JP4844357B2 - 高周波電力増幅回路 - Google Patents

高周波電力増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4844357B2
JP4844357B2 JP2006304824A JP2006304824A JP4844357B2 JP 4844357 B2 JP4844357 B2 JP 4844357B2 JP 2006304824 A JP2006304824 A JP 2006304824A JP 2006304824 A JP2006304824 A JP 2006304824A JP 4844357 B2 JP4844357 B2 JP 4844357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
amplifier
reference voltage
transmission power
frequency power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006304824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008124685A (ja
Inventor
智之 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP2006304824A priority Critical patent/JP4844357B2/ja
Publication of JP2008124685A publication Critical patent/JP2008124685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844357B2 publication Critical patent/JP4844357B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、高周波電力増幅回路に関する。
従来から、無線端末機等に組み込まれている高周波電力増幅回路が知られている。
図3を参照して、従来の高周波電力増幅回路について説明する。図3に高周波電力増幅回路30を示す。高周波電力増幅回路30は、Finalアンプ31と、カップラ32と、ダイオード33と、差動アンプ34と、抵抗35と、コイル36と、ヒューズ37と、アンテナ38と、を備えて構成される。
Finalアンプ31は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、電圧VAPCに応じてアンテナ38が送信すべき送信電力Pを出力する。カップラ32は、Finalアンプ31から出力された送信電力Pを検出し、アンテナ38に送信電力Pを出力する。ダイオード33は、カップラ32で検出された送信電力Pを検波して、当該送信電力Pを電圧Vpに変換する。
差動アンプ34は、送信電力Pを制限する電圧VAPCを出力する。ここで、差動アンプ34の−入力端子には、ダイオード33から出力された電圧Vp、+入力端子には基準電圧V1が印加される。差動アンプ34は、電圧Vpと基準電圧V1とを比較し、電圧VAPCを出力端子から出力する。当該電圧VAPCは、抵抗35を介してFinalアンプ31のゲート端子に印加される。
ヒューズ37は、過大なドレイン電流IがFinalアンプ31に流れた際に、当該ドレイン電流Iを遮断する。アンテナ38は、送信電力Pを放射する。
次に、高周波電力増幅回路30の動作について説明する。
予め、送信電力Pに対応した基準電圧V1が設定されており、Finalアンプ31のゲート端子には電圧VAPC、ドレイン端子にはドレイン電圧Vdが印加されているものとする。まず、ゲート端子に印加される電圧VAPCに対応する送信電力PがFinalアンプ31から出力され、当該送信電力Pがカップラ32により検出される。カップラ32により検出された送信電力Pは、ダイオード33により電圧Vpに変換され、当該電圧Vpは差動アンプ34の−入力端子に印加される。このとき、差動アンプ34の+入力端子には基準電圧V1が印加される。当該基準電圧V1は、CPU(Central Processing Unit)(図示省略)により出力される。
そして、差動アンプ34により、電圧Vpと基準電圧V1とが比較され、当該電圧Vpと基準電圧V1との差をとって、電圧VAPCが出力される。例えば、送信電力Pに対応する電圧Vpが基準電圧V1よりも大きくなれば電圧VAPCを下げ、送信電力Pに対応する電圧Vpが基準電圧V1よりも小さくなれば電圧VAPCを上げるように制御する。そして、送信電力Pがアンテナ38から放射される。
上述した高周波電力増幅回路30は、アンテナ38に送信電力Pを送信する側(即ち、Finalアンプ31)の負荷インピーダンスとアンテナ38の負荷インピーダンスが一致(例えば、50Ωに一致)するように構成される。しかし、負荷インピーダンスが50Ωでないアンテナ38が選択された場合や、アンテナ38が海水をかぶったりして瞬時にVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)が悪化する環境で使用する場合は、アンテナ38の負荷インピーダンスは50Ωではない。Finalアンプ31の負荷インピーダンスは50Ωであるので、アンテナ38の負荷インピーダンスが50Ωからずれると、Finalアンプ31の発振または送信電力Pが低下してしまう。Finalアンプ31の送信電力Pが低下すると、差動アンプ34は、送信電力Pを上昇させるために電圧VAPCを上昇させる。電圧VAPCが上昇すると、Finalアンプ31に流れるドレイン電流Iが上昇する。このとき、場合によっては、ドレイン電流IがFinalアンプ31の最大定格電流を超えてしまう。この場合、ヒューズ37が断線され、最大定格電流以上のドレイン電流Iが流れることはない。したがって、Finalアンプ31の破壊を防止することができる。
しかし、当該高周波電力増幅回路30では、ヒューズ37がドレイン電流Iを遮断する毎にヒューズ37の交換が必要となり、そのメンテナンスの負担が大きい。したがって、メンテナンスの面で問題があった。
上記の高周波電力増幅回路30のメンテナンスの問題は、ツェナーダイオードを用いることにより解消することができる。
ここで、図4を参照して、ツェナーダイオードを用いた高周波電力増幅回路について説明する。図4に高周波電力増幅回路40を示す。高周波電力増幅回路40は、Finalアンプ41と、カップラ42と、ダイオード43と、差動アンプ44と、抵抗45と、コイル46と、ツェナーダイオード47と、アンテナ48と、を備えて構成される。Finalアンプ41、カップラ42、ダイオード43、差動アンプ44、抵抗45、コイル46、アンテナ48は、それぞれ高周波電力増幅回路30のFinalアンプ31、カップラ32、ダイオード33、差動アンプ34、抵抗35、コイル36、アンテナ38と同様であり、異なる部分を主として説明する。
ツェナーダイオード47は、電圧VAPCが一定値以上とならないように制限する素子である。ツェナーダイオード47を差動アンプ44の出力端子に接続しておけば、電圧VAPCが一定値以上となるのを制限することができる。これにより、Finalアンプ41のゲート端子には一定値以上の電圧VAPCは印加されず、Finalアンプ41に最大定格電流以上のドレイン電流Iは流れることはない。したがって、Finalアンプ41の破壊を防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
また、アイソレーターを用いた高周波電力増幅回路60も知られている。ここで、図5を参照してアイソレーターを用いた高周波電力増幅回路60について説明する。図5に高周波電力増幅回路60を示す。高周波電力増幅回路60は、Finalアンプ61と、カップラ62と、ダイオード63と、差動アンプ64と、抵抗65と、コイル66と、ヒューズ67と、アイソレーター68と、アンテナ69と、を備えて構成される。Finalアンプ61、カップラ62、ダイオード63、差動アンプ64、抵抗65、コイル66、ヒューズ67、アンテナ69は、それぞれ高周波電力増幅回路30のFinalアンプ31、カップラ32、ダイオード33、差動アンプ34、抵抗35、コイル36、ヒューズ37、アンテナ38と同様であり、異なる部分を主として説明する。
アイソレーター68は、アンテナ69からの反射電力を遮断する機能を有する。アイレーター68をFinalアンプ61とアンテナ69の間に挿入すれば、Finalアンプ61からみたアンテナ69の負荷インピーダンスは50Ωとなる。したがって、アンテナ69の負荷インピーダンスが50Ωでない場合であっても、送信電力Pの低下により電圧VAPCは上昇せず、ドレイン電流Iの増加を防止することができる。
特開平8−242128号公報
しかし、上述の高周波電力増幅回路40のツェナーダイオード47及び高周波電力増幅回路60のアイソレーター68を用いても、Finalアンプ41(又はFinalアンプ61)が何らかの原因(アンテナ48の負荷インピーダンスが50Ωでない場合以外の原因)により異常発振した場合は、ドレイン電流Iは過大電流となってしまう。
ここで、図6を参照して、Finalアンプ41(又はFinalアンプ61)に流れるドレイン電流Iについて説明する。図6に、Finalアンプ41に流れるドレイン電流Iの経時変化を示したグラフを示す。縦軸はFinalアンプ41のドレイン電流I、横軸はFinalアンプ41のゲート端子に印加される電圧VAPCを示す。例えば、Finalアンプ41が何らかの原因により異常発振した場合、ドレイン電流Iは過大電流となる。このとき、高周波電力増幅回路40はドレイン電流Iを制限する手段がないため、図6に示すようにドレイン電流Iは電流検出リミッター値VL及び最大定格電流値Vmaxを超えてしまう。この場合、Finalアンプ41には過大なドレイン電流Iが流れるので、Finalアンプ41の保護を図ることができない。
したがって、Finalアンプが異常発振した場合でも、当該Finalアンプの保護を図る高周波電力増幅回路を実現する要請があった。
本発明の課題は、送信電力を出力する増幅器が異常発振した場合でも、当該増幅器の保護を図ることのできる高周波電力増幅回路を実現することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の高周波電力増幅回路は、
アンテナが放射すべき送信電力を出力する増幅器と、
前記送信電力に対応する第1の電圧を検出する第1の検出回路と、
前記第1の検出回路により検出された第1の電圧と前記送信電力の設定電力に対応する第1の基準電圧とを比較し、前記送信電力を前記設定電力に制御する制御電圧を前記増幅器に出力する第1の比較手段と、
前記増幅器に流れる電流に対応する第2の電圧を検出する第2の検出回路と、
前記第2の検出回路により検出された第2の電圧と前記増幅器に流れる電流の設定電流に対応する第2の基準電圧とを比較し、前記第2の検出回路により検出された第2の電圧が前記第2の基準電圧を超えた場合、前記第1の比較手段から出力される制御電圧を制限する第2の比較手段と、
前記送信電力の切り替えに応じて前記第2の基準電圧を変更する基準電圧設定手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高周波電力増幅回路において、
前記第1の比較手段は、差動アンプであり、
前記第2の比較手段は、コンパレータであることを特徴とする。
本発明によれば、送信電力を出力する増幅器が異常発振した場合でも、当該増幅器の保護を図ることのできる高周波電力増幅回路を実現することができる。また、送信電力の切り替えに応じて第2の基準電圧を変更できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明する。図1に本発明に係る高周波電力増幅回路1の回路構成を示す。
先ず、図1を参照して高周波電力増幅回路1の回路構成について説明する。
高周波電力増幅回路1は、増幅器としてのFinalアンプ11と、第1の検出回路としてのカップラ12と、第1の検出回路としてのダイオード13と、差動アンプ14と、抵抗15,16と、第2の検出回路としてのコイル17と、第2の検出回路としての抵抗18と、第2の検出回路としてのアンプ19と、第2の検出回路としての抵抗20と、コンパレータ21と、アンテナ22と、を備えて構成される。
Finalアンプ11は、例えば、MOSFETで構成され、電圧VAPCに応じてアンテナ22が送信すべき送信電力Pを出力する。カップラ12は、Finalアンプ11から出力された送信電力Pを検出する。ダイオード13は、カップラ12で検出された送信電力Pを検波して、当該送信電力Pを第1の電圧としての電圧Vpに変換する。ここで、電圧Vpとは、送信電力Pに対応する電圧値のことをいう。
差動アンプ14は、電圧Vpと第1の基準電圧としての基準電圧V1とを比較し、電圧VAPCをFinalアンプ11ゲート端子に出力する。
ここで差動アンプ14の動作について説明する。先ず、差動アンプ14の−入力端子にはダイオード13から出力された電圧Vp、+入力端子には基準電圧V1が印加される。ここで、基準電圧V1とは、送信電力Pの設定電力に対応する電圧値のことをいう。例えば、ユーザが送信電力Pを1Wに設定した場合、当該1Wに対応した電圧値が基準電圧V1となる。
差動アンプ14は、入力端子に電圧Vpと基準電圧V1とが印加されると、当該電圧Vpと基準電圧V1とを比較して、制御電圧としての電圧VAPCを出力する。ここで、電圧VAPCとは、送信電力Pを当該送信電力Pの設定電力に制御する電圧のことをいう。差動アンプ14は、電圧Vpが基準電圧V1よりも大きい場合(Vp>V1)、送信電力Pを下げるために低電圧の電圧VAPCを出力する。また、電圧Vpが基準電圧V1よりも小さい場合(Vp<V1)、送信電力Pを上げるために高電圧の電圧VAPCを出力する。当該電圧VAPCは、抵抗15、16を介してFinalアンプ11のゲート端子に印加される。ここで、抵抗15は、後述するコンパレータ21に接続されたグランドGに電圧VAPCに対応する電流IAPCが流れ込む際、当該電流IAPCが短絡(ショート)しないために設けられる抵抗である。
抵抗18は、ドレイン電流Iが流れることにより第2の電圧としての電圧V3を発生する。ここで、電圧V3とは、Finalアンプ11に流れるドレイン電流Iに対応する電圧のことをいう。アンプ19は、入力端子(+入力端子、−入力端子)に抵抗18の両端に発生した電圧V3が印加され、当該電圧V3を出力する。
コンパレータ21は、電圧V3と基準電圧V2とを比較し、電圧V3が基準電圧V2を超えた場合、差動アンプ14から出力される電圧VAPCを制限する。また、アンテナ22は、送信電力Pを放射する。
ここでコンパレータ21の動作について説明する。
先ず、コンパレータ21の−入力端子にはアンプ19から出力された電圧V3が抵抗20を介して印加される。また、コンパレータ21の+入力端子には第2の基準電圧としての基準電圧V2が印加される。ここで、基準電圧V2とは、ドレイン電流Iの設定電流に対応する電圧値のことをいう。例えば、予めドレイン電流Iを制限するための電流が設定されている場合、当該設定電流に対応する電圧値が基準電圧V2となる。
コンパレータ21は、入力端子に電圧V3と基準電圧V2とが印加されると、当該電圧V3と基準電圧V2とを比較する。そして、比較結果に基づいてFinalアンプ11のゲート端子に印加する電圧VAPCを制限する。
例えば、電圧V3が基準電圧V2よりも大きい場合(V3>V2)、差動アンプ14から出力された電圧VAPCに対応する電流IAPCが、コンパレータ21に接続されたグランドGに流れ込む。これにより、Finalアンプ11のゲート端子に印加される電圧VAPCは低下し、送信電力Pが低下すると同時にドレイン電流Iも低下する。ドレイン電流Iが低下すると電圧V3も低下し、電圧V3が基準電圧V2よりも小さくなる(V3<V2)。この場合、電流IAPCはコンパレータ21に接続されたグランドGに流れずに、差動アンプ14から出力された電圧VAPCがFinalアンプ11のゲート端子に印加される。
以上に述べた動作が、周期的に行われることによりFinalアンプ11のゲート端子に印加される電圧VAPCが制限される。
また、コンパレータ21の+入力端子に印加される基準電圧V2は、トランジスタ及び抵抗(図示省略)から構成される基準電圧設定回路Sにより出力される。
例えば、高周波電力増幅回路1は、1Wと5Wの送信電力Pの送信(以下、1W送信時、5W送信時とする)が可能であるとする。このとき、1W送信時のドレイン電流Iの方が、5W送信時のドレイン電流Iよりも少ない値となる。このため、1W送信時の基準電圧V2は、5W送信時の基準電圧V2よりも少ない値が設定される。1W送信時の基準電圧V2を5W送信時の基準電圧V2よりも少ない値に設定することにより、1W送信時に、Finalアンプ11が発振等による異常状態となっても、送信電力Pは5W送信されない。したがって、送信電力Pの切り替え(例えば、1W送信又は5W送信の切り替え)が可能な場合、基準電圧設定回路Sは、それぞれの送信電力Pに応じて基準電圧V2を変更する。
次に、アンテナ22の負荷インピーダンスが50Ωでない場合における、高周波電力増幅回路1の動作について説明する。
予め、送信電力Pに対応した基準電圧V1及びドレイン電流Iを制限するための電流に対応した基準電圧V2が設定されており、Finalアンプ11のゲート端子には電圧VAPC、ドレイン端子にはドレイン電圧Vdが印加されているものとする。まず、ゲート端子に印加される電圧VAPCに対応する送信電力PがFinalアンプ11から出力され、当該送信電力Pが、カップラ12により検出される。カップラ12により検出された送信電力Pは、ダイオード13により電圧Vpに変換され、当該電圧Vpが差動アンプ14の+入力端子に印加される。また、差動アンプ14の−入力端子には基準電圧V1が印加される。当該基準電圧V1は、CPU(図示省略)より出力される。
アンテナ22の負荷インピーダンスが50Ωでない場合、Finalアンプ11の負荷インピーダンスとアンテナ22の負荷インピーダンスとが一致しない。このため、送信電力Pが低下する。送信電力Pが低下すると、電圧Vpも低下する。この場合、差動アンプ14により、電圧Vpと基準電圧V1との差をとって電圧VAPCが出力される。当該電圧VAPCは、送信電力Pが低下すると上昇する。電圧VAPCが上昇すると、Finalアンプ11から出力される送信電力P及びドレイン電流Iが上昇する。
上昇したドレイン電流Iは、抵抗18に流れる。当該ドレイン電流Iが抵抗18に流れると、抵抗18の両端に電圧V3が発生する。電圧V3はアンプ19に印加され、アンプ19により当該電圧V3が出力される。
そして、電圧V3は抵抗20を介してコンパレータ21の−入力端子に印加される。また、コンパレータ21の+入力端子には基準電圧V2が印加される。ここで、基準電圧V2は基準電圧設定回路Sより出力される。
ドレイン電流Iが上昇すると、電圧V3は基準電圧V2よりも大きくなる(V3>V2)。この場合、差動アンプ14から出力された電圧VAPCに対応する電流IAPCが、コンパレータ21に接続されたグランドGに流れ込む。これにより、Finalアンプ11のゲート端子に印加される電圧VAPCは低下し、送信電力P及びドレイン電流Iも低下する。ドレイン電流Iが低下すると電圧V3も低下し、電圧V3が基準電圧V2よりも小さくなる(V3<V2)。この場合、電流IAPCはコンパレータ21に接続されたグランドGには流れずに、差動アンプ14から出力された電圧VAPCがFinalアンプ11のゲート端子に印加される。以上に述べた動作が、周期的に行われることによりFinalアンプ11のゲート端子に印加される電圧VAPCが制限される。そして、Finalアンプ11により、送信電力Pが出力され、当該出力電力Pがアンテナ22から放射される。
以上、本実施の形態によれば、コンパレータ21は、電圧V3が基準電圧V2を超えた場合、差動アンプ14から出力される電圧VAPCを制限することができる。これにより、Finalアンプ11が異常発振した場合でも、当該Finalアンプ11の保護を図ることのできる高周波電力増幅回路1を実現することができる。また、アイソレーターを用いることなく高周波電力増幅回路1を構成するので、高周波電力増幅回路1の低コスト化及び小型化を図ることができる。
<変形例>
図2を参照して、本発明に係る実施の形態の変形例を説明する。図2に本発明に係る高周波電力増幅回路1Aの回路構成を示す。以下、高周波電力増幅回路1と同様な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分について説明する。
制御部としてのCPU23は、送信電力Pの切り替えに応じて基準電圧V2を変更する。即ち、CPU23は、高周波電力増幅回路1の基準電圧設定回路Sの代わりに、送信電力Pの切り替えに応じて基準電圧V2を変更する。
本変形例によれば、上記実施例の効果を有するとともに、CPU23は、送信電力Pに応じて基準電圧V2を変更することができる。これにより、基準電圧V2を切り替えるためのスイッチ素子や抵抗素子を別途構成することなく基準電圧V2を制御できる。また、スイッチ素子や抵抗素子からなる基準電圧設定回路Sにより基準電圧V2を設定する場合とくらべて、精度よく基準電圧V2を設定することができる。
その他、上記実施の形態における高周波電力増幅回路1の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る高周波電力増幅回路1の回路構成図である。 高周波電力増幅回路1Aの回路構成図である。 従来の高周波電力増幅回路30の回路構成図である。 従来の高周波電力増幅回路40の回路構成図である。 従来の高周波電力増幅回路60の回路構成図である。 Finalアンプ41に流れるドレイン電流Iの経時変化を示したグラフである。
符号の説明
1,1A,30,40,60 高周波電力増幅回路
11,31,41,61 Finalアンプ
12,32,42,62 カップラ
13,33,43,63 ダイオード
14,34,44,64 差動アンプ
15,16,18,20,35,45,65 抵抗
17,36,46,66 コイル
19 アンプ
21 コンパレータ
22,38,48,69 アンテナ
47 ツェナーダイオード
37,67 ヒューズ
68 アイソレーター

Claims (2)

  1. アンテナが放射すべき送信電力を出力する増幅器と、
    前記送信電力に対応する第1の電圧を検出する第1の検出回路と、
    前記第1の検出回路により検出された第1の電圧と前記送信電力の設定電力に対応する第1の基準電圧とを比較し、前記送信電力を前記設定電力に制御する制御電圧を前記増幅器に出力する第1の比較手段と、
    前記増幅器に流れる電流に対応する第2の電圧を検出する第2の検出回路と、
    前記第2の検出回路により検出された第2の電圧と前記増幅器に流れる電流の設定電流に対応する第2の基準電圧とを比較し、前記第2の検出回路により検出された第2の電圧が前記第2の基準電圧を超えた場合、前記第1の比較手段から出力される制御電圧を制限する第2の比較手段と、
    前記送信電力の切り替えに応じて前記第2の基準電圧を変更する基準電圧設定手段と、
    を備えることを特徴とする高周波電力増幅回路。
  2. 前記第1の比較手段は、差動アンプであり、
    前記第2の比較手段は、コンパレータであることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅回路。
JP2006304824A 2006-11-10 2006-11-10 高周波電力増幅回路 Expired - Fee Related JP4844357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304824A JP4844357B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 高周波電力増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304824A JP4844357B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 高周波電力増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008124685A JP2008124685A (ja) 2008-05-29
JP4844357B2 true JP4844357B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=39509006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006304824A Expired - Fee Related JP4844357B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 高周波電力増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4844357B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5857940B2 (ja) * 2012-10-31 2016-02-10 株式会社デンソー 無線通信機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62163407A (ja) * 1986-01-13 1987-07-20 Hitachi Ltd 自動送信出力制御回路
JPH08242128A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Hitachi Ltd 高周波電力増幅器
JPH09199950A (ja) * 1996-01-19 1997-07-31 Fujitsu General Ltd 増幅器の保護回路
JP2002033671A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Kenwood Corp 送信電力制御装置
DE60226317T2 (de) * 2002-08-01 2009-06-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Schaltung für leistungsverstärker
JP2004048797A (ja) * 2003-09-12 2004-02-12 Hitachi Ltd 送信機および電力増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008124685A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3406011B1 (en) Circuit for breaking alternating current
US20090256533A1 (en) Current-level Decision Device for a Power Supply Device and Related Power Supply Device
US20170288395A1 (en) Current circuit breaker
CN109565172B (zh) 本质安全型电路装置
CN112803901A (zh) 一种基于自适应过流保护的功率放大器
EP3195492B1 (en) Overvoltage protection for nfc devices
US7205843B2 (en) Protection circuit for power amplifier
JP4844357B2 (ja) 高周波電力増幅回路
KR101913714B1 (ko) 전류 제한 시스템 및 방법
KR102252366B1 (ko) 배터리 상태 감시 회로 및 배터리 장치
WO2015049973A1 (ja) 通信装置
US7369383B2 (en) Protective circuit
CN114448365A (zh) 一种射频功率放大器的保护电路
EP3469708B1 (en) Circuits and operating methods thereof for monitoring and protecting a device
JP2020107921A (ja) 高周波電力増幅器
KR102573357B1 (ko) 과전류 제한을 위한 전기회로 장치
KR101292183B1 (ko) Dc 개폐모듈
US8223793B2 (en) Method for transmitting line signals via a line device, and transmission apparatus
JP6915312B2 (ja) 無線通信機
JP2003188697A (ja) 過熱保護機能半導体スイッチ
JP2006222889A (ja) 送信回路
KR200321222Y1 (ko) 과전류 방지 장치
JP2003188267A (ja) 過熱保護機能半導体スイッチ
KR20100097481A (ko) 전력증폭기의 트랜지스터 과전류 보호회로
JP2006165734A (ja) 過入力保護装置及び過入力保護方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees