JP4856454B2 - 太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法 - Google Patents

太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4856454B2
JP4856454B2 JP2006073366A JP2006073366A JP4856454B2 JP 4856454 B2 JP4856454 B2 JP 4856454B2 JP 2006073366 A JP2006073366 A JP 2006073366A JP 2006073366 A JP2006073366 A JP 2006073366A JP 4856454 B2 JP4856454 B2 JP 4856454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
roof
solar
solar cell
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006073366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007249693A (ja
Inventor
友裕 黒木
好幸 田ノ畑
祥明 樋口
憲男 井川
惠司 芳村
正和 林
哲之 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Takenaka Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp, Takenaka Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2006073366A priority Critical patent/JP4856454B2/ja
Publication of JP2007249693A publication Critical patent/JP2007249693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4856454B2 publication Critical patent/JP4856454B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S2201/00Prediction; Simulation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法に係り、特に、太陽電池パネルを建物の屋根に設置することに関する評価指標を出力する太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法に関する。
従来、建物の屋根に太陽電池パネルが設置され、太陽電池パネルによって発電された電気が建物内の電気製品に利用されている。
太陽電池パネルは、設置する場所などによって発電量が変化するため、年間の発電量や特定期間の発電力を最大とすることを目的として、太陽電池モジュールのレイアウト情報に基づいて、太陽電池の発電能力及び収支金額を求めるレイアウト設計装置が知られている(特許文献1)。また、太陽電池及び周辺障害物の位置と大きさとに基づいて、太陽電池の発電電力量を得る出力特性予測プログラムが知られている(特許文献2)。
また、太陽電池を設置する建物の住所に関する周辺環境データを取得し、取得した周辺環境データに基づいて、太陽光発電システムの発電量を算出する発電量推定方法が知られている(特許文献3)。
特開2004−126946 特開2004−178098 特開2003−242232
しかしながら、特許文献1記載のレイアウト設計装置、特許文献2記載の出力特性予測プログラム、及び特許文献3記載の発電量推定方法では、発電量のみを評価しており、太陽電池パネル設置による日射遮蔽によって生じる建物への熱的な影響を評価していないため、総合的な効果を考慮した精度の高い評価を行うことができない、という問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、太陽電池パネルの発電量だけでなく、設置による建物内への熱的な影響も考慮した総合的な評価指標によって、精度の高い評価を行うことができる太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る太陽電池設置評価装置は、建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出する日射量算出手段を含み、前記太陽電池パネルの受光面面積及び前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、前記太陽電池パネルによる発電量を算出する発電量算出手段と、前記建物の屋根の構成と、前記受光面の方向と、前記受光面の面積と、前記太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、前記気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の前記屋根の第1の貫流熱を算出する第1の貫流熱算出手段と、前記建物の屋根の構成と、前記気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び前記風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の前記屋根の第2の貫流熱を算出する第2の貫流熱算出手段と、前記第1の貫流熱算出手段及び前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第1の貫流熱及び前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを前記建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出する設置時貫流熱算出手段と、前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出する非設置時貫流熱算出手段と、前記設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、前記太陽電池パネルが前記建物の屋根に設置されることによって削減される相当電力を算出する相当電力算出手段と、前記発電量算出手段によって算出された発電量及び前記相当電力算出手段によって算出された相当電力の和に基づいて算出された前記太陽電池パネルの設置に関する評価指標を出力する評価指標出力手段と、前記発電量及び前記相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの前記屋根に対する高さを算出する最適設置形態算出手段と、含んで構成されている。
また、本発明に係る太陽電池設置評価プログラムは、コンピュータを、建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出する日射量算出手段を含み、前記太陽電池パネルの受光面面積及び前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、前記太陽電池パネルによる発電量を算出する発電量算出手段、前記建物の屋根の構成と、前記受光面の方向と、前記受光面の面積と、前記太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、前記気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の前記屋根の第1の貫流熱を算出する第1の貫流熱算出手段、前記建物の屋根の構成と、前記気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び前記風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の前記屋根の第2の貫流熱を算出する第2の貫流熱算出手段、前記第1の貫流熱算出手段及び前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第1の貫流熱及び前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを前記建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出する設置時貫流熱算出手段、前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出する非設置時貫流熱算出手段、前記設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、前記太陽電池パネルが前記建物の屋根に設置されることによって削減される相当電力を算出する相当電力算出手段前記発電量算出手段によって算出された発電量及び前記相当電力算出手段によって算出された相当電力の和に基づいて算出された前記太陽電池パネルの設置に関する評価指標を出力する評価指標出力手段、及び前記発電量及び前記相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの前記屋根に対する高さを算出する最適設置形態算出手段として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、発電量算出手段によって、建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面面積及び太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、太陽電池パネルによる発電量を算出する。
また、貫流熱算出手段によって、太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の屋根の第1の貫流熱及び太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の屋根の第2の貫流熱を算出し、設置時貫流熱算出手段によって、算出された第1の貫流熱及び第2の貫流熱に基づいて、太陽電池パネルを建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出する。また、非設置時貫流熱算出手段によって、算出された第2の貫流熱に基づいて、太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出する。
そして、相当電力算出手段によって、設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、太陽電池パネルが建物の屋根に設置され、空調負荷が削減されることによって削減される相当電力を算出し、評価指標出力手段によって、発電量算出手段によって算出された発電量及び相当電力算出手段によって算出された相当電力の和に基づいて算出された太陽電池パネルの設置に関する評価指標を出力する。
従って、太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合としない場合の屋根の貫流熱に基づいて、太陽電池パネルを設置した場合としない場合の貫流熱を算出し、これらの貫流熱に基づいて相当電力を算出することにより、太陽電池パネルの発電量だけでなく、設置による建物内への熱的な影響も評価することができ、また、相当電力と太陽電池パネルの発電量との和をとって評価指標を算出することにより、太陽電池パネルの発電量と設置による建物内への熱的な影響とに関する総合的な評価指標を出力して、太陽電池パネルの設置に関する精度の高い評価を行うことができる。
なお、建物の屋根とは、建物の外皮部のことであり、陸屋根や傾斜屋根などの通常の屋根の他、外壁を含む。また、相当電力とは、太陽電池パネルが建物の屋根に設置されることにより、空調負荷が減り、削減された空調のための消費電力である。
また、本発明に係る発電量算出手段を、太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出する日射量算出手段を含んで構成し、貫流熱算出手段を、建物の屋根の構成と、受光面の方向と、受光面の面積と、太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、第1の貫流熱を算出する第1の貫流熱算出手段と、建物の屋根の構成と、気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び風速とに基づいて、屋根の第2の貫流熱を算出する第2の貫流熱算出手段とを含んで構成する。これにより、気象情報と受光面の方向とから受光面に入射される日射量を自動的に算出することができ、また、屋根の構成や太陽電池パネルに関する情報、気象情報に基づいて、貫流熱を自動的に算出することができる。
なお、屋根の構成に基づいて貫流熱を算出するとは、屋根の構成とその熱的な物性に基づいて貫流熱を算出することであり、更に具体的には、屋根を構成する各部材の厚さ等の形状及び寸法、熱伝導率等の熱的な物性に基づいて、貫流熱を算出することである。
また、本発明に係る貫流熱算出手段は、貫流熱算出手段は、日射による太陽電池パネルの熱吸収、太陽電池パネルから外界への放射熱伝達、外気と太陽電池パネルとの間の対流熱伝達、太陽電池パネルと太陽電池パネルの下部の空気との間の対流熱伝達、太陽電池パネルの下部の空気と屋根との間の対流熱伝達、太陽電池パネルと屋根との間の放射熱伝達、太陽電池パネルの下部の空気の熱移流、及び屋根の熱伝導に基づいて、第1の貫流熱量を算出し、日射による屋根の熱吸収、屋根から外界への放射熱伝達、外気と屋根との間の対流熱伝達、及び屋根の熱伝導に基づいて、第2の貫流熱量を算出することができる。
また、本発明に係る太陽電池設置評価装置は、発電量及び相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの屋根に対する高さを算出する最適設置形態算出手段を更に含む。これにより、太陽電池パネルの設置による発電量及び相当電力の和が最大になるような最適な設置形態を算出することができる。
また、本発明に係る太陽電池設置評価算出方法は、日射量算出手段によって、建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出し、発電量算出手段によって、前記太陽電池パネルの受光面面積及び前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、前記太陽電池パネルによる発電量を算出し、第1の貫流熱算出手段によって、前記建物の屋根の構成と、前記受光面の方向と、前記受光面の面積と、前記太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、前記気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の前記屋根の第1の貫流熱を算出し、第2の貫流熱算出手段によって、前記建物の屋根の構成と、前記気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び前記風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の前記屋根の第2の貫流熱を算出し、設置時貫流熱算出手段によって、前記算出された前記第1の貫流熱及び前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを前記建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出し、非設置時貫流熱算出手段によって、前記算出された前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出し、相当電力算出手段によって、前記設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、前記太陽電池パネルが前記建物の屋根に設置されることによって削減される相当電力を算出し、評価指標出力手段によって、前記算出された発電量及び前記算出された相当電力の和に基づいて、前記太陽電池パネルの設置に関する評価指標を算出し、最適設置形態算出手段によって、前記発電量及び前記相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの前記屋根に対する高さを算出することを特徴としている。
以上説明したように、本発明の太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法によれば、太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合としない場合の屋根の貫流熱に基づいて、太陽電池パネルを設置した場合としない場合の貫流熱を算出し、これらの貫流熱に基づいて相当電力を算出することにより、太陽電池パネルの発電量だけでなく、設置による建物内への熱的な影響も評価することができ、また、相当電力と太陽電池パネルの発電量との和をとって評価指標を算出することにより、太陽電池パネルの発電量と設置による建物内への熱的な影響とに関する総合的な評価指標を出力して、太陽電池パネルの設置に関する精度の高い評価を行うことができる、という効果が得られる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置10は、各種プログラムやパラメータ等が記憶されたROM12、各種プログラムを実行するCPU14、CPU14による各種プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられるRAM16、後述する評価処理ルーチンなどのプログラムや後述する気象データなどのデータが記憶されたHDD18、及びこれらを相互に接続するためのバス20が設けられている。
また、太陽電池設置評価装置10には、データを入力するためのキーボード22やマウス24、及び画像を表示するためのディスプレイ26が設けられ、これらもバス20に接続されている。
なお、太陽電池設置評価装置10は、従来既知のコンピュータであればよく、他の構成や一般的な機能については説明を省略する。
次に、太陽電池パネル30周りの熱収支関係について図2を用いて説明する。
まず、太陽からの日射は太陽電池パネル30の上表面30Aに当たり、一部は反射、一部は吸収(上表面30Aや強化ガラス、セルに吸収)され、吸収熱が太陽電池パネル30の上表面30A及び下表面30Bの温度を上げる。また、太陽電池パネル30の上表面30Aは、外気に対し対流と放射(長波)とによって熱が授受され、太陽電池パネル30の下表面30Bは、太陽電池パネル30下の空気層34への対流と屋根表面32Aへの放射とによって熱が授受される。なお、この空気層34における対流熱伝達率は、この部分を流れる空気の流速によって定まる。
また、空気層34自体も、外部から移流してくる外気と太陽電池パネル30の下表面30Bとからの熱伝達、屋根32の表面32Aからの熱伝達によって熱が授受される。
屋根32の表面32Aでは太陽電池パネル30の下表面30Bからの放射と、空気層34からの熱伝達と、屋根32の断面を構成する部材からの熱伝導とによって熱が授受される。
また、太陽電池パネル30が設置されていない部分においては、太陽からの日射は屋根32の表面32Bに直接当たり、一部は反射、一部は吸収され、吸収熱が屋根32の表面32B及び屋根32の断面を構成する部材の温度を上げる。また、屋根32の表面32Bは、外気に対し対流と放射(長波)とによって熱が授受され、この外気に対する対流熱伝達率は、この部分を流れる空気の流速によって定まる。
そして、屋根32の断面においては深さ方向の各地点の温度勾配と部材の熱伝導率に基づいて熱が伝導し、屋根32の下表面(または天井面)から室へ熱が伝達される。また、太陽電池パネル30の各地点においても温度変動がおこり、この温度変動が、他の地点の熱収支に波及する。
上述したような熱収支関係によって、太陽電池パネル30が日射を遮り、太陽電池パネル30と屋根32との間を空気が通過することにより、屋根32の表面32Aの温度を低下させ、ひいては建物内の冷房負荷を低減させる。また、夜間の放射による放熱を妨げる作用もあり、冬期夜間や朝の暖房立ち上がり時の暖房負荷を低減させる。
次に、太陽電池設置評価装置10の作用について説明する。
太陽電池設置評価装置10では、CPU14によって図3に示す評価処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ100において、図4に示す入力画面がディスプレイ26に表示され、ステップ102で、データが入力されたか否かが判定され、入力が完了しない場合には、ステップ100へ戻るが、ユーザがキーボード22やマウス24を操作することにより、例えば、所在地、屋上面積、太陽電池パネル30の受光面面積、屋根32の傾斜角、屋根32の方位、屋根32の断面構成、太陽電池パネル30の受光面の方向(例えば、傾斜方位角や角度)、太陽電池パネル30の受光面の幅、奥行き、太陽電池パネル30間の間隔、架台の高さ、直下階空調条件、及び評価指標計算条件が入力され、計算ボタンをクリックすると、ステップ104へ移行し、評価日を示す変数dを初期値の1に設定すると共に、時刻を示す変数tを初期値の0:00:00に設定する。
そして、ステップ106では、第d日の気象データをHDD18から読み込み、ステップ107で時刻tの気象データを読み取り、ステップ108において、太陽電池パネル30設置時の屋根32の貫流熱を算出する。ここで、貫流熱は、前述の熱収支関係に基づき図5に示すような熱収支モデルに基づいて算出される。
まず、日射によって太陽電池パネル30が吸収する熱量Q1は、以下の関数式によって求められる。
1=f1(J)
ここで、Jは日射量とする。
また、外界から太陽電池パネル30に対流熱伝達される熱量Q5は、以下の関数式によって求められる。
5=f5(T0、T1、V0)
=α0Apv(T0−T1
α0=5.3+3.6V0
ここで、外界の気温T0、太陽電池パネル30の温度T1、外界の風速V0とする。また、α0は対流熱伝達率(W/m2℃)であり、Apvは太陽電池パネル30の受光面面積である。α0は風速の関数式によって定まり、風速が大きいほど対流熱伝達率が大きくなり、例えば、上記のように、対流熱伝達率と風速との関係を示すユルゲスの実験式によって表される。
そして、太陽電池パネル30から外界に長波放射される熱量Q2は、以下の関数式によって求められる。
2=f2(T1
また、太陽電池パネル30から、太陽電池パネル30により日影となる屋根32の部分である表面32Aに長波放射される熱量Q8は、以下の関数式によって求められる。
8=f8(T1、T3
=ε1ε3σ(T1 4−T3 4)φ13
ここで、T3を屋根32の表面温度とし、ε1を太陽電池パネル30下面の放射率とし、ε3を 屋根表面32Aの放射率とする。また、σはステファン・ボルツマン定数であり、φ13は太陽電池パネル30から見た屋根表面32Aの形態係数とする(ここでは、屋根表面32Aから見た太陽電池パネル30の形態係数とほぼ同一とする)。
また、移流によって移動する熱量Q4は、以下の関数式によって求められる。
4=f4(T0、T2、V1)
=cγaV1(T0−T2
V1=f3(V0、設置形態)
ここで、T2を空気層34の温度とし、cγaを空気の容積比熱(J/m3℃)とする。また、V1は単位時間あたりに太陽電池パネル30下部に流入する空気(m3/s)であり、上記の式のように、外界の風速V0と太陽電池パネル30下部の風速V1との関係式によって表され、太陽電池パネル30の架台の高さ、受光面の傾斜角などの設置形態によって変化する式として実験を元に表現される。
また、太陽電池パネル30から空気層34への対流熱伝達する熱量Q6は、以下の関数式から求められる。
6=f6(T1、T2、V1)
=α1Apv(T1−T2
α1=5.3+3.6V1
ここで、α1を対流熱伝達率(W/m2℃)とする。
また、空気層34と屋根32の表面との間で、対流熱伝達する熱量Q7は、以下の関数式から求められる。
7=f7(T2、T3、V1)
=α1Apv(T3−T2
α1=5.3+3.6V1
そして、屋根32の深さ方向xにおける温度勾配及び屋根32を構成している部材の熱伝導率λ(x)によって貫流熱Q9(W/m2)が算出される。
9=λ(x)・dT4/dx
さらに、屋根32(又は天井)の室内側表面温度T5と室温T6及び室内熱伝導率α2により、太陽電池パネル30の影となる部分における屋根32(又は天井)の室内側表面から室への流入熱流Q10Aが以下のように求められる。
10A=α2(T5−T6
これに太陽電池パネル30の影となる部分の屋根表面32Aの面積を乗算することにより、太陽電池パネル30によって日射遮蔽されている屋根表面32Aにおける室への貫流熱を算出する。
次に、日射遮蔽されていない部分である屋根表面32Bの貫流熱を算出方法について説明する。ここで、この貫流熱は、図6に示すような熱収支モデルに基づいて算出される。
まず、日射によって屋根表面32Bが吸収する熱量Q1‘は、以下の関数式によって求められる。
1‘=f‘1(J)
また、外界と屋根32の表面32Bとの間で対流熱伝達される熱量Q3‘は、以下の関数式によって求められる。
3‘=f‘3(T0、T3、V0)
=α0Apv(T0−T3
α0=5.3+3.6V0
そして、屋根表面32Bから外界に長波放射される熱量Q2‘は、以下の関数式によって求められる。
2‘=f‘2(T3
そして、屋根32の深さ方向xにおける温度勾配及び屋根32を構成している部材の熱伝導率λ(x)によって貫流熱Q9‘(W/m2)が算出される。
9‘=λ(x)・dT4/dx
さらに、屋根32(又は天井)の室内側表面温度T5と室温T6及び室内熱伝導率α2により、太陽電池パネル30の影とならない部分における屋根32(又は天井)の室内側表面から室への流入熱流Q10Bが以下のように求められる。
10B=α2(T5−T6
これに太陽電池パネル30の影とならない屋根表面32Bの面積を乗算することにより、太陽電池パネル30によって日射遮蔽されていない屋根表面32Bの貫流熱を算出する。そして、上記の太陽電池パネル30によって日射遮蔽されている屋根表面32Aにおける室への貫流熱と、日射遮蔽されていない屋根表面32Bの貫流熱とを合計して、太陽電池パネル30を設置したときの屋根30からの貫流熱Qを算出する。
なお、太陽電池パネル30内部の熱のやり取りについては、以下に説明する簡易化したモデルによって求められる。太陽電池パネル30は、図7(A)に示すように、ガラス、充填材、セル、充填材、裏面シートなど何層もの素材から構成されており、ガラスで構成される層では、界面での多重反射を考慮し、最終的な短波吸収率を求めておく。この図7(A)のモデルから、図7(B)に示すように、仮想吸収率、仮想吸収位置、仮想熱抵抗によって単純なモデルに簡易化する。ここで、仮想吸収位置は、吸収される全ての日射がある仮想面で吸収されると仮定した場合の位置であり、仮想熱抵抗は、太陽電池パネル30が均一の熱抵抗となっていると仮定した場合の熱抵抗である。
また、上記の日射量は、気象データの「法線面直達日射量」と「天空日射量」、日時から算出される太陽の方位角、仰角によって東西南北鉛直面、水平面の日射量を算出する。これらの日射量と太陽電池パネル30の受光面の方向(方位角及び傾斜角)とから太陽電池パネル30の受光面に垂直に入る日射量を算出する。
上記のように、太陽電池パネル30設置時の屋根32の貫流熱Qが算出される。この貫流熱は、直下階の天井表面温度と室温との温度差、及び天井表面付近の熱伝達率により直下階への貫流熱となり、この貫流熱が、屋根32を伝って室に入ってくる熱であり、空調によって冷房している時期であればそのまま空調負荷増となる。
そして、ステップ112において、図6で説明した熱収支モデルに基づいて、太陽電池パネル30を設置していないときの屋根32の貫流熱Q‘(W/m2)を算出する。貫流熱Q‘は、上記で説明した太陽電池パネル30の影とならない部分における屋根32(又は天井)の室内側表面から室への流入熱流Q10Bに対して、屋根32の面積(屋根32の表面全体の面積)を乗じて算出される。
そして、ステップ116で、空調負荷の削減量を算出する。削減量ΔQは、ステップ108で算出された貫流熱Q及びステップ112で算出された貫流熱Q‘に基づいて、以下の式によって算出され、これは太陽電池パネル30の設置によって削減された屋根30からの貫流熱であり、冷房している時期であればそのまま空調負荷の削減量となる。
ΔQ=Q−Q‘
そして、ステップ118において、ステップ116で算出された空調負荷削減量に相当する電力Psを以下の式によって算出する。
Ps=ΔQ×(1/COP)
ここで、COPは、空調システムの成績係数(空調の効率)であり、例えば、COP=2の空調システムでは、1000Wの熱を処理するには500Wの電力が必要となる。
次のステップ120では、太陽電池による発電量を算出する。発電量は、以下の式に基づいて算出される。
発電量[W]=太陽電池パネル受光面面積×日射量×発電効率×変換効率×低減係数
ここで、日射量は、太陽電池パネル30に対して垂直に入ってくる成分を示し、発電効率は、日射を電力に変換する際の効率であって、太陽電池パネル30温度に依存し、1℃上昇すると0.5%効率が下がる。また、変換効率は、太陽電池パネル30によって得られた直流電流を交流に変換する際の効率であり、低減係数は太陽電池パネル30のメンテナンス状態(汚れなど)による低減を考慮するための係数である。なお、発電効率の元となる太陽電池パネル30の温度は、上記ステップ108の処理過程で算出された太陽電池パネル30の温度を用いればよい。
そして、ステップ122において、ステップ118で算出された相当電力Psとステップ120で算出された発電量とを合計して、総合発電量を算出し、ステップ124で、総合発電量に基づいて、評価指標を算出する。評価指標としては、例えば、電力料金やCO2削減量、原油換算量などであり、評価指標に対応する換算係数を総合発電量に乗算することによって、評価指標を算出する。
次のステップ125では、時刻tが24:00:00より前であるか否かを判定し、24:00:00を過ぎていなければ、ステップ126において、tをインクリメントして、ステップ107に戻り、上記ステップ107〜ステップ124の処理を行う。時刻tが24:00:00を過ぎた場合には、次のステップ127へ移行する。ステップ127では評価日dがD(例えば365)未満であるか否かを判定し、D未満であるとdをインクリメントして、ステップ106へ戻り、上記ステップ106〜ステップ126の処理を行う。dがD以上になるとステップ130へ移行し、図8に示すような評価指標出力画面をディスプレイ26に表示する。
評価指標出力画面には、例えば、1年間で低減されるコストやCO2換算又は原油換算による環境負荷低減効果が表示され、低減コストについては、月ごとに表示される。また、外気温、日射量などの気象データや、屋根表面温度、貫流熱負荷、空調電力量、発電量などの上記処理の過程で算出されたパラメータが月ごと表示される。
そして、ステップ132で、入力データを変更するか否かを判定し、ユーザが入力データを変更して再度評価指標出力することを指示すると、ステップ100へ戻り、入力画面において、入力データが変更されるが、入力データを変更する指示がない場合には、評価処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置によれば、太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合としない場合の屋根の貫流熱に基づいて、太陽電池パネルを設置した場合としない場合の貫流熱を算出し、これらの貫流熱に基づいて相当電力を算出することにより、太陽電池パネルの発電量だけでなく、設置による建物内への熱的な影響も評価することができる。
また、相当電力と太陽電池パネルの発電量との和をとって評価指標を算出することにより、太陽電池パネルの発電量と設置による建物内への熱的な影響とに関する総合的な評価指標を出力して、太陽電池パネルの設置に関する精度の高い評価を行うことができる。
また、気象データと太陽電池パネルの受光面の方向(方位及び傾斜角)とから受光面に入射される日射量を自動的に算出することができ、また、屋根の断面構造や太陽電池パネルの受光面積、架台の高さ、気象データに基づいて、屋根の貫流熱を自動的に算出することができる。
なお、上記の実施の形態では、1月から12月までの毎日の発電量、削減負荷量から月ごとの発電量、削減負荷量を算出して、評価指標を出力する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、たとえば気象データの入力において、各月の平均的な日変動を先に計算し、これを与条件とすることも考えられる。また、計算期間についても、例えば、6月から9月までの夏季期間に限定して発電量、空調負荷の削減量、及び相当電力を算出して、評価指標を出力するようにしてもよい。
また、簡易な計算として定常計算を行うようにしてもよく、また、ピーク時の評価指標を算出するようにしてもよい。また、何通りかの外界条件で評価指標を算出し、適宜補間することである期間の評価指標を簡易に算出するようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、算出される総合発電量に基づいて、総合発電量が最大となるように、太陽電池パネルの設置形態を最適化して、最適な設置形態を出力する点が第1の実施の形態と異なっている。
なお、太陽電池設置評価装置の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、第2の実施の形態の作用について説明する。
まず、上述した評価処理ルーチンのように、ユーザが太陽電池パネル30の受光面面積や方位、傾斜角などのデータを入力し、総合発電量を算出する。
そして、受光面の傾斜角や方位、架台の高さなどのデータを変更し、再び、総合発電量を算出し、このデータ変更と総合発電量の算出とを複数回繰り返し行う。そして、算出された総合発電量のうち、総合発電量が最大となるときの傾斜角、方位、架台の高さの組み合わせを選び、選ばれた傾斜角、方位、架台の高さの組み合わせに対して、さらにデータを変更して、総合発電量を算出する。
上記の傾斜角等の変更及び相互発電量の算出を繰り返し行って、総合発電量を最大にする最適な傾斜角、方位、及び架台の高さの組み合わせを算出し、これらの算出値及びそのときの総合発電量をディスプレイ26に表示するとともに、評価指標を算出して出力する。
なお、上記の最適化方法は、他の既存の最適化方法を用いてもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置によれば、太陽電池パネルの設置による評価指標を最大にする最適な設置形態を算出することができる。
なお、傾斜角、方位、及び架台の高さを最適化する場合を例に説明したが、これらのデータ以外に太陽電池パネルの設置間隔を最適化するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置の構成を示す概略図である。 太陽電池パネル周りの熱収支関係を示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置の評価処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置の入力画面のイメージ図である。 太陽電池パネルによって日射遮蔽された部分の熱収支モデルを示すイメージ図である。 太陽電池パネルが設置されていない部分の熱収支モデルを示すイメージ図である。 (A)太陽電池パネルの内部の熱のやり取りをモデル化したイメージ図、及び(B)簡易化したモデルを示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池設置評価装置の出力画面のイメージ図である。
符号の説明
10 太陽電池設置評価装置
12 ROM
14 CPU
16 RAM
18 HDD
22 キーボード
24 マウス
26 ディスプレイ
30 太陽電池パネル
30A 上表面
30B 下表面
32 屋根
32A 屋根表面
34 空気層

Claims (4)

  1. 建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出する日射量算出手段を含み、前記太陽電池パネルの受光面面積及び前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、前記太陽電池パネルによる発電量を算出する発電量算出手段と、
    前記建物の屋根の構成と、前記受光面の方向と、前記受光面の面積と、前記太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、前記気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の前記屋根の第1の貫流熱を算出する第1の貫流熱算出手段と、
    前記建物の屋根の構成と、前記気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び前記風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の前記屋根の第2の貫流熱を算出する第2の貫流熱算出手段と、
    前記第1の貫流熱算出手段及び前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第1の貫流熱及び前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを前記建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出する設置時貫流熱算出手段と、
    前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出する非設置時貫流熱算出手段と、
    前記設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、前記太陽電池パネルが前記建物の屋根に設置されることによって削減される相当電力を算出する相当電力算出手段と、
    前記発電量算出手段によって算出された発電量及び前記相当電力算出手段によって算出された相当電力の和に基づいて算出された前記太陽電池パネルの設置に関する評価指標を出力する評価指標出力手段と、
    前記発電量及び前記相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの前記屋根に対する高さを算出する最適設置形態算出手段と、
    を含む太陽電池設置評価装置。
  2. 前記貫流熱算出手段は、日射による前記太陽電池パネルの熱吸収、前記太陽電池パネルから外界への放射熱伝達、外気と前記太陽電池パネルとの間の対流熱伝達、前記太陽電池パネルと前記太陽電池パネルの下部の空気との間の対流熱伝達、前記太陽電池パネルの下部の空気と前記屋根との間の対流熱伝達、前記太陽電池パネルと前記屋根との間の放射熱伝達、前記太陽電池パネルの下部の空気の熱移流、及び前記屋根の熱伝導に基づいて、前記第1の貫流熱量を算出し、
    日射による前記屋根の熱吸収、前記屋根から外界への放射熱伝達、外気と前記屋根との間の対流熱伝達、及び前記屋根の熱伝導に基づいて、前記第2の貫流熱量を算出する請求項1項記載の太陽電池設置評価装置。
  3. コンピュータを
    建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出する日射量算出手段を含み、前記太陽電池パネルの受光面面積及び前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、前記太陽電池パネルによる発電量を算出する発電量算出手段、
    前記建物の屋根の構成と、前記受光面の方向と、前記受光面の面積と、前記太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、前記気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の前記屋根の第1の貫流熱を算出する第1の貫流熱算出手段、
    前記建物の屋根の構成と、前記気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び前記風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の前記屋根の第2の貫流熱を算出する第2の貫流熱算出手段、
    前記第1の貫流熱算出手段及び前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第1の貫流熱及び前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを前記建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出する設置時貫流熱算出手段、
    前記第2の貫流熱算出手段によって算出された前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出する非設置時貫流熱算出手段、
    前記設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、前記太陽電池パネルが前記建物の屋根に設置されることによって削減される相当電力を算出する相当電力算出手段
    前記発電量算出手段によって算出された発電量及び前記相当電力算出手段によって算出された相当電力の和に基づいて算出された前記太陽電池パネルの設置に関する評価指標を出力する評価指標出力手段、及び
    前記発電量及び前記相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの前記屋根に対する高さを算出する最適設置形態算出手段
    として機能させるための太陽電池設置評価プログラム。
  4. 日射量算出手段によって、建物の屋根に設置された太陽電池パネルの受光面の方向と気象情報に基づく日射量と太陽の方位角及び仰角とに基づいて、前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量を算出し、
    発電量算出手段によって、前記太陽電池パネルの受光面面積及び前記太陽電池パネルの受光面に入射される日射量に基づいて、前記太陽電池パネルによる発電量を算出し、
    第1の貫流熱算出手段によって、前記建物の屋根の構成と、前記受光面の方向と、前記受光面の面積と、前記太陽電池パネルの前記屋根に対する高さと、前記気象情報に基づく日射量、外気温、及び風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽した場合の前記屋根の第1の貫流熱を算出し、
    第2の貫流熱算出手段によって、前記建物の屋根の構成と、前記気象情報に基づく日射量、前記外気温、及び前記風速とに基づいて、前記太陽電池パネルによって日射遮蔽されない場合の前記屋根の第2の貫流熱を算出し、
    設置時貫流熱算出手段によって、前記算出された前記第1の貫流熱及び前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを前記建物の屋根に設置した場合の設置時貫流熱を算出し、
    非設置時貫流熱算出手段によって、前記算出された前記第2の貫流熱に基づいて、前記太陽電池パネルを設置しない場合の非設置時貫流熱を算出し、
    相当電力算出手段によって、前記設置時貫流熱及び前記非設置時貫流熱の差から、前記太陽電池パネルが前記建物の屋根に設置されることによって削減される相当電力を算出し、
    評価指標出力手段によって、前記算出された発電量及び前記算出された相当電力の和に基づいて、前記太陽電池パネルの設置に関する評価指標を算出し、
    最適設置形態算出手段によって、前記発電量及び前記相当電力の和が最大となるときの太陽電池パネルの受光面の方向及び太陽電池パネルの前記屋根に対する高さを算出する
    ことを特徴とする太陽電池設置評価算出方法。
JP2006073366A 2006-03-16 2006-03-16 太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法 Expired - Fee Related JP4856454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006073366A JP4856454B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006073366A JP4856454B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007249693A JP2007249693A (ja) 2007-09-27
JP4856454B2 true JP4856454B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=38593904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006073366A Expired - Fee Related JP4856454B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4856454B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011124287A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Sony Corp 発電量予測装置、発電量予測システム、発電量予測方法及びコンピュータプログラム
KR101189657B1 (ko) 2011-02-24 2012-10-16 한국에너지기술연구원 계통연계형 태양광발전 시스템의 설계계수 산출방법 및 그 장치
JP2014160687A (ja) * 2011-06-15 2014-09-04 Sharp Corp 太陽光発電装置構成抽出装置、太陽光発電装置構成抽出方法、太陽光発電装置構成抽出プログラムおよび太陽光発電装置構成判断システム
JP2013164286A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Toshiba Corp 日射量予測方法、太陽光発電出力予測方法、及びシステム
JP5945886B2 (ja) * 2012-02-27 2016-07-05 国立大学法人山形大学 積層基板の製造支援方法、積層基板の製造方法、故障原因特定方法、積層基板の製造支援プログラム及び積層基板
JP6071474B2 (ja) * 2012-11-28 2017-02-01 大阪瓦斯株式会社 空調設備
JP5535344B2 (ja) * 2013-01-11 2014-07-02 株式会社コンピュータシステム研究所 Cad情報生成システム、cad情報生成方法、cad情報生成方法プログラム、および記憶媒体
JP5827366B2 (ja) * 2014-04-14 2015-12-02 株式会社パスコ 太陽光発電の評価システムおよび評価方法
JP2017049866A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 田淵電機株式会社 太陽電池パネルの発電量シミュレータ、太陽電池パネルの発電量シミュレーション方法及び太陽電池パネルの発電量シミュレーションプログラム
JP6685065B2 (ja) * 2018-02-09 2020-04-22 Totalmasters株式会社 太陽光発電設備の設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム及び設計支援用学習済みモデル作成装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02157973A (ja) * 1988-12-10 1990-06-18 Hitachi Ltd 建屋内照明設備計画支援装置
JP4253081B2 (ja) * 1999-08-02 2009-04-08 株式会社カネカ 太陽電池モジュール、および屋根構造
JP2001265833A (ja) * 2000-03-23 2001-09-28 Misawa Homes Co Ltd 日影シミュレーションシステム、日影のシミュレーション方法、および日影をシミュレーションする方法をコンピュータで実行させるプログラムを記憶した記憶媒体
JP2001344294A (ja) * 2000-06-01 2001-12-14 Shimizu Corp 建物内の伝熱・空気流動設計支援システム
JP3375603B2 (ja) * 2000-07-24 2003-02-10 勝夫 三木 遮熱塗料の熱量の測定方法
JP3472563B2 (ja) * 2001-05-23 2003-12-02 株式会社きんでん 太陽光発電設備の最適化支援装置
JP4570280B2 (ja) * 2001-05-24 2010-10-27 旭化成ホームズ株式会社 建物の換気量及び温度予測システム
JP3913621B2 (ja) * 2002-06-27 2007-05-09 住友林業株式会社 日射遮蔽評価システム
JP2004126946A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Sharp Corp 太陽電池モジュールのレイアウト設計装置およびレイアウト設計方法
JP2005223164A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Hitachi Ltd 太陽光発電システム及びその設置方法
JP2006322218A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sekisui Chem Co Ltd 棟換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007249693A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4856454B2 (ja) 太陽電池設置評価装置、太陽電池設置評価プログラム、及び太陽電池設置評価算出方法
Hu et al. Comparative study on the annual performance of three types of building integrated photovoltaic (BIPV) Trombe wall system
Delisle et al. A novel approach to compare building-integrated photovoltaics/thermal air collectors to side-by-side PV modules and solar thermal collectors
Athienitis et al. Assessing active and passive effects of façade building integrated photovoltaics/thermal systems: Dynamic modelling and simulation
Xu et al. Study of a hybrid BIPV/T solar wall system
Peng et al. Investigation on the annual thermal performance of a photovoltaic wall mounted on a multi-layer façade
Taherian et al. Experimental validation of dynamic simulation of the flat plate collector in a closed thermosyphon solar water heater
Chow et al. Building-integrated photovoltaic and thermal applications in a subtropical hotel building
Wang et al. Influence of a building’s integrated-photovoltaics on heating and cooling loads
Sun et al. Performance of PV-Trombe wall in winter correlated with south façade design
Gan Numerical determination of adequate air gaps for building-integrated photovoltaics
Sun et al. Optimum design of shading-type building-integrated photovoltaic claddings with different surface azimuth angles
Yadav et al. Performance of building integrated photovoltaic thermal system with PV module installed at optimum tilt angle and influenced by shadow
Sun et al. Impacts of the shading-type building-integrated photovoltaic claddings on electricity generation and cooling load component through shaded windows
Ji et al. Thermal characteristics of a building-integrated dual-function solar collector in water heating mode with natural circulation
Yoo Simulation for an optimal application of BIPV through parameter variation
He et al. Experimental and numerical investigation on the performance of amorphous silicon photovoltaics window in East China
Jalalizadeh et al. Dynamic simulation of a trigeneration system using an absorption cooling system and building integrated photovoltaic thermal solar collectors
Tripathy et al. Performance of building integrated photovoltaic thermal systems for the panels installed at optimum tilt angle
Yadav et al. Thermal performance of BIPV system by considering periodic nature of insolation and optimum tilt-angle of PV panel
Chialastri et al. Performance and optimization of a BIPV/T solar air collector for building fenestration applications
Luo et al. Coupled thermal-electrical-optical analysis of a photovoltaic-blind integrated glazing façade
Jhumka et al. Assessing heat transfer characteristics of building envelope deployed BIPV and resultant building energy consumption in a tropical climate
Ma et al. Shading effect and energy-saving potential of rooftop photovoltaic on the top-floor room
Jun et al. A study on the structure of Solar/Photovoltaic Hybrid system for the purpose of preventing overheat and improving the system performance

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111028

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4856454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees