JP4848304B2 - ピストンポンプ・モータ - Google Patents

ピストンポンプ・モータ Download PDF

Info

Publication number
JP4848304B2
JP4848304B2 JP2007068150A JP2007068150A JP4848304B2 JP 4848304 B2 JP4848304 B2 JP 4848304B2 JP 2007068150 A JP2007068150 A JP 2007068150A JP 2007068150 A JP2007068150 A JP 2007068150A JP 4848304 B2 JP4848304 B2 JP 4848304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
swash plate
recess
port block
piston pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007068150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008231923A (ja
Inventor
武夫 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2007068150A priority Critical patent/JP4848304B2/ja
Publication of JP2008231923A publication Critical patent/JP2008231923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4848304B2 publication Critical patent/JP4848304B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、斜板を傾転可能に支持する可変容量油圧ピストンポンプ・モータに関するものである。
特許文献1には、作業車両等に搭載される変速機として、ハイドロスタティックトランスミッション(以下HST)が開示されている。
このHSTは斜板型容量可変油圧ピストンポンプと斜板型容量可変油圧ピストンモータを組合せたもので、サーボ機構を介して各斜板の傾転角度を変えることにより、油圧ピストンモータの出力回転速度を変え、車両の停止から前後進の最高速度まで変速する変速機である。
特許文献2には、HSTに用いられるピストンポンプ・モータとして、シリンダブロックの両側に第一、第二斜板を備える対向式(両側)斜板型ピストンポンプ・モータが開示されている。
この対向式斜板型ピストンポンプ・モータは、その容量を可変にするために、第一、第二斜板にハーフログ形の斜板背面ジャーナル部がそれぞれ形成され、ハウジング部材にこの斜板背面ジャーナル部を傾転可能に支持する軸受凹部が形成され、この軸受凹部と斜板背面ジャーナル部の間に円弧形の板状をしたハーフベアリングが介装される。ハーフベアリングはその中央部に長穴状のベアリング貫通穴が開口し、このベアリング貫通穴を通してシリンダブロックの容積室に作動油を給排するようになっている(図5参照)。
特開2002−013611号公報 特開2005−105898号公報
しかしながら、このような対向式斜板型のピストンポンプ・モータにあっては、ハーフベアリングの中央部にベアリング貫通穴が開口しているため、ハーフベアリングをポートブロックに取り付けるにあたって、ハーフベアリングの中央部を貫通する1本のネジを用いて締結することができない。
また、ハーフベアリングをポートブロックに取り付けるにあたって、ベアリング貫通穴を避けるようにしてハーフベアリングを貫通する2本のネジを用いて締結することが考えられるが、その場合、ハーフベアリングの2本のネジに挟まれた中央部分が、ネジの締め付けによる力で押されたりまたは引かれるため、このハーフベアリングの中央部分が円弧状に窪む軸受凹部に対して離反しやすいという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ハーフベアリングを円弧状に窪む軸受凹部に対して確実に密着させられるピストンポンプ・モータを提供することを目的とする。
本発明は、ポートブロックに対するシリンダブロックの回転に伴ってピストンが斜板に追従してシリンダを往復動するピストンポンプ・モータであって、斜板にハーフログ形の斜板背面ジャーナル部を形成し、ポートブロックにこの斜板背面ジャーナル部を傾転可能に支持する軸受凹部を形成し、この軸受凹部と斜板背面ジャーナル部の間に円弧形の板状をしたハーフベアリングを介装し、このハーフベアリングに作動油が流れるベアリング貫通穴を形成し、ハーフベアリングの端部を軸受凹部に向けて押すベアリング端係止手段を設け、このベアリング端係止手段によってハーフベアリングを軸受凹部に取り付け、前記ハーフベアリングの軸受面の前記斜板背面ジャーナル部に対する受圧面積を前記軸受凹部の前記ベアリング背面に対する受圧面積より大きく形成することを特徴とするものとした。
本発明は、ポートブロックに対するシリンダブロックの回転に伴ってピストンが斜板に追従してシリンダを往復動するピストンポンプ・モータであって、斜板にハーフログ形の斜板背面ジャーナル部を形成し、ポートブロックにこの斜板背面ジャーナル部を傾転可能に支持する軸受凹部を形成し、この軸受凹部と斜板背面ジャーナル部の間に円弧形の板状をしたハーフベアリングを介装し、このハーフベアリングに作動油が流れるベアリング貫通穴を形成し、ハーフベアリングの端部を軸受凹部に向けて押すベアリング端係止手段を設け、このベアリング端係止手段によってハーフベアリングを軸受凹部に取り付け、ベアリング端係止手段としてこのポートブロックにボルトを介して係止駒を締結し、この係止駒はポートブロックに当接する着座部と、ハーフベアリングの端部に当接する係止部とを有し、着座部と係止部の間にボルトを配置することを特徴とするものとした。
本発明によると、ベアリング端係止手段がハーフベアリングの端部を軸受凹部側に押し込んでハーフベアリングを軸受凹部に取り付けるため、ハーフベアリングがその全域で軸受凹部に押し付けられ、斜板背面ジャーナル部と軸受凹部の間に隙間が生じることを抑えられる。これにより、ピストンポンプ・モータの構造を複雑化することなくハーフベアリングを円弧状に窪む軸受凹部に対して確実に密着させられ、例えば対向式斜板型ピストンポンプ・モータに設けられるベアリング貫通穴の密封性を確保できる。
以下、本発明を作業車両等に変速機として搭載されるHSTのモータに適用した実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、HST3は可変容量形油圧ピストンポンプ91と可変容量形油圧ピストンモータ1を組合せたもので、ピストンポンプ91がポンプシャフト92を介して連動する図示しないエンジンによって回転駆動されると、このピストンポンプ91から吐出する作動油によってピストンモータ1が回転駆動され、このモータシャフト5の出力回転が図示しないミッション、ディファレンシャルギヤ等を介して左右の車輪に伝えられる。
ピストンモータ1は、シリンダブロック4の両側に第一、第二斜板30、40を備える対向式斜板型ピストンポンプ・モータである。なお、この対向式斜板型ピストンポンプ・モータの基本構造は本出願人により特願2003−338552号として既に出願されている。
ピストンモータ1は、ケース25とポートブロック50とによりハウジング室24が形成され、このハウジング室24にシリンダブロック4および第一、第二斜板30、40等が収装される。
シリンダブロック4にはその軸心回りの同一円周上に複数のシリンダ6が形成され、このシリンダ6には両側から第一、第二ピストン8、9がそれぞれ挿入され、これらの間に容積室10が画成される。
第一、第二ピストン8、9の一端側はシリンダブロック4の両端面からそれぞれ突出し、第一、第二斜板30、40にシュー21、22を介して支持される。
シリンダブロック4が回動すると、第一、第二ピストン8、9は第一、第二斜板30、40との間で互いに逆方向に往復動し、シリンダ6の容積室10を拡縮させる。
ピストンモータ1の1回転当たりの押しのけ容積を可変とするため、第一、第二斜板30、40は傾転角が変えられるようになっており、そのため、第一、第二斜板30、40はその斜板背面ジャーナル部31、41がハーフログ形の円柱面状に形成され、第一、第二軸受凹部32、42に対して回動可能に支持される。第一、第二斜板30、40の傾転角度は図示しないサーボ機構により切換えられる。
対向式斜板型ピストンモータ1は最大容量から最小容量までの可変容量比率を従来の非対向式斜板型ピストンポンプ・モータに比べて略2倍にすることが可能となり、HST3の回転速度レンジを大きくすることができる。
各容積室10に作動油を給排する油通路は、ポートブロック50の第一軸受凹部32に開口する対の軸受ポート53(図2参照)と、第一斜板30に開口する対の斜板ポート37(図4参照)と、ポートプレート60に開口するシリンダ6と同数のバルブポート61と、各シュー21を貫通するシューポート19とによって形成される。
図2の(a)はポートブロック50の平面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。ポートブロック50には対の第一軸受凹部32が形成され、各第一軸受凹部32に円弧形の板状をしたハーフベアリング62(図5参照)がそれぞれ介装される。
図3は第一斜板30が介装されたポートブロック50の平面図である。第一斜板30はその斜板背面ジャーナル部31が各ハーフベアリング62に摺接することにより、第一軸受凹部32に傾転可能に支持される。
図4の(a)は第一斜板30の背面図であり、(b)は同じく側面図であり、(c)は同じく平面図である。第一斜板30は対の斜板背面ジャーナル部31がハーフログ形に形成され、各斜板背面ジャーナル部31に斜板ポート37が開口している。
第一斜板30はポートプレート60に対する摺動面36を有し、この摺動面36には各斜板ポート37がピッチ円P.C.に沿って円弧状に開口して、各容積室10に作動油を給排する。
図5の(a)はハーフベアリング62の平面図であり、(b)は同じく側面図であり、(c)は同じく背面図である。ハーフベアリング62は半円弧形に湾曲した平板状の金属製裏板を有し、その軸受面64には例えばTFE(テトラフルオロエチレン)樹脂材がコーティングされ、軸受面64に対して第一斜板30の斜板背面ジャーナル部31が円滑に摺接する。これにより、斜板背面ジャーナル部31に対する摩擦力を低減するとともに、斜板背面ジャーナル部31に対する密着性を高められる。
ハーフベアリング62の中央部には長穴状のベアリング貫通穴63が形成される。このベアリング貫通穴63はポートブロック50の第一軸受凹部32に開口する軸受ポート53に接続し、容積室10に対して作動油を給排する油通路を構成する。
ハーフベアリング62の軸受面64にはベアリング貫通穴63のまわりにドレーン溝66が形成され、ベアリング貫通穴63とドレーン溝66の間に軸受部65が形成される。軸受部65は、図6に斜線を入れて示すように、ベアリング貫通穴63を囲むように長円形の帯状に延びている。このようにハーフベアリング62の軸受面64にドレーン溝66を形成して軸受部65の面積を削減することにより、第一ピストン8等を介して第一斜板30をハーフベアリング62に押し付ける荷重を小さくすることが可能となり、第一斜板30を傾転させる操作力を軽減できる。
環状のドレーン溝66はハーフベアリング62の両側面68に開口する対の開口部67を有し、各開口部67を介してハウジング室24に連通している。
図7に示すように、ポートブロック50の第一軸受凹部32には軸受ポート53のまわりにドレーン溝56が形成され、軸受ポート53とドレーン溝56の間に軸受部55が形成される。軸受部55は、図7に斜線を入れて示すように、軸受ポート53を囲むように長円形の帯状に延びている。
環状のドレーン溝56は第一軸受凹部32の側部に開口する対の開口部57を有し、各開口部57を介してハウジング室24に連通している。
ハーフベアリング62のベアリング背面69は円柱面状をしている。ハーフベアリング62の軸受面64に設けられる軸受部65の受圧面積S1を第一軸受凹部32に設けられる軸受部55の受圧面積S2より大きく形成し、この受圧面積差(S1−S2)によってハーフベアリング62に働く油圧力によりベアリング背面69がポートブロック50の第一軸受凹部32に押し付けられて密着するようになっている。
ところで、このような対向式斜板型ピストンポンプ・モータにあっては、ハーフベアリング62の中央部にベアリング貫通穴63が開口しているため、ハーフベアリング62をポートブロック50に取り付けるにあたって、ハーフベアリング62の中央部を貫通する1本のネジを用いて締結することができない。
また、ハーフベアリング62をポートブロック50に取り付けるにあたって、ベアリング貫通穴63を避けるようにしてハーフベアリング62を貫通する2本のネジを用いて締結することが考えられる。しかし、その場合、ハーフベアリング62の支持剛性を十分に確保することが難しく、ハーフベアリング62の中央部付近が浮きやすいという問題があった。
これに対処して本発明は、ハーフベアリング62の両端部70を第一軸受凹部32に向けて押すベアリング端係止手段を設け、ハーフベアリング62の支持剛性を十分に確保するものである。
図3に示すように、ベアリング端係止手段として、ポートブロック50上に4つの係止駒71が設けられる。各係止駒71はハーフベアリング62の両端部70に係合するように配置され、1本のボルト72と1本のピン73を介してポートブロック50上に締結され、ハーフベアリング62の両端部70を第一軸受凹部32に押し込むようになっている。
図8に示すように、係止駒71はボルト穴74とピン穴75が貫通して形成される。図2に示すように、ポートブロック50にはネジ穴58とピン穴59が形成される。ピン73がピン穴75とピン穴59に渡って挿入されるとともに、ボルト72がボルト穴74に挿入されネジ穴58に螺合することにより、係止駒71がポートブロック50上の所定位置に締結される。
図8の(a)は係止駒71の平面図であり、(b)は同じく側面図、(c)は同じく背面図である。係止駒71はポートブロック50上に当接する凸状の着座部76と、ハーフベアリング62の端部70に当接する係止部77とを有する。着座部76と係止部77とがボルト穴74を挟むように配置される。
係止駒71の係止部77はハーフベアリング62の端部(端面)70と略平行になるようにモータシャフト5の直交面に対して傾斜して形成される。これにより、係止駒71の締結時に係止部77に当接するハーフベアリング62が第一軸受凹部32に沿って押し込まれる。
係止駒71には第一斜板30の斜板背面ジャーナル部31に対峙する部位を削除して傾斜面78を形成し、係止駒71が第一斜板30の斜板背面ジャーナル部31に干渉しないようなっている。
図9の(a)はハーフベアリング62をポートブロック50に取り付ける前の状態を示し、図2の(a)のB−B線に沿う断面図である。この取り付け前の自由状態において、ハーフベアリング62はそのベアリング背面69の曲率半径がポートブロック50の第一軸受凹部32の曲率半径より大きくなるように形成されている。
図9の(b)は同じくハーフベアリング62をポートブロック50に取り付けた状態を示す断面図であり、各係止駒71はボルト72を介してポートブロック50上に締結され、ハーフベアリング62の両端部70を第一軸受凹部32側に押し込んで固定している。この取り付け後の状態において、ハーフベアリング62はそのベアリング背面69の曲率半径がポートブロック50の第一軸受凹部32の曲率半径と略一致し、ベアリング背面69と第一軸受凹部32とが隙間なく当接している。
図9の(b)に示すように、係止駒71はその着座部76のみがポートブロック50に当接し、その係止部77がハーフベアリング62の端部70に当接し、ボルト72の軸力をハーフベアリング62に伝える梁部材の役割をする。これにより、ボルト72の締め付けトルクを管理することで、ハーフベアリング62の寸法バラツキ等には関係なく、ベアリング背面69を第一軸受凹部32に隙間なく、管理された強さで押し付けることができる。
以上のように構成されて、次に作用及び効果について説明する。
HST3の作動時、ピストンポンプ91から吐出される作動油はピストンモータ1に送られて循環し、ピストンモータ1における第一、第二斜板30、40の傾転角度を切換えることにより、ピストンモータ1の1回転当たりの押しのけ容積が変化し、入力側のポンプシャフト92と出力側のモータシャフト5の変速比が切り換えられる。
ピストンモータ1における作動油の流れは、一方の軸受ポート53→一方の斜板ポート37→バルブポート61→シューポート19→容積室10→シューポート19→バルブポート61→他方の斜板ポート37→他方の軸受ポート53となる。こうして各容積室10に導かれる作動油圧によって第一、第二ピストン8、9がシリンダ6を互いに逆方向に往復動し、シリンダブロック4とモータシャフト5が回転する。
上記したように一方の軸受ポート53から一方の斜板ポート37へと向かう作動油は、ハーフベアリング62のベアリング貫通穴63を通るため、ハーフベアリング62の表裏に隙間が生じないようにする必要がある。
そこで、本発明は、ポートブロック50に対するシリンダブロック4の回転に伴ってピストン8が斜板30に追従してシリンダ6を往復動するピストンモータ1であって、斜板30にハーフログ形の斜板背面ジャーナル部31を形成し、ポートブロック50にこの斜板背面ジャーナル部31を傾転可能に支持する軸受凹部32を形成し、この軸受凹部32と斜板背面ジャーナル部31の間に円弧形の板状をしたハーフベアリング62を介装し、ハーフベアリング62の端部70を軸受凹部32に向けて押すベアリング端係止手段(係止駒71)を設け、このベアリング端係止手段によってハーフベアリング62を軸受凹部32に取り付けるため、ハーフベアリング62のベアリング背面69がその全域で軸受凹部32に押し付けられ、ベアリング背面69と軸受凹部32の間に隙間が生じることを抑えられる。これにより、ピストンモータ1の構造を複雑化することなくハーフベアリング62を円弧状に窪む軸受凹部32に対して確実に密着させられる。
さらに、ピストンモータ1は、ハーフベアリング62を軸受凹部32に取り付ける前の自由状態においてベアリング背面69の曲率半径を軸受凹部32の曲率半径より大きく形成したため、ハーフベアリング62が取り付けられた状態でハーフベアリング62の弾性復元力によりベアリング背面69の両端部が軸受凹部32に押し付けられ、ベアリング背面69と軸受凹部32の間に隙間が生じることを抑えられる。
さらに、ハーフベアリング62に作動油が流れるベアリング貫通穴63を形成したため、ベアリング貫通穴63を形成したため、このベアリング貫通穴63と第一斜板30に開口する斜板ポート37等を通して容積室10に作動油が給排され、ハーフベアリング62を円弧状に窪む軸受凹部32に対して確実に密着させることにより、ベアリング貫通穴63を通る作動油がハウジング室24に洩れ出すことを防止でき、対向式斜板型ピストンポンプ・モータの実用化がはかれる。
さらに、ハーフベアリング62の軸受面64の斜板背面ジャーナル部31に対する受圧面積S1を軸受凹部32のベアリング背面69に対する受圧面積S2より大きく形成したため、この受圧面積差(S1−S2)によってハーフベアリング62に働く油圧力によりハーフベアリング62が軸受凹部32のベアリング背面69がポートブロック50の軸受凹部32に押し付けられ、ベアリング背面69と軸受凹部32の間に隙間が生じることを抑えられ、ベアリング貫通穴63を通る作動油がハウジング室24に洩れ出すことを防止できる。
ベアリング端係止手段として、ポートブロック50にボルト72を介して係止駒71を締結し、この係止駒71はポートブロック50に当接する着座部76と、ハーフベアリング62の端部70に当接する係止部77とを有し、着座部76と係止部77の間にボルト72を配置したため、ボルト72の締め付けトルクを管理することで、ハーフベアリング62の寸法バラツキ等には関係なく、ベアリング背面69を第一軸受凹部32に隙間なく、管理された強さで押し付けることができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、斜板型油圧ピストンポンプ・モータとして油圧ポンプにも適用でき、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、HSTを構成する油圧モータまたは油圧ポンプをはじめ、種々の斜板型油圧ビストンポンプ・モータに適用できる。
本発明の実施の形態を示すHSTの断面図。 同じくポートブロックの平面図と断面図。 同じく第一斜板とポートブロックの平面図。 同じく第一斜板の三面図。 同じくハーフベアリングの三面図。 同じくハーフベアリングの平面図。 同じくポートブロックの平面図。 同じく係止駒の三面図。 同じくハーフベアリングの取り付け状態を示すポートブロックの断面図。
符号の説明
1 ピストンモータ
3 HST
4 シリンダブロック
5 モータシャフト
6 シリンダ
8 第一ピストン(ピストン)
9 第二ピストン
19 シューポート
21 シュー
24 ハウジング室
30 第一斜板
31 斜板背面ジャーナル部
32 第一軸受凹部(軸受凹部)
37 斜板ポート
40 第二斜板(斜板)
60 ポートプレート
62 ハーフベアリング
63 ベアリング貫通穴
64 バルブポート
69 ベアリング背面
70 端部
71 係止駒(ベアリング端係止手段)
72 ボルト
76 着座部
77 係止部

Claims (4)

  1. ポートブロックに対するシリンダブロックの回転に伴ってピストンが斜板に追従してシリンダを往復動するピストンポンプ・モータであって、
    前記斜板にハーフログ形の斜板背面ジャーナル部を形成し、前記ポートブロックにこの斜板背面ジャーナル部を傾転可能に支持する軸受凹部を形成し、この軸受凹部と前記斜板背面ジャーナル部の間に円弧形の板状をしたハーフベアリングを介装し、前記ハーフベアリングの端部を前記軸受凹部に向けて押すベアリング端係止手段を設け、このベアリング端係止手段によって前記ハーフベアリングを前記軸受凹部に取り付け、前記ハーフベアリングの軸受面の前記斜板背面ジャーナル部に対する受圧面積を前記軸受凹部の前記ベアリング背面に対する受圧面積より大きく形成したことを特徴とするピストンポンプ・モータ。
  2. ポートブロックに対するシリンダブロックの回転に伴ってピストンが斜板に追従してシリンダを往復動するピストンポンプ・モータであって、
    前記斜板にハーフログ形の斜板背面ジャーナル部を形成し、前記ポートブロックにこの斜板背面ジャーナル部を傾転可能に支持する軸受凹部を形成し、この軸受凹部と前記斜板背面ジャーナル部の間に円弧形の板状をしたハーフベアリングを介装し、前記ハーフベアリングの端部を前記軸受凹部に向けて押すベアリング端係止手段を設け、このベアリング端係止手段によって前記ハーフベアリングを前記軸受凹部に取り付け、前記ベアリング端係止手段としてこのポートブロックにボルトを介して係止駒を締結し、この係止駒は前記ポートブロックに当接する着座部と、前記ハーフベアリングの端部に当接する係止部とを有し、前記着座部と前記係止部の間にボルトを配置したことを特徴とするピストンポンプ・モータ。
  3. 前記ハーフベアリングを前記軸受凹部に取り付ける前の自由状態において前記ハーフベアリングのベアリング背面の曲率半径を前記軸受凹部の曲率半径より大きく形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のピストンポンプ・モータ。
  4. 前記ハーフベアリングに作動油が流れるベアリング貫通穴を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のピストンポンプ・モータ。
JP2007068150A 2007-03-16 2007-03-16 ピストンポンプ・モータ Expired - Fee Related JP4848304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007068150A JP4848304B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 ピストンポンプ・モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007068150A JP4848304B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 ピストンポンプ・モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008231923A JP2008231923A (ja) 2008-10-02
JP4848304B2 true JP4848304B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=39905049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007068150A Expired - Fee Related JP4848304B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 ピストンポンプ・モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4848304B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112014000199T5 (de) * 2013-03-29 2015-06-25 Kayaba Industry Co., Ltd. Flüssigkeitsdruck-Drehmaschine

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597279A (ja) * 1982-07-05 1984-01-14 Oki Electric Ind Co Ltd 距離測定装置
JP4124715B2 (ja) * 2003-09-29 2008-07-23 カヤバ工業株式会社 斜板型液圧ポンプ・モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008231923A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0918176B1 (en) Continuously variable hydrostatic transmission
JP4153991B2 (ja) 連続変速油圧トランスミッション
KR20080108078A (ko) 회전가능한 캠 디스크를 구비한 유체정역학적 피스톤 기계
US20120269656A1 (en) Opposing swash plate piston pump/motor
JPH11247965A (ja) ハイドロスタティックトランスミッションシステム
EP2735737B1 (en) Variable displacement axial piston device
JP2005105900A (ja) 斜板型液圧ポンプ・モータ
JP6326409B2 (ja) 液圧回転機
JP4848304B2 (ja) ピストンポンプ・モータ
JP5139122B2 (ja) 対向式斜板型ピストンポンプ・モータ
JP4124715B2 (ja) 斜板型液圧ポンプ・モータ
JP2003083238A (ja) 斜板形油圧ポンプの配列構造
JP5876663B2 (ja) 対向式斜板型ピストンポンプ・モータ
JPH10184532A (ja) 可変容量形ピストンポンプ
JP2003014080A (ja) 油圧装置及び動力伝達装置
JP6447362B2 (ja) 可変容量型斜板式液圧回転機
JP6142167B2 (ja) 油圧機械式無段変速機
JP2009180119A (ja) 斜板型ピストンポンプ・モータ
JP3419498B2 (ja) 多連形可変ピストンポンプ
JPH07280063A (ja) 油圧トランスミッション
JPS63203959A (ja) 斜板式油圧装置の作動油分配装置
JPH10110671A (ja) 可変容量型斜板式液圧機械
JP2012207573A (ja) 対向式斜板型ピストンポンプ・モータ
JPS6258065A (ja) アキシヤルピストンポンプ・モ−タ
JP2020002917A (ja) 静油圧式無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4848304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees