JP4838959B2 - 6- (1-Fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative, its production method and pesticide for agricultural and horticultural use - Google Patents

6- (1-Fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative, its production method and pesticide for agricultural and horticultural use Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農園芸用の有害生物防除剤として有用である新規な6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体は新規化合物であり、農園芸用の有害生物防除活性を有することも知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、新規な6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体、その製法及びそれを有効成分とする農園芸用の有害生物防除剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決するために検討した結果、新規な6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体が顕著な農園芸用の殺虫,殺ダニ,殺線虫及び殺菌活性を有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は次の通りである。
第1の発明は、次式(1):
【0005】
【化4】
【0006】
(式中、Arは1〜3個のハロゲン原子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜4個のハロアルキル基,炭素原子数1〜4個のアルコキシ基,炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基もしくはフェノキシ基で置換されてもよいフェニル基、ナフチル基、チエニル基、インダニル基又は1,4−ベンゾジオキサン−6−イル基を表わし;Rは水素原子、炭素原子数1〜4個のアルキル基を表わし;「*1」は不斉炭素原子を表わし;「*2」はRが炭素原子数1〜4個のアルキル基の場合における不斉炭素原子を表わす。)
で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体に関するものである。
第2の発明は
次式(2):
【0007】
【化5】
【0008】
(式中、「*1」は、前記と同義である。)
で示される4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジンと
次式(3):
【0009】
【化6】
【0010】
(式中、Ar,R及び「*2」は、前記と同義である。)
で示されるアミン類とを反応させることを特徴とする前記の式(1)で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体の製法に関するものである。
第3の発明は、前記の式(1)で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体を有効成分とする農園芸用の有害生物防除剤に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
前記の各化合物で表した各種の置換基は、次の通りである。
Arは1〜3個のハロゲン原子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜4個のハロアルキル基,炭素原子数1〜4個のアルコキシ基,炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基もしくはフェノキシ基で置換されてもよいフェニル基、ナフチル基、チエニル基、インダニル基又は1,4−ベンゾジオキサン−6−イル基である。
Rは水素原子、炭素原子数1〜4個のアルキル基である。
「*1」は、不斉炭素原子である。
「*2」は、Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基の場合には、不斉炭素原子である。
【0012】
Arにおける置換基であるハロゲン原子としては、塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子、フッ素原子などを挙げることができ、塩素原子及びフッ素原子が好ましい。
Arにおける置換基である炭素原子数1〜4個のアルキル基としては、直鎖状又は分岐状のアルキル基を挙げることができ、メチル基、エチル基、イソプロピル基及びt−ブチル基が好ましい。
Arにおける置換基である炭素原子数1〜4個のハロアルキル基としては、ジフルオロメチル,トリフルオロメチル基,2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基などを挙げることができ、トリフルオロメチル基が好ましい。。
Arにおける置換基である炭素原子数1〜4個のアルコキシ基としては、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができ、メトキシ基及びエトキシ基が好ましい。。
Arにおける置換基である炭素原子数が1〜4個のハロアルコキシ基としては、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基などを挙げることができ、ジフルオロメトキシ基及びトリフルオロメトキシ基が好ましい。
【0013】
Arにおける置換基であるフェノキシ基としては、前述のハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基で置換されてもよいフェノキシ基を挙げることができ、非置換のフェノキシ基が好ましい。
これらの置換数としては、1〜3が好ましい。
Rにおける炭素原子数1〜4個のアルキル基としては、直鎖状又は分岐状のアルキル基を挙げることができ、メチル基、エチル基、i−プロピル基、n−ブチル基及びi−ブチル基が好ましい。
【0014】
本発明の化合物(1)はアミノ基を有しているので、これに由来する酸付加塩も本発明に含まれる。
酸付加塩を形成する酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸;ギ酸、シュウ酸、フマル酸、アジピン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アコニット酸などのカルボン酸;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸;サッカリンなどを挙げることができる。
【0015】
また、本発明の化合物(1)は「*1」及び「*2」で示した不斉炭素原子原子を含むので、これらに由来する個々の光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー体又はそれらの混合物のいずれも本発明に含まれる。
【0016】
本発明の化合物(1)の中で、特に好ましい化合物としては、以下のものが挙げられる。
(1)Rが水素原子であり、Arが炭素数1〜4個のアルコキシ基で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物5、6などを挙げることができる。
(2)Rが水素原子であり、Arが炭素原子数1〜4個のアルキル基で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物1,2,11などを挙げることができる。
(3)Rが水素原子であり、Arがフェノキシ基で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物12などを挙げることができる。
(4)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arが非置換のフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物13〜18などを挙げることができる。
(5)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arが炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基及びハロゲン原子で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物22などを挙げることができる。
(6)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arが炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物23などを挙げることができる。
(7)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arがハロゲン原子で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物24、25などを挙げることができる。
(8)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arが炭素原子数1〜4個のアルキル基で置換されたフェニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物27,28などを挙げることができる。
(9)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arが非置換のインダニル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物37などを挙げることができる。
(10)Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、Arが非置換の1,4−ベンゾジオキサン−6−イル基である化合物。例えば、後述の表1中に記載した化合物39などを挙げることができる。
【0017】
前記の本発明の化合物(1)の合成法を、さらに詳細に述べる。
〔合成法〕
化合物(1)は、化合物(2)と化合物(3)とを、溶媒中、塩基存在下で反応させて合成する。
【0018】
溶媒の種類としては、本反応に直接関与しないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタリン、石油エーテル、リグロイン、ヘキサン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエチレンのような塩素化された又はされていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素類;テトラヒドロフラン、シオキサン、ジエチルエーテルなどのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのようなニトリル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのようなケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルフォラン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン,N−メチルピロリドンなどのような非プロトン性極性溶媒;及び前記溶媒の混合物などを挙げることができる。
【0019】
溶媒の使用量は、化合物(2)が5〜80重量%になるようにして使用することができるが;10〜70重量%が好ましい。
塩基の種類は、特に限定されないが、有機塩基及び無機塩基が挙げられる。例えばトリエチルアミンのような第3級アミン、DBUなどの有機塩基及びアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水素化物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの無機塩基を挙げることができ、トリエチルアミンのような有機塩基が好ましい。
塩基の使用量は、化合物(2)に対して1〜5倍モルが好ましく、1.2〜2.0倍モルがより好ましい。
【0020】
反応温度は、特に限定されないが、室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内が好ましく、60〜110℃が特に好ましい。
反応時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常0.5〜8時間である。
原料化合物の使用量は、化合物(2)に対して化合物(3)が、1.0〜5倍モルであることが好ましく、1〜1.1倍モルがより好ましい。
本発明で用いる化合物(2)は、特願2000−384776号公報の記載に準じて次式に示す方法で製造することができる。
【0021】
【化7】
【0022】
(式中、「*1」は、前記と同義である。)
化合物(4)は、例えば、特開平11−171834号公報に記載の方法に準じて、次式に示す方法で製造できる。
【0023】
【化8】
【0024】
化合物(3)は、市販品を使用するか、又は次式に示す方法によって製造することができる。
【0025】
【化9】
【0026】
(式中、Ar,R及び「*2」は、前記と同義である。)
以上のようにして製造された目的の化合物(1)は、反応終了後、抽出、濃縮、ろ過などの通常の後処理を行い、必要に応じて再結晶、各種クロマトグラフィーなどの公知の手段で適宣精製することができる。
【0027】
〔防除効果〕
本発明の化合物(1)で防除効果が認められる農園芸用有害生物としては、農園芸害虫〔例えば、半翅目(ウンカ類、ヨコバイ類、アブラムシ類、コナジラミ類など)、鱗翅目(ヨトウムシ類、コナガ、ハマキムシ類、メイガ類、シンクイムシ類、モンシロチョウなど)、鞘翅目(ゴミムシダマシ類、ゾウムシ類、ハムシ類、コガネムシ類など)、ダニ目(ハダニ科のミカンハダニ、ナミハダニなど、フシダニ科のミカンサビダニなど)〕、線虫(ネコブセンチュウ、シストセンチュウ、ネグサレセンチュウ、シンガレセンチュウ、マツノザイセンチュウなど)、ネダニ、衛生害虫(例えば、ハエ、カ、ゴキブリなど)、貯蔵害虫(例えば、コクヌストモドキ類、マメゾウムシ類など)、木材害虫(例えば、イエシロアリ、ヤマトシロアリ、ダイコクシロアリなどのシロアリ類、ヒラタキクイムシ類、シバンムシ類、シンクイムシ類、カミキリムシ類、キクイムシ類など)を挙げることができ、また、農園芸病原菌(例えば、コムギ赤さび病、大麦うどんこ病、キュウリべと病、イネいもち病、トマト疫病など)を挙げることができる。
【0028】
〔有害生物防除剤〕
本発明の農園芸用の有害生物防除剤は、特に、殺虫・殺ダニ及び殺線虫効果が顕著であり、化合物(1)の1種以上を有効成分として含有するものである。
化合物(1)は、単独で使用することもできるが、通常は常法によって、担体、界面活性剤、分散剤、補助剤などを配合(例えば、粉剤、乳剤、微粒剤、粒剤、水和剤、油性の懸濁液、エアゾールなどの組成物として調製する)して使用することが好ましい。
【0029】
担体としては、例えば、タルク、ベントナイト、クレー、カオリン、ケイソウ土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、消石灰、ケイ砂、硫安、尿素などの固体担体;炭化水素(ケロシン、鉱油など)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、塩素化炭化水素(クロロホルム、四塩化炭素など)、エーテル類(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、ケトン類(アセトン、シクロヘキサノン、イソホロンなど)、エステル類(酢酸エチル、エチレングリコールアセテート、マレイン酸ジブチルなど)、アルコール類(メタノール、n−ヘキサノール、エチレングリコールなど)、非プロトン性極性溶媒(ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシドなど)、水などの液体担体;空気、窒素、炭酸ガス、フレオンなどの気体担体(この場合には、混合噴射することができる)などを挙げることがでる。
【0030】
本剤の動植物への付着,吸収の向上,薬剤の分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用できる界面活性剤や分散剤としては、アルコール硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテルなどを挙げることができる。例えば、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株式会社製)、デモール(商品名;花王株式会社製)、トキサノン(商品名;三洋化成工業製)などの市販品を用いることができる。そして、その製剤の性状を改善するためには、例えば、カルボキシメチルセルロース,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助剤として用いることができる。
本剤の製造では、前記の担体、界面活性剤、分散剤及び補助剤をそれぞれの目的に応じて、各々単独で又は適当に組み合わせて使用することができる。
【0031】
本発明の化合物(1)を製剤化した場合の有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%、粉剤では通常0.3〜25重量%、水和剤では通常1〜90重量%、粒剤では通常0.5〜5重量%、油剤では通常0.5〜5重量%、エアゾールでは通常0.1〜5重量%である。
これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それぞれの目的に応じて、植物茎葉、土壌、水田の水面に散布するか、又は直接施用することによって各種の用途に供することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を参考例及び実施例によって具体的に説明する。なお、これらは、本発明の範囲を限定するものではない。
参考例1〔化合物(5)の合成法〕
6−(1−フルオロエチル)−4−ピリミドンの合成
4−フルオロ−3−オキソペンタン酸メチルエステル(93.3g)をメタノール(1000ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(365g)とホルムアミジン酢酸塩(98.4g)を順次加え、40℃で12時間加熱還流した。
反応終了後、10℃以下に冷却し、濃硫酸(95.1g)と水(85g)の混合液を添加した。次いで、50℃で30分撹拌し、不溶物を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をイソプロパノールで再結晶することによって、無色結晶である目的化合物を58g得た。
m.p.170.0〜171.5℃
【0033】
参考例2〔化合物(6)の合成法〕
6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドンの合成
ヨード(50.8g)を酢酸(500ml)に加え、室温撹拌下に塩素(15g)を吹き込み調製した1塩化ヨウ素の酢酸溶液を、6−(1−フルオロエチル)−4−ピリミドン(56.8g)の酢酸(150ml)溶液に室温撹拌下に滴下し、6時間撹拌した。
反応終了後、減圧下に酢酸を留去し、水(300ml)を加え溶解し、2N水酸化ナトリウム及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH5に調整する。析出した結晶を濾集し、水洗、乾燥し、淡黄土色結晶の目的物85gを得た。
更に、酢酸エチル−ヘキサンによる再結晶で精製することによって、無色小針状結晶である目的化合物を76.0g得た。
m.p.195〜196℃
【0034】
参考例3〔化合物(2)の合成法〕
4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジンの合成
6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドン(53.6g)を酢酸エチル(180ml)に加え、N,N−ジメチルフォルムアミド(1.5g)を添加し、70℃に加温撹拌する。次いで、チオニルクロライド(28.6g)を滴下し、3時間撹拌して反応を完結した。
反応混合物冷却後、氷冷水に加え、2N水酸化ナトリウムでpH4に調整し、酢酸エチル層を分取し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を減圧蒸留で精製することによって、淡黄色液体である目的物を54.6g得た。
b.p.116〜118℃/4mmHg
【0035】
実施例1〔化合物(1)の合成法〕
(1)4−(4−t−ブチルベンジルアミノ)−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジン(化合物1)の合成
4−t−ブチルベンジルアミン(0.8g)とトリエチルアミン(0.6g)をトルエン20mlに溶解し、4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジン(1.5g)を加え、約80℃で3時間加熱撹拌した。
反応終了後、トリエチルアミン塩酸塩を濾別し、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することによって、無色小板状結晶である目的物を1.5g得た。
【0036】
m.p.114〜115℃
H−NMR(CDCl,δppm)
1.32(9H,s)、1.61〜1.71(3H,d−d)、
4.68〜4.70(2H,d)、3.74〜3.81(2H,q)、
5.70〜5.92(1H,d−q)、5.76(1H,b)、
7.26〜7.41(4H,m)、8.50(1H,s)
【0037】
(2)6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−(α−メチルベンジルアミノ)ピリミジン(化合物13)の合成
α−メチルベンジルアミン(1.2g)とトリエチルアミン(1.2g)をトルエン40mlに溶解し、4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジン(2.9g)を加え、約80℃で3時間加熱撹拌した。
反応終了後、トリエチルアミン塩酸塩を濾別し、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1溶出)で精製することによって、淡橙色粘稠液体である目的物を2.9g得た。
【0038】
H−NMR(CDCl,δppm)
1.57〜1.69(6H,m)、4.68〜4.70(2H,d)、
5.24〜5.92(1H,d−q)、5.83(1H,b)、
7.24〜7.37(5H,m)、8.43(1H,s)
【0039】
(3)表1〜3中のその他の化合物(1)の合成
前記(1)及び(2)に記載の方法に準じて、表1〜3中のその他の化合物(1)を合成した。
以上のように合成した化合物(1)及びそれらの物性を表1〜3に示す。
「*1」は、全てラセミ体(R,S)である。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
実施例2〔製剤の調製〕
(1)粒剤の調製
化合物(1)を5重量部、ベントナイト35重量部,タルク57重量部,ネオペレックスパウダー(商品名;花王株式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練した後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
【0044】
(2)水和剤の調製
化合物(1)を10重量部、カオリン70重量部、ホワイトカーボン18重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株式会社製)1.5重量部及びデモール(商品名;花王株式会社製)0.5重量部を均一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0045】
(3)乳剤の調製
化合物(1)を20重量部及びキシレン70重量部に、トキサノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部を加えて均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0046】
(4)粉剤の調製
化合物(1)を5重量部,タルク50重量部及びカオリン45重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0047】
実施例3〔効力試験〕
(1)アオムシに対する効力試験
実施例2に準じて調製した表1〜3に示す化合物(1)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で1000ppmに希釈し、これら各薬液中にキャベツ葉片(5cm×5cm)を30秒浸漬し、各プラスチックカップに一枚ずつ入れて風乾した。
次に、これらカップ内に各々10頭のアオムシ(3齢幼虫)を放って蓋をし、25℃の定温室に放置し、2日後に各カップの生死虫数を数えて死虫率を求めた。
この結果、化合物1〜8、11〜18、20〜29、33、36、37、39が、80%以上の殺虫活性を示した。
【0048】
(2)モモアカアブラムシに対する効力試験
実施例2に準じて調製した表1〜3に示す化合物(1)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で100ppmに希釈し、これら各薬液中にキャベツ葉片(5cm×5cm)を30秒浸漬し、各プラスチックカップに一枚ずつ入れて風乾した。
次に、これらカップ内に各々10頭のモモアカアブラムシ(無翅雌成虫)を放って蓋をし、25℃の定温室に放置し、3日後に各カップの無翅雌成虫及び幼虫の生死数を数えて死虫率を求めた。
この結果、化合物6、11〜14、16、22〜25、27、28、37、39が、80%以上の殺虫活性を示した。
【0049】
(3)抗菌試験
表1〜3に示す化合物(1)のアセトン溶液を、最終濃度40ppmとなるようにPDA(ポテトデキストロース寒天)培地に混入させ平板培地を作製した。
予めPDA平板培地に生育させたスモモ灰星病菌、イネいもち病菌の菌叢をメスで1mm四方に切り取り、作製した薬剤入り平板培地へ接種した。
25℃、暗黒下で3日間培養し、薬剤無添加区と菌叢直径を比較し、以下の式で菌叢生育阻止率(%)を求めた。
【0050】
【数1】
【0051】
効果の判定は、菌叢阻止率が95〜100%を5、85〜95%を4、85〜70%を3、45〜70%を2、10〜45を1、10〜0%を0として、5〜0の6段階で行った。
この結果、スモモ灰星病菌に対して化合物2〜8、11〜18、20〜29、33、36、37、39が4以上の効果を示し、イネいもち病菌対して化合物1〜8、11〜18、20〜29、33、37、39が4以上の効果を示した。
【0052】
【発明の効果】
本発明の新規な6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体は、優れた農園芸用の有害生物防除効果を有するものである。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative useful as a pest control agent for agriculture and horticulture.
[0002]
[Prior art]
The 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative of the present invention is a novel compound and is not known to have pest control activity for agriculture and horticulture.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a novel 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative, a production method thereof, and an agricultural and horticultural pest control agent comprising the same as an active ingredient. .
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of investigations to solve the above-mentioned problems, the present inventors have found that novel 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivatives are remarkable for agricultural and horticultural insecticides, acaricides, It discovered that it has a nematicidal and bactericidal activity, and completed this invention.
That is, the present invention is as follows.
The first invention is the following formula (1):
[0005]
[Formula 4]
[0006]
(In the formula, Ar represents 1 to 3 halogen atoms, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, a haloalkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, and the number of carbon atoms. Represents a phenyl group, a naphthyl group, a thienyl group, an indanyl group or a 1,4-benzodioxan-6-yl group which may be substituted with 1 to 4 haloalkoxy groups or phenoxy groups; R represents a hydrogen atom, a carbon atom; Represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms; "* 1" represents an asymmetric carbon atom; "* 2" represents an asymmetric carbon atom when R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms. )
6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative represented by formula (1).
The second invention is the following formula (2):
[0007]
[Chemical formula 5]
[0008]
(In the formula, “* 1” has the same meaning as described above.)
4-chloro-6- (1-fluoroethyl) -5-iodopyrimidine represented by the following formula (3):
[0009]
[Chemical 6]
[0010]
(In the formula, Ar, R and “* 2” are as defined above.)
It is related with the manufacturing method of the 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative shown by said Formula (1) characterized by making it react with amines shown by these.
The third invention relates to an agricultural and horticultural pest control agent comprising a 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative represented by the above formula (1) as an active ingredient. .
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The various substituents represented by the respective compounds are as follows.
Ar is 1 to 3 halogen atoms, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, a haloalkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, and 1 to 4 carbon atoms. A phenyl group, a naphthyl group, a thienyl group, an indanyl group or a 1,4-benzodioxan-6-yl group which may be substituted with a haloalkoxy group or a phenoxy group.
R is a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms.
“* 1” is an asymmetric carbon atom.
“* 2” is an asymmetric carbon atom when R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms.
[0012]
As a halogen atom which is a substituent in Ar, a chlorine atom, an iodine atom, a bromine atom, a fluorine atom, etc. can be mentioned, and a chlorine atom and a fluorine atom are preferable.
Examples of the alkyl group having 1 to 4 carbon atoms as a substituent in Ar include a linear or branched alkyl group, and a methyl group, an ethyl group, an isopropyl group, and a t-butyl group are preferable.
Examples of the haloalkyl group having 1 to 4 carbon atoms which is a substituent in Ar include difluoromethyl, trifluoromethyl group, 2,2,2-trifluoroethyl group, 2-fluoroethyl group, and the like. A trifluoromethyl group is preferred. .
As a C1-C4 alkoxy group which is a substituent in Ar, a linear or branched thing can be mentioned, A methoxy group and an ethoxy group are preferable. .
Examples of the haloalkoxy group having 1 to 4 carbon atoms as a substituent in Ar include a difluoromethoxy group, a trifluoromethoxy group, a 2,2,2-trifluoroethoxy group, and a 2-fluoroethoxy group. Difluoromethoxy group and trifluoromethoxy group are preferable.
[0013]
Examples of the phenoxy group as a substituent in Ar include the above-described halogen atom, alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, haloalkyl group having 1 to 4 carbon atoms, alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, carbon A phenoxy group which may be substituted with a haloalkoxy group having 1 to 4 atoms can be exemplified, and an unsubstituted phenoxy group is preferred.
As these substitution numbers, 1 to 3 are preferable.
Examples of the alkyl group having 1 to 4 carbon atoms in R include a linear or branched alkyl group, and include a methyl group, an ethyl group, an i-propyl group, an n-butyl group, and an i-butyl group. Is preferred.
[0014]
Since the compound (1) of the present invention has an amino group, an acid addition salt derived therefrom is also included in the present invention.
Examples of acids that form acid addition salts include inorganic acids such as hydrochloric acid, hydrobromic acid, nitric acid, sulfuric acid, and phosphoric acid; formic acid, oxalic acid, fumaric acid, adipic acid, stearic acid, oleic acid, and aconitic acid. Carboxylic acid of sulfonic acid such as methanesulfonic acid, benzenesulfonic acid and p-toluenesulfonic acid; saccharin and the like.
[0015]
In addition, since the compound (1) of the present invention contains asymmetric carbon atoms represented by “* 1” and “* 2”, individual optical isomers, racemates, diastereomers, or the like derived therefrom Any of these mixtures are included in the present invention.
[0016]
Among the compounds (1) of the present invention, particularly preferable compounds include the following.
(1) A compound in which R is a hydrogen atom and Ar is a phenyl group substituted with an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms. Examples thereof include compounds 5 and 6 described in Table 1 described later.
(2) A compound in which R is a hydrogen atom, and Ar is a phenyl group substituted with an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms. For example, compounds 1, 2, and 11 described in Table 1 described later can be exemplified.
(3) A compound in which R is a hydrogen atom and Ar is a phenyl group substituted with a phenoxy group. For example, the compound 12 described in Table 1 described later can be exemplified.
(4) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is an unsubstituted phenyl group. Examples thereof include compounds 13 to 18 described in Table 1 described later.
(5) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is a phenyl group substituted with a haloalkoxy group having 1 to 4 carbon atoms and a halogen atom. For example, the compound 22 described in Table 1 described later can be exemplified.
(6) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is a phenyl group substituted with a haloalkoxy group having 1 to 4 carbon atoms. For example, the compound 23 described in Table 1 described later can be exemplified.
(7) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is a phenyl group substituted with a halogen atom. Examples thereof include compounds 24 and 25 described in Table 1 described later.
(8) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is a phenyl group substituted with an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms. Examples thereof include compounds 27 and 28 described in Table 1 described later.
(9) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is an unsubstituted indanyl group. For example, the compound 37 etc. which were described in Table 1 mentioned later can be mentioned.
(10) A compound in which R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is an unsubstituted 1,4-benzodioxan-6-yl group. For example, the compound 39 etc. which were described in Table 1 mentioned later can be mentioned.
[0017]
The method for synthesizing the compound (1) of the present invention will be described in more detail.
(Synthesis method)
Compound (1) is synthesized by reacting compound (2) and compound (3) in a solvent in the presence of a base.
[0018]
The type of the solvent is not particularly limited as long as it does not directly participate in this reaction. For example, benzene, toluene, xylene, methylnaphthalene, petroleum ether, ligroin, hexane, chlorobenzene, dichlorobenzene, chloroform, dichloroethane, Chlorinated or non-chlorinated aromatic, aliphatic, alicyclic hydrocarbons such as trichloroethylene; Ethers such as tetrahydrofuran, thioxane, diethyl ether, etc .; Nitriles such as acetonitrile, propionitrile, etc. Ketones such as acetone, methyl ethyl ketone, etc .; aprotic polar solvents such as N, N-dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, sulfolane, N, N-dimethylimidazolidinone, N-methylpyrrolidone, and the like; Mixing And the like.
[0019]
The amount of the solvent used can be such that the compound (2) is 5 to 80% by weight; however, it is preferably 10 to 70% by weight.
Although the kind of base is not specifically limited, An organic base and an inorganic base are mentioned. For example, tertiary amines such as triethylamine, organic bases such as DBU, and hydrides of alkali metals or alkaline earth metals, inorganic bases such as hydroxides, carbonates, bicarbonates, etc. Organic bases are preferred.
1-5 times mole is preferable with respect to a compound (2), and, as for the usage-amount of a base, 1.2-2.0 times mole is more preferable.
[0020]
Although reaction temperature is not specifically limited, The inside of the temperature range below the boiling point of the solvent to be used from room temperature is preferable, and 60-110 degreeC is especially preferable.
The reaction time varies depending on the concentration and temperature, but is usually 0.5 to 8 hours.
As for the usage-amount of a raw material compound, it is preferable that a compound (3) is 1.0-5 times mole with respect to a compound (2), and 1-1.1 times mole is more preferable.
The compound (2) used in the present invention can be produced by a method represented by the following formula according to the description in Japanese Patent Application No. 2000-384776.
[0021]
[Chemical 7]
[0022]
(In the formula, “* 1” has the same meaning as described above.)
Compound (4) can be produced, for example, by the method shown in the following formula according to the method described in JP-A-11-171834.
[0023]
[Chemical 8]
[0024]
Compound (3) may be a commercially available product, or can be produced by the method shown in the following formula.
[0025]
[Chemical 9]
[0026]
(In the formula, Ar, R and “* 2” are as defined above.)
The target compound (1) produced as described above is subjected to usual post-treatments such as extraction, concentration and filtration after completion of the reaction and, if necessary, by known means such as recrystallization and various chromatography. It can be refined properly.
[0027]
[Control effect]
Examples of agricultural and horticultural pests that are effective in controlling the compound (1) of the present invention include agricultural and horticultural pests [eg, Hemiptera (planthoppers, leafhoppers, aphids, whiteflies, etc.), Lepidoptera (Coleoptera) , Longhorn beetles, snails, beetles, cabbage, etc.), Coleoptera (Bombugidae, Weevil, beetles, Scarabaeidae, etc.) )], Nematodes (such as root-knot nematodes, cyst nematodes, nestle nematodes, singale nematodes, pine wood nematodes, etc.), mites, sanitary pests (eg, flies, mosquitoes, cockroaches, etc.), storage pests (eg, bryophytes, legumes) ), Wood pests (eg, termites, Yamato termites, Examples include termites such as scallop termites, slat beetles, beetles, beetles, beetles, bark beetles, etc., and horticultural pathogens (for example, wheat rust, barley powdery mildew, cucumber downy mildew) , Rice blast, tomato plague, etc.).
[0028]
[Pesticides]
The agricultural and horticultural pest control agent of the present invention is particularly effective in insecticidal / miticidal and nematicidal effects, and contains at least one compound (1) as an active ingredient.
The compound (1) can be used alone, but usually contains a carrier, a surfactant, a dispersant, an auxiliary agent and the like (for example, powders, emulsions, fine granules, granules, hydration) by a conventional method. Prepared as a composition such as an agent, an oily suspension, and an aerosol).
[0029]
Examples of the carrier include solid carriers such as talc, bentonite, clay, kaolin, diatomaceous earth, white carbon, vermiculite, slaked lime, silica sand, ammonium sulfate, and urea; hydrocarbons (kerosene, mineral oil, etc.), aromatic hydrocarbons (benzene) , Toluene, xylene, etc.), chlorinated hydrocarbons (chloroform, carbon tetrachloride, etc.), ethers (dioxane, tetrahydrofuran, etc.), ketones (acetone, cyclohexanone, isophorone, etc.), esters (ethyl acetate, ethylene glycol acetate, Liquid carriers such as dibutyl maleate), alcohols (methanol, n-hexanol, ethylene glycol, etc.), aprotic polar solvents (dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, etc.), water; air, nitrogen, carbon dioxide, freon, etc. Body carrier (in this case, can be mixed injection) out and the like.
[0030]
Surfactants and dispersants that can be used to improve the performance of adhesion and absorption of this agent to animals and plants, dispersion, emulsification, and spreading of drugs include alcohol sulfates, alkylsulfonates, and lignin. Examples thereof include sulfonates and polyoxyethylene glycol ethers. For example, commercially available products such as Neoperex powder (trade name; manufactured by Kao Corporation), Demol (trade name; manufactured by Kao Corporation), and Toxanone (trade name; manufactured by Sanyo Chemical Industries) can be used. And in order to improve the property of the formulation, carboxymethylcellulose, polyethylene glycol, gum arabic etc. can be used as an auxiliary agent, for example.
In the preparation of this agent, the above-mentioned carrier, surfactant, dispersant and adjuvant can be used alone or in appropriate combination depending on the purpose.
[0031]
The active ingredient concentration when the compound (1) of the present invention is formulated is usually 1 to 50% by weight for emulsions, usually 0.3 to 25% by weight for powders, and usually 1 to 90% by weight for wettable powders. It is usually 0.5 to 5% by weight for agents, 0.5 to 5% by weight for oils, and 0.1 to 5% by weight for aerosols.
These preparations can be used for various purposes by diluting them to an appropriate concentration and spraying them on the surface of plant foliage, soil and paddy fields, or applying them directly according to their purpose.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference examples and examples. These do not limit the scope of the present invention.
Reference Example 1 [Synthesis Method of Compound (5)]
Synthesis of 6- (1-fluoroethyl) -4-pyrimidone 4-fluoro-3-oxopentanoic acid methyl ester (93.3 g) was dissolved in methanol (1000 ml), and 28% sodium methylate / methanol solution (365 g) And formamidine acetate (98.4 g) were sequentially added, and the mixture was heated to reflux at 40 ° C. for 12 hours.
After completion of the reaction, the mixture was cooled to 10 ° C. or lower, and a mixed solution of concentrated sulfuric acid (95.1 g) and water (85 g) was added. Subsequently, the mixture was stirred at 50 ° C. for 30 minutes, insoluble matters were filtered off, and the filtrate was concentrated under reduced pressure. The obtained residue was recrystallized from isopropanol to obtain 58 g of the objective compound as colorless crystals.
m. p. 170.0-171.5 ° C
[0033]
Reference Example 2 [Synthesis Method of Compound (6)]
Synthesis of 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-pyrimidone Iodine chloride (50.8 g) was added to acetic acid (500 ml) and chlorine (15 g) was blown into the mixture with stirring at room temperature. Was added dropwise to a solution of 6- (1-fluoroethyl) -4-pyrimidone (56.8 g) in acetic acid (150 ml) with stirring at room temperature, and stirred for 6 hours.
After completion of the reaction, acetic acid is distilled off under reduced pressure, water (300 ml) is added and dissolved, and the pH is adjusted to 5 with 2N sodium hydroxide and saturated aqueous sodium hydrogen carbonate solution. The precipitated crystals were collected by filtration, washed with water and dried to obtain 85 g of the desired product as pale ocher crystals.
Further, purification by recrystallization with ethyl acetate-hexane gave 76.0 g of the target compound as colorless small needle crystals.
m. p. 195-196 ° C
[0034]
Reference Example 3 [Synthesis Method of Compound (2)]
Synthesis of 4-chloro-6- (1-fluoroethyl) -5-iodopyrimidine 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-pyrimidone (53.6 g) was added to ethyl acetate (180 ml) and N , N-dimethylformamide (1.5 g) is added, and the mixture is heated to 70 ° C. with stirring. Subsequently, thionyl chloride (28.6 g) was added dropwise and stirred for 3 hours to complete the reaction.
After cooling the reaction mixture, it was added to ice-cold water, adjusted to pH 4 with 2N sodium hydroxide, the ethyl acetate layer was separated, washed with water, and dried over anhydrous sodium sulfate. Subsequently, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the obtained residue was purified by distillation under reduced pressure to obtain 54.6 g of the desired product as a pale yellow liquid.
b. p. 116-118 ° C / 4mmHg
[0035]
Example 1 [Synthesis Method of Compound (1)]
(1) Synthesis of 4- (4-t-butylbenzylamino) -6- (1-fluoroethyl) -5-iodopyrimidine (Compound 1) 4-t-butylbenzylamine (0.8 g) and triethylamine (0 6 g) was dissolved in 20 ml of toluene, 4-chloro-6- (1-fluoroethyl) -5-iodopyrimidine (1.5 g) was added, and the mixture was heated and stirred at about 80 ° C. for 3 hours.
After completion of the reaction, triethylamine hydrochloride was filtered off, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the resulting residue was purified by silica gel column chromatography (Wakogel C-200, developing solvent: n-hexane / ethyl acetate = 3/1). By purification, 1.5 g of the desired product which was a colorless platelet crystal was obtained.
[0036]
m. p. 114-115 ° C
1 H-NMR (CDCl 3 , δ ppm)
1.32 (9H, s), 1.61-1.71 (3H, dd),
4.68 to 4.70 (2H, d), 3.74 to 3.81 (2H, q),
5.70-5.92 (1H, dq), 5.76 (1H, b),
7.26-7.41 (4H, m), 8.50 (1H, s)
[0037]
(2) Synthesis of 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4- (α-methylbenzylamino) pyrimidine (Compound 13) α-methylbenzylamine (1.2 g) and triethylamine (1.2 g) It melt | dissolved in 40 ml of toluene, 4-chloro-6- (1-fluoroethyl) -5-iodopyrimidine (2.9 g) was added, and it heated and stirred at about 80 degreeC for 3 hours.
After completion of the reaction, triethylamine hydrochloride was filtered off, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the resulting residue was subjected to silica gel column chromatography (Wakogel C-200, eluent: n-hexane / ethyl acetate = 3/1 elution). To obtain 2.9 g of the desired product which is a pale orange viscous liquid.
[0038]
1 H-NMR (CDCl 3 , δ ppm)
1.57 to 1.69 (6H, m), 4.68 to 4.70 (2H, d),
5.24-5.92 (1H, dq), 5.83 (1H, b),
7.24-7.37 (5H, m), 8.43 (1H, s)
[0039]
(3) Synthesis of other compounds (1) in Tables 1 to 3 Other compounds (1) in Tables 1 to 3 were synthesized according to the methods described in (1) and (2) above.
The compounds (1) synthesized as described above and their physical properties are shown in Tables 1-3.
“* 1” is all a racemate (R, S).
[0040]
[Table 1]
[0041]
[Table 2]
[0042]
[Table 3]
[0043]
Example 2 [Preparation of formulation]
(1) Preparation of Granules 5 parts by weight of compound (1), 35 parts by weight of bentonite, 57 parts by weight of talc, 1 part by weight of neoperex powder (trade name; manufactured by Kao Corporation) and 2 parts by weight of sodium lignin sulfonate After mixing uniformly, a small amount of water was added and kneaded, then granulated and dried to obtain granules.
[0044]
(2) Preparation of wettable powder 10 parts by weight of compound (1), 70 parts by weight of kaolin, 18 parts by weight of white carbon, 1.5 parts by weight of neopelex powder (trade name; manufactured by Kao Corporation) and demole (trade name) A product of Kao Co., Ltd.) 0.5 parts by weight was uniformly mixed and then pulverized to obtain a wettable powder.
[0045]
(3) Preparation of Emulsion To 20 parts by weight of Compound (1) and 70 parts by weight of xylene, 10 parts by weight of Toxanone (trade name; manufactured by Sanyo Chemical Industries) was added and mixed uniformly and dissolved to obtain an emulsion.
[0046]
(4) Preparation of powder A powder was obtained by uniformly mixing 5 parts by weight of compound (1), 50 parts by weight of talc and 45 parts by weight of kaolin.
[0047]
Example 3 [Efficacy test]
(1) Efficacy test against stink bug Each wettable powder of compound (1) shown in Tables 1 to 3 prepared according to Example 2 was diluted to 1000 ppm with water containing a surfactant (0.01%). Cabbage leaf pieces (5 cm × 5 cm) were soaked in each chemical solution for 30 seconds, put one by one in each plastic cup, and air-dried.
Next, 10 caterpillars (3rd instar larvae) are released in these cups, covered, and left in a constant temperature room at 25 ° C. After 2 days, the number of live and dead insects in each cup is counted to determine the death rate. It was.
As a result, Compounds 1-8, 11-18, 20-29, 33, 36, 37, 39 showed an insecticidal activity of 80% or more.
[0048]
(2) Efficacy test against peach aphid Each wettable powder of compound (1) shown in Tables 1-3 prepared according to Example 2 was diluted to 100 ppm with water containing a surfactant (0.01%). Cabbage leaf pieces (5 cm × 5 cm) were soaked in each of these chemical solutions for 30 seconds, put one by one in each plastic cup, and air-dried.
Next, 10 peach aphids (adult female adults) were released in these cups, covered, and allowed to stand in a constant temperature room at 25 ° C. After 3 days, life and death of adult females and larvae in each cup The number was counted to determine the death rate.
As a result, the compounds 6, 11 to 14, 16, 22 to 25, 27, 28, 37 and 39 showed an insecticidal activity of 80% or more.
[0049]
(3) Antibacterial test A plate solution was prepared by mixing an acetone solution of the compound (1) shown in Tables 1 to 3 in a PDA (potato dextrose agar) medium to a final concentration of 40 ppm.
The flora of Prunus ash rot and rice blast fungus previously grown on a PDA plate medium was cut into 1 mm squares with a scalpel and inoculated into the prepared plate medium with a drug.
The cells were cultured at 25 ° C. in the dark for 3 days, the drug-free group and the flora diameter were compared, and the fungus growth inhibition rate (%) was determined by the following formula.
[0050]
[Expression 1]
[0051]
Judgment of the effect is 5 to 100%, 5 to 85 to 95%, 4 to 85 to 70%, 3 to 45 to 70%, 2 to 10 to 45, and 0 to 10 to 0%. As mentioned above, it was performed in 6 stages of 5-0.
As a result, the compounds 2-8, 11-18, 20-29, 33, 36, 37, 39 show effects of 4 or more against the plum blight fungus, and the compounds 1-8, 11 against rice blast fungus. 18, 20-29, 33, 37, 39 showed an effect of 4 or more.
[0052]
【The invention's effect】
The novel 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative of the present invention has an excellent agricultural and horticultural pest control effect.

Claims (4)

次式(1):
(式中、Arは1〜3個のハロゲン原子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜4個のハロアルキル基,炭素原子数1〜4個のアルコキシ基,炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基もしくはフェノキシ基で置換されてもよいフェニル基、チエニル基、インダニル基又は1,4−ベンゾジオキサン−6−イル基を表わし;Rは水素原子、炭素原子数1〜4個のアルキル基を表わし;「*1」は不斉炭素原子を表わし;「*2」はRが炭素原子数1〜4個のアルキル基の場合における不斉炭素原子を表わす。)で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体。
The following formula (1):
(In the formula, Ar represents 1 to 3 halogen atoms, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, a haloalkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, and the number of carbon atoms. Represents a phenyl group, a thienyl group , an indanyl group or a 1,4-benzodioxan-6-yl group which may be substituted with 1 to 4 haloalkoxy groups or phenoxy groups; R represents a hydrogen atom, a carbon atom number of 1 to 4 alkyl groups; “* 1” represents an asymmetric carbon atom; “* 2” represents an asymmetric carbon atom when R is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms). 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative.
Arが4−ジフルオロメトキシフェニルであり、Rが−CH  Ar is 4-difluoromethoxyphenyl and R is —CH 3 である請求項1記載の式(1)で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体。The 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative represented by the formula (1) according to claim 1. 次式(2):
(式中、「*1」は、請求項1の記載と同義である。)で示される4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジンと次式(3):
(式中、Ar,R及び「*2」は、請求項1の記載と同義である。)で示されるアミンとを反応させることを特徴とする請求項1又は2記載の式(1)で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体の製法。
Formula (2):
(Wherein “* 1” has the same meaning as described in claim 1) and 4-chloro-6- (1-fluoroethyl) -5-iodopyrimidine represented by the following formula (3):
(Wherein Ar, R and “* 2” have the same meanings as described in claim 1), and reacting with an amine represented by formula (1) according to claim 1 or 2 , Preparation of the indicated 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative.
請求項1又は2に記載の式(1)で示される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−アミノピリミジン誘導体を有効成分として含有する有害生物防除剤。Pesticide containing as an active ingredient 6- (1-fluoroethyl) -5-iodo-4-aminopyrimidine derivative represented by the formula (1) according to claim 1 or 2.
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