JP4851443B2 - 微小機械構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、微小機械構造体、および当該微小機械構造体を備える各種装置に関している。
マイクロマシニング技術を応用した微小機械構造体として様々なマイクロミラーデバイスが考案され、レーザープリンタ、スキャナー、ディスプレイ等の光走査装置や、光ファイバの入出力を切り替える光スイッチングデバイスへの応用が検討されている。
特許文献1はマイクロミラーのアレイを備える反射型光変調装置を開示している。この装置は、ビデオプロジェクタの画像表示デバイスとして開発され、DMD(Digital Micromirror Device)の名称で知られている。DMDのマイクロミラーは、CMOS回路上に形成されている。
特許文献1が開示するDMDは、酸化膜上の第1層(最下層)のメタル部材として1個のバイアス・バスおよび一対(左右)のアドレス電極を有し、第2層(中間層)のメタル部材としてねじれヒンジ、一対のヒンジ支持部、1個のヨークおよび一対の高架電極を有し、第3層(最上層)のメタル部材として1個のミラーを有している。各層の間にスペーサとして積層されたポジ型フォトレジストは、最終的にプラズマエッチングによって除去される。その結果、ヨークとミラーはねじれヒンジによって回動可能に支持された状態となり、アドレス電極とヨークに印加された電位差によって生じる静電引力で2方向に回動駆動される。多数のミラーは2次アレイ状に配置され、個々のミラーが画素として機能し、光源からの光をスクリーン側へ投影することにより映像を表示する。
ミラー、電極、ねじれヒンジ、ヨーク等の構造部材は、アルミまたはアルミ合金をスパッタ法で堆積した薄膜から形成される。このような薄膜は、膜厚方向に応力勾配を持つため、製造工程時のスペーサ層が除去されると、ミラーにそりが生じるという問題がある。
ねじれヒンジは、低電圧で駆動するため、ねじれ剛性を下げるように薄く形成されるが、ヨークは静電引力を受けて傾く際、ヨーク自体が変形せずにミラーと一体となって回動するように十分な剛性が必要である。従って、ねじれヒンジとヨークは基板から同一の高さに形成されるが、それぞれ異なる厚さで形成される。そのため、ねじれヒンジを構成する薄いアルミ層を形成した後、第1酸化膜を堆積してヒンジの形状にパターニングするという工程を行う。そして、第1酸化膜をエッチストップとして使用し、その上に形成した厚いヨークの層とともにプラズマエッチングにより除去される。こうして、ねじれヒンジとヨークの形状が規定される。ヨークの上に形成されたミラーは、中央部に設けられたミラー支持ポストによって連結されている。ミラーとミラー支持ポストは同一のアルミ合金膜で形成されるため、ミラー表面にはミラー支持ポストに対応する形状にくぼみができる。
非特許文献1は、アクチュエータ上にボンディングされた低慣性マイクロミラー(low−inertia micromirrors)をアレイ状に配置した光空間変調器を開示している。この構成では、複数の櫛型アクチュエータを組み合わせて中央の台座を傾けるようにし、その上に別途作成したミラーを接合する方法を取っている。このような構成のマイクロミラーアレイで、各ミラーを上下動、傾動させることにより光変調を行って、反射光の波面収差補正等を行うことが出来る。このような用途では個々のミラー自身の収差が問題になるので、平面度の高い高精度なミラーが要求される。そのため、ミラーおよびアクチュエータはSOI(Silicon−On−Insulator)基板を用いて製造される。単結晶シリコンは本来内部応力がなく平面度の良好なミラーが得られる。
さらに、ミラーは3レベルの選択DRIEプロセス(3−level selective DRIE process)により、背面に垂直リブを設けた構造とし、軽量で剛性の高いミラーとしている。これにより、高速応答を可能にすると共に、ミラー表面に設けたアルミ反射層とミラー本体の熱膨張係数の差の影響でミラーにそりが生じるのを防ぐようにしている。
アクチュエータチップとミラーチップの接合方法は、接合面に金バンプや金−スズ半田を形成して共晶接合したり、ポリイミド膜を形成して電圧を印加しながら350℃程度に加熱するポリマー接合等が考えられる。
特開平8−334709号公報 Tip−tilt−piston Actuators for High Fill Factor Micromirror Arrays(Solid−State Sensor、 Actuator and Microsystems Workshop、 2004 Adriatic Research Institute)
しかしながら、従来の構成の微小機械構造体には以下の課題がある。
まず、多数のミラーを独立に駆動するマイクロミラーアレイでは、アクチュエータやミラー部を駆動回路と一体に形成する必要がある。そのような一体化を行うためには、1つの半導体ウエハ上にCMOS回路のみならず、アクチュエータ部およびミラー部などを順次形成することが効率的であり、コストを低減できる。
特許文献1が開示している微小機械構造体のアクチュエータやミラーは、CMOS回路の製造方法に対して互換性および整合性の高い製造方法により、作製される。しかし、ミラーは金属薄膜から形成されるため、その成膜工程で生じる厚さ方向の応力勾配により、そりが生じやすい。ミラーにそりが生じると、マイクロミラーアレイによって反射光の波面収差を制御することができなくなる。
また、ねじれヒンジとヨークは同一の高さ位置に形成されるが、ヨークの剛性を確保するために厚さを変える必要がある。そのため、それぞれ別々に成膜し、酸化膜をエッチストップとするなどプロセスが複雑になり、その分コストが上昇する。仮にヨークをねじれヒンジと同じ厚さで一括に形成すると、静電引力でヨークが変形してしまい、ミラーの駆動が正確に行われなくなる。ミラーとヨークとを連結するミラー支持ポストを多数設ければ、薄いヨークであってもミラーによって補強される形となり、ヨークが変形してしまうことは防げるが、ミラー支持ポストに対応してミラー表面にくぼみが多数生じるので、反射光の散乱や回折の影響が大きくなり好ましくない。
一方、非特許文献1の構成では、SOI基板を使って単結晶シリコンのミラーを形成するので、内部応力のない平面度の良好なミラーが得られるが、SOI基板が高価であること、ミラーとアクチュエータを接合する必要があること、さらには、駆動回路と一体に構成するためには、CMOS回路チップとの接合も必要になるため、コストの低減が極めて困難である。
また、接合工程の工数削減のためにはウエハレベルの接合が望ましいが、ウエハ全面において均等な接合を行う難しさがあり歩留まりの向上に問題がある。さらに、アクチュエータとミラーを接合する場合、接合個所が可動部にあるため、接合の不完全なミラーがあると、駆動中に接合が切断する可能性があり、信頼性に欠ける。
このように、CMOS回路と一体化したマイクロミラーアレイを安価に製造することと、平面度の良好な高精度のミラーアレイを得ることは、相反する側面を持っていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、変位可能に支持された軽量で剛性の高い可動部を備える微小機械構造体を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、一部がマイクロミラーとして機能する可動部を軽量化することにより、低電圧で高速な動作を可能にするとともに、高い剛性によって平面度の良好なマイクロミラーを実現することにある。
本発明の微小機械構造体は、基台と、前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部とを備え、前記可動部は、第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、連結部を有し、前記連結部を介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部とを備える。
好ましい実施形態において、前記第2の平板部の少なくとも一部に光反射面を備える。
好ましい実施形態において、前記連結部は前記第2の平板部から前記第1の平板部に向かって突出する垂直リブである。
好ましい実施形態において、前記弾性支持部と前記第1の平板部が同一平面上に形成され、かつ、前記弾性支持部は前記第1の平坦部と一体的化されており、前記第2の平板部は、前記弾性支持部の少なくとも一部を覆う形状を有しており、前記垂直リブは前記弾性支持部に接触していない。
好ましい実施形態において、前記垂直リブは、前記第1の平板部に接触するように第1の高さを有する部分と、前記弾性支持部に対して第2の空隙を介して対向するように前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する部分とを有している。
好ましい実施形態において、前記第2の空隙は前記第1の空隙よりも狭い。
好ましい実施形態において、前記第1の平板部および前記弾性支持部は、同一の金属材料から形成され、同一の厚さを有している。
好ましい実施形態において、前記第2の平板部および前記連結部は、同一の金属材料から形成されている。
好ましい実施形態において、前記第2の平板部の面積は、100μm2以上1mm2以下である。
好ましい実施形態において、前記第1の平板部および前記第2の平板部は、それぞれ、0.1μm以上5μm以下の厚さを有し、前記連結部は0.2μm以上10μm以下の厚さを有している。
好ましい実施形態において、前記連結部は、前記第1の平板部上の犠牲層の溝に埋め込まれた金属材料から形成されている。
好ましい実施形態において、前記金属材料は、アルミ、銅、ニッケル、およびそれらの少なくとも1種の金属を含有する合金のいずれかである。
好ましい実施形態において、前記基台上に設けられ、前記第1の平板部と第3の空隙を介して対向する固定電極を更に備え、前記第1の平板部および前記固定電極が静電アクチュエータとして機能する。
本発明の光ピックアップは、光ビームを放射する光源と、前記光ビームを光ディスク上に集束する対物レンズと、前記光ディスクから反射された光ビームを受け、電気信号を生成する光検出器と、前記光ビームの収差を補正する収差補正素子とを備える光ピックアップであって、前記収差補正素子は、基台と、前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部とを備え、前記可動部は、第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部とを備える。
本発明の光ディスク装置は、光ディスクを回転させるモータと、前記光ディスクの所望トラックにアクセスする光ピックアップと、光ピックアップの出力に基づいて前記光ディスクからデータを再生する信号処理部とを備える光ディスク装置であって、前記光ピックアップは、光ビームを放射する光源と、前記光ビームを光ディスク上に集束する対物レンズと、前記光ディスクから反射された光ビームを受け、電気信号を生成する光検出器と、前記光ビームの収差を補正する収差補正素子とを備え、前記収差補正素子は、基台と、前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部とを備え、 前記可動部は、第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部とを備える。
本発明の表示装置は、光ビームを放射する光源と、画像信号に応じて前記光ビームの強度を変調する光源駆動部と、前記光ビームでスクリーンを走査するスキャンミラー部とを備える表示装置であって、前記スキャンミラー部は、基台と、前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部とを備え、前記可動部は、第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部とを備え、前記第2の平板部が前記光ビームを反射するミラーとして機能する。
本発明による他の微小機械構造体は、基台と、少なくとも一部が前記基台に固定された弾性支持部と、前記弾性支持部によって支持される可動ミラーと、前記貴台に設けられた固定電極とを備え、前記可動ミラーは、前記弾性支持部と同一平面上に位置し、前記弾性支持部の同一の金属材料から形成されている固定電極と、少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記可動電極に固定されているミラーとを備える。
本発明の微小機械構造体によれば、好ましくは垂直リブ(vertical rib)によって実現される「連結部」によって2つの平板部を結合しているため、軽量で剛性の高い可動部が得られる。好ましい態様によれば、可動部は金属薄膜から形成され、その一部がミラーとして機能する。このような場合、金属薄膜を薄くして可動部を軽量化しても、その平面度が良好に維持されるため、高速に駆動可能なマイクロミラーデバイスを低コストで実現できるようになる。
また、本発明の微小機械構造体は、CMOS互換のMEMSプロセスを用いて好適に製造され得るため、CMOS回路を備えるウエハ上に一体的に形成することが容易である。
以下、本発明の実施形態について、図を用いて説明する。
(実施形態1)
まず、図1を参照しながら、本発明による微小機械構造体の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の微小機械構造体示す分解斜視図であり、ミラーの一部を切り欠き、下部のリブ構造が見えるように記載されている。
本実施形態における基台1は、CMOS回路が形成されたシリコン基板と、このシリコン基板の上面を被覆し、平坦化された絶縁層とを備えている。
基台1の絶縁層上にはグランド電極2および3個の固定電極3が設けられている。グランド電極2および固定電極3は、450℃以下の温度で堆積することが可能な導電材料から形成されている。このような導電材料は、例えばアルミニウム(Al)合金やポリシリコンゲルマニウム(Poly−SiGe)である。グランド電極2および固定電極3は、ともに、同一の導電材料膜をパターニングすることによって好適に形成され得る。
図1に示される3個の固定電極3の各々は、基台1の絶縁層に形成されたビア(不図示)を介してCMOS回路に接続されている。CMOS回路は、0〜5Vの範囲内で駆動電圧を個々の固定電極3に独立して印加することができるよう構成されている。駆動電圧の大きさは、例えば10bitの多段階の値に設定され得る。
3つの固定電極3の各々は、六角形の領域内に配置されている。個々の固定電極3は同一の形状(菱形)を有しており、六角形領域の中心に関して60°の回転対称となるように配置されている。また、グランド電極2は、六角形領域の中心部から固定電極3の3つの間隙を通って外側に延びる形状を有している。グランド電極2の3つの端部は、他の部分よりも拡大しており、その上には、3本の支柱4が形成されている。支柱4は、次に説明する弾性支持部5および可動電極6を固定電極3およびグランド電極2から離間させた状態で支持する機能を有している。
3つの弾性支持部5および可動電極6は同一面上に位置している。具体的には、弾性支持部5と可動電極6とは、同一の導電材料から形成され、一体的化されている。可動電極6は、下方に位置する3つの固定電極3に対して所定のギャップを介して対向する3つの部分が結合した平板形状を有している。3つの弾性支持部5は、それぞれ、可動電極6の中央部から外側に放射状に延びており、3箇所の支柱4に結合している。
可動電極6の上方にはミラー8が設けられ、ミラー8は垂直リブ7を介して可動電極6に固定されている。本実施形態では、可動電極6が「第1の平板部」、垂直リブ7が「連結部」、ミラー8が「第2の平板部」として機能する。
垂直リブ7は、図1に示されるようにミラー8の裏面側を複数の三角形の区分するように走っている。垂直リブ7の大部分は、可動電極6に達し、可動電極6に固着しているが、他の部分には、弾性支持部6から離間するように切り欠き部7aが形成されている。言い換えると、垂直リブ7は、可動電極6に達する第1の高さ(h1)を有する部分と、弾性支持部5に対して第2の空隙を介して対向するように第2の高さ(h2:h2<h1)を有する部分とを有している。垂直リブ7の端面が可動電極6と接続する部分(垂直リブ接続部)6bは、図1の可動電極6上に「2点鎖線」で示されている。
このように可動電極6、垂直リブ7、およびミラー8は一体化されており、弾性支持部5によって中空に支持されている。このため、可動電極6、垂直リブ7、およびミラー8によって本実施形態の「可動部」が構成されている。
可動電極6は、導電性を有する弾性支部5および支柱4を介してグランド電極2に電気的に接続されている。基台7の不図示のCMOS回路を介して個々の固定電極3に駆動電圧が印加されると、個々の固定電極3と可動電極6との間に働く静電力により、可動電極6が基台1に向かって引き寄せられる。可動電極6、垂直リブ7、およびミラー8は一体化されているため、ミラー8は可動電極6とともに運動する。3個の固定電極3に与える駆動電圧のバランスにより、可動部は下方に並進したり、多軸方向に傾動するよう駆動される。なお、駆動電圧の印加を止めると、可動部の位置および姿勢は、弾性支持部5の弾性復元力によって元の位置および姿勢に復帰する。
図2は、図1に示す可動部(「単位ミラーセル」として機能する)を2次元状に配列したマイクロミラーアレイを示す斜視図である。図2では、下部構造を表示するため、部分的にミラー部、さらに可動電極と弾性支持部も省略している。
図2に示されるように、本実施形態のマイクロミラーアレイでは、複数のミラー8が一定の間隙(たとえば1μm)を置いて2次元的に配置されている。隣接するセル間では、支柱4を共有する形で、弾性支持部5が形成される。個々のミラー8は六角形であり、これらのミラー8が基台1上に稠密に配列されている。ミラー8の面積は、マイクロミラーデバイスの用途やミラー8の個数に応じて適宜最適な大きさに設定され、例えば100μm2以上1mm2以下の範囲に設定される。
個々の固定電極3に印加する駆動電圧を変化することにより、各ミラー8の並進/傾動動作を制御することができる。複数のミラー8の位置および姿勢を適切に制御することにより、全体として任意の波面形状を形成することができる。このようなマイクロミラーアレイによれば、反射光の波面収差を制御することができる。
単位ミラーセルの個数は、マイクロミラーアレイによって形成する波面に求められる精度によって決定される。単位ミラーセルの数を増やすほど、波面近似精度が向上するが、ミラーの制御データ量が膨大となり、制御回路の負荷が大きくなる。また、制御データの転送速度がボトルネックとなり、マイクロミラーアレイ全体の応答速度が大幅に低下する。そのため、必要な近似精度が得られる範囲でミラー数は最小限に抑える方が良い。
本実施形態では、直径2mmの光ビームの波面の収差を制御するため、受光領域内に20個の単位ミラーセルが含まれるように、各ミラーセルのサイズ(幅)を100μm程度の大きさに設定している。
ミラー8の必要変位量は、光ビームの波長の半分程度の大きさに、各ミラー8の最大傾きを得るに必要な変位量を加えた大きさに設定することが好ましい。最大傾きは、補正する収差量によって決定される。例えば、波長405nmの青色レーザの収差を補正する場合、最大変位量は、半波長分203nm+傾き分約400nm=0.6μmに設定することができる。
以下、図3(a)〜図4(d)を参照して、本実施形態の製造方法を説明する。図3(a)〜図4(d)は、各工程を表す平面図(左側)および断面図(右側)である。なお、断面図は、構造の特徴的な部分を表すように描いた模式図であって、必ずしも膜厚などの現実のサイズを正確には反映していない。
まず、図3(a)に示すように、基台1上にが形成する。典型的には、厚さ0.5μmのアルミニウム膜をスパッタリング法によって堆積した後、フォトリソグラフィおよびエッチング工程によりアルミニウム膜をパターニングする。なお、基台1は、前述したように、シリコン基板に形成されたCMOS回路の最上層を絶縁層で被覆し、平坦化することによって得られる。図示していないが、各グランド電極2と固定電極3は、絶縁層に設けられたコンタクトビアを介して基台1に形成されたCMOS回路部と電気的に接続されている。
次に、図3(b)に示すように、グランド電極2と固定電極3を覆う犠牲層10を形成する。犠牲層10は、例えばフォトレジストまたは感光性ポリイミドから形成され得る。フォトレジストは例えばAZエレクトロニックマテリアルズのAZP4000シリーズ等を用いることができ、感光性ポリイミドは例えば日立化成デュポン製PI2727等を用いることができる。これらのフォトレジストまたは感光性ポリイミドは、スピンコート法によって塗布された後、露光・現像によりビア11を有するパターンが付与され、UVキュアによって硬化される。
犠牲層10の厚さは電極間ギャップを規定し、ビア11は支柱4を規定する形状を有している。静電アクチュエータは、電極間ギャップの3分の1以上も変位すると、プルインして制御不可能となってしまう。このため、本実施形態の電極間ギャップ(犠牲層10の厚さ)は、最大変位量(0.6μm)の5倍の大きさ(3μm)に設定する。
次に、図3(c)に示すように、犠牲層10の上にメタル層を堆積した後、フォトリソグラフィおよびエッチング工程によりメタル層をパターニングし、メタル層から弾性支持部5および可動電極6を形成する。メタル層としては、アルミニウム合金を好適に使用することができる。メタル層のパターニングに際して、メタル層(可動電極6)にエッチングホール6aを同時に形成する。メタル層の厚さは、弾性支持部5のバネ定数に応じて適宜決定される。本実施形態では、5Vの駆動電圧で最大変位が得られるようにバネ定数を決定し、メタル層の厚さ、すなわち弾性支持部5の厚さを0.3μmに設定している。
可動電極6および弾性支持部5は同一のメタル層から形成されるため、可動電極6も、弾性支持部5と同一の厚さを有している。したがって、可動電極6の曲げ剛性は、弾性支持部5の曲げ剛性と同程度であるため、このままで強度補強を行わない状態で静電的に駆動すると、弾性支持部5の変形と同時に可動電極6も固定電極3の方へ変形してしまう。しかし、本実施形態では、垂直リブ7の働きにより、可動部全体の剛性が向上し、上記の変形が阻止される。可動電極6およびミラー8は、それぞれ、例えば0.1μm以上5μm以下の厚さを有し、垂直リブ7の厚さは、例えば0.2μm以上10μm以下である。
このように、本実施形態では、弾性支持部5の厚さと可動電極6の厚さとを異なる値に設計する必要がなく、同一の導電膜から1度のフォトリソグラフィおよびエッチング工程により形成され得るため、製造プロセスが簡単になる。
次に、図3(d)に示すように、スピンコート法によりメタル層上に犠牲層12を塗布し、可動電極6の領域内にビア(開口部)13を形成する。犠牲層12は、犠牲層10と同様の材料から同様にして形成される。
ビア13は、可動電極6の上面の大部分を露出させる形状および大きさを有している。犠牲層12は、弾性支持部5を完全に覆っている。犠牲層12は、垂直リブ7の下端と弾性支持部5との間のギャップを規定する。すなわち、犠牲層12の厚さを調節することにより、このギャップを制御することができる。このギャップは、犠牲層12の厚さばらつきを考慮し、可動部の最大変位ストロークより大きく設定される。本実施形態における犠牲層12の厚さは、犠牲層10の厚さよりも小さく、約1.5μmに設定される。犠牲層12も、UVキュアによって硬化される。
次に、図4(a)に示すように、犠牲層14をスピンコート法によって塗布した後、フォトリソグラフィおよびエッチング工程でパターニングし、トレンチ15を形成する。犠牲層14には、高アスペクト比のパターニングを可能にするため、厚塗り用レジスト(例えば東京応化製TSMR−iN1000PM等)を用いることが好ましい。犠牲層14の厚さは垂直リブ7の高さ(h1)を規定し、トレンチ15の幅は垂直リブ7の幅(w)を規定する。垂直リブ7の高さh1や幅wは、可動電極6、垂直リブ7、およびミラー8が一体化した「可動部」の全体的な剛性を考慮して決定される。本実施形態では、垂直リブの高さh1を10μm、幅wを1μmに設定している。
次に、図4(b)に示すように、トレンチ15をメタルで埋め込むように犠牲層14上にメタル層20を堆積する。このメタル層20から垂直リブ7を有するミラー8が形成されることになる。メタル層20は、アルミ合金をコリメートスパッタやロングスロースパッタでスパッタリングする方法、銅やニッケルをめっきで埋め込む方法等、深い溝に良好に成膜できる工法によって好適に形成され得る。各トレンチ15内では、トレンチ15の両側壁から中心に向かって均等に膜が成長し、トレンチ15の中心で合体する。その後も成膜を続けると、リブ7として機能する部分のみならず、ミラー8として機能する部分をも連続的に形成することが可能になる。成膜直後においては、メタル層20のうちミラー8として機能する部分の表面には、トレンチ15の位置に対応した凹部16が残る。なお、メタル層20の形成工程については、後で更に詳細に説明する。
メタル層20を形成した後、図4(c)に示すように、メタル層20の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)で研磨し、鏡面を形成する。フォトリソグラフィ工程により不図示のレジストマスクを形成した後、ウエットエッチングによりメタル層20を複数の六角形パターンの配列に加工し、メタル層20から複数のミラー8を形成する。メタル層20の材料としてアルミ合金を用いる場合は、メタル層20の表面をそのまま反射率の高いミラー面として利用することができる。メタル層の材料として銅などの他の金属を用いる場合、その表面に薄いアルミや銀の反射層を堆積することが好ましい。
次に図4(d)に示すように、酸素プラズマエッチングで犠牲層14、12、10を除去し、「可動部」をリリースする。犠牲層10が除去された部分が空隙17を形成し、犠牲層12が除去された部分が空隙18を形成する。犠牲層14、12、10の除去により、弾性支持部5、可動電極6、ミラー8からなる「可動部」が変位可能となる。
こうして形成されたグランド電極2を接地し、図4(d)に示される固定電極3に駆動電圧+Vdを印加すると、この固定電極3と、対向する可動電極6との間に静電引力が作用する。この静電引力により、ミラー8は図4(d)の矢印の向きに回動することになる。単位セル内のすべての固定電極3に同電圧を印加すると、ミラー8は基台1に接近する方向に平行移動する。
次に、図5(a)および図5(b)を参照して、犠牲層14に形成されたトレンチ15にメタル層20を埋め込む工程を詳細に説明する。
コリメートスパッタ等の方法でメタル層20を堆積する場合、図5(a)に矢印で示す方向に成長が進行する。一般にスパッタ等の方法でメタル層を堆積すると、成長方向に残留応力が発生するため、成長方向に応力勾配が残存することになる。この応力分布は、堆積速度や堆積温度などの成膜条件によって様々に変化する。
ここで、成長方向に沿って圧縮応力が大きくなるような応力勾配が生じた場合を考える。この場合、メタル層20のうちミラー8となる部分では、+Z方向の応力勾配が発生し、下に凸にそろうとする曲げモーメントが働く。一方、メタル層20のうち、トレンチ15を埋める部分(垂直リブ7となる部分)では、トレンチ15の向かいあう2つの側面からトレンチ15内部の中央に向かって成長が進行するため、応力勾配は±X方向に対称に生じる。その結果、最終的には、図5(b)に示すように、トレンチ15の側面から成長したメタルがトレンチ15の中央部で合体した後、その部分の応力勾配はキャンセルされる。即ち、トレンチ15の内部に形成される垂直リブ7では、Z方向の応力勾配が生じないことになる。従って、垂直リブ7はZ方向に応力勾配を持たず、それ自体は反りを生じる曲げモーメントを発生しない。このため、ミラー8が反るのを矯正するに足る剛性を持たせるように垂直リブ7の幅および高さを設定すれば、ミラー8の応力勾配による反りを抑えることができる。さらに、垂直リブ7の下端側にも可動電極6が接続されているので可動電極6、垂直リブ7、ミラー8で構成される可動部は薄い膜厚でも非常に剛性の高い構成を実現できる。
さらに、第1の空隙すなわち電極間ギャップより第2の空隙を狭くすることにより、次のような効果がある。微細な構造体では、可動電極6を基台1へ引き寄せたとき、外乱衝撃力等によって可動電極6が固定電極3に異常に接近して接触する場合がある。そのような場合、電極表面の湿気等により、電極同士が吸着し、電圧印加停止後に弾性支持部5の弾性力によっても元の状態に復元できなくなることがある。このような吸着は「スティッキング」と呼ばれ、接触面積が広くなるほど、発生しやすくなる。本実施形態では、第1の空隙より第2の空隙が狭いため、第1の空隙を介して対向していた電極同士が接触するよりも先に、第2の空隙を介して対向していた垂直リブ7の端面と支柱4の上面とが接触することになる。このとき、弾性支持部5の大部分は可動部と共に変位するため、垂直リブ7の端面の狭い領域のみが支柱4の上面と接触する。したがって、垂直リブ7と支柱4との間の接触面積は小さく、これらの間でスティッキングは発生しにくい。
本実施形態によれば、スティッキングを防止するために、電極間にストッパーとなる突起を別途設ける必要がなくなる。
(実施形態2)
実施形態1において、3つの弾性支持部5および可動電極6は同一面上に位置し、同一の導電材料から形成されている。弾性支持部および可動電極の平面レイアウトは、実施形態1におけるものに限定されない。
図6は、弾性支持部5および可動電極6の他の構成例の平面レイアウトを示している。本実施形態では、六角形状の可動電極26の外周に沿って、3本の支柱24から弾性支持部25が延長し、可動電極26に連結している。可動電極26の下方には、破線で示される3つの固定電極23が配置されている。
本実施形態でも、弾性支持部25および可動電極26は同一の金属膜をパターニングすることによって当該金属膜から好適に形成されている。また、弾性支持部25および可動電極26以外の構成は、実施形態1における構成と同様である。本実施形態では、ミラー8が弾性支持部25を覆う必要はないが、隣接するミラー8の隙間を小さくし、ミラー8の占有面積比率を高めるためには、ミラー8が弾性支持部25を覆う形状およびサイズを有するように設計されることが望ましい。ミラー8が弾性支持部25を覆う場合、垂直リブ7は弾性支持部25上には設ける必要はない。しかし、前述した電極間のスティッキングを防止するため、弾性支持部25上にも垂直リブ7を配置し、弾性支持部25と垂直リブ7との間に第2の隙間を形成することが好ましい。
(実施形態3)
可動電極の形状は、六角形である必要はない。図7は、正方形の可動電極36を示している。本実施形態では、正方形状の可動電極36の外周に沿って、4本の支柱34から弾性支持部35が延長し、可動電極36に連結している。可動電極36の下方には、破線で示される4つの固定電極33が配置されている。
単位セル内の固定電極の個数も3または4に限定されず、2または5以上であってもよい。ただし、3軸の変位を実現するためには、3個以上の固定電極を1つの可動電極に割り当てることが好ましい。
上記の実施形態1〜3に示すように、可動電極とミラーとが垂直リブ(連結部)によって結合しているため、可動部の軽量化と高剛性化とを両立できる。また、可動電極と弾性支持部とを同一金属膜から形成する場合の弾性支持部の設計自由度が向上する。
本発明の微小機械構造体によれば、軽量で剛性の高いミラーアレイをCMOSプロセスと互換性を有するプロセスにより形成できるため、高価なSOI基板を用いたり、ウエハの接合工程が不要になる。その結果、信頼性、生産性に優れたマイクロミラーデバイスを提供することが可能になる。
このようなマイクロミラーデバイスは、低電圧での高速動作が可能になり、また、平面度も極めて良好であるため、光ディスク装置の光ピックアップ内に設けて波面収差補正の用途に使用することが可能になる。
(実施形態4)
図8は、本発明の微小機械構造体を備える光ピックアップの構成例を示し、図9は、当該光ピックアップを備える光ディスク装置の構成例を示している。
図8の光ピックアップは、レーザ光を放射する半導体レーザ81と、レーザ光を平行にするコリメートレンズ82と、所定の方向に偏光した直線偏光を反射する偏光ビームスプリッタ83と、直線偏光を円偏光に変換するための4分の1波長板84と、マイクロミラーアレイデバイス85と、レーザ光を光ディスク87に集束する対物レンズ86と、対物レンズ86の位置を変化させるアクチュエータ88とを備えている。
マイクロミラーアレイデバイス85は、図2に示されるような多数のミラー部8が基板1上に配列された構成を有している。不図示の駆動回路によってマイクロミラーアレイデバイス85の個々のミラー部8に割り当てられた固定電極に電圧が与えられ、ミラー部8の位置および姿勢が制御される。
マイクロミラーアレイデバイス85の全てのミラー部8が形成する反射面を全体として調整することにより、その反射面の形状によって入射光束の波面位相を制御し、球面収差などの光学的なパラメータを制御することが可能になる。
図8では、単一の光源81が図示されているが、1つの光ピックアップ内に複数の光源が設けられていてもよい。
次に、図9を参照しながら、本発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。この実施形態は、図8に示す構成を有する光ピックアップ300と、光ディスク200を回転させるディスクモータ302と、各種の信号処理を行う部分とを備えている。
図9に示す例では、光ピックアップ300の出力がフロントエンド信号処理部306を介してエンコーダ/デコーダ308に送られる。エンコーダ/デコーダ308は、データ読み出し時、光ピックアップ300によって得られる信号に基づいて光ディスク200に記録されているデータを復号する。データ書き込み時、エンコーダ/デコーダ308はユーザデータを符号化し、光ディスク200に書き込むべき信号を生成し、光ピックアップ300に送出する。
フロントエンド信号処理部306は、光ピックアップ300の出力に基づいて再生信号を生成する一方、フォーカスエラー信号FEやトラッキングエラー信号TEを生成する。フォーカスエラー信号FEやトラッキングエラー信号TEは、サーボ制御部310に送出される。サーボ制御部310は、ドライバアンプ304を介してディスクモータ302を制御する一方、光ピックアップ300内のアクチュエータを介して対物レンズの位置を制御する。
エンコーダ/デコーダ308およびサーボ制御部310などの構成要素は、CPU309によって制御される。
本発明による光ディスク装置は、図9に示す構成を有するものに限定されず、本発明の光ピックアップを他の公知の光ディスク装置における光ピックアップと置き換えることによっても得られる。
(実施形態5)
図10は、本発明によるレーザプロジェクタの実施形態を示す構成図である。
本実施形態にレーザプロジェクタ100は、3原色(RGB)の光ビームを放射する3つのレーザ光源101と、レーザ光源101から放射された光ビームを反射し、スクリーン120を反射ビームによって走査するスキャンミラー部116などを備えている。本実施形態では、レーザ光源101から放射された3色の光ビームが、それぞれのコリメートレンズ102によって絞り込まれた後、ダイクロイックプリズム103で合成されて1本の投射ビーム104を形成する。投射ビーム104は、スキャンミラー部106によって反射された後、開口107を介してスクリーン120に投射される。スキャンミラー部106は、実施形態1に示すような構成を備える微小機械構造体である。スキャンミラー部106は、平面度の高い1つのミラーを備えており、印加電圧に応じて高速に駆動される。その結果、投射ビーム104は、大画面のスクリーン120を走査し、その上に任意に画像を形成することが可能になる。スキャンミラー部106が備えるミラーの形状は、例えば直径1mm程度の円に内接する六角形である。
スクリーン120に表示される画像を規定する画像信号110は、制御部111に入力される。レーザ変調回路112によるレーザの変調に同期して、ミラー駆動部113がスキャンミラー部106を駆動する。スキャンミラー部106の角度を規定する角度変位信号116は、制御部111に与えられ、フィードバック制御が実行される。
スキャンミラー部106によってスクリーン120を走査するビーム104は、スクリーン20上にビームスポット軌跡121を描く。
本実施形態のディスプレイでは、スキャンミラー部106の可動部が軽量でありながら、高い剛性と平面度を有しているため、ミラー駆動部113による高速の駆動が可能になる。
本発明の微小機械構造体は、光の方向を高速に変える光偏向器を駆動するマイクロミラーの構造体として有用であり、特に、高精度の平面度が要求される波面収差補正素子用のマイクロミラーデバイスとして好適で、様々な補償光学系に適用できる。
本発明の実施形態1の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1のアレイ配置構成を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態1の製造方法を示す平面図と断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態1の製造方法を示す平面図と断面図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態1のトレンチ部の拡大図である。 本発明の実施形態2における弾性支持部と可動電極の形状を示す平面図である。 本発明の実施形態3における弾性支持部と可動電極の形状を示す平面図である。 本発明による光ピックアップの実施形態を示す図である。 本発明による光ディスク装置の実施形態を示す図である。 本発明によるディスプレイの実施形態を示す図である。
符号の説明
1 基台
2 グランド電極
3 固定電極
4 支柱
5 弾性支持部材
6 可動電極
7 垂直リブ
8 ミラー
10、12、14 犠牲層
11、13 ビア
15 トレンチ
17、18 空隙
81 半導体レーザ
82 コリメートレンズ
83 偏光ビームスプリッタ
84 4分の1波長板
85 マイクロミラーアレイデバイス
87 光ディスク
86 対物レンズ
88 アクチュエータ
200 光ディスク
300 光ピックアップ
302 ディスクモータ
304 ドライバアンプ
306 フロントエンド信号処理部
308 エンコーダ/デコーダ
309 CPU
310 サーボ制御部
100 レーザプロジェクタ
101 レーザ光源
102 コリメートレンズ
103 ダイクロイックプリズム
104 投射ビーム
105 ハーフミラー
106 スキャンミラー部
107 開口
110 画像信号
111 制御部
112 レーザ変調回路
113 ミラー駆動部
120 スクリーン

Claims (13)

  1. 基台と、
    前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、
    前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部と、
    を備え、
    前記可動部は、
    第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、
    連結部を有し、前記連結部を介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部と、
    を備え、
    前記弾性支持部と前記第1の平板部が同一平面上に形成され、かつ、前記弾性支持部は前記第1の平坦部と一体的化されており、
    前記第2の平板部は、前記弾性支持部の少なくとも一部を覆う形状を有しており、
    前記連結部は前記第2の平板部から前記第1の平板部に向かって突出する垂直リブであって、
    前記垂直リブは、前記第1の平板部に接触するように第1の高さを有する部分と、前記弾性支持部に対して第2の空隙を介して対向するように前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する部分とを有し、前記弾性支持部に接触していない、微小機械構造体。
  2. 前記第2の平板部の少なくとも一部に光反射面を備える、請求項1に記載の微小機械構造体。
  3. 前記第2の空隙は前記第1の空隙よりも狭い請求項に記載の微小機械構造体。
  4. 前記第1の平板部および前記弾性支持部は、同一の金属材料から形成され、同一の厚さを有している、請求項1に記載の微小機械構造体。
  5. 前記第2の平板部および前記連結部は、同一の金属材料から形成されている、請求項1に記載の微小機械構造体。
  6. 前記第2の平板部の面積は、100μm2以上1mm2以下である、請求項1に記載の微小機械構造体。
  7. 前記第1の平板部および前記第2の平板部は、それぞれ、0.1μm以上5μm以下の厚さを有し、
    前記連結部は0.2μm以上10μm以下の厚さを有している、請求項1に記載の微小機械構造体。
  8. 前記連結部は、前記第1の平板部上の犠牲層の溝に埋め込まれた金属材料から形成されている請求項1に記載の微小機械構造体。
  9. 前記金属材料が、アルミ、銅、ニッケル、およびそれらの少なくとも1種の金属を含有する合金のいずれかである請求項に記載の微小機械構造体。
  10. 前記基台上に設けられ、前記第1の平板部と第3の空隙を介して対向する固定電極を更に備え、
    前記第1の平板部および前記固定電極が静電アクチュエータとして機能する請求項1に記載の微小機械構造体。
  11. 光ビームを放射する光源と、
    前記光ビームを光ディスク上に集束する対物レンズと、
    前記光ディスクから反射された光ビームを受け、電気信号を生成する光検出器と、
    前記光ビームの収差を補正する収差補正素子と、
    を備える光ピックアップであって、
    前記収差補正素子は、
    基台と、
    前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、
    前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部と、
    を備え、
    前記可動部は、
    第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、
    少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部と、
    を備え、
    前記弾性支持部と前記第1の平板部が同一平面上に形成され、かつ、前記弾性支持部は前記第1の平坦部と一体的化されており、
    前記第2の平板部は、前記弾性支持部の少なくとも一部を覆う形状を有しており、
    前記連結部は前記第2の平板部から前記第1の平板部に向かって突出する垂直リブであって、
    前記垂直リブは、前記第1の平板部に接触するように第1の高さを有する部分と、前記弾性支持部に対して第2の空隙を介して対向するように前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する部分とを有し、前記弾性支持部に接触していない、光ピックアップ。
  12. 光ディスクを回転させるモータと、
    前記光ディスクの所望トラックにアクセスする光ピックアップと、
    光ピックアップの出力に基づいて前記光ディスクからデータを再生する信号処理部と、
    を備える光ディスク装置であって、
    前記光ピックアップは、
    光ビームを放射する光源と、
    前記光ビームを光ディスク上に集束する対物レンズと、
    前記光ディスクから反射された光ビームを受け、電気信号を生成する光検出器と、
    前記光ビームの収差を補正する収差補正素子と、
    を備え、
    前記収差補正素子は、
    基台と、
    前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、
    前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部と、
    を備え、
    前記可動部は、
    第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、
    少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部と、
    を備え、
    前記弾性支持部と前記第1の平板部が同一平面上に形成され、かつ、前記弾性支持部は前記第1の平坦部と一体的化されており、
    前記第2の平板部は、前記弾性支持部の少なくとも一部を覆う形状を有しており、
    前記連結部は前記第2の平板部から前記第1の平板部に向かって突出する垂直リブであって、
    前記垂直リブは、前記第1の平板部に接触するように第1の高さを有する部分と、前記弾性支持部に対して第2の空隙を介して対向するように前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する部分とを有し、前記弾性支持部に接触していない、光ディスク装置。
  13. 光ビームを放射する光源と、
    画像信号に応じて前記光ビームの強度を変調する光源駆動部と、
    前記光ビームでスクリーンを走査するスキャンミラー部と、
    を備える表示装置であって、
    前記スキャンミラー部は、
    基台と、
    前記基台上に形成された弾性を有する弾性支持部と、
    前記基台に対して相対的に移動可能なように前記弾性支持部によって支持される可動部と、
    を備え、
    前記可動部は、
    第1の空隙を介して前記基台に対向する第1の平板部と、
    少なくとも1つの垂直リブを有し、前記垂直リブを介して前記第1の平板部に固定されている第2の平板部と、
    を備え、
    前記弾性支持部と前記第1の平板部が同一平面上に形成され、かつ、前記弾性支持部は前記第1の平坦部と一体的化されており、
    前記第2の平板部は、前記弾性支持部の少なくとも一部を覆う形状を有しており、
    前記連結部は前記第2の平板部から前記第1の平板部に向かって突出する垂直リブであって、
    前記垂直リブは、前記第1の平板部に接触するように第1の高さを有する部分と、前記弾性支持部に対して第2の空隙を介して対向するように前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する部分とを有し、前記弾性支持部に接触しておらず、
    前記第2の平板部が前記光ビームを反射するミラーとして機能する、表示装置。
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