JP4853524B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、入力画像の階調変換を行う画像処理装置に関するものである。
従来から、映像信号の高コントラスト化は、大きく分けて2つの方法で行われてきた。1つは、映像信号を輝度信号と色信号(色差信号など)に分けて、輝度信号を階調補正する方法である。輝度信号を階調補正する方法では、輝度を高くすると色が薄くなり、輝度を低くすると色が濃くなる傾向がある。それを防止するために、色信号(色差信号など)も同時に階調補正することがあるが、この場合、色潰れ(色の階調差がなくなる現象)を起こすことがある。もう一方は、R(赤)、G(緑)、B(青)などの映像信号の原色信号を階調補正する方法である。原色信号を階調補正する場合は、各原色信号に同じ階調補正テーブルを用いて階調補正した場合、各原色信号の階調が異なるとき(モノクロ映像でなければ、通常異なる)色バランスが変わる不具合が生じる。
そこで原色信号から輝度信号を生成し、生成した輝度信号の画面全体での輝度分布情報に基づいて階調補正テーブルを算出し、各原色信号に同じ補正係数を乗算することにより、色バランスの変化を抑制した階調補正装置が提案されている。(例えば特許文献1参照。)
特開2004-342030号公報(段落0036〜0066、図1,9)
しかしながら、上記のように、輝度分布に基づく階調補正テーブルを用いて階調補正しているため、原色信号ごとに補正を掛けているにもかかわらず、逆に色潰れを起こすことがある。また、画面全体の情報に基づいて階調補正テーブルを作成しているため、画面の局所的な高コントラスト化が困難になるという課題があった。
本発明は上述の問題に鑑みて成されたものであり、色の変化や色潰れを起こすことなく、映像信号の局所的なコントラストを向上することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
この発明の画像処理装置は、複数の原色信号からなる画素で構成された入力画像に対し、画素毎に階調補正を行う画像処理装置であって、前記階調補正を行う画素毎に、各原色信号の最大値を当該画素の原色信号最大値として検出する最大値検出部と、前記階調補正を行う画素毎に、当該画素の周辺に位置する周辺画素の原色信号最大値の平均値を周辺画素最大値平均として抽出する最大値平均抽出部と、前記階調補正を行う画素毎に、検出された当該画素の原色信号最大値と、抽出された周辺画素最大値平均とに基づいて、当該画素の階調補正係数を決定する階調補正パラメータ算出部と、前記階調補正を行う画素毎に決定された階調補正係数を各原色信号に対して乗じて階調変換を行い、階調変換された出力画像を生成する階調変換部と、を備え、前記階調補正パラメータ算出部は、当該画素の原色信号最大値が前記周辺画素最大値平均より大きい場合、その差が大きくなるほど、前記階調補正係数を増大させ、当該画素の原色信号最大値が前記周辺画素最大値平均より小さい場合、その差が大きくなるほど、前記階調補正係数を減少させるものである。
この発明の画像処理装置によれば、当該画素の原色信号最大値が周辺画素の原色信号の最大値平均より大きい場合、その差が大きくなるほど、階調補正係数を増大させ、当該画素の原色信号最大値が周辺画素の原色信号の最大値平均より小さい場合、その差が大きくなるほど、階調補正係数を減少させるように構成したので、色バランスの変化や色潰れの発生を抑えつつ、局所的にコントラストを向上することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態1に係る画像処理装置は、入力端子RIN、GIN、BINと、最大値検出部1と、最大値平均抽出部2と、最大値遅延部3と、階調補正パラメータ算出部4と、入力画像信号遅延部5と、乗算器6,7,8と出力端子ROUT、GOUT、BOUTとを備えている。入力端子RIN、GIN、BINには、テレビやコンピュータ等で用いられている所定の形式の画像信号が入力される。ここでの画像信号は、例えば赤、緑、青などの原色信号である。
最大値検出部1は、入力端子RIN、GIN、BINにそれぞれ入力された原色信号に対し、補正対象の画素毎に各原色信号の最大値(原色信号最大値Mと称する)を当該画素の原色信号最大値MPAとして検出して、最大値平均抽出部2と最大値遅延部3に出力する。最大値平均抽出部2は、最大値検出部1と最大値遅延部3から入力された当該画素の原色信号最大値MPAと、当該画素の周辺に位置する画素(周辺画素と称する)の原色信号最大値Mから、周辺画素の原色信号最大値MPPの平均値(周辺画素最大値平均MAVGと称する)を抽出する。抽出された周辺画素最大値平均MAVGは、階調補正パラメータ算出部4に出力される。最大値遅延部3は、周辺画素最大値平均MAVGを算出するために各画素の原色信号最大値Mを最大値平均抽出部2へ出力するとともに、原色信号最大値Mのうち、当該画素の原色信号最大値MPAに相当する原色信号最大値Mを、最大値平均抽出部2が周辺画素最大値平均MAVGを算出するに要する時間分の遅延を行い、階調補正パラメータ算出部4に出力する。階調補正パラメータ算出部4では、最大値平均抽出部2で抽出された周辺画素最大値平均MAVGと、最大値遅延部3により遅延された当該画素の原色信号最大値MPAにより、階調補正パラメータを算出し、乗算器6、7、8に出力する。入力画像信号遅延部5は、入力された原色信号を最大値検出部1〜階調補正パラメータ算出部4間での最大値検出と最大値平均抽出と階調補正パラメータ算出に要する時間分の遅延を行い、乗算器6、7、8に出力する。乗算器6、7、8は、入力画像信号遅延部から入力された、例えば赤、緑、青の原色信号に階調補正パラメータ算出部4により算出された階調補正パラメータを乗算して、出力端子ROUT、GOUT、BOUTに出力する。
ここで、各機能について詳細に説明する。最大値検出部1は、画素毎に、リアルタイムで、各原色信号のうち最大の階調、つまり原色信号最大値Mを当該画素の原色信号最大値MPAとして出力する。例えば、赤、緑、青の原色信号の階調が、赤=10、緑=20、青=30の時、30を当該画素の原色信号最大値MPAとして出力する。
最大値平均抽出部2は、例えば当該画素の左右8ドット(左4ドット、右4ドット)の位置に存在する周辺画素の原色信号最大値MPPの平均値(周辺画素最大値平均MAVG)を抽出する。この時、当該画素の左右8ドット(左4ドット、右4ドット)に存在する周辺画素の原色信号最大値MPPの値が、当該画素の原色信号最大値MPAに対して閾値TH1以上に離れている場合、つまり、当該画素の原色信号最大値MPAと周辺画素の原色信号最大値MPPとの差が閾値TH1以上の時、その画素(周辺画素)の原色信号最大値MPPを当該画素の原色信号最大値MPAとの差の絶対値が閾値TH1以下になる値(MPA±TH1)であるとみなして平均値(周辺画素最大値平均MAVG)を算出することにより、補正に制限をかけることができる。なお、当然のことながら、MPAとの差の絶対値がTH1以上のMPPのうち、MPPがMPAより大きい場合はMPP=MPA+TH1とみなし、MPPがMPAより小さい場合はMPP=MPA−TH1とみなすことになる。
上記のように、周辺画素最大値平均MAVGを算出する際に周辺画素最大値MPPと当該画素の原色信号最大値MPAとの差を制限することにより、補正に制限がかかり、局所的にコントラストが上がりすぎることを防ぐことができるだけでなく、例えば、当該画素の原色信号最大値MPAごとに補正量をLUT(Look Up Table)等に記憶させておく場合等において、記憶容量を削減することができる(詳細は後述する。)。また、平均値(周辺画素最大値平均MAVG)を算出する画素数が2のべき乗であれば、平均値(周辺画素最大値平均MAVG)を算出する回路を小さくすることができる。
最大値遅延部3は、最大値検出部1から入力された各画素の原色信号最大値Mを遅延させることにより、当該画素として計算に必要な原色信号最大値MPAを出力する。例えば、最大値平均抽出部2が左右8ドット(左4ドット、右4ドット)の原色信号最大値MPPの平均値(周辺画素最大値平均MAVG)を抽出する場合、4ドット分の遅延を行う。つまり、当該画素を中央とする左右8ドットの平均値(周辺画素最大値平均MAVG)と、当該画素の原色信号最大値MPAの時間的ずれがなくなるよう遅延を行う。
階調補正パラメータ算出部4は、最大値平均抽出部2から入力された周辺画素最大値平均MAVGと最大値遅延部3から入力された当該画素の原色信号最大値MPAを用いて、乗算器6、7、8で、それぞれ入力端子RIN、GIN、BINから入力された、例えば赤、緑、青の原色信号に乗算する乗算値(GAIN)を算出する。
算出方法について図2〜図4を用いて説明する。図2〜図4は、本画像処理装置に入力される原色信号の階調(IN)と出力される原色信号の階調(OUT)との関係が当該画素の原色信号最大値MPAおよび周辺画素最大値平均MAVGによってどのように決定されるかを示す図である。図2は、周辺画素最大値平均MAVGと閾値TH1による必要な補正量の計算又は記憶範囲を示すもので、横軸が入力信号の階調値IN、縦軸が出力信号の階調値OUTを示す。図3は、図2に基づき計算された入力信号の大きさが原色信号最大値MPAである場合の、補正後の出力階調OUTおよびGAINの意味を示すもので、横軸が入力信号の階調値IN、縦軸が出力信号の階調値OUTである。図4は、図2を拡大したものであり、図2の傾きAの直線Lに基づき、周辺画素最大値平均MAVGに対する原色信号最大値MPAの大きさが補正量に与える影響を示す図である。
図2において、左下から右上に伸びた太い破線と直線Lによる折れ線は、階調補正カーブ(LUTを用いる場合は、テーブルに相当する)を意味する。この折れ線の中央の直線Lは、最大値平均抽出部2から入力された周辺画素最大値平均MAVGの入力階調と出力階調が同じになる点(入力階調と出力階調が同じになる直線Nとの交点)を通り、傾きがAとなる折れ線である。階調補正カーブの傾きAの実線部は、入力値をIN、出力値をOUTとすると、式(1)のようになる。
OUT=A×IN+(1−A)MAVG ・・・(1)
この時、最大値遅延部3から入力される当該画素の原色信号最大値MPAを入力値INとして、直線Aの関係から、当該画素原色信号に乗算すべき乗算値(GAIN)を算出すると、乗算値(GAIN)は図3に示すように、式(2)のようになる。
GAIN=OUT/IN=A+(1−A)MAVG/MPA ・・・(2)
このGAINが、各原色信号に共通の階調補正パラメータとして乗算器6、7、8に出力される。
ここで、上述した記憶容量を削減することができる理由について説明する。当該画素と周辺画素の原色信号最大値Mの差(|MPA−MPP|)が閾値TH1を超えている時、当該画素と周辺画素の原色信号最大値Mの差が閾値TH1であるとみなして周辺画素最大値平均MAVGを計算すると、当該画素の原色信号最大値MPAと周辺画素最大値平均MAVGの差(絶対値)は、最大で閾値TH1となり、図2における周辺画素最大値平均MAVGを中心とする傾きAの直線は、横軸方向において、MAVG±TH1の範囲内だけあればよく、当該画素原色信号最大値MPAは、必ず傾きAの直線の範囲内にあることになる。したがって、図2における太い破線部分の計算は不要である。ここで、補正量GAINは式(2)に示すように、傾きAと、周辺画素最大値平均MAVGと、当該画素の原色信号最大値MPAとの3つの変数により算出することができる。しかし、これらを計算値から出すのではなく、例えば、周辺画素最大値平均MAVGと、当該画素の原色信号最大値MPAとの2つの変数に応じたGAIN値をLUT等に記憶させておき、MAVGとMPAの値に基づいてGAINを読み込む場合、必要なLUTは直線Aの範囲でよい。つまり、各MAVGに対応して階調幅がTH1の2倍の範囲内のテーブルのみ記憶すればよく、例えば全階調値が255階調でTHが30の場合、直線Aの最大幅は61(TH×2+1(当該画素))となり、記憶容量を約1/4に削減することができる。
乗算器6、7、8は、特に説明を必要としない通常の乗算器であり、本実施の形態では入力画像の画素毎に各原色信号に所定の補正係数を乗じて階調変換を行う、階調変換部として機能する。
ここで、本発明の実施の形態1による効果を説明する。図4に示すように、入力値INとしてMPAが入力された場合の出力値OUTは、入力値INと出力値OUTが等しい(直線N:GAIN=1)場合に対し、式(3)で示す値ΔOUTだけ大きくなっている。
ΔOUT=(A−1)×(MPA−MAVG) ・・・(3)
ここで、Aは1より大きいので、当該画素の原色信号最大値MPAよりも左右8ドット(左4ドット、右4ドット)の周辺画素最大値平均MAVGの方が小さい場合、ΔOUTは正になる、つまり、乗算値(GAIN)は、1よりも大きい値となり、当該画素の赤、緑、青の原色信号は補正により大きくなり、周辺画素とのコントラストが大きくなる。逆に、当該画素の原色信号最大値MPAよりも左右8ドット(左4ドット、右4ドット)の周辺画素最大値平均MAVGの方が大きい場合、ΔOUTは負になる、つまり、乗算値(GAIN)は1よりも小さい値となり、当該画素の赤、緑、青の原色信号は補正により小さくなり、周辺画素とのコントラストが大きくなる。
このように、当該画素の原色信号最大値MPAと周辺画素の最大値平均MAVGをもとに、画素ごとに各原色信号の補正量を規定し、各原色信号に同一乗算値を乗算することにより、色の変化を防止し、かつ、色潰れによる画質劣化を防ぎ、局所的にコントラストを向上することができる。
また、閾値TH1を任意の値に制御することにより、局所的にコントラストが上がりすぎることを防ぐことができることは前述の通りであるが、傾きAを任意の値に制御することにより局所的コントラストを制御することができる。閾値TH1を大きくすれば、当該画素の原色信号最大値MPAと周辺画素最大値平均MAVGとの差(絶対値)が大きい映像に対して、より大きくコントラスト向上の効果があり、傾きAを大きくすれば、当該画素の原色信号最大値MPAと周辺画素最大値平均MAVGとの差に応じて、コントラストを向上させることができる。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置によれば、複数の原色信号からなる入力画像の補正対象の画素毎に、各原色信号の最大値Mを当該画素の原色信号最大値MPAとして検出する最大値検出部1と、補正対象の画素毎に、当該画素の周辺に位置する周辺画素の原色信号最大値Mの平均値を周辺画素最大値平均MAVGとして抽出する最大値平均抽出部2と、補正対象の画素毎に、検出された当該画素の原色信号最大値MPAと、抽出された周辺画素最大値平均MAVGとに基づいて、当該画素の階調補正係数GAINを決定する階調補正パラメータ算出部4と、入力画像の画素毎に決定された階調補正係数GAINを各原色信号に対して乗じて階調変換を行い、階調変換された出力画像を生成する階調変換部6,7,8と、を備え、階調補正パラメータ算出部4は、当該画素の原色信号最大値MPAと周辺画素最大値平均MAVGとの大小差に応じて階調補正係数GAINを決定するように構成したので、色変化や色つぶれを生じさせることなく、補正対象の画素および周辺画素の信号によって局所的なコントラストを向上させることができる。つまり、階調補正に入力画像全体の画素のデータを演算対象にする必要はなく、補正の対象となる領域の画素および、その補正対象となる画素の周辺に位置する画素のデータのみで階調補正が行える。
さらに、補正対象の画素において当該画素の原色信号最大値MPAが周辺画素最大値平均MAVGより大きい場合、当該画素の階調が大きくなるように、当該画素の原色信号最大値MPAが周辺画素最大値平均MAVGより小さい場合、当該画素の階調が小さくなるように、階調補正係数GAINを決定するようにしたので、周辺画素に対して当該画素のコントラストを的確に向上させる事ができる。
また、当該画素の原色信号最大値MPAが周辺画素最大値MAVG平均より大きい場合、その差が大きくなるほど、階調補正係数GAINを増大させ、当該画素の原色信号最大値MPAが周辺画素最大値平均MAVGより小さい場合、その差が大きくなるほど、階調補正係数GAINを減少させるように構成したので、周辺画素に対して色変化や色つぶれを生じさせることなく、局所的なコントラストをさらに向上させることができる。
また、当該画素の原色信号最大値をMPA、周辺画素最大値平均をMAVG、Aを1より大きい係数とすると、各原色信号に乗じる階調補正係数GAINを式(2)によって算出するようにしたので、画素毎に1つの計算で階調補正係数を算出することができ、演算が少なくてすむとともに、各原色信号の変換率が同じになり、色バランスが変化することがない。
また、最大値平均抽出部2は、周辺画素のうち、その原色信号最大値MPPと当該画素の原色信号最大値MPAとの差(絶対値)が第1の所定値TH1より大きい周辺画素については、その原色信号最大値MPPが、当該画素の原色信号最大値MPAと第1の所定値TH1分の差(絶対値)を有するものであるとみなして、周辺画素の原色信号最大値の平均値MAVGを算出するようにしたので、ノイズが載り、極端に階調の変化が生じた画像信号に対してコントラストを上げすぎてしまうことがない。あるいは、階調補正係数をLUT等に保存する場合は記憶容量を削減することができる。
なお、本実施の形態では、当該画素の左右8ドット(左4ドット、右4ドット)の画素を周辺画素として計算に使用したが、当該画素が例えば左右の端部に近い位置にある場合、左1ドット、右7ドットのように、左右のドット数を適宜振り分けてよい。
また、最大値遅延部3と入力画像信号遅延部5にラインメモリ等の遅延装置を用いて、周辺画素の範囲を上下に大きくする、例えば、周辺画素の対象を入力画像の表示状態、つまり2次元の画像平面内における周囲に隣接する画素(例えば、左右の隣、上下の隣、斜め隣の計8画素)を周辺画素としてもよい。この場合、当該画素に表示画面上で最も近接する画素の情報を元に当該画素の階調補正係数を決めることができるので、視覚的に影響のある画素の情報に基づいて補正量を算出することにより、上下方向にもメリハリの利いたコントラスト向上を行うことが出来る。
また、本実施の形態では、周辺画素として当該画素を含まない隣接画素(左右8ドット:左4ドット、右4ドット)を用いた場合について説明したが、周辺画素最大値平均MAVGを計算するときに、当該画素の原色信号最大値MPAを含めても良い。当該画素の原色信号最大値MPAを周辺画素最大値平均MAVGの計算に使用すると、当該画素だけが周辺画素と大きく異なった原色信号最大値MPAを有する時、(映像上では孤立点とも言う)過剰なコントラスト向上の効果を抑制する効果がある。これは、ノイズの多い映像信号が入力される時などに画質劣化を防ぐ効果がある。
また、周辺画素の対象範囲を左右32ドットなど大きくすると、より広範囲な領域にわたった情報をもとにコントラストを向上することができる。一方、回路構成については、図5に示すように、ラインメモリ等の遅延装置を削減しても本発明を実現することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、最大値平均抽出部2において、当該画素の左右8ドット(左4ドット、右4ドット)に存在する周辺画素のうち、当該画素の原色信号最大値MPAとの差が閾値TH1より大きい周辺画素については、その原色信号最大値MPPが、当該画素の原色信号最大値MPAと閾値TH1分の差を有するものであるとみなして、周辺画素の原色信号最大値の平均値MAVGを算出することにより、補正に制限をかけることができることを説明した。本実施の形態2においては、さらに当該画素の左右8ドット(左4ドット、右4ドット)に存在する周辺画素に対し、当該画素の原色信号最大値MPAとの差の絶対値が、実際の値より閾値TH2分減算した値となるものと周辺画素の原色信号最大値MPPをみなすとともに、閾値TH1として、TH1からTH2を減算した値(TH2−TH1)を使用することにより、補正に制限をかけた。他の構成については実施の形態1と同様である。
具体的には、当該画素の原色信号最大値MPAと左右8ドット(左4ドット、右4ドット)に存在する周辺画素のそれぞれの原色信号最大値MPPとの実際の差(絶対値)をXとし、平均値(周辺画素最大値平均MAVG)の算出に用いる値をY(絶対値)とすると、各周辺画素のMAVG算出のために用いる差Yは、式(4)〜(6)のようになる。
X<TH2の時、Y=0 ・・・(4)
TH2≦X<TH1の時、Y=X−TH2・・・(5)
TH1≦Xの時、Y=TH1−TH2・・・(6)
例えば、本実施の形態においては、例えば周辺画素のうち、その原色信号最大値MPPと当該画素の原色信号最大値MPAとの差(絶対値)が閾値TH2より小さい周辺画素については、その原色信号最大値MPPと当該画素の原色信号最大値MPAとの差が0であるとみなし、その原色信号最大値MPPと当該画素の原色信号最大値MPAとの差(絶対値)が閾値TH2以上で閾値TH1より小さい周辺画素については、その原色信号最大値MPPが、当該画素の原色信号最大値MPAと実際の差よりもTH2分小さい差を有するものであるとみなし、その原色信号最大値MPPと当該画素の原色信号最大値MPAとの差(絶対値)がTH1より大きい周辺画素については、その原色信号最大値MPPが、当該画素の原色信号最大値MPAと(TH1−TH2)分の差を有するものであるとみなして、周辺画素の原色信号最大値の平均値MAVGを算出することにより、差が全体的に小さく評価される。これらの関係を図6に示す。図6は最大値平均抽出部2に入力された各画素の原色信号最大値Mから直接算出される各周辺画素の原色信号最大値Mと当該画素の原色信号最大値MPAとの実際の差の絶対値Xと、周辺画素最大値平均MAVGを算出するために使用する差Yの関係を示したもので、横軸がX、縦軸がYを示しており、XとYの関係は折れ線のようになる。
このように各周辺画素の原色信号最大値MPPを当該画素の原色信号最大値MPAとの差の絶対値が閾値TH2分少なくなる値とみなして平均値(周辺画素最大値平均MAVG)を算出した場合は、図2における閾値TH1は、TH1−TH2になる。なお、当然のことながら、XがTH1より大きい周辺画素のうち、MPPがMPAより大きい場合はMPP=MPA+(TH1-TH2)とみなし、MPPがMPAより小さい場合はMPP=MPA−(TH1-TH2)とみなすことになる。
以上のように、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置によれば、周辺画素の原色信号最大値MPPを当該画素の原色信号最大値MPAとの差の絶対値が、実際の値より閾値TH2分減算した値となるものとみなすようにして補正を制限したので、階調変化が微小な局所領域でのコントラスト増大を抑制することができ、ノイズの多い信号が入力されても画質が劣化することを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における階調補正パラメータを算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における階調補正パラメータを算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における階調補正パラメータを算出する例を示す図である。 本発明の別形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置における周辺画素最大値平均MAVGを算出する際の計算例を示す図である。
1 最大値検出部、 2 最大値平均抽出部、 3 最大値遅延部、 4 階調補正パラメータ算出部、 5 入力画像信号遅延部、 6,7,8 乗算器(階調補正部)、
GAIN 階調補正係数、 MPA 当該画素(補正対象画素)の原色信号最大値、 MAVG (補正対象画素に対する)周辺画素の最大値平均、 TH1 閾値(第1の所定値)、 TH2 閾値(第2の所定値)

Claims (9)

  1. 複数の原色信号からなる画素で構成された入力画像に対し、画素毎に階調補正を行う画像処理装置であって、
    前記階調補正を行う画素毎に、各原色信号の最大値を当該画素の原色信号最大値として検出する最大値検出部と、
    前記階調補正を行う画素毎に、当該画素の周辺に位置する周辺画素の原色信号最大値の平均値を周辺画素最大値平均として抽出する最大値平均抽出部と、
    前記階調補正を行う画素毎に、検出された当該画素の原色信号最大値と、抽出された周辺画素最大値平均とに基づいて、当該画素の階調補正係数を決定する階調補正パラメータ算出部と、
    前記階調補正を行う画素毎に決定された階調補正係数を各原色信号に対して乗じて階調変換を行い、階調変換された出力画像を生成する階調変換部と、を備え、
    前記階調補正パラメータ算出部は、当該画素の原色信号最大値と前記周辺画素最大値平均との大小差に応じて前記階調補正係数を決定する
    画像処理装置。
  2. 前記階調補正パラメータ算出部は、当該画素の原色信号最大値が前記周辺画素最大値平均より大きい場合、当該画素の階調が大きくなるように、
    当該画素の原色信号最大値が前記周辺画素最大値平均より小さい場合、当該画素の階調が小さくなるように、前記階調補正係数を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記階調補正パラメータ算出部は、当該画素の原色信号最大値が前記周辺画素最大値平均より大きい場合、その差が大きくなるほど、前記階調補正係数を増大させ、
    当該画素の原色信号最大値が前記周辺画素最大値平均より小さい場合、その差が大きくなるほど、前記階調補正係数を減少させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記階調補正パラメータ算出部は、
    当該画素の原色信号最大値をMPA、周辺画素最大値平均をMAVG、Aを1より大きい係数とすると、
    各原色信号に乗じる階調補正係数GAINを式(1)のようにして算出する、
    GAIN=A+(1−A)MAVG/MPA ・・・(1)
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記最大値平均抽出部は、
    前記周辺画素のうち、その原色信号最大値と当該画素の原色信号最大値との差の絶対値が第1の所定値より大きい周辺画素については、その原色信号最大値が、当該画素の原色信号最大値と前記第1の所定値分の差を有するものであるとみなして、前記周辺画素の原色信号最大値の平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記最大値平均抽出部は、
    前記周辺画素の原色信号最大値を当該画素の原色信号最大値との差の絶対値が、実際の値より第2の所定値分減算した値となるものとみなして前記周辺画素の原色信号最大値の平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記最大値平均抽出部は、
    前記周辺画素のうち、その原色信号最大値と当該画素の原色信号最大値との差の絶対値が第2の所定値より小さい周辺画素については、その原色信号最大値と当該画素の原色信号最大値との差が0であるとみなし、
    前記周辺画素のうち、その原色信号最大値と当該画素の原色信号最大値との差の絶対値が前記第2の所定位置以上で前記第1の所定値より小さい周辺画素については、その原色信号最大値が、当該画素の原色信号最大値と実際の差よりも前記第2の所定値分小さい差を有するものであるとみなし、
    前記周辺画素のうち、その原色信号最大値と当該画素の原色信号最大値との差の絶対値が前記第1の所定値より大きい周辺画素については、その原色信号最大値が、当該画素の原色信号最大値と前記第1の所定値分から前記第2の所定値分を減算した値の差を有するものであるとみなして、前記周辺画素の原色信号最大値の平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記最大値平均抽出部は、前記入力画像の入力信号における当該画素の左右に隣接する複数の画素を前記周辺画素として前記周辺画素の原色信号最大値の平均値を算出することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記最大値平均抽出部は、前記入力画像の表示状態における当該画素の周囲に隣接する画素を前記周辺画素として前記周辺画素の原色信号最大値の平均値を算出することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像処理装置。
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