JP4848877B2 - 錠剤の崩壊試験方法及び崩壊試験装置 - Google Patents

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本発明は少量の水分による錠剤の崩壊時間の測定に好適な崩壊試験方法及び崩壊試験装置に関する。
口腔内崩壊錠は、口腔内で少量の水分を吸収して、崩壊する錠剤である。しかし、局方(日本薬局方)収載の内用固形製剤についての崩壊試験法(非特許文献1)は、特に口腔は想定せず、主に消化管内での固形製剤の崩壊を想定しているために、多量の試験液によって固形製剤を崩壊させるシステムになっており、口腔内で少量の水分を吸収して崩壊する口腔内崩壊錠の崩壊性(崩壊時間)を正確に評価(測定)することはできない。従って、現状、口腔内崩壊錠を実際にヒトの口腔内で崩壊させて崩壊時間を評測定している。しかし、ヒトの口腔内での試験は、生理的影響から、再現性が良くない、個人差によって結果(崩壊時間)がばらつく等の問題点がある。また、ヒトの健康面からも望ましくない。
「第十五改正 日本薬局方 解説書」 広川書店 平成18年6月20日 P.578−586
上記事情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、少量の水分による錠剤(特に口腔内崩壊錠)の崩壊時間を従来よりも正確に測定できる崩壊試験方法及び崩壊試験装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採る。
(1)錠剤をメッシュ上に置き、錠剤の上方から崩壊試験液を錠剤へ落下させて錠剤を崩壊させる、錠剤の崩壊試験方法。
(2)錠剤が載置される第1メッシュと、
錠剤上方から崩壊試験液を錠剤へ落下させる崩壊試験液落下手段と、
崩壊試験液を一定温度に保つ恒温槽と、
前記恒温槽から前記崩壊試験液落下手段へ崩壊試験液を供給する送液ポンプとを有する、錠剤の崩壊試験装置。
(3)錠剤上に載せる第2メッシュと、
該第2メッシュをそれが第1メッシュに対して平行状態のまま鉛直方向に移動し得るように支持するメッシュ支持手段とをさらに有し、
錠剤の崩壊によって第2メッシュが移動して第1メッシュに接触した時点を崩壊の終点として判定する構成とした、上記(2)記載の崩壊試験装置。
(4)第2メッシュの上に載せる錘をさらに有し、
該錘を第2メッシュの上に載せて、錠剤に荷重を与えながら、錠剤の上方から崩壊試験液を落下させて、錠剤を崩壊させる構成とした、上記(3)記載の崩壊試験装置。
(5)第1メッシュの網目の孔径が0.1〜4.0mmである、上記(2)〜(4)のいずれか一つに記載の崩壊試験装置。
(6)第2メッシュの網目の孔径が0.1〜4.0mmである、上記()〜(5)のいずれか一つに記載の崩壊試験装置。
(7)崩壊試験液の落下速度が2〜20mL/分である、上記(2)〜(6)のいずれか一つに記載の崩壊試験装置。
(8)崩壊試験液を錠剤から1〜20cm離間した高さ位置から落下させる構成とした、上記(2)〜(7)のいずれか一つに記載の崩壊試験装置。
(9)錘の重さが5〜100gである、上記()〜(8)のいずれか一つに記載の崩壊試験装置。
(10)崩壊試験液落下手段が崩壊試験液を滴下させるものである、上記(2)〜(9)のいずれか一つに記載の崩壊試験装置。
本発明によれば、崩壊試験液を錠剤(試料)へ落下させて錠剤(試料)を崩壊させることができるので、崩壊試験液の落下量を調整することで、例えば、口腔内に近い少量の水分によって、試料(口腔内崩壊錠)を崩壊させることができ、ヒトの口腔内で実際に起こる口腔内崩壊錠の崩壊に近似させて、崩壊時間を測定することができる。しかも、ヒトの口腔内での試験結果よりもバラツキが少ない試験結果(崩壊時間)が得られ、口腔内崩壊錠の崩壊性をより定量的に知ることができる。
以下、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の錠剤の崩壊試験方法は、錠剤をメッシュ上に置き、錠剤の上方から崩壊試験液を錠剤へ落下させて錠剤を崩壊させ、その崩壊時間を測定するようにしたことが特徴であり、好適には、以下に記載の試験装置によって実施される。
なお、本発明でいう、「錠剤」とは、内用固形製剤のちの通常の錠剤の他、適当なコーティング剤で剤皮を施した錠剤、丸剤等も含まれる。なお、「錠剤」の典型例としては、口腔内崩壊錠、チュアブル錠が挙げられる。
図1は本発明の第1実施形態による崩壊試験装置の模式図であり、該試験装置100は、錠剤(試料)1が載置されるメッシュ(第1メッシュ)2、錠剤1の上方から錠剤1へ崩壊試験液3を落下させる崩壊試験液落下手段4、崩壊試験液3を収容する恒温槽5、及び恒温槽5から崩壊試験液落下手段4に崩壊試験液3を供給する送液ポンプ6を備える。なお、図中の符号Aはメッシュ2をその内側面に保持する枠体であり、メッシュ2の下方が崩壊した錠剤の受け部になっている。
恒温槽5内で一定温度に保たれた崩壊試験液3は送液ポンプ6によってメッシュ2の上方に配置された崩壊試験液落下手段4に定流量供給され、崩壊液落下手段4からメッシュ2上の錠剤1に向けて一定の落下速度で崩壊試験液3が落下する。そして、崩壊試験液3の落下によって錠剤1は崩壊し、錠剤の崩壊分はメッシュ2の編目を通って下方に落ちていくので、錠剤1全体の崩壊が完了した時点で、メッシュ2上から錠剤1は消失する。
かかる第1実施形態の装置100に示されるように、本発明の崩壊試験装置では、メッシュ2上に載置した錠剤1にその上方から崩壊試験液3を落下させて錠剤1を崩壊させるので、錠剤1に接触する一定時間当たりの試験液量を容易に調整でき、また、錠剤1の崩壊完了はメッシュ2上から錠剤1が消失することで認識できるので、崩壊の完了(終点)も正確に把握することができる。従って、例えば、錠剤1が口腔内崩壊錠である場合、崩壊試験液3の一定時間当たりの錠剤1に接触する液量(水分量)を口腔内に近い水分量に調整することで、口腔内崩壊錠を口腔内で実際に起こる崩壊に近い状態で崩壊させることができ、しかも、後述の試験例から明らかなように、実際のヒトの口腔内での崩壊錠の崩壊時間よりも、バラツキが少ないデータ(崩壊時間)が得られ、錠剤の崩壊性をより定量的に知ることができる。
なお、本発明の崩壊試験方法および崩壊試験装置で測定する崩壊時間は、通常、崩壊試験液の落下開始から錠剤の崩壊が完了するまでの時間のことである。
本発明において、錠剤1が載置されるメッシュ(第1メッシュ)2の材質は特に限定されないが、崩壊試験液3に対して不活性なものが好ましく、崩壊試験液3の種類に応じて選択されるが、一般的には、金、銅、アルミニウム、ステンレス、チタン、ニッケル等の金属、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)、ポリプロピレン、カーボン樹脂等の合成樹脂、竹材、木材、綿や絹等の繊維素材等が挙げられる。又、メッシュの形態は通常、織り網、編み網等であるが、パンチングメッシュであってもよい。
また、錠剤1が載置されるメッシュ(第1メッシュ)2の網目の孔径は試験対象の錠剤の大きさや種類等によって選択され、特に限定はされないが、一般的には0.1〜4.0mmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0mm、特に好ましくは1.0〜2.0mmである。網目の孔径が0.1mm未満では、メッシュに錠剤の崩壊分(粒子)が詰まり、崩壊が遅延する傾向となり、一方、網目の孔径が4.0mmより大きいと、錠剤の崩壊が完了するまでに、錠剤がメッシュを通過して、実際の崩壊時間よりも崩壊時間が早くなる傾向となる。尚、メッシュ(第1メッシュ)を構成する線材(糸)の線径は特に限定はされないが、通常は0.01〜2mmの範囲から選択される。
また、崩壊試験液落下手段4は、例えば、図1に示すように、ノズルが一般的であり、崩壊試験液を概ね2〜20mL/分の落下速度(即ち、流速)で流下若しくは滴下させ得る微細ノズルが好ましい。このような微細ノズルは、例えば、一般機械に使用されているスプレーノズル、ピペットマンのチップや静脈点滴セットで使用するチューブ、注射針等で使用されており、それらを本発明の崩壊試験液落下手段としてそのまま使用することができる。なお、崩壊試験液の落下は滴下が好ましく、滴下である場合、一滴の体積は1〜200μL程度が好ましく、特に好ましくは5〜100μLである。
また、崩壊試験液3の落下距離(崩壊試験液落下手段4の滴下口から錠剤1までの距離)は、1〜20cmが好ましく、より好ましくは3〜15cm、とりわけ好ましくは6〜10cmである。崩壊試験液3の落下距離が1cm未満の場合、殆ど崩壊が進まず、崩壊が著しく遅延する傾向となり、20cmより大きいと、液体の落下の衝撃によって錠剤が崩壊し易くなって、実際の崩壊時間より崩壊が早くなる傾向となるため、好ましくない。
本発明における崩壊試験液3は、錠剤の種類、錠剤を崩壊させる口腔や器官等に応じて、適宜選択することができ、例えば、水、緩衝液、塩類を含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、疑似唾液等が挙げられる。
また、崩壊試験液3を収容する恒温槽5としては、医療研究用機器として市販されている公知の恒温槽をそのまま使用することができる。恒温槽5にて崩壊試験液3は35〜40℃に恒温するのが一般的である。
また、恒温槽5から滴下手段4に崩壊試験液3を供給する送液ポンプ6としては、医療研究用として市販されている定流量供給が可能な公知の小型ポンプを使用することができ、具体的には、チューブポンプ、ギアポンプ、シリンジポンプ、ピストンポンプ等が挙げられる。
図2は本発明の第2実施形態による崩壊試験装置の要部の模式図であり、図中の図1と同一符号は同一または相当する部分を示している。本実施形態の装置200は、図2に示されるように、前記第1実施形態の試験装置100の構成に加え、錠剤1の上に載せる第2メッシュ7と、該第2メッシュ7を、錠剤1が載置されるメッシュ(第1メッシュ)2に対して平行な状態で鉛直方向に移動し得るように支持するメッシュ支持手段8を追加したものである。なお、図2は錠剤1が載置されるメッシュ2を保持する枠体Aの内部断面を示しており、崩壊試験液落下手段(ノズル)4へ崩壊試験液3を供給する送液ポンプ6及び恒温槽5等の図示は省略している。
図2中のメッシュ支持手段8はガイドレールであり、4本のガイドレールを第1メッシュ2の周縁の略等間隔で離間する4箇所にその一端を固着して第1メッシュ2のメッシュ平面に対して垂直に立設させ、レールの他端を第2メッシュ7の網目に挿通させている。なお、メッシュ支持手段としては、このようなガイドレールを第2メッシュ7の網目に挿通させる構成に限らず、他の構成であってもよい。他の構成としては、例えば、第2メッシュ7の周縁に外方に向けて突出する突起を設ける一方、該突起が係合する溝を形成した溝付きのガイドレールを第1メッシュ2のメッシュ平面に対して垂直に立設させる構成が挙げられる。
かかる第2実施形態の装置200では、錠剤1の崩壊の進行とともに第2メッシュ7が下降し、錠剤1の崩壊が完了して第1メッシュ2上から錠剤1が消失すると、第2メッシュ7と第1メッシュ2が接触するので、第1メッシュ2と第2メッシュ7の接触を錠剤1の崩壊の終点として判定することができる。従って、前記第1実施形態の装置100(図1)のような錠剤1自体の消失を観察して崩壊の終点を判定するよりも、崩壊の終点の判定が容易になる。さらに、第1メッシュ2及び第2メッシュ7をともに金属等の導電性素材で構成すると、第1メッシュ2と第2メッシュ7の接触を両者間の電気的導通を検出することによって知ることができるので、崩壊の終点をより高い精度で知ることができる。
本発明において、錠剤1の上に載せる第2メッシュ7の材質は特に限定されないが、崩壊試験液3に対して不活性なものが好ましく、崩壊試験液3の種類に応じて選択される。一般的には、金、銅、アルミニウム、ステンレス、チタン、ニッケル等の金属、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)、ポリプロピレン、カーボン樹脂等の合成樹脂、竹材、木材、綿や絹等の繊維素材等が挙げられる。又、メッシュの形態は通常、織り網、編み網等であるが、パンチングメッシュであってもよい。
また、錠剤1の上に載せる第2メッシュ7の網目の孔径は試験対象の錠剤の大きさや種類によって選択され、特に限定はされないが、一般的には0.1〜4.0mmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0mm、特に好ましくは1.0〜2.0mmである。網目の孔径が0.1mm未満では、崩壊試験液がメッシュを通過しにくく、崩壊が遅延する傾向となり、一方、網目の孔径が4.0mmより大きいと、メッシュの錠剤への荷重が不均一になって、崩壊時間にバラツキが生じやすい傾向となる。尚、第2メッシュを構成する線材(糸)の線径は特に限定はされないが、通常は0.01〜2mmの範囲から選択される。
図3は本発明の第3実施形態による崩壊試験装置の要部を模式的に示した斜視図(図(a))と断面図(図(b))であり、図中の図1、2と同一符号は同一または相当する部分を示す。本実施形態の装置300は、図3に示されるように、前記第2の実施形態の試験装置200の構成に、さらに第2メッシュ7の上に載置する錘9を追加したものである。錘9は、図3(a)に示されるように、通常、円環状のリング形状であり、その貫孔の下方に錠剤1が位置するように、第2メッシュ7の上に載置され、該貫孔を通過するように崩壊試験液3を落下させる。
なお、図3は錠剤1が載置されるメッシュ2を保持する枠体Aの内部を示しており、崩壊試験液落下手段4へ崩壊試験液3を供給する送液ポンプ6及び恒温槽5等の図示は省略している。
当該装置300では、錘9によって錠剤1に荷重を与えながら、錠剤1の上方から錠剤1へ崩壊試験液3を落下させて、錠剤1を崩壊させる。こうすることで、例えば、錠剤1に滴下した崩壊試験液3の浮力で錠剤1が浮いてしまう不具合の発生を防止でき、また、錠剤1の崩壊分の第1メッシュ2の下方への落下がスムーズになり、崩壊による錠剤の体積減少が安定に進行し、崩壊時間のバラツキがより少なくなる。
錘9の材質は特に限定されないが、崩壊試験液3に対して不活性なものが好ましく、崩壊試験液3の種類に応じて選択される。一般的には、金、銅、アルミニウム、ステンレス、チタン、ニッケル等の金属等が挙げられる。また、錘9の重さは5〜100g程度が好ましく、5g未満では、錘9が軽いために、前記の滴下した試験液の浮力による錠剤の浮きのを充分に防止できない傾向となり、100gを超えると、錠剤1へ荷重がかかりすぎて、実際よりも錠剤の崩壊時間が早くなる傾向になる。
(実施例1)
図2の構成からなる崩壊試験装置を使用して、下記表1に示す口腔内速崩壊錠の崩壊時間を測定した。
崩壊試験装置の第1メッシュ(下部メッシュ)には網目の孔径が2.8mm、線径が1.1mmのステンレスメッシュを使用し、第2メッシュ(上部メッシュ)には網目の孔径が1.7mm、線径が0.84mmのステンレスメッシュを使用し、崩壊試験液には37℃に恒温した水を用い、試験液の落下距離は8cmとし、滴下速度6mL/min、一滴の体積を約20μLにして、滴下した。
すべての錠剤(処方1〜5)は、打錠圧150MPa、錠剤重量200mg、8mm径の平錠を調製した。試験はn=3で行った。ESCP21はエリスリトール2gを水100mLに溶かし、多孔性シリカであるサイリシア350を1g添加してスターラーで撹拌し、分散させた後、スプレードライにて乾燥させ複合化した粒子である。MSCP32はマンニトール1.5gを水100mLに溶かし、多孔性シリカであるサイリシア350を1g添加してスターラーで撹拌し、分散させた後、スプレードライにて乾燥させ複合化した粒子である。
なお、口腔内での崩壊時間(対照)として、健常なヒトの口腔内で崩壊する時間をn=4で測定した。図4は試験結果を示すグラフである。図中の数字は処方番号を示す。
Figure 0004848877
(実施例2)
崩壊試験液に0.154%塩化ナトリウム、0.147%塩化カリウム、0.3%ポリソルベート80溶液を37℃に恒温した溶液を用いた以外は実施例1の崩壊試験装置と同構成の崩壊試験装置により、下記表2に示す口腔内速崩壊錠の崩壊時間を測定した。すべての錠剤(処方1、2、6〜8)は、打錠圧150MPa、錠剤重量200mg、8mm径の平錠を調製した。試験はn=3で行った。
なお、口腔内での崩壊時間(対照)として、健常なヒトの口腔内での崩壊時間をn=4で測定した。図5は試験結果を示すグラフである。図中の数字は処方番号を示す。
Figure 0004848877
図4及び図5から、本発明の崩壊試験装置で測定される崩壊時間と口腔内での崩壊時間はおおよそ一致し、また、口腔内での崩壊時間に比べ、本発明の崩壊試験装置で測定される崩壊時間はばらつきが小さいことが分かる。
本発明の第1実施形態による崩壊試験装置の模式図である。 本発明の第2実施形態による崩壊試験装置の要部の模式図である。 本発明の第3実施形態による崩壊試験装置の要部の模式図であり、図(a)は斜視図、図(b)は断面図である。 実施例1の崩壊試験装置による試験結果(崩壊時間)と口腔内での崩壊時間を対比したグラフである。 実施例2の崩壊試験装置による試験結果(崩壊時間)と口腔内での崩壊時間を対比したグラフである。
符号の説明
1 錠剤(試料)
2 メッシュ(第1メッシュ)
3 崩壊試験液
4 崩壊試験液落下手段
5 恒温槽
6 送液ポンプ
7 第2メッシュ
8 メッシュ支持手段
9 錘
100 崩壊試験装置

Claims (10)

  1. 錠剤をメッシュ上に置き、錠剤の上方から崩壊試験液を錠剤へ落下させて錠剤を崩壊させる、錠剤の崩壊試験方法。
  2. 錠剤が載置される第1メッシュと、
    錠剤上方から崩壊試験液を錠剤へ落下させる崩壊試験液落下手段と、
    崩壊試験液を一定温度に保つ恒温槽と、
    前記恒温槽から前記崩壊試験液落下手段へ崩壊試験液を供給する送液ポンプとを有する、錠剤の崩壊試験装置。
  3. 錠剤上に載せる第2メッシュと、
    該第2メッシュをそれが第1メッシュに対して平行状態のまま鉛直方向に移動し得るように支持するメッシュ支持手段とをさらに有し、
    錠剤の崩壊によって第2メッシュが移動して第1メッシュに接触した時点を崩壊の終点として判定する構成とした、請求項2記載の崩壊試験装置。
  4. 第2メッシュの上に載せる錘をさらに有し、
    該錘を第2メッシュの上に載せて、錠剤に荷重を与えながら、錠剤の上方から崩壊試験液を落下させて、錠剤を崩壊させる構成とした、請求項3記載の崩壊試験装置。
  5. 第1メッシュの網目の孔径が0.1〜4.0mmである、請求項2〜4のいずれか一項に記載の崩壊試験装置。
  6. 第2メッシュの網目の孔径が0.1〜4.0mmである、請求項〜5のいずれか一項に記載の崩壊試験装置。
  7. 崩壊試験液の落下速度が2〜20mL/分である、請求項2〜6のいずれか一項に記載の崩壊試験装置。
  8. 崩壊試験液を錠剤から1〜20cm離間した高さ位置から落下させる構成とした、請求項2〜7のいずれか一項に記載の崩壊試験装置。
  9. 錘の重さが5〜100gである、請求項〜8のいずれか一項に記載の崩壊試験装置。
  10. 崩壊試験液落下手段が崩壊試験液を滴下させるものである、請求項2〜9のいずれか一項記載の崩壊試験装置。
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