JP4842851B2 - 温熱環境制御システム - Google Patents
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Description
また、ビル・エネルギー・マネジメントシステムを介して排熱機器を制御するので、各建物に導入されている既存のマネジメントシステムの管理機能を活用でき、制御手段の制御負荷を軽減しつつ、排熱機器を最適運転することができる。
特に、排熱機器の種別毎の消費エネルギー量の合計が許容上限値以下になるように、排熱機器制御手段が種別毎の排熱機器を制御するので、排熱機器からの排熱量を種別毎に低減してヒートアイランドの緩和を行うことが可能になると共に、制御手段の制御負荷を軽減できる。
まず、本実施の形態に係る温熱環境制御システム(以下「本システム」)について概説する。本システムは、対象街区の温熱環境を制御するための温熱環境制御システムである。本システムでは、まず、屋外の温熱環境情報を取得する情報取得手段として、対象街区の温度や風速等を計測する各種のセンサを設置する。また、屋外の温度を調整するための温熱環境調整手段として散水装置等を設けると共に、対象街区に設置された空調機器等の排熱機器を制御する排熱機器制御手段としてBEMS(ビル・エネルギー・マネジメントシステム)を設ける。さらに、情報取得手段にて取得された温熱環境情報に基づいて、温熱環境調整手段及び排熱機器制御手段を制御することにより、対象街区の温熱環境を制御する制御手段とを備える。
次に、以下で使用される語彙について定義する。「対象街区」とは、本システムで制御対象としているエリアである。ここで「街区」とは、都市空間のうち、風環境(風の経路など)を共通化できる大きさを持つ空間であり、例えば、大手町地区、日本橋地区、大阪駅前地区、中之島地区のように表現される規模の空間である。「温熱環境」とは、人体の温熱感覚に影響を及ぼし得る環境であり、気温、湿度、気流、及び、熱放射の状態を含む。
次に、本システムの構成について説明する。図1は本システムの構成を機能概念的に示す側面図、図2は図1の平面図である。これら図1、2に示すように、対象街区1は、複数の道路2及び複数の建物敷地3を備えており、各建物敷地3には建物4が構築されている。各道路2及び各建物敷地3には複数のセンサ10と複数の温熱環境調整機器11とが設置されると共に、建物4には複数の排熱機器(発熱機器)12及び1台のBEMS20が設置されている。また、対象街区1の内部又は外部のいずれか任意の位置には、温熱環境制御装置(EEMS:Enterprise Energy Management System)30が設置されている。
センサ10は、対象街区の温熱環境に関する情報(以下「温熱環境情報」)を取得するもので、特許請求の範囲における情報取得手段に対応する。このセンサ10としては、所望の温熱環境情報を取得するのに適した公知のセンサ10を用いることができるが、例えば、温度を計測する温度計、湿度を計測する湿度計、風速を計測する風速計、風向を計測する風向計、日射量を計測する日射計、あるいは、これらの一部を相互に一体化したセンサ10(例えば風向風速センサ)を用いる。
温熱環境調整機器11は、対象街区1の温熱環境を調整するためのもので、特許請求の範囲における温熱環境調整手段に対応する。この温熱環境調整機器11としては、所望の調整内容に応じた公知の温熱環境調整機器11を用いることができ、例えば、水をミスト状に噴霧する散水装置、道路2の路面に保水性を持たせた保水性舗装体、あるいは、建物4の外壁を構成する光触媒膜を用いる。また、温熱環境調整機器11は、建物4の外部に配置されるものに限定されず、建物4の内部に配置される機器、例えば、室内用の散水装置を含む。さらに、温熱環境調整機器11は、冷熱や温熱を放出する装置に限定されず、気流の方向を変えるようなダンパや、日射を遮蔽するための可動式の日除け(オーニング)、あるいは、建物4に設けたボイド(エアコート)の下部の開口パターンを切り換える切り換え機構(例えば排煙開口や駐車場開口の開閉等)を含めてもよい。
排熱機器12は、熱を排出する機器であって、例えば空調機器や照明機器が該当する。しかしながら、必ずしもこれら空調機器や照明機器に限定されず、例えば、OA機器、調理器具、道路2を走行する自動車のように、排熱を行い得る全ての機器又は装置が含まれる得る。また、排熱機器12は、建物4の内部に配置されるものに限定されず、建物4の外部に配置される機器、例えば、建物4の屋上に設置された冷却塔や屋外照明灯を含む。
BEMS20は、排熱機器12の運転制御を行うもので、特許請求の範囲における排熱機器制御手段に対応する。このBEMS20は、例えば、排熱機器12の駆動源に接続されたインバータと、このインバータを制御するコンピュータ装置及びプログラムを含んで構成されている。図3は、このBEMS20の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図3に示すように、BEMS20は、機能概念的に、排熱機器情報DB21、エネルギーデマンド情報DB22、及び、BEMS制御部23を含んで構成されている。
再び図1、2において、温熱環境制御装置30は、センサ10にて取得された温熱環境情報に基づいて、温熱環境調整機器11及び排熱機器12を制御することにより、対象街区1における屋外の温熱環境を制御するもので、特許請求の範囲における制御手段に対応する。図4は、この温熱環境制御装置30の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図4に示すように、温熱環境制御装置30は、機能概念的に、街区地理情報DB31、センサ情報DB32、温冷感情報DB33、温熱機器情報DB34、BEMS情報DB35、エネルギーデマンド情報DB36、及び、温熱環境制御部37を備えて構成されている。
図示しない気象情報サーバは、上述したように外部情報源である。この気象情報サーバから取得可能な気象情報としては、例えば、対象街区1又はその周辺地域における、温度、湿度、降水量、日射量(又は雲量)、風向、風速に関する、実測値又は予測値を挙げることができる。この気象情報サーバからは、例えば、過去所定時間以内の情報(一例として、過去24時間以内において3時間毎に取得された情報)が温熱環境制御装置30に出力される。
次に、このように構成された温熱環境制御システムを用いて実行される処理の内容について説明する。図5は、全体処理のフローチャートである。図示のように、温熱環境制御システムによる処理は、温熱環境情報取得処理(ステップSA−1)、制御パターン決定処理(ステップSA−2)、調整手段制御処理(ステップSA−3)、及び、学習処理(ステップSA−4)に大別される。
最初に、温熱環境情報取得処理について詳細に説明する。この温熱環境情報取得処理のフローチャートを図6に例示する。温熱環境制御装置30の情報取得部37aは、所定時刻の到来を監視し、所定時刻が到来した場合には、各センサ10からの出力信号を取り込み(ステップSB−1)、当該出力信号に応じた温熱情報と、当該温熱情報の取得日時とを、各センサ10のセンサIDに関連付けてセンサ情報としてセンサ情報DB32に格納する(ステップSB−2)。この際、各センサ10のセンサIDの特定は、例えば、温熱環境制御装置30の各入力端子と当該各入力端子に接続された各センサ10との対応関係を予め設定しておくことで行ってもよい。あるいは、温熱環境情報を取得したいセンサ10のセンサIDを含んだ制御信号を、情報取得部37aから各センサ10に出力し、各センサ10は、当該制御信号に含まれるセンサIDが、自己に予め設定されたセンサIDに合致した場合にのみ、出力信号を送信するようにしてもよい。これにて温熱環境情報取得処理が終了する。
次に、制御パターン決定処理について詳細に説明する。この制御パターン決定処理のフローチャートを図7に例示する。最初に、温熱環境制御装置30の制御パターン決定部37bは、計算流体力学によるシミュレーション解析を行うことで、対象街区1における風向を推定すると共に(ステップSC−1)、局所的な高温領域を推定する(ステップSC−2)。
次に、調整手段制御処理について詳細に説明する。この調整手段制御処理のフローチャートを図8に例示する。温熱環境制御装置30の機器制御部37cは、制御パターン決定処理にて最終的に選択された制御パターンに基づいて、対象街区1の温熱環境調整機器11及び排熱機器12を制御する。
最後に、学習処理について詳細に説明する。この学習処理のフローチャートを図9に例示する。温熱環境制御装置30の学習処理部37dは、その時点における対象街区1の外気温と温冷感指標とを算定する。この算定は、温熱環境情報取得処理及び制御パターン決定処理で行ったのと同様に行うことができ、先の制御パターン決定処理において目標として用いた外気温及び温冷感指標と同一の位置に対して行う。そして、このように算定した外気温と温冷感指標(以下「実温度」及び「実指標」)と、先の制御パターン決定処理において目標として用いた外気温及び温冷感指標(以下「目標温度」及び「目標指標」)との差分を算定する。そして、この差分を極小(望ましくはゼロ)とするための所定処理を行なう。
このように本実施の形態によれば、センサ10から得られた対象街区1の温熱環境情報に基づいて、温熱環境調整機器11や排熱機器12を制御するので、対象街区1という広域エリアの温熱環境を動的に制御でき、ヒートアイランドの動的な緩和が可能になる。
また、本実施の形態によれば、温冷感指標に基づいて温熱環境調整機器11や排熱機器12を制御するので、対象街区に滞在等する人体の温冷感覚を基準として温熱環境を制御でき、人間にとって快適な温熱状態を形成及び維持することができる。
また、本実施の形態によれば、温冷感指標をCFDにて算出するので、対象街区1という広域エリアにおける温熱環境を定量的に解析することができ、ヒートアイランドの緩和を一層確実に行うことが可能になる。
また、本実施の形態によれば、BEMS20を介して排熱機器12を制御するので、各建物4に導入されている既存のBEMS20の管理機能を活用して排熱機器12を最適運転することができる。
また、本実施の形態によれば、温熱環境制御装置30が個別制御情報に基づいて排熱機器12を個別に制御するので、各排熱機器12からの排熱量を低減してヒートアイランドの緩和を行うことが可能になると共に、BEMS20の制御負荷を軽減できる。
また、本実施の形態によれば、排熱機器12の消費エネルギー量の合計が許容上限値以下になるように、BEMS20が排熱機器12を制御するので、各建物4における消費エネルギー量を一定値以下に低減することができ、排熱機器12からの排熱量を低減してヒートアイランドの緩和を行うことが可能になると共に、温熱環境制御装置30の制御負荷を軽減できる。
また、本実施の形態によれば、排熱機器12の種別毎の消費エネルギー量の合計が許容上限値以下になるように、BEMS20が種別毎の排熱機器12を制御するので、排熱機器12からの排熱量を種別毎に低減してヒートアイランドの緩和を行うことが可能になると共に、温熱環境制御装置30の制御負荷を軽減できる。
また、本実施の形態によれば、エネルギー量の合計値及び散水量の合計値が最小になる制御パターンを選択して制御を行うので、ヒートアイランドの緩和を、最も省エネルギーかつ省資源で行うことが可能になる。
また、本実施の形態によれば、風上側の領域への降温効果を有する温熱環境調整機器11を優先的に用いるので、当該温熱環境調整機器11を調整することによる降温効果を風上位置から風下位置に自動的に伝播でき、広域エリアの降温を効率よく行うことができる。
また、本実施の形態によれば、高温領域への降温効果を有する温熱環境調整機器11を優先的に用いるので、高温領域を優先的に降温させることができ、広域エリアの降温を効率よく行うことができる。
また、本実施の形態によれば、学習処理によって補正値の設定や更新を行うことで、目標温度や目標指標に対する実温度や実指標のずれを自動的に学習して解消することができ、ヒートアイランドの緩和を一層確実かつ高効率で行うことが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良できる。以下、このような変形例について説明する。
発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
また、上記実施の形態で自動的に行われるものとして説明した制御の全部または任意の一部を手動で行っても良く、逆に、手動で行われるものとして説明した制御の全部または任意の一部を公知技術または上述した思想に基づいて自動化しても良い。また、上記実施の形態において示した各構成要素の各機能ブロックは、ハードワイヤードロジックにて構成しても良い。また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、温熱環境制御装置30を、制御パターン決定処理を行なう制御パターン決定装置と、温熱環境調整機器11及びBEMS20の制御を行う機器制御装置とに分割してもよい。あるいは、BEMS20の機能の全部又は一部を、温熱環境制御装置30に持たせてもよい。
2 道路
3 建物敷地
4 建物
10 センサ
11 温熱環境調整機器
12 排熱機器
20 BEMS
21 排熱機器情報DB
22 エネルギーデマンド情報DB
23 BEMS制御部
30 温熱環境制御装置
31 街区地理情報DB
32 センサ情報DB
33 温冷感情報DB
34 温熱機器情報DB
35 BEMS情報DB
36 エネルギーデマンド情報DB
37 温熱環境制御部
37a 情報取得部
37b 制御パターン決定部
37c 機器制御部
37d 学習処理部
Claims (4)
- 対象街区の外気温である温熱環境を制御するための温熱環境制御システムであって、
前記対象街区の温熱環境情報を取得する情報取得手段と、
前記対象街区の温熱環境を調整するための温熱環境調整手段と、
前記対象街区に設置された排熱機器を制御する排熱機器制御手段と、
前記情報取得手段にて取得された前記温熱環境情報に基づいて、前記温熱環境調整手段及び前記排熱機器制御手段を制御することにより、前記対象街区の温熱環境を制御する制御手段とを備え、
前記排熱機器制御手段は、前記排熱機器を建物単位で集中管理するためのビル・エネルギー・マネジメントシステムであり、
前記制御手段は、前記排熱機器制御手段に対して、当該排熱機器制御手段が管理する建物の前記排熱機器の種別と各種別毎の消費エネルギー量の合計の許容上限値とを出力し、
前記排熱機器制御手段は、当該排熱機器制御手段が管理する建物の前記排熱機器のうち、前記制御手段から出力された種別に合致する前記排熱機器のみを、当該排熱機器の消費エネルギー量の合計が前記制御手段から出力された許容上限値以下になるように制御すること、
を特徴とする温熱環境制御システム。 - 前記制御手段は、
前記温熱環境調整手段の3次元座標と、前記温熱環境調整手段の温熱環境調整性能と消費エネルギーとの関係を特定するための性能情報とを、相互に関連付けて構成された温熱機器情報を格納する温熱機器情報格納手段を備え、
前記情報取得手段から取得された温熱環境情報に基づいて、前記対象街区の風向を推定し、
前記情報取得手段から取得された温熱環境情報に基づいて、前記対象街区をメッシュ分割することによって設定された複数の計算区画の各々における外気温を算出し、
前記温熱機器情報格納手段にて格納された前記温熱環境調整手段の前記性能情報に基づいて、当該温熱環境調整手段を運転させた場合の冷却効果を算定し、
前記推定した風向と、前記算定した冷却効果と、前記温熱機器情報格納手段にて格納された当該温熱環境調整手段の3次元座標とに基づいて、当該冷却効果が前記推定した風向において前記複数の計算区画の各々に与える温度降下量を算定し、
前記算出した外気温と、前記算定した温度降下量とに基づいて、前記温熱環境調整手段を運転させた場合の前記複数の計算区画の外気温を算定し、
前記温熱環境調整手段を運転させた場合の冷却効果の算定と、前記温度降下量の算定と、前記温熱環境調整手段を運転させた場合の前記複数の計算区画の外気温の算定とを、前記温熱環境調整手段を異なる制御パラメータで制御した場合の各々について行うことによって、前記温熱環境調整手段を制御するための複数の制御パターンを作成し、
前記温熱環境調整手段を運転させた場合の前記複数の計算区画の外気温が、目標とする外気温を満たすか否かに基づいて、前記作成した複数の制御パターンの中から、実際に実行する制御パターンを選択すること、
を特徴とする請求項1に記載の温熱環境制御システム。 - 前記制御手段は、
前記排熱機器の3次元座標と、前記排熱機器の最大消費エネルギー量と、前記排熱機器の性能と消費エネルギーとの関係を特定するための性能情報とを、相互に関連付けて構成された排熱機器情報を格納する排熱機器情報格納手段を備え、
前記情報取得手段から取得された温熱環境情報に基づいて、前記対象街区の風向を推定し、
前記情報取得手段から取得された温熱環境情報に基づいて、前記対象街区をメッシュ分割することによって設定された複数の計算区画の各々における外気温を算出し、
前記排熱機器情報格納手段にて格納された前記排熱機器の最大消費エネルギー量に基づいて、当該排熱機器の運転を抑制した場合の排熱低下量を算定し、
前記推定した風向と、前記算定した排熱低下量と、前記排熱機器情報格納手段にて格納された前記排熱機器の3次元座標とに基づいて、当該排熱低下量が前記推定した風向において前記複数の計算区画の各々に与える温度降下量を算定し、
前記算出した外気温と、前記算定した温度降下量とに基づいて、前記排熱機器の運転を抑制した場合の前記複数の計算区画の外気温を算定し、
前記排熱機器の運転を抑制した場合の排熱低下量と、前記温度降下量の算定と、前記排熱機器の運転を抑制した場合の前記複数の計算区画の外気温の算定とを、前記排熱機器を異なる制御パラメータで制御した場合の各々について行うことによって、前記排熱機器を制御するための複数の制御パターンを作成し、
前記排熱機器を運転させた場合の前記複数の計算区画の外気温が、目標とする外気温を満たすか否かに基づいて、前記作成した複数の制御パターンの中から、実際に実行する制御パターンを選択すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の温熱環境制御システム。 - 前記制御手段は、
前記情報取得手段にて取得された前記温熱環境情報に基づいて、前記複数の計算区画の各々の指標であって、エス・イー・ティー・スター標準有効温度又は予想平均冷温感申告にて規定される指標である温冷感指標を算出し、
前記複数の計算区画の外気温が、目標とする外気温を満たすか否かに基づいて、及び、前記算出した温冷感指標が、所定の閾値以下になるか否かに基づいて、前記作成した複数の制御パターンの中から、実際に実行する制御パターンを選択すること、
を特徴とする請求項2又は3に記載の温熱環境制御システム。
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