JP4854951B2 - 自動改札システム、サーバ装置、および自動改札機 - Google Patents

自動改札システム、サーバ装置、および自動改札機 Download PDF

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Description

この発明は、適正でない乗車券を所持する利用者が駅構内に入場したり、駅構内から出場するのを防止する自動改札システム、この自動改札システムで用いるサーバ装置、および自動改札機に関する。
従来、駅の集改札口には、自動改札機が設置されている。自動改札機は、周知のように適正でない乗車券を所持する利用者が駅構内に入場したり、駅構内から出場するのを防止する装置であり、利用者が所持している乗車券から乗車券情報を読み取り、この読み取った乗車券情報が適正であるかどうか、言い換えればこの利用者が適正な乗車券を所持しているかどうか、を判定する。適正であれば、通路に設けた扉を開して、該通路における利用者の通行を許可する。反対に、適正でなければ、通路に設けた扉を閉して、該通路における利用者の通行を禁止する。
また、自動改札機はキセル乗車等の不正乗車を防止するために、通行可と判定した利用者が所持している乗車券に対して、今回の通路における利用者の通行にかかる情報を乗車券情報として書き込んでいる。具体的には、利用者が駅に入場したときには、入場した駅、入場時刻等を含む入場情報を乗車券情報として書き込んでおり、利用者が駅から出場したときには、出場した駅、出場時刻等を含む出場情報を乗車券情報として書き込んでいる。そして、自動改札機は、入場時には乗車券に前回書き込まれた情報が出場情報でなければ、サイクルエラーと判断し、通路における利用者の通行を禁止する。反対に、出場時には乗車券に前回書き込まれた情報が入場情報でなければ、サイクルエラーと判断し、通路における利用者の通行を禁止する。
なお、係員が自動改札機によって通路の通行が禁止された利用者に対応し、この利用者が実際に不正乗車を行っているかどうかを最終的に確認している。
最近では、非接触式の自動改札機が実用化されている。この非接触式の自動改札機で使用される乗車券は、無線通信機能を有するICカード等の記憶媒体であり、乗車券情報をメモリに記憶する構成である。非接触式の自動改札機は、一定時間間隔で無線通信エリア内に位置する乗車券に対して乗車券情報の送信を要求している。利用者が乗車券を非接触式の自動改札機の無線通信エリア内に位置させると、この乗車券が非接触式の自動改札機からの要求を受信し、受信した要求に応じてメモリに記憶している乗車券情報を無線で送信する。非接触式の自動改札機は、乗車券から無線で送信されてきた乗車券情報を受信することで、この乗車券が記憶している乗車券情報を読み取っている。非接触式の自動改札機は、読み取った乗車券情報を用いて通路における利用者の通行可否を判定する。この非接触式の自動改札機も、上述したサイクルエラーにかかる判断を行っている。
ところで、非接触式の自動改札機は、利用者が所持している乗車券に対する入場情報や出場情報の書き込みを無線通信で行うことから、乗車券に対して入場情報、または出場情報を送信しているときに、利用者が乗車券を無線通信エリア外に移動させると、入場情報や出場情報の書き込みに失敗する。乗車券に対する入場情報や出場情報の書き込みに失敗した場合、この乗車券を所持する利用者はこの乗車券の次回の使用時にサイクルエラーと判断され、通路の通行が禁止される。例えば、入場時に入場情報の書き込みに失敗している場合には、目的の駅で出場するときに乗車券に入場情報が書き込まれていないのでサイクルエラーと判断され、通路の通行が禁止される。また、出場時に出場情報の書き込みに失敗している場合には、次回の入場時に乗車券に出場情報が書き込まれていないのでサイクルエラーと判断され、通路の通行が禁止される。
利用者が所持している乗車券に対する入場情報や出場情報の書き込みの失敗によるサイクルエラーの発生を抑えることができる非接触式の自動改札機については特許文献1で提案されている。特許文献1で提案されている非接触式の自動改札機は、利用者が所持している乗車券に対して入場情報や出場情報の書き込みに失敗した場合、再処理を促すメッセージを自動改札機の表示部に表示することで、入場情報や出場情報の書き込みに失敗したことを通路を通行中の利用者に認識させ、この利用者に失敗した入場情報や出場情報の再書き込みにかかる操作、具体的にはもう一度乗車券を自動改札機との無線通信エリア内に位置させる操作、を行わせるというものである。
特開平10−124711号公報
しかしながら、特許文献1で提案されているように、入場情報や出場情報の書き込みに失敗したことを自動改札機の表示部に表示しても、自動改札機の表示部に表示されたメッセージを見ずに通路を通行する利用者が多い。言い換えれば、入場情報や出場情報の書き込みに失敗したことに気づかないで通路を通行してしまう利用者が多い。したがって、入場情報や出場情報の書き込みの失敗によるサイクルエラーの発生を十分に抑えることができなかった。
また、乗車券に対する入場情報や出場情報の書き込みに失敗していることに気づいていない利用者は、次回の入場時や出場時に通路を通行するときにサイクルエラーで通路の通行が禁止される。このときに、利用者は、通路の通行が禁止された理由がわからず、通路内で戸惑い、他の利用者の通行を妨げ、自動改札機の処理効率を低下させるという問題があった。
この発明の目的は、乗車券に対する入場情報、または出場情報の書き込みに失敗した場合に、この乗車券を所持している利用者に入場情報や出場情報の書き込みに失敗していることを略確実に認識させ、サイクルエラーの発生を十分に抑えることができる自動改札システムを提供することにある。
また、この発明は、上記自動改札システムに適用されるサーバ装置、および自動改札機を提供することをを目的とする。
(1)この発明の自動改札システムは、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
複数の自動改札機をデータ通信ラインでサーバ装置に接続した自動改札システムにおいて、
前記自動改札機は、
通路を通行する利用者が所持する乗車券から、この乗車券を識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取る乗車券情報読取手段と、
前記乗車券情報読取手段が読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定する判定手段と、
通路に設けた扉を開閉する扉開閉手段と、
前記判定手段が通行可と判定した利用者の通路における今回の通行にかかる情報を前記乗車券情報として、当該利用者が所持する乗車券書き込む書込手段と、
前記書込手段による乗車券情報の書き込みに失敗したとき、乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と、を備え、
前記扉開閉手段が、前記判定手段が通行可と判定した場合には、前記書込手段による乗車券への情報の書き込みに失敗したかどうかにかかわらず前記扉を開し、前記判定手段が通行不可と判定した場合に前記扉を閉する手段であり、
また、前記サーバ装置は、
乗車券の識別情報と、この乗車券を所持する利用者のメールアドレスと、を対応づけて記憶する利用者情報記憶手段と、
前記自動改札機から通知された、乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報に対応づけて記憶しているメールアドレスを前記利用者情報記憶手段から読み出すメールアドレス読出手段と、
前記メールアドレス読出手段が読み出したメールアドレスに、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールを送信するメール送信手段と、を備えている。
この構成では、複数の自動改札機がサーバ装置に接続されている。自動改札機は、乗車券情報読取手段が通路を通行する利用者が所持する乗車券からこの乗車券の識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取り、判定手段が読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定する。判定手段が通行可と判定すると、書込手段が今回の通路の通行にかかる情報、例えば入場情報や出場情報、を乗車券情報として乗車券に書き込む。書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗すると、通知手段が乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報をサーバ装置に通知する。また、扉開閉手段は、判定手段が通行不可と判定した場合には、扉を閉して、通路における利用者の通行を制限する。また、扉開閉手段は、判定手段が通行可と判定した場合には、書込手段による乗車券への情報の書き込みに失敗したかどうかにかかわらず扉を開し、通路における利用者の通行を許可する。したがって、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗した場合に、通路の扉を閉しないので、利用者が通路に立ち止まることがなく、自動改札機の処理効率の低下を抑えることができる。
サーバ装置は、自動改札機から乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報が通知されると、利用者情報記憶手段から通知された識別情報に対応づけられているメールアドレスを読み出し、ここで読み出したメールアドレスに、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールを送信する。サーバ装置は、例えば乗車券の識別情報と、この乗車券の所有者である利用者の携帯電話のメールアドレスとを対応づけて利用者情報記憶手段に記憶している。したがって、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したことを、この乗車券を所持している利用者に略確実に認識させることができる。これにより、入場情報や出場情報等の乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券を所持している利用者に、乗車券の次回の利用時までに乗車券に対して再処理を行わせることができ、入場情報や出場情報の書き込みの失敗によるサイクルエラーの発生が十分に抑えられる。また、自動改札機の処理効率の低下も十分に防止できる。
また、自動改札機に、書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したとき、および判定手段が通行不可と判定したとき異常を報知する報知手段を設けてもよい。さらに、この報知手段を、判定手段が通行不可と判定したときには音による報知を行い、書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したときには、その旨を表示器に表示し、音による報知を行わない構成としてもよい。
(2)また、この発明のサーバ装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
乗車券の識別情報と、この乗車券を所持する利用者のメールアドレスと、この乗車券が使用された時刻を含む使用履歴と、を対応づけて記憶する利用者情報記憶手段と、
通路を通行する利用者が所持する乗車券から、この乗車券を識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取り、ここで読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定し、通行可と判定した利用者の通路における今回の通行にかかる情報を前記乗車券情報として、当該利用者が所持する乗車券書き込む自動改札機から、乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報が通知された場合、通知された乗車券の識別情報に対応づけて記憶しているメールアドレスを前記利用者情報記憶手段から読み出すメールアドレス読出手段と、
前記メールアドレス読出手段が読み出したメールアドレスに、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールを送信するメール送信手段と、
前記メール送信手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールの送信時刻を、前記利用者情報記憶手段に記憶している使用履歴に含まれている当該乗車券が使用された時刻に基づいて決定する送信時刻決定手段と、を備えている。
この構成では、上述したように、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したことを、この乗車券を所持している利用者に略確実に認識させることができるので、入場情報や出場情報等の乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券を所持している利用者に、乗車券の次回の利用時までに乗車券に対して再処理を行わせることができ、入場情報や出場情報の書き込みの失敗によるサイクルエラーの発生が十分に抑えられる。また、自動改札機の処理効率の低下も十分に防止できる。
しかも、乗車券への乗車情報の書き込みに失敗したことを通知するメールの送信時刻を、この乗車券の使用履歴に基づいて決定するので、利用者がこの乗車券を使用する直前に乗車情報の書き込みに失敗したことを通知するメールを送信することができる。言い換えれば、乗車券を使用する直前に、乗車情報の書き込みに失敗していることを利用者に通知することができ、乗車券に対する再処理を速やかに行わせることができる。
また、この発明の好ましい一実施態様においては、前記利用者情報記憶手段は、識別情報に乗車券を所持する利用者の氏名も対応づけて記憶しており、
前記メールアドレス読出手段は、前記利用者情報記憶手段が自動改札機から通知された乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報にメールアドレスを対応づけて記憶していない場合、対応づけられている利用者の氏名を読み出す手段であり、
前記メールアドレス読出手段が利用者の氏名を読み出した場合、乗車券情報の書き込みに失敗した自動改札機の設置場所付近で、前記メールアドレス読出手段が読み出した氏名の利用者に対して乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメッセージの放送を指示する放送指示手段を備えている。
この構成では、メールアドレスを記憶していない利用者であっても、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したことを、放送で通知するので入場情報や出場情報の書き込みの失敗によるサイクルエラーの発生が一層確実に抑えられる。
(3)さらに、この発明の自動改札機は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
通路を通行する利用者が所持する乗車券から、この乗車券を識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取る乗車券情報読取手段と、
前記乗車券情報読取手段が読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定する判定手段と、
通路に設けた扉を開閉する扉開閉手段と、
前記判定手段が通行可と判定した利用者の通路における今回の通行にかかる情報を前記乗車券情報として、当該利用者が所持する乗車券書き込む書込手段と、を備え、
前記扉開閉手段は、前記判定手段が通行可と判定した場合には、前記書込手段による乗車券への情報の書き込みに失敗したかどうかにかかわらず前記扉を開し、前記判定手段が通行不可と判定した場合に前記扉を閉する手段である。
この構成では、上述したように、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗した場合に、通路の扉を閉しないので、利用者が通路に立ち止まることがなく、自動改札機の処理効率の低下を一層抑えることができる。
また、自動改札機に、書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したとき、および判定手段が通行不可と判定したとき異常を報知する報知手段を設けてもよい。さらに、この報知手段を、判定手段が通行不可と判定したときには音による報知を行い、書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したときには、その旨を表示器に表示し、音による報知を行わない構成としてもよい。
この発明によれば、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したことを、この乗車券を所持している利用者に略確実に認識させることができるので、入場情報や出場情報等の乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券を所持している利用者に、乗車券の次回の利用時までに乗車券に対して再処理を行わせることができ、入場情報や出場情報の書き込みの失敗によるサイクルエラーの発生が十分に抑えられる。また、自動改札機の処理効率の低下も十分に防止できる。
以下、この発明の実施形態である自動改札システムについて説明する。
図1は、この発明の実施形態である自動改札システムの構成を示す概略図である。センタには、この発明で言うサーバ装置に相当する電鉄サーバ1が設置されている。各駅には駅サーバ2が設置されている。各駅に設置されている駅サーバ2は、データ通信ラインで電鉄サーバ1と接続されている。また、駅サーバ2には、設置されている駅の自動改札機3や、係員端末4がデータ通信ラインで接続されている。また、ここでは図示していないが駅サーバ2には、設置されている駅の券売機や精算機等の他の機器もデータ通信ラインで接続されている。自動改札機3や係員端末4等の機器は、使用にともなう処理データを駅サーバ2に送信する。駅サーバ2では、設置されている駅の各機器から送信されてきた処理データを用いて、各機器の使用状況等の管理を行う。また、各駅の駅サーバ2は、設置されている駅の自動改札機3や係員端末4等の機器から送信されてきた処理データを電鉄サーバ1に送信する。電鉄サーバ1では、各駅の駅サーバ2から送信されてきた処理データを用いて、各駅における自動改札機3、係員端末4等の各機器の使用状況等の管理を総合的に行う。さらに、電鉄サーバ1は公衆回線網、携帯電話網、インタネット網等のネットワーク5に接続でき、利用者の携帯電話6やPDA(不図示)等の携帯端末装置にメール(電子メール)を送信することができる。
なお、ここでは、電鉄サーバ1と各駅の自動改札機3や、係員端末4等の機器との間に駅サーバ2を設けているが、電鉄サーバ1と各駅の自動改札機3や、係員端末4等の機器とを直接接続してもよい(駅サーバ2を設けなくてもよい。)。
図2は、この発明の実施形態である電鉄サーバの主要部の構成を示すブロック図である。電鉄サーバ1は、本体の動作を制御する制御部11と、各駅に設置されている駅サーバ2と通信する通信部12と、ネットワーク5を介して携帯電話6やPDA等の携帯端末装置にメールを送信するメール送信部13と、利用者情報を記憶する利用者データベース14と、利用者の携帯電話6やPDA等の携帯端末装置に送信するメールを一時的に記憶する送信メール記憶部15と、を備えている。また、特に図示していないが、各駅に設置されている駅サーバ2から送信されてきた処理データを記憶し、管理する処理データ記憶部等も備えている。
利用者データベース14には、乗車券として発行されたICカード毎に、このICカードを所持している利用者の情報が登録されている。図3は、ICカードの構成を示すブロック図である。ICカード20は、本体の動作を制御する制御部21と、自動改札機3等の機器と無線通信を行う無線通信部22と、乗車券情報等を記憶する乗車券情報記憶部23と、を備えている。このICカード20は、無線通信相手の機器から送出されている電力搬送波から動作電源を得る公知の非接触式のICカードである。記憶部23は、ICカード20を識別する識別番号、定期券区間、定期券の有効期間、サイクル情報等を乗車券情報として記憶している。ICカード20が記憶するサイクル情報は、このICカード20に最後に書き込まれた入場情報または出場情報である。入場情報とは、利用者が入場した駅、入場時刻を含む情報であり、出場情報とは利用者が出場した駅、出場時刻を含む情報である。
電鉄サーバ1は、図4に示すように、ICカード20の識別番号、利用者の氏名、定期券区間、定期券の有効期間、利用者のメールアドレス、最近の使用履歴(所定回数分)、書き込み未了発生の有無(書き込みに失敗したかどうか)、発生した書き込み未了に対する再処理の実行の有無等を対応づけて利用者データベース14に記憶している。利用者データベース14に記憶している使用履歴は、入場または出場した駅、入場または出場した時刻等を示す情報であり、入場情報や出場情報に相当する情報である。また、使用履歴毎に書き込み未了発生の有無、および発生した書き込み未了に対する再処理の実行の有無を対応づけて記憶している。
なお、利用者データベース14に記憶している利用者のメールアドレスについては、サイクル情報等の書き込みに失敗したときに、メールによるその旨の通知を希望する利用者についてのみ記憶しており、この通知を希望しない利用者については記憶していない。言い換えれば、利用者の希望に応じて、利用者から確認したメールアドレスを記憶している。
送信メール記憶部16は、入場情報、または出場情報の書き込みに失敗したICカード20を所持している利用者に送信するメールと、このメールの送信予定時刻と、を対応づけて記憶する(図5参照)。
次に、自動改札機3について説明する。図6は、この発明の実施形態である自動改札機の外観を示す図であり、図7はこの実施形態の自動改札機の構成を示すブロック図である。図6では、2台の自動改札機3(3a、3b)を対向させて配置し、この2台の自動改札機3の間に形成した通路における利用者の通行方向を双方向とした場合を例示している。自動改札機3は、本体の動作を制御する制御部31と、ICカード20と無線通信を行う無線通信部32と、通路に設けた扉33a、33bを開閉する扉開閉部33と、通路における利用者の通行を検知する通行検知部34と、利用者に対して案内メッセージを表示する表示部35と、駅サーバ2と通信する通信部36と、を備えている。無線通信部32は、通路の入口側の上面にアンテナ32aが配置されており、このアンテナ32aの上方数cmのエリアが無線通信エリアである。ICカード20は、この無線通信エリア内に位置しているときに、アンテナ32aから送出されている電力搬送波から動作電源を得ることができる。自動改札機3は、この無線通信部32におけるICカード20との無線通信により、ICカード20から乗車券情報を読み取る。扉開閉部33は、通路の両側(入口側、出口側)に設けられた扉33a、33bを個別に開閉する。通路出口側の扉33aは、利用者が所持している乗車券から読み取った乗車券情報に基づいて開閉する。通路入口側の扉33bは、対向配置されている自動改札機3からの指示にしたがって開閉する。通行検知部34は通路に沿って配置した複数のセンサにより、通路における利用者の通行を検知する。表示部35は通路出口近傍に配置した表示器35aにおける表示を制御する。通信部36は、ICカード20に対する処理内容等、利用者の使用にともなう処理データを駅サーバ2に通知する。
また、係員端末4は、駅係員が操作する端末であり、入場情報や、出場情報の書き込みに失敗したICカード20に対する再処理等が行える。
以下、この発明の実施形態である自動改札システムの動作について説明する。
まず、自動改札機3の動作について説明する。図8は、この実施形態の自動改札機の動作を示すフローチャートである。自動改札機3は、無線通信部32において一定時間間隔(数ms間隔)でポーリングを行い、無線通信エリア内に位置するICカード20の有無を検出している(s1〜s3)。自動改札機3は、s2で行ったポーリングに対する応答があると、無線通信エリア内にICカード20が位置していると判定する。自動改札機3は、s3で無線通信部32の無線通信エリア内に位置しているICカード20があると判定すると、このICカード20に対して乗車券情報の送信要求を送信し、このICカード20から送信されてきた乗車券情報を受信することで、このICカード20が記憶する乗車券情報を読み取る(s4)。ICカード20は、自動改札機3からの乗車券情報の送信要求を受信すると、記憶部23に記憶している乗車券情報を無線通信部22から送信する。
自動改札機3は、s4で読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定する(s5)。s5では、自駅が定期券区間内の駅であるか、現在が定期券の有効期間内であるか、サイクルエラーでないか等を判断し、通路における利用者の通行可否を総合的に判定する。サイクルエラーでないかの判断は、利用者が駅に入場する場合、ICカード20から読み取った乗車券情報に含まれているサイクル情報が出場情報であればサイクルエラーでないと判断する。また、利用者が駅から出場する場合、ICカード20から読み取った乗車券情報に含まれているサイクル情報が入場情報であればサイクルエラーでないと判断する。
自動改札機3は、s5で通行不可と判定すると、出口側の扉33aを閉して通路における利用者の通行を禁止するとともに、エラー報知を行う(s6)。s6では、例えば自動改札機3のアンテナ32a付近において赤色のランプを点灯させたり、音による報知を行う。一方、自動改札機3は、s5で通行可と判定すると、出口側の扉33aを開して通路における利用者の通行を許可する(s7)。また、ICカード20に対して、通路における利用者の通行にかかる情報(入場情報、または出場情報)を書き込む(s8)。s8では、無線通信部32からICカード20に対して書き込む情報(入場情報、または出場情報)を送信する。ICカード20は、記憶部23に記憶しているサイクル情報を、今回送信されてきた入場情報、または出場情報に書き換える。ICカード20は、自動改札機3から送信されてきた情報の書き込みが完了すると、自動改札機3へ完了通知を行う。
自動改札機3は、ICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みが適正に完了したかどうかを判定する(s9)。s9では、ICカード20から書き込み完了を示す完了通知を受信すると、ICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みが適正に完了したと判定する。一方、所定時間(数秒)経過しても、ICカード20から書き込み完了を示す完了通知を受信しなければ、ICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みが適正に完了しなかった、すなわちICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みに失敗した書込未了であると判定する。自動改札機3からICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報を送信しているときに、利用者が無線通信部32の通信エリア内から通信エリア外にICカード20を移動させ、自動改札機3とICカード20との無線通信を切断することが、書込未了が発生する主な原因である。
自動改札機3は、s9でICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みが適正に完了したと判定すると(書込未了が発生しなかったと判定すると)、利用者が通路の通行を完了するのを待って(s10)、この利用者について今回の通路の通行にかかる情報を駅サーバ2に通知し(s11)、この利用者に対する処理を完了する。s11では、今回ICカード20に書き込んだ入場情報または出場情報と、このICカード20の識別番号と、を駅サーバ2に通知する。一方、s9でICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みが適正に完了しなかったと判定すると(書込未了が発生したと判定すると)、エラー報知を行う(s12)。s12では、例えば自動改札機3のアンテナ32a付近において赤色のランプを点滅させたり、表示部35が表示器35aにおいて通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みに失敗した旨のメッセージの表示を行う。また、音による報知は行わず、且つ扉も開状態を維持して、通路における利用者の通行を禁止しない。このように、自動改札機1はs12で行うエラー報知により、ICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みに失敗したことを認識させることができる。また、利用者がICカード20に対して通路における利用者の通行にかかる情報の書き込みに失敗していることに気づかない場合であっても、利用者に対して音による報知や通路の通行を禁止しないので、利用者が通路に立ち止まることがなく、自動改札機3の処理効率の低下を十分に抑えることができる。
自動改札機3は、s12でエラー報知を行うと、利用者がICカード20に対して通路における通行にかかる情報の書き込みに失敗したことに気づいて再処理を行うか、気づかずに通路を通行するかを監視する(s13、s14)。自動改札機3は、利用者によって今回情報の書き込みに失敗したICカード20が再度無線通信部32の無線通信エリア内に位置されると、このICカード20に対して今回失敗した情報の書き込みを再度行う。自動改札機1は、ICカード20に対する再処理を行うと、s10で利用者が通路の通行を完了するのを待って、s11でこの利用者について今回の通路の通行にかかる情報を駅サーバ2に通知し、この利用者に対する処理を完了する。また、自動改札機3は、再処理を行うことなく、利用者が通路を通過すると、今回情報の書き込みに失敗したことを駅サーバ2に通知し(s15)、この利用者に対する処理を完了する。s15の通知には、今回情報の書き込みに失敗した入場情報または出場情報と、このICカード20の識別情報とが含まれている。
なお、ここでは、利用者が通路を通行する毎に、自動改札機3がこの利用者について通路の通行にかかる情報を駅サーバ2に通知する構成としたが、ICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗しなかった利用者(s13で再処理を行った利用者を含む)については、ある程度溜まったときに一括して駅サーバ2に通知するようにしてもよいし、駅サーバ2からの要求に応じて駅サーバ2に送信するようにしてもよい。但し、ICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗し、s13で再処理を行わなかった利用者については、利用者が通路の通行を完了したとき、すぐに駅サーバ2に通知する。
駅サーバ2は、自動改札機3から通路における利用者の通行にかかる情報の通知があると、この通知を記憶するとともに電鉄サーバ1に通知する。駅サーバ2もICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗しなかった利用者(s13で再処理を行った利用者を含む)については、ある程度溜まったときに一括して電鉄サーバ1に通知するようにしてもよいし、電鉄サーバ1からの要求に応じて電鉄サーバ1に送信するようにしてもよい。但し、ICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗し、s13で再処理を行わなかった利用者については、自動改札機3から通知されたとき、すぐに電鉄サーバ2に通知する。
図9は、この発明の実施形態である電鉄サーバの動作を示すフローチャートである。電鉄サーバ1は、通信部12で駅サーバ2から自動改札機3の通路における利用者の通行にかかる通知を受信するか(s21)、送信メール記憶部16に記憶している送信メールに対応づけられている送信予定時刻になるのを待っている(s22)。電鉄サーバ1は、通信部12で駅サーバ2から自動改札機3の通路における利用者の通行にかかる通知を受信すると、今回の通知がICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗したことの通知であるかどうかを判定する(s23)。電鉄サーバ1は、s23でICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗したことの通知でないと判定すると、この通知に含まれているICカード20の識別番号を用いて利用者データベース14に記憶している該当する利用者の利用者情報を検索し、今回の通知に含まれている入場情報、または出場情報に基づいて使用履歴を更新する(s24)。s24では、利用者データベース14に記憶している該当する利用者の使用履歴として所定回数分、例えば10回分、の情報(入場情報、または出場情報)を記憶していれば、この中で最も古い情報を今回通知された情報に置き換える。一方、利用者データベース14に記憶している該当する利用者の使用履歴として所定回数分、例えば10回分、の情報(入場情報、または出場情報)を記憶していなければ、今回通知された情報を追加記憶する。
また、電鉄サーバ1は、s23でICカード20に対して通路の通行にかかる情報の書き込みに失敗したことの通知であると判定すると、この通知に含まれているICカード20の識別番号を用いて利用者データベース14に記憶している該当する利用者の利用者情報を検索し、メールアドレスを記憶していれば、このメールアドレスを読み出す(s25、s26)。電鉄サーバ1は、s26でメールアドレスを読み出すと、このメールアドレスにICカード20に対する情報の書き込みに失敗したことを通知するメールを送信する(s27)。
上述したように、自動改札機3はICカード20に対する情報の書き込みに失敗したと判定すると、すぐにその旨を駅サーバ2に通知し、駅サーバ2がこれを電鉄サーバ1に通知する構成である。このため、自動改札機3がICカード20に対する情報の書き込みに失敗したと判定してから、電鉄サーバ1がs27でメールを送信するまでの経過時間は、ごくわずかである。したがって、情報の書き込みに失敗したICカード20を所持している利用者は殆どの場合、自動改札機1の近くにいる。電鉄サーバ1がs27で送信したメールを受信した利用者の携帯電話6の表示例を図10に示す。図10では、利用者がB駅から出場したときに、ICカード20に対する情報の書き込みに失敗した場合のメールである。電鉄サーバ1が送信したメールにより、ICカード20に対する情報の書き込みが失敗したことをすぐに利用者に認識させることができる。また、上述したように、殆どの場合、利用者はメールを携帯電話6に受信したとき、自動改札機3の近くにいるので、直ぐに駅係員に連絡し、ICカード20に対する再処理を行ってもらうことができる。駅係員が行う、ICカード20に対する再処理については後述する。
電鉄サーバ1は、s27でメールを送信すると、今回ICカード20に対する情報の書き込みに失敗した利用者が駅に入場したのか、駅から退場したのかを判定する(s28)。s28にかかる判定は、自動改札機3から駅サーバ2を介して送信されてきた通知(自動改札機3の通路における利用者の通行にかかる通知)に入場情報が含まれているのか、出場情報が含まれているのかにより行える。電鉄サーバ1は、s28で利用者が駅に入場したと判定すると、利用者データベース14に記憶している該当する利用者の使用履歴から、次回の出場時刻を推定する(s29)。反対に、s28で利用者が駅から出場したと判定すると、利用者データベース14に記憶している該当する利用者の使用履歴から、次回の入場時刻を推定する(s30)。s29では記憶している出場時の使用履歴を用いて推定し、s30では記憶している入場時の使用履歴を用いて推定する。電鉄サーバ1は、s29またはs30で推定した時刻を送信予定時刻とし、この送信予定時刻と、ICカード20に対する情報の書き込みに失敗したことを通知するメールと、を対応づけて送信メール記憶部16に記憶する(s31)。電鉄サーバ1は、今回の通知に含まれている入場情報、または出場情報に基づいて使用履歴を更新し(s32)、今回通知された情報に基づく今回記憶した使用履歴に対して書き込み未了の発生有を対応づける(s33)。
また、電鉄サーバ1は、該当する利用者のメールアドレスを利用者データベース14に記憶しておらず、s26でメールアドレスが読み出せなかった場合には、利用者データベース14から該当する利用者の氏名を読み出し(s34)、通信部12から駅サーバ2に対して利用者への放送による通知を指示する(s35)。s35で駅サーバ2に送信する通知には、s34で読み出した利用者の氏名が含まれている。電鉄サーバ1は、s35で駅サーバ2に放送による通知を行うと、s32、s33の処理を行う。
電鉄サーバ1から放送による通知が指示された駅サーバ2は、今回通知された氏名の利用者に対して、ICカード20への情報の書き込みに失敗していることを通知するアナウンスを駅構内に設置されているスピーカを利用して行う。自動改札機3がICカード20に対する情報の書き込みに失敗したと判定してから、このアナウンスが行われるまでの経過時間もごくわずかであり、情報の書き込みに失敗したICカード20を所持している利用者は殆どの場合、自動改札機1の近くにいる。したがって、利用者データベース14にメールアドレスを記憶していない利用者についても、ICカード20に対する情報の書き込みに失敗したことを、確実に認識させることができる。
また、電鉄サーバ1は、s22で送信メール記憶部16に記憶しているメールに対応づけられている送信予定時刻になったと判定すると、この利用者がすでに書込未了に対して再処理を行っているかどうかを判定する(s36)。s36では、送信予定時刻となったメールの送信先アドレスを用いて、利用者データベース14を検索し、該当する利用者の使用履歴において書込未了が発生した使用履歴に対して再処理完了となっているか再処理未となっているかにより判定する。s36で再処理未であると判定すると、送信メール記憶部16に記憶している送信予定時刻となったメールを送信し(s37)、送信したメールを送信メール記憶部15から削除する(s38)。反対に、s37で再処理完了であると判定すると、s38で送信メール記憶部16に記憶している送信予定時刻となったメールを送信することなく、s38で該当するメールを送信メール記憶部15から削除する。
電鉄サーバ1がs37で送信したメールを受信した利用者の携帯電話6の表示例を図11に示す。図11では、利用者が前回B駅から出場したときに、ICカード20に対する情報の書き込みに失敗した場合である。電鉄サーバ1がs36でメールを送信するタイミングは、利用者の使用履歴から推定した次回の入場時刻、または出場時刻であるので、利用者が駅の近くにいる可能性が高い。したがって、電鉄サーバ1がs36で送信したメールにより、前回の使用時にICカード20に対する情報の書き込みが失敗していることを、ICカード20を使用する直前に利用者に認識させることができる。したがって、利用者はICカード20の使用前に駅係員に連絡し、ICカード20に対する再処理を行ってもらうことができる。これにより、自動改札機3におけるサイクルエラーの発生を抑えることができる。
ここで、書込未了が発生したICカード20に対する再処理について説明する。駅係員は、利用者から情報の書き込みが失敗したICカード20を預かると、このICカード20を係員端末4の無線通信エリア内に置く。駅係員は、係員端末4に対して書込未了のICカード20に対する再処理の実行開始にかかる入力操作を行う。これにより、係員端末4は、図12に示す再処理を実行する。まず、係員端末4は、無線通信エリア内に置かれているICカード20から識別番号を読み取る(s41)。係員端末4は、ここで読み取った識別番号とともに、書き込みに失敗したサイクル情報の送信要求を駅サーバ2を介して、電鉄サーバ1に送信する(s42)。
電鉄サーバ1は、駅サーバ2から書き込みに失敗したサイクル情報の送信要求を受信すると、図13に示す処理を実行する。電鉄サーバ1は、駅サーバ2から送信されてきた書き込みに失敗したサイクル情報の送信要求に含まれている識別番号を用いて利用者データベース14を検索し(s51)、該当する利用者について書込未了で且つ処置済でない使用履歴を読み出す(s52)。電鉄サーバ1は、s52で読み出した使用履歴を、駅サーバ2を介して係員端末4に返信し(s53)、係員端末4から再処理完了が通知されるのを待つ(s54)。
係員端末4は、電鉄サーバ1から返信されてきた使用履歴を受信すると(s43)、この使用履歴に基づいてICカード20に対する乗車情報の書き込み(再処理)を行い(s44)、再処理の完了後に駅サーバ2を介して電鉄サーバ1に再処理完了を通知する(s45)。
電鉄サーバ1は、係員端末4から再処理完了の通知を受信すると、今回返信した書き込み未了の使用履歴に対して処置済を記憶する(s54、s55)。このように、電鉄サーバ1は、書込未了が発生したICカード20に対して、再処理が行われると、利用者データベース14に記憶している該当する使用履歴に対して処置済を記憶する。一方、電鉄サーバ1は、上述したように、s37で再処理完了であると判定すると、s38で送信メール記憶部16に記憶している送信予定時刻となったメールを送信することなく、s38で該当するメールを送信メール記憶部15から削除する構成であるので、利用者に対して無用なメールを送信するのも防止できる。
また、上記実施形態では、係員端末4でICカード20に対する再処理を行うとしたが、駅に設置されている券売機や精算機でもこのICカード20に対する再処理が行えるようにしてもよい。
この発明の実施形態である自動改札システムの構成を示す概略図である。 この発明の実施形態である電鉄サーバの主要部の構成を示すブロック図である。 ICカードの構成を示すブロック図である。 電鉄サーバの利用者データベースの記憶内容を示す図である。 電鉄サーバの送信メール記憶部の記憶内容を示す図である。 この発明の実施形態である自動改札機の外観を示す図である。 この発明の実施形態である自動改札機の構成を示すブロック図である。 この発明の実施形態である自動改札機の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施形態である電鉄サーバの動作を示すフローチャートである。 携帯電話におけるメールの表示例を示す図である。 携帯電話におけるメールの表示例を示す図である。 係員端末における再処理の動作を示すフローチャートである。 係員端末における再処理時の電鉄サーバの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1−電鉄サーバ
2−駅サーバ
3−自動改札機
4−係員端末
5−ネットワーク
6−携帯電話
11−制御部
12−通信部
13−メール送信部
14−利用者データベース
15−送信メール記憶部
20−ICカード
22−無線通信部
23−記憶部
31−制御部
32−無線通信部
33−扉開閉部
34−通行検知部
35−表示部
36−通信部

Claims (8)

  1. 複数の自動改札機をデータ通信ラインでサーバ装置に接続した自動改札システムにおいて、
    前記自動改札機は、
    通路を通行する利用者が所持する乗車券から、この乗車券を識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取る乗車券情報読取手段と、
    前記乗車券情報読取手段が読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定する判定手段と、
    通路に設けた扉を開閉する扉開閉手段と、
    前記判定手段が通行可と判定した利用者の通路における今回の通行にかかる情報を前記乗車券情報として、当該利用者が所持する乗車券書き込む書込手段と、
    前記書込手段による乗車券情報の書き込みに失敗したとき、乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報を前記サーバ装置に通知する通知手段と、を備え、
    前記扉開閉手段が、前記判定手段が通行可と判定した場合には、前記書込手段による乗車券への情報の書き込みに失敗したかどうかにかかわらず前記扉を開し、前記判定手段が通行不可と判定した場合に前記扉を閉する手段であり、
    また、前記サーバ装置は、
    乗車券の識別情報と、この乗車券を所持する利用者のメールアドレスと、を対応づけて記憶する利用者情報記憶手段と、
    前記自動改札機から通知された、乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報に対応づけて記憶しているメールアドレスを前記利用者情報記憶手段から読み出すメールアドレス読出手段と、
    前記メールアドレス読出手段が読み出したメールアドレスに、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールを送信するメール送信手段と、を備えている、
    自動改札システム。
  2. 前記自動改札機は、
    前記書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したとき、および前記判定手段が通行不可と判定したとき異常を報知する報知手段を備えている、
    請求項1に記載の自動改札システム。
  3. 前記自動改札機は、
    前記報知手段が、前記判定手段が通行不可と判定したときには音による報知を行い、前記書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したときには、その旨を表示器に表示し、音による報知を行わない、
    請求項2に記載の自動改札システム。
  4. 乗車券の識別情報と、この乗車券を所持する利用者のメールアドレスと、この乗車券が使用された時刻を含む使用履歴と、を対応づけて記憶する利用者情報記憶手段と、
    通路を通行する利用者が所持する乗車券から、この乗車券を識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取り、ここで読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定し、通行可と判定した利用者の通路における今回の通行にかかる情報を前記乗車券情報として、当該利用者が所持する乗車券書き込む自動改札機から、乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報が通知された場合、通知された乗車券の識別情報に対応づけて記憶しているメールアドレスを前記利用者情報記憶手段から読み出すメールアドレス読出手段と、
    前記メールアドレス読出手段が読み出したメールアドレスに、乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールを送信するメール送信手段と、
    前記メール送信手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメールの送信時刻を、前記利用者情報記憶手段に記憶している使用履歴に含まれている当該乗車券が使用された時刻に基づいて決定する送信時刻決定手段と、を備えたサーバ装置。
  5. 前記利用者情報記憶手段は、識別情報に乗車券を所持する利用者の氏名も対応づけて記憶しており、
    前記メールアドレス読出手段は、前記利用者情報記憶手段が自動改札機から通知された乗車券情報の書き込みに失敗した乗車券の識別情報にメールアドレスを対応づけて記憶していない場合、対応づけられている利用者の氏名を読み出す手段であり、
    前記メールアドレス読出手段が利用者の氏名を読み出した場合、乗車券情報の書き込みに失敗した自動改札機の設置場所付近で、前記メールアドレス読出手段が読み出した氏名の利用者に対して乗車券情報の書き込みに失敗していることを通知するメッセージの放送を指示する放送指示手段を備えた請求項4に記載のサーバ装置。
  6. 通路を通行する利用者が所持する乗車券から、この乗車券を識別する識別情報を含む乗車券情報を読み取る乗車券情報読取手段と、
    前記乗車券情報読取手段が読み取った乗車券情報を用いて、通路における利用者の通行可否を判定する判定手段と、
    通路に設けた扉を開閉する扉開閉手段と、
    前記判定手段が通行可と判定した利用者の通路における今回の通行にかかる情報を前記乗車券情報として、当該利用者が所持する乗車券書き込む書込手段と、を備え、
    前記扉開閉手段は、前記判定手段が通行可と判定した場合には、前記書込手段による乗車券への情報の書き込みに失敗したかどうかにかかわらず前記扉を開し、前記判定手段が通行不可と判定した場合に前記扉を閉する手段である自動改札機。
  7. 前記書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したとき、および前記判定手段が通行不可と判定したとき異常を報知する報知手段を備えている、請求項6に記載の自動改札機。
  8. 前記報知手段は、前記判定手段が通行不可と判定したときには音による報知を行い、前記書込手段が乗車券への乗車券情報の書き込みに失敗したときには、その旨を表示器に表示し、音による報知を行わない、請求項7に記載の自動改札機。
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