JP4835152B2 - 接合部品質の判定方法及び接合部焼戻し処理装置 - Google Patents
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Description
しかも、焼戻し処理とほぼ並行的に焼戻し処理の品質を判定する技術も何ら知られていないので、自動車部品のような、品質と量産性の要求が厳しい部品の製作にリングマッシュ接合を採用することは困難であった。
請求項6の接合部焼戻し処理装置は、請求項5の発明において、焼戻し処理時に、前記他方の被接合材の下面を受ける非導電性のストッパー部材と、前記ストッパー部材を前記他方の被接合材の下面を受ける受け位置と退避位置とに亙って移動させる駆動手段とを有することを特徴とする。焼戻し処理時に他方の被接合材を非導電性のストッパー部材で受け止めないで、焼戻し処理すると接合部の品質が低下する虞があるので、ストッパー部材で受け止めた状態で焼戻し処理する。
図1、図2に示すように、リングマッシュ接合装置1は、円形の開口部30bを有する第1被接合材としての第1ワーク30と、開口部30bの外周近傍部に所定の重ね合わせ代だけ重なるように第1ワーク30に上方から重ね合わせた第2被接合材としての第2ワーク31とを、上部電極7と下部電極6で加圧した状態で両電極6,7間に接合用電流を流し、第1ワーク30の開口部30bに第2ワーク31を押し込んで第1,第2ワーク30,31をリングマッシュ接合し、その接合後に接合部32(図6参照)に焼戻し用電流を流して焼戻し処理を行う装置である。
接合時には第1,第2ワーク30,31の接合部32に焼入れ変態による体積収縮が生じ、焼戻し時には接合部32の焼き戻変態による体積膨張が生じるため、それらの体積収縮や体積膨張が上部電極7の上下方向の変位に表れるので、非接触レーザ変位計20により計測することができる。非接触レーザ変位計20により計測された変位を示す電圧信号が制御装置23に供給されて、そこで体積変化前後における上部電極7の変位が演算され、その変位に基づいて接合部の品質の良否や焼戻し品質の良否が判定される。尚、非接触レーザ変位計20と制御装置23が変位計測手段に相当する。
尚、制御装置23が通電制御手段に相当する。
焼戻し用電流が通電されると、接合部32の電気抵抗によるジュール熱が発生し、一時的に熱膨張するが、温度低下した後にも、焼戻し変態による体積膨張が残る。このとき、第1ワーク30の下面をストッパー部材12で受け止めているため、上記の体積膨張は、上部電極7の上方への変位量ΔV(図11参照)として残留する。
次に、S13では加圧シリンダ8による上部電極7の加圧が開放され、S14では、加圧シリンダ8により上部電極7が上昇され、その後S1へリターンする。接合部32の焼戻し状態が不良であると判定された場合には、S15においてNG信号が制御装置23に出力され、S13に移行する。尚、図4のフローチャートのS12と制御装置23が、焼戻し状態の良否を判定する判定手段に相当する。
図13は、重ね合わせ代を一定値とし、接合通電の電圧の変化を種々異ならせて接合した場合の上部電極7の変位の実験結果であり、接合通電電圧が260〜325V(ボルト)のとき、許容上限ラインと許容下限ラインの間の適正領域A1(図10参照)に入ることが実験的に確認されている。
第1ワーク30のフランジ部30aの開口部30bの周面の下部に全周に亙るテーパ面30cが形成され、第2ワーク31のフランジ部31aの外周面の上部にも全周に亙るテーパ面31cが形成され、所定の重ね合わせ代が設けられているので、第2ワーク31に第1ワーク30を重ね合わせる際に、正確に簡単に位置決めすることができるうえ、接合時における第2ワーク31に第1ワーク30を押込む際の押込み性が向上し、重ね合わせ代を大きくできるので、接合部品質を向上させることができる。
1]上記実施例において、図18に示すように、下部電極6Aの上面に第1ワーク30を載置し、開口部30bの外周近傍部に所定の重ね合わせ代だけ重なるように、第1ワーク30の上方から第2ワーク31が重ね合わされた状態で、第1,第2ワーク30,31を下部電極6A上にセットして接合及び焼戻しを行ってもよい。この場合、下部電極6Aの内周側にストッパー電極11Aが設けられ、上部電極7により加圧された第2ワーク31の下面を受け止める。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
6,6A 下部電極
7 上部電極
10 非接触レーザ変位計
11,11A ストッパー電極
12 ストッパー部材
13,14 エアシリンダ
23 制御装置
30 第1ワーク
30b 開口部
31 第2ワーク
32 接合部
Claims (6)
- 開口部を有する第1被接合材と、前記開口部の外周近傍部に所定の重ね合わせ代だけ重なるように第1被接合材に上方又は下方から重ね合わせた第2被接合材とを、上部電極と下部電極で加圧した状態で両電極間に接合用電流を流し、第1被接合材の開口部に第2被接合材を押し込んで第1,第2被接合材を接合し、その接合部に焼戻し用電流を流して焼戻し処理を行う方法において、
一方の被接合材に下部電極を当接させ、他方の被接合材に上部電極を当接させて加圧状態で焼戻し用電流を流して焼戻し処理するとき、前記他方の被接合材の上下方向の変位を変位計測手段で計測し、前記変位計測手段で計測した変位に基づいて前記接合部の少なくとも焼戻し状態の良否を判定することを特徴とする接合部品質の判定方法。 - 前記他方の被接合材を非導電性のストッパー部材で受け止めた状態で前記焼戻し用電流を流し、前記変位計測手段で計測した他方の被接合材の上方への変位に基づいて前記接合部の焼戻し状態の良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の接合部品質の判定方法。
- 前記他方の被接合材をストッパー部材で受け止めない状態で前記焼戻し用電流を流し、前記変位計測手段で計測した他方の被接合材の下方向への変位に基づいて前記接合部の焼戻し状態の良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の接合部品質の判定方法。
- 開口部を有する第1被接合材と、前記開口部の外周近傍部に所定の重ね合わせ代だけ重なるように第1被接合材に上方又は下方から重ね合わせた第2被接合材とを、上部電極と下部電極で加圧した状態で接合用電流を流し、第1被接合材の開口部に第2被接合材を押し込んで第1,第2被接合材を接合し、その接合部に焼戻し用電流を流して焼戻し処理を行う装置において、
一方の被接合材に当接する下部電極と、
前記一方の被接合材に重ね合わせた他方の被接合材に当接可能な上部電極と、
接合時に上下の両電極に接合用電流を流し、接合後に両電極を介して両被接合材の接合部に焼戻し用電流を流す通電制御手段と、
少なくとも焼戻し処理の際に他方の被接合材の上下方向の変位を計測する変位計測手段と、
前記変位計測手段で計測された変位に基づいて前記接合部の少なくとも焼戻し状態の良否を判定する判定手段と、
を備えたことを特徴とする接合部焼戻し処理装置。 - 前記変位計測手段は、他方の被接合材と当接する上部電極の変位を計測することを特徴とする請求項4に記載の接合部焼戻し処理装置。
- 焼戻し処理時に、前記他方の被接合材の下面を受ける非導電性のストッパー部材と、前記ストッパー部材を前記他方の被接合材の下面を受ける受け位置と退避位置とに亙って移動させる駆動手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の接合部焼戻し処理装置。
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