JP4843810B2 - 家具 - Google Patents

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Description

本発明は、執務用デスクに隣接させて使用する家具に関するものである。
従来、使用者が主に執務を行うための執務用デスクに隣接させて使用するための家具が提案されており、その様な家具のなかには、天板を執務用デスクの天板に隣接させて互いに面一にすることにより、天板上の執務スペースを実質的に拡張することができるものもある。例えば非特許文献1に記載されている家具では、天板の四隅に設けた支柱を軸方向すなわち水平方向に回転させることによって天板の四隅の高さ位置を微調整して天板の高さ及び傾きを微調整するアジャスタ機能を備えている。
また、そのような家具において、天板の下面側に抽斗を設けることもできる。抽斗を天板の下面側に取り付けたものであれば、抽斗の高さ寸法は常に天板のすぐ下に配置されることとなり、使用者にとって使用し易い高さ寸法に維持することができる。
「オカムラ2005」、株式会社岡村製作所、平成16年、P100
しかしながら、非特許文献1に記載したようなアジャスタ機構を抽斗付の天板に適用した場合、たとえ抽斗に施錠手段を設けて抽斗内の収納物を保管しても、アジャスタ機構を操作して天板を家具本体から分離してしまえば、天板及び抽斗ごと収納物を持ち去られてしまうといった不具合を招来してしまう。
本発明は、このような不具合に着目したものであり、使用者が簡便に天板の高さや傾きを調整することができる家具において、天板下方の収納空間に係るセキュリティを有効に向上させ得る家具を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る家具は、家具本体と、当該家具本体に取り付けた天板と、前記天板の高さを調節し得るアジャスタ機構とを具備するものであって、当該天板の下方に設けた収納空間と、当該収納空間をアクセス不能に閉塞し得る開閉手段と、前記開閉手段によって前記収納空間を閉塞した状態において前記開閉手段を移動不能に施錠し得る施錠手段とを有し、前記収納空間内からのみ天板の上昇の制限を解除するためのアクセスをし得る位置に、前記アジャスタ機構による天板の可動範囲を制限する可動範囲制限機構を配置していることを特徴とする。
ここで、可動範囲制限機構は開閉手段を閉塞しない状態において露出される位置に配置される態様に限られることはなく、開閉手段を閉塞しない状態においても露出し得ない位置に配置される態様をも含むものである。)
このようなものであれば、施錠手段により施錠した状態では可動範囲制限機構への機能解除のためのアクセスが不能となるため、可動範囲制限機構が解除された状態でアジャスタ機能を用いて天板が外されてしまい収納空間内の物が天板ごと紛失してしまうか、或いは収納空間に上側からアクセスされてしまうといった不具合を有効に解消することができる。
また、開閉手段を天板の下面側に取り付けた抽斗とした場合、可動範囲制限機構を機能解除可能な状態においても視覚的に隠蔽しておくことによって、天板が外されてしまう不具合を未然に抑止するためには、可動範囲制限機構を、収納空間において抽斗によって隠蔽された位置に配置することが望ましい。
可動範囲制限機構の配置に係る設計自由度を有効に向上させるためには、可動範囲制限機構を、天板の上下移動にともなって上下移動する従動部と、家具本体側に設け従動部の上下移動を規制する規制部とによってすることが望ましい。
天板を支持するための構成を利用して可動範囲制限機構を設けるためには、従動部及び規制部の何れか一方を前記天板の下面側に取り付けた上ステーに設けるとともに、上ステーを下方から支持する下ステーにいずれか他方を設けることが望ましい。そして、従動部及び制限部の具体的な構成として、従動部を前記上ステー及び前記下ステーの何れか一方から突出させた突出部材とするとともに、前記規制部を他方に設け前記突出部材の上下移動を規制し得る長穴とすることが好ましい。
本発明によれば、施錠手段により施錠した状態では可動範囲制限機構への機能解除のためのアクセスが不能となるため、アジャスタ機能を用いて天板が外されてしまうといった不具合を有効に解消することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る家具たるサイドワゴンWを図1に示す。このサイドワゴンWは、例えばオフィスにおいて主に使用者が執務を行う執務用デスクの側方、或いは使用者の側方に配置すべく執務用デスクの側前方に配置して主に使用するものである。そして執務用デスクの天板に対して天板2を隣接させることによって、使用者の執務スペースを実質的に拡張することができるものである。
ここで、本実施形態に係るサイドワゴンWは、天板2の下方に収納空間Sを設けるとともに当該収納空間Sをアクセス不能に閉塞し得る開閉手段たる抽斗21と、抽斗21を閉じた状態すなわち収納空間Sを閉塞した状態において抽斗21を移動不能に施錠し得る施錠手段22とを有している。そして、収納空間S内からのみ機能解除のためのアクセスをし得る位置である天板の下方に位置する上ステー31及び下ステー33の内側に、天板2の可動範囲を制限する可動範囲制限機構Cを配置していることを特徴としているものである。
以下、サイドワゴンWの各部の構成について図1〜図9を用いて具体的に説明する。
サイドワゴンWは、上述の通り、家具本体たる本体1と、天板2と、天板支持体3とを具備している。
本体1は、図1〜図4に示すように、上板11、側板12、仕切板13、底板14及び背板15によって主に構成されたものであり、本実施形態では一方の側板12と仕切板13の内部にそれぞれ取付部材121、131を取り付けるとともに(図7)、上板11に挿入孔11aを2箇所設けることによって後述する下ステー33を固定し得るように構成している。また、図2及び図3に示すように、本体1の底板14における6箇所にそれぞれキャスタKを取り付けることにより、サイドワゴンW自体を移動し易いように構成している。なお、本体1には棚板16や、引き戸17が設けられ、種々の物を載置或いは保管し得るように構成されている。そして引き戸17は、引き戸レール17r上をスライドさせることによって本体1内の天板2下方の空間を開閉し得るように構成している。そして当該引き戸17には下施錠部172を設けており、本体1内における天板2の下方の空間を適宜施錠し得るように構成しているが、斯かる構成については後に説明する。なお、斯かる構成は当該構成に限定されるものではなく、例えば二枚引き戸の構成を採用して本体1内の空間をどちらも施錠可能にする構成や、本体1の引出を内蔵させることや開き戸を設けるなど、種々の構成を採用することができる。
天板2は、図1〜図4に示すように、その下面側に、後述する天板支持体3を構成する上ステー31を短片側の縁部に沿って取り付けているとともに、後述する上ステー31の穴部313に連通する位置、すなわち天板2の下面側4隅近傍に、後述するボルト部34に干渉することなくボルト部34を収容し得る収容穴2aを形成している。
そして、天板2の下方には小物等を収納し得る開閉手段たる抽斗21を設けることにより、天板2の下方を本発明に係る収納空間Sとしている。また、天板2の下方には、抽斗21を取り付けるための抽斗支持枠23を設けるとともに、抽斗21には施錠手段22を設けている。
抽斗21は、図1〜3に示すように天板2の下方且つ天板2の平面視略全面に亘って収納物を収納すべく、天板2に、後述する抽斗支持枠23を介して取り付けられたものである。そして抽斗21の鏡板211には例えばシリンダ錠である後述する施錠手段22を取り付けている。
施錠手段22は、図1及び図2に示すように、抽斗21の鏡板211の中央上部に設けてなり、図示しない鍵を用いて抽斗21を施錠し得るものである。当該施錠手段を構成し得る施錠機構は、既存の種々のものを適用することが可能であるが、本実施形態では、施錠手段22としてシリンダ錠を採用し、図示しない鍵によってシリンダ錠を回動させて、破線で示すシリンダ錠の先端部22aを天板2の下面側に設けた図示しない係合凹部に対して係わり合わせ、抽斗21を閉めた閉塞状態から当該抽斗21の手前側へのスライド動作を禁止し得る施錠状態を構成し得るようにしている。
抽斗支持枠23は、図4及び図5に示すように、一対の断面L字状をなす横枠231と、当該横枠231同士の一端をそれぞれ連結する後端枠232とを有する平面視概略コの字状をなす金属板を主体としてなるものであり、一対の横枠231の立面部231aに抽斗21を案内するためのレール231rをそれぞれ取り付けている。また、一対の横枠231の平面部231bに、ビスbを通し得る2箇所の固定穴233を形成している。そしてこの抽斗支持枠を天板2に取り付ける際には前記平面部231bを上ステー31の後述する固定板312cの上側に配置し、当該固定穴233を上ステー31の後述する枠取付穴312dに連通させて下側からビスbを通し天板2に固定する。
そして天板2の下面側に抽斗を取り付けることにより、サイドワゴンWは天板の下方の空間を収納空間Sとしている。また、抽斗の両側と後述する天板支持体との間の領域には、後に詳述する可動範囲制限機構Cを設けているが、当該領域は、収納空間S内からのみアクセスすることができる領域であるため、施錠手段22により抽斗21を施錠した状態においてはアクセスすることが不可能となる。さらに、当該領域に面する後述する上ステー31の内壁312a及び後述する下ステーの内縁331dは、抽斗21を通常に操作している状態においては抽斗21によって隠蔽された状態となっており、施錠手段22による施錠を解除し、さらに抽斗21を天板支持枠23から取り外すという作業を経て、はじめてアクセスが可能となる。
天板支持体3は、図1〜図4に示すように、天板2の下面側に取り付けた上ステー31と、上ステー31を下方から支持する下ステー33とを主に有している。そしてこの天板支持体3に、上ステー31と下ステー33との上下方向の相対距離を変更することによって天板2の高さ位置を調整することができるアジャスタ機構Aを設けているとともに、本体1に対する下ステー33の取付位置を変更し得る取付位置変更手段B、及びアジャスタ機構による天板2の上下動作の範囲を制限する可動範囲制限機構Cを設けている。
上ステー31は、図4及び図6に示すように、断面視下向きに開口したチャネル形状をなしており、当該チャネルの下向き面を後述するナット部32を取り付ける取付面311とし、前記チャネルの起立した部分を垂下縁312としている。そして上ステー31の長手方向両端すなわち天板2の四隅近傍に位置する部分には穴部313を設け当該穴部313にナット要素32aが連通するようにナット部32を取付面311に対して例えば溶接等によって取り付けている。また、上ステー31の上面側と天板2とを取り付ける態様は、例えば図示の通りビスbによって取り付ける態様の他、接着剤によって接着する態様等、既存の種々の態様を用いることができる。
そして、上述の垂下縁312のうち内側に面する内壁312aには、前後2箇所にナット穴312bを設け、当該ナット穴312bには突出部材たるボルト314を取り付けている。そしてボルト314は、ナット穴312bに取り付けることにより、天板2の上下移動にともなって上下移動する本発明に係る従動部として作用するものである。またボルト314は、後述する長穴333とともに、本発明に係る可動範囲制限機構Cを構成している。また同じく内壁312aの中央部分には、矩形状に切り起こし上述した抽斗支持枠23を天板2とともに固定するための固定板312cを設け、当該固定板312cに枠取付穴312dを2箇所に設けている。
下ステー33は、図4〜図6に示すように、上ステー31に係り合う水平方向に延びる上部331と、当該上部331の中央部から下へ伸びる下部332とによって構成される側面視T字状の例えば金属板の折曲げにより構成されたものである。上部331は、上述した上ステー31を略覆い得る形状をなしているものである。具体的には後述するボルト部34を支持する支持面331bと、支持面の周辺を起立させて形成した起立縁331aと、ボルト部34を挿通させてハンドル342bを取り付けるためのハンドル孔331cとを有している。そして、下ステー33のいわゆるT字における下向きの面をオーバーハング部33aとし、当該オーバーハング部33aに後述するアジャスタ機構Aを構成するハンドル342aを取り付けている。詳細には、上述したナット要素32aの位置に対応してハンドル342aもまた両端付近に、すなわち天板2の下面側4隅近傍にそれぞれ取り付けられている。ここで、オーバーハング部33aに取り付けたハンドル342aは横方向並びに下方向に開放された状態で取り付けられているので、ハンドル342aを操作するための操作空間は、ハンドル342aの側方並びに下方に形成していることとなる。そして本体1の側板12及び仕切板13の内部には取付部材121、131をそれぞれ取り付け、当該取付部材121、131と下ステー33とをねじPによって結合させることによって下ステー33を所定位置に取り付けている。このとき、下ステー33の下端近傍に上下方向に2種類の取付穴332a、332bを設けることによって、後述する取付位置変更手段を構成しており、任意の取付穴332a、332bを用いて取り付けるように構成している。
そして、起立縁331aの内側である内縁331dの長手方向上端には、上ステー31側の固定板312cへの干渉を回避するための切り込み331eを設けている。そして起立縁331aの内側である内縁331dのうち、ハンドル孔331cに近接した上述のナット穴312bに対応する2箇所に、上述したボルト314を挿通させ当該ボルト314の上下移動を規制する規制部たる長穴333をそれぞれ形成している。この長穴333は、上述のボルト314とともに、本発明に係る可動範囲制限機構Cを構成している。
天板支持体3には、図5に示すように、下ステー33と本体1との取付位置を変更し得る取付位置変更手段Bを設けている。
取付位置変更手段Bは、図7に示すように、本体1側の側板12と仕切板13との内部にそれぞれ取り付けた取付部材121、131と、下ステー33の下端部付近に形成した上下2組の支持穴121a、131aとによって構成している。すなわち、取付部材121、131のそれぞれ3つの支持穴121a、131aに対して上下2段の何れかの取付穴332a、332bを選択してねじPを用いて下ステー33を取り付けることにより、下ステー33が支持している天板2の高さ位置を位置決めしている。なお、図7では取付部材121のみを示している。また本実施形態では、図示しない他のデスクに近接させて配置した際に天板2の高さを前記他のデスクに合わせるべく、当該取付穴332a、332bを使用した際の天板2の高さ位置を、およそ700mm及び720mmに設定している。そして本実施形態では、上述した引き戸17をスライドさせて本体1内における天板2の下方の空間を遮蔽し、その状態で下施錠部172によって施錠することにより、本体1内へのアクセスを禁止して取付位置変更手段Bを操作して下ステー33を、天板2及び抽斗21ごと本体1から取り外すことができないようにしている。
また天板支持体3は、図4、図6、図7及び図8に示すように、天板2の高さ及び傾きを調整し得るアジャスタ機構Aを設けている。
アジャスタ機構Aは、図4に示すように、上ステー31に溶接等によって回転不能に固定されたナット部32と、ハンドル342aを有し下ステー33に落下不能に支持されたボルト部34とによって主に構成している。
ナット部32は、図4及び図6に示すように、上述の通り上ステー31の長手方向両端付近において、上ステー31の取付面311に溶接等によって回転不能に固定されている。そしてナット部32の内面であるナット要素32aは上ステー31の穴部313並びに天板2の収容穴2aに連通している。
ボルト部34は、図5及び図6に示すように、ナット部32のナット要素32aに対して螺合し得るボルト要素341と、当該ボルト要素341を支持し且つ下ステー33に対して落下不能に当接支持される支持要素341bと、下ステー33の下側に配置され操作力をボルト要素341に伝達し得るハンドル342aとハンドル342aを嵌合突部341c側へ固定するビスbとによって主に構成されている。そして、ボルト要素341と支持要素341bとを一体に形成するとともに、ハンドル342aを、ボルト要素341及び支持要素341bに対して別体に構成している。具体的には支持要素341bの下側に直方体形状の嵌合凸部341cを設けるとともにハンドル342aの上側に嵌合凸部341cに嵌り得る嵌合凹部342cを設け、組み付けの際にはボルト部34の嵌合凸部341cをハンドル孔331bに通し、当該嵌合凸部341cと嵌合凹部342cとを下ステー33を挟んで嵌合させ、ハンドル342aの下側から支持要素341bとハンドル342aとをビスbによって固定することによって、ボルト部34を下ステー33に取り付けている。そして、下ステー33に取り付けたボルト部34のボルト要素341を上ステー31側のナット部32のナット要素32aに螺合させることによって、上ステー31と下ステー33との組み付けが完了する。このとき、特にアジャスタ機構Aの模式的な断面図である図6に示すように、上ステー31の垂下縁312及び下ステー33の起立縁331aが、側面視重複した状態で上下方向に嵌合するように構成することによって、アジャスタ機構Aによる天板2の上下動の際に他の物を挟んでしまうといった不具合を回避している。
ここで、本実施形態に係るサイドワゴンWは、上述の通り、収納空間S内からのみ機能解除のためのアクセスをし得る位置に、アジャスタ機構Aによる天板2の可動範囲を制限する可動範囲制限機構Cを設けている。
以下、図7及び図8を参照して、可動範囲制限機構Cがアジャスタ機構Aによる天板2の可動範囲を制限する動作について説明する。
まず図7に示す様態において、天板2は所定の可動範囲のうち、略下端に位置している。この状態からハンドル342aを所定方向に回動させると、ハンドル342aに固定されたボルト部34のボルト要素341aが回転する。そして当該回転により、ボルト要素341aと螺合しているナット要素32aの位置が相対的に上昇する。つまり、ナット部32は上ステー31を介して天板2に固定されているため、天板2が上昇することとなる。そして勿論、上ステー31に固定されているボルト314もナット部32、上ステー31及び天板2とともに上昇する。
そして天板2が上昇するに伴い、ボルト314は上昇するが、図8に示すように、ボルト314は長穴333を挿通させて上ステー31に取り付けているため、長穴333の位置を越えて上昇することができない。すなわち、図8に示す位置で天板2の上昇が制限されることとなる。そして、斯かる制限を解除、換言すれば可動範囲制限機構Cを機能解除するためには、ボルト314を工具等によりナット穴312bから取り外す必要がある。しかし上述の通り長穴333を設けた位置、すなわち下ステー33の内縁331dは、施錠手段22による施錠を解除し、さらに抽斗21を天板支持枠23から取り外すという作業を経てはじめてアクセス可能となる位置であるため、抽斗21によって収納空間Sを閉塞させ且つ施錠手段22によって施錠した状態では、上述した機能解除を行うことが不可能となる。
このように構成したサイドワゴンWは、隣接させる執務用デスクの天板2の規格上の高さに合わせて取付位置変更手段Bを設定して、天板2の高さ位置を決定しつつ、例えば執務用デスクに添接させた状態として、アジャスタ機構Aを用いて天板2の高さ或いは傾斜に関する微調整を好適に行い得つつも、可動範囲制限機構Cによって天板2が本体1から外されることを有効に防止し得るものとなっている。加えて本実施形態では、本体1における天板2の下方の空間についても下施錠部172によって施錠し得るように構成しているので、取付位置変更手段Bを用いて天板2の高さの設定を好適に行いつつも、引き戸17を下施錠部172によって施錠すれば、ねじPが外されて下ステー33が天板2抽斗21ごと本体1から外されることを有効に防止し得るものとなっている。
以上のように、本実施形態に係る家具たるサイドワゴンWは、収納空間S内からのみ機能解除のためのアクセスをし得る位置すなわち下ステー33の内縁331dに可動範囲制限機構Cを配置している。
斯かる構成により、施錠手段22により施錠した状態では可動範囲制限機構Cへの機能解除のためのアクセスが不能となるため、可動範囲制限機構Cが解除された状態でアジャスタ機能Aを用いて天板2が外されてしまい収納空間S内の物が天板2ごと例えば盗難等によって紛失してしまうといった不具合を有効に解消することができ、収納空間Sに係るセキュリティ性を高いものとしている。
特に可動範囲制限機構Cを配置した長穴333の位置は、収納空間S内でもさらに、抽斗21によって視覚的に隠蔽された下ステーの内縁331dに配置しているので、施錠手段22により施錠していない状態においても、不意に天板2が外されてしまうという上述の不具合を未然に抑止している。
具体的には可動範囲制限機構Cを、天板2の上下移動にともなって上下移動する従動部たるボルト314と、本体1側に固定された下ステー33に形成された規制部たる長穴333とによって構成しているので、使用者からは目立たない天板1の下面側に好適に配置し得たものとなっている。また詳細には、可動範囲制限機構Cを、天板2を支持するための一般的な構成である上ステー31及び下ステー33を好適に利用して設けることにより、可動範囲制限機構Cを設けるための格別の構成要素を付け加えることを有効に回避している。詳細には、従動部として上ステー31から突出させた突出部材たるボルト314とするとともに、規制部を下ステー33に設けた長穴33というコンパクト化し易い単純な構成として、下ステー33と抽斗21との間の領域といった狭い領域に可動範囲制限機構Cを好適に配置し得たものとなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において抽斗支持枠23を天板2に取り付ける態様として、当該抽斗支持枠23と上ステー31とをビスbによって共締する態様を例示したが、図9に示すように、抽斗支持枠23に2つのフック233a、233bと挟持部234とを設けるとともに、天板2の下方に上ステーとは別体の支持枠取付板24を取り付け、挟持ピン25を用いて当該支持枠取付板24を介して天板2に抽斗支持枠23を取り付ける態様を採用しても良い。
具体的に説明すると、支持枠取付板24は、天板2の下面側に取り付ける矩形状の板材であり、その前方の所定位置に2つのスリット243a、243bを設けるとともに、後方の所定位置に別体の挟持ピン25を入り込ませるためのピン挿通孔244を設けている。なお、支持枠取付板24を取り付ける天板2の下面側には前記スリット243a、243b及びピン挿通孔244に対応する位置にそれぞれ所定形状の彫り込みを設けている。一方天板支持枠23は、上記実施形態と略同じ構成を採用しているが、横枠231の平面部232bの前端側に、例えば板材を切り起こした2つのフック233a、233bを設けるとともに、平面部232bの後方には、挟持ピン25を入り込ませるための挟持穴234とを設けている。そして抽斗支持枠23を取り付ける際には、天板2の下面側に取り付けた支持枠取付板24のスリット243a、243bとフック233a、233bとの位置を合わせてフック233a、233bをスリット243a、243bに挿入し前方終端位置までスライドさせ、終端位置において連通するピン挿通孔244と挟持穴234とに挟持ピン25を挿入し、この挟持ピン25を前方へスライドさせることによって、支持枠取付板24を介して抽斗支持枠23を天板2に取り付ける。
斯かる構成を採用することにより、ドライバ等の工具を不要とする、いわゆるノンビスによる抽斗支持枠23の取り付けを実現することができる。加えて、設計段階においては抽斗支持枠23の取付位置が上ステー31の位置に依存することを回避することができる。
また本発明は例えば、開閉手段を閉塞しない状態においても露出し得ない位置に配置される態様に限られることはなく、可動範囲制限機構は開閉手段を閉塞しない状態において露出される位置に配置されたものであってもよい。また勿論、家具本体を開閉する態様や施錠する構造は、上記実施形態にて開示した引き戸に限られることはなく、既存の家具において採用されている種々のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る家具を示す外観図。 同正面図。 同側面図。 同実施形態に係る構成説明図。 同実施形態に係る要部の模式的な説明図。 同実施形態に係る模式的な要部説明図。 図1に係るX−X断面を示す模式的な断面図。 図7に係る動作説明図。 同実施形態の変形例に係る構成説明図。
符号の説明
1…家具本体(本体)
2…天板
21…開閉手段、抽斗(抽斗)
22…施錠手段
31…上ステー
314従動部、突出部材(ボルト)
33…下ステー
333…規制部、長穴(長穴)
A…アジャスタ機構
C…可動範囲制限機構
S…収納空間
W…家具(サイドワゴン)

Claims (5)

  1. 家具本体と、当該家具本体に取り付けた天板と、前記天板の高さを調節し得るアジャスタ機構とを具備するものであって、
    当該天板の下方に設けた収納空間と、当該収納空間をアクセス不能に閉塞し得る開閉手段と、前記開閉手段によって前記収納空間を閉塞した状態において前記開閉手段を移動不能に施錠し得る施錠手段とを有し、
    前記収納空間内からのみ天板の上昇の制限を解除するためのアクセスをし得る位置に、前記アジャスタ機構による天板の可動範囲を制限する可動範囲制限機構を配置していることを特徴とする家具。
  2. 前記開閉手段を天板の下面側に取り付けた抽斗とし、
    前記可動範囲制限機構を、前記収納空間において前記抽斗によって隠蔽された位置に配置している請求項1記載の家具。
  3. 前記可動範囲制限機構を、前記天板の上下移動にともなって上下移動する従動部と、前記家具本体側に設け前記従動部の上下移動を規制する規制部とによって構成している請求項1又は2記載の家具。
  4. 前記従動部及び前記規制部の何れか一方を前記天板の下面側に取り付けた上ステーに設けるとともに、他方を前記上ステーを下方から支持する下ステーに設けている請求項3記載の家具。
  5. 前記従動部を前記上ステー及び前記下ステーの何れか一方から突出させた突出部材とするとともに、前記規制部を他方に設け前記突出部材の上下移動を規制し得る長穴としている請求項4記載の家具。
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