリッジ305は、雄型結合部材111と、この雄型結合部材111の基部(即ち、図4に示した本体部42A)に開けられたピン挿入穴306,306とを備え、第1バルブ装置308は、雌型結合部材112と、ピン挿入穴306,306に挿入されるように突出部端部(即ち、図4に示したバルブシート171又はナット部材172)から突出する位置決めピン309,309とを備え、雄型結合部材111と雌型結合部材112は嵌合可能に形成されている。
上記したピン挿入穴306及び位置決めピン309は、ピン結合部311を構成するものである。
これにより、接続部17Aと接続部52Aとを接続するときに、ピン結合部311によってシール組立体114が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール組立体114を雌型結合部材112の内周面にスムーズに嵌合させることができる。更にまた、分離した雄型結合部材111を搬送中に、ピン結合部311によってシール組立体114をガイドすることができ、シール組立体114に過大な外力が作用しないようにすることができるため、シール組立体114の破損を防止することができる。
(a)において、接続装置320は、塗料カートリッジ13側の塗料通路52と、第1バルブ装置22(図3(a)参照)に相当する第1バルブ装置321側の塗料供給通路17とを接続するものであり、第1バルブ装置321は、塗料供給通路17の端部であって塗料カートリッジ13側の塗料通路52との接続部17Aを、底面22aに有する雌型結合部材322を備え、雄型結合部材111と雌型結合部材322は嵌合可能に形成されている。
(c)は(b)のc−c線断面図であり、洗浄用流体供給孔326は、底面22aに対して角度θだけ傾いている。
また、洗浄液の排出通路として塗料供給通路17を利用することができ、特別に洗浄液の排出通路を設ける必要がなく、コストを下げることができる。
Claims (4)
- 塗装装置に、塗料カートリッジ内の塗料を供給する塗料供給装置において、
前記塗料カートリッジを着脱位置へ着脱自在に固定するための固定手段と、前記塗料カートリッジ内の塗料を押出して、前記塗料カートリッジに設けられ、塗料供給時にのみ塗料供給通路の塗料供給口と連通する塗料吐出口から前記塗装装置側へ排出する排出手段と、前記塗料吐出口と、前記塗装装置側の塗料供給通路に通じ、塗料供給時にのみ塗料吐出通路の塗料吐出口と連通する塗料供給口とを接続する接続手段と、前記塗料カートリッジ側と前記塗料供給通路側とを別々に分離しない状態で前記塗料吐出口と前記塗料供給口とを洗浄可能な接続部洗浄手段と、前記塗料供給通路を洗浄可能な塗料供給通路洗浄手段とを備え、
前記接続手段は、前記塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、前記塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、これらの雌型結合部材と雄型結合部材とを引き離す分離手段とからなり、
前記雌型結合部材は、前記底面近傍に、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に供給された前記洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、
前記雄型結合部材は、外周部に前記雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、
前記分離手段は、前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で前記塗料供給口と前記塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能であり、
前記接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合して突き合わせ接続状態で、洗浄用流体を供給する前記供給孔と前記排出孔とを閉じ、前記塗料吐出口と前記塗料供給口とが連通して塗料を塗装装置に供給するとともに、
前記接続手段は、雄型結合部材と雌型結合部材とが嵌合した状態で、前記分離手段により前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で、前記塗料供給口と前記塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置に開離させて停止させ、前記塗料吐出通路を遮断した状態の前記塗料吐出口と前記塗料供給通路を遮断した状態の前記塗料供給口との間に前記塗料供給通路、塗料吐出通路と連通しない空間を形成し、前記洗浄用流体供給孔と前記洗浄用流体排出孔とがこの空間と連通し、少なくとも前記塗料吐出口を含む雄型結合部材の端面及び前記塗料供給口を含む雌型結合部材の端面を洗浄するようにした、
ことを特徴とする塗料供給装置。 - 前記雄型結合部材に、前記雌型結合部材の外周部に嵌合するガイド部を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体流路の接続装置。
- 前記塗料供給通路洗浄手段は、洗浄液の通路を開閉する二方向形弁と、塗料の通路と洗浄液の通路とを切り換える三方向形弁と、洗浄液、エア等を供給する洗浄用流体供給手段とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の塗料供給装置。
- 前記接続手段は、
前記塗料供給口を底面に有する雌型結合部材と、
前記塗料吐出口を先端に有する雄型結合部材と、
これらの雌型結合部材と前記雄型結合部材とを位置決めするためのピン結合部と、
前記雌型結合部材と前記雄型結合部材とを引き離す分離手段とからなり、
前記雌型結合部材は、前記底面近傍に、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に洗浄用流体を供給する供給孔と、前記塗料供給口及び前記塗料吐出口に供給された前記洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、
前記雄型結合部材は、外周部に前記雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、
前記分離手段は、前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で前記塗料供給口と前記塗料吐出口との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能であることを特徴とする請求項1記載の塗料供給装置。
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