JP4840476B2 - 音声データ作成装置および音声データ作成方法 - Google Patents
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Description
とを用いて音声合成処理し、それによって得られた音声データを提供する音声データ提供
システムならびに音声データ作成装置および音声データ作成プログラムに関する。
たある特定の話者の音声データとを用いて音声合成処理し、それによって得られた音声デ
ータを提供するシステムが従来から知られている。
や、特開2001−255884号公報に記載の発明(以下、特許文献2という)もその
一例である。
いう)などから音声メッセージの発話内容をキー入力し、かつ、話者(たとえば、俳優、
歌手、声優、スポーツ選手などの著名人)を選択すると、システム側では、その発注者の
入力した音声メッセージの発話内容に対するテキストデータと当該発注者の選択した話者
の音声特徴データとを用いて音声合成処理を行い、その話者の声と話し方での音声合成デ
ータを生成して、それを特別注文(特注という)の音声データとして、たとえば、CD−
ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記録媒体に記録させて当該発注者に納
品するといったことを可能とするものである。
機などの機器に組み込むことによってこれらの機器に付加価値を持たせることが記載され
ている。
ージの発話内容を自分の好みの著名人などある特定の話者に似せた話し方で発話させるこ
とができるので、それによって得られた音声メッセージはその発注者にとって価値の高い
ものとすることができ、さらに、その音声メッセージを玩具や置き時計などの機器に組み
込むことによって、それらの機器はその発注者にとって唯一無二の機器とすることができ
る。
人の音声特徴データとを用いて音声合成処理し、それによって、その著名人に似せた話し
方で発話させるとなると、音声メッセージの内容によっては、その発注者の選択した著名
人などの名誉を傷つけることにもなり兼ねない。
ャラクタ(声優)の音声特徴データを用いて、乱暴な言い回しや卑猥な内容の音声メッセ
ージを発話させるというように、公の場でその話者が発話することのあり得ない内容の音
声メッセージを発話させるといったことも可能となってしまう。
り、声の権利者でもあるといえる。したがって、これら著名人に似せた声や話し方で、そ
の著名人の意図しない発話内容を発話させ、それをネットワーク上で配信可能としたり、
ある特定の機器に埋め込むのは問題である。また、このようなことが実際に行われると、
このような音声データ提供サービスを行うサービス提供者に対してもその責任が発生し、
サービス提供者としての良識が疑われることにもなる。
話し方で発話させるような音声合成を行ってその音声合成データを特注の音声データとし
て提供する際、音声メッセージの発話内容に声の権利者やサービス提供者の意図しない表
現があるか否かを判断することで、適正な内容の音声メッセージの作成を可能とすること
を目的としている。
た音声メッセージの発話内容とある特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理
し、それによって得られた音声合成データを音声データとして提供する音声データ提供シ
ステムであって、前記発注者から音声データ作成を受注する受注側は、前記発注者の指定
した音声メッセージの発話内容を受信するとともに、その音声メッセージを発話させる話
者の選択情報を受信すると、当該発注者の指定した音声メッセージの発話内容が、前記話
者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否かを判定し、使用を許可
された表現で構成されていると判定された場合に、その音声メッセージの発話内容と当該
選択された話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理し、その音声合成データを音声
データとして提供するようにしている。
容として使用を許可された表現が記述された使用許可表現辞書を有し、前記使用を許可さ
れた表現で構成されているか否かの判定は、前記音声メッセージの発話内容を文章解析し
、その文章解析結果を当該使用許可表現辞書の内容に照らし合わせて行うようにしている
。
る内容として使用を許可された表現で構成されたネットワーク文法を有し、前記使用を許
可された表現で構成されているか否かの判定は、前記音声メッセージの発話内容を文章解
析し、その文章解析結果を当該ネットワーク文法の内容に照らし合わせて行うようにして
いる。
応に用意され、個々の話者において許容される表現が記述されていることが好ましい。
応に用意され、個々の話者において許容される表現で構成されていることが好ましい。
話者の発話する内容として使用を許可された表現以外の未知語が含まれている場合は、そ
の未知語の存在を前記発注者に提示することが好ましい。
ク文法に加えて、話者の発話する内容として使用を許可された表現以外の未知語を、前記
使用を許可された表現に変換するための変換候補の記述がなされた未知語変換辞書を有し
、音声メッセージの発話内容に未知語が含まれていると判定された場合は、この未知語変
換辞書からその未知語に対する変換候補を取得して、その変換候補を前記発注者に提示す
ることが好ましい。
に用意され、個々の話者において許容される範囲内の変換候補の記述がなされていること
が好ましい。
発話内容を、前記文書解析結果を用いて他の言語に翻訳する言語変換手段を有し、前記使
用を許可された表現で構成されていると判定された場合、前記発注者の要求に基づいて、
前記音声メッセージの発話内容を当該言語変換手段によって当該発注者の指定する他の言
語に翻訳し、その翻訳された音声メッセージの発話内容と前記選択された話者の音声特徴
データとを用いて音声合成処理することも可能である。
ある特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理し、それによって得られた音声
合成データを音声データとして提供する音声データ提供システムに用いられる音声データ
作成装置であって、この音声データ作成装置は、前記話者の発話内容として使用を許可さ
れた表現を記録した使用許可表現記録手段と、前記発注者の指定した音声メッセージの発
話内容を文章解析するとともに、発注者の指定した音声メッセージの発話内容が、前記話
者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否かを判定する文書解析手
段と、この文書解析手段によって当該音声メッセージの発話内容が前記使用を許可された
表現で構成されていると判定された場合に、その音声メッセージの発話内容と当該選択さ
れた話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理する音声合成手段とを有している。
た話者の発話内容として使用を許可された表現が記述された使用許可表現辞書であって、
前記使用を許可された表現で構成されているか否かを判定は、前記音声メッセージの発話
内容を文章解析し、その文章解析結果を当該使用許可表現辞書の内容に照らし合わせて行
うようにしている。
た話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されたネットワーク文法であって、
前記話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否かを判定は、前記
音声メッセージの発話内容を文章解析し、その文章解析結果を当該ネットワーク文法の内
容に照らし合わせて行うようにしている。
用意され、個々の話者において許容される表現が記述されていることが好ましい。
用意され、個々の話者において許容される表現で構成されていることが好ましい。
ジの発話内容に、前記話者の発話する内容として使用を許可された表現以外の未知語が含
まれていると判定された場合は、その未知語の存在を前記発注者に提示することが好まし
い。
法に加えて、前記話者の発話する内容として使用を許可された表現以外の未知語を、前記
使用を許可された表現に変換するための変換候補が記述された未知語変換辞書を有し、前
記文書解析手段は音声メッセージの発話内容に未知語が含まれていると判定した場合は、
当該未知語変換辞書からその未知語に対する変換候補を取得して、その変換候補を前記発
注者に提示することが好ましい。
意され、個々の話者において許容される範囲内の変換候補の記述がなされていることが好
ましい。
内容を前記文書解析結果を用いて他の言語に翻訳する言語変換手段を有し、前記使用を許
可された表現で構成されていると判定された場合、前記発注者の要求に基づいて、前記音
声メッセージの発話内容を当該言語変換手段によって当該発注者の指定する他の言語に翻
訳し、その翻訳された音声メッセージの発話内容と前記選択された話者の音声特徴データ
とを用いて音声合成処理することも可能である。
内容とある特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理し、それによって得られ
た音声合成データを音声データとして提供する音声データ作成システムに用いられる音声
データ作成プログラムであって、その音声データ作成プログラムは、前記発注者の指定し
た音声メッセージの発話内容を受信するとともに、その音声メッセージを発話させる話者
の選択情報を受信すると、発注者の指定した音声メッセージの発話内容が、前記話者の発
話内容として使用を許可された表現で構成されているか否かを判定する手順と、当該音声
メッセージの発話内容が前記使用を許可された表現で構成されていると判定された場合に
、その音声メッセージの発話内容と当該選択された話者の音声特徴データとを用いて音声
合成処理する手順とを含んでいる。
ているか否かを判定は、前記音声メッセージの発話内容を文章解析し、その文章解析結果
を前記選択された話者の発話内容として使用を許可された表現が記述された使用許可表現
辞書の内容に照らし合わせて行うようにしている。
ているか否かを判定は、前記音声メッセージの発話内容を文章解析し、その文章解析結果
を前記選択された話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されたネットワーク
文法の内容に照らし合わせて行うようにしている。
記話者の発話する内容として使用を許可された表現以外の未知語が含まれている場合は、
その未知語の存在を前記発注者に提示することが好ましい。
記話者の発話する内容として使用を許可された表現以外の未知語が含まれている場合は、
その未知語を、前記使用を許可された表現に変換するための変換候補を前記発注者に提示
することが好ましい。
とが判定された場合、前記発注者の要求に基づいて、前記音声メッセージの発話内容を言
語変換手段を用いて当該発注者の指定する他の言語に翻訳し、その翻訳された音声メッセ
ージの発話内容と前記選択された話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理すること
も可能である。
者として選択した場合、その発注者の指定した音声メッセージの発話内容が、前記話者の
発話内容として使用を許可された表現で構成されていると判定された場合のみに、その音
声メッセージの発話内容と当該選択された話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理
し、その音声合成データを生成するようにしているので、生成された音声合成データ(音
声メッセージ)は、話者の発話内容として使用を許可された表現のみ構成された内容とな
り、これらの話者が公の場では発話しないような不適切な内容をその話者に発話させて、
その話者の名誉を傷つけるといった問題を未然に防ぐことができ、これによって、このよ
うな音声データ提供サービスを行うサービス提供者(受注側)もサービス提供者としての
良識が疑われることもなくなる。
辞書を用いて、その話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否か
の判定を行うようにしているので、発注者の指定した音声メッセージの発話内容がその話
者の発話内容として適正か否かの判定を的確に、かつ、容易に行うことができる。
文法を用いて、その話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否か
の判定を行うようにしているので、発注者の指定した音声メッセージの発話内容がその話
者の発話内容として適正か否かの判定を的確に、かつ、容易に行うことができる。なお、
ネットワーク文法を用いた場合、音声メッセージの発話内容は制限されるが、その分、話
者の発話内容としての適正さをより高めることができ、声の権利者として話者に安心感を
与えることができる。
個々の話者の個性などを生かした音声メッセージの発話内容の作成が可能となる。
と判定された場合は、その音声メッセージの発話内容に対する音声合成処理を行わず、未
知語を前記発注者に提示するようにしているので、不適切な表現が含まれた音声合成デー
タが作成されるのを未然に防ぐことができるとともに、未知語を発注者に提示することに
よって、発注者は自分の用意した音声メッセージのどこが未知語なのかを知ることができ
、未知語の修正がし易くなる。
定された場合は、この未知語変換辞書からその未知語に対する変換候補を取得して、その
変換候補を前記発注者に提示するようにしているので、発注者はそれを見ることによって
、未知語をどのような表現とすればよいかを即座に知ることができ、未知語の修正作業を
容易に行うことができる。
などを生かした上で未知語の変換を行うことができる。
段を有し、その音声メッセージの発話内容を当該言語変換手段によって当該発注者の指定
する言語に翻訳し、その翻訳された音声メッセージの発話内容と前記選択された話者の音
声特徴データとを用いて音声合成処理することを可能としているので、たとえば、日本語
の音声メッセージの発話内容を英語の音声メッセージの発話内容に変換して、それを発注
者の好みの話者の音声で発話させることができる。
選手など世界的著名人をも受注側に記述しておき、これらの話者の音声特徴データを受注
側で持っていれば、発注者の作成した日本語の音声メッセージの発話内容をたとえば外国
の映画スターやスポーツ選手など世界的著名人がその国の言語で発話する音声メッセージ
として出力させることができ、より価値の高い音声メッセージを得ることができる。
、本発明の音声データ提供システム、音声データ作成装置、音声データ作成プログラムに
ついての説明を含むものである。
図1は本発明の実施形態1に係る音声データ提供システムの構成を説明する図である。
この音声データ提供システムは、発注者の指定した音声メッセージの発話内容をある特定
の話者の音声特徴データを用いて音声合成処理し、それによって得られた音声合成データ
を特注の音声データとして提供するシステムであり、その構成を大きく分けると、音声デ
ータ生成を発注する側としての発注者1、この発注者1の所望とする音声メッセージの発
話内容を発注者1の要求する話者の音声特徴データを用いて音声合成処理し、それによっ
て得られた音声データを発注者1に提供する受注側2、この受注側2と発注者1との間に
介在されるネットワーク3、発注者1の選択した話者の声の権利を有する声の権利者4な
どから構成される。
音声メッセージの作成を依頼して、その作成された音声メッセージの記録された機器(置
き時計など)や記録媒体(CD−ROMなど)を購入してそれを自分で使用したり、その
音声メッセージをネットワークを介して受信して、自分の情報端末(PCや携帯電話機)
にダウンロードして使用する人だけではなく、その機器や記録媒体そのものは自分で使用
せずにプレゼントなどの目的で購入する人も含むものであるが、ここでの発注者1は、自
分で発注した音声メッセージを自分で使用する場合を例にとって説明する。
てもよく、また、音声データを提供するサービスを専門に行うサービス提供会社であって
もよい。なお、サービス提供会社の場合は、音声データを作成してその音声データを機器
製造会社や一般ユーザに提供することができることは勿論、機器製造会社から機器を供給
されてその機器に音声データを組み込むところまでを行うことも可能である。
態は、たとえば、置き時計などの機器5に組み込まれた状態で納品される形態であってよ
く、CD−ROMなどの記録媒体6に記録された状態で納品される形態であってもよい。
また、ある発注者(たとえば発注者1)がネットワーク3を介して自分の情報端末(PC
や携帯電話機など)にダウンロードするといった納品形態でもよい。
装置20は、発注者1の所望とする音声メッセージ、すなわち、本発明の実施形態では発
注者1が自分のPCからキー入力した発話内容(テキストデータ)と発注者1の選択した
話者の音声特徴データとを用いて音声合成データを作成するが、その音声合成処理を行う
前に、発注者1のキー入力した音声メッセージの発話内容が、当該選択された話者の発話
内容として使用を許可された表現(これをここでは使用許可語彙・活用という)で構成さ
れているか否かを判定し、その話者の発話内容として使用を許可された表現(使用許可語
彙・活用)で構成されていると判定された場合のみに音声合成処理を行うものであるが、
その詳細な構成や動作については後に詳細に説明する。
。なお、これら個々の著名人が個人で声の権利者4となる場合もあるが、俳優、歌手、声
優などの場合はそれぞれが所属する事務所(プロダクションなど)などが声の権利者4と
なる場合もある。また、それ以外の著名人の場合も同様にそれぞれが所属する事務所など
が声の権利者4となる場合もある。
どで受注側2の音声データ作成受注サイトにアクセスし、どのようなサービスを受けるか
などのサービス形態(この場合は、音声メッセージの作成要求)を選択し、その音声メッ
セージの発話内容をPC上からキー入力するとともに、その音声メッセージをどのような
話者に発話させたいかを選択(話者選択)する。
当該発注者1の選択した話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理を行い、それによ
って得られた音声合成データを音声メッセージに対応する音声データとして当該発注者1
に提供する。
注者1によって選択された話者の発話内容として使用を許可された表現(使用許可語彙・
活用)で構成されているか否かを判定し、その話者対応の使用許可語彙・活用で構成され
ていると判定されれば、発注者1の選択した話者に対応する声の権利者4に使用許諾を要
求し、使用許諾が得られれば、その話者の音声特徴データと発注者1の入力した音声メッ
セージの発話内容(テキストデータ)とを用いて音声合成処理を行う。そして、それによ
って得られた音声合成データを発注者1の購入希望の機器に搭載された記憶手段に記録さ
せてその機器5を発注者1に提供したり、CD−ROMなどの記録媒体6に記録させたも
のを発注者に提供したり、その音声合成データそのものを発注者に送信して発注者1が自
身の情報端末にダウンロードしたりする。以下、詳細に説明する。
と、文法データ22と、音声合成処理部としての韻律制御部22および音声波形生成部2
3と、この受注側2に記述されている俳優、歌手、声優、スポーツ選手などの多数の話者
(話者#1、話者#2,・・・,話者#nとする)の発話内容として使用を許可された表
現が記録されている使用許可表現記録手段としての使用許可表現辞書251,252,・
・・,25nと、これら話者#1、話者#2,・・・,話者#nに対する音声特徴データ
である韻律データ261,262,・・・,26nおよび音質データ271,272,・
・・,27nとを有している。
・・,話者#nの発話内容として使用を許可された表現(使用許可語彙・活用)が記述さ
れているものである。
データ)を受け取って、文法辞書や日本語語彙辞書などからなる文法データ22を用いて
文章解析(構文解析や形態解析)を行って、その文章解析結果を当該発注者1の選択した
話者用の使用許可表現辞書(話者#1、話者#2,・・・,話者#n用の使用許可表現辞
書251〜25nのいずれか)に照らし合わせて、発注者1の入力した音声メッセージの
発話内容が、当該選択された話者用の使用許可語彙・活用で構成されているか否かを判定
し、当該選択された話者用の使用許可語彙・活用で構成されていると判定した場合には、
その文章解析結果を次の処理過程である音声合成処理部(韻律制御部23と音声波形生成
部24)に渡す。
許可語彙・活用以外の表現(これを未知語と呼ぶことにする)があると判定された場合に
は、その旨を発注者1に通知するとともに、どれが未知語であるかをその発注者1に提示
する。
1で適正な表現であると判定された音声メッセージの発話内容(テキストデータ)の文章
解析結果に対して、発注者1によって選択された話者の音声特徴データ、すなわち、話者
#1、話者#2,・・・,話者#n用の韻律データ261〜26nのうち、その話者に対
応する韻律データと話者#1、話者#2,・・・,話者#n用の声質データ271〜27
nのうち、その話者に対応する声質データを用いて音声合成処理を行って、音声合成デー
タを出力する。
注者1は自分のPCなどで受注側2の音声データ作成受注サイトにアクセスし、自分で用
意した音声メッセージの発話内容を自分の好みの話者の音声で発話させた音声メッセージ
の作成を依頼し、かつ、その音声メッセージをある機器(置き時計など)5の記憶手段に
記録することを依頼するものとする。
容であって、その内容を発話させる話者として、あるアイドル歌手(話者#1とする)を
選択するものとする。
、それを発話させる話者として、あるアイドル歌手(話者#1)を選択する。これによっ
て、発注者1によってキー入力された音声メッセージの発話内容「もう朝だよ起きろばか
」に対するテキストデータが受注側2における音声データ作成装置20の文書解析部21
に入力されるとともに、話者#1を選択したことを示す話者選択情報が文書解析部21に
入力される。
語語彙辞書などからなる)22を用いて、文書解析として形態素解析を行い(ステップS
1)、品詞分解してその形態素解析結果を得る(ステップS2)。
話者#1用の使用許可表現辞書251に照らし合わせて、形態素解析された個々の要素と
使用許可表現辞書251に記述された内容の一致を判定する(ステップS3)。この場合
、話者#1に対する使用許可表現辞書251には、使用許可語彙・活用として、「もう」
、「朝」、「だ」、「よ」などが記述されているが、「起きろ」や「寝ろ」は記述されて
いないとする。
発話する内容として適切であると判定されるが、「起きろ」や「寝ろ」は当該話者#1の
使用許可表現辞書に記述されていない表現(未知語)であると判定されるので、この場合
、使用許可語彙・活用として「もう」、「朝」、「だ」、「よ」が抽出される(ステップ
S4)。
れると判定された場合は、次の処理過程である音声合成処理には進まず、未知語が含まれ
ていることを発注者1に通知するとともに、その判定結果を発注者1に対して提示する(
ステップS5)。
すように、「もう 朝だよ ○○○ ○○」というように、未知語である「起きろ」、「
ばか」の各文字部分を○で表すことが考えられる。なお、この未知語の表し方としては、
そのほかに、未知語を太字としたり、文字の大きさを大きくしたり、字体を変えたりする
などなど種々の方法が考えられる。
内容に話者#1(あるアイドル歌手)にとって未知語があることを知り、その未知語を修
正し、「もう朝だよ起きてね」というような内容としてそれをキー入力したとすると、再
び、前述のステップS1,S2の処理を行う。
析結果を得る(ステップS1,S2)。そして、その形態素解析結果を、発注者1の選択
した話者#1用の使用許可表現辞書251に照らし合わせて、形態素解析された個々の要
素と使用許可表現辞書251の内容の一致を判断する(ステップS3)。この場合、話者
#1に対する使用許可表現辞書251には、使用許可語彙・活用として、「もう」、「朝
」、「だ」、「よ」の他に、「起きて」、「ね」などが記述されているものとする。
現辞書251に記述されているので、その音声メッセージの発話内容は当該話者#1の発
話する内容として適切であると判定される。
ると判定されると、次の処理過程である音声合成処理に入る。この音声合成処理は、韻律
制御部23と音声波形生成部24によって行われる。すなわち、「もう朝だよ起きてね」
というテキストデータに対する文章解析結果と、当該話者#1用の韻律データ251およ
びその話者#1用の声質データ261を用いて、音声合成処理を行い、音声合成データを
出力する。
記録される。これによって、その置き時計は、たとえば、その音声メッセージの出力タイ
ミングとして、午前7時00分を設定すすれば、毎朝、午前7時ちょうどになると、話者
#1(あるアイドル歌手)の声と話し方で「もう朝だよ起きてね」という音声メッセージ
が出力される。
語彙や活用で構成されていると判断されれば、上述したように、音声合成処理に入るが、
このとき、その音声メッセージを発話する話者#1(声の権利者4)に対してその音声特
徴データ(韻律データや声質データなど)を使用するための使用許諾要求(図1参照)を
出し、声の権利者4側からの使用許諾通知(図1参照)を取得すると、その音声特徴デー
タ(この場合、韻律データ261と声質データ271)を用いた音声合成処理を行う。
々の話者によって異なる場合もある)をその声の権利者4に支払う。
求を出し、それに対して、声の権利者4から使用許諾通知をもらうというようなことをせ
ず、発注者1の用意した音声メッセージの発話内容に不適切な内容がないと判断したら、
音声データ作成装置20から声の権利者4に対して使用許諾要求だけを出して、その話者
の音声特徴データを使用した音声合成データの作成を可能とするというような取り決めを
、対応する声の権利者4との間で交わしておくことも可能である。その場合、声の権利者
4は受注側2からの使用許諾要求によって、自分の音声特徴データの使用回数を把握する
ことができ、それに基づいて課金することができる。
ストアでの支払い、銀行振り込みによる支払い、クレジットカードでの支払いなど種々の
方法を可能とする。
ようにすることも可能である。たとえば、話者が女性であるか男性であるかの違いや、同
じ男性であっても、若いアイドル歌手と年配のアクション俳優などによって、許容される
表現の範囲が異なってくるので、個々の話者対応に、それぞれの話者において許容される
範囲内の語彙や活用の記述がなされた使用許可表現辞書を用意することによって、個々の
話者の個性などを生かした上で、その話者の発話内容として適切か否かの判定を行うこと
ができる。
た音声メッセージの発話内容が、当該選択された話者(ここでは話者#1)用の使用許可
表現辞書251に記述された起用許可語彙・活用で構成されているか否かを判定し、使用
許可語彙・活用以外の表現(未知語)が含まれていれば、それを発注者1に提示し、発注
者1はそれを見て未知語を修正した音声メッセージの発話内容を作成して受注側2に送信
し、受注側2では、その修正された音声メッセージについて、再度、当該選択された話者
(ここでは話者#1)用の使用許可表現辞書251に記述された語彙・活用で構成されて
いるか否かを判定し、使用許可表現辞書251に記述された使用許可語彙・活用で構成さ
れていると判定された場合のみに、その音声メッセージの発話内容を当該話者の音声特徴
データを用いて音声合成処理して、音声合成データを出力するようにしている。
ない不適切な内容をその話者に発話させて、その話者の名誉を傷つけるといった問題を未
然に防ぐことができ、また、このような音声データ提供サービスを行うサービス提供者(
受注側2)もサービス提供者としての良識が疑われることもなくなる。
た使用許可語彙・活用のみで構成されていると判定された場合に音声合成処理に移行でき
るので、音声メッセージの発話内容は、ある程度制限されるが、その分、その話者の発話
内容としての適正さをより高めることができ、声の権利者としての話者に安心感を与える
ことができる。また、個々の話者にとって適正な内容の音声メッセージのみが作成される
ことから、このような音声データ提供サービスを行うサービス提供者(受注側)もサービ
ス提供者としての評価を高めることができる。
たとえば、新語や流行語が発生した場合に対応し易い効果もある。たとえば、そのときの
流行語をある話者用に記述したい場合には、その流行語を使用許可語彙・活用として記述
すれば、その流行語を含んだ音声メッセージの発話内容を作成することができる。
この実施形態2では話者の発話内容として使用を許可された表現を記録した使用許可表
現記録手段として、実施形態1における話者#1,話者#2,・・・,話者#n用の使用
許可表現辞書251,252,・・・,25nの代わりに、図4に示すように、それぞれ
の話者#1,話者#2,・・・,話者#n用のネットワーク文法281,282,・・・
,28nを用いた例を示すものである。その他の構成要素は図2と同じであるので同一部
分には同一符号が付されている。以下、この実施形態2について説明する。
ら右端(end)に向かって(矢印X方向)それぞれの形態素をつないで行くことによって
、幾つかの表現を生成可能とするものである。
て ください」、「もう 夜です 寝て ください」、「午前 *時 △分 です 起き
て ください」など、ネットワーク文法を構成する形態素数を組み合わせることによって
、多様な音声メッセージの発話内容を生成できる。ただし、実施形態1の例に比較すると
、生成可能な音声メッセージの発話内容の数は制限されるが、生成可能な音声メッセージ
の発話内容が簡単に把握できるので、好ましくない発話内容が作成される可能性はきわめ
て低くなり、声の権利者として話者に安心感を与えることができる効果がある。また、個
々の話者にとって適正な内容の音声メッセージのみが作成されることから、このような音
声データ提供サービスを行うサービス提供者(受注側)もサービス提供者としての評価を
高めることができる。
時刻を表す任意の数字を挿入可能とするものである。
がたとえば前述の実施形態1と同様に、「もう朝だよ起きろばか」という音声メッセージ
の発話内容を入力し、かつ、それを発話させる話者として、あるアイドル歌手(話者#1
とする)を選択するものとする。なお、この話者#1用のネットワーク文法281は図5
に示すものであるとする。
語語彙辞書などからなる)22を用いて、文書解析として形態素解析を行い、品詞分解し
てその形態素解析結果を得る(図3のステップS2参照)。
81(図5参照)を用いて、左端(begin)から該当する形態素をトレースして行く。こ
の例では、「もう」、「朝」、「だよ」までは形態素の一致がとれるが、発注者1の入力
した「起きろ」、「ばか」はネットワーク文法281に該当する形態素が記述されていな
いので、この「起きろ」、「ばか」は当該話者#1の発話する表現としては未知語である
と判断される。
判定された場合は、次の処理過程である音声合成処理には進まず、未知語が含まれている
ことを発注者1に通知するとともに、その判定結果を発注者1に対して提示する。
だよ ○○○ ○○」というように、未知語である「起きろ」、「ばか」の各文字部分を
○で表すことが考えられる。なお、この未知語の表し方としては、そのほかに、未知語を
太字としたり、文字の大きさを大きくしたり、字体を変えたりするなどなど種々の方法が
考えられる。
内容に未知語があることを知り、その未知語を修正し、「もう朝だよ起きてね」というよ
うな内容としてそれをキー入力したとすると、今度は、「もう朝だよ起きてね」のテキス
トデータを形態素解析して、その形態素解析結果を得て、その形態素解析結果を、発注者
1の選択した話者#1用のネットワーク文法281を用いて、上述したと同様に、左端(
begin)から該当する形態素をトレースして行く。この場合、「もう」、「朝」、「だよ
」、「起きて」、「ね」のすべての形態素がネットワーク文法を構成する形態素と一致が
とれ、その音声メッセージ「もう朝だよ起きてね」の発話内容は当該話者#1の発話する
内容として適切であると判定される。
ると判定されると、次の処理過程である音声合成処理に入るが、これ以降の処理は実施形
態1と同じであり、実施形態1ですでに説明したのでここではその説明は省略する。
可能な音声メッセージの発話内容の制約は大きいが、その分、話者の発話内容としての適
正さをより高めることができ、声の権利者として話者に安心感を与えることができるとい
った効果がある。
ク文法を当該発注者に提示するようにし、その発注者はそのネットワーク文法を見て、自
分の所望とする音声メッセージを作成するようにしてもよい。
法301を発注者1側に送信し、発注者1はそれを自分のPC上で見て、PC画面上で、
たとえば、「もう」、「朝」、「だよ」、「起きて」、「ね」を、順次、クリックして行
くことでは、音声メッセージの発話内容として「もう朝だよ起きてね」が受注者2側に入
力されるようにすることもできる。
沿った内容となるので、未知語が用いられることがなくなり、音声メッセージの発話内容
の作成処理を容易なものとすることができ、それによって、音声合成処理を含めた全体の
処理を効率よく行うことができる。
定としないで、いくつかの中から発注者に選択可能としてもよい。たとえば、上述したよ
うに、時刻や月日などは、「*時」、「△分」、「*月」、「△日」として、「*」、「
△」に時刻や月日を表す任意の数値を入力可能(プルダウンメニューのようなものから選
択する形式でもよい)としたリ、「ください」というような表現は「ちょうだい」など、
それに類似した表現で、かつ、その話者にふさわしい表現をいくつか用意しておいて、そ
の中から選択できるようにしてもよい。このようにすれば、表現のバリエーションをより
多彩なものとすることができる。
することも可能である。たとえば、話者が女性であるか男性であるかの違いや、同じ男性
であっても、若いアイドル歌手と年配のアクション俳優などによって、許容される表現の
範囲が異なってくるので、個々の話者対応に、それぞれの話者において許容される範囲内
の語彙や活用の記述がなされたネットワーク文法を用意することによって、個々の話者の
個性などを生かした上で、その話者の発話内容として適切か否かの判定を行うことができ
る。
音声メッセージのみが作成されることから、このような音声データ提供サービスを行うサ
ービス提供者(受注側)もサービス提供者としての評価を高めることができ、また、たと
えば、新語や流行語が発生した場合に対応し易い効果が得られる。
前述の実施形態1および実施形態2では、受注側2から発注者1に対して未知語の存在
を示す判定結果が提示されると、発注者1はその提示内容を見て、未知語を自分の判断で
修正するようにしたが、この実施形態3では、話者#1,#2,・・・,#n用の使用許
可表現辞書251,252,・・・,25n(実施形態1)または話者#1,#2,・・
・,#n用のネットワーク文法281,282,・・・,28n(実施形態2)に加えて
、話者#1,#2,・・・,#n用の未知語変換辞書291,292,・・・,29nを
持ち、発注者1のキー入力した音声メッセージの発話内容に未知語があった場合、個々の
話者ごとにその未知語をどのような表現に変換したらよいかの変換候補を発注者1に提示
できるようにする。
は、実施形態1で用いた図2の構成に話者#1,#2,・・・,#n用の未知語変換辞書
291,292,・・・,29nを設けた例が示されている。この図6は図2で示した構
成図に対して、話者#1,#2,・・・,#nごとの未知語変換辞書291,292,・
・・,29nを有している点が異なるだけで、あとは図2と同じであるので、図2と同一
の構成要素には同一符号が付されている。
させる音声メッセージの発話内容に未知語があった場合、その未知語をどのような表現に
変換したらよいかの変換候補が記述されている辞書である。以下、図7を参照しながらこ
の実施形態3の具体例について説明する。
の実施形態1と同様に、自分で用意した音声メッセージを自分の好みの話者の音声で発話
させた音声メッセージの作成を依頼し、かつ、その音声メッセージをある機器(置き時計
など)5の記憶手段に記録することを依頼するものとする。
起きろばか」という内容であって、その音声メッセージの発話内容を自分のPCによりキ
ー入力するとともに、それを発話させる話者として、あるアイドル歌手(話者#1)を選
択したとする。これによって、発注者1のキー入力された音声メッセージの発話内容「も
う朝だよ起きろばか」に対するテキストデータは受注側2の文書解析部21に入力される
とともに、話者#1が選択されたことを示す話者選択情報が文書解析部21に入力される
。
語彙辞書などからなる)22を用いて文書解析として形態素解析を行い(ステップS11
)、品詞分解してその形態素解析結果を得る(ステップS12)。
選択した話者#1用の使用許可表現辞書251に照らし合わせて、形態素解析された個々
の要素と使用許可表現辞書251の内容の一致を判定する(ステップS13)。この場合
、話者#1に対する使用許可表現辞書251には、使用許可語彙・活用として、「もう」
、「朝」、「だ」、「よ」などが記述されているが、「起きろ」や「寝ろ」といった命令
形の活用は記述されていないとする。
使用許可表現辞書251に記述されているので、該話者#1の発話する内容として適切で
あると判定されるが、「起きろ」や「寝ろ」は当該話者#1の使用許可表現辞書に記述さ
れていない未知語であると判定され、この場合、使用許可語彙・活用として「もう」、「
朝」、「だ」、「よ」が抽出される(ステップS14)。
判定された場合は、次の処理過程である音声合成処理には進まず、文章解析部21は、当
該話者#1用の未知語変換辞書281を用いて、その不適切な表現をどのような表現とし
たらよいかの表現変換(語彙・活用変換)を行う(ステップS15)。
に対しては、「空白」とすることが記述されており、また、「起きろ」や「寝ろ」といっ
た命令形の表現については、「起きてね」、「起きてちょうだい」、「寝てね」、「寝て
ちょうだい」といった表現に変換することが記述されている。
する表現を他の適当な表現に言い換えるのは難しいからであり、また、このような誹謗、
中傷するような表現は、たとえ、それを他の表現で言い換えが可能であるとしてもそのよ
うな表現を用いるのは好ましいことではないからである。また、「起きろ」や「寝ろ」と
いった少し乱暴な命令形は、そのアイドル歌手ならこのような表現が好ましいとされる表
現として、ここでは、「起きてね」、「起きてちょうだい」、「寝てね」、「寝てちょう
だい」といった表現に変換するとしている。
る(ステップS15)。この場合、発注者1の用意した「もう朝だよ起きろばか」という
未知語を含む音声メッセージの発話内容は、この図7のステップS16に示すように、第
1の候補として、「もう朝だよ起きてね」、第2の候補として、「もう朝だよ起きてちょ
うだい」の2つの候補を発注者1に提示する。
を発注者に知らせるために、前述の実施形態1で説明したように、たとえば、「もう 朝
だよ ○○○ ○○」というように、未知語の各文字部分を○で表したり、太字で表した
り、文字の大きさを大きくしたり、字体を変えたりするなど種々の方法が考えられる。
場合、第1の候補「もう朝だよ起きてね」、第2の候補「もう朝だよ起きてちょうだい」
が発注者に提示されるが、これらの内容は、いずれも、「ばか」という表現が削除されて
いる。これは、上述したように、話者#1用の未知語変換辞書291には、「ばか」や「
あほ」といった表現に対しては、「空白」とすることが記述されているからである。
知語があることを知り、受注側2から提示された第1の候補を選択し、「もう朝だよ起き
てね」というような内容をキー入力したとすると、受注側2の音声データ作成装置20で
は、文書解析部21が「もう朝だよ起きてね」のテキストデータを形態素解析し、その形
態素解析結果を得る(ステップS11,S12)。そして、その形態素解析結果を、発注
者1の選択した話者#1用の使用許可表現辞書251に照らし合わせて、形態素解析され
た個々の要素と使用許可表現辞書251の内容の一致を判断する(ステップS13)。こ
の場合、話者#1に対する使用許可表現辞書251には、使用許可語彙・活用として、「
もう」、「朝」、「だ」、「よ」の他に、「起きて」、「ね」などが記述されているもの
とする。
現辞書251に記述されているので、今度は、その音声メッセージの発話内容は当該話者
#1の発話する内容として適切であると判定される。
て、その候補の中から自分の好みの表現を選択して、その候補を含んだ音声メッセージの
発話内容全体キー入力し直すようにしているが、音声メッセージの発話内容全体をキー入
力し直す必要はなく、どの候補を選ぶかの情報のみを受注側2に送るようにしてもよい。
たとえば、この場合、発注者1が第1の候補を選択するという情報を受注側2に送ること
で、あとは、受注側2で、その第1の候補「もう朝だよ起きてね」が発注者1の所望とす
る音声メッセージの発話内容であると判断し、次の処理である音声合成処理を行って、音
声合成された音声データを機器5の記録手段に記録する。
たのでここではその説明は省略する。
2,・・・,#nによって異なるようにすることも可能であり、たとえば、話者が女性で
あるか男性であるかの違いや、同じ男性であっても、若いアイドル歌手と年配のアクショ
ン俳優などによって、許容される表現の範囲が異なってくるので、それに応じた未知語変
換辞書を作成しておく。
ジの発話内容に、当該発注者1の選択した話者用の使用許可表現辞書251に記述されて
いない未知語が含まれている場合は、その未知語に対する変換候補を受注側2で用意して
、それを発注者1に提示するようにしている。これによって、発注者1は、未知語をどの
ように修正すればよいかが一目でわかるので、発話させる話者ごとの音声メッセージの発
話内容の作成が容易なものとなる。
場合のみに、当該話者の音声特徴データを用いて音声合成処理して、音声合成データを出
力するようにしているので、俳優、歌手、声優、スポーツ選手などの著名人(声の権利者
)の意図しない不適切な内容をその話者に発話させて、その話者の名誉を傷つけるといっ
た問題を未然に防ぐことができ、これによって、このような音声データ提供サービスを行
うサービス提供者(受注側2)もサービス提供者としての良識が疑われることもなくなる
。
も適用できることは勿論である。
上述の各実施形態では、発注者1の用意した日本語の音声メッセージの発話内容を、そ
の発注者1の選択した話者の音声特徴データを用いてその話者が日本語の音声メッセージ
を発話するような音声合成処理を行った例を説明したが、この実施形態4では、発注者1
の用意した音声メッセージの発話内容に用いた言語と音声合成された音声メッセージの言
語を異ならせることを可能とする。
語の音声メッセージの発話内容をキー入力し、それを話者#1の音声特徴データを用いて
英語の音声メッセージの作成を要求することも可能である。以下、この実施形態4につい
て図8を参照しながら簡単に説明する。なお、ここでは、実施形態1に適用した例につい
て説明する。
1の出力側に、言語変換部30が設けられている点が異なるだけで、その他の構成要素は
図2と同様であるので、同一部分には同一符号が付されている。
ものであるが、この実施形態3では、日本語を他の言語に変換可能とする。この場合、日
本語から英語というように、変換(翻訳)できる言語が予めある1つの言語に決められて
いてもよいが、日本語から複数の言語に変換可能とし、その複数の言語の中から発注者1
が変換すべき言語を指定できるようにしてもよい。
する場合、発注者1は、音声メッセージの発話内容をキー入力するとともに話者選択を行
い、さらに、言語選択を行う。たとえば、英語での音声メッセージの作成を依頼する場合
は、言語として英語を選択する。
う朝だよ起きろばか」をキー入力するとともに話者#1を選択し、さらに、言語として英
語を選択したとする。これによって、その「もう朝だよ起きろばか」のテキストデータと
話者選択情報が文書解析部21に入力されるとともに、言語選択情報が言語変換部30に
入力される。
入力された音声メッセージの発話内容に話者#1が発話する内容として不適切な表現が有
るか否かの判定がなされるが、これらの処理についてはすでに詳細に説明したのでここで
はその説明は省略する。そして、不適切な表現があればその修正を行って、たとえば、前
述したように、「もう朝だよ起きてね」と修正され、不適切な表現がないと判定された場
合は、その音声メッセージの発話内容に対する文書解析結果を用いて言語変換部30が言
語変換(この場合、日本語を英語に変換)を行う。
声波形生成部24が話者#1用の韻律データと話者#1用の音声波形データを用いて音声
合成処理を行い、「もう朝だよ起きてね」が英語に翻訳された音声メッセージが出力され
る。
した言語(この場合は英語)変換し、その英語の音声メッセージの発話内容を当該発注者
1の選択した話者の音声特徴データを用いて音声合成処理して、音声合成データを出力す
るようにしているので、この場合、「もう朝だよ起きてね」という音声メッセージの発話
内容を話者#1によって英語で発話させることができる。
も同様に実施することができる。また、変換後の言語は英語に限られるものではなく、他
の言語であってもよい。
言語に変換する言語変換手段を有し、その音声メッセージの発話内容を当該言語変換手段
によって当該発注者の指定する言語に翻訳し、その翻訳された音声メッセージの発話内容
と前記選択された話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理することを可能としてい
るので、たとえば、日本語の音声メッセージの発話内容を英語の音声メッセージの発話内
容に変換して、それを発注者の好みの話者の音声で発話させることができる。
選手など世界的著名人をも受注側に記述しておき、これらの話者の音声特徴データを受注
側で持っていれば、発注者の作成した日本語の音声メッセージの発話内容をたとえば外国
の映画スターやスポーツ選手など世界的著名人がその国の言語で発話する音声メッセージ
として出力させることができ、より価値の高い音声メッセージを得ることができる。
囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、上述の各実施形態では、発注者1の
選択したある特定の話者の音声特徴データを用いた音声メッセージを置き時計などの機器
5に組み込む例について説明したが、これは、前述したように、機器5などに組み込むだ
けでなく、CD−ROMなどの記録媒体6に記録させたものを発注者1に納品する形態で
もよく、また、作成された音声メッセージをネットワーク3を介して発注者1がダウンロ
ードできるような形態であってもよい。
メッセージを受け取る受取人は同一人として説明したが、発注者1と作成された音声メッ
セージを受け取る受取人またはそれを使用する使用者は別人であってもよい。
どして受注側2に送信するようにしたが、発注者1は電話などで受注側2に音声メッセー
ジの発話内容を口頭で伝えたり、ファクシミリで音声メッセージの発話内容を送信して、
それを受注側2で受信して、受注側2の担当者が、受注側2に用意されたPCなどからキ
ー入力するような形態であってもよい。
ラムを作成し、その処理プログラムをフロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、ハ
ードディスクなどの記録媒体に記録させておくこともでき、本発明は、その処理プログラ
ムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークから当該処理プログラ
ムを得るようにしてもよい。
選手などの著名人などを話者として選択した場合、その発注者の指定した音声メッセージ
の発話内容が、前記話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されていると判定
された場合のみに、その音声メッセージの発話内容と当該選択された話者の音声特徴デー
タとを用いて音声合成処理し、その音声合成データを生成するようにしているので、生成
された音声合成データ(音声メッセージ)は、話者の発話内容として使用を許可された表
現のみ構成された内容となり、これらの話者が公の場では発話しないような不適切な内容
をその話者に発話させて、その話者の名誉を傷つけるといった問題を未然に防ぐことがで
き、これによって、このような音声データ提供サービスを行うサービス提供者(受注側)
もサービス提供者としての良識が疑われることもなくなる。
辞書を用いて、その話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否か
の判定を行うようにしているので、発注者の指定した音声メッセージの発話内容がその話
者の発話内容として適正か否かの判定を的確に、かつ、容易に行うことができる。
文法を用いて、その話者の発話内容として使用を許可された表現で構成されているか否か
の判定を行うようにしているので、発注者の指定した音声メッセージの発話内容がその話
者の発話内容として適正か否かの判定を的確に、かつ、容易に行うことができる。なお、
ネットワーク文法を用いた場合、音声メッセージの発話内容は制限されるが、その分、話
者の発話内容としての適正さをより高めることができ、声の権利者として話者に安心感を
与えることができる。
個々の話者の個性などを生かした音声メッセージの発話内容の作成が可能となる。
段を有し、その音声メッセージの発話内容を当該言語変換手段によって当該発注者の指定
する言語に翻訳し、その翻訳された音声メッセージの発話内容と前記選択された話者の音
声特徴データとを用いて音声合成処理することを可能としているので、たとえば、日本語
の音声メッセージの発話内容を英語の音声メッセージの発話内容に変換して、それを発注
者の好みの話者の音声で発話させることができる。
選手など世界的著名人をも受注側に記述しておき、これらの話者の音声特徴データを受注
側で持っていれば、発注者の作成した日本語の音声メッセージの発話内容をたとえば外国
の映画スターやスポーツ選手など世界的著名人がその国の言語で発話する音声メッセージ
として出力させることができ、より価値の高い音声メッセージを得ることができる。
体、20…音声データ作成装置、21…文章解析部、22…文法データ、23…韻律制御
部、24…音声波形生成部、251,252,・・・,25n…使用許可表現辞書、26
1,262,・・・,26n…韻律データ、271,272,・・・,27n…声質デー
タ、281,282,・・・,28n…ネットワーク文法、291,292,・・・,2
9n…未知語変換辞書、30…言語変換部。
Claims (10)
- 発注者の指定した音声メッセージの発話内容と特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理し、前記音声合成処理によって得られた音声合成データを音声データとして提供する音声データ提供システムに用いられる音声データ作成装置であって、
前記音声データ作成装置は、
前記特定の話者の発話内容として前記音声の権利者が使用を許可した表現を記録した使用許可表現記録手段と、
前記発注者の指定した音声メッセージの発話内容を文章解析するとともに、前記発注者の指定した音声メッセージの発話内容が、前記特定の話者の発話内容として前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されているか否かを判定する文書解析手段と、
前記文書解析手段によって前記音声メッセージの発話内容が前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されていると判定された場合に、前記音声の権利者に音声メッセージの発話内容の使用許諾を要求し、前記音声の権利者の使用許諾を得た後、前記音声メッセージの発話内容と前記選択された特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理する音声合成手段と、
を有することを特徴とする音声データ作成装置。 - 前記使用許可表現記録手段は、前記選択された特定の話者の発話内容として前記音声の権利者が使用を許可した表現が記述された使用許可表現辞書であって、前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されているか否かを判定は、前記音声メッセージの発話内容を文章解析し、前記文章解析の結果を前記使用許可表現辞書の内容に照らし合わせて行うことを特徴とする請求1記載の音声データ作成装置。
- 前記使用許可表現記録手段は、前記選択された特定の話者の発話内容として前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されたネットワーク文法であって、前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されているか否かを判定は、前記音声メッセージの発話内容を文章解析し、前記文章解析の結果を前記ネットワーク文法の内容に照らし合わせて行うことを特徴とする請求1記載の音声データ作成装置。
- 前記使用許可表現辞書は、個々の話者に対応して用意され、個々の話者の音声の権利者が使用を許可した表現が記述されていることを特徴とする請求項2記載の音声データ作成装置。
- 前記ネットワーク文法は、個々の話者に対応して用意され、個々の話者の音声の権利者が使用を許可した表現で構成されていることを特徴とする請求項3記載の音声データ作成装置。
- 前記文書解析手段によって、前記音声メッセージの発話内容に、前記特定の話者の発話内容として、前記音声の権利者が使用を許可した表現以外の未知語が含まれていると判定された場合は、前記未知語の存在を前記発注者に提示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の音声データ作成装置。
- 前記使用許可表現辞書またはネットワーク文法に加えて、前記特定の話者の発話内容として、前記音声の権利者が使用を許可した表現以外の未知語を前記音声の権利者が使用を許可した表現に変換する変換候補が記述された未知語変換辞書を有し、前記文書解析手段は前記音声メッセージの発話内容に前記未知語が含まれていると判定した場合は、前記未知語変換辞書から前記未知語に対する変換候補を取得して、前記変換候補を前記発注者に提示することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の音声データ作成装置。
- 前記未知語変換辞書は、個々の話者に対応して用意され、個々の話者の音声の権利者が使用を許可した範囲内の変換候補の記述がなされていることを特徴とする請求項7記載の音声データ作成装置。
- 前記発注者の指定した音声メッセージの発話内容を、前記文書解析の結果を用いて他の言語に翻訳する言語変換手段を有し、前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されていると判定された場合、前記発注者の要求に基づいて、前記音声メッセージの発話内容を前記言語変換手段によって前記発注者の指定する他の言語に翻訳し、前記言語変換手段によって翻訳された音声メッセージの発話内容と前記選択された特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の音声データ作成装置。
- 発注者の指定した音声メッセージの発話内容とある特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理し、それによって得られた音声合成データを音声データとして提供する音声データ作成システムに用いられる音声データ作成方法であって、
前記発注者の指定した音声メッセージの発話内容を受信するとともに、前記音声メッセージを発話させる特定の話者の選択情報を受信すると、前記発注者の指定した音声メッセージの発話内容が、前記特定の話者の発話内容として、前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されているか否かを判定する手順と、
前記音声メッセージの発話内容が前記音声の権利者が使用を許可した表現で構成されていると判定された場合に、前記音声メッセージの発話内容と前記選択された特定の話者の音声特徴データとを用いて音声合成処理する手順と、
を含むことを特徴とする音声データ作成方法。
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