JP4848314B2 - 水中検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば原子炉内構造物等の検査を実施する水中検査装置に関する。
発電プラントなどで現用されている原子炉には厳しい安全性が要求されており、原子炉圧力容器自体は勿論、容器内にある例えばシュラウド等の構造物や機器についても点検や検査が欠かせない。原子炉圧力容器内の点検や検査は、容器内が放射能環境にあり、容器中に水(冷却水)が張られた状態のまま実施するのが通例であり、遠隔操作が可能な水中検査装置を用いる方法が知られている。
この水中検査装置の一例として、水中泳動可能な検査用ビーグル(水中ビーグル)と、この検査用ビーグルにケーブルを介し接続され、検査用ビーグルを遠隔操作するコントローラ(詳細には、制御装置、モニタテレビ、及びジョイスティック等からなる)とを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。検査用ビーグルは、略球形状の耐圧ケーシングと、耐圧ケーシングの前部に設けられた目視観察用のカメラ及び照明装置と、耐圧ケーシングの後部に設けられた前後方向推進機構と、この前後方向推進機構の推進軸心と直交する位置に設けられた上下方向推進機構と、耐圧ケーシングの左右両側に配置された一対のバランスウェイトとを備えている。
上下方向推進機構は、耐圧ケーシングを上下方向に貫通する左右一対の通水孔と、これら通水孔にそれぞれ設けられたスクリューと、これらスクリューをそれぞれ正逆回転させるモータ(駆動機構)とを有しており、例えば回転速度や回転方向を同じにすることで検査用ビーグルを昇降させ、例えば回転速度や回転方向を異ならせることで検査用ビーグルを左右に傾けるようになっている。前後方向推進機構は、耐圧ケーシングの後部の同一高さ位置に配置された左右一対のプロペラと、これらプロペラをそれぞれ正逆回転させるモータ(駆動機構)とを有しており、例えば回転速度や回転方向を同じにすることで検査用ビーグルを前後進させ、例えば回転速度や回転方向を異ならせることで検査用ビーグルを左右に旋回するようになっている。
また、水中検査装置の他の例として、上述したような検査用ビーグルと、この検査用ビーグルに第1ケーブルを介し接続され水中泳動可能な中継ロボットと、この中継ロボットに第2ケーブルを介し接続され水面上で浮遊するブイと、このブイに第3ケーブルを介し接続された制御盤とを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。中継ロボットは、球殻構造であり、上下に設けられたカメラと、左右側面に設けられた一対の推進機と、これら推進機の向きを水平方向軸廻りにそれぞれ回動する駆動装置と、第1ケーブルの巻き取り装置とを備えている。ブイは、カメラと、一対の推進機と、第2ケーブルの巻き取り装置とを備えている。そして、ブイは、一対の推進機の回転速度や回転方向を同じにすることで水面上を移動し、一対の推進機の回転速度や回転方向を異ならせることで左右に旋回させるようになっている。また、中継ロボットは、左右の推進機の向きや回転方向を変えることによって様々な方向に泳動可能にしている。
特開平10−221481公報(段落[0059]〜[0070]、[0089]〜[0091])
上記中継ロボットは、左右の推進機と、これら推進機の向きを水平方向軸廻りに回動する駆動装置とを備えており、左右の推進機の向きや回転方向を変えることによって様々な方向に泳動可能にしている。具体的には、例えば左右の推進機の向きを同じ水平方向としつつ、同じ回転方向及び回転速度で駆動した場合は、中継ロボットが前方向又は後方向に移動する。また、例えば左右の推進機の向きを同じ水平方向としつつ、同じ回転方向かつ異なる回転速度で駆動した場合は、中継ロボットが旋回しつつ移動する。また、例えば左右の推進機の向きを同じ水平方向としつつ、異なる回転方向かつ同じ回転速度で駆動した場合は、中継ロボットが移動しないで旋回するようになっている。そのため、中継ロボット(なお、検査用ビーグルについても同様)は、姿勢維持したまま水平方向二方位(前方向又は後方向)に移動することができるものの、姿勢維持したまま水平方向全方位(例えば左右方向や斜め方向等を含む)に移動することができなかった。特に、検査用ビーグルにケーブルを介し接続された中継ロボット等の支援用ビーグルは、検査用ビーグルへの影響を極力小さくするため、姿勢維持したまま停留させることが好ましく、この支援用ビーグルの停留を安定させるためには、支援用ビーグルを姿勢維持したまま水平方向全方位に泳動可能にすることが重要であった。
本発明の目的は、ビーグルを姿勢維持したまま水平方向全方位に泳動することができる水中検査装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、水中泳動可能な検査用ビーグルと、前記検査用ビーグルに二次ケーブルを介し接続され水中泳動可能な支援用ビーグルと、前記支援用ビーグルに一次ケーブルを介し接続され、前記検査用ビーグル及び前記支援用ビーグルを制御する制御装置とを備えた水中検査装置において、前記支援用ビーグルは、上下方向の推進力を付与する複数の昇降スラスタと、本体の同一水平位置に配設され、互いに異なる水平方向の推進力を付与する3つの水平スラスタとを有し、前記制御装置は、前記支援用ビーグルの回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第1の水平スラスタ制御手段を有する。
本発明においては、支援用ビーグルは、本体の同一水平位置に配設され、互いに異なる水平方向の推進力を付与する3つの水平スラスタを有し、制御装置は、支援用ビーグルの回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように、水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する。これにより、支援用ビーグルは、姿勢維持したまま水平方向全方位へ移動させることができる。そして、例えば支援用ビーグルを停留させる場合、支援用ビーグルが何らかの影響により水平方向に移動しても、容易に姿勢維持したまま元の位置に戻すことができるため、支援用ビーグルの停留を安定させることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御装置は、前記支援用ビーグルの水平方向の総推進力をゼロとしつつ回転モーメントが得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第2の水平スラスタ制御手段を有する。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記水平スラスタは、本体の中心位置から同じ距離でかつ周方向に等間隔で配置するとともに、互いの推進方向線が交わってなす角度が60度となるように向けて設ける。
(4)上記目的を達成するために、また本発明は、水中泳動可能な検査用ビーグルと、前記検査用ビーグルにケーブルを介し接続され前記検査用ビーグルを制御する制御装置とを備えた水中検査装置において、前記検査用ビーグルは、上下方向の推進力を付与する複数の昇降スラスタと、本体の同一水平位置に配設され、互いに異なる水平方向の推進力を付与する3つの水平スラスタとを有し、前記制御装置は、前記検査用ビーグルの回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第1の水平スラスタ制御手段を有する。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記制御装置は、前記検査用ビーグルの水平方向の総推進力をゼロとしつつ回転モーメントが得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第2の水平スラスタ制御手段を有する。
(6)上記(4)又は(5)において、好ましくは、前記水平スラスタは、本体の中心位置から同じ距離でかつ周方向に等間隔で配置するとともに、互いの推進方向線が交わってなす角度が60度となるように向けて設ける。
(7)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記支援用ビークルは、前記検査用ビーグルに接続された二次ケーブルの繰り出し及び巻き取りを行うウインチと、互いに対向配置され前記二次ケーブルを挟んで送る駆動プーリ及び従動プーリと、前記ウインチから前記二次ケーブルを繰り出す場合は前記ウインチの回転動力を前記駆動プーリへ伝達し、前記ウインチに前記二次ケーブルを巻き取る場合は前記駆動プーリへの動力伝達を遮断するプーリ駆動機構とを有する。
(8)上記(7)において、好ましくは、前記プーリ駆動機構は、前記駆動プーリ及び前記従動プーリより前記ウインチ側に固定され、前記ケーブルを送る固定プーリと、前記固定プーリより前記ウインチ側に配置され、前記ケーブルを送る可動プーリと、前記可動プーリ、前記駆動プーリ、及び前記従動プーリが取り付けられ、前記固定プーリを中心として揺動可能に設けられた揺動部材と、前記ウインチの回転動力が伝達され、前記駆動プーリに噛合可能な歯車と、前記歯車と前記駆動プーリとの間に設けられ互い近接する方向の付勢力を付与する弾性体とを有し、前記ウインチから前記ケーブルを繰り出す場合は、前記弾性体の付勢力により前記歯車と前記駆動プーリが噛合して、前記駆動プーリに前記ウインチの回転動力が伝達され、前記ウインチにケーブルを巻き取る場合は、前記ケーブルの巻き取り張力により前記可動プーリを介した前記ウインチから前記固定プーリまでのケーブル部分が一直線状になり、前記可動プーリとともに前記駆動プーリが前記弾性体の付勢力に対抗して揺動し前記歯車から離脱して、前記駆動プーリへの動力伝達が遮断されるように構成する。
本発明によれば、ビーグルを姿勢維持したまま水平方向全方位に泳動することができる
本発明の水中検査装置の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の水中検査装置は、原子炉内の欠陥検査、特に原子炉内のアニュラス部、バッフルプレート下部等の圧力容器内狭隘部、PLR(Primary Loop Re-circulation System:一次冷却水再循環系)配管、及びジェットポンプ等の配管内部の検査に好適なものである。
図1は、本実施形態の水中検査装置の機器配置の一例を表す概略図である。
この図1において、原子炉1内には、シュラウド2、上部格子板3、炉心支持板4、シュラウドサポート5、及びジェットポンプ6等の構造物があり、またPLR配管7等の配管が接続されている。PLR配管7における一次冷却水の流れは、出口ノズル8b、PLRポンプ(図示せず)を経由し、入口ノズル8aから原子炉1に戻るようになっている。また、原子炉1の上部には、作業スペースであるオペレーションフロア9があり、また同じく上方には、燃料交換装置10がある。
水中検査装置は、水中泳動可能な検査用ROV(Remotely Operated Vehicle :遠隔操作ビークル)11と、この検査用ROV11に二次ケーブル12を介し接続され水中泳動可能な支援用ROV13と、この支援用ROVに一次ケーブル14を介し接続され、オペレーションフロア9上に配置された制御装置15とを備えている。支援用ROV13は、検査用ROV11を搭載可能とし(後述の図4参照)、検査用ROV11の航行を支援する。ここで、検査用ROV11は検査用ビークルとも称し、支援用ROV13は支援用ビークルとも称する。
制御装置15は、検査用ROV11及び支援用ROV13を航行せしめるため、検査用ROV11及び支援用ROV13に電力を供給するとともに、検査用ROV11及び支援用ROV13の位置及び姿勢を検知するとともに制御する信号処理機能を備えている。また、制御装置15には表示装置16が接続されており、この表示装置16は、検査用ROV11及び支援用ROV13に搭載されたカメラからの映像を表示するとともに、制御装置15で検知された検査用ROV11及び支援用ROV13の位置及び姿勢を表示する。また、制御装置15にはコントローラ17が接続されており、ROV操作員18aが操作するようになっている。
そして、例えばPLR配管7内を目視検査する場合、支援用ROV13は、上部を取り外したジェットポンプ6の上方で停留し、検査用ROV11は、ジェットポンプ6及び入口ノズル8aを通過しPLR配管7内に進入して点検作業を実施する。このとき、燃料交換装置10上のカメラ操作員18bは、支援用ROV13の位置を検知することを目的とし、ステレオカメラを搭載した水中ITVカメラ19を支援用ROV13が視認できる位置に操作ケーブル20を用いて投下している。水中ITVカメラ19の映像は、水中ITVカメラ用ケーブル21を介して制御装置15に入力される。
図2は、本実施形態の水中検査装置の機器配置の他の例を表す概略図である。
この図2において、支援用ROV13は、検査用ROV11とともに、ジェットポンプ6が無い出口ノズル8b側からPLR配管7の内部に進入する。水中ITVカメラ19は、出口ノズル8bからPLR配管7内部を視認できる位置に投下され、支援用ROV13は、水中ITVカメラ19の視野から外れない範囲、例えば、出口ノズル8bからみてPLR配管7の最初のコーナーの手前で停留し、検査用ROV11は、その先のPLR配管7内に進入して点検作業を実施する。
図3は、支援用ROV13の構造を表す前方側斜視図である。また、図4は、支援用ROV13の構造を表す後方側斜視図であり、検査用ROV11を搭載した状態を示す。また、図5(a)〜図5(d)は、図4中断面V−Vにおける支援用ROV13の断面図であり、検査用ROV11を支援用ROV13から離脱させるときの一連の動作を表している。また、図6は、図3中断面VI−VIにおける支援用ROV13の断面図である。また、図7(a)は、図6中断面VII−VIIにおける支援用ROV13の断面図であり、図7(b)は、水平スラスタの配置を説明するための概略図である。
略円柱構造の支援用ROV13は、大別して、本体上部22、本体中部23、及び本体下部24で構成されている。本体上部22は、内部を空気雰囲気として浮力体としての役割を果たす一方、本体下部24は、後述のモータを設置するとともに下側に開口した空洞37(図5(a)及び図6参照)に冷却水が満たされるので重力体としての役割を果たす。これにより、支援用ROV13の浮心の位置が重心の位置より十分高くなるので、支援用ROV13の姿勢が安定する。
支援用ROV13の本体下部24の後側(図4中右下側、図5(a)〜図5(d)中右側)には、検査用ROV11の前方側(図5(d)に示す姿勢では図中右側)を下に向けた状態で(言い換えれば、垂直姿勢で)収納する収納部32が設けられている。この収納部32は、底壁32aと、検査用ROV11の前後方向寸法の半分程度の高さを有する内側側壁32bと、検査用ROV11の前後方向寸法の1/6程度の高さを有する外側側壁32cとで構成されている。また、収納部32の上方(すなわち、本体中部23)には、検査用ROV11を収納及び離脱させるためのスペースが形成されており、その上方にはガイドシャフト42とこのガイドシャフト42の上方側(図5中上側)及び後方側(図5中右側)を覆う半透明なガイドドーム33とが設けられている。
検査用ROV11の前部には、図示しない照明及びカメラが内蔵されており、目視検査を可能にしている。また、検査用ROV11は、詳細を図示しないが、前後方向の推進機構と、左右方向への旋回機構と、可動式ウエイトによりピッチ方向の姿勢を変える(言い換えれば、検査用ROV11の前方側を上下方向に向ける)姿勢変換機構とを備えている。また、検査用ROV11の後側(図5(d)に示す姿勢では図中左側)に二次ケーブル12が接続されている。
支援用ROV13の本体中部23の中心には、回転軸が水平方向となるように配置され、検査用ROV11に接続された二次ケーブル12の繰り出し及び巻き取りを行うウインチ36が設けられている。ウインチ36の二次ケーブル12は、互いに対向配置された上下一対の固定プーリ41に挟まれて送られてから、ガイドドーム33に案内されつつガイドシャフト42に巻き回されて下方側(図5(a)〜図5(d)中下側)に向けられている。
そして、例えば検査用ROV11を支援用ROV13から離脱させる場合は、まず、支援用ROV11のウインチ36を駆動して二次ケーブル12を巻き取り、検査用ROV11を支援用ROV11の収納部32の外側側壁32cより上方となるように持ち上げる(図5(b)参照)。その後、検査用ROV11のピッチ機構により検査用ROV11の前方側を浮上させる(図5(c)参照)。その後、支援用ROV13のウインチ36を駆動して二次ケーブル12を繰り出しつつ、検査用ROV11の推進機構により検査用ROV11を支援用ROV13から離脱させるようになっている。
一方、例えば検査用ROV11を支援用ROV13に搭載させる場合は、まず、支援用ROV13のウインチ36を駆動して二次ケーブル12を巻き取る。その後、支援用ROV13の姿勢変換機構により支援用ROV13を垂直姿勢に変えてもよいが、支援用ROV13の姿勢変換機構を用いなくとも、支援用ROV13のガイドドーム33及びガイドシャフト42によって二次ケーブル12が案内されることで、検査用ROV11は自ずと垂直姿勢になる(図5(b)参照)。その後、支援用ROV13のウインチ36を駆動して二次ケーブル12を繰り出し、検査用ROV11を支援用ROV13の収納部32に収納させるようになっている。したがって、例えば検査用ROV11が何らかの理由で故障した場合でも、検査用ROV11を支援用ROV13に搭載することができる。
支援用ROV13の本体上部22の上部には、前方側(図3中左下側)及び後方側(図4中右下側)をそれぞれ照らす照明28が設けられ、本体上部22の前方側側面及び後方側側面には、スリットレーザ(図示せず)及びこのスリットレーザが照射された被写体を撮像するカメラ29が設けられている。また、本体上部22には、支援用ROV13の位置及び姿勢に係わる状態量を検出するセンサ群(図示せず、例えば加速度センサやジャイロ等)が内蔵されている。また、本体上部22の上部には、サポートケーブル26が取り付けられている。制御装置15からの一次ケーブル14は、サポートケーブル26の先端部に圧着されて支持されつつ、本体上部22のケーブル接続部27を介し支援用ROV13の内部に引き込まれている。そして、この一次ケーブル14を介してカメラ29の画像信号やセンサ群の検出信号が制御装置15に出力され、制御装置15はそれらの信号を処理して支援用ROV13の位置及び姿勢を検知するようになっている。
図6に示すように、支援用ROV13の本体上部22及び本体中部23には左右の昇降スラスタダクト30a,30bが設けられ、これら昇降スラスタダクト30a,30bには上下方向を回転軸とした昇降スラスタ34a,34bが設けられ、これら昇降スラスタ34a,34bを回転駆動する昇降スラスタ用モータ35a,35bが本体下部24に設けられている。
また、図7(a)に示すように、支援用ROV13の本体中部23の同一水平位置(詳細には、昇降スラスタダクト30a,30bより下方側の位置)には、互いに異なる水平方向の流れを形成する水平スラスタダクト31a,31b,31cが設けられ、これら水平スラスタダクト31a,31b,31cにはそれぞれの流れ方向を回転軸とした水平スラスタ38a,38b,38cが設けられ、これら水平スラスタ38a,38b,38cを回転駆動する水平スラスタ用モータ40a,40b,40cが本体下部24に設けられている。水平スラスタ38a,38b,38c(言い換えれば、図7(b)に示す水平スラスタ38aの作用点39a、水平スラスタ38bの作用点39b、及び水平スラスタ38cの作用点39c)は、本体中部23の中心位置Oからの距離が同じでかつ周方向に120°の等間隔で配置されている。また、水平スラスタ38a,38b,38cは、互いの推進方向線が交わってなす角度が60°となるように向けられている(なお、水平スラスタダクト31a,31,31cは、流れ方向が互いに交わってなす角度が60°となるように設けられている)。
そして、制御装置15は、昇降スラスタ用モータ35a,35bを駆動制御して昇降スラスタ34a,34bの回転方向及び回転数を制御するようになっている。例えば昇降スラスタ34a,34bを同じ回転方向(正回転又は逆回転)及び回転速度で駆動すると、上方向又は下方向の総推進力が得られて、支援用ROV13が下降又は上昇するようになっている。
また、制御装置15は、支援用ROV13の水平スラスタ用モータ40a,40b,40cを駆動制御して水平スラスタ38a,38b,38cの回転方向及び回転数を制御し、これによって例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま任意の水平方向へ移動させたり、また例えば支援用ROV13を旋回させたりするようになっている。このような水平スラスタ38a,38b,38cの制御を、図8(a)〜図8(g)により説明する。なお、これら図8(a)〜図8(g)において、白抜き矢印は支援用ROV13の動作方向を示す。また、支援用ROVの前方向(図中下方向)、右方向(図中左方向)、後方向(図中上方向)、及び左方向(図中右方向)は、方位角0°(=360°)、90°、180°、及び270°と定義して説明する。
例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま前方向(方位角0°)へ移動させる場合は、図8(a)に示すように、水平スラスタ38aを停止し(すなわち、作用点39aに作用する推進力Fa=0となり)、水平スラスタ38bを正回転で駆動し(これにより、作用点39bに作用する推進力Fbの向きは図中左上側となり)、水平スラスタ38cを逆回転で駆動する(これにより、作用点39cに作用する推進力Fcの向きは図中右上側となる)。このとき、Fb:Fc=1:1となるように、水平スラスタ38b,38cの回転数を制御する。これにより、推進力Fbによって生じる回転モーメントと推進力Fcによって生じる回転モーメントとが相殺され、支援用ROV13の回転モーメントはゼロになる。また、推進力Fb,Fcが合わさった総推進力は後方向(方位角180°)となる。その結果、支援用ROV13は、姿勢維持したまま前方向へ移動する。
例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま前右方向(方位角30°)へ移動させる場合は、図8(b)に示すように、水平スラスタ38a,38bを正回転で駆動し(これにより、推進力Faの向きは図中右側となり)、水平スラスタ38cを逆回転に駆動する。このとき、Fa:Fb:Fc=1:1:2となるように、水平スラスタ38a,38b,38cの回転数を制御する。これにより、推進力Fa,Fbによって生じる回転モーメントと推進力Fcによって生じる回転モーメントとが相殺され、支援用ROV13の回転モーメントはゼロになる。また、推進力Fa,Fb,Fcが合わさった総推進力は、後左方向(方位角210°)となる。その結果、支援用ROV13は、姿勢維持したまま前右方向へ移動する。
例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま右前方向(方位角60°)へ移動させる場合は、図8(c)に示すように、水平スラスタ38bを停止し(すなわち、推進力Fb=0となり)、水平スラスタ38aを正回転で駆動し、水平スラスタ38cを逆回転で駆動する。このとき、Fa:Fc=1:1となるように、水平スラスタ38a,38cの回転数を制御する。これにより、推進力Faによって生じる回転モーメントと推進力Fcによって生じる回転モーメントとが相殺され、支援用ROV13の回転モーメントはゼロになる。また、推進力Fa,Fcが合わさった総推進力は、推左後方向(方位角240°)となる。その結果、支援用ROV13は、姿勢維持したまま右前方向へ移動する。
例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま右方向(方位角90°)へ移動させる場合は、図8(d)に示すように、水平スラスタ38aを正回転で、水平スラスタ38b,38cを逆回転で駆動する。このとき、Fa:Fb:Fc=2:1:1となるように、水平スラスタ38a,38b,38cの回転数を制御する。これにより、推進力Faによって生じる回転モーメントと推進力Fb,Fcによって生じる回転モーメントとが相殺され、支援用ROV13の回転モーメントはゼロになる。また、推進力Fa,Fb,Fcが合わさった総推進力は、左方向(方位角270°)となる。その結果、支援用ROV13は、姿勢維持したまま右方向へ移動する。
例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま右後方向(方位角120°)へ移動させる場合は、図8(e)に示すように、水平スラスタ38cを停止し(すなわち、推進力Fc=0となり)、水平スラスタ38aを正回転で、水平スラスタ38bを逆回転で駆動する。このとき、Fa:Fb=1:1となるように、水平スラスタ38a,38bの回転数を制御する。これにより、推進力Faによって生じる回転モーメントと推進力Fbによって生じる回転モーメントとが相殺され、支援用ROV13の回転モーメントはゼロになる。また、推進力Fa,Fbが合わさった総推進力は、左前方向(方位角300°)となる。その結果、支援用ROV13は、姿勢維持したまま右後方向へ移動する。
例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま後右方向(方位角150°)へ移動させる場合は、図8(f)に示すように、水平スラスタ38a,38cを正回転で、水平スラスタ38bを逆回転で駆動する。このとき、Fa:Fb:Fc=1:2:1となるように、水平スラスタ38a,38b,38cの回転数を制御する。これにより、推進力Fa,Fcによって生じる回転モーメントと推進力Fbによって生じる回転モーメントとが相殺され、支援用ROV13の回転モーメントはゼロになる。また、推進力Fa,Fb,Fcが合わさった総推進力は、前左方向(方位角330°)となる。その結果、支援用ROV13は、姿勢維持したまま後右方向へ移動する。
なお、例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま、範囲0°<θ<60°における任意の方位角θへ移動させる場合は、水平スラスタ38a,38bを正回転で、水平スラスタ38cを逆回転で駆動するとともに、(Fa+Fb):Fc=1:1としつつ方位角θに対応するFa:Fbの比となるように回転数を制御する。また、例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま、範囲60°<θ<120°における任意の方位角θへ移動させる場合は、水平スラスタ38aを正回転で、水平スラスタ38b,38cを逆回転で駆動するとともに、Fa:(Fb+Fc)=1:1としつつ方位角θに対応するFb:Fcの比となるように回転数を制御する。また、例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま、範囲120°<θ<180°における任意の方位角θへ移動させる場合は、水平スラスタ38a,38cを正回転で、水平スラスタ38bを逆回転で駆動するとともに、(Fa+Fc):Fb=1:1としつつ方位角θに対応するFa:Fcの比となるように回転数を制御する。
また、例えば支援用ROV13を姿勢維持したまま、範囲180°≦θ<360°における任意の方位角θへ移動させる場合は、上述した水平スラスタ38a,38b,38cの制御において回転方向を逆にする。
また、例えば支援用ROVを右廻りに旋回させる場合は、図8(g)に示すように、水平スラスタ38a,38b,38cを正回転で駆動し、Fa:Fb:Fc=1:1:1となるように回転数を制御する。一方、例えば支援用ROVを左廻りに旋回させる場合は、水平スラスタ38a,38b,38cを逆回転で駆動し、Fa:Fb:Fc=1:1:1となるように回転数を制御する。
次に、本実施形態の水中検査装置の動作を図9により説明する。
まず、検査用ROV11を搭載した支援用ROV13を投入し(ステップ50)、支援用ROV13を潜航させる(ステップ51)。支援用ROV13が停留位置に到着すると(ステップ52)、支援用ROV13の位置及び姿勢を停留位置・姿勢として記録する(ステップ53)。その後、検査用ROV11を支援用ROV13から離脱させる(ステップ54)。詳細には、支援用ROV13のウインチ36を操作して二次ケーブル12を一旦巻き取り(ステップ55)、その後、ウインチ36を操作して二次ケーブル12を繰り出しつつ、検査用ROV11を水平姿勢にする(ステップ56)。そして、検査用ROV11及び支援用ROV13を同時操作する(ステップ57)。
支援用ROV13においては、検査用ROV11の移動及び検査が終了するまで、停留制御を行う(ステップ58)。詳細には、まず、上述のステップ53で記録した支援用ROV13の停留位置及び姿勢を基準値として読み込み(ステップ59)、その後、検査用ROV13のカメラ29の画像信号やセンサ群の検出信号に基づき、検査用ROV13の位置及び姿勢を検知する(ステップ60)。そして、上述のステップ59で読み込んだ基準値とステップ60で検知した位置及び姿勢とを比較し、その差異が予め設定した閾値を越えた場合に、支援用ROV13が移動したと判断し、昇降スラスタ34a,34b及び水平スラスタ38a,38b,38cを制御する(ステップ62)。
一方、検査用ROV11においては、移動及び検査の操作を行う(ステップ63)。詳細には、例えば二次ケーブル12の操作が必要な場合(ステップ64)、ウインチ36を操作して、二次ケーブル12の繰り出し又は巻き取りを行う(ステップ65)。また、例えば検査用ROV11の姿勢変換が必要な場合(ステップ66)、姿勢変換を行う(ステップ67)。また、例えば目視検査位置に到達した場合(ステップ68)、カメラで目視検査を行う(ステップ69)。これらステップ64〜ステップ69までの動作は、検査が完了するまで繰り返し行う。
そして、検査完了後、検査用ROV11を回収する。詳細には、支援用ROV13のウインチ36を操作して二次ケーブル12を巻き取る(ステップ71)。この二次ケーブル12の巻き取り中に検査用ROV11の姿勢を変換する必要がある場合(ステップ72)、姿勢変換を行う(ステップ73)。そして、検査用ROV11を収納する(ステップ74)。詳細には、検査用ROV11を操作して垂直姿勢に変換し(ステップ75)、その後、支援用ROV13のウインチ36を操作して二次ケーブル12を繰り出し、検査用ROV11を収納する。なお、検査用ROV11が何らかの故障により制御不能になった場合、上述のステップ74〜ステップ76は省略する。最後に、支援用ROV13を浮上させ(ステップ77)、回収して終了となる(ステップ78)。
以上のような本実施形態においては、支援用ROV13は、本体中部23の同一水平位置に配設され、互いに異なる水平方向の推進力を付与する3つの水平スラスタ38a,38b,38cを有し、制御装置15は、支援用ROV13の回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように、水平スラスタ38a,38b,38cの回転方向及び回転数を制御する。これにより、支援用ROV13は、姿勢維持したまま水平方向全方位へ移動させることができる。そして、例えば支援用ROV13を停留させる場合、支援用ROV13が何らかの影響により水平方向に移動しても、容易に姿勢維持したまま元の位置に戻すことができるため、支援用ROV13の停留を安定させることができる。
なお、上記一実施形態においては、水平スラスタ38a,38b,38cは、本体中部23の中心位置Oから同じ距離でかつ周方向に120°の等間隔で配置するとともに、互いの推進方向線が交わってなす角度が60°となるように向けて設けた場合(言い換えれば、均等配置した場合)を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、3つの水平スラスタは、互いの推進方向線が交わってなす角度がいずれも180°とならない範囲で(言い換えれば、3つの推進方向線が三角形をなすように)配置変更することが可能であり、制御装置は、それら水平スラスタの配置や向き、本体の中心位置からの距離等に基づき、支援用ROV13の回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように回転方向及び回転数を制御すればよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、支援用ROV13は、ウインチ36の二次ケーブル12を挟んで送る上下一対の固定プーリ41を設けた場合を例にとって説明したが、一対のプーリのうちの一方をプーリ駆動機構により回転駆動させるように構成してもよい。図10(a)及び図10(b)は、このような変形例によるプーリ駆動機構の構造を表す概略図である。
本変形例では、ウインチ36のドラム81に同軸接続された回転軸82が設けられている。プーリ支柱84には、互いに噛み合う歯車85a,85bが取り付けられ、歯車85aと回転軸82との間には連結ベルト83が掛け渡されており、ウインチ36の回転動力が回転軸82、連結ベルト83、及び歯車85aを介し歯車85bに伝達されるようになっている。また、プーリ支柱84には固定プーリ88が取り付けられ、この固定プーリ88を中心として揺動可能なプーリベース86(揺動部材)が取り付けられている。プーリベース86には、固定プーリ88よりウインチ36側(図中左側)に可動プーリ89が取り付けられ、反対側(図中右側)に互いに対向配置された駆動プーリ87a及び従動プーリ87bが取り付けられている。ウインチ36の二次ケーブル12は、可動プーリ89及び固定プーリ88を経由し、駆動プーリ87a及び従動87bに挟まれて送られるようになっている(但し、本変形例では、上記ガイドシャフト42が設けられていないものとする)。また、駆動プーリ87aと歯車85bとの間には、互いに近接する方向の付勢力を付与するバネ90(弾性体)が設けられている。
そして、例えば図10(a)に示すようにウインチ36から二次ケーブル12を繰り出す場合は、バネ90の付勢力によって歯車85bと駆動プーリ87aが噛合し、ウインチ36の回転動力が伝達されて駆動プーリ87aが駆動する。これにより、例えば検査用ROV11の重量及びその推進力が小さい場合でも、二次ケーブル12の繰り出しを円滑に行うことができる。一方、例えば図10(b)に示すようにウインチ36に二次ケーブル12を巻き取る場合は、二次ケーブル12の巻き取り張力(図10(b)中矢印93で示す)により、可動プーリ89を介したウインチ36から固定プーリ88までのケーブル部分が一直線状になり、可動プーリ89とともに駆動プーリ87a及び従動プーリ87bがバネ90の付勢力に対抗して揺動し、駆動プーリ87aが歯車85bから離脱して動力伝達が遮断される。これにより、駆動プーリ87aの駆動力が抵抗となるのを避け、二次ケーブル12の巻き取りを円滑に行うことができる。
このようにして本変形例においては、支援用ROV13の二次ケーブル12の繰り出し及び巻き取りをともに円滑に行うことができる。また、例えば駆動プーリ87aを駆動するためにアクチュエータ等を別途設ける場合に比べ、支援用ROV13の小型化を図ることができる。
なお、以上においては、水中検査装置は、検査用ROV11と、この検査用ROV11に二次ケーブル12を介し接続された支援用ROV13と、この検査用ROV13に一次ケーブル14を介し接続され、検査用ROV11及び支援用ROV13を制御する制御装置15とを備え、支援用ROV13に水平スラスタ38a,38b,38cを設けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、水中検査装置は、検査用ROVと、この検査用ROVにケーブルを介し接続され検査用ROVを制御する制御装置とを備え、検査用ROVに上述した3つの水平スラスタを設けてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の水中検査装置の一実施形態の機器配置の一例を表す概略図である。 本発明の水中検査装置の一実施形態の機器配置の他の例を表す概略図である。 本発明の水中検査装置の一実施形態を構成する支援用ROVの構造を表す前方側斜視図である。 本発明の水中検査装置の一実施形態を構成する支援用ROVの構造を表す後方側斜視図であり、検査用ROVを搭載した状態を示す。 図4中断面V−Vにおける支援用ROVの断面図であり、検査用ROVを支援用ROVから離脱させるときの一連の動作を表している。 図3中断面VI−VIにおける支援用ROVの断面図である。 図6中断面VII−VIIにおける支援用ROVの断面図、及び水平スラスタの配置を説明するための概略図である。 本発明の水中検査装置の一実施形態における支援用ROVの水平スラスタの御を説明するための概略図である。 本発明の水中検査装置の一実施形態の動作を説明するためのPAD図である。 本発明の水中検査装置の一実施形態を構成する支援用ROVのウインチ機構の変形例の構成を表す概略図である。
符号の説明
11 検査用ROV
12 二次ケーブル
13 支援用ROV
14 一次ケーブル
15 制御装置
34a,34b 昇降スラスタ
36 ウインチ
38a,38b,38c 水平スラスタ
85b 歯車
86 ベースプーリ(揺動部材)
87a 駆動プーリ
87b 従動プーリ
88 固定プーリ
89 可動プーリ
90 バネ(弾性体)

Claims (8)

  1. 水中泳動可能な検査用ビーグルと、前記検査用ビーグルに二次ケーブルを介し接続され水中泳動可能な支援用ビーグルと、前記支援用ビーグルに一次ケーブルを介し接続され、前記検査用ビーグル及び前記支援用ビーグルを制御する制御装置とを備えた水中検査装置において、
    前記支援用ビーグルは、上下方向の推進力を付与する複数の昇降スラスタと、本体の同一水平位置に配設され、互いに異なる水平方向の推進力を付与する3つの水平スラスタとを有し、
    前記制御装置は、前記支援用ビーグルの回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第1の水平スラスタ制御手段を有することを特徴とする水中検査装置。
  2. 請求項1記載の水中検査装置において、前記制御装置は、前記支援用ビーグルの水平方向の総推進力をゼロとしつつ回転モーメントが得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第2の水平スラスタ制御手段を有することを特徴とする水中検査装置。
  3. 請求項1又は2記載の水中検査装置において、前記水平スラスタは、本体の中心位置から同じ距離でかつ周方向に等間隔で配置するとともに、互いの推進方向線が交わってなす角度が60度となるように向けて設けたことを特徴とする水中検査装置。
  4. 水中泳動可能な検査用ビーグルと、前記検査用ビーグルにケーブルを介し接続され前記検査用ビーグルを制御する制御装置とを備えた水中検査装置において、
    前記検査用ビーグルは、上下方向の推進力を付与する複数の昇降スラスタと、本体の同一水平位置に配設され、互いに異なる水平方向の推進力を付与する3つの水平スラスタとを有し、
    前記制御装置は、前記検査用ビーグルの回転モーメントをゼロとしつつ任意の水平方向の総推進力が得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第1の水平スラスタ制御手段を有することを特徴とする水中検査装置。
  5. 請求項4記載の水中検査装置において、前記制御装置は、前記検査用ビーグルの水平方向の総推進力をゼロとしつつ回転モーメントが得られるように、前記水平スラスタの回転方向及び回転数を制御する第2の水平スラスタ制御手段を有することを特徴とする水中検査装置。
  6. 請求項4又は5記載の水中検査装置において、前記水平スラスタは、本体の中心位置から同じ距離でかつ周方向に等間隔で配置するとともに、互いの推進方向線が交わってなす角度が60度となるように向けて設けたことを特徴とする水中検査装置。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項記載の水中検査装置において、
    前記支援用ビークルは、前記検査用ビーグルに接続された二次ケーブルの繰り出し及び巻き取りを行うウインチと、互いに対向配置され前記二次ケーブルを挟んで送る駆動プーリ及び従動プーリと、前記ウインチから前記二次ケーブルを繰り出す場合は前記ウインチの回転動力を前記駆動プーリへ伝達し、前記ウインチに前記二次ケーブルを巻き取る場合は前記駆動プーリへの動力伝達を遮断するプーリ駆動機構とを有することを特徴とする水中検査装置。
  8. 請求項7記載の水中検査装置において、前記プーリ駆動機構は、前記駆動プーリ及び前記従動プーリより前記ウインチ側に固定され、前記ケーブルを送る固定プーリと、前記固定プーリより前記ウインチ側に配置され、前記ケーブルを送る可動プーリと、前記可動プーリ、前記駆動プーリ、及び前記従動プーリが取り付けられ、前記固定プーリを中心として揺動可能に設けられた揺動部材と、前記ウインチの回転動力が伝達され、前記駆動プーリに噛合可能な歯車と、前記歯車と前記駆動プーリとの間に設けられ互いに近接する方向の付勢力を付与する弾性体とを有し、前記ウインチから前記ケーブルを繰り出す場合は、前記弾性体の付勢力により前記歯車と前記駆動プーリが噛合して、前記駆動プーリに前記ウインチの回転動力が伝達され、前記ウインチにケーブルを巻き取る場合は、前記ケーブルの巻き取り張力により前記可動プーリを介した前記ウインチから前記固定プーリまでのケーブル部分が一直線状になり、前記可動プーリとともに前記駆動プーリ及び前記従動プーリが前記弾性体の付勢力に対抗して揺動し、前記駆動プーリが前記歯車から離脱して動力伝達が遮断されるように構成したことを特徴とする水中検査装置。
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