JP4843070B2 - フィルタユニットおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本件は、冷却風に混入した異物を除くフィルタユニットと、そのようなフィルタユニットが搭載された電子機器とに関する。
パーソナルコンピュータ等に代表される、情報処理機能を有した電子機器の多くは、処理を実行して熱を発するCPU等の電子部品を備えている。これらの電子部品は、自身が発熱体である一方で、温度が上昇し過ぎると誤動作を起こすおそれがある。そのため、このような電子機器の多くでは、例えばラジエータ等の放熱部品に電子部品の熱を集めておき、その放熱部品に冷却風を吹き付けることでその熱を排出する等といった方法により電子部品が適宜に冷却されている。
このとき、電子機器内部には埃等の異物が存在していることが多く、冷却風にそれらの異物が混入することが多い。ラジエータ等の放熱部品の多くは、放熱効率を向上させるために細かな構造の放熱フィンを備えている。その結果、上記のように冷却風に混入した異物が、冷却風が吹き付けられる放熱部品の放熱フィン等に目詰まりを起こさせてしまう恐れがある。そして、そのような目詰まりは、冷却風の流れを妨げてしまい、延いては、このような冷却風を用いた冷却方法における冷却効率の低下を招いてしまう。そこで、このような冷却方法が採用されている電子機器では、冷却風に混入した異物を除くために、多くの場合、冷却風が通過することでその冷却風に混入した異物を除くフィルタユニットが設置されている。
このような冷却風に混入した異物を除去する方法ではないが、例えば、洗濯機内の水に混入した異物を除去するためのフィルタユニットが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、掃除機内の集塵用の風から塵を除去するためのフィルタユニット等も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。また、これらのフィルタユニットは、そのフィルタユニット自体の目詰まりを防ぐために、ブラシ等で適宜に清掃されるようになっている。上記のようなフィルタユニットを有する電子機器でも、多くの場合、そのフィルタユニットが適宜に清掃されるようになっている。
特開2007−167501号公報 特開2008−194439号公報
ここで、近年、CPU等の電子部品における処理速度の上昇等によって発熱量が増加する傾向にある。そのため、上記のように冷却風を利用した冷却方法でも、更なる冷却効率の向上が求められている。
一方で、フィルタユニットによる異物の除去を採用した上記の冷却方法では、そのフィルタユニットにおいて冷却風から異物を除去する能力は、異物を漉し取る部分の目が細かい程高い。しかしながら、異物を漉し取る部分の目が細かい程、上記の冷却風の流れを妨げて冷却効率を低下させてしまう。このため、異物除去と冷却効率の高レベルでの両立が難しい。
本件は上記事情に鑑み、冷却風を利用した冷却方法の冷却効率と、その冷却風からの異物除去との双方を向上させることができるフィルタユニット、および、そのようなフィルタユニットが搭載された電子機器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するフィルタユニットの基本形態は、フィルタ本体と、清掃具とを備えている。
フィルタ本体は、電子機器の筐体に設けられた開口に対して着脱自在に取り付けられることでその開口の奥に位置するものである。また、このフィルタ本体は、その電子機器内の被冷却物へと流れる冷却風が通過することでその冷却風から、その冷却風に混入した異物を除くものである。
清掃具は、上記フィルタ本体の、上記冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置に、そのフィルタ本体と一体あるいは着脱自在に設けられた、上記開口を介して上記電子機器の内部を清掃するためのものである。
また、上記目的を達成する電子機器の基本形態は、筐体、被冷却物、ファン、および上記フィルタユニットを備えている。
筐体は、開口が設けられたものである。
被冷却物は、上記筐体内の、上記開口の脇に配置されたものである。
ファンは、上記筐体に搭載される、上記開口の奥を経由して上記被冷却物に冷却風を吹きつけるものである。
本件によれば、冷却風を利用した冷却方法の冷却効率と、その冷却風からの異物除去との双方を向上させることができる。
基本形態について説明した電子機器の具体的な実施形態であるノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)の外観図である。 図1の表示ユニットが本体ユニットに対し閉じた状態にあるパーソナルコンピュータを、表示ユニットを下側にして本体ユニットの下面が見えるように示した外観図である。 図2に示すフィルタユニットが取り外された状態を示す図である。 本体ユニット内における冷却構造を示す図である。 図4のラジエータを詳細に示す斜視図である。 図3に示すフィルタユニットの拡大斜視図である。 図6に示す複数のリブそれぞれに設けられた切込みからブラシが取り外された様子を示す図である。 図7に示すブラシを使った清掃の様子を示す図である。 第2実施形態のフィルタユニットを示す斜視図である。
以下、上記に基本形態について説明したフィルタユニットおよび電子機器の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
先ず、第1実施形態について説明する。
図1は、基本形態について説明した電子機器の具体的な実施形態であるノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)の外観図である。
このノートPC100は、上記のように本体ユニット110と表示ユニット120とを備えている。これら本体ユニット110と表示ユニット120は、表示ユニット120が本体ユニット110に対し矢印A方向に開閉自在となるように連結されている。この図1には、表示ユニット120が本体ユニット110に対し開いた状態にあるノートPC100の外観図が示されている。
ノートPC100の本体ユニット110は、本体筐体111内に、ハードディスク装置や各種基板等といった部品が収納されたものである。また、本体ユニット110は、その上面に、複数のキーが並べられたキーボード112、トラックパッド113を備えている。また、ノートPC100の表示ユニット120は、本体ユニット110で実行された情報処理結果をモニタ121に表示するものである。
図2は、図1の表示ユニットが本体ユニットに対し閉じた状態にあるパーソナルコンピュータを、表示ユニットを下側にして本体ユニットの下面が見えるように示した外観図である。
尚、この図2では、図1とは逆に、ノートPC100が、背面を手前側に向けて示されている。
本実施形態のノートPC100では、後述するように、本体ユニット110の内部の各種電子部品に対して冷却風を利用した冷却を行う冷却ユニットが使われている。この図2に示すように、本体筐体111には吸気口114が3箇所に設けられており、この吸気口114から冷却風が本体ユニット110の内部に取り入れられる。そして、各種電子部品で発生した熱を冷却ユニットによってその冷却風に吸収させることで、それら各種電子部品が冷却される。また、本体筐体111には排気口115が設けられている。そして、上記のように熱を吸収した冷却風がこの排気口115から本体ユニット110の外部に排気される。
また、本実施形態では、冷却風に混入した異物を除去するためのフィルタユニット130が、本体ユニット110の後述の開口に着脱自在に取り付けられている。
本実施形態の本体筐体111が、上述の基本形態における筐体の一例に相当する。また、フィルタユニット130が、基本形態について上述したフィルタユニットの具体的な実施形態に相当する。
図3は、図2に示すフィルタユニットが取り外された状態を示す図である。
本体筐体111には、排気口115と平行して延びる開口116が設けられている。この開口116は、次のような位置に設けられている。本体筐体111には、上記の吸気口114から空気を取り込んで排気口115へと向かわせることで冷却風を発生させる後述のファンが搭載されている。また、本体筐体111には、排気口115の近傍に設置され、この本体ユニット110内で発生した熱を集めて上記冷却風に放熱する役割を担う後述のラジエータも搭載されている。そして、上記の開口116は、本体筐体111における、このファンとラジエータとの間における冷却風の流路の一部を露呈させる位置に開けられている。開口116が、上述の基本形態における開口の一例に相当する。
フィルタユニット130は、この開口116に着脱自在に装着される。そして、フィルタユニット130は、ファンからラジエータを経て排気口115へと向かう冷却風に混入した異物を、冷却風の流路におけるラジエータの上流側で除く。
以下、この本体ユニット110内における、上記のファンおよびラジエータを含む冷却構造について説明する。
図4は、本体ユニット内における冷却構造を示す図である。
この図4には、本体ユニット110の下面を構成するパネルが取り外され、本体ユニット110の内部構造が露出された状態が示されている。また、この図4では、上記のフィルタユニット130も取り外されている。
本体ユニット110には、ノートPC100全体の制御を担っているCPU141や、そのCPU141等におけるデータ通信等を制御するチップセット142等の各種電子部品が搭載された回路基板140が収納されている。
回路基板140に搭載されているCPU141とチップセット142とは、各々信号処理を実行すると発熱する部品であり、発熱による誤動作等を回避するためにこのノートPC100の動作中は常時冷却される必要がある。本実施形態では、CPU141とチップセット142との冷却のために、本体ユニット110に、以下に説明する冷却ユニット150が搭載されている。
この冷却ユニット150は、内部に冷却液が流される金属製の吸熱部であってCPU141が発する熱を吸収するCPU用吸熱部151と、2個のチップセット142それぞれが発する熱を吸収するチップセット用吸熱部152を備えている。そして、この冷却ユニット150の内部には、後述のパイプと相俟って、冷却液を後述のラジエータ154から出てこのラジエータ154へと戻るように導く、図中に矢印で示された流路を形成する隔壁153が備えられている。
また、冷却ユニット150は、ファン155を備え、さらに、ファン155からの風に曝される金属製の放熱フィンを有するラジエータ154を備えている。また、このラジエータ154は、内部に冷却液が流される液路も備えており、上記の放熱フィンがこの液路に接している。そして、この放熱フィン間を風が通り抜けることで液路中の冷却液が有する熱が放熱されることとなる。このラジエータ154が、上述の基本形態における被冷却物の一例に相当する。また、ファン155が、上述の基本形態におけるファンの一例に相当する。
このラジエータ154は、このラジエータ154から他へと冷却液を導く第1パイプ156と、このラジエータ154へと冷却液を導く第2パイプ157とによって上記の各吸熱部に繋がれている。そして、この冷却ユニット150は、冷却液を循環させるポンプ158を備えている。
図5は、図4のラジエータを詳細に示す斜視図である。
この図5に示すようにラジエータ154は、一端が第1パイプ156に繋がり、他端が第2パイプ157に繋がる、内部に冷却液が流される液路154Aを備えている。さらに、このラジエータ154は、液路154Aに接するとともに冷却風に曝されることで液路154a中の冷却液の熱を冷却風へと排出する放熱フィン154Bを備えている。そして、このラジエータ154では、これらの液路154Aと放熱フィン154Bとが、ハウジング154Cに収納されている。
ここで、放熱フィン154bは、冷却風に対する放熱面積を多くするために、ファン155からの冷却風の進路と交差する方向に波打つ波型形状に成形されている。そして、冷却風は、この波型の放熱フィン154bと液路154aとの隙間、および放熱フィン154bとハウジング154Cとの隙間という狭い流路を通って図3の排気口115へと向かう。
ところで、ノートPC100の内部には埃等の異物が存在していることが多く、冷却風にそれらの異物が混入することが多い。仮に、冷却風に混入した異物が、上記のように細かな構造を有している放熱フィン154bに目詰まりを起こさせてしまうと、冷却風の流れが妨げられ、延いては冷却ユニット150での冷却効率の低下を招いてしまう。
そこで、本実施形態では、図3に示すフィルタユニット130が、ファン154の送風口と、ラジエータ154において冷却風が吹き付けられる箇所との間の隙間に配置されるようになっている。図3に示す開口116は、上述したように、この隙間を露呈させる位置に開けられている。
以下、このフィルタユニット130について説明する。
図6は、図3に示すフィルタユニットの拡大斜視図である。
この図6に示すように、フィルタユニット130は、以下に説明するフィルタ本体131と、ブラシ132と、板バネ133とを備えている。フィルタ本体131が、上述の基本形態におけるフィルタ本体の一例に相当する。また、ブラシ132が、上述の基本形態における清掃具の一例に相当する。
フィルタ本体131は、本体筐体111に設けられた開口116に対して着脱自在に取り付けられることでその開口116の奥に位置する。また、このフィルタ本体131は、ラジエータ154Cへと流れる冷却風が通過することでその冷却風から、その冷却風に混入した異物を除くものである。
ブラシ132は、フィルタ本体131の、冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置に、そのフィルタ本体131に対して着脱自在に設けられた、開口116を介して本体ユニット110の内部を清掃するためのものである。このブラシ132による清掃は、ユーザが異物の除去状況を目視確認しながら行えるため異物除去の効果が高い。
開口116からは、上記のラジエータ154において冷却風が吹き付けられる箇所にアクセスすることができる。このため、この開口116から、ラジエータ154に付着した異物を除去することができる。ここで、このラジエータ154に付着した異物は、フィルタ本体131で除去しきれなかった異物である。本実施形態では、冷却風に混入した異物のうち、このような取り残し分についても、ブラシ132による上記の高い除去効果によって余さず除去されることとなる。つまり、本実施形態では、このブラシ132による高い除去効果によって冷却風からの異物除去が向上している。
板バネ133は、矢印Bが示す長さ方向にフィルタ本体131を付勢するものである。詳細については後述するように、本実施形態では、この板バネ133によって、フィルタ本体131の、本体筐体111に対する着脱自在の取り付けが実現されている。
ここで、フィルタ本体131が冷却風から異物を除去する能力は、異物を漉し取る部分の目が細かい程高い。しかしながら、異物を漉し取る部分の目が細かい程、冷却風の流れを妨げて冷却効率を低下させてしまう。ところで、本実施形態では、上記のようにフィルタ本体131での取り残し分の異物の除去が、ブラシ132による高い除去効果によって保証される。このため、本実施形態では、ブラシ132による除去効果を見込んで、詳細については後述するように、フィルタ本体131において異物を漉し取る部分の目が粗くなっている。また、ブラシ132は、冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置に配置されるので、このブラシ132による冷却効率の低下が抑えられている。つまり、本実施形態では、フィルタ本体131について、このように異物を漉し取る部分の目を粗くすることにより、冷却風の流れのスムーズ化、延いては冷却効率の向上が図られている。
このように、本実施形態では、冷却効率の低下が抑えられる位置に配置されたブラシ132による高い除去効果と、フィルタ本体131で異物を漉し取る部分の目を粗くすることとにより、冷却効率と異物除去との双方の向上が実現されている。
以下、上記の説明と若干重複する部分もあるが、フィルタユニット130について更に詳細に説明する。
上記のフィルタ本体131は、蓋131aと複数のリブ131bとを有している。
蓋131aは、フィルタユニット130が本体ユニット110に取り付けられた状態で、開口116を塞ぐものである。
複数のリブ131bは、フィルタユニット130が本体ユニット110に取り付けられた状態で、各々が、その蓋131aから本体ユニット110の内部に向かって延びる複数の板である。また、これら複数のリブ131bは、冷却風の流れを横切る方向に並べられている。
本実施形態では、これら複数のリブ131bが、これら複数のリブ131bの間を通過する冷却風から異物を漉し取る役割を果たす。また、複数のリブ131bそれぞれには、互いに同じ位置に切込み131b_1が設けられている。
ブラシ132は、フィルタユニット130の一部を形成するものである。そして、上記の複数のリブ131bそれぞれに設けられた切込み131b_1に着脱自在に挿入される。また、本実施形態では、図6に示すように、ブラシ132は、上記の複数のリブ131bそれぞれに設けられた切込み131b_1に挿入された状態で、これら複数のリブ131bと交差する別のリブを兼ねる。ブラシ132の、このような取付け位置は、上記の複数のリブ131bの位置が冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置であるのと同様に、冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置となっている。
このブラシ132は、切込み131b_1に固定された状態で、フィルタユニット130を通過する冷却風から上記の複数のリブ131bとともに異物を除去する役割も果たすこととなる。つまり、このブラシ132は、フィルタ本体131に固定された状態でも、異物除去に貢献することとなっている。
このことは、上述の基本形態に対し、以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記フィルタ本体は、上記冷却風の流れを横切る方向に並べられた複数の第1リブを有するものとなっている。また、この応用形態では、上記清掃具が、上記フィルタ本体に着脱自在に固定される、上記複数の第1リブと交差する第2リブを兼ねたものとなっている。
本実施形態のフィルタ本体131は、この応用形態におけるフィルタ本体の一例にも相当している。また、本実施形態のブラシ132は、この応用形態における清掃具の一例にも相当している。さらに、本実施形態の複数のリブ131bが、この応用形態における複数の第1リブの一例に相当する。また、本実施形態のブラシ132が兼ねる上記の別のリブが、この応用形態における第2リブの一例に相当する。
板バネ133は、上述したように矢印Bが示す長さ方向にフィルタ本体131を付勢するものである。フィルタユニット130が開口116に挿入されると、この板バネ133によってフィルタ本体131は矢印Bが示す長さ方向に本体筐体111に押し付けられる。そして、その板バネ133による押付け作用によってフィルタ本体131、延いてはフィルタユニット130が本体筐体111に固定されることとなる。また、フィルタユニット130の取外しの際には、ユーザがこの板バネ133を指で押し縮めて本体筐体111から外すことで、フィルタユニット130が本体筐体111から取り外されることとなる。
次に、ブラシ132の詳細について説明する。
図7は、図6に示す複数のリブそれぞれに設けられた切込みからブラシが取り外された様子を示す図である。
このブラシ132は、上記の切込み131b_1に納まる厚みを有する板状の柄132aと、その柄132aの先端に植毛された毛132bとを有している。そして、ブラシ132は、この切込み131b_1から取り外されて、以下に説明する清掃に使われる。
図8は、図7に示すブラシを使った清掃の様子を示す図である。
この図8に示すように、清掃の際には、ブラシ132は、フィルタユニット130が取り外された後に空いている開口116から、ファン155とラジエータ154との間における冷却風の流路の一部に挿入される。そして、上記のラジエータ154における、ファン155と向き合って冷却風が吹き付けられる箇所を中心に、この流路の一部が、上記の開口116から挿入されたブラシ132で清掃される。
このブラシ132による清掃で除去される、上記のラジエータ154に付着した異物は、上述したようにフィルタ本体131での取り残し分である。本実施形態では、このような取り残し分の異物をさらに除去するために、ブラシ132が用意されている。そして、本実施形態では、このブラシ132による除去効果を見込んで、フィルタ本体131での異物の除去能力が以下のように抑えられている。
冷却風に混入した異物に対するフィルタユニット130の除去能力は、その冷却風から異物を漉し取る上記のリブ132の数が多く、異物を漉し取る部分の目が細かい程高い。一方で、このリブ132の数が多いほど、異物を漉し取る部分の目が詰まり冷却風の流れを妨げて冷却効率を低下させてしまう。
本実施形態では、上記のリブ132の数が、冷却風の流れを所定程度以上に妨げない数に抑えられている。そして、リブ132の数が抑えられた分だけ低下した異物の除去能力が、上記のブラシ132による上述した高い除去効果によって補われることとなっている。また、このブラシ132の取付け位置についても、上述したように、冷却風の流れを遮断する位置を避けるように配慮されている。即ち、本実施形態では、ブラシ132による高い除去効果を見込んでリブ132の数を抑えることで冷却効率の向上が図られている。また、冷却風からの異物除去についても、上述したようにブラシ132による高い除去効果によって向上が図られている。本実施形態では、このように、冷却効率と異物除去との双方の向上が実現されている。
次に、第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、フィルタユニットが、上述の第1実施形態のフィルタユニットとは異なっている。一方で、この第2実施形態は、フィルタユニットが搭載されるノートPCについては上述の第1実施形態のノートPC100と同等である。そこで、以下では、第2実施形態のノートPCについての図示と重複説明とを割愛し、第1実施形態との上記の相違点に注目した説明を行う。尚、以下では、第1実施形態のノートPC100を示す図1を適宜に参照する。
図9は、第2実施形態のフィルタユニットを示す斜視図である。
尚、この図9では、図6に示されている第1実施形態のフィルタユニット130の構成要素と同等な構成要素については、この図6と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
この図9に示すフィルタユニット200は、フィルタ本体210と、このフィルタ本体210に一体的に固定されているブラシ220と、上述の第1実施形態と同様の板バネ133とを備えている。フィルタ本体210が、上述の基本形態におけるフィルタ本体の一例に相当する。また、ブラシ220が、上述の基本形態における清掃具の一例に相当する。
フィルタ本体210は、蓋131aと、この蓋131aと平行に延びる横リブ211と、この横リブ211と交差して並列される複数の縦リブ212とを有している。本実施形態では、フィルタユニット200を通過する冷却風に混入した異物は、上記の横リブ211と複数の縦リブ212とで形成される格子によって漉し取られることとなる。
また、ブラシ220は、上記の蓋131aに、フィルタユニット200の本体筐体111への装着時に冷却風の流れの脇に配置されるように立設された柄221と、その柄221の先端に植毛された毛222とを有している。
本実施形態では、このブラシ220が、上記の本体ユニット110の開口116から、フィルタユニット220ごと挿入される。本実施形態では、上記の複数の縦リブ212のうち最もブラシ220側の縦リブ212と、ブラシ220との間に、このブラシ220の挿入を妨げないだけの空間が設けられている。このブラシ220によって、上記のラジエータ154Cに付着した異物が除去されることとなっている。
そして、本実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、このブラシ220による高い除去効果を見込んで縦リブ212の数を抑えることで、冷却風を利用した冷却方法の冷却効率の向上が図られている。また、そのブラシ220による高い除去効果によって、異物除去についても向上が図られている。つまり、本実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、冷却効率と異物除去との双方の向上が実現されている。
また、本実施形態では、ブラシ220が、フィルタ本体210と一体となっていることで、このブラシ220の紛失が確実に回避されている。
このことは、上述の基本形態に対し、以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記フィルタ本体は、上記開口を塞ぐ蓋を有しているものとなっている。また、この応用形態では、上記清掃具は、上記蓋から上記冷却風の流れの脇へと延びた柄と、その柄の先端に取り付けられた、上記異物を除去するための除去部材とを有するものとなっている。
本実施形態のフィルタ本体210は、この応用形態におけるフィルタ本体の一例にも相当している。また、本実施形態のブラシ220は、この応用形態における清掃具の一例にも相当している。また、本実施形態のブラシ220における上記の毛222が、この応用形態における除去部材の一例に相当する。
尚、上記では、基本形態について上述した電子機器の一実施形態としてノートPC100を例示したが、基本形態について上述した電子機器はこれに限るものではない。基本形態について上述した電子機器は、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等のように、被冷却物を冷却風で冷却する一般的な電子機器であっても良い。
また、上記では、上述の基本形態における清掃具の一例として、フィルタ本体に着脱自在に固定されるとともに、冷却風から異物を漉し取るリブの役割も果たすブラシ133を例示したが、上述の基本形態における清掃具はこれに限るものではない。上述の基本形態における清掃具は、上記のようなリブの役割は果たさず、単にフィルタ本体に着脱自在に固定されるものであっても良い。
また、上記では、上述の基本形態における清掃具の一例として、ブラシ133,220を例示したが、上述の基本形態における清掃具はこれに限るものではない。上述の基本形態における清掃具は、例えば綿棒や、所定の柄の先端を不織布で覆ったもの等であっても良い。
また、上記では、フィルタ本体の蓋から延びる柄の先端に除去部材が取付けられてなる清掃具を有するタイプの応用形態における除去部材の一例として、柄221の先端に植毛された毛222を例示した。しかしながら、この応用形態における除去部材はこれに限るものではなく、例えば、上記の柄の先端を覆う不織布等であっても良い。
100 ノートPC
110 本体ユニット
111 本体筐体
112 キーボード
113 トラックパッド
114 吸気口
115 排気口
116 開口
117 ファン
120 表示ユニット
121 モニタ
130 フィルタユニット
131 フィルタ本体
131a 蓋
131b リブ
131b_1 切込み
132 ブラシ
132a 柄
132b 毛
133 板バネ
140 回路基板
141 CPU
142 チップセット
150 冷却ユニット
151 CPU用吸熱部
152 チップセット用吸熱部
153 隔壁
154 ラジエータ
154A 液路
154B 放熱フィン
154C ハウジング
155 ファン
200 フィルタユニット
210 フィルタ本体
211 横リブ
212 縦リブ
220 ブラシ
221 柄
222 毛

Claims (2)

  1. 電子機器の筐体に設けられた開口に対して着脱自在に取り付けられることで該開口の奥に位置する、該電子機器内の被冷却物へと流れる冷却風が通過することで該冷却風から、該冷却風に混入した異物を除くフィルタ本体と、
    前記フィルタ本体の、前記冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置に、該フィルタ本体と一体あるいは着脱自在に設けられた、前記開口を介して前記電子機器の内部を清掃するための清掃具とを備え
    前記フィルタ本体は、前記冷却風の流れを横切る方向に並べられた複数の第1リブを有するものであり、
    前記清掃具が、前記フィルタ本体に着脱自在に固定される、前記複数の第1リブと交差する第2リブを兼ねたものであることを特徴とするフィルタユニット。
  2. 開口が設けられた筐体;
    前記筐体内の、前記開口の脇に配置された被冷却物;
    前記筐体に搭載される、前記開口の奥を経由して前記被冷却物に冷却風を吹きつけるファン;および、
    前記開口に対して着脱自在に取り付けられることで該開口の奥に位置する、前記冷却風が通過することで該冷却風から、該冷却風に混入した異物を除くフィルタ本体と、該フィルタ本体の、前記冷却風の流れを遮断する位置を避けた位置に、該フィルタ本体と一体あるいは着脱自在に設けられた、前記開口を介して前記開口の奥を清掃するための清掃具とを有するフィルタユニット;
    を備え、
    前記フィルタ本体は、前記冷却風の流れを横切る方向に並べられた複数の第1リブを有するものであり、
    前記清掃具が、前記フィルタ本体に着脱自在に固定される、前記複数の第1リブと交差する第2リブを兼ねたものであることを特徴とする電子機器。
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